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JP4333743B2 - 操舵装置 - Google Patents

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Description

本発明は、操舵ハンドルの操舵状態に応じて電動モータへの通電量を制御して操舵トルクを与える電動パワーステアリング装置等の操舵装置に関する。
従来から、この種の操舵装置として電動パワーステアリング装置が知られている。電動パワーステアリング装置は、操舵ハンドルの操舵状態に応じて電動モータへの通電量を制御して操舵アシストトルクを与える装置であるが電力消費量がかなり高い。そのため、車載電源装置であるバッテリの能力が低下した場合には、電動モータへの電力供給量が不足したり、電動モータの作動時に電源電圧が一時的に低下したりして本来の性能を発揮できないことがある。そこで、特許文献1に開示された電動パワーステアリング装置においては、電動モータへの必要供給電力が大きくなる状況を検知したとき、他の電装品(車載電気負荷)への給電を一時的に停止するようにして、バッテリに過大な負荷がかからないようにしている。具体的には、エンジン回転数が所定値以下でハンドル舵角の変化率が所定値以上になったときに他の電装品の給電を停止する構成を採用している。
特開昭63−64869号
ところで、バッテリの能力が低下していない状況においては、このような他の電装品への電力供給制限を行うことは好ましくない。そこで、バッテリを含む電源装置の電源電圧を常時監視し、電源電圧が所定電圧(制限判定閾値)を下回ったときに特定の電装品に対して電力制限を行うようする電源マネージメントシステムが考えられている。しかし、こうした電源マネージメントシステムを使っても、適切に電力制限を行うことができない場合がある。
例えば、電動パワーステアリング装置においては、その性能を発揮できる必要最低限の電源電圧が予め分かっているため、その必要最低限の電源電圧を電力制限を行うか否かの制限判定閾値として設定することが考えられる。例えば、12V仕様の電源装置から電動モータに電力供給して操舵アシストを行う電動パワーステアリング装置において、そのアシスト性能維持に必要とされる電源電圧が9Vであるとした場合、制限判定閾値が9Vに設定される。従って、電源電圧が9Vを下回っていれば他の車載電気負荷への電力制限が行われることになる。ところが、このような制限判定閾値の設定では、電動パワーステアリング装置の操舵アシスト(アシストトルクの発生)に遅れを生じることがある。
つまり、電動パワーステアリング装置においては、電動モータを駆動して操舵アシストを行うが、操舵アシスト時には電源装置(特にバッテリ)から大電流を引き出すため電源電圧が一時的に低下する。従って、操舵アシストを行っていないときに電源電圧が制限判定閾値を上回っていても、操舵アシスト時に電源電圧が低下して制限判定閾値を下回ることがある。電源マネージメントシステムは、この電源電圧が制限判定閾値を下回ったことを検知すると、他の車載電気負荷への電力制限を開始する。しかし、この時点で初めて電力制限を開始していたのでは、すでに駆動指令が出力されている電動モータに対して十分な電力を供給することができない。つまり、操舵アシストを開始する時点において電源装置から十分な電流を瞬時に引き出すことができず、制御遅れが発生してしまう。
図8は、操舵アシストによる電源電圧の変化を表す。バッテリの能力が低下していない場合、電源電圧はその定格電圧12V近傍の値をとるが、バッテリが劣化してくると電源電圧は低下する。図8におけるケースAは、能力が低下しているバッテリを使用して操舵アシストを行ったときの電源電圧の変化を表す。このケースAにおいては、操舵アシストを行うと、電源電圧が10Vから8.5Vにまで低下し、その性能維持に必要とされる電源電圧(9V)を下回る。このとき、電源マネージメントシステムは、電源電圧が9Vを下回ったことを検知した時点で他の車載電気負荷への電力制限を開始する。この場合、上述したように、操舵アシストの制御に遅れが生じてしまう。
そこで、こうした問題を解消するために、操舵アシストによる電圧降下分(1.5V)を予め加味して制限判定閾値を10.5V(9V+1.5V)に設定すると、上述した操舵アシスト制御の遅れについては防止できるものの、今度は、他の車載電気負荷への電力制限が過剰に行われてしまうという別の問題が発生する。
例えば、図8のケースBに示すように、操舵アシスト時に電源電圧が11Vから9.5Vにまで低下するケースにおいては、操舵アシストの性能を引き出せるだけの電源供給能力を備えているにもかかわらず、電源電圧が制限判定閾値(10.5V)を下回ったことで他の車載電気負荷への電力制限が行われてしまう。このため、他の車載電気負荷を有効に使用できないばかりでなく、運転者に対して必要以上にバッテリの交換を促してしまう。
本発明の目的は、上記問題に対処するためになされたもので、車載電気負荷の電力制限を適切に行って電動モータの制御遅れを防止するとともに、過剰に車載電気負荷の電力制限を行わないようにすることにある。
上記目的を達成するために、本発明の特徴は、電源装置から電力供給されて操舵トルクを発生する電動モータと、操舵ハンドルの操作状態に応じて上記電動モータの通電量を制御するモータ制御手段とを備えた操舵装置において、上記電源装置の電源電圧を検出する電圧検出手段と、上記電圧検出手段により検出された検出電圧が制限判定閾値よりも下回っているか否かを判断し、上記検出電圧が上記制限判定閾値よりも下回っている場合には、上記電源装置から電源供給を受ける特定車載電気負荷における電力使用を制限させるための制限指令を出力する制限指令手段と、上記電動モータの電力使用状況に応じて上記制限判定閾値を切り替え、上記電動モータが所定電力以上使用していると判断される場合に比べて、上記電動モータが上記所定電力以上使用していないと判断される場合の制限判定閾値を高く設定する判定閾値切替手段とを備えたことにある。
この発明によれば、電源装置の電源電圧を電圧検出手段により検出し、この検出電圧が制限判定閾値を下回っている場合には、制限指令手段により特定車載電気負荷における電力使用を制限させるための制限指令を出力する。この制限判定閾値は、判定閾値切替手段により電動モータの電力使用状況に応じて切り替えられる。判定閾値切替手段は、この切替に際して、電動モータが所定電力以上使用していると判断される場合に比べて、電動モータが所定電力以上使用していないと判断される場合の制限判定閾値を高く設定する。
電源装置の電源電圧は、電動モータが駆動されると一時的に低下する。そこで、電動モータの消費電力が所定電力以上の場合には、電源電圧に所定の電圧降下が発生するものとして、この電力消費状況に応じて制限判定閾値を切り替える。つまり、電動モータを駆動していない状況における制限判定閾値を、駆動時における電圧降下分を考慮して、電動モータを駆動しているとき(所定電力以上使用しているとき)の制限判定閾値よりも高い値に設定する。従って、電動モータを駆動して所定の電圧降下が発生しても、その時になって初めて電源電圧が制限判定閾値を下回ってしまうということが抑制される。つまり、電動モータを駆動していない状況であっても、電源装置の能力が電動モータを適正に駆動できないと予想される程度まで低下してきた場合には、その時点から特定車載電気負荷への電力使用制限を行うことができる。この結果、電動モータを駆動制御開始するときの制御遅れを抑制することができる。
一方、電動モータの駆動中においては、駆動していないときに比べて制限判定閾値が低い値に設定されるため、特定車載電気負荷に対して過剰に電力使用制限を行ってしまうことを抑制できる。また、運転者に対して必要以上にバッテリの交換を促してしまうことも抑制できる。
尚、電動モータの電力使用状況を判断する「所定電力」とは、ゼロより大きな所定の電力値でありゼロ近傍の電力値であってもよい。
また、本発明における操舵トルクとは、操舵ハンドルの操舵操作をアシストする方向に働く操舵アシストトルク、操舵ハンドルの操舵操作を妨げる方向に働く操舵反力トルク、運転者の操舵操作力を使わずに転舵輪を操舵する操舵トルクなど、操舵制御に必要とされるトルクを意味する。従って、本発明の操舵装置は、電動パワーステアリング装置や、ステアリングバイワイヤ方式の操舵装置などに適用することができる。
また、モータ制御手段は、操舵ハンドルに加えられる操舵トルクを検出する操舵トルク検出手段、操舵ハンドルの操舵角を検出する操舵角検出手段、操舵ハンドルの操舵角速度を検出する操舵角速度検出手段の少なくとも1つを備え、それにより検出された操作状態に応じて電動モータの通電量を制御するものである。
本発明の他の特徴は、上記操舵ハンドルの操舵角速度を検出する操舵角速度検出手段を備え、上記判定閾値切替手段は、上記検出された操舵角速度に基づいて上記電動モータの電力使用状況を推定し、上記操舵角速度が所定角速度以上である場合に比べて、上記操舵角速度が上記所定角速度未満である場合の制限判定閾値を高く設定することにある。
この発明においては、操舵角速度検出手段により検出された操舵角速度に基づいて電動モータの電力使用状況を推定する。つまり、操舵角速度が所定角速度以上である場合には、電動モータが所定電力以上使用していると推定し、操舵角速度が所定角速度未満である場合には、電動モータが所定電力以上使用していないと推定する。例えば、電動パワーステアリング装置においては、運転者のハンドル操作があればそれをアシストするように電動モータが駆動制御されるため、操舵ハンドルの操舵角速度により電動モータの電力使用状況を推定できる。そこで、判定閾値切替手段は、操舵角速度が所定角速度以上である場合に比べて、操舵角速度が所定角速度未満である場合の制限判定閾値を高く設定する。一般に、操舵ハンドルの操作状態に応じて電動モータの通電量を制御する操舵装置においては、操舵角速度検出手段を備えることから、この手段を電動モータの電力使用状況の推定に有効利用することができる。尚、ここでいう操舵角速度とは、その大きさを意味するものであって、操舵方向について特定するものではない。
本発明の他の特徴は、上記操舵ハンドルに働く操舵トルクを検出する操舵トルク検出手段を備え、上記判定閾値切替手段は、上記検出された操舵トルクに基づいて上記電動モータの電力使用状況を推定し、上記操舵トルクが所定トルク以上である場合に比べて、上記操舵トルクが上記所定トルク未満である場合の制限判定閾値を高く設定することにある。
この発明においては、操舵トルク検出手段により検出された操舵トルクに基づいて電動モータの電力使用状況を推定する。つまり、操舵トルクが所定トルク以上である場合には、電動モータが所定電力以上使用していると推定し、操舵トルクが所定トルク未満である場合には、電動モータが所定電力以上使用していないと推定する。例えば、電動パワーステアリング装置においては、運転者のハンドル操作があればそれをアシストするように電動モータが駆動制御されるため、操舵ハンドルに作用する操舵トルクにより電動モータの電力使用状況を推定できる。そこで、判定閾値切替手段は、操舵トルクが所定トルク以上である場合に比べて、操舵トルクが所定トルク未満である場合の制限判定閾値を高く設定する。一般に、操作ハンドルの操作状態に応じて電動モータの通電量を制御する操舵装置においては、操舵トルク検出手段を備えることから、この手段を電動モータの電力使用状況の推定に有効利用することができる。尚、ここでいう操舵トルクとは、その大きさを意味するものであって、操舵方向について特定するものではない。
本発明の他の特徴は、上記電動モータに流れる電流を検出するモータ電流検出手段を備え、上記判定閾値切替手段は、上記検出されたモータ電流に基づいて上記電動モータの電力使用状況を推定し、上記モータ電流が所定電流以上である場合に比べて、上記モータ電流が上記所定電流未満である場合の制限判定閾値を高く設定することにある。
この発明においては、モータ電流検出手段により検出されたモータ電流に基づいて電動モータの電力使用状況を推定する。つまり、モータ電流が所定電流以上である場合には、電動モータが所定電力以上使用していると推定し、モータ電流が所定電流未満である場合には、電動モータが所定電力以上使用していないと推定する。そこで、判定閾値切替手段は、モータ電流が所定電流以上である場合に比べて、モータ電流が所定電流未満である場合の制限判定閾値を高く設定する。一般に、電動モータの通電量を制御して操舵トルクを発生する操舵装置においては、モータ電流検出手段を備えることから、この手段を電動モータの電力使用状況の推定に有効利用することができる。尚、ここでいうモータ電流とは、その大きさを意味するものであって、通電方向について特定するものではない。
本発明の他の特徴は、上記制限指令手段により上記制限指令を出力している状態から、上記電圧検出手段により検出された電源電圧が予め設定した解除判定閾値よりも上回った場合に、上記電力使用の制限を解除する制限解除手段を備え、上記解除判定閾値は、上記制限判定閾値よりも高い値に設定されることにある。
この発明によれば、電源電圧が制限判定閾値よりも下回って制限指令を出力している状態から上昇して解除判定閾値を上回った場合には、制限解除手段が電力使用の制限を解除する。この解除判定閾値は、制限判定閾値よりも高い値に設定される。従って、電力使用制限が行われる状態と電力使用制限が行われない状態とが制限判定閾値を挟んで頻繁に切り替わることが無く、安定した電力使用制限制御を行うことができる。また、特定車載電気負荷の作動状況が過剰に切り替わらないため、特定車載電気負荷を保護することができる。
本発明の他の特徴は、上記制限指令手段は、上記電圧検出手段により検出された検出電圧が制限判定時間以上継続して上記制限判定閾値よりも下回った場合に上記制限指令を出力し、上記制限解除手段は、上記電圧検出手段により検出された電源電圧が解除判定時間以上継続して上記解除判定閾値よりも上回った場合に上記電力使用の制限を解除し、上記解除判定時間は、上記制限判定時間よりも長い時間に設定されることにある。
この発明によれば、電源電圧が制限判定閾値よりも下回ったときに電力使用制限を行うための制限指令を出力し、電源電圧が解除判定閾値よりも上回ったときに電力使用制限を解除するが、何れもその電圧条件が所定の判定時間以上継続した場合に行われるため、瞬時的な電源電圧変動に対しては電力使用制限状態が切り替わらず、安定した電力制限制御を行うことができる。しかも、電力使用制限を開始するための継続条件である制限判定時間に対して、電力使用制限を解除するための継続条件である解除判定時間を長く設定しているため、電力制限制御の安定性と応答性とを両立することができる。つまり、電力使用制限の開始判断については短時間で行って応答性を高め、電力使用制限の解除判断については速い応答性を必要としないため、それよりも長い時間をかけて行うことにより安定性を高めている。
以下、本発明の一実施形態について図面を用いて説明する。図1は、本発明の操舵装置の実施形態としての車両の電動パワーステアリング装置を概略的に示し、図2は、その電動パワーステアリング装置における制御システムおよび電源供給系を概略的に示している。
この車両の電動パワーステアリング装置1は、大別すると、操舵ハンドル11の操舵により転舵輪を操舵する操舵機構10と、操舵機構10に組み付けられ操舵アシストトルクを発生する電動モータ15と、操舵ハンドル11の操舵状態に応じて電動モータ15の作動を制御するアシスト電子制御ユニット30とから構成される。
操舵機構10は、操舵ハンドル11の回転操作により左右前輪FW1,FW2を操舵するための機構で、操舵ハンドル11を上端に一体回転するように接続したステアリングシャフト12を備える。このステアリングシャフト12の下端には、ピニオンギヤ13が一体回転するように接続されている。ピニオンギヤ13は、ラックバー14に形成されたラック歯と噛み合ってラックアンドピニオン機構を構成する。ラックバー14の両端には、図示しないタイロッドおよびナックルアームを介して左右前輪FW1,FW2が操舵可能に接続されている。左右前輪FW1,FW2は、ステアリングシャフト12の軸線回りの回転に伴うラックバー14の軸線方向の変位に応じて左右に操舵される。従って、操舵ハンドル11、ステアリングシャフト12、ラックアンドピニオン機構13,14、タイロッド、ナックルアーム等により操舵機構10が構成される。
ラックバー14には、操舵アシスト用の電動モータ15が組み付けられている。電動モータ15は、本実施形態においては、三相永久磁石モータで構成したブラシレスモータが使用される。電動モータ15の回転軸は、ボールねじ機構16を介してラックバー14に動力伝達可能に接続されていて、その回転により左右前輪FW1,FW2の操舵をアシストする。ボールねじ機構16は、減速機および回転−直線変換器として機能するもので、電動モータ15の回転を減速するとともに直線運動に変換してラックバー14に伝達する。また、電動モータ15をラックバー14に組み付けるのに代えて、電動モータ15をステアリングシャフト12に組み付けて、電動モータ15の回転を減速機を介してステアリングシャフト12に伝達して同シャフト12を軸線周りに駆動するように構成してもよい。
ステアリングシャフト12には、操舵トルクセンサ21が設けられる。操舵トルクセンサ21は、操舵ハンドル11の回動操作によってステアリングシャフト12に作用する操舵トルクに応じた信号を出力する。この操舵トルクセンサ21から出力される信号により検出される操舵トルクの値を、以下、操舵トルクThと呼ぶ。操舵トルクThは、正負の値により操舵ハンドル11の操作方向が識別される。本実施形態においては、操舵ハンドル11の右方向への操舵時における操舵トルクThを正の値で、操舵ハンドル11の左方向への操舵時における操舵トルクThを負の値で示す。従って、操舵トルクThの大きさは、その絶対値の大きさとなる。
電動モータ15には、回転角センサ17が設けられる。この回転角センサ17は、電動モータ15内に組み込まれ、電動モータ15の回転子の回転角度位置に応じた検出信号を出力する。この回転角センサ17の検出信号は、電動モータ15の回転角および回転角速度の計算に利用される。一方、この電動モータ15の回転角は、操舵ハンドル11の操舵角に比例するものであるので、操舵ハンドル11の操舵角としても共通に用いられる。また、電動モータ15の回転角を時間微分した回転角速度は、操舵ハンドル11の操舵角速度に比例するものであるため、操舵ハンドル11の操舵角速度としても共通に用いられる。
以下、回転角センサ17の出力信号により検出される操舵ハンドル11の操舵角の値を操舵角θと呼び、その操舵角θを時間微分して得られる操舵角速度の値を操舵角速度ωと呼ぶ。尚、操舵角θおよび操舵角速度ωは、後述する電子制御装置40内のモータ制御部41により演算される。
操舵角θは、正負の値により操舵ハンドル11の中立位置に対する右方向および左方向の舵角をそれぞれ表す。本実施形態においては、操舵ハンドル11の中立位置を「0」とし、中立位置に対する右方向への舵角を正の値で示し、中立位置に対する左方向への舵角を負の値で示す。
アシスト電子制御ユニット30(以下、アシストECU30と呼ぶ)は、CPU,ROM,RAM等からなるマイクロコンピュータを主要部として構成するとともに入出力インタフェースを備えた電子制御装置40と、電子制御装置40からの制御信号により電動モータ15を駆動制御するモータ駆動回路50とを有する。また、電子制御装置40は、その機能面からモータ制御部41と電源マネージメント部42とに大別される。
