JP3549168B2 - 再剥離用粘着剤とその粘着シ―ト類 - Google Patents
再剥離用粘着剤とその粘着シ―ト類 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3549168B2 JP3549168B2 JP31267494A JP31267494A JP3549168B2 JP 3549168 B2 JP3549168 B2 JP 3549168B2 JP 31267494 A JP31267494 A JP 31267494A JP 31267494 A JP31267494 A JP 31267494A JP 3549168 B2 JP3549168 B2 JP 3549168B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- adhesive
- peeling
- weight
- sensitive adhesive
- pressure
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Adhesive Tapes (AREA)
- Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、アクリル系共重合体を主成分とした再剥離用粘着剤と、これをシ―ト状やテ―プ状などの形態とした粘着シ―ト類とに関する。
【0002】
【従来の技術】
再剥離用粘着シ―ト類は、表面保護、マスキングなどの目的に使用される。従来より、この種のシ―ト類としては、種々の基材の片面にアクリル系粘着剤やゴム系粘着剤を塗布したものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来公知の再剥離用粘着シ―ト類は、常温において5〜50m/分程度の実用的な剥離速度での剥離が重く、また経時での粘着力の上昇性が大きく、剥離作業性に劣る問題があつた。この問題の解決のため、架橋密度を高め粘着剤の凝集力を向上させて弱粘着としたものが知られるが、このものは、貼り付け保存中に粘着シ―ト類の端部から剥がれが生じやすかつた。
【0004】
本発明は、このような事情に鑑み、実用的な剥離速度での剥離が軽く、また経時での粘着力の上昇性が小さい、剥離作業性にすぐれたものであり、しかも貼り付け保存中の端末剥がれがみられない再剥離用粘着剤と、これをシ―ト状やテ―プ状などの形態とした粘着シ―ト類を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記の目的を達成するために、鋭意検討した結果、特定の単量体構成からなるアクリル系共重合体を主成分として、これを特定のゲル分となるまで架橋構造化することにより、剥離作業性にすぐれるとともに、貼り付け保存中の端末剥がれがみられない再剥離用粘着剤とその粘着シ―ト類が得られることを見い出し、本発明を完成するに至つた。
【0006】
すなわち、本発明は、下記のa〜c成分またはこれとd成分;
a)一般式(1):CH2 =C(R1 )COOR2 (式中、R1 は水素またはメチル基、R2 は炭素数2〜14のアルキル基である)で表されるアクリル系単量体50〜94重量%
(式中、R3 は水素またはメチル基、R4 ,R5 はアルキル基であるか、
または両者が結合しこれとN原子とで複素環を構成する有機基である)で表されるN,N−ジ置換(メタ)アクリルアミド35〜5重量%
c)カルボキシル基含有単量体またはその無水物10〜1重量%
d)上記のa〜c成分と共重合可能な単量体20〜0重量%
からなる単量体混合物の共重合体を主成分とし、かつゲル分が70%以上であることを特徴とする再剥離用粘着剤と、この再剥離用粘着剤からなる層を基材の片面または両面に有することを特徴とするシ―ト状やテ―プ状などの形態とされた粘着シ―ト類とに係るものである。
【0007】
【発明の構成・作用】
本発明におけるa成分としてのアクリル系単量体は、たとえば、一般式(1)中のR2 がブチル基、イソブチル基、イソアミル基、ヘキシル基、ヘプチル基、2−エチルヘキシル基、イソオクチル基、イソノニル基、イソデシル基などのアルキル基からなるアクリル酸またはメタクリル酸のエステルが挙げられる。R2 の炭素数が2未満では粘着剤の濡れ性が低下して初期接着性が悪くなり、14を超えると接着力に劣り、いずれも好ましくない。
【0008】
このa成分としてのアクリル系単量体は、単量体全体量の50〜94重量%、好ましくは60〜90重量%の範囲で、その1種または2種以上が用いられる。50重量%未満では、アクリル系粘着剤としての性能を発揮できず、また94重量%を超えると、そのぶん後述するb,c成分の絶対量が不足し、目的とする粘着力および剥離作業性にすぐれる再剥離用粘着剤が得られない。
【0009】
本発明におけるb成分としてのN,N−ジ置換(メタ)アクリルアミドには、一般式(2)中のR4 ,R5 がいずれもアルキル基である非環状の(メタ)アクリルアミドと、同R4 ,R5 が結合しこれとN原子とで複素環を構成する環状の(メタ)アクリルアミドとが含まれ、再剥離用粘着剤の使用目的に応じて、そのいずれか一方または両方が用いられる。
【0010】
非環状の(メタ)アクリルアミドとしては、N,N−ジエチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミドなどが挙げられる。また、環状の(メタ)アクリルアミドとしては、N−(メタ)アクリロイルモルホリン、N−(メタ)アクリロイルピロリドン、N−(メタ)アクリロイルピペリジン、N−(メタ)アクリロイルピロリジン、N−(メタ)アクリロイル−4−ピペリドンなどが挙げられる。
【0011】
このb成分としてのN,N−ジ置換(メタ)アクリルアミドは、単量体全体量の35〜5重量%、好ましくは30〜8重量%、より好ましくは25〜10重量%の範囲で、その1種または2種以上が用いられる。35重量%を超えると、粘着剤の濡れ性が低下して、粘着力が低下し、5重量%未満となると、架橋構造化による粘着力と剥離作業性とのバランス特性をとりにくい。
【0012】
本発明におけるc成分としてのカルボキシル基含有単量体またはその無水物としては、たとえば、アクリル酸、イタコン酸、マレイン酸、クロトン酸などや、無水フタル酸などが挙げられ、使用目的に応じて、その1種または2種以上が適宜選択使用される。使用量は、単量体全体量の10〜1重量%、好ましくは9〜1.5重量%、より好ましくは8〜2重量%の範囲とするのがよい。10重量%を超えると、粘着性に劣り、また1重量%未満となると、凝集力が不足し、いずれもの場合も良好な粘着特性を発現させにくい。
【0013】
本発明におけるd成分としての単量体は、上記のa〜c成分の単量体と共重合可能なものであればよく、たとえば、酢酸ビニル、スチレン、(メタ)アクリル酸グリシジル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸メチル、N−ビニル−2−ピロリドンなどが挙げられる。このd成分の単量体は、必要により、単量体全体量の20重量%以下、好ましくは15重量%以下の範囲で、その1種または2種以上が用いられる。20重量%を超えると、アクリル系粘着剤としての粘着特性を発現しにくい。
【0014】
本発明のアクリル系共重合体は、上記のa〜c三成分またはこれとd成分からなる単量体混合物を、常法により、溶液重合法、塊状重合法、乳化重合法、懸濁重合法などの方法で共重合させることにより、得ることができる。
【0015】
本発明の再剥離用粘着剤は、上記のアクリル系共重合体を主成分とし、ゲル分が70%以上、好ましくは75〜95%程度となるまで架橋構造化したものである。ゲル分が70%未満では、実用的な剥離速度での剥離が重く、また経時での粘着力の上昇性が大きくて、剥離作業性に劣り、さらに再剥離用粘着剤としては致命的である剥離後の被着体への糊残りの発生という問題がある。
【0016】
なお、上記のゲル分とは、約500mgの粘着剤を試料として用意し、これを、ソツクスレ−抽出器を用い、アセトン中で50℃、4時間抽出したのち、あるいはトルエン中に室温で2日間浸漬したのち、130℃で1時間乾燥後、粘着剤の初期重量(G0)と不溶分重量(Gt)とから、〔Gt/G0〕×100(%)として、計算される値である。
【0017】
粘着剤の架橋構造化は、電子線照射や熱架橋などの手法によつてもよいが、好ましくは架橋剤を用いてこれと共重合体中に含まれるカルボキシル基などの官能基との反応を行わせる、いわゆる官能基間による架橋反応を行わせるのがよい。この目的に用いるとくに好適な架橋剤としては、多官能性エポキシ化合物と多官能性イソシアネ―ト化合物を挙げることができる。
【0018】
多官能性エポキシ化合物は、分子中に2個以上のエポキシ基を有するもので、ソルビト―ルテトラグリシジルエ―テル、トリメチロ―ルプロパングリシジルエ―テル、テトラグリシジル−1,3−ビスアミノメチルシクロヘキサン、テトラグリシジルメタキシレンジアミン、トリグリシジル−p−アミノフエノ―ルなどがある。多官能性イソシアネ―ト化合物は、分子中に2個以上のイソシアネ―ト基を有するもので、ジフエニルメタンジイソシアネ―ト、トリレンジイソシアネ―ト、ヘキサメチレンジイソシアネ―トなどがある。
【0019】
これらの架橋剤は、アクリル系共重合体の組成や分子量などに応じて、粘着剤のゲル分が前記範囲となる使用割合で、その1種または2種以上が用いられる。その際、反応を促進させるために、粘着剤に通常用いられるジブチルスズラウレ―トなどの架橋触媒を加えるようにしてもよい。
【0020】
本発明の再剥離用粘着剤には、上記成分のほか、必要により、フエノ―ル系樹脂、クマロンインデン系樹脂、ロジン系樹脂などの粘着付与剤が含まれていてもよい。また、着色剤、充填剤、老化防止剤などの他の公知の添加剤を適宜含ませることもできる。粘着剤の前記のゲル分は、これらの添加剤を含む粘着剤全体として、前記範囲内に設定されておればよい。
【0021】
本発明の粘着シ―ト類は、このような再剥離用粘着剤からなる層を、基材の片面または両面に、所望の厚さに設けて、シ―ト状やテ―プ状などの形態としたものである。基材上に設けるには、再剥離用粘着剤の溶液または分散液を、基材上に直接塗布し乾燥するか、あるいは剥離フイルムに塗布し乾燥したものを基材上に貼り合わせて転写すればよい。塗布,乾燥の工程中またはその後のエ―ジング中に、前記した架橋反応を行わせることができる。
【0022】
基材としては、オレフイン系樹脂、ポリエステル系樹脂、塩化ビニル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、ポリイミド系樹脂などのプラスチツクフイルムや、クレ―プ紙、和紙などの不織布、発泡フイルムなどの種々のものが用いられる。これらの基材は、1種または2種以上を組み合わせて使用でき、また片面または両面にコロナ処理などの表面処理を施したものであつてもよい。
【0023】
【発明の効果】
本発明によれば、表面保護、マスキングなどの各種の再剥離用の用途に対し、実用的な剥離速度での剥離が軽く、また経時での粘着力の上昇性が小さく、剥離作業性にすぐれており、しかも貼り付け保存中の端末剥がれがみられない再剥離用粘着剤とその粘着シ―ト類を提供することができる。
【0024】
【実施例】
つぎに、本発明の実施例を記載してより具体的に説明する。なお、以下において、部とあるのは重量部を意味する。
【0025】
実施例1
冷却管、窒素導入管、温度計および撹拌装置を備えた反応容器に、アクリル酸2−エチルヘキシル80部、N−アクリロイルモルホリン20部、アクリル酸3部、重合開始剤として2,2´−アゾビスイソブチロニトリル0.15部、酢酸エチル100部を入れ、60℃で12時間重合して、ポリマ―溶液を得た。
【0026】
このポリマ―溶液に、ポリマ―固形分100部に対して、テトラグリシジル−1,3−ビスアミノメチルシクロヘキサン4部を加えて、混合したのち、厚さが60μmのポリエチレンフイルム上に、塗布し、乾燥することにより、厚さが5μmの再剥離用粘着剤の層を有する粘着テ―プを作製した。またこれとは別に、剥離フイルム上に塗布し、乾燥して、ゲル分測定用のサンプルを作製し、これを用いて本文詳記の方法により再剥離用粘着剤のゲル分を測定した。
【0027】
実施例2
実施例1で得たポリマ―溶液に、ポリマ―固形分100部に対して、トリレンジイソシアネ―ト5部を加えて、混合したのち、実施例1と同様にして、厚さが5μmの再剥離用粘着剤の層を有する粘着テ―プを作製した。また、実施例1と同様にして、ゲル分測定用のサンプルを作製し、これを用いて再剥離用粘着剤のゲル分を測定した。
【0028】
実施例3
単量体組成を、アクリル酸n−ブチル80部、N−イソプロピルアクリルアミド20部、アクリル酸3部に変更した以外は、実施例1と同様にして、ポリマ―溶液を得た。このポリマ―溶液に、ポリマ―固形分100部に対して、テトラグリシジル−1,3−ビスアミノメチルシクロヘキサン1部を加えて、混合したのち、実施例1と同様にして、厚さが5μmの再剥離用粘着剤の層を有する粘着テ―プを作製した。また、実施例1と同様にして、ゲル分測定用のサンプルを作製し、これを用いて再剥離用粘着剤のゲル分を測定した。
【0029】
比較例1
単量体組成を、アクリル酸エチル20部、アクリル酸n−ブチル80部、アクリル酸5部に変更した以外は、実施例1と同様にして、ポリマ―溶液を得た。このポリマ―溶液に、ポリマ―固形分100部に対して、テトラグリシジル−1,3−ビスアミノメチルシクロヘキサン6部を加えて、混合したのち、実施例1と同様にして、厚さが5μmの再剥離用粘着剤の層を有する粘着テ―プを作製した。また、実施例1と同様にして、ゲル分測定用のサンプルを作製し、これを用いて再剥離用粘着剤のゲル分を測定した。
【0030】
比較例2
比較例1で得たポリマ―溶液に、ポリマ―固形分100部に対して、トリレンジイソシアネ―ト7部を加えて、混合したのち、実施例1と同様にして、厚さが5μmの再剥離用粘着剤の層を有する粘着テ―プを作製した。また、実施例1と同様にして、ゲル分測定用のサンプルを作製し、これを用いて再剥離用粘着剤のゲル分を測定した。
【0031】
比較例3
実施例1で得たポリマ―溶液に、ポリマ―固形分100部に対して、トリレンジイソシアネ―ト2部を加えて、混合したのち、実施例1と同様にして、厚さが5μmの再剥離用粘着剤の層を有する粘着テ―プを作製した。また、実施例1と同様にして、ゲル分測定用のサンプルを作製し、これを用いて再剥離用粘着剤のゲル分を測定した。
【0032】
以上の実施例1〜3および比較例1〜3で作製した再剥離用粘着剤の層を有する各粘着テ―プについて、以下の要領で、初期および加熱促進による経日保存後の剥離力を調べ、また経日保存後の剥離作業性、端末剥がれを調べた。結果を、各実施例および比較例で測定した再剥離用粘着剤のゲル分とともに、後記の表1(実施例1〜3)および表2(比較例1〜3)に示す。
【0033】
<剥離力>
各粘着テ―プを裁断して、20mm×100mmの大きさの試験片を作製し、この試験片を、被着体としてのステンレス板およびアクリル樹脂板に、2Kgのロ―ラを1往復させる方法で圧着し、20分放置後、23℃,65%RHの雰囲気下、剥離速度0.3m/分および30m/分の条件で、180度剥離力を測定して、表中、「A」の欄に示す初期の剥離力とした。
【0034】
また、上記同様に圧着した試験片を、50℃の雰囲気中で2日間および7日間保存したのち、上記同様にして180度剥離力を測定した。これらの測定値を、表中、「B」(2日間保存後)および「C」(7日間保存後)の欄に示す加熱促進による経日保存後の剥離力とした。
【0035】
<剥離作業性>
剥離力の測定の場合と同様に被着体に圧着した試験片について、50℃の雰囲気中で7日間保存したのち、実用的な剥離速度である30m/分の条件で、実際に手で剥離し、そのときの剥離性の良否を、以下の基準にて評価した。
○…軽い力で容易に剥離可能である
△…剥離可能であるが、強い力を必要とするため剥離作業性が非常に悪い
×…剥離途中で基材の破れが発生し剥離不可能である
【0036】
<端末剥がれ>
剥離力の測定の場合と同様に被着体に圧着した試験片について、50℃の雰囲気中で7日間保存したのち、端部からの浮きの発生を目視により観察した。その結果を、以下の基準にて評価した。
○…浮きの発生がみられない
△…端部からの浮きの発生が一部みられる
×…筋状の浮きまたは端部からの浮きの発生が大きくみられる
【0037】
【表1】
【0038】
【表2】
【0039】
上記の表1および表2の結果より、本発明の実施例1〜3の再剥離用粘着剤の層を有する各粘着テ―プは、比較例1〜3の粘着テ―プに比べて、30m/分の実用的な剥離速度での剥離が軽く、また経時での粘着力の上昇性が小さくて、剥離作業性にすぐれており、しかも貼り付け保存中の端末剥がれもみられず、再剥離用として非常に適した性能を備えていることがわかる。
【産業上の利用分野】
本発明は、アクリル系共重合体を主成分とした再剥離用粘着剤と、これをシ―ト状やテ―プ状などの形態とした粘着シ―ト類とに関する。
【0002】
【従来の技術】
再剥離用粘着シ―ト類は、表面保護、マスキングなどの目的に使用される。従来より、この種のシ―ト類としては、種々の基材の片面にアクリル系粘着剤やゴム系粘着剤を塗布したものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来公知の再剥離用粘着シ―ト類は、常温において5〜50m/分程度の実用的な剥離速度での剥離が重く、また経時での粘着力の上昇性が大きく、剥離作業性に劣る問題があつた。この問題の解決のため、架橋密度を高め粘着剤の凝集力を向上させて弱粘着としたものが知られるが、このものは、貼り付け保存中に粘着シ―ト類の端部から剥がれが生じやすかつた。
【0004】
本発明は、このような事情に鑑み、実用的な剥離速度での剥離が軽く、また経時での粘着力の上昇性が小さい、剥離作業性にすぐれたものであり、しかも貼り付け保存中の端末剥がれがみられない再剥離用粘着剤と、これをシ―ト状やテ―プ状などの形態とした粘着シ―ト類を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記の目的を達成するために、鋭意検討した結果、特定の単量体構成からなるアクリル系共重合体を主成分として、これを特定のゲル分となるまで架橋構造化することにより、剥離作業性にすぐれるとともに、貼り付け保存中の端末剥がれがみられない再剥離用粘着剤とその粘着シ―ト類が得られることを見い出し、本発明を完成するに至つた。
【0006】
すなわち、本発明は、下記のa〜c成分またはこれとd成分;
a)一般式(1):CH2 =C(R1 )COOR2 (式中、R1 は水素またはメチル基、R2 は炭素数2〜14のアルキル基である)で表されるアクリル系単量体50〜94重量%
(式中、R3 は水素またはメチル基、R4 ,R5 はアルキル基であるか、
または両者が結合しこれとN原子とで複素環を構成する有機基である)で表されるN,N−ジ置換(メタ)アクリルアミド35〜5重量%
c)カルボキシル基含有単量体またはその無水物10〜1重量%
d)上記のa〜c成分と共重合可能な単量体20〜0重量%
からなる単量体混合物の共重合体を主成分とし、かつゲル分が70%以上であることを特徴とする再剥離用粘着剤と、この再剥離用粘着剤からなる層を基材の片面または両面に有することを特徴とするシ―ト状やテ―プ状などの形態とされた粘着シ―ト類とに係るものである。
【0007】
【発明の構成・作用】
本発明におけるa成分としてのアクリル系単量体は、たとえば、一般式(1)中のR2 がブチル基、イソブチル基、イソアミル基、ヘキシル基、ヘプチル基、2−エチルヘキシル基、イソオクチル基、イソノニル基、イソデシル基などのアルキル基からなるアクリル酸またはメタクリル酸のエステルが挙げられる。R2 の炭素数が2未満では粘着剤の濡れ性が低下して初期接着性が悪くなり、14を超えると接着力に劣り、いずれも好ましくない。
【0008】
このa成分としてのアクリル系単量体は、単量体全体量の50〜94重量%、好ましくは60〜90重量%の範囲で、その1種または2種以上が用いられる。50重量%未満では、アクリル系粘着剤としての性能を発揮できず、また94重量%を超えると、そのぶん後述するb,c成分の絶対量が不足し、目的とする粘着力および剥離作業性にすぐれる再剥離用粘着剤が得られない。
【0009】
本発明におけるb成分としてのN,N−ジ置換(メタ)アクリルアミドには、一般式(2)中のR4 ,R5 がいずれもアルキル基である非環状の(メタ)アクリルアミドと、同R4 ,R5 が結合しこれとN原子とで複素環を構成する環状の(メタ)アクリルアミドとが含まれ、再剥離用粘着剤の使用目的に応じて、そのいずれか一方または両方が用いられる。
【0010】
非環状の(メタ)アクリルアミドとしては、N,N−ジエチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミドなどが挙げられる。また、環状の(メタ)アクリルアミドとしては、N−(メタ)アクリロイルモルホリン、N−(メタ)アクリロイルピロリドン、N−(メタ)アクリロイルピペリジン、N−(メタ)アクリロイルピロリジン、N−(メタ)アクリロイル−4−ピペリドンなどが挙げられる。
【0011】
このb成分としてのN,N−ジ置換(メタ)アクリルアミドは、単量体全体量の35〜5重量%、好ましくは30〜8重量%、より好ましくは25〜10重量%の範囲で、その1種または2種以上が用いられる。35重量%を超えると、粘着剤の濡れ性が低下して、粘着力が低下し、5重量%未満となると、架橋構造化による粘着力と剥離作業性とのバランス特性をとりにくい。
【0012】
本発明におけるc成分としてのカルボキシル基含有単量体またはその無水物としては、たとえば、アクリル酸、イタコン酸、マレイン酸、クロトン酸などや、無水フタル酸などが挙げられ、使用目的に応じて、その1種または2種以上が適宜選択使用される。使用量は、単量体全体量の10〜1重量%、好ましくは9〜1.5重量%、より好ましくは8〜2重量%の範囲とするのがよい。10重量%を超えると、粘着性に劣り、また1重量%未満となると、凝集力が不足し、いずれもの場合も良好な粘着特性を発現させにくい。
【0013】
本発明におけるd成分としての単量体は、上記のa〜c成分の単量体と共重合可能なものであればよく、たとえば、酢酸ビニル、スチレン、(メタ)アクリル酸グリシジル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸メチル、N−ビニル−2−ピロリドンなどが挙げられる。このd成分の単量体は、必要により、単量体全体量の20重量%以下、好ましくは15重量%以下の範囲で、その1種または2種以上が用いられる。20重量%を超えると、アクリル系粘着剤としての粘着特性を発現しにくい。
【0014】
本発明のアクリル系共重合体は、上記のa〜c三成分またはこれとd成分からなる単量体混合物を、常法により、溶液重合法、塊状重合法、乳化重合法、懸濁重合法などの方法で共重合させることにより、得ることができる。
【0015】
本発明の再剥離用粘着剤は、上記のアクリル系共重合体を主成分とし、ゲル分が70%以上、好ましくは75〜95%程度となるまで架橋構造化したものである。ゲル分が70%未満では、実用的な剥離速度での剥離が重く、また経時での粘着力の上昇性が大きくて、剥離作業性に劣り、さらに再剥離用粘着剤としては致命的である剥離後の被着体への糊残りの発生という問題がある。
【0016】
なお、上記のゲル分とは、約500mgの粘着剤を試料として用意し、これを、ソツクスレ−抽出器を用い、アセトン中で50℃、4時間抽出したのち、あるいはトルエン中に室温で2日間浸漬したのち、130℃で1時間乾燥後、粘着剤の初期重量(G0)と不溶分重量(Gt)とから、〔Gt/G0〕×100(%)として、計算される値である。
【0017】
粘着剤の架橋構造化は、電子線照射や熱架橋などの手法によつてもよいが、好ましくは架橋剤を用いてこれと共重合体中に含まれるカルボキシル基などの官能基との反応を行わせる、いわゆる官能基間による架橋反応を行わせるのがよい。この目的に用いるとくに好適な架橋剤としては、多官能性エポキシ化合物と多官能性イソシアネ―ト化合物を挙げることができる。
【0018】
多官能性エポキシ化合物は、分子中に2個以上のエポキシ基を有するもので、ソルビト―ルテトラグリシジルエ―テル、トリメチロ―ルプロパングリシジルエ―テル、テトラグリシジル−1,3−ビスアミノメチルシクロヘキサン、テトラグリシジルメタキシレンジアミン、トリグリシジル−p−アミノフエノ―ルなどがある。多官能性イソシアネ―ト化合物は、分子中に2個以上のイソシアネ―ト基を有するもので、ジフエニルメタンジイソシアネ―ト、トリレンジイソシアネ―ト、ヘキサメチレンジイソシアネ―トなどがある。
【0019】
これらの架橋剤は、アクリル系共重合体の組成や分子量などに応じて、粘着剤のゲル分が前記範囲となる使用割合で、その1種または2種以上が用いられる。その際、反応を促進させるために、粘着剤に通常用いられるジブチルスズラウレ―トなどの架橋触媒を加えるようにしてもよい。
【0020】
本発明の再剥離用粘着剤には、上記成分のほか、必要により、フエノ―ル系樹脂、クマロンインデン系樹脂、ロジン系樹脂などの粘着付与剤が含まれていてもよい。また、着色剤、充填剤、老化防止剤などの他の公知の添加剤を適宜含ませることもできる。粘着剤の前記のゲル分は、これらの添加剤を含む粘着剤全体として、前記範囲内に設定されておればよい。
【0021】
本発明の粘着シ―ト類は、このような再剥離用粘着剤からなる層を、基材の片面または両面に、所望の厚さに設けて、シ―ト状やテ―プ状などの形態としたものである。基材上に設けるには、再剥離用粘着剤の溶液または分散液を、基材上に直接塗布し乾燥するか、あるいは剥離フイルムに塗布し乾燥したものを基材上に貼り合わせて転写すればよい。塗布,乾燥の工程中またはその後のエ―ジング中に、前記した架橋反応を行わせることができる。
【0022】
基材としては、オレフイン系樹脂、ポリエステル系樹脂、塩化ビニル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、ポリイミド系樹脂などのプラスチツクフイルムや、クレ―プ紙、和紙などの不織布、発泡フイルムなどの種々のものが用いられる。これらの基材は、1種または2種以上を組み合わせて使用でき、また片面または両面にコロナ処理などの表面処理を施したものであつてもよい。
【0023】
【発明の効果】
本発明によれば、表面保護、マスキングなどの各種の再剥離用の用途に対し、実用的な剥離速度での剥離が軽く、また経時での粘着力の上昇性が小さく、剥離作業性にすぐれており、しかも貼り付け保存中の端末剥がれがみられない再剥離用粘着剤とその粘着シ―ト類を提供することができる。
【0024】
【実施例】
つぎに、本発明の実施例を記載してより具体的に説明する。なお、以下において、部とあるのは重量部を意味する。
【0025】
実施例1
冷却管、窒素導入管、温度計および撹拌装置を備えた反応容器に、アクリル酸2−エチルヘキシル80部、N−アクリロイルモルホリン20部、アクリル酸3部、重合開始剤として2,2´−アゾビスイソブチロニトリル0.15部、酢酸エチル100部を入れ、60℃で12時間重合して、ポリマ―溶液を得た。
【0026】
このポリマ―溶液に、ポリマ―固形分100部に対して、テトラグリシジル−1,3−ビスアミノメチルシクロヘキサン4部を加えて、混合したのち、厚さが60μmのポリエチレンフイルム上に、塗布し、乾燥することにより、厚さが5μmの再剥離用粘着剤の層を有する粘着テ―プを作製した。またこれとは別に、剥離フイルム上に塗布し、乾燥して、ゲル分測定用のサンプルを作製し、これを用いて本文詳記の方法により再剥離用粘着剤のゲル分を測定した。
【0027】
実施例2
実施例1で得たポリマ―溶液に、ポリマ―固形分100部に対して、トリレンジイソシアネ―ト5部を加えて、混合したのち、実施例1と同様にして、厚さが5μmの再剥離用粘着剤の層を有する粘着テ―プを作製した。また、実施例1と同様にして、ゲル分測定用のサンプルを作製し、これを用いて再剥離用粘着剤のゲル分を測定した。
【0028】
実施例3
単量体組成を、アクリル酸n−ブチル80部、N−イソプロピルアクリルアミド20部、アクリル酸3部に変更した以外は、実施例1と同様にして、ポリマ―溶液を得た。このポリマ―溶液に、ポリマ―固形分100部に対して、テトラグリシジル−1,3−ビスアミノメチルシクロヘキサン1部を加えて、混合したのち、実施例1と同様にして、厚さが5μmの再剥離用粘着剤の層を有する粘着テ―プを作製した。また、実施例1と同様にして、ゲル分測定用のサンプルを作製し、これを用いて再剥離用粘着剤のゲル分を測定した。
【0029】
比較例1
単量体組成を、アクリル酸エチル20部、アクリル酸n−ブチル80部、アクリル酸5部に変更した以外は、実施例1と同様にして、ポリマ―溶液を得た。このポリマ―溶液に、ポリマ―固形分100部に対して、テトラグリシジル−1,3−ビスアミノメチルシクロヘキサン6部を加えて、混合したのち、実施例1と同様にして、厚さが5μmの再剥離用粘着剤の層を有する粘着テ―プを作製した。また、実施例1と同様にして、ゲル分測定用のサンプルを作製し、これを用いて再剥離用粘着剤のゲル分を測定した。
【0030】
比較例2
比較例1で得たポリマ―溶液に、ポリマ―固形分100部に対して、トリレンジイソシアネ―ト7部を加えて、混合したのち、実施例1と同様にして、厚さが5μmの再剥離用粘着剤の層を有する粘着テ―プを作製した。また、実施例1と同様にして、ゲル分測定用のサンプルを作製し、これを用いて再剥離用粘着剤のゲル分を測定した。
【0031】
比較例3
実施例1で得たポリマ―溶液に、ポリマ―固形分100部に対して、トリレンジイソシアネ―ト2部を加えて、混合したのち、実施例1と同様にして、厚さが5μmの再剥離用粘着剤の層を有する粘着テ―プを作製した。また、実施例1と同様にして、ゲル分測定用のサンプルを作製し、これを用いて再剥離用粘着剤のゲル分を測定した。
【0032】
以上の実施例1〜3および比較例1〜3で作製した再剥離用粘着剤の層を有する各粘着テ―プについて、以下の要領で、初期および加熱促進による経日保存後の剥離力を調べ、また経日保存後の剥離作業性、端末剥がれを調べた。結果を、各実施例および比較例で測定した再剥離用粘着剤のゲル分とともに、後記の表1(実施例1〜3)および表2(比較例1〜3)に示す。
【0033】
<剥離力>
各粘着テ―プを裁断して、20mm×100mmの大きさの試験片を作製し、この試験片を、被着体としてのステンレス板およびアクリル樹脂板に、2Kgのロ―ラを1往復させる方法で圧着し、20分放置後、23℃,65%RHの雰囲気下、剥離速度0.3m/分および30m/分の条件で、180度剥離力を測定して、表中、「A」の欄に示す初期の剥離力とした。
【0034】
また、上記同様に圧着した試験片を、50℃の雰囲気中で2日間および7日間保存したのち、上記同様にして180度剥離力を測定した。これらの測定値を、表中、「B」(2日間保存後)および「C」(7日間保存後)の欄に示す加熱促進による経日保存後の剥離力とした。
【0035】
<剥離作業性>
剥離力の測定の場合と同様に被着体に圧着した試験片について、50℃の雰囲気中で7日間保存したのち、実用的な剥離速度である30m/分の条件で、実際に手で剥離し、そのときの剥離性の良否を、以下の基準にて評価した。
○…軽い力で容易に剥離可能である
△…剥離可能であるが、強い力を必要とするため剥離作業性が非常に悪い
×…剥離途中で基材の破れが発生し剥離不可能である
【0036】
<端末剥がれ>
剥離力の測定の場合と同様に被着体に圧着した試験片について、50℃の雰囲気中で7日間保存したのち、端部からの浮きの発生を目視により観察した。その結果を、以下の基準にて評価した。
○…浮きの発生がみられない
△…端部からの浮きの発生が一部みられる
×…筋状の浮きまたは端部からの浮きの発生が大きくみられる
【0037】
【表1】
【0038】
【表2】
【0039】
上記の表1および表2の結果より、本発明の実施例1〜3の再剥離用粘着剤の層を有する各粘着テ―プは、比較例1〜3の粘着テ―プに比べて、30m/分の実用的な剥離速度での剥離が軽く、また経時での粘着力の上昇性が小さくて、剥離作業性にすぐれており、しかも貼り付け保存中の端末剥がれもみられず、再剥離用として非常に適した性能を備えていることがわかる。
Claims (3)
- 下記のa〜c成分またはこれとd成分;
a)一般式(1):CH2 =C(R1 )COOR2 (式中、R1 は水素またはメチル基、R2 は炭素数2〜14のアルキル基である)で表されるアクリル系単量体50〜94重量%
(式中、R3 は水素またはメチル基、R4 ,R5 はアルキル基であるか、
または両者が結合しこれとN原子とで複素環を構成する有機基である)で表されるN,N−ジ置換(メタ)アクリルアミド35〜5重量%
c)カルボキシル基含有単量体またはその無水物10〜1重量%
d)上記のa〜c成分と共重合可能な単量体20〜0重量%
からなる単量体混合物の共重合体を主成分とし、ゲル分が70%以上であることを特徴とする再剥離用粘着剤。 - 多官能性エポキシ化合物または多官能性イソシアネ―ト化合物により架橋されている請求項1に記載の再剥離用粘着剤。
- 基材の片面または両面に、請求項1または2に記載の再剥離用粘着剤からなる層を有することを特徴とする粘着シ―ト類。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31267494A JP3549168B2 (ja) | 1994-11-21 | 1994-11-21 | 再剥離用粘着剤とその粘着シ―ト類 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31267494A JP3549168B2 (ja) | 1994-11-21 | 1994-11-21 | 再剥離用粘着剤とその粘着シ―ト類 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08143843A JPH08143843A (ja) | 1996-06-04 |
JP3549168B2 true JP3549168B2 (ja) | 2004-08-04 |
Family
ID=18032061
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31267494A Expired - Lifetime JP3549168B2 (ja) | 1994-11-21 | 1994-11-21 | 再剥離用粘着剤とその粘着シ―ト類 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3549168B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
ES2145995T3 (es) * | 1995-02-16 | 2000-07-16 | Minnesota Mining & Mfg | Articulos que incorporan adhesivos sensibles a la presion con adhesion mejorada a poli-(cloruro de vinilo) plastificado. |
JP3549173B2 (ja) * | 1996-05-23 | 2004-08-04 | 日東電工株式会社 | ウエハ加工用粘着剤とその粘着シ―ト類 |
JP4495813B2 (ja) * | 1999-12-24 | 2010-07-07 | 日東電工株式会社 | 低汚染性接着シ―ト類とレジスト材の除去方法 |
US6441114B1 (en) | 1999-06-11 | 2002-08-27 | 3M Innovative Properties Company | Adhesives for use on fluorine-containing or polycarbonate surfaces |
JP4503935B2 (ja) * | 2003-03-17 | 2010-07-14 | 日本合成化学工業株式会社 | 再剥離型水性粘着剤組成物 |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63118383A (ja) * | 1986-11-07 | 1988-05-23 | Nitto Electric Ind Co Ltd | 感圧性接着剤 |
JP2810540B2 (ja) * | 1990-11-30 | 1998-10-15 | 日東電工株式会社 | 制振材用感圧性接着剤組成物 |
JP3154764B2 (ja) * | 1991-09-25 | 2001-04-09 | 日東電工株式会社 | マスキング用感圧性接着剤とその接着フイルム |
JP3481307B2 (ja) * | 1994-07-05 | 2003-12-22 | 古河電気工業株式会社 | 半導体ウエハ表面保護用粘着テープ |
JPH08109356A (ja) * | 1994-10-07 | 1996-04-30 | Sekisui Chem Co Ltd | アクリル系粘着テープ |
JP3549173B2 (ja) * | 1996-05-23 | 2004-08-04 | 日東電工株式会社 | ウエハ加工用粘着剤とその粘着シ―ト類 |
-
1994
- 1994-11-21 JP JP31267494A patent/JP3549168B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08143843A (ja) | 1996-06-04 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR100842969B1 (ko) | 고온 적용에 유용한 가교결합된 감압성 접착제 조성물, 이를 기재로 하는 접착제 물품 및 이 물품을 사용하여 기판을 보호하는 방법 | |
JP4440463B2 (ja) | ホットメルト接着剤組成物 | |
KR101837533B1 (ko) | 감온성 점착제 | |
JP7175622B2 (ja) | アクリル系粘着剤組成物および粘着シート | |
TWI849050B (zh) | 黏著片材 | |
JP6685308B2 (ja) | 水性感圧接着剤組成物 | |
JP6566324B2 (ja) | 粘着シート | |
JP2005534754A (ja) | アクリル感圧接着剤 | |
EP0902071B1 (en) | Thermosetting pressure-sensitive adhesive and adhesive sheets made by using the same | |
KR20140034759A (ko) | 재박리용 점착 테이프 및 그의 제조 방법 | |
JP2015535030A (ja) | 架橋性及び架橋された組成物 | |
JP2006002140A (ja) | 粘着剤用重合体組成物、表面保護フィルム用粘着剤組成物および表面保護フィルム | |
JPH10204399A (ja) | アクリル系粘着剤組成物 | |
JP4067173B2 (ja) | 粘着剤組成物 | |
JP3549168B2 (ja) | 再剥離用粘着剤とその粘着シ―ト類 | |
JP3549173B2 (ja) | ウエハ加工用粘着剤とその粘着シ―ト類 | |
JPH1129751A (ja) | 両面粘着シ―ト類 | |
JP4164714B2 (ja) | 粘着剤組成物及び粘着フィルム | |
JPH05105857A (ja) | 粘着剤組成物および粘着テープ、ラベルもしくはシート | |
JP4516632B2 (ja) | アクリル系感圧性接着剤組成物とその接着シ―ト類 | |
JPH1060400A (ja) | 粘着剤組成物および養生テープ | |
EP3492543A1 (en) | Pressure-sensitive adhesive sheet | |
WO2019130822A1 (ja) | 樹脂組成物、樹脂層、および積層シート | |
JPH07100784B2 (ja) | 粘着剤組成物およびこれを用いた粘着テープもしくはシート | |
JP2000265137A (ja) | 感圧性接着剤組成物とその接着シ―ト類 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20040419 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130430 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150430 Year of fee payment: 11 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |