JP4441048B2 - 集積型薄膜太陽電池の製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は集積型薄膜太陽電池の製造方法に関し、特に、高い光電変換効率を有する結晶質シリコン系光電変換ユニット層を含む集積型薄膜太陽電池の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
半導体薄膜太陽電池は、一般に、少なくとも表面が絶縁性の基板上に順次積層された第1電極、1以上の半導体薄膜光電変換ユニット、および第2電極を含んでいる。そして、1つの光電変換ユニットは、p型層とn型層でサンドイッチされたi型層を含んでいる。光電変換ユニットの厚さの大部分を占めるi型層は実質的に真性の半導体層であって、光電変換作用は主としてこのi型層内で生じる。
【0003】
したがって、光電変換ユニットは、それに含まれるp型とn型の導電型層が非晶質か結晶質かにかかわらず、i型の光電変換層が非晶質のものは非晶質ユニットと称され、i型層が結晶質のものは結晶質ユニットと称される。なお、本願明細書内で、「結晶質」の用語は、薄膜太陽電池の技術分野で一般に用いられているように、部分的に非晶質状態を含むものをも意味するものとする。
【0004】
他方、p型やn型の導電型層は光電変換ユニット内に拡散電位を生じさせる役割を果たし、その拡散電位の大きさによって薄膜太陽電池の重要な特性の1つである開放端電圧の値も左右される。しかし、これらの導電型層は光電変換に直接寄与しない不活性な層であり、導電型層にドープされた不純物によって吸収される光は発電に寄与しない損失となる。したがって、導電型層は、必要な拡散電位を生じさせることを前提として、できるだけ薄くすることが望まれる。
【0005】
ここで、結晶質i型層は非晶質i型層に比べて長波長の光まで吸収することができ、結晶質薄膜光電変換ユニットは非晶質薄膜光電変換ユニットに比べて長波長の光をも光電変換に利用し得るという利点を有している。
【0006】
しかし、非晶質薄膜光電変換ユニットに含まれる非晶質i型光電変換層の厚さは一般に約0.25μm以下でも十分であるのに対して、結晶質シリコンの光吸収係数を考えれば、結晶質薄膜光電変換ユニットに含まれる結晶質i型光電変換層は一般に約2.5μm以上の厚さが必要とされる。すなわち、結晶質薄膜光電変換ユニットに含まれる結晶質i型光電変換層は、非晶質薄膜光電変換ユニットに含まれる非晶質i型光電変換層の約10倍程度以上の厚さが必要とされる。
【0007】
そこで、特開平11−145499は、従来133Pa(1Torr)以下の圧力下で行なわれていたプラズマCVDによる結晶質i型光電変換層の堆積を400Pa(3Torr)以上の高い圧力下でシラン系ガスに対する水素ガスの流量比を50倍以上に大きくした状態で行なうことによって、高品質の結晶質i型光電変換層が高速度で堆積され得ることを開示している。
【0008】
ところで、薄膜太陽電池の製造においては、CVD法やスパッタリングなどによる薄膜の堆積ステップとレーザスクライブ法などによるパターニングステップの適宜の繰返しや組合せを含む製造プロセスによって所望の構造が形成される。すなわち、通常は1枚の絶縁基板上に複数の光電変換セルが電気的に直列接続された集積型構造が採用され、屋外用途のための電力用太陽電池では、たとえば45cm×90cmのような大面積の基板が用いられ、高い出力電圧を生じ得る装置にされる。
【0009】
図8は、集積型薄膜太陽電池の典型的な一例の構造を模式的な断面図で示している。なお本願の各図において、厚さや長さなどの寸法関係は図面の明瞭化と簡略化のために適宜に変更されており、実際の寸法関係を表わしてはいない。特に、半導体層などの種々の層の厚さは誇張されて示されているが、それらの実際の厚さはいずれも数μm以下の非常に薄いものである。この図8の集積型薄膜太陽電池においては、絶縁基板11上に第1電極層12、シリコンなどからなる半導体光電変換ユニット層13、および第2電極層14が順次積層されており、パターニングによって半導体層13に設けられた接続用開口溝13aを介して、互いに左右に隣接し合う光電変換セルが電気的に直列接続されている。
【0010】
ところで、薄膜光電変換ユニット層13においては、i型光電変換層内へできるだけ多くの光を導入するために、比較的広いエネルギバンドギャップのp型層、i型光電変換層、および比較的狭いバンドギャップのn型層が光入射側からこの順に積層されることが多い。すなわち、光電変換ユニット層13が基板側から順に積層されたp型層、i型光電変換層、およびn型層を含むpin型の場合、絶縁基板11としてガラスなどの透明基板、第1電極層12として透明導電性酸化物(TCO)電極層、そして第2電極層14として金属層を含む裏面電極層が用いられる。逆に、光電変換ユニット層13がnip型の場合、第1電極層13として金属層を含む裏面電極が用いられ、第2電極層14としてTCO透明電極層が用いられる。なお、TCOとしては酸化錫、インジウム錫酸化物(ITO)、酸化亜鉛などが用いられ、金属層としては銀、アルミ、チタン、クロムなどが用いられ得る。
【0011】
pin型の薄膜太陽電池では、ガラス基板11が表面保護カバーとして作用し得る利点がある。他方、nip型の薄膜太陽電池では厚いガラス基板11による光吸収ロスを回避することができるという利点があり、また、金属電極に比べて低い導電率の透明電極14上に櫛型金属電極を形成することができ、透明電極による抵抗ロスを低減できるという利点がある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
pin型の光電変換層を含む集積型薄膜太陽電池を形成する場合、特開平11−186583にも述べられているように、透明電極分離溝12a、半導体層13を貫通する接続用溝13a、および裏面電極分離溝14aのいずれもが、ガラス基板11側からレーザビームを照射するレーザスクライブによって好ましく形成され得る。
【0013】
他方、nip型の集積型薄膜太陽電池では、透明なガラス基板11を用いたとしても、金属層を含む裏面電極層12を切断することなくガラス基板11側からのレーザスクライブによって接続用溝13aや透明電極分離溝14aを形成することできない。すなわち、これらの溝13a,14aをレーザスクライブで形成するためには、レーザビームを膜の自由表面側から照射しなければならない。
【0014】
特開平11−186583においても述べられているように、一般に、膜面側からのレーザスクライブを利用して形成された集積型薄膜太陽電池では、ガラス基板側からのレーザスクライブを利用して形成されたものに比べて高い出力性能が得られにくいという事実がある。この傾向は、特に、結晶質光電変換ユニット層を含む集積型薄膜太陽電池において、非晶質ユニット層のみを含むものに比べて、より顕著になる。このことは、結晶質光電変換ユニットが非晶質ユニット比べて約10倍程度も厚いこと、結晶質シリコンのレーザ吸収係数が非晶質のそれに比べて小さいこと、それに伴って高エネルギ密度のレーザビームが求められることなどと関係しているものと考えられる。
【0015】
このような先行技術の状況に鑑み、本発明は、結晶質光電変換ユニット層を含む集積型薄膜太陽電池の製造において、膜面側からのレーザスクライブを利用してもその太陽電池の高い出力性能を実現し得る方法を提供することを目的としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、絶縁基板上に順に積層された裏面電極層、少なくとも1の結晶質半導体光電変換ユニット層、および透明電極層が複数の光電変換セルを形成するように複数の分離溝によって分離されていて、かつそれらの複数のセルが導電性接続部材によって電気的に直列接続される集積型薄膜太陽電池の製造方法は、透明電極層を複数の透明電極に分離するための透明電極分離溝の形成において、透明電極層の自由表面側からスクライブ用レーザビームを照射することによって少なくともその透明電極層の厚さを貫通するスクライブラインを形成し、その後に、少なくとも、前記透明電極層に隣接している導電型半導体層であるp型層あるいはn型層をスクライブラインに対してドライエッチングを施すことによって完全に分離する工程を含むことを特徴としている。
【0017】
透明電極分離溝は、ドライエッチング後において、半導体層内の100nm以上の深さに至るように形成されることが好ましい。
【0018】
本発明の製造方法は、光電変換ユニット層が基板側から順に積層されたn型層、i型光電変換層、およびp型層を含み、透明電極層にはp型層が隣接している集積型薄膜太陽電池に、より好ましく適用され得る。
【0019】
本発明による製造方法においては、セル間の電気的直列接続が半導体層の厚さを貫通する接続用溝を介して行なわれるように、半導体層上に所定厚さの第1透明導電層を堆積し、少なくとも第1透明導電層の厚さを貫通する接続用溝をレーザスクライブによって形成し、この接続用溝の深さが裏面電極に至るまでドライエッチングし、その後に、接続用溝を埋めながら第1透明導電層上に所定厚さの第2透明導電層を堆積し、透明電極層はこれらの第1と第2の透明導電層を含むものとして形成され得る。
【0020】
本発明による製造方法においては、セル間の電気的直列接続が接続用溝を介して行なわれるように、少なくとも透明電極層の厚さを貫通する接続用溝をレーザスクライブによって形成し、その接続用溝を埋める金属コンタクト部を形成し、金属コンタクト部から金属原子を熱処理によって拡散させて裏面電極層との間に電気的接続を形成することができる。その場合には、裏面電極は基板側から順に積層された金属層と、透明導電性酸化物からなる拡散防止層とを含み、この拡散防止層は金属層から金属原子が半導体層内に拡散することを防止するように作用し得る。
【0021】
本発明による製造方法において、基板が透明の場合には、裏面電極層を複数の裏面電極に分離するための裏面電極分離溝は、基板側からスクライブ用レーザビームを照射して、裏面電極層、半導体層、および透明電極層を含む全積層膜を貫通する溝を形成することによって得ることができる。
【0022】
本発明による製造方法では、各セルにおいて、透明電極上には櫛型金属電極が印刷法によって形成され、櫛型電極と金属コンタクト部との間、および櫛型電極と全積層膜を貫通する裏面電極分離溝との間には、透明電極分離溝が形成され得る。そして、各セルの櫛型電極はそのセルに隣接するセルのコンタクト部にボンディングワイヤによって電気的に接続され得る。
【0023】
他方、各セルにおいて、全積層膜を貫通する裏面電極分離溝、これと櫛型電極との間の透明電極分離溝、およびこれらの溝の間の透明電極層を覆うように印刷法によって絶縁膜を形成し、各セルの櫛型電極はそのセルに隣接するセルのコンタクト部へ印刷法による導電膜によって電気的に接続されてもよく、この導電膜は絶縁膜の上面を横切るように覆って形成され得る。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下において、いくつかの実験例を説明することによって、本発明による効果を得ることができる実施の形態を明らかにする。
【0025】
(実験例1)
ガラス基板上に銀電極層、厚さ2.5μmのnip型結晶質シリコン光電変換ユニット層、および厚さ80nmのITO透明電極層をこの順に積層して薄膜太陽電池を形成した。この薄膜太陽電池は透明電極側からのレーザスクライブによって複数の正方形セルに分割され、各セルは1.2cm×1.2cmの面積を有していた。
【0026】
このときのレーザスクライブ条件としては、YAGレーザのSHG(第2高調波)が用いられ、パルス周期が3kHz、出力パワーが0.1W、そしてデフォーカス量が−3mmであった。なお、ここでのデフォーカス量の−3mmとは、レーザビームの焦点位置が膜の位置からビーム源側へ3mmだけ後退させられていることを意味する。もちろん、デフォーカス量の絶対値が小さい方がビームのエネルギ密度は大きくなるが、スクライブ溝の幅は小さくなる。
【0027】
得られた複数のセルの各々に対して暗状態で外部電圧を印加して電流電圧(I−V)カーブを測定したが、各セルはnip接合に基づくダイオード特性を示さず、ダイオードが短絡しているようなI−V特性を示した。
【0028】
そこで、触針式段差計を用いてスクライブラインを横断する方向に凹凸状態を測定したところ、図1に示されているような凹凸曲線が得られた。なお、図1中において、水平方向と垂直方向のスケールバーからわかるように、凹凸の高低差のスケールは水平方向のスケールに比べて大きく拡大されて示されている。
【0029】
図1から明らかなように、1つのスクライブラインの幅内において1本のきれいな溝が形成されているのではなく、多くの急激な凹凸が入り混じっていることがわかる。このようなスクライブライン幅内においては、ITO、p型シリコン、およびi型シリコンが入り混じっていると考えられ、電気的に短絡状態にあると考えられる。
