JP4240748B2 - 無接点給電装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、コードレス機器と、コードレス機器に対して無接点で給電を行う給電用の機器とから構成される無接点給電装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば図31に示すように、家具1の一箇所又は複数箇所にコンセント差込口56を有し、このコンセント差込口56に、ポットや照明器具等の電気機器2′の電源プラグ53を差し込み、これらの電気機器2′を家具1の上に配置して使用できるものがある。このような家具1には、コンセント差込口56に電力を供給するための電源コード43が接続されており、この電源コード43の先端に設けられた電源プラグ8を、家庭内に配設された商用電源のコンセント差込口に差し込むようにしている。
【0003】
しかし、このような従来技術においては、電気機器2′に電源コード52を設けて、この電源コード52の先端に設けられた電源プラグ53を家具1のコンセント差込口56に差し込むようにしていたため、家具1の上に電源コード52が配されることとなり、家具1の上で作業する場合などに邪魔になるものであった。またこのように家具1にコンセント差込口56を設けると家具1の美観を損なうこととなり、またこのコンセント差込口56を目立たないように家具1の裏面等に設けると、電気機器2′の電源プラグ53をコンセント差込口56に差し込んだり、コンセント差込口56から引き抜いたりするときの作業性が悪くなるものであった。またコンセント差込口56に設けられている差込孔にゴミや埃等が溜まりやすく、掃除が面倒なものであった。
【0004】
一方、従来から、無接点にて電力を給電する方法は良く知られており、給電された電力の使用方法としては、電力を器具の駆動電力として使用する方法と、渦電流を発生させて発熱させて、この熱を利用する方法とが挙げられる。前者の例としては、図32(a)に示すような携帯電話機本体50とその充電器51が挙げられ、後者の例としては図32(b)に示すような鍋54などを加熱するための電磁調理器55が挙げられる。
【0005】
無接点にて電力を供給して電気機器2′の駆動電力として使用する場合の、回路構成を示すブロック図を図22に示す。
【0006】
充電器51等のような電力を供給する側の機器に設けられる回路には、商用交流電源44に接続される整流回路36が形成されており、またこの整流回路36にて整流された直流電流が供給されるスイッチング回路35が形成されている。このスイッチング回路35は、供給された直流電流を所定の高周波電流に変換するものであり、このスイッチング回路35にて発生された高周波電流は、電力用1次コイル4に通電される。またスイッチング回路35にはこのスイッチング回路35にて発生される高周波電流の出力を制御する制御信号を発する制御回路37が接続されている。この制御回路37には信号用1次コイル40が接続されており、この信号用1次コイル40にて発生する誘導電流によって、制御回路37の動作が制御される。
【0007】
また携帯電話機本体50のような電力が供給される側の機器に設けられる回路には、電力用1次コイル4にて発生される磁束内に配置される電力用2次コイル9が設けられており、この電力用2次コイル9には、電力用1次コイル4にて発生する磁束により誘導電流が発生する。電力用2次コイル9には出力回路38が接続されており、誘導電流はこの出力回路38に供給されて、整流や周波数変換等の処理がなされる。処理後の電流は、電気機器2′の駆動用の本体回路39に供給され、電気機器2′の駆動源として使用される。また出力回路38には信号用2次コイル41が接続されており、出力回路38は、出力回路38に供給される誘導電流の出力レベルに応じた高周波信号を信号用2次コイル41に出力するようになっている。
【0008】
充電器51と携帯電話機本体50のような機器に上記のような構成の回路を設けると、充電器51に対して携帯電話機本体50を取り付けることにより携帯電話機本体50に無接点にて電力を供給することができる。電力の供給は、高周波電流が通電された電力用1次コイル4で発生する磁束内に電力用2次コイル9を配置することにより電力用2次コイル9に誘導電流を発生させることによって行われるものである。またこのときに供給電力の出力の調整は、供給電力の出力レベルに応じた高周波信号が信号用2次コイル41に出力されることにより発生する磁束内に信号用1次コイル40を配置することにより信号用1次コイル40に供給電力の出力レベルに応じた誘導電力を発生させ、この誘導電力を制御信号としてスイッチング回路35に入力することにより行われる。
【0009】
一方、無接点にて電力を供給して渦電流を発生させて発熱させ、この熱を利用する場合の回路構成を図33に示す。
【0010】
電磁調理器55のような電力を供給する側の機器に設けられる回路には、図22に示す回路と同様の整流回路36、スイッチング回路35、電力用1次コイル4が設けられており、商用交流電源44から供給された交流電流を整流回路36にて整流し、整流された直流電流をスイッチング回路35にて高周波電流に変換し、この高周波電流を電力用1次コイル4に供給するようにしている。また、鍋54等の金属製の調理器具は、電力用1次コイル4にて発生する磁束内に配置され、この磁束によって金属製の調理器具に渦電流が発生して発熱するものである。
【0011】
このようにして無接点にて電力を給電すると、電力を供給する側の機器と供給される側の機器との間をコード52等にて接続する必要がなくなる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記のように無接点にて電力を給電するようにしても、充電器51や電磁調理器55等のような電力を供給する側の機器には、やはりコード52を設けて電源プラグ53とコンセント差込口56と接続しなければならず、家具1等の上に配置して使用する場合はコード52が邪魔になるものであった。また使用しないときには家具1の上から片づけなければならず、手間がかかるものであった。
【0013】
また、家具1に電磁調理器55を組み合わせた技術として、特開平5−285018号公報や、特開平7−245180号公報等に開示されているものが提案されるようになってきているが、このような従来技術は電磁調理器55にのみ給電できるものであり、無接点にてコードレス機器に給電してその電力を駆動電力として利用できるものではなかった。
【0014】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、電力が供給されるコードレス機器と、コードレス機器に無接点にて電力を供給する機器とから構成され、コードレス機器に供給された電力を駆動電力として使用することができ、コードレス機器を家具の上で使用する際に電源との接続・脱離が容易であり、電力を供給する機器が場所をとらない等の使用勝手がよく、また家具の機能性、デザイン性を損なうことがなく、また掃除等のメンテナンスが簡単にでき、しかもコードレス機器に電力を供給する際のコードレス機器の配置位置を容易に識別することができる無接点型給電装置を提供することを目的とするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に係る無接点給電装置は、電力が供給される電力用1次コイル4を有する電力伝送部3を備えた家具1と、この家具1に対して所定の配置位置に配置された状態で電力用1次コイル4による磁束内に配置される電力用2次コイル9を備えたコードレス機器2と、家具1に対するコードレス機器2の所定の配置位置を報知する報知手段7とを具備し、前記報知手段が、前記電力伝送部3の設置位置を囲む複数の発光ダイオードで構成されることを特徴とするものである。
【0022】
また、家具1に配置されているコードレス機器2の配置位置と、家具1におけるコードレス機器2の所定の配置位置との間の位置ずれの程度を報知する上記報知手段7を具備して成ることを特徴とするものである。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1の構成に加えて、上記家具1が信号用1次コイル40、補助巻線コイル47、検知回路46及び1次側回路5を備えると共に、上記コードレス機器2が信号用2次コイル41及び2次側回路10を備えることを特徴とする。前記信号用1次コイル40は、コードレス機器2が家具1に対して所定の配置位置に配置された状態で、電力用2次コイル9に発生する誘導電流に応じた誘導電流が発生する。前記2次側回路10は、電力用2次コイル9で発生する誘導電流の出力レベルに応じた高周波信号を信号用2次コイル41に出力する。前記1次側回路5は信号用1次コイル40で発生する誘導電流に基づいて電力用1次コイル4への高周波電流の出力を制御する。前記検知回路46は、コードレス機器2が家具1上の所定の配置位置に配置されて補助巻線コイル47に発生する誘導電流が位置検知レベルに達したことを検知した場合に上記報知手段7を作動させるための信号を出力するものである。
本発明の請求項3に係る無接点給電装置は、電力が供給される電力用1次コイル4を有する電力伝送部3を備えた家具1と、この家具1に対して所定の配置位置に配置された状態で電力用1次コイル4による磁束内に配置される電力用2次コイル9を備えたコードレス機器2と、家具1に対するコードレス機器2の所定の配置位置を報知する報知手段7とを具備し、前記報知手段が、前記電力伝送部3の設置位置を囲む複数の発光ダイオードで構成される。また、上記家具1が信号用1次コイル40及び1次側回路5を備えると共に、上記コードレス機器2が信号用2次コイル41及び2次側回路10を備えることを特徴とする。前記信号用1次コイル40は、コードレス機器2が家具1に対して所定の配置位置に配置された状態で、信号用2次コイル41に供給された高周波信号に応じた誘導電流が発生する。前記2次側回路10は、電力用2次コイル9で発生する誘導電流の出力レベルに応じた高周波信号を信号用2次コイル41に出力する。前記1次側回路5は信号用1次コイル40で発生する誘導電流に基づいて電力用1次コイル4への高周波電流の出力を制御すると共に、信号用1次コイル40に誘導電流が発生した場合に前記報知手段7を作動させる。
【0023】
また請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれかの構成に加えて、家具1に対してコードレス機器2が所定の配置位置に配置されている状態で電力用1次コイル4と電力用2次コイル9との間に配置される磁性体34を家具1又はコードレス機器2に設けて成ることを特徴とするものである。
【0024】
また請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4のいずれかの構成に加えて、コードレス機器2に給電された電力にて充電される充電池48をコードレス機器2に設けて成ることを特徴とするものである。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態及び参考形態を説明する。
【0026】
図1では、家具1としてテーブル1aを用いており、コードレス機器2として電気ポット2aを用いている。
【0027】
家具1の上面を構成する家具部材11(図1ではテーブル1aの天板11a)の内面側には、電力伝送部3が設けられており、電力伝送部3は外装であるケース体6の内部に電力用1次コイル4と、この電力用1次コイル4に高周波電流を供給するための1次側回路5を設けることにより構成されている。また電力伝送部3には電源用コード43が接続されており、この電源用コード43の電源プラグ8を商用電源コンセントの差込口に接続することにより、1次側回路5に電力を供給できるようになっている。
【0028】
一方、コードレス機器2の底部には電力用2次コイル9が設けられており、この電力用2次コイル9に発生した誘導電流からコードレス機器2を駆動するための出力電圧(2次側出力電圧)を得て、この出力電圧にてコードレス機器2を作動させるための2次側回路10も設けられている。
【0029】
そして、コードレス機器2を家具部材11における所定の配置位置に配置したときに、電力用1次コイル4に高周波電流が供給されることにより発生する磁束内に電力用2次コイル9が配置されるようにする。
【0030】
このような構成では、コードレス機器2に対して、磁気結合により無接点にて給電がなされる。すなわち、コードレス機器2を家具部材11上の所定の配置位置に配置し、商用電源コンセントの差込口から電源コード43を介して電力伝送部3に電力を供給すると、図3中に矢印で示すように電力用1次コイル4にて磁束が発生し、この磁束内に配置されているコードレス機器2の電力用2次コイル9に誘導電流が発生する。そしてコードレス機器2内の2次側回路10にて2次側出力電圧が得られるものである。
【0031】
また、図2に示す例では、家具1として箪笥1bを用い、コードレス機器2として照明器具2bを用いている。家具1の上面を構成する家具部材11(図2中では箪笥1bの上面板11b)の内面側には、上記と同様の電力伝送部3が設けられており、コードレス機器2の底部には上記と同様の電力用2次コイル9と2次側回路10が設けられているものである。
【0032】
このような構成では、コードレス機器2を家具1の上板上の、電力伝送部3が設けられている所定の配置位置に配置し、商用電源コンセントの差込口から電源コード43を介して電力伝送部3に電力を供給すると、図3に示すように電力用1次コイル4にて磁束が発生し、この磁束内に配置されているコードレス機器2の電力用2次コイル9に誘導電流が発生する。そしてコードレス機器2内の2次側回路10にこの誘導電流が供給されて、2次側出力電圧が得られるものである。
【0033】
更に、図1,2では図示はしていないが、本発明では家具1に対するコードレス機器2の所定の配置位置を報知する報知手段7を設けるものである。この報知手段7としては、家具1におけるコードレス機器2の所定の報知位置を直接表示するものや、家具1にコードレス機器2を配置した時にコードレス機器が所定の配置位置に配置されているか否かを報知するものを設けることができる。また報知手段は家具1とコードレス機器2とのいずれかに設けることができる。報知手段7の構成の詳細は後述する。
【0034】
家具1に設けられた電力伝送部3内の回路構成と、コードレス機器2内の回路構成の例を更に詳述する。
【0035】
図22のブロック図に示すように、家具1側の電力伝送部3には、電力用1次コイル4及び信号用1次コイル40が配設されている。また1次側回路5として、電力用1次コイル4に高周波電流を供給するための回路であるスイッチング回路35、制御回路37及び整流回路36が形成されている。整流回路36は商用交流電源44に接続され、商用交流電源44から供給された交流電流を直流電流に変換するものである。スイッチング回路35は整流回路36から供給された直流電流を高周波スイッチングにより高周波電流に変換し、電力用1次コイル4に供給するものである。制御回路37は信号用1次コイル40から供給される誘導電流に基づいてスイッチング回路35にて生成される高周波電流の出力を制御するものである。
【0036】
一方、コードレス機器2には、電力用2次コイル9及び信号用2次コイル41が配設されている。また2次側回路10として、出力回路38と本体回路39とが形成されている。出力回路38は電力用2次コイル9に発生した誘導電流が供給されることにより、コードレス機器2を駆動するための2次出力電圧を発生させるものである。またコードレス機器2を駆動させるための回路である本体回路39は出力回路38に接続されており、この本体回路39は出力回路38からの2次出力電圧の供給を受けて駆動するものである。また出力回路38は、本体回路39からの制御を受けて、信号用2次コイル41に本体回路39に供給される2次出力電圧の出力に応じた信号電流を供給するものである。
【0037】
家具1に対してコードレス機器2が所定の配置位置に配置されている状態では、上記の電力用1次コイル4と電力用2次コイル9とが位置合わせされた状態で対向するように配置され、更に上記の信号用1次コイル40と信号用2次コイル41とが位置合わせされた状態で対向するように配置されることとなるようにする。この状態で商用交流電源44から家具1側の電力伝送部3へ交流電流が供給されたら、電力用1次コイル4に高周波電流が供給され、電力用1次コイル4の周囲に磁束が発生する。電力用2次コイル9はこの磁束内に配置されることとなり、その結果発生する誘導電流が出力回路38に供給されて2次出力電圧が生成され、本体回路39に供給される。また2次出力電圧の出力に応じた信号電流が信号用2次コイル41に供給されると、信号用2次コイル41の周囲に磁束が発生する。信号用1次コイル40はこの磁束内に配置されることとなり、その結果発生する誘導電流が制御回路37に供給されて制御信号が生成され、この制御信号がスイッチング回路35に入力されることにより、電力用2次コイル9に供給される高周波電流の出力がフィードバック制御される。
【0038】
このとき、電力用1次コイル4に供給される高周波電流のパルス波形を、図24に示すように、右上がりの三角波とすると、電力用2次コイル9には、この高周波電流のオフ期間に右下がりの三角波のパルス波形を有する誘導電流が発生する。
【0039】
コードレス機器2が所定の配置位置から離れている場合、コードレス機器2と所定の配置位置とが充分離れているときには、電力用2次コイル9には誘導電流が発生せず、そのため信号用2次コイル41にも信号電流が供給されず、信号用1次コイル40に誘導電流が発生しない。この状態からコードレス機器2が所定の配置位置に近づいたら、電力用2次コイル9に誘導電流が発生し始めると共にそのパルスの振幅が大きくなってくる。それに従って、出力回路38から本体回路39に出力される2次出力電圧の値も大きくなってくる。そしてコードレス機器2が所定の配置位置に配置されたときに、出力回路38から出力される2次出力電圧の値が、本体回路39を駆動するための所定の値となるように制御されるようにする。図中において2次出力電圧の所定の電圧値を100%と表示している。
【0040】
ここで、図中の最下段に記載された一致度は、電力用一次コイルと電力用2次コイル9との配置位置がどの程度位置合わせされているかの目安を表示するものである。
【0041】
また、図中に示す例では、2次出力電圧の値が所定の値の120%を超えた場合に出力回路38から所定の制御信号が制御回路37に出力され、それに従って制御回路37が信号用2次コイル41に所定の信号電流(図示の例では三連続パルス電流)を供給するように制御されたものである。このとき信号用1次コイル40には信号用2次コイル41に供給されたパルス電流に応じた誘導電流(図示の例では三連続パルス電流)が発生してスイッチング回路35に入力され、スイッチング回路35はそれに応じてスイッチング周波数を変更し、2次出力電圧の値が低下するように制御する(図中のDの領域)。そしてこのように2次出力電圧の値が低下するように制御することによって、2次側出力電圧が図中に100%と表示している所定の値を下回った場合は、出力回路38から所定の制御信号が制御回路37に出力され、それに従って制御回路37が信号用2次コイル41に所定の信号電流(図示の例では二連続パルス電流)を供給するように制御される。このとき信号用1次コイル40には信号用2次コイル41に供給されたパルス電流に応じた誘導電流(図示の例では二連続パルス電流)が発生してスイッチング回路35に入力され、スイッチング回路35はそれに応じてスイッチング周波数を元に戻し、2次側出力電圧が上昇するように制御する。このようにして2次側出力電圧値をフィードバック制御することにより、2次側出力電圧値が一定の範囲の値に維持されるものである。
【0042】
また、コードレス機器2が所定の配置位置に配置されていない場合は家具1の電力伝送部3側のスイッチング回路35から電力用1次コイル4に供給される電流のパルス数を低減することにより電流の出力を低減して消費電力を低減し、コードレス機器2が所定の配置位置あるいは所定の配置位置付近に配置された時点でスイッチング回路35から電力用1次コイル4に所定の周波数の高周波電流を供給するように制御することができる。この場合、例えば図25に示すような制御を行うことができる。図示の例では、コードレス機器2が所定の配置位置から離れている場合には、スイッチング回路35から電力用1次コイル4にはパルス数の少ない電流が供給されている(図中のAの領域)。このときコードレス機器2が所定の配置位置に近づいたら、電力用2次コイル9に誘導電流が発生し始めると共にそのパルスの振幅が大きくなってくる。それに従って、出力回路38から本体回路39に出力される2次側出力電圧も大きくなってくる。そして2次側出力電圧が所定の値の95%を超えたら、出力回路38は信号用2次コイル41に所定の信号電流(図中では1パルス電流)を供給し、それに応じた誘導電流(図中では1パルス電流)が信号用1次コイル40に発生する(図中のBの領域)。この誘導電流が制御回路37により検知されたら、制御回路37はスイッチング回路35に制御信号を入力し、この制御信号に従って、スイッチング回路35がスイッチング周波数を変更し、電力用1次コイル4に所定の周波数の高周波電流を供給するように制御されるよう構成する。
【0043】
ここで、図中のCの領域は、2次出力電圧が所定の値の95%に達してはいるが、信号用1次コイル40にはスイッチング周波数を変更のために必要な誘導電流が発生していない状態であり、コードレス機器2が所定の配置位置又は配置位置付近に配置された時点と、このことを検知するまでの間の応答の遅れを示す。
【0044】
また、家具1に設けられた電力伝送部3内の回路構成と、コードレス機器2内の回路構成は、図26に示すように構成することもできる。ここでは、図22に示す回路構成に加えて、スイッチング回路35に接続される検知回路46を設け、この検知回路46に補助巻線コイル47を接続すると共にこの補助巻線コイル47を電力用1次コイル4の側方に配置したものである。このような回路構成においても、図22に示す場合と同様に制御して、コードレス機器2への給電や、2次出力電圧値のフィードバック制御を行うことができる。また、この図26に示す構成においても、図22に示す回路構成の場合と同様にして、消費電力を低減することができる。
【0045】
またこの図26に示す例では、補助巻線コイル47に発生する誘導電流の値の検出結果に基づいて消費電力を低減するように制御することもできる。
【0046】
まず、図26に示す構成において、図29(a)〜(d)に示すように、家具1上にコードレス機器2を配置する場合、消費電力を低減するための制御を行わない場合の動作を図28(a)に示す。図示の例では、まず、電力用1次コイル4に右上がりの三角波のパルス波形を有する高周波電流を供給すると、電力用2次コイル9には、この高周波電流のオフ期間に右下がりの三角波のパルス波形を有する誘導電流が発生する。
【0047】
コードレス機器2が図29(b)に示すように所定の配置位置から離れている場合、コードレス機器2と所定の配置位置とが充分離れているときには、図29(e)にも示すように、電力用2次コイル9には誘導電流が発生せず、そのため信号用2次コイル41にも信号電流が供給されず、信号用1次コイル40に誘導電流が発生しない。この状態から、図29(c)に示すようにコードレス機器2が所定の配置位置に近づいたら、図29(f)にも示すように、電力用2次コイル9に誘導電流が発生し始めると共にそのパルスの振幅が大きくなってくる。そして図29(d)に示すようにコードレス機器2が所定の配置位置に配置されて、電流用2次コイルに発生する誘導電流の振幅が所定の値(以下、給電レベルという。)を超えると、図29(g)にも示すように、出力回路38から出力される2次出力電圧の値が、本体回路39を駆動するための所定の値となるように制御されるようにする。一方、補助巻線コイル47には電力用2次コイル9に発生する誘導電流のパルス波形のオフ期間に、右上がりの三角波のパルス波形を有する誘導電流が発生するものであり、電力用2次コイル9に発生する誘導電流の振幅が大きくなるに従って、補助巻線コイル47に発生する誘導電流の振幅が大きくなる。
【0048】
図中の最下段に記載された一致度は、電力用一次コイルと電力用2次コイル9との配置位置がどの程度位置合わせされているかの目安を表示するものである。
【0049】
ここで、電力用2次コイル9に発生する誘導電流の振幅が給電レベルに達したときの、補助巻線コイル47に発生する誘導電流の振幅の値を位置検知判断レベルとする。そして、検知回路46は、補助巻線コイル47に発生する誘導電流の値が位置検知判断レベルに達したことを検知したら、スイッチング回路35に所定の制御信号を入力し、この制御信号に従って、スイッチング回路35がスイッチング周波数を変更し、電力用1次コイル4に所定の周波数の高周波電流を供給するよう制御されように構成する。図28中のAの領域は、補助巻線コイル47に発生する誘導電流の振幅が位置検知判断レベルに達していない領域であり、Bの領域は補助巻線コイル47に発生する誘導電流の振幅が位置検知判断レベルに達している領域を示す。またCの領域は電力用2次コイル9に発生する誘導電流の振幅は給電レベルに達しているが補助巻線コイル47に発生する誘導電流の振幅は位置検知判断レベルに達していない状態の領域であり、コードレス機器2が所定の配置位置又は配置位置付近に配置された時点と、このことを検知するまでの間の応答の遅れを示す。
【0050】
報知手段7としては、例えば図4に示すように、家具1の上面を構成する家具部材11(図4中ではテーブル1aの天板11a)の上面と、コードレス機器2(図4中では電気ポット2a)の底面とに、互いに凹凸嵌合する嵌合部13を形成することできる。図示の例では、嵌合部13として、家具部材11の上面に嵌合凸部13aを、コードレス機器2の底面に嵌合凹部13bを設けたものである。そして、嵌合部13同士を嵌合させることにより、コードレス機器2が家具1における所定の配置位置に配置されるようにするものである。
【0051】
このようにすると、嵌合部13同士を凹凸嵌合させることによりコードレス機器2を家具1上の所定の配置位置に配置することができる。但し、家具1上面に凹凸が形成されることとなって、家具1としての機能性やデザイン性を損なったり、掃除がしにくくなったりするという難点がある。
【0052】
図5に示す例は、家具1の外面形状を変化させずに報知手段7を構成したものであり、家具1における所定の配置位置、すなわち電力伝送部3の上方における家具1の上面に、可視表示を形成したものである。具体的には、図5(a)では、所定の配置位置に、家具1上面の他の部分とは異なる色に塗装・印刷等により彩色された彩色部12aによって、可視表示を形成している。図5(b)では、家具1上面の所定の配置位置に×印等の記号12bを塗装・印刷等により捺印して可視表示を形成したものである。図5(c)では、家具1上面の所定の配置位置に「置く」などのような文字12cを塗装・印刷等により印字して可視表示を形成したものである。これらの表示を付すために使用する塗料やインク等は一般的に使用されているものを用いることができるが、蛍光塗料を用いると、暗所においても家具1におけるコードレス機器2が配置されるべき所定の配置位置が認識できる。