モータ制御部41は、回転角センサ17、操舵トルクセンサ21および車両の走行速度vを検出する車速センサ22からの検出信号を入力し、それら検出信号にもとづいて電動モータ15への目標電流を決定するとともに、電流センサ53にて検出したモータ実電流と目標電流との偏差に基づいてモータ駆動回路50を制御して所定の操舵アシストトルクを発生させる。このモータ制御部41にて実行されるアシスト制御処理については後述する。
電源マネージメント部42は、電源電圧(電動パワーステアリング装置1に供給される電源電圧)を監視し、電源電圧が所定の判定閾値より下回ったことを検出したときに、特定車載電気負荷100の制御装置に対して電力使用制限指令を出力する。この電源マネージメント部42にて実行される電力使用制限処理についても後述する。
モータ駆動回路50は、図2に示すように、3相インバータ回路を構成するもので、電動モータ15の各コイルCL1,CL2,CL3にそれぞれ対応したスイッチング素子SW11,SW12,SW21,SW22,SW31,SW32を有する。これらのスイッチング素子SW11,SW12,SW21,SW22,SW31,SW32は、本実施形態においてはMOSFETが用いられ、モータ制御部41からの信号によりオン・オフ制御される。また、モータ駆動回路50には、電動モータ15に流れる電流値を検出する電流センサ53a、53b、53cが各相に設けられる。以下、この3つの電流センサ53a、53b、53cを合わせて電流センサ53と呼ぶ。尚、MOSFETを用いたスイッチング素子SW11,SW12,SW21,SW22,SW31,SW32は、それぞれ寄生ダイオードを備えているが、図中においては省略している。
次に、アシストECU30への電源供給系の構成について図2を用いて説明する。
アシストECU30は、バッテリ71と発電機であるオルタネータ72とからなる電源装置70から電源供給される。バッテリ71としては、定格出力電圧12Vの一般の車載バッテリが用いられる。バッテリ71の電源端子(+端子)73に接続される電源供給元ライン62には、イグニッションスイッチ80が接続される。アシストECU30は、このイグニッションスイッチ80の二次側から電子制御装置40に電源供給する制御電源供給ライン63と、イグニッションスイッチ80の一次側(電源側)から主にモータ駆動回路50に電源供給する駆動電源供給ライン64とを備える。
制御電源供給ライン63には、ダイオード68が設けられる。このダイオード68は、カソードを電子制御装置40側、アノードを電源装置70側に向けて設けられ、電源供給方向にのみ通電可能とする逆流防止素子である。駆動電源供給ライン64には、その途中に電源リレー65が設けられる。この電源リレー65は、電子制御装置40からの制御信号によりオンして電動モータ15への電力供給回路を形成するものである。
駆動電源供給ライン64には、この電源リレー65よりも負荷側において連結ライン66により制御電源供給ライン63と接続される。この連結ライン66は、制御電源供給ライン63におけるダイオード68と電子制御装置40との間に接続される。連結ライン66にはダイオード67が接続される。このダイオード67は、カソードを制御電源供給ライン63側、アノードを駆動電源供給ライン64側に向けて設けられ、駆動電源供給ライン64から制御電源供給ライン63に向けてのみ通電可能とする逆流防止素子である。このように構成された電源供給系においては、電源リレー65がオン状態とされたときには、イグニッションスイッチ80の状態にかかわらず、電子制御装置40および駆動回路50に電源が供給される構成となっている。
電源マネージメント部42は、アシストECU30へ供給される電源の電圧検出を行うが、この電圧検出にあたっては駆動電源供給ライン64側の電圧と制御電源供給ライン63側の電圧との2箇所で行う。具体的には、ダイオード67の一次側電圧およびダイオード68の一次側電圧をそれぞれデジタル信号に変換するA/Dコンバータを設け、この2つの電源電圧モニタ信号を入力して得た2つのモニタ電圧値のうち高いほうの電圧値を電源電圧Vxとみなす。
電源装置70には、電動パワーステアリング装置1以外の複数の車載電気負荷が接続される。例えば、サスペンション制御装置、ブレーキ制御装置、エンジン制御装置といった車両の運転走行状態を制御する車載電気負荷や、空調制御装置、シートヒータ装置、デフォッガ装置(以上、図示略)といった車両運転走行とは直接関係しない車載電気負荷が接続される。
電源マネージメント部42は、電源装置70の電源供給能力が低下しているときに、車両運転走行に直接関係のない空調制御装置、シートヒータ装置、デフォッガ装置に対して電力使用制限を行うように制限指令を出力するもので、こうした車載電気負荷の制御装置と通信可能に接続されている。以下、電源マネージメント部42と通信可能に接続され電力使用制限対象となる車載電気負荷を特定車載電気負荷100と呼び、電力使用制限対象とならない車載電気負荷を一般車載電気負荷101と呼ぶ。
次に、電子制御装置40のモータ制御部41が実行するアシスト制御処理について説明する。図3は、モータ制御部41により行われるアシスト制御ルーチンを表すもので、電子制御装置40のROM内に制御プログラムとして記憶される。本制御ルーチンは、イグニッションスイッチ80がオンされて所定の初期診断が完了すると起動し、イグニッションスイッチ80がオフされるまでのあいだ短い周期で繰り返し実行される。
本制御ルーチンが起動すると、モータ制御部41は、まず、ステップS11において、車速センサ22によって検出された車速vと、操舵トルクセンサ21によって検出された操舵トルクThを読み込む。
続いて、モータ制御部41は、図4に示すアシストトルクテーブルを参照して、入力した車速vおよび操舵トルクThに応じて設定される基本アシストトルクTasを計算する(S12)。アシストトルクテーブルは、電子制御装置40のROM内に記憶されるもので、操舵トルクThの増加にしたがって基本アシストトルクTasも増加し、しかも、車速vが低くなるほど大きな値となるように設定される。
尚、図4の特性グラフは、正領域すなわち右方向の操舵トルクThおよび基本アシストトルクTasの関係についてのみ示しているが、負領域すなわち左方向の操舵トルクThおよび基本アシストトルクTasに関しては、図4の特性グラフを原点を中心に点対称の位置に移動した関係になる。また、本実施形態では、基本アシストトルクTasをアシストトルクテーブルを用いて算出するようにしたが、アシストトルクテーブルに代えて操舵トルクThおよび車速vに応じて変化する基本アシストトルクTasを定義した関数を用意しておき、その関数を用いて基本アシストトルクTasを計算するようにしてもよい。
また、基本アシストトルクTasの算出に関しては、必ずしも車速vと操舵トルクThとの組み合わせから算出する必要はなく、少なくとも操舵状態に応じた検出信号に基づいて行えばよい。
続いて、モータ制御部41は、ステップS13において、この基本アシストトルクTasに補償トルクTrtを加算して目標トルクT*を算出する。この補償トルクTrtは、必ずしも必要ではないが、例えば、操舵角θに比例して大きくなるステアリングシャフト12の基本位置への復帰力と、操舵角速度ωに比例して大きくなるステアリングシャフト12の回転に対向する抵抗力に対応した戻しトルクとの和として計算する。この計算に当たっては、回転角センサ17にて検出した電動モータ15の回転角θおよび電動モータ15の角速度ω(操舵ハンドル11の操舵角θを時間で微分した操舵角速度ωに相当)を入力して算出する。
次に、モータ制御部41は、ステップS14において、目標トルクT*を発生させるために必要な目標電流I*を計算する。目標電流I*は、目標トルクT*をトルク定数で除算することにより求められる。
続いて、モータ制御部41は、その処理をステップS15に進めて、目標電流I*と実電流Ixとの偏差ΔIを算出し、この偏差ΔIに基づくPI制御(比例積分制御)による目標指令電圧V*を計算する。ステップS15の演算に用いられる実電流Ixは、電流センサ53により検出した電動モータ15に流れる電流値である。
目標指令電圧V*は、例えば、下記式により計算する。
V*=Kp・ΔI+Ki・∫ΔI dt
ここでKpは、PI制御における比例項の制御ゲイン、Kiは、PI制御における積分項の制御ゲインである。
そして、モータ制御部41は、ステップS16において、目標指令電圧V*に応じたPWM制御電圧信号をモータ駆動回路50に出力して本アシスト制御ルーチンを一旦終了する。本制御ルーチンは、所定の短い周期で繰り返し実行される。従って、本制御ルーチンの実行により、モータ駆動回路50のスイッチング素子SW11,SW21,SW31,SW12,SW22,SW32のデューティ比がPWM制御により制御されて、運転者の操舵操作に応じた操舵アシストトルクが得られる。
こうしたアシスト制御により電動モータ15を駆動する場合、電源装置70から大電流が引き出される。このとき、電源装置70の出力電圧である電源電圧は一時的に低下する。特に、バッテリ71が劣化してくると、電源電圧が低下するだけでなく、この一時的な電圧降下も大きくなる。この電源電圧の低下は、電動パワーステアリング装置1におけるアシスト性能の低下を招く。つまり、電源装置70から目標電流I*を引き出すことができず、所定の操舵アシストトルクが得られなくなる。また、電源電圧の低下は、他の車載電気負荷の性能低下をも招くことになる。
そこで、電子制御装置40は、電源マネージメント部42を備え、この電源マネージメント部42により電源電圧を常時監視して必要に応じて特定車載電気負荷100における電力使用制限をかけて電源装置70の負荷を軽くする。以下、電源マネージメント部42により実行される電力使用制限処理について説明する。
図5は、電源マネージメント部42により行われる電力使用制限制御ルーチンを表すもので、電子制御装置40のROM内に制御プログラムとして記憶される。本制御ルーチンは、上述したアシスト制御が実施されているときに並行して行われ、短い周期で繰り返し実行される。
本制御ルーチンが起動すると、電源マネージメント部42は、まず、ステップS21において、電源電圧Vxを検出する。具体的には、図2に示すダイオード67の一次側電圧およびダイオード68の一次側電圧をそれぞれ検出し、そのうちの高いほうの電圧値を電源電圧Vxとして求める。尚、本実施形態においては、このアシストECU30に供給される電源の電源電圧Vxを電源装置70の電源電圧とみなしているが、電源装置70の出力電圧を直接検出するようにしてもよい。
続いて、電源マネージメント部42は、ステップS22において操舵角速度ωを検出する。この操舵角速度ωは、モータ制御部41にて逐次演算されており、回転角センサ17の出力信号により検出される操舵ハンドル11の操舵角θを時間微分演算することにより求められる。従って、電源マネージメント部42は、このモータ制御部41から操舵角速度ωを表すデータを読み込むことにより操舵角速度ωを検出する。次に、電源マネージメント部42は、その処理をステップS23に進め、検出した操舵角速度ωの大きさ(|ω|)が予め設定した閾値である判定角速度ωth以上であるか否かを判断する。
操舵角速度ωの大きさと電動モータ15における電力使用量とは相関関係があり、操舵角速度ωが大きいほど電動モータ15の電力使用量が増大する。このため、操舵角速度ωから電動モータ15の電力使用状況を推定することができる。従って、ステップS23の処理は、操舵角速度ωに基づいて電動モータ15が電源装置70から所定電力量以上の電力を使用しているか否かを推定により判断するものである。
そして、電源マネージメント部42は、操舵角速度ωの大きさ(|ω|)が判定角速度ωth以上であると判断した場合には(S23:YES)、ステップS24にて制限判定閾値Vonthを第1電圧値V1に設定し、逆に、操舵角速度ωの大きさ(|ω|)が判定角速度ωth未満であると判断した場合には(S23:NO)、ステップS25にて制限判定閾値Vonthを第2電圧値V2に設定する。この制限判定閾値Vonthは、特定車載電気負荷100に対して電力使用制限を行うか否かを判断するための電源電圧Vxの判定閾値である。
第2電圧値V2は、第1電圧値V1に比べて高い値に設定される。本実施形態においては、例えば、V1=9.0V,V2=10.5Vに設定される。この第1電圧値V1は、所期の操舵アシスト性能が得られるために必要となるモータ駆動時における最低限の電源電圧値である。一方、第2電圧値V2は、電動モータ15を駆動したときに生じる電源電圧の予想低下分ΔVを第1電圧値V1に加算したものである。つまり、第2電圧値V2は、所期の操舵アシスト性能が得られるために必要となるモータ非駆動時における最低限の電源電圧である。本実施形態では、モータ駆動時に電源電圧が9.0Vにまで低下する状態にある電源装置70においては、そのときの電圧降下ΔVが1.5Vであるとして、第2電圧値V2を10.5V(=9.0V+1.5V)に設定している。
こうしたステップS22からステップS25までの処理は、所定電力以上の消費電力で電動モータ15が駆動されているか否かを操舵角速度の大きさで推定し、所定電力以上の消費電力で電動モータ15が駆動されていると推定したとき(以下、単に電動モータ15が駆動されているときと呼ぶ)に制限判定閾値Vonthを第1電圧値V1に設定し、そうでないとき(以下、単に電動モータ15が駆動されていないときと呼ぶ)に制限判定閾値Vonthを第2電圧値V2に設定するものである。
ステップS24あるいはステップS25において制限判定閾値Vonthが設定されると、続いて、電源マネージメント部42は、ステップS21で検出した電源電圧Vxと制限判定閾値Vonthとを比較し、電源電圧Vxが制限判定閾値Vonthを下回っているか否かを判断する(S26)。電源装置70の電源供給能力が適正であれば、電源電圧Vxが制限判定閾値Vonthを上回るため、ステップS26の判断は「NO」となる。この場合、モータ制御部41は、その処理をステップS27に進める。
電源マネージメント部42は、ステップS27において、電源電圧Vxが解除判定閾値Voffthを上回っているか否かを判断する。この解除判定閾値Voffthは、特定車載電気負荷100に対して電力使用制限を行っているときに、その電力制限を解除するための電源電圧Vxの判定閾値である。本実施形態における解除判定閾値Voffthは、制限判定閾値Vonthよりも高い値、例えば、制限判定閾値Vonthに所定値を加えた値に設定される。
電源装置70が適正電圧を出力している状況においては、ステップS27の判断は「YES」となり、電源マネージメント部42は、その処理をステップS28に進める。このステップS28においては、フラグFが「1」に設定されているか否かが判断される。このフラグFは、本制御ルーチンの開始時においては「0」に設定され、特定車載電気負荷100に対して電力使用制限指令を出力しているときに「1」に設定されるものである。従って、本制御ルーチンの開始から電源装置70が適正電圧を出力している状況においては、フラグFは「0」に設定されているため、ステップS28の判断は「NO」となり、本制御ルーチンを一旦抜ける。
本制御ルーチンは、所定の短い周期で繰り返し実行される。そして、電源装置70の電源供給能力が低下してきて、電源電圧Vxが初めて制限判定閾値Vonthを下回ると(S26:YES)、電源マネージメント部42は、その処理をステップS29に進めフラグFが「1」に設定されているか否かを判断する。この場合、フラグFは、初期値である「0」に設定されている。従って、電源マネージメント部42は、その処理をステップS30に進める。
このステップS30においては、電源電圧Vxが制限判定閾値Vonthを下回っている状態が制限判定時間t1以上継続したか否かについて判断される。この計時測定は、マイクロコンピュータのソフトウエアタイマにより行なわれる。電源電圧Vxが制限判定閾値Vonthを下回っている状態が制限判定時間t1継続していない間は、ステップS30の判断は「NO」となり、そのまま本制御ルーチンを抜け、所定の周期で上述した処理が繰り返される。
こうした処理が繰り返され、電源電圧Vxが制限判定閾値Vonthを下回っている状態が制限判定時間t1以上継続したと判断されると(S30:YES)、電源マネージメント部42は、ステップS31において、特定車載電気負荷100の制御装置に対して電力使用制限指令を出力する。特定車載電気負荷100は、この電源マネージメント部42からの使用制限指令によりその作動を停止する。あるいは、その出力を低減(例えば半減)する。従って、電源装置70の負荷が軽減されることになる。この特定車載電気負荷100としては、空調制御装置、シートヒータ装置、デフォッガ装置といった車両運転走行に直接影響を与えない車載電気負荷が割り当てられているため、電力使用制限指令により作動停止しても安全上支障はない。
電源マネージメント部42は、特定車載電気負荷100の制御装置に対して電力使用制限指令を出力すると、次に、ステップS32においてフラグFを「1」に設定し本制御ルーチンを一旦抜ける。
電源マネージメント部42は、こうした処理を繰り返すことで、電源電圧Vxを常時監視し続けるとともに、この電源電圧Vxと制限判定閾値Vonthとを比較し、電源電圧Vxが制限判定閾値Vonthより下回っているあいだはその状態を維持する(S26:YES,S29:NO)。従って、特定車載電気負荷100においては、電力使用制限が働いた状態に維持される。
こうした状態から電源電圧Vxが制限判定閾値Vonthにまで上昇復帰した場合には、ステップS26の判断が「NO」となり、ステップS27の処理に移行する。このステップS27においては、電源電圧Vxが解除判定閾値Voffthを上回っているか否か判断される。電源電圧Vxが上昇して制限判定閾値Vonthを上回ってはいるものの、解除判定閾値Voffthより低い状態であれば、「NO」と判断され、そのまま本制御ルーチンを一旦抜ける。
一方、電源電圧Vxが解除判定閾値Voffthを上回るまで上昇復帰していれば、電源マネージメント部42は、ステップS28にてフラグFを確認した後(S28:YES)、電源電圧Vxが解除判定閾値Voffthを上回っている状態が解除判定時間t2以上継続したか否かについて判断する(S33)。この計時測定は、マイクロコンピュータのソフトウエアタイマにより行なわれる。電源電圧Vxが解除判定閾値Voffthを上回っている状態が解除判定時間t2継続していない間は、ステップS33の判断は「NO」となり、そのまま本制御ルーチンを抜け、所定の周期で上述した処理が繰り返される。この解除判定時間t2は、制限判定時間t1よりも長い時間に設定されている。
こうした処理が繰り返され、電源電圧Vxが解除判定閾値Voffthを下回っている状態が解除判定時間t2以上継続したと判断されると(S33:YES)、電源マネージメント部42は、ステップS34において、特定車載電気負荷100の制御装置に対して電力使用制限の解除指令を出力する。従って、特定車載電気負荷100は、この時点で電力使用制限が解除されて本来の作動状態に戻る。電源マネージメント部42は、特定車載電気負荷100の制御装置に対して電力使用制限の解除指令を出力すると、ステップS35においてフラグFを「0」に設定し本制御ルーチンを一旦抜ける。
