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JP4230185B2 - 色素増感光電変換素子 - Google Patents

色素増感光電変換素子 Download PDF

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JP4230185B2
JP4230185B2 JP2002257907A JP2002257907A JP4230185B2 JP 4230185 B2 JP4230185 B2 JP 4230185B2 JP 2002257907 A JP2002257907 A JP 2002257907A JP 2002257907 A JP2002257907 A JP 2002257907A JP 4230185 B2 JP4230185 B2 JP 4230185B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は有機色素が担持された酸化物半導体微粒子の薄層を有した光電変換素子及び太陽電池に関し、詳しくは特定の骨格を有するメチン系色素が担持された酸化物半導体微粒子の薄層を備えたことを特徴とする光電変換素子及びそれを利用した太陽電池に関する。
【0002】
【従来の技術】
石油、石炭等の化石燃料に代わるエネルギー資源として太陽光を利用する太陽電池が注目されている。現在、結晶又はアモルファスのシリコンを用いたシリコン太陽電池、あるいはガリウム、ヒ素等を用いた化合物半導体太陽電池等について盛んに高効率化など、開発検討がなされている。しかしそれらは製造に要するエネルギー及びコストが高いため、汎用的に使用するのが困難であるという問題点がある。また色素で増感した半導体微粒子を用いた光電変換素子、あるいはこれを用いた太陽電池も知られ、これを作成する材料、製造技術が開示されている(非特許文献1及び非特許文献2を参照)。この光電変換素子は酸化チタン等の比較的安価な酸化物半導体を用いて製造され、従来のシリコン等を用いた太陽電池に比べコストの安い光電変換素子が得られる可能性があり注目を集めている。しかし変換効率の高い素子を得るために増感色素としてルテニウム系の錯体を使用されており、色素自体のコストが高く、またその供給にも問題が残っている。また増感色素として有機色素を用いる試みも既に行われているが、変換効率が低い等まだ実用化には至らない現状にある。
【特許文献1】
特開昭55−59182号公報
【特許文献2】
特開2000−26487号公報
【非特許文献1】
B.O'Regan and M.Gratzel, Nature, 第353巻, 737頁 (1991年)
【非特許文献2】
M.K.Nazeeruddin, A.Kay, I.Rodicio, R.Humphry-Baker, E.Muller, P.Liska, N.Vlachopoulos, M.Gratzel, J.Am.Chem.Soc., 第115巻, 6382頁 (1993年)
【非特許文献3】
Gerret.M.Peters, Jr.,Fred.A.Stuber,Henri.Ulrich, J.Org.Chem.,Vol.40, No.15, 2243頁 (1975年)
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
有機色素で増感された酸化物半導体を用いた光電変換素子において、安価な有機色素を用い、変換効率が高くかつ安定性に優れ、実用性の高い光電変換素子の開発が求められている。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は上記の課題解決するために鋭意努力した結果、複数のヒドロキシル基とメチン残基が一つのベンゼン環に置換した特定の構造を有するメチン系色素を用いて半導体微粒子又はその薄層を増感し、光電変換素子を作成する事により変換効率が高くかつ安定性に優れた光電変換素子が得られることを見出し、本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明は、
【0005】
(1)一般式(1)で表されるメチン系色素が担持された酸化物半導体微粒子の薄層を備えてなる光電変換素子、
【0006】
【化6】
Figure 0004230185
【0007】
(式中、A1及びA2はそれぞれ独立に置換されていてもよい環式炭化水素残基、置換されていてもよいアミノ基、ヒドロキシル基、シアノ基、水素原子、ハロゲン原子又は置換されていてもよいアルキル基を表す。またA1、A2のうち複数部分を用いて置換基を有してもよい環を形成してもよい。Xはシアノ基、アルコキシカルボニル基、置換基を有してもよい芳香族炭化水素残基、置換基を有してもよい複素環残基又は置換基を有してもよい有機金属錯体残基を表す。mは2〜5の整数、nは1〜4の整数を示す。また、nが2以上でA1及びA2が複数存在する場合、それぞれのA1及びそれぞれのA2は互いに独立に同じ又は異なっても良い前記の基を示す。またA1若しくはA1が複数存在する場合にはそれぞれのA1の中の2者、A2若しくはA2が複数存在する場合にはそれぞれのA2の中の2者は結合して置換基を有してもよい環を形成しても良い。)
(2)基材上に設けられた酸化物半導体微粒子の薄層に(1)記載の一般式(1)で表されるメチン系色素を担持させたものである(1)記載の光電変換素子、
(3)メチン系色素が一般式(2)で表される色素である(1)又は(2)記載の光電変換素子、
【0008】
【化7】
Figure 0004230185
【0009】
(式中、A1、A2、n及びXはそれぞれ一般式(1)と同義である。)
(4)メチン系色素が一般式(3)で表される色素である(1)又は(2)記載の光電変換素子、
【0010】
【化8】
Figure 0004230185
【0011】
(式中、A1、A2、n及びXはそれぞれ一般式(1)と同義である。)
(5)(1)、(3)又は(4)に記載の一般式(1)〜(3)のメチン系色素において、nが1〜3である(1)乃至(4)のいずれか一項に記載の光電変換素子、
(6)(1)、(3)又は(4)に記載の一般式(1)〜(3)のメチン系色素において、Xが置換基を有しても良い複素環残基である(1)乃至(5)のいずれか一項に記載の光電変換素子、
(7)(6)記載の置換基を有しても良い複素環残基を有するメチン系色素が下記一般式(4)で表される(1)乃至(6)のいずれか一項に記載の光電変換素子、
【0012】
【化9】
Figure 0004230185
【0013】
(式中、A1,A2及びnは一般式(1)と同様である。R1は置換されても良い脂肪族炭化水素残基又は置換されていてもよい芳香族炭化水素残基を示し、R2は置換基を表す。Y1は酸素原子、硫黄原子、セレン原子、−CR34−、−NR5−又は−CR6=CR7−を表す。このR3、R4及びR5はそれぞれ独立に水素原子、置換されても良い脂肪族炭化水素残基又は置換されていてもよい芳香族炭化水素残基をあらわし、R6及びR7はそれぞれ独立に水素原子又は置換基を表す。Zは対イオンを表す。)
(8)酸性溶液条件下における最大吸収波長(A)と塩基性溶液条件下における最大吸収波長(B)に差があるメチン系色素である(1)記載の光電変換素子、
(9)酸性溶液条件下における最大吸収波長(A)と塩基性溶液条件下における最大吸収波長(B)の差が50nm以上である(8)記載の光電変換素子、
(10)酸性溶液条件下における最大吸収波長(A)と塩基性溶液条件下における最大吸収波長(B)の差が90nm以上である(9)記載の光電変換素子、
(11)(1)乃至(10)のいずれか一項に記載のメチン系色素と、金属錯体色素及びこれら2種以外の有機色素からなる群から選ばれる1種以上、あわせて2種以上の色素が担持された酸化物半導体微粒子である(1)記載の光電変換素子、
【0014】
(12)3種以上の色素が担持された酸化物半導体微粒子である(11)に記載の光電変換素子、
(13)酸化物半導体微粒子が二酸化チタンを必須成分として含有する微粒子である(1)乃至(12)のいずれか一項に記載の光電変換素子、
(14)酸化物半導体微粒子又はその薄層に包摂化合物の存在下、メチン系色素を担持させたものである(1)乃至(13)のいずれか一項に記載の光電変換素子、
(15)酸化物半導体の薄層に色素を担持させて得られる(1)乃至(14)のいずれか一項に記載の光電変換素子、
(16)(1)乃至(15)のいずれか一項に記載の光電変換素子を備えてなる太陽電池、
(17)(1)、(3)又は(4)に記載の一般式(1)〜(3)で表されるメチン系色素により増感された酸化物半導体微粒子、
(18)下記一般式(5)で表されるメチン系色素、
【0015】
【化10】
Figure 0004230185
【0016】
(式中、A1,A2、R1、R2、Z及びnは一般式(4)と同様である。Y2は酸素原子、硫黄原子、セレン原子、−CR34−又は−NR5−を表す。このR3、R4及びR5はそれぞれ独立に水素原子、置換されても良い脂肪族炭化水素残基又は置換されていてもよい芳香族炭化水素残基を表す。)
に関する。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下に本発明を詳細に説明する。
本発明の光電変換素子は特定の構造を有するメチン系色素が担持された酸化物半導体の薄層を有する。特定の構造とは一般式(1)で表されるものであり、メチン残基と複数のヒドロキシル基が一つのベンゼン環に置換している点に特徴がある。
【0018】
【化11】
Figure 0004230185
【0019】
(式中A1、A2、X、m及びnはいずれも前記と同義である。)一般式(1)で表されるメチン系色素のうち、好ましいメチン系色素の構造としては以下の一般式(2)で表される、隣り合う2つの炭素にそれぞれヒドロキシル基が置換したベンゼン環にさらにメチン残基が一つ置換されたものが挙げられ、
【0020】
【化12】
Figure 0004230185
【0021】
(式中A1、A2、X及びnはいずれも前記と同義である。)
以下の一般式(3)で表されるメチン系色素が更に好ましい。
【0022】
【化13】
Figure 0004230185
【0023】
(式中A1、A2、X及びnはいずれも前記と同義である。)
上記一般式(1)〜(3)は塩を形成していてもよく、塩としては例えば上記一般式のヒドロキシル基の部分が金属塩、例えばリチウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウムなどのアルカリ金属又はアルカリ土類金属などとの塩、又は有機塩基、例えばテトラメチルアンモニウム、テトラブチルアンモニウム、ピリジニウム、イミダゾリウムなどの4級アンモニウム塩のような塩を挙げることができる。
又、A1、A2はそれぞれ独立に置換基を有しても良い環式炭化水素残基、置換基を有してもよいアミノ基、ヒドロキシル基、シアノ基、水素原子、ハロゲン原子又は置換されていてもよいアルキル基を表す。又、A1及びA2が複数存在する場合、それぞれのA1及びそれぞれのA2は互いに独立に同じ又は異なっても良い前記の基を示す。
【0024】
環式炭化水素基とは、環式炭化水素から水素原子を1つ除いた基を意味する。環式炭化水素基としては例えば、ベンゼン環、ナフタレン環、アントラセン環、フェナンスレン環、ピレン環、インデン環、アズレン環、フルオレン環、シクロヘキサン環、シクロペンタン環、シクロヘキセン環、シクロペンテン環、シクロヘキサジエン環、シクロペンタジエン環等が挙げられる。
【0025】
又、置換基を有しても良い環式炭化水素基における置換基としては、特に制限は無いが、アルキル基、アリール基、シアノ基、イソシアノ基、チオシアナト基、イソチオシアナト基、ニトロ基、ニトロシル基、アシル基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、リン酸基、リン酸エステル基、置換若しくは非置換メルカプト基、置換若しくは非置換アミノ基、置換若しくは非置換アミド基、アルコキシル基、アルコキシアルキル基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、スルホ基等が挙げられる。アルキル基としては置換基を有しても良い飽和及び不飽和の直鎖、分岐及び環状のアルキル基が挙げられ、炭素数は1から36が好ましく、さらに好ましくは置換基を有しても良い飽和の直鎖アルキル基で、炭素数は1から20であるものが挙げられる。環状のものとして例えば炭素数3乃至8のシクロアルキルなどが挙げられる。これらのアルキル基は上記の置換基(アルキル基を除く)でさらに置換されていてもよい。アリール基としては、後記芳香族炭化水素基の項で挙げられる芳香環炭化水素から水素原子をとった基等が挙げられる。アリール基はさらに上記の基などで置換されていてもよい。アシル基としては例えば炭素数1乃至10のアルキルカルボニル基、アリールカルボニル基等が挙げられ、好ましくは炭素数1乃至4のアルキルカルボニル基で具体的にはアセチル基、プロピオニル基等が挙げられる。ハロゲン原子としては塩素、臭素、ヨウ素等の原子が挙げられる。リン酸エステルとしてはリン酸(炭素数1ないし4の)アルキルエステル基等が挙げられる。置換若しくは非置換メルカプト基としてはメルカプト基、アルキルメルカプト基等が挙げられる。置換若しくは非置換アミノ基としてはアミノ基、モノ又はジアルキルアミノ基、モノ又はジ芳香族アミノ基等が挙げられ、モノ又はジメチルアミノ基、モノ又はジエチルアミノ基、モノ又はジプロピルアミノ基、モノ又はジフェニルアミノ基、又はベンジルアミノ基等が挙げられる。置換若しくは非置換アミド基としてはアミド基、アルキルアミド基、芳香族アミド基等が挙げられる。アルコキシル基としては、例えば炭素数1乃至10のアルコキシル基等が挙げられる。アルコキシアルキル基としては、例えば(炭素数1乃至10の)アルコキシ(炭素数1乃至10の)アルキル基等が挙げられる。アルコキシカルボニル基としては例えば炭素数1乃至10のアルコキシカルボニル基等が挙げられる。又、カルボキシル基、スルホ基及びリン酸基等の酸性基は、塩を形成してもよく、塩としては例えばリチウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウムなどのアルカリ金属又はアルカリ土類金属などとの塩、又は有機塩基、例えばテトラメチルアンモニウム、テトラブチルアンモニウム、ピリジニウム、イミダゾリウムなどの4級アンモニウム塩のような塩を挙げることができる。
【0026】
又、A1、A2はこのうち任意の2者を用いて置換基を有してもよい環を形成してもよい。特にnが2以上で、A1、A2がそれぞれ複数存在する場合には任意のA1、A2を利用して環を形成しても良い。置換基を有する場合の置換基としては前記置換基を有してもよい環式炭化水素基の項で述べた置換基を挙げることができる。形成する環としては不飽和炭化水素環又は複素環が挙げられる。不飽和炭化水素環としてはベンゼン環、ナフタレン環、アントラセン環、フェナンスレン環、ピレン環、インデン環、アズレン環、フルオレン環、シクロブテン環、シクロヘキセン環、シクロペンテン環、シクロヘキサジエン環、シクロペンタジエン環等が挙げられ、複素環基としては、ピリジン環、ピラジン環、インドリン環、チオフェン環、フラン環、ピラン環、オキサゾール環、チアゾール環、インドール環、ベンゾチアゾール環、ベンゾオキサゾール環、ピラジン環、キノリン環、カルバゾール環、ベンゾピラン環等が挙げられる。又これらのうちの好ましい物はシクロブテン環、シクロペンテン環、シクロヘキセン環、ピラン環などが挙げられる。又、カルボニル基、チオカルボニル基等を有する場合には環状ケトン又は環状チオケトンなどを形成しても良い。
【0027】
Xはシアノ基、アルコキシカルボニル基、置換基を有してもよい芳香族炭化水素残基、置換基を有してもよい複素環残基、置換基を有してもよい有機金属錯体残基をそれぞれ表す。芳香族炭化水素残基とは、芳香族炭化水素から水素原子を除くことにより結合する基を意味する。芳香族炭化水素残基としては例えばベンゼン、ナフタレン、アントラセン、フェナンスレン、ピレン、インデン、アズレン、フルオレン等が挙げられ、これらは前記のようにいずれも置換基を有しても良い。通常炭素数6乃至16の芳香環(芳香環及び芳香環を含む縮合環等)を有する芳香族炭化水素残基である。複素環残基とは、複素環化合物から水素原子を除くことにより結合する基を意味する。複素環残基としては例えば、ピリジン、ピラジン、ピリミジン、ピラゾール、ピラゾリジン、チアゾリジン、オキサゾリジン、ピラン、クロメン、ピロール、ベンゾイミダゾール、イミダゾリン、イミダゾリジン、イミダゾール、ピラゾール、トリアゾール、トリアジン、ジアゾール、モルホリン、インドリン、チオフェン、フラン、オキサゾール、チアジン、チアゾール、インドール、ベンゾチアゾール、ナフトチアゾール、ベンゾオキサゾール、ナフトオキサゾール、インドレニン、ベンゾインドレニン、ピラジン、キノリン、キナゾリン、カルバゾール等が挙げられ、それぞれの複素環残基は増環や水素化されていても良く、又、これらは前記するように置換基を有しても良い。又、有機金属錯体残基とは、有機金属錯体から水素原子を除くことにより結合する基を意味する。有機金属錯体残基としては、フェロセン、フタロシアニン、アゾ-金属錯体、ルテニウム-ビピリジン錯体、ルテニウム-トリスビピリジン錯体等のルテニウム金属錯体等が挙げられ、それぞれの有機金属錯体残基は増環や水素化されていてもよく、又、これらは前記するように置換基を有しても良い。これらXとして好ましくはシアノ基、アルコキシカルボニル基、ベンゼン、ナフタレン、インデン、ピリジン、ピラジン、ピリミジン、キノリン、チオフェン、インドレニン、ベンゾインドレニン、ピラゾール、ピラゾリジン、チアゾール、チアゾリジン、ベンゾチアゾール、オキサゾール、オキサゾリジン、ベンゾオキサゾール、ピラン、セレナゾール、ベンゾセレナゾール、クロメン、チオフェン、ピロール、イミダゾール、ベンゾイミダゾール、イミダゾリン、イミダゾリジン、インドール、カルバゾール、アゾ-金属錯体、ルテニウム-ビピリジン錯体、ルテニウム-トリスビピリジン錯体等のルテニウム金属錯体等が挙げられ、さらに好ましくはシアノ基、アルコキシカルボニル基、ベンゼン、インデン、ピリジン、ピリミジン、キノリン、インドレニン、クロメン、ピロール、チアゾール、ベンゾチアゾール、オキサゾール、ベンゾオキサゾール、ピラン、セレナゾール、ベンゾセレナゾール、イミダゾール、ベンゾイミダゾール、ピラゾール、チオフェン、ルテニウム-ビピリジン錯体、ルテニウム-トリスビピリジン錯体等のルテニウム金属錯体等が挙げられる。
【0028】
又この時のXの置換基としては、環式炭化水素基の項で述べた置換基と同様で良くまた環式ケトン、チオケトンを形成していても良い。好ましくは置換しても良いアミノ基、アルキル基、アルコキシル基、アセチル基、ヒドロキシル基、ハロゲン原子、ケトン、チオケトンが挙げられる。さらに好ましくは置換しても良いアミノ基、アルキル基、アルコキシル基、ケトン、チオケトンが挙げられる。ここで置換基を有しても良いアミノ基としてはモノアルキル置換、ジアルキル置換、モノアルキルモノアリール置換、ジアリール置換、モノアルキレン置換、ジアルキレン置換等が挙げられるが、ジアルキル置換、ジアリール置換の誘導体が好ましい。置換してもよいアルキル基としてはアリール置換、ハロゲン原子置換、アルコキシル置換等がある。置換してもよいアルコキシル基としてはアルコキシ置換、ハロゲン置換、アリール置換などが挙げられる。これら置換基を合わせて環式炭化水素、複素環としてロダニン環、チオオキサゾリドン環、ヒダントイン環、チオヒダントイン環、インダンジオン環、チアナフテン環、ピラゾロン環、バルビツール環、チオバルビツール環、ピリドン環などを形成する構造が好ましい。これらメチン系色素はシス体、トランス体などの構造異性体をとり得るが、特に限定されず良好な結果を与える。
【0029】
又、Xが複素環等のときにその複素環が四級化されていても良く、その場合には以下のような構造のメチン系色素が好ましい。
【0030】
【化14】
Figure 0004230185
【0031】
式中、A1、A2及びnは式(1)で示したものと同様である。R1は置換されても良い脂肪族炭化水素残基又は置換されていてもよい芳香族炭化水素残基を示し、これは前記A1及びA2の項で説明した内容と同様で良い。このとき有しても良い好ましい置換基としてはアルキル基、アリール基、シアノ基、ニトロ基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、スルホ基、リン酸基、リン酸エステル基、置換若しくは非置換アミノ基、アルコキシル基、アルコキシアルキル基又は置換若しくは非置換アミド基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、アシル基等のカルボニル基を有する基が挙げられる。さらに好ましい置換基としてシアノ基、ハロゲン原子、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基などが挙げられる。R2は置換基を表し、複数存在してもよく、互いに同じ又は異なっていても良い。置換基としては特に制限はないが、置換されても良い脂肪族炭化水素残基、置換されていてもよい芳香族炭化水素残基、置換されていてもよい複素環残基、水素原子、シアノ基、イソシアノ基、チオシアナト基、イソチオシアナト基、ニトロ基、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、スルホ基、リン酸基、リン酸エステル基、置換若しくは非置換メルカプト基、置換若しくは非置換アミノ基、置換若しくは非置換アミド基、アルコキシル基、アルコキシアルキル基、又はカルボキシル基、カルボンアミド基、アルコキシカルボニル基、アシル基等の置換カルボニル基等が挙げられる。好ましくは置換されても良い脂肪族炭化水素残基、水素原子、ヒドロキシル基、アルコキシル基、ハロゲン原子、リン酸基、リン酸エステル基、又はカルボンアミド基、アシル基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基等のカルボニル基等が挙げられる。さらに好ましくは水素原子、ヒドロキシル基、カルボキシル基及びアルキル基などが挙げられる。
【0032】
また、置換基R2が複数存在する場合、互いに結合して置換基を有しても良い環を形成しても良い。形成しうる環としては不飽和炭化水素環又は複素環が挙げられる。不飽和炭化水素環としてはベンゼン環、ナフタレン環、アントラセン環、フェナンスレン環、ピレン環、インデン環、アズレン環、フルオレン環、シクロブテン環、シクロヘキセン環、シクロペンテン環、シクロヘキサジエン環、シクロペンタジエン環等が挙げられ、複素環基としては、ピリジン環、ピラジン環、ピペリジン環、インドリン環、チオフェン環、フラン環、ピラン環、オキサゾール環、チアゾール環、インドール環、ベンゾチアゾール環、ベンゾオキサゾール環、キノリン環、カルバゾール環、ベンゾピラン環等が挙げられ、ベンゼン環、ナフタレン環であることが好ましい。また、カルボニル基、チオカルボニル基等を有する場合には環状ケトン又は環状チオケトンなどを形成しても良い。形成する環の置換基としては、上記環式炭化水素基の項で述べた置換基と同様で良い。
【0033】
1としては酸素原子、硫黄原子、セレン原子、−CR34−、−NR5−又は−CR6=CR7−等が挙げられ、酸素原子、硫黄原子、−CR34−、−NR5−であることが好ましく、中でも酸素原子、硫黄原子、−CR34−であることがさらに好ましい。このR3、R4及びR5はそれぞれ独立に水素原子、置換されても良い脂肪族炭化水素残基又は置換されていてもよい芳香族炭化水素残基をあらわし、これは前記R1の項で説明した内容と同様で良い。R6及びR7はそれぞれ独立に水素原子又は置換基をあらわし、この置換基としては前記R2の項で説明した内容と同様で良い。またこの一般式(4)は対イオンZを有しても良い。具体的には特に限定はされないが、一般的なアニオンで良い。具体例としては、F-,Cl-,Br-,I-,ClO4 -,BF4 -,PF6 -,OH-,SO4 -2 ,CH3SO4 -, SCN-,トルエンスルホン酸等が挙げられ、Br-,I-,ClO4 -,BF4 -,PF6 -,CH3SO4 -,SCN-,トルエンスルホン酸が好ましい。また対イオンではなく、分子内又は分子間のカルボキシル基などの酸性基により中和されている場合を含むものとする。これら一般式(1)〜(4)で表されるメチン系色素は、シス体、トランス体などの構造異性体をとり得るが、特に限定されず良好な結果を与える。
【0034】
一般式(5)におけるA1,A2、n、R1、R2及びZは上記式(4)で示したものと同様である。Y2は酸素原子、硫黄原子、セレン原子、−CR34−又は−NR5−を表す。このR3、R4及びR5はそれぞれ独立に水素原子、置換されても良い脂肪族炭化水素残基又は置換されていてもよい芳香族炭化水素残基をあらわし、これは前記R1の項で説明した内容と同様で良い。これら一般式(5)で表されるメチン系色素はシス体、トランス体などの構造異性体をとり得る。
【0035】
又、前記一般式(1)〜(5)で表されるメチン系色素は、酸性溶液条件下(例えば、有機溶剤に色素を溶解せしめた溶液に任意の酸を加えた状態)における最大吸収波長(A、λmax)と塩基性溶液条件下(例えば、有機溶剤に色素を溶解せしめた溶液に任意の塩基を加えた状態)における最大吸収波長(B、λmax)に差があり、好ましくは50nm以上、より好ましくは90nm以上の差がある場合が良好である。又、水、酸性水溶液、塩基性水溶液等を加え、色素溶液のPhを変化させることにより最大吸収波長(λmax)が変化するものも好ましい。
【0036】
一般式(1)の化合物(色素)は例えば一般式(6)で表されるポリヒドロキシカルボニルベンゼン系化合物と一般式(7)で表される活性メチレン有する非環状化合物を、必要であればナトリウムエトキシド、ピペリジン、ピペラジン、トリエチルアミン、トリエタノールアミンなどの塩基性触媒の存在下、エタノールなどのアルコールやN,N-ジメチルホルムアミドなどの非プロトン性極性溶媒、無水酢酸などの溶媒中、20〜120℃好ましくは50〜80℃程度で縮合することにより得られる。一般式(6)の化合物は、特許文献1や、非特許文献3に記載されているように、アルドール縮合を行うことにより鎖長を伸ばすこともできる。
【0037】
【化15】
Figure 0004230185
【0038】
【化16】
Figure 0004230185
【0039】
以下に化合物例を列挙する。
まずはA1、A2が水素の化合物であるメチン系色素の例として一般式(8)として、表1−1及び表1−2に示す。表中Phはフェニル基を表す。
【0040】
【化17】
Figure 0004230185
【0041】
【表1】
Figure 0004230185
【0042】
【表2】
Figure 0004230185
【0043】
その他のメチン系色素の具体例を以下に列挙する。
【0044】
【化18】
Figure 0004230185
【0045】
【化19】
Figure 0004230185
【0046】
【化20】
Figure 0004230185
【0047】
【化21】
Figure 0004230185
【0048】
【化22】
Figure 0004230185
【0049】
【化23】
Figure 0004230185
【0050】
本発明の色素増感光電変換素子は、例えば、酸化物半導体微粒子を用いて基板上に酸化物半導体の薄膜を製造し、次いでこの薄膜に色素を担持させたものである。酸化物半導体の微粒子としては金属酸化物の微粒子が好ましく、その具体例としてはチタン、スズ、亜鉛、タングステン、ジルコニウム、ガリウム、インジウム、イットリウム、ニオブ、タンタル、バナジウムなどの酸化物が挙げられる。これらのうちチタン、スズ、亜鉛、ニオブ、タングステン等の酸化物が好ましく、これらのうち酸化チタンが最も好ましい。これらの酸化物半導体は単一で使用することも出来るが、混合して使用することも出来る。また酸化物半導体の微粒子の粒径は平均粒径として、通常1〜500nmで、好ましくは5〜100nmである。またこの酸化物半導体の微粒子は大きな粒径のものと小さな粒径のものを混合して使用することも可能である。
【0051】
酸化物半導体薄膜は酸化物半導体微粒子をスプレイ噴霧などで直接基板上に薄膜として形成する方法、基板を電極として電気的に半導体微粒子薄膜を析出させる方法、半導体微粒子のスラリーを基板上に塗布した後、乾燥、硬化若しくは焼成することによって製造することが出来る。酸化物半導体電極の性能上、スラリーを用いる方法等が好ましい。この方法の場合、スラリーは2次凝集している酸化物半導体微粒子を常法により分散媒中に平均1次粒子径が1〜200nmになるように分散させることにより得られる。
【0052】
スラリーを分散させる分散媒としては半導体微粒子を分散させ得るものであれば何でも良く、水あるいはエタノール等のアルコール、アセトン、アセチルアセトン等のケトン若しくはヘキサン等の炭化水素等の有機溶媒が用いられ、これらは混合して用いても良く、また水を用いることはスラリーの粘度変化を少なくするという点で好ましい。
【0053】
スラリーを塗布した基板の焼成温度は通常300℃以上、好ましくは400℃以上で、かつ上限はおおむね基材の融点(軟化点)以下であり、通常上限は900℃であり、好ましくは600℃以下である。また焼成時間には特に限定はないがおおむね4時間以内が好ましい。基板上の薄膜の厚みは通常1〜200μmで好ましくは5〜50μmである。
【0054】
酸化物半導体薄膜に2次処理を施してもよい。すなわち例えば半導体と同一の金属のアルコキサイド、塩化物、硝化物、硫化物等の溶液に直接、基板ごと薄膜を浸積させて乾燥若しくは再焼成することにより半導体薄膜の性能を向上させることもできる。金属アルコキサイドとしてはチタンエトキサイド、チタンイソプロポキサイド、チタンtーブトキサイド、n−ジブチルージアセチルスズ等が挙げられ、そのアルコール溶液が用いられる。塩化物としては例えば四塩化チタン、四塩化スズ、塩化亜鉛等が挙げられ、その水溶液が用いられる。このようにして得られた酸化物半導体薄膜は酸化物半導体の微粒子から成っている。
【0055】
次に酸化物半導体薄膜に色素を担持させる方法について説明する。前記一般式(1)のメチン系色素を担持させる方法としては、該色素を溶解しうる溶媒にてメチン系色素を溶解して得た溶液、又は溶解性の低いメチン系色素にあってはメチン系色素を分散せしめて得た分散液に上記酸化物半導体薄膜の設けられた基板を浸漬する方法が挙げられる。溶液又は分散液中の濃度はメチン系色素によって適宜決める。その溶液中に基板上に作成した半導体薄膜を浸す。浸積時間はおおむね常温から溶媒の沸点までであり、また浸積時間は1時間から48時間程度である。色素を溶解させるのに使用しうる溶媒の具体例として、例えば、メタノール、エタノール、アセトニトリル、ジメチルスルホキサイド、ジメチルホルムアミド等が挙げられる。溶液の色素濃度は通常1×10-6M〜1Mが良く、好ましくは1×10-5M〜1×10-1Mである。この様にしてメチン系色素で増感した酸化物半導体微粒子薄膜の光電変換素子が得られる。
【0056】
担持する前記一般式(1)のメチン系色素は1種類でも良いし、数種類混合しても良い。又、混合する場合は、メチン系色素同士の他、他の色素や金属錯体色素を混合しても良い。特に吸収波長の異なる色素同士を混合することにより、幅広い吸収波長を用いることが出来、変換効率の高い太陽電池が得られる。混合する金属錯体色素の例としては特に制限は無いが 非特許文献2や特許文献2に示されているルテニウム錯体やフタロシアニン、ポルフィリンなどが好ましく、混合利用する有機色素としては無金属のフタロシアニン、ポルフィリンやシアニン、メロシアニン、オキソノール、トリフェニルメタン系などのメチン系色素や、キサンテン系、アゾ系、アンスラキノン系、ペリレン系等の色素が挙げられる。好ましくはルテニウム錯体やメロシアニン等のメチン系色素が挙げられる。混合する色素の比率は特に限定は無く、それぞれの色素より選択されるが、一般的に等モルずつの混合から、1つの色素につき、10%モル程度以上使用するのが好ましい。混合色素を混合溶解若しくは分散した溶液を用いて、酸化物半導体微粒子薄膜に色素を吸着する場合、溶液中の色素合計の濃度は1種類のみ担持する場合と同様でよい。色素を混合して使用する場合の溶媒としては前記したような溶媒が使用可能であり、使用する各色素用の溶媒は同一でも異なっていてもよい。
【0057】
本発明で酸化物半導体の薄膜を設ける基板としてはその表面が導電性であるものが好ましいが、そのような基板は市場にて容易に入手可能である。具体的には、例えば、ガラスの表面又はポリエチレンテレフタレート若しくはポリエーテルスルフォン等の透明性のある高分子材料の表面にインジウム、フッ素、アンチモンをドープした酸化スズなどの導電性金属酸化物や銅、銀、金等の金属の薄膜を設けたものを用いることが出来る。その導電性としては通常1000Ω以下であれば良く、特に100Ω以下のものが好ましい。
【0058】
酸化物半導体微粒子の薄膜に色素を担持する際、色素同士の会合を防ぐために包摂化合物の共存下、色素を担持することが効果的である。ここで包摂化合物としてはコール酸等のステロイド系化合物、クラウンエーテル、シクロデキストリン、カリックスアレン、ポリエチレンオキサイドなどが挙げられるが、好ましいものはコール酸、ポリエチレンオキサイド等である。又、色素を担持させた後、4ーt−ブチルピリジン等のアミン化合物で半導体電極表面を処理しても良い。処理の方法は例えばアミンのエタノール溶液に色素を担持した半導体微粒子薄膜の設けられた基板を浸す方法等が採られる。
【0059】
本発明の太陽電池は上記酸化物半導体薄膜に色素を担持させた光電変換素子電極と対極とレドックス電解質又は正孔輸送材料から構成される。レドックス電解質は酸化還元対を溶媒中に溶解させた溶液や、ポリマーマトリックスに含浸させたゲル電解質、又、溶融塩のような固体電解質であっても良い。正孔輸送材料としてはアミン誘導体やポリアセチレン、ポリアニリン、ポリチオフェンなどの導電性高分子、ポリフェニレンなどのディスコティック液晶相を用いる物などが挙げられる。用いる対極としては導電性を持っており、レドックス電解質の還元反応を触媒的に作用するものが好ましい。例えばガラス、若しくは高分子フィルムに白金、カーボン、ロジウム、ルテニウム等を蒸着したり、導電性微粒子を塗り付けたものが用いうる。
【0060】
本発明の太陽電池に用いるレドックス電解質としてはハロゲンイオンを対イオンとするハロゲン化合物及びハロゲン分子からなるハロゲン酸化還元系電解質、フェロシアン酸塩−フェリシアン酸塩やフェロセン−フェリシニウムイオンなどの金属錯体等の金属酸化還元系電解質、アルキルチオール−アルキルジスルフィド、ビオロゲン色素、ヒドロキノン−キノン等の有機酸化還元系電解質などをあげることができるが、ハロゲン酸化還元系電解質が好ましい。ハロゲン化合物−ハロゲン分子からなるハロゲン酸化還元系電解質におけるハロゲン分子としては、例えばヨウ素分子や臭素分子等があげられ、ヨウ素分子が好ましい。又、ハロゲンイオンを対イオンとするハロゲン化合物としては、例えばLiI、NaI、KI、CsI、CaI2等のハロゲン化金属塩あるいはテトラアルキルアンモニウムヨーダイド、イミダゾリウムヨーダイド、ピリジニウムヨーダイドなどのハロゲンの有機4級アンモニウム塩等があげられるが、ヨウ素イオンを対イオンとする塩類化合物が好ましい。ヨウ素イオンを対イオンとする塩類化合物としては、例えばヨウ化リチウム、ヨウ化ナトリウム、ヨウ化トリメチルアンモニウム塩等があげられる。
【0061】
又、レドックス電解質はそれを含む溶液の形で構成されている場合、その溶媒には電気化学的に不活性なものが用いられる。例えばアセトニトリル、プロピレンカーボネート、エチレンカーボネート、3−メトキシプロピオニトリル、メトキシアセトニトリル、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、γ−ブチロラクトン、ジメトキシエタン、ジエチルカーボネート、ジエチルエーテル、ジエチルカーボネート、ジメチルカーボネート、1、2−ジメトキシエタン、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキサイド、1、3−ジオキソラン、メチルフォルメート、2ーメチルテトラヒドロフラン、3−メトキシーオキサジリジン−2−オン、スルホラン、テトラヒドロフラン、水等が挙げられ、これらの中でも、特に、アセトニトリル、プロピレンカーボネート、エチレンカーボネート、3−メトキシプロピオニトリル、メトキシアセトニトリル、エチレングリコール、3−メトキシオキサジリジン−2−オン等が好ましい。これらは単独若しくは2種以上組み合わせて用いても良い。ゲル電解質の場合はマトリックスとして、ポリアクリレートやポリメタクリレート樹脂などを使用したものが挙げられる。レドックス電解質の濃度は通常0.01〜99重量%で好ましくは0.1〜90重量%程度である。
【0062】
本発明の太陽電池は、基板上の酸化物半導体薄膜に色素を担持させた光電変換素子の電極に、それを挟むように対極を配置する。その間にレドックス電解質を含んだ溶液を充填することにより得られる。
【0063】
【実施例】
以下に実施例に基づき、本発明を更に具体的に説明するが、本発明がこれらの実施例に限定されるものではない。実施例中、部は特に指定しない限り重量部を、又%は重量%をそれぞれ表す。以下において、極大吸収波長は日本分光(株)製 Vー570 UV/VIS/NIR スペクトロフォトメーター で、又発光極大は日本分光(株)製 FP−6600 スペクトロフルオロメーターでそれぞれ測定した。
【0064】
合成例1
3,4-ジヒドロキシベンズアルデヒド1.5部とN-メチル-2,3,3-トリメチルインドレニウムヨーダイド3部をエタノール50部に溶解し、ここにピペラジン無水物0.1部を添加する。還流状態で1時間反応させた後、冷却し得られた固体を濾過、洗浄、乾燥し、次いでエタノールで再結晶後、濾過、洗浄、乾燥し、化合物(1)を3.9部得た。・
・極大吸収波長(エタノール):468nm
・発光極大(エタノール):552nm
・1H−NMR(PPM:d6−DMSO):1.76(s.CH3.6H)、4.08(s.CH3.3H)、7.93(d.arom.1H)、7.37(d.−CH=.1H)、7.61(m.arom.4H)、7.84(d.arom.2H)、8.28(d.arom.1H)
【0065】
合成例2
3,4-ジヒドロキシベンズアルデヒド1.5部と1,2-ジメチル-ベンゾチアゾリウムヨーダイド4部をエタノール50部に溶解し、ここにピペラジン無水物0.1部を添加する。還流状態で1時間反応させた後、冷却し得られた固体を濾過、洗浄、乾燥し、次いでエタノールで再結晶後、濾過、洗浄、乾燥し、化合物(7)を4.5部得た。
・極大吸収波長(エタノール):450nm
・発光極大(エタノール):542nm
・1H−NMR(PPM:d6−DMSO):4.30(s.CH3.3H)、6.91(d.−CH=.1H)、7.43(d.arom.1H)、7.49(s.arom.1H)、7.76(m.arom.2H)、7.85(t.arom.1H)、8.08(d.−CH=.1H)、8.20(d.arom.1H)、8.38(d.arom.1H)
