JP3807572B2 - 簡易ベッド - Google Patents
簡易ベッド Download PDFInfo
- Publication number
- JP3807572B2 JP3807572B2 JP30991697A JP30991697A JP3807572B2 JP 3807572 B2 JP3807572 B2 JP 3807572B2 JP 30991697 A JP30991697 A JP 30991697A JP 30991697 A JP30991697 A JP 30991697A JP 3807572 B2 JP3807572 B2 JP 3807572B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- seat
- cushion
- bed
- passenger
- auxiliary
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Seats For Vehicles (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ベッドレスキャブを有するトラック、特に中、小型トラックにおける簡易ベッドに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、荷受け待ちの際、ベッドレスの4トン車程度の中型車両ではベッドが装備されていないため、乗員はシートをリクライニングさせて不自由な姿勢で休息を取ることを余儀なくさせられているのが普通で、何らかの改善策が望まれている。
【0003】
上記問題解決のため、図5(A)に示すように大型車と同様の乗員シートの背部にベッド55を設けることが提案されたが、この場合はキャブスペースYが大型車同様の大きさとなり、車両全長が規制されている中型車両ではその結果荷物搭載物の長さの削減につながる問題がある。
また、同図(B)に示すようにフロア52上に設けた乗員シート53のシートバック54の上部にベッド55を設け矢印方向に収納可能とする収納式ベッドが提案されたが、この場合はベッド55の使用時には乗員シートのシートバック54の上部空間を占有する構成にしてあるため、小さなキャブスペースに対しても充分大きなベッドを設けることができるが、車両運転時にはリヤウインド56は収納状態にあるベッドのためその視界は塞がれ後方視界の直接確認が困難となると共にキャブ室内の高さを大きくしなければならないし、又、ベッドからの転落防止装置も必要となる。
【0004】
その解決策として図5(C)に示すように、後方視界確保のためベッド55の取り付け位置57を下方に下げ、使用時には乗員シート53のシートバック54を前傾させ所用のスペースを確保できるようにしたものが考えられ提案されているが、この場合ベッドには収納時リヤウインドの働きをする窓部55aを設ける必要があり、また、ボディ側に大幅な変更(補強の追加等)を必要とする問題点がある。
【0005】
また、上記提案とは別にベツドを分割して乗員シート背面後方のキャブスペースに水平状に固定した固定ベッドクッションと、該クッションにヒンジ状継手を介してキャブ背面側に向け後倒される運転席側シートと対面する長さを有する可動ベッドクッションを設け、助手席側シートとセンタシートを効果的に利用した簡易ベツドを形成する提案が、例えば実開平2−86824号公報に開示されている。
かかる提案は、センタシートと助手席側シートそれぞれのシートバックを前倒折畳させた後、特別なリンク機構を利用して運転席側シートを前側に大きく回動移動させ後に、可動ベッドクッションを継手を介して前側に倒伏させる。
この結果狭幅の固定クッションの側部に可動ベッドクッションと助手席側シートとセンタシートのシートバックの長手方向に3つの分割したベッド面が形成され、これにより簡易ベッドが形成されるものである。
しかしながらかかる提案では、運転席側シートの前方への退避運動に連動させてその退避跡に可動ベッドクッションを倒伏するための構造に由来する従来のスライド方式からリンク機構式に変更するなど大幅変更工事を必要とする問題点があるのみならず、可動ベッドクッション側が、該クッションと助手席側シートとセンタシートのシートバックの長手方向に3つの分割したベッド面が形成される事となり、寝心地が極めて悪い。又センタシートのあるキャブにしか利用できない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記問題点に鑑みなされたもので、上記限定された条件のもとに少なくとも下記事項を解決する簡易ベッドの提供を目的としたものである。即ち、
a、ベッドレスキャブ内の小さなスペースでも有効利用して人の横臥を可能に
すること、
b、その横臥面はフラットであること、
c、ボディ側に大幅な変更がなく設置することができること、
d、リヤウインドからの後方視界を確保できること、
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、かかる課題を解決するもので、運転席側シートと助手席側シートとよりなる乗員シートのリクライニング軌跡に干渉しない空間を含むキャブのリヤパネルに平行の直立状姿勢より水平状に回動可能にその一端を枢着したベッドクッションと、該クッション側が上記水平状に回動状態時に車幅方向に折り畳み可能に設けた補助クッションとよりなり、収納時には、前記補助クッションを前記リヤパネルに側に対向直立状に収納し、使用時には、ベッドクッションを乗員シート間のコンソールボックス上に前倒載置させ、補助クッションを運転席側シート若しくは助手席側シートの少なくともいずれか一方の座面上に略180度横転載置させてベッドを構成し、前記ベッドクッション及び補助クッションの載置面側形状を、それが載置される乗員シート間のコンソールボックス表面及び乗員シートの座面表面の形状に略嵌合する形状に構成したことを特徴とする(請求項1)。
【0008】
即ち、かかる発明によれば、乗員シートの後方に充分なベッド設置スペースを確保できない車両においても収納できるように、ベッドクッションに車幅方向の折畳み可能の補助クッションを設け、収納時は折畳み状にしてキャブのリヤパネル添いキャブスペースYを含む空間内に保持させるようにしている。
また、使用時には、ベッドクッションを乗員シート間のコンソールボックス上に前倒載置させ、補助クッションを運転席側シートないし助手席側シートのいずれかの座面上に略180度横転載置させてベッドを構成することにより、ベッドの載置スペースを新たに設けなくても済む。
【0009】
また、かかる発明によれば、前記ベッドクッション及び補助クッションの載置面側形状は、それが載置される乗員シート座面間のコンソールボックス表面及び乗員シート座面の表面形状に略嵌合する構成としているため、簡易ベッドでの使用時には、ベッドクッションと補助クッションとよりなるベッド面をフラットにして、休息の取りやすいベッド面構成とすることが可能となる。
【0010】
上記構成により、本発明の簡易ベッドは運転者よりの後方視界の確保を不可能にすることはなく、ボディの大幅改造の必要もない。
【0011】
また、車両進行方向に対して左側に前記補助クッションを配置し、該補助クッションの車両窓際端部に枕部を設けるように構成すれば(請求項2)、休息者は車両進行方向に対して左側の他車両との行き交うことのない路肩側の比較的静かな雰囲気で精神的にも運転席側の危険領域から少しでも離れた位置に配置された枕部に頭部を置くことにより、安堵感とともに充分休息を取ることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図に示した実施例を用いて詳細に説明する。但し、この実施例に記載される構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは特に特定的な記載が無い限り、この発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく単なる説明例に過ぎない。
【0013】
図1は本発明の簡易ベッドの概略の構成を示す収納時の斜視図で、図2は図1の斜視図において運転席側シート(実線で図示)と収納時の簡易ベッド(2点鎖線で図示)との間の車両前後方向の位置関係を示す図である。また、図3は図1の補助シートを運転席側乗員シートの座面上に横転載置したときの使用状態を示す斜視図である。図4は図1の補助クッションを助手席側乗員シートの座面上に横転載置したときの別の使用態様を示す図である。
【0014】
図1に示すように本発明の簡易ベッドは、ベッドクッション10と該ベッドクッション10上に車幅方向に折畳可能な補助クッション11とより構成し、図2に示すように前記ベッドクッション10は乗員シートの背面後部のリヤパネル51との間のキャブスペースYに設けてあるコントローラボックス24を覆う取り付け架台25に図示してないヒンジ部材を介して前倒可能に直立状に設けられ、補助クッション11は、ベッドクッション10にはベッドクッション10が前倒時にヒンジ継手12を介して車幅方向に略180度折畳/展開可能に設けられ、収納時には前記直立状のベッドクッション10の裏面に折畳んで収納してある。上記のように、収納時においては、ベッドクッション10と該ベッドクッション10上に車幅方向に折畳んだ補助クッション11とからなるベッドユニットは中央コンソールボックス23の後方に直立配置されており、而も収納時の高さは運転席側シート20のシートバック20b高さとほぼ同一のリヤウインドの下方に納まるようにしてあるため、運転中後方視界を塞げるようなことはない。
【0015】
次に、図3に示すように使用展開時には、運転席側シート20を矢印方向に後退させるとともに、ベッドクッション10を裏面に補助クッション11を折畳み状に背負った状態で中央コンソールボックス23の表面上に前倒載置させる。ついで、前記前倒の結果ベッドクッション10の上部に位置させられた補助クッション11をヒンジ状継手12を介して略180度回動横転させ、前記後退した運転席側シート20の座面20a上に載置させ、更に助手席側シート21(固定)のシートバック21bもその座面21a上に前倒載置させ、その裏面と中央コンソールボックス23及び運転席側シート20の座面20aにそれぞれ載置させたベッドクッション10と補助クッション11とにより、簡易ベッドを形成する。
【0016】
上記のようにして、簡易ベッド収納時には、中央コンソールボックス23の後方に直立状収納可能のスペースのみを必要とするだけで、使用のための展開用スペースは乗員シートのスペースで充当できるため、狭小なキャブスペースでも充分に対応でき設置可能とすることができる。
【0017】
なお、前記ベッドクッション10及び補助クッション11の載置面の形状は、それぞれコンソールボックスの表面形状と運転席側シート20の座面20aの表面形状に略嵌合可能に形成してあるため、前記形成された簡易ベッドのベッド表面をフラットにさせ、ベッドに要求される主要な機能を持たせるようにしてある。
【0018】
なお、図3に見るように運転席側シート20の座面20a上に載置した補助クッション11の窓側端部に枕部13を設け、休息者は頭を車両右側の窓べりに位置させ、枕部13を使用して休息できるようにしてある。
【0019】
また、図4には、前記図3に示す簡易ベッドの実施例とは別の実施例を示してある。この場合は補助クッション11をベッドクッション10の車両進行方向に対し左側に180度回動横転可能に設けるようにしたもので、使用に際してはコンソールボックス23上に載置したベッドクッション10の上に折り畳まれた補助クッション11をヒンジ状継手12を介して助手席側シート21の座面21a上に横転載置させ、ベッドを形成させるようにしたものである。
なお、運転席側シート20のシートバック20bはハンドルのため座面20a上に前倒載置できないのでこの場合はシートバック20bは前倒より後方に傾けたリクライニング姿勢を取らせた方が好ましい。
この場合も枕部13を窓側に設けられ、休息者は道路路肩側の比較的静かな雰囲気で精神的にも運転席側の危険領域から少しでも離れた位置に頭部を置く安堵感とともに充分休息を取ることができる。
即ち図4に示す場合は休息者の頭の位置は車両左側の他車両との行き交うことのない路肩側にあるため、図3に示す実施例に比較して精神的にも物理的(喧騒の度合い)にも充分な休息が取れる。
【0020】
【発明の効果】
以上記載のごとく本発明によれば、狭小なキャブスペースの中型車両であっても、該スペースと乗員シートや中央コンソールボックスとを有効利用することにより人が自由な姿勢で横臥休息できる。また、収納時でも中央コンソールボックスの後方に直立姿勢を取るベッドクッションの高さはリヤウインドの下方に納まるため後方視界を塞いだり妨げることがない。また、ベッド付きキャブ車に設置すればダブルサイズのベッドスペースを用意できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の簡易ベッドの概略の構成を示す収納時の斜視図である。
【図2】図1の斜視図において運転席側シート(実線で図示)と収納時の簡易ベッド(2点鎖線で図示)との間の車両軸芯方向の位置関係を示す図である。
【図3】図1の簡易ベッドの使用状態の態様の一つを示す斜視図である。
【図4】図1の簡易ベッドの使用状態の別の態様を示す図である。
【図5】従来の中型ベッドレスキャブ車両に使用されているベッドの態様を示す図で、(A)は大型車同様のベッド付きキャブを示す図で、(B)収納式ベッドを示す図で、(C)は(B)の改造型を示す図である。
【符号の説明】
10 ベッドクッション
11 補助クッション
12 ヒンジ状継手
13 枕部
20 運転席側シート
20a 運転席側シートの座面
20b 運転席側シートのシートバック
21 助手席側シート
21a 助手席側シートの座面
21b 助手席側シートのシートバック
23 コンソールボックス
25 取り付け架台
24 コントローラボックス
51 リヤパネル
Claims (2)
- 運転席側シートと助手席側シートとよりなる乗員シートのリクライニング軌跡に干渉しない空間を含むキャブのリヤパネルに平行の直立状姿勢より水平状に回動可能にその一端を枢着したベッドクッションと、該クッション側が上記水平状に回動状態時に車幅方向に折り畳み可能に設けた補助クッションとよりなり、収納時には、前記補助クッションを前記リヤパネルに側に直立状に収納し、使用時には、ベッドクッションを乗員シート間のコンソールボックス上に前倒載置させ、補助クッションを運転席側シート若しくは助手席側シートの少なくともいずれか一方の座面上に略180度横転載置させてベッドを構成し、前記ベッドクッション及び補助クッションの載置面側形状を、それが載置される乗員シート間のコンソールボックス表面及び乗員シートの座面表面の形状に略嵌合する形状に構成したことを特徴とする簡易ベッド。
- 車両進行方向に対して左側に前記補助クッションを配置し、該補助クッションの車両窓際端部に枕部を設けたことを特徴とする請求項1記載の簡易ベッド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30991697A JP3807572B2 (ja) | 1997-10-24 | 1997-10-24 | 簡易ベッド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30991697A JP3807572B2 (ja) | 1997-10-24 | 1997-10-24 | 簡易ベッド |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11123964A JPH11123964A (ja) | 1999-05-11 |
JP3807572B2 true JP3807572B2 (ja) | 2006-08-09 |
Family
ID=17998895
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30991697A Expired - Fee Related JP3807572B2 (ja) | 1997-10-24 | 1997-10-24 | 簡易ベッド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3807572B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110182116B (zh) * | 2019-05-24 | 2024-05-17 | 东风柳州汽车有限公司 | 商用车卧具 |
-
1997
- 1997-10-24 JP JP30991697A patent/JP3807572B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11123964A (ja) | 1999-05-11 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6962384B2 (en) | Fold flat motor vehicle seat | |
EP1305184B1 (en) | A combination of chair and bed | |
JP3807572B2 (ja) | 簡易ベッド | |
JPS6340697B2 (ja) | ||
JP3730151B2 (ja) | 車両用シート | |
JP3192062B2 (ja) | 自動車のシート支持装置 | |
JPS6336992B2 (ja) | ||
JPH0228098Y2 (ja) | ||
JPS6239952Y2 (ja) | ||
KR200201337Y1 (ko) | 자동차용 접이식 시트 구조 | |
JP3641166B2 (ja) | 自動車の補助シート付シート装置 | |
JPS633308Y2 (ja) | ||
JPH09118158A (ja) | 自動車用補助座席 | |
JPS6040341Y2 (ja) | キヤブオ−バ型車のフロントシ−ト装置 | |
JP4075050B2 (ja) | 車両の車内仕切り構造 | |
JPH0140754Y2 (ja) | ||
JP3261972B2 (ja) | 車両用シート | |
JPH11217034A (ja) | 車両用シート構造 | |
JPH0110268Y2 (ja) | ||
JP2557498Y2 (ja) | 自動車用リアシート | |
JPS5914276Y2 (ja) | キヤブオ−バ車の座席装置 | |
JPH11123963A (ja) | 簡易ベッド形成方法 | |
JPH0345858Y2 (ja) | ||
JPS6030105Y2 (ja) | バン型自動車に設けた横向き座席装置 | |
JPH0224694B2 (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060210 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060405 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20060428 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20060511 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R371 | Transfer withdrawn |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100526 Year of fee payment: 4 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |