JP3659146B2 - 制動制御装置 - Google Patents
制動制御装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3659146B2 JP3659146B2 JP2000263975A JP2000263975A JP3659146B2 JP 3659146 B2 JP3659146 B2 JP 3659146B2 JP 2000263975 A JP2000263975 A JP 2000263975A JP 2000263975 A JP2000263975 A JP 2000263975A JP 3659146 B2 JP3659146 B2 JP 3659146B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- braking force
- preliminary braking
- preliminary
- fluid pressure
- braking
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60T—VEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
- B60T13/00—Transmitting braking action from initiating means to ultimate brake actuator with power assistance or drive; Brake systems incorporating such transmitting means, e.g. air-pressure brake systems
- B60T13/10—Transmitting braking action from initiating means to ultimate brake actuator with power assistance or drive; Brake systems incorporating such transmitting means, e.g. air-pressure brake systems with fluid assistance, drive, or release
- B60T13/66—Electrical control in fluid-pressure brake systems
- B60T13/662—Electrical control in fluid-pressure brake systems characterised by specified functions of the control system components
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60T—VEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
- B60T7/00—Brake-action initiating means
- B60T7/12—Brake-action initiating means for automatic initiation; for initiation not subject to will of driver or passenger
- B60T7/22—Brake-action initiating means for automatic initiation; for initiation not subject to will of driver or passenger initiated by contact of vehicle, e.g. bumper, with an external object, e.g. another vehicle, or by means of contactless obstacle detectors mounted on the vehicle
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60T—VEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
- B60T2201/00—Particular use of vehicle brake systems; Special systems using also the brakes; Special software modules within the brake system controller
- B60T2201/12—Pre-actuation of braking systems without significant braking effect; Optimizing brake performance by reduction of play between brake pads and brake disc
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Transportation (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Regulating Braking Force (AREA)
- Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、自車両の前方の障害物に自車両が接近したときに制動を行う予備制動装置に関し、特に、運転者がアクセルペダルを戻して制動操作に入る以前に、予備制動を行うのに好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
このような自動ブレーキと呼ばれる制動制御装置としては、例えば特開平8−80822号公報、特開平10−59150号公報、特開平11−321591号公報に記載されるものがある。このうち、第1の従来例は、アクセルペダルを解除する速度を検出し、その速度が所定値以上である場合には、緊急のために、続いてブレーキペダルを踏込むなどの制動操作が行われるとし、事前に制動流体圧をホイールシリンダに供給して、制動部材のクリアランスを小さくする程度の自動ブレーキの構成が提案されている。また、第2の従来例は、スロットルバルブの閉方向への速さが所定値を超えたときに、ブレーキ操作によるブレーキ力、つまりブレーキペダル踏込みに伴う制動力とは別に、支援ブレーキ力を発生させる緊急ブレーキ支援装置が提案されている。また、第3の従来例は、ブレーキパッドとライニングとの隙間(クリアランス)を調整可能或いは可変とし、アクセルペダルの圧力を低減したりアクセルペダルを離したりしたときに、この隙間を小さくして、制動時間や制動距離を短縮する構成が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような制動制御装置において、制動部材のクリアランスを小さくする程度の微小の制動流体圧を供給しようとしたときに、目標値或いは指令値よりも大きな制動流体圧が供給されてしまうと、運転者に違和感を与える可能性がある。また、制動流体圧を、比較的制御性能に優れ、構成が簡易且つ安価な制御型負圧ブースタで制御しようとした場合、大気圧や気温といった環境要件によって、目標値或いは指令値よりも小さな制動流体圧となり、緊急時の支援ブレーキ装置として作動しなくなる可能性がある。
【0004】
本発明は、これらの諸問題を解決すべく開発されたものであり、単に制動力をフィードバックするのではなく、制動力或いはそれに相当する物理量を検出し、或いはその変化速度を求め、それらが所定値以上であるか、或いは所定値以下であるかによって、制動力自体を変更することで、運転者への違和感を払拭したり、必要な制御性能を確保したりすることができる制動制御装置を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のうち請求項1に係る制動制御装置は、車両前方の障害物に対する相対距離を検出する相対距離検出手段と、自車両の速度を検出する自車速検出手段と、前記相対距離検出手段で検出された相対距離と自車速検出手段で検出された自車速とに基づいて自車両が車両前方の障害物に接近しているときに、運転者の制動操作に先立って、予備制動を行うための制動力を制御する予備制動力制御手段と、前記予備制動力制御手段によって実際に発現する予備制動力又はそれに相当する物理量を検出する予備制動力実値検出手段とを備え、前記予備制動力制御手段は、前記予備制動力実値検出手段で検出される予備制動力又はそれに相当する物理量が所定値以上であるときにその予備制動力を変更する予備制動力変更手段を備え、前記予備制動力変更手段は、前記予備制動力又はそれに相当する物理量が所定値以上である時間を計測し、その時間が所定時間以上になったときに、その予備制動力を小さくすることを特徴とするものである。
【0006】
また、本発明のうち請求項2に係る制動制御装置は、前記請求項1の発明において、前記予備制動力変更手段は、前記予備制動力又はそれに相当する物理量が所定値以上である時間を計測し、その時間に応じて前記予備制動力又はそれに相当する物理量が所定値以上であるときの予備制動力を調整することを特徴とするものである。
【0007】
また、本発明のうち請求項3に係る制動制御装置は、車両前方の障害物に対する相対距離を検出する相対距離検出手段と、自車両の速度を検出する自車速検出手段と、前記相対距離検出手段で検出された相対距離と自車速検出手段で検出された自車速とに基づいて自車両が車両前方の障害物に接近しているときに、運転者の制動操作に先立って、予備制動を行うための制動力を制御する予備制動力制御手段と、前記予備制動力制御手段によって実際に発現する予備制動力又はそれに相当する物理量を検出する予備制動力実値検出手段とを備え、前記予備制動力制御手段は、前記予備制動力実値検出手段で検出される予備制動力又はそれに相当する物理量が所定値以下であるときにその予備制動力を変更する予備制動力変更手段を備え、前記予備制動力変更手段は、前記予備制動力又はそれに相当する物理量が所定値以下である時間を計測し、その時間が所定時間以上になったときに、その予備制動力を大きくすることを特徴とするものである。
【0008】
また、本発明のうち請求項4に係る制動制御装置は、前記請求項3の発明において、前記予備制動力変更手段は、前記予備制動力又はそれに相当する物理量が所定値以下である時間を計測し、その時間に応じて前記予備制動力又はそれに相当する物理量が所定値以下であるときの予備制動力を調整することを特徴とするものである。
【0011】
【発明の効果】
而して、本発明のうち請求項1に係る制動制御装置によれば、検出される予備制動力又はそれに相当する物理量が所定値以上であるときに、予備制動力を変更する構成としたため、実際に発現する予備制動力に応じてそれを変更することができ、大きな制動流体圧の供給に伴う違和感が運転者に与えられるのを抑制防止できると共に、予備制動力又はそれに相当する物理量が所定値以上である時間を計測し、その時間が所定時間以上になったときに、その予備制動力を小さくする構成としたため、予備制動力がある時間以上大きくなりすぎて、減速度などの違和感が運転者に与えられる前に、その予備制動力を小さくして、当該違和感が運転者に与えられるのを抑制防止することができる。
【0013】
また、本発明のうち請求項2に係る制動制御装置によれば、予備制動力又はそれに相当する物理量が所定値以上である時間を計測し、その時間に応じて予備制動力又はそれに相当する物理量が所定値以上であるときの予備制動力を調整する構成としたため、例えば予備制動力を小さくする際に、当該予備制動力が所定値以上である時間に応じて、その減少代を設定することにより、予備制動装置としての性能を確保しながら、減速度などの違和感が運転者に与えられるのを抑制防止することができる。
【0014】
また、本発明のうち請求項3に係る制動制御装置によれば、検出される予備制動力又はそれに相当する物理量が所定値以下であるときに、予備制動力を変更する構成としたため、予備制動力が小さすぎて、必要な制御性能が確保できないという状態を回避することができると共に、予備制動力又はそれに相当する物理量が所定値以下である時間を計測し、その時間が所定時間以上になったときに、その予備制動力を大きくする構成としたため、予備制動力がある時間以上小さくなりすぎて、必要な制御性能が確保できなくなる前に、その予備制動力を大きくして、必要な制御性能が確保できないという状態を回避することができる。
【0016】
また、本発明のうち請求項5に係る制動制御装置によれば、検出される予備制動力又はそれに相当する物理量の変化速度を求め、その変化速度が所定値以上であるときに当該予備制動力を小さくする構成としたため、予備制動力が大きくなりすぎる前に、その予備制動力を小さくして、減速度などの違和感が運転者に与えられるのを抑制防止することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の第1の実施形態を示すシステム構成図であり、図中、21FL,21FRは自車両の前輪、21RL,21RRは後輪であって、これら前輪21FL,21FR及び後輪21RL,21RRには夫々例えばディスクブレーキで構成されるブレーキアクチュエータ22FL,22FR及び22RL,22RRが装着されている。
【0019】
各ブレーキアクチュエータ22FL〜22RRの夫々は、供給される制動流体圧に応じた制動力を発生するように構成され、各ブレーキアクチュエータ22FL〜22RRがブレーキペダル23に電子式負圧ブースタ24を介して連結されたマスタシリンダ25に連結されている。
ここで、電子式負圧ブースタ24は、図2に示すように、変圧室1と負圧室2とがダイヤフラム14によって画成され、変圧室1はブレーキ非作動時はエンジン負圧によって定まる負圧状態となって、負圧室2と圧力釣り合い状態にあり、ブレーキ作動時には大気が導入され、負圧室2との差圧が生じて、マスタシリンダ25に倍力された荷重が伝達される。負圧室2は、エンジン始動中は常に所定の負圧に維持されている。
【0020】
そして、ダイヤフラム14の中央部には軸筒17が固定され、この軸筒17内に負圧室2と変圧室1とを連通する連通路11が形成され、この連通路11の右端側開口部に真空弁3が配設され、この真空弁3は運転者によってブレーキペダル23がストロークしたとき或いは電磁弁5が励磁されたときに閉じ、負圧室2と変圧室1との連通を遮断する。
【0021】
また、変圧室1と大気との間には大気弁4が配設され、この大気弁4は、後述する摺動筒体5bに形成された弁体12と協働して動作し、運転者によりブレーキペダル23がストロークしたとき或いは電磁弁5が励磁されたときに開き、変圧室1に大気が導入される。
電磁弁5は、軸筒17の内周部に配設されたソレノイド5aと、このソレノイド5aと対向して摺動自在に配設された摺動筒体5bとで構成され、摺動筒体5bの右端側に前述した真空弁3及び大気弁4を作動させる係合部18が形成されている。
【0022】
この摺動筒体5bは、負圧室2内に配設されたリターンスプリング15によって右方向に付勢されているとともに、内部には、オペレーティングロッド6が配設され、このオペレーティングロッド6の先端がプッシュロッド8を介してマスタシリンダ25に連結されている。
また、オペレーティングロッド6と軸筒17及び真空弁3,大気弁4との間に夫々リターンスプリング13a及び13bが配設されていると共に、オペレーティングロッド6と摺動筒体5bとの間にリターンスプリング16が配設されている。
【0023】
図1に戻って、前記オペレーティングロッド6には、プレーキペダル23が取付けられていると共に、このブレーキペダル23の踏込みを検出するブレーキスイッチ26が配設されている。
一方、アクセルペダル27には、そのストロークからアクセル開度θを検出するアクセルストロークセンサ28が配設されている。
【0024】
さらに、マスタシリンダ25の出力側配管には、車両で発現する制動力を検出するために、実際の制動流体圧Pw1 、Pw2 を検出する二つの圧力センサ32、33が配設されている。これら二つの圧力センサ32、33で検出される制動流体圧Pw1 、Pw2 は、本来、同じ値を検出するはずであるが、何れか一方に検出誤差が生じたときにでも、システムの制御性を確保するため、後述のような演算処理に備えて、二つ設けてある。
【0025】
また、車両には、変速装置の出力側に設けられて自車速Vmを検出する車速センサ30、自車の前方、フロントグリルに配設されたレーザレーダ、ミリ波レーダ等で構成され、車両前方の障害物までの相対距離Lを検出する車間距離センサ31、自動的に予備制動を行うための切替えスイッチ34などが設けられている。
【0026】
そして、前記電子式負圧ブースタ24の電磁弁5が制御装置29によって制御される。この制御装置29には、前記ブレーキスイッチ26のONOFF信号、アクセルストロークセンサ28のアクセル開度θ、圧力センサ32、33の制動流体圧Pw1 、Pw2 、車速センサ30の車速Vm、車間距離センサ31の相対距離L及び切替スイッチ34のスイッチ信号Swが入力され、これらに基づいて予備制動力を必要とする予備制動であるか否かを判断して、予備制動力が必要なときに予備制動流体圧PPBを設定し、前記電子式負圧ブースタ24の電磁弁5を制御する予備制動制御処理を行う。
【0027】
前記制御装置29は、例えばマイクロコンピュータ等の演算処理装置によって構成されており、後述する演算処理を行うことで、予備制動制御に必要な予備制動流体圧制御を行う。
次に、前記制御装置29で行われる予備制動制御のための演算処理を図3のフローチャートに従って説明する。
【0028】
この演算処理は、所定時間ΔT(例えば10msec. )毎のタイマ割込処理として実行される。なお、このフローチャートでは、特に通信のためのステップを設けていないが、演算によって得られた情報は随時記憶され、記憶されている情報は、必要に応じて、随時読込まれる。
この演算処理は、まずステップS1で、同ステップ内で行われる個別の演算処理に従って、前記各センサやスイッチ類の出力を読込む。
【0029】
次にステップS2に移行して、前記ステップS1で読込んだ各情報の中から自車速Vmを読込む。
次にステップS3に移行して、前記ステップS1で読込んだ各情報の中から前方障害物までの相対距離Lを読込む。
次にステップS4に移行して、前記相対距離Lの時間微分値から相対距離変化速度dL/dtを算出する。
【0030】
次にステップS5に移行して、前記自車速Vm、前方障害物までの相対距離L、相対距離変化速度dL/dtを用いて、下記1式に従って目標減速度Gx* を算出する。
Gx* ={Vm2 −(Vm−dL/dt)2 }/2L ……… (1)
次にステップS6に移行して、前記アクセルストロークセンサ28で検出されたアクセル開度θが、予め設定されたアクセル閉所定値θOFF 以下であるか否かを判定し、当該アクセル開度θがアクセル閉所定値θOFF 以下である場合にはステップS7に移行し、そうでない場合にはステップS8に移行する。
【0031】
前記ステップS7では、前記ブレーキスイッチ26からのブレーキスイッチ信号SBRK がON状態を示す“1”であるか否かを判定し、当該ブレーキスイッチ信号SBRK がON状態である場合にはステップS9に移行し、そうでない場合には前記ステップS8に移行する。
前記ステップS9では、前記ステップS5で算出した目標減速度の絶対値|Gx* |が、予め設定された目標減速度所定値Gx0 * 以上である(数値としては目標減速度所定値の負値(ーGx0 * )以下である)か否かを判定し、当該目標減速度の絶対値|Gx* |が目標減速度所定値Gx0 * 以上である場合にはステップS10に移行し、そうでない場合には前記ステップS8に移行する。
【0032】
前記ステップS10では、予備制動制御フラグFPBを“1”にセットしてからステップS11に移行する。
前記ステップS11では、同ステップ内で行われる個別の演算処理に従って、前記二つの圧力センサ32、33で検出された二つの制動流体圧実測値Pw1 、Pw2 を、高圧側制動流体圧実測値(図では高圧側実測値)PHiと、低圧側制動流体圧実測値(図では低圧側実測値)PLOとに選別してからステップS12に移行する。
【0033】
前記ステップS12では、前記高圧側制動流体圧実測値PHiが、予め設定された高圧側制動流体圧所定値PHi0 以上であるか否かを判定し、当該高圧側制動流体圧実測値PHiが高圧側制動流体圧所定値PHi0 以上である場合にはステップS13に移行し、そうでない場合にはステップS14に移行する。
前記ステップS13では、高圧カウンタCNTHiをインクリメントしてから前記ステップS14に移行する。
【0034】
前記ステップS14では、後述する予備制動制御カウンタCNTが、例えば1秒程度に設定された予備制動カウントアップ所定値CNT0 以上であるか否かを判定し、当該予備制動制御カウンタCNTが予備制動カウントアップ所定値CNT0 以上である場合にはステップS15に移行し、そうでない場合にはステップS16に移行する。
【0035】
前記ステップS15では、予備制動制御フラグFPBを“0”にリセットしてから前記ステップS16に移行する。
前記ステップS16では、前記高圧カウンタCNTHiが、例えば100msec. 程度に設定された高圧カウントアップ所定値CNTHi0 以上であるか否かを判定し、当該高圧カウンタCNTHiが高圧カウントアップ所定値CNTHi0 以上である場合にはステップS17に移行し、そうでない場合にはステップS18に移行する。
【0036】
前記ステップS17では、前記予備制動制御フラグFPBを“0”にリセットしてから前記ステップS18に移行する。
一方、前記ステップS8では、前記予備制動制御フラグFPBを“0”にリセットしてからステップS19に移行する。
前記ステップS19では、前記高圧カウンタCNTHiをクリアしてからステップS20に移行する。
【0037】
前記ステップS20では、前記予備制動制御カウンタCNTをクリアしてから前記ステップS18に移行する。
前記ステップS18では、前記予備制動制御フラグFPBが“1”のセット状態であるか否かを判定し、当該予備制動制御フラグFPBがセット状態である場合にはステップS21に移行し、そうでない場合にはステップS22に移行する。
【0038】
前記ステップS21では、予備制動流体圧(指令値)PPBを予め設定された予備制動流体圧所定値PPB0 に設定してからステップS23に移行する。
前記ステップS23では、前記予備制動カウンタCNTをインクリメントしてからメインプログラムに復帰する。
一方、前記ステップS22では、予備制動流体圧(指令値)PPBを“0”(大気圧)に設定してからメインプログラムに復帰する。
【0039】
この演算処理によれば、前記ステップS1で種々の車両情報を読込んだ後、同ステップS2〜ステップS5で目標減速度Gx* を算出する。次いで、ステップS6でアクセルペダルが戻されていることを判定し、更にステップS7でブレーキペダルが踏込まれていないことを判定した後、ステップS9で、前記目標減速度の絶対値|Gx* |が目標減速度所定値Gx0 * 以上であることが判定されたら、ステップS10に移行して予備制動制御フラグFPBがセットされる。一方、前記ステップS6でアクセルペダルが戻されていないとか、ステップS7でブレーキペダルが踏込まれているとか、ステップS9で、前記目標減速度の絶対値|Gx* |が目標減速度所定値Gx0 * 以上でない場合にはステップS8に移行して予備制動制御フラグFPBはリセットされ、次のステップS19では高圧カウンタCNTHiが、ステップS20では予備制動制御カウンタCNTが、夫々、クリアされる。
【0040】
前述のようにステップS10で予備制動制御フラグFPBがセットされると、本来は、ステップS18からステップS21に移行し、ここで予備制動流体圧(指令値)PPBが所定値PPB0 に設定され、これにより前記電子式負圧ブースタ24の電磁弁5を制御して予備制動が行われる。また、予備制動制御フラグFPBがリセットされていると、同ステップS18からステップS22に移行し、ここで予備制動流体圧(指令値)PPBは“0”に設定されるため、予備制動は行われない。なお、前述のように予備制動を行っているときには、ステップS23で予備制動制御カウンタCNTをインクリメントする。
【0041】
しかしながら、この演算処理では、前記ステップS10で予備制動制御フラグFPBがセットされた後も、ステップS11で、前記二つの流体圧センサ32、33で検出され、本来、同じ値であるはずの制動流体圧実測値Pw1 、Pw2 の大小判定を行い、高圧側制動流体圧実測値PHiと低圧側制動流体圧実測値PLOとに選別する。そして、次のステップS12で、前記高圧側制動流体圧実測値PHiが高圧側制動流体圧所定値PHi0 以上である場合にはステップS13に移行して、高圧カウンタCNTHiをインクリメントする。そして、この高圧カウンタCNTHiが、例えば100msec. 程度に設定された高圧カウントアップ所定値CNTHi0 以上になったら、ステップS16からステップS17に移行して、予備制動制御フラグFPBをリセットしてしまう。このため、これ以後は、予備制動は行われない。つまり、この演算処理によれば、検出される二つの制動流体圧実測値Pw1 、Pw2 のうち、より高圧側の高圧側制動流体圧実測値PHiが所定値PHi0 以上である時間を計測し、その時間が、前記高圧カウントアップ所定値CNTHi0 に相当する所定時間になると、予備制動力を小さくする、具体的には予備制動力を零にしてしまうので、例えば大きすぎる制動力によって生じる減速度などの違和感が運転者に与えられる以前に、その予備制動力を小さくし、もって違和感が運転者に与えられるのを抑制防止することができる。
【0042】
なお、この演算処理では、前記ステップS23でインクリメントされる予備制動制御カウンタCNTが、例えば1秒程度に設定された予備制動カウントアップ所定値CNT0 以上になると、同ステップS14からステップS15に移行して、前記予備制動制御フラグFPBをリセットしてしまうので、この場合も、これ以後は予備制動が行われないようになっている。
【0043】
以上より、前記車間距離センサ31が本発明の相対距離検出手段を構成し、以下同様に、車速センサ30が自車速検出手段を構成し、図3の演算処理全体が予備制動力制御手段を構成し、前記圧力センサ32、33が予備制動力実値検出手段を構成し、図3の演算処理のステップS11〜ステップS13、ステップS16、ステップS17が予備制動力変更手段を構成している。
【0044】
次に、本発明の制動制御装置の第2実施形態について説明する。この実施形態における車両の構成は、前記第1実施形態の図1と同様であり、合わせて制動流体圧制御に用いられる電子式負圧ブースタ24や、その電磁弁5についても、前記第1実施形態の図2と同様である。
本実施形態では、前記制御装置29で実行される予備制動制御の演算処理が、前記第1実施形態の図3のものから図4に示すものに変更されている。図4の演算処理は、図3の演算処理に類似している。具体的には、図3の演算処理のステップS12が図11ではステップS12’に、同ステップ13がステップS13’に、同ステップS16がステップS16’に、同ステップS17がステップS17’に、同ステップS19がステップS19’に変更されている。このうち、ステップS12’では、前記第1実施形態と同様にして前記ステップS11で選別された低圧側制動流体圧実測値PLOが、予め設定された低圧側制動流体圧所定値PLO0 以下であるか否かを判定し、当該低圧側制動流体圧実測値PLOが低圧側制動流体圧所定値PLO0 以下である場合にはステップS13’に移行し、そうでない場合には前記第1実施形態で説明したステップS14に移行する。
【0045】
前記ステップS13’では、低圧カウンタCNTLOをインクリメントしてから前記ステップS14に移行する。
また、前記ステップS16’では、前記低圧カウンタCNTLOが、例えば100msec. 程度に設定された低圧カウントアップ所定値CNTLO0 以上であるか否かを判定し、当該低圧カウンタCNTLOが低圧カウントアップ所定値CNTLO0 以上である場合にはステップS17’に移行し、そうでない場合には前記第1実施形態で説明したステップS18に移行する。
【0046】
前記ステップS17’では、前記第1実施形態で説明したステップS21で用いられる予備制動流体圧所定値PPB0 を予備制動流体圧最大値PPBMAX に設定してから前記ステップS18に移行する。
一方、前記低圧カウンタCNTLOをクリアしてから前記第1実施形態で説明したステップS20に移行する。
【0047】
この演算処理によれば、前記第1実施形態と同様に、ステップS1で種々の車両情報を読込んだ後、同ステップS2〜ステップS5で目標減速度Gx* を算出する。次いで、ステップS6でアクセルペダルが戻されていることを判定し、更にステップS7でブレーキペダルが踏込まれていないことを判定した後、ステップS9で、前記目標減速度の絶対値|Gx* |が目標減速度所定値Gx0 * 以上であることが判定されたら、ステップS10に移行して予備制動制御フラグFPBがセットされる。一方、前記ステップS6でアクセルペダルが戻されていないとか、ステップS7でブレーキペダルが踏込まれているとか、ステップS9で、前記目標減速度の絶対値|Gx* |が目標減速度所定値Gx0 * 以上でない場合にはステップS8に移行して予備制動制御フラグFPBはリセットされ、次のステップS19’では低圧カウンタCNTLOが、ステップS20では予備制動制御カウンタCNTが、夫々、クリアされる。
【0048】
この実施形態でも、前記第1実施形態と同様に、前記ステップS10で予備制動制御フラグFPBがセットされると、本来は、ステップS18からステップS21に移行し、ここで予備制動流体圧(指令値)PPBが所定値PPB0 に設定され、これにより前記電子式負圧ブースタ24の電磁弁5を制御して予備制動が行われる。また、予備制動制御フラグFPBがリセットされていると、同ステップS18からステップS22に移行し、ここで予備制動流体圧(指令値)PPBは“0”に設定されるため、予備制動は行われない。なお、前述のように予備制動を行っているときには、ステップS23で予備制動制御カウンタCNTをインクリメントする。
【0049】
しかしながら、この演算処理では、前記ステップS10で予備制動制御フラグFPBがセットされた後も、前記第1実施形態と同様に、ステップS11で、前記二つの流体圧センサ32、33で検出され、本来、同じ値であるはずの制動流体圧実測値Pw1 、Pw2 の大小判定を行い、高圧側制動流体圧実測値PHiと低圧側制動流体圧実測値PLOとに選別する。そして、次のステップS12’で、前記低圧側制動流体圧実測値PLOが低圧側制動流体圧所定値PLO0 以下である場合にはステップS13’に移行して、低圧カウンタCNTLOをインクリメントする。そして、この低圧カウンタCNTLOが、例えば100msec. 程度に設定された低圧カウントアップ所定値CNTLO0 以上になったら、ステップS16’からステップS17’に移行して、予備制動流体圧最大値PPBMAX を予備制動流体圧所定値PPB0 に設定する。このため、これ以後、前記ステップS18からステップS21に移行して予備制動を行うに当たり、この予備制動流体圧最大値PPBMAX が予備制動流体圧PPBに設定される。つまり、この演算処理によれば、検出される二つの制動流体圧実測値Pw1 、Pw2 のうち、より低圧側の低圧側制動流体圧実測値PLOが所定値PLO0 以下である時間を計測し、その時間が、前記低圧カウントアップ所定値CNTLO0 に相当する所定時間になると、予備制動力を大きくする、具体的には予備制動力を最大にしてしまうので、例えば制動力が小さすぎて必要な制御性能が確保できなくなる前に、その予備制動力を大きくして、必要な制御性能が確保できないという状態を回避することができる。
【0050】
なお、この演算処理でも、前記第1実施形態と同様に、前記ステップS23でインクリメントされる予備制動制御カウンタCNTが、例えば1秒程度に設定された予備制動カウントアップ所定値CNT0 以上になると、同ステップS14からステップS15に移行して、前記予備制動制御フラグFPBをリセットしてしまうので、この場合も、これ以後は予備制動が行われないようになっている。
【0051】
以上より、前記車間距離センサ31が本発明の相対距離検出手段を構成し、以下同様に、車速センサ30が自車速検出手段を構成し、図4の演算処理全体が予備制動力制御手段を構成し、前記圧力センサ32、33が予備制動力実値検出手段を構成し、図4の演算処理のステップS11〜ステップS13’、ステップS16’、ステップS17’が予備制動力変更手段を構成している。
【0052】
次に、本発明の制動制御装置の第3実施形態について説明する。この実施形態における車両の構成は、前記第1実施形態の図1と同様であり、合わせて制動流体圧制御に用いられる電子式負圧ブースタ24や、その電磁弁5についても、前記第1実施形態の図2と同様である。
本実施形態では、前記制御装置29で実行される予備制動制御の演算処理が、前記第1実施形態の図3のものから図5に示すものに変更されている。図5の演算処理は、図3の演算処理に類似している。具体的には、図5の演算処理においてもステップS1〜ステップS11は、前記図3の演算処理のそれと同じであり、同図3の演算処理のステップS12〜ステップS23が、この図5の演算処理ではステップS32〜ステップS45に変更されている。
【0053】
このうち、前記ステップS32は、前記第1実施形態と同様にして前記ステップS11で選別された高圧側制動流体圧実測値PHiが、予め設定された高圧側制動流体圧所定値PHi0 以上であるか否かを判定し、当該高圧側制動流体圧実測値PHiが高圧側制動流体圧所定値PHi0 以下である場合にはステップS33に移行し、そうでない場合にはステップS34に移行する。
【0054】
前記ステップS33では、制動流体圧抑制カウンタCNTDNをインクリメントしてから前記ステップS34に移行する。
前記ステップS34では、前記ステップS11で選別された低圧側制動流体圧実測値PLOが、予め設定された低圧側制動流体圧所定値PLO0 以下であるか否かを判定し、当該低圧側制動流体圧実測値PLOが低圧側制動流体圧所定値PLO0 以下である場合にはステップS35に移行し、そうでない場合にはステップS36に移行する。
【0055】
前記ステップS35では、制動流体圧増大カウンタCNTUPをインクリメントしてから前記ステップS36に移行する。
前記ステップS36では、前記第1実施形態と同様に、予備制動制御カウンタCNTが予備制動カウントアップ所定値CNT0 以上であるか否かを判定し、当該予備制動制御カウンタCNTが予備制動カウントアップ所定値CNT0 以上である場合にはステップS37に移行し、そうでない場合にはステップS38に移行する。
【0056】
前記ステップS37では、予備制動制御フラグFPBを“0”にリセットしてから前記ステップS38に移行する。
一方、前記第1実施形態と同様にステップS8からステップS39に移行した場合には、前記制動流体圧抑制カウンタCNTDNをクリアしてからステップS40に移行する。
【0057】
前記ステップS40では、前記制動流体圧増大カウンタCNTUPをクリアしてからステップS41に移行する。
前記ステップS41では、前記第1実施形態と同様に、前記予備制動制御カウンタCNTをクリアしてから前記ステップS38に移行する。
そして、前記ステップS38では、前記制動流体圧抑制カウンタCNTDNから制動流体圧増大カウンタCNTUPを減じた値をトータルカウンタCNTTTL として算出する。
【0058】
次にステップS42に移行して、前記第1実施形態と同様に、前記予備制動制御フラグFPBが“1”のセット状態であるか否かを判定し、当該予備制動制御フラグFPBがセット状態である場合にはステップS43に移行し、そうでない場合にはステップS44に移行する。
前記ステップS43では、同ステップ内で行われる個別の演算処理に従って、後述する図6の制御マップにより、前記ステップS38で算出したトータルカウンタCNTTTL に応じた予備制動流体圧(指令値)PPBを設定してからステップS45に移行する。
【0059】
前記ステップS45では、前記第1実施形態と同様に、前記予備制動カウンタCNTをインクリメントしてからメインプログラムに復帰する。
一方、前記ステップS44では、前記第1実施形態と同様に、予備制動流体圧(指令値)PPBを“0”(大気圧)に設定してからメインプログラムに復帰する。
【0060】
次に、前記図5の演算処理のステップS43で用いられる制御マップについて図6を用いて説明する。この制御マップは、横軸に前記トータルカウンタCNTTTL をとり、縦軸に予備制動流体圧(指令値)PPBをとっている。この制御マップでは、トータルカウンタCNTTTL が正の所定値CNTTTL0以上の領域では予備制動流体圧PPBは“0”(大気圧)一定であり、トータルカウンタCNTTTL が負の所定値(−CNTTTL )以下の領域では予備制動流体圧PPBは正の所定値PPB1 一定であり、両者の間では、トータルカウンタCNTTTL の増加に伴って、前記二つの所定値の間で予備制動流体圧PPBがリニアに減少するようになっている。なお、この実施形態では、前記トータルカウンター予備制動流体圧制御マップのy切片が、前記第1実施形態の所定値PPB0 になるように設定してあり、前記正の所定値PPB1 が前記第2実施形態の予備制動流体圧最大値PPBMAX になるように設定してある。つまり、トータルカウンタCNTTTL が正の領域、即ちどちらかというと前記高圧側制動流体圧PHiが高圧側制動流体圧所定値PHi0 以上で、その結果、前記制動流体圧抑制カウンタCNTDNが制動流体圧増大カウンタCNTUPより大きいとき、当該トータルカウンタCNTTTL が正の領域で大きいほど、予備制動流体圧(指令値)PPBは小さくなるように設定されている。逆に、トータルカウンタCNTTTL が負の領域、即ちどちらかというと前記低圧側制動流体圧PLOが低圧側制動流体圧所定値PLO0 以上で、その結果、前記制動流体圧増大カウンタCNTUPが制動流体圧抑制カウンタCNTDNより大きいとき、当該トータルカウンタCNTTTL が負の領域で小さいほど、予備制動流体圧(指令値)PPBは大きくなるように設定されている。
【0061】
従って、前記図5の演算処理によれば、前記第1実施形態と同様に、ステップS1で種々の車両情報を読込んだ後、同ステップS2〜ステップS5で目標減速度Gx* を算出する。次いで、ステップS6でアクセルペダルが戻されていることを判定し、更にステップS7でブレーキペダルが踏込まれていないことを判定した後、ステップS9で、前記目標減速度の絶対値|Gx* |が目標減速度所定値Gx0 * 以上であることが判定されたら、ステップS10に移行して予備制動制御フラグFPBがセットされる。一方、前記ステップS6でアクセルペダルが戻されていないとか、ステップS7でブレーキペダルが踏込まれているとか、ステップS9で、前記目標減速度の絶対値|Gx* |が目標減速度所定値Gx0 * 以上でない場合にはステップS8に移行して予備制動制御フラグFPBはリセットされ、次のステップS39では制動流体圧抑制カウンタCNTDNが、ステップS40では制動流体圧増大カウンタCNTUPが、ステップS41では予備制動制御カウンタCNTが、夫々、クリアされる。
【0062】
一方、前記ステップS10で予備制動制御フラグFPBがセットされたら、次のステップS11で、前記第1実施形態と同様に、前記二つの流体圧センサ32、33で検出された、本来、同じ値であるはずの制動流体圧実測値Pw1 、Pw2 の大小判定を行い、高圧側制動流体圧実測値PHiと低圧側制動流体圧実測値PLOとに選別する。そして、前記高圧側制動流体圧実測値PHiが高圧側制動流体圧所定値PHi0 以上である場合には、ステップS32からステップS33に移行して制動流体圧抑制カウンタCNTDNをインクリメントし、前記低圧側制動流体圧実測値PLOが低圧側制動流体圧所定値PLO以下である場合には、ステップS34からステップS35に移行して制動流体圧増大カウンタCNTUPをインクリメントする。そして、ステップS38で、前記制動流体圧抑制カウンタCNTDNから制動流体圧増大カウンタCNTUPを減じてトータルカウンタCNTTTL を算出する。
【0063】
この演算処理でも、前記第1実施形態と同様に、前記ステップS10で予備制動制御フラグFPBがセットされると、ステップS42からステップS43に移行して予備制動が行われるのであるが、この実施形態では、予備制動流体圧(指令値)PPBを前記トータルカウンタCNTTTL の大きさに応じて設定し、この予備制動流体圧(指令値)PPBが達成されるように前記電子式負圧ブースタ24の電磁弁5を制御して予備制動が行われる。このトータルカウンタCNTTTL は、前述のように、制動流体圧実測値が所定値以上である時間、或いは制動流体圧実測値が所定値以下である時間のトータルである。そして、トータルカウンタCNTTTL が正値であるほど、つまり制動流体圧実測値が所定値以上である時間が長いほど、予備制動流体圧(指令値)PPBは小さな値に設定される。逆に、トータルカウンタCNTTTL が負値であるほど、つまり制動流体圧実測値が所定値以下である時間が長いほど、予備制動流体圧(指令値)PPBは大きな値に設定される。従って、予備制動力を小さくする際に、当該予備制動力が所定値以上である時間に応じて、その減少代を設定することにより、予備制動装置としての性能を確保しながら、減速度などの違和感が運転者に与えられるのを抑制防止することができる。また、予備制動力を大きくする際に、当該予備制動力が所定値以下である時間に応じて、その増加代を設定することにより、減速度などの違和感を運転者に与えることなく、必要な制御性能が確保できないという状態を回避することができる。
【0064】
なお、前記予備制動制御フラグFPBがリセットされていると、同ステップS42からステップS44に移行し、ここで予備制動流体圧(指令値)PPBは“0”に設定されるため、予備制動は行われない。また、前述のように予備制動を行っているときには、ステップS45で予備制動制御カウンタCNTをインクリメントする。
【0065】
また、この演算処理でも、前記第1実施形態と同様に、前記ステップS45でインクリメントされる予備制動制御カウンタCNTが、例えば1秒程度に設定された予備制動カウントアップ所定値CNT0 以上になると、同ステップS36からステップS37に移行して、前記予備制動制御フラグFPBをリセットしてしまうので、この場合も、これ以後は予備制動が行われないようになっている。
【0066】
以上より、前記車間距離センサ31が本発明の相対距離検出手段を構成し、以下同様に、車速センサ30が自車速検出手段を構成し、図5の演算処理全体が予備制動力制御手段を構成し、前記圧力センサ32、33が予備制動力実値検出手段を構成し、図5の演算処理のステップS11、ステップS32〜ステップS35、ステップS38、ステップS43が予備制動力変更手段を構成している。
【0067】
次に、本発明の制動制御装置の第4実施形態について説明する。この実施形態における車両の構成は、前記第1実施形態の図1と同様であり、合わせて制動流体圧制御に用いられる電子式負圧ブースタ24や、その電磁弁5についても、前記第1実施形態の図2と同様である。
本実施形態では、前記制御装置29で実行される予備制動制御の演算処理が、前記第1実施形態の図3のものから図7に示すものに変更されている。図7の演算処理は、図3の演算処理に類似している。具体的には、図7の演算処理においてもステップS1〜ステップS11は、前記図3の演算処理のそれと同じであり、同図3の演算処理のステップS12〜ステップS23が、この図7の演算処理ではステップS52〜ステップS67に変更されている。
【0068】
このうち、前記ステップS52は、前記第1実施形態と同様にして前記ステップS11で選別された高圧側制動流体圧実測値及び低圧制動流体圧実測値の今回値PHi(n) 、PLO(n) と、更新記憶されている各前回値PHi(n-1) 、PLO(n-1) とを用い、下記2式に従って制動流体圧実測値変化速度ΔP1 〜ΔP4 を算出してからステップS53に移行する。
【0069】
ΔP1 =(PHi(n) ーPLO(n-1) )/ΔT
ΔP2 =(PHi(n) ーPHi(n-1) )/ΔT
ΔP3 =(PLO(n) ーPLO(n-1) )/ΔT
ΔP4 =(PLO(n) ーPHi(n-1) )/ΔT ……… (2)
前記ステップS53では、同ステップ内で行われる個別の演算処理に従って、前記四つの制動流体圧実測値変化速度ΔP1 〜ΔP4 から制動流体圧実測値最大変化速度ΔPMAX 及び制動流体圧実測値最小変化速度ΔPMIN を選出してからステップS54に移行する。なお、この最大値及び最小値の選出方法は、従来既存の選出方法に準ずる。
【0070】
前記ステップS54では、前記制動流体圧実測値最大変化速度ΔPMAX が、例えば通常のブレーキペダル踏込み時の制動流体圧の最大変化速度程度に設定された制動流体圧最大変化速度所定値ΔPMAX0以上であるか否かを判定し、当該制動流体圧実測値最大変化速度ΔPMAX が制動流体圧最大変化速度所定値ΔPMAX0以上である場合にはステップS55に移行し、そうでない場合にはステップS56に移行する。
【0071】
前記ステップS55では、予備制動制御フラグFPBを“0”にリセットしてから前記ステップS56に移行する。
前記ステップS56では、前記制動流体圧実測値最小変化速度ΔPMIN が、例えば緊急時の予備制動制御装置として制御性能が確保できない程度に設定された制動流体圧最小変化速度所定値ΔPMIN0以下であるか否かを判定し、当該制動流体圧実測値最小変化速度ΔPMIN が制動流体圧最小変化速度所定値ΔPMIN0以下である場合にはステップS57に移行し、そうでない場合にはステップS58に移行する。
【0072】
前記ステップS57では、前回の予備制動流体圧所定値PPB0 に予備制動流体圧増圧所定値ΔPPB0 を和した値を新たな予備制動流体圧所定値PPB0 に設定してからステップS59に移行する。ここで、予備制動流体圧増圧所定値ΔPPB0 は、予備制動流体圧所定値PPB0 以下の微小圧である。
前記ステップS59では、前記予備制動流体圧所定値PPB0 が前記制動流体圧最大値PPBMAX 以上であるか否かを判定し、当該予備制動流体圧所定値PPB0 が予備制動流体圧最大値PPBMAX 以上である場合にはステップS60に移行し、そうでない場合には前記ステップS58に移行する。
【0073】
前記ステップS60では、前記予備制動流体圧最大値PPBMAX を予備制動流体圧所定値PPB0 に設定してから前記ステップS58に移行する。
前記ステップS58では、前記第1実施形態と同様に、予備制動制御カウンタCNTが予備制動カウントアップ所定値CNT0 以上であるか否かを判定し、当該予備制動制御カウンタCNTが予備制動カウントアップ所定値CNT0 以上である場合にはステップS61に移行し、そうでない場合にはステップS62に移行する。
【0074】
前記ステップS61では、予備制動制御フラグFPBを“0”にリセットしてから前記ステップS62に移行する。
一方、前記第1実施形態と同様にステップS8からステップS63に移行した場合には、前記第1実施形態と同様に、前記予備制動制御カウンタCNTをクリアしてからステップS64に移行する。
【0075】
前記ステップS64では、予め設定された予備制動流体圧初期値PPB00を予備制動流体圧所定値PPB0 に設定してから前記ステップS62に移行する。
そして、前記ステップS62では、前記第1実施形態と同様に、前記予備制動制御フラグFPBが“1”のセット状態であるか否かを判定し、当該予備制動制御フラグFPBがセット状態である場合にはステップS65に移行し、そうでない場合にはステップS66に移行する。
【0076】
前記ステップS65では、前記第1実施形態と同様に、予備制動流体圧(指令値)PPBを予め設定された予備制動流体圧所定値PPB0 に設定してからステップS67に移行する。
前記ステップS67では、前記第1実施形態と同様に、前記予備制動カウンタCNTをインクリメントしてからメインプログラムに復帰する。
【0077】
一方、前記ステップS66では、前記第1実施形態と同様に、予備制動流体圧(指令値)PPBを“0”(大気圧)に設定してからメインプログラムに復帰する。
この演算処理によれば、前記第1実施形態と同様に、ステップS1で種々の車両情報を読込んだ後、同ステップS2〜ステップS5で目標減速度Gx* を算出する。次いで、ステップS6でアクセルペダルが戻されていることを判定し、更にステップS7でブレーキペダルが踏込まれていないことを判定した後、ステップS9で、前記目標減速度の絶対値|Gx* |が目標減速度所定値Gx0 * 以上であることが判定されたら、ステップS10に移行して予備制動制御フラグFPBがセットされる。一方、前記ステップS6でアクセルペダルが戻されていないとか、ステップS7でブレーキペダルが踏込まれているとか、ステップS9で、前記目標減速度の絶対値|Gx* |が目標減速度所定値Gx0 * 以上でない場合にはステップS8に移行して予備制動制御フラグFPBはリセットされ、次のステップS63では予備制動制御カウンタCNTがクリアされ、次のステップS64で予備制動流体圧所定値PPBが初期値PPB00に設定される。
【0078】
この実施形態でも、前記第1実施形態と同様に、前記ステップS10で予備制動制御フラグFPBがセットされると、本来は、ステップS62からステップS65に移行し、ここで予備制動流体圧(指令値)PPBが所定値PPB0 に設定され、これにより前記電子式負圧ブースタ24の電磁弁5を制御して予備制動が行われる。また、予備制動制御フラグFPBがリセットされていると、同ステップS62からステップS66に移行し、ここで予備制動流体圧(指令値)PPBは“0”に設定されるため、予備制動は行われない。なお、前述のように予備制動を行っているときには、ステップS67で予備制動制御カウンタCNTをインクリメントする。
【0079】
しかしながら、この演算処理では、前記ステップ10で予備制動制御フラグFPBがセットされた後も、前記第1実施形態と同様に、ステップS11で、前記二つの流体圧センサ32、33で検出された、本来、同じ値であるはずの制動流体圧実測値Pw1 、Pw2 の大小判定を行い、高圧側制動流体圧実測値PHiと低圧側制動流体圧実測値PLOとに選別する。そして、次のステップS52で、高圧側制動流体圧実測値及び低圧側制動流体圧実測値の今回値PHi(n) 、PLO(n) と前回値PHi(n-1) 、PLO(n-1) とを用い、前記2式に従って、各値との間の制動流体圧実測値変化速度ΔP1 〜ΔP4 を算出し、次のステップS53で、それらの中から、制動流体圧実測値最大変化速度ΔPMAX 及び制動流体圧実測値最小変化速度ΔPMIN を選出する。つまり、前記二つの圧力センサ32、33が、常に同じ傾向で制動流体圧Pw1 、Pw2 を検出するとすれば、制動流体圧実測値最大変化速度ΔPMAX は高圧側制動流体圧実測値の今回値PHi(n) から前回値PHi(n-1) を減じた値で求められるし、制動流体圧実測値最小変化速度ΔPMIN は低圧側制動流体圧実測値の今回値PLO(n) から前回値PLO(n-1) を減じた値で求められるはずである。しかし、本来、同じ値であるはずの制動流体圧実測値Pw1 、Pw2 を二つの圧力センサ32、33で検出し、しかもその値に大小が生じるとすれば、それらは多分に計測誤差を含んでいると考えられる。そこで、全ての制動流体圧実測値変化速度ΔP1 〜ΔP4 を求め、それらの中から最大変化速度ΔPMAX と最小変化速度ΔPMIN とを選出するようにした。
【0080】
そして、前記制動流体圧最大変化速度ΔPMAX が、通常のブレーキペダル踏込みで生じる制動流体圧の最大変化速度程度に設定された制動流体圧最大変化速度所定値ΔPMAX0以上である場合には、前記ステップS54からステップS55に移行して、前記予備制動制御フラグFPBをリセットしてしまうので、これ以後は予備制動は行われない。即ち、制動流体圧が急速に増圧することにより、予備制動力が大きくなりすぎてしまう場合には、当該予備制動力が大きくなりすぎる前に、その予備制動力を小さくして、減速度などの違和感が運転者に与えられるのを抑制防止することができる。
【0081】
一方、前記制動流体圧最小変化速度ΔPMIN が、予備制動制御装置としての制御性能を確保できない制動流体圧の最小変化速度程度に設定された制動流体圧最小変化速度所定値ΔPMIN0以下である場合には、前記ステップS56からステップS57に移行して、前回の予備制動流体圧所定値PPB0 に予備制動流体圧増圧所定値ΔPPB0 を和した値を新たな予備制動流体圧所定値PPB0 に設定する。もし、次回の制御周期にも制動流体圧最小変化速度ΔPMIN が制動流体圧最小変化速度所定値ΔPMIN0以下である場合には、同じルーチンで予備制動流体圧所定値PPB0 が増圧される。この制動流体圧所定値PPB0 は前記ステップS65で、予備制動流体圧(指令値)PPBに設定されるから、制動流体圧最小変化速度ΔPMIN が制動流体圧最小変化速度所定値ΔPMIN0以下である場合には、予備制動流体圧(指令値)PPBは少しずつ増圧される。なお、予備制動流体圧所定値PPB0 が前記予備制動流体圧最大値PPBMAX を超える場合には、前記ステップS59からステップS60に移行して、当該最大値PPBMAX が予備制動流体圧所定値PPB0 に設定される。従って、制動流体圧がいつまでも増圧されないことにより、予備制動力が小さくなりすぎてしまうような場合に、当該予備制動力が小さくなりすぎる前、或いは大きくならなすぎる前に、その予備制動力を大きくして、必要な制御性能が確保できないという状態を回避することができる。
【0082】
なお、この演算処理でも、前記第1実施形態と同様に、前記ステップS67でインクリメントされる予備制動制御カウンタCNTが、例えば1秒程度に設定された予備制動カウントアップ所定値CNT0 以上になると、同ステップS58からステップS61に移行して、前記予備制動制御フラグFPBをリセットしてしまうので、この場合も、これ以後は予備制動が行われないようになっている。
【0083】
以上より、前記車間距離センサ31が本発明の相対距離検出手段を構成し、以下同様に、車速センサ30が自車速検出手段を構成し、図7の演算処理全体が予備制動力制御手段を構成し、前記圧力センサ32、33が予備制動力実値検出手段を構成し、図7の演算処理のステップS52〜ステップS55が予備制動力抑制手段を構成し、図7の演算処理のステップS52、ステップS53、ステップS56、ステップS57が予備制動力増大手段を構成している。
【0084】
なお、前記下記実施形態では、運転者がブレーキペダルを踏込むと、予備制動流体圧を解除するものについて説明したが、緊急制動操作時には、或る程度の制動流体圧が作用していても違和感がないので、特に解除しなくともよい。
また、前記各実施形態においては、負圧ブースタ24に電磁弁5を組込むことにより、予備制動流体圧を制御するものについて説明したが、これに限定されるものではなく、別途油圧ポンプ等の流体圧源を設け、この流体圧源の流体圧を圧力制御弁等で圧力制御して制動流体圧を発生させ、これを予備制動流体圧として用いてもよい。
【0085】
また、前記各実施形態においては、マスタシリンダ25を使用してブレーキ圧を発生させる場合について説明したが、これに限定されるものではなく、ブレーキアクチュエータとして電動モータを使用して制動力を発生させる場合には、予備制動流体圧PPBに基づいて電動モータの駆動電流を制御するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の制動制御装置の一例を示す車両概略構成図である。
【図2】図1の車両に用いられた電子式負圧ブースタの断面図である。
【図3】本発明の制動制御装置の第1実施形態を示す演算処理のフローチャートである。
【図4】本発明の制動制御装置の第2実施形態を示す演算処理のフローチャートである。
【図5】本発明の制動制御装置の第3実施形態を示す演算処理のフローチャートである。
【図6】図5の演算処理に用いられる制御マップである。
【図7】本発明の制動制御装置の第4実施形態を示す演算処理のフローチャートである。
【符号の説明】
21FL〜21RRは車輪
22FL〜22RRはホイールシリンダ
23はブレーキペダル
24は電子式負圧ブースタ
25はマスタシリンダ
26はブレーキスイッチ
27はアクセルペダル
28はアクセルストロークセンサ
29は制御装置
30は車速センサ
31は車間距離センサ
32、33は圧力センサ
Claims (4)
- 車両前方の障害物に対する相対距離を検出する相対距離検出手段と、自車両の速度を検出する自車速検出手段と、前記相対距離検出手段で検出された相対距離と自車速検出手段で検出された自車速とに基づいて自車両が車両前方の障害物に接近しているときに、運転者の制動操作に先立って、予備制動を行うための制動力を制御する予備制動力制御手段と、前記予備制動力制御手段によって実際に発現する予備制動力又はそれに相当する物理量を検出する予備制動力実値検出手段とを備え、前記予備制動力制御手段は、前記予備制動力実値検出手段で検出される予備制動力又はそれに相当する物理量が所定値以上であるときにその予備制動力を変更する予備制動力変更手段を備え、前記予備制動力変更手段は、前記予備制動力又はそれに相当する物理量が所定値以上である時間を計測し、その時間が所定時間以上になったときに、その予備制動力を小さくすることを特徴とする制動制御装置。
- 前記予備制動力変更手段は、前記予備制動力又はそれに相当する物理量が所定値以上である時間を計測し、その時間に応じて前記予備制動力又はそれに相当する物理量が所定値以上であるときの予備制動力を調整することを特徴とする請求項1に記載の制動制御装置。
- 車両前方の障害物に対する相対距離を検出する相対距離検出手段と、自車両の速度を検出する自車速検出手段と、前記相対距離検出手段で検出された相対距離と自車速検出手段で検出された自車速とに基づいて自車両が車両前方の障害物に接近しているときに、運転者の制動操作に先立って、予備制動を行うための制動力を制御する予備制動力制御手段と、前記予備制動力制御手段によって実際に発現する予備制動力又はそれに相当する物理量を検出する予備制動力実値検出手段とを備え、前記予備制動力制御手段は、前記予備制動力実値検出手段で検出される予備制動力又はそれに相当する物理量が所定値以下であるときにその予備制動力を変更する予備制動力変更手段を備え、前記予備制動力変更手段は、前記予備制動力又はそれに相当する物理量が所定値以下である時間を計測し、その時間が所定時間以上になったときに、その予備制動力を大きくすることを特徴とする制動制御装置。
- 前記予備制動力変更手段は、前記予備制動力又はそれに相当する物理量が所定値以下である時間を計測し、その時間に応じて前記予備制動力又はそれに相当する物理量が所定値以下であるときの予備制動力を調整することを特徴とする請求項3に記載の制動制御装置。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000263975A JP3659146B2 (ja) | 2000-08-31 | 2000-08-31 | 制動制御装置 |
EP01306780A EP1184244B1 (en) | 2000-08-31 | 2001-08-08 | Controlling scheme for stand-by braking torque applied to automotive vehicle |
DE60123536T DE60123536T2 (de) | 2000-08-31 | 2001-08-08 | Regelverfahren für Bereitschafts-Bremsmoment, das auf ein Kraftfahrzeug wirkt |
US09/942,679 US6816768B2 (en) | 2000-08-31 | 2001-08-31 | Controlling scheme for stand-by braking torque applied to automotive vehicle |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000263975A JP3659146B2 (ja) | 2000-08-31 | 2000-08-31 | 制動制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002067903A JP2002067903A (ja) | 2002-03-08 |
JP3659146B2 true JP3659146B2 (ja) | 2005-06-15 |
Family
ID=18751455
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000263975A Expired - Fee Related JP3659146B2 (ja) | 2000-08-31 | 2000-08-31 | 制動制御装置 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6816768B2 (ja) |
EP (1) | EP1184244B1 (ja) |
JP (1) | JP3659146B2 (ja) |
DE (1) | DE60123536T2 (ja) |
Families Citing this family (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE10118707A1 (de) | 2001-04-12 | 2002-10-17 | Bosch Gmbh Robert | Verfahren zur Kollisionsverhinderung bei Kraftfahrzeugen |
US7493205B2 (en) * | 2004-06-17 | 2009-02-17 | Caterpillar Inc. | Brake control system for an electric drive vehicle |
JP3823989B2 (ja) * | 2004-08-04 | 2006-09-20 | 日産自動車株式会社 | 車両用減速補助装置 |
CN100337864C (zh) * | 2004-09-20 | 2007-09-19 | 丰田自动车株式会社 | 车辆的制动力控制装置的控制方法 |
JP2007077871A (ja) * | 2005-09-14 | 2007-03-29 | Toyota Motor Corp | 車両の制御装置 |
DE102006029979A1 (de) * | 2006-06-29 | 2008-01-03 | Robert Bosch Gmbh | Verfahren zum Betrieb einer Bremsanlage eines Kraftfahrzeuges |
DE102006032726B4 (de) * | 2006-07-14 | 2008-05-15 | Lucas Automotive Gmbh | Verfahren zum Synchronisieren von Komponenten eines Kraftfahrzeugbremssystems und elektronisches Bremssteuersystem |
US9248810B2 (en) * | 2007-08-21 | 2016-02-02 | Erland George Olofsson | Accelerator braking module |
US7866427B2 (en) * | 2008-07-08 | 2011-01-11 | GM Global Technology Operations LLC | Vehicle multi-stage integrated brake assist for a collision preparation system |
EP3540257B1 (en) * | 2013-08-15 | 2022-07-20 | Meritor Heavy Vehicle Braking Systems (UK) Limited | A method of adjusting a brake |
US9174575B2 (en) * | 2013-09-24 | 2015-11-03 | Ford Global Technologies, Llc | Driver prompting braking system and method |
US10179583B2 (en) * | 2016-03-29 | 2019-01-15 | Ford Global Technologies, Llc | Vehicle subsystem coordination and control |
FR3099461B1 (fr) * | 2019-07-30 | 2021-08-13 | Safran Landing Systems | Dispositif de freinage d’une roue |
WO2024195094A1 (ja) * | 2023-03-23 | 2024-09-26 | 三菱電機株式会社 | 鉄道車両用ブレーキ制御装置 |
Family Cites Families (24)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE2701866C2 (de) * | 1976-01-29 | 1986-04-30 | Honda Giken Kogyo K.K., Tokio/Tokyo | Steuereinrichtung für eine blockiergeschützte Fahrzeugbremsanlage |
JPS5440432A (en) | 1977-09-07 | 1979-03-29 | Nissan Motor Co Ltd | Apparatus for preventing collision of vehicle |
US5131268A (en) * | 1990-07-06 | 1992-07-21 | General Electric Company | Brake assembly including torque monitor |
DE4218484A1 (de) * | 1991-06-05 | 1992-12-10 | Akebono Brake Ind | Automatisches bremsensteuerungssystem |
JP2664829B2 (ja) | 1991-07-23 | 1997-10-22 | ティン、フシン、ウー | 自動車用自動先行制動装置 |
JPH0672297A (ja) * | 1992-08-25 | 1994-03-15 | Fuji Heavy Ind Ltd | 自動ブレーキ装置の制御方法 |
JP3064770B2 (ja) * | 1993-11-25 | 2000-07-12 | トヨタ自動車株式会社 | 車両追突防止装置 |
JPH0880822A (ja) | 1994-09-12 | 1996-03-26 | Toyota Motor Corp | ブレーキ装置 |
JP3132346B2 (ja) * | 1994-09-28 | 2001-02-05 | トヨタ自動車株式会社 | 車輌の制動装置 |
JPH08318765A (ja) * | 1995-05-25 | 1996-12-03 | Hitachi Ltd | 情報化自動車制御装置及び方法 |
US5696681A (en) * | 1995-06-05 | 1997-12-09 | Ford Global Technologies, Inc. | Brake steer vehicle dynamics control intervention |
DE19524939C2 (de) * | 1995-07-08 | 1997-08-28 | Bosch Gmbh Robert | Verfahren und Vorrichtung zur Steuerung der Bremsanlage eines Fahrzeugs |
JP3348567B2 (ja) * | 1995-07-20 | 2002-11-20 | トヨタ自動車株式会社 | 車両用制動制御装置 |
JPH1059150A (ja) | 1996-08-21 | 1998-03-03 | Kayaba Ind Co Ltd | 緊急ブレーキ支援制御装置 |
JP3358509B2 (ja) * | 1997-09-10 | 2002-12-24 | 日産自動車株式会社 | 車両用走行制御装置 |
DE19744112C1 (de) * | 1997-10-06 | 1998-10-22 | Lucas Ind Plc | Fahrzeugbremsanlage eines Kraftfahrzeuges |
DE69822319T2 (de) * | 1997-10-20 | 2005-03-17 | Renault S.A.S. | Bremsanlage und kraftfahrzeug mit vorrichtung zur automatischen abstandsregelung |
DE19749296C5 (de) * | 1997-11-07 | 2007-01-11 | Daimlerchrysler Ag | Verfahren zur Bestimmung eines Auslöseschwellenwertes für einen automatischen Bremsvorgang |
JPH11255089A (ja) * | 1998-03-12 | 1999-09-21 | Fuji Heavy Ind Ltd | 車両の自動ブレーキ制御装置 |
DE19813912A1 (de) | 1998-03-28 | 1999-09-30 | Continental Ag | Verfahren und Vorrichtung zum Einstellen bzw. Ändern des Lüftspiels zwischen Bremsbelägen und Reibflächen von Fahrzeugbremsen |
JPH11301434A (ja) | 1998-04-16 | 1999-11-02 | Toyota Motor Corp | 車輌の制動力制御装置 |
DE19900314C2 (de) * | 1999-01-07 | 2000-10-19 | Daimler Chrysler Ag | Verfahren und Vorrichtung zur Abbremsung eines Kraftfahrzeugs im Nahbereich mit einem Hindernis |
US6122588A (en) * | 1999-10-19 | 2000-09-19 | Ford Global Technologies, Inc. | Vehicle speed control with continuously variable braking torque |
DE19951423A1 (de) * | 1999-10-26 | 2001-05-03 | Wabco Gmbh & Co Ohg | Verfahren zur automatischen Abstandsregelung von Fahrzeugen |
-
2000
- 2000-08-31 JP JP2000263975A patent/JP3659146B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
2001
- 2001-08-08 DE DE60123536T patent/DE60123536T2/de not_active Expired - Fee Related
- 2001-08-08 EP EP01306780A patent/EP1184244B1/en not_active Expired - Lifetime
- 2001-08-31 US US09/942,679 patent/US6816768B2/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US6816768B2 (en) | 2004-11-09 |
US20020026273A1 (en) | 2002-02-28 |
EP1184244B1 (en) | 2006-10-04 |
JP2002067903A (ja) | 2002-03-08 |
DE60123536D1 (de) | 2006-11-16 |
EP1184244A3 (en) | 2003-08-27 |
DE60123536T2 (de) | 2007-06-21 |
EP1184244A2 (en) | 2002-03-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3473563B2 (ja) | 制動制御装置 | |
JP3659146B2 (ja) | 制動制御装置 | |
US6496768B2 (en) | Vehicular brake control apparatus and control method therefor | |
JP3666342B2 (ja) | 走行制御装置 | |
US8914191B2 (en) | Method and control circuit for controlling a braking system for motor vehicles | |
JP3800007B2 (ja) | 制動制御装置 | |
JP3929668B2 (ja) | 予ブレーキ制御装置 | |
US8210621B2 (en) | Vehicle brake device | |
JP4020232B2 (ja) | 予ブレーキ制御装置 | |
CN106240542B (zh) | 用于车辆中的线控制动系统的线控回退制动模式 | |
JPH10181579A (ja) | パッドクリアランス調整機構を備えた電動ブレーキとそのパッドクリアランス調整法 | |
JPH10157585A (ja) | 自動ブレーキ作用を実施する方法 | |
JPH08295224A (ja) | 車両用制動圧制御装置 | |
JP2001233085A (ja) | 車両減速度制御装置 | |
JP3552628B2 (ja) | 走行制御装置 | |
WO2010070738A1 (ja) | 車両挙動制御装置 | |
JP2001171497A (ja) | 車両用衝突防止装置 | |
MXPA06011654A (es) | Proceso para operar una unidad de accionamiento para un sistema de frenado de un vehiculo de motor. | |
CN113002515A (zh) | 用于车辆的制动助力的方法和系统 | |
JP4884626B2 (ja) | 自動車のブレーキシステムの制御方法 | |
JP2864745B2 (ja) | ブレーキ操作量センサのフェール検出装置 | |
JP3572448B2 (ja) | 車両用制動制御装置 | |
JP2653224B2 (ja) | 車両用ブレーキシステム | |
JP3948268B2 (ja) | 走行制御装置 | |
CN113242822B (zh) | 用于运行制动系统的方法和装置、制动系统 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040413 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040610 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20041026 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20041208 |
|
A911 | Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20041213 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20050222 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20050307 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090325 Year of fee payment: 4 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |