図1は本実施例1における遊技用システムの構成を示す図であり、この遊技用システムは、遊技場において複数配置された遊技島に並設される遊技機としてのカードリーダ式パチンコ機(以下パチンコ機)2に対して1対1に設置される遊技用装置としてのカードユニット3と、遊技場の所定箇所に設置され、会員遊技者が所有する貯蓄価値である貯蓄玉数を管理する貯蓄価値管理装置としての貯玉管理コンピュータ160と、カードユニット3と貯玉管理コンピュータ160との間における通信を中継するとともに、遊技用記録媒体としての会員カード37を所有する会員遊技者に関する会員情報の管理等を行う中継装置としての会員管理コンピュータ120と、カードユニット3にて使用される会員カード37並びに後述するビジターカード38の遊技用価値(度数)に関する情報の管理等を行うとともに、会員カードの遊技への使用の可否を判定する可否判定処理等を行うシステムコントローラ100と、プリペイドシステムの運営を行う運営機関であるカード管理会社に設置された記録媒体管理装置としての管理サーバ140とから主に構成されている。
カードユニット3は、対応するパチンコ機2と直接、及び中継端末4を介して接続されており、カードユニット3と対応するパチンコ機2との間で各種信号の送受が可能とされているとともに、対応するパチンコ機2等から出力された各種遊技情報を示す信号が中継端末4を介して対応するカードユニット3に入力されるようになっている(図5参照)。
また、各カードユニット3は、システムコントローラ100並びに会員管理コンピュータ120とハブ(HUB)8’(図5参照)並びに通信ケーブル8を介して双方向のデータ通信可能に接続されていて、各接続機器にはそれぞれローカルIPアドレスが付与されてローカルエリアネットワーク(LAN)が形成されている。また、これらカードユニット3が属するローカルエリアネットワークは、前記貯玉管理コンピュータ160と会員管理コンピュータ120を介してのみ接続されていて、該会員管理コンピュータ120により、貯玉管理コンピュータ160側の通信ネットワークからカードユニット3が属する前記ローカルエリアネットワーク(LAN)側へのアクセスや通信が図示しない中継テーブルに登録されている種別のデータのみ中継されるように制限されるとともに、ローカルエリアネットワーク(LAN)側において送受される通信データが貯玉管理コンピュータ160側の通信ネットワークへ漏洩しないように、ローカルエリアネットワーク(LAN)側から貯玉管理コンピュータ160側の通信が図示しない中継テーブルに登録されている種別のデータのみ中継されるように制限される。
また、システムコントローラ100は通信回線11を介してカード管理会社に設置された管理サーバ140とデータ通信可能に接続されており、システムコントローラ100にて収集、管理されている当該遊技場におけるプリペイド度数の使用や入金等の営業情報が管理サーバ140に送信されるとともに、管理サーバ140からの運用情報がシステムコントローラ100に送信されるようになっている。また、各カードユニット3は、ハブ8’並びに通信ケーブル8、ルータ5を介してインターネット(コンピュータネットワーク)に接続されており、インターネット上の各コンテンツサーバとの間でデータの送受が可能とされている。
また、貯玉管理コンピュータ160には、会員カード37を挿入することで、会員遊技者が遊技にて獲得したパチンコ球を計数して貯玉を行うことのできる玉計数器400が接続されているとともに、貯玉管理コンピュータ160は会員管理コンピュータ120に接続されている。
まず、本実施例1に用いた会員カード37について説明すると、該会員カード37には、図2(a)に示すように、略長方形のカード型に形成されているとともに、その中央位置に、非接触にて記録データの入出力(送受信)を行うための円形状とされたアンテナコイル83と、記録データを電気的に書き換え可能に記憶する集積回路(IC)84とが設けられており、これら会員カード37は、前記カードユニット3内に設けられている後述するカードリーダライタ327に挿入されることで、該カードリーダライタ327から出力される電磁波が前記アンテナコイル83に誘導起電力を生じさせて前記集積回路84が動作可能に電力付勢されるとともに、前記アンテナコイル83を介して前記カードリーダライタ327との各種のデータ送受を電磁波により非接触にて実施可能とされている。
また、会員カード37における集積回路84の内部メモリには、各会員カード37を個別に識別可能な会員カードIDや、前記会員管理コンピュータ120における会員情報の管理等に使用され、各会員を個々に識別可能とされた会員識別情報としての会員ID(1)や、当該会員カード37が発行された発行遊技場等の情報が書き換え不可に記録されているとともに、前記カードリーダライタ327とのデータ通信により、後述する追加入金処理の際に付与される入金IDや遊技に使用可能な遊技用価値の大きさを特定可能な遊技用価値情報としての度数{本実施例では金額を100で除算した値(100円=1度数)}、最後に後述する追加入金処理がなされたカードユニット3の装置ID、当該会員カード37を所有する会員の氏名(名字及び名前)や性別、年齢、誕生日、職業等、当該会員カードを所有する会員遊技者に関する会員帰属情報等の情報が書き換え可能に記録されている。
この本実施例の会員カード37の一面には、図2(a)に示すような磁気ストライプ85が形成されており、該磁気ストライプ85には、前記貯玉管理コンピュータ160において、貯玉の管理に使用される会員遊技者を個々に特定可能な会員特定情報としての会員ID(2)、が記録されていて、該磁気ストライプ85を読み取ることで、前記集積回路84との通信を行うことなく、会員ID(2)を読み取ることができるようになっている。これら会員カードID、会員ID(1)、会員ID(2)及び前記各種情報は図示しない書込発行装置によって当該会員カード37の発行時に記録されるようになっている。尚、会員ID(1)と会員ID(2)とは、同一の会員遊技者を特定するものであるが、非同一の情報である。
次いで、本実施例1の遊技用装置であるカードユニット3について説明すると、本実施例のカードユニット3の前面には、図3に示すように、各種表示部と紙幣挿入口302、硬貨投入口303、硬貨返却ボタン304、突出部305、硬貨返却口308、貸出単位変更ボタン330、会員カード挿入口309、ビジターカード装着口310が設けられている。
カードユニット3の前面に設けられる表示部のうち、多機能表示部301は、内部に設けられた多機能LED301aの発光態様によりカードユニット3の動作状況等が報知される。特に本実施例1においては、カードユニット3に受付けられた会員カード37を所有する会員遊技者が、後述するように会員管理コンピュータ120にて設定されるプリペイドイベント(以下、Pイベントと略称する)や、貯玉管理コンピュータ160にて設定される貯玉イベント(以下、Tイベントと略称する)の対象者である場合において、上記各イベントに対応する発光態様(図10参照)にて発光し、当該会員遊技者がイベント対象者である旨の報知(イベント対象者報知)がなされるようになっている。
ここで、本実施例1のイベント対象者報知における多機能LED301aの発光態様を、図10に基づいて具体的に説明すると、後述するカードユニット3に受付けられた会員カード37を所有する会員遊技者が、後述するプリペイドイベントの対象者である場合には青色点滅、貯玉イベントの対象者である場合には紫色点滅、プリペイド並びに貯玉双方のイベント対象者である場合には青色と紫色との交互点滅するようになっており、これら発光態様の違いにより対象となるイベントを特定できるようになっている。
また、カードユニット3の前面に設けられた表示部のうち、方向指示表示部306は、対応するパチンコ機2の連結方向を示す表示部であり、パチンコ機2と接続されている場合に内部に設けられた方向指示LED306a(図5参照)が点灯する。挿入中表示部307は、会員カード37が挿入中である場合に内部に設けられた挿入中LED307a(図5参照)が点灯する。
貸出単位変更ボタン330は、後述するように、遊技者による貸出返却スイッチの操作に応じて貸し出す貸出金額(貸出度数)を、100円(1度数)、300円(3度数)、500円(5度数)のいずれかに変更して設定するための操作を受付けるボタンであり、押圧操作するごとに貸出金額を100円、300円、500円のいずれかに変更することができるようになっている。なお、本実施例1においてこの貸出単位変更ボタン330は、後述するように、カードユニット3に受付け中の会員カード37の会員遊技者が上記Pイベント及び/またはTイベントの対象者である旨の報知がなされている場合において、当該イベントサービスの終了に伴って該報知を終了させるための操作(報知終了操作)を受付けるイベント対象者報知終了ボタンとして機能するようになっており、本実施例1においては、この貸出単位変更ボタン330を所定時間(例えば3秒間)長押しすることにより当該報知を終了させることができるようになっている。
カードユニット3の前面に設けられた会員カード挿入口309とビジターカード装着口310とは、遊技者から見て左右方向に並設配置されている。会員カード挿入口309は、内蔵されるカードリーダライタ327(図5参照)の会員カードスロット(図示略)に連設されており、この会員カード挿入口309を介して会員カード37を会員カードスロットに挿入可能とされている。また、ビジターカード装着口310は、カードリーダライタ327のビジターカード収容室(図示略)に連設されており、このビジターカード装着口310を介してビジターカードをビジターカード収容室に装着可能とされている。
また、ビジターカード収容室にビジターカード38が装着された際には、この装着されたビジターカード38の先端がビジターカード装着口310から突出する態様にて装着されるようになる。更に、ビジターカード装着口310の前面には、透明カバー部材311が取付けられており、これによりカードリーダライタ327に装着されたビジターカードが、透明カバー部材311を通して視認できるとともに、透明カバー部材311により装着されたビジターカードの抜き取りができない状態とされる。
カードユニット3の前面には、前方に突出する態様にて突出部305が設けられている。突出部305において、遊技者側に向けられた面には、図4に示すように、表示部312と、4方向スクロールスイッチ315と、メニュースイッチ316と、インターネットスイッチ317と、データスイッチ318と、再プレイスイッチ319と、再プレイ表示部320とが設けられている。
突出部305に設けられた表示部312は、その内部に液晶表示器313が内蔵されており、この液晶表示器313により各種表示画面が表示される。また、液晶表示器313の表面はタッチパネル314により被覆されており、遊技者が液晶表示器313に表示された各種メニュー項目に接触することで各種の操作を画面上において行うことが可能とされている。
突出部305に設けられたスイッチのうち、4方向スクロールスイッチ315は、上下スイッチと左右スイッチとから構成されており、上下スイッチは、表示部312に表示された画面を上下方向にスクロールさせる際に押圧されるスイッチであり、左右スイッチは、表示部312に表示されている表示内容を、その直前または直後に表示された表示内容に切り替える際に押圧されるボタンである。
また、突出部305に設けられたスイッチのうち、メニュースイッチ316、インターネットスイッチ317、データスイッチ318は、それぞれメインメニュー画面、インターネットメニュー画面(図示略)、データ画面(図示略)を表示部312に表示する際に押圧されるボタンである。また、再プレイスイッチ319は、遊技者が後述する貯蓄玉数を用いて遊技を実施する際に押圧するボタンである。
突出部305に設けられた再プレイ表示部320は、再プレイスイッチ319が有効か否かを示す表示部であり、再プレイスイッチ319の操作が有効である場合、すなわち遊技者が貯蓄玉数を用いて遊技を実施できる場合、具体的には再プレイ回数が残存する場合において内蔵された再プレイLED320aが点灯し、再プレイスイッチ319の操作が有効ではない場合、すなわち再プレイ回数が残存しない場合に消灯する。
図5は、カードユニット3の構成を示すブロック図である。カードユニット3は、カードリーダライタ327と、表示制御基板329と、制御ユニット328と、から主に構成されており、カードリーダライタ327及び表示制御基板329は、制御ユニット328と接続され、各種データの送受が可能とされている。
カードリーダライタ327は、受付けた会員カード37の集積回路84の内部メモリに記録されている会員カードID、会員ID(1)、度数等の記録情報や、ビジターカード38の集積回路92の内部メモリに記録されているカードIDや度数等の記録情報の読み出し並びに書き込みを行うとともに、HUB8’を介してシステムコントローラ100とデータ通信可能に接続されており、挿入された会員カード37に記録された会員カードIDの認証や度数の確認等をシステムコントローラ100との間で行う。
つまり、カードリーダライタ327は、遊技用記録媒体としての会員カード37を受付け、該受付けた遊技用記録媒体としての会員カード37に記録されている遊技用価値情報である度数並びに会員識別情報としての会員ID(1)を読み出す読み出し手段を構成している。
表示制御基板329には、前述した液晶表示器313、タッチパネル314、各種スイッチ類や前述した再プレイLED320a等の電子部品が接続されている。表示制御基板329に接続されている電子部品のうちタッチパネル314、スクロールスイッチ315、メニュースイッチ316、インターネットスイッチ317、データスイッチ318、再プレイスイッチ319は、表示制御基板329を介して制御ユニット328に接続されており、タッチパネル314による位置検出情報や各スイッチの検出信号が制御ユニット328に入力される。また、再プレイLED320も、表示制御基板329を介して制御ユニット328に接続されており、その点灯制御が制御ユニット328により行われる。
また、表示制御基板329は、液晶表示器313の表示駆動を行う表示駆動回路や、前記タッチパネル314からの出力信号に基づいて押圧操作された位置を特定して該特定した入力位置情報を出力する入力位置検出回路や、表示駆動回路の表示処理や画像合成処理に使用されるVRAMや、各種スイッチが接続されてスイッチからの信号が入力されるI/Oポートを含み、制御ユニット328から出力された各種画面等の表示データを液晶表示器313に表示する制御を行う。
制御ユニット328には、表示制御基板329を介して接続されたスイッチや表示器等の電子部品に加えて、前述した多機能LED301aや方向指示LED306a、挿入中LED307a、貸出単位変更ボタン330に設けられる貸出単位変更スイッチ330aからなる電子部品や、紙幣識別ユニット321、硬貨識別ユニット322が接続されている。
紙幣識別ユニット321は、紙幣挿入口302に投入された紙幣を取り込んでその真贋や紙幣種別の識別を行う。また、硬貨識別ユニット322は、硬貨投入口303より投入された硬貨の真贋並びに硬貨種別の識別を行う。
また、制御ユニット328には、特に図示しないが、接続されたパチンコ機2に設けられ、パチンコ玉の貸出に使用できる度数(遊技用価値)を表示する度数表示器や、パチンコ玉の貸出を行う際に操作される貸出ボタンの操作を検知する貸出ボタンスイッチ、受付け中の会員カード37を返却させる際に操作される返却ボタンスイッチの操作を検知する返却ボタンスイッチが接続されている。
制御ユニット328は、各種スイッチの検出信号やタッチパネル314の位置検出情報、紙幣識別ユニット321や硬貨識別ユニット322による識別信号等を受けて、制御ユニット328に接続されているLED、カードリーダライタ327、表示コントローラ329の制御等、全体の動作制御、並びに遊技使用処理としての後述する玉貸処理や、再使用処理としての払戻処理や、イベント対象者報知処理等の各種処理を実行する。
また本実施例では、制御ユニット328に、HTML(ハイパー・テキスト・マークアップ・ランゲージ)形式にて記載された表示データを液晶表示器313に表示させるためのブラウザ機能が搭載されており、インターネット網上のコンテンツサーバから送信されてきたHTML形式のコンテンツデータを表示部312にて閲覧できるようになっている。
また、制御ユニット328は、通信部334並びにHUB8’を介して会員管理コンピュータ120やルータ5とデータ通信可能に接続されており、各種データの送受が可能とされている。また、対応するパチンコ機2と接続されており、各種信号の送受が実施可能とされている。
また、制御ユニット328は、中継端末4と接続されており、対応するパチンコ機2や、当該パチンコ機2に対して供給されたパチンコ玉を検出する供給玉検出スイッチ6、当該パチンコ機2から回収されたパチンコ玉を検出するアウト玉検出スイッチ7から出力された各種遊技情報、すなわちパチンコ機2の遊技に関連して発生する情報を示す信号が中継端末4を介して入力されるようになっており、該入力された信号に基づく遊技情報が、通信部334並びにHUB8’を介して、会員管理コンピュータ120に所定フォーマットの遊技情報データとして送信されることで、会員管理コンピュータ120において各会員遊技者毎の遊技履歴が収集、管理される。
具体的には、パチンコ機2に対して供給されたパチンコ玉数を示す供給信号が供給玉検出スイッチ6から出力され、大当り中である旨を示す大当り中信号、確率変動中である旨を示す確変中信号、始動入賞した旨を示す始動信号、プレミアム予告が発生した旨を示すプレミアム予告信号、プレミアムリーチが発生した旨を示すプレミアムリーチ信号、がパチンコ機2から出力され、パチンコ機2から回収されたパチンコ玉数を示す打込信号がアウト玉検出スイッチ7から出力されて、制御ユニット328に入力される。
この本実施例のカードユニット3において実施される各処理内容について説明すると、まず、カードユニット3の制御ユニット328は、会員カード挿入口309に挿入された会員カード37に対して利用の可/不可を判別する可否判定処理、つまり、遊技用記録媒体である会員カード37の遊技への使用の可否を判定する可否判定処理を行う。
また、可否判定処理において受付けられた会員カード37より読み出された度数が残存する場合であって、パチンコ機2に備えられる貸出ボタンスイッチの操作が検出された場合に、読み出した度数の少なくとも一部(例えば5度数)を遊技に使用させるための処理、具体的には対応するパチンコ機2に対して貸出要求を出力し、パチンコ玉の貸出を実施させる貸出処理(遊技使用処理)を行う。
つまり、制御ユニット328は、読み出し手段としてのカードリーダライタ327により読み出した遊技用価値情報から特定される遊技用価値の大きさである度数の少なくとも一部を遊技に使用させるための遊技使用処理としての貸出処理を行う遊技使用処理手段を構成している。
また、会員カードが受付け中でかつ残存する度数が0度の場合であって、紙幣(1000円紙幣、2000円紙幣、5000円紙幣、10000円紙幣)または硬貨(100円硬貨、500円硬貨)が挿入または投入されて識別された場合に、この識別された金額に相当する度数を、受付けられている会員カード37より読み出された度数に加算する追加入金処理を行う。
なお、本実施例1においては、会員カード37が受付け中でかつ残存する度数が0度の場合において硬貨(100円硬貨、500円硬貨)が投入された場合、すなわち、500円以下の貨幣が投入された場合においては、投入して識別された識別金額に相当する度数を受付けられている会員カード37より読み出された度数に加算する追加入金処理を行った後、遊技者により貸出ボタンスイッチの操作を受付けることなく、当該入金金額に相当する度数の全てを使用して、対応するパチンコ機2に対して貸出要求を出力し、パチンコ玉の貸出を実施させる貸出処理を行う。
また、会員カードが受付けられていない場合に低額紙幣(1000円紙幣)または硬貨(100円硬貨、500円硬貨)が挿入または投入されて識別された場合に、この識別された金額に相当する度数をビジターカード装着口310に装着されているビジターカードに記録した後、この記録した度数の全てを使用して、対応するパチンコ機2に対して貸出要求を出力し、パチンコ玉の貸出を実施させる発行貸出処理を行う。
また、会員遊技者が以前の遊技にて貯蓄した貯蓄玉数を、会員管理コンピュータ120を介して貯玉管理コンピュータ160から入手し、この入手した貯蓄玉数を使用して、対応するパチンコ機2に対して払戻要求を出力し、所定数のパチンコ玉の払い戻しを実施させる払戻処理を行う。
つまり、制御ユニット328は、中継装置としての会員管理コンピュータ120から再遊技許諾情報としての貯蓄玉数を受信したことを条件として、該受信した再遊技許諾情報により遊技への再使用が許諾された貯蓄価値の大きさである貯蓄玉数の少なくとも一部(本実施例では125球)を遊技に使用させるための再遊技処理である払戻処理を行う再遊技処理手段を構成している。
また、カードユニット3と1対1に並設されたパチンコ機2が備える返却ボタンスイッチが遊技者により操作された場合に、受付け中の会員カード37の返却を実施させる返却処理を行う。
次いで、本発明における中継装置であるとともに、変換手段として機能する会員管理コンピュータ120について説明すると、会員管理コンピュータ120は、図6に示すように、コンピュータ内部にてデータの送受を行うデータバス121に、該会員管理コンピュータ120が実施する各種処理、具体的には、後述するように、会員識別情報としての会員ID(1)と会員特定情報としての会員ID(2)とを相互に変換する変換処理や、会員情報データベース(DB)や各種テーブルの更新処理、変換テーブルの作成(更新)処理や、会員遊技者の会員情報に関するPイベントの対象条件を設定する処理や、Pイベント並びにTイベントの対象者であるか否かを判定するイベント対象者判定処理や、カードユニット3からの再遊技要求の受信に応じて、該受信した再遊技要求に含まれる会員ID(1)に対応する会員ID(2)を含む再遊技要求を貯玉管理コンピュータ160に送信する再遊技要求送信処理等を行うCPU122、処理時の一時記憶領域等として使用されるRAM123、磁気ディスクや光磁気ディスクから成る記憶装置124、キーボードやマウス等の入力装置125、各種情報を表示出力する表示装置126、各種情報をプリント出力するプリンタ127、カードユニット3やシステムコントローラ100とのデータ通信を行う第1通信部128、貯玉管理コンピュータ160とのデータ通信を行う第2通信部129、が接続された通常のコンピュータである。
また、記憶装置124には、会員管理コンピュータ120の処理を実施するための処理プログラムに加えて、会員カード37を所有する遊技者、すなわち会員遊技者に関する会員情報が登録(記憶)される会員情報テーブル(図7(a)参照)と、各会員遊技者の遊技履歴が登録(記憶)される会員別履歴テーブル(図7(b)参照)と、から構成される会員管理DBと、前記カード管理会社に設置された管理サーバ140からシステムコントローラ100を介して送信される後述する発送カード情報と、該発送カード情報に基づいて作成(更新)され、会員ID(1)と会員ID(2)の相互の変換に使用される変換テーブルと、後述するように中継装置としての当該会員管理コンピュータ120にて設定される催事であるプリペイドイベント(Pイベント)に関する情報が登録されるPイベントテーブル(図8(a)参照)と、貯蓄価値管理装置である貯玉管理コンピュータ160にて設定される催事である貯玉イベント(Tイベント)の対象条件に合致する会員遊技者の会員ID(1)が登録されるTイベント対象者テーブルと、が記憶されている。
また、本実施例のCPU122は、前記制御ユニット328から送信される本発明における再遊技要求となる貯玉抽出要求に含まれる会員ID(1)を、前記変換テーブルに当該会員ID(1)に対応して記憶されている会員ID(2)に変換する変換処理を実施するとともに、該変換後の会員ID(2)を含む貯玉抽出要求(再遊技要求)を貯玉管理コンピュータ160に対して送信する処理を実施し、前記変換処理を実施することによりCPU122が本発明における変換手段として機能する。
また、本実施例のCPU122は、前記催事対象者情報送信手段としての貯玉管理コンピュータ160より受信した催事対象者情報(イベント対象者情報)に含まれる会員特定情報である会員ID(2)を、前記変換テーブルに当該会員ID(2)に対応して記憶されている会員ID(1)に変換する変換処理を実施するとともに、該変換した会員ID(1)をTイベント対象条件に合致する催事(イベント)対象者であることを判別可能な催事(Tイベント)対象者判別情報として後述するTイベントテーブルに記憶する対象者判別情報記憶処理を実施し、前記変換処理を実施することによりCPU122が本発明における変換手段として機能し、更に、前記対象者判別情報記憶処理を実施することによりCPU122が本発明における対象者判別情報記憶処理手段として機能する。
また、本実施例のCPU122は、前記対象者判別情報記憶処理にて記憶した催事(Tイベント)対象者判別情報{変換後の会員ID(1)}に基づいて、会員識別情報送信手段としてのカードユニット3から送信されるカード受付け通知に含まれる会員ID(1)が、前記Tイベントテーブルに記憶されているか否かに基づいて、当該会員ID(1)から識別される会員遊技者が前記催事(Tイベント)対象者であるか否かを判定するイベント対象者判定処理を行い、該イベント対象者判定処理を実施することによりCPU122が本発明における判定手段として機能する。
また、CPU122は、前記会員情報テーブルに記憶、管理している各会員遊技者の会員情報に関する催事(Pイベント)対象条件を、後述するPイベント設定画面(図12参照)にて受付けて設定するPイベント設定処理を実施するとともに、会員識別情報送信手段としてのカードユニット3より受信した会員識別情報としての会員ID(1)から識別される会員遊技者が、前記中継装置催事(Pイベント)対象条件に合致する催事(Pイベント)対象者であるか否かを判定するイベント対象者判定処理を行い、前記Pイベント設定処理を実施することによりCPU122が本発明における中継装置催事対象条件設定手段として機能し、前記イベント対象者判定処理を実施することによりCPU122が本発明における中継装置判定手段として機能する。
また、中継装置としての会員管理コンピュータ120は、前記判定手段としてのCPU122の判定結果が催事(Tイベント)対象者である旨の判定結果であったときに、当該会員遊技者が前記催事(Tイベント)対象者である旨の報知の実施を指示する報知指示を会員識別情報としての会員ID(1)の送信元の遊技用装置としてのカードユニット3に送信する報知指示送信手段としての第1通信部128を含む。
また、中継装置としての会員管理コンピュータ120は、前記中継装置判定手段としてのCPU122の判定結果が前記催事(Pイベント)対象者である旨の判定結果であったときに、当該会員遊技者が前記催事(Pイベント)対象者である旨の報知の実施を指示する催事(Pイベント)対象者報知指示を前記会員識別情報としての会員ID(1)の送信元の遊技用装置としてのカードユニット3に送信する催事(Pイベント)対象者報知指示送信手段としての第1通信部128を含む。
本実施例1の会員情報テーブルには、図7(a)に示すように、各会員カード37の会員ID(1)毎に、現在対象となっているPイベントNo.と、前述した貸出単位変更ボタン330の長押し操作による報知終了操作を受付けたことによりイベント対象者報知を終了した報知済みPイベントNo.と、来店回数と、来店ポイントと、最後の来店日と、これら来店回数や来店日等に基づく会員ランクと、当該会員カード37を所有する遊技者の氏名(名字並びに名前)、性別、年齢、誕生日、職業、住所、電子メールの送信先アドレス等の個人情報と、からなる会員遊技者の会員情報が登録されている。
なお、現在対象となっているPイベントNo.として登録されるPイベントNo.データは、報知終了操作に基づいてカードユニット3から送信される後述するイベントサービス完了通知の受信に基づいて削除され、報知済みPイベントNo.として登録されるようになっている。すなわち、PイベントNo.として登録されているPイベントNo.データが削除されて報知済みPイベントNo.として登録されることで、当該会員遊技者はPイベントサービスを受けたとして当該Pイベント対象者から除外されることになるため、別のカードユニット3等においてイベント対象者報知が重複してなされることがない。
また、会員別履歴テーブルには、図7(b)に示すように、会員がパチンコ機2に会員カード37を挿入してから取り出すまでに実施した遊技を1回の遊技として、過去5回分の遊技履歴が各会員ID(1)毎に登録されている。具体的には、各会員ID(1)毎に、来店日、遊技を実施したパチンコ機2の台番号、遊技を実施したパチンコ機2の名称を示す機種名、始動回数、大当回数、確変回数、供給玉数(獲得玉数)、打込玉数、差玉数から構成される遊技履歴が、過去5回分にわたり登録されている。
これら会員管理DBを構成する各テーブルは、カードユニット3から送信される所定フォーマットの遊技情報データに基づいて逐次最新のデータに更新されるようになっている。
また、変換テーブルには、図7(c)に示すように、会員管理コンピュータ120にて使用される全ての会員ID(1)と、貯玉管理コンピュータ160にて使用され、各会員ID(1)に対応する会員ID(2)とが対応付けて登録されており、これら変換テーブルに基づいて、会員ID(1)から会員ID(2)への変換や会員ID(2)から会員ID(1)への変換処理をCPU122が実施する。
また、Pイベントテーブルには、図8(a)に示すように、後述するPイベント設定画面にて設定されるPイベントのPイベントNo.並びにPイベント名と、その実施期間と、当該イベントの実施期間中であるか否か、すなわち当該イベントが本日実施されるPイベントであるか否かを示す実施期間中フラグ(当該Pイベントの実施期間中である場合には「Yes」が登録され、当該Pイベントが有効とされるとともに、当該Pイベントの実施期間中ではない場合には「No」が登録されて当該イベントが無効とされる)と、実施時間と、当該Pイベントのイベント対象の条件(全会員、女性会員、来店回数50回以上の会員、来店Pt.10Pt.以上の会員等)と、対象となるカードユニット3の範囲(全ユニット、〜番島、対象となるカードユニット3の個別の装置ID等)と、イベント対象者に対する特典(無制限、粗品進呈、等価交換等)と、当該イベント対象者である旨の報知(イベント対象者報知)を終了する操作(本実施例では貸出単位変更ボタン330の長押し操作)の受付けが有効であるか無効であるかを示す報知終了操作フラグと、イベントを重複して実施する場合における該イベントの他のイベントに対する優先度と、からなるイベントデータが登録されている。なお、後述するTイベントのイベント対象者である旨の報知(イベント対象者報知)を終了する操作の受付けは全て有効であるとして予め設定されている。
また、Tイベント対象者テーブルには、図8(b)に示すように、本日実施中のTイベントのTイベントNo.と、当該本日実施中のTイベントNo.に対応するTイベントの対象者となっている会員遊技者の会員ID(1)と、該TイベントNo.に対応するTイベントの対象者となった会員遊技者のうち、前述した報知終了操作によって当該Tイベント対象者である旨のイベント対象者報知が終了した報知済み会員遊技者の会員ID(1)と、が登録されている。このTイベント対象者テーブルは、後述するように、貯玉管理装置160から送信される催事対象者情報としてのイベント対象者情報に基づいて作成される。
次に、本発明における貯蓄価値管理装置である貯玉管理コンピュータ160について説明すると、貯玉管理コンピュータ160は、図6に示すように、コンピュータ内部にてデータの送受を行うデータバス161に、該貯玉管理コンピュータ160が実施する暗証番号の照合処理や、前記会員管理コンピュータ120への貯蓄玉数の送信処理や、後述する貯蓄玉数テーブル(DB)、会員別履歴テーブル、貯玉イベントテーブル、報知実績テーブルの更新処理や、貯玉(貯蓄)会員情報に関するTイベントの対象条件を設定する処理や、該設定されたTイベント対象条件に合致する会員遊技者の会員ID(2)を抽出する処理や、該抽出されたTイベント対象者の会員ID(2)を会員管理コンピュータ120に送信する処理等を行うCPU162、処理時の一時記憶領域等として使用されるRAM163、磁気ディスクや光磁気ディスクから成る記憶装置164、キーボードやマウス等の入力装置165、各種情報を表示出力する表示装置166、各種情報をプリント出力するプリンタ167、前記会員管理コンピュータ120とのデータ通信を行う第1通信部168、玉計数器400や情報端末500とのデータ通信を行う第2通信部169、が接続された通常のコンピュータである。
また、記憶装置164には、貯玉管理コンピュータ160の処理を実施するための処理プログラムに加えて、図9(a)に示すように、各会員遊技者の会員カード37の磁気ストライプ85に記録されている会員ID(2)に対応付けて、各会員の暗証番号と、各会員遊技者が所有し、会員遊技者が遊技にて獲得した獲得価値のうち、遊技に再使用可能とされた貯蓄価値である貯蓄玉数とが記憶される貯蓄玉数テーブルが記憶されており、前記玉計数器400から、該玉計数器400に挿入された会員カード37から読み出した会員ID(2)とともに、投入されたパチンコ球の計数データが送信されてくることに基づいて、当該会員ID(2)に対応する貯蓄玉数に計数データに基づく玉数が加算更新されることで、会員遊技者が一度遊技にて獲得した貯蓄玉数を再度遊技に使用できるように貯玉管理コンピュータ160にて管理される。
具体的には、CPU162は、会員遊技者の貯蓄会員情報(本実施例においては、図9(a)の貯蓄玉数テーブルにおける暗証番号、貯蓄玉数等の情報、並びに図9(b)の会員別履歴情報テーブルにおける日付、種別、処理貯蓄玉数等の情報が貯蓄会員情報に該当する)に関する催事(Tイベント)対象条件を設定する催事(Tイベント)対象条件設定手段と、該貯蓄価値管理装置としての当該貯玉管理装置160にて管理している貯蓄会員情報が前記催事(Tイベント)対象条件設定手段にて設定された催事(Tイベント)対象条件に合致する会員遊技者の会員特定情報としての会員ID(2)を抽出する催事対象者抽出手段と、を構成している。
また、蓄価値管理装置としての当該貯玉管理装置160は、催事(Tイベント)対象者抽出手段により抽出された会員特定情報としての会員ID(2)を含む催事(Tイベント)対象者情報を中継装置としての会員管理コンピュータ120に送信する催事対象者情報送信手段としての第1通信部168を含む。
また、会員別履歴テーブルには、図9(b)に示すように、各会員遊技者の会員カード37の磁気ストライプ85に記録されている各会員ID(2)に対応付けて、会員遊技者が前記計数器にて計数する際に貯蓄した貯蓄玉数や再プレイに供された払戻玉数等の貯蓄処理履歴が各会員ID(2)毎に登録されている。具体的には、各会員ID(2)毎に、日付、貯蓄(貯玉)または再プレイ(再遊技)かを示す処理の種別、貯蓄(貯玉)もしくは再プレイ(再遊技)にて処理した処理貯蓄玉数から構成される貯蓄処理履歴が登録されている。
また、Tイベントテーブルには、図9(c)に示すように、後述するTイベント設定画面にて設定されるTイベントのTイベントNo.並びにTイベント名と、その実施期間と、当該イベントの実施期間中であるか否か、すなわち当該イベントが本日実施されるTイベントであるか否かを示す実施期間中フラグ(当該Tイベントの実施期間中である場合には「Yes」が登録され、当該Tイベントが有効とされるとともに、当該Tイベントの実施期間中ではない場合には「No」が登録されて当該イベントが無効とされる)と、実施時間と、当該Tイベントのイベント対象の条件(総貯玉数1万発以上である会員、再プレイ回数が10回以上、当日貯玉数が2000玉以上である会員等)と、Tイベント対象者に対する特典(粗品進呈、手数料無料、貯玉サービス等)と、からなるイベントデータが登録されている。
また、報知実績テーブルには、図9(d)に示されるように、各営業日毎に、対象となっている対象TイベントのイベントNo.と、当該Tイベントの対象者として会員管理コンピュータ120に送信した会員ID(2)が登録される対象情報送信会員ID(2)と、当該対象情報送信会員ID(2)のうち、実際にイベント対象者報知を行った報知済みの会員遊技者の会員ID(2)と、が登録されている。
次いで、本実施例1における記録媒体管理装置としての管理サーバ140の構成について説明すると、管理サーバ140は、図11に示すように、コンピュータ内部にてデータの送受を行うデータバス141に、該管理サーバ140が実施する各遊技場にて使用される会員カード37やビジターカード38に残存する度数や使用度数、発行度数や入金度数の管理を行うための処理や、各遊技場に配送される会員カード37に関する情報、具体的には、遊技用記録媒体としての会員カード37を管理する会員識別情報としての会員ID(1)と会員特定情報としての会員ID(2)との対応付けを特定可能な情報としての発送カード情報を含む運用情報を配信する配信処理等の各種処理を行うCPU142、処理時の一時記憶領域等として使用されるRAM143、前記発送カード情報等を入力するためのキーボードやマウス等の入力装置144、磁気ディスクや光磁気ディスクから成る記憶装置145、各種情報を表示出力する表示装置146、各遊技場に設置されたシステムコントローラ100とのデータ通信を行う通信部148、が接続された処理能力に優れた通常のコンピュータである。
また、記憶装置145には、管理サーバ140が実施する処理内容が記述された処理プログラムに加えて、会員カードIDに対応付けて会員カード37に残存する度数や会員カード37やビジターカード38への入金額等のデータが記憶される記録媒体管理DBや、各メーカーの貯玉管理コンピュータ160にて使用される種々の形式の会員ID(2)の形式に対応する変換ルールに基づいて作成される変換規則が記憶される生産管理履歴DB等が記憶されている。
この変換ルールとは、例えば会員ID(2)を構成する複数桁の会員番号等に対して、各遊技場毎に定められる固定コードや、貯玉管理における会員を特定するためのシリアル番号等が、前記会員番号のどの位置に何桁対応しているか、さらには各桁が10進法か16進法かを定義するものである。すなわち、各メーカーにおいて使用される会員ID(2)の形式は異なることがあることから、管理サーバ140に接続される各遊技場における貯玉管理コンピュータ160のメーカーに対応する会員ID(2)の変換ルールは、本実施例においては管理サーバ140において予め入手して登録されている。
管理サーバ140においては、このように予め登録された変換ルールに基づいて、新たに発行される各会員ID(1)を該会員ID(1)に対応する会員ID(2)に変換するための変換規則(図18、19参照)を作成し、該作成した変換規則を遊技場IDに対応付けて登録するとともに、該登録した変換規則を始番、終番とともに会員管理コンピュータ120に配信するようになっている(図17参照)。そして、会員管理コンピュータ120では、該配信された変換規則並びに該変換規則とともに配信された始番及び終番の会員ID(1)及び始番及び終番の会員ID(2)に基づいて、今回発行された会員カード37に記録された始番から終番までの各会員ID(1)を該各会員ID(1)それぞれに対応する会員ID(2)に変換するための変換式(図18、19参照)を作成するとともに、始番から終番までの各会員ID(1)を前記変換式により対応する会員ID(2)に変換して、始番から終番までの各会員ID(1)と変換した会員ID(2)とが対応付けられた変換テーブルを作成してこれを記憶するようになっており、これら変換テーブルに基づいて会員ID(1)と該会員ID(1)に対応する会員ID(2)との変換を行うようになっている。
次いで、前記変換ルールに基づいて作成される変換規則について具体的に説明すると、例えば図18に示される変換規則{Y(1)−ID(1)S+ID(2)S}や図19に示される変換規則{H(Y(1)−ID(1)S+h(ID(2)S))}において、Y(1)は変換の対象となる会員ID(1)を示し、ID(1)Sは新たに発行される会員カード37に記録される会員ID(1)のうちの始番となる会員ID(1)を示し、ID(2)Sは新たに発行される会員カード37に記録される会員ID(2)のうちの始番となる会員ID(2)を示している。また、ある貯玉メーカーの変換規則におけるh(x)の関数は、xの値の上位3桁を16進法から10進法に変換する関数であることを示し、H(x)の関数は、xの値の下位2桁以外の上位桁を10進法から16進法に変換する関数であることを示すことが予め定められており、会員管理コンピュータ120においてこれら変換規則に、新たに発行される会員カード37に記録される始番となる会員ID(1)並びに始番となる会員ID(2)を入力することで前記変換式が作成され、図18及び図19に示すように該変換式にて変換対象となる会員ID(1)に対応する会員ID(2)が変換されるようになっている。すなわち、これら変換規則に基づいて、変換対象となる会員ID(1)に対応する会員ID(2)を得ることができる。
ここで、これら変換テーブルが会員管理コンピュータ120において作成されるまでの流れについて、図17に基づいて説明すると、遊技場が新たに会員カード37を注文することで、カード管理会社に設置されている前記管理サーバ140において、入力装置144から、納入する遊技場を指定するとともに、当該遊技場に納入する複数の会員カード37に記録された会員ID(1)と会員ID(2)のうち、始番となる会員ID(1)と会員ID(2)と終番となる会員ID(1)と会員ID(2)とともに、これら始番と終番との間の会員ID(1)を会員ID(2)に変換するための変換規則を、遊技場に納入される会員カード37に記録された会員識別情報と会員特定情報との対応付けを特定可能な情報として入力する。尚、本実施例では、記憶装置145に、各メーカーにて使用される会員ID(2)の形式に対応する変換ルールに基づいて作成した変換規則が記憶されているので、該入力に際して、変換する会員ID(2)のメーカー名を指定して、変換規則を読み出すことで、容易に変換規則の入力を実施できるようになっている。
このようにして入力された始番となる会員ID(1)および会員ID(2)、終番となる会員ID(1)および会員ID(2)、並びに変換規則を含む発送カード情報は、当該会員カード37が納入される遊技場に設置されているシステムコントローラ100に対して、営業開始前の所定時刻において管理サーバ140から営業日毎に送信される運用情報に含まれる形態にて配信される。
このようにして配信された運用情報に含まれる発送カード情報は、運用情報の受信に基づいてシステムコントローラ100から会員管理コンピュータ120に送信されることで、会員管理コンピュータ120において、該発送カード情報に含まれる変換規則が、会員管理コンピュータ120が連携する貯玉管理コンピュータ160にて使用される会員ID(2)の形式に対応する変換規則として記憶装置124に記憶されるとともに、該発送カード情報に含まれる会員ID(1)が未発行会員カードとして記憶される。
更に、発送カード情報に含まれる会員ID(1)が前記変換テーブルの会員ID(1)に記憶されるとともに、当該記憶された各会員ID(1)に対応する会員ID(2)を、発送カード情報に含まれる変換規則に基づいて作成した変換式により順次算出し、該算出した会員ID(2)を変換元の会員ID(1)に対応付けて記憶して、変換テーブルを作成(新規の場合)または更新する変換テーブル作成処理を実施する。
次いで、管理サーバ140より受信した変換規則に基づいて会員管理コンピュータ120が作成する変換式により、例えばある貯玉メーカーの貯玉管理コンピュータ160を使用する遊技場にて使用される会員ID(2)を算出(変換)する流れについて、図18に基づいて説明する。なお、図18、図19においては、前述した会員ID(1)、(2)のうちのシリアル番号の部分のみを示している。
例えば、所定の遊技場において使用される会員ID(2)の形式は全て10進法で表されており、この場合における変換式が「Y(2)=Y(1)−XXXXXXXXX001+YYYY001」である場合は、Y(2)が変換により求められる会員ID(2)を示し、Y(1)が変換対象となる会員ID(1)を示し、XXXXXXXXX001は納入される会員カード37の始番の会員ID(1)であり、YYYY001は納入される会員カード37の始番の会員ID(2)である。
具体的には、この式に、変換を行う会員ID(1)の値を入力すれば良く、例えば始番と終番との間の会員ID(1)=XXXXXXXXX500を会員ID(2)に変換する場合には、まず、会員ID(1)=XXXXXXXXX500から始番の会員ID(1)=XXXXXXXX0001を減算することで、差数として499が得られる。
このようにして得られた差数を、始番の会員ID(2)=YYYY001に加算することで、会員ID(1)=XXXXXXXXX500に対応する会員ID(2)=YYYY500を得ることができる。
このように図18に示した例では、会員ID(1)と会員ID(2)の形式がいずれも10進法によるものであるため、単純な加減算により変換が可能となるが、例えばある貯玉メーカーの貯玉管理コンピュータにより貯玉の管理を行っている遊技場において使用される会員ID(2)の形式が、会員ID(2)のシリアル番号の上位3桁に16進法が使用される形式の場合の変換例を図19に示す。
この場合においては、図19に示すように、会員ID(2)の始番と終番に上位3桁が16進法にて表記された会員ID(2)が含まれることになり、図19に示すような関数による変換式となる。
この変換式における関数は、h(x)の関数は、xの値の上位3桁を16進法から10進法に変換する関数であることを示し、H(x)の関数は、xの値の下位2桁以外の上位桁を10進法から16進法に変換する関数であることを示すことが予め定められている。
この図19に示す変換式に基づく変換について説明すると、例えば始番と終番との間の会員ID(1)=XXXXXXXXX500を会員ID(2)に変換する場合には、まず、会員ID(1)=XXXXXXXXX500から始番の会員ID(1)=XXXXXXXXX001を減算することで、差数として499を得る。
次いで、始番の会員ID(2)=A1A01の上位3桁であるA1Aを16進法から10進法に変換して10進法による会員ID(2)=258601を得る。
そして、該10進法による会員ID(2)=258601に前記にて得た差数を加算して259100を得た後、該加算により得た259100の下位2桁以外の上位桁である上位4桁の値である2591を10進法から16進法に変換してA1Fとして置き換えることで、会員ID(2)=A1F00を得ることができる。
以上説明したように、管理サーバ140から送信される発送カード情報に基づいて、会員ID(1)を種々の形式の異なる会員ID(2)に変換し、変換テーブルを作成することができ、複数の異なるメーカーの貯玉管理コンピュータにて使用されている会員ID(2)にも対応できるようになる。
そして、本実施例1における中継装置としての会員管理コンピュータ120は、カードユニット3から受信した会員ID(1)を、前記にて作成した変換テーブルにより会員ID(2)に変換したり、前記貯玉管理コンピュータ160から受信した会員ID(2)を会員ID(1)に変換する。つまり、会員識別情報としての会員ID(1)と会員特定情報としての会員ID(2)とを相互に変換する処理を行う変換手段を含み、該会員管理コンピュータ120は、前記始番から終番までの間の各会員識別情報としての会員ID(1)を、変換規則を特定可能な情報としての発送カード情報から特定される変換規則である変換式により会員特定情報としての会員ID(2)に変換して、前記始番から終番までの間の会員ID(1)と該変換した会員ID(2)とが対応付けられた変換テーブルを作成する変換テーブル作成手段と、該変換テーブル作成手段により作成された変換テーブルを記憶する変換テーブル記憶手段と、を有し、該変換テーブル記憶手段に記憶された変換テーブルに基づいて、会員ID(1)と会員ID(2)とを相互に変換する変換手段を構成している。
次いで、本実施例に用いた情報端末500について説明すると、情報端末500は、会員カード37の磁気ストライプ85に記録された会員ID(2)を読み出して、該読み出した会員ID(2)を会員管理コンピュータ120に送信するとともに、会員管理コンピュータ120から取得した会員情報を表示ディスプレイ501に表示するものである。具体的には、読み出した会員ID(2)を貯玉管理コンピュータ160を介して会員管理コンピュータ120に送信するとともに、会員管理コンピュータ120から貯玉管理コンピュータ160を介して受信した会員情報を表示ディスプレイ501に表示するものである。
また、情報端末500は、会員カード37の磁気ストライプ85に記録された会員ID(2)のみを読み出し、会員カード37の集積回路84に記録された会員ID(1)は読み出さないように構成されている。
次に、本実施例1の会員管理コンピュータ120において、会員遊技者に関する会員情報に関するPイベント対象条件を設定する状況を図12に基づいて説明すると、表示装置126には、会員管理DBの会員情報テーブルへの新規会員情報の登録や既に登録されている会員情報の変更等を実施するための会員登録/変更画面(図示略)や、Pイベントテーブルに登録される会員遊技者に対して報知するPイベントに関するPイベントデータの登録または変更を実施するためのPイベント設定画面(図12参照)が表示可能とされており、これら各設定画面を表示して必要事項の入力または変更を行うことで、会員管理DBにおける各テーブルの登録データが更新されるようになっている。
イベント設定画面においては、図12に示すように、その上部位置に帯状とされ、会員管理処理プログラムのバージョンや表示内容のタイトル並びに現在の日付と時間や「営業中」や「営業前」或いは「営業後」といった状態が表示されるタイトル域501や、その下部位置において種々の表示内容が表示される表示領域502や、該表示領域502の右位置に形成され、前記表示領域502に表示される内容を選択するためのサブメニュー表示域503と、前記表示領域の下部位置に形成され、「削除」や「登録」、「印刷」、「変更」等といった各種機能ボタンが表示される機能ボタン域505とを有する表示形態による表示が実施されるようになっており、前記サブメニュー表示域503の表示領域502側の辺には、「入力」、「報告」、「分析」、「ABC」、「イベント」、「検索」、「出力」、「設定」、「保守」、「戻る」の各種メニュー分類に対応する10種類のメニュータブ504が設けられており、これら各メニュータブ504を画面上にて選択することにより、該選択されたメニュー分類に該当するサブメニューが前記サブメニュー表示域503に表示され、該サブメニュー表示域503に表示されたサブメニューから所望の項目を選択することで、選択内容に該当する内容の表示が前記表示領域502に表示され、必要に応じて前記機能ボタン域505に表示される「印刷」の機能ボタンを選択することで、該表示内容を前記プリンタ127にて印刷することができるようになっている。
このイベント設定画面において「新規作成」を入力し、Pイベント設定エリアにおいて、新規に登録するPイベントNo.と、Pイベント名と、当該Pイベントの実施期間と、実施時間と、当該Pイベントの対象条件(例えば、全会員、女性会員、来店回数50回以上の会員、来店Pt.10Pt.以上の会員等)と、イベント対象となるカードユニット3の範囲である対象範囲と、当該Pイベントにより提供される特典と、Pイベント対象者である旨の報知の終了操作(報知終了操作)を有効とするか否かを示す報知終了操作フラグと、Pイベントの優先度と、からなるイベントデータを入力した後、「登録」を入力することで、新規PイベントNo.が発行されるとともに、該PイベントNo.に対応して、これらイベント設定エリアに入力されたイベントデータが前記Pイベントテーブルに登録(設定)されるとともに、イベントテーブル表示エリアに、登録されたイベントデータが追加表示されるようになっている。なお、ここで言う優先度とは、設定された優先度の数字が小さいほど優先順位が高いことを意味している。
また、前記イベントテーブル表示エリアに表示された任意のPイベントNo.を指定し、「変更」を入力するとイベント設定エリアには既に登録されているイベントデータが表示され、イベント設定エリアにおいて、イベントデータを変更入力した後、「登録」を入力することで、イベントテーブルにおいて登録されている指定されたPイベントNo.のイベントデータが、変更入力されたイベントデータに更新されるとともに、イベントテーブル表示エリアに表示されている当該PイベントNo.のイベントデータも更新されるようになっている。また、イベントテーブル表示エリアに表示された任意のPイベントNo.を指定し、「削除」を入力することで、イベントテーブルにおいて登録されている指定されたPイベントNo.並びに当該PイベントNo.のイベントデータが削除されるとともに、イベントテーブル表示エリアに表示されている当該PイベントNo.並びに当該PイベントNo.のイベントデータも削除されるようになっている。
つまり、このようなPイベントの設定処理を行うCPU122や、該設定を行うための入力装置125並びに表示装置126は、会員遊技者の会員情報に関する催事(Pイベント)対象条件を設定する中継装置催事対象条件設定手段を構成していると言える。
次に、本実施例1の貯玉管理コンピュータ160において、会員遊技者に関する貯玉会員情報に関するTイベント対象条件を設定する状況を図13に基づいて説明すると、また、本実施例1の貯玉管理コンピュータ160の表示装置166には、貯蓄玉数テーブルや会員別履歴テーブルへの新規貯玉会員情報の登録や既に登録されている貯玉会員情報の変更等を実施するための貯玉会員登録/変更画面(図示略)や、Tイベントテーブルに登録される会員遊技者に対して報知したTイベントに関するTイベントデータの登録または変更を実施するためのイベント設定画面(図13(a)参照)や、会員遊技者に対して実施したTイベントの実績、具体的には、実施したTイベントの対象となった会員遊技者のうち、実際に来店して(Tイベントの)イベント対象者報知がなされた会員遊技者の割合等のイベント効果を算出したイベント実績画面(図13(b)参照)等が表示可能とされており、これら各設定画面を表示して必要事項の入力または変更を行うことで、各テーブルの登録データが更新されるようになっている。
図13(a)に示すTイベント設定画面において、「新規作成」を入力し、Tイベント設定エリアにおいて、新規に登録するTイベントNo.と、Tイベント名と、当該Tイベントの実施期間と、実施時間と、当該Tイベントの対象条件(総貯玉数1万発以上である会員である会員、再プレイ回数が10回以上、当日貯玉数が2000玉以上である会員等)と、当該Tイベントにより提供される特典と、からなるイベントデータを入力した後、「登録」を入力することで、新規TイベントNo.が発行されるとともに、該TイベントNo.に対応して、これらイベント設定エリアに入力されたイベントデータが前記Tイベントテーブルに登録(設定)されるとともに、イベントテーブル表示エリアに、登録されたイベントデータが追加表示されるようになっている。
なお、貯玉管理コンピュータ160においても、会員管理コンピュータ120と同様に、各会員遊技者の氏名、生年月日、住所、性別等を貯蓄会員情報として管理し、これらの情報に関するTイベント対象条件を設定してもよい。
また、前記イベントテーブル表示エリアに表示された任意のTイベントNo.を指定し、「変更」を入力するとイベント設定エリアには既に登録されているイベントデータが表示され、イベント設定エリアにおいて、イベントデータを変更入力した後、「登録」を入力することで、Tイベントテーブルにおいて登録されている指定されたTイベントNo.のイベントデータが、変更入力されたイベントデータに更新されるとともに、イベントテーブル表示エリアに表示されている当該TイベントNo.のイベントデータも更新されるようになっている。また、イベントテーブル表示エリアに表示された任意のTイベントNo.を指定し、「削除」を入力することで、Tイベントテーブルにおいて登録されている指定されたTイベントNo.並びに当該TイベントNo.のイベントデータが削除されるとともに、イベントテーブル表示エリアに表示されている当該TイベントNo.並びに当該TイベントNo.のイベントデータも削除されるようになっている。
つまり、これらTイベントの設定処理を行うCPU162や、該設定を行うための入力装置165並びに表示装置166は、会員遊技者の貯玉会員情報に関する催事(Tイベント)対象条件を設定する催事対象条件設定手段を構成している。
また、CPU162は、会員管理コンピュータ120から送信される、該会員管理コンピュータ120において行われるイベント対象者判定処理においてTイベント対象者であると判定された会員遊技者の会員ID(2)を含む報知実績情報に基づいて催事(Tイベント)効果を算出する催事(イベント)効果算出手段を構成している。
具体的には、本実施例1においては、報知実績テーブルにおける同対象TイベントNo.に該当する各営業日に対応する報知済会員ID(2)に登録されている会員ID(2)の会員、並びに対象情報送信会員ID(2)に登録されている会員ID(2)の会員を、例えば貯蓄玉数テーブルに登録されている貯蓄玉数データ(図9(a)参照)に基づいて、貯蓄玉数が0〜1000玉のランクD会員、1001〜5000玉のランクC会員、5001〜10000玉のランクB会員、10000玉以上のランクA会員等にそれぞれランク付けするとともに、前記報知済会員ID(2)に登録されている各貯玉ランクA〜D会員毎の会員ID(2)の個数を、前記対象情報送信会員ID(2)に登録されている対応する各貯玉ランクA〜D会員毎の会員ID(2)の個数で各々貯玉ランク別に除算することで、Tイベント対象者における各ランクA〜D会員毎の来店率等をイベント効果として算出するとともに、該算出結果を図13(b)に示されるように、出力手段としての表示装置166にてグラフ表示したり、あるいはプリンタ167等において印刷することができる。このようなイベント効果を算出することで、実施したTイベント内容の評価や、今後のTイベントの設定等の参考とすることができる。
つまり、図13(b)に示される前記Tイベント対象者における各ランクA〜D会員毎の来店率等のイベント効果は、貯蓄会員情報の一例である貯蓄玉数データを管理している貯玉管理コンピュータ160においてしか算出することができないイベント効果、すなわち、中継装置としての会員管理コンピュータ120では算出できない催事(イベント)効果であるため、貯蓄価値管理装置である貯玉管理コンピュータ160において、例えば貯蓄会員情報の一例である貯蓄玉数等を加味した催事(イベント)効果を算出して遊技場等に提供することができる。
なお、本実施例においては、Tイベント対象者における前記各ランクA〜D会員毎の来店率等をイベント効果の一例として算出していたが、単に各営業日に対応する報知済会員ID(2)に登録されている会員ID(2)の個数を前記対象情報送信会員ID(2)に登録されている会員ID(2)の個数で除算することにより算出したTイベント対象者の来店率等を出力し、イベント効果として遊技場等に提供するようにしてもよい。
以下、本実施例1の遊技用システムにおける処理内容について、図14に基づき、カードユニット3における各処理に沿って説明する。
まず、会員管理コンピュータ120においては、予め会員遊技者の会員情報に関するPイベントのイベント対象条件を含むPイベントに関連する各種の内容を、図12にて説明したPイベント設定画面にて設定しておく。そして、該設定されている各イベントのうち、その営業当日がPイベントの実施期間として設定されているPイベント(ここでは新台入替とする)を特定するとともに、該特定した営業当日のPイベントの対象条件を特定し、該特定した対象条件が、例えば来店Pt.10ポイント以上の会員であれば、その時点において前記会員情報テーブルの来店Pt.の項目に10ポイント以上のポイントが記憶(登録)されている会員遊技者の会員ID(1)を抽出する抽出処理を実施し、前記会員情報テーブルにおける該抽出した会員ID(1)に対応するPイベントNo.の項目に、該特定された本日実施のPイベントのPイベントNo.(ここではNo.65)を記憶する。
また、貯玉管理コンピュータ160においては、予め会員遊技者の貯蓄会員情報に関するTイベントのイベント対象条件を含むTイベントに関連する各種の内容を、図13(a)にて説明したTイベント設定画面にて設定しておく。そして、該設定されている各Tイベントのうち、その営業当日がTイベントの実施期間として設定されているTイベント(ここでは貯玉感謝祭とする)を特定するとともに、該特定した営業当日のPイベントの対象条件を特定し、該特定した対象条件が、例えば総貯玉数1万発以上の会員であれば、その時点において前記貯蓄玉数テーブルの貯蓄玉数の項目に1万発以上の貯蓄玉数が記憶(登録)されている会員遊技者の会員ID(2)を抽出する抽出処理を実施し、該抽出した会員遊技者の会員ID(2)、すなわち、Tイベントの対象条件に合致する会員遊技者の会員ID(2)並びに前記特定したTイベントのTイベントNo.(ここではNo.T84)を含むTイベント対象者情報を会員管理コンピュータ120に送信する。
また、Tイベント対象者情報とともに送信した会員ID(2)並びに対象となったTイベントのTイベントNo.を、営業日に対応付けて前記報知実績テーブルにおける対象情報送信会員ID(2)並びに対象TイベントNo.の項目に登録する。
つまり、貯玉管理コンピュータ160は、会員遊技者の貯蓄会員情報に関する催事(Tイベント)対象条件を設定する催事対象条件設定手段としてのCPU162、表示装置166、入力装置125と、該貯玉管理コンピュータ160にて管理している貯蓄会員情報が催事(Tイベント)対象条件設定手段にて設定された催事(Tイベント)対象条件に合致する会員遊技者の会員特定情報としての会員ID(2)を抽出する催事対象者抽出手段としてのCPU162と、前記催事対象者抽出手段により抽出された会員特定情報としての会員ID(2)を含む催事(Tイベント)対象者情報を中継装置としての会員管理コンピュータに送信する催事対象者情報送信手段としての第1通信部168と、を備えている。
会員管理コンピュータ120では、前記変換テーブルに基づいて、受信したTイベント対象者情報に含まれる各会員ID(2)を当該会員ID(1)に対応する会員ID(1)に変換し、該変換した各会員ID(1)を、本日実施中のTイベントNo.に対応付けて前記Tイベント対象者テーブルに記憶する。
つまり、CPU122は、催事対象者情報送信手段としての第1通信部168より受信した催事(Tイベント)対象者情報に含まれる会員特定情報としての会員ID(2)を、前記変換手段にて該会員ID(2)に対応する会員ID(1)に変換し、該変換された会員ID(1)を、前記対象者判別情報記憶処理手段にて前記催事対象者判別情報としてTイベント対象者テーブルに記憶しておく。
一方、カードユニット3においては、電源投入に基づく起動処理において、各部の接続状況や動作状況を確認するとともに、前記システムコントローラ100との通信が可能状態であるかを確認して、前記動作状態並びにシステムコントローラ100との通信状態が報知され、前記カード挿入口319への会員カード37または貨幣の投入(受付け)待ち状態となる。
この状態において前記カード挿入口319への会員カード37が挿入された場合には、カードリーダライタ327が、該挿入された会員カード37から会員カードID、度数、会員ID(1)、入金(プリペイド)IDとを読み出して一時記憶するとともに、会員カードID、度数、装置ID、入金(プリペイド)IDとを含む使用許諾要求を前記システムコントローラ100へ送信する。
システムコントローラ100は、この会員カードID、度数、入金(プリペイド)IDとを含む使用許諾要求の受信に基づき、システムコントローラ100に記憶されているカードマスターテーブルにおいて受信した会員カードID並びに入金IDとに対応して登録されている残存度数と使用不可情報(フラグ)とを抽出し、前記カードユニット3より受信した度数と前記抽出した残存度数とを照合するとともに使用不可情報(フラグ)を確認して会員カード37の遊技への使用の可否を判定する使用可否判定処理を行い、照合が一致するとともに使用不可情報(フラグ)に使用不可登録がなされていない場合において、会員カード37を遊技に使用可能と判断して使用許諾を、前記使用許諾要求の送信元のカードユニット3(カードリーダライタ327)に返信する。また、前記照合において度数が一致しない場合には、カードユニット3(カードリーダライタ327)から受信した度数が、前記カードマスターテーブルに登録されている残存度数未満であるかを判別し、残存度数未満である場合には、該カードマスターテーブルの残存度数を前記受信した少ない方の度数に更新するとともに、使用許諾を前記使用許諾要求の送信元のカードユニット3(カードリーダライタ327)に返信する。また、前記カードマスターテーブルに該当する入金IDが存在しない場合や受信した度数がカードマスターテーブルの残存度数を超える場合、並びに前記使用不可情報(フラグ)に使用不可登録がなされている場合には、使用不可を前記使用許諾要求の送信元のカードユニット3(カードリーダライタ327)に返信する。
前記カードユニット3(カードリーダライタ327)が使用許諾を受信した場合には、挿入された会員カード37を使用可能とし、前記読み出した会員ID(1)と度数とをカード取込通知とともに制御ユニット328に出力する。
該出力を受けて制御ユニット328は、前記出力された会員ID(1)データと度数データとを、図持しない内部RAMにおける会員ID記憶領域並びに度数記憶領域に記憶するととともに、会員管理コンピュータ120に対して会員ID(1)と装置IDとを含む会員カード受付け通知を送信する。尚、本実施例では、該会員ID(1)を含む会員カード受付け通知の送信処理によって本発明における会員識別情報送信手段が形成されている。
該会員カード受付け通知の送信を受けて会員管理コンピュータ120は、送信されてきた会員ID(1)から会員遊技者を特定し、会員情報テーブルにおける該特定した会員遊技者の来店ポイントに例えば10ポイントを加算更新した後、会員カード取込応答(図示略)を返信する。
これら会員カード取込応答の受信に基づいて制御ユニット328は、度数記憶領域に記憶している度数を表示部312並びにパチンコ機2に設けられた度数表示部(図示略)に表示する。
会員管理コンピュータ120においては、会員カード受付け通知の受信に基づいて、前記会員情報テーブル並びにTイベント対象者テーブルに基づいて、会員識別情報送信手段を含むカードユニット3より受信した会員識別情報である会員ID(1)から識別される会員遊技者が本日実施中の前記Pイベント及び/またはTイベントの対象者であるか否かを判定するイベント対象者判定処理を行う。
この会員管理コンピュータ120のCPU122が行うイベント対象者判定処理の内容を図15に基づいて詳しく説明すると、まず会員情報テーブルの当該受信した会員カード受付け通知に含まれる会員ID(1)に対応するPイベントNo.に本日実施中のPイベントNo.が登録されているか否か、すなわち、当該会員ID(1)から識別される会員遊技者の会員情報は、本日実施中のPイベント(No.65のPイベント)の対象条件(来店Pt.10Pt.以上の会員遊技者)に合致するか否かを判定する(Sa1)。
Sa1において、会員ID(1)に対応するPイベントNo.に本日実施中のPイベントNo.が登録されていると判定した場合、すなわち、当該会員遊技者がPイベントの対象者であると判定した場合には、当該受信した会員ID(1)は前記Tイベント対象者テーブルに記憶されているか否か、すなわち、本日実施中のTイベント(No.T84のTイベント)の対象者であるか否かを判定する(Sa2)。
Sa2において、当該会員ID(1)がTイベント対象者テーブルに記憶されている、すなわち、Tイベントの対象者であると判定した場合には、当該会員ID(1)がTイベント対象者テーブルの報知済会員ID(1)に登録されているか否かを確認し(Sa3)、当該会員ID(1)がTイベント対象者テーブルの報知済会員ID(1)に登録されていないと判定した場合には、当該会員ID(1)の会員遊技者が本日実施中のPイベント及びTイベント双方の対象者である旨の報知の実施を指示する報知指示、具体的には、カードユニット3に対して多機能LED301を青/紫の交互点滅(図10参照)させ、受付け中の会員カード37を所有する会員遊技者が本日実施中のPイベント及びTイベント双方の対象者である旨の報知の実施を指示する報知指示を特定し(Sa4)、処理を終了する。
また、Sa1において、会員ID(1)に対応するPイベントNo.に本日実施中のPイベントNo.が登録されていないと判定した場合、すなわち、Pイベントの対象者ではないと判定した場合には、当該会員ID(1)が前記Tイベント対象者テーブルに記憶されているか否か、すなわち、本日実施中のTイベント(イベントNo.T84のイベント)の対象者であるか否かを判定する(Sa5)。
Sa5において、当該会員ID(1)がTイベント対象者テーブルに記憶されていると判定した場合、すなわち、Tイベントの対象者であると判定した場合には、当該会員ID(1)がTイベント対象者テーブルの報知済会員ID(1)に登録されているか否かを判定し(Sa6)、当該会員ID(1)がTイベント対象者テーブルの報知済会員ID(1)に登録されていないと判定した場合には、カードユニット3から受信した会員ID(1)の会員遊技者が、本日実施中のTイベントの対象者である旨の報知の実施を指示する報知指示、具体的には、カードユニット3に対して多機能LED301を紫点滅(図10参照)させ、受付け中の会員カード37を所有する会員遊技者が本日実施中のTイベントの対象者である旨の報知の実施を指示する報知指示を特定し(Sa7)、処理を終了する。
また、Sa5において、Tイベント対象者テーブルに記憶されていない、すなわち、Tイベントの対象者ではないと判定した場合、並びにSa6において、当該会員ID(1)がTイベント対象者テーブルの報知済会員ID(1)に登録されている、すなわち、Tイベント対象者報知が終了済みであると判定した場合には、受付け中の会員カード37を所有する会員遊技者は本日実施中のPイベント及びTイベントいずれの対象者でもないとして処理を終了する。
また、Sa2において、当該会員ID(1)がTイベント対象者テーブルに記憶されていない、すなわち、Tイベントの対象者でないと判定した場合、並びにSa3において、当該会員ID(1)がTイベント対象者テーブルの報知済会員ID(1)に登録されている、すなわち、Tイベント対象者報知が終了済みであると判定した場合には、受信した会員ID(1)の会員遊技者が、本日実施中のPイベントの対象者である旨の報知の実施を指示する報知指示、具体的には、カードユニット3に対して多機能LED301を青点滅(図10参照)させ、受付け中の会員カード37を所有する会員遊技者が本日実施中のPイベントの対象者である旨の報知の実施を指示する報知指示を特定し(Sa8)、処理を終了する。
図14に戻って、会員管理コンピュータ120では、上記イベント対象者判定処理にて報知指示が特定された場合、該特定された報知指示と、対象となったイベントの報知終了操作が有効であるか無効であるかの報知終了情報とを会員カード受付け通知の送信元のカードユニット3に送信する。具体的には、本実施例においては、本日実施中のNo.65のPイベントにおける報知終了操作が有効であることが前記Pイベントテーブルに基づいて特定され、また、Tイベントにおける報知終了操作は一律に有効とされているため、ここではPイベント並びにTイベントの報知終了操作は有効である旨の報知終了情報が送信される。
つまり、CPU122は、前記対象者判別情報記憶処理手段としての当該CPU122により記憶された催事対象者判別情報である会員ID(1)に基づいて、会員識別情報送信手段を含むカードユニット3より受信した会員識別情報としての会員ID(1)から識別される会員遊技者が前記催事(Tイベント)対象者であるか否かを判定するイベント対象者判定処理を行う判定手段と、前記判定手段の判定結果が前記催事(Tイベント)対象者である旨の判定結果であったときに、当該会員遊技者が前記催事(Tイベント)対象者である旨の報知の実施を指示する報知指示を前記会員ID(1)の送信元の遊技用装置としてのカードユニット3に送信する報知指示送信手段(第1通信部128を含む)と、を構成している。
また、会員識別情報送信手段としてのカードユニット3より受信した会員識別情報としての会員ID(1)から識別される会員遊技者が、中継装置催事(Pイベント)対象条件に合致する催事(Pイベント)対象者であるか否かを判定する中継装置判定手段と、前記中継装置判定手段の判定結果が前記催事(Pイベント)対象者である旨の判定結果であったときに、当該会員遊技者が前記催事(Pイベント)対象者である旨の報知(イベント対象者報知)の実施を指示する催事対象者報知指示を前記会員ID(1)の送信元の遊技用装置としてのカードユニット3に送信する催事対象者報知指示送信手段と、を構成している。
カードユニット3では、会員管理コンピュータ120からの報知指示の受信に基づいて、受信した報知指示から特定される発光態様にて多機能LED301を発光させ、受付け中の会員カード37を所有する会員遊技者が本日実施中のPイベント及び/またはTイベントの対象者である旨の報知であるイベント対象者報知を行う。
つまり、遊技用装置としてのカードユニット3は、報知指示送信手段としての第1通信部128より前記報知指示を受信したことに基づいて、前記会員遊技者が催事(Tイベント)対象者である旨の報知(イベント対象者報知)を行う報知手段、並びに催事(Pイベント)対象者報知指示送信手段として第1通信部128より催事(Pイベント)対象者報知指示を受信したことに基づいて、前記会員遊技者が前記催事(Pイベント)対象者である旨の報知を行う報知手段としての多機能LED301を備えている。
また、報知手段としての多機能LED301は、カードユニット3に受け付けられている会員カード37の会員遊技者がTイベント対象者である旨の報知とPイベント対象者である旨の報知とで、前述したように点滅色を異ならせることにより報知態様を異ならせている。
また、会員管理コンピュータ120では、カードユニット3への報知指示の送信後において、上記イベント対象者判定処理にて、当該会員遊技者がTイベント対象者である旨の報知指示が特定された場合(Tイベントのみ、及びPイベント並びにTイベント双方の対象者であると判定された場合を含む)においては、当該会員遊技者の会員ID(1)を前記変換テーブルに基づいて該会員ID(1)に対応する会員ID(2)に変換し、該変換した会員ID(2)を含む報知実績情報を貯玉管理コンピュータ160に送信する。
つまり、中継装置としての会員管理コンピュータ120は、判定処理としてのイベント対象者判定処理において催事(Tイベント)対象者であると判定された会員遊技者の前記会員特定情報としての会員ID(2)を含む報知実績情報を貯蓄価値管理装置としての貯玉管理コンピュータ160に送信する報知実績情報送信手段としての第2通信部129を含む。
貯玉管理コンピュータ160では、受信した報知実績情報に含まれる会員ID(2)を、報知実績テーブルにおける当該営業日に対応する報知済み会員ID(2)に登録して更新する処理を行う。すなわち、この報知済み会員ID(2)に受信した報知実績情報に含まれる会員ID(2)が登録されることで、前述したようにTイベント対象者のうち実際に遊技場に来店したイベント対象者等を貯玉管理コンピュータ160にて特定できることになる。
また、カードユニット3で、受信した報知指示に基づいて受付け中の会員カード37の会員遊技者が上記Pイベント及び/またはTイベントの対象者である旨の報知(イベント対象者報知)が実施されているときにおいて、当該会員遊技者に対して、例えば遊技場の店員等が特典として粗品を会員遊技者に進呈する等、PイベントやTイベントに対応する特典の提供を会員遊技者に行ったことをもって、当該イベントサービスを完了、すなわち、当該イベント対象者報知を終了するための報知終了操作(本実施例では貸出単位変更ボタン330を3秒間長押し)が行われ、該報知終了操作を制御ユニット328が受付けたとき、報知指示とともに受信した報知終了情報から報知終了操作が有効であるか否かを確認し、有効であると判定したときには、受付け中の会員カード37の会員ID(1)を含むイベントサービス完了通知を会員管理コンピュータ120に送信し、当該会員遊技者が上記Pイベント及び/またはTイベントの対象者である旨の報知(イベント対象者報知)を終了する。また、報知終了操作が無効であると特定した場合には報知終了操作を無効としてイベント対象者報知を継続する。
会員管理コンピュータ120では、カードユニット3から送信されたイベントサービス完了通知の受信に基づいて、会員情報テーブルにおいて該イベントサービス完了通知に含まれる会員ID(1)に対応するPイベントNo.に登録されている本日実施中のPイベントのPイベントNo.を削除するとともに、該PイベントNo.を報知済みPイベントNo.に登録して更新するとともに、Tイベント対象者テーブルにおける報知済み会員ID(1)に受信したイベントサービス完了通知に含まれる会員ID(1)を登録して更新する処理を行う。
次に、カードユニット3における再プレイ処理、貸出処理、追加入金処理の詳細を、図16に基づいて説明すると、図14において、受付けた会員カード37の残存度数が度数表示部に表示された後、貸出ボタンスイッチ(図示略)の押圧操作待ちの状態となった段階において、遊技者が前記貸出ボタンスイッチを押圧操作した場合においては、会員カード37の残度数が「0」かの判定を実施した後、前記制御ユニット328は、前記パチンコ機2より出力される貸出可能を示す信号の有無を判定し、貸出可能の信号出力がある場合において、1度数に対応する所定数のパチンコ球の払出を指示するための信号を、貸出単位として設定されている度数の大きさとなるまで繰返し出力する貸出処理(遊技使用処理)を実施する。
これら払出を指示するための信号の出力回数が貸出単位として設定されている度数の大きさに対応する回数に達した場合には、制御ユニット328が貸出単位として設定されている度数(使用度数)をカードリーダライタ327に出力することで、該カードリーダライタ327に一時記憶されている残度数から該使用度数分が減算更新されるとともに、会員カードIDと入金(プリペイド)IDと装置IDと使用度数とを含む会員貸出完了通知がシステムコントローラ100に対して送信され、該会員貸出完了通知の受信に基づいて前記カードマスターテーブルの残度数並びに使用度数が更新される。
これら遊技によって前記残度数が0度数になった場合、具体的には残度数が0度数になった会員カード37が挿入中である場合に、本実施例のカードユニット3においては、前記紙幣挿入口302、硬貨投入口303より紙幣或いは硬貨を投入して、該挿入中の会員カード37に対する追加入金(入金処理)を実施できるようになっている。
なお、本実施例においては、前述したように、会員カード37が受付け中でかつ残存する度数が0度の場合において硬貨(100円硬貨、500円硬貨)が投入された場合、すなわち、500円以下の貨幣が投入された場合においては、投入して識別された識別金額に相当する度数を受付けられている会員カード37より読み出された度数に加算する追加入金処理を行った後、遊技者により貸出ボタンスイッチの操作を受付けることなく、当該入金金額に相当する度数の全てを使用して、対応するパチンコ機2に対して貸出要求を出力し、パチンコ玉の貸出を実施させる貸出処理を行う。
次いで、前記カード挿入口319に会員カード37が挿入された場合に実施可能となる払戻処理{再遊技(再プレイ)処理}について説明すると、再プレイを実施する場合には、会員遊技者が前記再プレイスイッチ319を押圧操作することで、暗証番号の入力画面が表示部312に表示されて暗証番号の受付けが実施されるとともに、該受付けた暗証番号と会員カード37から読み出されて会員ID記憶領域に記憶されている会員ID(1)と装置IDとを含む貯玉抽出要求が、通信部334を介して会員管理コンピュータ120に送信される。つまり、遊技用装置としてのカードユニット3は、読み出し手段としてのカードリーダライタ327により読み出した会員識別情報としての会員ID(1)を含む再遊技要求としての貯玉抽出要求を中継装置としての会員管理コンピュータ120に送信する再遊技要求送信手段としての通信部334を有している。
該貯玉抽出要求の受信に基づいて会員管理コンピュータ120は、貯玉抽出要求に含まれる会員ID(1)を、前記変換テーブルに該会員ID(1)に対応して登録されている会員ID(2)に置き換えて変換する識別情報変換処理を実施し、該変換後の会員ID(2)と暗証番号とを含む貯玉抽出要求を第2通信部129を介して貯玉管理コンピュータ160に送信する。
つまり、本実施例における中継装置としての会員管理コンピュータ120は、前記再遊技要求送信手段としての通信部334からの再遊技要求としての貯玉抽出要求の受信に応じて、該受信した貯玉抽出要求に含まれる会員識別情報としての会員ID(1)に対応する会員特定情報としての会員ID(2)を含む再遊技要求としての貯玉抽出要求を前記貯蓄価値管理装置としての貯玉管理装置160に送信する再遊技要求中継手段としての第2通信部129を含む。
また、再遊技要求送信手段としての通信部334より受信した再遊技要求としての貯玉抽出要求に含まれる会員識別情報としての会員ID(1)を、変換手段としてのCPU122にて該会員ID(1)に対応する会員特定情報としての会員ID(2)に変換し、該変換された会員ID(2)を含む再遊技要求としての貯玉抽出要求を貯蓄価値管理装置としての貯玉管理コンピュータ160に送信する。
また、前述したように変換テーブルは、管理サーバ140から配信される会員ID(1)と会員ID(2)との対応付けを特定可能な情報である発送カード情報に基づいて作成されることから、変換手段は発送カード情報に基づいて変換するとも言える。
この貯玉抽出要求の受信に基づいて貯玉管理コンピュータ160は、前記貯蓄玉数テーブルに、貯玉抽出要求に含まれる会員ID(2)に対応して登録されている暗証番号と、貯玉抽出要求に含まれる暗証番号とを照合し、該照合において双方の暗証番号が一致した場合において、当該会員ID(2)に対応して登録されている貯蓄玉数を抽出し、該抽出した貯蓄玉数と会員ID(2)とを前記会員管理コンピュータ120に返信する貯蓄価値情報送信処理を行う。
つまり、貯蓄価値管理装置としての貯玉管理コンピュータ160は、中継装置としての会員管理コンピュータ120より受信した再遊技要求としての貯玉抽出要求に含まれる会員特定情報としての会員ID(2)に対応する貯蓄価値の大きさとしての貯蓄玉数が存在することを条件として、該貯蓄価値の大きさとしての貯蓄玉数の少なくとも一部の遊技への再使用(払戻)を許諾する旨の再遊技許諾としての貯蓄玉数を中継装置としての会員管理コンピュータ120に送信する再遊技許諾送信手段としての第1通信部168を含む。
この貯玉管理コンピュータ160からの貯蓄玉数と会員ID(2)の受信に基づいて管理コンピュータ120は、受信した会員ID(2)から、会員ID(2)に対応する貯玉抽出要求を送信してきたカードユニット3の装置IDを特定し、該装置IDのカードユニット3に対して貯玉管理コンピュータ160から送信されてきた再遊技許諾としての貯蓄玉数を第1通信部128を介して返信する再遊技情報送信処理を行う。
つまり、中継装置としての会員管理コンピュータ120は、再遊技許諾送信手段としての第1通信部168より前記再遊技許諾としての貯蓄玉数を受信したことを条件として、前記貯蓄価値の大きさである貯蓄玉数の少なくとも一部の遊技への再使用(払戻)を許諾する旨の再遊技許諾情報としての貯蓄玉数を、前記再遊技要求としての貯玉抽出要求の送信元の遊技用装置としてのカードユニット3に送信する再遊技許諾情報送信手段としての第1通信部128を含む。
該返信に基づいてカードユニット3の前記制御ユニット328は、返信されてきた貯蓄玉数を一時記憶するとともに、該貯蓄玉数に該当する再プレイ回数、具体的には、本実施例では1回の再プレイ操作において500円分に相当する125球の返却を実施するのに、貯玉の使用手数料13球を含めて138球の貯玉が必要としていることから、例えば940球の貯玉があれば、該940球を138にて除した値の整数値、すなわち6回を再プレイ回数として算出し、該再プレイ回数と貯蓄玉数とを表示部312に表示する。
この段階にて前記再プレイボタン319を操作すると、再プレイ回数が「0」であるかの判定、つまり再プレイ表示部320が点灯されているかの判断を実施した後、再プレイ回数が存在する場合に前記貸出処理の場合と同様にパチンコ球の払出(払戻)が対応するパチンコ機2より実施されることで、遊技者は、一度遊技にて獲得した貯蓄玉数を再度遊技に使用することができる。
このパチンコ球の払出(払戻)が完了した際に制御ユニット328は、前記表示部312に表示している再プレイ回数から1を減算表示するとともに、該1回の再プレイに対応する貯蓄玉数である138球の貯玉を表示部312に表示している貯蓄玉数から減算表示する。そして、これら払戻した貯蓄玉数である払戻玉数(138球)と、会員ID(1)と、カードユニット3の装置IDとを含む払戻完了情報を会員管理コンピュータ120に送信する。
この払戻完了情報の受信に基づいて会員管理コンピュータ120は、払戻完了情報に含まれる会員ID(1)を、前記変換テーブルに該会員ID(1)に対応して登録されている会員ID(2)に置き換えて変換する変換処理を実施し、該変換後の会員ID(2)と払戻完了情報に含まれる払戻玉数を含む払戻完了情報を貯玉管理コンピュータ160に送信する。
この払戻完了情報の受信に基づいて貯玉管理コンピュータ160は、前記貯蓄玉数テーブルにおいて受信した払戻完了情報に含まれる会員ID(2)に対応して記憶されている貯蓄玉数から払戻完了情報に含まれる払戻玉数を減算更新することで、カードユニット3において再プレイにて払い戻された玉数が、貯蓄玉数から減算される。
このように遊技用装置としてのカードユニット3は、中継装置としての会員管理コンピュータ120から再遊技許諾情報としての貯蓄玉数を受信したことを条件として、該受信した再遊技許諾情報としての貯蓄玉数により遊技への再使用が許諾された貯蓄価値の大きさである貯蓄玉数の少なくとも一部を遊技に使用させるための再遊技処理としての払戻処理を行う再遊技処理手段としての制御ユニット328を含む。
以上説明してきたように、本発明の実施例1としての遊技用システムにあっては、遊技用装置としてのカードユニット3と貯蓄価値管理装置としての貯玉管理コンピュータ160とが中継装置としての会員管理コンピュータ120を介してのみデータ通信可能とされることで、カードユニット3側、つまりはプリペイドシステムを運営する運営機関側のみでは実施できなかった会員遊技者に対する催事(Tイベント)を実施することができ、しかもカードユニット3が属する通信ネットワーク側におけるプリペイドに関する情報が貯玉管理コンピュータ160側、つまりは貯玉再プレイシステムを運営する運営機関側へ漏洩することを防止することができるとともに、催事(イベント)対象者の存在をカードユニット3にて報知することで、遊技場の店員が催事(イベント)対象者に対して迅速な対応をとることができる。
また、会員管理コンピュータ120は、前記判定処理においてTイベント対象者であると判定された会員遊技者の会員ID(2)を含む報知実績情報を貯玉管理装置160に送信する第2通信部129を含み、貯玉管理コンピュータ160は、受信した報知実績情報に含まれる会員ID(2)に基づいてイベント効果を算出するイベント効果算出手段としてのCPU162を含むため、貯玉管理コンピュータ160側において、会員管理コンピュータ120では算出できないイベント効果、例えば貯玉会員情報を加味したTイベント効果を算出して遊技場等に提供することができる。
また、会員管理コンピュータ120は、会員ID(1)と会員ID(2)とを相互に変換する処理を行う変換手段としてのCPU122を含むため、設計コストを増加させることなく、会員ID(1)とは情報の形式が異なる会員ID(2)にて貯蓄会員情報を管理している複数の貯玉再プレイシステムと連携できる。
具体的には、会員ID(1)と会員ID(2)とを共通にする場合、例えば貯玉再プレイシステムの会員ID(2)を変更する場合においては、これら貯玉再プレイシステムが様々な運営機関により運営されていて各運営機関毎に方針が異なり、よって、会員IDをプリペイドシステム側の会員ID(1)に合致するように変更することを了承する運営機関もあれば了承しない運営機関もあることから、変更を了承した運営機関の貯玉再プレイシステムを導入している遊技場と、変更を了承しない運営機関の貯玉再プレイシステムを導入している遊技場とに対応するためには、変更を了承した運営機関の貯玉再プレイシステムに対応したプリペイドシステムとともに、変更を了承しない運営機関の各会員ID毎に対応したプリペイドシステムを各々設計する必要があり、設計コストが非常に大きなものとなってしまうという問題がある。一方、前記プリペイドシステムの会員ID(1)を変更する場合においては、前記したように、貯玉再プレイシステムが様々な運営機関により運営されていて、その会員ID(2)の形式も各運営機関により異なり、会員ID(2)の形式が異なればプリペイドシステム側も異なる仕様が必要となるため、連携する運営機関の数に相当するプリペイドシステムを各々設計する必要があり、設計コストが非常に大きなものとなってしまうという問題がある。このように、会員ID(1)と会員ID(2)とを共通化するためには、これら会員IDの変更に伴う多大な労力や費用が必要となってしまうが、前述したように会員ID(1)と会員ID(2)とを相互に変換する処理を行うようにすることで、このような問題が解消され、会員ID(1)とは情報の形式が異なる会員ID(2)にて貯蓄会員情報を管理している複数の貯玉再プレイシステムと連携できることになる。
また、会員管理コンピュータ120は、会員遊技者に関する会員情報に関するPイベント対象条件を設定する中継装置催事対象条件設定手段としてのCPU122と、カードユニット3より受信した会員識ID(1)から識別される会員遊技者が、Pイベント対象条件に合致するPイベント対象者であるか否かを判定する中継装置判定手段としてのCPU122と、該中継装置判定手段の判定結果がPイベント対象者である旨の判定結果であったときに、当該会員遊技者がPイベント対象者である旨の報知の実施を指示するPイベント対象者報知指示を会員ID(1)の送信元のカードユニット3に送信するPイベント対象者報知指示送信手段としての第1通信部128と、を含み、報知手段としての制御ユニット328は、会員管理コンピュータ120よりPイベント対象者報知指示を受信したことに基づいて、会員遊技者がPイベント対象者である旨のイベント報知を多機能LED301の発光にて行うため、貯玉管理コンピュータ160及び会員管理コンピュータ120それぞれが独自に管理する会員情報に基づくイベント条件を設定することにより、より多様なイベントを実施することができる。
また、報知手段としての多機能LED301は、Pイベントの報知指示に基づく報知と、Tイベントの報知指示に基づく報知とを、異なる報知態様(青色と紫色)にて実施するため、貯玉管理コンピュータ160及び会員管理コンピュータ120それぞれにて設定したイベント(PイベントとTイベント)で、イベント対象者報知が行われたときの対応が異なるような場合においても、遊技場の店員がいずれの装置にて設定されたイベントなのかを報知態様(発光態様)の違いにより把握することができるため、当該イベントに対して迅速に対応することができる。
また、変換手段としての会員管理コンピュータ120は、受信した会員ID(1)と会員ID(2)との対応付けを特定可能な情報としての発送カード情報に基づいて、会員ID(1)と前記会員ID(2)とを相互に変換する処理を行うため、遊技場に納入される会員カード37に記録された会員ID(1)と会員ID(2)との対応付けを特定可能な情報としての発送カード情報が、管理サーバ140から会員管理コンピュータ120に配信されることで、会員管理コンピュータ120側にて会員ID(1)と会員ID(2)との対応付けを特定可能な情報としての発送カード情報を入力する処理等の手間を省くことができる。
また、会員ID(1)と会員ID(2)との対応付けを特定可能な情報が、会員カード(1)に記録された会員ID(1)のうちで始番となる会員ID(1)と、該始番となる会員いd(1)に対応する前記会員ID(2)と、該始番となる会員ID(1)および該始番となる会員ID(2)に対応する前記会員ID(2)に基づいて前記会員カード37に記録された会員ID(1)を前記会員ID(2)に変換するための変換規則を特定可能な情報である発送カード情報と、を含むことで、管理サーバ140から会員管理コンピュータ120に送信される会員ID(1)と会員ID(2)との対応付けを特定可能な情報である発送カード情報の容量を大幅に低減し、通信負荷を低減できる。
また、前記発送カード情報が、会員カード37に記録された会員ID(1)のうちで終番となる会員ID(1)をさらに含み、変換手段としての会員管理コンピュータ120は、前記始番から終番までの間の各会員ID(1)を、前記変換規則を特定可能な情報から特定される変換規則により前記会員ID(2)に変換して、前記始番から終番までの間の前記会員ID(1)と該変換した会員(2)とが対応付けられた変換テーブルを作成する変換テーブル作成手段であるCPU122と、該変換テーブル作成手段により作成された変換テーブルを記憶する変換テーブル記憶手段である記憶装置164と、を有し、該記憶装置164に記憶された変換テーブルに基づいて、会員ID(1)と会員ID(2)とを相互に変換することで、会員IDの変換が、予め作成された変換テーブルに基づいて実施されるため、カードユニット3から会員ID(1)を受信する都度、変換規則により変換する場合に比較して変換における処理負荷を低減できる。
次に、本発明の実施例2としての遊技用システムについて、図20〜図22に基づいて説明する。尚、図20(a)〜(c)は、図9(a)〜(c)と同様であるため、説明を省略する。
前記実施例1における遊技用システムにあっては、貯玉管理コンピュータ160にて設定したTイベントの対象条件に合致する会員遊技者の会員ID(2)が予め会員管理コンピュータ120に配信され、会員ID(1)に変換されてTイベントテーブルに登録され、会員カード37が受付けられるごとに、Tイベントテーブルに基づいて当該会員遊技者がTイベントの対象条件に合致する会員遊技者であるか否かの判定処理が行われるようになっていたが、本実施例2における遊技用システムにあっては、カードユニット3に会員カード37が受付けられる度に、会員管理コンピュータ120を介して貯玉管理コンピュータ160に当該会員カード37の会員遊技者がTイベントの対象条件に合致する会員遊技者であるか否かの判定を要求するようになっている。
ここで、本実施例2の遊技用システムにおける処理内容について、図21に基づき、カードユニット3における各処理に沿って説明する。なお、以下においては、本実施例2における遊技用システムにおいて、前記実施例1の遊技用システムと同様に構成される装置や制御処理内容に関しては説明を省略することとし、装置や制御内容の異なる部分のみ説明することとする。
まず、本実施例2においては、図20(d)に示されるように、貯玉管理コンピュータ160に記憶されている報知実績テーブルにおいて、対象者情報送信会員ID(2)ではなく、前述した設定画面(図13参照)により設定・抽出されたTイベントの対象条件に合致する会員遊技者の会員ID(2)を登録するようになっている。また、報知済み会員ID(2)には、前記報知終了操作がなされた会員遊技者の会員ID(2)が記憶されるようになっている。尚、図9(d)の報知実績テーブルにおける報知会員ID(2)は、イベントの効果算出のために、報知した会員遊技者や会員遊技者の数を特定できるようにするためのものであるが、本実施例2の図20(d)の報知実績テーブルにおける報知会員ID(2)は、一度報知を終了した会員遊技者を特定できるようにすることで、同一の会員遊技者への重複報知を回避するためのものである。
以下、本実施例の遊技用システムにおける処理内容について、図21に基づき、カードユニット3における各処理に沿って説明する。
まず、会員管理コンピュータ120においては、予め会員遊技者の会員情報に関するPイベントのイベント対象条件を含むPイベントに関連する各種の内容を、図12にて説明したPイベント設定画面にて設定しておく。そして、該設定されている各イベントのうち、その営業当日がPイベントの実施期間として設定されているPイベント(ここでは新台入替とする)を特定するとともに、該特定した営業当日のPイベントの対象条件を特定し、該特定した対象条件が、例えば来店Pt.10ポイント以上の会員であれば、その時点において前記会員情報テーブルの来店Pt.の項目に10ポイント以上のポイントが記憶(登録)されている会員遊技者の会員ID(1)を抽出する抽出処理を実施し、前記会員情報テーブルにおける該抽出した会員ID(1)に対応するPイベントNo.の項目に、該特定された本日実施のPイベントのPイベントNo.(ここではNo.65)を記憶する。
また、貯玉管理コンピュータ160においては、予め会員遊技者の貯蓄会員情報に関するTイベントのイベント対象条件を含むTイベントに関連する各種の内容を、図13(a)にて説明したTイベント設定画面にて設定しておく。そして、該設定されている各Tイベントのうち、その営業当日がTイベントの実施期間として設定されているTイベント(ここでは貯玉感謝祭とする)を特定するとともに、該特定した営業当日のPイベントの対象条件を特定し、該特定した対象条件が、例えば総貯玉数1万発以上の会員であれば、その時点において前記貯蓄玉数テーブルの貯蓄玉数の項目に1万発以上の貯蓄玉数が記憶(登録)されている会員遊技者の会員ID(2)を抽出する抽出処理を実施し、該抽出した会員遊技者の会員ID(2)、すなわち、Tイベントの対象条件に合致する会員遊技者の会員ID(2)並びに前記特定されたTイベントのTイベントNo.を、営業日に対応付けて前記報知実績テーブルにおける対象会員ID(2)並びに対象TイベントNo.の項目に登録する。
一方、カードユニット3においては、電源投入に基づく起動処理において、各部の接続状況や動作状況を確認するとともに、前記システムコントローラ100との通信が可能状態であるかを確認して、前記動作状態並びにシステムコントローラ100との通信状態が報知され、前記カード挿入口319への会員カード37または貨幣の投入(受付け)待ち状態となる。
この状態において前記カード挿入口319への会員カード37が挿入された場合には、カードリーダライタ327が、該挿入された会員カード37から会員カードID、度数、会員ID(1)、入金(プリペイド)IDとを読み出して一時記憶するとともに、会員カードID、度数、装置ID、入金(プリペイド)IDとを含む使用許諾要求を前記システムコントローラ100へ送信する。
システムコントローラ100は、この会員カードID、度数、入金(プリペイド)IDとを含む使用許諾要求の受信に基づき、システムコントローラ100に記憶されているカードマスターテーブルにおいて受信した会員カードID並びに入金IDとに対応して登録されている残存度数と使用不可情報(フラグ)とを抽出し、前記カードユニット3より受信した度数と前記抽出した残存度数とを照合するとともに使用不可情報(フラグ)を確認して会員カード37の遊技への使用の可否を判定し、照合が一致するとともに使用不可情報(フラグ)に使用不可登録がなされていない場合において、会員カード37を遊技に使用可能と判断して使用許諾を、前記使用許諾要求の送信元のカードユニット3(カードリーダライタ327)に返信する。また、前記照合において度数が一致しない場合には、カードユニット3(カードリーダライタ327)から受信した度数が、前記カードマスターテーブルに登録されている残存度数未満であるかを判別し、残存度数未満である場合には、該カードマスターテーブルの残存度数を前記受信した少ない方の度数に更新するとともに、使用許諾を前記使用許諾要求の送信元のカードユニット3(カードリーダライタ327)に返信する。また、前記カードマスターテーブルに該当する入金IDが存在しない場合や受信した度数がカードマスターテーブルの残存度数を超える場合、並びに前記使用不可情報(フラグ)に使用不可登録がなされている場合には、使用不可を前記使用許諾要求の送信元のカードユニット3(カードリーダライタ327)に返信する。
前記カードユニット3(カードリーダライタ327)が使用許諾を受信した場合には、挿入された会員カード37を使用可能とし、前記読み出した会員ID(1)と度数とをカード取込通知とともに制御ユニット328に出力する。
該出力を受けて制御ユニット328は、前記出力された会員ID(1)データと度数データとを、図持しない内部RAMにおける会員ID記憶領域並びに度数記憶領域に記憶するととともに、会員管理コンピュータ120に対して会員ID(1)と装置IDとを含む会員カード受付け通知を送信する。
該会員カード受付け通知の送信を受けて会員管理コンピュータ120は、送信されてきた会員ID(1)から会員遊技者を特定し、該特定した会員の来店ポイントに100ポイントを加算更新した後、会員カード取込応答(図示略)を返信する。
これら会員カード取込応答の受信に基づいて制御ユニット328は、度数記憶領域に記憶している度数を表示部312並びにパチンコ機2に設けられた度数表示部(図示略)に表示する。
会員管理コンピュータ120においては、会員カード受付け通知の受信に基づいて、カードユニット3より受信した会員識別情報である会員ID(1)を変換テーブルに基づいて該会員ID(1)に対応する会員ID(2)に変換し、該変換した会員ID(2)を含む判定要求、すなわち、該受信した会員ID(1)から識別される会員遊技者が前記Tイベントの対象者であるか否かの判定を要求する判定要求を貯玉管理コンピュータ160に送信する。
つまり、中継装置としての会員管理コンピュータ120は、会員識別情報送信手段としてのカードユニット3からの会員識別情報としての会員ID(1)の受信に応じて、該受信した会員ID(1)に対応する会員特定情報としての会員ID(2)を含み、該受信した会員ID(1)から識別される会員遊技者が前記催事(Tイベント)対象条件に合致する催事(Tイベント)対象者であるか否かの判定を要求する判定要求を前記貯玉管理コンピュータ160に送信する判定要求送信手段としての第2通信部129を含む。
また、具体的には、前記会員識別情報送信手段としてのカードユニット3から受信した会員識別情報としての会員ID(1)を、前記変換手段にて該会員ID(1)に対応する会員特定情報としての会員ID(2)に変換し、該変換された会員ID(2)を含む判定要求を判定要求送信手段としての第2通信部129にて貯蓄価値管理装置としての貯玉管理コンピュータ160に送信する。
貯玉管理コンピュータ160では、受信した判定要求に含まれる会員ID(2)の会員遊技者が、設定されている本日実施中のTイベントの対象条件に合致する会員遊技者であるか否か、具体的には、受信した会員ID(2)が報知実績テーブルの対象会員ID(2)に登録されているか否かを判定するイベント対象者判定処理を行うとともに、当該会員ID(2)の会員遊技者がTイベント対象者であると判定した場合、すなわち、受信した会員ID(2)が報知実績テーブルの対象会員ID(2)に登録されていると判定した場合には、当該会員ID(2)が報知実績テーブルの報知済み会員ID(2)に記憶(登録)されていないかを確認し、報知済み会員ID(2)に記憶されていないことを条件に、前記Tイベント対象者であるとの判定結果を会員管理コンピュータ120に送信する。尚、前記イベント対象者判定処理において報知実績テーブルの対象会員ID(2)に記憶されていない、または報知済み会員ID(2)に記憶されているとの判定結果であった場合にも、当該判定結果を会員管理コンピュータ120に送信する。
つまり、貯玉管理コンピュータ160のCPU162は、前記判定要求送信手段としての第2通信部129からの判定要求の受信に応じて、該受信した判定要求に含まれる会員特定情報としての会員ID(2)から特定される会員遊技者が前記催事(Tイベント)対象者であるか否かを判定するとともに、該判定結果を前記中継装置である会員管理コンピュータ120に送信する判定手段を構成している。
該判定結果を受信した会員管理コンピュータ120では、受信した判定結果をRAM123に一時記憶し、イベント対象者判定処理を行う。
この会員管理コンピュータ120のCPU122が行う判定処理の内容を、図22に基づいて詳しく説明すると、まず会員情報テーブルの当該受信した会員カード受付け通知に含まれる会員ID(1)に対応するPイベントNo.に本日実施中のPイベントNo.が登録されているか否か、すなわち、当該会員ID(1)から識別される会員遊技者の会員情報は、本日実施中のPイベント(PイベントNo.65のイベント)の対象条件(来店Pt.10Pt.以上の会員遊技者)に合致するか否かを判定する(Sb1)。
Sb1において会員ID(1)に対応するPイベントNo.に本日実施中のPイベントNo.が登録されていると判定した場合、すなわち、Pイベントの対象者であると判定した場合には、当該受信した判定結果はTイベント対象者である旨の判定結果であるか否かを判定する(Sb2)。
Sb2において、Tイベント対象者である旨の判定結果である、すなわち、Tイベントの対象者であると判定した場合には、当該会員ID(1)の会員遊技者が、本日実施中のPイベント及びTイベント双方の対象者である旨の報知(イベント対象者報知)の実施を指示する報知指示、具体的には、カードユニット3に対して多機能LED301を青/紫の交互点滅(図10参照)させ、受付け中の会員カード37を所有する会員遊技者が本日実施中のPイベント及びTイベント双方の対象者である旨の報知を指示する報知指示を特定し(Sb3)、処理を終了する。
また、Sb1において、会員ID(1)に対応するPイベントNo.に本日実施中のPイベントNo.が登録されていないと判定した場合、すなわち、Pイベントの対象者ではないと判定した場合には、受信した判定結果はTイベント対象者である旨の判定結果であるか否かを判定し(Sb4)、Tイベント対象者である旨の判定結果である、すなわち、Tイベントの対象者であると判定した場合には、受信した会員ID(1)の会員遊技者が、本日実施中のTイベントの対象者である旨の報知の実施を指示する報知指示、具体的には、カードユニット3に対して多機能LED301を紫点滅(図10参照)させ、受付け中の会員カード37を所有する会員遊技者が本日実施中のTイベントの対象者である旨の報知の実施を指示する報知指示を特定し(Sb5)、処理を終了する。
また、Sb4において、Tイベント対象者である旨の判定結果でない、すなわち、Tイベントの対象者ではないと判定した場合には、受付け中の会員カード37を所有する会員遊技者は本日実施中のPイベント及びTイベントいずれの対象者でもないとして処理を終了する。
また、Sb2において、Tイベント対象者である旨の判定結果でない、すなわち、Tイベントの対象者ではないと判定した場合には、受信した会員ID(1)の会員遊技者が、本日実施中のPイベントの対象者である旨の報知の実施を指示する報知指示、具体的には、カードユニット3に対して多機能LED301を青点滅(図10参照)させ、受付け中の会員カード37を所有する会員遊技者が本日実施中のPイベントの対象者である旨の報知の実施を指示する報知指示を特定し(Sb6)、処理を終了する。
つまり、会員管理コンピュータ120は、貯玉管理コンピュータ160からの前記催事(Tイベント)対象者である旨の判定結果の受信に基づいて、当該会員遊技者が前記催事(Tイベント)対象者である旨の報知の実施を指示する報知指示を前記会員識別情報としての会員ID(1)の送信元の遊技用装置としてのカードユニット3に送信する報知指示送信手段としての第1通信部129を含む。
図21に戻って、会員管理コンピュータ120では、上記イベント対象者判定処理にて報知指示が特定された場合、該特定された発行指示に基づいて、対象イベント名を示す対象イベント種別と、対象となったイベントの報知終了操作が有効であるか無効であるかの報知終了情報とを含む報知指示を会員カード受付け通知の送信元のカードユニット3に送信する。具体的には、本実施例2においては、本日実施中のNo.65のPイベントにおける報知終了操作が有効であることが前記Pイベントテーブルに基づいて特定され、また、Tイベントにおける報知終了操作は一律に有効とされているため、ここではPイベント並びにTイベントの報知終了操作は有効である旨の報知終了情報が送信される。
カードユニット3では、会員管理コンピュータ120からの報知指示の受信に基づいて、受信した報知指示から特定される発光態様にて多機能LED301を発光させ、受付け中の会員カード37を所有する会員遊技者が本日実施中のPイベント及び/またはTイベントの対象者である旨の報知であるイベント対象者報知を行う。
つまり、前記遊技用装置としてのカードユニット3は、前記報知指示送信手段としての第1通信部129より前記報知指示を受信したことに基づいて、前記会員遊技者が催事(Tイベント)対象者である旨の報知を行う報知手段、並びに催事(Pイベント)対象者報知指示送信手段として第1通信部128より催事(Pイベント)対象者報知指示を受信したことに基づいて、前記会員遊技者が前記催事(Pイベント)対象者である旨の報知を行う報知手段としての多機能LED301を備えている。
また、報知手段としての多機能LED301は、カードユニット3に受け付けられている会員カード37の会員遊技者がTイベント対象者である旨の報知とPイベント対象者である旨の報知とで、前述したように点滅色を異ならせることにより報知態様を異ならせている。
また、カードユニット3で、受信した報知指示に基づいて受付け中の会員カード37の会員遊技者が上記Pイベント及び/またはTイベントの対象者である旨の報知(イベント対象者報知)が実施されているときにおいて、当該会員遊技者に対して、例えば遊技場の店員等が特典として粗品を会員遊技者に進呈する等、PイベントやTイベントに対応する特典の提供を会員遊技者に行ったことをもって、当該イベントサービスを完了、すなわち、当該イベント対象者報知を終了するための報知終了操作(本実施例では貸出単位変更ボタン330を3秒間長押し)が行われ、該報知終了操作を制御ユニット328が受付けたとき、報知指示とともに受信した報知終了情報から報知終了操作が有効であるか否かを確認し、有効であると判定したときには、受付け中の会員カード37の会員ID(1)を含むイベントサービス完了通知を会員管理コンピュータ120に送信し、当該会員遊技者が上記Pイベント及び/またはTイベントの対象者である旨の報知(イベント対象者報知)を終了する。また、報知終了操作が無効であると特定した場合には報知終了操作を無効としてイベント対象者報知を継続する。
会員管理コンピュータ120では、カードユニット3から送信されたイベントサービス完了通知の受信に基づいて、会員情報テーブルにおいて該イベントサービス完了通知に含まれる会員ID(1)に対応するPイベントNo.に登録されている本日実施中のPイベントのPイベントNo.を削除するとともに、該PイベントNo.を報知済みPイベントNo.に登録して更新する処理を行う。
また、受信したイベントサービス完了通知に含まれる会員ID(1)を変換テーブルに基づいて該会員ID(1)に対応する会員ID(2)に変換し、該変換した会員ID(2)を含むイベントサービス完了通知を貯玉管理コンピュータ160に送信する。
貯玉管理コンピュータ160では、受信したイベントサービス完了通知に含まれる会員ID(2)を報知実績テーブルにおける報知済み会員ID(2)に登録して更新する処理を行う。この処理を行うことで、CPU162は上記イベント対象者判定処理を行う際において報知終了操作によりイベントサービスが完了した会員遊技者を特定できるようになるため、イベント対象者報知が完了した会員遊技者に対するイベント対象者報知を重複して行うことを防止できる。
以上説明したように、本実施例2における遊技用システムにおいては、カードユニット3と貯玉管理コンピュータ160とが会員管理コンピュータ120を介してのみデータ通信可能とされることで、カードユニット3側、つまりはプリペイドシステムを運営する運営機関側のみでは実施できなかった会員に対するTイベントを実施することができ、しかもカードユニット3が属する通信ネットワーク側におけるプリペイドに関する情報が貯玉管理コンピュータ160側、つまりは貯玉再プレイシステムを運営する運営機関側へ漏洩することを防止することができるとともに、イベント対象者の存在をカードユニット3にて報知することで、遊技場の店員がイベント対象者に対して迅速な対応をとることができる。
尚、前記実施例2においても、実施例1と同様に、貯玉管理コンピュータ160にてイベント効果を算出するようにしても良い。この場合には、会員管理コンピュータ120からの判定要求に応じて判定したときに、対象者であると判定した会員IDを実施例1の場合と同様に記憶すれば、前記実施例1と同様にイベント効果を算出できる。
また、前記各実施例によれば、中継装置を為す会員管理コンピュータ120が、会員ID(1)と会員ID(2)とを相互に変換する変換手段として機能することで、各種の会員ID(2)毎のシステムを個別に設計することなく、連携する貯玉管理コンピュータ160にて使用されている各種の会員ID(2)に対応したシステムを構築できるので、設計コストを増加させることなく会員ID(2)に対応付けて貯蓄会員情報を管理している複数の貯玉管理コンピュータ160との連携が可能となる。
前記実施例における各要素は、本発明に対して以下のように対応している。
本発明の請求項1は、遊技に使用可能な遊技用価値の大きさ(度数)を特定可能な遊技用価値情報(会員カードID、残存度数)と、会員遊技者を個々に識別可能な会員識別情報(会員ID(1))とが記録された遊技用記録媒体(会員カード37)の遊技用価値に関する情報を管理するとともに、該遊技用記録媒体の遊技への使用の可否を判定する可否判定処理を行う遊技用価値管理装置(システムコントローラ100)と、前記遊技用記録媒体を受付け、該受付けた遊技用記録媒体に記録されている遊技用価値情報並びに会員識別情報を読み出す読み出し手段(カードリーダライタ327)と、該読み出し手段により読み出した遊技用価値情報から特定される遊技用価値の大きさの少なくとも一部を遊技に使用させるための遊技使用処理(貸出処理)を行う遊技使用処理手段{制御ユニット328(貸出処理)}と、を含む遊技用装置(カードユニット3)と、会員遊技者が遊技にて獲得した獲得価値(貯蓄玉数)のうち、遊技に再使用(再遊技(再プレイ))可能とされた貯蓄価値の大きさを含む貯蓄会員情報(貯蓄玉数)を、該会員遊技者を特定可能な会員特定情報(会員ID(2))に対応付けて管理する貯蓄価値管理装置(貯玉管理コンピュータ160)と、前記遊技用装置並びに前記貯蓄価値管理装置とデータ通信可能に接続されている中継装置(会員管理コンピュータ120)と、から成り、前記遊技用装置と前記貯蓄価値管理装置とのデータ通信が前記中継装置を介してのみ可能とされ、前記遊技用装置は、前記読み出し手段により読み出した会員識別情報を前記中継装置に送信する会員識別情報送信手段{制御ユニット328(通信部334)}と、前記読み出し手段により読み出した会員識別情報を含む再遊技要求(貯玉抽出要求)を前記中継装置に送信する再遊技要求送信手段{制御ユニット328(通信部334)}と、を含み、前記中継装置は、前記再遊技要求送信手段からの再遊技要求の受信に応じて、該受信した再遊技要求に含まれる会員識別情報に対応する会員特定情報を含む再遊技要求(貯玉抽出要求)を前記貯蓄価値管理装置に送信する再遊技要求中継手段{CPU122(第2通信部129)}を含み、前記貯蓄価値管理装置は、前記中継装置より受信した再遊技要求に含まれる会員特定情報に対応する貯蓄価値の大きさが存在することを条件として、該貯蓄価値の大きさの少
なくとも一部の遊技への再使用を許諾する旨の再遊技許諾(貯蓄玉数)を前記中継装置に送信する再遊技許諾送信手段{CPU162(第1通信部168)}を含み、前記中継装置は、再遊技許諾送信手段より前記再遊技許諾を受信したことを条件として、前記貯蓄価値の大きさの少なくとも一部の遊技への再使用を許諾する旨の再遊技許諾情報(貯蓄玉数)を、前記再遊技要求の送信元の遊技用装置に送信する再遊技許諾情報送信手段{CPU122(第1通信部128)}を含み、前記遊技用装置は、前記中継装置から再遊技許諾情報を受信したことを条件として、該受信した再遊技許諾情報により遊技への再使用が許諾された貯蓄価値の大きさの少なくとも一部を遊技に使用させるための再遊技処理(払戻処理)を行う再遊技処理手段(制御ユニット328)を含む遊技用システムにおいて、前記貯蓄価値管理装置は、前記会員遊技者の貯蓄会員情報(暗証番号、貯蓄玉数、日付、種別、処理貯蓄玉数等の情報)に関する催事(Tイベント)対象条件(総貯玉数1万発以上である会員、再プレイ回数が10回以上、当日貯玉数が2000玉以上である会員等)を設定する催事対象条件設定手段{CPU162(入力装置165、表示装置166)}と、該貯蓄価値管理装置にて管理している貯蓄会員情報が前記催事対象条件設定手段にて設定された催事対象条件に合致する会員遊技者の会員特定情報を抽出する催事対象者抽出手段{CPU162(Tイベント抽出処理)}と、前記催事対象者抽出手段により抽出された会員特定情報を含む催事対象者情報を前記中継装置に送信する催事対象者情報送信手段{CPU162(第1通信部168)}と、を含み、前記中継装置は、前記催事対象者情報送信手段より受信した催事対象者情報に含まれる会員特定情報から特定される会員遊技者が前記催事対象条件に合致する催事対象者であることを判別可能な催事対象者判別情報{Tイベント対象者情報(会員ID(2))を記憶する記憶処理を行う対象者判別情報記憶処理手段{CPU122(記憶装置124)}と、前記対象者判別情報記憶処理手段により記憶された催事対象者判別情報に基づいて、前記会員識別情報送信手段より受信した会員識別情報から識別される会員遊技者が前記催事対象者であるか否かを判定する判定処理(イベント対象者判定処理)を行う判定手段(CPU122)と、前記判定手段の判定
結果が前記催事対象者である旨の判定結果であったときに、当該会員遊技者が前記催事対象者である旨の報知の実施を指示する報知指示を前記会員識別情報の送信元の遊技用装置に送信する報知指示送信手段{CPU122(第2通信部129)}と、を含み、前記遊技用装置は、前記報知指示送信手段より前記報知指示を受信したことに基づいて、前記会員遊技者が催事対象者である旨の報知(イベント対象者報知)を行う報知手段{制御ユニット328(多機能表示部301、多機能LED301a)}を含み、前記会員識別情報と前記会員特定情報とが非同一であって、前記中継装置は、前記会員識別情報と前記会員特定情報とを相互に変換する処理を行う変換手段を含み、前記再遊技要求送信手段より受信した再遊技要求に含まれる会員識別情報を、前記変換手段にて該会員識別情報に対応する会員特定情報に変換し、該変換された会員特定情報を含む再遊技要求を前記再遊技要求中継手段にて前記貯蓄価値管理装置に送信するとともに、前記催事対象者情報送信手段より受信した催事対象者情報に含まれる会員特定情報を、前記変換手段にて該会員特定情報に対応する会員識別情報に変換し、該変換された会員識別情報を、前記対象者判別情報記憶処理手段にて前記催事対象者判別情報として記憶し、前記判定手段にて、該催事対象者判別情報として記憶した会員識別情報に前記会員識別情報送信手段より受信した会員識別情報が含まれるか否かに基づいて、該会員識別情報から識別される会員遊技者が前記催事対象者であるか否かを判定する。
本発明の請求項2は、前記中継装置(会員管理コンピュータ120)は、前記判定処理(イベント対象者判定処理)において催事(Tイベント)対象者であると判定された会員遊技者の前記会員特定情報(会員ID(2))を含む報知実績情報を前記貯蓄価値管理装置(貯玉管理コンピュータ160)に送信する報知実績情報送信手段{CPU122(第2通信部129)}を含み、前記貯蓄価値管理装置は、前記報知実績情報送信手段より受信した報知実績情報に基づいて催事効果を算出する催事効果算出手段(CPU162)を含む。
本発明の請求項3は、遊技に使用可能な遊技用価値の大きさ(度数)を特定可能な遊技用価値情報(会員カードID、残存度数)と、会員遊技者を個々に識別可能な会員識別情報(会員ID(1))とが記録された遊技用記録媒体(会員カード37)の遊技用価値に関する情報を管理するとともに、該遊技用記録媒体の遊技への使用の可否を判定する可否判定処理を行う遊技用価値管理装置(システムコントローラ100)と、前記遊技用記録媒体を受付け、該受付けた遊技用記録媒体に記録されている遊技用価値情報並びに会員識別情報を読み出す読み出し手段(カードリーダライタ327)と、該読み出し手段により読み出した遊技用価値情報から特定される遊技用価値の大きさの少なくとも一部を遊技に使用させるための遊技使用処理(貸出処理)を行う遊技使用処理手段{制御ユニット328(貸出処理)}と、を含む遊技用装置(カードユニット3)と、会員遊技者が遊技にて獲得した獲得価値(貯蓄玉数)のうち、遊技に再使用(再遊技(再プレイ))可能とされた貯蓄価値の大きさを含む貯蓄会員情報(貯蓄玉数)を、該会員遊技者を特定可能な会員特定情報(会員ID(2))に対応付けて管理する貯蓄価値管理装置(貯玉管理コンピュータ160)と、前記遊技用装置並びに前記貯蓄価値管理装置とデータ通信可能に接続されている中継装置(会員管理コンピュータ120)と、から成り、前記遊技用装置と前記貯蓄価値管理装置とのデータ通信が前記中継装置を介してのみ可能とされ、前記遊技用装置は、前記読み出し手段により読み出した会員識別情報を前記中継装置に送信する会員識別情報送信手段{制御ユニット328(通信部334)}と、前記読み出し手段により読み出した会員識別情報を含む再遊技要求(貯玉抽出要求)を前記中継装置に送信する再遊技要求送信手段{制御ユニット328(通信部334)}と、を含み、前記中継装置は、前記再遊技要求送信手段からの再遊技要求の受信に応じて、該受信した再遊技要求に含まれる会員識別情報に対応する会員特定情報を含む再遊技要求(貯玉抽出要求)を前記貯蓄価値管理装置に送信する再遊技要求中継手段{CPU122(第2通信部129)}を含み、前記貯蓄価値管理装置は、前記中継装置より受信した再遊技要求に含まれる会員特定情報に対応する貯蓄価値の大きさが存在することを条件として、該貯蓄価値の大きさの少
なくとも一部の遊技への再使用を許諾する旨の再遊技許諾(貯蓄玉数)を前記中継装置に送信する再遊技許諾送信手段{CPU162(第1通信部168)}を含み、前記中継装置は、再遊技許諾送信手段より前記再遊技許諾を受信したことを条件として、前記貯蓄価値の大きさの少なくとも一部の遊技への再使用を許諾する旨の再遊技許諾情報(貯蓄玉数)を、前記再遊技要求の送信元の遊技用装置に送信する再遊技許諾情報送信手段{CPU122(第1通信部128)}を含み、前記遊技用装置は、前記中継装置から再遊技許諾情報を受信したことを条件として、該受信した再遊技許諾情報により遊技への再使用が許諾された貯蓄価値の大きさの少なくとも一部を遊技に使用させるための再遊技処理(払戻処理)を行う再遊技処理手段(制御ユニット328)を含む遊技用システムにおいて、前記貯蓄価値管理装置は、前記会員遊技者の貯蓄会員情報(暗証番号、貯蓄玉数、日付、種別、処理貯蓄玉数等の情報)に関する催事(Tイベント)対象条件(総貯玉数1万発以上である会員、再プレイ回数が10回以上、当日貯玉数が2000玉以上である会員等)を設定する催事対象条件設定手段{CPU162(入力装置165、表示装置166)}を含み、前記中継装置は、前記会員識別情報送信手段からの会員識別情報の受信に応じて、該受信した会員識別情報に対応する会員特定情報を含み、該受信した会員識別情報から識別される会員遊技者が前記催事対象条件に合致する催事対象者であるか否かの判定を要求する判定要求を前記貯蓄価値管理装置に送信する判定要求送信手段{CPU122(第2通信部129)}を含み、前記貯蓄価値管理装置は、前記判定要求送信手段からの判定要求の受信に応じて、該受信した判定要求に含まれる会員特定情報から特定される会員遊技者が前記催事対象者であるか否かを判定するとともに、該判定結果を前記中継装置に送信する判定手段{CPU162(イベント対象者判定処理)}を含み、前記中継装置は、前記貯蓄価値管理装置からの前記催事対象者である旨の判定結果の受信に基づいて、当該会員遊技者が前記催事対象者である旨の報知(イベント対象者報知)の実施を指示する報知指示を前記会員識別情報の送信元の遊技用装置に送信する報知指示送信手段{CPU122(第1通信部128)}を含み、前記遊技用装置は、前記報知指示送信手段より前記報
知指示を受信したことに基づいて、前記会員遊技者が催事対象者である旨の報知を行う報知手段{制御ユニット328(多機能表示部301、多機能LED301a)}を含み、前記会員識別情報と前記会員特定情報とが非同一であって、前記中継装置は、前記会員識別情報と前記会員特定情報とを相互に変換する処理を行う変換手段を含み、前記再遊技要求送信手段より受信した再遊技要求に含まれる会員識別情報を、前記変換手段にて該会員識別情報に対応する会員特定情報に変換し、該変換された会員特定情報を含む再遊技要求を前記再遊技要求中継手段にて前記貯蓄価値管理装置に送信するとともに、前記会員識別情報送信手段より受信した会員識別情報を、前記変換手段にて該会員識別情報に対応する会員特定情報に変換し、該変換された会員特定情報を含む判定要求を前記判定要求送信手段にて前記貯蓄価値管理装置に送信する。
本発明の請求項4は、前記中継装置(会員管理コンピュータ120)は、前記会員識別情報(会員ID(1))に対応付けて当該会員遊技者に関する会員情報(来店回数、来店日、氏名(名字並びに名前)、性別、年齢、誕生日、職業、住所等の情報)を管理しており、前記会員情報に関する催事(Tイベント)対象条件(全会員、女性会員、来店回数50回以上の会員、来店Pt.10Pt.以上の会員等)を設定する中継装置催事対象条件設定手段{CPU122(入力装置125、表示装置126)}と、前記会員識別情報送信手段{制御ユニット328(通信部334)}より受信した会員識別情報から識別される会員遊技者が、前記中継装置催事対象条件に合致する催事対象者であるか否かを判定する中継装置判定手段{CPU122(イベント対象者判定処理)}と、前記中継装置判定手段の判定結果が前記催事対象者である旨の判定結果であったときに、当該会員遊技者が前記催事対象者である旨の報知(イベント対象者報知)の実施を指示する催事対象者報知指示を前記会員識別情報の送信元の遊技用装置(カードユニット3)に送信する催事対象者報知指示送信手段{CPU122(第1通信部128)}と、を含み、前記報知手段{制御ユニット328(多機能表示部301、多機能LED301a)}は、前記催事対象者報知指示送信手段より前記催事対象者報知指示を受信したことに基づいて、前記会員遊技者が前記催事対象者である旨の報知を行う。
本発明の請求項5は、前記報知手段{制御ユニット328(多機能表示部301、多機能LED301a)}は、前記報知指示に基づく報知(Pイベント対象者報知)と、前記催事対象者報知指示に基づく報知(Tイベント対象者報知)とを、異なる報知態様(発光態様)にて実施する。
本発明の請求項6は、前記遊技用記録媒体(会員カード37)の管理を行う記録媒体管理機関(カード管理会社)に設置され、前記会員識別情報(会員ID(1))と前記会員特定情報(会員ID(2))との対応付けを特定可能な情報(発送カード情報)を前記中継装置(会員管理コンピュータ120)に配信する記録媒体管理装置(管理サーバ140)を備え、前記変換手段{CPU122(変換テーブル)}は、前記記録媒体管理装置から受信した前記会員識別情報と前記会員特定情報との対応付けを特定可能な情報に基づいて、前記会員識別情報と前記会員特定情報とを相互に変換する処理を行う。
本発明の請求項7は、前記会員識別情報(会員ID(1))と前記会員特定情報(会員ID(2))との対応付けを特定可能な情報(発送カード情報)が、前記会員用記録媒体(会員カード37)に記録された前記会員識別情報のうちで始番となる会員識別情報と、該始番となる会員識別情報に対応する前記会員特定情報と、該始番となる会員識別情報および該始番となる会員識別情報に対応する前記会員特定情報に基づいて前記会員用記録媒体に記録された会員識別情報を前記会員特定情報に変換するための変換規則を特定可能な情報(変換規則)と、を含む。
本発明の請求項8は、前記会員識別情報(会員ID(1))と前記会員特定情報(会員ID(2))との対応付けを特定可能な情報(発送カード情報)が、前記会員用記録媒体(会員カード37)に記録された会員識別情報のうちで終番となる前記会員識別情報をさらに含み、前記変換手段{CPU122(変換テーブル)}は、前記始番から終番までの間の各会員識別情報を、前記変換規則を特定可能な情報から特定される変換規則により前記会員特定情報に変換して、前記始番から終番までの間の前記会員識別情報と該変換した会員特定情報とが対応付けられた変換テーブルを作成する変換テーブル作成手段{CPU122(変換テーブル)}と、該変換テーブル作成手段により作成された変換テーブルを記憶する変換テーブル記憶手段{CPU122(記憶装置124)}と、を有し、該変換テーブル記憶手段に記憶された変換テーブルに基づいて、前記変換手段は会員識別情報と会員特定情報とを相互に変換する。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、前記実施例1、2においては、遊技用装置としてのカードユニット3並びに貯蓄価値管理装置としての貯玉管理装置160とデータ通信可能に接続されている中継装置として、会員識別情報としての会員ID(1)に対応付けて会員遊技者に関する会員情報を管理する会員管理コンピュータ120が適用されていたが、中継装置は必ずしも会員識別情報に対応付けて会員遊技者に関する会員情報を管理する管理コンピュータに限定されるものではなく、会員管理コンピュータ120とは別個に設けた装置にて構成してもよい。
また、前記実施例1、2においては、イベント対象者である旨のイベント対象者報知を、カードユニット3に設けられた多機能表示部301の多機能LED301aの発光により行うようになっていたが、例えば表示部312を構成する液晶表示器313等の表示装置等にてイベント対象者である旨のメッセージ等を表示することにより報知を行うようにしてもよい。また、発光態様は前記実施例1、2に記載した発光態様に限定されるものではなく、種々に変更可能である。
また、前記実施例1、2におけるプリペイドイベントや貯玉イベントのイベント内容や、イベント対象条件等は前記実施例に記載のものに限定されるものではなく、種々に変更可能であり、また、プリペイドイベント並びに貯玉イベントそれぞれにおいて複数のイベントを同時に行うようにしてもよい。
また、前記実施例1においては、貯玉管理コンピュータ160にて設定した貯玉イベントのイベント対象者情報が、当該イベントの実施期間中における各営業日毎に会員管理コンピュータ120に配信されるようになっていたが、実施期間の初日にのみ配信されるようにしてもよい。
また、前記実施例1、2においては、会員ID(1)と会員ID(2)とを相互に変換するための変換テーブルの作成を、管理サーバ140から配信される発送カード情報に含まれる変換規則に基づいて会員管理コンピュータ120にて作成するようになっていたが、管理サーバ140にて予め作成した変換テーブルを会員管理コンピュータ120に配信するようにしてもよい。
また、前記各実施例では、再遊技許諾として貯蓄玉数を送信しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、所定の貸出単位分、例えば125玉の貯蓄玉数の使用許諾を送信するようにして、再プレイ操作毎に、貯玉抽出要求や使用許諾のやりとりを実施するようにしても良い。また、貯蓄玉数の一部(例えば1000玉)のみの使用許諾を送信するようにしてもよい。