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JP4526926B2 - 車椅子乗降装置 - Google Patents

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JP4526926B2 JP2004321628A JP2004321628A JP4526926B2 JP 4526926 B2 JP4526926 B2 JP 4526926B2 JP 2004321628 A JP2004321628 A JP 2004321628A JP 2004321628 A JP2004321628 A JP 2004321628A JP 4526926 B2 JP4526926 B2 JP 4526926B2
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Description

本発明は、車椅子を乗降させる車椅子乗降装置に関する。
従来、車椅子利用者の乗車を容易にする為に、車椅子乗降装置が設けられた車両が知られている。
前記車椅子乗降装置は、一対のアームを備えており、このアームの先端部に車両用シートと兼用の車椅子を固定して、当該車椅子を車室内へ移動できるように構成されている。
しかしながら、このような車椅子昇降装置にあっては、車両より延出したアームを車椅子の側壁部に設けられた固定部に合わせるとともに、固定具によって固定しなければならず、苦労を要した。
本発明は、このような従来の課題に鑑みてなされたものであり、車椅子の固定を容易に行うことができる車椅子乗降装置を提供することを目的とするものである。
前記課題を解決するために本発明の請求項1の車椅子乗降装置にあっては、車椅子を乗降させる車椅子乗降装置において、昇降機構によって車室内に配置された車室内位置と車室外に配置された車室外位置との間で変位される昇降部と、該昇降部上に設けられ該昇降部に対してスライド自在に支持されたスライド部と、該スライド部を前記昇降部に対して前後方向にスライドさせるスライド駆動部と、前記スライド部に回動自在に支持され、係合部を有した一端側の自由端部が前記スライド部より低位置に配置されたアンロック状態、及び前記一端側が前記スライド部より上方へ突出し該スライド部上に配置された前記車椅子のフレームに前記係合部を係合して当該車椅子の固定を可能としたロック状態とを形成するロック爪と、前記スライド部を前記昇降部に対して前側へ移動した際に、前記アンロック状態を形成する回動方向へ前記ロック爪を付勢する付勢手段と、前側にスライドされた前記スライド部を後側にスライドさせた際に、前記ロック爪の他端側の自由端部に当接して当該ロック爪を回動し前記アンロック状態から前記ロック状態へ移行させる当接部と、を備えている。
すなわち、車椅子を固定する際には、昇降機構によって昇降部を車室外位置に移動するとともに、前記昇降部上のスライド部をスライド駆動部によって前側へスライドさせる。このとき、前記スライド部に設けられたロック爪は、付勢手段によって付勢されており、係合部を有した一端側が前記スライド部より低位置に配置されたアンロック状態となる。
そして、このスライド部上に車椅子を移動した後、前記昇降部を上昇して前記車椅子のフレームを前記スライド部上に載置する。この状態において、前記スライド部を前記スライド駆動部によって後側へスライドさせる。
ことのき、前記ロック爪の他端側の自由端部に当接部が当接することによって当該ロック爪は回動し、その一端側がスライド部より上方へ突出して前記スライド部上に配置された前記車椅子のフレームに係合部を係合する。これにより、当該車椅子を固定するロック状態が形成され、前記車椅子は、前記ロック爪を介して昇降部に固定される。
また、請求項2の車椅子乗降装置においては、車輪を支持する車輪支持部がフレームより下方へ向けて延出するとともに、当該車輪支持部が前記フレームに対して傾倒可能に設けられた車椅子を対象とする車椅子乗降装置であって、車椅子固定時に前記車椅子の前記車輪支持部を前記フレームに対して傾倒する傾倒手段を備えている。
すなわち、前記車椅子は、車輪を支持する車輪支持部がフレームより下方へ向けて延出しており、この車輪支持部は、車椅子固定時において、フレームに対して傾倒される。
これにより、前記車輪支持部によって支持された車輪は、高位置に移動される。
さらに、請求項3の車椅子乗降装置では、前記スライド部に固定された前記車椅子が当該スライド部と共に前記昇降部に対して前記後側へスライドされる際に、前記車輪支持部を傾倒する傾倒部を前記昇降部に設けて前記傾倒手段を構成した。
これにより、スライド部を後側にスライドさせることによって、車椅子の固定と車輪支持部の傾倒とが連動して行われる。
以上説明したように本発明の請求項1の車椅子乗降装置にあっては、車室外位置に配置された昇降部上に車椅子を配置してスライド部をスライドさせるだけで、車椅子を昇降部に固定することができる。
したがって、車両より延出したアームに車椅子を固定する従来と比較して、車椅子固定作業を容易に行うことができる。
また、請求項2の車椅子乗降装置においては、車椅子固定時において、フレームより下方へ延出した車輪支持部を傾倒することによって、該車輪支持部に支持された車輪を、より高位置に移動することができ、当該車輪の下方への突出量を小さくすることができる。
このため、この車椅子を固定した昇降部を昇降機構によって車室外位置から車室内位置へ移動する際には、車輪の突出量が大きなまま車椅子を移送する場合と比較して、乗降口等への干渉を防止することができる。
さらに、請求項3の車椅子乗降装置では、前記スライド部を後側にスライドさせることによって、車椅子の固定と車輪支持部の傾倒とを連動して行うことができる。これにより、車椅子の車輪の格納と乗降装置への固定とを同時に行うことができ、この二つの機能によって車椅子を格納することができる。
以下、本発明の一実施の形態を図に従って説明する。図1は、本実施の形態にかかる車椅子乗降装置1を示す図であり、該車椅子乗降装置1は、後席を構成するシート2を車両の後部室内Iに配置した車室内位置3と(図10参照)、車室外Oに配置した車室外位置4との間で変位できるように構成されている。
この車椅子乗降装置1は、乗降口近傍のフロア11に設けられた固定レール12,12を介して車体に固定されており、前記シート2を車両前後方向に移動するスライド機構と、前記シート2が車両前方Fを向いた状態及び前記乗降口側へ向いた状態との間で回動する回動機構とを内蔵したスライド回転ユニット13を備えている。該スライド回転ユニット13には、昇降機構14が設けられており、該昇降機構14によって前記シート2を昇降できるように構成されている。
この昇降機構14は、傾倒状態にて前方に延出するロアアーム21及びアッパアーム22を備えており、両アーム21,22の先端は、昇降部23に起立した支持メンバ24,24に支持されている。これにより、前記両アーム21,22と前記支持メンバ24とによって昇降リンク25が形成されており、当該昇降リンク25を作動することによって、前記スライド回転ユニット13上に配置された前記昇降部23を、前記乗降口を介して車室外Oへ移動するとともに、前記両アーム21,22が略水平になるまで回動することによって、前記昇降部23をフロア11面より下降できるように構成されている。
前記昇降部23は、図2に示すように、相対向するサイドメンバ31,31と、両メンバ31,31を連結する前部クロスメンバ32、中クロスメンバ33、及び後部クロスメンバ34とによって構成されており、前記各サイドメンバ31,31には、リクライニングデバイス35,35を介して前記支持メンバ24,24が傾倒可能に設けられている。また、前記サイドメンバ33,33には、側方に突出する傾倒ピン36,36が前記中クロスメンバ33近傍に設けられている。前記前部クロスメンバ32には、当接部としてのL字状のL字ブラケット37,37が固定されており、該L字ブラケット37,37は、前方へ向けて延出している。
前記中クロスメンバ33には、両側部に当接部としての案内部41,41が設けられたガイド板42が固定されており、該ガイド板42の後端部は、L字状のリリースブラケット48がボルト49で固定されている。そして、前記前部クロスメンバ32と前記中クロスメンバ33との間には、前後方向に延在するロアレール43,43がボルト44,・・・で固定されており、該ロアレール43,43と対を成すアッパレール45,45は、ボルト46,・・・によってスライド部47に固定されている。
前記昇降部23の裏面には、図2及び図3に示すように、スライド駆動部51が設けられており、該スライド駆動部51は、駆動モータ52からの回転力をボールねじ53,53に伝達する一対の固定ブロック54,54と、前記各ボールねじ53,53に螺合したナットブロック55,55とによって構成されている。前記固定ブロック54,54は、立設されたスタッドボルト56,56が前記前部クロスメンバ32に設けられたボルト穴57,・・・を挿通した状態でナット58,・・・で固定されており、前記ナットブロック55,55は、前記スライド部47にボルト58,・・・で固定されている。これにより、前記モータ52を駆動することによって、前記スライド部47を前記昇降部23に対して前後移動できるように構成されている。
前記スライド部47は、図2及び図4に示すように、矩形板状に形成され、その前端部には、斜め下方へ向けて屈曲された屈曲部61が形成されており、該屈曲部61の端部には、下方へ向けて延出する係止フランジ62が形成されている。このスライド部47は、図5に示すようなシートクッション63を着脱自在に取り付けられるように構成されており、該シートクッション63の前端部には、前記スライド部47に取り付けた状態で前記係止フランジ62に係止される断面L字状のフック64が設けられている。これにより、図1に示したように、前記スライド部47から前記シートクッション63を離脱した離脱状態と、図6に示すように、前記スライド部47に前記シートクッション63を取り付けてシート2を形成した取付状態とを形成できるように構成されている。
前記スライド部47先端の両側部からは、図2に示したように、L字状の舌片71,71が前方へ向けて延出している。両舌片71,71間には、シャフト72が設けられており、該シャフト72の両端部には、前部ロック爪73,73が設けられている。前記前部ロック爪73の一端側の自由端部には、円弧状の係合部としての切欠部74が形成されている。これにより、該切欠部74が設けられた一端側を、図7に示すように、前記スライド部47より上方へ突出し、該スライド部47上に配置された前記車椅子75のフレーム76を構成する前部パイプ77に前記切欠部74に係合して当該車椅子75を固定するロック状態78を形成できるように構成されている。
また、図2に示したように、前記舌片71,71に固定される固定板81と前記シャフト72との間には、付勢手段としてのコイルスプリング82が設けられており、前記スライド部47を前記昇降部23に対して前側へ移動した際に、該コイルスプリング82によって前記前部ロック爪73,73を回動方向へ付勢し、図8に示すように、前記切欠部74,74が設けられた一端側の自由端部が前記スライド部47より低位置に配置され前側へ延出たアンロック状態79を形成できるように構成されている。このとき、前記前部ロック爪73,73の他端側の自由端部は、前記スライド部47の下面に当接した状態で回動が阻止されるように構成されている。
また、前記スライド部47の後端部には、図2に示したように、後部ロック爪91,91がL字ブラケット92,92を介して回動自在に取り付けられており、前記スライド部47には、前記後部ロック爪91,91が出入りするスリット93,93が形成されている。この後部ロック爪91,91の一端側の自由端部にも、円弧状の係合部としての切欠部94,94が形成されており、車椅子75のフレーム76を構成する後部パイプを保持できるように構成されている(図示省略)。
前記各後部ロック爪91,91と前記L字ブラケット92,92との間には、付勢部材としてのコイルスプリング95,95が設けられており、前記スライド部47を前記昇降部23に対して前側へ移動した際に、前記コイルスプリング95,95によって前記後部ロック爪91,91を回動方向へ付勢し、図8に示したように、前記切欠部94,94が設けられた一端側の自由端部が前記スライド部47の下面に位置する前記アンロック状態96を形成できるように構成されている。
そして、前記後部ロック爪91,91の他方の自由端部には、図2に示したように、ローラ97,97が回転自在に設けられており、前記スライド部47を前記昇降部23に対して後側へ移動した際に、前記ローラ97,97が前記ガイド板42の前記案内部41,41に当接して転動するように構成されている。これにより、前記切欠部94が設けられた一端側を、図9に示すように、前記スライド部47より上方へ突出させ、該スライド部47上に配置された前記車椅子75のフレーム76を構成する後部パイプに前記切欠部94に係合して当該車椅子75を固定するロック状態98を形成できるように構成されている。
これにより、前記スライド駆動部51によって前記スライド部47を前記昇降部23に対して後側にスライドさせた際には、図8から図9に示すように、前記前部ロック爪73,73の他方の自由端部が前記昇降部23の前部クロスメンバ32に設けられたL字ブラケット37,37に当接することによって、切欠部74,74が設けられた一方の自由端部が起立するとともに後方へ傾倒して、前記切欠部74,74に前記車椅子75の前部パイプ77を保持した状態で、当該車椅子75を固定できるように構成されている。また、前記後部ロック爪91,91においては、他方の自由端部に設けられたローラ97,97が前記中クロスメンバ33に設けられたガイド板42の案内部41,41に当接して転動することによって、切欠部94,94が設けられた一方の自由端部が起立するとともに後方へ傾倒して、前記切欠部94,94に前記車椅子75のフレームを構成する後部パイプを保持した状態で、当該車椅子75を固定できるように構成されている。これにより、前記昇降部23には、クッション離脱時に、当該昇降部23上に配置された車椅子75を脱着自在に固定する固定機構101が形成されている。
この昇降部23に設けられた両支持メンバ24,24間には、図1に示したように、シートバック111が固定されている。該シートバック111は、所定の剛性を有するように形成されており、車両強度要件を満足するように設計されている。また、このシートバック111は、図7に示したように、前記昇降部23に前記車椅子75を固定した状態で、該車椅子75の左右起立パイプ112,112に架橋した布製の背凭れ113の後部において、該背凭れ113に沿って延在する位置に設けられている。
図11は、前記車椅子75のフレーム76の要部を示す分解斜視図であり、該フレーム76は、コ字状に形成されたパイプ材からなる座部フレーム121を備えている。該座部フレーム121の左側部パイプ122及び右側部パイプ123には、前記前部パイプ77が架橋した状態で固定されており、当該座部フレーム121の後端部は、前記後部パイプ124を構成している。
この座部フレーム121の側部には、足置き131,131(図7参照)を支持する支持バー132,132が前部及び後部ブラケット134,135を介して固定されており、前記前部ブラケット134には、三角プレート136が回転軸137を介して回動自在に支持されている。該三角プレート136には、下方へ向けて延出する前輪支持バー138が固定されており、該前輪支持バー138の下端部には、前輪139が回動自在に支持されている。これにより、前記前輪支持バー138は、前記座部フレーム121に対して傾倒自在に設けられている。
前記左右側部パイプ122,123には(左方のみ図示)、ロックプレート181が回動自在に支持されており、該ロックプレート181には、前記三角プレート136の切り込み部182に係脱自在に挿入されるロックピン183が設けられている。このロックプレート181には、下方へ向けて延出する突片184が折曲形成されており、当該座部フレーム121下面に前記スライド部47上面が当接した際に、前記突片184が前記スライド部47によって付勢され、当該ロックプレート181が上動することによって、前記ロックピン183が前記三角プレート136の切り込み部182から離脱して三角プレート136の回動を許容するアンロック状態を形成できるように構成されている。
前記後部ブラケット135には、コ字状に形成されたパイプ材からなる後輪支持バー141が、軸支ピン142によって回動自在に支持されている。この後輪支持バー141の両端部より下方へ延出した下方延出部143,143には(左方のみ図示)、軸受け144,144が設けられており、該軸受け144には、手動操作が可能な大径の前記後輪137が回動自在に支持されている。この下方延出部143の端部には、後方に延出するL字プレート145が揺動可能の固定されており、該L字プレート145を前記昇降部23に設けられた前記傾倒ピン36に当接した状態で、前記スライド部47に固定された車椅子75を後側へ移動することによって、前記下方延出部143の下端部が前側へ移動するように前記後輪支持バー141を傾倒できるように構成されている。
前記下方延出部143には、後側に延出する後端ブラケット151が設けられている。該後端ブラケット151と前記三角プレート136とは、図12にも示すように、連結ロッド152で連結されており、前記後輪支持バー141の前記下方延出部143が前側に傾倒された際に、前記連結ロッド152が前記三角プレート136の連結部分を前側に付勢し、前記前輪支持バー138の下端部が後側へ移動するように回動できるように構成されている。これにより、前記前輪支持バー138を前記後輪支持バー141と共に傾倒し、前記前輪139及び前記後輪132の回転軸139a,132aを上方へ移動できるように構成されている。
