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JP3850743B2 - 光通信モジュール、および光ファイバと光通信モジュールとの光学的結合構造 - Google Patents

光通信モジュール、および光ファイバと光通信モジュールとの光学的結合構造 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コアが一芯である光ファイバを伝送媒体として光信号を双方向に送受信できる光通信モジュールと、光通信リンクに用いることができるように一芯光ファイバおよび双方向光通信モジュールが光学的に結合した構造(以下、光学的結合構造と表記する。)とに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図11は、光通信リンクの概略構成を示している。光通信リンク3は、送信すべきデータ信号に基づき変調された変調光を伝送するための光ファイバ2と、光ファイバ2の両端に光学的に結合するように、それぞれ接続された光通信モジュール1・1とを備えている。
【0003】
光通信リンク3は、その通信形態により幾つかの種類に分別できる。大きく分けると、(1)光ファイバ2が単数(一芯)である場合と複数である場合、(2)信号を双方向に通信する場合と片方向に通信する場合、(3)信号を同時に(全二重)通信する場合と半二重で通信する場合等があり、例えば一芯全二重通信方式のように、これらを組み合わせた方式により光通信が行われている。
【0004】
ところで、特開昭61−65208号公報(公開日:昭和61年(1986)4月3日)や特開平8−234060号公報(公開日:平成8年(1996)9月13日)には、光ファイバの端面を拡大することにより送信光と光ファイバとの結合効率(送信効率)を改善する方法が開示されている。
【0005】
すなわち、光ファイバの端面を拡大させることにより、石英光ファイバのようにコア径が小さい光ファイバでも送信光を容易に高効率で結合させることが可能となり、位置ずれに対するトレランス特性を改善することができる。
【0006】
なお、これらの公報に開示されている内容は、光ファイバと発光素子との結合方法の改善のみであり、受信効率の改善方法や、一芯全二重方式に対応させる構造、特に、高効率で送受信光の分離を行い、かつ、送受信光の混信を防止する方法については開示されていない。
【0007】
従来より、複数の光ファイバを用いた全二重通信方式では、光通信モジュールの小型化が困難であることや、伝送距離が長くなるに伴い光ファイバのコストが高くなるという問題があった。このため、一芯の光ファイバを用いて、同一波長の光で同時に送受信できる一芯全二重方式の光通信モジュールが提案されている。
【0008】
特に、近年のプラスチック光ファイバ(以下、POFと表記する。)の低損失化および広帯域化に伴い、家庭内通信や電子機器間通信への応用が進んでいる。POFは、コア径が約1mmと大口径であるため、光通信モジュールとの結合が容易である。このため、POFを用いることにより、POFと光通信モジュールとを簡易に抜き差しすることができ、ユーザーフレンドリーな光通信リンクを得ることができる。
【0009】
また、一芯の光ファイバにより同一波長の光源で全二重通信を行なう光通信モジュールにおいては、送信光と受信光との混信を防止することが重要となる。受信光に送信光が混信する原因としては、以下のようなものがある。
【0010】
(1)送信光が光ファイバに入射する時に光ファイバ端面で反射する場合(以下、近端反射と表記する。)
(2)光通信モジュール内での内部散乱光等によるもの(以下、内乱光と表記する。)
(3)通信相手の光通信モジュールで反射する場合(以下、相手モジュール反射と表記する。)
(4)光ファイバを伝播した送信光が光ファイバより出射する時に光ファイバ端面で反射する場合(以下、遠端反射と表記する。)
また、その他に(5)電気的な混信も問題となる。
【0011】
また、光ファイバを伝送媒体とした光通信リンクにおいては、高いSN比(Signal to Noise Ratio)を得るために、光ファイバから出射される受信光を高効率で受光素子に結合させることが重要となる。
【0012】
従来提案されている一芯全二重通信用光通信モジュールとしては、例えば、特開平10−153720号公報(公開日:平成10年(1998)6月9日)に開示されているように、偏光分離素子を用いて送受信光を分離する方法が挙げられる。
【0013】
すなわち、光ファイバを伝播してきた受信光は伝播途中で偏光方向がランダムとなっているのに対し、光ファイバ端面で反射された送信光(近端反射)は偏光方向が同一である。このため、この偏光を有する光のみを反射する偏光分離素子を光ファイバと受光素子との間に配置することにより近端反射による混信を防止することができる。
【0014】
しかし、この方法では、受信光の約半分が偏光分離素子により反射されるため、約3dBの受信損失が生じてしまい、受信光を効率的に利用することができない。また、偏光した光を送信光として利用するため、発光素子として安価な発光ダイオード(LED)を使用することが困難である。
【0015】
このため、特開平11−27217号公報(公開日:平成11年(1999)1月29日)や特開平11−352364号公報(公開日:平成11年(1999)12月24日)には、送信光を光ファイバの中心からずれた位置に入射させ、光ファイバのその他の領域から出射される受信光を受光する方法が開示されている。この方法について、図12および図13を用いて説明する。
【0016】
発光素子104から出射された送信光121は、送信レンズ106で集光され、立上げミラー107で反射されて、光ファイバ102の端面108において光軸中心からずれた位置に入射される。一方、光ファイバ102の端面108から出射された受信光122は受光素子105に結合する。
【0017】
図13は、光ファイバ102の端面108での送信光121の結合位置と受信領域との関係を示している。送信光121を光ファイバ102の中心からずれた位置に入射する方法では、一芯の光ファイバ102の端面を送信光121が入射する送信領域と、受信領域とに空間的に分離することで一芯全二重通信を実現している。
【0018】
この方法では、受信領域を送信領域よりも大きくすることにより、偏光分離素子を用いた方法で生じる約3dBの損失よりも少ない損失で送受信光の分離を行なうことができ、これにより、受信効率を向上させることができる。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、送信光121を光ファイバ102に結合させるためには、当然ながら、光ファイバ102の端面のコア径内に送信光121を入射させる必要があり、また、光ファイバ102自身の軸ずれによる公差や光通信モジュールの組立て公差を考慮すると、光ファイバ102の外周部からこれらの公差分のマージンを持たせた位置に送信光121を入射させる必要がある。
【0020】
このため、受信領域を十分に大きくすることが困難であるから、受信効率を十分に向上させることが困難であるという問題があった。更に、通信速度が速くなると通信帯域が広がり、受信回路の帯域増加により電気的ノイズが増加するから、SN比を維持するためには、より高い受信効率が要求されるようになっている。
【0021】
本発明は、これらの課題を鑑みてなされたもので、その目的は、高い受信効率を得ることができる一芯光ファイバと双方向光通信モジュールとの光学的結合構造を提供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、本発明に係る光通信モジュールは、一芯の光ファイバを伝送媒体として双方向に光通信を行なう光通信モジュールであって、前記光ファイバから出射された受信光を受光する受光素子と、前記受信光を前記受光素子に結合させる受信光学系とを備える光通信モジュールにおいて、前記光ファイバは、光が伝搬するコア部の端部の少なくとも一方がコア部の他の部分よりも拡大した拡大部を有すると共に、前記拡大部を有する端部から前記光ファイバの光軸方向内向きに進むに従って、徐々に狭くなるテーパ部を有しており、該拡大部を有する前記端部から出射された受信光を前記受光素子が受光するように、前記受信光学系を配置すると共に、前記送信光の中心が前記拡大部を有する前記端部に結合する領域が前記拡大部に含まれるように前記発光素子および前記送信光学系を配置することを特徴としている。
【0023】
上記の構成によると、光ファイバの端部は、拡大部を有することにより、受信光を出射する領域が拡大される。これにともない、端部の単位面積当たりから出射される受信光の強度が低下する。
【0024】
また、光ファイバの端部が拡大部を有しても、前記端部において送信光が結合する領域である送信光結合領域の大きさを変える必要はない。
【0025】
したがって、前記端部の送信光結合領域から出射される受信光の強度が低下するので、該領域から出射される受信光を受光素子が受光しないことによる受信効率の低下を抑えることができ、すなわち、受信効率を向上させることができる。
【0026】
なお、端部の拡大部から出射された受信光も受光することにより、従来よりも受信効率が向上しさえすれば、前記端部において、前記送信光が結合する領域以外の領域から出射された受信光の一部のみを受光素子に結合してもよい。
【0027】
さらに、光ファイバの端部は、拡大部を有することにより、送信光を結合することが可能な領域が拡大される。これにより、前記送信光結合領域を従来よりも外側に移動させることができる。
【0028】
また、拡大部から出射される受信光は、コア部から出射される受信光よりも強度が著しく低い。したがって、前記送信光結合領域の中心が前記拡大部に含まれる場合には、前記送信光結合領域から出射される受信光の強度が著しく低下する。これにより、前記送信光結合領域から出射される受信光を受光素子が受光しないことによる受信効率の低下を大幅に抑えることができ、すなわち、受信効率を大幅に向上させることができる。
【0029】
さらに、本発明に係る光通信モジュールは、上記の構成において、前記送信光を前記光ファイバの端部に、その伝搬方向を内側に傾斜させて結合させるように、前記発光素子および前記送信光学系を配置することを特徴としている。
【0030】
上記の構成によると、前記送信光を前記光ファイバの端部に、前記光ファイバの光軸に平行に結合させる場合に比べて、前記発光素子および前記送信光学系を前記光軸から離れた位置に配備することができる。これにより、前記受光素子および前記受信光学系を配置する自由度が向上する。
【0031】
また、本発明に係る光通信モジュールでは、前記テーパ部は、前記光ファイバの光軸と該テーパ部とのなす角度が、前記光ファイバの開口数により規定される角度より大きくなるように形成されていることを特徴としている。
【0032】
光ファイバでは、光の伝搬方向と前記光軸とのなす角度が、開口数によって規定される角度以下である光が伝搬することになる。このため、上記の構成によると、前記端部の拡大部は、伝搬する光が出射することのない領域が存在することになる。これにより、前記拡大部から出射される単位面積当たりの光量(光の強度)が減少することになる。
【0033】
したがって、前述のように、前記送信光結合領域の中心が前記拡大部に含まれる場合には、前記送信光結合領域から出射される受信光の強度が確実に低下する。これにより、前記送信光結合領域から出射される受信光を受光素子が受光しないことによる受信効率の低下を確実に抑えることができ、すなわち、受信効率を確実に向上させることができる。
【0034】
また、本発明に係る光通信モジュールでは、前記光が伝搬するコア部の端部の少なくとも一方は、コア部の他の部分よりも拡大した拡大部を有しており、該拡大部の端面は、凹部形状であることを特徴としている。
【0035】
上記の構成によると、前記拡大部は、光軸方向内向きかつ径方向内向きの方向に傾斜していることになる。この場合、前記拡大部に前記送信光を入射すると、屈折後の送信光の伝搬方向と光軸とのなす角度は、前記拡大部が光軸に垂直な面である場合に比べて小さくなる。
【0036】
ところで、光ファイバ内に光を伝搬するには、光の伝搬方向と光軸とのなす角度が、開口数によって規定される角度以下であることが必要である。したがって、本発明に係る光ファイバは、前記拡大部が光軸に垂直な面である場合に比べて、端部と結合する前の送信光の伝搬方向と前記光軸とのなす角度を大きくすることができる。その結果、光ファイバに送信光を入射するための発光素子および送信光学系を、従来よりも径方向外側に配置することができ、光通信を行なう光通信モジュールの各構成要素を配置する自由度が向上する。
【0037】
さらに、本発明の光通信モジュールでは、上記の構成において、前記拡大部を有する端部は、中央部が凸面状であることを特徴としている。
【0038】
上記の構成によると、前記端部から出射される受信光が集光されるから、受信光を受光素子に結合させる受信光学系のサイズを小さくすることができる。その結果、前記光通信モジュールにおいて、サイズを小型化し、各構成要素を配置する自由度が向上する。
【0039】
また、本発明に係る光ファイバと光通信モジュールとの光学的結合構造は、一芯の光ファイバと、該光ファイバを伝送媒体として双方向に光通信を行なう光通信モジュールとの光学的結合構造において、前記光ファイバは、光が伝搬するコア部の端部の少なくとも一方に、コア部の他の部分よりも拡大した拡大部を有していると共に、前記拡大部を有する端部から前記光ファイバの光軸方向内向きに進むに従って、徐々に狭くなるテーパ部を有しており、前記光通信モジュールは、前記光ファイバから出射された受信光を受光する受光素子と、前記受信光を前記受光素子に結合させる受信光学系とを備えており、前記光ファイバにおける前記拡大部を有する前記端部から出射された受信光を受光するように、前記受光素子および前記受信光学系を配置すると共に、前記光通信モジュールは、送信光を発生させる発光素子と、前記送信光を前記光ファイバの端部に結合させる送信光学系とを備えており、前記光ファイバにおける前記拡大部を有する前記端部に前記送信光の中心が結合する領域が前記拡大部に含まれるように前記発光素子および前記送信光学系を配置することを特徴としている。
【0040】
上記の構成によると、光ファイバの端部は、拡大部を有することにより、受信光を出射する領域が拡大される。これにともない、端部の単位面積当たりから出射される受信光の強度が低下する。
【0041】
また、光ファイバの端部が拡大部を有しても、前記端部において送信光が結合する領域である送信光結合領域の大きさを変える必要はない。
【0042】
したがって、前記端部の送信光結合領域から出射される受信光の強度が低下するので、該領域から出射される受信光を受光素子が受光しないことによる受信効率の低下を抑えることができ、すなわち、受信効率を向上させることができる。
【0043】
また、上記の構成によると、光ファイバの端部は、拡大部を有することにより、送信光を結合することが可能な領域が拡大される。これにより、前記送信光結合領域を従来よりも外側に移動させることができる。
【0044】
また、拡大部から出射される受信光は、コア部から出射される受信光よりも強度が著しく低い。したがって、前記送信光結合領域の中心が前記拡大部に含まれる場合には、前記送信光結合領域から出射される受信光の強度が著しく低下する。これにより、前記送信光結合領域から出射される受信光を受光素子が受光しないことによる受信効率の低下を大幅に抑えることができ、すなわち、受信効率を大幅に向上させることができる。
【0045】
さらに、本発明に係る光ファイバと光通信モジュールとの光学的結合構造は、上記の構成において、前記送信光の伝搬方向と前記光ファイバの光軸とのなす角度が、前記送信光が前記光ファイバに結合する前よりも結合した後の方が小さくなるように、前記光ファイバの端部の形状と、前記送信光の前記光ファイバへの入射角度とを設定していることを特徴としている。
【0046】
上記の構成によると、光ファイバに入射する送信光の開口数を小さくすることができることから、モード分散による帯域低減を少なくすることができる。また、送信光学系を光ファイバの光軸から離れた位置に配置することが可能となり、光学系を配置する自由度を向上させることができる。
【0047】
さらに、本発明に係る光ファイバと光通信モジュールとの光学的結合構造は、上記の構成において、前記送信光を前記光ファイバの端部に、その伝搬方向を内側に傾斜させて結合させるように、前記発光素子および前記送信光学系を配置することを特徴としている。
【0048】
上記の構成によると、前記送信光を前記光ファイバの端部に、前記光ファイバの光軸に平行に結合させる場合に比べて、前記発光素子および前記送信光学系を前記光軸から離れた位置に配備することができる。これにより、前記受光素子および前記受信光学系を配置する自由度が向上し、受信効率の高い受信光学系を容易に配置することができる。
【0049】
さらに、本発明に係る光ファイバと光通信モジュールとの光学的結合構造は、上記の構成において、前記テーパ部は、前記光ファイバの光軸と該テーパ部とのなす角度が、前記光ファイバの開口数により規定される角度より大きいことを特徴としている。
【0050】
上記の構成によると、前述のように、前記端部の拡大部は、伝搬する光が出射することのない領域が存在することになる。これにより、前記拡大部から出射される受信光の単位面積当たりの光量が減少することになる。
【0051】
したがって、前記送信光結合領域が前記拡大部に含まれる場合には、前記送信光結合領域から出射される受信光の強度が確実に低下する。これにより、前記送信光結合領域から出射される受信光を受光素子が受光しないことによる受信効率の低下を確実に抑えることができ、すなわち、受信効率を確実に向上させることができる。
【0052】
さらに、本発明に係る光ファイバと光通信モジュールとの光学的結合構造は、上記の構成において、前記光ファイバのコア径を2r、光ファイバの開口数をNAとすると、前記テーパ部の長さLがL<r/NAを満足するように、前記テーパ部が形成されていることを特徴としている。
【0053】
上記の構成によると、受信光が光ファイバの端面から広がって出射することを抑えることができ、受信光の集光が容易となる。
【0054】
さらに、本発明に係る光ファイバと光通信モジュールとの光学的結合構造は、上記の構成において、前記光ファイバにおいて前記拡大部を有する端部は、周囲の前記拡大部が凹部形状であり、中央部が凸面状であることを特徴としている。
【0055】
上記の構成によると、凹部で送信光を屈折させることで、送信光を光ファイバのより径方向外側から結合させることができる。また、凸面部で光ファイバから出射される受信光が集光されるため、受信光学系の設計が容易となり、受信効率を向上させることができる。
【0056】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の一形態について説明する前に、まず、本発明のもとになる実験について説明する。この実験では、光ファイバから出射された受信光に関して、光ファイバ端面の近傍における強度分布(NFP:Near Field Pattern)が、光ファイバの端面形状により、どのように異なっているのかについて検討を行なった。この内容について図2に基づいて説明する。
【0057】
一般に、POFのようにコア径が大きい光ファイバ2から出射される受信光のNFPは、図2(b)に示すように、光ファイバ2の中心部が最大となり光ファイバ2の外周部で最小となるが、外周部近傍(同図で「送信光入射位置」と記載した箇所)でも比較的強い光量が放射されている。
【0058】
一方、図2(a)に示すように、光ファイバ2の端面を拡大した場合における受信光のNFPは、図2(b)に示すような拡大しない場合と比べて、光ファイバ2の中心部から出射される受信光の強度が最大となる点は同様であるが、受信光の強度が全体的に小さくなっていることと、光ファイバ2の外周部(拡大部29)から出射される受信光の強度が著しく小さくなっていることとが判明した。
【0059】
なお、厳密には、光ファイバ2からの出射光のNFPは、コア径、開口数等の光ファイバ2自体の特性、拡大部29の形状等によって左右されるものであるが、その詳細については後述する。
【0060】
以上の検討から、光ファイバ2の端面を拡大することにより、受信光のNFPが変化する現象を積極的に利用すると共に、光通信モジュールの送信・受信部の光学系、及び、光ファイバ2の端面形状を工夫することにより、高い受信効率を得ることができる一芯光ファイバと双方向光通信モジュールとの光学的結合構造を発明するに至った。
【0061】
すなわち、従来の一芯光ファイバ対応の双方向光通信モジュールのように、光ファイバ2の端面が拡大されていない場合では、送信光の入射領域から出射される受信光は、図2(b)に示すNFPから分かるように、光量の比較的強い領域となっているため、受信光の損失が高くなっていた。
【0062】
一方、図2(a)に示すように、本発明の一芯光ファイバと双方向光通信モジュールとの光学的結合構造では、光ファイバ2の端面を拡大し、その拡大部29の近傍に送信光を入射させることを特徴としており、これにより受信光の損失を低く抑えることが可能となる。以下、具体的な構造について説明する。
【0063】
〔実施の形態1〕
本発明に係る実施の一形態について、図3に基づいて説明する。図3は、本実施形態における光通信モジュールを示している。
【0064】
光通信モジュール1は、データ信号に基づく変調光である送信光21を生成する発光素子4と、光ファイバ2からの受信光22を受光してデータ信号を生成する受光素子5と、発光素子4から出射される送信光21を集光して光ファイバ2に結合させる送信レンズ(送信光学系)6と、光ファイバ2から出射される受信光22を反射して受光素子5に結合させる反射ミラー(受信光学系)7とを有している。
【0065】
送信レンズ6および反射ミラー7は、共に光学部材10に形成されている。また、発光素子4は、SiC等の放熱特性に優れたサブマウント12上に配置されている。これらの構成部材は、ステム13上に位置合わせされて配置されている。なお、ステム13は、図示しない回路に電気的に接続されている。
【0066】
光ファイバ2は、少なくとも一端が光ファイバプラグ26に固着されており、光ファイバプラグ26を、光通信モジュール1の一部であるレセプタクル27の凹部に差し込むことにより、光ファイバ2と光通信モジュール1とが光学的に結合される。また、光ファイバ2の端部は、コア部28より拡大された拡大部29を有しており、拡大部29は、光ファイバ2の径が、端面に近づくにつれて徐々に大きくなるテーパ部8を有している。
【0067】
発光素子4により生成された送信光21は、発光素子4の放射角にしたがって放射状に発散し、送信レンズ6で任意の開口数に変換されて集光され、光学部材10を通過して、光ファイバ2に結合する。一方、光ファイバ2から出射される受信光22の大半は、反射ミラー7により受光素子5の配置方向に反射されると共に、曲率を有する反射ミラー7により集光されて受光素子5に結合する。
【0068】
前述したように、送信光21と受信光22とを光ファイバ2の端面付近で空間的に分離する場合では、光ファイバ2から出射される受信光22のうち、送信光21の入射位置から出射される受信光22は、受光素子5に結合しないことになる。
【0069】
しかしながら、本実施形態では、送信光21の入射位置を光ファイバ2のより外周部としているので、送信光21の入射位置から出射される受信光22が少なくてすみ、これにより、受信光22を効率良く受光素子5に結合することができる。したがって、送信光21を、光ファイバ2における端部の拡大部29に入射することにより、受信領域が拡大された、受信効率の高い光通信モジュール1を得ることができる。
【0070】
光学部材10は、送信光21が出射する面に、光ファイバ2の光軸に対して傾斜したプリズム面11を有しており、これにより、送信光21を屈折させて光ファイバ2に入射させている。また、光学部材10は、受信光22が入射する面に反射ミラー7を有している。反射ミラー7の一部である遮光部(混信防止部材)9は、光ファイバ2に接触または近接させて配置されている。
【0071】
なお、遮光部9は、図3では強調のために斜線で表しているが、実際には反射ミラー7の一部であり、反射ミラー7と区別されるものではない。また、反射ミラー7としては、アルミニウム等の薄膜を蒸着法等で形成したものが用いられる。
【0072】
本発明に係る光通信モジュール1と光ファイバ2との光学的結合構造は、光ファイバ2の拡大部29に送信光21を結合させることにより、受光素子5が受光する受信光22の受信領域を拡大することを特徴としている。以下、この結合方法について説明する。
【0073】
一本の光ファイバ2により、空間的に送信光21と受信光22とを分離する場合では、前述したように、送信光21が光ファイバ2の端面と結合する送信領域を小さくすることにより、受信領域を拡大することができ、利用できる受信光22を増加させることができるため、受信効率の高い光通信モジュール1を得ることができる。
【0074】
このためには、以下の4点が重要となる。
A.送信領域と受信領域との分離比を受信領域がより大きくなるように設定する。
B.受信光22の出射量が少ない領域に送信領域を設ける。
C.光ファイバ2の端面形状と送信光21の光ファイバ2への入射方法とを最適化する。
D.送信光21と受信光22との分離を、両者の混信を防止し、かつ、低損失で行なう。
【0075】
まず、「A.送信領域と受信領域との分離比を受信領域がより大きくなるように設定する」方法について図1に基づいて説明する。
【0076】
図1は、一芯光ファイバ2と光通信モジュール1との光学的結合構造における、光ファイバ2の端面での送信領域および受信領域を示しており、同図(a)は本発明に係る光学的結合構造に関し、同図(b)は従来の光学的結合構造に関するものである。ここで、光ファイバ2として、例えば、コア径1mmのPOFを用いる場合を考える。
【0077】
送信光21は、光通信モジュール1の組立て精度や光ファイバ2の軸ずれ精度等を考慮すると、光ファイバ2の周縁から内側へ、ある程度のマージンを持たせた位置に入射される必要がある。例えば、送信光21の位置ずれ公差を±100μmとし、光ファイバ2の端面における送信光21のスポット径を100μmとした場合、送信光量の変動を少なくするには、送信光21の中心は、図1(b)に示すように、外周部の頂点から下方へ150μmの位置に設定される必要がある。
【0078】
また、送信光21の反対方向へのずれ(図1(b)の下方100μm)を考慮すると、受信領域は、同図(b)に示すように、外周部の頂点から下方へ300μmの位置よりも下の領域となる。すなわち、送信領域と受信領域との分割比は、径方向の長さの比で示すと3:7となる。
【0079】
