JP3697537B2 - 糸条の糸継ぎ方法とその継ぎ目及び糸継ぎ装置を備えた自動ワインダ - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、糸条の糸継ぎ方法と、その糸継ぎ方法によって形成された糸条の継ぎ目、及びその糸継ぎ方法を具体化した糸継ぎ装置を備えた自動ワインダに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
スパン糸いわゆる紡績糸の糸継ぎ方法として、(1)二本の糸端をメカニカルに結ぶノッティング方式、(2)二本の糸端を並行に揃えて旋回空気流の作用で撚り掛けるエアスプライサ方式などが実用的なものとして知れている。
【0003】
ノッティング方式には、ノット形式によってフィッシャーマンノット又はウィスバースノットがあり、それぞれ対応する自動糸継ぎ装置を用いて所定のノットを形成することができる。このノッティング方式は、強度があって、比較的大きな番手まで対応できるというメリットがある。その反面、継ぎ目がこぶ状の突出状態になって現れるため、織物や編物にしたとき、こぶ状の継ぎ目部分を布地の裏側へ押し込む作業が必要となる。
【0004】
エアスプライサ方式には、二本の糸端を解撚したあと引き揃え、旋回空気流の作用で撚り掛ける自動糸継ぎ装置によるものが知られている。このエアスプライサ方式は、継ぎ目に突出部が生じず、織物や編物にしたとき継ぎ目が殆ど目立たなくなるというメリットがある。その反面、適用が難しい糸種の範囲がノッティング方式より広く、継ぎ目が20〜25mmと長くなることが避けられないため、染色したときに長くなった継ぎ目が変色するという染色性の問題を生じやすく、また継ぎ目の強度も親糸より低下する傾向があるという欠点がある。
【0005】
また、実用化に至っていないが、引き揃えられた糸端部に、熱可塑性の合成樹脂を溶融状態にして供給し、供給された合成樹脂を固化することにより継ぎ目を形成する方式も提案されている。しかしながら、溶融合成樹脂は引き揃えられた糸端部に供給された時点から固化が始まるため、継ぎ目が太くなるとともに、大きさ及び形状を一定にすることが困難である。
【0006】
次に上記の糸継ぎ方法を実現化した糸継ぎ装置を備えた自動ワインダについて説明する。この自動ワインダは、給糸ボビンから供給される糸を巻取りパッケージに巻き取る際に、糸の欠点部分を切断して除去し、その切断によって分離した2本の糸を自動的に継ぐものである。そして、この糸継ぎ装置は、ノット形からエアスプライサへと発展してきた。このノット形は、上述のように、切断によって分離した2本の糸の端部同志をメカニカルに結ぶものであり、結び目の強度が高く、また、比較的大きな番手の糸まで適用できるというメリットがある。しかしながら、このノッタ形で継いだ糸の継ぎ目はこぶ状の突出状態になるため、織物や編物に使用したとき、このこぶ状の突出部を布地の裏側に押し込まなくてはならないというデメリットがある。
【0007】
又、エアスプライサについても上述のように、分離した2本の糸の端部の撚りを圧縮空気でほぐし、その後、それぞれの糸端部を重ね合わせ、さらに圧縮空気で撚りをかけることにより、瞬時に2本の糸を継ぐことのできる装置である。このエアスプライサの提供により、ノッタ形による糸継ぎのように継ぎ目が突出状態にならず、さらに継ぎ目が殆ど目立たないため、ノッタ形のデメリットを解消することができた。しかしながら、このエアスプライサにもデメリットがあり、エアスプライサによる糸継ぎでは、継ぎ目部分が長くなり(およそ20〜25mm)、さらに、その継いだ糸を染色した場合、その継ぎ目部分が変色することもあり、また、継いでいない部分よりも継ぎ目部分の強度が低下する。そして、このエアスプライサの適用可能な糸種の範囲は、その構造上比較的狭いというデメリットもある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明は、従来の技術の有するこのような問題点を解決し、糸種に限定されず、二本の糸端の撚りの連続性を確保することができ、継ぎ目強度に優れ、染色性も良好な糸継ぎ方法及び継ぎ目を提供し、その継ぎ目方法を実用化した光硬化樹脂による糸継ぎ装置を備えた自動ワインダを提供する。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明の糸継ぎ方法は、2本の糸端同士を突き合わせ、前記突き合わせた部分に接着剤を付与し、前記接着剤を硬化処理して糸条を継ぐものである。
上記の構成では、糸端同士を引き揃えずに突き合わせ状にして接着剤で接合するため、引き揃えたり結んだりするものに比較して継ぎ目を細く形成できるとともに、短繊維に浸透した接着剤により継ぎ目の長さを短い状態にして接合することができる。また、接着剤を選択することにより、継ぎ目の強度も上がり、継ぎ目の伸び度も適切にすることができる。
【0010】
本発明の糸条の糸継ぎ方法の構成では、前記接着剤が光の照射で硬化する光硬化性である。
上記の構成では、糸端が切断されたままで解撚されておらず、両糸端の撚りが継ぎ目において実質的に連続しており、継ぎ目をより細くより短く形成することができる。
【0011】
本発明の糸条の糸継ぎ方法の構成では、前記光が紫外線である。
上記の構成では、紫外線照射前は適度の粘性を保って突き合わせ部に適度に含侵され、紫外線照射によって瞬時に硬化させることができ、短時間に継ぎ目を形成できる。
【0012】
本発明の糸条の糸継ぎ方法の構成では、前記光がレーザー光線である。
上記の構成では、付き合わせ部にピンポイントで光を照射することができ、硬化時間が短く、発光時間も短いため経済性にも優れている。
【0013】
本発明の糸条の糸継ぎ方法の構成では、糸条が短繊維に撚りを付与して形成されたスパン糸であって、該スパン糸の糸端同士を突き合わせ、短繊維に対して浸透性のある接着剤を突き合わせ部分に付与した状態にして、前記接着剤を硬化させる。
上記の構成では、継ぎ目を短く且つ細くすることができる。
【0014】
本発明の糸条の糸継ぎ方法の構成では、前記継がれる2本の糸端は切断されたままの状態で突き合わされ、両糸端の撚りが継ぎ目において実質的に連続している。
上記の糸条の糸継ぎ方法の構成では、糸端が切断されたままで解撚されておらず、両糸端の撚りが継ぎ目において実質的に連続しており、継ぎ目をより細かくより短く形成することができる。
【0015】
本発明の糸条の継ぎ目の構成では、継がれるべき2本の糸端同士が突き合わされ、該突き合わせ面及び/又はその両側部分を接着剤により接合した。又、前記接着剤による接合部分の長さが糸の平均直径の10倍以内であり、前記接合部分の最大直径が糸の平均直径の2.5倍以内である。
上記の構成では、継ぎ目が目立たず、織物や編み物にしたときに欠賂を生じさせない。
【0016】
本発明の自動ワインダの構成では、2本の糸端同士を突き合わせ、前記突き合わせた部分に接着剤を付与し、前記接着剤を硬化処理して糸条を継ぐ糸継ぎ装置を搭載した。又、前記糸継ぎ装置が、2本の糸のそれぞれを把持し、互いに接近するように移動可能な一対のクランプ部材と、該各クランプ部材が接近したときに、それらが把持した各糸の端面が突き合わされるように切断する一対のカッター部材と、その突き合わせた部分に光硬化樹脂を塗布する樹脂供給手段と、その塗布した光硬化樹脂を硬化するための光照射手段を備えた。
上記の構成では、2本の糸の切断端面を突き合わせて接合するため、継ぎ目部分の長さが短く、継いだ後の糸の撚りの連続性を確保することができるため、染色した糸においても継ぎ目部分前後が変色せず、さらに、光硬化樹脂の種類を選択することにより、継ぎ目の強度も他の部分よりも高くできる。
【0017】
本発明の自動ワインダの構成では、前記樹脂供給手段の供給口に、光硬化樹脂の供給時には開口し、光硬化樹脂の供給後には遮蔽する遮蔽手段を備えた。
上記の構成では、光照射手段が照射した際でも、樹脂供給手段の供給口にある光硬化樹脂の硬化を防ぐことができるため、供給口が塞がらないようになっている。
【0018】
本発明の自動ワインダの構成では、前記各クランプ部材が把持した糸の有無を検知する一対の検知手段を備え、該各検知手段の検知結果に基づいて前記樹脂供給手段が光硬化樹脂を塗布する。
予め設定された動作によって各クランプ部材は、2本の糸をそれぞれ把持し、それぞれの糸の切断端面を突き合わすように構成されているため、各クランプ部材が糸を把持するのに失敗したときは、それぞれの糸を突き合わすことができない。そのため、上記の構成では、各クランプ部材が糸を把持するのに失敗した際には、樹脂供給手段が光硬化樹脂を供給しないようにし、それにより光硬化樹脂の無駄な供給を防ぐことができる。
【0019】
本発明の自動ワインダの構成では、前記光照射手段が、半導体レーザーからなる。
上記の構成では、付き合わせ部にピンポイントで光を照射することができ、硬化時間が短く、発光時間も短いため経済性にも優れ、又、糸継ぎ装置を全体的にコンパクトにすることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の糸条の糸継ぎ方法及びその継ぎ目の実施例を図面を参照しつつ説明する。図1は、単糸の接合例を模式的に示す図であり、図2は、双糸の接合例を模式的に示す図である。
【0021】
図1において、親糸1の一方の糸端1aと親糸1の他方の糸端1bが引き揃えることなく(重ね合わせることなく)突き合わされ、接着剤3による接合部分2が形成されている。一方の糸端1a及び他方の糸端1bは、カッタで糸の中心点に対して垂直に切断された突き合わせ面1c,1dを有する。この突き合わせ面1c,1dの間隔Llは、自動糸継ぎ装置による切断後の糸端の突き合わせ精度が許す程度、例えば0.2mm以内と少なくなっている。突き合わせ面1c,1dから両側部分にほぼ等距に接着剤3が短繊維間に浸透するとともに、前記間隔Llに充満した接着剤3により接合部分2が形成されている。
【0022】
一方の糸端1a及び他方の糸端1bは切断された状態のままで突き合わされており、一方の糸端1aの撚りと他方の糸端1bの撚りとは実質的に連続した状態になっている。この糸端1a及び他方の糸端1bの両側部分の短繊維間に接着剤3が浸透し、間隔Llが接着剤3で埋められることにより、接合部分2の長さL2が短くても両糸端1a,1bは接着剤3を介して強く接合される。
【0023】
この接合部分又は継ぎ目2は、単糸、強撚糸、革新紡績糸などに適用される。接着剤3の付与時の粘度を適切にすることにより、糸番手に関わらず接合部分2の長さを親糸1の平均直径dlの10倍以内、絶対値で2mm以内、好ましくは7倍以内、絶対値で1.5mm以内とすることが可能である。また、親糸1の平均直径dlに対する接合部分2の最大直径d2の仕率を2.5倍、好ましくは2倍以内とすることが可能である。この様に接合部分2をコンパクトに形成することにより、織物や編み物にしたときに、糸の接合部分2が目立たない。
【0024】
図2は、二本の単糸を更に撚り合わせた双糸が親糸11となった場合の接合部分12を示す。親糸11の一方の糸端11aと親糸11の他方の糸端11bとは、双糸の状態を保ったまま切断され、突き合わせ面11c,11dを対向させている。この状態で、接着剤13により間隔Lllを塞ぎ、長さL12に接着剤13を浸透させることにより接合部分12を形成している。
【0025】
この接合部分即ち継ぎ目12は、双糸やウール糸などに適用される。接着剤13の付与時の粘度を適切にすることにより、糸番手に関わらず接合部分12の長さを親糸11の平均直径dllの10倍以内、好ましくは7倍以内とすることが可能であるとともに、接合部分12の最大直径d12の親糸11の平均直後dllに対する比率を2.5倍、好ましくは2倍以内とすることが可能である。この様に接合部分12をコンパクトで均一に形成することにより、継ぎ目の強力のバラツキが小さくなる。
【0026】
図1及び図2の接合部分2,12に使用される接着剤3,13は、次の条件を満たすものであれば、種々のものが使用できること。(1)硬化前には糸1,11に対して浸透性があり、糸1,11を構成する撚られた短繊維の間に入り込むことができ、硬化後は糸1,11の屈曲に追従できる伸度があること。(2)硬化処理が好ましくは1秒以内の短時間で行われ、硬化処理前は流動性を保っていること。(3)好ましくは、酸や人油に反応せず、綿油やポリ油剤に反応して硬化する様に紡績糸に似た性状を有すること。
【0027】
以上の条件のうち、少なくとも(1)(2)を満たすものとして、紫外線硬化性樹脂による接着剤がある。樹脂組成を選択することにより、(3)の条件もある程度満たすことができる。紫外線照射前は、流動性があって短繊維に浸透し、表面張力によって、間隔Ll,Lll内に充満し、長さL2,L12に浸透した状態を安定して保つ。この状態で紫外線を照射すると、1秒以内の瞬時に硬化する。硬化後は樹脂としてある程度の伸度を有する。また、硬化前には流動性を有し、ハロゲンランプ等の熱線照射によって1秒以内の瞬時に硬化する様な熱硬化性の樹脂も使用可能である。
【0028】
図3により、図1及び図2の如き縦ぎ目2,12の形成工程を説明する。図3Aにおいて、継ごうとする一対の糸の各々を開閉自在且つ移動自在なクランプ30,30で保持し、一対の糸の各々にカッター31,31を糸中心方向と直角な方向に作動させ、糸端1a及び糸端1bを形成する。
【0029】
図3Bにおいて、クランプ30,30により糸端1a及び糸端1bを接着剤塗布位置に移動させ、糸端1aの突き合わせ面1c及び糸端1bの突き合わせ面1dに紫外線硬化性樹脂を先端から所定長さまで含侵させる。
【0030】
図3Cにおいて、クランプ30,30により糸端1a及び糸端1bを突き合わせ位置に移動させ、糸端1aの突き合わせ面1cと糸端1bの突き合わせ面1dとを突き合わせる。糸端1aの接着剤と糸端1bの接着剤とは表面張力で一体となる。
【0031】
図3Cにおいて、糸端1a及び糸端1bを突き合わせたままで、紫外線ランプ32から紫外線を照射し、接着剤を硬化させ、継ぎ目2を形成する。継ぎ目2が形成された後は、クランプ30,30を開放し、図示されない駆動装置により糸を送りだす。
【0032】
なお、接着剤の付与は、図3Cの様に、糸端1a及び糸端1bを突き合わせた状態にして、突き合わせ面の間に塗布することによって行っても良い。また、図3Aのカッター31の作動と連動して、切断中又は切断直後の糸端に接着剤を付与するものであってもよい。
【0033】
また、熱硬化性樹脂を塗布する場合には、紫外線ランプ32に代わり、熱線を照射するハロゲンランプを使用するか、内面に半円溝が形成された一対の熱板を圧着することにより、熱硬化性樹脂の硬化を行ってもよい。又、光硬化樹脂を用いる場合でも、紫外線ランプ32の代わりに半導体レーザーを使用して、糸端1aと糸端1bの突き合わせ部分にレーザー光線を当てることによって接着剤を硬化してもよい。
【0034】
上述した工程により形成される図1及び図2の継ぎ目2,12は以下のような特性を有する。
(1)接合部分の糸端の短繊維に接着剤が浸透するため、接合部分に供給される接着剤の量が少なくても、強固に接着でき、継ぎ目を短く且つ小さく形成することができる。
(2)切断後の突き合わせ状態を接着剤で固定するため、切断してばらばらにならない限り接合が可能であるため、糸種によらず接合ができる。
(3)接着剤の成分配合を適切にすることにより、硬化を短時間で行うことができ、継ぎ目の形成が早くなる。
(4)接着剤の成分配合を適切にすることにより、硬化後の柔軟性を親糸と同程度にすることが可能になる。
【0035】
以下、本発明の自動ワインダの実施例を詳細に説明する。
【0036】
図4において、これは糸継ぎ装置101を備えた自動ワインダであって、下方に給糸ボビンBを、上方に巻取りパッケージPを有しており、給糸ボビンBから供給された糸YPを、回転する巻取りパッケージPに巻き取るものである。給糸ボビンBから給糸される糸YPは、ガイドGを経て、テンサーTで糸YPに適当な張力を付与し、回転する綾振りドラムDを経ることによって巻取りパッケージPに所定厚の糸YPを巻き取るものである。そして、この巻取りパッケージPに欠点部分を有した糸が巻き取られないよう、検出装置Fが、常に、通過する糸YPの太さを検知している。
【0037】
図4に続き、図5において、巻取りパッケージPが給糸ボビンBから給糸される糸YPを巻き取っている際、検出装置Fが、予め設定された糸の太さの情報と比較することによって、通過する糸YPの糸欠点を検出するようになっている。そして、その検出装置Fが糸欠点を検出した際には、検出装置Fに備えられたカッター(図示略)が、その糸YPを切断し、そして、巻取りパッケージPの回転が停止し、一旦、給糸ボビンBからの巻取りを中止する。それにより、上糸Y1はパッケージに巻き取られた状態に、下糸Y2はガイドG上側にある糸吸い込み口(ヤーントラップ)Wに吸われた状態になる。
【0038】
図5に続き、図6において、図5状態で、上糸用サクションアームS1は上軸D1を中心に時計回りに旋回し、さらに、下糸用サクションアームS2は下軸D2を中心に反時計回りに旋回する。それぞれのサクションアームS1、S2は、共に内部が空洞となっており、吸気ダクトKPに接続されている。そして、その吸気ダクトKPの吸気によって、各サクションアームS1、S2の先端部分S1a、S2aが吸引口となっており、上糸用サクショアームS1が上糸Y1を、下糸用サクションアームS2が下糸Y2をそれぞれ吸引し、各糸Y1、Y2を把持するようになっている。
【0039】
図6に続き、図7において、それぞれのサクションアームS1、S2が各糸Y1、Y2を把持した状態で、上糸用サクションアームS1は上軸D1を中心に反時計回りに回転することによって降り下げられ、さらに、下糸用サクションアームS2は下軸D2を中心に時計回りに回転することによって振り上げられる。それによって、上糸Y1、下糸Y2のそれぞれが、糸継ぎ装置101の前面側101aを経由し、その糸継ぎ装置101の所定の位置に案内されるようになっている。
【0040】
続いて、糸継ぎ装置1が上糸Y1と下糸Y2の糸継ぎをする際の説明をする。図8において、これは糸継ぎ装置101の前面101aを示すものであって、機台101Aの上方に上糸用クランプ部材110を、下方に下糸用クランプ部材111を備えており、それぞれのクランプ部材110、111は、第1クランパー110a、111aと第2クランパー110b、111bからなっている。それらは通常、離れた状態となっており、その状態で、図7に示すように、各サクションアームS1、S2が、上糸Y1を上糸用クランプ部材110の各クランパー110a、110bの間に、下糸Y2を下糸用クランプ部材111の各クランパー111a、111bの間に導き、その状態を維持するようになっている。そして、それらの糸Y1、Y2は、機台101Aに対して同じ高さを有する一対の基準ブロックB1、B2の上に載っており、上糸Y1は上糸用基準ブロックB1に、下糸Y2は下糸用基準ブロックB2に載っている。
【0041】
図8に続き、図9において、それぞれのクランプ部材110、111の各クランパー110a、110b、111a、111bの間に各糸Y1、Y2が位置した状態で、それぞれの第1クランパー110a、111aが移動し、そのクランパーの有するプレート面が、それに対峙する各第2クランパー110b、111bのプレート面に当接することによって、それらの間に位置する各糸Y1、Y2を把持するようになっている。その際においても、各糸Y1、Y2は共に基準ブロックB1、B2の上に載っているため、それぞれの糸Y1、Y2は、機台101Aに対して、常に同じ高さを保っている。
【0042】
図10に示すように、各クランプ部材110、111の間にあって、各クランプ部材110、111の近接した位置に、一対のカッター部材120、121が配置されている。そして、上糸用クランプ部材110に近接した位置に上糸用カッター部材120が、下糸用クランプ部材111に近接した位置に下糸用カッター部材121が配置されている。それぞれのカッター部材120、121は、共に、固定刃120a、121aと可動刃120b、121bとからなっており、可動刃120b、121bの移動によって、上糸用カッター部材120が上糸Y1を、下糸用カッター部材121が下糸Y2を切断するように構成されている。そして、図9に続き、図10において、各クランプ部材110、111が、各糸Y1、Y2を把持した状態で、それぞれの可動刃120b、121bの移動によって各糸Y1、Y2を切断する。
【0043】
図10に続き、図11において、各クランプ部材110、111が切断した上糸Y1と下糸Y2を把持した状態で、各クランプ部材110、111は互いに接近する方向に移動し、上糸Y1と下糸Y2の切断端面が突き合わされるようになっている。その際、それぞれの糸Y1、Y2は、各基準ブロックB1、B2上に載置した状態であるため、それぞれの糸Y1、Y2の軸方向を合わすように各クランプ部材110、111が左右に移動するように構成すれば、それぞれの糸Y1、Y2の切断面は正確に突き合わされる。そして、上糸Y1については上糸用カッター部材110よりも下側の切断された糸、下糸Y2については下糸用カッター部材111よりも上側の切断された糸は、それぞれ各クランプ部材110、111に把持されていないため、各サクションアームS1、S2に吸引され、それによって、欠点部分を有した糸は吸気パイプKPに廃棄されるようになっている。
【0044】
図11に続き、図12において、それぞれの糸Y1、Y2の切断端面が突き合わされた状態で、樹脂供給手段130の供給口131が、その突き合わせ部分に接近し、供給口131から光硬化樹脂を塗布するようになっている。この樹脂供給手段130は、注射器状の容器からなっており、本体132、供給口131、シリンダー33から構成されている。そして、本体132は、進退自在な台座CAに取り付けられており、その本体132の内部には、光硬化樹脂が収容されている。そして、上糸Y1、下糸Y2の切断端面が突き合わされた状態で、台座CAが進出し、それと同時に、後述する遮蔽手段150が上方に移動し、樹脂供給手段130の供給口131を開口するようになっている。そして、樹脂供給手段130の供給口131が各糸Y1、Y2の突き合わせ部分に近接し、シリンダー133を作動させ、本体132内部にある所定量の光硬化樹脂を排出することによって、その突き合わせ部分に光硬化樹脂を塗布するように構成されている。
【0045】
図12に続き、図13において、上糸Y1と下糸Y2の切断端面が突き合わされた部分に、光硬化樹脂が塗布した状態で、光照射手段140が照射し、それによって、その突き合わせ部分に塗布された光硬化樹脂が硬化するようになっている。この光照射手段140は、光硬化樹脂が硬化するための光を照射するようになっており、この実施例においては、光硬化樹脂は紫外線硬化樹脂であって、光照射手段140は紫外線を照射するようになっている。この光照射手段140が照射する際、台座CAは元の位置に退き、それによって樹脂供給手段130の供給口131が各糸Y1、Y2の突き合わせ部分から離れるようになっており、それと同時に遮蔽手段150も元の位置に戻ることによって、遮蔽手段150のプレート部分151が供給口131を遮蔽するようになっている。それによって、樹脂供給手段130の供給口131に存在する光硬化樹脂に、光照射手段140からの光があたることを防ぐことができ、供給口131が塞がることがないように構成されている。この光照射手段140は、光がフラッシュ状に照射するように構成されており、そのフラッシュ回数は、光硬化樹脂の種類によって、予め設定されている。それによって、光照射手段140による照射のための消費電力を最小限にすることができるようになっている。また、樹脂供給手段130の近くにヒータ(図示略)を備えることにより、周囲温度が低いときには、それを作動させ、樹脂供給手段130の内部にある光硬化樹脂の粘度を調整することができ、それによって、常に、糸継ぎをする糸の番手に適した粘度とすることができるようになっている。
【0046】
さらに、各クランプ部材110、111の付近に一対の検知手段160、161を備えており、各検知手段160、161は、図9における、各クランプ部材110、111のそれぞれのクランパー110a、110b、111a、111bが当接した際に作動するように設定されている。上糸用クランプ部材110の近くに上糸用検知手段160が、下糸用クランプ部材111の近くに下糸用検知手段161が配置されている。そして、上糸用検知手段160が上糸Y1を、下糸用検知手段161が下糸Y2を検知するように構成されており、各検知手段160、161が各糸Y1、Y2を検知しなかった場合、つまり、各クランプ部材110、111のそれぞれが各糸Y1、Y2を把持することに失敗した場合は、上糸Y1と下糸Y2を継ぐことができないため、図11以降の動作を中止するように設定し、光硬化樹脂の無駄な供給や液垂れなどを防ぐことができるようになっている。そして、再度、図5以降の動作をするように設定し、糸継ぎが成功するまでこの動作を繰り返す。そして、糸継ぎが成功した際、つまり、各検知手段160、161のそれぞれが各糸Y1、Y2を検知し、図13までの動作を行った際には、再度、巻取りパッケージPが回転し、給糸ボビンBからの糸YPを巻き取るようになっており、常に、欠点部分を有しない糸YPを巻き取ることができるようになっている。上記実施例では、継ぐべき糸をスパン糸としたが、もちろん、フィラメント糸のような化合繊維にも適用可能である。
【0047】
次に上記第1実施例とは別の第2実施例について説明する。尚、第1実施例と同様の部分については説明を省略する。図14から図16は、第1実施例と異なる糸継ぎ装置を示す図であり、第2実施例の図14は、第1実施例の図13に対応するものである。第1実施例の光照射手段140は、例えばハロゲンランプ等の拡散する光を発して光硬化樹脂を硬化させるものであるが、第2実施例では、この光照射手段140が半導体ダイオードにレンズを装着した半導体レーザー140’であって、半導体ダイオードが発する光をレンズで集光することによってレーザー141を発し、そのレーザー141を2本の糸端の突き合わせ部分に当て、その部分に塗布した光硬化樹脂を硬化するようになっている。又、この半導体レーザー140’の波長域は、好ましくは400〜420nmであって、例えば日亜化学株式会社製の青色又は紫色半導体レーザーである。
【0048】
図14から図16は、上糸Y1と下糸Y2の切断端面が突き合わされた部分に光硬化樹脂が塗布した状態であって、半導体レーザー140’からレーザー141が照射し、そのレーザー141を突き合わせ部分に当てることによって、光硬化樹脂が硬化するようになっている。この半導体レーザー140’は、コンパクトな形状をなしており、糸継ぎ装置101全体を小型化することができ、光量に比して消費電力が低く、経済性に優れたものである。又、第1実施例の光硬化手段140では、光が拡散してしまい、糸Y1、Y2とクランプ110、111に光硬化樹脂が付着した際、クランプ110、111に糸Y1、Y2がくっついてしまい、糸Y1、Y2を継ぐのに失敗することがあったが、この第2実施例では、レーザー141を糸Y1、Y2の突き合わせ部分にピンポイントで照射するため、仮に糸Y1、Y2とクランプ110、111に光硬化樹脂が付着しても、その糸Y1、Y2とクランプ110、111の樹脂付着部分にはレーザー141が当たらないためそれぞれがくっつかず、糸Y1、Y2を継ぐのに失敗しないようになっている。更に、ピンポイントで照射することによって、第1実施例に比して硬化性が高く、光硬化樹脂が瞬時に硬化するため作業スピードが速くなり、光照射手段140の寿命も長くなるという利点もある。又、遮蔽手段150は、光照射手段140から発せられる光によって樹脂供給手段130の供給口131が塞がらないように設けられたものであるため、ピンポイントで光を当てることができる第2実施例の半導体レーザー140’では、遮蔽手段150を設ける必要がなく、構成要素を少なくすることができ全体的に単純化することができる。
【0049】
【実施例】
以下、本発明の糸継ぎ方法とその継ぎ目の具体的な実施例を説明する。この実施例において、糸種が綿であり、番手が40番の紡績糸に対して、市販の紫外線硬化樹脂(ロックタイト社製363番)を用いて、継ぎ目を16個形成した。
【0050】
図1の継ぎ目の長さL2は1.4mmであり、糸の平均直径dlが0.2mmであるため、継ぎ目長さの糸直径に対する比率は7倍である。また、継ぎ目の最大直径d2は0.4mmであり、継ぎ目太さの糸直径に対する比率は2倍である。継ぎ目の不連続部の長さは1.4mmと短く、エアスプライサ方式に比べると不連続部の長さは1/10以下であり、織物や編み物にしたときの光沢や風合いに及ぼす影響が無視できる。
【0051】
このように形成された継ぎ目を有する糸の16本と親糸の16本の強力などの物性を測定した。その結果を表1に示す。表1に示されるように、継ぎ目物性は親糸と大差がない。
【0052】
【表1】
【0053】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の糸継ぎ方法及びその継ぎ目によると、糸種によらず継ぎ目を形成でき、強撚糸や双糸のように糸継ぎが難しいとされてきた糸も接合できる。また、継ぎ目を短く且つ小さく形成することができるため、染色時の変色部分も短くなり、目立ちにくくなるため、織物や編み物にしたときに欠陥にならない。また、接着剤を適切に選択することにより、短時間の硬化が可能になり、糸継ぎ装置の高速化も可能になる。
【0054】
本発明に係る糸継ぎ装置を備えた自動ワインダによれば、分離した2本の糸の端面同志を突き合わせ、光硬化樹脂により継ぐものであるため、継ぎ目部分が短い。また、従来のように糸端部の撚りをほぐすことがないため、継ぎ目部分が変色することなく継ぐことができる。さらに、光硬化樹脂の種類を選択することにより、継ぎ目部分の強度を他の部分よりも高くすることができ、また、従来例のノッタ形より継ぎ目部分が小さいため、継ぎ目部分が問題とならずに、その継いだ糸を織物や編物に使用することができる。そして、分離した糸を樹脂により接合するため、従来例に比し、適用できる糸の種類、番手が広いという利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】単糸の継ぎ目の形成例を模式的に示す図である。
【図2】双糸の継ぎ目の形成例を模式的に示す図である。
【図3】継ぎ目の形成工程を示す工程図である。
【図4】図4は、本発明の糸継ぎ装置を備えた自動ワインダの実施例の作動状態を説明する側面図である。
【図5】図5は、図4に続く、作動状態を説明する側面図である。
【図6】図6は、図5に続く、作動状態を説明する側面図である。
【図7】図7は、図6に続く、作動状態を説明する側面図である。
【図8】図8は、本発明の糸継ぎ装置の第1実施例の作動状態を説明する正面図である。
【図9】図9は、図8に続く、作動状態を説明する正面図である。
【図10】図10は、図9に続く、作動状態を説明する正面図である。
【図11】図11は、図10に続く、作動状態を説明する正面図である。
【図12】図12は、図11に続く、作動状態を説明する正面図である。
【図13】図13は、図12に続く、作動状態を説明する正面図である。
【図14】図14は、図12に続く、本発明の糸継ぎ装置の第2実施例の作動状態を説明する正面図である。
【図15】図15は、図14の斜視図である。
【図16】図16は、図15の側面図である。
【符号の説明】
1、11 親糸
2、12 継ぎ目
3、13 接着剤
1a、11a 一方の糸端
1b、11b 他方の糸端
1c、11c 一方の糸端の突き合わせ面
1d、11d 他方の糸端の突き合わせ面
d1、d11 親糸の平均直径
d2、d12 接合部分の最大直径
L1、L11 突き合わせ面の間隔
L2、L12 接合部分の長さ
101 糸継ぎ装置
110、111 一対のクランプ部材
120、121 一対のカッター部材
130 樹脂供給手段
131 樹脂供給手段の供給口
140 光照射手段
150 遮蔽手段
160、161 検知手段
Claims (13)
- 2本の糸端同士を突き合わせ、前記突き合わせた部分に接着剤を付与し、前記接着剤を硬化処理して糸条を継ぐことを特徴とする糸条の糸継ぎ方法。
- 前記接着剤が光の照射で硬化する光硬化性であることを特徴とする請求項1に記載の糸条の糸継ぎ方法。
- 前記光が紫外線であることを特徴とする請求項2に記載の糸条の糸継ぎ方法。
- 前記光がレーザー光線であることを特徴とする請求項2に記載の糸条の糸継ぎ方法。
- 糸条が短繊維に撚りを付与して形成されたスパン糸であって、該スパン糸の糸端同士を突き合わせ、短繊維に対して浸透性のある接着剤を突き合わせ部分に付与した状態にして、前記接着剤を硬化させることを特徴とする糸条の糸継ぎ方法。
- 前記継がれる2本の糸端は切断されたままの状態で突き合わされ、両糸端の撚りが継ぎ目において実質的に連続していることを特徴とする請求項5に記載の糸条の糸継ぎ方法。
- 継がれるべき2本の糸端同士が突き合わされ、該突き合わせ面及び/又はその両側部分を接着剤により接合したことを特徴とする糸条の継ぎ目。
- 前記接着剤による接合部分の長さが糸の平均直径の10倍以内であり、前記接合部分の最大直径が糸の平均直径の2.5倍以内であることを特徴とする請求項7に記載の糸条の糸継ぎ目。
- 2本の糸端同士を突き合わせ、前記突き合わせた部分に接着剤を付与し、前記接着剤を硬化処理して糸条を継ぐ糸継ぎ装置を搭載したことを特徴とする自動ワインダ。
- 前記糸継ぎ装置が、2本の糸のそれぞれを把持し、互いに接近するように移動可能な一対のクランプ部材と、該各クランプ部材が接近したときに、それらが把持した各糸の端面が突き合わされるように切断する一対のカッター部材と、その突き合わせた部分に光硬化樹脂を塗布する樹脂供給手段と、その塗布した光硬化樹脂を硬化するための光照射手段を備えたことを特徴とする請求項9に記載の自動ワインダ。
- 前記樹脂供給手段の供給口に、光硬化樹脂の供給時には開口し、光硬化樹脂の供給後には遮蔽する遮蔽手段を備えたことを特徴とする請求項10に記載の自動ワインダ。
- 前記各クランプ部材が把持した糸の有無を検知する一対の検知手段を備え、該各検知手段の検知結果に基づいて前記樹脂供給手段が光硬化樹脂を塗布することを特徴とする請求項10又は11に記載の自動ワインダ。
- 前記光照射手段が、半導体レーザーからなることを特徴とする請求項10から12のいずれかに記載の自動ワインダ。
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