【0053】
図6に示す例は、報知手段7として、コードレス機器2が家具1上の所定の配置位置に配置されたときに作動するように制御される電気機器を家具1に設けたものである。このような電気機器として、図6(a)ではテーブル1aに冷暖房装置15aを、図6(b)ではテーブル1aに空気清浄器15bをそれぞれ配設している。この場合、家具1上の所定の配置位置にコードレス機器2が配置されると、電気機器が作動して、コードレス機器2が所定の配置位置に配置されていることが報知されるものである。
【0054】
このようにして、コードレス機器2が家具1上の所定の配置位置に配置された状態で作動する報知手段7を家具1に設ける場合の回路構成の例を図23(a)及び図27(a)に示す。
【0055】
図23(a)に示す回路構成は、図22の構成に加えて、家具1側の電力伝送部3の制御回路37に報知手段7を接続し、制御回路37から入力される制御信号に応じて報知手段7を制御するように構成したものである。そして、コードレス機器2が家具1上の所定の配置位置に配置されて信号用2次コイル41に所定の信号電流が供給され、それに応じた誘導電流が信号用1次コイル40に発生したことが制御回路37により検知されたら(前述の図24,25参照)、制御回路37にて報知手段7を作動させるように構成するものである。
【0056】
一方、図27(a)に示す回路構成は、図26の構成に加えて、家具1側の検知回路46に報知手段制御回路42を接続して設けると共に、報知手段制御回路42に報知手段7を接続して設け、検知回路46から入力される入力信号に応じて報知手段制御回路42にて報知手段7を制御するように構成したものである。そして、コードレス機器2が家具1上の所定の配置位置に配置されて補助巻線コイル47に発生する誘導電流が位置検知レベルに達したことを検知回路46が検知したら(前述の図28参照)、検知回路46が所定の入力信号を報知手段制御回路42に入力し、入力信号が入力された報知手段制御回路42が報知手段7を作動させるように構成するものである。
【0057】
図7,8,9に示す例は、報知手段7として、家具1又はコードレス機器2にLED(発光ダイオード)ランプ14を設けたものである。このLEDランプ14は、コードレス機器2が所定の配置位置に配置されている場合と、コードレス機器2が所定の配置位置に配置されていない場合とでは、明滅パターンが変化するように制御される。ここで、家具1側の電力用1次コイル4とコードレス機器2側の電力用2次コイル9とは、厳密に位置合わせしなくても給電を行うことはできるが、厳密に位置合わせする方が電力の伝送効率が高くなるため、LEDランプ14の配置位置からコードレス機器2の所定の配置位置を正確に識別できるようにLEDランプ14を設けることが好ましい。
【0058】
図7(a)は家具1(テーブル1a)の側面の内側に、LED駆動回路が内装されているLED駆動装置15を配設し、テーブル1a側面にこのLED駆動装置15にて明滅が制御されるLEDランプ14を配設して、報知手段7を構成している。LED駆動装置15と電力伝送部3とは信号線にて接続されている。
【0059】
また図7(b)はコードレス機器2である電気ポット2aの側面にLEDランプ14を配設して報知手段7を構成している。
【0060】
また図8(a)は、家具1であるテーブル1aの天板11aの裏面に複数(図中では4個)の電力伝送部3を設け、各電力伝送部3の設置位置に対応する家具1の上面にLEDランプ14を配設して報知手段7を構成し、LEDランプ14の配置位置によってコードレス機器2の所定の配置位置を報知するようにしたものである。
【0061】
また図9では、家具1であるテーブル1aの裏面に設けた電力伝送部3の設置位置を囲むように、家具1の上面に複数(図中では3個)のLEDランプ14を配設して報知手段7を構成し、複数のLEDランプ14に囲まれた部分がコードレス機器2の所定の配置位置であることを報知するようにしたものである。
【0062】
ここで、家具1の外面にLEDランプ14を配設するにあたっては、図8(b)に示すように、家具1の外面を構成する家具部材11に貫通孔16を形成してこの貫通孔16内にLEDランプ14を配置し、貫通孔16の外側の開口をアクリル樹脂等からなる透明パネル17を用いて閉塞すると共に家具部材11の外面と透明パネル17の外面とが面一となるように形成することにより行うことができる。
【0063】
このようにして報知手段7をLEDランプ14にて構成するにあたり、回路構成は図23,27に示すように構成することができる。
【0064】
コードレス機器2が家具1上の所定の配置位置に配置されている状態と所定の配置位置に配置されていない状態とでは異なる動作をする報知手段7を家具1に設ける場合の回路構成の例は、図23(a)及び図27(a)に示す通りである。
【0065】
図23(a)に示す回路構成は、図22の構成に加えて、家具1側の電力伝送部3の制御回路37に報知手段7を接続し、制御回路37から入力される制御信号に応じて報知手段7を制御するように構成したものである。そして、コードレス機器2が家具1上の所定の配置位置に配置されておらず、信号用2次コイル41に所定の信号電流が供給されず、それに応じた誘導電流が信号用1次コイル40に発生していない状態では、制御回路37は報知手段7が所定の動作を行うように制御し、コードレス機器2が家具1上の所定の配置位置に配置されて信号用2次コイル41に所定の信号電流が供給され、それに応じた誘導電流が信号用1次コイル40に発生したことが制御回路37により検知されたら、制御回路37は報知手段7が他の所定の動作を行うように制御するように構成するものである(前述の図24,25参照)。
【0066】
また、図27(a)に示す回路構成は、図26の構成に加えて、家具1側の検知回路46に報知手段制御回路42を接続して設けると共に、報知手段制御回路42に報知手段7を接続して設け、検知回路46から入力される入力信号に応じて報知手段制御回路42にて報知手段7を制御するように構成したものである。そして、コードレス機器2が家具1上の所定の配置位置に配置されておらず、補助巻線コイル47に発生する誘導電流が位置検知レベルに達していない場合は、報知手段制御回路42は報知手段7が所定の動作を行うように制御し、コードレス機器2が家具1上の所定の配置位置に配置されて補助巻線コイル47に発生する誘導電流が位置検知レベルに達したことを検知回路46が検知したら(前述の図28参照)、検知回路46が所定の入力信号を報知手段制御回路42に入力し、入力信号が入力された報知手段制御回路42が、報知手段7が他の所定の動作を行うように制御するように構成するものである。
【0067】
一方、コードレス機器2が家具1上の所定の配置位置に配置されている状態と所定の配置位置に配置されていない状態とでは異なる動作をする報知手段7をコードレス機器2に設ける場合の回路構成の例は、図23(b)及び図27(b)に示す通りである。
【0068】
図23(b)に示す回路構成は、図22の構成に加えて、コードレス機器2の出力回路38に報知手段制御回路42を接続して設け、報知手段制御回路42に報知手段7を接続し、出力回路38から入力される入力信号に応じて報知手段制御回路42が報知手段7を制御するように構成したものである。そして、コードレス機器2が家具1上の所定の配置位置に配置されず、出力回路38にて発生する2次出力電圧が所定の値に達しない状態では、報知手段制御回路42は報知手段7が所定の動作を行うように制御し、コードレス機器2が家具1上の所定の配置位置に配置されて出力回路38にて所定の値の2次出力電圧が発生されたら、出力回路38は報知手段制御回路42に所定の入力信号を入力し、入力信号が入力された報知手段制御回路42はそれに応じて報知手段7が他の所定の動作を行うように制御するように構成するものである。
【0069】
また、図27(b)に示す回路構成は、図26の構成に加えて、コードレス機器2側の出力回路38に報知手段制御回路42を接続して設けると共に、報知手段制御回路42に報知手段7を接続して設け、検知回路46から入力される入力信号に応じて報知手段制御回路42にて報知手段7を制御するように構成したものである。そして、コードレス機器2が家具1上の所定の配置位置に配置されておらず、電力用2次コイル9に発生する誘導電流が給電レベルに達していない場合は、報知手段制御回路42は報知手段7が所定の動作を行うように制御し、コードレス機器2が家具1上の所定の配置位置に配置されて電力用2次コイル9に発生する誘導電流が給電レベルに達したことを出力回路38が検知したら、出力回路38が所定の入力信号を報知手段制御回路42に入力し、入力信号が入力された報知手段制御回路42が、報知手段7が他の所定の動作を行うように制御するように構成するものである(前述の図28参照)。