【0030】
そこで、図1に示されているようなスクライブラインに対して、ドライエッチングとしてCF4と酸素を用いた反応性イオンエッチング(RIE)が施された。具体的なエッチング条件としては、CF4の流量が85sccm、酸素の流量が20sccm、エッチングチャンバ内圧力が0.5Pa、そして高周波パワーが0.1Wの下で10分間のプラズマエッチングが行なわれた。こうしてドライエッチングされたスクライブラインに対して、図1の場合と同様に触針式段差計を用いて測定したところ、図2に示されているような凹凸形状が得られた。
【0031】
図2から明らかなように、ITO電極層はドライエッチングに対するマスクとして作用し、そのエッチング後の1つのスクライブライン幅内において、横断面形状がほぼ矩形で1本のきれいな溝が形成されていることがわかる。そして、この溝はシリコン層内の約0.3μmの深さまで至っており、ここで、ITO電極層に隣接するp型導電層が約20nmであるので、ITO電極層のみならずp型導電層もドライエッチング後のスクライブ溝によって完全に分離されていると考えられる。実際に、ドライエッチング後の各セルについて暗状態でI−V特性を測定したところ、すべてのセルがダイオード特性を示し、短絡しているような電流は消失していた。なお、光電変換ユニット層に含まれるp型とn型の導電型層は通常はいずれも30nm以下の厚さであるので、透明電極分離溝の半導体層内への深さは100nm以上であれば十分と考えられる。
【0032】
(実験例2)
実験例1の場合と同様に形成された2つのセルAとBについて、ドライエッチング前と後における電気抵抗率が測定された。その結果が表1に示されている。なお、表1中において、電圧(V)は暗状態においてダイオード特性を示すべきセルに対して外部電圧源から印加された逆バイアス電圧を表わし、電流(A)におけるたとえばE−05の表示は×10-5を意味し、そして、抵抗率(kΩ/cm2)は逆バイアス電圧(V)をそれによって流れる電流(A)とセルの面積(cm2)で割った値を表わしている。
【0033】
【表1】
【0034】
表1からわかるように、セルAとBのいずれにおいても、レーザスクライブ後のドライエッチング前では0.1V以下の逆バイアス電圧に対して0.5kΩ/cm2より小さな抵抗率を示しているが、エッチング後では50kΩ/cm2より大きな抵抗率を示している。すなわち、セルAとBのいずれにおいても、レーザスクライブされたままの状態ではスクライブ溝部の漏れ電流が大きくて正常なダイオード特性が測定され得ないが、その後のドライエッチングによってスクライブ溝部の漏れ電流が除去されて、逆バイアス電圧に対する正常なダイオード特性による大きな抵抗率が観測されていることがわかる。このことは、ドライエッチング処理されたレーザスクライブ溝がセル間の良好な分離溝として働き得ることを意味している。
【0035】
(実験例3)
実験例3として、模式的な断面図である図3と図4で図解されているようなプロセスによって、集積型薄膜太陽電池が作製された。
【0036】
まず図3を参照して、ガラス基板1上に裏面銀電極層2が堆積され、ガラス基板側からのレーザスクライブによって裏面電極分離溝2aが形成された。なお、裏面電極分離溝2aは、レーザスクライブの代わりにメカニカルスクライブで形成されてもよい。
【0037】
裏面電極層2上には、厚さ約3μmの結晶質シリコン光電変換ユニット層3と厚さ約80nmの第1の酸化亜鉛膜4aが堆積された。これらのシリコン層3と第1酸化亜鉛膜4aは、接続用溝3aを形成するために、まず酸化亜鉛膜側からレーザスクライブされた。このときのレーザスクライブ条件としては、実験例1の場合と同様に、YAGSHGレーザが用いられ、パルス周期が3kHz、出力パワーが0.1W、そしてデフォーカス量が−3mmであった。
【0038】
その後、このレーザスクライブラインに対してドライエッチングを施すことによって、厚さ3μmのシリコン層3を貫通して裏面電極2まで至る深さを有する接続用溝3aが形成された。このときのエッチング条件としては、CF4の流量が85sccm、酸素の流量が20sccm、エッチングチャンバ内圧力が0.5Pa、そして高周波パワーが1.0Wの下で5分間のプラズマエッチングが行なわれた。すなわち、このエッチング条件は、実験例1の場合に比べて、高周波パワーが10倍にされてエッチング時間が半分にされている。このようなハイパワーの高周波電力の下でのプラズマエッチングによって、第1酸化亜鉛膜4aをマスクとして用いながら、レーザスクライブライン幅内において厚さ3μmのシリコン層3を貫通して裏面電極層2まで至る深さを有する接続用溝3aを完成させることができるのである。
【0039】
次に図4を参照して、接続用溝3aを埋めながら、第1酸化亜鉛膜4a上に厚さ約600nmの第2の酸化亜鉛膜4bが堆積された。そして、これらの第1と第2の酸化亜鉛膜4aと4bが、透明電極層4を構成することになる。この透明電極層4は、透明電極分離溝4cを形成するために、まずその自由表面側からレーザスクライブされた。このときのレーザスクライブ条件は、レーザ出力パワーが0.15Wに高められたことを除けば、前述の第1酸化亜鉛膜4aのスクライブ条件と同様であった。
【0040】
その後、この透明電極層4上のレーザスクライブラインに対して、ドライエッチングが施された。このときのエッチング条件としては、高周波パワーが0.1Wに下げられてエッチング時間が10分にされたことの除けば、前述の接続用溝3aの形成の場合と同様であった。すなわち、このときのエッチング条件は実験例1の場合と同じであり、透明電極分離溝4cはシリコン層3の深さ約0.3μmまで至っていた。
【0041】
こうして形成されて25cm2の受光面積を有する実験例3の集積型薄膜太陽電池に対して、ソーラーシミュレータを用いてAM1.5の擬似太陽光を100mW/cm2のエネルギ密度で照射したときの光電変換特性として、0.53Vの開放端電圧、25mAの短絡電流、75%の曲線因子、および10.0%の変換効率が得られた。そして、これらの特性値は、実用に対して十分に満足し得るものである。
【0042】
(実験例4)
実験例4として、模式的な断面図である図5と図6に図解されているようなプロセスによって、集積型薄膜太陽電池が作製された。
【0043】
まず図5を参照して、ガラス基板1上に、裏面電極層2、厚さ約3μmの結晶質シリコン光電変換ユニット層3および厚さ約80nmのITO透明電極層4が順に堆積された。なお、この裏面電極層2は、光散乱反射を生じさせる微細な表面凹凸構造を含む上面を有する銀層と、その上に堆積された厚さ約100nmの酸化亜鉛からなる拡散防止層を含んでいた。
【0044】
各セルが形成されるべき領域内においては、接続用溝4d、第1種類の透明電極分離溝4e、および第2種類の透明電極分離溝4fを形成するために、透明電極層4の自由表面側からレーザスクライブが行なわれた。このときのレーザスクライブ条件としては、実験例1の場合と同様に、YAGSHGレーザが用いられ、パルス周期が3kHz、出力パワーが0.1W、そしてデフォーカス量が−3mmであった。
【0045】
その後、この透明電極層4上のレーザスクライブラインに対してドライエッチングが施された。このときのエッチング条件は、CF4の流量が85sccm、酸素の流量が20sccm、エッチングチャンバの圧力が0.5Pa、そして高周波パワーが0.1Wであり、10分間のプラズマエッチングが行なわれた。すなわち、このエッチング条件は実験例1の場合と同じであり、形成された溝4d,4e,4fは、いずれもシリコン層3内の約0.3μmの深さまで至っていた。
【0046】
次に図6を参照して、透明電極4上の櫛型金属電極5と、接続用溝4dを埋める金属コンタクト部6が、銀ペーストを用いたスクリーン印刷法によって形成された。この金属コンタクト部6には、150℃で、30分の熱処理が施された。この熱処理によって、コンタクト部6から金属原子が結晶質シリコン層3の粒界を通じて裏面電極まで拡散し、その結果、金属コンタクト部6が裏面電極層2へ電気的に接続された。他方、その熱処理の間に、櫛型電極5からシリコン層3内への金属原子の拡散はITO層4によって防止され、裏面電極2に含まれる金属層からシリコン層3内への金属原子の拡散はそれらの層の間の酸化亜鉛からなる拡散防止層によって阻止された。
【0047】
その後、ガラス基板1を通してビーム照射することによって、裏面電極分離溝2bを形成するレーザスクライブが行なわれた。このときのレーザスクライブ条件としては、YAGSHGレーザが用いられ、パルス周波数が3kHz、出力パワーが0.4W、そしてデフォーカス量が0mmであった。
【0048】
このレーザスクライブによって形成された裏面電極分離溝2bの側壁は、電極層からの導電物質の付着などによって短絡状態になり得ると考えられる。しかし、櫛型金属電極5は、この裏面電極分離溝2bの側壁から第2種類の透明電極分離溝4fによって電気的に分離され得るとともに、金属コンタクト部6からは第1種類の透明電極分離溝4eによって電気的に分離されている。
【0049】
このように分離された各セルの櫛型金属電極5は、それに隣接するセルの金属コンタクト部6へボンディングワイヤ7によって接続された。これによって、左右に隣接する各セルが互いに電気的に直列接続されたことになる。
【0050】
図6に示されているような実験例4による集積型薄膜太陽電池に対して実験例3の場合と同じ条件で光照射したときの光電変換特性として、0.53Vの開放端電圧、27mAの短絡電流、75%の曲線因子、そして10.7%の変換効率が得られた。
【0051】
(実験例5)
実験例5として、模式的な断面図である図7に示されているような集積型薄膜太陽電池が作製された。この実験例5の太陽電池の製造プロセスは、図6においてボンディングワイヤ7が接続される前の状態までは実験例4と同じプロセスで作製された。
【0052】
しかし、その後においては、図7に示されているように、裏面電極分離溝2b、第2種類の透明電極分離溝4f、およびこれらの溝の間の透明電極層4を覆うように、シルクスクリーン印刷法によって絶縁膜8が形成された。そして、各セルの櫛型金属電極5はそのセルに隣接するセルの金属コンタクト部6へスクリーン印刷法による導電膜9によって電気的に接続された。すなわち、この導電膜9は絶縁膜8の上面を横切るように覆って形成された。これによって、左右に隣接する各セルが互いに電気的に直列接続されたことになる。
【0053】
こうして得られた実験例5による図7に示されているような集積型薄膜太陽電池に対して実験例3の場合と同じ条件で光照射したときの光電変換特性としては、0.53Vの開放端電圧、27mAの短絡電流密度、72%の曲線因子、そして10.3%の変換効率が得られた。
【0054】
なお、以上の種々の実験においては、単一の結晶質シリコン光電変換ユニット層のみを含む集積型薄膜太陽電池について説明されたが、本発明の製造方法は1つの結晶質光電変換ユニット層に積層された1以上の非晶質または/および結晶質の光電変換層を含むタンデム型薄膜太陽電池にも好ましく適用され得ることは言うまでもない。
【0055】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、少なくとも1つの結晶質光電変換ユニット層を含む集積型薄膜太陽電池の製造方法において、膜面側からのレーザスクライブを利用してもその太陽電池の高い出力性能を実現し得る方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 半導体光電変換ユニット層上の透明電極層をその自由表面側からレーザスクライブした後の垂直断面における表面凹凸状態を示す図である。
【図2】 図1に示されたスクライブラインに対してドライエッチングを施した後のスクライブ溝の断面形状を示す図である。
【図3】 本発明の一実施例による集積型薄膜太陽電池の製造プロセスを説明するための模式的な断面図である。
【図4】 図3のプロセスを経て完成された集積型薄膜太陽電池を示す模式的な断面図である。
【図5】 本発明のもう1つの実施例による集積型薄膜太陽電池の製造プロセスを説明するための模式的な断面図である。
【図6】 図5のプロセスを経て完成された集積型薄膜太陽電池の一例を示す模式的な断面図である。
【図7】 図5のプロセスを経て完成された集積型薄膜太陽電池のもう1つの例を示す模式的な断面図である。
【図8】 従来の典型的な集積型薄膜太陽電池の一例を示す模式的な断面図である。
【符号の説明】
1 絶縁基板、2 裏面電極層、2a,2b 裏面電極分離溝、3 結晶質半導体光電変換ユニット層、3a 接続用溝、4 透明電極層、4a 第1透明導電層、4b 第2透明導電層、4c 透明電極分離溝、4d 接続用溝、4e 第1種類の透明電極分離溝、4f 第2種類の透明電極分離溝、5 櫛型金属電極、6 金属コンタクト部、7 ボンディングワイヤ、8 スクリーン印刷法によって形成された絶縁膜、9 スクリーン印刷法によって形成された導電膜。