次に、本発明に従うように光ファイバ2を拡大し、その他の条件を同一とした場合の受信領域について、図1(a)に基づいて説明する。光ファイバ2の拡大された端面の径を1.4mmとし、送信光21の入射位置を同図(b)と同様に外周部の頂点から下方へ150μmの位置とした場合、受信領域は、外周部の頂点から下方へ300μmの位置よりも下の領域となる。すなわち、送信領域と受信領域との分割比は、径方向の長さの比で示すと3:11となる。
【0080】
図1(a)および(b)を比較すると、光ファイバ2の端部を拡大した本発明の場合の方が、拡大しない従来の場合よりも、光ファイバ2の端部の領域における受信領域の比率を大きく設定することが可能となり、光ファイバ2から出射される受信光22をより効率的に利用することが可能となる。
【0081】
なお、図1に示される光ファイバ2の端面において、送信光21が結合する位置の左右の領域も受信領域としても良い。この場合、光ファイバ2から出射される受信光22の内、利用できる光量、すなわち集光ミラー7に照射される光量がさらに増加して、受光素子5に結合できる受信光22がさらに増加するので、受信効率をさらに向上させることができる。また、同時に光ファイバ2や光通信モジュール1の位置ずれが生じた場合でも、送信効率や受信効率の変動量を従来よりも低減させることができるという効果もある。
【0082】
次に、「B.受信光22の出射量が少ない領域に送信領域を設ける」方法について説明する。図2(a)で示したように、光ファイバ2の端面を拡大した場合、その拡大部29から出射される受信光22の強度は相対的に小さくなる。この受信光22の強度が小さい領域、すなわち、光ファイバ2の端部の拡大部29に送信光21を入射させることにより、受信光22の損失をより低減することが可能となる。
【0083】
なお、前述したように、送信光21の入射位置は、位置公差を考慮して設定される。したがって、例えば、上記の例と同様にコア径1mmのPOFを用い、送信光21の中心部の入射位置を、位置公差を考慮して外周部から150μm内側の位置とする場合、光ファイバ2の端部の拡大部29に送信光21を入射させるために、拡大部29の幅が150μm以上であることが好ましい。すなわち、図1(a)のように光ファイバ2の端面を中心対称に拡大する場合、端面の径を1.3mm以上とすることが好ましい。
【0084】
次に、「C.光ファイバ2の端面形状と送信光21の光ファイバ2への入射方法とを最適化する」方法について説明する。光ファイバ2の端面は、図4に示すように、テーパ状に、すなわち端面に近づくにつれて徐々にその径が広くなるように形成することが好ましい。テーパ形状とすることにより、テーパ部8での受信光22の伝搬損失が減少するとともに、送信光21を光ファイバ2内にスムーズに導くことができる。
【0085】
また、光ファイバ2の光軸とテーパ部8とのなす角度θは、光ファイバ2の開口数NAで決定される角度より大きくすることが好ましい。ここで、光ファイバ2の開口数NAは、光ファイバ2がPOFの場合、日本工業規格JIS C6822に準拠するものとする。
【0086】
このとき、光ファイバ2から出射される光線(受信光22)の最大角度は略Sin−1(NA)で表される。よって、光ファイバ2のコア部28の屈折率をnpとすると、光ファイバ2を伝搬する光線の光軸に対する最大角度αmaxは、αmax=Sin−1(NA/np)で表される。
【0087】
テーパ部8の角度θをαmax以上に設定することにより、光ファイバ2の拡大部29から出射される光線量が減少するため、拡大部29における受信光22の光量を確実に低減することが可能となると共に、テーパ部8での受信光22の損失を低減することができる。
【0088】
そして、拡大部29に送信光21を結合させることにより、光ファイバ2の端部における受信領域の比率を増加させることができるから、受信光22の損失を低減することが可能となる。例えば、開口数NAが0.3であり、コアの屈折率npが1.5である光ファイバ2を用いる場合、テーパ部8の角度θは11.6°以上であることが好ましい。
【0089】
またこのとき、送信光21を光ファイバ2の光軸に平行にして、拡大部29に結合させると、送信光21のうち、テーパ部8や光ファイバプラグ26の内壁に照射されて、光ファイバ2のコア部28に結合しない光線が生じる。従って、送信光21は、光ファイバ2の外周方向から中心方向に傾斜させて結合させることが望ましい。
【0090】
このように、送信光21を光ファイバ2の外周方向から入射することにより、送信光学系(送信レンズ6)をより外側に配置することができ、これにより、受信光学系(反射ミラー7)の配置の自由度が増加し、受信効率の高い受信光学系を設定することが容易となる。当然のことながら、送信光21の光ファイバ2への入射角度は、光ファイバ2の開口数NAで規定される角度より小さく設定されることが好ましい。
【0091】
なお、ここでコア部28は光ファイバ2の端面を拡大する前の、光ファイバ2のコアを表しており、拡大部29は、コア部28を拡大した部分であり、コアの一部である。したがって、コア部28と拡大部29との屈折率は同等となっている。コア部28の拡大方法としては、切削や研磨による方法や溶融による方法等がある。特にPOFでは、端面を任意の形状のホットプレートに押し当てることで、容易に任意の形状に加工することができる。
【0092】
次に、テーパ部8の長さについて説明する。テーパ角度θが同一の場合、テーパ長さLが長くなるにしたがい、光ファイバ2の端面の径2Rが大きくなる(R=r+L・Tan(θ))。光ファイバ2の端面の径が大きくなると、光ファイバ2から出射される光の出射面積が大きくなる。このため、光ファイバ2の中心部から出射される受信光22の光量が低下するとともに、効率良く集光できる小型の受信光学系を設計することが困難となり、受信光学系による集光効率が悪化する。
【0093】
このような、受信光22の分散を防止するためには、光ファイバ2のコア径2rに対する、テーパ長さLを以下のように規定すれば良い。光ファイバ2の中心でテーパ長さが零の位置(A点)から放射される光は、テーパ長さLの位置(光ファイバ2の端面)では、光ファイバ2の中心から外側に略L・NAの位置(B点)に到達している。B点が光ファイバ2のコア半径r内にあるようにテーパ長さLを設定することにより、光ファイバ2から放射される受信光22の広がりを低減することができる。すなわち、L<r/NAとなるようにテーパ長さLを設定することが好ましい。例えば、光ファイバ2としてコア径1mmでNA0.3のPOFを使用した場合、テーパ長さLは1.67mm以下に設定することが好ましい。
【0094】
次に、光ファイバ2の端面形状について説明する。光ファイバ2の端面は、前述してきたように平端面である必要はなく、図5(a)に示すような球端面や、同図(b)に示すような傾斜端面としても良く、あるいは、これらを組み合わせた形状としても良い。光ファイバ2の端面形状を変化させることにより、光ファイバ2の遠端反射を低減することができる(なお、遠端反射の低減については後述する。)、送信光21や受信光22を屈折させることで送信効率や受信効率を高くすることができる等の効果がある。
【0095】
例えば、図5(a)に示すように、光ファイバ2の端面が球面形状である場合、光ファイバ2から出射される受信光22は、球面形状の端面により光ファイバ2の中心方向に屈折されるため、受信光学系による受光素子5への集光が容易となる。
【0096】
一方、図5(b)に示すように、光ファイバ2の端面が傾斜形状である場合、受信光22は傾斜形状の端面により光ファイバ2の外側方向(図5の下方向)に屈折される。このため、受信光学系をこの屈折方向(図5の下側)に配置し、その反対側に送信光学系を配置することで、送受信の分離が容易となると共に、各光学系の配置の自由度が増加する。
【0097】
更に、図5(c)に示すように、光ファイバ2の端面の中心部を凸面の球面形状に、外周部を凹面の球面形状に形成しても良い。このような形状とすることにより、光ファイバ2の中心部から出射される受信光22を凸面で屈折させて集光させることができるので、受信効率を向上させることができると共に、外周部の凹面で送信光21を屈折させることにより、送信光21をより外側から入射させることが可能となる。
【0098】
すなわち、送信光21を光ファイバ2の開口数NAにより規定される角度よりも大きい角度で光ファイバ2に入射させても、凹面部で屈折するため光ファイバ2への結合角度を光ファイバ2の開口数NA以下とすることが可能となる。従って、送信光21をより外側から入射できるので、受信光学系の配置の自由度が増加し、受信効率の向上が容易となる。
【0099】
特に、送信光21と光ファイバ2の光軸とのなす角度が、光ファイバ2への入射前より、入射後のほうが小さくなるように、送信光21が結合する位置の光ファイバ2の端面形状と送信光21の光ファイバ2への入射角度とを選択することが好ましい。すなわち、送信光21を光ファイバ2の外側から中心方向に傾斜させて入射させる場合は、光ファイバ2の端面は凹面形状、反対に中心方向から外周方向に傾斜させて入射させる場合は凸面形状とすることになる。
【0100】
