JP2810540B2 - 制振材用感圧性接着剤組成物 - Google Patents
制振材用感圧性接着剤組成物Info
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- JP2810540B2 JP2810540B2 JP2339059A JP33905990A JP2810540B2 JP 2810540 B2 JP2810540 B2 JP 2810540B2 JP 2339059 A JP2339059 A JP 2339059A JP 33905990 A JP33905990 A JP 33905990A JP 2810540 B2 JP2810540 B2 JP 2810540B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は接着性と耐溶剤性に共にすぐれた制振材用感
圧性接着剤組成物に関する。
圧性接着剤組成物に関する。
近年、接着剤はテープもしくはシート状として、各種
の用途に使用されているが、その中の1つに振動緩和用
としての制振材用接着剤がある。
の用途に使用されているが、その中の1つに振動緩和用
としての制振材用接着剤がある。
この種の接着剤は、自動車部品、各種家電製品などの
振動、騒音の低減のための手段として幅広く用いられて
おり、その使用温度にて良好な制振性を発揮するため、
制振性の温度特性について数多くの研究がなされてい
る。
振動、騒音の低減のための手段として幅広く用いられて
おり、その使用温度にて良好な制振性を発揮するため、
制振性の温度特性について数多くの研究がなされてい
る。
しかしながら、制振材用接着剤への要求特性は年々高
まり、たとえばコンピューターなどの精密機器では、不
純物などの除去のため溶剤洗浄を行うが、その際接着剤
の溶剤可溶分の流出、糊の膨潤によるはみだしなどの問
題があり、耐溶剤性にすぐれた接着剤が望まれている。
このような要求に対して、現在用いられている制振材用
接着剤では不十分である。
まり、たとえばコンピューターなどの精密機器では、不
純物などの除去のため溶剤洗浄を行うが、その際接着剤
の溶剤可溶分の流出、糊の膨潤によるはみだしなどの問
題があり、耐溶剤性にすぐれた接着剤が望まれている。
このような要求に対して、現在用いられている制振材用
接着剤では不十分である。
本発明は、このような事情に鑑み、室温で各種部品に
容易にとりつけることができる良好な接着性を有してい
ると共に、耐溶剤性にもすぐれた制振材用感圧性接着剤
組成物を提供することを目的としている。
容易にとりつけることができる良好な接着性を有してい
ると共に、耐溶剤性にもすぐれた制振材用感圧性接着剤
組成物を提供することを目的としている。
本発明者らは、上記の目的を達成するために鋭意検討
した結果、特定モノマー組成の共重合ポリマーを適宜の
手段で架橋処理した特定の架橋構造体が、接着性と耐溶
剤性との両特性にすぐれ、制振材用の感圧性接着剤とし
て極めて適していることを知り、本発明を完成するに至
つた。
した結果、特定モノマー組成の共重合ポリマーを適宜の
手段で架橋処理した特定の架橋構造体が、接着性と耐溶
剤性との両特性にすぐれ、制振材用の感圧性接着剤とし
て極めて適していることを知り、本発明を完成するに至
つた。
すなわち、本発明は、アルキル基の炭素数が8〜12の
アクリル酸アルキルエステルを必須とする主モノマー75
〜92重量%と、ホモポリマーのガラス転移温度(以下、
Tgという)が50℃以上であるカルボキシル基含有モノマ
ー25〜8重量%との共重合ポリマーの架橋構造体を含ん
でなり、塩化フツ化エタン(CClF2−Cl2F)に対する溶
剤不溶分(以下、単に溶剤不溶分という)が95重量%以
上で、SUS板に対するT剥離強度が400g/20mm幅以上であ
ることを特徴とする制振材用感圧性接着剤組成物に係る
ものである。
アクリル酸アルキルエステルを必須とする主モノマー75
〜92重量%と、ホモポリマーのガラス転移温度(以下、
Tgという)が50℃以上であるカルボキシル基含有モノマ
ー25〜8重量%との共重合ポリマーの架橋構造体を含ん
でなり、塩化フツ化エタン(CClF2−Cl2F)に対する溶
剤不溶分(以下、単に溶剤不溶分という)が95重量%以
上で、SUS板に対するT剥離強度が400g/20mm幅以上であ
ることを特徴とする制振材用感圧性接着剤組成物に係る
ものである。
本発明に用いられるアクリル酸アルキルエステルは、
炭素数が8〜12の長鎖アルキル基を側鎖に有するもの
で、その長い側鎖のため、制振性に大きく影響を及ぼす
ガラス転移領域が広く、広範囲の温度において高い制振
性を付与する。具体的には、イソオクチルアクリレー
ト、2−エチルヘキシルアクリレート、イソノニルアク
リレート、イソデシルアクリレートなどが用いられる。
炭素数が8〜12の長鎖アルキル基を側鎖に有するもの
で、その長い側鎖のため、制振性に大きく影響を及ぼす
ガラス転移領域が広く、広範囲の温度において高い制振
性を付与する。具体的には、イソオクチルアクリレー
ト、2−エチルヘキシルアクリレート、イソノニルアク
リレート、イソデシルアクリレートなどが用いられる。
本発明では、上記のアクリル酸アルキルエステルをこ
れ単独で主モノマーとして用いてもよいし、必要により
上記のアクリル酸アルキルエステルとこれと共重合可能
な他のモノマーとを主モノマーとして併用してもよい。
ただし、共重合可能な他のモノマーは、全モノマー中30
重量%以下とされているのがよく、あまり多く用いすぎ
ると接着性や制振性が低下する。具体的には、酢酸ビニ
ル、アクリロニトリル、アクリルアミド、スチレンまた
はその誘導体などが挙げられる。
れ単独で主モノマーとして用いてもよいし、必要により
上記のアクリル酸アルキルエステルとこれと共重合可能
な他のモノマーとを主モノマーとして併用してもよい。
ただし、共重合可能な他のモノマーは、全モノマー中30
重量%以下とされているのがよく、あまり多く用いすぎ
ると接着性や制振性が低下する。具体的には、酢酸ビニ
ル、アクリロニトリル、アクリルアミド、スチレンまた
はその誘導体などが挙げられる。
本発明に用いられるカルボキシル基含有モノマーは、
ホモポリマーのTgが50℃以上、好ましくは80〜190℃と
なるものであるため、アクリル酸アルキルエステルとの
共重合においてポリマーのTgを実用的な温度範囲に高め
る働きがあり、これにより接着剤に良好な制振性を付与
すると共に、ポリマー分子内に極性基としてカルボキシ
ル基を有するために金属などへの接着性の向上にも大き
く寄与する。具体的には、アクリル酸、(無水)マレイ
ン酸、イタコン酸、フマール酸、クロトン酸などが用い
られる。
ホモポリマーのTgが50℃以上、好ましくは80〜190℃と
なるものであるため、アクリル酸アルキルエステルとの
共重合においてポリマーのTgを実用的な温度範囲に高め
る働きがあり、これにより接着剤に良好な制振性を付与
すると共に、ポリマー分子内に極性基としてカルボキシ
ル基を有するために金属などへの接着性の向上にも大き
く寄与する。具体的には、アクリル酸、(無水)マレイ
ン酸、イタコン酸、フマール酸、クロトン酸などが用い
られる。
本発明において、上記のアクリル酸アルキルエステル
を必須とする主モノマーとカルボキシル基含有モノマー
との使用割合は、前者の主モノマー75〜92重量%に対し
後者のカルボキシル基含有モノマー25〜8重量%とする
必要があり、特に好ましくは前者の主モノマー80〜90重
量%に対し後者のカルボキシル基含有モノマー20〜10重
量%とするのがよい。
を必須とする主モノマーとカルボキシル基含有モノマー
との使用割合は、前者の主モノマー75〜92重量%に対し
後者のカルボキシル基含有モノマー25〜8重量%とする
必要があり、特に好ましくは前者の主モノマー80〜90重
量%に対し後者のカルボキシル基含有モノマー20〜10重
量%とするのがよい。
カルボキシル基含有モノマーが25重量%を超えると、
共重合ポリマーのTgが高くなりすぎて40℃程度の低い温
度での制振性が低下し、また極性基が多くなりすぎて共
重合ポリマーの弾性率が増大するため接着性が低下す
る。また、8重量%未満となると、共重合ポリマーのTg
を十分に高めることができず60℃程度の高い温度での制
振性が低下し、また極性基が少なすぎて接着性の向上効
果が得られない。
共重合ポリマーのTgが高くなりすぎて40℃程度の低い温
度での制振性が低下し、また極性基が多くなりすぎて共
重合ポリマーの弾性率が増大するため接着性が低下す
る。また、8重量%未満となると、共重合ポリマーのTg
を十分に高めることができず60℃程度の高い温度での制
振性が低下し、また極性基が少なすぎて接着性の向上効
果が得られない。
本発明においては、上記のアクリル酸アルキルエステ
ルを必須とする主モノマーとカルボキシル基含有モノマ
ーとを上記割合で共重合させると共に、得られる共重合
ポリマーをさらに架橋処理して、溶剤不溶分が95重量%
以上、好ましくは96重量%以上の架橋構造体とする。
ルを必須とする主モノマーとカルボキシル基含有モノマ
ーとを上記割合で共重合させると共に、得られる共重合
ポリマーをさらに架橋処理して、溶剤不溶分が95重量%
以上、好ましくは96重量%以上の架橋構造体とする。
このような共重合ポリマーおよびその架橋構造体を得
る方法として、一般には溶液重合、エマルジヨン重合、
懸濁重合などの方法で共重合ポリマーを得、これにイソ
シアネート系やエポキシ系などの多官能性化合物からな
る架橋剤を加えて架橋処理する方法が考えられる。
る方法として、一般には溶液重合、エマルジヨン重合、
懸濁重合などの方法で共重合ポリマーを得、これにイソ
シアネート系やエポキシ系などの多官能性化合物からな
る架橋剤を加えて架橋処理する方法が考えられる。
しかし、この方法で溶剤不溶分が95重量%以上の高架
橋タイプにするには、架橋剤を大量に用いなければなら
ず、この場合加工剤の配合時に速やかに反応が進行し
て、短時間で塗工不能な粘度になるといつた問題や、弾
性率の増加のために接着性の低下が起こり、良好な接着
特性を保持できなくなるという問題がある。
橋タイプにするには、架橋剤を大量に用いなければなら
ず、この場合加工剤の配合時に速やかに反応が進行し
て、短時間で塗工不能な粘度になるといつた問題や、弾
性率の増加のために接着性の低下が起こり、良好な接着
特性を保持できなくなるという問題がある。
本発明では、共重合ポリマーの生成に際し内部架橋剤
として多官能性モノマーを用い、この内部架橋剤を含む
モノマー混合物を紫外線や電子線でバルク重合させ、共
重合ポリマーの生成と同時にその架橋構造体を得るとい
う方法を採用することにより、上記の問題を解決した。
として多官能性モノマーを用い、この内部架橋剤を含む
モノマー混合物を紫外線や電子線でバルク重合させ、共
重合ポリマーの生成と同時にその架橋構造体を得るとい
う方法を採用することにより、上記の問題を解決した。
このバルク重合によると、モノマー状態または低粘度
のプレポリマー状態で反応させることができ、かつその
反応の制御が容易なため、基材への塗工などに際し粘度
特性上なんら不都合をきたさない。しかも、この方法で
は、生成ポリマーの高分子量化や架橋点間のセグメント
の自由度に起因した濡れ性の増加のためか、架橋構造体
の溶剤不溶分を高くしても接着性の大きな低下がみられ
ないという特異な作用効果を発揮する。
のプレポリマー状態で反応させることができ、かつその
反応の制御が容易なため、基材への塗工などに際し粘度
特性上なんら不都合をきたさない。しかも、この方法で
は、生成ポリマーの高分子量化や架橋点間のセグメント
の自由度に起因した濡れ性の増加のためか、架橋構造体
の溶剤不溶分を高くしても接着性の大きな低下がみられ
ないという特異な作用効果を発揮する。
このようなバルク重合に用いる内部架橋剤としての多
官能性モノマーとしては、エチレングリコールジアクリ
レート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、テト
ラメチロールメタンテトラアクリレート、トリメチロー
ルプロパントリアクリレートなどが挙げられる。
官能性モノマーとしては、エチレングリコールジアクリ
レート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、テト
ラメチロールメタンテトラアクリレート、トリメチロー
ルプロパントリアクリレートなどが挙げられる。
この多官能性モノマーの使用量は、前記のアクリル酸
アルキルエステルを必須とする主モノマーとカルボキシ
ル基含有モノマーとの合計量100重量部に対して、通常
0.6〜2.0重量部となるようにするのがよい。過少では、
溶剤不溶分が95重量%以上となる十分な架橋が得られ
ず、また過多では、ポリマーの弾性率が大きくなりすぎ
て接着性が低下する。
アルキルエステルを必須とする主モノマーとカルボキシ
ル基含有モノマーとの合計量100重量部に対して、通常
0.6〜2.0重量部となるようにするのがよい。過少では、
溶剤不溶分が95重量%以上となる十分な架橋が得られ
ず、また過多では、ポリマーの弾性率が大きくなりすぎ
て接着性が低下する。
バルク重合は、電子線や紫外線を照射して行うが、紫
外線照射の場合、モノマー混合物中に予め1−ヒドロキ
シシクロヘキシルフエニルケトン、ベンジルジメチルケ
タール、ベンゾフエノンなどの光重合開始剤を添加して
おくのがよい。添加量は、前記のアクリル酸アルキルエ
ステルを必須とする主モノマーとカルボキシル基含有モ
ノマーとの合計量100重量部に対して、通常0.1〜10重量
部程度とすればよい。
外線照射の場合、モノマー混合物中に予め1−ヒドロキ
シシクロヘキシルフエニルケトン、ベンジルジメチルケ
タール、ベンゾフエノンなどの光重合開始剤を添加して
おくのがよい。添加量は、前記のアクリル酸アルキルエ
ステルを必須とする主モノマーとカルボキシル基含有モ
ノマーとの合計量100重量部に対して、通常0.1〜10重量
部程度とすればよい。
本発明において、上記のバルク重合を剥離ライナー上
または各種の基材上に塗工した状態で行えば、この重合
後に、共重合ポリマーの架橋構造体からなる、溶剤不溶
分が95重量%以上で、SUS板に対するT剥離強度が400g/
20mm幅以上、好ましくは450〜1,200g/20mm幅である、耐
溶剤性と接着性とに共にすぐれた制振材用感圧性接着剤
組成物が得られ、この組成物はテープ状またはシート状
としてそのまま使用に供することができる。
または各種の基材上に塗工した状態で行えば、この重合
後に、共重合ポリマーの架橋構造体からなる、溶剤不溶
分が95重量%以上で、SUS板に対するT剥離強度が400g/
20mm幅以上、好ましくは450〜1,200g/20mm幅である、耐
溶剤性と接着性とに共にすぐれた制振材用感圧性接着剤
組成物が得られ、この組成物はテープ状またはシート状
としてそのまま使用に供することができる。
このようなテープ状またはシート状の感圧性接着剤組
成物は、後記の方法で測定される40℃〜60℃での制振性
能を示す損失係数が0.05以上となる、非常に良好な制振
性を有し、自動車部品、各種家電製品、精密機器などの
制振材用接着剤として幅広く利用することができる。
成物は、後記の方法で測定される40℃〜60℃での制振性
能を示す損失係数が0.05以上となる、非常に良好な制振
性を有し、自動車部品、各種家電製品、精密機器などの
制振材用接着剤として幅広く利用することができる。
以上のように、本発明によれば、接着性と耐溶剤性と
に共にすぐれた制振材用感圧性接着剤組成物を提供する
ことができる。
に共にすぐれた制振材用感圧性接着剤組成物を提供する
ことができる。
つぎに、本発明の実施例を記載してより具体的に説明
する。以下、部とあるのは重量部を示す。また、接着剤
の溶剤不溶分、T剥離強度および制振性は、下記の要領
で測定した。
する。以下、部とあるのは重量部を示す。また、接着剤
の溶剤不溶分、T剥離強度および制振性は、下記の要領
で測定した。
〈溶剤不溶分〉 サンプル約0.1gを切り出し、フロン(ダイフロンS−
3)〔これは、フロン−113、つまり塩化フツ化エタン
(CClF2−CCl2F)の商品名である〕に室温5日間浸漬す
る。浸漬後、サンプルをピンセットで引き上げ、アルミ
カツプに移し、130℃にて2時間乾燥する。乾燥後の重
量変化から、つぎの計算式にしたがつて、溶剤不溶分を
測定した。
3)〔これは、フロン−113、つまり塩化フツ化エタン
(CClF2−CCl2F)の商品名である〕に室温5日間浸漬す
る。浸漬後、サンプルをピンセットで引き上げ、アルミ
カツプに移し、130℃にて2時間乾燥する。乾燥後の重
量変化から、つぎの計算式にしたがつて、溶剤不溶分を
測定した。
〈T剥離強度〉 サンプルを剥離ライナー上で50μmの厚さに作製した
ものを、50μmの厚さのSUS304箔2枚ではさみ、2kgの
ゴムローラーで1往復し圧着する。約30分の放置後、東
洋ボールドウイン製テンシロンUMT−4−100にて300mm/
分の速度で、23℃の雰囲気にてT剥離を行い、測定し
た。試験片の幅は20mmである。
ものを、50μmの厚さのSUS304箔2枚ではさみ、2kgの
ゴムローラーで1往復し圧着する。約30分の放置後、東
洋ボールドウイン製テンシロンUMT−4−100にて300mm/
分の速度で、23℃の雰囲気にてT剥離を行い、測定し
た。試験片の幅は20mmである。
〈制振性〉 IMV社製の測定装置を用い、メカニカルインピーダン
ス法にて測定した。測定は、1KHz付近の共振点について
伝達関数から半値幅法によつて損失係数を求めた。試験
片の形状は、基材にSUS304(500μmの厚さ)を、制振
材料に本発明および比較のサンプル(50μmの厚さ)
を、拘束材にSUS304(50μmの厚さ)を、それぞれ用
い、長さ110mm,幅20mmとして、片持はり法にて測定し
た。
ス法にて測定した。測定は、1KHz付近の共振点について
伝達関数から半値幅法によつて損失係数を求めた。試験
片の形状は、基材にSUS304(500μmの厚さ)を、制振
材料に本発明および比較のサンプル(50μmの厚さ)
を、拘束材にSUS304(50μmの厚さ)を、それぞれ用
い、長さ110mm,幅20mmとして、片持はり法にて測定し
た。
実施例1 アクリル酸イソオクリル90部とアクリル酸10部とから
なるモノマー混合物100部に対して、光重合開始剤とし
てイルガキユアー184(チバガイギー社製)を2部配合
し、十分に窒素置換して、高圧水銀ランプで約100mj/cm
2の紫外線照射を行つた。
なるモノマー混合物100部に対して、光重合開始剤とし
てイルガキユアー184(チバガイギー社製)を2部配合
し、十分に窒素置換して、高圧水銀ランプで約100mj/cm
2の紫外線照射を行つた。
得られた粘稠物に対して、内部架橋剤としてトリメチ
ロールプロパントリアクリレートを1部添加し、これを
剥離ライナー上に厚さ50μmで塗工した。さらに酸素に
よる重合阻外をなくすため、PET(ポリエチレンテレフ
タレート)剥離ライナーでカバーし、高圧水銀ランプで
約1,400mj/cm2の紫外線照射を行い、テープ状の感圧性
接着剤組成物を作製した。
ロールプロパントリアクリレートを1部添加し、これを
剥離ライナー上に厚さ50μmで塗工した。さらに酸素に
よる重合阻外をなくすため、PET(ポリエチレンテレフ
タレート)剥離ライナーでカバーし、高圧水銀ランプで
約1,400mj/cm2の紫外線照射を行い、テープ状の感圧性
接着剤組成物を作製した。
実施例2 モノマー混合物として、2−エチルヘキシルアクリレ
ート85部とアクリル酸15部とからなる混合物100部を用
いた以外は、実施例1と同様にして、粘稠物を得た。つ
ぎに、この粘稠物に内部架橋剤としてエチレングリコー
ルアクリレート2部を添加した以外は、実施例1と同様
にして、テープ状の感圧性接着剤組成物を作製した。
ート85部とアクリル酸15部とからなる混合物100部を用
いた以外は、実施例1と同様にして、粘稠物を得た。つ
ぎに、この粘稠物に内部架橋剤としてエチレングリコー
ルアクリレート2部を添加した以外は、実施例1と同様
にして、テープ状の感圧性接着剤組成物を作製した。
実施例3 アクリル酸2−エチルヘキシル85部とアクリロニトリ
ル5部とアクリル酸10部とからなるモノマー混合物100
部に対して、光重合開始剤としてイルガキユア651(チ
バガイキギー社製)を3部配合し、十分に窒素置換し
て、高圧水銀ランプで約100mj/cm2の紫外線照射を行つ
た。
ル5部とアクリル酸10部とからなるモノマー混合物100
部に対して、光重合開始剤としてイルガキユア651(チ
バガイキギー社製)を3部配合し、十分に窒素置換し
て、高圧水銀ランプで約100mj/cm2の紫外線照射を行つ
た。
得られた粘稠物に対して、内部架橋剤としてペンタエ
リスリトールトリアクリレートを1.5部添加し、剥離ラ
イナー上に厚さ50μmで塗工し、PET剥離ライナーでカ
バーし、高圧水銀ランプで1,400mj/cm2の紫外線照射を
行い、テープ状の感圧性接着剤組成物を作製した。
リスリトールトリアクリレートを1.5部添加し、剥離ラ
イナー上に厚さ50μmで塗工し、PET剥離ライナーでカ
バーし、高圧水銀ランプで1,400mj/cm2の紫外線照射を
行い、テープ状の感圧性接着剤組成物を作製した。
比較例1 モノマー混合物として、アクリル酸イソオクチル95部
とアクリル酸5部とからなる混合物100部を使用した以
外は、実施例1と同様にして、テープ状の感圧性接着剤
組成物を作製した。
とアクリル酸5部とからなる混合物100部を使用した以
外は、実施例1と同様にして、テープ状の感圧性接着剤
組成物を作製した。
比較例2 実施例2と同様にして得た粘稠物に対して、トリメチ
ロールプロパントリアクリレートを0.2部添加した以外
は、実施例1と同様にして、テープ状の感圧性接着剤組
成物を作製した。
ロールプロパントリアクリレートを0.2部添加した以外
は、実施例1と同様にして、テープ状の感圧性接着剤組
成物を作製した。
比較例3 アクリル酸イソオクチル部85部とアクリル酸15部との
モノマー混合物を使用し、この混合物100部に酢酸エチ
ル150部とアゾビスイソブチロニトチル0.1部とを添加し
た混合溶液を、窒素雰囲気中、60℃で約7時間溶液重合
して、ポリマー溶液を得た。
モノマー混合物を使用し、この混合物100部に酢酸エチ
ル150部とアゾビスイソブチロニトチル0.1部とを添加し
た混合溶液を、窒素雰囲気中、60℃で約7時間溶液重合
して、ポリマー溶液を得た。
得られたポリマー溶液100部に対して、1・3−ビス
(N・N−ジグリシジルアミノメチル)シクロヘキサン
を1部添加し、感圧性接着剤溶液を得た。この接着剤溶
液を剥離ライナー上に乾燥後の厚さが50μmとなるよう
に塗工し、120℃で5分間乾燥して、テープ状の感圧性
接着剤組成物を作製した。
(N・N−ジグリシジルアミノメチル)シクロヘキサン
を1部添加し、感圧性接着剤溶液を得た。この接着剤溶
液を剥離ライナー上に乾燥後の厚さが50μmとなるよう
に塗工し、120℃で5分間乾燥して、テープ状の感圧性
接着剤組成物を作製した。
以上の実施例1〜3および比較例1〜3の各感圧性接
着剤組成物について、溶剤不溶分、T剥離強度および制
振性につき測定した結果は、つぎの第1表に示されると
おりであつた。
着剤組成物について、溶剤不溶分、T剥離強度および制
振性につき測定した結果は、つぎの第1表に示されると
おりであつた。
なお、T剥離強度の測定時に用いたSUSの貼合せサン
プルを、フロンに5日間浸漬すると、比較例2のサンプ
ルは接着剤が両側からしみ出し、乾燥後もサンプル全体
を汚染していた。その他のものは、乾燥後、汚染はみら
れなかつた。
プルを、フロンに5日間浸漬すると、比較例2のサンプ
ルは接着剤が両側からしみ出し、乾燥後もサンプル全体
を汚染していた。その他のものは、乾燥後、汚染はみら
れなかつた。
上記第1表の結果より明らかなように、本発明の感圧
性接着剤組成物は、接着性および耐溶剤性にすぐれ、制
振材用の接着剤として極めて適したものであることがわ
かる。
性接着剤組成物は、接着性および耐溶剤性にすぐれ、制
振材用の接着剤として極めて適したものであることがわ
かる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森 通夫 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日 東電工株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−182773(JP,A) 特開 平2−3724(JP,A) 特開 平2−182773(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C09J 133/04 - 133/10 C08F 220/10 - 220/18 C08F 20/10 - 20/18
Claims (1)
- 【請求項1】アルキル基の炭素数が8〜12のアクリル酸
アルキルエステルを必須とする主モノマー75〜92重量%
と、ホモポリマーのガラス転移温度が50℃以上であるカ
ルボキシル基含有モノマー25〜8重量%との共重合ポリ
マーの架橋構造体を含んでなり、塩化フツ化エタン(CC
lF2−CCl2F)に対する溶剤不溶分が95重量%以上で、SU
S板に対するT剥離強度が400g/20mm幅以上であることを
特徴とする制振材用感圧性接着剤組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2339059A JP2810540B2 (ja) | 1990-11-30 | 1990-11-30 | 制振材用感圧性接着剤組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2339059A JP2810540B2 (ja) | 1990-11-30 | 1990-11-30 | 制振材用感圧性接着剤組成物 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH04202586A JPH04202586A (ja) | 1992-07-23 |
JP2810540B2 true JP2810540B2 (ja) | 1998-10-15 |
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ID=18323872
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2339059A Expired - Lifetime JP2810540B2 (ja) | 1990-11-30 | 1990-11-30 | 制振材用感圧性接着剤組成物 |
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JP (1) | JP2810540B2 (ja) |
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DE4316317C2 (de) * | 1993-05-15 | 1996-09-05 | Lohmann Gmbh & Co Kg | Trägerlose Haftklebebänder mit unterschiedlicher Haftung auf beiden Seiten und Verfahren zu ihrer Herstellung sowie ihre Verwendung |
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JP3549173B2 (ja) * | 1996-05-23 | 2004-08-04 | 日東電工株式会社 | ウエハ加工用粘着剤とその粘着シ―ト類 |
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-
1990
- 1990-11-30 JP JP2339059A patent/JP2810540B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Publication date |
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