【0066】
合成例3
3,4-ジヒドロキシベンズアルデヒド1.5部と下記式(110)の化合物3.5部をエタノール50部に溶解し、ここにピペラジン無水物0.1部を添加する。還流状態で1時間反応させた後、冷却し得られた固体を濾過、洗浄、乾燥し、次いでエタノールで再結晶後、濾過、洗浄、乾燥し、化合物(45)を3.5部得た。
・極大吸収波長(エタノール):628nm
【0067】
【化24】
Figure 0004230185
【0068】
合成例4
3,4-ジヒドロキシベンズアルデヒド1.5部と下記式(111)の化合物3.2部をエタノール50部に溶解し、ここにピペラジン無水物0.1部を添加する。還流状態で1時間反応させた後、冷却し得られた固体を濾過、洗浄、乾燥し、次いでエタノールで再結晶後、濾過、洗浄、乾燥し、化合物(47)を2.8部得た。
・極大吸収波長(エタノール):584nm
【0069】
【化25】
Figure 0004230185
【0070】
合成例5
3,4-ジヒドロキシベンズアルデヒド1.5部と下記式(112)の化合物2.0部をエタノール20部に溶解し、ここにピペラジン無水物0.1部を添加する。還流状態で1時間反応させた後、冷却し得られた固体を濾過、洗浄、乾燥し、次いでエタノールで再結晶後、濾過、洗浄、乾燥し、化合物(75)を2.7部得た。
・極大吸収波長(エタノール):388nm
【0071】
【化26】
Figure 0004230185
【0072】
合成例6
2,4-ジヒドロキシベンズアルデヒド1.5部と上記式(112)の化合物2.0部をエタノール20部に溶解し、ここにピペラジン無水物0.1部を添加する。還流状態で1時間反応させた後、冷却し得られた固体を濾過、洗浄、乾燥し、次いでエタノールで再結晶後、濾過、洗浄、乾燥し、化合物(76)を2.3部得た。
・極大吸収波長(エタノール):399nm
【0073】
合成例7
3,4-ジヒドロキシベンズアルデヒド1.5部と下記式(113)の化合物2.0部をエタノール20部に溶解し、ここにピペラジン無水物0.1部を添加する。還流状態で1時間反応させた後、冷却し得られた固体を濾過、洗浄、乾燥し、次いでエタノールで再結晶後、濾過、洗浄、乾燥し、化合物(77)を2.1部得た。
・極大吸収波長(エタノール):375nm
【0074】
【化27】
Figure 0004230185
【0075】
合成例8
3,4-ジヒドロキシベンズアルデヒド1.5部と1,4-ジメチルピリジニウムヨーダイド2.8部をエタノール50部に溶解し、ここにピペラジン無水物0.1部を添加する。還流状態で1時間反応させた後、冷却し得られた固体を濾過、洗浄、乾燥し、次いでエタノールで再結晶後、濾過、洗浄、乾燥し、化合物(93)を3.8部得た。
・極大吸収波長(エタノール):417nm
・発光極大(エタノール):541nm
・1H−NMR(PPM:d6−DMSO):4.13(s.CH3.3H)、6.61(d.arom.1H)、6.95(d.−CH=.1H)、7.08(d.arom.1H)、7.09(s.arom.1H)、7.79(d.−CH=.1H)、7.95(d.arom.2H)、8.57(d.arom.2H)
【0076】
実施例1
各化合物(色素)を3×10-4Mになるようにエタノ−ルに溶解した。この溶液中に多孔質基板(透明導電性ガラス電極上に多孔質酸化チタンを450℃にて30分焼結した半導体薄膜電極)を室温で3時間から一晩浸漬し色素を担持せしめ、溶剤で洗浄し、乾燥させ、色素増感した半導体薄膜の光電変換素子を得た。実施例1−9については2種類の色素をそれぞれ1.5×10-4Mになるようにエタノ−ル溶液を調製し、2種類の色素を担持することで同様に光電変換素子を得た。また実施例1−7においては半導体薄膜電極の酸化チタン薄膜部分に0.2M四塩化チタン水溶液を滴下し、室温にて24時間静置後、水洗して、再度450度にて30分焼成して得た、四塩化チタン処理半導体薄膜電極を用いて色素を同様に担持した。さらに実施例1−2、1−4、1−6については色素の担持時に包摂化合物としてコール酸を3×10-2Mとなるように加えて先の色素溶液を調製し、半導体薄膜に担持して、コール酸処理色素増感半導体薄膜を得た。これと挟むように表面を白金でスパッタされた導電性ガラスを固定してその空隙に電解質を含む溶液を注入した。この電解液はエチレンカーボネートとアセトニトリルの6対4の溶液にヨウ素/テトラ−n−プロピルアンモニウムアイオーダイドを0.02M/0.5Mになるように溶解したものを使用した。実施例1−5,1−6,1−9について電解液は3ーメトキシプロピオニトリルにヨウ素/ヨウ化リチウム/1、2ージメチルー3ーn−プロピルイミダゾリウムアイオダイド/t−ブチルピリジンをそれぞれ0.1M/0.1M/0.6M/1Mになるように溶解したものを使用した。実施例1−3、1−4、1−7、1−8について電解液はプロピレンカーボネートにヨウ素/ヨウ化リチウムをそれぞれ0.05M/0.55Mになるように溶解したものを使用した。
測定する電池の大きさは実行部分を0.25cm2とした。光源は500Wキセノンランプを用いて、AM1.5フィルターを通して100mW/cmとした。短絡電流、解放電圧、変換効率はポテンシオ・ガルバノスタット(北斗電工(株)製 ポテンシオガルバノスタット HA−151)を用いて測定した。
【0077】
【化28】
Figure 0004230185
【0078】
【表3】
Figure 0004230185
【0079】
以上の結果から、前記一般式(2)で表されるような隣り合う2つの炭素にそれぞれヒドロキシル基が置換したベンゼン環にさらにメチン残基が一つ置換されたものがより好ましいことが明らかとなった。
【0080】
実施例2
各色素を3×10-4Mになるようにエタノ−ルに溶解した。この溶液1mlに0.1規定塩酸水溶液0.1mlを加え、更にエタノールを加えて10mlとした溶液A、同様に上記溶液1mlに0.1規定水酸化ナトリウム水溶液0.1mlを加え、更にエタノールを加えて10mlとした溶液Bを作り、それぞれ吸収スペクトルを測定した。
【0081】
【表4】
Figure 0004230185
【0082】
実施例3
実施例1に記載の方法に従い、下記メチン系色素(115)、(116)、(117)をそれぞれ半導体微粒子薄膜に担持し、半導体微粒子薄膜電極を作製した。この電極に光源として500Wキセノンランプを用い、AM1.5フィルターを通して100mW/cmとした光を照射し、10分毎に電極の吸収スペクトルを測定し、色素の残存率を調べた。色素残存率の変化を図1に示す。
半導体微粒子薄膜上の化合物(色素)のλmax(>300nm)における吸光度において光未照射時を100とし、光照射10分毎の吸光度の変化を色素残存率として示す。
【0083】
【化29】
Figure 0004230185
【0084】
図1の結果から、本発明で使用するメチン系色素(1)は半導体微粒子薄膜上において光安定性が高く、より安定性に優れた光電変換素子を与えることが明らかとなった。
【0085】
実施例4
下記式(118)で示される化合物1.7部と3,4-ジヒドロキシベンズアルデヒド0.5部をエタノール10部に溶解し、ここにピペラジン無水物0.1部を添加する。還流状態で1時間反応させた後、冷却し得られた固体を濾過、洗浄、乾燥し、次いでエタノールで再結晶後、濾過、洗浄、乾燥し、化合物(119)を1.6部得た。
・極大吸収波長(エタノール):578nm
・1H−NMR(PPM:d6−DMSO):1.28(t.CH3.3H)、1.91(s.CH3.6H)4.25(m.CH2−.2H)、6.27(d.arom.1H)、6.42(d.−CH=.1H)、7.40(m.arom.3H)、7.61(m.arom.2H)、7.82(d.−CH=.1H)、8.00(d.arom.2H)、8.18(d.arom.1H)
上記で得られた式(119)の化合物を3.2×10-4Mになるようにエタノ−ルに溶解した。この溶液1mlに0.1規定塩酸水溶液 0.1mlを加え、更にエタノールを加えて10mlとした溶液A、同様に上記溶液1mlに0.1規定水酸化ナトリウム水溶液0.1mlを加え、更にエタノールを加えて10mlとした溶液Bを作り、それぞれ吸収スペクトルを測定した。それぞれ486nm、578nmの値が得られ、その差は92nmであった。
又、実施例1−3と同様にして、短絡電流、解放電圧、変換効率を測定し、短絡電流10.4mA/cm2、解放電圧0.5V、変換効率2.3%をそれぞれ得た。
【0086】
【化30】
Figure 0004230185
【0087】
【発明の効果】
一般式(1)で表されるメチン系色素が担持された色素増感光電変換素子を用いることにより、変換効率が高く、かつ安定性に優れた太陽電池を提供することが出来た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の色素増感光電変換素子における色素の残存率の変化を示すグラフである。

Claims (17)

  1. 一般式(1)で表されるメチン系色素が担持された酸化物半導体微粒子の薄層を備えてなる光電変換素子。
    Figure 0004230185
    (式中、A1及びA2はそれぞれ独立に水素原子又はシアノ基を表す。Xは下記式(10)〜(13)
    Figure 0004230185
    Figure 0004230185
    (式(10)〜(13)中、Y 1 は酸素原子、硫黄原子又は−CR 3 4 −を表す。Y 3 は−NR 6 を表す。R 1 、R 3 、R 4 、R 7 及びR 8 は炭素数1ないし4のアルキル基を表す。R 2 は水素原子又はジフェニルアミノ基を表す。R 6 は水素原子又は炭素数1ないし4のアルキル基を表す。)
    のいずれかを表す。mは2〜5の整数、nは1〜4の整数を示す。また、nが2以上でA1及びA2が複数存在する場合、それぞれのA1及びそれぞれのA2は互いに独立に同じ又は異なっても良い前記の基を示す。
  2. 基材上に設けられた酸化物半導体微粒子の薄層に請求項1記載の一般式(1)で表されるメチン系色素を担持させたものである請求項1記載の光電変換素子。
  3. メチン系色素が一般式(2)で表される色素である請求項1又は請求項2記載の光電変換素子。
    Figure 0004230185
    (式中、A1、A2、n及びXはそれぞれ一般式(1)と同義である。)
  4. メチン系色素が一般式(3)で表される色素である請求項1又は請求項2記載の光電変換素子。
    Figure 0004230185
    (式中、A1、A2、n及びXはそれぞれ一般式(1)と同義である。)
  5. 請求項1、請求項3又は請求項4に記載の一般式(1)〜(3)のメチン系色素において、nが1〜3である請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の光電変換素子。
  6. 請求項1、請求項3又は請求項4に記載の一般式(1)〜(3)のメチン系色素において、Xが式(10)又は式(11)である請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の光電変換素子。
  7. 一般式(1)〜(3)におけるXが式(10)で表される色素である請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の光電変換素子。
  8. 酸性溶液条件下における最大吸収波長(A)と塩基性溶液条件下における最大吸収波長(B)に差があるメチン系色素である請求項1記載の光電変換素子。
  9. 酸性溶液条件下における最大吸収波長(A)と塩基性溶液条件下における最大吸収波長(B)の差が50nm以上である請求項8記載の光電変換素子。
  10. 酸性溶液条件下における最大吸収波長(A)と塩基性溶液条件下における最大吸収波長(B)の差が90nm以上である請求項9記載の光電変換素子。
  11. 請求項1乃至請求項10のいずれか一項に記載のメチン系色素と、金属錯体色素及びこれら2種以外の有機色素からなる群から選ばれる1種以上、あわせて2種以上の色素が担持された酸化物半導体微粒子である請求項1乃至請求項10のいずれか一項に記載の光電変換素子。
  12. 3種以上の色素により担持された酸化物半導体微粒子である請求項11に記載の光電変換素子。
  13. 酸化物半導体微粒子が二酸化チタンを必須成分として含有する微粒子である請求項1乃至請求項12のいずれか一項に記載の光電変換素子。
  14. 酸化物半導体微粒子又はその薄層に包摂化合物の存在下、メチン系色素を担持させたものである請求項1乃至請求項13のいずれか一項に記載の光電変換素子。
  15. 酸化物半導体の薄層に色素を担持させて得られる請求項1乃至14のいずれか一項に記載の光電変換素子。
  16. 請求項1乃至請求項15のいずれか一項に記載の光電変換素子を備えてなる太陽電池。
  17. 請求項1、請求項3又は請求項4に記載の一般式(1)〜(3)で表されるメチン系色素により増感された酸化物半導体微粒子。
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