JP3709875B2 - エレベータ駆動装置の固定構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、かごをワイヤで吊り下げて上下するエレベータにおける駆動装置の固定構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来エレベータにおける駆動装置は一般にエレベータ昇降路内の上方にエレベータ昇降路とは別個に設けた機械室に設置して固定していた。この場合、機械室の床面や機械室に設置した取付け基台に軸受け部材を固着するとともに、モータ装置から突出した回転軸を軸受け部材の軸受け部に回転自在に挿入し且つ該モータ装置を固着してあった。
【0003】
また、従来からエレベータ昇降路内の上部に駆動装置を配設して固着することでエレベータ昇降路とは別個の機械室を設けないものが例えば実公平4−50297号公報などにより提案されている。
【0004】
また、従来においては、エレベータ昇降路の内面を構成する建物躯体から取付け台を突出し、この取付け台に駆動装置を設置して固着しているが、取付け台は上下位置調整ができないものであり、したがって、かごを吊るワイヤの長さと、現場における各部の寸法誤差とを調整して最適の高さに固着するには現場において、建物躯体に取付け台を固着する作業に精度が要求され、現場作業が面倒となるものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、エレベータ昇降路の他に別個に機械室を設ける必要がなく、しかも、取付け基台の上下位置を簡単に調整でき、また、安定して取付け基台を吊り下げることができ、更に、簡単な構造で取付け基台を吊り下げることができ、また、取付け基台を上下位置調整自在に吊り下げるものでありながら取付け基台が振れないように安定化させることができ、また、簡単な構成で振れ止め手段を構成できるエレベータ駆動装置の固定構造を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明に係るエレベータ駆動装置の固定構造は、かご1をワイヤ2で吊り下げて上下するエレベータにおいて、駆動装置30を配設した取付け基台3が横架材13から上下方向に位置調整可能に吊り部材11により吊下げられ、取付け基台3に連結材17が固着され、連結材17にボルト18b、ナット18cで挟持材18dが取付けられ、連結材17と挟持材18dとで昇降レール12の上下方向の任意の位置を挟んだ状態でナット18cを締め付けることで取付け基台3が昇降レール12の上下方向の任意の位置に挟持されたことを特徴とするものである。このような構成とすることで、エレベータ昇降路9の他に別個に機械室を設ける必要がなく、スペース的に有利であり、しかも、安定して取付け基台3を吊下げることができ、簡単な構造で取付け基台3を吊下げることができるものである。また、吊り部材11による吊下げ位置を調整することで取付け基台3の上下位置を簡単に調整することができるものである。また、この場合、上記のように取付け基台3が昇降レール12の上下方向の任意の位置に挟持してあるので、取付け基台3を上下調整自在に吊下げるものでありながら取付け基台3が振れないように安定化させることができ、また、挟持するものであるから簡単な構成で取付け基台3が振れないようにできるものである。
【0008】
また、横架材13が昇降レール12に架設されていることが好ましい。昇降レール12が配置されるエレベータ昇降路9内の上部に駆動装置30を配置できて、エレベータ昇降路9の他に別個に機械室を設ける必要がないものであり、また、昇降レール12に架設した横架材13に吊り部材11を吊り下げるので、昇降レール12を利用して簡単な構造で取付け基台3を吊り下げることができるものである。
【0009】
また、横架材13がエレベータ昇降路9上部に位置する建築物の梁であることが好ましい。このような構成とすることで、エレベータ昇降路9内の上部に駆動装置30を配置できて、エレベータ昇降路9の他に別個に機械室を設ける必要がないものであり、また、エレベータ昇降路9の上部に位置する建築物の梁10から吊り下げ部材11を吊り下げるので取付け基台3を安定して吊り下げることができるものである。
【0010】
また、横架材13からボルト14にて取付け基台3が吊下げられていることが好ましい。このような構成とすることで、ボルト14の雄ねじ部を利用して取付け基台3の上下方向の吊り下げ位置を簡単に調整することができるものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。
【0012】
建物内には図1乃至図3に示すように上下階にわたって連続するエレベータ昇降路9が形成してある。本発明においてはこのエレベータ昇降路9内の上部に軸受け部材4やモータ装置5からなる駆動装置を配設した取付け基台3が配設してある。
【0013】
取付け基台3は添付図面に示す実施形態においては一対の固定枠3aを載設固着した基台プレート3bの脚部3cを中間枠3dに載設固着し、中間枠3dを下枠3eに載設固着して構成してある。取付け基台3の一対の固定枠3aの上面部にはそれぞれ軸受け部材4の下部を載設してボルト22により固着してある。取付け基台3に固着した一対の軸受け部材4は互いの軸受け部7の中心が同一軸芯上に位置するようにあらかじめ工場で組み立て時に調整して固着するものである。
【0014】
モータ装置5はモータ本体部5aと減速装置部5bとで構成してあり、減速装置部5bから側方に回転軸6が突出させてある。ここでモータ本体部5aにおけるモータの回転を減速装置部5bで減速されて回転軸6が回転するようになっている。上記のモータ装置5は通常一般に市販されているものを使用することができるが、このモータ装置5に支持材23が取付けてあり、支持材23は回転軸6と直交する方向に突出している。
【0015】
そして、モータ装置5の回転軸6は図5乃至図13に示すように一対の軸受け部材4の対向する軸受け部7に挿入して両軸受け部7により2点で支持させてある。この場合、回転軸6にはかご1を吊り下げ用のワイヤ2を掛け回すためのシーブ8が取付けられるものであり、シーブ8は一対の軸受け部材4間に配置される。
【0016】
ここで、本発明においては、上記のように両軸受け部7によりモータ装置5の回転軸6を2点で支持してあるので回転軸6の支持は安定して十分にできるが、この状態でモータ装置5のモータを回転して回転軸6を回転しようとしてもモータ装置5が回転してしまうものである。したがって、本発明においてはモータ装置5が回転しないようにモータ装置5を取付け基台3に支持する必要がある。この場合、取付け基台3に対して1対の軸受け部材4相互の位置合わせ固定に加え、モータ装置5を取付け基台3に対して固定して、一対の軸受け部材4とモータ装置5との3点固定をして、回転軸6の軸芯を一対の軸受け部7に同一芯上に合わせるということはきわめて精密な精度が要求され、芯合わせを精密にしながら固定する作業がきわめて難しいものである。
【0017】
そこで、本発明においては、取付け基台3にモータ装置5を回転軸6に対して直交する方向に取付け位置調整自在に支持することで、一対の軸受け部7により支持する回転軸6を突設したモータ装置5の回転を防止するように取付け基台3に支持しながら取付け基台3の取付け位置を少なくとも回転軸6と直交する方向に調整して簡単に取付け基台3に支持させることができるようにしている。
【0018】
図14には取付け基台3にモータ装置5を回転軸6に対して直交する方向に取付け位置調整自在に支持する一例を示している。図14においては取付け基台3の固定枠3aの側面部に大径孔24を設け、大径孔24にブッシュ25を大径孔24の径方向に移動自在に遊嵌し、モータ装置5の支持材23に設けた孔23aからボルト26を挿入し、ブッシュ25の孔25aに挿通してナット27を締め付けることで支持材23を固定枠3aに取付けてあり、大径孔24内にブッシュ25が径方向に移動自在に遊嵌してあることで、支持材23のボルト26による取付け位置を調整できるようになっている。本実施形態では取付け位置の調整は回転軸6に対して直交する方向のみでなく、大径孔24内においてこれよりも小径のブッシュ25が移動できる範囲内で取付け位置を調整できるものである。そして、モータ装置5が回転しようとしてもブッシュ25が大径孔24の内壁面に当たることで、モータ装置5が回転しないように支持されるものである。
【0019】
図15には取付け基台3にモータ装置5を回転軸6に対して直交する方向に取付け位置調整自在に支持する他例を示している。図15においては取付け基台3の固定枠3aの側面部に回転軸6に対して直交する方向に長くなった長孔28を設け、モータ装置5の支持材23に設けた孔23aからボルト26を挿入し、長孔28を挿通してナット27を締め付けることで支持材23を固定枠3aに取付けてあり、長孔28内をボルト26がスライドすることで支持材23のボルト26による取付け位置を回転軸6に対して直交する方向に調整自在となっている。そして、モータ装置5が回転しようとしてもボルト26が長孔28の内壁面に当たることで、モータ装置5が回転しないように支持されるものである。なお、本実施形態において、長孔28内にブッシュを長孔28の長手方向にスライド自在に嵌め込み、ブッシュにボルト26を挿通してナット27により取付けるようにしてもよいものである。
【0020】
図16には取付け基台3にモータ装置5を回転軸6に対して直交する方向に取付け位置調整自在に支持する更に他例を示している。本実施形態においては、取付け基台3の固定枠3aの側面部に隙間29aを介して一対の回転防止用の当たり部29を設けてあり、一対の回転防止用の当たり部29間の隙間29aに支持材23を回転軸6と直交する方向にスライド自在に嵌め込むことで取付けてあり、支持材23が一対の回転防止用の当たり部29間の隙間29a内で回転軸6と直交する方向にスライドすることで、支持材23の取付け基台3への取付け支持位置が調整されるものである。そして、モータ装置5が回転しようとしても支持材23が回転防止用の当たり部29に当たることで、モータ装置5が回転しないように支持されるものである。
【0021】
上記のようにしてあらかじめ工場において一対の軸受け部材4、モータ装置5、シーブ8よりなる駆動装置30を取付け基台3に取付けるものである。
【0022】
そして、駆動装置30を取付けた取付け基台3は現場に運ばれ、建物内に形成されたエレベータ昇降路9内の上部に配設されるものである。つまり、駆動装置30をエレベータ昇降路9とは別の機械室に設置するのではなく、エレベータ昇降路9内の上部に配設して別の機械室を設けないようにするものである。
【0023】
図5乃至図13には駆動装置30を取付けた取付け基台3をエレベータ昇降路9内の上部に配設する各例が示してある。図5、図6に示す実施形態、図9、図10に示す実施形態においては、エレベータ昇降路9の上部に位置する建築物の梁10から吊り部材11により取付け基台3を高さ調整自在に吊り下げることで、駆動装置30を取付けた取付け基台3をエレベータ昇降路9内の上部に配設する例が示してあり、また、図7、図8に示す実施形態、図11乃至図13に示す実施形態にはかご1を上下方向に昇降自在にガイドするための昇降レール12の上端部に横架材13を架設し、横架材13から吊り部材11により取付け基台3を高さ調整自在に吊り下げた例が示してある。
【0024】
また、図5,図6に示す実施形態、図7、図8に示す実施形態には吊り部材11がボルト14により構成してある例が示してある。本実施形態ではボルト14に対するナット31による締め付け位置を調整することで、エレベータ昇降路9内における駆動装置30を取付けた取付け基台3の上下方向の高さを調整するようになっている。
【0025】
また、図9、図10に示す実施形態においては、ボルト14を上ボルト14aと下ボルト14bとに上下に分割してあり、この上ボルト14aの下部の雄ねじ部と下ボルト14bの上部の雄ねじ部とは逆ねじの関係となっている。また、上ボルト14aの下部と、下ボルト14bの上部は回転体15の上部の雌ねじ筒15aと下部の雌ねじ部16bととにぞれぞれ螺合してあり、回転体15の上部の雌ねじ筒15aと下部の雌ねじ筒15bとは逆ねじの関係となっている。そして、上ボルト14aの上端部が建築物の梁10又は昇降レール12の上端部に架設した横架材13に取付けてあり、また、下ボルト14bの下端部を取付け基台3に取付けてあり、回転体15を回転することで取付け基台3の上下方向の位置調整をするようになっている。このものにおいては、下ボルト14bの下端部の取付け基台3に対する位置が一定にできて、これにより取付け基台3の上下高さの調整をしても、下ボルト14bの下端部が取付け基台3の下方に長く飛び出すことがなくて、かご1や後述のつり合い重り32等が上昇する際の邪魔にならないようにできるものである。
【0026】
また、図11乃至図13に示す実施形態には吊り部材11がアングル材やCチャンネル材やH型材等の鋼材により構成してある例を示している。このものにおいてはアングル材やCチャンネル材やH型材等の鋼材により吊り下げることで取付け基台3が振れにくくて強固に吊り下げることができるものである。本実施形態においては鋼材よりなる吊り部材11に上下方向に一定ピッチで取付け孔33を設け、取付け基台3を吊り部材11に対して任意の取付け孔33を利用してボルト34、ナットにより取付けることで取付け基台3の上下方向の位置調整をすることができるものである。
【0027】
上記したいずれの実施形態においても、吊り部材11により吊り下げた取付け基台3は振れ止め手段により振れ止めしてある。振れ止め手段は、例えば取付け基台3に連結材17を取付けるとともに連結材17の端部を、かご1を上下方向に昇降自在にガイドするための昇降レール12の上下方向の任意の位置に挟持金具18により取付けることで構成してある。挟持金具18は例えば図17に示すようなもので、取付け基台3に連結材17を固着し、連結材17の縦片17aにボルト18b、ナット18cにより挟持材18dを取付け、連結材17の縦片17aと挟持材18dとで昇降レール12を挟持するものであり、ナット18cを締め付けることで昇降レール12の上下方向の任意の位置で挟着することができるようになっている。これにより取付け基台3の位置を上下方向に調整しても、昇降レール12を利用して昇降レール12の上下方向の任意の位置に挟持金具18で挟持することで簡単な構成で上下位置の調整に応じて振れ止め手段により振れ止めできるものである。
【0028】
エレベータ昇降路9内にはかご1を取付けたかごプラットホーム35が昇降自在に配置されるものである。かごプラットホーム35は下横枠体と縦枠体35aとよりなるL状をしており、下横枠体にかご1が載設して取付けてある。エレベータ昇降路9内の上部に配設された取付け基台3に取付けた駆動装置30のシーブ8に掛け回されたワイヤ2の一端部がプラットホーム35に固着され、また、ワイヤ2の他端部がつり合い重り32が取付けてある。図4に示すように取付け基台3にはガイドローラ37と振れ止めガイド37aとが設けてあり、昇降レール12にガイドローラ37が転動自在となっているとともに振れ止めガイド37aによって振れ止めしてある。また、つり合い重り32には昇降ガイド部材38が設けてあり、別の昇降レール12に昇降ガイド部材38が昇降自在に嵌めてあってつり合い重り32の昇降のガイドをしている。
【0029】
なお、図中40はかご1に設けた開閉扉であり、41は各階のエレベータホールの開口部に設けた各階用扉である。
【0030】
ところで、かご1の昇降速度が設定された速度を外れるとこれを検知してかご1の昇降を停止するためのガバナと称される調速機19が設けられるが、本発明においては、この調速機19を図1に示すように取付け基台3の設定された位置にあらかじめ工場で取付けるものである。調速機19には図4に示すようにかご1を載設するプラットホーム35に設けたアーム42に一端部を取付けたガバナロープ21が掛け回され、このガバナロープ21の下部を昇降レール12に対して昇降する動滑車に掛け回すと共にガバナロープ21の他端部をプラットホーム35に取付けられるものである。そして、上記のように、工場であらかじめ取付け基台3の設定された位置に軸受け部材4を取付けて回転軸6を支持すると共に回転軸6にシーブ8を取付け、更に工場で取付け基台3の設定された位置に調速機19を取付けることで、シーブ8と調速機19の位置関係を設定された正確な位置関係にでき、これにより、現場でかご1にワイヤ2とガバナロープ21とを取付けた場合(つまりかご1を載設するプラットホーム35にワイヤ2とガバナロープ21とを取付けた場合)、ワイヤ2とガバナロープ21との位置関係を正確な位置関係とすることができるものである。
【0031】
しかして、モータ装置5のモータを回転することで、一対の軸受け部材4によって2点で支持された回転軸6を回転し、シーブ8に巻回したワイヤ2を移動し、これによりかご1を昇降するのであるが、この場合、モータ装置5はモータ装置5を回転しても、取付け基台3に支持してあることで回転が阻止され、回転軸6のみが回転してスムーズにかご1を昇降することができるものである。
【0032】
ところで、モータ装置5のメンテナンス、修理、交換に当たってモータ装置5を取り外す場合があるが、この場合には一対の軸受け部材4は取付け基台3に固着したままの状態で残し、モータ装置5のみを取付け基台3による支持を解除して取り外すものである。そして、モータ装置5のメンテナンス、修理、交換が終わると、モータ装置5を再び取付けるのであるが、この場合、モータ装置5の回転軸6を取付け基台3に所定の正確な位置関係で固着している一対の軸受け部材4の軸受け部7に挿入して支持させるものである。この場合、前述の取付けの際の説明と同様にモータ装置5は回転軸6に対して直交する方向に位置調整自在としてあることで、現場における取付けであるにもかかわらず簡単な位置調整で取付け基台3を回転方向には回転を阻止するように支持して取付けることができるものであり、モータ装置5の取付けが容易に行えるものである。このようにして取付けることで、一対の軸受け部材4で回転自在に支持した回転軸6をモータ装置5で回転させた際に、モータ装置5は回転方向には回転しないように支持して回転軸6のみをスムーズに回転させてかごを吊り下げているワイヤを確実に移動させることができるものである。
【0033】
【発明の効果】
上記のように本発明の請求項1記載の発明にあっては、かごをワイヤで吊り下げて上下するエレベータにおいて、駆動装置を配設した取付け基台が横架材から上下方向に位置調整可能に吊り部材により吊下げられ、取付け基台に連結材が固着され、連結材にボルト、ナットで挟持材が取付けられ、連結材と挟持材とで昇降レールの上下方向の任意の位置を挟んだ状態でナットを締め付けることで取付け基台が昇降レールの上下方向の任意の位置に挟持されているので、エレベータ昇降路の他に別個に機械室を設ける必要がなく、スペース的に有利であり、しかも、安定して取付け基台を吊下げることができ、簡単な構造で取付け基台を吊下げることができるものである。また、取付け基台を上下調整自在に吊下げるものでありながら取付け基台が振れないように安定化させることができ、また、挟持するものであるから簡単な構成で取付け基台が振れないようにできるものである。
【0035】
また、請求項2記載の発明にあっては、上記請求項1記載の発明の効果に加えて、横架材がエレベータ昇降レールに架設されているので、昇降レールが配置されるエレベータ昇降路内の上部に駆動装置を配置できて、エレベータ昇降路の他に別個に機械室を設ける必要がなくてスペース的に有利であるとともに、低コスト化が図れるものであり、しかも、昇降レールを接続する横架材を利用して吊り下げ部材を吊り下げることができて、部材の兼用化ができ、構成が簡略化し、コストダウンが図れるものである。
【0036】
また、請求項3記載の発明あっては、上記請求項1記載の発明の効果に加えて、横架材が昇降路上部に位置する建築物の梁であるので、エレベータ昇降路内の上部に駆動装置を配置できて、エレベータ昇降路の他に別個に機械室を設ける必要がなくて、スペース的に有利であるとともに、低コスト化が図れるものであり、また、エレベータ昇降路の上部に位置する建築物の梁から吊り下げ部材を吊り下げるので取付け基台を安定して吊り下げることができるものである。
【0037】
また、請求項4記載の発明にあっては、上記請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の発明の効果に加えて、横架材からボルトにて取付け基台が吊下げられているので、ボルトの雄ねじ部を利用して取付け基台の上下方向の吊り下げ位置を簡単に調整することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の概略正面図である。
【図2】同上の概略側面図である。
【図3】同上の昇降レールの配置を示す概略側面図である。
【図4】同上の平面図である。
【図5】同上の取付け基台の吊り下げを示す一実施形態の正面図である。
【図6】同上の側面図である。
【図7】同上の取付け基台の吊り下げを示す他の実施形態の正面図である。
【図8】同上の側面図である。
【図9】同上の取付け基台の吊り下げを示す更に他の実施形態の正面図である。
【図10】同上の側面図である。
【図11】同上の取付け基台の吊り下げを示す更に他の実施形態の正面図である。
【図12】同上の側面図である。
【図13】同上の平面図である。
【図14】同上の支持材の取付けを示す一実施形態で、(a)は分解斜視図であり、(b)は断面図である。
【図15】同上の支持材の取付けを示す他の実施形態で、(a)は分解斜視図であり、(b)は断面図である。
【図16】同上の支持材の取付けを示す更に他の実施形態の斜視図である。
【図17】同上の取付け基台を昇降レールに挟持金具により取付けている状態の断面図である。
【符号の説明】
1 かご
2 ワイヤ
3 取付け基台
9 エレベータ昇降路
10 梁
11 吊り部材
12 昇降レール
13 横架材
14 ボルト
30 駆動装置
Claims (4)
- かごをワイヤで吊り下げて上下するエレベータにおいて、駆動装置を配設した取付け基台が横架材から上下方向に位置調整可能に吊り部材により吊下げられ、取付け基台に連結材が固着され、連結材にボルト、ナットで挟持材が取付けられ、連結材と挟持材とで昇降レールの上下方向の任意の位置を挟んだ状態でナットを締め付けることで取付け基台が昇降レールの上下方向の任意の位置に挟持されていることを特徴とするエレベータ駆動装置の固定構造
- 横架材が昇降レールに架設されていることを特徴とする請求項1記載のエレベータ駆動装置の固定構造。
- 横架材がエレベータ昇降路上部に位置する建築物の梁であることを特徴とする請求項1記載のエレベータ駆動装置の固定構造。
- 横架材からボルトにて取付け基台が吊下げられていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のエレベータ駆動装置の固定構造。
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