前記座部フレーム121の前記後部ブラケット135には、図11に示したように、コ字状に形成されたパイプ材からなる背凭れフレーム161が軸支ピン162によって傾倒自在に支持されている。該背凭れフレーム161を構成する前記起立パイプ112,112の先端は、後側へ屈曲されており、車椅子75を移動する際に利用するハンドル163,163が形成されている。この起立パイプ112,112の下端は、コイルスプリング164を介して、前記後輪支持バー141の前記後端ブラケット151に接続されており、前記後輪支持バー146は、後側へ付勢されている。
そして、前記背凭れフレーム161の下部横設部171に設けられた固定バー172には、コ字状ブラケット173を介してガスステイ174のロッド175とリリースレバー176とが軸支されており、該リリースレバー176は、当該車椅子75を前記昇降部23に固定した状態で、該昇降部23に設けられたガイド板42の前記リリースブラケット48に当接して押圧されるように構成されている。
前記ガスステイ174は、前記座部フレーム121の前部パイプ77に設けられた取付ブラケット191に支持されており、当該座部フレーム121に対する前記背凭れフレーム161の角度を維持できるように構成されている。このガスステイ174は、前記ロッド175の先端に設けられた図外のボタンが前記リリースレバー176で押圧している間だけ、前記ロッド175の突出量を可変できるように構成されており、前記リリースレバー176が前記リリースブラケット48に押圧された固定時のみに前記背凭れフレーム161を傾倒できるように構成されている。
以上の構成にかかる本実施の形態において、昇降部23に車椅子75を固定する際には、昇降機構14によって昇降部23を車室外位置4に移動して前記昇降部23からシートクッション63を取り外すとともに、前記昇降部23上のスライド部47をスライド駆動部51によって前側へスライドさせる。
すると、スライド部47に設けられた前部ロック爪73,73はコイルスプリング82によって付勢され、図8に示したように、切欠部74,74が設けられた一端側の自由端部が前記スライド部47より低位置に配置され前側へ延出たアンロック状態79が形成される。また、前記スライド部47に設けられた後部ロック爪91,91も、コイルスプリング95,95で付勢され、切欠部94,94が設けられた一端側の自由端部が前記スライド部47の下面に位置するアンロック状態96が形成される。
この状態において、前記スライド部47上に車椅子75を移動した後、前記昇降部23を上昇して前記車椅子75の座部フレーム121を前記スライド部47上に載置する。このとき、前記座部フレーム121に設けられたロックプレート181の突片184が前記スライド部47上面が当接する。これにより、前記ロックプレート181が上動すると、、ロックピン183が三角プレート136の切り込み部182から離脱して前記三角プレート136の回動を許容するアンロック状態が形成される。
そして、前記スライド部47を前記スライド駆動部51によって後側へスライドさせる。ことのき、前記前部ロック爪73,73の他方の自由端部が前記昇降部23の前部クロスメンバ32に設けられたL字ブラケット37,37に当接することによって、切欠部74,74が設けられた一方の自由端部が起立するとともに後方へ傾倒して、前記切欠部74,74に前記車椅子75の前部パイプ77を保持した状態で、当該車椅子75は、スライド部47に固定される。
また、前記後部ロック爪91,91においては、他方の自由端部に設けられたローラ97,97が前記中クロスメンバ33に設けられたガイド板42の案内部41,41に当接して転動することによって、切欠部94,94が設けられた一方の自由端部が起立するとともに後方へ傾倒して、前記切欠部94,94に前記車椅子75のフレームを構成する後部パイプを保持した状態で、当該車椅子75は、前記スライド部47に固定される。
この固定状態において、前記昇降部23を車室内位置3まで移動することによって、車椅子75を、図13に示すように、着座者と共に車室内Iへ乗車させることができる。
このように、車室外位置4に配置された昇降部23上に車椅子75を配置してスライド部47をスライドさせるだけで、車椅子75を昇降部23に固定することができる。したがって、車両より延出したアームに車椅子を固定する従来と比較して、車椅子固定作業を容易に行うことができる。
一方、前記車椅子75が固定された前記スライド部47を後側へスライドする際には、図12に示したように、車椅子75の後輪支持バー141に設けられたL字プレート145が前記昇降部23に設けられた前記傾倒ピン36に当接し、前記後側へ移動するに従って前記下方延出部143の下端部が前側へ移動され前記後輪支持バー141が傾倒する。
このとき、該後輪支持バー141の下方延出部143に設けられた後端ブラケット151は、連結ロッド152を介して前記三角プレート136に連結されており、前記下方延出部143の前側への傾倒に伴って前記三角プレート136に設けられた前輪支持バー138の下端部が後側へ傾倒する。すると、該前輪支持バー138に支持された前輪139は後側に、前記後輪支持バー141に支持された後輪132は前側に移動されるとともに、両輪132,139は、高位置に移動される。
これにより、前記両輪132,139の下方への突出量を小さくすることができる。このため、この車椅子75を固定した昇降部23を昇降機構14によって車室外位置4から車室内位置3へ移動する際には、両輪132,139の突出量が大きなまま車椅子75を移送する場合と比較して、乗降口等への干渉を防止することができる。
加えて、前記スライド部47を後側にスライドさせることによって、前記車椅子75の固定と前記両輪132,139の上動とを連続して行うことができる。これにより、車椅子75をスムーズに格納することができる。
本発明の一実施の形態を示す斜視図である。 同実施の形態の要部を示す分解斜視図である。 同実施の形態の昇降部を裏面から見た状態を示す斜視図である。 同実施の形態の昇降部を示す斜視図である。 同実施の形態のシートクッションを示す斜視図である。 同実施の形態の昇降部にシートクッションが取り付けられた状態を示す斜視図である。 同実施の形態の昇降部に車椅子が取り付けられた状態を示す斜視図である。 同実施の形態の昇降部に車椅子を取り付ける前の状態を示す斜視図である。 同実施の形態の昇降部からスライド部を外した状態を示す斜視図である。 同実施の形態の昇降部を車室内位置に配置した状態を示す斜視図である。 同実施の形態の車椅子のフレームを示す分解斜視図である。 同実施の形態の動作を示す説明図である。 同実施の形態の昇降部を車室内位置に配置した状態を示す図で、後輪を外した状態を示す説明図である。
符号の説明
1 車椅子乗降装置
2 シート
3 車室内位置
4 車室外位置
14 昇降機構
23 昇降部
36 傾倒ピン
37 L字ブラケット
41 案内部
47 スライド部
51 スライド駆動部
73 前部ロック爪
74 切欠部
75 車椅子
76 フレーム
78 ロック状態
79 アンロック状態
91 後部ロック爪
94 切欠部
101 固定機構
132 後輪
138 前輪支持バー
139 前輪
141 後輪支持バー

Claims (3)

  1. 車椅子を乗降させる車椅子乗降装置において、
    昇降機構によって車室内に配置された車室内位置と車室外に配置された車室外位置との間で変位される昇降部と、
    該昇降部上に設けられ該昇降部に対してスライド自在に支持されたスライド部と、
    該スライド部を前記昇降部に対して前後方向にスライドさせるスライド駆動部と、
    前記スライド部に回動自在に支持され、係合部を有した一端側の自由端部が前記スライド部より低位置に配置されたアンロック状態、及び前記一端側が前記スライド部より上方へ突出し該スライド部上に配置された前記車椅子のフレームに前記係合部を係合して当該車椅子の固定を可能としたロック状態とを形成するロック爪と、
    前記スライド部を前記昇降部に対して前側へ移動した際に、前記アンロック状態を形成する回動方向へ前記ロック爪を付勢する付勢手段と、
    前側にスライドされた前記スライド部を後側にスライドさせた際に、前記ロック爪の他端側の自由端部に当接して当該ロック爪を回動し前記アンロック状態から前記ロック状態へ移行させる当接部と、
    を備えたことを特徴とする車椅子乗降装置。
  2. 車輪を支持する車輪支持部がフレームより下方へ向けて延出するとともに、当該車輪支持部が前記フレームに対して傾倒可能に設けられた車椅子を対象とする車椅子乗降装置であって、
    車椅子固定時に前記車椅子の前記車輪支持部を前記フレームに対して傾倒する傾倒手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の車椅子乗降装置。
  3. 前記スライド部に固定された前記車椅子が当該スライド部と共に前記昇降部に対して前記後側へスライドされる際に、前記車輪支持部を傾倒する傾倒部を前記昇降部に設けて前記傾倒手段を構成したことを特徴とする請求項2記載の車椅子乗降装置。
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