JP3647085B2 - カメラシステム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ストロボを使用した状態で自動的に適正露光が得られるように、ストロボの発光量の調節を行うカメラシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
上記のようなカメラシステムは従来種々提案されており、このようなカメラシステムにおいては、露光時にフィルム面に到達する光のフィルム面反射光を測定することにより適正発光量を得るいわゆるTTL調光が一般的に用いられている。このTTL調光では、図9に示すように、撮影レンズ32およびハーフミラーからなる主ミラー2を通してフィルム面9に結像した被写体像の反射光を、結像レンズ23を通して調光用センサ24により測光する。そして、測光値の積分量が所定量に達したときにストロボ発光を停止させ、発光量の制御を行うようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、TTL調光では、フィルム面の拡散反射光を利用して、被写体を間接的にぼんやりと画面内の特定の場所でのみ測光するため、被写体の大きさや構図の違いにより露出が安定せず、同じ露出で連続撮影(連写)することが難しいという問題がある。
【0004】
さらに、特開平4−331935号公報には、ストロボのメイン発光の前にプリ発光させて測光し、メイン発光時のTTL調光を補正する手法が提案されているが、被写体深度の確認等のために撮影レンズの絞りが絞り込まれた状態のままプリ発光を行うと、正確な測光が行えず、その結果正しい補正をすることができなくなったり複雑な演算が必要になったりするという問題がある。
【0005】
また、プリ発光の後に、露出オーバー等を心配してストロボ発光部の向きを被写体からずらしたような場合に、プリ発光時の測光値をそのまま使用したのでは、正しい補正をすることができない。
【0006】
【課題を解決するための手段】
そこで本発明は、プリ発光時に正確な測光を行わせ、被写体の状況や構図の違いおよびフィルムの種類に左右されることなく安定して適正露光が得られるカメラシステムを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために本発明は、ストロボのメイン発光の前にストロボをプリ発光させて測光を行うカメラシステムであって、撮影画面内の複数の領域のうち少なくとも1つの領域において複数回の測光動作を行う測光手段と、複数回行われる測光動作のうち、プリ発光の直前に行われる第1の測光動作に要する時間をプリ発光時に行われる第2の測光動作に要する時間と同じになるように、かつ第1及び第2の測光動作以外の他の測光動作に要する時間よりも短く設定するとともに、第1及び第2の測光動作により得られた測光結果を用いてメイン発光の発光量を決定する制御手段とを有する。
なお、プリ発光は、撮影レンズの絞りを開放した状態で行うように構成することが望ましい。このように構成することで、プリ発光前にレンズ絞りを絞り込んだ場合でも、一旦絞りを開放状態に戻した上でプリ発光および測光を行うようにして、正確な測光を行うようにすることができる。
【0010】
また、撮影条件が変更されたことを検出する検出手段を設け、プリ発光の後メイン発光の前に検出手段による検出が行われた場合は、改めてプリ発光を行うように構成することが望ましい。すなわち、例えば、最初のプリ発光による測光値が固定された後に、ストロボの向きや撮影モード等の撮影条件が変更されたような場合は、改めてプリ発光を行った上でメイン発光することにより、変更後の撮影条件に対応した正確な測光および適正なメイン発光の制御を行うことができる。
【0011】
なお、プリ発光は、発光強度をほぼ一定に維持するフラット発光により行うのが望ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
図1は本発明を1眼レフレックスカメラに適用して実施したストロボ制御カメラシステムの主に光学的な構成を説明した横断面図である。
【0013】
1はカメラ本体であり、この中に写真撮影に必要な光学部品、メカ部品、電気回路およびフィルムなどが収納されている。2は主ミラーであり、この主ミラー2は観察状態と撮影状態に応じて撮影光路内に斜設されたり撮影光路内から退去されたりする。また、主ミラー2はハーフミラーとなっており、撮影光路内に斜設されているときも、後述する焦点検出光学系に被写体からの光線の約半分を透過させている。
【0014】
3は撮影レンズ12〜14の予定結像面に配置されたピント板であり、4はファインダー光路変更用のペンタダハプリズムである。また、5はファインダーであり、撮影者はこのファインダー5を通してピント板3を観察することで、撮影画面を観察することができる。6,7はそれぞれ、観察画面内の被写体輝度を測定するための結像レンズと多分割測光センサであり、結像レンズ6は、ペンタダハプリズム4内の反射光路を介してピント板3と多分割測光センサ7を共役に関係付けている。
【0015】
ここで、多分割測光センサ7の機能を詳細に説明する。図2には、撮影画面上の測光エリアの分割図を示している。40は撮影画面全体を表している。41は多分割測光センサ7の撮影画面上の測光するエリア分割を表していて、E0,E1,E2,E3,E4,E5のように撮影画面を6個のエリアに分割している。このように撮影画面と共役に関係付けられた多分割測光センサ7は、撮影画面を分割してそれぞれの輝度値を測光し出力することができる。
【0016】
図1における8はシャッターである。9は感光部材であり、銀塩フィルム等より形成されている。25はサブミラーであり、このサブミラー25は、被写体からの光線を下方に折り曲げて、焦点検出ユニット26の方に導いている。
【0017】
焦点検出ユニット26内には、2次結像ミラー27、2次結像レンズ28、焦点検出ラインセンサ29等が配設されている。2次結像ミラー27および2次結像レンズ28は、焦点検出光学系を形成しており、この焦点検出光学系は、撮影光学系の2次結像面を焦点検出ラインセンサ29上に結んでいる。焦点検出ユニット26は、後述の電気回路の処理により、既知の位相差検出法により撮影画面内の被写体の焦点状態を検出して撮影レンズの焦点調節機構を制御することにより自動焦点検出装置を実現している。この自動焦点検出装置は、画面内の所定の3点の焦点状態を検出するものである。図2にその3点の位置を示している。測距点のP0,P1,P2がその位置である。
【0018】
10は公知のカメラとレンズとのインターフェイスとなるマウント接点であり、11はカメラ本体に据え付けられるレンズ鏡筒である。12〜14は撮影レンズであり、12は1群レンズであり、この1群レンズ12は光軸上を左右に可動することで、撮影画面のピント位置を調整する。13は2群レンズであり、この2群レンズ13は、光軸上を左右に可動することで、撮影画面を変倍させ、撮影レンズの焦点距離を変更させる。14は3群固定レンズである。15は撮影レンズ絞りである。
【0019】
16は1群レンズ駆動モータであり、自動焦点調節動作に従ってこのモータ16の作動を制御し、1群レンズ12を左又は右に移動させることにより自動的にピント位置を調整することができる。17はレンズ絞り駆動モータであり、このモータ17の作動を制御することにより撮影レンズ絞りを開放にしたり、絞ったりすることができる。
【0020】
18は外付けストロボであり、このストロボ18は、カメラ本体1に取り付けられ、カメラからの信号に従って発光制御を行う。また、このストロボ18は、発光部の向きを撮影レンズの光軸に無関係に変えることができる機能(バウンス機能)を有する。
【0021】
19はキセノン管であり、このキセノン管19は、電流エネルギーを発光エネルギーに変換する。20,21はそれぞれ反射板とフレネルレンズであり、これらは発光エネルギーを効率良く被写体に向けて集光する役目を有する。22はカメラ本体1と外付けストロボ18とのインターフェースとなる公知のアクシュー接点である。
【0022】
30はグラスファイバーであり、このグラスファイバー30はキセノン管19が発光した光をモニタ用のセンサ(PD1)31に導いている。センサ(PD1)31は、ストロボのプリ発光及びメイン発光の光量を直接測光しているものであり、メイン発光量の制御のために用いられる。32はキセノン管19が発光した光をモニタするセンサ(PD2)である。センサ(PD2)32の出力により、キセノン管19の発光電流を制限してストロボをフラット発光させることができる。33は、バウンス機能による外部ストロボ18の発光部の向きを検出するためのセンサである。
【0023】
なお、図1では、本発明を実現するために必要な部材の内、光学メカ部材のみ記しており、その他に電気回路部材が必要となるが、ここでは省略してある。
【0024】
図3に、本実施形態のカメラシステムの電気回路ブロック図を示しており、この図では、図1に示した部材には同符号を付している。
【0025】
MPU100は、発振器101で作られるクロックをもとに所要の演算処理動作を行う。
【0026】
EEPROM100bは、フィルムカウンタその他の撮影情報を記憶する。A/D変換器100cは、焦点検出回路105および測光回路106からのアナログ信号をA/D変換する。MPU100は、A/D変換器100cからのA/D値を信号処理することにより各種状態を設定する。
【0027】
MPU100には、焦点検出回路105、測光回路106、シャッター制御回路107、モーター制御回路108、フィルム走行検知回路109、スイッチセンス回路110および液晶表示回路111が接続されている。また、MPU100は撮影レンズ内に配置されたレンズ制御回路112との間でマウント接点10を介して信号の伝達を行い、外付けストロボ18内に配置されたストロボ制御回路102との間で、アクシュー接点22を介して信号の伝達を行う。
【0028】
ラインセンサ29は、前述したファインダー上の3つの測距点に対応した3組のラインセンサLine−L、Line−C、Line−Rから構成される公知のCCDラインセンサである。焦点検出回路105は、MPU100からの信号に従い、これらラインセンサ29の蓄積制御と読み出し制御を行って、それぞれの画素情報をMPU100に出力する。MPU100は、この画素情報をA/D変換し、周知の位相差検出法による焦点検出を行う。また、MPU100は焦点検出情報により、レンズ制御回路112と信号のやりとりを行うことによりレンズの焦点調節を行う。
【0029】
測光回路106は、画面内の各エリアの輝度信号として、前述したように画面内を6個のエリアに分割した多分割測光センサ7からの出力をMPU100に出力する。測光回路106は、被写体に向けてストロボ光をプリ発光していない定常状態とプリ発光しているプリ発光状態との双方の状態で輝度信号を出力する。MPU100はこの輝度信号をA/D変換し、撮影の露出の調節のための絞り値の演算とシャッタースピードの演算および露光時のストロボメイン発光量の演算を行う。
【0030】
シャッター制御回路107は、MPU100からの信号に従って、シャッター先幕(MG−1)、シャッター後幕(MG−2)を走行させ、露出動作を制御する。
【0031】
モータ制御回路108は、MPU100からの信号に従ってモータMを制御することにより、主ミラー2の斜設・退去(アップ・ダウン)、シャッターのチャージおよびフィルムの給送を行わせる。
【0032】
フィルム走行検知回路109は、フィルム給送時にフィルムが1駒分巻き上げられたか否かを検知し、MPU100に信号を送る。
【0033】
SW1は、不図示のレリーズボタンの第1ストロークでONし、測光およびAFを開始させる。SW2は、レリーズボタンの第2ストロークでONし、露光動作を開始させる。SW1,SW2及びその他不図示のカメラの操作部材からの信号は、スイッチセンス回路110が検知し、MPU100に送っている。
【0034】
液晶表示回路111は、図2に具体的に示すファインダー内LCD24と具体的には図示しないモニタ用LCD42の表示をMPU100からの信号に従って制御している。
【0035】
レンズ制御回路112は、レンズマウント接点10を介してMPU100と通信し、1群レンズ駆動モータ16及びレンズ絞りモータ17を動作させ、レンズの焦点調節と絞り15を制御している。35,36はそれぞれ光検出器とパルス板であり、光検出器35を介してレンズ制御回路112がパルス板36のパルス数をカウントすることにより1群レンズの位置情報を得ることができ、レンズの焦点調節を行うことができる。また、1群レンズの位置情報に基づいて、被写体の絶対距離情報をMPU100に伝達する。
【0036】
ストロボ制御回路200は、MPU100からの信号に従って、被写体に向けてストロボ光を発光させる回路であり、発光量の制御、フラット発光の発光強度及び発光時間の制御等を行う。
【0037】
201はDC/DCコンバータであり、このコンバータ201は、ストロボ制御回路200の指示により電池電圧を昇圧し、メインコンデンサC1に約300Vを蓄えることができる。
【0038】
R1/R2はメインコンデンサC1の電圧をストロボ制御回路200がモニタするために設けられた分圧抵抗である。ストロボ制御回路200は、分圧された電圧をA/D変換器202によりA/D変換することにより、コンデンサC1の電圧を間接的にモニタし、DC/DCコンバータ201を止めて、昇圧をやめさせたり、現在の充電電圧をモニタしてMPU100に伝達したりすることができる。
【0039】
203はトリガ回路であり、露光時において、MPU100の指示によりストロボ制御回路200を介してトリガを出力する。このトリガによりメインコンデンサC1に蓄えられた電荷エネルギがキセノン管19において放電され、ストロボ発光が開始される。
【0040】
204は発光停止回路である。この発光停止回路204は、前述のトリガ出力時はONして、キセノン管19の発光を開始させ、コンパレータ205またはコンパレータ206の出力及びストロボ制御回路200からの信号によりOFFして、キセノン管19の発光を停止させる。
【0041】
33は、前述のようにキセノン管19を含む発光部の向きを検出するセンサであり、このセンサ33の出力は、ストロボ制御回路200を介して読み出すことができる。
【0042】
次に、このストロボの動作を説明しながら回路を詳しく説明する。
【0043】
<フラット発光について>
ストロボ制御回路200は、D/A変換器207に所定の値を設定する。このときキセノン管19はまだ光り始めていないので、モニタセンサ32(PD2)の光電流は少なく、コンパレータ206の反転入力端子に入力されるモニタ回路209の出力は低い。よってコンパレータ206からの発光停止回路204への出力はHIとなる。
【0044】
そしてトリガを出力してキセノン管19が発光を開始すると、すぐに発光強度が上昇し、モニタセンサ32(PD2)の光電流が多くなってモニタ回路209の出力が上昇し、コンパレータ206の出力がLOWになる。
【0045】
コンパレータ206の出力がLOWになると、発光停止回路204が働き、キセノン管19の放電ループが断たれるが、ダイオードD1、コイルL1により環流ループが形成され、発光強度は瞬時に落ちないで徐々に落ちてくる。
【0046】
発光強度が落ちてくると、モニタセンサ32(PD2)の光電流は少なくなるので再びコンパレータ206の出力はHIに転じ、キセノン管19の放電ループが形成され発光強度が上昇してくる。このように、コンパレータ206の出力により短い周期で発光強度が増加減少を繰り返し、結果的にほぼ一定の発光強度で発光を継続させるフラット発光制御が行われる。
【0047】
フラット発光の終了は、ストロボ制御回路200からが直接発光停止回路204に信号が出力されることにより行われる。
【0048】
また、フラット発光の発光強度は、D/A変換器207に与えられるデジタル値に応じてコンパレータ206の非反転入力端子に入力される電圧を異ならせることで、モニタセンサ32(PD2)の光電流の動作ポイントを変化させ、所望の値に制御される。発光時間についても、所望の時間に制御される。
【0049】
<プリ発光と積分について>
プリ発光では、前述のフラット発光が所定の発光強度で所定時間行われる。
【0050】
このときモニタセンサ31(PD1)はキセノン管19の発光測光輝度を測定し、ストロボ制御回路200は積分回路211に積分開始を指示し、積分回路211はモニタ回路210からの出力によりプリ発光の積分を開始する。なお、発光停止回路204には、反転入力端子に積分回路211の出力が入力されているコンパレータ205の出力が入力されているが、これはストロボ制御回路200からの信号により無視されるように設定されていて、前述したフラット発光の制御を阻害しないようになっている。
【0051】
所定時間のプリ発光が終わると、ストロボ制御回路200は、プリ発光を積分した積分回路211の出力をA/D変換器202によりA/D変換し、積分値をデジタル値として読み込む。
【0052】
<メイン発光制御について>
MPU100は、前述のプリ発光の積分値、またプリ発光時の多分割測光センサ7からの被写体反射光輝度値等から、メイン発光量の適正積分値を求め、ストロボ制御回路200を介してD/A変換器207にその適正積分値を設定する。次にMPU100は、積分回路211を初期状態にして、トリガー回路203により発光を開始させる。
【0053】
モニタセンサ31(PD1)により測光されたキセノン管19の発光輝度は積分回路211によって積分され、積分出力が設定された適正積分値まで到達すると、コンパレータ205の出力がHIからLOWに切り替わり、発光停止回路204によって発光のストップがかかる。なお、このときはコンパレータ206の出力はストロボ制御回路200からの信号により無視されるように設定してある。このようにして、メイン発光の発光量を演算で求めた適正な発光量に制御することができる。
【0054】
次に、図4を用いてMPU100の動作フローを説明する。まず、図4(a)において、カメラの動作が開始すると、ステップ1(#01)では、入出力ポートの初期化や変数の初期化を行う。ステップ2(#02)では、レンズ11より、焦点情報や開放Fナンバー等のレンズ情報を読み出す。ステップ3(#03)では、ストロボ18よりガイドナンバーやストロボ状態等のストロボ情報を読み出す。
【0055】
次に、ステップ4(#04)では、ストロボ情報中のセンサ33の出力に基づいて、バウンス機能によるストロボ発光部の向きが変化したか否かを判別する。このとき、ストロボ発光部の向きが変化していればステップ5(#05)に進んでFELK(FEロック)フラグをクリア(=0)し、変化していなければステップ6(#06)に進む。
【0056】
ステップ6(#06)では、スイッチセンス回路110を介してSW1,SW2以外の不図示のカメラの各操作スイッチの状態を読み込み、シャッタースピードの決め方や絞りの決め方等様々な撮影モードの設定を行う。
【0057】
ステップ7(#07)では、レリーズボタンの第1ストロークのスイッチSW1がONか否かを判別し、OFFである場合はステップ8(#08)に進む。ステップ8(#08)では、測光タイマ(SW1がOFFしてから約6秒の間測光を続けるためのタイマ)がカウント中か否かを判別する。カウント中であればステップ12(#12)に進み、カウントが終了していればステップ9(#09)に進む。
【0058】
ステップ9(#09)では、SW1がOFFに変化した直後か否かを判別し、変化直後でない場合はステップ11(#11)に進んで、FELKフラグをクリアして、フローを終了する。一方、変化直後である場合はステップ10に進んで、測光タイマのカウントを開始させ、ステップ12(#12)に進む。
【0059】
ステップ12(#12)では、画面上の6つのエリアの被写体輝度値を測光回路106より得る。
【0060】
ステップ13(#13)では、上記6つのエリアの被写体輝度値より、周知のアルゴリズムにより露出量を決定し、設定された撮影モードに従ってシャッタースピードの値と絞りの値とを決定する。
【0061】
ステップ14(#14)では、FELKスイッチがONか否かを判別し、OFFのときはそのままステップ18(#18)に進み、ONのときはステップ15(#15)に進む。
【0062】
ステップ15(#15)では、プリ発光を行って測光を行う。この処理の内容は後述する。
【0063】
ステップ16(#16)では、FELKフラグをセット(=1)する。
【0064】
ステップ17(#17)では、レリーズボタンの第2ストロークのスイッチSW2がONであるか否かを判別する。OFFのときはステップ18(#18)に進んで、焦点検出動作を行う。これは前述したように焦点検出回路105による周知の位相差検出法によるものである。さらに、このステップ18では、焦点検出動作によって検出された焦点状態により、レンズ制御回路112を制御し、レンズの焦点調節を行う。
【0065】
焦点検出するポイントは、図2で説明したように画面上に3ポイントあるが、そのうちのどのポイントの被写体にピントを合わせるかは、撮影者が任意に設定できる方式でも良いし、近点優先を基本の考え方とした周知の自動選択アルゴリズム方式でも良い。
【0066】
ステップ18(#18)からはステップ2(#02)に戻り、SW1がONであるか測光タイマがカウント中である限り、ここまでのステップを繰り返す。
【0067】
ステップ17(#17)において、SW2がONのときはステップ19(#19)に進む。
【0068】
ステップ19(#19)では、プリ発光および測光を行う。このステップ19は、ステップ15(#15)と同じプリ発光測光処理用サブルーチンを用いて実行される。
【0069】
図4(b)に示す上記サブルーチンのステップ25(#25)では、FELKフラグがセットされているか否かを判別し、セットされているときはこのままサブルーチンを終了する。セットされていないときは、ステップ26(#26)に進み、レンズの絞り15の開放処理を行う。この開放処理を行うのは、被写体の深度確認等の機能によりレンズの絞り15が絞り込まれている場合があるためである。このようにプリ発光に先立って絞り15を開放しておくことにより、後のプリ発光測光を正確かつ簡単な演算で行うことができる。
【0070】
ステップ27(#27)では、ストロボ制御回路200からの情報伝達により現在のストロボのメインコンデンサC1の充電電圧情報を得るととともに、レンズ制御回路112からの情報伝達により被写体のカメラからの絶対距離情報を得る。また、測光回路106からの被写体輝度情報を得る。
【0071】
ステップ28(#28)では、得られた充電電圧情報、絶対距離情報、および被写体輝度情報に基づいてプリ発光の発光量を決定する。
【0072】
ステップ29(#29)では、決定されたプリ発光量になるように、ストロボ制御回路200に指令を出して、フラット発光によるプリ発光を制御する。
【0073】
ステップ30(#30)では、プリ発光と同時に、被写体の反射光を多分割測光センサ7によって測光する。このときの動作をさらに詳しく説明すると、プリ発光の発光する直前にも多分割測光センサ7によって被写体の輝度を測光し、プリ発光時の測光値とプリ発光直前の測光値との差を計算することによって、プリ発光の発光分のみの被写体からの反射光を得る。
【0074】
なお、プリ発光を行っているとき、ストロボ制御回路200は、キセノン管19の直接光をモニタセンサ31(PD1)で測光し、積分回路211で積分して、プリ発光終了時に積分値をA/D変換して読み込む。そして、サブルーチンを終了する。
【0075】
メインフローに復帰したステップ20(#20)では、プリ発光の積分値、プリ発光の被写体反射光測光値、および露出値等からメイン発光の適正積分値を演算する。
【0076】
ステップ21(#21)では、露光動作に先立って主ミラー2をアップさせ、サブミラー25と共に撮影光路より退去させる。
【0077】
ステップ22(#22)では、決められた露光量に基づく絞り値になるようにレンズ制御回路112に指令を出し、決められたシャッタースピード値になるようにシャッター制御回路107を駆動する。
【0078】
ステップ23(#23)では、シャッターの駆動に合わせて、露光中にストロボのメイン発光をストロボ制御回路200を介して制御する。このメイン発光は、ステップ20(#20)の演算によって求められた発光量に抑制されることとなる。
【0079】
こうして露光動作が終了すると、ステップ24(#24)では、撮影光路から退去させていた主ミラー2をダウンして撮影光路内に斜設させると同時に、レンズ絞りの開放処理を行い、モータ制御回路108とフィルム走行検知回路109とによりフィルムを1駒巻き上げ、ステップ2(#02)に戻る。
【0080】
なお、本実施形態では、FELKスイッチを操作しない場合は、露光動作の直前にレンズの絞り15を開放して、プリ発光および測光を行い、メイン発光量(適正積分値)を決定した上でメイン発光および露光動作を行うようにしている。このとき、SW2をONにしたままにした場合は、連写となり、露光直前に毎回プリ発光を行う。なお、毎回露光直前にプリ発光を行う発光動作を一括発光モードと称する。
【0081】
また、FELKスイッチを操作した場合は、露光動作とは無関係に(すなわちレリーズスイッチの操作前に)レンズの絞りを開放して、プリ発光および測光を行いメイン発光量(適正積分値)を決定し、その後SW2をONにすると、決定された発光量でのメイン発光および露光動作を行うようにしている。このとき、SW2をONにしたままにした場合は、連写となるが、露光直前の毎回のプリ発光は行わずメイン発光のみを行い、連写中のメイン発光量をすべて同じに(言い換えれば、2回目以降のメイン発光量が1回目のメイン発光量と同じになるように)制御する。なお、このように始めのプリ発光による測光値を固定して連写を行う動作をFEロックモードと称する。
【0082】
さらに、本実施形態では、ステップ4およびステップ5から分かるように、FELKスイッチを操作した後、バウンス機能によりストロボ発光部の向きを変更した場合は、FEロックモードが解除され、一括発光モードが設定される。
【0083】
なお、FEロックモードから一括発光モードへの変更は、ストロボ発光部の向きが変更された場合に限られるものではなく、レンズの交換や撮影モードの変更等、露出に影響ある撮影条件の変更によって行われるようにしても良い。
【0084】
次に、図5を用いて、本カメラシステムにおける適正メイン発光量の演算部分の演算式とフローについて説明する。
【0085】
ステップ101(S101)では、自然光下における被写体輝度を測光して、図示の式により、6つの測光エリアの重み付け平均をとる。なお、このステップ101は、図4におけるステップ12に相当するものである。
【0086】
ここで、重み付け計数であるW(i)は、ストロボ18のメイン発光制御の測光モードや自然焦点検出の測距ポイントによって変化し、例えば、図8の表図に示すように設定される。この表図から分かるように、メイン発光制御の測光モードが重み付け平均測光モードのときには、自動焦点検出の測距ポイントに重み付けをおいた重み付け平均をとっている。また、測光モードが部分測光モードのときは、測距ポイントを含む測光エリアのみに重み付け係数をかけ、他の測光エリアをすべて0にした重み付け平均の演算をしており、結果的には1つの測光エリアのEVb(i)がそのままEVbとなっている。
【0087】
また、重み付け平均を行う際には、各測光エリアの輝度値をLOG圧縮した値EVb(i)を2のべき乗をとって伸長したもので重み付け平均をとり、最後に2の底でLOG圧縮するようにしている。
【0088】
このようにして演算された値EVbは、後述のステップ109(S109)においてメイン発光適正比を演算する際に使用される。
【0089】
ステップ102(S102)では、シャッター速度優先モードや絞り優先モード等、撮影者の意思等により選択された各撮影モードや制御値等を入力する。なお、このステップ102は、図4のフローのステップ6に相当するものである。
【0090】
ステップ103(S103)では、ステップ2において入力された撮影モードや制御値と被写体輝度値EVb(i)とから、次式(1)を用いてシャッター速度TVと絞り値AVからなる露出値EVsの決定を行う。
【0091】
EVs=TV+AV …(1)
なお、露出値EVsを求めるために、ステップ101で求めた重み付け平均値EVbを用いても、周知の分割測光の演算アルゴリズムを用いても良い。
【0092】
ステップ104(S104)では、プリ発光直前の被写体輝度を測光し、ステップ101と同様な演算式を用いて重み付け平均値EVaを演算する。なお、このステップ104は、図4のフローのステップ30に相当するものである。
【0093】
ここで、ステップ1ですでに測光したにもかかわらず、ステップ104において再び測光を行うのは、SW1がONしたときの状態と、今まさに露光動作を始めようとするSW2がONしたときの状態とで、撮影者がフレーミングを変更する等して被写体の状態が変化している可能性があるからである。
【0094】
但し、ステップ104においては、後に続くプリ発光がエネルギの浪費を防ぐとともに撮影される側のまぶしさを和らげるために短時間で行われるのに合わせて、短時間で測光を行う。具体的には、図6に示すように、ステップ101(S101)では、蛍光灯の光源で撮影される場合のフリッカーの影響をなるべく少なくするために比較的長時間(例えば、10ms)の測光を行うが、ステップ104(S104)では、その後に続くプリ発光時(S108)の測光と同じ短い時間(例えば、1ms以下)で測光を行う。
【0095】
なお、ステップ104の測光とステップ108の測光とは、ストロボ発光の有無を除く両者の測光条件をできるだけ一致させるため、時間的に近接させて行うのが望ましい。
【0096】
こうして演算された被写体輝度EVaは、後述のステップ109におけるメイン発光適正比の演算に用いられる。
【0097】
次に、ステップ107(S107)では、プリ発光の制御を行うが、プリ発光の発光量はステップ105(S105)、ステップ106(S106)の手順で決定される。なお、ステップ7は、図4のフローにおけるステップ29に相当し、ステップ5は同ステップ27に相当する。また、ステップ106は、同ステップ29に相当する。
【0098】
ステップ105では、メインコンデンサC1の充電電圧Vc、被写体輝度EVaおよび被写体距離Dist を入力する。そして、ステップ106では、次式(2)を用いてプリ発光量Qを演算する。
【0099】
Q=k×F1(Vc)×F2(EVa)×F3(Dist )…(2)
ここで、第1関数F1(Vc)の値は、図7(A)に示すように、充電電圧Vcにほぼ比例して変化する。このため、充電電圧Vcが高いときにはプリ発光量Qを大きくして測光のダイナミックレンジを大きくとる一方、充電電圧Vcが低いときにはプリ発光量Qが小さくしてメイン発光時におけるエネルギ不足を防止することができる。
【0100】
また、第2関数F2(EVa)の値は、図7(B)に示すように、被写体輝度EVaがある程度低い場合およびある程度高い場合を除き、被写体輝度EVaにほぼ比例して変化する。このため、自然光下での被写体輝度EVaが高いときにはプリ発光量Qを大きくして、プリ発光による被写体反射光が自然光下での輝度に埋もれてしまうことを防止でき、被写体輝度EVaが低いときにはプリ発光量Qを小さくして、プリ発光によって被写体となる人がまぶしく感じることを防止できる。なお、被写体輝度EVaがある程度低い場合およびある程度高い場合に第2関数F2(EVa)の値を一定としているのは、ハード的にプリ発光量の増減が難しいからである。
【0101】
さらに、第3関数F3(Dist )の値は、図7(C)に示すように、被写体距離Dist がある程度近い場合およびある程度遠い場合を除き、被写体距離Dist にほぼ比例して変化する。このため、被写体距離Dist が遠いときにはプリ発光量Qを大きくして、プリ発光の光が被写体に届かず反射光が得られなくなるのを防止でき、被写体距離Dist が近いときにはプリ発光量Qを小さくして、プリ発光によって被写体となる人がまぶしく感じることを防止できる。なお、被写体距離Dist がある程度近い場合およびある程度遠い場合に第3関数F3(Dist )の値を一定としているのは、第2関数と同様の理由による。
【0102】
ステップ108(S108)では、図6に示すタイミングでプリ発光時の被写体からの反射光輝度を測光し、ステップ101,104と同様の演算式を用いて重み付け平均値を演算する。なお、ステップ108は、図4のフローにおけるステップ30に相当する。
【0103】
ステップ109(S109)では、次式(3)を用いて、プリ発光に対して適正なメイン発光の発光量を演算する。
【0104】
r=ln2 (2EVs −2EVb )−ln2 (2EVf −2EVa )…(3)
この式の第1項では、露出値(EVs)と被写体輝度測光値(EVb)を2のべき乗数をとって伸長した上で前者から後者を差し引き、最後に2の底でLOG圧縮している。この項の演算により、自然光下での被写体輝度に対して不足する露出量を演算することができる。つまり、第1項では、自然光下の輝度にストロボ光下の輝度を足して適正な露出を得るという考えで演算が行われる。また、第2項では、プリ発光時の露出値(EVf)とプリ発光直前の被写体輝度の測光値(EVa)を2のべき乗数をとって伸長した上で前者から後者を差し引き、最後に2の底でLOG圧縮している。この項の演算により、自然光下での被写体輝度を差し引いたプリ発光のみの被写体反射光輝度を演算することができる。
【0105】
そして、第1項から第2項を差し引くことにより、総合露出として適正になるためには、メイン発光の発光量をプリ発光に対してどれだけ増減させればよいかの比rを演算できる。
【0106】
ステップ101(S101)では、プリ発光を直接測光した積分値pre intを演算する。なお、ステップ101は、図4のフローにおけるステップ30に相当する。
【0107】
ステップ111(S111)では、次式(4)を用いて、メイン発光の適正積分値main intを演算する。
【0108】
main int=pre int+r+TV−t pre+c…(4)
なお、この式で用いられる変数は、すべてLOG圧縮した数である。この式および図6からから分かるように、メイン発光(閃光発光)の発光量は、プリ発光の発光強度(pre int−t pre)にステップ109で求めた比rを足した値の発光強度(実際にはプリ発光のr倍の発光強度)でシャッターの開いている時間(TV)の間フラット発光させた場合の発光量に、撮影者によって設定された調光補正量等の補正係数(c)を足した値と同じに設定される。
【0109】
ステップ112(S112)では、ステップ111で求められた適正積分値に基づいてメイン発光の発光量を制御する。なお、このステップ112は、図4のフローにおけるステップ23に相当する。
【0110】
このように本実施形態のカメラシステムでは、プリ発光を可変にしているため、撮られる人にまぶしさを感じさせないプリ発光測光を実現することができ、また、ストロボの直接光を測光してメイン発光量が適正積分値になるように制御しているため、被写体の状況や構図の違いおよびフィルムの種類に左右されることなく安定して適正露光を得られる。
【0111】
また、FEロックモードを選択してレリーズボタンを押し続ければ、一定のストロボ発光量(つまりは同じ露出)で連写することができる。
【0112】
しかも、FEロックモードを選択した後露出動作の前に撮影条件を変更する操作をした場合には、一括発光モードに変更してプリ発光測光をやり直すようにしているので、変更後の撮影条件に対応した適正な露光を得ることができる。
【0113】
なお、本発明は、フィルム以外の画像記録媒体を用いるカメラシステムにも適用でき、磁気以外の方法で撮影情報が書き込める画像記録媒体を用いるカメラシステムにも適用できる。
【0114】
また、本発明は、以上の実施形態および変形例、またはそれら技術要素を必要に応じて組み合わせて用いてもよい。
【0115】
しかも、本発明は、一眼レフカメラ、レンズシャッタカメラ、ビデオカメラ等、種々の形態のカメラ、さらにはカメラ以外の光学機器やその他の装置、さらにはそれらカメラや光学機器やその他の装置に適用される装置またはこれらを構成する要素に対しても適用できる。
【0116】
(実施形態と請求の範囲との関係)
上記実施形態におけるMPU100,ストロボ制御回路200,メインコンデンサC1,キセノン管19および発光停止回路204等は、請求の範囲にいうプリ発光およびメイン発光を行うストロボを構成する。また、実施形態における多分割測光センサ7および測光回路106は、請求の範囲における測光を行う手段に相当する。
【0117】
上記実施形態におけるセンサ33は、請求項3にいう撮影条件の変更を検出する検出手段に相当する(なお、上記実施形態における図4のステップ5(#05)およびステップ12(#12)は、プリ発光の再発光に相当する処理である)。
【0118】
なお、以上が本発明の各構成と実施形態の各構成の対応関係であるが、本発明はこれら実施形態の構成に限られるものではなく、請求項に示した機構または実施形態の構成が持つ機能が達成できる構成であればどのようなものであってもよい。
【0119】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のカメラシステムでは、プリ発光より前に複数回測光を行い、その複数回の測光動作のうち、プリ発光の直前に行われる第1の測光動作に要する時間をプリ発光時に行われる第2の測光動作に要する時間と同じになるように、かつ第1及び第2の測光動作以外の他の測光動作に要する時間よりも短く設定するとともに、第1及び第2の測光動作により得られた測光結果を用いてメイン発光の発光量を決定する。このため、被写体の状況や構図の違いおよびフィルムの種類に左右されることなく安定して適正露光が得られる。
また、プリ発光のエネルギの浪費を防ぐとともに、撮影される側のまぶしさを和らげることができる。
また、撮影レンズの絞りを開放状態した上でプリ発光および測光を行うようにすれば、プレビュー時にレンズ絞りを絞り込んだような場合でも、プリ発光による測光を正確に行うことができる。
【0120】
さらに、プリ発光の後メイン発光の前に撮影条件が変更された場合には、改めてプリ発光を行うようにすることで、例えば、最初のプリ発光による測光値が固定された後に、ストロボの向きや撮影モード等の撮影条件が変更されたような場合でも、変更後の撮影条件に対応した正確な測光および適正なメイン発光の制御を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態であるカメラシステムの光学系概念図である。
【図2】上記カメラシステムのファインダーの図である。
【図3】上記カメラシステムの電気回路のブロック図である。
【図4】上記カメラシステムの制御フローチャートである。
【図5】上記カメラシステムの制御フローチャートである。
【図6】上記カメラシステムの動作概念図である。
【図7】上記カメラシステムの制御用関数を示すグラフ図である。
【図8】上記カメラシステムにおける測光方法を示す表図である。
【図9】従来のTTL調光の光学系概念図である。
【符号の説明】
7 多分割測光センサ
19 キセノン管
31 モニタセンサ
C1 メインコンデンサ
Claims (4)
- ストロボのメイン発光の前に前記ストロボをプリ発光させて測光を行うカメラシステムであって、
撮影画面内の複数の領域のうち少なくとも1つの領域において複数回の測光動作を行う測光手段と、
前記複数回行われる測光動作のうち、前記プリ発光の直前に行われる第1の測光動作に要する時間を前記プリ発光時に行われる第2の測光動作に要する時間と同じになるように、かつ前記第1及び第2の測光動作以外の他の測光動作に要する時間よりも短く設定するとともに、前記第1及び第2の測光動作により得られた測光結果を用いて前記メイン発光の発光量を決定する制御手段とを有することを特徴とするカメラシステム。 - 前記制御手段は、前記プリ発光を撮影レンズの絞りを開放した状態で行うことを特徴とする請求項1に記載のカメラシステム。
- 撮影条件が変更されたことを検出する検出手段を有し、
前記制御手段は、前記撮影条件の変更に応じて前記プリ発光を再度行うことを特徴とする請求項1又は2に記載のカメラシステム。 - 前記撮影条件が、前記ストロボの発光部の向き、撮影レンズの交換及び撮影モードの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項3に記載のカメラシステム。
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