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JP2003057203A - ガスセンサ - Google Patents

ガスセンサ

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Publication number
JP2003057203A
JP2003057203A JP2001248815A JP2001248815A JP2003057203A JP 2003057203 A JP2003057203 A JP 2003057203A JP 2001248815 A JP2001248815 A JP 2001248815A JP 2001248815 A JP2001248815 A JP 2001248815A JP 2003057203 A JP2003057203 A JP 2003057203A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sensor
casing
gas
substrate
gas sensor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001248815A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuji Kimoto
祐治 木元
Takamasa Osawa
敬正 大澤
Toshiya Matsuoka
俊也 松岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Niterra Co Ltd
Original Assignee
NGK Spark Plug Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NGK Spark Plug Co Ltd filed Critical NGK Spark Plug Co Ltd
Priority to JP2001248815A priority Critical patent/JP2003057203A/ja
Publication of JP2003057203A publication Critical patent/JP2003057203A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Fluid Adsorption Or Reactions (AREA)
  • Air-Conditioning For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガスセンサを小型化するとともに、センサ基
板に実装可能な素子の数を増やすことも可能なガスセン
サを提供する。 【解決手段】 センサ素子モジュール5及びセンサ基板
3を含むセンサユニット9を収容するケーシング19の
内面が環状壁部19dとされ、ケーシング内面19dと
センサユニット9との間には少なくとも間隙DSが形成
されており、センサ素子モジュール5は、間隙DSとセ
ンサ基板3とに跨って配設されるべく、非搭載部5bを
含むようにセンサ基板3に組み付けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ガスセンサに関
する。
【0002】
【従来の技術】多くの自動車は、車内につながるダクト
に外気を取り入れるダクト(外気用ダクト)と内気を取
り入れ循環させるダクト(内気用ダクト)とを備えてい
る。これらのダクトの切り換えはフラップが用いられて
おり、車外の空気が比較的清浄な場合はフラップで内気
用ダクトを閉じて外気を取り込み、逆に交通量の多い道
路を走行したりトンネル内を走行する時には、排気ガス
を多く含んだ外気が車内に入り込まないようにフラップ
で外気用ダクトを閉じて内気を循環させるようにしてい
る。このフラップの開閉による内外気モードの切り換え
は、一般の自動車では手動式であり、運転者や同乗者が
走行環境に応じて適宜操作を行うものである。
【0003】しかし、手動による切換は往々にして忘れ
がちであり、外気モードのままトンネルに入って車内に
排気ガスの臭いが立ち込めてから慌てて内気モードに切