【0070】
上記のようにして家具1やコードレス機器2に配設した報知手段7であるLEDランプ14の、コードレス機器2が所定の配置位置に配置されている場合と、コードレス機器2が所定の配置位置に配置されていない場合とでの、明滅パターンの変化の例を図10に示す。ここで、図10(a)〜(c)はそれぞれ、上段がコードレス機器2が所定の配置位置に配置されていない状態でのLEDランプ14の明滅パターンを、下段がコードレス機器2が所定の配置位置に配置されている状態でのLEDランプ14の明滅パターンを示すものであり、時間経過によるLEDランプ14の消灯状態と点灯状態の変化を示す。各明滅パターンにおいて「○」は消灯状態を、「●」は点灯状態を示し、これらを時間経過に従って左から右に順に並べて示している。図10(a)に示す例では、コードレス機器2が所定の配置位置に配置されていない状態ではLEDランプ14は消灯し続け、コードレス機器2が所定の配置位置に配置されている状態ではLEDランプ14は点灯し続けている。図10(b)に示す例では、コードレス機器2が所定の配置位置に配置されていない状態ではLEDランプ14は消灯し続け、コードレス機器2が所定の配置位置に配置されている状態ではLEDランプ14は点灯と消灯を繰り返して点滅する。図10(c)に示す例では、コードレス機器2が所定の配置位置に配置されていない状態と所定の配置位置に配置されている状態とでは、共にLEDランプ14は点灯と消滅を繰り返すが、コードレス機器2が所定の配置位置に配置されている状態の方が、LEDランプ14が消灯している時間がより短くなっている。
【0071】
ここで、図8や図9に示すようにLEDランプ14が家具1の上面に配設されている場合は、LEDランプ14が点灯していてもその上にコードレス機器2が載置され、LEDランプ14が塞がれて見えなくなるおそれがある。この場合、図10(c)に示すもののように、コードレス機器2が所定の配置位置に配置していない状態でもLEDランプ14が点灯あるいは点滅するように制御し、LEDランプ14が点滅又は点灯していないときはコードレス機器2がLEDランプ14の上方に配置されて、所定の配置位置に配置されていることが識別できるようにすることが好ましい。またあるいは、複数個のLEDランプ14を、コードレス機器2の所定の配置位置の中心を囲むように配設して、LEDランプ14が所定の配置位置に配置されているときも、配置されていないときにも、常にいずれかのLEDランプ14を視認することができるようにしても良い。
【0072】
また図10(a)〜(c)に示すようにLEDランプ14を制御する場合、コードレス機器2が所定の配置位置に配置されたときは、LEDランプ14は一定時間点灯又は点滅を行い、その後は消灯するようにし、更にコードレス機器2が所定の配置位置から位置ずれした場合に、所定の配置位置に配置されていない場合の動作を開始するように制御することが好ましく、この場合消費電力を低減することができる。また暗所における操作を容易に行うようにするためには、図10(c)に示すように、コードレス機器2が所定の配置位置に配置されているときも、配置されていないときも、いずれもLEDランプ14が点灯又は点滅するように制御されることが好ましい。
【0073】
また図11に示す例では、家具1又はコードレス機器2のうちの一方に、報知手段7として照明装置18を設けたものである。この照明装置18は、コードレス機器2が所定の配置位置に配置されている場合と、コードレス機器2が所定の配置位置に配置されていない場合とでは、点灯状態が変化するように構成されている。図11(a)は家具1であるテーブル1aの上面の隅部に、蛍光灯19を備えた照明装置18を載置したものであり、その回路構成は図23(a)や図27(a)に示すように構成することができる。また図11(b)はコードレス機器2である電気ポット2aの上部側面に照明装置18を一体に配設したものであり、その回路構成は図23(b)や図27(b)に示すように構成することができる。この照明装置18は、例えば図12(a)に示すように、コードレス機器2が家具1上の所定の配置位置に配置されている状態で点灯し、コードレス機器2が家具1上の所定の配置位置に配置されていない状態で消灯するように制御される。また照明装置18として蛍光灯19と夏目球20のような二種類の照明灯を有するものを用いる場合は、例えば図12(b)に示すように、コードレス機器2が家具1上の所定の配置位置に配置されている状態で蛍光灯19が点灯すると共に夏目球20が消灯し、コードレス機器2が家具1上の所定の配置位置に配置されていない状態で蛍光灯19が消灯すると共に夏目球20が点灯するように制御されるようにしても良い。
【0074】
図13は、家具1に設けられた電力伝送部3に、報知手段7としてブザー等の音発生装置21を配設したものであり、この音発生装置21にてブザー音や音声等の音を発生させることにより、コードレス機器2が家具1における所定の配置位置に配置されているか否かを報知するようにしたものであり、回路構成としては図23(a)や図27(a)に示すように構成することができる。例えばコードレス機器2が所定の配置位置に配置されていない状態では音発生装置21からはブザー音や音声等の音が発生されず、コードレス機器2が所定の配置位置に配置されたら音発生装置21からブザー音や音声等が発生されるように制御されるようにする。この場合、家具1やコードレス機器2の方を向いて視認しなくてもコードレス機器2が家具1における所定の配置位置に配置されているか否かが確認できる。尚、音発生装置21としては、ブザー等に限らず、適宜のものを用いることができる。また音発生装置21の設置位置や構成、報知方法等も、ここで例示した構成に限定されるものでなく、適宜の構成を採用することができる。
【0075】
LEDランプ14や照明装置18や音発生装置21等によって報知手段7を構成するにあたっては、これらの報知手段7によって、コードレス機器2が家具1上の所定の配置位置からどの程度ずれているかを報知するように構成することもできる。
【0076】
例えば、報知手段7をLEDランプ14にて構成する場合、図19(a)に示すように、コードレス機器2と家具1上の所定の配置位置との位置関係を、コードレス機器2が家具1上の所定の配置位置に配置されている状態(正位置)、正位置よりも所定の配置位置から少し離れた状態(近位置)、近位置よりも所定の配置位置から離れているが電力用1次コイル4にて発生する磁束の影響がわずかに電力用2次コイル9に及んで誘導電流が発生する状態(遠位置)、電力用1次コイル4にて発生する影響が電力用2次コイル9にほとんど及ばず、電力用2次コイル9で誘導電流が発生しない状態(誤位置)に段階分けし、LEDを、誤位置では消灯し、遠位置では遅い周期で点滅し、近位置では速い周期で点滅し、正位置では連続的に点灯するように制御するものである。
【0077】
また図19(b)に示すように、報知手段7を一列に並んだ複数(図示の例では6個)のランプからなるレベルランプにて構成し、コードレス機器2と家具1上の所定の配置位置との位置関係を、正位置、誤位置、並びに正位置と誤位置の間の、レベルランプの個数に応じた近位置から遠位置までの複数段階の配置位置に段階分けし、レベルランプを、誤位置では全てのランプが消灯し、正位置では全てのランプが点灯し、遠位置から近位置までの複数段階の配置位置では遠位置から近位置に近づくに従って一つずつランプが点灯するように制御するものである。ここで図中の「□」は消灯状態のランプを、「■」は点灯状態のランプを示す。
【0078】
また報知手段7をブザーにて構成する場合は、例えば図20(a)に示すように、コードレス機器2と家具1上の所定の配置位置との位置関係を、正位置、近位置、遠位置、誤位置に段階分けし、誤位置ではブザー音が鳴らず無音の状態となり、遠位置ではブザー音が遅い周期で鳴り、近位置ではブザー音が速い周期で鳴り、正位置ではブザー音が連続的に鳴るように制御するものである。
【0079】
また報知手段7を音声発生装置にて構成する場合は、例えば図20(b)に示すように、コードレス機器2と家具1上の所定の配置位置との位置関係を、正位置、近位置、遠位置、誤位置に段階分けし、誤位置では「外れています」等の音声が発せられ、遠位置では「遠いです」等の音声が発せられ、近位置では「近いです」等の音声が発せられ、正位置では「正しく設置されています」等の音声が発せられるように制御するものである。
【0080】
上記のように報知手段7によってコードレス機器2の所定の配置位置との間の位置ずれの程度を検知してその検知結果を報知手段7にて報知する機構を説明する。
【0081】
回路構成を図23(a)に示すように構成する場合について説明する。図24,25に示すように、コードレス機器2が所定の配置位置に近づいて、電力用一次コイルと電力用二次コイルとの位置が一致するようになるに従い、電力用2次コイル9に発生する誘導電力の振幅や、2次側出力電圧の値が大きくなっていく。そこで、出力回路38にて、この電力用2次コイル9の誘導電流の振幅や2次側出力電圧の値の大きさを、コードレス機器2と所定の配置位置との間の位置ずれの程度として検知し、この位置ずれの程度に応じて、信号用2次コイル41に所定の信号電流を供給する。このとき信号用1次コイル40に、信号電流に応じた誘導電流が発生し、この誘導電流を検知した制御回路37はコードレス機器2と所定の配置位置との位置ずれの程度に応じて、既述のように報知手段7を制御するものである。
【0082】
また回路構成を図23(b)に示すように構成する場合について説明する。図24,25に示す用に、コードレス機器2が所定の配置位置に近づいて、電力用一次コイルと電力用二次コイルとの位置が一致するようになるに従い、2次側出力電圧の値が大きくなっていく。そこで、出力回路38にて、この電力用2次コイル9の誘導電流の振幅や2次側出力電圧の値の大きさを、コードレス機器2と所定の配置位置との間の位置ずれの程度として検知し、この位置ずれの程度に応じて、報知手段制御回路42に所定の入力信号を入力する。このとき報知手段制御回路42が、コードレス機器2と所定の配置位置との位置ずれの程度に応じて、既述のように報知手段7を制御するものである。
【0083】
また回路構成を図27(a)に示すように構成する場合について説明する。図28に示すように、コードレス機器2が所定の配置位置に近づいて、電力用一次コイルと電力用二次コイルとの位置が一致するようになるに従い、電力用2次コイル9に発生する誘導電力の振幅が大きくなり、それに従って補助巻線コイル47に発生する誘導電流の振幅も大きくなる。検知回路46はこの補助巻線コイル47の誘導電流の振幅をコードレス機器2と所定の配置位置との間の位置ずれの程度として検知し、この位置ずれの程度に応じて、報知手段制御回路42の所定の入力信号を入力する。このとき報知手段制御回路42が、コードレス機器2と所定の配置位置との位置ずれの程度に応じて、既述のように報知手段7を制御するものである。
【0084】
また回路構成を図27(b)に示すように構成する場合について説明する。図28に示すように、コードレス機器2が所定の配置位置に近づいて、電力用一次コイルと電力用二次コイルとの位置が一致するようになるに従い、電力用2次コイル9に発生する誘導電力の振幅が大きくなる。出力回路38はこの電力用2次コイル9の誘導電流の振幅をコードレス機器2と所定の配置位置との間の位置ずれの程度として検知し、この位置ずれの程度に応じて、報知手段制御回路42の所定の入力信号を入力する。このとき報知手段制御回路42が、コードレス機器2と所定の配置位置との位置ずれの程度に応じて、既述のように報知手段7を制御するものである。
【0085】
図14に示す例では、図1に示した構成に加えて、家具1であるテーブル1aの上面を構成する部材である上面板11bの裏面側に二個の磁石22を配設し、一方、コードレス機器2である電気ポット2aの底部にも二個の磁石22を配設して報知手段7を構成したものである。このとき家具1に配設された二個の磁石22はそれぞれ電力伝送部3の両側に電力用1次コイル4を挟むように配置されており、一方、コードレス機器2に配設された二個の磁石22はそれぞれ電力用2次コイル9の両側に電力用2次コイル9を挟むように配置されているものである。そして、コードレス機器2を家具1上の所定の配置位置に配置された状態では、電力用1次コイル4と電力用2次コイル9とが対向するように配置され、更に家具1側の磁石22とコードレス機器2側の磁石22とが位置合わせされて上下に異極同士が対向する状態で配置されるようにする。この場合、コードレス機器2を家具1上の所定の配置位置付近まで近づけると、家具1側とコードレス機器2側の磁石22同士間に働く引力によって、コードレス機器2が家具1上の所定の配置位置に配置されることにより、家具1におけるコードレス機器2の所定の配置位置が報知される。所定の配置位置に配置された後のコードレス機器2は、磁石22間の引力によって保持されて、その配置位置がずれにくいものであり、安定してコードレス機器2を使用することができる。ここで、磁石22の設置位置、個数及び構成は上記の構成に限られず、適宜の構成を採用することができる。
【0086】
図15に示す例では、図1の構成に加えて、テーブル1a(家具1)の天板11a(家具部材11)に、電力伝送部3内に連通する上下方向の貫通孔25を形成する。図示の例では、電力伝送部3の外装を構成するケース体6は、上部開口が家具1の家具部材11の内面側に当接するように設けられており、貫通孔25はこのケース体6の内部と連通するように形成されている。ここでケース体6内には、底面から情報に向けて複数のボス27が突設され、このボス上に1次側回路5が形成された基板が配置されている。この基板はビス等の固着具28にてボスに固着されている。基板の上面には電力用1次コイルが配置されている。この貫通孔25は、図示の例では矩形状に形成されており、その内面側に、外面側よりも内径が小さくなって内側方に突出する段差部26が形成されている。一方、家具1とは別部材である報知部材23は板状に形成されており、平面視寸法は貫通孔25と略同一に形成されている。この報知部材23の外周面には、外面側に、内面側よりも外形が大きくなって外側方に突出する段差部24が形成されており、報知部材23の外面側の外形と貫通孔25の外面側の内径とが合致し、報知部材23の内面側の外形と貫通孔25の内面側の内径とが合致するように形成されている。そして報知部材23が家具1の外面側から貫通孔25に装着されることにより、貫通孔25が報知部材23にて閉塞され、この状態で報知部材23の外面は家具1の外面と略面一に形成される。この報知部材23にて報知手段7が構成される。このとき報知部材23と貫通孔25の段差部24,26同士が係合されることにより報知部材23の落ち込みが防止されている。この報知部材23は、家具1におけるコードレス機器2の所定の配置位置に配設されることとなり、この報知部材23を視認することにより、コードレス機器2の所定の配置位置が確認できる。またこの報知部材23を取り外すと、貫通孔25を介して電力伝送部3内が露出することとなり、電力伝送部3の電力用1次コイル4や回路等のメンテナンスを容易に行うことができる。
【0087】
また図16に示す例では、図16(a)(b)に示すように、報知部材23及び貫通孔25は、平面視円形状に形成されている。また貫通孔25の内周面には、段差部26が一部切り欠かれた形状を有する切欠部29が形成されており、この切欠部29においては、貫通孔25の内周面は外面側と内面側とが面一に形成されている。このため、報知部材23を貫通孔25に装着した状態で、報知部材23の切欠部29に配置されている一側部を内方に向けて押圧すると、図16(c)に示すよう、報知部材23の他側部が外方に向けて突出することとなり、報知部材23を家具1から容易に取り外しやすくなる。
【0088】
また図17に示す例では、報知部材23の一部から側方に向けて突出する取手片30が延設されており、一方、貫通孔25にはこの取手片30に合致する取手用孔部31が形成されている。この取手用孔部31の内周面には段差部が形成されておらず、内面側と外面側とが面一に形成されている。このため、報知部材23を貫通孔25に装着した状態で、報知部材23の取手用孔部31に配置されている取手片30を内方に向けて押圧すると、報知部材23の取手片30とは反対側の側部が外方に向けて突出することとなり、報知部材23を家具1から容易に取り外しやすくなる。
【0089】
尚、上記の図15〜17に示す報知部材23は、家具1とは別部材であり、あるいは家具1の外面と別色のものであればコードレス機器2の所定の配置位置を容易に認識できるが、別部材ではなかったり、同色であったとしても、家具1とは別体のものとして認識できるものであれば良い。また一つの家具1に対して複数個設けても良い。また板状に形成されていなくても良く、適宜の構成を採用することができる。また家具1から取り外すための構成も上記のものに限られない。
【0090】
図18に示す例では、報知部材23と電力伝送部3のケース体6とを一体に形成したものである。
【0091】
図18(a)では、報知部材23の下面側には、電力伝送部3のケース体6が一体に形成されており、電力伝送部3のケース体6の上面側は報知部材23にて閉塞されている。報知部材23の外周縁部は電力伝送部3のケース体6の側面よりも外側方に突出するフランジ部31として形成されている。一方、家具1の家具部材11に形成されている貫通孔25は、平面視寸法が報知部材23と略同一に形成され、内周面の内側にはフランジ部31が係止される段差部26が形成されている。そして電力伝送部3のケース体6を家具1の家具部材11の外側から貫通孔25に挿通すると共に報知部材23のフランジ部31を段差部26に係止させることで家具1に対して取り付けられるものであり、このとき報知部材23の外面は家具1の家具部材11の外面と面一に形成される。またこの報知部材23と電力伝送部3とを貫通孔25から外方に引き出すことにより電力伝送部3は家具1から容易に取り外される。
【0092】
また図18(b)では報知部材23の下面側には、電力伝送部3のケース体6が一体形成されており、電力伝送部3のケース体6の上面側は報知部材23にて閉塞されている。報知部材23の外側端部はケース体6の外周面と面一に形成されており、ケース体6の外周面からは、外方に向けて取付リブ32が突設されている。一方、家具1の家具部材11に形成されている貫通孔25は、平面視寸法が報知部材23と略同一に形成されており、その内周面は全面に亘って面一に形成されている。ここで、報知部材23の上面と取付リブ32の上面との間の段差の寸法と、家具1の家具部材11の厚みの寸法は略同一に形成されている。そして、報知部材23を家具1の家具部材11の内側から貫通孔25に挿通すると共に取付リブ32を家具部材11の内面に係止させ、螺子等の固着具33にて取付リブ32と家具部材11とを固着することにより家具1に対して報知部材23と電力伝送部3とが取り付けられる。また固着具33を取り外すことにより電力伝送部3のケース体6は家具1から容易に取り外される。
【0093】
上記のように電力伝送部3と報知部材23とを一体に形成すると共に家具1に対して着脱自在に形成すると、電力伝送部3のメンテナンスが容易となるものであり、またコードレス機器2の種類に応じた給電出力の変動に伴って、容易に電力伝送部3を交換することができ、コードレス機器2へ効率良く給電を行うことができるものである。尚、電力伝送部3と報知部材23との一体物の着脱方式の構成は、上記のような構成に限定されず、適宜の構成を適用することができる。
【0094】
図21(a)に示す例は、電力伝送部3が設けられている家具部材11に、電力用1次コイル4と位置合わせさせて、貫通孔49を形成すると共にこの貫通孔49内に磁性体34を設けたものである。このようにすると、図21(a)に示すように、家具1に対してコードレス機器2が所定の配置位置に配置されている状態では、電力用1次コイル4と電力用2次コイル9との間に磁性体34が配置されることとなる。このとき電力用1次コイル4の周囲に形成される磁束は電力用1次コイル4と電力用2次コイル9の間の領域において拡散することが抑制されて、図21(b)に示すような磁性体34を設けていない場合と比較して、電力用2次コイル9の周囲の磁束密度が高くなる。この結果、電力用2次コイル9においては、電力用1次コイル4に流れる電流に応じて効率よく誘導電流が発生し、給電効率が向上するものである。
【0095】
図30に示す例では、コードレス機器2に、出力回路38に接続される充電池(蓄電池)48を設け、コードレス機器2に給電を行うにあたって充電池48を充電できるように構成したものである。
【0096】
図30(a)に示す例では、出力回路38と本体回路39とを接続する状態と出力回路38と充電池48とを接続する状態との間で回路の接続状態を切り替えるスイッチSwを設け、更に充電池48と本体回路39とを接続したものである。そして、コードレス機器2を家具1上の所定の配置位置に配置している状態で、スイッチSwを本体回路39と出力回路38とを接続する状態として、コードレス機器2を作動させ、またスイッチSwを充電池48と本体回路39とを接続する状態に切り替えることにより、充電池48を充電することができる。そして、コードレス機器2を家具1上の所定の配置位置から離間させた状態では、充電池48に充電された電力を本体回路39に供給して、コードレス機器2を作動させることができるものである。
【0097】
また図30(b)に示す例では、出力回路38、本体回路39及び充電池48を制御回路45を介して互いに接続し、コードレス機器2の動作状況に応じて、制御回路45によって出力回路38、本体回路39及び充電池48の間の接続状態を制御するようにしたものである。例えば、コードレス機器2を家具1上の所定の配置位置に配置している状態で、コードレス機器2を作動させると、出力回路38と本体回路39とを接続して家具1側から給電された電力にてコードレス機器2を作動させ、コードレス機器2を家具1上の所定の配置位置に配置している状態でコードレス機器2の作動を停止させると、出力回路38と充電池48とを接続して充電池48を充電し、更にコードレス機器2を家具1上の所定の配置位置から離間させた状態でコードレス機器2を作動させると、本体回路39と充電池48とを接続して充電池48に充電された電力を本体回路39に供給し、コードレス機器2を作動させることができるものである。
【0098】
【発明の効果】
上記のように本発明の請求項1に係る無接点給電装置は、電力が供給される電力用1次コイルを有する電力伝送部を備えた家具と、この家具に対して所定の配置位置に配置された状態で電力用1次コイルによる磁束内に配置される電力用2次コイルを備えたコードレス機器と、家具に対するコードレス機器の所定の配置位置を報知する報知手段とを具備するため、コードレス機器を家具上の所定の配置位置に配置することでコードレス機器に給電することができて、コードレス機器に供給された電力を駆動電力として使用することができ、またコードレス機器を家具の上で使用する際に電源との接続・脱離が容易であり、電力を供給する機器が場所をとらずに使用勝手がよく、また家具の機能性、デザイン性を損なうことがなく、また掃除等のメンテナンスが簡単にでき、しかもコードレス機器に電力を供給する際のコードレス機器の配置位置を容易に識別することができるものである。
また、前記報知手段が、前記電力伝送部の設置位置を囲む複数の発光ダイオードで構成されるため、複数の発光ダイオードに囲まれた部分がコードレス機器の所定の配置位置であることを報知することができ、使用者は発光ダイオードの配置位置や明滅パターンによってコードレス機器の所定の配置位置を認識することができるものである。
【0105】
また、家具に配置されているコードレス機器の配置位置と、家具におけるコードレス機器の所定の配置位置との間の位置ずれの程度を報知する上記報知手段を具備するため、この報知手段からの報知結果を基にして、コードレス機器を家具上の所定の配置位置に更に容易に配置することができるものである。
また請求項2に係る発明は、請求項1の構成に加えて、上記家具が信号用1次コイル、補助巻線コイル、検知回路及び1次側回路を備えると共に、上記コードレス機器が信号用2次コイル及び2次側回路を備え、前記信号用1次コイルは、コードレス機器が家具に対して所定の配置位置に配置された状態で、電力用2次コイルに発生する誘導電流に応じた誘導電流が発生するものであり、前記2次側回路は、電力用2次コイルで発生する誘導電流の出力レベルに応じた高周波信号を信号用2次コイルに出力するものであり、前記1次側回路は信号用1次コイルで発生する誘導電流に基づいて電力用1次コイルへの高周波電流の出力を制御するものであり、前記検知回路は、コードレス機器が家具上の所定の配置位置に配置されて補助巻線コイルに発生する誘導電流が位置検知レベルに達したことを検知した場合に上記報知手段を作動させるための信号を出力するものであるため、信号用1次コイルに発生する誘導電流を用いたフィードバック制御により、電力用2次コイルで発生する誘導電流の出力電圧値を一定の範囲の値に維持することが可能となり、更にコードレス機器が家具上の所定の配置位置に配置されて補助巻線コイルに発生する誘導電流が位置検知レベルに達したら、報知手段を作動させることができるものである。
また請求項3に記載に係る無接点給電装置は、電力が供給される電力用1次コイルを有する電力伝送部を備えた家具と、この家具に対して所定の配置位置に配置された状態で電力用1次コイルによる磁束内に配置される電力用2次コイルを備えたコードレス機器と、家具に対するコードレス機器の所定の配置位置を報知する報知手段とを具備するため、コードレス機器を家具上の所定の配置位置に配置することでコードレス機器に給電することができて、コードレス機器に供給された電力を駆動電力として使用することができ、またコードレス機器を家具の上で使用する際に電源との接続・脱離が容易であり、電力を供給する機器が場所をとらずに使用勝手がよく、また家具の機能性、デザイン性を損なうことがなく、また掃除等のメンテナンスが簡単にでき、しかもコードレス機器に電力を供給する際のコードレス機器の配置位置を容易に識別することができるものである。
また上記家具が信号用1次コイル及び1次側回路を備えると共に、上記コードレス機器が信号用2次コイル及び2次側回路を備え、前記信号用1次コイルは、コードレス機器が家具に対して所定の配置位置に配置された状態で、信号用2次コイルに供給された高周波信号に応じた誘導電流が発生するものであり、前記2次側回路は、電力用2次コイルで発生する誘導電流の出力レベルに応じた高周波信号を信号用2次コイルに出力するものであり、前記1次側回路は信号用1次コイルで発生する誘導電流に基づいて電力用1次コイルへの高周波電流の出力を制御すると共に、信号用1次コイルに誘導電流が発生した場合に上記報知手段を作動させるものであるため、信号用1次コイルに発生する誘導電流を用いたフィードバック制御により、電力用2次コイルで発生する誘導電流の出力電圧値を一定の範囲の値に維持することが可能となり、更にコードレス機器が家具上の所定の配置位置に配置されて信号用2次コイルに所定の信号電流が供給され、それに応じた誘導電流が信号用1次コイルに発生したら、報知手段を作動させることができるものである。
【0106】
また請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれかの構成に加えて、家具に対してコードレス機器が所定の配置位置に配置されている状態で電力用1次コイルと電力用2次コイルとの間に配置される磁性体を家具又はコードレス機器に設けたため、磁性体によって磁束の拡散が抑制されて電力用2次コイルの周囲の磁束密度が向上し、コードレス機器への給電効率が向上するものである。
【0107】
また請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4のいずれかの構成に加えて、コードレス機器に給電された電力にて充電される充電池をコードレス機器に設けたため、コードレス機器を所定の配置位置から離間させた状態においても充電池の電力にてコードレス機器を作動させることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 参考形態の一例を示すものであり、(a)は斜視図、(b)は(a)のA−A断面図である。
【図2】 参考形態の他例を示すものであり、(a)は斜視図、(b)は断面図である。
【図3】 参考形態の動作を示す一部拡大した断面図である。
【図4】 参考形態の更に他例を示すものであり、(a)は斜視図、(b)は断面図である。
【図5】 (a)〜(c)はそれぞれ参考形態の他例を示す斜視図である。
【図6】 (a)(b)はそれぞれ参考形態の更に他例を示す斜視図である。
【図7】 (a)(b)はそれぞれ参考形態の更に他例を示す斜視図である。
【図8】 (a)は参考形態の更に他例を示す斜視図、(b)は一部の断面図である。
【図9】 本発明の実施の形態の一例を示す一部の斜視図である。
【図10】 (a)〜(c)は図7〜9のいずれかに示す形態の動作の一例を示す概念図である。
【図11】 (a)(b)はそれぞれ参考形態の更に他例を示す斜視図である。
【図12】 (a)(b)は同上の参考形態の動作の一例を示す概念図である。
【図13】 参考形態の更に他例を示す斜視図である。
【図14】 参考形態の更に他例を示すものであり、(a)は斜視図、(b)は一部の断面図である。
【図15】 参考形態の更に他例を示すものであり、(a)は斜視図、(b)は一部の断面図である。
【図16】 参考形態の更に他例を示すものであり、(a)は斜視図、(b)(c)は一部の断面図である。
【図17】 参考形態の更に他例を示すものであり、(a)は斜視図、(b)は(a)のA−A断面図、(c)は(a)のB−B断面図である。
【図18】 参考形態の更に他例を示すものであり、(a)(b)は一部の断面図である。
【図19】 (a)は図7〜9のいずれかに示す形態の動作の一例を示す概念図、(b)は他の形態の動作の一例を示す概念図である。
【図20】 (a)(b)は図13に示す参考形態の動作の例を示す概念図である。
【図21】 (a)(b)は本発明の更に他の実施の形態の動作を説明する一部の断面図である。
【図22】 本発明における回路構成の一例を示すブロック図である。
【図23】 (a)は本発明における回路構成の他例を示すブロック図、(b)は回路構成の参考形態を示すブロック図である。
【図24】 図22,23に示す回路構成における電力用一次コイル及び電力用2次コイルに流れる電流の波形、2次出力電圧の電圧値、並びに信号用2次コイル及び信号用1次コイルに流れる電流の波形の一例を示すグラフである。
【図25】 図22,23に示す回路構成における電力用一次コイル及び電力用2次コイルに流れる電流の波形、2次出力電圧の電圧値、並びに信号用2次コイル及び信号用1次コイルに流れる電流の波形の他例を示すグラフである。
【図26】 本発明における回路構成の更に他例を示すブロック図である。
【図27】 (a)は本発明における回路構成の更に他例を示すブロック図、(b)は回路構成の参考形態を示すブロック図である。
【図28】 (a)(b)はそれぞれ図26,27に示す回路構成における、電力用1次コイル、電力用2次コイル及び補助巻線コイルに流れる電流の波形の一例を示すグラフである。
【図29】 (a)〜(d)は家具とコードレス機器との配置関係を示す概念図、(e)〜(g)はそれぞれ(b)〜(d)における配置関係に対応する、電力用1次コイル、電力用2次コイル及び補助巻線コイルに流れる電流の波形の一例を示すグラフである。
【図30】 (a)(b)はそれぞれ本発明の実施の形態の更に他例を示す概略の断面図である。
【図31】 (a)(b)はそれぞれ従来技術を示す斜視図である。
【図32】 (a)(b)は更に他の従来技術を示す斜視図である。
【図33】 図32(b)に示す従来技術における回路構成の一例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 家具
2 コードレス機器
3 電力伝送部
4 電力用1次コイル
5 1次側回路
7 報知手段
9 電力用2次コイル
10 2次側回路
18 照明装置
21 音発生装置
22 磁石
23 報知部材
34 磁性体
40 信号用1次コイル
41 信号用2次コイル
46 検知回路
47 補助巻線コイル
48 充電池
Claims (5)
- 電力が供給される電力用1次コイルを有する電力伝送部を備えた家具と、この家具に対して所定の配置位置に配置された状態で電力用1次コイルによる磁束内に配置される電力用2次コイルを備えたコードレス機器と、家具に対するコードレス機器の所定の配置位置を報知すると共に家具に配置されているコードレス機器の配置位置と、家具におけるコードレス機器の所定の配置位置との間の位置ずれの程度を報知する報知手段とを具備し、
前記報知手段が、前記電力伝送部の設置位置を囲む複数の発光ダイオードで構成されることを特徴とする無接点給電装置。 - 上記家具が信号用1次コイル、補助巻線コイル、検知回路及び1次側回路を備えると共に、上記コードレス機器が信号用2次コイル及び2次側回路を備え、
前記信号用1次コイルは、コードレス機器が家具に対して所定の配置位置に配置された状態で、電力用2次コイルに発生する誘導電流に応じた誘導電流が発生するものであり、
前記2次側回路は、電力用2次コイルで発生する誘導電流の出力レベルに応じた高周波信号を信号用2次コイルに出力するものであり、
前記1次側回路は信号用1次コイルで発生する誘導電流に基づいて電力用1次コイルへの高周波電流の出力を制御するものであり、
前記検知回路は、コードレス機器が家具上の所定の配置位置に配置されて補助巻線コイルに発生する誘導電流が位置検知レベルに達したことを検知した場合に上記報知手段を作動させるための信号を出力するものであることを特徴とする請求項1に記載の無接点給電装置。 - 電力が供給される電力用1次コイルを有する電力伝送部、信号用1次コイル及び1次側回路を備えた家具と、この家具に対して所定の配置位置に配置された状態で電力用1次コイルによる磁束内に配置される電力用2次コイル、信号用2次コイル及び2次側回路を備えたコードレス機器と、家具に対するコードレス機器の所定の配置位置を報知する報知手段とを具備し、
前記報知手段が、前記電力伝送部の設置位置を囲む複数の発光ダイオードで構成され、
前記信号用1次コイルは、コードレス機器が家具に対して所定の配置位置に配置された状態で、信号用2次コイルに供給された高周波信号に応じた誘導電流が発生するものであり、
前記2次側回路は、電力用2次コイルで発生する誘導電流の出力レベルに応じた高周波信号を信号用2次コイルに出力するものであり、
前記1次側回路は信号用1次コイルで発生する誘導電流に基づいて電力用1次コイルへの高周波電流の出力を制御すると共に、信号用1次コイルに誘導電流が発生した場合に前記報知手段を作動させるものであることを特徴とする無接点給電装置。 - 家具に対してコードレス機器が所定の配置位置に配置されている状態で電力用1次コイルと電力用2次コイルとの間に配置される磁性体を家具又はコードレス機器に設けて成ることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の無接点給電装置。
- コードレス機器に給電された電力にて充電される充電池をコードレス機器に設けて成ることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の無接点給電装置。
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