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JPH09274003A - ガス検出装置 - Google Patents

ガス検出装置

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Publication number
JPH09274003A
JPH09274003A JP8085207A JP8520796A JPH09274003A JP H09274003 A JPH09274003 A JP H09274003A JP 8085207 A JP8085207 A JP 8085207A JP 8520796 A JP8520796 A JP 8520796A JP H09274003 A JPH09274003 A JP H09274003A
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JP
Japan
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outside air
gas
air
passage
cooling
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Application number
JP8085207A
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English (en)
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JP3587326B2 (ja
Inventor
Katsuhiko Ariga
勝彦 有賀
Hideo Hattori
秀男 服部
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP08520796A priority Critical patent/JP3587326B2/ja
Publication of JPH09274003A publication Critical patent/JPH09274003A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガス検知素子を制御する回路部を効率良く放
熱し、かつ小型化可能なガス検出装置を提供する。 【解決手段】 ガス検出装置1のケーシングは、ガスセ
ンサ2を収容する検知空気通路22の他に、ガスセンサ
2を制御する回路基板3を収容する冷却空気通路23を
有する。これにより、外気導入口10から取込まれる冷
却空気によって回路基板3上で発熱する電源用IC3a
やその放熱板3bを空気冷却することができる。そのた
め、放熱効率の高い放熱板等を用いることなくして、電
源用IC3aおよびその放熱板3bを効率良く放熱でき
る。したがって、放熱効率の低い放熱板、すなわち小さ
な放熱板を用いることができ、ガス検出装置1の体格を
小型化にする効果がある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガス検出装置に関
するもので、例えば自動車の排ガス検出に用いられるガ
ス検出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】大気中の特定のガスを検知する半導体か
らなるガス検知素子は、自動車の排ガスに含まれるHC
やCO等の還元性ガスを検知できることが知られてい
る。そのため、このガス検知素子を用いたガス検出装置
はエアコンの内外気切換えセンサとして例えば自動車の
外気取入口等に取付けられる。
【0003】ところが、この種のガス検出装置は、外気
を取込む必要性から例えば自動車のエンジンルーム内に
取付けられることが多く、雨、洗車時の水等が降りかか
り易い。そのため、内蔵される制御回路等の被水を防止
するため、外気導入口および排出口を除いて、外部から
侵入する水等を防ぐ構造(以下、「防水構造」とい
う。)を採る構成が一般的とされてきた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た防水構造を採用したガス検出装置によると、制御回路
にマイクロコンピュータ(以下、「マイコン」とい
う。)を用いた場合、マイコンに安定した電源電圧を供
給するため、発熱を伴う定電圧回路をも制御回路ととも
にガス検出装置内に収容する必要が生ずる。しかも、マ
イコンの安定動作を確保するため、この定電圧回路とマ
イコンとは互いに近接した位置関係に配設しなければな
らないという設計上の制約も受ける。その一方で、防水
構造からなる密閉空間内に制御回路および定電圧回路を
収容することから、ケーシング外から流入する空気流に
よって定電圧回路を冷却することができない。そのた
め、発熱する定電圧回路を効率良く冷却することができ
ず、マイコンを含めた制御回路の周辺温度が上昇し易い
という問題を生ずる。
【0005】この制御回路の周辺温度が上昇し易いとい
う問題は、例えば放熱効率の高い放熱板を定電圧回路の
発熱部分に取付けることによって解決できるように考え
られる。ところが、この構成によると、一般に放熱効率
の向上に伴い放熱板の体格も大きくなるため、体格の大
きな放熱板を収容可能な密閉空間を必要とする。そのた
め、ガス検出装置の大型化を招くという新たな問題を生
ずる。
【0006】また、従来のガス検出装置では、外気を取
込む外気導入口から粒径の比較的大きな異物、雪等が侵
入すると、侵入した異物、雪等の堆積や成長によって外
気通路が閉塞されることがあった。すると、この外気通
路の閉塞により外気を取込むことができなくなるため、
ガス検出装置の動作不良を招くおそれがあるという問題
も生じていた。
【0007】本発明の目的は、ガス検知素子を制御する
回路部を効率良く放熱し、かつ小型化可能なガス検出装
置を提供することである。また、本発明の別の目的は、
外気通路の閉塞を防止するガス検出装置を提供すること
である。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めに本発明は、請求項1記載の手段を採用する。この手
段によると、ガス検出装置のハウジングは、ガス検知素
子を収容する外気通路の他に、このガス検知素子を制御
する回路部を収容する冷却用外気通路を有する。これに
より、冷却用外気導入口から取込まれる冷却用外気によ
って回路部を冷却することができる。したがって、この
回路部が発熱しても、放熱効率の高い放熱板等を用いる
ことなくして、回路部の放熱を効率良くできるため、放
熱効率の高い放熱板等による体格の大型化を防止する。
つまり、回路部を効率良く放熱し、かつ体格を小型化に
する効果がある。
【0009】請求項2記載の手段を採用することによ
り、冷却用外気排出口は冷却用外気導入口より重力方向
上側に位置し、かつ冷却用外気排出口の内圧は冷却用外
気導入口の内圧より低い。これにより、重力方向上側に
位置する冷却用外気排出口から水、異物等が内部に侵入
しようとしても、この冷却用外気排出口の内圧が冷却用
外気導入口の内圧より低いことから、冷却用外気によっ
て水、異物等が外部方向に押し出される。したがって、
内部に侵入しようとする水、異物等が外気通路および冷
却用外気通路に侵入することを妨げる。そのため、従
来、回路部等を収容する空間をOリング等により密閉し
た防水構造から、Oリング等のシール部材を必要としな
い構造に変更できる。したがって、Oリング等のシール
部材を必要としない分、部品点数を削減する効果があ
る。
【0010】請求項3記載の手段を採用することによ
り、外気導入口には、侵入物選択手段が設けられること
から、この侵入物選択手段によって例えば所定粒径の異
物や所定量以上の水等の侵入を防止できる。これによ
り、侵入した異物による外気通路の閉塞や、被水を免れ
るため、動作不良を回避できる効果がある。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。本発明のガス検出装置による一実施例
を図1〜図7に基づいて説明する。図1に示すように、
ガス検出装置1は外気中のHC、NOx等の臭いガス成
分濃度をガスセンサ2によって検出するもので、また図
2に示すように、その検出ガス濃度に対応した検出信号
を車両に搭載された電子制御ユニット(以下、「EC
U」という。)102へ出力するものである。このEC
U102は、ガス検出装置1で検出されたガス濃度に応
じて、図2に示す内外気切替装置の内外気切替ダンパ1
03を駆動するアクチュエータ104へ制御信号を出力
し制御する。
【0012】図2に示すように、内外気切替装置は、内
外気切替箱105に形成された内気導入口105aと外
気導入口105bとを選択的に開閉する内外気切替ダン
パ103と、この内外気切替ダンパ103を駆動するア
クチュエータ104(例えばサーボモータ)とからな
る。この内外気切替箱105は、車室内へ空気を導くダ
クト106の上流端に配置され、送風機107のブロワ
ケース107aと一体に構成されている。
【0013】図1に示すように、ガス検出装置1は、例
えば、図示しない車両のフロントグリルとラジエータと
の間に配設されて、ケーシングの前面に設けられた取付
フックを介してフロントグリルに取付けられている。な
お、以下の説明においてガス検出装置1のフロントグリ
ルに対する取付方向の天(反重力方向)、地(重力方
向)を特定するときは、図1で上方が天方向、下方が地
方向をそれぞれ指示するものとする。
【0014】ガス検出装置1は、ハウジング13、カバ
ー5、セパレータ7、フィルタ6、ガスセンサ2、回路
基板3等より構成されている。ケーシングとしてのハウ
ジング13、カバー5およびセパレータ7は樹脂からな
る。ハウジング13は箱形に形成され、その下端部には
ハウジング13の前面および下面に外気導入口10が設
けられ、さらにハウジング13の下端部前面から後方
(図1で右方)へ向かって外気としての空気を導入する
外気導入路11が形成されている。ここで、外気導入口
10は、特許請求の範囲に記載の「外気導入口」および
「冷却用外気導入口」に相当する。つまり、本実施例で
は、本発明の構成要素の一部である「外気導入口」と
「冷却用外気導入口」とを共用する構成を採っている。
【0015】この外気導入路11は、ハウジング13の
前面および下面に開口する前面空気取入口10aと下面
空気取入口10bおよびバッフル12で構成される。侵
入物選択手段としてのバッフル12は、前述した前面お
よび下面空気取入口10a、10bの断面積がほぼ同じ
になるように設定されており、取入口近傍よりも内部
(後方)側の開口面積(通路断面積)が小さくなるよう
に形成されている。なお、下面空気取入口10bはケー
シング内に侵入した水等を外部に排出する排出口の役割
も兼ね備えている。
【0016】また図4に示すように、ハウジング13の
側面には、内蔵する回路基板3とECU102とを電気
的接続するコネクタ16がハウジング13と一体成形さ
れている。一方、図1および図4に示すように、カバー
5はハウジング13の外周に嵌合可能に形成され、また
ハウジング13の外周に設けられた爪13bとカバー5
の外周に設けられたフック5aとの係合によってハウジ
ング13に組付けられている。このカバー5には、空気
排出口17、フィルタ押さえ部18、押さえリブ19、
および水切壁20、26が設けられている。
【0017】空気排出口17は、カバー5の上部両側、
すなわち幅方向にそれぞれ二箇所ずつ設けられており、
空気排出口17の下流側には、空気排出口17からケー
シング内への水等の侵入を防止するための防水壁21が
カバー5の内側で入り込むような位置に設けられてい
る。ここで、空気排出口17は、特許請求の範囲に記載
の「外気排出口」および「冷却用外気排出口」に相当す
る。つまり、本実施例では、本発明の構成要素の一部で
ある「外気排出口」と「冷却用外気排出口」とを共用す
る構成を採っている。
【0018】フィルタ押さえ部18は、ケーシング内に
収容されるフィルタ6の上部側面6aを押さえフィルタ
6を保持するもので、空気排出口17より下方でカバー
5の内側で窪んで形成されている。押さえリブ19は、
フィルタ6の下部側面6bを部分的に押さえて保持する
もので、フィルタ押さえ部18の下方で、カバー5の内
側へ上下方向に延びて突設されている。
【0019】水切壁20は、後述する検知空気通路22
の一部を迷路構造とするためのもので、押さえリブ19
よりさらに下方でカバー5の内側へ幅方向に延びて突設
されている。図1、図2および図5に示すように、ケー
シングの一部を構成するセパレータ7はハウジング13
の内部に組付可能な形状に形成されている。そして、ハ
ウジング13に組付けられたセパレータ7によって、ケ
ーシング内の空間が、ガスセンサ2の収容される検知空
気通路22と回路基板3の収容される冷却空気通路23
とに区画される。
【0020】ここで、検知空気通路22は特許請求の範
囲に記載の「外気通路」に相当し、冷却空気通路23は
特許請求の範囲に記載の「冷却用外気通路」に相当す
る。セパレータ7の外周壁とハウジング13の内周壁と
の間には、例えばその間隙が約1mm以下に設定されるU
字溝8が区画形成される。このようにして回路基板3が
配される基板側と外気が流入する通路側とにケーシング
の内部を区画し、セパレータ7の通路側には、カバー5
との間に前面および下面空気取入口10a、10bと空
気排出口17とを連絡する検知空気通路22(前述した
外気導入路11は、この一部)が形成される。
【0021】図3に示すように、セパレータ7の前述し
たU字溝8の先端(ハウジング13の底部とセパレータ
7との当接部位)には、U字溝8と一体的にガス検出装
置1の厚さ方向、すなわちU字溝8と直角方向に薄肉状
の弾性壁9が断面L字状に形成され、その先端部をハウ
ジング13内壁に弾性的に押圧している。この弾性壁9
のケーシング内方向には、後述する回路基板3をセパレ
ータ7側に押さえつける板状の基板支持部材13aがハ
ウジング13と一体に形成されている。そして、この基
板支持部材13aと弾性壁9とが近接し、いわゆる入れ
子状態に位置することによって極めて通路幅の狭い迷路
構造を有する通路を形成している。
【0022】これにより、基板支持部材13aと弾性壁
9との間に形成される隙間および弾性壁9とハウジング
13内壁との間に形成される隙間により、図3に示す点
線矢印のような蛇行形状の通路を形成し、前述した冷却
空気通路23より流出する冷却空気通路23を確保して
いる。このように冷却空気通路23の途中を通路幅を狭
く、かつ迷路構造にすることによって、重力方向上側に
位置する空気排出口17からケーシング内に侵入した水
が、回路基板3の収容空間にまで流れ込むのを防止して
いる。
【0023】また、図1に示すように、セパレータ7に
は、排水壁25、水切壁26およびフィルタ支持部材等
が設けられている。排水壁25は、連通孔24の左右両
側にハの字形に形成されて、さらに端部がハウジング1
3の内壁面に沿って延設されている。水切壁26は、カ
バー5に設けられた水切壁20とともに検知空気通路2
2を迷路構造とするためのもので、セパレータ7の下部
に幅方向に延びて突設されている。
【0024】フィルタ支持部材は、フィルタ6の上端面
6cおよび下端面6dを支持するように四箇所に形成さ
れる突起27と、フィルタ6の左右側面6e、6fを支
持するように二箇所に形成される側壁28とからなる。
この側壁28の上部側は、前述した排水壁25の端部が
ハウジング13の内壁面に沿って延設された部位であ
り、また各側壁28は、ハウジング13の内壁面との間
に排水用通路29aを形成している。
【0025】フィルタ6は纎維状の素材からなり、ケー
シング内に流入する外気に含まれる塵芥を除去する。そ
して、前述したフィルタ支持部材、フィルタ押さえ部1
8および押さえリブ19によってカバー5とセパレータ
7との間に圧縮固定されている。このフィルタ6は、上
端面6cおよび下端面6dの長さより、側面(上部側面
6aと下部側面6b)の長さの方が長く形成されてい
る。
【0026】ガスセンサ2は、金属酸化物の半導体(例
えば、主成分であるSnO2 に少量の貴金属を添付した
もの)よりなる図示しないガス検知素子と、このガス検
知素子を高温に加熱する図示しないヒータより構成され
ている。そして、高温に保持された状態でガス検知素子
の検知面2aに所定種類のガスが触れると電気抵抗値が
変化する特性を利用して、空気中のガス濃度を検出して
いる。
【0027】このガスセンサ2は、後述する回路基板3
にその端子をはんだ付けするとともに、セパレータ7に
形成される連通孔24より検知空気通路22側へ突出し
ている。これにより、ガスセンサ2の検知面2aが検知
空気通路22を流れる空気に晒されることになる。な
お、検知面2aの周囲(検知面2a上)には、検知空気
通路22を流れる空気が一時的に滞留しやすいように、
空気滞留空間30が形成されている。
【0028】回路部としての回路基板3には、ガスセン
サ2の検知信号をデジタル処理するため図示しない信号
処理回路が形成されており、マイコン等を搭載してい
る。またこの回路基板3にはマイコン等に安定した電源
電圧を供給するための電源用IC3aが放熱板3bを介
して取付けられている。この放熱板3bは電源用IC3
aが発する熱を放熱するためのもので、前述した冷却空
気通路23を流れる空気によってこの放熱板3bが冷や
されるため、そのフィンの大きさを従来のものより小さ
くすることができる。これにより、放熱板3bの小型化
が可能となるため、ガス検出装置1の体格を小型にでき
る。なお、信号処理回路でデジタル処理された信号は、
前述したコネクタ16を経由してECU102に出力さ
れる。
【0029】次に、ガス検出装置1の作動を図3〜図7
に基づいて説明する。 (1) 検知空気通路22を流れる空気の流れ 前面および下面空気取入口10a、10bより外気導入
路11へ流入した外気は、検知空気通路22の一部を構
成する迷路構造を蛇行しながら流れた後、フィルタ6を
通過する。これにより、フィルタ6によって塵芥等が除
去された空気が空気滞留空間30に一時的に滞留した
後、空気排出口17よりケーシング外へ排出される。こ
のとき、空気滞留空間30に滞留する空気中のガス濃度
をガスセンサ2により検出し、そのガス濃度に応じてデ
ジタル処理された信号がECU102に出力される。
【0030】(2) 冷却空気通路23を流れる空気の流れ 一方、冷却空気通路23を流れる空気は走行時に外気導
入口10から吹き込まれる。つまり、前面および下面空
気取入口10a、10bより導入され、図7に示す点線
矢印の経路に従って、回路基板3の収容空間に流込む。
そして、図6に示すように、電源用IC3aおよびその
放熱板3bの周囲を流れた後(図6の点線矢印)、前述
した図3に示す経路(図3の点線矢印)を通り空気排出
口17から排出される。このように冷却空気通路23を
通る冷却用の空気が、前面および下面空気取入口10
a、10bから空気排出口17に排出されるのは、車両
走行時においては、外気導入口10からケーシング内に
吹き込む空気流によって、前面および下面空気取入口1
0a、10bの内圧の方が空気排出口17の内圧より高
くなるためである。これにより、空気排出口17側から
被水した水等がケーシング内に流込もうとしても、この
差圧により水等の侵入を妨ぐため、空気排出口17から
ケーシング内に容易に水が入らない。また空気排出口1
7から水が侵入したとしても、次の(3) で説明する経路
によってケーシング外に排水することができる。
【0031】(3) 空気排出口17から侵入する水等の流
れ もしガス検出装置1の全体が被水して、空気排出口17
やハウジング13とカバー5との嵌合隙間から水がケー
シング内へ侵入したとしても、図4に示す実線矢印に示
す経路によって、フィルタ6の側方に形成される排水用
通路29aを経由して排水することができる。
【0032】またケーシング内に侵入した水が、セパレ
ータ7の外周壁、すなわちハウジング13内周壁との当
接部を越えて侵入した場合、水はU字溝8にトラップさ
れる。つまり、U字溝8は、前述した排水用通路29a
と同様、ハウジング13の内壁との間で、側方に下面空
気取入口10bと連通する排水用通路29bを有してい
るため、図5に示す実線矢印に示す経路によって前述し
た排水通路29aと同様、U字溝8にトラップした水を
下面空気取入口10bから排出することができる。
【0033】さらに侵入した水がU字溝6を越えてハウ
ジング13の内壁とセパレータ7の先端部のL字状弾性
壁9の外側との空間部8aに侵入した場合、この空間部
8aはハウジング13の内壁との間で、U字溝8と同
様、側方に、下面空気取入口10bと連通する排水用通
路29cを有する。そのため、前述した排水通路29
a、29bと同様、ケーシング内に侵入した水を排出す
ることができる(図6および図7に示す実線矢印参
照)。
【0034】以上説明したように、本実施例によると、
ガス検出装置1のケーシングは、ガスセンサ2を収容す
る検知空気通路22の他に、このガスセンサ2を制御す
る回路基板3を収容する冷却空気通路23を有する。こ
れにより、外気導入口10から取込まれる冷却空気によ
って回路基板3上で発熱する電源用IC3aやその放熱
板3bを空気冷却することができる。そのため、放熱効
率の高い放熱板等を用いることなくして、電源用IC3
aおよびその放熱板3bを効率良く放熱できる。したが
って、放熱効率の低い放熱板、すなわち小さな放熱板を
用いることができ、ガス検出装置1の体格を小型化にす
る効果がある。
【0035】また、本実施例によると、空気排出口17
は外気導入口10より重力方向上側に位置し、かつ車両
走行中においては空気排出口17の内圧は外気導入口1
0の内圧より低い。これにより、空気排出口17側から
被水した水等がケーシング内に流込もうとしても、この
差圧により水等の侵入を妨げるため、空気排出口17か
らケーシング内に容易に水を侵入させない効果がある。
【0036】さらに、本実施例によると、外気導入口1
0またはその前方に、外気導入口10の断面積より小さ
いバッフル12を配設する。これにより、洗車用の高圧
流水等のように直接かつ直線的に侵入する水の全部もし
くは一部を反射させたり、または散乱させたりして水の
衝撃エネルギーを弱めるため、ケーシング内への浸水を
防止する効果がある。また雪についてもバッフル12が
同様に機能する。つまり、ケーシング内に雪が侵入した
としても、所定の大きさを有する下面空気取入口10b
から落下する構造を有するため、外気導入路11内に溜
まることもなく、空気取入口10や外気導入路11の閉
塞を防止する効果がある。
【0037】さらにまた、本実施例によると、検知空気
通路22には、フィルタ6の下方に空気の流れを蛇行さ
せる迷路構造が設けられていることから、外気導入路1
1より導入された空気中に水分が含まれている場合で
も、迷路構造を構成する水切壁20、26で水分の侵入
を防止することができる。つまり、迷路構造を水分を含
んだ空気が下方から上方へ通り抜ける際に、水切壁2
0、26で水分が跳ね返されて下方へ落下し、そのまま
外気導入路11の空気取入口10bより排出させること
ができる。
【0038】また、本実施例によると、排水通路29
a、29b、29cの三つの経路による排水通路を有す
ることから、ケーシング内に侵入した水を三段階によっ
て排出することができる。これにより、従来の密閉され
た防水構造では必須であったOリングが必要なくなり、
これを廃止することができる。したがって、Oリングの
廃止による部品点数の削減する効果がある。
【0039】なお、上述した実施例では、フィルタ6の
下部側面6bで、カバー5の押さえリブ19によって押
圧されている側面を通気面とするために、カバー5との
間に所定隙間を形成したが、本発明では、これに限られ
ることなく、フィルタとセパレータとの間に隙間を形成
して、セパレータ側の側面(下面側)を通気面としても
良い。またフィルタの下部側面および側面とカバーおよ
びセパレータとの間にそれぞれ隙間を形成しても良い。
【0040】また、本実施例では、ガス検出装置1で検
出されたガス濃度に応じて、内外気切替装置を制御する
例を示したが、本発明では、これに限られることはな
く、例えばガス検出装置を車室内に設置して、内気(車
室内空気)のガス濃度を検出し、内気の汚染度が高くな
ったときに空気清浄器を作動させるように制御したり、
内気の汚染度が高くなったときに外気モードが設定され
るように内外気切替装置を制御したりしても良い。
【0041】さらに、本実施例では、侵入物選択手段を
板形状のバッフル12により構成したが、本発明では、
これに限られることはなく、例えばふるいの網ような網
状の部材により構成しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】ガス検出装置の側面断面図である。
【図2】内外気切替装置の模式図である。
【図3】図1に示す一点鎖線III の円内拡大図である。
【図4】図1に示すIV−IV線断面図である。
【図5】図1に示すV−V線断面図である。
【図6】図1に示すVI−VI線断面図である。
【図7】図6に示すVII −VII 線断面図である。
【符号の説明】
1 ガス検出装置 2 ガスセンサ (ガス検知素子) 3 回路基板 (回路部) 5 カバー (ケーシング) 6 フィルタ 7 セパレータ (ケーシング) 8 U字溝 10 外気導入口 (外気導入口、冷却用外気導入
口) 11 外気導入路 12 バッフル (侵入物選択手段) 13 ハウジング (ケーシング) 17 空気排出口 (外気排出口、冷却用外気排出
口) 22 検知空気通路(外気通路) 23 冷却空気通路(冷却用外気通路)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定種類のガスを検出可能なガス検知素
    子と、 前記ガス検知素子を制御する回路部と、 外気導入口と外気排出口との間に前記ガス検知素子を収
    容する外気通路、および、冷却用外気導入口と冷却用外
    気排出口との間に前記回路部を収容する冷却用外気通路
    を有するケーシングと、 を備えたことを特徴とするガス検出装置。
  2. 【請求項2】 前記冷却用外気排出口は前記冷却用外気
    導入口より重力方向上側に位置し、かつ前記冷却用外気
    排出口の内圧は前記冷却用外気導入口の内圧より低いこ
    とを特徴とする請求項1記載のガス検出装置。
  3. 【請求項3】 前記外気導入口には、侵入物選択手段が
    設けられることを特徴とする請求項1または2記載のガ
    ス検出装置。
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