JP3798584B2 - ネットワーク管理システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は複数ドメインネットワークにおけるネットワーク管理システムに関する。
【0002】
ネットワークを管理する管理システムは,ATM,SDH,IP等のネットワーク毎に配備され,それぞれのネットワーク内におけるリソース・パス・障害等の管理を行っている。
【0003】
近年,ATM,SDH,IP等は光ネットワークによるサーバネットワークと接続されそれぞれがクライアントネットワークとして構成されて管理されることが望まれている。
【0004】
【従来の技術】
図16はネットワークのシステム構成を示す。図において,80はセルによりVPI(バーチャルパス識別子)・VCI(バーチャルチャネル識別子)を用いてパスとチャネルを表して非同期で伝送を行うATM(Asynchronous Transfer Mode) のネットワーク,81は同期式に各種のバーチャルコンテナの形式でデータを伝送するSDH(Synchronous Digital Hieralchy)のネットワーク,82はTCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)の中のコネクションレス型のパケット交換を行うIP(Internet Protocol)のネットワークであり, 83はこれらのネットワークは実際に信号を伝送する物理媒体として光ファイバを用いた光ネットワークである。
【0005】
光ネットワーク83は各ネットワーク80〜82に対してサーバとして機能するためサーバネットワークと呼ばれ,80〜82の各ネットワークはクライアントネットワークと呼ばれる。
【0006】
各ネットワーク80〜82及び83にはそれぞれのネットワーク内におけるリソース,パス,障害等の管理を行うためのネットワーク管理システム(Network Management System:NMS)80a,81a,82a及び83aを備え,各ネットワーク管理システムはそれぞれ独立している。このように各ネットワーク80〜83はそれぞれ異なるドメイン(資源管理の領域)を構成し,複数ドメインによりこのネットワークシステムが構成される。
【0007】
通信事業者やインターネットサービスプロバイダは急増するインターネット及びデータ通信トラヒックを収容するため,基幹通信網へのポイント・ツウ・ポイントの波長多重通信システムの導入を計画している。これに加え,光クロスコネクトシステム(OXC:Optical Crossconnection)や,光波長多重分岐システム(OADM:Optical Add Drop Multiplex)で構成されるメッシュ状の光ネットワークは既存のネットワークの様々な限界を打破し,低コストで且つ大容量の次世代通信基盤を提供することが期待されている。なお,光ネットワークについてはITU−T(国際電気通信連合の電気通信標準化セクター)において,光チャネル(0Ch:0ptical Channel)レイヤ, 光多重セクション(OMS:Optical Multiplex Section) レイヤ,光伝送セクション(OTS:Optical Transmission Section) レイヤの3レイヤでモデル化することが検討されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上記した図16の各ネットワーク管理システム80a〜83aはそれぞれ独立して運用され,相互に連携していないため,サーバレイヤ(サーバの階層を意味し,図16のサーバネットワークである光ネットワーク83を表す)で障害が発生した場合には,サーバレイヤで障害復旧を行い,障害が全て復旧しない場合は,ユーザに対して通知を行うだけで,他のネットワーク管理システムに障害復旧等を起動させることがなく,そのために復旧が遅れるという問題があった。
【0009】
また障害復旧を高速化するにはサーバレイヤで全て復旧させるための予備を多量に用意する必要があり,コストが増大するという問題があった。
【0010】
本発明は複数ドメインネットワークの各ネットワーク管理システムの間で連携を行うことができるネットワーク管理システムを提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
図1は本発明の原理構成を示す。図中,1は本発明により設けたコーディネータシステム,10は管理部,10aはサーバネットワーク及びクライアントネットワークの構成情報を含むテーブル(後述する13a)を管理するネットワーク構成管理部,10bは初期化時に終端点等のリソースを構築し,サーバネットワークとクライアントネットワークが接続する終端点の対応関係を表す情報を含むテーブル(後述する13b)を用いて対応管理を行うアクセスポイント管理部,10cはパス開通要求時に動作しクライアントからサーバのパスを生成したり,サーバのパス生成時にクライアントに対しコネクション生成制御を行うパス管理部,11はコーディネータを介してサーバネットワーク,クライアントネットワークのNMS(ネットワークマネージメントシステム)間でメッセージ通信の制御を行うNMS間メッセージ通信部,12は障害発生時に動作しレイヤ間の障害復旧の連携を行う障害復旧部,13は各種のテーブルやデータを格納したデータベース,13aはサーバネットワークとクライアントネットワークの構成情報が含まれるネットワーク構成情報テーブル,13bはサブネットワークを接続するアクセスポイントの対応関係と状態を表す対応関係テーブル,13cはアクセスポイント情報をもつ迂回経路テーブル,2は光ネットワークで構成するサーバサブネットワーク,3,4はATM,SDH,IP等の中の何れかのネットワークで構成されるクライアントサブネットワーク,20はサーバサブネットワークマネージメントシステム(サーバSNMSで表示),21はサーバネットワークマネージメントシステム(サーバNMSで表示),30,40は各クライアントサブネットワークに対応して設けられたクライアントサブネットワークマネージメントシステム(クライアントSNMSで表示),31は複数のクライアントSNMSを制御するクライアントネットワークマネージメントシステム(クライアントNMSで表示)である。
【0012】
光ネットワーク(サーバサブネットワーク)2は図示省略されているが光クロスコネクト装置(OXC),光ADM(Add Drop Multiplex) 装置,WDM(Wavelength Division Multiplex) 多重化装置等で構成され,クライアントネットワーク(クライアントサブネットワーク)3,4はATM,SDH,IP等のネットワークで構成され,各構成情報はネットワーク構成情報テーブル13aに保持され,サーバサブネットワーク2とクライアントサブネットワーク3,4を接続するアクセスポイントと状態(運用中,未使用等)が対応関係テーブル13bに保持されている。
【0013】
サーバサブネットワーク2のレイヤとクライアントサブネットワーク3,4のレイヤ間の連携を行うため,コーディネータシステム1のネットワーク構成管理部10aは図示省略された操作者(オペレータ)により操作された端末からの指示によりサーバサブネットワーク2及び各クライアントサブネットワーク3,4の構成情報テーブル13aを登録,更新する。また,アクセスポイント管理部10bはサーバネットワーク及び各クライアントネットワークのネットワークマネージメントシステム(NMS)21,31のそれぞれが自ドメインの終端点情報のみを管理するが,このコーディネータシステム1のアクセスポイント管理部10bは各ドメイン内終端点の対応を対応関係テーブル13bを用いて管理し,サーバレイヤでパスを設定した場合,クライアント側では,サーバパスの終端点と接続されているクライアントの終端点間クライアントのコネクションを設定する。
【0014】
パス管理部10cはクライアントNMS31でパス設定を行った場合,要求された帯域の経路が取得できないと,サーバパスの生成を行い,サーバでパスを生成した場合にクライアント側で対応するコネクションを設定する機能を持ち,収容するクライアントパスの帯域管理も行う。
【0015】
障害復旧部12は障害発生時に,その障害が発生したドメイン(ネットワーク)内のNMSに備えられた障害復旧機構で障害復旧を行うが,全ての障害が復旧できない場合があり,その場合は他のレイヤ(他のネットワーク)で再ルーチングを行うことにより復旧を行う。
【0016】
なお,サーバやクライアントの各ネットワークマネージメントシステム21,31は操作者(ユーザまたはオペレータ)が操作端末(図示省略)から指示を行うことによりパス設定,解除等のネットワーク間にまたがる処理をコーディネータシステム1を介して行うが,各操作者にアクセスレベルを持たせることで,一定レベル以上を持つ場合だけアクセス制御を許可するようにすることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
図2はテーブルの構成例を示し,A.は5つのサブネットワークから成るネットワークの構成例,B.はそのネットワーク構成情報テーブル(図1のサブネットワーク構成情報テーブル13aに対応),C.はアクセスポイント対応テーブル(図1の対応関係テーブル13bに対応)である。A.に示すようなネットワーク構成の例では,ネットワーク構成情報テーブルには,B.に示すように各サブネットワークIDの1〜5に対してサーバ・クライアント種別,サーバ種別(WDM(波長分割多重),SDH,IP等の種別),各サブネットワークに対して接続されているサブネットワークのID,更にアクセスポイントリスト(接続された各サブネットワークへのアクセスポイントのリスト)の各情報が図に示すように設定される。また,アクセスポイント対応テーブルには,C.に示すようにクライアントアクセスポイントIDに対して接続されたサーバアクセスポイントIDが設定され,更に各テーブルの項目毎にそれぞれのアクセスポイントの状態(運用中,未使用等)が登録される。
【0018】
図2のB.及びC.に示すテーブルは新規に設備が増設された場合に,クライアントNMS,サーバNMSからの通知を基にコーディネータシステム1において作成される。
【0019】
図3にサーバパス設定の動作説明図である。図3の1〜4及び20,21,30,31,40の各符号は上記図1の同じ符号の各部と同じであり説明を省略する。
【0020】
オペレータが操作端末からサーバNMS21に対して,4010−5001間のパス設定を指示すると(図3の▲1▼),サーバNMS21はサブネットワーク2の終端点4010と5001間のパス設定を行う(図3の▲2▼)。これにより,サブネットワーク2内のパス設定が完了すると,サーバNMS21はコーディネータシステム1に対し終端点,帯域情報を持つパス生成通知を送付する(図3の▲3▼)。コーディネータシステム1では,生成通知に含まれた終端点情報を基に,アクセスポイント対応テーブル(図2のC.)から,それぞれに接続されているクライアントサブネットワーク3,4の終端点3−2003,4−5001を取得し,クライアントNMS31に対してパス設定指示を行う(図3の▲4▼)。これに応じて,クライアントNMS31はクライアントSNMS30及びクライアントSNMS40に対してそれぞれサブネットワーク3とサブネットワーク2の終端点間及びサブネットワーク4とサブネットワーク2の終端点間の各パスを運用状態に設定する制御を行う。なお,クライアントパスは,ATMの場合はVPI・VCI,SDHの場合は固定の帯域,IPの場合はIPアドレスによるパスである。なお,パス設定の指示を発生した操作者が保持する権威(レベル)によってパス設定を実行するか否かを判定する処理を含むようにすることができる。
【0021】
図4はパス設定時のクライアントNMSの処理フローである。この処理はサーバNMSからパス生成通知の受信により開始され,アクセスポイント関係テーブルから対応するクライアントアクセスポイントを検索する(図4のS1)。この検索でアクセスポイントが存在するか判別し(図4のS2),存在しないと処理を終了し,存在するとクライアントに対しクライアントパスの生成をクライアントサブネットワークのNMSに対し指示する(同S3)。
【0022】
図5はサーバパス解除の動作説明図である。図5の1〜4及び20,21,30,31,40の各符号は上記図1,図3の同じ符号の各部と同じであり説明を省略する。
【0023】
オペレータが操作端末からサーバNMS21に対して,4010−5001間のパス解除を指示すると(図5の▲1▼),これを受けたサーバNMS21はコーディネータシステム1に対して4010−5001のパスの運用状態チェック依頼を行う(図5の▲2▼)。コーディネータシステム1は,図2のC.に示すようなアクセスポイント関係テーブルを参照して運用状態をチェックし(図5の▲3▼),運用チェック応答はサーバNMS21に通知される(図5の▲4▼)と共に,運用中でない場合は,クライアントNMS31に対してパス解除の指示を行い(図5の▲5▼),クライアントNMS31はこれに応じて対応するクライアントアクセスポイント間(4−5001,3−2003間)のクライアントパスの解除をクライアントSNMS30,40に対し指示する(図5の▲6▼)。解除が終了するとクライアントSNMS30,40からコーディネータシステム1に解除終了通知が送られると,コーディネータシステム1はサーバNMS21に,未使用の運用チェック応答を返し,サーバNMS21でパス解除を開始する。
【0024】
図6はパス解除時のクライアントNMSの処理フローである。この処理はサーバNMSからパス解除通知を受信したクライアントNMSにおいて開始され,通知を受け取るとアクセスポイント関係テーブルから対応するクライアントアクセスポイントを検索する(図6のS1)。この検索でアクセスポイントが存在するか判別し(図6のS2),存在しないと処理を終了し,存在するとそのパスの状態が使用中か否か判別し(同S3),使用中の場合はサーバNMSにパス使用中を通知し(同S4),使用中でない場合はサーバNMSにパス解除可能を通知する(同S5)。この場合,パス解除通知を発生した運用者が保持する権威(レベル)によってパス解除通知を行うことができるか否かを決めるようにすることができる。
【0025】
上記図3,図4に示すパス設定処理において,新規にサーバパス及びクライアントパスを設定した場合は,未使用のまま遷移し,クライアント側で新たにパス設定を行い生成通知をコーディネータシステムに通知した時点で,状態を運用状態に遷移させるようにすることができる。また,上記図5,図6に示すようにクライアントNMSでパス解除において,解除通知をコーディネータシステムに通知し,全てのクライアントパスが解除された場合に状態を未使用にする。この未使用にすることで,二重の設定をすることを防止できる。
【0026】
次にクライアント側からの設定のための動作を示す。
【0027】
図7はクライアントNMSによるクライアントネットワーク間のパス設定の動作説明図である。図7の1〜4及び20,21,30,31,40の各符号は上記図1,図3,図5の同じ符号の各部に対応しており説明を省略する。
【0028】
図7において,最初にクライアントNMS31に対しオペレータが操作端末か4−6001と3−7001間のパス設定指示が与えられると(図7の▲1▼),クライアントNMS31では指示された帯域の空き経路があるかテーブルを探索する(図7の▲2▼)。要求された帯域の経路が無い場合は,コーディネータシステム1に対しパス設定要求を通知する(図7の▲3▼)。コーディネータシステム1は,これを受け取るとクライアントの終端点を基に,ネットワーク構成情報(図2のB.)の探索を指示して(図7の▲4▼),サブネットワークID(図7のサブネットワーク4とサブネットワーク3)を得て,このサブネットワーク4と3を接続可能なアクセスポイントをアクセスポイント関係テーブル(図2のC.)から得て(サブネットワーク2の4010と5001),この4010と5001間のパス設定をサーバNMS20に指示する(図7の▲5▼)。パス設定終了後,コーディネータシステム1からパス設定要求通知のパスをクライアントNMS31に対し生成指示する。
【0029】
図8は図7の動作におけるコーディネータシステムの処理フローである。クライアントNMSからパス設定要求を受信すると処理を開始し,クライアントパス終端点のサブネットワークIDをネットワーク構成情報テーブル(図2のB.)から検索する(図8のS1)。サブネットワーク間を接続するサーバネットワークのアクセスポイントをアクセスポイント対応テーブル(図2のC.)から検索する(図8のS2)。この検索では未使用のアクセスポイントがあるか判別し(図8のS3),ない場合はクライアントNMSにサーバパス設定不可能を通知し(同S4),ある場合はNMSにサーバのアクセスポイント間のパス設定指示を行う(同S5)。続いて,サーバNMSからサーバパス設定結果を受信し(図8のS6),その内容がパス設定が行われたことを表すか判別する(同S7)。パス設定が行われない場合は,上記S2に戻り,パス設定が行われた場合には,アクセスポイント対応テーブルの状態を設定済みにし(同S8),クライアントNMSにサーバパス設定完了を通知しクライアントNMSでクライアントパスを再設定する(同S9)。
【0030】
次に図9はサーバネットワークで障害が発生した場合の動作説明図である。図9の1〜4及び20,21,30,31,40の各符号は上記図1,図3,図5等の同じ符号の各部に対応しており説明を省略する。
【0031】
図9において,サーバネットワーク2内で障害が発生すると,クライアント装置と接続されている,サーバ装置で警報を検出した場合クライアント装置に対して警報復旧停止指示を行う(図9の▲1▼)。この指示はクライアント装置側での障害復旧動作を抑止してサーバ側での復旧を優先して行うために出される。サーバ側で障害復旧が失敗した場合は(図9の▲2▼),クライアント装置に対して障害復旧開始指示を送出し(同▲3▼),クライアント側で障害復旧を開始する。
【0032】
サーバネットワーク内で障害復旧が失敗した場合,サーバNMS21がコーディネータシステム1に対して障害復旧不成功の通知を行う(図9の▲5▼)。コーディネータシステム1では,障害となったサーバパスの終端点を基に,接続されているクライアントサブネットワークIDを得て,クライアントサブネットワークとサーバネットワークを接続可能なアクセスポイントをアクセスポイント対応テーブルから検索し,サーバNMS21にパス経路探索を指示し,迂回経路テーブル(図1の13c)に記録し(図9の▲6▼),状態を検索中とする。成功した場合は,コーディネータシステム1で迂回経路テーブルの状態を経路有りとして記録する。
【0033】
図10乃至図12は障害発生時の各部の処理フローであり,図10はサーバSNMSの処理フローであり,図11はサーバネットワーク,サーバNMSの処理フロー,図12はコーディネータシステムの処理フローである。
【0034】
図10は,サーバネットワーク(サーバ装置)における処理であり,サーバ装置で障害が検出されると,クライアントネットワーク(クライアント装置)に障害復旧抑止メッセージを送信する(図10のS1)。その後障害復旧処理が終了したか判別し(図10のS2),終了すると障害が復旧したか判別し(同S3),復旧した場合は処理が終了するが,復旧しないとクライアント装置に障害復旧開始メッセージを送信する(同S4)。
【0035】
サーバ装置で障害を検出した場合,図10の処理を開始すると共に,図12のA.に示すようにサーバNMSに通知し,サーバNMSは図12のB.に示すようにコーディネータに障害通知を行う。コーディネータシステムは図11に示す処理フローを実行し,上記図8に示すパス設定動作の検索機能を使用し,アクセスポイントを変更した迂回経路の探索を行い,迂回経路テーブル(図1の13c)に記録する。
【0036】
図11について説明すると,コーディネータシステムで警報通知を受信すると,障害サーバパス終端点と接続されているクライアントのサブネットワークIDをネットワーク構成情報テーブルから検索する(図11のS1)。次にサブネットワーク間を接続するサーバネットワークのアクセスポイントをアクセスポイント対応テーブルから検索し(図11のS2),未使用のアクセスポイントがあるか判別し(同S3),ない場合は処理を終了し,ある場合はサーバNMSにサーバのアクセスポイント間のパス検索指示を行う(同S4)。この後,サーバNMSからサーバパス検索結果を受信し(図11のS5),その結果でパス経路が有ったか判別し(同S6),ない場合は上記S2へ戻るが,有った場合は迂回経路テーブルに経路を記録し(同S7),全ての障害パスの迂回経路を記録したか判別し(同S8),全ての障害パスの迂回経路を記録すると処理を終了するが,全てを記録しない場合はS2に戻る。
【0037】
上記図10のサーバ装置の障害検出時に,クライアント側で障害復旧が失敗すると,クライアントNMSは図13に示す障害復旧不成功時の処理フローを実行し,コーディネータシステムに対し障害復旧不成功の通知を行う。
【0038】
図14は障害復旧不成功の通知を受けた時のコーディネータシステムの処理フローである。クライアント障害復旧不成功通知を受信すると,迂回経路テーブルに対応する迂回経路があるか判別し(図14のS1),無い場合は処理を終了するが,有る場合は迂回経路テーブルの経路をサーバNMSに対してパス設定指示をする(図14のS2)。この指示に対しパス設定の結果を受信した場合(図14のS3),パス設定が成功したか判別する(同S4)。成功しないと上記S1に戻るが,成功するとアクセスポイント対応テーブルの状態を設定済みにし(図14のS5),クライアントNMSにサーバパス設定を通知しクライアントNMSでクライアントパス再設定を指示する(同S6)。
【0039】
図15は上記図10の処理フローにおいてクライアント側で障害復旧に成功した場合の処理フローである。図15のA.はクライアントNMSにおける処理であり,クライアントNMS内で障害復旧に成功すると,コーディネータに障害復旧を通知して,処理を終了する。図15のB.はコーディネータにおける処理であり,前記A.の処理によりコーディネータでクライアント障害復旧成功通知を受信すると,対応する迂回経路テーブルを削除して,処理を終了する。
【0040】
最後にコーディネータシステムは,サーバNMS,クライアントNMSのユーザ(オペレータ)に対し予めアクセスレベル(役職の重み)を持たせ,他のネットワークマネージメントシステム(NMS)へのアクセス制御を行う場合に,アクセスレベルをチェックして,決められたレベル以上の場合だけアクセス制御を可能にするよう管理を行う。
【0041】
【発明の効果】
本発明によれば,光ネットワークのようなサーバネットワークレイヤに対しATM,SDH,IP等のクライアントネットワークレイヤが接続された場合に,レイヤ間のパスや障害復旧を連携することによりパス設定や障害復旧処理が高速化されると共に,予備リソースを共用化することによりネットワークリソースを削減することが可能となり,効率的なシステムを構築することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理構成を示す図である。
【図2】テーブルの構成例を示す図である。
【図3】サーバパス設定の動作説明図である。
【図4】パス設定時のクライアントNMSの処理フローを示す図である。
【図5】サーバパス解除の動作説明図である。
【図6】パス解除時のクライアントNMSの処理フローを示す図である。
【図7】クライアントNMSによるクライアントネットワーク間のパス設定の動作説明図である。
【図8】図7の動作におけるコーディネータシステムの処理フローを示す図である。
【図9】サーバネットワークで障害が発生した場合の動作説明図である。
【図10】サーバSNMSの処理フローを示す図である。
【図11】サーバネットワーク,サーバNMSの処理フローを示す図である。
【図12】コーディネータシステムの処理フローを示す図である。
【図13】障害復旧不成功時の処理フローを示す図である。
【図14】障害復旧不成功の通知を受けた時のコーディネータシステムの処理フローを示す図である。
【図15】図10の処理フローにおいてクライアント側で障害復旧に成功した場合の処理フローを示す図である。
【図16】ネットワークのシステム構成を示す図である。
【符号の説明】
1 コーディネータシステム
10 管理部
10a ネットワーク構成管理部
10b アクセスポイント管理部
10c パス管理部
11 NMS間メッセージ通信部
12 障害復旧部
13 データベース
13a ネットワーク構成情報テーブル
13b 対応関係テーブル
13c 迂回経路テーブル
2 サーバサブネットワーク
3,4 クライアントサブネットワーク
20 サーバサブネットワークマネージメントシステム
21 サーバネットワークマネージメントシステム
30,40 クライアントサブネットワークマネージメントシステム
31 クライアントネットワークマネージメントシステム
Claims (9)
- 自ネットワークの終端点の管理部,パスの設定・解除を行うネットワークマネージメントシステムを備えた複数のネットワークを管理するネットワーク管理システムにおいて,
複数のクライアントネットワークとサーバネットワークの構成,アクセスポイント等の管理を行う管理部,データベース及び障害復旧部を備えるコーディネータシステムを設け,
前記コーディネータシステムの前記データベースは,前記サーバネットワークと前記クライアントネットワークとを構成する情報を含むネットワーク構成情報テーブルと,前記サーバネットワークを接続するアクセスポイントの対応関係及びその状態を含む対応関係テーブルとを備え,
前記コーディネータシステムの管理部は,前記サーバネットワークのネットワークマネージメントシステムからのサーバパスの生成通知に応じて,前記通知されたサーバパスの終端点を前記対応関係テーブルを用いてクライアントネットワークの終端点に変換し,クライアントネットワークのネットワークマネージメントシステムに対してクライアントのパス生成を指示するパス管理部を備えることを特徴とするネットワーク管理システム。 - 請求項1において,
前記コーディネータシステムのパス管理部は,前記サーバネットワークのネットワークマネージメントシステムからのパス解除通知の前にクライアントネットワークのパス解除の通知を受け取ると,アクセスポイントの状態が使用中でなく解除可能であるとクライアントネットワークのネットワークマネージメントシステムに対しパス解除を指示すると共に,サーバネットワークのネットワークマネージメントシステムに対しパス解除を許可することを特徴とするネットワーク管理システム。 - 請求項1または2の何れかにおいて,
前記コーディネータシステムのパス管理部は,パス設定時に前記対応関係テーブルの対応するパスの状態を使用中に変更し,パス解除時に前記対応関係テーブルの対応するパスの状態を未使用に変更することを特徴とするネットワーク管理システム。 - 請求項1において,
前記コーディネータシステムのパス管理部は,クライアントネットワークのネットワークマネージメントシステムからパス設定要求を受け取ると,前記ネットワーク構成情報テーブルを検索してクライアントパス終端点のネットワークを識別し,
識別したネットワークのアクセスポイントを前記対応関係テーブルから検索して未使用のアクセスポイントを検出し,サーバネットワークのネットワークマネージメントシステムに対してパス設定指示を行い,
パス設定の完了の結果を前記サーバネットワークのネットワークマネージメントシステムから受け取ると,アクセスポイント対応テーブルの状態を設定済とし,前記クライアントネットワークのネットワークマネージメントシステムにサーバパス設定を通知することを特徴とするネットワーク管理システム。 - 請求項1において,
前記障害復旧部は,サーバネットワーク内の障害発生に応じて,前記サーバネットワークのネットワークマネージメントシステムは前記クライアントネットワークに対し障害復旧動作を停止する指示を送出すると共にサーバネットワークにおいて障害復旧動作を開始し,
サーバネットワークにおいて障害復旧が失敗すると,クライアントネットワークに対し障害復旧開始の指示を送出してクライアントネットワークにおいて障害復旧を開始することを特徴とするネットワーク管理システム。 - 請求項5において,
前記サーバネットワークにおける障害復旧の動作の開始と共に前記サーバネットワークのネットワークマネージメントシステムに通知し,
前記サーバネットワークのネットワークマネージメントシステムはコーディネータシス テムに障害通知の送出を行って,該コーディネータシステムは前記パス管理部により前記ネットワーク構成情報テーブルを検索してサーバパスの終端点に接続されたクライアントネットワークを識別して,クライアントとサーバのネットワーク間の接続可能なアクセスポイントを前記対応関係テーブルから検索し,
前記サーバネットワークのネットワークマネージメントシステムに対し検索されたアクセスポイントを経由する経路探索を指示して探索された経路を迂回経路テーブルに経路有りと記録して使用することを特徴とするネットワーク管理システム。 - 請求項5において,
前記クライアントネットワークで障害復旧に失敗すると,クライアントネットワークのネットワークマネージメントシステムからコーディネータシステムに対し障害復旧不成功の通知をし,
前記コーディネータシステムは迂回経路テーブルに経路有りと記録されていると,再度前記クライアントネットワークのネットワークマネージメントシステムに障害復旧開始を指示することを特徴とするネットワーク管理システム。 - 請求項5において,
前記サーバネットワークで障害復旧に成功すると,前記クライアントネットワークのネットワークマネージメントシステムから前記コーディネータシステムに対し障害復旧成功の通知をし,
前記コーディネータシステムは,前記障害復旧動作時にパス管理部により検索された迂回経路が記録された迂回経路テーブルの経路を解除するようサーバネットワークのネットワークマネージメントシステムに対して指示することを特徴とするネットワーク管理システム。 - 請求項1乃至8の何れかにおいて,
コーディネータシステムは,前記サーバネットワークのネットワークマネージメントシステムまたはクライアントネットワークのネットワークマネージメントシステムの各操作者に対し予めアクセスレベルを付与し,相互に他のネットワークのネットワークマネージメントシステムへのアクセス制御を行う場合に必要なアクセスレベルを備えるかのチェックをすることを特徴とするネットワーク管理システム。
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