JP3767315B2 - 電気光学パネルの駆動方法、そのデータ線駆動回路、電気光学装置、及び電子機器 - Google Patents
電気光学パネルの駆動方法、そのデータ線駆動回路、電気光学装置、及び電子機器 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電気光学パネルの駆動方法、そのデータ線駆動回路、電気光学装置、及び電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、液晶表示装置の画像表示部は、素子基板と、対向基板と、それらの基板間の間隙に封入された液晶によって構成される。素子基板には、複数の走査線、複数のデータ線、走査線とデータ線との交差に対応して設けられた複数のトランジスタ及び画素電極等が形成される。一方、対向基板には共通電極が形成される。また、トランジスタとして薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor:以下、「TFT」と称する)が用いられる。
【0003】
TFTのゲートは1本の走査線と接続されており、そのソースは1本のデータ線と接続されており、そのドレインは画素電極に接続されている。
【0004】
この画像表示部の駆動方法としては、所定のタイミングで走査線を選択することによって、当該走査線に接続される複数のTFTを同時にオン状態にし、各データ線の電圧を同時に画素電極に印加する方法が一般的である。この場合には、各データ線に画像データに応じた電圧を給電し、画素電極と共通電極との間に印加される電圧に応じて、液晶の透過率を制御する。これにより、画像データの値に応じた階調表示が可能となる。
【0005】
液晶に印加される電圧と液晶の透過率の関係(以下、V−T特性と称する)は、直線的な関係ではく、非線形の関係となる。このため、画像データの1階調毎に、液晶の透過率変化量を均一化する処理が必要となる。本願においては、この処理のことをγ補正という。
【0006】
図17は、1本のデータ線を駆動するデータ線駆動回路とその周辺回路とを示したブロック図である。この図において、データ線駆動回路は、第1ラッチ回路921、第2ラッチ回路922、及びDAコンバータ93から構成されている。また、このデータ線駆動回路の前段には、コントローラ6とγ補正回路91とが設けられている。
【0007】
コントローラ6は、6ビットの画像データDAを生成する。γ補正回路91は画像データDAにγ補正を施して、8ビットの画像データDB(Dγ1,Dγ2,…,Dγ8)を生成する。ここで、γ補正回路91は、RAMあるいはROMから構成されており、それらにはγ補正を施すためのテーブルが格納されている。このテーブルの内容は、DAコンバータ93の入出力特性、及び印加電圧に対する液晶の透過率特性に基づいて定められている。
【0008】
DAコンバータ93は、スイッチと容量とを用いた容量分割型DAコンバータである。DAコンバータ93は、並列に配置された8個の容量素子941〜948を有している。容量素子941の容量値をCとすると、容量素子942,943,…,948の各容量値は、2C,4C,…,128Cとなるように選ばれている。
【0009】
また、データ線99には、データ線容量940が寄生している。図15では、この寄生容量値をCsで示してある。データ線容量940の他端の電圧Vcomは、対向基板に配置される共通電極に印加される電圧である。
【0010】
DAコンバータ93には、2つの基準電圧Va及びVbが供給されている。容量素子941〜948の一方の各端子は、基準電圧Vaの供給端子Taに接続されている。一方、容量素子941〜948の他方の各端子は、それぞれリセット用スイッチ951〜958を介して、供給端子Taに接続されている。このスイッチ951〜958がオンすることで、各容量素子941〜948の両端子は短絡され、それぞれの充電電荷が放電される。また、他方の基準電圧Vbの供給端子Tbと、データ線99との間には、リセット用スイッチ910が接続されている。このスイッチ910がオンすることで、データ線99の電位は電圧Vbにリセットされる。
【0011】
くわえて、データ線99と、各容量素子941〜948との間には、画像データDγ1〜Dγ8の値に応じてオン・オフするスイッチ961〜968が設けられている。各スイッチ961〜968を選択的にオン状態とすることで、当該オン状態となったスイッチに接続されている容量素子は互いに並列接続される。これにより、データ線99に、画像データDB に応じた電圧が印加される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、近年は液晶組成の改良により、直線に近いV−T特性を持つものが開発されつつある。特に、TN(Twisted Nematic)タイプの液晶にあっては、図18に示すようにV−T特性が白側でほぼ直線(線形)となる一方、黒側で曲線(非線形)となる液晶が知られている。
【0013】
このようにV−T特性の中に線形部分と非線形部分が混在する液晶を駆動する場合、液晶のV−T特性を線形であるものとみなして駆動することが考えられる。この場合には、γ補正回路91を省略することができる一方、黒側では印加電圧に対する透過率の関係が非線形となるため、表示階調が明るくなり、本来の階調を表示できなくなる。くわえて、コントラスト比が小さくなり、表示品質が劣化するといった問題がある。
【0014】
一方、γ補正回路91を用いてγ補正を施す場合には、予めγ補正が施された画像データがデータ線駆動回路に供給されるため、このような問題は発生しない。しかしながら、γ補正回路91の主要部は、上述したようにRAMやROM等によって構成されており、さらに読出回路等の周辺回路が必要とされる。このため、γ補正回路91を用いる場合には、液晶表示装置のコスト上昇および消費電力の増大といった問題がある。
【0015】
本発明は上述した事情に鑑みてなされたものであり、回路の占有面積が小さく、しかも低消費電力で駆動可能な電気光学パネルのデータ線駆動回路及びその駆動方法、電気光学装置、並びに電子機器を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の電気光学パネルの駆動方法は、複数の走査線と、複数のデータ線と、前記走査線と前記データ線との交差に対応して設けられたスイッチング素子と画素電極とを有する電気光学パネルの駆動方法であって、表示すべき画像信号のビット値に応じた重み付けがなされた複数の容量素子が、所定ビットを除く他のビット毎に設けられており、前記複数の容量素子の各々の一端を前記データ線に接続する状態と、前記複数の容量素子のうち前記他のビットにより選択された各容量素子の一端を前記データ線に接続する状態と、を前記所定ビットに応じて切り替え、前記データ線に接続された各容量素子の両端と前記データ線とを第1電位にした後、前記他のビットにより選択されていない各容量素子の他端は前記第1電位に保持し、前記他のビットにより選択された各容量素子の他端を前記第1電位とは異なる第2電位にすることにより、前記データ線に前記画像信号に応じた信号を供給することを特徴とする。
上記目的を達成するため、本発明の電気光学パネルの駆動方法は、複数の走査線と、複数のデータ線と、前記走査線と前記データ線との交差に対応して設けられたスイッチング素子と画素電極とを有する電気光学パネルの駆動方法であって、ビット値に応じた重み付けがなされた複数の容量素子が、所定ビットを除く他のビット毎に設けられており、前記複数の容量素子の各々の一端を前記データ線に接続した状態で、前記複数の容量素子の各々の両端及び前記データ線を第1データ線電圧とした後、前記複数の容量素子のうち、前記他のビットのデータ値に応じて選択されていない各容量素子の他端を前記第1データ線電圧とし、前記他のビットのデータ値に応じて選択された容量素子の他端を前記第1データ線電圧とは異なる第1内部容量電圧とすることにより第1データ線信号が生成され、前記複数の容量素子のうち、前記他のビットのデータ値に応じて選択された各容量素子の一端を前記データ線と接続した状態で、前記他のビットのデータ値に応じて選択された各容量素子の両端及び前記データ線を第2データ線電圧とした後、前記他のビットのデータ値に応じて選択された各容量素子の他端を前記第2データ線電圧とは異なる第2内部容量電圧とすることにより第2データ線信号が生成され、前記所定のビットに応じて、前記第1データ線信号と前記第2データ線信号とのいずれかを前記データ線に供給することを特徴とする。
上記目的を達成するため、本発明の電気光学パネルの駆動方法は、複数の走査線と、複数のデータ線と、前記走査線と前記データ線との交差に対応して設けられたスイッチング素子と画素電極とを有する電気光学パネルの駆動方法であって、表示すべき画像データの最上位ビットの値に基づいて、前記画像データが前記透過率特性の線形部分に相当するか、あるいは非線形部分に相当するかを判定し、非線形部分に相当すると判定した場合には、前記最上位ビットの除く各下位ビット毎に設けられ、ビット値に応じた重み付けがなされた複数の内部容量のうち、前記下位ビットのデータ値に応じたものを選択し、選択された内部容量の一方の端子を前記データ線に接続し、選択された内部容量の両方の端子と前記データ線の寄生容量に第1データ線電圧を給電し、選択された内部容量の他方の端子に第1内部容量電圧を給電し、線形部分に相当すると判定した場合には、総ての内部容量の一方の端子を前記データ線に接続して、前記一方の端子および前記データ線に第2データ線電圧を給電し、総ての内部容量のうちから、前記下位ビットのデータ値に応じたものを選択し、選択された内部容量の他方の端子に第2内部容量電圧を給電することを特徴とする。
上記目的を達成するため、本発明の電気光学パネルのデータ線駆動回路は、複数の走査線と、複数のデータ線と、前記走査線と前記データ線との交差に対応して設けられたスイッチング素子と画素電極とを有する電気光学パネルのデータ線駆動回路であって、画像データの最上位ビットを除く各下位ビット毎に設けられ、ビット値に応じた重み付けがなされた複数の容量素子と、前記複数の容量素子の各々の一端を第1電圧とする第1給電手段と、前記各下位ビットにより選択された各容量素子の一端を第1電圧から第2電圧とする第2給電手段と、前記各下位ビットと前記最上位ビットの論理和を算出する複数のオア回路と、前記各オア回路によってオン・オフが制御されるとともに、前記各容量素子と前記データ線との間に設けられた各スイッチ回路とを備えることを特徴とする。
ここで、前記第1給電手段は、前記第1電圧として、最上位ビットに基づき第3電圧と第4電圧のいずれかを選択する第1選択手段を有し、前記第2給電手段は、前記第2電圧として、最上位ビットに基づき第5電圧と第6電圧のいずれかを選択する第2選択手段を有することが好ましい。
ここで、前記容量素子の一端と前記データ線とを接続するスイッチング手段を有することが好ましい。
上記目的を達成するため、本発明の電気光学パネルのデータ線駆動回路は、複数の走査線と、複数のデータ線と、前記走査線と前記データ線との交差に対応して設けられたスイッチング素子と画素電極とを有する電気光学パネルのデータ線駆動回路であって、表示すべき画像データに対して線形に変換される第1データ線信号を生成する動作状態と、前記画像データに対して非線形に変換される第2データ線信号を生成する動作状態とを前記画像データの所定ビットに応じて切り替えて、前記第1データ線信号と前記第2データ線信号とのいずれかを前記データ線に供給するDA変換部が前記データ線に応じて設けられていることを特徴とする。
上記目的を達成するため、本発明の電気光学パネルのデータ線駆動回路は、複数の走査線と、複数のデータ線と、前記走査線と前記データ線との交差に対応して設けられたスイッチング素子と画素電極とを有する電気光学パネルのデータ線駆動回路であって、水平走査周期の転送パルスを順次シフトして各選択信号を順次出力するシフトレジスタと、前記各選択信号に基づいて画像データをラッチして複数の点順次画像データを出力する第1ラッチ部と、前記各点順次画像データを水平走査周期でラッチして複数の線順次画像データを出力する第2ラッチ部と、前記線順次画像データをDA変換するDA変換部とを備え、前記DA変換部は、前記線順次画像データの最上位ビットを除く各下位ビット毎に設けられ、ビット値に応じた重み付けがなされた複数の容量素子と、前記複数の容量素子の各々の一端を第1電圧とする第1給電手段と、前記各下位ビットにより選択された各容量素子の一端を第1電圧から第2電圧とする第2給電手段と、前記各下位ビットと前記最上位ビットの論理和を算出する複数のオア回路と、前記各オア回路によってオン・オフが制御されるとともに、前記各容量素子と前記データ線との間に設けられた各スイッチ回路とを備えることを特徴とする。
上記目的を達成するため、本発明の電気光学装置は、複数の走査線と、複数のデータ線と、前記走査線と前記データ線との交差に対応して設けられたスイッチング素子と画素電極とを有する電気光学パネルと、上記のデータ線駆動回路と、前記走査線を選択する走査線信号を順次生成して、各走査線に出力する走査線駆動回路とを備えることを特徴とする。
上記目的を達成するため、本発明の電気光学パネルの駆動方法にあっては、印加電圧に対する透過率特性が線形部分と非線形部分とを有する電気光学物質と、複数の走査線と、複数のデータ線と、前記走査線と前記データ線との交差に対応して設けられたスイッチング素子と画素電極とを有する電気光学パネルに用いられることを前提とし、表示すべき画像データの所定ビットの値に基づいて、前記画像データが前記透過率特性の線形部分に相当するか、あるいは非線形部分に相当するかを判定し、前記データ線の寄生容量に第1電圧を給電し、非線形部分に相当すると判定した場合には、前記画像データのデータ値に応じてγ補正を施した量の電荷を前記データ線の寄生容量に充電し、線形部分に相当すると判定した場合には、前記画像データのデータ値に応じてγ補正を施してない量の電荷を前記データ線の寄生容量に充電することを特徴とする。
【0017】
この発明によれば、電気光学物質の印加電圧に対する透過率特性が線形部分と非線形部分とを有する場合であっても、表示すべき画像データが線形部分と非線形部分とに相当するか否かを判定し、判定結果に応じて所定の電荷を前記データ線の寄生容量に充電するようにしたので、γ補正を適宜施すことができる。この結果、表示画面の階調性とコントラスト比を同時に向上させることができる。
【0018】
また、本発明の電気光学パネルの駆動方法にあっては、印加電圧に対する透過率特性が線形部分と非線形部分とを有する電気光学物質と、複数の走査線と、複数のデータ線と、前記走査線と前記データ線との交差に対応して設けられたスイッチング素子と画素電極とを有する電気光学パネルに用いられることを前提とし、表示すべき画像データの所定ビットの値に基づいて、前記画像データが前記透過率特性の線形部分に相当するか、あるいは非線形部分に相当するかを判定し、非線形部分に相当すると判定した場合には、前記所定ビットを除く他のビット毎に設けられ、ビット値に応じた重み付けがなされた複数の内部容量のうち、前記他のビットのデータ値に応じたものを選択し、選択された内部容量に画像データ値に応じた量の電荷を充電し、前記データ線の寄生容量と前記選択された内部容量との間で前記電荷の移動を行うことによって、前記データ線に電圧を給電し、線形部分に相当すると判定した場合には、前記複数の内部容量のうち、前記他のビットのデータ値に応じたものを選択し、選択された内部容量に画像データ値に応じた量の電荷を充電し、前記データ線の寄生容量と総ての内部容量との間で前記電荷の移動を行うことによって、前記データ線に電圧を給電することを特徴とする。
【0019】
この発明によれば、表示すべき画像データが線形部分に相当する場合と(γ補正を施さない)、非線形部分に相当する場合とで(γ補正を施す)、内部容量を兼用することができるので、簡易な回路を用いて画像を表示することができる。しかも、表示すべき画像データが線形部分と非線形部分とに相当するか否かを判定し、判定結果に応じて所定の電荷を前記データ線の寄生容量に充電するようにしたので、γ補正を適宜施すことができ、表示画面の階調性とコントラスト比を同時に向上させることができる。
【0020】
また、本発明の電気光学パネルの駆動方法にあっては、印加電圧に対する透過率特性が線形部分と非線形部分とを有する電気光学物質と、複数の走査線と、複数のデータ線と、前記走査線と前記データ線との交差に対応して設けられたスイッチング素子と画素電極とを有する電気光学パネルに用いられることを前提とし、表示すべき画像データの最上位ビットの値に基づいて、前記画像データが前記透過率特性の線形部分に相当するか、あるいは非線形部分に相当するかを判定し、非線形部分に相当すると判定した場合には、前記最上位ビットの除く各下位ビット毎に設けられ、ビット値に応じた重み付けがなされた複数の内部容量のうち、前記下位ビットのデータ値に応じたものを選択し、選択された内部容量の一方の端子を前記データ線に接続し、選択された内部容量の両方の端子と前記データ線の寄生容量に第1データ線電圧を給電し、選択された内部容量の他方の端子に第1内部容量電圧を給電し、線形部分に相当すると判定した場合には、総ての内部容量の一方の端子を前記データ線に接続して、前記一方の端子および前記データ線に第2データ線電圧を給電し、総ての内部容量のうちから、前記下位ビットのデータ値に応じたものを選択し、選択された内部容量の他方の端子に第2内部容量電圧を給電することを特徴とする。