このように設定することにより、送信光21の光ファイバ2への結合効率を向上させることができると共に、結合時のNA(励振NA)を小さくすることが可能となる。励振NAを小さくすることにより、光ファイバ2伝搬時の伝搬損失を少なくすることができると共にモード分散を少なくすることができるため、伝送帯域を高くすることができる。
【0101】
次に、「D.送信光21と受信光22との分離を、両者の混信を防止し、かつ、低損失で行なう」方法について説明する。本実施形態では、図3に示すように、反射ミラー7に対して、受光素子5の配置側とは反対側(同図の上側)に送信光21を通過させることにより、一芯双方向通信への対応を可能にしている。
【0102】
また、本実施形態で示した方式では、薄膜の反射ミラー7により送信光21と受信光22との分離を行なっているため、分離部の損失を実質的に零とすることができる。また、反射ミラー7のごく近傍に送信光21を通過させることが可能となるので、送信領域と受信領域との境界をほとんど零とすることができ、受信領域をより拡大することが可能となる。
【0103】
更には、プリズム面11により送信光21を光ファイバ2の外周方向から屈折させて入射させているため、より受信領域を拡大することができ、高い受信効率を得ることが可能となる。
【0104】
受信光22と送信光21との混信については、前述したように以下の4つの原因がある。
(1)近端反射による混信
(2)内乱光による混信
(3)相手モジュール反射による混信
(4)遠端反射による混信
また、これらに加え、(5)電気的混信も問題となる。
【0105】
まず、「(1)近端反射による混信」の防止方法について、図6に基づいて説明する。送信光21は光学部材10のプリズム面11で屈折され、光ファイバ2の外周部より光ファイバ2に入射する。その反射光(近端反射光17)は、光ファイバ2の光軸に向かって反射される。
【0106】
しかしながら、光学部材10において、反射ミラー7の先端に設けられ、プリズム面11の先端と接続する遮光部9が、光ファイバ2に接触もしくは、数十〜数百μm離れた位置に設置されているため、近端反射光17は、遮光部9により、反射ミラー7に対して受光素子5の配置側とは反対側に反射される。すなわち、近端反射光17が受光素子5に入射することを、遮光部9により防止(遮光)することができる。
【0107】
次に、「(2)内乱光による混信」の防止方法について、図6に基づいて説明する。発光素子4から放射された送信光21の一部は、送信レンズ6に入射せずに迷光18となって、光通信モジュール1内を散乱する。
【0108】
しかしながら、反射ミラー7は、受光素子5の配置側と発光素子4の配置側とを光学的に分離していることから、迷光18が受光素子5に結合することを防止できる。更に、発光素子4の組立て誤差により、発光素子4の位置ずれが生じた場合でも、予期しない迷光18が受光素子5に入射することが防止されるため、発光素子4の組立て公差を大きくすることができ、組立てコストを低減することができる。
【0109】
また、近端反射光17も迷光となって光通信モジュール1内を散乱するが、同様の理由により受光素子5に結合することを防止できる。すなわち、反射ミラー7は、受信光22を反射・集光して受光素子5に結合させると共に、近端反射光17や迷光18を受光素子5から光学的に分離する混信防止部材としての働きを有している。
【0110】
更には、反射ミラー7により受光素子5が光学的に分離されていることから、迷光18の影響を気にすることなく、受光素子5の配置を決定することができ、光通信モジュール1の設計自由度が増し、組立て調整が容易な配置にすることができるという効果も奏する。
【0111】
次に、「(3)相手モジュール反射による混信」の防止方法について、図7に基づいて説明する。本実施形態で示した光通信モジュール1において相手モジュール反射が生じる要因としては、主に受光素子5の表面で反射した受信部反射光19が再び光ファイバ2に結合する場合と、光ファイバ2から出射される受信光22の一部が、光学部材10に照射される面(主に、プリズム面11)で反射したプリズム反射光20が再び光ファイバ2に結合する場合との2つがある。
【0112】
通常、受光素子5の受光面は、例えば、窒化シリコン等の薄膜により反射防止コート(ARコート)を施すことで受信光22の反射を防止し、受光効率を向上させている。この反射防止コートにより受信部反射光19を低減することが可能である。しかしながら、受光素子5からの反射を完全に防止することは困難であり、また、受信光22の入射角度によって反射率が高くなる場合がある。
【0113】
受信部反射光19が光ファイバ2に再結合する経路としては、図7に示すように、再び集光ミラー7で反射されて光ファイバ2方向に戻る場合が大半である。したがって、例えば受光素子5を傾斜させる等のような受光素子5の配置や集光ミラー7の形状等により受信部反射光19が光ファイバ2に戻らない配置に設定することが好ましい。
【0114】
プリズム反射光20については、プリズム面11の傾斜角度を最適化することにより、プリズム反射光20が光ファイバ2に入射しても、結合しないようにすることができる。すなわち、プリズム反射光20が光ファイバ2の開口数NAより大きな角度で光ファイバ2に入射するようにすればよい。そのためには、プリズム面11の傾斜角度βを光ファイバ2のNA程度以上に設定すればよい。
【0115】
しかしながら、プリズム面11の傾斜角を大きくした場合、光ファイバ2への送信光21の入射角度も大きくなることから、送信光21の結合効率が低化したり、高次のモードのみが励振したりする場合がある。このため、両者のトレードオフを考慮してプリズム面11の傾斜角度βを設定する必要がある。
【0116】
また、前述したように、光ファイバ2の拡大部29の形状によっても、光ファイバ2に入射された送信光21の光ファイバ2の光軸に対する角度が変化するため、この影響も合わせて考慮してプリズム面11の傾斜角度βが決定される。また、受信光22が照射される光学部材10の面(主にプリズム面11)に反射防止コートを施すことにより、反射率を低減させても良い。
【0117】
次に、「(4)遠端反射による混信」の防止方法について説明する。図3で示したように、光ファイバ2の端面が光軸に対して垂直となっている場合、光ファイバ2と空気との屈折率差により、出射光量に対して約4%の遠端反射が生じる。この遠端反射は、光ファイバ2の端面形状を工夫することで低減することが可能である。
【0118】
例えば、図5(a)〜(c)に示した形状としても良い。これらの形状とすることで、光ファイバ2の端面での遠端反射の方向を変え、光ファイバ2の開口数以上の角度にすることで、遠端反射が光ファイバ2中を伝搬しないようにすることができる。
【0119】
例えば、コアの直径が1mmであり、開口数NAが0.3であるPOFに関して、図5(a)の形状(曲率1.5mm)とした場合には、遠端反射が0.7%に、図5(b)の形状(傾斜角度10°)とした場合には、遠端反射が0.4%にそれぞれ低減された。
【0120】
また、光ファイバ2の端面形状が図5(a)〜(c)に示すような形状である場合には、前述したように送信光21の入射条件等を最適化することにより、受信領域の拡大や、受信光学系を配置する自由度が増す等の効果が同時に得られる。
【0121】
次に、「(5)電気的混信」の防止方法について説明する。図2において、ステム13は受光素子5のグランド電極と接続している。また、サブマウント12はSiC等の絶縁体で形成されており、これにより、発光素子4と受光素子5とが電気的に分離されている。
【0122】
また、反射ミラー7は光学部材10の下部の電極16と導通しており、電極16を介してステム13と電気的に接続されている。すなわち、発光素子4から見た場合、受光素子5は反射ミラー7およびステム13により電気的にシールドされており、これにより、電気的混信を抑制している。
【0123】
なお、反射ミラー7は、アルミニウムや金等のような反射率が高くかつ導電性を有する材料を、図2に示す光学部材10の下側から蒸着することにより形成される。この時同時に、電極16が形成される。反射ミラー7および電極16は、光学部材10の下部側の全面に形成されるため、マスク等によるパターニングを行なうことなく簡単に形成されることができる。
【0124】
また、発光素子4およびモニターフォトダイオード14は送信部カバー15により覆われている。送信部カバー15は光学部材10とステム13とに接着されており、発光素子4を外気から遮断している。送信部カバー15は、ステム13と電気的にも接続されており、発光素子4を外部から電気的に遮蔽する役割も有している。
【0125】
また、光学部材10の一部を、カバーガラスのような、発光素子4の封止部材の一部として使用しているため、部品点数の削減につながり、部品コストを低減できると共に、製造行程も簡略化することができる。
【0126】
次に、図2に示す光通信モジュール1の各構成部材について説明する。光ファイバ2としては、例えばPOF等のマルチモード光ファイバを用いることが好ましい。POFはコアがPMMA(polymethyl methacrylate)やポリカーボネート等の光透過性に優れたプラスチックからなり、クラッドは上記のコアより屈折率の低いプラスチックで構成されている。
【0127】
このような光ファイバ2は、石英製の光ファイバに比べて、そのコアの径を約200μmから約1mmに大きくすることが容易であることから、光通信モジュール1との結合調整が容易であり、安価な双方向光通信リンク3を得ることができる。
【0128】
なお、本実施形態のように送信光21と受信光22とを空間的に分離する場合では、光学系の配置スペースを考慮すると、コア径が0.5mm以上のものを使用することが好ましい。また、POFではクラッドが比較的薄く、約20μm程度である。
【0129】
また、コアが石英ガラスよりなり、クラッドがポリマーで構成されたPCF(plastic clad fiber)を用いても良い。PCFは、POFに比べて、価格が高いが、伝送損失が小さく、伝送帯域が広いという特徴がある。このため、PCFを伝送媒体とすることにより、長距離での通信やより高速での通信を行なうことができる双方向光通信リンク3を得ることができる。なお、石英製の光ファイバを使用しても良いことは言うまでもない。
【0130】
また、光ファイバ2は、そのコア部の屈折率が同一であるSI(Step Index)型と、中心部の屈折率が高く、その周辺部に向かうにつれて屈折率が徐々に低くなるGI(Gradient Index)型とに大別される。本実施形態の場合、GI型の光ファイバ2では、光ファイバ2の外周部(拡大部29)での送信光21の結合効率が悪くなり、これにより、送信光21の入射角度の設定範囲がより小さくなることから、SI型の光ファイバ2を使用することが好ましい。
【0131】
また、光ファイバ2の端面形状としては、図5(b)で示したように中心対称でない形状では、光通信モジュール1への挿入方向が限定されることから、中心対称な形状であることが好ましい。
【0132】
発光素子4としては、半導体レーザや、発光ダイオード(LED)が用いられる。発光素子4は、使用する光ファイバ2の伝送損失が少ない波長の光を照射し、かつ安価であることが好ましい。例えば、光ファイバ2としてPOFを用いる場合、DVD等で量産効果のある、波長650nm(ナノメートル)の半導体レーザ等を用いることができる。また、発光素子4の後部には、モニター用フォトダイオード14が配置されており、発光素子4の光量を一定に保つようにしている。
【0133】
受光素子5は、受光した変調光の強弱を電気信号に変換するものである。受光素子5としては、発光素子4の波長域で感度の高いフォトダイオードが使用され、例えば、シリコンを材料とするPINフォトダイオードや、アバランシェフォトダイオード等が用いられる。
【0134】
光学部材10は、PMMAやポリカーボネート等のプラスチックを材料とし、出射成形等により作製される。そして、反射ミラー7の反射面となる側にアルミニウムや金等のような反射率の高い金属薄膜が蒸着法等により形成されている。反射ミラー7は光学部材10の下側から蒸着することにより、マスク等によるパターニングを行なうことなしに簡単に形成することができる。
【0135】
また、光学部材10においてステム13と接触する下面には、電極16が形成されている。電極16は、反射ミラー7と同時に蒸着法等により形成され、少なくともその一部が反射ミラー7に繋がることにより、反射ミラー7と導通する。
【0136】
反射ミラー7は、回転楕円体や球面等の曲面の一部を切り出した形状とすることができる。光学部材10には、送信光21を集光して光ファイバ2に結合させる送信レンズ6、送信光21を屈折させて光ファイバ2に入射させるプリズム面11、並びに、図示していないが、発光素子5および受光素子4との位置合わせに使用する位置決め部が形成されている。
【0137】
このように、一つの光学部材10に多数の機能を持たせることにより、構成部材の数を大幅に低減できると共に、組立て時の公差を低減できるため、低コストかつ小型の光通信モジュール1を得ることが可能となる。更には、一つのステム13上に発光素子4、受光素子5および光学部材10を、光ファイバ2の光軸と平行に並べて配置することができるので、複雑な組立て工程が必要なくなり、工程数を低減することが可能となる。
【0138】
次に、本実施形態の構成において受信効率を測定した結果について説明する。光ファイバ2としては、コア径が980μm、クラッドの厚さが10μm、端面形状が図5(b)に示した球端面(曲率1.5mm)、テーパ角度θが16°、かつテーパ長さLが0.7mmであるPOFを使用した。集光ミラー7としては、曲率2.3mmの球面の一部であり、かつミラーの反射率が89%であるものを使用した。受光素子5としては、受光径0.35mmのPINフォトダイオードを使用した。また、送信領域と受信領域との分離比は、径方向の長さの比で3:11とした。
【0139】
光ファイバ2に固着された光ファイバプラグ26を光ファイバレセプタクル27に挿入して、光ファイバ2から出射される全光量に対する受光素子5への結合効率(受信効率)を測定したところ、−3.5dB(デシベル)であった。一方、拡大部29を有さないPOFを用い、送信領域と受信領域との分離比を、径方向の長さの比で3:7とし、かつ他の条件を上記の条件と同様にして受信効率を測定したところ、−5.5dBであった。すなわち、本実施形態の方が従来よりも受信効率が2dB改善されたことが理解できる。
【0140】
従って、受信効率は、集光ミラー7等の受信光学系の設定や配置、使用する光ファイバ2や受光素子5などによっても変化するが、上述のように、光ファイバ2の端面を拡大することで、受信領域が拡大され、これにより受信効率を向上させることができる。
【0141】
また、発光素子4として波長650nmのレーザダイオードを使用した送信光21が、光ファイバ2に結合することを確認した。このときの近端反射と内乱光とによる混信は、送信光量に対して合計で0.05%であった。なお、送信効率は送信レンズ6により任意に設定することができる。
【0142】
また、光ファイバ2の端面での遠端反射は、光ファイバ2からの出射光量に対して0.7%であり、相手モジュール反射による混信は、光ファイバ2からの出射光量に対して0.5%であった。この光通信モジュール1により、伝送距離(光ファイバ2の長さ)20m、伝送速度500Mbpsで全二重通信を行なったところ、誤り率(Bit Error Rate)が10−12以下であることが確認された。
【0143】
〔実施の形態2〕
次に、本発明の他の実施の形態について、図8に基づいて説明する。なお、上記の実施形態にて説明した部分と同様の機能を有する部材については、同一の番号を付与することによりその説明を省略する。本実施形態では、図8に示すように、反射ミラー7で集光した受信光22をさらに受信レンズ(第2の受信光学系)24で集光して受信効率をより向上させた配置となっている。
【0144】
また、受信レンズ24と一体に形成されるモールド部32は、受光素子5と、その近傍に配置したプリアンプ25とを封止している。受光素子5及びプリアンプ25は、モールド部32により外気から保護されるため、経時劣化による性能の低下を防止することができる。また、モールド部32に受信レンズ24を形成しているため、小型化が可能となる。
【0145】
受信レンズ24において反射された第2の受信部反射光23も相手モジュール反射の原因となる。しかしながら、第2の受信部反射光23は受信レンズ24の形状により発散されて反射することから、光ファイバ2に戻ることが防止される。
【0146】
電極16は、一部が反射ミラー7と導通しており、かつ、受光素子5及びプリアンプ25のグランド電極31と導通している。また、電極16は、発光素子4から受光素子5を光学的・電気的に分離することにより、内乱光による混信や電気的・電磁的な混信を防止する働きがある。
【0147】
発光素子4とサブマウント12とは、送信ステム30上に配置されている。送信ステム30は光学部材10の一部に位置あわせされて配置されている。送信ステム30は受信側のグランド電極31と電気的に分離されている。また、送信ステム30は発光素子5の放熱を行なう役割も有している。
【0148】
以上のように、図8で示した光通信モジュール1を用いることにより、集光ミラー7と受信レンズ24とを併用して受信効率を高くすることができると共に、相手モジュール反射や内乱光、近端反射、更には電気的・電磁的な混信を防止することが容易となり、また、小型で安価であり、経時劣化が少なく安定した性能を得ることができる。
【0149】
〔実施の形態3〕
次に、本発明のさらに他の実施の形態について、図9に基づいて説明する。なお、上記の実施形態にて説明した部分と同様の機能を有する部材については、同一の番号を付与することによりその説明を省略する。
【0150】
図9は、上記の実施形態に比べて、送信および受信の光学系配置を逆にした場合を示している。発光素子4から出射された送信光21は、立上げミラー33により、光ファイバ2が配置されている方向に反射されると共に集光されて、光ファイバ2の拡大部29に入射する。一方、光ファイバ2から出射される受信光22は、受信レンズ24により集光されて受光素子5に結合する。
【0151】
立上げミラー33及び受信レンズ24は光学ブロック(光学部材)10に形成されている。立上げミラー33は、送信光21と受信光22とを分離する混信防止部材の役割も有している。
【0152】
〔実施の形態4〕
次に、本発明のさらに他の実施の形態について、図10に基づいて説明する。なお、上記の実施形態にて説明した部分と同様の機能を有する部材については、同一の番号を付与することによりその説明を省略する。
【0153】
図10は、送信光21を光ファイバ2の外周方向から入射させた場合の光学配置を示している。発光素子4から出射された送信光21は、送信レンズ6により集光されて、光ファイバ2の外周方向から中心方向に傾斜させて光ファイバ2の拡大部29に結合される。光ファイバ2の端面は、図5(c)で示したのと同様に、外周部が凹面、内周部が凸面の形状であり、拡大部29は凹面の部分となっている。
【0154】
送信光21は、光ファイバ2に入射するときに、光ファイバ2の光軸となす角度が小さくなる方向に屈折される。このため、光ファイバ2の開口数より大きい角度で光ファイバ2に送信光21を入射させても光ファイバ2に結合させることが可能となり、送信レンズ6(送信光学系)をより外周部(図10の右方向)に配置することができる。従って、受信レンズ24(受信光学系)を配置するスペースが広くなり、受信効率の高い受信光学系を容易に配置することができる。
【0155】
また、送信光学系と受信光学系との間には混信防止部材34が配置されており、混信防止部材34は送信光21と受信光22との混信を防止している。混信防止部材34は光ファイバ2の端面に接触もしくは近接させて配置している。
【0156】
以上のように、上記の実施形態で示した光通信モジュール1と一芯光ファイバ2との光学的結合構造を用いることにより、近端反射、内乱光(迷光)、遠端反射、および相手モジュール反射による混信を防止でき、また、電気的混信も低減できることから、一本の光ファイバ2により全二重方式の双方向光通信を効率よく行なうことができる。
【0157】
特に、光ファイバ2の端面を拡大して、その拡大部29に送信光21を結合させること、及び、光ファイバ2の端面形状と送信光21の入射条件とを最適化することにより、受信領域を拡大でき、光学系を配置する自由度も増すことから、受信効率の高い光通信リンク3を得ることができる。また、一つの光学部材10に多数の機能を持たせていることから、低コストで小型であり、かつ、簡易に製造可能な光通信モジュール1を得ることができる。
【0158】
上記の実施形態は一例であり、これらの構造に本発明の範囲が限定されるものではない。本発明は光ファイバ2の拡大部29に送信光21を結合させたことが特長であり、他の光学系配置等を用いても同様の効果を得ることができる。また、例えば、以下のように構成することができる。
【0159】
一芯光ファイバと双方向光通信モジュールの光学的結合構造は、一芯の光ファイバを伝送媒体として双方向に光通信を行なうことができる双方向光通信モジュールと該光ファイバとの光学的結合構造であり、該双方向光通信モジュールは送信光を発生させる発光素子と前記光ファイバから出射される受信光を受光する受光素子とを有すると共に、前記光ファイバの前記双方向光通信モジュールと結合する端面がそのコア部より拡大された拡大領域を有し、前記光ファイバ端面の前記送信光が結合する領域以外から出射される受信光の少なくとも一部を前記受光素子に結合させる構成とすることができる。
【0160】
上記の構成によれば、送信光を入射させる領域以外の受信光を利用するため、光ファイバ端面で反射された送信光と受信光を分離することが容易となり混信を低減することができる。また、光ファイバの端面が拡大されているため、組立てのトレランスが増加する。更には、受信領域をより拡大することが容易となり受信効率を向上させることができる。
【0161】
更に、前記光学的結合構造は、前記送信光の少なくとも一部を前記光ファイバの拡大領域に結合させる構成とすることができる。
【0162】
上記の構成によれば、受信領域を拡大することができ、送信光を受信光の出射量が少ない領域に入射させることができることから、光ファイバから出射される受信光を効率良く受光素子に結合させることが可能になる。
【0163】
更に、前記光学的結合構造は、前記受信光を集光して前記受光素子に結合させる受信光学系を有する構成とすることができる。
【0164】
上記の構成によれば、受信光学系により受信光を受光素子に導くことができ、小型の受光素子に高効率で集光したり、受光素子の配置位置の自由度を増したりすることができる。
【0165】
更に、前記光学的結合構造は、前記送信光の一部が前記受光素子に結合することを防止する混信防止部材を設けた構成とすることができる。
【0166】
上記の構成によれば、受信光に送信光が混信することを防止することができ、高いSN比を得ることができる。
【0167】
更に、前記光学的結合構造は、前記混信防止部材は反射ミラーであり、該反射ミラーは前記受信光を反射すると共に集光して受光素子に結合させる受信光学系でもある構成とすることができる。
【0168】
上記の構成によれば、受信光学系と混信防止部材と同一の部材とすることができるため、光通信モジュールの小型化が可能となる。また、混信防止部材を薄膜のミラーとすることで、混信防止部材による受信効率の低下を防止することができ、高い受信効率を得ることができる。
【0169】
更に、前記光学的結合構造は、前記光ファイバの端面で前記送信光を屈折させて光ファイバに結合させる構成とすることができる。
【0170】
上記の構成によれば、送信光の光ファイバへの入射角度を光ファイバの開口数以上としても光ファイバで屈折させることにより、光ファイバに結合させることが可能となり、送信光学系の配置自由度が増す。励振NAを小さくすることが容易となり、光ファイバでの伝播損失やモード分散を小さくすることができ、伝送帯域を高くすることができる。
【0171】
更に、前記光学的結合構造は、前記送信光の光軸と前記光ファイバの光軸とのなす角度が、前記送信光が前記光ファイバに結合する前より、結合した後のほうが小さくなるように光ファイバの端面形状および送信光の光ファイバへの入射角度を設定した構成とすることができる。
【0172】
上記の構成によれば、光ファイバに入射する送信光の開口数を小さくすることができることから、モード分散による帯域低減を少なくすることができる。また、送信光学系を光ファイバの光軸から離れた位置に配置することが可能となり、光学系の配置自由度が増す。
【0173】
更に、前記光学的結合構造は、前記送信光の光軸を前記光ファイバの外周方向から内周方向に傾斜させて前記光ファイバに結合させた構成とすることができる。
【0174】
上記の構成によれば、送信光を外周部から入射させることで、受信領域をより拡大することができる。受信光学系の配置自由度が増し、受信効率の高い受信光学系を容易に配置することができる。
【0175】
更に、前記光学的結合構造は、前記光ファイバはその径が端面に近づくに従い徐々に大きくなるテーパ部を有し、前記光ファイバの光軸と該テーパー部とのなす角度が、光ファイバの開口数により規定される角度より大きい構成とすることができる。
【0176】
上記の構成によれば、光ファイバを伝搬する受信光がテーパ部に照射されなくなることから受信光の損失を少なくすることができる。また、送信光を光ファイバのコア部に導き易くなる。
【0177】
更に、前記光学的結合構造は、前記光ファイバのコア径を2r、光ファイバの開口数をNAとしたとき、前記テーパ部の長さLがL<r/NAを満足する構成とすることができる。
【0178】
上記の構成によれば、光ファイバから出射される受信光が光ファイバの端面から分散して出射することを抑えることができ、受信光の集光が容易となる。
【0179】
更に、前記光学的結合構造は、前記光ファイバの端面が、外周部が凹面形状であり、内周部が凸面形状である構成とすることができる。
【0180】
上記の構成によれば、凹面部で送信光を屈折させることで、送信光を光ファイバのより外周部から結合させることができる。凸面部で光ファイバから出射される受信光が集光されるため、受信光学系の設計が容易となり、受信効率を高くすることができる。
【0181】
更に、前記光学的結合構造は、前記光ファイバがプラスチック光ファイバである構成とすることができる。
【0182】
上記の構成によれば、光ファイバとしてPOFを用いているため、曲げ損失が少なく、折れ難く、また、コア径が1mm程度の大口径の光ファイバを容易に製造できることから、光ファイバと双方向光通信もジュールとの結合調整が容易であり、かつ、双方向光通信リンクを安価にできる。更に、端面を任意の形状に容易に加工することができる。
【0183】
【発明の効果】
以上のように、本発明に係る光通信モジュールは、一芯の光ファイバを伝送媒体として双方向に光通信を行なう光通信モジュールであって、前記光ファイバから出射された受信光を受光する受光素子と、前記受信光を前記受光素子に結合させる受信光学系とを備える光通信モジュールにおいて、前記光ファイバは、光が伝搬するコア部の端部の少なくとも一方がコア部の他の部分よりも拡大した拡大部を有すると共に、前記拡大部を有する端部から前記光ファイバの光軸方向内向きに進むに従って、徐々に狭くなるテーパ部を有しており、該拡大部を有する前記端部から出射された受信光を前記受光素子が受光するように、前記受信光学系を配置すると共に、前記送信光の中心が前記拡大部を有する前記端部に結合する領域が前記拡大部に含まれるように前記発光素子および前記送信光学系を配置する構成である。
【0184】
これにより、前記端部の送信光結合領域から出射される受信光の強度が低下するので、該領域から出射される受信光を受光素子が受光しないことによる受信効率の低下を抑えることができるという効果を奏する。
【0185】
また、前記送信光結合領域から出射される受信光の強度が著しく低下するので、前記送信光結合領域から出射される受信光を受光素子が受光しないことによる受信効率の低下を大幅に抑えることができるという効果を奏する。
【0186】
また、本発明に係る光ファイバと光通信モジュールとの光学的結合構造は、以上のように、一芯の光ファイバと、該光ファイバを伝送媒体として双方向に光通信を行なう光通信モジュールとの光学的結合構造において、前記光ファイバは、光が伝搬するコア部の端部の少なくとも一方に、コア部の他の部分よりも拡大した拡大部を有していると共に、前記拡大部を有する端部から前記光ファイバの光軸方向内向きに進むに従って、徐々に狭くなるテーパ部を有しており、前記光通信モジュールは、前記光ファイバから出射された受信光を受光する受光素子と、前記受信光を前記受光素子に結合させる受信光学系とを備えており、前記光ファイバにおける前記拡大部を有する前記端部から出射された受信光を受光するように、前記受光素子および前記受信光学系を配置すると共に、前記光通信モジュールは、送信光を発生させる発光素子と、前記送信光を前記光ファイバの端部に結合させる送信光学系とを備えており、前記光ファイバにおける前記拡大部を有する前記端部に前記送信光の中心が結合する領域が前記拡大部に含まれるように前記発光素子および前記送信光学系を配置する構成である。
【0187】
これにより、前記端部の送信光結合領域から出射される受信光の強度が低下するので、該領域から出射される受信光を受光素子が受光しないことによる受信効率の低下を抑えることができるという効果を奏する。
【0188】
また、前記送信光結合領域から出射される受信光の強度が著しく低下するから、前記送信光結合領域から出射される受信光を受光素子が受光しないことによる受信効率の低下を大幅に抑えることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 光ファイバの端部における送信領域と受信領域とを示す概略図であり、同図(a)は、本発明に係る光ファイバに関するものであり、同図(b)は、従来の光ファイバに関するものである。
【図2】 光ファイバから出射する光のNFPを示す概略図であり、同図(a)は、本発明に係る光ファイバに関するものであり、同図(b)は、従来の光ファイバに関するものである。
【図3】 本発明の一実施形態である一芯光ファイバと双方向光通信モジュールとの光学的結合構造を示す断面図である。
【図4】 図3における光ファイバの端部を示す断面図である。
【図5】 同図(a)〜(c)は、本実施形態に適した他の光ファイバの端部を示す断面図である。
【図6】 本実施形態の概略図であり、近端反射と内乱光とによる混信の防止を示すものである。
【図7】 図6の要部を示す概略図であり、相手モジュール反射による混信の防止を示すものである。
【図8】 本発明の他の実施形態である一芯光ファイバと双方向光通信モジュールとの光学的結合構造を示す断面図である。
【図9】 本発明のさらに他の実施形態である一芯光ファイバと双方向光通信モジュールとの光学的結合構造を示す概略図である。
【図10】 本発明のさらに他の実施形態である一芯光ファイバと双方向光通信モジュールとの光学的結合構造を示す概略図である。
【図11】 光通信リンクの構成を示す概略図である。
【図12】 従来の一芯光ファイバと双方向光通信モジュールとの光学的結合構造を示す概略図である。
【図13】 図12に示す従来の光学的結合構造に関して、光ファイバの端部における送信領域と受信領域とを示す概略図である。
【符号の説明】
1 光通信モジュール
2 光ファイバ
4 発光素子
5 受光素子
6 送信レンズ(送信光学系)
7 反射ミラー(受信光学系)
8 テーパ部
21 送信光
22 受信光
24 受信レンズ(受信光学系)
28 コア部
29 拡大部
33 立上げミラー(送信光学系)

Claims (10)

  1. 一芯の光ファイバを伝送媒体として双方向に光通信を行なう光通信モジュールであって、送信光を発生させる発光素子と、前記送信光を前記光ファイバに結合させる送信光学系と、前記光ファイバから出射された受信光を受光する受光素子と、前記受信光を前記受光素子に結合させる受信光学系とを備える光通信モジュールにおいて、
    前記光ファイバは、光が伝搬するコア部の端部の少なくとも一方がコア部の他の部分よりも拡大した拡大部を有すると共に、
    前記拡大部を有する端部から前記光ファイバの光軸方向内向きに進むに従って、徐々に狭くなるテーパ部を有しており、
    該拡大部を有する前記端部から出射された受信光を前記受光素子が受光するように、前記受信光学系を配置すると共に、
    前記送信光の中心が前記拡大部を有する前記端部に結合する領域が前記拡大部に含まれるように前記発光素子および前記送信光学系を配置することを特徴とする光通信モジュール。
  2. 前記送信光を前記光ファイバの端部に、その伝搬方向を内側に傾斜させて結合させるように、前記発光素子および前記送信光学系を配置することを特徴とする請求項1に記載の光通信モジュール。
  3. 前記テーパ部は、前記光ファイバの光軸と該テーパ部とのなす角度が、前記光ファイバの開口数により規定される角度より大きくなるように形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の光通信モジュール。
  4. 前記拡大部の端面は、中央部が凸面状であり、外周部が凹面状であることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の光通信モジュール。
  5. 一芯の光ファイバと、該光ファイバを伝送媒体として双方向に光通信を行なう光通信モジュールとの光学的結合構造において、
    前記光ファイバは、光が伝搬するコア部の端部の少なくとも一方に、コア部の他の部分よりも拡大した拡大部を有していると共に、
    前記拡大部を有する端部から前記光ファイバの光軸方向内向きに進むに従って、徐々に狭くなるテーパ部を有しており、
    前記光通信モジュールは、前記光ファイバから出射された受信光を受光する受光素子と、前記受信光を前記受光素子に結合させる受信光学系とを備えており、
    前記光ファイバにおける前記拡大部を有する前記端部から出射された受信光を受光するように、前記受光素子および前記受信光学系を配置すると共に、
    前記光通信モジュールは、送信光を発生させる発光素子と、前記送信光を前記光ファイバの端部に結合させる送信光学系とを備えており、
    前記光ファイバにおける前記拡大部を有する前記端部に前記送信光の中心が結合する領域が前記拡大部に含まれるように前記発光素子および前記送信光学系を配置することを特徴とする光ファイバと光通信モジュールとの光学的結合構造。
  6. 前記送信光の伝搬方向と前記光ファイバの光軸とのなす角度が、前記送信光が前記光ファイバに結合する前よりも結合した後の方が小さくなるように、前記光ファイバの端部の形状と、前記送信光の前記光ファイバへの入射角度とを設定していることを特徴とする請求項5に記載の光ファイバと光通信モジュールとの光学的結合構造。
  7. 前記送信光を前記光ファイバの端部に、その伝搬方向を内側に傾斜させて結合させるように、前記発光素子および前記送信光学系を配置することを特徴とする請求項5または6に記載の光ファイバと光通信モジュールとの光学的結合構造。
  8. 前記テーパ部は、前記光ファイバの光軸と該テーパ部とのなす角度が、前記光ファイバの開口数により規定される角度より大きいことを特徴とする請求項5乃至7の何れか1項に記載の光ファイバと光通信モジュールとの光学的結合構造。
  9. 前記光ファイバのコア径を2r、光ファイバの開口数をNAとすると、前記テーパ部の長さLがL<r/NAを満足するように、前記テーパ部が形成されていることを特徴とする請求項5乃至8の何れか1項に記載の光ファイバと光通信モジュールとの光学的結合構造。
  10. 前記光ファイバにおいて前記拡大部を有する端部は、周囲の前記拡大部が凹部形状であり、中央部が凸面状であることを特徴とする請求項5乃至9の何れか1項に記載の光ファイバと光通信モジュールとの光学的結合構造。
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