以上説明した本制御ルーチンにおいては、電源電圧Vxを常時監視し、この電源電圧Vxと制限判定閾値Vonthとを比較して、電源電圧Vxが制限判定閾値Vonthを下回っている状況が制限判定時間t1以上継続したときに、特定車載電気負荷100の制御装置に対して電力使用の制限指令を出力し電源装置70の負担を軽減する。この場合、制限判定閾値Vonthは、電動モータ15が駆動されているときと、駆動されていないときとで異なる値が設定される。つまり、電動モータ15が駆動されていないときの制限判定閾値Vonth(=V2)は、電動モータ15が駆動されているときの制限判定閾値Vonth(=V1)よりもモータ駆動による電圧降下ΔV相当分だけ高く設定される。
そして、特定車載電気負荷100の電力使用制限中においては、電源電圧Vxと解除判定閾値Voffthとを比較して、電源電圧Vxが解除判定閾値Voffthを下回っている状況が解除判定時間t2以上継続したときに、特定車載電気負荷100の制御装置に対して電力使用制限の解除指令を出力する。これにより特定車載電気負荷100は、電力使用制限が解除されて本来の作動状態に戻る。
以上説明した本実施形態の電動パワーステアリング装置1によれば、以下の効果を奏する。
1.電動モータ15を駆動していない状況における制限判定閾値Vonth(=V2)を、駆動時における電圧降下分を考慮して、電動モータ15を駆動しているときの制限判定閾値Vonth(=V1)よりも高い値に設定するため、電動モータ15を駆動して所定の電圧降下が発生しても、その時になって初めて電源電圧Vxが制限判定閾値Vonthを下回ってしまうということが抑制される。つまり、電動モータ15を駆動していない状況であっても、電源装置70の能力が電動モータ15を適正に駆動できないと予想される程度まで低下してきた場合には、その時点から特定車載電気負荷100への電力使用制限を行うことができる。この結果、電動モータ15を駆動制御開始するときの制御遅れを抑制することができる。
2.一方、電動モータ15の駆動中においては、駆動していないときに比べて制限判定閾値Vonthが低い値に設定されるため、特定車載電気負荷100に対して過剰に電力使用制限を行ってしまうことを抑制できる。つまり、一律に制限判定閾値Vonthを設定した場合、制御遅れを防止するためには制限判定閾値Vonthを高めの値に設定する必要があるが、それでは特定車載電気負荷100に対して過剰に電力使用制限を行ってしまう。これに対して本実施形態は、電動モータ15の駆動中においては、制限判定閾値Vonthがアシスト制御性能を維持できる必要最小限の電圧値に設定されるため過剰な電力使用制限を抑制できる。これにより、運転者に対して必要以上にバッテリ71の交換を促してしまうことも抑制できる。また、特定車載電気負荷100を有効利用することができる。
3.電動モータ15が所定電力以上の電力消費をしているか否かの判断を、回転角センサ17の検出信号から演算した操舵角速度ωにより推定しているため、電動モータ15の消費電力を求めるための特別な構成を必要としなくコストアップを招かない。また、操舵角速度ωにより電動モータ15の電力使用状況を検出するメリットとして、操舵ハンドル11が左右の限界舵角(いわゆるエンド位置)まできられているときに電動モータ15の消費電力を過剰に推定しない点が挙げられる。つまり、操舵ハンドル11がエンド位置に保持されている状態においては、電動モータ15にはあまり電流が流れず、一方、操舵角速度ωはゼロとなる。このため、運転者が操舵ハンドル11をエンド位置に強く保持していても、電動モータ15の消費電力を過剰に推定しない。
4.電力使用制限を解除する判定条件である解除判定閾値Voffthを制限判定閾値Vonthよりも高い値に設定しているため、電力使用制限が行われる状態と電力使用制限が行われない状態とが制限判定閾値Vonthを挟んで頻繁に切り替わるといったハンチングを防止して、安定した電力使用制限制御を行うことができる。また、特定車載電気負荷100の作動状況が過剰に切り替わらないため、特定車載電気負荷100を保護することができる。
5.電力使用の制限指令あるいは解除指令は、その成立条件が制限判定時間あるいは解除判定時間の継続を確認してから行われる。従って、瞬時的な電源電圧変動に対しては電力使用制限状態が切り替わらず、安定した電力制限制御を行うことができる。しかも、電力使用の制限を開始するための継続条件である制限判定時間t1に対して、電力使用の制限を解除するための継続条件である解除判定時間t2を長く設定しているため、電力制限制御の安定性と応答性とを両立することができる。つまり、電力使用制限の開始判断については短時間で行って応答性を高め、電力使用制限の解除判断については速い応答性を必要としないため、それよりも長い時間をかけて行うことにより安定性を高めている。
以上、本実施形態の電動パワーステアリング装置1について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
例えば、本実施形態においては、電動モータ15の電力使用状況を操舵角速度ωにより推定しているが、これに代えて、操舵トルクセンサ21(操舵トルク検出手段)により検出した操舵トルクThにより推定してもよい。この場合、操舵トルクThの大きさ|Th|が所定の判定トルクTh0以上である場合に電動モータ15が所定電力以上使用していると推定する。つまり、図5のステップS22,S23を、図6のステップS22a,S23aに代える。そして、操舵トルクThの大きさ|Th|が所定の判定トルクTh0以上である場合には制限判定閾値Vonthとして第1電圧値V1を設定し、操舵トルクThの大きさ|Th|が所定の判定トルクTh0未満である場合には制限判定閾値Vonthとして第2電圧値V2(>V1)を設定する。尚、操舵トルクThの検出は、モータ制御部41で使用するデータを利用する。
また、電動モータ15の電力使用状況を電動モータ15に流れる電流Iに基づいて推定してもよい。この電動モータ15に流れる電流Iは、電流センサ53により検出される実電流Ixでもよく、目標電流I*であってもよい。この場合、モータ電流Iが所定の判定電流I0以上である場合に電動モータ15が所定電力以上使用していると推定する。つまり、図5のステップS22,S23を、図7のステップS22b,S23bに代える。そして、モータ電流Iが所定の判定電流I0以上である場合には制限判定閾値Vonthとして第1電圧値V1を設定し、モータ電流Iが所定の判定電流I0未満である場合には制限判定閾値Vonthとして第2電圧値V2(>V1)を設定する。尚、モータ電流Iの検出は、モータ制御部41で使用するデータを利用する。