【0021】
この発明は、電気光学物質が、黒側と白側のうちいずれか一方の印加電圧に対する透過率特性が非線形であるような場合に、特に適しており、最上位ビットに基づいて表示すべき画像データが非線形部分に相当するか否かを判定している。このため、簡易な回路で判定が可能となる。
【0022】
次に、本発明のデータ線駆動回路は、印加電圧に対する透過率特性が線形部分と非線形部分とを有する電気光学物質と、複数の走査線と、複数のデータ線と、前記走査線と前記データ線との交差に対応して設けられたスイッチング素子と画素電極とを有する電気光学パネルに用いられることを前提とし、画像データの最上位ビットを除く各下位ビット毎に設けられ、ビット値に応じた重み付けがなされた複数の内部容量と、前記各内部容量と前記データ線との間に設けられ、前記画像データの各ビットのデジットに応じてオン・オフが制御されるスイッチ手段と、前記画像データの最上位ビットに基づいて、第1データ線電圧または第2データ線電圧のうちいずれか一方を選択して、総ての内部容量の一方の端子と、前記データ線および前記スイッチ手段を介して接続される内部容量の他方の端子とに選択した電圧を給電する第1給電手段と、前記画像データの最上位ビットに基づいて、第1内部容量電圧または第2内部容量電圧のうちいずれか一方を選択して、前記下位ビットの各デジットに応じて選択した内部容量の一方の端子に選択した電圧を給電する第2給電手段とを備えることを特徴とする。
【0023】
一般に回路を集積化する場合、容量素子は大面積を占有するが、この発明によれば、γ補正を施す場合と施さない場合とで、内部容量を兼用することができるので、回路規模を縮小することができる。
【0024】
ここで、前記スイッチ手段は、前記画像データの最上位ビットのデジットによって、表示すべき画像データが前記電気光学物質の透過率特性が線形部分に相当するか非線形部分に相当するかを判定し、線形部分に相当すると判定した場合には、総ての内部容量の一方の端子を前記データ線に接続する一方、非線形部分に相当すると判定した場合には、前記下位ビットの各デジットに応じた内部容量を選択し、それらの一方の端子を前記データ線に接続することが望ましい。この発明によれば、電気光学物質の透過率特性に線形部分と非線形部分があっても、各々に応じた電圧をデータ線に印加することができるので、表示画像の階調性とコントラスト比とを同時に良好に保つことができ、その品質を大幅に向上させることができる。
【0025】
さらに、前記スイッチ手段は、前記各下位ビットと前記最上位ビットの論理和を算出する複数のオア回路と、前記各オア回路によってオン・オフが制御されるとともに、前記各内部容量と前記データ線との間に設けられた各スイッチ回路とを備えることが好ましい。この発明によれば、数個のゲートによって、γ補正を施すか否かを切り替えることができる。
【0026】
また、本発明のデータ線駆動回路は、印加電圧に対する透過率特性が線形部分と非線形部分とを有する電気光学物質と、複数の走査線と、複数のデータ線と、前記走査線と前記データ線との交差に対応して設けられたスイッチング素子と画素電極とを有する電気光学パネルに用いられることを前提とし、水平走査周期の転送パルスを順次シフトして各選択信号を順次出力するシフトレジスタと、前記各選択信号に基づいて画像データをラッチして複数の点順次画像データを出力する第1ラッチ部と、前記各点順次画像データを水平走査周期でラッチして複数の線順次画像データを出力する第2ラッチ部と、前記線順次画像データをDA変換するDA変換部とを備え、前記DA変換部は、前記線順次画像データの最上位ビットを除く各下位ビット毎に設けられ、ビット値に応じた重み付けがなされた複数の内部容量と、前記各内部容量と前記データ線との間に設けられ、前記線順次画像データの各ビットのデジットに応じてオン・オフが制御されるスイッチ手段と、前記線順次画像データの最上位ビットに基づいて、第1データ線電圧または第2データ線電圧のうちいずれか一方を選択して、総ての内部容量の一方の端子と、前記データ線および前記スイッチ手段を介して接続される内部容量の他方の端子とに選択した電圧を給電する第1給電手段と、前記画像データの最上位ビットに基づいて、第1内部容量電圧または第2内部容量電圧のうちいずれか一方を選択して、前記下位ビットの各デジットに応じて選択した内部容量の一方の端子に選択した電圧を給電する第2給電手段とを備えることが好ましい。
【0027】
次に、本発明の電気光学装置は、印加電圧に対する透過率特性が線形部分と非線形部分とを有する電気光学物質と、複数の走査線と、複数のデータ線と、前記走査線と前記データ線との交差に対応して設けられたスイッチング素子と画素電極とを有する電気光学パネルと、上述したデータ線駆動回路と、前記走査線を選択する走査線信号を順次生成して、各走査線に出力する走査線駆動回路とを備えることを特徴とする。
【0028】
この発明によれば、γ補正回路を特別に設ける必要がないので、電気光学装置全体の回路規模を削減することができるとともに、この削減に伴って消費電力を削減することができる。
【0029】
次に、本発明の電子機器は、上述した電気光学装置を表示部に用いることを特徴とする。これにより、低消費電力であるとともに、コンパクトな表示装置付き電子機器を提供できる。また、電子機器としては、例えば、エンジニアリング・ワークステーション、ページャ、携帯電話機、テレビ、ビューファインダ型またはモニタ直視型のビデオカメラ、カーナビゲーション装置等が該当する。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0031】
<1.液晶表示装置の構成>
<1−1.液晶表示装置の全体構成>
まず、本発明に係る電気光学装置として、電気光学材料として液晶を用いた液晶表示装置を一例にとって説明する。液晶表示装置の主要部は、素子基板と対向基板とが互いに電極形成面を対向させて、かつ、一定の間隙を保って貼付されて、この間隙に液晶が挟持された液晶パネルAAから構成されている。ここで、素子基板には、スイッチング素子としてTFTが形成されている。なお、この例では、素子基板としてガラス基板を用いるが、それに半導体基板やプラスチック基板を用いてもよいことは勿論である。
【0032】
図1は本実施形態に係る液晶表示装置の全体構成を示すブロック図である。この液晶表示装置は、液晶パネルAAと外部処理回路とから構成される。液晶パネルAAの素子基板上には、画像表示領域A、走査線駆動回路100、及びデータ線駆動回路200が形成されている。これらのうち、データ線駆動回路200は液晶のV−T特性が線形部分ではγ補正を行わない一方、非線形部分でγ補正を施しつつ、データ線信号X1〜Xnを生成するようになっている。なお、素子基板上の各回路を構成する能動素子は、TFTによって構成されている。
また、液晶表示装置は、外部処理回路として、タイミング発生回路300、電源回路400、及び画像データ変換回路500を備えて構成されている。
【0033】
この液晶表示装置に供給される入力画像データDinは、例えば、パラレル形式であり、そのビット数は任意である。なお、シリアル形式であってもよいことは勿論であるが、この例では、入力画像データDinが4ビットのパラレル形式であるものとして説明する。また、以下の説明を簡略化するため、入力画像データDinは1色に対応するものとして説明するが、本発明はこれに限定する趣旨ではなく、RGBの3原色に対応するものであっても良いことは勿論である。
【0034】
まず、画像データ変換回路500は、入力画像データDinの最上位ビットのデジットに基づいて、最上位ビットを除く他の下位ビットを反転するか否かを制御する。具体的には、最上位ビットのデジットが“1”のとき他の下位ビットを反転して画像データDとして出力する一方、最上位ビットのデジットが“0”のとき入力画像データDinをそのまま画像データDとして出力する。画像データ変換回路500は、排他的論理和回路を、最上位ビットを除いた他の下位ビットに対応して各々設け、各排他的論理和回路において最上位ビットと対応する各ビットの排他的論理和を算出するようにすればよい。このため、画像データ変換回路500は3個の排他的論理和回路で構成することができる。
【0035】
次に、タイミング発生回路300は、入力画像データDに同期してYクロックYCK、XクロックXCK、Y転送開始信号DY、X転送開始信号DX、ラッチパルスTRS等を生成する。また、タイミング発生回路300は、これらの信号を走査線駆動回路100及びデータ線駆動回路200に各々供給する。
【0036】
また、電源回路400は、定電圧回路から構成されており、液晶パネルAAの素子基板上に形成される各回路の電源電圧を生成する他、白側データ線セット電圧VCGW、白側DACセット電圧VDAW、黒側データ線セット電圧VCGK、黒側DACセット電圧VDAKを生成する。
【0037】
<1−2.画像表示領域>
画像表示領域Aは、m本の走査線3aが、X方向に沿って平行に配列して形成される一方、n本のデータ線6aが、Y方向に沿って平行に配列して形成されている。
【0038】
図1に示すように走査線3aとデータ線6aとの交差付近においては、TFT50のゲートが走査線3aに接続される一方、TFT50のソースがデータ線6aに接続されるとともに、TFT50のドレインが画素電極9aに接続されている。そして、各画素は、画素電極9aと、対向基板に形成される対向電極と、これら両電極間に挟持された液晶とを具備している。この結果、各画素は、走査線3aとデータ線6aとの各交差に対応して、マトリクス状に配列することとなる。
【0039】
また、TFT50のゲートが接続される各走査線3aには、走査線信号Y1、Y2、…、Ymが、パルス的に線順次で印加される構成となっている。このため、ある走査線3aに走査線信号が供給されると、当該走査線に接続されるTFT50がオンするので、データ線6aから所定のタイミングで供給されるデータ線信号X1、X2、…、Xnは、対応する画素に順番に書き込まれた後、所定の期間保持されることとなる。
【0040】
ここで、各画素に印加される電圧レベルに応じて液晶分子の配向や秩序が変化するので、光変調による階調表示が可能となる。例えば、液晶を通過する光量は、ノーマリーホワイトモードであれば、印加電圧が高くなるにつれて制限される一方、ノーマリーブラックモードであれば、印加電圧が高くなるにつれて緩和されるので、液晶表示装置全体では、画像信号に応じたコントラストを持つ光が各画素毎に出射される。このため、所定の表示が可能となっているのである。なお、この例の画像表示領域Aはノーマリーホワイトモードで動作するよう構成されている。
【0041】
また、保持された画像信号がリークするのを防ぐために、蓄積容量51が、画素電極9aと対向電極との間に形成される液晶容量と並列に付加される。例えば、画素電極9aの電圧は、ソース電圧が印加された時間よりも3桁も長い時間だけ蓄積容量51により保持されるので、保持特性が改善される結果、高コントラスト比が実現されることとなる。
【0042】
<1−3.走査線駆動回路>
次に、走査線駆動回路100は、Yシフトレジスタおよびレベルシフタ等を備えている。Yシフトレジスタは、その周期が垂直走査周期となり、垂直走査期間の開始でアクティブとなるY転送開始パルスDYを、水平走査期間毎に反転するYクロックYCKを用いてY方向にシフトする。レベルシフタは、順次シフトされた信号をレベルシフトして、走査線信号Y1、Y2、…、Ymを生成している。各走査線信号Y1、Y2、…、Ymは走査線3aに対しパルス的に線順次で供給されるようになっている。
【0043】
<1−4.データ線駆動回路>
次に、データ線駆動回路200について説明する。図2は、データ線駆動回路200の構成を示すブロック図であり、図3はデータ線駆動回路200の各種信号のタイミングチャートである。図2に示すようにデータ線駆動回路200は、Xシフトレジスタ210、画像データD0〜D3が供給される画像データ供給線Ld0〜Ld3、スイッチSW10〜SWn3、第1ラッチ部220、第2ラッチ部230、およびD/Aコンバータ部240を備えている。
【0044】
画像データ供給線Ld0〜Ld3には、画像データDの各ビット値を示すデータD0〜D3が供給されるようになっている。
【0045】
Xシフトレジスタ210は、ラッチ回路を多段接続して構成されている。このXシフトレジスタ210は、図3に示すようにXクロックXCKに従って、X転送開始信号DXを順次シフトしてサンプリングパルスSR1、SR2、…、SRnを順次生成する。
【0046】
次に、図2に示すスイッチSW10〜SWn3はTFTにより構成されている。また、スイッチSW10〜SWn3は、スイッチSW10〜SW13、SW20〜SW23、…、SWn0〜SWn3といったように4個で1組の構成となっている。このスイッチの組をスイッチ群と呼ぶことにする。スイッチ群の数は、画像表示領域Aの画素列の数に対応しており、“n”個ある。そして、各スイッチ群を構成する各スイッチは、画像データ供給線Ld0〜Ld3に各々接続されている。また、n個のサンプリングパルスSR1、SR2、…、SRnが各スイッチ群に供給されるようになっている。したがって、サンプリングパルスSR1、SR2、…、SRnに同期して、画像データD0〜D3が第1ラッチ部220に取り込まれる。
【0047】
次に、第1ラッチ部220は、n個のラッチユニットUA1〜UAnから構成されている。各ラッチユニットUA1〜UAnは、各スイッチ群から供給される画像データD0〜D3をラッチする。これにより、図3に示すように点順次で走査される画像データDa1〜Danが得られる。
【0048】
次に、図2に示す第2ラッチ部230は、n個のラッチユニットUB1〜UBnから構成されている。各ラッチユニットUB1〜UBnは、第1ラッチ部220の各出力データをラッチパルスTRSに同期してラッチするように構成されている。ラッチパルスTRSは1水平走査期間毎にアクティブとなる信号である。したがって、この第2ラッチ部230によって、点順次で出力される第1ラッチ部220の各データが、線順次の画像データDb1〜Dbnに変換される(図3参照)。換言すれば、スイッチSW10〜SWn3、第1ラッチ部220及び第2ラッチ部230を用いることによって、画像データD0〜D3を線順次画像データに変換している。
【0049】
次に、図2に示すD/Aコンバータ部240は、n個のD/AユニットUC1〜UCnを備えており、各D/AユニットUC1〜UCnは同一部分から構成されている。D/Aコンバータ部240は、画像データDb1〜Dbnの値が白側である場合には、γ補正を施すことなく画像データをDA変換してデータ線信号X1〜Xnを生成する一方、そのデータ値が黒側である場合には、γ補正を施しつつ画像データDb1〜DbnをDA変換してデータ線信号X1〜Xnを生成するようになっている。
【0050】
<1−5.D/Aユニット>
次に、D/AユニットUC1〜UCnについて詳細に説明する。
【0051】
<1−5−1.D/Aユニットの全体構成>
図4は、D/AユニットUC1とその周辺回路の構成を示すブロック図である。なお、他のユニットはUC1同様に構成されているので説明を省略する。
【0052】
図に示すように、D/AユニットUC1は、スイッチSWck,SWcw,SWdk,SWdwを備えている。これらのスイッチは画像データDb1の最上位ビットD3によってオン・オフが制御される。具体的には、最上位ビットD3が“0”のとき、スイッチSWcw,SWdwがオン状態となる一方、スイッチSWck,SWdkがオフ状態となる。また、逆に最上位ビットD3が“1”のとき、スイッチSWck,SWdkがオン状態となる一方、スイッチSWcw,SWdwがオフ状態となる。
【0053】
したがって、最上位ビットD3が“0”のとき、すなわち画像データDb1の値が白側のときには、白側データ線セット電圧VCGW、白側DACセット電圧VDAWが選択される。一方、最上位ビットD3が“1”のとき、すなわち画像データDb1の値が黒側のときには、黒側データ線セット電圧VCGK、黒側DACセット電圧VDAKが選択される。
【0054】
さらに、D/AユニットUC1は、データ線選択スイッチ244を備えている。データ線選択スイッチ244は、データ線セット信号SSETがアクティブになると(“1”)オン状態となり、非アクティブのときオフ状態となる。これにより、データ線セット信号SSETがアクティブになると、白側データ線セット電圧VCGWまたは黒側データ線セット電圧VCGKがデータ線6aに供給され、データ線容量CSが充電されることになる。
【0055】
くわえて、D/AユニットUC1は、アンド回路AND0〜AND2、スイッチSW0c,SW0d,SW1c,SW1d,SW2c,SW2d、DAC容量CD0〜CD2、インバータINV、オア回路OR0〜OR2、γ補正用スイッチ241〜243を備えている。
【0056】
各アンド回路AND0〜AND2の一方の入力端子には書込信号WRTが供給され、他方の入力端子には画像データDb1の第1ビットD0から第3ビットD2が各々供給されている。ここで、書込信号WRTは、水平走査期間においてデータ線セット信号SSETのアクティブ期間が終了した後に、所定期間中アクティブ(“1”)となる。各アンド回路AND0〜AND2は、書込信号WRTが“1”のとき、第1ビットD0から第3ビットD2を、スイッチSW0c,SW0d,SW1c,SW1d,SW2c,SW2dに各々出力する。
【0057】
スイッチSW0c,SW1c,SW2cは、アンド回路AND0〜AND2の各出力信号が“1”のときオフ状態となり、“0”のときオン状態となる。一方、スイッチSW1d,SW2c,SW2dは、アンド回路AND0〜AND2の各出力信号が“0”のときオフ状態となり、“1”のときオン状態となる。
【0058】
書込信号WRTの論理レベルは、データ線セット信号SSETのアクティブ期間中、“0”となるから、当該期間においてスイッチSW0c,SW1c,SW2cがオン状態となり、各DAC容量CD0〜CD2の一方の端子に白側データ線セット電圧VCGWまたは黒側データ線セット電圧VCGKが供給されることになる。すなわち、データ線セット信号SSETのアクティブ期間中は各DAC容量CD0〜CD2の端子間電圧は0Vとなる。
【0059】
また、書込信号WRTの論理レベルが“1”となる書込期間にあっては、DAC容量CD0〜CD2のうち、対応する第1ビットD0〜D2のデジットが“1”となるものについてのみ、白側DACセット電圧VDAWまたは黒側DACセット電圧VDAKが印加される。
【0060】
次に、γ補正用スイッチ241〜243は、それらの制御入力端子の論理レベルが“1”のときオン状態となる一方、論理レベルが“0”のときオフ状態となるようになっている。また、各オア回路OR1〜OR2の一方の入力端子には、最上位ビットD3がインバータINVを介して反転され入力される。したがって、画像データDb1の最上位ビットD3のデジットが“1”のときには、各γ補正用スイッチ241〜243は、第1ビットD0〜第3ビットD2に従ってオン・オフが制御されることになる。一方、最上位ビットD3のデジットが“0”のときには、各γ補正用スイッチ241〜243が総てオン状態となる。
【0061】
<1−5−3.D/Aユニットの等価回路>
(1)最上位ビットD3のデジットが“0”の場合
まず、最上位ビットD3のデジットが“0”の場合を考える。これは、画像データDb1のデータ値が“0000”から“0111”までの範囲にあり、白側レベルに相当する場合である。
図5は、D/Aユニットにおいて最上位ビットD3のデジットが“0”の場合の等価回路である。
【0062】
この等価回路は、以下のように動作する。まず、データ線選択信号SSETがアクティブとなり、スイッチ244を介して白側データ線セット電圧VCGWがデータ線容量CSに供給される。このとき、データ線6aの電圧、およびDAC容量CD0〜CD2の両端の電圧はVCGWとなる(第1工程)。
【0063】
ここで、スイッチSWck,SWcwは、最上位ビットD3に基づいて白側データ線セット電圧VCGWと黒側データ線セット電圧VCGKのうちいずれか一方を選択し、スイッチSW0c,SW0d,SW1c,SW1d,SW2c,SW2dは、総てのDAC容量CD0〜CD2の一方の端子に選択した電圧を給電し、スイッチ244は選択した電圧をデータ線6aとγ補正用スイッチ241〜243を介して接続されるDAC容量CD0〜CD2の他方の端子に給電している。この意味において、スイッチSWck,SWcwと、スイッチSW0c,SW0d,SW1c,SW1d,SW2c,SW2dと、スイッチ244とは、上述した第1工程において給電を行う第1給電手段として機能する。
【0064】
次に、データ線選択信号SSETのアクティブ期間が終了した後、書込信号WRTがアクティブになる。すると、画像データDb1の第1ビットD0からD3のうち、デジットが“1”となるビットについては、選択された各DAC容量CD0〜CD2の一方の端子に白側DACセット電圧VDAWが印加される。また、選択されていない各DAC容量CD0〜CD2の一方の端子電圧は白側データ線セット電圧VCGWが維持される(第2工程)。
【0065】
ここで、スイッチSWdk,SWdwは、最上位ビットD3に基づいて白側DACセット電圧VDAWと黒側DACセット電圧VDAKのうちいずれか一方を選択し、スイッチSW0c,SW0d,SW1c,SW1d,SW2c,SW2dは、下位ビットD0〜D2の各デジットに応じて選択したDAC容量CD0〜CD2の一方の端子に選択した電圧を給電する。この意味において、スイッチSW0c,SW0d,SW1c,SW1d,SW2c,SW2dと、スイッチSWdk,SWdwとは、上述した第2工程において給電を行う第2給電手段として機能する。
【0066】
次に、電圧VDAWおよび電圧VCGWの各値をvdaw、vcgwで表し、一方の端子に電圧VDAWが印加されるDAC容量値の総和をcd、一方の端子に電圧VCGWが印加されるDAC容量値の総和をcd'で表すものとすると、データ線6aの電圧値Vは、以下に示す式(1)で与えられる。
V=vcgw+{cd/(cd+cd'+Cs)}(vdaw−vcgw)……(1)
ここで、(cd+cd'+Cs)は、固定値であるから、階調値に対するデータ線6aの電圧値Vの変化は直線的になる。図6(A)は、最上位ビットD3のデジットが“0”の場合における階調値とデータ線6aの電圧値Vの関係を示すグラフであり、同図(B)は、階調値、選択されたDAC容量値の総和、およびデータ線6aの電圧値の関係を示す表図である。
【0067】
なお、画像データDb1のデータ値が“0000”の場合には、いずれのDAC容量CD0〜CD2も選択されないので、データ線6aの電圧値Vは、“vcgw”となる。
【0068】
(2)最上位ビットD3のデジットが“1”の場合
次に、最上位ビットD3のデジットが“1”の場合を考える。これは、画像データDb1のデータ値が“1000”から“1111”までの範囲にあり、黒側レベルに相当する場合である。
図7は、D/Aユニットにおいて最上位ビットD3のデジットが“1”の場合の等価回路である。
【0069】
この等価回路は、以下のように動作する。まず、データ線選択信号SSETがアクティブとなり、スイッチ244を介して黒側データ線セット電圧VCGKがデータ線容量CSに供給される。このとき、各DAC容量CD0〜CD2の両端子の電圧はVCGKとなる。
【0070】
次に、データ線選択信号SSETのアクティブ期間が終了した後、書込信号WRTがアクティブになる。すると、画像データDb1の第1ビットD0からD3のうち、デジットが“1”となるビットについては、選択された各DAC容量CD0〜CD2の一方の端子に黒側DACセット電圧VDAKが印加されるとともに、他方の端子が補正用スイッチ241〜243を介してデータ線6aに接続される。また、選択されていない各DAC容量CD0〜CD2の一方の端子電圧は電圧VCGKが維持され、他方の端子はデータ線6aに接続されない。
【0071】
ここで、電圧VDAKおよび電圧VCGKの値をvdak、vcgkで表し、一方の端子に電圧VDAKが印加されるDAC容量値の総和をcd、一方の端子に電圧VCGWが印加されるDAC容量値の総和をcd'で表すものとすると、データ線6aの電圧値Vは、以下に示す式(2)で与えられる。
V=vcgk−{cd/(cd+Cs)}(vcgk−vdak)……(2)
ここで、(cd/cd+Cs)は、画像データ値に応じて変化するから、階調値に対するデータ線6aの電圧値Vの変化は曲線的になる。
【0072】
ところで、上述したように画像データ変換回路500は、入力画像データDinの最上位ビットのデジットが “1”のとき他の下位ビットを反転して画像データDとして出力する。これは、vcgk>vdakとなるように設定しているからである。
【0073】
図8(A)は、最上位ビットD3のデジットが“1”の場合における階調値とデータ線6aの電圧値Vの関係を示すグラフであり、同図(B)は、階調値、選択されたDAC容量値の総和、およびデータ線6aの電圧値の関係を示す表図である。なお、画像データDb1のデータ値が“1000”の場合には、いずれのDAC容量CD0〜CD2も選択されないので、データ線6aの電圧値Vは、“vcgk”となる。
【0074】
また、図9は、D/Aユニットの総合特性を示すグラフである。このようにD/Aユニットは、画像データDb1〜Dbnの最上位ビットD3によって、表示すべき階調が白側であるか黒側であるかを判別し、判別結果に応じて、γ補正用スイッチ241〜243を制御し、必要に応じてγ補正を施すようにしたので、階調性およびコントラスト比がともに良好な画像を表示することが可能となる。
【0075】
<2.液晶表示装置の動作>
次に、液晶表示装置の動作について説明する。
まず、画像データDがデータ線駆動回路200に供給されると、入力された画像データDは、第1ラッチ部220によって点順次データに変換され、さらに第2ラッチ部230によって点順次データが線順次データに変換される。こうして、図3に示すように第2ラッチ部230から、水平走査周期毎にデータ値が切り替わるとともに、切り替わりタイミングが揃った画像データDb1〜Dbnが出力される。
【0076】
ある水平ラインにおいてj番目の画像データDbjに着目する。図10は画像データDbjの最上位ビットが“0”の場合におけるデータ線駆動回路のタイミングチャートである。この例では、最上位ビットD3が“0”であるから、オア回路OR0〜OR2の各出力信号はHレベルとなり、総てのDAC容量CD0〜CD2の他方の端子がデータ線6aに接続されることになる。
【0077】
図に示すように、時刻T1においてラッチパルスTRSがHレベルになると、第2ラッチ部230から出力される画像データDbjが確定する。
【0078】
次に、データ線セット信号SSETが時刻T1から若干遅れた時刻T2において、Hレベルになると、データ線選択スイッチ244がオン状態となり、白側データ線セット電圧VCGWがデータ線6aに供給される。データ線6aには、寄生容量CSや配線抵抗があるので、データ線6aの電圧Vは直ちに電圧値vcgwに達するのではなく、図に示すように徐々に電圧値vcgwに漸近していく。
【0079】
一方、データ線セット信号SSETがHレベルとなる期間にあっては、書込信号WRTはLレベルであるから、スイッチSW0c,SW1c,SW2はオン状態となり、各DAC容量CD0〜CD2の一方の端子にデータ線セット信号SSETが給電される。
【0080】
また、総てのDAC容量CD0〜CD2の他方の端子はデータ線6aに接続されているから、時刻T3において総てのDAC容量CD0〜CD2の両端子に白側データ線セット電圧VCGWが給電される。
【0081】
この後、時刻T4から時刻T5の期間において書込信号WRTがHレベルになると、下位ビットD0〜D2のうち、デジットが“1”となるビットについてDAC容量CD0〜CD2の他方の端子に白側DACセット電圧VDAWが給電される。したがって、選択されたDAC容量には画像データDbjの値に応じた量の電荷が充電され、選択されたDAC容量、非選択のDAC容量およびデータ線6aの寄生容量CSとの間で電荷の移動が行われる。この場合には、データ線6aの電圧値Vは上述した式(1)となるので、画像データDbjにγ補正を施すことなくその値に応じた電圧がデータ線6aに印加されることになる。
【0082】
一方、ある水平ラインの走査線信号Yは、図に示すように時刻T2においてHレベルとなり、所定期間Hレベルを継続した後、Lレベルとなる。ここで、データ線6aの電圧が、安定してから走査線信号YがLレベルになる期間TQは各画素において、データ線6aの電圧を取り込んで画素電極9aに安定した電圧を印加できるように選ばれている。したがって、画素電極9aには画像データDbjの値に応じた電圧が印加され階調表示が可能となる。
【0083】
次に、図11は画像データDbjの最上位ビットが“1”の場合におけるデータ線駆動回路のタイミングチャートである。この例では、最上位ビットD3が“1”であるから、各下位ビットD0〜D2のうちデジットが“1”となるビットに対応するDAC容量が選択され、選択されたDAC容量の他方の端子がデータ線6aに接続されることになる。
【0084】
この場合にも、画像データDbjの最上位ビットが“0”の場合と同様に、ラッチパルスTRSと同期して画像データDbjが確定した後、データ線セット信号SSETがアクティブとなり、データ線選択スイッチ244がオン状態となる。すると、黒側データ線セット電圧VCGKがデータ線6aに供給され、データ線6aの電圧値Vは、図に示すように徐々に電圧値vcgkに漸近していく。
【0085】
一方、データ線セット信号SSETのアクティブ期間にあっては、書込信号WRTはLレベルであるから、スイッチSW0c,SW1c,SW2はオン状態となり、各DAC容量CD0〜CD2の一方の端子に黒側データ線セット電圧VCGKが給電される。
【0086】
この例では、選択されたDAC容量の他方の端子がデータ線6aに接続されているから、時刻T3において選択されたDAC容量の両端子に黒側データ線セット電圧VCGKが給電される。
【0087】
この後、時刻T4から時刻T5の期間において書込信号WRTがHレベルになると、下位ビットD0〜D2のうち、デジットが“1”となるビットについてDAC容量CD0〜CD2の一方の端子に黒側DACセット電圧VDAKが給電される。したがって、選択されたDAC容量には画像データDbjの値に応じた量の電荷が充電され、選択されたDAC容量とデータ線6aの寄生容量CSとの間で電荷の移動が行われる。この場合には、データ線6aの電圧値Vは上述した式(2)となるので、画像データDbjにγ補正を施しつつその値に応じた電圧がデータ線6aに印加されることになる。
【0088】
以上説明したように、本実施形態によれば、γ補正を施すか否かを画像データの最上位ビットD3の値によって選択し、γ補正を施す場合と施さない場合とで、DAC容量CD0〜CD2を兼用するようにしたので、簡易な構成で、階調性とコントラスト比を両立させることができる。
【0089】
<3.液晶パネルの構成例>
次に、上述した液晶パネルAAの全体構成について図12および図13を参照して説明する。ここで、図12は、液晶パネルAAの構成を示す斜視図であり、図13は、図12におけるZ−Z’線断面図である。
【0090】
これらの図に示されるように、液晶パネルAAは、画素電極9a等が形成されたガラスや半導体等の素子基板101と、共通電極108等が形成されたガラス等の透明な対向基板102とを、スペーサ103が混入されたシール材104によって一定の間隙を保って、互いに電極形成面が対向するように貼り合わせるとともに、この間隙に電気光学材料としての液晶105を封入した構造となっている。なお、シール材104は、対向基板102の基板周辺に沿って形成されるが、液晶105を封入するために一部が開口している。このため、液晶105の封入後に、その開口部分が封止材106によって封止されている。
【0091】
ここで、素子基板101の対向面であって、シール材104の外側一辺においては、上述したデータ線駆動回路200が形成されて、Y方向に延在するデータ線6aを駆動する構成となっている。さらに、この一辺には複数の接続電極107が形成されて、制御装置300からの各種信号を入力する構成となっている。
【0092】
また、この一辺に隣接する2辺には、2個の走査線駆動回路100が形成されて、X方向に延在する走査線3aをそれぞれ両側から駆動する構成となっている。なお、走査線112に供給される走査線信号の遅延が問題にならないのであれば、走査線駆動回路100を片側1個だけに形成する構成でも良い。
【0093】
一方、対向基板102の共通電極108は、素子基板101との貼合部分における4隅のうち、少なくとも1箇所において設けられた導通材によって、素子基板101との電気的導通が図られている。ほかに、対向基板102には、液晶パネルAAの用途に応じて、例えば、第1に、ストライプ状や、モザイク状、トライアングル状等に配列したカラーフィルタが設けられ、第2に、例えば、クロムやニッケルなどの金属材料や、カーボンやチタンなどをフォトレジストに分散した樹脂ブラックなどのブラックマトリクスが設けられ、第3に、液晶パネル100に光を照射するバックライトが設けられる。特に色光変調の用途の場合には、カラーフィルタは形成されずにブラックマトリクスが対向基板102に設けられる。
【0094】
くわえて、素子基板101および対向基板102の対向面には、それぞれ所定の方向にラビング処理された配向膜などが設けられる一方、その各背面側には配向方向に応じた偏光板(図示省略)がそれぞれ設けられる。ただし、液晶105として、高分子中に微小粒として分散させた高分子分散型液晶を用いれば、前述の配向膜、偏光板等が不要となる結果、光利用効率が高まるので、高輝度化や低消費電力化などの点において有利である。
【0095】
なお、走査線駆動回路100およびデータ線駆動回路200の周辺回路の一部または全部を、素子基板101に形成する替わりに、例えば、TAB(Tape Automated Bonding)技術を用いてフィルムに実装された駆動用ICチップを、素子基板101の所定位置に設けられる異方性導電フィルムを介して電気的および機械的に接続する構成としても良いし、駆動用ICチップ自体を、COG(Chip On Grass)技術を用いて、素子基板101の所定位置に異方性導電フィルムを介して電気的および機械的に接続する構成としても良い。
【0096】
<4.実施形態の変形例>
<4−1:画像データ変換回路500の省略>
上述した実施形態においては、画像データ変換回路500を用いて、入力画像データDinの最上位ビットのデジットが“1”のとき、その下位ビットを反転させて画像データDを生成した。ところで、画像データ変換回路500の具体的な構成は上述したように3個の排他的論理和回路である。このため、図4に示すラッチユニットUB1とD/AユニットUC1との間に3個の排他的論理和回路を設けて、画像データ変換回路500を省略してもよい。
【0097】
<4−2:交流駆動>
上述した実施形態においては、白側データ線セット電圧VCGW、白側DACセット電圧VDAW、黒側データ線セット電圧VCGK、黒側DACセット電圧VDAKを対向電極の電圧を基準電圧としたとき正極性となる場合について説明したが、実際の液晶パネルでは液晶の劣化を防止するため画素の液晶を交流駆動することが行われる。したがって、これらのセット電圧は、対向電極の電圧を基準として正負極性の電圧を出力し、画素液晶に対して正負極性の電圧を交互に印加する必要がある。このため、電源回路400は、交流駆動の周期に応じて、正極性の電圧と負極性の電圧とを切り替えてセット電圧を生成する必要がある。
【0098】
そこで、電源回路400は、正極性用の各電圧を発生する正極性電源回路、負極性用の各電圧を発生する負極性電源回路、正極性電源回路及び負極性電源回路の各出力電圧を交流駆動の周期に応じて選択する選択回路を備えることが望ましい。
【0099】
セット電圧の切り替え周期には、例えば、以下の態様がある。第1の態様は、印加電圧の極性を1垂直走査期間毎に切り替える。これは、液晶印加電圧を1垂直走査期間(1フィールド又は1フレーム)毎に極性反転する駆動方法である。第2の態様は、印加電圧の極性を水平走査期間毎に切り替える(いわゆるゲートライン反転)。さらに、第3の態様として、液晶印加電圧の極性を列ライン毎に反転(いわゆるソースライン反転)する場合や、液晶印加電圧の極性を画素毎に極性反転(いわゆるドット反転駆動)する場合がある。
【0100】
これらの場合には、隣接するD/Aユニット毎にVCGW、VDAW、VCGK、VDAKとして与えられる電圧の極性が交互に異なっている必要がある。このため、電源回路400は、負極性電源回路及び正極性電源回路を備え、それらの出力電圧をデータ線駆動回路200に供給する。
【0101】
<4−3:画像データと白・黒レベルとの関係>
上述した実施形態では、入力画像データDinが「1111」を黒レベル、「0000」を白レベルとして説明しているが、逆に「1111」が白レベル、「0000」が黒レベルであってもよい。また、実施形態は、液晶分子の配向方向と偏光軸の設定を変更して(ノーマリーブラックモードとして)、DAコンバータの出力電圧が低いときに低透過率、出力電圧が高いときに高透過率とする場合でも、同様に適用できる。
【0102】
<4−4:γ補正の切替>
上述した実施形態にあっては、画像データDの最上位ビットD3に基づいて、表示すべき画像データDがV−T特性の線形部分に相当するか、あるいは非線形部分に相当するかを判定し、線形部分に相当する場合にはγ補正を施すことなくDA変換を行い。一方、非線形部分に相当する場合にはγ補正を施すようにした。本発明は、液晶のV−T特性の線形部分に相当するか、非線形部分に相当するかを画像データDのデータ値に基づいて判定するものである。このため、判定の基準となるビットは最上位ビットD3に限られるものではなく、判定できるように予め定められた所定のビットに基づいて、線形部分と非線形部分の判定を行うようにしてもよい。
【0103】
<5.応用例>
次に、上述した実施形態及び変形例で説明した液晶表示装置の応用例について説明する。
【0104】
<5−1:プロジェクタ>
まず、この液晶表示装置をライトバルブとして用いたプロジェクタについて説明する。図14は、プロジェクタの構成例を示す平面図である。
【0105】
この図に示されるように、プロジェクタ1100内部には、ハロゲンランプ等の白色光源からなるランプユニット1102が設けられている。このランプユニット1102から射出された投射光は、ライトガイド1104内に配置された4枚のミラー1106および2枚のダイクロイックミラー1108によってRGBの3原色に分離され、各原色に対応するライトバルブとしての液晶パネル1110R、1110Bおよび1110Gに入射される。
【0106】
液晶パネル1110R、1110Bおよび1110Gの構成は、上述した液晶パネルAAと同等であり、画像信号処理回路(図示省略)から供給されるR、G、Bの原色信号でそれぞれ駆動されるものである。そして、これらの液晶パネルによって変調された光は、ダイクロイックプリズム1112に3方向から入射される。このダイクロイックプリズム1112においては、RおよびBの光が90度に屈折する一方、Gの光が直進する。したがって、各色の画像が合成される結果、投射レンズ1114を介して、スクリーン等にカラー画像が投写されることとなる。
【0107】
ここで、各液晶パネル1110R、1110Bおよび1110Gによる表示像について着目すると、液晶パネル1110Gによる表示像は、液晶パネル1110R、1110Bによる表示像に対して左右反転することが必要となる。
【0108】
なお、液晶パネル1110R、1110Bおよび1110Gには、ダイクロイックミラー1108によって、R、G、Bの各原色に対応する光が入射するので、カラーフィルタを設ける必要はない。
【0109】
<3−2:モバイル型コンピュータ>
次に、この液晶パネルAAを、モバイル型のパーソナルコンピュータに適用した例について説明する。図15は、このパーソナルコンピュータの構成を示す斜視図である。図において、コンピュータ1200は、キーボード1202を備えた本体部1204と、液晶表示ユニット1206とから構成されている。この液晶表示ユニット1206は、先に述べた液晶パネル1005の背面にバックライトを付加することにより構成されている。
【0110】
<3−3:携帯電話>
さらに、この液晶パネルAAを、携帯電話に適用した例について説明する。図16は、この携帯電話の構成を示す斜視図である。図において、携帯電話1300は、複数の操作ボタン1302とともに、反射型の液晶パネル1005を備えるものである。この反射型の液晶パネル100にあっては、必要に応じてその前面にフロントライトが設けられる。
【0111】
なお、図14〜図16を参照して説明した電子機器の他にも、液晶テレビや、ビューファインダ型、モニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、タッチパネルを備えた装置等などが挙げられる。そして、これらの各種電子機器に適用可能なのは言うまでもない。
【0112】
【発明の効果】
以上説明したように本発明よれば、画像データの所定ビットに応じて、γ補正を施すか否かを判定し、施す場合と施さない場合とでDAC容量を兼用するようにした。このため、V−T特性に線形部分と非線形部分とがある電気光学物質を用いる場合に、簡易な構成で、表示画像の階調性とコントラスト比をともに向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係る液晶表示装置の全体構成を示すブロック図である。
【図2】 同実施形態に用いられるデータ線駆動回路200の構成を示すブロック図である。
【図3】 同データ線駆動回路の各種信号のタイミングチャートである。
【図4】 D/AユニットUC1とその周辺回路の構成を示すブロック図である。
【図5】 D/Aユニットにおいて最上位ビットD3のデジットが“0”の場合の等価回路である。
【図6】 (A)は、最上位ビットD3のデジットが“0”の場合における階調値とデータ線6aの電圧値Vの関係を示すグラフであり、(B)は、階調値、選択されたDAC容量値の総和、およびデータ線6aの電圧値の関係を示す表図である。
【図7】 D/Aユニットにおいて最上位ビットD3のデジットが“1”の場合の等価回路である。
【図8】 (A)は、最上位ビットD3のデジットが“1”の場合における階調値とデータ線6aの電圧値Vの関係を示すグラフであり、(B)は、階調値、選択されたDAC容量値の総和、およびデータ線6aの電圧値の関係を示す表図である。
【図9】 D/Aユニットの総合特性を示すグラフである。
【図10】 画像データDbjの最上位ビットが“0”の場合におけるデータ線駆動回路のタイミングチャートである。
【図11】 画像データDbjの最上位ビットが“1”の場合におけるデータ線駆動回路のタイミングチャートである。
【図12】 液晶パネルの構成を示す斜視図である。
【図13】 図12におけるZ−Z’線断面図である。
【図14】 液晶表示装置を適用した電子機器の一例たるプロジェクタの構成を示す断面図である。
【図15】 液晶表示装置を適用した電子機器の一例たるパーソナルコンピュータの構成を示す斜視図である。
【図16】 液晶表示装置を適用した電子機器の一例たる携帯電話の構成を示す斜視図である。
【図17】 1本のデータ線を駆動するデータ線駆動回路とその周辺回路とを示したブロック図である。
【図18】 TNタイプの液晶のV−T特性の一例を示す図である。
【符号の説明】
AA……電気光学パネル
CD……DAC容量(内部容量)
D、D0〜D3……画像データ
9a……画素電極
3a……走査線
6a……データ線
100……走査線駆動回路
200……データ線駆動回路
241〜243……γ補正用スイッチ(スイッチ手段)
210……Xシフトレジスタ
220……第1ラッチ部
230……第2ラッチ部
240……D/Aコンバータ部
UC1〜UCn……D/Aユニット
VCGW,VCGK……白側データ線セット電圧,黒側データ線セット電圧(第1データ線電圧,第2データ線電圧)
VDAW,VDAK……白側DACセット電圧,黒側DACセット電圧(第1内部容量電圧、第2内部容量電圧)
Claims (10)
- 複数の走査線と、複数のデータ線と、前記走査線と前記データ線との交差に対応して設けられたスイッチング素子と画素電極とを有する電気光学パネルの駆動方法であって、
表示すべき画像信号のビット値に応じた重み付けがなされた複数の容量素子が、所定ビットを除く他のビット毎に設けられており、
前記複数の容量素子の各々の一端を前記データ線に接続する状態と、前記複数の容量素子のうち前記他のビットにより選択された各容量素子の一端を前記データ線に接続する状態と、を前記所定ビットに応じて切り替え、
前記データ線に接続された各容量素子の両端と前記データ線とを第1電位にした後、前記他のビットにより選択されていない各容量素子の他端は前記第1電位に保持し、前記他のビットにより選択された各容量素子の他端を前記第1電位とは異なる第2電位にすることにより、
前記データ線に前記画像信号に応じた信号を供給することを特徴とする電気光学パネルの駆動方法。 - 複数の走査線と、複数のデータ線と、前記走査線と前記データ線との交差に対応して設けられたスイッチング素子と画素電極とを有する電気光学パネルの駆動方法であって、
ビット値に応じた重み付けがなされた複数の容量素子が、所定ビットを除く他のビット毎に設けられており、
前記複数の容量素子の各々の一端を前記データ線に接続した状態で、前記複数の容量素子の各々の両端及び前記データ線を第1データ線電圧とした後、前記複数の容量素子のうち、前記他のビットのデータ値に応じて選択されていない各容量素子の他端を前記第1データ線電圧とし、前記他のビットのデータ値に応じて選択された容量素子の他端を前記第1データ線電圧とは異なる第1内部容量電圧とすることにより第1データ線信号が生成され、
前記複数の容量素子のうち、前記他のビットのデータ値に応じて選択された各容量素子の一端を前記データ線と接続した状態で、前記他のビットのデータ値に応じて選択された各容量素子の両端及び前記データ線を第2データ線電圧とした後、前記他のビットのデータ値に応じて選択された各容量素子の他端を前記第2データ線電圧とは異なる第2内部容量電圧とすることにより第2データ線信号が生成され、
前記所定のビットに応じて、前記第1データ線信号と前記第2データ線信号とのいずれかを前記データ線に供給することを特徴とする電気光学パネルの駆動方法。 - 複数の走査線と、複数のデータ線と、前記走査線と前記データ線との交差に対応して設けられたスイッチング素子と画素電極とを有する電気光学パネルの駆動方法であって、
表示すべき画像データの最上位ビットの値に基づいて、前記画像データが前記透過率特性の線形部分に相当するか、あるいは非線形部分に相当するかを判定し、
非線形部分に相当すると判定した場合には、
前記最上位ビットの除く各下位ビット毎に設けられ、ビット値に応じた重み付けがなされた複数の内部容量のうち、前記下位ビットのデータ値に応じたものを選択し、
選択された内部容量の一方の端子を前記データ線に接続し、
選択された内部容量の両方の端子と前記データ線の寄生容量に第1データ線電圧を給電し、
選択された内部容量の他方の端子に第1内部容量電圧を給電し、
線形部分に相当すると判定した場合には、
総ての内部容量の一方の端子を前記データ線に接続して、前記一方の端子および前記データ線に第2データ線電圧を給電し、
総ての内部容量のうちから、前記下位ビットのデータ値に応じたものを選択し、
選択された内部容量の他方の端子に第2内部容量電圧を給電する
ことを特徴とする電気光学パネルの駆動方法。 - 複数の走査線と、複数のデータ線と、前記走査線と前記データ線との交差に対応して設けられたスイッチング素子と画素電極とを有する電気光学パネルのデータ線駆動回路であって、
表示すべき画像データに対して線形に変換される第1データ線信号を生成する動作状態と、前記画像データに対して非線形に変換される第2データ線信号を生成する動作状態とを前記画像データの所定ビットに応じて切り替えて、前記第1データ線信号と前記第2データ線信号とのいずれかを前記データ線に供給するDA変換部が前記データ線に応じて設けられていることを特徴とする電気光学パネルのデータ線駆動回路。 - 複数の走査線と、複数のデータ線と、前記走査線と前記データ線との交差に対応して設けられたスイッチング素子と画素電極とを有する電気光学パネルのデータ線駆動回路であって、
画像データの最上位ビットを除く各下位ビット毎に設けられ、ビット値に応じた重み付けがなされた複数の容量素子と、
前記複数の容量素子の各々の一端を第1電圧とする第1給電手段と、
前記各下位ビットにより選択された各容量素子の一端を第1電圧から第2電圧とする第2給電手段と、
前記各下位ビットと前記最上位ビットの論理和を算出する複数のオア回路と、
前記各オア回路によってオン・オフが制御されるとともに、前記各容量素子と前記データ線との間に設けられた各スイッチ回路とを備えることを特徴とする電気光学パネルのデータ線駆動回路。 - 前記第1給電手段は、前記第1電圧として、最上位ビットに基づき第3電圧と第4電圧のいずれかを選択する第1選択手段を有し、
前記第2給電手段は、前記第2電圧として、最上位ビットに基づき第5電圧と第6電圧のいずれかを選択する第2選択手段を有することを特徴とする請求項5に記載の電気光学パネルのデータ線駆動回路。 - 前記容量素子の一端と前記データ線とを接続するスイッチング手段を有することを特徴とする請求項5又は6に記載の電気光学パネルのデータ線駆動回路。
- 複数の走査線と、複数のデータ線と、前記走査線と前記データ線との交差に対応して設けられたスイッチング素子と画素電極とを有する電気光学パネルのデータ線駆動回路であって、
水平走査周期の転送パルスを順次シフトして各選択信号を順次出力するシフトレジスタと、
前記各選択信号に基づいて画像データをラッチして複数の点順次画像データを出力する第1ラッチ部と、
前記各点順次画像データを水平走査周期でラッチして複数の線順次画像データを出力する第2ラッチ部と、
前記線順次画像データをDA変換するDA変換部とを備え、
前記DA変換部は、
前記線順次画像データの最上位ビットを除く各下位ビット毎に設けられ、ビット値に応じた重み付けがなされた複数の容量素子と、
前記複数の容量素子の各々の一端を第1電圧とする第1給電手段と、
前記各下位ビットにより選択された各容量素子の一端を第1電圧から第2電圧とする第2給電手段と、
前記各下位ビットと前記最上位ビットの論理和を算出する複数のオア回路と、
前記各オア回路によってオン・オフが制御されるとともに、前記各容量素子と前記データ線との間に設けられた各スイッチ回路と、
を備えることを特徴とする電気光学パネルのデータ線駆動回路。 - 複数の走査線と、複数のデータ線と、前記走査線と前記データ線との交差に対応して設けられたスイッチング素子と画素電極とを有する電気光学パネルと、
請求項4乃至8のいずれか1項に記載のデータ線駆動回路と、
前記走査線を選択する走査線信号を順次生成して、各走査線に出力する走査線駆動回路と
を備えることを特徴とする電気光学装置。 - 請求項9に記載の電気光学装置を表示部として用いることを特徴とする電子機器。
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