JP3625686B2 - 化合物半導体エピタキシャルウエハとその製造方法及び、これを用いて製造される発光ダイオード - Google Patents
化合物半導体エピタキシャルウエハとその製造方法及び、これを用いて製造される発光ダイオード Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、化合物半導体エピタキシャルウエハとその製造方法および、これを用いて製造される発光ダイオード(以下「LED」)に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体結晶を構成材料とするLEDは表示用素子として現在幅広く用いられている。特にIII−V族化合物半導体の殆どは、LEDを製造する際の材料として用いられている。
【0003】
III−V族化合物半導体は、可視光、赤外光の波長に相当するバンドギャップを有するために発光素子への応用がなされてきた。その中でもGaAsPはLED用として需要は大きい。LEDの特性として発光出力が最も重要であり、かかる観点からの品質の向上が要求されてきた。
【0004】
以下にGaAs1−xPx(0.45≦x<1)をエピタキシャル層とした場合を考察する。GaAs1−xPx(0.45≦x<1)を発光層とするLEDは、発光効率を上げるため、アイソエレクトロニックトラップとして窒素(N)をドープして光出力を10倍程度向上させている。
【0005】
一般には石英製のリアクタを用いた気相成長法により、n型の層だけ成長した後に、発光層表面に亜鉛(Zn)を拡散してp型の層を形成してpn接合を形成し、これにより安定にLEDを得るようにしている。
【0006】
図2にGaAsPエピタキシャルウエハの一般的な構造を示す。例として単結晶基板がGaPである場合を説明する。図2において、n型のGaP単結晶基板20上に、基板と同一組成のホモ層24、基板と最上層の格子定数の差を緩和するために混晶比xを連続的に1.0〜x0まで変化させたGaAs1−xPxグレード組成層21、GaAs1−x0Px0一定組成層22、窒素(N)をドープしたGaAs1−x0Px0低キャリア濃度一定組成層23を順次エピタキシャル成長した構造を有している。
【0007】
エピタキシャルウエハの最上層である低キャリア濃度一定組成層23が発光層となり、LEDの発光波長を得るための一定組成x0をもち、窒素(N)と、n型のドーパントであるテルル(Te)又は硫黄(S)を所定のキャリア濃度になるようにドープされている。通常は赤色発光(波長650nm)用として、x0=約0.55である。
【0008】
窒素(N)はGaAsP中にドープされると発光センターとなるアイソエレクトロニックトラップとなる。アイソエレクトロニックトラップは電気的には不活性でキャリア濃度には寄与しない。発光層に窒素(N)をドープすることで発光効率を約10倍高めている。
【0009】
気相成長法としてはハイドライド法が一般的である。キャリアガスとしては水素が一般的である。III族原料としては金属Gaを用いる。塩酸ガスHClと反応させGaClとして供給される。
【0010】
V族原料は水素化物が使われ、アルシンAsH3、フォスフィンPH3が使用される。
【0011】
一般には気相成長では上記のエピタキシャル層はすべてn型であり、その後の加工工程で拡散によりエピタキシャル層表面から窒素(N)をドープした一定組成層に4〜10μm程度の深さまで高濃度にZnを拡散してp型の層を形成する。
【0012】
拡散法ではp型の層のキャリア濃度が高いため、良好なオーミック接触を安定に得ることができる。しかし、拡散の熱ダメージによりエピタキシャル層の結晶の品質が低下し、またp層の光吸収の増加により、LEDの光出力の低下を招いていた。
【0013】
ここで、発光層の結晶の完全性が破壊されるのを最小限にとどめ、注入されたキャリアの寿命を長くして高光出力のLEDを得るためには、キャリア濃度を3.5〜8.8×1015cm−3にすれば良い(特公昭58−1539号公報)。
【0014】
さらにキャリア濃度を3×1015cm−3以下にすれば、光出力の向上と長寿命化が同時に実現できる(特開平6−196756号公報)。
【0015】
発光層以外のエピタキシャル層はLED化したときの抵抗を低減するために、0.5〜30×1017cm−3程度のキャリア濃度とすることが一般的である。
【0016】
これ以下ではLEDの順方向電圧の増加を招き、これ以上であれば、キャリア濃度の増加に従い結晶欠陥が増加して発光した光が吸収され、LEDの光出力の低下を招く。
【0017】
一方、pn接合部のN濃度もLEDの光出力に重要である。本発明者等の検討ではpn接合部のN濃度は、通常0.6〜5×1018cm−3であることが、LEDの高光出力に必要である(特開平8−335716号公報)。
【0018】
上記のように通常は気相成長した直後のエピタキシャルウエハはエピタキシャル層、GaP基板の両方ともn型の電導型を持つようになっている。
【0019】
気相成長中にpn接合を形成できることは、結晶欠陥の少ない良好なpn接合が得られ、高い光出力のLEDが得られることが期待できる。最近では、さらに高い光出力がLEDに要求されるようになり、単純な気相成長法でpn接合を形成するだけでは光出力の向上は限界に達していた。
【0020】
発光ダイオードの断面構造を示す図3の例で考えれば一般にLEDチップ化するために図2の一定組成層23にZnを拡散して、pn接合17を形成している。
【0021】
発光はエピタキシャル層表面側に近いpn接合で生じ、発光した光の多くはp層を通してLEDチップの外に取り出される。したがって、LEDの光出力を高めるためには、特にp層の光の吸収をできるだけ抑えて、p層からの光の取り出し効率を上げればよい。
【0022】
p層を気相成長中に同時に成長させることは前述の通り既に知られているが、従来はp層にアンモニアガスを用いて窒素(N)をドープしている。p層はキャリア濃度が高いため、光吸収量は大きい。
【0023】
さらに、窒素(N)がドープされると結晶は窒素(N)が形成する深い順位や、窒素(N)のドーピングよって生じた結晶欠陥によって光吸収量が増加する。
【0024】
このため、LEDの光出力を向上させるためにはp層での光吸収を減少させればよく、先の出願(特開平8−335715号)で、本発明者等は気相成長法によってp層を形成することを提案している。そして、p層内にはpn接合部と同じ量のNドープ量か、全くドープしないかのどちらでも良いことを示している。
【0025】
また、特開平2−94557号公報では、p層内での光吸収を抑えるために、pn接合から離れたp層をNドープなしとすることで、LEDの光出力を3〜5%向上させることが記載されている。しかし、光出力の向上は小さく、本発明者が再現の実験をしても、その効果はほとんど見られなかった。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、本発明の目的は、更に高光出力を実現し得るLED及び、その材料となる少なくともガリウム(Ga)を構成元素とするエピタキシャル層を有するエピタキシャルウエハとその製造方法を提供することにある。
【0027】
また、本発明の目的は、特にGaAs1−xPx(0.45≦x<1)、またはGaPであるエピタキシャルウエハとその製造方法を提供することにある。
【0028】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、上記課題を解決すべく鋭意検討の結果、Si濃度を抑制したままp層内にN濃度をpn接合部以下に減じた層を設けることで従来の問題が解決できることを見いだした。
【0029】
より詳細には、pn接合はホモ接合として良質の接合とし、光を外部に取り出し易くするためにp層内のN濃度をpn接合から1μm以上離れたp層内にN濃度を低減した部分を設けることで解決できることがわかった。
【0030】
かかる構造は、あらかじめn型の層のみで、エピタキシャル成長した後、エピタキシャル層表面にZnを拡散することでも実現できる。より安定に製造するためにn層のみならず、p層を気相成長中に形成することが有効である。同時にこれにより、p層内にN濃度を低下させた層を容易に製造可能である。
【0031】
p型ドーパントとしてはZn、Mg、Be、Cd等があるが、その毒性からZnやMgが有用である。ドーピングガスとしては同じドーパント金属の有機金属ガスを用いることで容易にドープできる。
【0032】
上記趣旨に従う本発明のエピタキシャルウエハの構成は、第1に単結晶基板上に少なくともガリウム(Ga)を構成元素の一つとするエピタキシャル層が形成されたエピタキシャルウエハであって、pn接合部分には少なくとも窒素がドープされ、前記pn接合から少なくとも1μm以上離れたエピタキシャル層表面側に前記pn接合部の窒素濃度より減少した領域を2μm以上有することを特徴とする。
【0033】
好ましくは第1の特徴において、前記pn接合部分はGaAs1−xPx(0.45≦x<1)、またはGaPであって、p層内に少なくとも窒素がドープされ、かつ窒素濃度が該pn接合部の窒素濃度の90%以下である部分を有することを第2の特徴とする。
【0034】
さらに好ましくは、前記特徴において、前記p層内にあって、窒素濃度が前記pn接合部のn層の窒素濃度の50%以下である部分を有することを第3の特徴とする。
【0035】
また、好ましくは前記特徴において、前記pn接合部を形成するn層側のキャリア濃度は、0.5〜10×1015cm−3であり、かつ前記pn接合部の窒素濃度は0.3〜9×1018cm−3であることを第4の特徴とする。
【0036】
さらに又、前記特徴のいずれかにおいて、前記p層のキャリア濃度は0.3〜30×1018cm−3であり、該p層の厚さは4〜300μmであることを第6の特徴とする。
【0037】
また、好ましくは前記特徴において、エピタキシャル層表面側の電導型はp型であって、キャリア濃度は1〜30×1018cm−3であることを特徴とする。
【0038】
さらに、好ましくは前記特徴において、前記単結晶基板はGaPであることを特徴とする。
【0039】
さらに又、好ましくは前記特徴において、前記単結晶基板はGaAsであることを特徴とする。
【0040】
さらに、本発明に従う発光ダイオードは、前記特徴を有して構成されるエピタキシャルを用いて製造されたことを特徴とする。
【0041】
また、前記いずれかの特徴を有するエピタキシャルウエハの製造方法は、前記エピタキシャル層を気相成長法により成長し、p型ドーパントの有機金属化合物をドーピングガスとして前記p層を形成し、さらに、前記p層の形成中にアンモニアガスの供給量を減少させることで窒素濃度を減少させることを特徴とする。
【0042】
さらに又、前記いずれかの特徴を有するエピタキシャルウエハの製造方法は、前記エピタキシャル層をハイドライド法により成長し、p型ドーパントの有機金属化合物をドーピングガスとして前記p層を形成し、さらに、前記p層の形成中にアンモニアガスの供給量を減少させることで窒素濃度を減少させることを特徴とする。
【0043】
本発明の更なる特徴は、以下の図面を参照して説明する発明の実施の形態の記載から明らかとなる。
【0044】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に従うエピタキシャルウエハ及び、これを用いて製造される発光ダイオードの具体的実施の態様を図に従って詳細に説明する。なお、図において、同一又は類似のものには、同一の参照番号を付して説明する。
【0045】
図1は、本発明に従うエピタキシャルウエハの一構成を示す図である。図1において、単結晶基板10に成長されるエピタキシャル層は少なくともガリウム(Ga)を構成元素の一つとして成長される。
【0046】
一般にLED用として需要が大きいのは、エピタキシャル層がGaAs1−xPx(0≦x≦1)またはGaPであるが、代表例としてpn接合がGaAs1−xPx(0.45≦x<1)である場合について述べる。
【0047】
単結晶基板10は通常GaP又はGaAsの何れかが選択される。pn接合を形成するn層13が間接遷移型のバンドギャップを持つGaAs1−xPx(0.45≦x<1)からなる場合は、単結晶基板10はGaPであることが、LEDの発光色に対して透明であり、高い光出力を得るために好ましい。
【0048】
GaAs1−xPx(0.45≦x≦1)エピタキシャル層を、組成の観点から見た場合、通常、少なくともグレード組成層11及び一定組成層12を有することが一般的である。
【0049】
単結晶基板10とエピタキシャル層の格子定数の差が大きいため、グレード組成層11を用いることでより結晶欠陥の少ない一定組成層12を得ることができる。このほか、単結晶基板10と同じ結晶であるホモ層14は特に形成しなくとも可能である。しかし、ミスフィット転位の発生を抑制するために、0.1〜100μm、好ましくは0.5〜15μmのホモ層14を形成した方が安定に高輝度が得られるので好ましい。
【0050】
グレード組成層11の層厚は、好ましくは2〜100μm、より好ましくは10〜35μmである。さらに、グレード組成層11のキャリア濃度は、0.5〜30×1017cm−3、好ましくは1×1017cm−3以上で30×1017cm−3以下であり、平均で1〜10×1017cm−3の高キャリア濃度領域であることがLED化した時の順方向電圧を下げ、良好な結晶性が得られるので好ましい。
【0051】
キャリア濃度は30×1017cm−3以上であれば、結晶性が悪化してエピタキシャル層表面に結晶欠陥が発生したり、LEDの光出力の低下等の問題が生じ好ましくない。
【0052】
グレード組成層11は、連続的な組成変化だけでなく、複数の階段状の組成変化であってもエピタキシャル層の比抵抗は主にキャリア濃度で決定されるために効果は同じである。
【0053】
n層内の一定組成層12に隣接してpn接合17が形成される。pn接合17を形成するn層側が間接遷移型のバンドギャップをもつGaAs1−xPx(0.45<x<1)からなる場合は、pn接合のn層側は低キャリア濃度領域13となる。
【0054】
低キャリア濃度領域13は、平均キャリア濃度が10×1015cm−3以下が好ましいが、0.5×1015cm−3以下になるとキャリア濃度の制御が困難となったり、比抵抗が高くなってLEDの順方向電圧の増加を招くことがある。したがって、高光出力を得ることができ、しかも電気特性が安定するために最も好ましい低キャリア濃度領域13の平均キャリア濃度は0.5〜10×1015cm−3である。
【0055】
低キャリア濃度層13の層厚は1〜100μm、好ましくは1〜50μmで、更に好ましくは1〜25μmである。100μmを超えると低キャリア濃度による抵抗の増大で順方向電圧の増加を招き好ましくない。
【0056】
グレード組成層11と低キャリア濃度層13との間にある、低キャリア濃度層13以外の一定組成層12の領域は、グレード濃度組成層11と同じ高キャリア濃度領域15の範囲であることが、グレード組成層11に対すると同様の理由により好ましい。この領域の層厚は3〜50μmであり、成長時間が長くなるので5〜20μmとすることが更に好ましい。
【0057】
一定組成層12の組成はミスフィット転位等の結晶欠陥をできるだけ抑制するため、できる限り一定であることが望ましいが、組成±0.05以内好ましく±0.02以内の変動とする。
【0058】
本発明は、少なくとも窒素(N)がドープされたpn接合から1μm以上離れたp層30内に、即ちエピタキシャル層表面側において、pn接合部17の窒素濃度より減少した領域を設けることを特徴とする。
【0059】
これにより、窒素(N)のアイソエレクトロニックトラップによる光の吸収を防ぎ、更にSi不純物のドープを防ぐことで、Si不純物による深い順位による光吸収を抑え、発光した光に対して透明度を増すことが可能である。したがって、より高光出力を得ることが可能である。
【0060】
pn接合部分のN濃度は0.3〜9×1018cm−3であることが好ましい。従来より範囲が広くなるのはp層内での光吸収量が抑えられるためである。さらに、0.7〜5×1018cm−3であれば、高光出力が得られ、一層好ましい。
【0061】
pn接合17から1μm以上、好ましくは2μm以上離れたp層内では少なくとも窒素(N)がドープされたN濃度が減じられている層32が2μm以上含まれる。
【0062】
このキャリア濃度が低減された層32のN濃度はpn接合部分のN濃度の90%以下であれば効果は得られるが、好ましくは50%以下、更に好ましくは20%以下であれば、より透明度が増加して好ましい。下限は特に限定されず、窒素ドーピングガスが供給されていればよいが、通常N濃度は0.1%以上、好ましくは0.5%以上であればよい。
【0063】
N濃度が減じられた層32のSi濃度は、0.8×1016cm−3以下であれば良く、0.4×1016cm−3以下であれば光の透過が良くなり更に好ましい。
【0064】
またN濃度が減じられた層32がp層30内に存在すれば、窒素(N)がドープされない層あるいは、窒素(N)が前記範囲以外にドープされている層がp層内に含まれることが可能である。
【0065】
p層30の層厚は4〜300μmあれば良いが、好ましくは6〜200μm以上、更に好ましくは6〜80μmあればさらに高光出力が得られるので好ましい。p層30のキャリア濃度は0.1〜70×1018cm−3、更に好ましくは0.1〜40×1018cm−3であることが必要であり、特にエピタキシャル層表面のP層のキャリア濃度は1〜40×1018cm−3であれば、オーミック電極を安定に得やすいのでさらに好ましい。
【0066】
p層30内のキャリア濃度は70×1013cm−3越えると結晶欠陥が生じて光の吸収が生じるので好ましくない。
【0067】
前記のエピタキシャルウエハの製造に当たっては、複雑なエピタキシャル層構造を製造できる気相エピタキシャル成長法の中から選択される。具体的にはハロゲン輸送法または有機金属気相成長法(MOCVD)のいずれかが選択される。
【0068】
ハロゲン輸送法は高純度のエピタキシャル層が得られ、量産性に富むことから有利であり、特にハイドライド法が一般的である。
【0069】
窒素(N)をドープする方法はアンモニアガスを用いることが一般的である。ドープされるN濃度はアンモニア供給量に比例する。したがって、N濃度を減じた層32を形成するためには、エピタキシャル成長条件を適当に変化させても可能であるが、アンモニア供給量を減ずることで容易に達成できるので好ましい。
【0070】
n型のN濃度を減じた層32を成長した後で、Znを拡散してもp層は形成できる。その場合、拡散深さがウエハ全面で一定となる等、その制御性が少ないことが問題である。
【0071】
p型ドーパントとしてはZn、Mg、Cd、Be等があるが、毒性からCdとBeは好ましくない。高光出力が得られ、有害性も少ないことからZnまたはMgが選択される。ドーパントガスとしては高純度の原料が得られ、使いやすいことからZnはジエチル亜鉛(C2H5)2Zn、Mgならシクロペンタジエニルマグネシウム(C5H5)Mg(またはCp2Mg)などの有機金属化合物が使用される。
【0072】
特にドーパントをMgにすれば、より容易に5×1018cm−3以上の高濃度にドープしやすいのでさらに好ましい。
【0073】
N濃度測定にはセカンダリー・イオン・マス・スペクトロメトリー
(Secondary Ion Mass Spectrometry、以下略してSIMS)が実用的でよい。エピタキシャル層内のキャリア濃度プロファイルの測定方法は、エピタキシャル層を斜めに研磨した後、ショットキーハリアダイオードをその表面に作製し、C−V法によって測定できる。
【0074】
また日本バイオ・ラッド・ラボラトリー社のセミコンダクタ・プロファイル・プロッタPN4300の様に、直接エピタキシャル層を電解液でエッチングしながら測定する方法でも同様に測定できる。
【0075】
【実施例】
GaP基板および高純度ガリウム(Ga)を、Ga溜め用石英ボ−ト付きのエピタキシャル・リアクタ−内の所定の場所に、それぞれ設置した。
【0076】
GaP基板は硫黄(S)が3〜10×1017原子個/cm3添加され、直径50mmの円形で、(100)面から[001]方向に10゜偏位した面をもつGaP基板を用いた。
【0077】
これらを、同時にホルダー上に配置した。ホルダーは毎分3回転させた。以下は標準状態に換算したガスの流量単位としてSCCMを用いて説明する。
次に窒素N(N2)ガスを前記リアクタ−内に15分間導入し、空気を充分置換除去した後、キャリヤ・ガスとして高純度水素(H2)を9600SCCM導入し、N2の流れを止め昇温工程に入った。
【0078】
上記Ga入り石英ボ−ト設置部分及び、GaP単結晶基板設置部分の温度が、それぞれ800℃及び930℃で一定に保持されていることを確認した後、尖頭発光波長649±10nmのGaAs1−xPxエピタキシャル膜の気相成長を開始した。
【0079】
最初、濃度50ppmに水素ガスで希釈したn型不純物であるジエチルテルル((C2H5)2Te)を15SCCM導入し、周期律表第III族元素成分原料としてのGaClを、369SCCM生成させるため高純度塩化水素ガス(HCl)を上記石英ボ−ト中のGa溜に毎分369cc吹き込み、Ga溜上表面より吹き出させた。
【0080】
他方周期律表第V族元素成分として、H2で濃度10%に希釈したりん化水素(PH3)を毎分737SCCM導入しつつ、20分間にわたり、ホモ層10としての第1層であるGaP層をGaP単結晶基板上に成長させた。
【0081】
次に、(C2H5)2Te、HCl、PH3の各ガスの導入量を変えること無く、H2で濃度10%に希釈したひ化水素(AsH3)の導入量を、0SCCMから毎分60SCCMまで徐々に増加させ、同時にGaP基板の温度を930゜Cから870゜Cまで徐々に降温させ、90分間にわたり、第2のGaAs1−xPxエピタキシャル層を第1のGaPエピタキシャル層上にグレード層11として第2層を成長させた。
【0082】
次の30分間は、(C2H5)2Te、HCl、PH3、AsH3の導入量を変えることなく即ち、それぞれ15SCCM,369SCCM,737SCCM,603SCCMに保持しつつ、第3のGaAs1−xPxエピタキシャル層を一定組成層12の一部として、第2層のGaAs1−xPxエピタキシャル層上に成長させた。
【0083】
次の20分間は(C2H5)2Te、HCl、PH3、AsH3の導入量を変えることなく導入しながら、これにNアイソ・エレクトロニック・トラップ添加用として214SCCMの高純度アンモニア・ガス(NH3)を添加して第4のGaAs1−xPxエピタキシャル層を第3のGaAs1−xPxエピタキシャル層上に一定組成層12である低キャリア濃度層13として成長させた。
【0084】
次の10分間は(C2H5)2Te、HC1、PH3、AsH3、NH3の導入量を変えることなく、p型ドーパンントを供給するために25℃に一定に保温された(C2H5)2Zn入りのボンベにH2ガスを50SCCM導入して(C2H5)2Zn蒸気を含ませて、そのH2ガスを導入して、第5のp型のGaAs1−xPxエピタキシャル層を第4のGaAs1−xPxエピタキシャル層上に成長させた。
【0085】
次の40分間は(C2H5)2Te、HC1、PH3、(C2H5)2Znの導入量を変えることなく、NH3を21SCCMまで最初に一気に減少させた後一定にして、第6のp型のGaAs1−xPxエピタキシャル層を第5のGaAs1−xPxエピタキシャル層上に成長させて、気相成長を終了した。
【0086】
このように成長された第1〜6のエピタキシャル膜の膜厚はそれぞれ4μm、38μm、13μm、9μm、5μm、18μmであった。
【0087】
エピタキシャル層を約1゜斜めに研磨してその表面にショットキーバリアダイオードを作製して測定した。
【0088】
測定した第1〜3の層のキャリア濃度は2〜3×1017cm−3であり、第4層は低キャリア濃度層13に対応し、そのキャリア濃度は3×1015cm−3であった。
【0089】
p層のキャリア濃度は、日本バイオ・ラッド・ラボラトリー社のセミコンダクタ・プロファイル・プロッタPN4300によって測定した。第5〜6層のp層キャリア濃度は、7×1018cm−3であった。N濃度が減じられた第6層であって、エピタキシャル層表面のp層のキャリア濃度は6×1018cm−3であった。
【0090】
続いて、図3に示したように真空蒸着により電極18の形成等を行って300μm×300μm×280μm(厚さ)の角柱型発光ダイオードを形成し、エポキシコートなしで測定を行なった。
【0091】
5チップについて、順方向電圧が1.9±0.1Vで光出力は89で、ピーク波長は649nmであった。さらに、SIMS分析をしてSi濃度とN濃度を測定した。第6の層内のSi濃度はpn接合部分で0.7×1015cm−3、第6の層内で0.8×1015cm−3であり、N濃度はpn接合部分で1.6×1018cm−3、第6の層内で0.16×1018cm−3であった。
【0092】
【比較例1】
第5の層を60分成長し、第6層を成長しない以外の条件はすべて実施例に同じで気相成長を終了した。エピタキシャル膜の第1、第2、第3、第4、第5のエピタキシャル層の膜厚はそれぞれ5μm、39μm、14μm、8μm、22μmであった。
【0093】
第6の層を除いて、第1〜5の層のキャリア濃度は実施例1と同様に測定したところ同じ値であった。次いで、実施例1と同様に発光ダイオードを形成して、エポシキコートなしで測定した。
【0094】
5チップについて、順方向電圧1.9±0.1Vで光出力は74で、ピーク波長は649±1nmであった。SIMS分析をして、Si濃度とN濃度を測定した。Si濃度はpn接合部分および第5の層内で0.7×1015cm−3であり、pn接合部分および第5の層内で1.6×1018cm−3であった。
【0095】
【比較例2】
第4の層を5分間成長し、第6の層でアンモニアの供給量を0SCCMにした以外はすべて実施例に同じで、気相成長を終了した。エピタキシャル膜の第1〜6のエピタキシャル層の膜厚はそれぞれ5μm、38μm、12μm、9μm、5μm、19μmであった。
【0096】
第1〜6の層のキャリア濃度は実施例1と同様に測定して、同じであった。
実施例1と同様に発光ダイオードを形成して、エポシキコートなしで測定した。5チップについて、順方向電圧1.9±0.1Vで光出力は80で、ピーク波長は649±1nmであった。
【0097】
SIMS分析をして、Si濃度とN濃度を測定した。Si濃度はpn接合部分で0.6×1015cm−3、第6の層内では3×1016cm−3と高い濃度が検出され、N濃度はpn接合部分で1.7×1018cm−3、第6の層内では、検出限界以下の濃度であった。
【0098】
【発明の効果】
以上図面に従い実施の形態を説明したように、本発明によれば、GaAsPエピタキシャルウエハにおいて、pn接合から少なくとも1μm以上離れたエピタキシャル層表面側にpn接合部の窒素濃度より減少した領域を2μm以上有するように構成している。これにより発光の外部への取りだし効率が向上し、高い光出力を持つLEDを得ることが可能である。
【0099】
なお、本発明は実施の形態の説明において、半導体基板としてGaPを例にして説明したが、本発明はこれに限定されない。すなわち、GaAsであっても本発明の効果に差異は変わりはなく、高光出力のGaAsPを材料とするLED需要の今後の需要増加に貢献できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のりん化ひ化ガリウムエピタキシャルウェハの層構成の断面説明する図である。
【図2】りん化ひ化ガリウムエピタキシャルウェハの一般的層構成の断面を説明する図である。
【図3】本発明の対象とする発光ダイオードの構成の断面を説明する図である。
【符号の説明】
10 単結晶基板、 11 グレード組成層、
12 一定組成層、 13 低キャリア濃度領域、
14 ホモ層、 15 高キャリア濃度領域、
16 エピタキシャル層、 17 pn接合、
18 電極 20 GaP単結晶基板、
21 GaAs1−xPxグレード組成層、 22 GaAs1−x0Px0一定組成層、23 NドープGaAs1−x0Px0低キャリア濃度一定組成層、
24 GaPホモ層
30 p層
31 pn接合よりバンドギャップが大きい層
32 p層内のN濃度を減じた層
Claims (10)
- 単結晶基板上に少なくともガリウム(Ga)を構成元素の一つとするエピタキシャル層が形成されたエピタキシャルウエハにおいて,
pn接合部分はGaAs1-xPx(0.45≦x<1),またはGaPであって,前記pn接合部分には少なくとも窒素がドープされ,
前記pn接合から少なくとも1μm以上離れたエピタキシャル層表面側のp層内に,前記pn接合部の窒素濃度の0.1%以上であって,かつ,90%以下に減少した領域を2μm以上有することを特徴とするエピタキシャルウエハ。 - 前記p層内において、窒素濃度が前記pn接合部のn層の窒素濃度の50%以下である部分を有することを特徴とする請求項1に記載のエピタキシャルウエハ。
- 前記pn接合部を形成するn層側のキャリア濃度は、0.5〜10×1015cm-3であり、かつ該pn接合部の窒素濃度は0.3〜9×1018cm-3であることを特徴とする請求項1乃至2のいずれかに記載のエピタキシャルウエハ。
- 前記p層のキャリア濃度は0.1〜70×1018cm-3であり、該p層の厚さは4〜300μmであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のエピタキシャルウエハ。
- 前記pn接合部を形成するp層は、前記エピタキシャル層側の表面側に配置され、該p層の表面のキャリア濃度は1〜30×1018cm-3であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のエピタキシャルウエハ。
- 前記単結晶基板はGaPであることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載されたエピタキシャルウエハ。
- 前記単結晶基板はGaAsであることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載されたエピタキシャルウエハ。
- 請求項1乃至7のいずれかに記載されたエピタキシャルを用いて製造されたことを特徴とする発光ダイオード。
- 請求項1乃至7のいずれかに記載されたエピタキシャルウエハの製造方法であって、
前記エピタキシャル層を気相成長法により成長し、
p型ドーパントの有機金属化合物をドーピングガスとして前記p層を形成し、
さらに、該p層の形成中にアンモニアガスの供給量を減少させることで窒素濃度を減少させることを特徴とするエピタキシャルウエハの製造方法。 - 請求項1乃至7のいずれかに記載されたエピタキシャルウエハの製造方法であって、
前記エピタキシャル層をハイドライド法により成長し、
p型ドーパントの有機金属化合物をドーピングガスとして前記p層を形成し、
さらに、該p層の形成中にアンモニアガスの供給量を減少させることで窒素濃度を減少させることを特徴とするエピタキシャルウエハの製造方法。
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