Claims (10)
- 絶縁基板上に順に積層された裏面電極層と、少なくとも1の、p型層とn型層でサンドイッチされた結晶質i型光電変換層を含んでいる結晶質半導体光電変換ユニット層と、透明電極層とが複数の光電変換セルを形成するように複数の分離溝によって分離されていて、かつそれらの複数のセルが導電性接続部材によって電気的に直列接続される集積型薄膜太陽電池の製造方法であって、
前記透明電極層を複数の透明電極に分離するための透明電極分離溝の形成において、
前記透明電極層の自由表面側からスクライブ用レーザビームを照射することによって少なくともその透明電極層の厚さを貫通するスクライブラインを形成し、その後、少なくとも、前記透明電極層に隣接しているp型層またはn型層を前記スクライブラインに対してドライエッチングを施すことによって完全に分離する工程を含むことを特徴とする集積型薄膜太陽電池の製造方法。 - 前記透明電極分離溝は、前記ドライエッチング後において、前記半導体層内の100nm以上の深さに至るように形成されることを特徴とする請求項1に記載の集積型薄膜太陽電池の製造方法。
- 前記光電変換ユニット層は前記基板側から順に積層されたn型層、結晶質i型光電変換層、およびp型層を含み、前記透明電極層にはp型層が隣接していることを特徴とする請求項1または2に記載の集積型薄膜太陽電池の製造方法。
- 前記セル間の電気的直列接続が前記半導体層の厚さを貫通する接続用溝を介して行なわれるように、前記半導体層上に所定厚さの第1の透明導電層を堆積し、少なくとも前記第1透明導電層の厚さを貫通する接続用溝をレーザスクライブによって形成し、この接続用溝の深さが前記裏面電極に至るまでドライエッチングし、その後に、前記接続用溝を埋めながら前記第1透明導電層上に所定厚さの第2の透明導電層を堆積し、前記透明電極層は前記第1と第2の透明導電層を含むことを特徴とする請求項1から3のいずれかの項に記載の集積型薄膜太陽電池の製造方法。
- 前記セル間の電気的直列接続は前記接続用溝を介して行なわれるように、
少なくとも前記透明電極層の厚さを貫通する接続用溝をレーザスクライブによって形成し、
前記接続用溝を埋める金属コンタクト部を形成し、
前記金属コンタクト部から金属原子を熱処理によって拡散させて前記裏面電極層との間に電気的接続を形成することを特徴とする請求項1から3のいずれかの項に記載の集積型薄膜太陽電池の製造方法。 - 前記裏面電極は前記基板側から順に積層された金属層と、透明導電性酸化物からなる拡散防止層とを含み、この拡散防止層は前記金属層から金属原子が前記半導体層内に拡散することを防止するように作用し得ることを特徴とする請求項5に記載の集積型薄膜太陽電池の製造方法。
- 前記基板は透明基板であり、前記裏面電極層を複数の裏面電極に分離するための裏面電極分離溝は、前記基板側からスクライブ用レーザビームを照射して、前記裏面電極層、前記半導体層、および前記透明電極層を貫通する溝を形成することによって得られることを特徴とする請求項5または6に記載の集積型薄膜太陽電池の製造方法。
- 各前記セルにおいて、前記透明電極上には櫛型金属電極が印刷法によって形成され、前記櫛型電極と前記金属コンタクト部との間、および前記櫛型電極と前記裏面電極分離溝との間には、前記透明電極分離溝が形成されることを特徴とする請求項5から7のいずれかの項に記載の集積型薄膜太陽電池の製造方法。
- 各前記セルの前記櫛型電極はそのセルに隣接するセルの前記コンタクト部にボンディングワイヤによって電気的に接続されることを特徴とする請求項8に記載の集積型薄膜太陽電池の製造方法。
- 各前記セルにおいて、前記裏面電極分離溝、これと前記櫛型電極との間の前記透明電極分離溝、およびこれらの溝の間の透明電極層を覆うように印刷法によって絶縁膜を形成し、各前記セルの前記櫛型電極はそのセルに隣接するセルの前記コンタクト部へ印刷法による導電膜によって電気的に接続され、この導電膜は前記絶縁膜の上面を横切るように覆って形成されることを特徴とする請求項8に記載の集積型薄膜太陽電池の製造方法。
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