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JPH06191418A - 電気自動車 - Google Patents

電気自動車

Info

Publication number
JPH06191418A
JPH06191418A JP35763792A JP35763792A JPH06191418A JP H06191418 A JPH06191418 A JP H06191418A JP 35763792 A JP35763792 A JP 35763792A JP 35763792 A JP35763792 A JP 35763792A JP H06191418 A JPH06191418 A JP H06191418A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
steering
remaining capacity
steering force
electric motor
power source
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP35763792A
Other languages
English (en)
Inventor
Hajime Kajiwara
肇 梶原
Masami Ogura
正巳 小椋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP35763792A priority Critical patent/JPH06191418A/ja
Publication of JPH06191418A publication Critical patent/JPH06191418A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Power Steering Mechanism (AREA)
  • Arrangement Or Mounting Of Propulsion Units For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 走行用電池電源の残容量が少なくなった場合
は、電動式パワーステアリング装置から供給する補助操
舵力をそれまでとは異ならしめることで、運転者に残容
量減少の警告を与える。また、残容量が少なくなった場
合は、補助操舵力を小さくすることで、消費電力を低減
する。 【構成】 電動機制御信号発生手段5Aは、操舵トルク
検出手段2および操舵回転方向検出手段3の各検出出力
2a,3aに基づいて、補助操舵力を発生させるための
電動機制御信号TKを生成する。走行用電池電源の残容
量は走行用電源残容量検出手段4で検出され、その検出
信号4aに基づいて補助操舵力補正手段5Bは、電動機
制御信号TKを補正し補正制御信号THを電動機駆動手
段6へ供給する。補助操舵力補正手段5Bは、残容量の
減少に応じて補助操舵力を減少側に補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電動式パワーステア
リング装置を備えた電気自動車に係り、特に走行用電源
の容量が減少したことを、操舵感の変化で運転者に知ら
せるようにした電気自動車に関する。
【0002】
【従来の技術】補助操舵力を発生する電動機に供給され
る電源電圧に基づいて電動機の制御信号を補正すること
で、電源電圧の変動にかかわらず所定の補助操舵力を供
給できるようにした電動式パワーステアリング装置を、
本出願人は特開昭62−34849号公報で提案してい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】電気自動車、その中で
も特に鉛バッテリ等をエネルギ源とするものは、実用上
の一充電当りの走行距離が従来のガソリン車に比較して
非常に短い。一方、走行距離を延ばすため多量のバッテ
リを搭載すると車両重量は増加するが、昨今のイージー
ドライブ化を考えるとパワーステアリング装置の装着は
必要であり、パワーステアリング装置はガソリン車等と
異なり電動式が主流になると考えられる。
【0004】電気自動車は、一充電当りの走行距離が短
いが故に、目的地からの帰還および電気エネルギをかな
りの量消耗した後での緊急避難性を考えると、残電力容
量計(ガソリン車の燃料計に相当)による運転者への残
エネルギ量の表示だけでは不十分で、別に幾つかの手段
で搭載エネルギ量の減少を警告できた方がよい。また、
残容量が少なくなった場合には、車両の基本的な機能を
損わない範囲で、極力その消費エネルギを節約したい。
【0005】この発明はこのような要望を満たすためな
されたもので、走行用電池電源の残容量が少なくなった
場合は、電動式パワーステアリング装置から供給される
補助操舵力をそれまでとは異ならしめることで、運転者
に残容量減少の警告を与えることを第1の目的とする。
また、残容量が少なくなった場合は、補助操舵力を減少
させることで、電動式パワーステアリング装置の消費電
力を低減することを第2の目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
請求項1に係る電気自動車は、走行用電池電源の残容量
を検出する走行用電源残容量検出手段と、この走行用電
源残容量検出手段で検出した残容量に基づいて電動式パ
ワーステアリング装置の補助操舵力発生用の電動機へ供
給する電力を補正することで補助操舵力を補正する補助
操舵力補正手段とを備えたことを特徴とする。
【0007】請求項2に係る電気自動車は、走行用電池
電源の残容量が減少したときに、補助操舵力を減少側に
補正する補助操舵力補正手段を備えたことを特徴とす
る。
【0008】
【作用】請求項1に係る電気自動車は、走行用電源残容
量検出手段で検出した走行用電池電源の残容量に基づい
て、補助操舵力補正手段が電動式パワーステアリング装
置から供給する補助操舵力を補正する。よって、残容量
が少なくなったことを、操舵力の変化として運転者に警
告するので、残容量計等の可視的表示手段よりも確実に
警告を与えることができる。
【0009】請求項2に係る電気自動車は、走行用2次
電池電源の残容量が減少したときに、補助操舵力を減少
側に補正する。これにより、電動式パワーステアリング
装置の消費電力を低減させることができる。
【0010】
【実施例】以下、この発明の実施例を添付図面に基づい
て説明する。図1はこの発明に係る電気自動車の電動式
パワーステアリング制御装置の要部ブロック構成図であ
る。この電動式パワーステアリング装置1は、図示しな
い操舵ハンドルの操舵トルクを検出する操舵トルク検出
手段2と、操舵回転方向を検出する操舵回転方向検出手
段3と、電気自動車の走行用2次電池電源の残容量を検
出する走行用電源残容量検出手段4と、制御手段5と、
制御手段5の出力に基づいて操舵補助力を発生する電動
機を駆動する電動機駆動手段6とからなる。
【0011】走行用電源残容量検出手段4は、走行用2
次電池電源から走行用モータへ給電している状態での電
源電圧を検出して出力するよう構成しており、例えば回
生制動時に走行用電源への充電を行なうものにあって
は、充電時は電源電圧の検出を停止し、走行用モータへ
の給電時の電源電圧を出力するよう構成している。
【0012】制御手段5は、電動機制御信号発生手段5
Aと、補助操舵力補正手段5Bとを備える。電動機制御
信号発生手段5Aは、操舵トルク検出出力2aおよび操
舵回転方向検出出力3aを入力とし、予め登録されたテ
ーブル等を参照して、現在のハンドル操作に対して必要
な補助操舵力を電動機から供給させるための電動機制御
信号TKを出力する。
【0013】補助操舵力補正手段5Bは、走行用電源残
容量検出手段4の検出出力4aに基づいてその残容量が
予め設定した容量を超えている場合は、電動機制御信号
発生手段5Aから出力された電動機制御信号TKをその
まま電動機駆動手段6へ供給するとともに、残容量が予
め設定した容量以下となっている場合は、電動機制御信
号TKに対して所定の補正を施した補正制御信号THを
出力するよう構成している。
【0014】図2は操舵補助力補正手段の補正特性を示
すグラフである。横軸は走行用電源の残容量を百分率
で、縦軸は補助操舵力発生用電動機へ供給する電力の補
正係数を示す。図2は複数の補正特性例を1つのグラフ
に示している。特性Aは、走行用電源の残容量が例えば
40%未満になると補正係数Kを残容量の減少に比例さ
せて減少させることで残容量の減少に応じて操舵感を重
くするようにしたものである。特性Bは、走行用電源の
残容量が40%以上と40%未満で操舵感を異ならしめ
るようにしたもの、特性Cは補正係数Kをなだらかなカ
ーブで減少させるようにしたもの、特性Dは残容量の減
少に応じて補正係数Kを多段階に亘って階段状に減少さ
せるようにしたものである。
【0015】いずれの特性も、走行用電源の残容量が予
め設定した残容量に達すると、徐々にもしくは階段状に
補助操舵力発生用の電動機へ供給する電力を減少させ、
急激に操舵フィーリング(補助操舵力)が変化すること
のない範囲で、かつ運転者がパワーステアリング装置の
効き(ハンドル操作の重さ)の変化を感知できる程度に
設定している。したがって、走行用電源の残容量の減少
を残容量計等の可視的表示手段を見ないでも運転者に知
らしめることができ、かつ、その補正はパワーステアリ
ング装置への供給電力を減少させる方向としているの
で、エネルギ消費を抑えることができる。
【0016】図3は電動式パワーステアリング装置の具
体的構造例を示す断面図である。図3において、1は電
気自動車の電動式パワーステアリング装置、7はステア
リングコラム、8はステータ、9,10は互いに同軸状
に配設された入力軸および出力軸である。入力軸9の内
端部が出力軸10の内端部内に軸受11を介して回転自
在に支承される一方、これらの内端がトーションバー1
2により連結され、入力軸9が軸受11,13により、
出力軸10が軸受14,15により夫々回動自在に支承
されている。
【0017】さらに、入力軸9の周囲に操舵回転方向セ
ンサ16と、入力軸9と出力軸10との嵌合部の周囲に
配設された操舵トルクセンサ17と、出力軸10の周囲
に配設された電動機18ならびに減速機構19と、操舵
回転方向センサ16および操舵トルク検出センサ17か
らの各検出信号ならびに走行用電源残量検出手段4から
の検出信号に基づき電動機18を駆動制御する制御装置
20とを備えている。
【0018】操舵回転方向センサ16は、ステアリング
コラム7の外周に固着された直流発電機16aにより構
成している。この直流発電機16aは、その回転軸が入
力軸9の軸心に沿って配設され、その軸端に取付けられ
たプーリ16bに対応して入力軸9の外周にベルト溝9
aが形成されている。このベルト溝9aとプーリ16b
にはベルト16cが懸け渡されており、入力軸9の回転
に伴って直流発電機16aが回転し、入力軸9の回転方
向と回転速度に応じた検出信号が出力される。
【0019】操舵トルクセンサ17は、入力軸9と出力
軸10の嵌合部外周に軸方向変位可能に設けられた筒状
の可動鉄心17aと、ステアリングコラム内周に固着さ
れたコイル部17bとからなる差動変圧器により構成し
ている。可動鉄心17aは、出力軸10の各突片10a
に突設されたピン17eと、このピン17eに対し90
度ずらして入力軸9に突設されたピン17fに夫々係合
する長孔17g,17hを備えており、可動鉄心17a
は、入力軸9と出力軸10との間で周方向に角度差が生
じるとこれらの係合関係により軸方向に変位することと
なり、この変位量は入力軸9に与えられる操舵トルクに
対応する。
【0020】可動鉄心17aは中央部が磁性材料からな
り、両端に良導体の磁性材料17iが一体的に設けられ
ている。また、可動鉄心17aは右端から非磁性材料の
スプリング17jにより付勢され、ピン17e,17f
を長孔17g,17hの間隙によるロストモーションを
防止している。可動鉄心17aの周囲に配設されている
コイル部17bは、パルス等の交流信号が入力される一
次コイル17kと、可動鉄心17aの変位に対応した出
力信号を出力し一次コイル17kの両側に配設された一
対の二次コイル17l,17mとからなる。
【0021】従って、トーションバー12の捩れに伴っ
て入力軸9と出力軸10の角度差は可動鉄心17aの軸
方向変位となり、二次コイル17l,17mにより電気
信号に変換されて出力される。
【0022】電動機18は、ステアリングコラム7に一
体的に設けられたステータ8と、このステータ8の内周
面に固着された少なくとも一対の磁石8aと、出力軸1
0の周囲に回転自在に配設された回転子18aと、ステ
ータ8に固定されるブラシホルダ18b内で半径方向に
スリップリング18cで押圧されるブラシ18dとから
なる。
【0023】回転子18aは、軸受21および軸受22
により回転自在に支承される筒軸18eを備え、この筒
軸18eの外周にはスキュー溝を有する積層鉄心18
f、多重巻線18gが順次一体的に環装され、磁石8a
と鉄心18fの外周には微小な空隙が設けられている。
また、筒軸18eには多重巻線18gに接続する整流子
18hを備え、ブラシ18dが押接される。
【0024】減速機構19は、出力軸10の周囲に配設
された2段の遊星機構23,24からなる。前段の遊星
機構23は、ケース25の内周面に設けられ、ケース2
5とステータ8との間に形成された当接部25aにスプ
リング26により弾圧支持されてなるリングローラ27
と、筒軸18eの他端側(図中左端側)に噛合され、筒
軸方向に移動可能に、且つ周方向には一体回転可能に設
けられ、その外周に摩擦面28b…が形成されてなるサ
ンローラ28と、これらに介設され外周に摩擦面29b
…が形成されたプラネタリローラ29と、このプラネタ
リローラ29を枢支する第1キャリア部材30とからな
る。
【0025】後段の遊星機構24は、共用のリングロー
ラ27と、出力軸5の周囲に嵌装された第1キャリア部
材30に一体的に連結された筒体の外周を摩擦面とする
サンローラ31と、これらに介設され外周を摩擦面とす
るプラネタリローラ32と、このプラネタリローラ32
を枢支する第2キャリア部材33とからなる。この第2
キャリア部材33は、その内端部が出力軸10の後端部
に環装された環体34に取り付けられ、この環体34は
ケース25側に取り付けられた支持部材35に軸受15
を介して回動自在に支持されるとともに、出力軸10の
後端部にスプライン結合により連結されている。
【0026】リングローラ27、各サンローラ28,3
1および各プラネタリローラ29,32はそれぞれ金属
(例えば、鉄、アルミニューム等)により形成され、各
摩擦面が互いに嵌合できる断面略V状の溝を有するが、
このうちリングローラ27とプラネタリローラ29,3
2とは符号27b…,29b…,32b…で示す略V字
状の溝の各頂部において、軸方向に分割され、この分割
された各分割部材27a…,29a…,32a…が夫々
独立して軸方向に移動可能となるよう設けられている。
【0027】かかる構成において、入力軸9に操舵トル
クが加わり、入力軸9からトーションバー12を介して
出力軸10にトルク伝達が行なわれるとともに、操舵ト
ルク検出センサ17および操舵回転方向センサ16によ
って操舵トルクと操舵方向が検出されると制御装置20
によって信号処理がなされ、ブラシ18dを介して多重
巻線18gに制御電圧が供給され、電動機18が操舵ト
ルクと同方向に回転作動する。電動機18の回転子18
aの回転トルクは減速機構19によって減速され、前段
の遊星機構23,後段の遊星機構24を介して出力軸1
0に伝達される。
【0028】図4は制御装置の一具体例を示すブロック
構成図である。制御装置20は、図1に示した制御手段
5を構成するものであり、A/Dコンバータ20aとマ
イクロコンピュータ(MCU)20bとを備える。マイ
クロコンピュータ20bを用いて、図1に示した電動機
制御信号発生手段5Aと補正手段5Bを構成している。
マイクロコンピュータ20bは、入出力ポート、メモ
リ、演算部、制御部、およびクロック発生器等により構
成されている。
【0029】この電気自動車は、走行用電池電源41と
は独立に一般電装用電池電源42を備えており、補助操
舵力発生用の電動機18へは一般電装用電池電源42か
ら給電する構成としている。また、走行用電池電源41
の電圧は一般用電装用電池電源42の電圧よりも高く設
定されており、この実施例ではダウンコンバータ46を
介して降圧して電圧を一般用電装用電池電源42へ供給
して、走行用電池電源41から一般用電装用電池電源4
2を充電できる構成としている。さらに、一般電装用電
池電源42から定電圧回路43を介して安定化した電源
VCCを制御装置20等へ供給している。走行用モータ
駆動制御部45は、図示しないアクセル情報やブレーキ
情報等に基づいて走行用モータ44へ供給する電力を調
節するよう構成している。
【0030】走行用電池電源41の電源電圧は走行用電
源残量検出手段4で検出され、その検出出力S5はA/
D変換器20aへ供給される。走行用電源残量検出手段
4は、抵抗分圧器等で構成している。
【0031】なお、この走行用電源残量検出手段4は、
走行用電源41から走行用モータ44へ電力を供給して
いるときの電池電源電圧を保持し、走行用モータ44へ
の給電を停止しているとき、ならびに、走行用モータ4
4側から回生制動等によって走行用電池電源41への充
電がされている状態では、保持した電池電源電圧に係る
信号4aを出力するよう構成してもよい。
【0032】また、電気自動車の運転状態に係る情報を
制御装置20へ与え、走行用電池電源41から走行用モ
ータ44への給電がなされている場合のみ、制御装置2
0はA/D変換器20aを介して走行用電源残容量検出
手段4の検出出力4aを取り込むようにしてもよい。
【0033】操舵トルク検出手段2は、図3に示した操
舵トルクセンサ17と、マイクロコンピュータ20bの
クロックパルスCPを適当に分周して、矩形波またはサ
イン波の交流に変換した信号を、操舵トルクセンサ17
の一次コイル17kへ供給するドライブユニット2a
と、可動鉄心17aの変位に対応して各二次コイル17
l,17mから得られた各電気信号を夫々整流する整流
回路2b,2cと、各整流回路2b,2cの各整流出力
に含まれる高周波成分を除去し安定した直流電圧を得る
ための各ローパスフィルタ(LPF)2d,2eとから
構成している。
【0034】操舵回転方向検出手段3は、操舵回転方向
センサ16を構成する直流発電機16aと、この直流発
電機16aの出力を減算してその方向と大きさを検出す
る減算回路3a,3bと、各減算回路3a,3bの各出
力を安定した直流電圧に変換するローパスフィルタ3
c,3dとから構成している。
【0035】マイクロコンピュータ20bは、予め格納
されたプログラムに基づいて、操舵トルク検出手段2の
検出出力S1,S2、操舵回転方向検出手段の3の検出
出力S3,S4、および、走行用電源残量検出手段4の
検出出力S5を、A/D変換器20aを介して対応する
デジタル情報として取り込む、後述する処理を行なって
電動機回転方向指定信号T1,T2およびPWM信号T
3を電動機駆動手段6へ供給する。
【0036】電動機駆動手段6は、ドライブユニット6
aと、2相ブリッジ接続された4個の半導体電力用スイ
ッチング素子6b〜6eからなる。ドライブユニット6
aは、電動機回転方向指定信号T1,T2に基づいて例
えば右回転が指定されている場合は、スイッチング素子
6bを導通状態へ駆動するとともに、PWM信号T3に
基づいてスイッチング素子6eをスイッチング駆動する
ことで、また左回転が指定されている場合は、スイッチ
ング素子6cを導通状態へ駆動するとともに、PWM信
号T3に基づいてスイッチング素子6dをスイッチング
駆動することで、電動機18へ供給される電流の極性と
電力を制御して、電動機18の回転方向とこの電動機か
ら供給する補助操舵力(回転数とトルク)を制御する。
【0037】次にかかる構成に基づく作用を説明する。
図5は制御装置の動作を示すフローチャートである。図
示しないイグニッションキーのキースイッチがONに投
入されると、制御装置20や他の回路に電源が供給され
制御が開始される。まず、マイクロコンピュータ20b
は、ステップP1で各レジスタ、RAM内のデータをク
リアし、ステップP2でA/D変換器20aを介して操
舵トルク検出信号S1,S2と順次読み込んでS1−S
2を計算し、これを操舵トルクTとする。
【0038】ここで、操舵トルクセンサ17は差動変圧
器で構成しているために、検出信号S1,S2と操舵ト
ルクTとは、図6に示す関係となる。ステップP3で
は、操舵トルクTの作用方向を判別するために、正か負
かを判別する。そして、正または零であれば、ステップ
P4でフラグFを0としてステップP6へ進み、負であ
ればステップ5でフラグFを1にセットするとともに、
絶対値変換、即ちT=−Tの処理をする。ここで、フラ
グFは操舵トルクTの符号、即ち作用方向を示すもので
ある。
【0039】ステップP6では、操舵トルクTの絶対値
をアドレスとして変換テーブル1の内容がメモリから読
み出される。メモリ内には、図7に示すように、操舵ト
ルクの絶対値Tに対応する電動機18の電機子電流IM
と、電機子巻線、ブラシおよび配線等の抵抗RMとの
積、即ちRM・IMのデューティ変換値D(T)が格納
される変換テーブル1が構成されている。したがって、
ステップP7においては操舵トルクの絶対値Tによるア
ドレスに対応するメモリの内容、即ちRM・IMのデュ
ーティ変換値D(T)を読み出してステップP7へ進
む。
【0040】ステップP7では、読み出されたデューテ
ィ変換値D(T)に符号を与えるべく、フラグFの値を
判別する。フラグFが0であれば操舵トルクは零または
正であるから、デューティ変換値D(T)をそのまま転
送し、フラグFが1であれば操舵トルクは負であるから
ステップP8へ進み、デューティ変換値D(T)をマイ
ナスの値として転送して記憶し、ステップP9へ進む。
【0041】ステップP9では、操舵回転方向検出手段
3の検出信号S3,S4を順次読み込み、S3−S4を
計算しこれを操舵回転速度Sとする。ここで、操舵回転
方向検出手段16の検出信号S3,S4と操舵回転速度
Sとは、図8に示す関係にある。
【0042】ステップS10では、操舵回転速度Sの方
向を判別するために正か負かを判別する。操舵回転速度
Sが正または零であれば、ステップP11でフラグFを
0とする。操舵回転速度Sが負であれば、ステップP1
2でフラグFを1にセットするとともに、絶対値変換即
ちS=−Sの処理をする。
【0043】ステップP13では、操舵回転速度の絶対
値Sをアドレスとして変換テーブル2の内容がメモリか
ら読み出される。メモリ内には、図9に示すように、操
舵回転速度の絶対値Sに対応する電動機18の回転速度
SMを決定するため、電動機18の誘導起電圧定数Vk
を回転速度SMとの積、即ちVk・SMのデューティ変
換値D(S)が格納された変換テーブル2が構成されて
いる。したがって、操舵回転速度の絶対値Sによるアド
レスに対応するメモリの内容、即ち回転速度SMのデュ
ーティ変換値が読み出される。
【0044】ステップP14では、読み出されたデュー
ティ変換値D(S)に符号を与えるために、フラグFの
値を判別する。フラグFが0であれば操舵回転速度は正
または零であるからデューティ変換値D(S)をそのま
ま転送し、フラグFが1であれば操舵回転速度は負であ
るからステップP15へ進む、デューティ変換値D
(S)をマイナスの値として転送して記憶する。
【0045】そして、ステップP16で、操舵トルクT
に基づくデューティ変換値D(T)と操舵回転速度Sに
基づくデューティ変換値D(S)とを加算し、この値を
TKとする。
【0046】ステップP17以降では、ステップP16
で得られた制御信号TKを走行用電池電源41の残容量
に基づいて補正するための処理がなされる。まずステッ
プP17で、走行用電源残容量検出手段4の検出出力4
aがA/D変換器20aを介して読み込まれ、次いでス
テップP18で、読み込んだ値Vをアドレスとして変換
テーブル3の内容がメモリから読み出される。メモリ内
には、図10に示すように、検出した走行用電池電源4
1の電源電圧Vに対応して予め設定した補正係数Kが格
納されている。そして、ステップP19で補正係数Kを
ステップP16で求めた制御信号TKに乗算して補正を
行ない、乗算結果信号K・TKを求める。
【0047】ステップP20では、出力すべき補助トル
クの作用方向を判別するため、乗算結果信号K・TKの
符号を判別する。そして、乗算結果信号K・TKが正ま
たは零であればステップP21で更に正か零かを判別
し、零の場合はステップP22で回転方向制御信号T1
およびT2を共に0にセットし、また、正の場合はステ
ップP23で回転方向制御信号T1を1に回転方向制御
信号T2を0にセットし、ステップP25で各回転方向
制御信号T1,T2を出力するとともに、乗算結果信号
K・TKの絶対値を補正制御信号THとして出力する。
【0048】一方、乗算結果信号K・TKの値が負の場
合はステップP24で、回転方向制御信号T1を0に回
転方向制御信号T2を1にセットし、ステップP25で
操舵補助トルクの方向を示す電動機18の回転方向制御
信号T1,T2を出力するとともに、操舵補助トルクの
絶対値に係る補正制御信号THが出力され、電動機駆動
手段6へ供給される。
【0049】図10に示したように、走行用電池電源4
1の残容量が所定量より少なくなると、補正係数Kは1
より小さい値になるよう設定しているので、走行用電池
電源41の残容量の減少に伴って補正制御信号THは小
さな値となり、電動機駆動制御手段6から電動機18へ
供給される電力が減少されて、補助操舵力の低減がなさ
れる。
【0050】したがって、運転者はハンドル操作が重く
なることで、走行用電池電源41の残容量が少なくなっ
てきていることを知ることができる。また、走行用電池
電源41の残容量の減少に伴って操舵補助力発生用の電
動機18へ供給する電力が低減されるので、走行用電池
電源41からダウンコンバータ46を介して一般電装用
電池電源42を充電する電力も低減され、走行用電池電
源41ならびに一般電装用電池電源42の電力消費が低
減される。
【0051】なお、この実施例では走行用電池電源41
の電源電圧を検出することで電池電源の残容量を検出す
る構成について示したが、走行用電池電源41からの放
電電流を検出してそれを積分処理することで残容量を検
出する構成としてもよい。また、回生制動時等では走行
用電池電源41へ充電する場合は、充電された電流分を
補正して残容量の管理を行なうようにしてもよい。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に係る電気
自動車は、走行用電池電源の残容量に応じて電動式パワ
ーステアリング装置の補助操舵力を異ならしめるよう構
成したので、走行用電池電源の残容量を操舵力の変化と
して運転者に知らせることができ、残容量が少なくなっ
たことを残容量計等の可視的表示手段よりも確実に運転
者へ警告することができる。
【0053】請求項2に係る電気自動車は、走行用電池
電源の残容量が減少したときに、補助操舵力を減少側に
補正する構成にしたので、車両の基本的な機能を損うこ
となく、電力消費を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る電気自動車の電動式パワーステ
アリング装置の要部ブロック構成図
【図2】補助操舵力補正手段の補正特性を示すグラフ
【図3】電動式パワーステアリング装置の具体的構造例
を示す断面図
【図4】制御装置の一具体例を示すブロック構成図
【図5】制御装置の動作を示すフローチャート
【図6】操舵トルク検出手段の検出特性を示すグラフ
【図7】操舵トルク検出値とデューティ変換値との関係
を示すグラフ
【図8】操舵回転方向検出手段の検出特性を示すグラフ
【図9】操舵回転検出値とデューティ変換値の関係を示
すグラフ
【図10】走行用電池電源の電圧検出値と補正係数の関
係を示すグラフ
【符号の説明】
1 電動式パワーステアリング装置 2 操舵トルク検出手段 3 操舵回転方向検出手段 4 走行用電源残量検出手段 5 制御手段 5A 電動機制御信号発生手段 5B 補助操舵力補正手段 6 電動機駆動手段 41 走行用電池電源 TH 補正制御信号 TK 電動機制御信号

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電動式パワーステアリング装置を備えた
    電気自動車において、前記電気自動車の走行用電池電源
    の残容量を検出する走行用電源残容量検出手段と、この
    走行用電源残容量検出手段で検出した残容量に基づいて
    前記電動式パワーステアリング装置の補助操舵力発生用
    の電動機へ供給する電力を補正することで補助操舵力を
    補正する補助操舵力補正手段とを備えたことを特徴とす
    る電気自動車。
  2. 【請求項2】 前記補助操舵力補正手段は、前記走行用
    電池電源の残容量が減少したときに、前記補助操舵力を
    減少側に補正するよう構成したことを特徴とする請求項
    1記載の電気自動車。
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