JP3837998B2 - レベル変換回路、データ線駆動回路、電気光学装置および電子機器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の走査線及び複数のデータ線と、それらの交差に対応してマトリックス状に配置された画素電極及びスイッチング素子とを有する電気光学パネルを駆動するために用いられるレベル変換回路、データ線駆動回路、電気光学装置および電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の電気光学パネル、例えば、アクティブマトリクス方式の液晶表示パネルは、主に、マトリクス状に配列した画素電極の各々にスイッチング素子が設けられた素子基板と、カラーフィルタなどが形成された対向基板と、これら両基板との間に充填された液晶とから構成される。このような構成において、走査線を介してスイッチング素子に走査信号(選択電圧)を印加すると、当該スイッチング素子が導通状態となる。そして導通状態の際に、データ線を介して画素電極に信号を印加すると、当該画素電極および対向電極(共通電極)の間の液晶層に所定の電荷が蓄積される。電荷蓄積後、非選択電圧を印加して、当該スイッチング素子をオフ状態としても、液晶層の抵抗が十分に高ければ、当該液晶層における電荷の蓄積が維持される。そして、各スイッチング素子を駆動して蓄積させる電荷の量を制御すると、画素毎に液晶の配向状態が変化して、所定の情報を表示することが可能となる。
【0003】
このような液晶表示パネルにおいて、各データ線を駆動するために3値の電圧を出力するデータ線駆動回路が用いられることがある。例えば、液晶表示パネルがノーマリーホワイトモードで動作するものとすれば、3値駆動の場合には、共通電極に白レベル電圧VWが供給される一方、データ線には、白レベル電圧VW、第1黒レベル電圧VK+、第2黒レベル電圧VK−の中から選択されたものが供給される。ここで、第1黒レベル電圧VK+と第2黒レベル電圧VK−とは、白レベル電圧VWを中心として、極性が反転したものである。液晶の透過率は共通電極と画素電極との間の実効電圧に応じて変化するから、データ線に第1黒レベル電圧VK+を供給しても第2黒レベル電圧VK−を供給しても透過率は同じになる。
【0004】
しかし、液晶には、直流電圧が引加されるとその組成が変化し、特性が劣化するといった性質があるので、データ線に供給する電圧は共通電極の電圧を中心しとして交流駆動するのが一般的である。このため、あるデータ線に着目したとき、あるフィールドでは黒レベルを表示させる際に第1黒レベル電圧VK+を選択する一方、次のフィールドにあっては第2黒レベル電圧VK−を選択するようにしている。
【0005】
このような従来のデータ線駆動回路にあっては、入力画像データをデータ線の数に応じた線順次画像データに変換して、各線順次画像データのレベルをレベル変換回路によって変換してデータ線に供給していた。図14は、従来のデータ線駆動回路に用いられるレベル変換回路の回路図である。
【0006】
この図に示すように、あるデータ線に対応するレベル変換回路は、インバータINV1〜INV3、レベルシフタLS、およびトランスファーゲートG1〜G4から構成されている。奇数フィールド信号FLODは当該フィールドが偶数フィールドのときにのみ‘1’となり、偶数フィールド信号FLEVは当該フィールドが奇数フィールドのときにのみ‘1’となる。
【0007】
以上の構成によれば、トランスファーゲートG1は奇数フィールドにおいて第1黒レベル電圧VK+を出力する一方、トランスファーゲートG2は偶数フィールドにおいて第2黒レベル電圧VK−を出力する。そして、トランスファーゲートG3は、線順次画像データDが‘0’のときトランスファーゲートG1の出力電圧をデータ線に供給する一方、線順次画像データDが‘1’のときハイインピーダンス状態となる。また、トランスファーゲートG4は線順次画像データDが‘0’のときハイインピーダンス状態となる一方、線順次画像データDが‘1’のとき白レベル電圧VWをデータ線に供給する。
【0008】
ここで、トランスファーゲートG3を介してデータ線に供給される電圧は第1および第2黒レベル電圧VK+,VK−であるから、その制御信号のレベルは第2黒レベル電圧VK+,VK−をスイッチングできるように大振幅である必要がある。レベルシフタLSは、このために用いられ、小振幅の線順次画像データDを大振幅に変換する変換器として機能する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来のレベル変換回路において、トランスファーゲートG1,G2は、トランスファーゲートG3と同様に、第1および第2黒レベル電圧VK+,VK−をスイッチングする。このため、奇数フィールド信号FLODおよび偶数フィールド信号FLEVの振幅を大振幅にする必要がある。
【0010】
しかしながら、これらの信号を大振幅で駆動すると、駆動回路の回路規模が大きくなり、かつ、消費電力が増加するといった問題があった。さらに、従来のレベル変換回路では、4個のトランスファーゲートを使用するので、回路規模が大きいといった問題があった。
【0011】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、消費電力を低減するとともに、回路規模を縮小したレベル変換回等を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のレベル変換回路は、複数の走査線と、複数のデータ線と、前記走査線と前記データ線との交差に対応してマトリックス状に配置された画素電極及びスイッチング素子とを有する電気光学パネルを駆動する駆動回路に用いられるものであって、あるデータ線に対応する小振幅画像データとフィールド種別を示す小振幅フィールド信号とに基づいて、小振幅制御信号を生成する制御部と、前記小振幅制御信号に基づいて、その論理振幅レベルを大振幅に変換して大振幅制御信号を生成するレベルシフト部と、前記大振幅制御信号に基づいて、複数の電圧の中から選択した電圧を当該データ線に出力する選択部とを備えることを特徴とする。
【0013】
この発明によれば、制御部は小振幅画像データと小振幅フィールド信号とに基づいて小振幅制御信号を生成し、選択部はレベルシフト処理が施された大振幅制御信号によって動作する。このため、フィールド信号の振幅を小振幅にすることができ、これを駆動する駆動回路として駆動能力の小さいものを使用することができる。さらに、駆動回路の消費電力を削減することができる。くわえて、制御部は小振幅で動作すれば足りるから、レベル変換回路自体の消費電力を削減することができる。