また、特定車載電気負荷100に対して電力使用制限を行う場合、その制限程度を可変にするようにしてもよい。つまり、制限指令手段としての電源マネージメント部42から特定車載電気負荷100の電力使用制限度合いを特定して制限指令を出力するようにしてもよい。例えば、検出した電源電圧Vxと制限判定閾値Vonthとの偏差(Vonth−Vx)が大きいほど、特定車載電気負荷100の電力制限度合いを大きくするように電源マネージメント部42から制限指令を出力する。この場合、例えば、特定車載電気負荷100に対して制限率を特定して制限指令を出力してもよい。例えば、制限率が100%であれば特定車載電気負荷100の作動が禁止され、制限率が70%であれば特定車載電気負荷100が通常時の電力使用状態の30%(許可率=100%−制限率70%)にて駆動されるようにする。また、制限度合いとして特定車載電気負荷100での使用可能な上限電力値を指令するようにしてもよい。尚、この偏差(Vonth−Vx)と制限度合いとの関係は、例えば、マップや関数等により記憶手段に記憶しておくとよい。
また、本実施形態においては、電動パワーステアリング装置1のアシストECU30内に特定車載電気負荷100に対して直接的に電力使用制限を指令する電源マネージメント部42を設けているが、電動パワーステアリング装置1とは別に、車載電気負荷の電力使用状態を総合的に制御する電源マネージメントシステムが構築されている場合には、アシストECU30から電源マネージメントシステムに電力使用の制限指令/解除指令を出力するようにしてもよい。
また、本実施形態においては、電力使用制限の解除を行うときに、解除指令を特定車載電気負荷100に出力しているが、電力使用制限指令を停止するようにしてもよい。つまり、電力使用制限時においては、電力使用制限指令を出力し続けるようにし、電力使用制限の解除条件が成立したときに、この電力使用制限指令を停止するようにしてもよい。
また、本実施形態においては、ハンドル操作をアシストする電動パワーステアリング装置について説明したが、操舵ハンドルと操舵輪とを機械的に切り離したステアリングバイワイヤ方式の操舵装置にも適用できる。つまり、運転者のハンドル操作に対して操舵反力トルクを発生する電動モータと、転舵輪を操舵するための操舵トルクを発生する電動モータの少なくとも一方を備え、その少なくとも一方の電動モータの電力使用状況に応じて制限判定閾値を切り替えるようにしてもよい。
本発明の実施形態に係る電動パワーステアリング装置の全体構成図である。 実施形態の電動パワーステアリング装置における制御システムおよび電源供給系を表す概略回路構成図である。 アシスト制御ルーチンを表すフローチャートである。 基本アシストトルクを算出するためのテーブルを表す説明図である。 電力使用制限制御ルーチンを表すフローチャートである。 電力使用制限制御ルーチンにおける一部変形例である。 電力使用制限制御ルーチンにおける一部変形例である。 電源電圧の変動を表す説明図である。
符号の説明
1…電動パワーステアリング装置、10…操舵機構、15…電動モータ、17…回転角センサ、21…操舵トルクセンサ、22…車速センサ、30…アシストECU、40…電子制御装置、41…モータ制御部、42…電源マネージメント部、50…モータ駆動回路、53…電流センサ、70…電源装置、71…バッテリ、72…オルタネータ、100…特定車載電気負荷、Vx…電源電圧、V1…第1電圧値、V2…第2電圧値、Vonth…制限判定閾値、Voffth…解除判定閾値、ω…操舵角速度、ωth…判定角速度、t1…制限判定時間、t2…解除判定時間。

Claims (6)

  1. 電源装置から電力供給されて操舵トルクを発生する電動モータと、
    操舵ハンドルの操作状態に応じて上記電動モータの通電量を制御するモータ制御手段と
    を備えた操舵装置において、
    上記電源装置の電源電圧を検出する電圧検出手段と、
    上記電圧検出手段により検出された検出電圧が制限判定閾値よりも下回っているか否かを判断し、上記検出電圧が上記制限判定閾値よりも下回っている場合には、上記電源装置から電源供給を受ける特定車載電気負荷における電力使用を制限させるための制限指令を出力する制限指令手段と、
    上記電動モータの電力使用状況に応じて上記制限判定閾値を切り替え、上記電動モータが所定電力以上使用していると判断される場合に比べて、上記電動モータが上記所定電力以上使用していないと判断される場合の制限判定閾値を高く設定する判定閾値切替手段と
    を備えたことを特徴とする操舵装置。
  2. 上記操舵ハンドルの操舵角速度を検出する操舵角速度検出手段を備え、
    上記判定閾値切替手段は、上記検出された操舵角速度に基づいて上記電動モータの電力使用状況を推定し、上記操舵角速度が所定角速度以上である場合に比べて、上記操舵角速度が上記所定角速度未満である場合の制限判定閾値を高く設定することを特徴とする請求項1記載の操舵装置。
  3. 上記操舵ハンドルに働く操舵トルクを検出する操舵トルク検出手段を備え、
    上記判定閾値切替手段は、上記検出された操舵トルクに基づいて上記電動モータの電力使用状況を推定し、上記操舵トルクが所定トルク以上である場合に比べて、上記操舵トルクが上記所定トルク未満である場合の制限判定閾値を高く設定することを特徴とする請求項1記載の操舵装置。
  4. 上記電動モータに流れる電流を検出するモータ電流検出手段を備え、
    上記判定閾値切替手段は、上記検出されたモータ電流に基づいて上記電動モータの電力使用状況を推定し、上記モータ電流が所定電流以上である場合に比べて、上記モータ電流が上記所定電流未満である場合の制限判定閾値を高く設定することを特徴とする請求項1記載の操舵装置。
  5. 上記制限指令手段により上記制限指令を出力している状態から、上記電圧検出手段により検出された電源電圧が予め設定した解除判定閾値よりも上回った場合に、上記電力使用の制限を解除する制限解除手段を備え、
    上記解除判定閾値は、上記制限判定閾値よりも高い値に設定されることを特徴とする請求項1ないし請求項4の何れか一項記載の操舵装置。
  6. 上記制限指令手段は、上記電圧検出手段により検出された検出電圧が制限判定時間以上継続して上記制限判定閾値よりも下回った場合に上記制限指令を出力し、
    上記制限解除手段は、上記電圧検出手段により検出された電源電圧が解除判定時間以上継続して上記解除判定閾値よりも上回った場合に上記電力使用の制限を解除し、
    上記解除判定時間は、上記制限判定時間よりも長い時間に設定されることを特徴とする請求項5記載の操舵装置。
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