り換えるといったケースもしばしば起こりうる。また、
突発的な要因により汚染した空気を否応なしに車内に取
り込んでしまうこともある。例えば、隣車線を走行中の
ディーゼル車が至近距離にて突然大量の黒煙を排気管か
ら噴出する、といった状況は誰しも経験することである
が、こういうケースでは、手動操作方式の内外気モード
の切り換えではひとたまりもなく餌食となってしまう。
【0004】そこで、外気中の排気ガス濃度の変化をガ
スセンサにより検出し、所定レベル以上の排気ガスの濃
度変化が検出された場合には自動的にフラップの開閉を
切り換えて内外気モードを制御する機構が、最近のハイ
グレードの車種等に搭載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のようなガスセン
サは外気用ダクトの途上に設けられることが多いが、該
ダクトは非常に狭い通路なためガスセンサの小型化が要
求されている。一方、ガスセンサの高性能化の要求が高
まるなか、例えばセンサ基板に実装する出力を得るため
の電子部品の数を増やすべく基板面積を大きくしようと
すると、ガスセンサが大型化する不具合が生じ得る。ま
た、小型化に応えるべく基板を単純に縮小すると、電子
部品の実装数を減らさざるを得なく、これまでの出力特
性が満足できなくなってしまう。
【0006】本発明は、ガスセンサを小型化するととも
に、センサ基板に実装する出力を得るための電子部品の
数を増やすことも可能なガスセンサを提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】上記の課
題を解決するために、本発明のガスセンサは、センサ基
板と、該センサ基板に一体的に組み付けられガスセンサ
素子を備えるセンサ素子モジュールとを有するセンサユ
ニットと、内部が前記センサユニットの封入空間とさ
れ、前記ガスセンサ素子が被検知ガスと接触することを
許容するためのガス導入開口部を有するケーシングとを
備え、前記ケーシング内面と前記センサ基板との間には
少なくとも間隙が形成され、前記センサ素子モジュール
が前記間隙と前記センサ基板とに跨って配設されるべく
前記センサ基板に組み付けられていることを特徴とす
る。
【0008】このようなガスセンサによると、センサ基
板に搭載ないし載置され得る部品のうち比較的大型のセ
ンサ素子モジュールを、センサ基板とケーシング内面
(壁部)との間隙に跨って配設されるようにセンサ基板
に組み付ける構成としたため、該センサ素子モジュール
には、少なくともセンサ基板上に搭載ないし載置されな
い非搭載部が形成されることとなる。この場合、非搭載
部を形成せずに、単にセンサ基板上にセンサ素子モジュ
ール全体を搭載させる場合に比して、非搭載部の分だけ
センサ基板における電子部品の実装可能面積を増やすこ
とが可能となる一方、従来と同一の電子部品を実装する
場合には該センサ基板を小型化することが可能となる。
したがって、センサ基板の小型化に伴って当該ガスセン
サ自体を小型化させることが可能となる一方、従来の構
成(間隙に跨るものとしない構成)において同一のセン
サ基板を用いた場合、センサ基板の電子部品実装可能面
積を大きくすることが可能で、従来より基板が小さくな
っても従来と同等若しくはそれ以上の電子部品を実装で
きるようになる。
【0009】前記ケーシングは、センサ基板の外周を取
り囲む基板包囲部を備え、その基板包囲部が少なくとも
曲状壁部を備えるものとすることができる。通常、セン
サ基板は角形状のものが多いが、本発明においては例え
ば角形状の基板の外周をケーシングの基板包囲部が取り
囲むものとされ、その基板包囲部の径方向外側に向かっ
て凸に膨らむ曲状壁部とセンサ基板外周との間には少な
くとも間隙(デッドスペース)が形成されることとな
る。ここで、上記のようにケーシングに曲状壁部を設け
ることにより、角形状のケーシングに比べてケース全体
を小型化することが可能となるとともに、曲状壁部とセ
ンサ基板との間に形成される間隙にセンサ素子モジュー
ルを跨って配設することで、最小限の間隙(デッドスペ
ース)を最大限に有効利用することが可能となる。すな
わち、上記間隙にセンサ素子モジュールを跨って配設す
る構成において、基板包囲部に径方向外側に向かって凸
に膨らむ曲状壁部を設けることで当該ガスセンサの小型
化を図りつつ、曲状壁部と角状基板外周との間にできる
デッドスペースを有効利用することが可能となる。な
お、ケーシングの基板包囲部の一部又は全部を曲状ない
し環状にしたものについて上記デッドスペースを有効利
用することができるものとされている。
【0010】前記ケーシングは、前記封入空間を分割す
る嵌め合わせ面にて互いに一体的に嵌め合わされる第一
ケーシング部と第二ケーシング部とを有し、該嵌め合わ
せ面に沿って前記第一ケーシング部と前記第二ケーシン
グ部とをシールするシール部材が設けられているものと
することができる。この場合、ケーシングを分割構成す
ることで、当該ガスセンサの組立てが一層容易となると
ともに、シール部材で嵌め合わせ面をシールするものと
したため、嵌め合わせの気密性が向上する。また、第一
ケーシング部と第二ケーシング部とをシール部材を用い
て嵌め合わせるのみで気密性向上が可能なため、製造工
程が極めて簡略化される。なお、ケーシングの基板包囲
部の一部又は全部を曲状ないし環状に形成し、その曲状
ないし環状にされた部分にあわせて、シール部材もその
一部又は全部を曲状ないし環状にすることで、当該ガス
センサの小型化、気密性向上、製造簡略化を相互に実現
することが可能となる。
【0011】前記センサ素子モジュールは、前記センサ
基板の片側の板面から突出して設けられているものとす
ることができる。この場合、センサ素子モジュールがセ
ンサ基板の厚さ方向に突出するように設けられるので、
小型のガスセンサにおいても、ケーシングの内部(封入
空間)に被検知ガスの検知空間を確実に確保できセンサ
の応答性を高めることができる。
【0012】前記ケーシングには、該ケーシングの第一
の面から突出形成され、センサ素子モジュールの収容部
たるモジュール収容部と、ケーシングの第二の面から突
出形成され、ガスセンサ素子からの出力信号を取り出す
ための端子コネクタ部とが設けられているものとするこ
とができる。端子コネクタ部は、ガスセンサから突出し
て形成される部品のうち比較的大型のものであるが、こ
れをモジュール収容部と同一面から突出形成させると上
記ケーシングを大きくする必要が生じ、ガスセンサが大
型化する問題が生じ得る。そこで、上述のようにセンサ
素子モジュールをセンサ基板と上記間隙に跨って配設さ
せるとともに、端子コネクタ部をモジュール収容部とは
異なる面から突出して取り付けることで、ガスセンサを
一層小型化することが可能となる。
【0013】なお、本明細書の特許請求の範囲において
各要件に付与した符号は、添付の図面の対応部分に付さ
れた符号を援用して用いたものであるが、あくまで発明
の理解を容易にするために付与したものであり、特許請
求の範囲における各構成要件の概念を何ら限定するもの
ではない。また、この符号を付与した特許請求の範囲の
記載をもって、符号の説明に代用する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面を用いて説明する。図1は、本発明の一実施形態であ
る車両に取り付けて使用されるガスセンサ1を分解状態
で示すものであり、図2は、その組立て状態での内部構
造を概念的に示す断面模式図である。また、図4〜図7
は、組立て状態のガスセンサ1の外観を模式的に示す、
それぞれ斜視図、正面図、平面図、側面図である。
【0015】図2に示すように、ガスセンサ1は、基本
的にセンサユニット9とケーシング19との2つの部分
からなる。センサユニット9は、図1に示すように、セ
ンサ基板3と、該センサ基板3に一体的に組み付けられ
るセンサ素子モジュール5及び該センサ素子モジュール
5からの出力信号を処理するためのセンサ出力処理回路
部7とを有する。また、ケーシング19は、センサ素子
モジュール5に組み込まれたガスセンサ素子11が被検
知ガスと接触することを許容するためのガス導入開口部
13と、センサ素子モジュール5を収容するためのモジ
ュール収容部19cと、ガスセンサ素子11からの出力
信号をセンサ出力処理回路7を介して取り出すための端
子コネクタ部15とを有し、内部がセンサユニット9の
封入空間17とされている。なお、センサ基板3の表面
の反対側に位置する底面には、後述するセンサ出力処理
回路7の一部をなすマイクロコンピュータ75が実装さ
れているが、図示は省略している。
【0016】ここで、図1及び図2、さらには図4、図
5、図7に示すように、モジュール収容部19cはケー
シング19の蓋状部37の表面Pから突出形成され、端
子コネクタ部15はケーシング19の底部31の表面Q
から突出形成されている。すなわち、モジュール収容部
19cと端子コネクタ部15とは、異なる面から突出形
成されたものとされている。ガスセンサ1において、モ
ジュール収容部19c及び端子コネクタ部15は、ガス
センサ1から突出して形成される部品のうち比較的大型
のものであるが、これらを同一面から同一方向に突出形
成させるとケーシング19を幅方向において大きくする
必要が生じ、ガスセンサが大型化する問題が生じ得る。
そこで、端子コネクタ部15とモジュール収容部19c
とを相反する面から逆向きに突出して設けることで、従
来に比して基板面を有効に利用することが可能となる。
【0017】センサ素子モジュール5は、フィルタ付き
(活性炭付きでも良い)の被検知ガス取入口が形成され
たプラスチックないし金属製のキャップの内部に、排気
ガス成分(NOなどの酸化性ガス成分やCO,HCな
どの還元性ガス成分)の吸着により電気抵抗値を変化さ
せるSnOやWOといった公知の金属酸化物半導体
からなるガスセンサ素子11が組み込まれている。図1
に示すように、センサ素子11は、センサ基板3にハン
ダ付け等により一体的に組みつけられ、センサ出力処理
回路7に電気的に接続されている。なお、ガスセンサ素
子11は1素子タイプのもの、2素子タイプのもののい
ずれをも用いることが可能である。
【0018】センサ出力処理回路7は、図8のブロック
図を用いて示すように、例えば、センサ素子11の電気
抵抗値変化を検出するためのセンサ抵抗値変換回路7
1、センサ抵抗値変換回路71からの出力(センサ出力
電位)を所定のサンプリング毎にデジタル化するA/D
変換回路73、このA/D変換回路73からのセンサ出
力値を入力してその出力値の変化が所定レベルを超えた
か否かを判定し、フラップを駆動するための後述する制
御部100を制御するためのガス濃度信号LVを出力す
るマイクロコンピュータ75などを含むものであるが、
いずれも公知であるので詳細な説明は省略する。センサ
出力処理回路7(マイクロコンピュータ75)からのガ
ス濃度信号LVは、端子コネクタ部15を介して接続さ
れたCPU等を主体とする制御部100に入力される。
制御部100は、図8に示すように、マイクロコンピュ
ータ75からのガス濃度信号LVをもとに、フラップ1
05のアクチュエータ103を動作させフラップ105
を回動させて、内気を循環させるための内気取り入れ用
ダクト109及び外気を導入するための外気取り入れ用
ダクト107のいずれかをダクト101に接続させる。
ダクト101内には、空気を圧送するファン111が設
置されている。なお、本実施形態のセンサ出力処理回路
7はマイクロコンピュータ75を含むものであるが、マ
イクロコンピュータ75を用いずにガスセンサを構成し
てもよい。その場合には、センサ出力処理回路7の内で
上記A/D変換回路73からのセンサ出力値を直接制御
部100に出力するようにして、制御部100にてガス
濃度信号LVを求めるようにすればよい。
【0019】図1に戻り、センサ素子モジュール5はセ
ンサ基板3の片側の主表面から突出して設けられ、その
底面はセンサ基板3上に搭載される搭載部5aと、搭載
されない非搭載部5bとを含んでいる。なお、センサ素
子モジュール5はセンサ素子11を含む周辺部位までを
指すものであって、センサ素子11のみでセンサ素子モ
ジュール5を構成する場合も含むものである。また、図
2に示すように、ケーシング19はセンサユニット9を
封入するべく形成される封入空間17を備え、センサ基
板3を収容するケーシング本体部19Mと、該ケーシン
グ本体部19Mの外面から突出形成されるとともに、内
部がケーシング本体部19Mの内部空間17aよりも小
体積の被検知ガス導入空間49とされ、かつガス導入開
口部13が該被検知ガス導入空間49と連通する形で側
面に形成されたモジュール収容部19Cとを有する。セ
ンサユニット9は、センサ基板3をケーシング19のユ
ニット組付部(載置部)25に係合させる形で、ケーシ
ング19内に封入されている。なお、ケーシング19は
ナイロン6,6といった熱可塑性樹脂により構成されて
いる。そして、センサユニット9は、ケーシング19の
モジュール収容部19Cにセンサ素子モジュール5を収
容しつつ、センサ基板3がケーシング本体部19Mに収
容される。また、第二ケーシング部23には、載置部2
5に載置されたセンサユニット9(センサ基板3)を固
定するための一対のユニット固定部49がそれぞれ向か
い合って設けられ、該ユニット固定部49は少なくとも
センサ基板3の表面を上記載置部25の載置面とは反対
側から抑え付ける態様の固定面を備えるものとされてい
る。
【0020】ここで、図3に模式的に示すように、ケー
シング19はセンサ基板3の外周若しくは外側部を取り
囲む基板包囲部192を具備しており、その基板包囲部
192が少なくとも曲状若しくは環状の壁部19dを備
えている。具体的には、基板包囲部192の内面が環状
壁部19dとされ、該ケーシング19内面とセンサユニ
ット9との間には少なくとも間隙DSが形成されてい
る。本実施例のガスセンサ1においては、該間隙DSの
有効利用及びガスセンサ1の小型化を目的として、セン
サ素子モジュール5が間隙DSとセンサ基板3とに跨っ
て配設されるべく、非搭載部5bを含むようにセンサ基
板3に組み付けられている。具体的には、上記非搭載部
5bが間隙DSに位置するように配設されており、非搭
載部5bを設けない場合に比して該非搭載部5bの分だ
けセンサ基板3における電子部品の実装可能面積を確保
することが可能となる。また、従来と同一の電子部品を
実装する場合にはセンサ基板3を小型化することが可能
となり、ひいてはガスセンサ1を小型化させることが可
能となる。
【0021】次に、図2に示すように、センサ基板3か
らのセンサ素子モジュール5の突出方向において、モジ
ュール収容部19Cの内面前端面51とセンサ素子モジ
ュール5の先端面53との間には隙間GPが形成されて
いる。そして、モジュール収容部19Cの側壁部19S
の隙間GPに臨む位置にガス導入開口部13が形成され
ている。さらに、該ガス導入開口部13よりも後方側に
おいて隙間GPには、水滴の透過は阻止し、かつガスの
透過は許容する撥水性フィルタ55が配置されている。
このような撥水性フィルタとしては、例えばポリテトラ
フルオロエチレンの多孔質繊維構造体(例えば商品名:
ミクロテックス(日東電工(株)))等を使用すること
ができる。
【0022】上記の構成によると、ガス導入開口部13
から仮に水滴等が侵入しても、ガス導入開口部13に対
応する位置に隙間GPが形成されているので、センサ素
子モジュール5に到達する経路には大きな屈曲が生じ、
高圧で飛来した水滴は減速された状態で撥水性フィルタ
55に当たる。その結果、水滴が撥水性フィルタ55を
透過してセンサ素子モジュール5に到達する確率を大幅
に低減することができる。
【0023】次に、本実施例のガスセンサ1において
は、該センサの組み立て工程の簡略化を図るために、以
下のような構造上の工夫がなされている。すなわち、図
1に示すように、ケーシング19は、封入空間17を分
割する嵌め合わせ面18にて互いに一体的に嵌め合わさ
れる第一ケーシング部21と第二ケーシング部23とを
有する。
【0024】ガスセンサ1の組立て時には、第二ケーシ
ング部23に設けられたユニット組付部(載置部)25
にセンサユニット9を載置させた状態で、嵌め合わせ面
18において第一ケーシング部21を嵌め合わせる。そ
して、図2に示すように、該嵌め合わせ面18の外縁に
沿って、第一ケーシング部21と第二ケーシング部23
との間に形成されたシール部材挿入部29に、高分子材
料シール部材27を挿入することにより、ガスセンサ1
の組立てを行うことができる。高分子材料シール部材2
7は、樹脂(例えばエポキシ系樹脂)やゴム等の高分子
材料で構成され、未硬化状態で嵌め合わせ面18の外縁
に沿って流し込み、これを硬化させることにより形成さ
れる。
【0025】このような構造によると、ケーシング19
を第一ケーシング部21と第二ケーシング部23とによ
り分割形成するとともに、第二ケーシング部23側にユ
ニット組付部(載置部)25を形成し、ここにセンサユ
ニット9(センサ基板3)を載置させてユニット固定部
49にて固定することで、これらを一体の一つの部品と
して取り扱うことができる。従って、実質的な部品点数
が減少し、基本的には、第一ケーシング部21とセンサ
ユニット9付の第二ケーシング部23との2部材の嵌め
合わせと、シール部形成の2つの工程により組立てを完
了させることができるようになるので、製造コストの低
減を図ることができる。
【0026】さらに、図1及び図2に示すように、モジ
ュール収容部19Cは、第一ケーシング部21をなす蓋
状部37の封入空間17に面さない側の表面Pから突出
形成されている。また、端子コネクタ部15は、第二ケ
ーシング部23の底部31の封入空間17に面さない側
の表面Qから突出形成され、モジュール収容部19Cと
は反対向きに突出している。図1に示すように、端子コ
ネクタ部15は、底部31を板厚方向に貫通するセンサ
出力取出端子金具57を有している。そして、該センサ
出力取出端子金具57の封入空間17側に突出する部分
57aは、センサ基板3に形成された金具挿通孔3hに
挿通されハンダ付けされる。即ち、センサユニット9を
第二ケーシング部23に載置させる際に、センサ出力取
出端子金具57のセンサ基板3側の金具挿通孔3hへの
挿通も同時に行い、センサ出力取出端子金具57とセン
サ基板3とをハンダ付けした後、第一ケーシング部21
を第二ケーシング部23に対して嵌め合わせるのであ
る。
【0027】なお、第一ケーシング部21と第二ケーシ
ング部23との組付けは、第一ケーシング部21に設け
られた係合溝47と、第二ケーシング部23に設けられ
た係合凸部43とを嵌め合わせることで行われる。ここ
で、第二ケーシング部23には蓋受部41が設けられ、
該受面よりも下方への第一ケーシング部21の組込みを
防止している。
【0028】次に本発明のガスセンサの変形例について
説明する。なお、上記ガスセンサ1と異なる構成のみを
説明するものとし、特に記載のない箇所の構成について
は該ガスセンサ1と同様の構成を備えるものとする。図
9に示すガスセンサ200においては、特に図9(b)
に示すように、センサ基板3のセンサ素子モジュール5
が搭載される面が、第二ケーシング部23の先端面と面
一に、若しくは該先端面よりも先端側に位置するよう形
成されている。この場合、センサ基板3とセンサ出力取
出端子金具57とのハンダ付けを良好に行うことが可能
となる。なお、この場合において先端側とは、中空有底
状の第二ケーシング部23の底部31が形成されている
側と反対側の開口側を先端側としている。
【0029】また、第二ケーシング部23の筒状部の先
端側には、シール部材組付部たるシール部材載置部29
aが形成されている。この場合、該シール部材載置部2
9aに環状シール部材27aを載置した状態で、第一ケ
ーシング部21を第二ケーシング部23に係合するもの
とされている。これにより、ケーシング19の封入空間
17を分割する嵌め合わせ面18に沿ってシール部材2
7aが配置されることになり、詳細には、シール部材2
7aが上下左右に弾性収縮された状態で、第一ケーシン
グ部21と第二ケーシング部23とのシールに寄与する
ため、両部材間のシール性(気密性)が高まる。なお、
第二ケーシング部23には係合用溝部43aが形成さ
れ、第一ケーシング部21には係合用突部47aが形成
されており、これらの係合により両部材21,23が組
み付けられる。また、上記シール部材27aは、例えば
樹脂やゴム等で構成された高分子製環状シール部材(い
わゆるO−リング)を用いることができる。
【0030】さらに、特に図9(a)に示すように、第
一ケーシング部21には、当該ガスセンサ200を外気
ダクト107(図8参照)に取り付けるための取付部た
るダクト固定フランジ部201が形成されている。具体
的に該ダクト固定フランジ部201は、第一ケーシング
部21の周方向に断続的に形成されており、外気ダクト
107に形成された装着孔に対して、該ダクト固定フラ
ンジ部201を挿入後、ケーシング19を所定角度周方
向に回転することで、ダクト固定フランジ部201を外
気ダクト107の装着孔に装着された形態で、当該ガス
センサ200が外気ダクト107に対して固定される。
【0031】なお、第二ケーシング部23には、図10
に示すようにユニット取付部たる基板載置部25が、該
第二ケーシング部23の開口側からセンサユニット9
(センサ基板3)を載置可能なように先端側に面する載
置面を形成して設けられている。また、載置されたセン
サユニット9(センサ基板3)を固定するための一対の
ユニット固定部202が向かい合って設けられ、該ユニ
ット固定部202は少なくともセンサ基板3の表面を上
記載置部25の載置面とは反対側から抑え付ける態様の
固定面を備えるものとされている。なお、この図10に
おいては、係合用溝部43aの図示は省略している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のガスセンサの一実施形態を示す分解斜
視図及び組立てに関する構成を示す説明図。
【図2】図1のガスセンサの組立時の構成を示す断面模
式図。
【図3】図1のガスセンサの組立時の構成を示す説明
図。
【図4】組立て状態のガスセンサの外観を模式的に示す
斜視図。
【図5】組立て状態のガスセンサの外観を模式的に示す
正面図。
【図6】組立て状態のガスセンサの外観を模式的に示す
平面図。
【図7】組立て状態のガスセンサの外観を模式的に示す
側面図。
【図8】本実施例のガスセンサを用いたフラップ自動切
換機構の一例を概念的に示す図。
【図9】本発明のガスセンサの一変形例を模式的に示す
斜視図及び断面図。
【図10】図9のガスセンサの第二ケーシング部につい
ての斜視図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松岡 俊也 愛知県名古屋市瑞穂区高辻町14番18号 日 本特殊陶業株式会社内 Fターム(参考) 2G046 AA11 AA13 AA22 AA23 BA01 BB02 BD01 BF05 BG02 BG05 BH08 DC14 DC16 DC17 DC18 FA01 FB02 FE39 FE46

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 センサ基板(3)と、該センサ基板
    (3)に一体的に組み付けられガスセンサ素子(11)
    を備えるセンサ素子モジュール(5)とを有するセンサ
    ユニット(9)と、 内部が前記センサユニット(9)の封入空間(17)と
    され、前記ガスセンサ素子(11)が被検知ガスと接触
    することを許容するためのガス導入開口部(13)を有
    するケーシング(19)とを備え、 前記ケーシング(19)内面と前記センサ基板(3)と
    の間には少なくとも間隙(DS)が形成され、前記セン
    サ素子モジュール(5)が前記間隙(DS)と前記セン
    サ基板(3)とに跨って配設されるべく前記センサ基板
    (3)に組み付けられていることを特徴とするガスセン
    サ(1,200)。
  2. 【請求項2】 前記ケーシング(19)は、前記センサ
    基板(3)の外周を取り囲む基板包囲部(192)を備
    え、その基板包囲部(192)が少なくとも曲状壁部
    (19d)を備える請求項1に記載のガスセンサ(1,
    200)。
  3. 【請求項3】 前記ケーシング(19)は、前記封入空
    間(17)を分割する嵌め合わせ面(18)にて互いに
    一体的に嵌め合わされる第一ケーシング部(21)と第
    二ケーシング部(23)とを有し、該嵌め合わせ面(1
    8)に沿って前記第一ケーシング部(21)と前記第二
    ケーシング部(23)とをシールするシール部材(2
    7,27a)が設けられている請求項1又は2に記載の
    ガスセンサ(1,200)。
  4. 【請求項4】 前記センサ素子モジュール(5)が、前
    記センサ基板(3)の片側の板面から突出して設けられ
    ている請求項1ないし3のいずれかに記載のガスセンサ
    (1,200)。
  5. 【請求項5】 前記ケーシング(19)には、 該ケーシング(19)の第一の面から突出形成され、前
    記センサ素子モジュール(5)の収容部たるモジュール
    収容部(19c)と、 前記ケーシング(19)の第二の面から突出形成され、
    前記ガスセンサ素子(11)からの出力信号を取り出す
    ための端子コネクタ部(15)とが設けられている請求
    項1ないし4のいずれかに記載のガスセンサ(1,20
    0)。
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