【0014】
ここで、前記複数の電圧は、基準電圧、前記基準電圧を中心電圧として正側にある電位差を有する正極性電圧、前記基準電圧を中心電圧として負側に当該電位差を有する負極性電圧であり、前記制御部は、前記小振幅画像データが一方のデジットを示すときに前記基準電圧を選択するように前記選択部を制御し、前記小振幅画像データが他方のデジットを示すときには、前記小振幅フィールド信号が奇数フィールドを示すか偶数フィールドを示すかに応じて前記正極性電圧または前記負極正電圧のうち一方を選択するように前記選択部を制御することが望ましい。また、基準電圧は、画素電極と電気光学物資たる液晶を狭持してなる共通電極の電圧であることが望ましい。この場合には、データ線を基準電圧を中心として交流駆動することが可能となる。
【0015】
また、上述したレベル変換回路において、前記選択部は、一方の入出力端子があるデータ線に接続され、他方の入出力端子に前記正極性電圧が供給される第1トランスファーゲートと、一方の入出力端子が前記データ線に接続され、他方の入出力端子に前記基準電圧が供給される第2トランスファーゲートと、一方の入出力端子が前記データ線に接続され、他方の入出力端子に前記負極性電圧が供給される第3トランスファーゲートとを備え、前記制御部は、前記大振幅制御信号を前記第1、第2、および第3トランスファーゲートの各制御入力端子に供給することによって、前記選択部を制御することが望ましい。この構成によれば、各トランスファーゲートを制御するのは大振幅制御信号であるから、フィールド信号がトランスファーゲートの制御入力端子に直接供給されることはない。したがって、フィールド信号として小振幅のものを用いることが可能となる。
【0016】
本発明の他のレベル変換回路は、複数の走査線と、複数のデータ線と、前記走査線と前記データ線との交差に対応してマトリックス状に配置された画素電極及びスイッチング素子とを有する電気光学パネルを駆動する駆動回路に用いられるレベル変換回路であって、あるデータ線に対応する小振幅画像データと奇数フィールドまたは偶数フィールドの種別を示す小振幅フィールド信号とに基づいて、小振幅制御信号を生成する制御部と、電源電圧として、基準電圧、前記基準電圧を中心電圧として正側にある電位差を有する正極性電圧、前記基準電圧を中心電圧として負側に当該電位差を有する負極性電圧が給電され、前記小振幅制御信号に基づいて、前記各電源電圧の中から選択した電圧を当該データ線に出力するレベルシフト部とを備えることを特徴とする。
【0017】
この発明によれば、レベルシフト部は、基準電圧、正極性電圧、および負極性電圧を電源電圧として動作するから、これらの電圧の中から所望の電圧を選択して出力することができる。これにより、選択部を用いることなく、データ線を3値で駆動することができ、レベル変換回路の回路規模を大幅に縮小することが可能となる。
【0018】
ここで、前記制御部は、前記小振幅画像データが一方のデジットを示し、かつ、前記小振幅フィールド信号が一方のフィールドを示すときにアクティブとなる第1小振幅制御信号と、前記小振幅画像データが一方のデジットを示し、かつ、前記小振幅フィールド信号が他方のフィールドを示すときにアクティブとなる第2小振幅制御信号とを生成し、前記レベルシフト部は、正電源電圧として前記正極性電圧が給電される一方、負電源電圧として前記基準電圧が給電され、前記第1小振幅制御信号がアクティブのとき前記正極性電圧を出力端子から出力し、前記第1小振幅制御信号が非アクティブかつ前記第2小振幅制御信号がアクティブのとき出力端子をハイインピーダンス状態にし、前記第1小振幅制御信号が非アクティブかつ前記第2小振幅制御信号が非アクティブのとき出力端子から前記基準電圧を出力する第1レベルシフタと、正電源電圧として前記基準電圧が給電される一方、負電源電圧として前記負極性電圧が給電され、前記第2小振幅制御信号がアクティブのとき前記負極性電圧を出力端子から出力し、前記第2小振幅制御信号が非アクティブかつ前記第1小振幅制御信号がアクティブのとき出力端子をハイインピーダンス状態にし、前記第1小振幅制御信号が非アクティブかつ前記第2小振幅制御信号が非アクティブのとき出力端子から前記基準電圧を出力する第2レベルシフタとを有し、前記第1レベルシフタの出力端子と前記第2レベルシフタの出力端子との接続点を前記データ線に接続することが望ましい。これにより、第1レベルシフタおよび第2レベルシフタによって、データ線を直接駆動することが可能となる。
【0019】
次に、本発明のデータ線駆動回路にあっては、複数の走査線と、複数のデータ線と、前記走査線と前記データ線との交差に対応してマトリックス状に配置された画素電極及びスイッチング素子とを有する電気光学パネルに用いられるものであって、入力画像データを各点順次画像データに変換する第1変換部と、前記各点順次画像データを各線順次画像データに変換する第2変換部と、上述したレベル変換回路を複数個備え、前記各線順次画像データを前記小振幅画像データとして各レベル変換回路に供給することを特徴とする。このデータ線駆動回路によれば、フィールド信号の振幅を小振幅にすることができ、これを駆動する駆動回路として駆動能力の小さいものを使用することができる。さらに、駆動回路の消費電力を削減することができる。くわえて、レベル変換回路自体の消費電力を削減するとともにその回路規模を縮小でき、ひいてはデータ線駆動回路の消費電力および回路規模を削減できる。
【0020】
次に、本発明の電気光学装置は、複数の走査線と、複数のデータ線と、前記走査線と前記データ線との交差に対応してマトリックス状に配置された画素電極及びスイッチング素子とを有する画素領域と、上述したデータ線駆動回路と、前記走査線を駆動するための走査線駆動回路と、前記小振幅フィールド信号を生成して前記データ線駆動回路に供給するタイミング生成回路とを備えたことを特徴とする。この電気光学装置によれば、タイミング生成回路で生成する小振幅フィールド信号は小振幅で足りるため、その駆動回路の回路規模を縮小するとともに、電気光学装置全体の消費電力を低減することができる。この場合、画素領域に構成されるスイッチング素子は薄膜トランジスタであり、駆動回路も薄膜トランジスタで構成することが望ましい。
【0021】
また、本発明の電子機器は、上述した電気光学装置を備えることを特徴とするものであり、例えば、ビデオカメラに用いられるビューファインダ、携帯電話機、ノート型コンピュータ、ビデオプロジェクタ等が該当する。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
【0023】
<1.第1実施形態>
<1−1:液晶装置の全体構成>
まず、本発明に係る電気光学装置として、電気光学材料として液晶を用いた液晶装置を一例にとって説明する。液晶装置の主要部は、後述するように、スイッチング素子として薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor:以下、「TFT」と称する)を形成した素子基板と対向基板とが互いに電極形成面を対向させて、かつ、一定の間隙を保って貼付されて、この間隙に液晶が挟持された液晶パネルから構成されている。
【0024】
図1は第1実施形態に係る液晶装置の全体構成を示すブロック図である。この液晶装置は、液晶パネル素子基板上に画像表示領域A、データ線駆動回路100、走査線駆動回路200を備えており、また、外部処理回路としてタイミング発生回路300を備えている。
【0025】
この例では、液晶装置に供給される入力画像データDinのビット数は1ビットであるものとする。ただし、本発明はこれに限定する趣旨ではなく、複数ビットであってもよいことは勿論である。また、この例では、入力画像データDは1色に対応するものとして説明するが、RGBの3原色に対応するものであっても良いことはいうまでもない。
【0026】
ここで、タイミング発生回路300は、入力画像データDinに同期してYクロック信号YCK、反転Yクロック信号YCKB、Xクロック信号XCK、反転Xクロック信号XCKB、Y転送開始パルスDY、X転送開始パルスDX、およびラッチパルスLAT等の他、奇数フィールド信号FLODおよび偶数フィールド信号FLEVを生成して、データ線駆動回路100および走査線駆動回路200に供給するようになっている。また、タイミング発生回路300で生成する各種信号は消費電力の低減するために小振幅となっており、例えば、論理レベルが‘0’のとき0V、論理レベルが‘1’のとき5Vとなっている。
【0027】
次に、走査線駆動回路200は、Yシフトレジスタおよびレベルシフタを備えている(図示略)。Yシフトレジスタは、Y転送開始パルスDYをYクロック信号YCKおよび反転Yクロック信号YCKBに従って順次転送して、各水平走査期間毎にアクティブとなる各信号を順次生成する。レベルシフタは、TFT50のオン・オフを制御できるように、Yシフトレジスタの各出力信号をレベルシフトして各走査信号Y1〜Ymとして出力する。
【0028】
<1−2:画像表示領域>
次に、画像表示領域Aは、図1に示されるように、m本の走査線3aが、X方向に沿って平行に配列して形成される一方、n本のデータ線6aが、Y方向に沿って平行に配列して形成されている。そして、走査線3aとデータ線6aとの交差付近においては、TFT50のゲートが走査線3aに接続される一方、TFT50のソースがデータ線6aに接続されるとともに、TFT50のドレインが画素電極9aに接続されている。そして、各画素は、画素電極9aと、対向基板に形成される共通電極(後述する)と、これら両電極間に挟持された液晶とによって構成される。この結果、走査線3aとデータ線6aとの各交差に対応して、画素はマトリクス状に配列されることとなる。
【0029】
また、TFT50のゲートが接続される各走査線3aには、走査信号Y1、Y2、…、Ymが、パルス的に線順次で印加されるようになっている。このため、ある走査線3aに走査信号が供給されると、当該走査線に接続されるTFT50がオンするので、データ線6aから所定のタイミングで供給される画像信号X1、X2、…、Xnは、対応する画素に順番に書き込まれた後、所定の期間保持されることとなる。
【0030】
ここで、各画素に印加される電圧レベルに応じて液晶分子の配向や秩序が変化するので、光変調による階調表示が可能となる。例えば、液晶を通過する光量は、ノーマリーホワイトモードであれば、印加電圧が高くなるにつれて制限される一方、ノーマリーブラックモードであれば、印加電圧が高くなるにつれて緩和されるので、液晶装置全体では、画像データに応じたコントラストを持つ光が各画素毎に出射される。このため、所定の表示が可能となっているのである。
【0031】
また、保持された画像信号がリークするのを防ぐために、蓄積容量51が、画素電極9aと共通電極との間に形成される液晶容量と並列に付加される。例えば、画素電極9aの電圧は、ソース電圧が印加された時間よりも3桁も長い時間だけ蓄積容量51により保持されるので、保持特性が改善される結果、高コントラスト比が実現されることとなる。
【0032】
<1−3:データ線駆動回路>
次に、データ線駆動回路100は、図1に示すようにXシフトレジスタ110、入力画像データDinが供給される画像データ供給線L、スイッチSW1〜SWn、第1ラッチ120、第2ラッチ130、レベル変換回路140Aを備えている。また、データ線駆動回路100を構成する能動素子は、TFTで構成されており、上述した画像表示領域AのTFT50aを形成する際に同時に形成されるようになっている。
【0033】
まず、Xシフトレジスタ110は、XクロックXCKおよび反転XクロックXCKBにしたがって、X転送開始パルスDXを順次シフトしてサンプリングパルスSR1、SR2、…、SRnを順次生成するようになっている。
【0034】
次に、画像データ供給線L1は、スイッチSW1〜SWnを介して第1ラッチ120に接続されており、スイッチSW1〜SWnの各制御入力端子には、サンプリングパルスSR1、SR2、…、SRnが供給されるようになっている。したがって、サンプリングパルスSR1、SR2、…、SRnに各々同期して、入力画像データDinが第1ラッチ120に供給される。
【0035】
次に、第1ラッチ120は、スイッチSW1〜SWnから供給される入力画像データDinをラッチするようになっており、これにより、点順次で走査される点順次画像データd1〜dnが得られる。また、第2ラッチ130は、点順次画像データd1〜dnをラッチパルスLATによってラッチする。ここで、ラッチパルスLATは1水平走査期間毎にアクティブとなる信号である。したがって、この第2ラッチ130は、点順次画像データd1〜dnを、線順次画像データD1〜Dnに変換している。
