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JP4610776B2 - ガスセンサ - Google Patents

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JP4610776B2
JP4610776B2 JP2001122224A JP2001122224A JP4610776B2 JP 4610776 B2 JP4610776 B2 JP 4610776B2 JP 2001122224 A JP2001122224 A JP 2001122224A JP 2001122224 A JP2001122224 A JP 2001122224A JP 4610776 B2 JP4610776 B2 JP 4610776B2
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雄一 神山
敬正 大澤
俊也 松岡
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Niterra Co Ltd
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NGK Spark Plug Co Ltd
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ガスセンサに関する。
【0002】
【従来の技術】
多くの自動車は、車内につながるダクトに外気を取り入れるダクト(外気用ダクト)と内気を取り入れ循環させるダクト(内気用ダクト)とを備えている。これらのダクトの切り換えにはフラップが用いられており、車外の空気が比較的清浄な場合はフラップで内気用ダクトを閉じて外気を取り込み、逆に交通量の多い道路を走行したりトンネル内を走行する時には、排気ガスを多く含んだ外気が車内に入り込まないようにフラップで外気用ダクトを閉じて内気を循環させるようにしている。このフラップの開閉による内外気モードの切り換えは、一般の自動車では手動式であり、運転者や同乗者が走行環境に応じて適宜操作を行なうものである。
【0003】
しかし、手動による切換は往々にして忘れがちであり、外気モードのままトンネルに入って車内に排気ガスの臭いが立ち込めてから慌てて内気モードに切り換えるといったケースもしばしば起こりうる。また、突発的な要因により汚染した空気を否応なしに車内に取り込んでしまうこともある。例えば、隣車線を走行中のディーゼル車が至近距離にて突然大量の黒煙を排気管から噴出する、といった状況は誰しも経験することであるが、こういうケースでは、手動操作方式の内外気モードの切り換えではひとたまりもなく餌食となってしまう。
【0004】
そこで、外気中の排気ガス濃度の変化をガスセンサにより検出し、所定レベル以上の排気ガスの濃度変化が検出された場合には自動的にフラップの開閉を切り換えて内外気モードを制御する機構が、最近のハイグレードの車種等に搭載されている。このような目的に使用されるガスセンサは、例えば特開平8−192617号公報に提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記公報のガスセンサでは、外気取り入れ用の開口部からセンサ素子に至る通路をケーシングに形成するために、センサ素子を組み付けた基板をハウジングと通路形成用のセパレータとによって挟み付け、さらにセパレータ側にカバーを被せることにより組立てる構造となっている。しかし、この構造は部品点数が多く、組立て工数も余計に必要となるため、コスト高となる欠点がある。
【0006】
本発明の課題は、部品点数及び組立て工数が少なくて済み、安価に製造可能なガスセンサを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】
上記の課題を解決するために、本発明のガスセンサは、
センサ基板と、該センサ基板に一体的に組み付けられるガスセンサ素子とを有するセンサユニットと、
内部がセンサユニットの封入空間とされ、ガスセンサ素子が被検知ガスと接触することを許容するためのガス導入開口部と、ガスセンサ素子からの出力信号を取り出すための端子コネクタ部とを有したケーシングとを備え、
ケーシングは、封入空間を分割する嵌め合わせ面にて互いに一体的に嵌め合わされる第一ケーシング部と第二ケーシング部とを有し、
第一ケーシング部の封入空間に面する主表面の周縁部に沿って周方向における複数箇所から突出形成されるユニット組付係合部が配置され、各々その内面側にセンサ基板の外周縁部と係合する係合溝が形成され、センサ基板の外周縁部を係合溝に係合させることにより、該ユニット組付係合部にセンサ基板を抜け止め状態で保持させて、センサユニットを第一ケーシング部と一体化させる状態で、嵌め合わせ面において第一ケーシング部と第二ケーシング部とを嵌め合わせ、さらに該嵌め合わせ面の外表面側に表れる縁である外縁に沿って第一ケーシング部と第二ケーシング部とにまたがるシール部を形成したことを特徴とする。
【0008】
上記の構造によると、センサのケーシングを第一ケーシング部と第二ケーシング部とにより分割形成するとともに、第一ケーシング部側にユニット組付係合部を形成し、ここにセンサユニットを係合させて組付けることで、これらを一体化された一つの部品として取り扱うことができる。従って、従来のガスセンサと比較して実質的な部品点数が減少し、基本的には、センサユニット付の第一ケーシング部と、第二ケーシング部との2部材の嵌め合わせと、シール部形成の2つの工程により組立てを完了させることができるようになるので、製造コストの低減を図ることができる。
【0009】
なお、本明細書の特許請求の範囲において各要件に付与した符号は、添付の図面の対応部分に付された符号を援用して用いたものであるが、あくまで発明の理解を容易にするために付与したものであり、特許請求の範囲における各構成要件の概念を何ら限定するものではない。また、この符号を付与した特許請求の範囲の記載をもって、符号の説明に代用する。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施形態である車両に取り付けて使用されるガスセンサ1(以下、ガスセンサ1ともいう)を分解状態で示すものであり、図2は、その組立て状態での内部構造を示すものである。また、図10〜図15は、組立て状態のガスセンサ1の外観を示す、それぞれ正面図、背面図、平面図、底面図、右側面図及び左側面図である。
【0011】
図2に示すように、ガスセンサ1は、基本的にセンサユニット9とケーシング19との2つの部分からなる。センサユニット9は、センサ基板3と、該センサ基板3に一体的に組み付けられるセンサ素子モジュール5及び該センサ素子モジュール5からの出力信号を処理するためのセンサ出力処理回路部7とを有する。また、ケーシング19は、センサ素子モジュール5に組み込まれたガスセンサ素子11が被検知ガスと接触することを許容するためのガス導入開口部13と、ガスセンサ素子11からの出力信号をセンサ出力処理回路7を介して取り出すための端子コネクタ部15とを有し、内部がセンサユニット9の封入空間17とされている。
【0012】
センサ素子モジュール5は、被検知ガス取入口が形成されたプラスチックないし金属製のキャップの内部に排気ガス成分(NOなどの酸化性ガス成分やCO,HCなどの還元性ガス成分)の吸着により電気抵抗値を変化させるSnOやWOといった公知の金属酸化物半導体からなるガスセンサ素子11が組み込まれている。図1に示すように、センサ素子11は、センサ基板3に一体的に組みつけられたセンサ出力処理回路7に接続されている。センサ出力処理回路7は、図17のブロック図を用いて示すように、例えば、センサ素子11の電気抵抗値変化を検出するためのセンサ抵抗値変換回路71、センサ抵抗値変換回路71からの出力(センサ出力電位)を所定のサンプリングレートでデジタル化するA/D変換回路73、このA/D変換回路73からのセンサ出力値を入力してその出力値の変化が所定レベルを超えたか否かを判定し、フラップを駆動するための後述する制御部100を制御するためのガス濃度信号LVを出力するマイクロコンピュータ75などを含むものであるが、いずれも公知であるので詳細な説明は省略する。そして、センサ出力処理回路7(マイクロコンピュータ75)からのガス濃度信号LVは、端子コネクタ部15を介して接続されたCPU等を主体とする制御部100に入力される。制御部100は、図17に示すように、マイクロコンピュータ75からのガス濃度信号LVをもとに、アクチュエータ103を動作させフラップ105を移動させ、内気を循環させるための内気取り入れ用ダクト109と外気を導入するための外気取り入れ用ダクト107とのいずれかを、メインダクト101に接続させる。なお、メインダクト101内には、空気を圧送するファン111が設置されている。
【0013】
図1に戻り、ケーシング19は、封入空間17を分割する嵌め合わせ面18にて互いに一体的に嵌め合わされる第一ケーシング部21と第二ケーシング部23とを有する。なお、第一ケーシング部21、第二ケーシング部23は、それぞれナイロン6,6等の熱可塑性プラスチックで構成されている。第一ケーシング部21の、封入空間17に面する位置には、ユニット組付係合部25が形成されている。図3に示すように、該ユニット組付係合部25にセンサユニット9を係合させた状態で、嵌め合わせ面18において第二ケーシング部23を嵌め合わせる。そして、図4に示すように、該嵌め合わせ面18の外縁に沿って、第一ケーシング部21と第二ケーシング部23とにまたがるシール部27を形成することにより、ガスセンサ1の組立てを行なうことができる。シール部27は、樹脂(例えばエポキシ系樹脂)やゴム等の高分子材料で構成され、未硬化状態で嵌め合わせ面18の外縁に沿って流し込み、これを硬化させることにより形成される。
【0014】
シール部27は、嵌め合わせ面18に樹脂やゴムなどを浸透させて形成することもできるが、図2に示すように、ケーシング19の外面に、嵌め合わせ面18の外縁に沿って充填溝部29を形成し、ここにシール部27を充填するようにすれば、充填工程が楽である上、嵌め合わせ面18に対するシール性も大幅に高めることができる。
【0015】
次に、図3に示すように、第二ケーシング部23は、封入空間17を区画する底部31及びその底部31の外縁から立ち上がる側壁部33とを有する。そして、該側壁部33の底部31に連なっているのと反対側の端部がケーシング開口部35とされている。第一ケーシング部21は、該ケーシング開口部35の内側に嵌めこまれる蓋状部37を有し、ケーシング開口部35の内周面と、蓋状部37の外周面とが嵌め合わせ面18を形成している。この構成によると、図3に示すように、蓋状の第一ケーシング部21の封入空間17に面する位置に形成されるユニット組付係合部25にセンサユニット9を組みつけておき、箱状の第二ケーシング部23にセンサユニット9を収容しつつ、蓋状部37を第二ケーシング部23のケーシング開口部35に嵌め入れて閉じる形で組立てを行なうことができるので、工程が一層簡略となる。また、第二ケーシング部23の底部31が下となるように組立てを行なえば、嵌め合わせ面18の縁がケーシング19の上面側に現われるので、高分子材料シール部27を形成するための樹脂やゴムの流し込みも容易である。
【0016】
図1〜図3に示すように、蓋状部37の封入空間17に面さない側の主表面Pには、周縁部を周方向に沿って切り欠いた切欠部39を形成することができる。そして、図2に示すように、その切欠部39の外面と、ケーシング開口部35の内面の該切欠部39に臨む部分とにより、充填溝部29を形成することができる。このようにすると、シール部27を形成するための樹脂やゴムの流し込みが一層楽になる上、第一ケーシング部21と第二ケーシング部23を嵌め合わせるだけで、充填溝部29を一定寸法(幅、深さ)にて確実に形成することができ、ひいては、この充填溝部29を埋めるシール部27により両ケーシング部21,23間のシール性を一層高めることができる。
【0017】
また、図1及び図3に示すように、第二ケーシング部23の内側には、蓋状部37の封入空間17に面する主表面Sの周縁部と当接してこれを支持する蓋支持部41を形成することができる。このようにすると、第一ケーシング部21を第二ケーシング部23のケーシング開口部35に隙間ばめ状態で嵌め入れても、蓋支持部41により蓋状部37が第二ケーシング部23の内側に落ち込まないので、第一ケーシング部21と第二ケーシング部23との嵌め合わせによる組立てを一層容易かつ確実に行なうことができる。
【0018】
第二ケーシング部23における蓋支持部41は、図16に示すように、側壁部33とは別体の蓋支持部41を、底部31から立ち上がる形で形成してもよいが、図1及び図3に示すように、ケーシング開口部35の内面側に側壁部33と一体形成しておけば、第二ケーシング部23を樹脂射出成形等に製造する際の金型構成を簡略化できるし、第二ケーシング部23内のデッドスペースも削減することができる。本実施形態では、ケーシング開口部35の内周縁を切り欠くことにより、階段状の蓋支持部41を形成している。
【0019】
また、図1〜図3に示すように、第二ケーシング部23のケーシング開口部35の内面には、蓋状部37の厚さ方向において蓋支持部41の端縁から所定高さ離間した位置に、蓋状部37の封入空間17に面さない側の主表面Pの周縁部と係合する蓋抜け止め部43が形成されている。このような蓋抜け止め部43の形成により、蓋状部37ひいては第一ケーシング部21を第二ケーシング部23に組み付けた後のハンドリング時に、第一ケーシング部21が第二ケーシング部23から脱落する不具合を防止することができる。本実施形態では、蓋抜け止め部43はケーシング開口部35の内面から突出する小突起とされている。蓋状部37をケーシング開口部35に押し込むことにより、蓋状部37は側面において蓋抜け止め部43を弾性的に乗り越え、蓋支持部41との間の保持位置に嵌りこむ。
【0020】
次に、図2及び図3に示すように、ユニット組付係合部25は、蓋状部37の封入空間17に面する主表面Sから突出形成されている。このようなユニット組付係合部25の形成により、蓋状部37の下面側にセンサユニット9を安定的に保持させることができる。具体的には、図5に示すように、ユニット組付係合部25は、蓋状部37の封入空間17に面する主表面Sの周縁部に沿って周方向における複数箇所に配置することができる。図2に示すように、これらユニット組付係合部25の各内面側に、センサ基板3の外周縁部と係合する係合溝45を形成しておけば、センサ基板3の外周縁を係合溝45に嵌め合わせるだけで簡単に組み付けを行なうことができる。
【0021】
図5に戻り、本実施形態では、長方形状に形成された蓋状部37の対向する2辺の各中間位置に1対の板状のユニット組付係合部25を設けており、その内面に係合溝45,45(図2参照)をそれぞれ形成している。これらユニット組付係合部25,25は、図7を援用して示すように、センサ基板3を押し込むことにより、間隔が広がる向きに弾性変形し、係合溝45,45の位置にセンサ基板3の両縁が到来すると弾性復帰して、係合溝45,45にそれら両縁をはまり込ませセンサ基板3を抜け止め状態で保持することができる。
【0022】
また、図1及び図5に示すように、蓋状部37の封入空間17に面する主表面Sの周縁部には、第二ケーシング部23の側壁部33の内面に沿う嵌め合わせガイド部47を突出形成することができる。これにより、第一ケーシング部21に組み付けられたセンサユニット9をスムーズに第二ケーシング部23の内側に挿入でき、引っかかり等も生じにくい。この嵌め合わせガイド部47は、封入空間17に面する主表面Sの周方向に沿って所定間隔にて断続形成することができる。これにより、センサユニット9を保持した第一ケーシング部21の第二ケーシング部23への嵌め合わせを一層スムーズに行なうことができる。このとき、ユニット組付係合部25を、隣接する嵌め合わせガイド部47,47の間に配置すれば、第二ケーシング部23内の限られたスペースを有効活用でき、センサ全体の一層のコンパクト化に寄与する。
【0023】
なお、嵌め合わせガイド部47は、その少なくとも一部をユニット組付係合部25に兼用させることができる。例えば、ユニット組付係合部25は、側壁部33の内面に沿わせなければ嵌め合わせガイド部47としての役割は果たさないが、これを側壁部33の内面に沿わせることで嵌め合わせガイド部47の機能を有したユニット組付係合部25として活用することができる。ユニット組付係合部25が嵌め合わせガイド部に組み入れられることで、センサユニット9を保持した第一ケーシング部21の第二ケーシング部23への嵌め合わせをよりスムーズに行なうことができるし、嵌め合わせガイド部47とユニット組付係合部25との兼用を図ることでセンサのコンパクト化にも寄与する。また、図6及び図7に示すように、嵌め合わせガイド部47の内面は、ユニット係合ガイド部25へのセンサ基板3の係合・組み付けをガイドする基板ガイド面CPとして機能させることができるので、センサ基板3の蓋状部37への組み付けもスムーズに行なうことができる。
【0024】
本実施形態では、図5に示すように、長方形状の蓋状部37の、4つの角部のそれぞれに倣う形で各々L字状の嵌め合わせガイド部47が形成されている。また、嵌め合わせガイド部47のセンサ基板3の角部に対応する位置には、センサ基板3の挿入をガイドするための補助ガイド部47aが一体的に形成されている(従って、嵌め合わせガイド部47は、この補助ガイド部47aを含めて平面視すれば、全体としてF字状に形成されている)。また、補助ガイド部47aの高さ方向の中間位置には、センサ基板3の角部を支持するための段付面状の基板支持部47bが形成されている。
【0025】
次に、図1に示すように、センサ素子モジュール5はセンサ基板3の片側の主表面から突出して設けられている。なお、センサ素子モジュール5は、センサ素子11と、該センサ素子11をセンサ基板3の板面から突出配置するための周辺要素とを含む概念であるが、センサ素子11単独で上記突出配置のための機能も兼ねている場合には、センサ素子モジュール5とセンサ素子11とが同一概念となることもありえる。また、図2に示すように、ケーシング19は、センサ基板3を収容するケーシング本体部19Mと、該ケーシング本体部19Mの外面から突出形成されるとともに、内部がケーシング本体部19Mの内部空間17aよりも小体積の被検知ガス導入空間49とされ、かつガス導入開口部13が該被検知ガス導入空間49と連通する形で側面に形成されたモジュール収容部19Cとを有する。そして、センサユニット9は、ケーシング19のモジュール収容部19Cにセンサ素子モジュール5を収容しつつ、センサ基板3がケーシング本体部19Mに収容される。
【0026】
モジュール収容部19Cにより小体積の被検知ガス導入空間49を形成し、ここにセンサ素子モジュール5を収容することで、被検知ガスの検知空間の体積を削減でき、ひいては被検知成分の濃度変化が激しい場合でもガス置換が速やかに進行するので、センサの応答性を高めることができる。
【0027】
また、本発明の適用対象となるガスセンサにおいては、排気ガス濃度の変化を迅速に検出して、フラップの回動を促すようにすることが理想的である。従って、図17において、センサの取り付け位置は、一般的にフラップ105よりも上流側(外気取り入れ口に近い側)であり、多くの場合、検出の迅速化を図り、かつ空気流がフラップ105に到達するまでの時間を少しでも稼ぐために、センサを外気取り入れ口に可及的に近づけて配置することが行われている。しかし、外気取り入れ口付近は、雨水や泥はねあるいは洗車時の水流等をかぶりやすく、センサ素子モジュール内への水滴侵入の懸念も高くなる。しかし、本実施形態のセンサ1では、ガス導入開口部13をモジュール収容部19Cの側面に設けたから、水滴等がセンサ素子モジュール5に向けて直接的に噴射され難くなり、水滴の侵入等を効果的にブロックすることができる。
【0028】
具体的には、図2に示すように、センサ基板3からの突出方向Qにおいて、モジュール収容部19Cの内面前端面51とセンサ素子モジュール5の先端面53との間には隙間GPが形成されている。そして、モジュール収容部19Cの側壁部19Sの隙間GPに臨む位置にガス導入開口部13が形成されている。さらに、該ガス導入開口部13よりも後方側において隙間GPには、水滴の透過は阻止し、かつガスの透過は許容する撥水性フィルタ55が配置されている。このような撥水性フィルタとしては、例えばポリテトラフルオロエチレンの多孔質繊維構造体(商品名:例えばゴアテックス(ジャパンゴアテックス(株)))等を使用することができる。また、ガス導入開口部13は、本実施形態では、モジュール収容部19Cの側壁部19Sの周方向に沿って、所定の間隔で複数個(例えば4個)形成されている。
【0029】
上記の構成によると、ガス導入開口部13から仮に水滴等が侵入しても、ガス導入開口部13に対応する位置に隙間GPが形成されているので、センサ素子モジュール5に到達する経路には大きな屈曲が生じ、高圧で飛来した水滴は減速された状態で撥水性フィルタ55に当たる。その結果、水滴が撥水性フィルタ55を透過してセンサ素子モジュール5に到達する確率を大幅に低減することができる。
【0030】
また、本実施形態では、センサ素子モジュール5は、センサ基板3からの突出方向Qにおいて、その先端面53側から被検知ガスを受け入れるようになっている。そして、撥水性フィルタ55は、該突出方向Qと自身の厚さ方向とが一致するように、センサ素子モジュール5の先端面53と対向配置されたシート状に形成されている。この構成によると、ガス導入開口部13から導入された被検知ガスの撥水性フィルタ55の透過方向が、透過距離が最も短くなるシートの厚さ方向であり、フィルタ55を透過したガスは、フィルタ55に対向するセンサ素子モジュール5の先端面から直ちにその内部に取り込まれるので、応答性を高めることができる。
【0031】
モジュール収容部19Cは、図1及び図2に示すように、本体部MPと、その本体部MPの先端側に一体形成された縮径部PPとを有するものとして構成でき、ガス導入開口部13は、該縮径部PPの外周面に形成することができる。縮径部PPは、本体部MPに段付部SPを介して一体化される。このようにすると、該段付部SPの内面に、縮径部PPの内部空間と本体部MPの内部空間との接続側開口部を覆う形で、シート状の撥水フィルタ55を簡単に固着することができる。この構造は、撥水フィルタ55の組付けを容易にする利点がある。段付部SPの内面への撥水フィルタ55の固着は、例えば熱圧着により行なうことができるが、第一ケーシング部21を樹脂の射出成形等にて行なう場合、インサート成形により撥水フィルタ55を初めから段付部SPに一体化することも可能である。
【0032】
図1及び図2に示すように、モジュール収容部19Cは、第一ケーシング部21をなす蓋状部37の封入空間17に面さない側の主表面Pから突出形成されている。また、端子コネクタ部15は、図8に示すように、モジュール収容部19Cと隣接する形で蓋状部37の主表面Pに形成されている。図1に示すように、該端子コネクタ部15は、蓋状部37を板厚方向に貫通するセンサ出力取出端子金具57を有している。そして、図5及び図6に示すように、該センサ出力取出端子57の封入空間17側に突出する部分57aは、センサ基板3に形成された金具挿通孔3hに挿通されている。このようにすると、センサユニット9を第一ケーシング部21に組み付ける際に、モジュール収容部19Cへのセンサモジュール5の収容(図9)と、センサ出力取出端子金具57のセンサ基板3側の金具挿通孔3hの挿通も同時に行なうことができる。その後、図6に示すように、はんだ付け部3Sを形成すれば、センサ出力取出端子57の部分57aを、センサ基盤3の金具挿通孔3hに形成された配線パッドに簡単に接続することができる。
なお、上記実施形態では、端子コネクタ部15とモジュール収容部19Cとが一方のケーシング部のみに形成されていたが、本発明はこれに限定されず、例えば双方のケーシング部に振り分けて形成されていてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のガスセンサの一実施形態を示す分解斜視図。
【図2】図1のガスセンサの、センサ素子モジュール付近の内部構造を示す側面断面図。
【図3】図1のガスセンサの組立工程の説明図。
【図4】図3に続く説明図。
【図5】図1のセンサ素子モジュールの第一ケーシング部の裏面構造を示す図。
【図6】第一ケーシング部へのセンサ基板の組み付け工程を説明する正面図。
【図7】同じく側面図。
【図8】第一ケーシング部の正面図。
【図9】第一ケーシング部のモジュール収容部に対し、センサ素子モジュールを組み付ける様子を示す側面模式図。
【図10】図1のガスセンサの組み立て状態を示す正面図。
【図11】同じく背面図。
【図12】同じく平面図。
【図13】同じく底面図。
【図14】同じく右側面図。
【図15】同じく左側面図。
【図16】蓋支持部の変形例を示す断面模式図。
【図17】本発明のガスセンサを用いたフラップ自動切換え機構の一例を概念的に示す図。

Claims (1)

  1. センサ基板(3)と、該センサ基板(3)に一体的に組み付けられるガスセンサ素子(11)とを有するセンサユニット(9)と、
    内部が前記センサユニット(9)の封入空間(17)とされ、前記ガスセンサ素子(11)が被検知ガスと接触することを許容するためのガス導入開口部(13)と、前記ガスセンサ素子(11)からの出力信号を取り出すための端子コネクタ部(15)とを有したケーシング(19)とを備え、
    前記ケーシング(19)は、前記封入空間(17)を分割する嵌め合わせ面(18)にて互いに一体的に嵌め合わされる第一ケーシング部(21)と第二ケーシング部(23)とを有し、
    前記第一ケーシング部(21)の前記封入空間(17)に面する主表面(S)の周縁部に沿って周方向における複数箇所から突出形成されるユニット組付係合部(25)が配置され、各々その内面側に前記センサ基板(3)の外周縁部と係合する係合溝(45)が形成され、前記センサ基板(3)の外周縁部を前記係合溝(45)に係合させることにより、該ユニット組付係合部(25)に前記センサ基板(3)を抜け止め状態で保持させて、前記センサユニット(9)を前記第一ケーシング部(21)と一体化させる状態で、前記嵌め合わせ面(18)において前記第一ケーシング部(21)と前記第二ケーシング部(23)とを嵌め合わせ、さらに該嵌め合わせ面(18)の外表面側に表れる縁である外縁に沿って前記第一ケーシング部(21)と前記第二ケーシング部(23)とにまたがるシール部(27)を形成したことを特徴とするガスセンサ(1)。
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