【0036】
次に、レベル変換回路140Aは、線順次画像データD1〜Dn、奇数フィールド信号FLODおよび偶数フィールド信号FLEVに基づいて、白レベル電圧VW、第1黒レベル電圧VK+、および第2黒レベル電圧VK−のなかから選択したものを各データ線6aにデータ線信号X1〜Xnとして供給している。なお、白レベル電圧VWは対向基板の共通電極158(図6参照)に供給される電圧として作用し、第1黒レベル電圧VK+は白レベル電圧VWを中心電圧として正側にある電位差ΔVを有する正極性電圧として作用し、第2黒レベル電圧VK−は白レベル電圧VWを中心電圧として負側に電位差ΔVを有する負極性電圧として作用する。
【0037】
<1−4:レベル変換回路>
次に、レベル変換回路140Aの構成について説明する。図2はレベル変換回路140Aの詳細な構成を示す回路図である。図に示すようにレベル変換回路140Aは、データ線6aの総数に対応したn個の変換ユニットUa1〜Uanを備えている。さらに、各変換ユニットUa1〜Uanは、制御部141、レベルシフト部142、および選択部143をそれぞれ備えている。そして、各変換ユニットUa1〜Uan毎に、線順次画像データD1〜Dnと奇数フィールド信号FLODおよび偶数フィールド信号FLEVとに基づいて、データ線信号X1〜Xnを生成するようになっている。
【0038】
図3は、変換ユニットUa1の回路図である。なお、他の変換ユニットUa2〜Uanは変換ユニットUa1と同様に構成されているので説明を省略する。まず、制御部141は、アンド回路a1,a2とインバータinv1〜inv3とを備えており、線順次画像データD1と奇数フィールド信号FLODおよび偶数フィールド信号FLEVとに基づいて制御信号Ca1,Ca2,Cb1,Cb2,Cc1,Cc2を生成してレベルシフト部142に出力するようになっている。また、制御部141を構成する論理回路は小振幅で動作するようになっている。このため、各制御信号Ca1〜Cc2の振幅は、例えば、Lレベルで0Vとなる一方、Hレベルで3〜5Vとなる。
【0039】
次に、レベルシフト部142は、レベルシフタLSa,LSb,LScとバッファとして機能するインバータinv4〜inv9を備えており、各制御信号Ca1〜Cc2のレベルを変換して出力するようになっている。ここで、レベルシフタLSa,LSb,LScとインバータinv4〜inv9には正電源電圧としてVHHが給電される一方、負電源電圧としてVSSが給電されるようになっている。したがって、各インバータinv4〜inv9の出力信号は電圧VHHと電圧VSSとの間で振れることになる。この例では、3個のレベルシフタLSa,LSb,LScを必要とするが、これらはTFTで構成されているから、論理レベルが変化したときにのみ電力を消費する。このため、奇数フィールドにおいてレベルシフタLScは電力を消費せず、偶数フィールドにおいてレベルシフタGaは電力を消費しない。したがって、線順次画像データD1の論理レベルが変化したときに、2個のレベルシフタにおいて電力が消費されることになる。
【0040】
次に、選択部143は、3個のトランスファーゲートGa,Gb,Gcを備えており、各トランスファーゲートGa,Gb,Gcの一方の入出力端子は接続点Pで接続され、接続点Pの電圧がデータ線信号X1として出力されるようになっている。また、各トランスファーゲートGa,Gb,Gcの他方の各入出力端子には、電圧供給線L1〜L3を介して第1黒レベル電圧VK+,白レベル電圧VW,および第2黒レベル電圧VK−が各々供給されるようになっている。この例では、トランスファーゲートGa,Gb,Gcのオン・オフ動作が確実に行えるように、正電源電圧VHHと負電源電圧VSSは、VHH>VK+、VSS<VK−となるように設定してある。第1黒レベル電圧VK+,白レベル電圧VW,および第2黒レベル電圧VK−の値は、使用される液晶の特性等にもよるが、例えば、VWが10Vであり、VK+が20V、VK−が0Vである。
【0041】
以上の構成において、レベルシフタLSaの正入力端子にはアンド回路a1の出力信号が供給され、負入力端子にはインバータinv1を介して当該出力信号を反転したものが供給される。このため、トランスファーゲートGaがオン状態となり、第1黒レベル電圧VK+が接続点Pに供給されるのは、線順次画像データD1のデジットと奇数フィールド信号FLODがともに‘1’となる場合だけである。ここで、トランスファーゲートGaがオン状態となる場合を‘1’、それがオフ状態となる場合を‘0’で表すと、その真理値表は図4(a)に示すものとなる。
【0042】
さらに、レベルシフタLSbの負入力端子には線順次画像データD1が供給され、その正入力端子にはインバータinv2を介して線順次画像データD1を反転したものが供給される。このため、トランスファーゲートGaがオン状態となり、白レベル電圧VWが接続点Pに供給されるのは、線順次データD1が‘0’となる場合だけである。ここで、トランスファーゲートGbがオン状態となる場合を‘1’、それがオフ状態となる場合を‘0’で表すと、その真理値表は図4(b)に示すものとなる。
【0043】
くわえて、レベルシフタLScの正入力端子にはアンド回路a2の出力信号が供給され、負入力端子にはインバータinv3を介して当該出力信号を反転したものが供給される。このため、トランスファーゲートGcがオン状態となり、第2黒レベル電圧VK−が接続点Pに供給されるのは、線順次画像データD1のデジットと偶数フィールド信号FLEVがともに‘1’となる場合だけである。ここで、トランスファーゲートGcがオン状態となる場合を‘1’、それがオフ状態となる場合を‘0’で表すと、その真理値表は図4(c)に示すものとなる。
【0044】
この結果、線順次画像データが‘0’の場合には、フィールド種別と無関係にトランスファーゲートGbのみがオン状態となり、データ線信号X1の電圧が白レベル電圧VWとなる。一方、線順次画像データが‘1’の場合には、フィールド種別に応じてデータ線信号X1の電圧が定まる。具体的には、奇数フィールドにおいてデータ線信号X1の電圧が第1黒レベル電圧VK+となり、偶数フィールドにおいてデータ線信号X1の電圧が第2黒レベル電圧VK−となる。
【0045】
したがって、このレベル変換回路140Aによれば、あるデータ線6aに給電する電圧をフィールド単位で反転させることができ、液晶の特性劣化を防止することができる。
【0046】
また、この例によれば、レベル変換回路140Aの各変換ユニットUa1〜Uanにおいて、制御部141を小振幅で動作させている。このため、奇数フィールド信号FLODおよび偶数フィールド信号FLEVの論理振幅は、制御部141の論理回路を動作させるだけの小振幅(3〜5V)で足り、トランスファーゲートGa,Cb,Gcを制御するために必要とされる大振幅(20V程度)は不要である。奇数フィールド信号FLODおよび偶数フィールド信号FLEVは、液晶パネル100に対して外部回路であるタイミング生成回路300で生成されるが、当該回路は小振幅で動作するようになっている。したがって、このレベル変換回路140Aによれば、レベルシフタ等によって信号振幅を大振幅に変換する必要がなく、タイミング生成回路300の出力信号を直接利用することができる。これにより、レベルシフタを省略して、構成を簡易にすることが可能である。
【0047】
また、奇数フィールド信号FLODおよび偶数フィールド信号FLEVは図2に示すように信号供給線Lo,Leを介してn個の変換ユニットUa1〜Uanに供給されるので、信号供給線Lo,Leにはそれらの配線長に応じた浮遊容量が付随しており、さらに、各制御部141の入力容量が付随している。このため、両信号を供給する駆動回路から見れば、信号供給線Lo,Leは容量性の重い負荷として作用する。しかしながら、上述したように奇数フィールド信号FLODおよび偶数フィールド信号FLEVの振幅は小振幅で足りるから、駆動能力の小さい駆動回路を用いて両信号をレベル変換回路140Aに供給することができ、かつ、消費電力を大幅に削減することができる。
【0048】
<1−5:液晶パネルの構成例>
次に、上述した電気的構成に係る液晶パネルの全体構成について図5および図6を参照して説明する。ここで、図5は、液晶パネルの構成を示す斜視図であり、図6は、図5におけるZ−Z'線断面図である。
【0049】
これらの図に示されるように、液晶パネルは、画素電極9a等が形成されたガラスや半導体等の素子基板151と、共通電極158等が形成されたガラス等の透明な対向基板152とを、スペーサ153が混入されたシール材154によって一定の間隙を保って、互いに電極形成面が対向するように貼り合わせるとともに、この間隙に電気光学材料としての液晶155を封入した構造となっている。なお、シール材154は、対向基板152の基板周辺に沿って形成されるが、液晶155を封入するために一部が開口している。このため、液晶155の封入後に、その開口部分が封止材156によって封止されている。
【0050】
ここで、素子基板151の対向面であって、シール材154の外側一辺においては、上述したデータ線駆動回路100とが形成されて、Y方向に延在するデータ線6aを駆動するようになっている。さらに、この一辺には複数の接続電極157が形成されて、タイミング発生回路300からの各種信号や入力画像データDinを入力するようになっている。また、この一辺に隣接する一辺には、走査線駆動回路200が形成されて、X方向に延在する走査線3aをそれぞれ両側から駆動するようになっている。
【0051】
一方、対向基板152の共通電極158は、素子基板151との貼合部分における4隅のうち、少なくとも1箇所において設けられた導通材によって、素子基板151との電気的導通が図られている。ほかに、対向基板152には、液晶パネルの用途に応じて、例えば、第1に、ストライプ状や、モザイク状、トライアングル状等に配列したカラーフィルタが設けられ、第2に、例えば、クロムやニッケルなどの金属材料や、カーボンやチタンなどをフォトレジストに分散した樹脂ブラックなどのブラックマトリクスが設けられ、第3に、液晶パネルに光を照射するバックライトが設けられる。特に色光変調の用途の場合には、カラーフィルタは形成されずにブラックマトリクスが対向基板152に設けられる。
【0052】
くわえて、素子基板151および対向基板152の対向面には、それぞれ所定の方向にラビング処理された配向膜などが設けられる一方、その各背面側には配向方向に応じた偏光板(図示省略)がそれぞれ設けられる。ただし、液晶155として、高分子中に微小粒として分散させた高分子分散型液晶を用いれば、前述の配向膜、偏光板等が不要となる結果、光利用効率が高まるので、高輝度化や低消費電力化などの点において有利である。
【0053】
なお、データ線駆動回路100、走査線駆動回路200等の周辺回路の一部または全部を、素子基板151に形成する替わりに、例えば、TAB(Tape Automated Bonding)技術を用いてフィルムに実装された駆動用ICチップを、素子基板151の所定位置に設けられる異方性導電フィルムを介して電気的および機械的に接続する構成としても良いし、駆動用ICチップ自体を、COG(Chip On Grass)技術を用いて、素子基板151の所定位置に異方性導電フィルムを介して電気的および機械的に接続するようにしても良い。
【0054】
<1−6:液晶装置の動作>
次に、液晶装置の動作を説明する。図7は、液晶装置の動作を示すタイミングチャートである。
【0055】
まず、走査線駆動回路200にY転送開始パルスDYが供給されると、走査線駆動回路200は、Y転送開始パルスDYをYクロック信号YCKおよび反転Yクロック信号YCKBに基づいて順次転送して同図に示す走査線信号Y1,Y2,…,Ymを生成する。各走査線信号Y1,Y2,…,Ymのアクティブ期間は1水平走査期間であり、これが順次ずれていくようになっている。これにより、各走査線3aが順次選択されることになる。
【0056】
一方、データ線駆動回路100にX転送開始パルスDXが供給されると、Xシフトレジスタ110は、これを順次シフトして、同図に示すサンプリングパルスSR1,SR2,…,SRnを生成する。スイッチSW1〜SWnは各サンプリングパルスSR1,SR2,…,SRnに基づいて入力画像データDinをサンプリングし、第1ラッチ120はサンプリング結果をラッチするから、点順次画像データd1,d2,…,dnは、同図に示すものとなる。
【0057】
この後、第2ラッチ130が、水平走査期間の開始で各点順次画像データd1d1,d2,…,dnをラッチすることによって、同図に示す線順次画像データD1,D2,…,Dnが生成される。
【0058】
ここで、偶数フィールドにおいて第1番目の水平走査期間で線順次画像データD1のデジットが‘1’であったとする。この場合、奇数フィールド信号FLODは‘0’である一方、偶数フィールド信号FLEVは‘1’であるから、図3に示す変換ユニットUa1において、トランスファーゲートGa,Gb,GcのうちGcのみがオン状態となる。このため、データ線信号X1の電圧は第2黒レベル電圧VK−となり、図1に示す右上隅の画素電極9aに第2黒レベル電圧VK−が引加されることになる。ここで、共通電極158には白レベル電圧VWが引加されているので、当該画素の液晶は黒を表示することになる。
【0059】
一方、当該期間において、線順次画像データD1のデジットが‘0’であったとすると、トランスファーゲートGa,Gb,GcのうちGbのみがオン状態となり、データ線信号X1の電圧は白レベル電圧VWとなる。このため、当該画素の画素電極9aと共通電極158の電圧が一致し液晶の引加電圧が0Vになる。この結果、当該画素は白を表示することになる。
【0060】
このような変換ユニットUa1の動作において、制御部141は低論理振幅で動作するようになっているので、奇数フィールド信号FLODおよび偶数フィールド信号FLEVの論理振幅は小振幅で足りる。これにより、第1に、レベルシフタ等によって両信号の振幅を大振幅に変換する必要がなく、タイミング生成回路300の出力信号を直接利用することができる。第2に、駆動能力の小さい駆動回路を用いて両信号をレベル変換回路140Aに供給することができ、かつ、消費電力を大幅に削減することができる。
【0061】
<2.第2実施形態>
第2実施形態に係る液晶装置の全体構成は、図1に示す第1実施形態の液晶装置と大略同一であり、データ線駆動回路100のレベル変換回路140Aの替わりにレベル変換回路140Bを用いる点が相違している。
【0062】
図8は、第2実施形態の液晶装置に用いるレベル変換回路140Bの構成を示すブロック図である。この図に示すように、レベル変換回路140Bは、n個の変換ユニットUb1〜Ubnを備えており、各変換ユニットUb1〜Ubnは、線順次画像データD1〜Dnと奇数フィールド信号FLODおよび偶数フィールド信号FLEVとに基づいて、データ線信号X1〜Xnを生成するようになっている。さらに、各変換ユニットUb1〜Ubnは、制御部144およびレベルシフト部145をそれぞれ備えている。
【0063】
図9は、変換ユニットUb1の回路図である。なお、他の変換ユニットUb2〜Ubnは変換ユニットUb1と同様に構成されているので説明を省略する。まず、制御部144は、アンド回路a3,a4を備えており、線順次画像データD1と奇数フィールド信号FLODおよび偶数フィールド信号FLEVとに基づいて制御信号C1,C2を生成してレベルシフト部145に出力するようになっている。また、アンド回路a3,a4は小振幅で動作するようになっている。このため、各制御信号C1,C2の振幅は、例えばLレベルで0Vとなる一方、Hレベルで5Vとなる。
【0064】
次に、レベルシフト部145は、レベルシフタLSd,LSeを備えている。レベルシフタLSdには、正電源電圧として第1黒レベル電圧VK+が給電される一方、負電源電圧として白レベル電圧VWが給電され、各入力端子IN1,IN2に制御信号C1,C2が各々供給されるようになっている。また、レベルシフタLSeには、正電源電圧として白レベル電圧VWが給電される一方、負電源電圧として第2黒レベル電圧VK−が給電され、各入力端子IN1,IN2に制御信号C2,C1が各々供給されるようになっている。
【0065】
まず、レベルシフタLSdは、入力端子IN1の電圧Vin1が‘1’の場合に正電源電圧である第1黒レベル電圧VK+を出力し、入力端子IN1の電圧Vin1が‘0’かつ入力端子IN2の電圧Vin2が‘1’の場合に出力端子をハイインピーダンス状態とし、入力端子IN1の電圧Vin1が‘0’かつ入力端子IN2の電圧Vin2が‘0’の場合に負電源電圧である白レベル電圧VWを出力するようになっている。
【0066】
次に、レベルシフタLSeは、入力端子IN1の電圧Vin1が‘1’の場合に負電源電圧である第2黒レベル電圧VK−を出力し、入力端子IN1の電圧Vin1が‘0’かつ入力端子IN2の電圧Vin2が‘1’の場合に出力端子をハイインピーダンス状態とし、入力端子IN1の電圧Vin1が‘0’かつ入力端子IN2の電圧Vin2が‘0’の場合に正電源電圧である白レベル電圧VWを出力するようになっている。したがって、レベルシフタLSd,LSeの出力信号の真理値表は図10(a),(b)に示すようになる。
【0067】
ここで、制御信号C1の論理レベルは線順次画像データD1と奇数フィールド信号FLODとの論理積で与えられる一方、制御信号C2の論理レベルは線順次画像データD1と偶数フィールド信号FLEVとの論理積で与えられる。
【0068】
したがって、線順次画像データD1のデジットが‘0’の場合には、フィールド種別とは無関係にレベルシフタLSd,LSeは白レベル電圧VWをともに出力する。これにより、データ線信号X1の電圧は白レベル電圧VWとなる。
【0069】
また、奇数フィールドにおいて、線順次画像データD1のデジットが‘1’の場合には、制御信号C1が‘1’となる一方、制御信号C2が‘0’となる。この場合には、レベルシフタLSdから第1黒レベル電圧VK+が出力される一方、レベルシフタLSeがハイインピーダンス状態となるから、データ線信号X1の電圧は第1黒レベル電圧VK+となる。
【0070】
また、偶数フィールドにおいて、線順次画像データD1のデジットが‘1’の場合には、制御信号C1が‘0’となる一方、制御信号C2が‘1’となる。この場合には、レベルシフタLSdがハイインピーダンス状態となる一方、レベルシフタLSeから第2黒レベル電圧VK−が出力されるから、データ線信号X1の電圧は第2黒レベル電圧VK−となる。
【0071】
したがって、このレベル変換回路140Bによれば、あるデータ線6aに給電する電圧をフィールド単位で反転させることができ、液晶の特性劣化を防止することができる。
【0072】
また、この例によれば、レベル変換回路140Bの各変換ユニットUa1〜Uanにおいて、制御部144を低論理振幅で動作させているから、第1実施形態と同様に、奇数フィールド信号FLODおよび偶数フィールド信号FLEVの論理振幅は小振幅で足りる。これにより、タイミング生成回路300の出力信号を直接利用することができる。また、奇数フィールド信号FLODおよび偶数フィールド信号FLEVを駆動能力の小さい駆動回路を用いてレベル変換回路140Bに供給することができ、かつ、消費電力を大幅に削減することができる。
【0073】
さらに、この例では、レベルシフタLSd,LSeの正負電源として、第1黒レベル電圧VK+、白レベル電圧VW、および第2黒レベル電圧VK−を用いるようにしたので、これらの電圧を選択するトランスファーゲートを省略することができる。例えば、データ線6aの総数が1024本ある場合に、図3に示す第1実施形態のレベル変換回路を適用すると、3072個のトランスファーゲートを必要とするが、この例では、これらを省略することができるので、回路規模を大幅に縮小することが可能となる。
【0074】
<3.応用例>
<3−2:入力画像データが複数ビットである場合>
上述した各実施形態にあっては、入力画像データDinのビット数を1ビット、すなわち、各画素で表示する階調数が2階調である場合を説明したが、入力画像データDinを複数ビットで構成してもよい。この場合には、例えば、図1に示すデータ線駆動回路100において、第1に、サンプリングパルスSR1〜SRnが供給される各スイッチSW1〜SWn、第1ラッチ120、および第2ラッチ130を複数ビットに対応するように構成し、これによって、入力画像データDinを線順次画像データD1〜Dnに変換する。そして、第2に、レベル変換回路140A(140B)と第2ラッチ130との間に、線順次画像データD1〜Dnのデータ値に応じて各出力信号のパルス幅を可変するPWM回路を設け、データ値に応じたパルス幅を有する信号を、レベル変換回路140A(140B)に入力すればよい。
【0075】
さらに、1フィールド期間を複数の期間に分割し、分割された各期間毎にm本の走査線3aを順次選択し、かつ、分割された各期間を線順次画像データの各ビットに対応付けておき、ビットが‘1’か‘0’かによって、分割された各期間のデータ線信号の電圧を決定するようにしてもよい。
【0076】
<3−2:素子基板の構成など>
上述した各実施形態においては、液晶パネルの素子基板151をガラス等の透明な絶縁性基板により構成して、当該基板上にシリコン薄膜を形成するとともに、当該薄膜上にソース、ドレイン、チャネルが形成されたTFTによって、画素のスイッチング素子(TFT50)やデータ線駆動回路100、および走査線駆動回路200の素子を構成するものとして説明したが、本発明はこれに限られるものではない。
【0077】
例えば、素子基板151を半導体基板により構成して、当該半導体基板の表面にソース、ドレイン、チャネルが形成された絶縁ゲート型電界効果トランジスタによって、画素のスイッチング素子や各種の回路の素子を構成しても良い。このように素子基板151を半導体基板により構成する場合には、透過型の表示パネルとして用いることができないため、画素電極9aをアルミニウムなどで形成して、反射型として用いられることとなる。また、単に、素子基板151を透明基板として、画素電極9aを反射型にしても良い。
【0078】
さらに、上述した実施の形態にあっては、画素のスイッチング素子を、TFTで代表される3端子素子として説明したが、ダイオード等の2端子素子で構成しても良い。ただし、画素のスイッチング素子として2端子素子を用いる場合には、走査線3aを一方の基板に形成し、データ線6aを他方の基板に形成するとともに、2端子素子を、走査線3aまたはデータ線6aのいずれか一方と、画素電極との間に形成する必要がある。この場合、画素は、走査線3aとデータ線6aとの間に直列接続された二端子素子と、液晶とから構成されることとなる。
【0079】
また、本発明は、アクティブマトリクス型液晶表示装置として説明したが、これに限られず、STN(Super Twisted Nematic)液晶などを用いたパッシィブ型にも適用可能である。さらに、電気光学材料としては、液晶のほかに、エレクトロルミネッセンス素子などを用いて、その電気光学効果により表示を行う表示装置にも適用可能である。すなわち、本発明は、上述した液晶装置と類似の構成を有するすべての電気光学装置に適用可能である。
【0080】
<3−3:電子機器>
次に、上述した液晶装置を各種の電子機器に適用される場合について説明する。
【0081】
<3−3−1:プロジェクタ>
まず、この液晶装置をライトバルブとして用いたプロジェクタについて説明する。図11は、プロジェクタの構成例を示す平面図である。
【0082】
この図に示されるように、プロジェクタ1100内部には、ハロゲンランプ等の白色光源からなるランプユニット1102が設けられている。このランプユニット1102から射出された投射光は、ライトガイド1104内に配置された4枚のミラー1106および2枚のダイクロイックミラー1108によってRGBの3原色に分離され、各原色に対応するライトバルブとしての液晶パネル1110R、1110Bおよび1110Gに入射される。
【0083】
液晶パネル1110R、1110Bおよび1110Gの構成は、上述した液晶パネルと同等であり、画像信号処理回路(図示省略)から供給されるR、G、Bの原色信号でそれぞれ駆動されるものである。そして、これらの液晶パネルによって変調された光は、ダイクロイックプリズム1112に3方向から入射される。このダイクロイックプリズム1112においては、RおよびBの光が90度に屈折する一方、Gの光が直進する。したがって、各色の画像が合成される結果、投射レンズ1114を介して、スクリーン等にカラー画像が投写されることとなる。
【0084】
ここで、各液晶パネル1110R、1110Bおよび1110Gによる表示像について着目すると、液晶パネル1110Gによる表示像は、液晶パネル1110R、1110Bによる表示像に対して左右反転することが必要となる。
【0085】
なお、液晶パネル1110R、1110Bおよび1110Gには、ダイクロイックミラー1108によって、R、G、Bの各原色に対応する光が入射するので、カラーフィルタを設ける必要はない。
【0086】
<3−4−2:モバイル型コンピュータ>
次に、この液晶パネルを、モバイル型のパーソナルコンピュータに適用した例について説明する。図12は、このパーソナルコンピュータの構成を示す斜視図である。図において、コンピュータ1200は、キーボード1202を備えた本体部1204と、液晶表示ユニット1206とから構成されている。この液晶表示ユニット1206は、先に述べた液晶パネル1005の背面にバックライトを付加することにより構成されている。
【0087】
<3−5−3:携帯電話>
さらに、この液晶パネルを、携帯電話に適用した例について説明する。図13は、この携帯電話の構成を示す斜視図である。図において、携帯電話1300は、複数の操作ボタン1302とともに、反射型の液晶パネル1005を備えるものである。この反射型の液晶パネル100にあっては、必要に応じてその前面にフロントライトが設けられる。
【0088】
なお、図11〜図13を参照して説明した電子機器の他にも、液晶テレビや、ビューファインダ型、モニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、タッチパネルを備えた装置等などが挙げられる。そして、これらの各種電子機器に適用可能なのは言うまでもない。
【0089】
【発明の効果】
以上説明したように本発明よれば、レベル変換回路に入力する信号の振幅を小振幅にすることができるから、当該信号の駆動回路において消費電力を低減できるとももに、駆動能力の小さいものを使用することができる。さらに、レベル変換回路自体の回路規模を縮小することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態に係る液晶装置の全体構成を示すブロック図である。
【図2】 同装置のレベル変換回路140Aのブロック図であるである。
【図3】 同レベル変換回路の変換ユニットUa1の回路図である。
【図4】 同変換ユニットUa1の真理値表である。
【図5】 同装置における液晶パネルの構造を説明するための斜視図である。
【図6】 同装置の動作を示すタイミングチャートである。
【図7】 同Xシフトレジスタ110'のタイミングチャートである。
【図8】 本発明の第2実施形態に係るレベル変換回路140Bのブロック図であるである。
【図9】 同レベル変換回路の変換ユニットUb1の回路図である。
【図10】 同変換ユニットUb1の真理値表である。
【図11】 同液晶装置を適用した電子機器の一例たるビデオプロジェクタの断面図である。
【図12】 同液晶装置を適用した電子機器の一例たるパーソナルコンピュータの構成を示す斜視図である。
【図13】 同液晶装置を適用した電子機器の一例たる携帯電話の構成を示す斜視図である。
【図14】 従来のレベル変換回路を構成する変換ユニットの回路図である。
【符号の説明】
3a……走査線
6a……データ線
9a……画素電極
50……TFT(スイッチング素子)
D1〜Dn……線順次画像データ(小振幅画像データ)
FLOD……奇数フィールド信号(小振幅フィールド信号)
FLEV……偶数フィールド信号(小振幅フィールド信号)
Ca1,Ca2,Cb1,Cb2,Cc1,Cc2,C1,C2……制御信号(小振幅制御信号)
100……データ線駆動回路
140A,140B……レベル変換回路
141……制御部
142……レベルシフト部
143……選択部
200……走査線駆動回路
300……タイミング発生回路
Ga,Gb,Gc,Ge,Gd……トランスファーゲート
LSa,LSb,LSc,LSd,LSe……レベルシフタ
VK+……第1黒レベル電圧(正極性電圧),第2黒レベル電圧
VW……白レベル電圧(基準電圧)
VK+,VK−……第2黒レベル電圧(負極性電圧)
Claims (4)
- 複数のデータ線を具備し、マトリックス状に配置された画素を有する電気光学パネルを駆動する駆動回路に用いられるレベル変換回路であって、
前記各データ線に対応する小振幅画像データとフィールドの種別を示す小振幅フィールド信号とに基づいて、小振幅制御信号を生成する制御部と、
電源電圧として、基準電圧、前記基準電圧に対して正の電位差を有する正極性電圧、及び前記基準電圧に対して負の電位差を有する負極性電圧が給電され、前記小振幅制御信号に基づいて、前記各電源電圧の中から選択した電圧を当該データ線に出力するレベルシフト部とを備え、
前記制御部は、前記小振幅画像データが一方のデジットを示し、かつ、前記小振幅フィールド信号が一方のフィールドを示すときにアクティブとなる第1小振幅制御信号と、前記小振幅画像データが一方のデジットを示し、かつ、前記小振幅フィールド信号が他方のフィールドを示すときにアクティブとなる第2小振幅制御信号とを生成し、
前記レベルシフト部は、
正電源電圧として前記正極性電圧が給電される一方、負電源電圧として前記基準電圧が給電され、前記第1小振幅制御信号がアクティブのとき前記正極性電圧を出力端子から出力し、前記第1小振幅制御信号が非アクティブかつ前記第2小振幅制御信号がアクティブのとき出力端子をハイインピーダンス状態にし、前記第1小振幅制御信号が非アクティブかつ前記第2小振幅制御信号が非アクティブのとき出力端子から前記基準電圧を出力する第1レベルシフタと、
正電源電圧として前記基準電圧が給電される一方、負電源電圧として前記負極性電圧が給電され、前記第2小振幅制御信号がアクティブのとき前記負極性電圧を出力端子から出力し、前記第2小振幅制御信号が非アクティブかつ前記第1小振幅制御信号がアクティブのとき出力端子をハイインピーダンス状態にし、前記第1小振幅制御信号が非アクティブかつ前記第2小振幅制御信号が非アクティブのとき出力端子から前記基準電圧を出力する第2レベルシフタとを有し、
前記第1レベルシフタの出力端子と前記第2レベルシフタの出力端子との接続点を前記データ線に接続した
ことを特徴とするレベル変換回路。 - 複数の走査線と、複数のデータ線と、前記走査線と前記データ線との交差に対応してマトリックス状に配置された画素電極及びスイッチング素子とを有する電気光学パネルに用いられるデータ線駆動回路であって、
入力画像データを各点順次画像データに変換する第1変換部と、
前記各点順次画像データを各線順次画像データに変換する第2変換部と、
請求項1に記載したレベル変換回路を複数個備え、
前記各線順次画像データを前記小振幅画像データとして各レベル変換回路に供給する
ことを特徴とするデータ線駆動回路。 - 複数の走査線と、複数のデータ線と、前記走査線と前記データ線との交差に対応してマトリックス状に配置された画素電極及びスイッチング素子とを有する画素領域と、
請求項2に記載したデータ線駆動回路と、
前記走査線を駆動するための走査線駆動回路と、
前記小振幅フィールド信号を生成して前記データ線駆動回路に供給するタイミング生成回路と
を備えたことを特徴とする電気光学装置。 - 請求項3に記載した電気光学装置を備えたことを特徴とする電子機器。
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