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JP3450541B2 - 化粧料用粉体及びこれを含有する化粧料 - Google Patents

化粧料用粉体及びこれを含有する化粧料

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JP3450541B2
JP3450541B2 JP21598595A JP21598595A JP3450541B2 JP 3450541 B2 JP3450541 B2 JP 3450541B2 JP 21598595 A JP21598595 A JP 21598595A JP 21598595 A JP21598595 A JP 21598595A JP 3450541 B2 JP3450541 B2 JP 3450541B2
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JP
Japan
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powder
group
cosmetics
poly
siloxane
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JP21598595A
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毅 井原
真司 矢野
克己 喜多
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Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、撥水性に優れ、化
粧崩れがなく、肌上での伸び、付着性及び平滑性等の使
用感触の良好な化粧料用粉体及びこの粉体を含有する化
粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】化粧料用粉体を含有する化粧料として
は、ファンデーション、白粉、ほほ紅、アイシャドウ、
アイブロウ等のメイクアップ化粧品、ボディーパウダ
ー、ベビーパウダー等のボディー化粧品などが市販され
ているが、これら化粧料用粉体を含有する化粧料におい
ては、肌上での伸び、平滑感、付着性及び化粧崩れ等の
化粧性能が問題とされる。
【0003】このため、従来、これらの化粧性能を向上
させるために、化粧料用粉体の表面をコーティング処理
すること、特に汗等による化粧崩れを防止するために、
粉体表面を撥水性を有する処理剤で処理することが行わ
れている。
【0004】従来、化粧料用粉体の表面処理材としては
シリコーンが使用されている。例えば、特開昭56-16404
号公報及び特開昭56-27512号公報においては、シリコー
ン油及び油剤を添加して攪拌混合、若しくは粉砕等のメ
カノケミカル反応を施して混合した後、焼付処理を行っ
ている。しかしながらこれらの方法においては、焼付処
理が高いものでは350℃、低いものでも150℃という高温
で行われるため、一部の安定な無機顔料にしか適用でき
ず、ほとんどの有機顔料には適用できないという欠点を
有していた。
【0005】また、焼付温度を下げるために触媒を用い
た場合、処理温度を低下させることは可能になる一方、
触媒が残留してシリコーン表面の劣化を著しく促進して
しまうため、実用性に乏しいという問題を有する。
【0006】更に、分子内にSi−Hを有するオルガノ
シロキサンを蒸気状態として粉体に接触させ粉体表面で
架橋重合させる方法も知られているが、この架橋重合は
立体障害のために完全には進行せず未反応のSi−Hが
残留してしまう。Si−Hが存在すると、水やアルコー
ルが共存する場合、水素を発生することがあるため、製
品への配合を考えた場合非常に危険であり、これも好ま
しい方法とはいえない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従って、低い処理温度
で得られ、撥水性に優れ、肌上での伸び、付着性、平滑
性等の使用感触が良好で、更に安全性にも優れる化粧料
用粉体の開発が望まれていた。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる実情において本発
明者らは鋭意研究を重ねた結果、粉体の表面処理材とし
て特定のカルボキシル基変性オルガノ(ポリ)シロキサ
ンを用いることにより、低い処理温度で化粧性能に優れ
る化粧料用粉体が得られることを見出し、本発明を完成
した。
【0009】すなわち本発明は、オルガノ(ポリ)シロ
キサンの少なくとも1つのケイ素原子が、下記一般式
(1)
【0010】-R1-(O)a-R2-COOM (1)
【0011】〔式中、R1は炭素数1〜20の直鎖又は分
岐のアルキレン基を示し、R2は炭素数1〜4の直鎖又
は分岐のアルキレン基を示し、Mは水素原子又は1価の
陽イオンを示し、aは0又は1を示す。〕で表される基
で修飾されているカルボキシル基変性オルガノ(ポリ)
シロキサンで、タルク、カオリン、セリサイト、マイ
カ、酸化チタン、硫酸バリウム及び酸化鉄から選ばれる
1種以上の粉体を処理して得られる撥水性化粧料用粉体
及びこれを含有する化粧料を提供するものである。
【0012】
【発明の実施の形態】なお、本発明における「オルガノ
(ポリ)シロキサン」とは、高分子量のオルガノポリシ
ロキサンから低分子量のオルガノシロキサンまでのいず
れをも含むことを意味する。
【0013】本発明に用いられる表面処理材であるカル
ボキシル基変性オルガノ(ポリ)シロキサンにおいて、
一般式(1)中、R1で示される炭素数1〜20の直鎖又は分
岐のアルキレン基としては、例えばメチレン、エチレ
ン、プロピレン、トリメチレン、テトラメチレン、ペン
タメチレン、ヘキサメチレン、ヘプタメチレン、オクタ
メチレン、ノナメチレン、デカメチレン、ウンデカメチ
レン、ドデカメチレン、トリデカメチレン、テトラデカ
メチレン、ペンタデカメチレン、ヘキサデカメチレン基
等が、好ましくは炭素数2〜12のもの、例えばエチレ
ン、プロピレン、トリメチレン、テトラメチレン、ペン
タメチレン、ヘキサメチレン、ヘプタメチレン、オクタ
メチレン、ノナメチレン、デカメチレン、ウンデカメチ
レン、ドデカメチレン基等が挙げられ、特にオクタメチ
レン、ノナメチレン、デカメチレン基が好ましい。
【0014】一般式(1)中、R2で示される炭素数1〜4
の直鎖又は分岐のアルキレン基としては、例えばメチレ
ン、エチレン、プロピレン、トリメチレン、1-メチルト
リメチレン、テトラメチレン基等が、好ましくは炭素数
1〜2のもの、例えばメチレン、エチレン基等が挙げら
れる。
【0015】一般式(1)中、Mとしては、水素原子;リ
チウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウム、セシウム
等のアルカリ金属のイオン;アンモニウム、アルキルア
ミン又はアルカノールアミンの塩等が挙げられ、特に水
素原子が好ましい。
【0016】また、一般式(1)中、aは0又は1を示す
が、0が好ましい。
【0017】本発明に用いられるカルボキシル基変性オ
ルガノ(ポリ)シロキサンは、前記基(1)が分子中のケ
イ素原子のいずれか1以上に結合しているものであれば
よく、その結合部位は制限されない。従って、側鎖型、
両末端型、片末端型、T構造型等と称されるいずれの構
造のものも使用することができるが、下記一般式(3)で
表される構造単位、又は一般式(3)又は(4)で表される構
造単位を有するものが好ましい。
【0018】
【化2】
【0019】〔式中、R1、R2、M及びaは前記と同じ
意味を示し、R8〜R10は同一又は異なって、それぞれ
アルキル基、アルコキシル基又はフェニル基を示す。〕
【0020】一般式(3)及び(4)において、R8〜R10
表されるアルキル基としては、炭素数1〜22のアルキル
基が好ましく、例えばメチル、エチル、プロピル、イソ
プロピル、ブチル、t-ブチル、ペンチル、ヘキシル、オ
クチル、テトラデシル、オクタデシル、ドコシル基等が
挙げられ、特にメチル基が好ましい。アルコキシル基と
しては、炭素数1〜22のアルコキシル基が好ましく、例
えばメトキシル、エトキシル、プロポキシル、ブトキシ
ル、ペンチルオキシル、2-エチルブトキシル、2-エチル
ヘキシルオキシル基等が挙げられ、特にメトキシル、エ
トキシル基が好ましい。
【0021】より好ましいカルボキシル基変性オルガノ
(ポリ)シロキサンとしては、下記一般式(2)、(5)又は
(6)で表されるものが挙げられ、特に一般式(2)で表され
るものが好ましい。
【0022】
【化3】
【0023】〔(2)式中、R3〜R7は同一又は異なっ
て、それぞれアルキル基、アルコキシル基又はフェニル
基を示し、X、b個のY及びZは少なくとも1個が一般
式(1)で表される基で、残余はアルキル基、アルコキシ
ル基又はフェニル基を示し、bは0〜1000の数を示す。
(5)式中、R11はアルキル基、アルコキシル基又はフェ
ニル基を示し、r個のY′は少なくとも1個が一般式
(1)で表される基で、残余はアルキル基、アルコキシル
基又はフェニル基を示し、rは3〜100(好ましくは3
〜10)の数を示す。(6)式中、R12〜R21は同一又は異
なって、それぞれアルキル基、アルコキシル基又はフェ
ニル基を示し、t個のY″及びv個のZ″は少なくとも
1個が一般式(1)で表される基で、残余はアルキル基、
アルコキシル基又はフェニル基を示し、s、t及びuは
1〜1000の数を、vは0〜1000の数を示す。〕
【0024】一般式(2)中のR3〜R7、並びにX、Y及
びZのうち一般式(1)で表される基以外の基におけるア
ルキル基及びアルコキシル基としては、前記一般式(3)
及び(4)におけるR8〜R10と同じものが挙げられるが、
カルボキシル基変性オルガノ(ポリ)シロキサン(2)と
しては、R3〜R7、並びにX、Y及びZのうち一般式
(1)で表される基以外の基の全てがメチル基であるもの
が特に好ましい。
【0025】本発明において用いられる上記カルボキシ
ル基変性オルガノ(ポリ)シロキサンは、公知の方法
〔例えば特公昭49-4840号公報、特公昭48-42960号公
報、特開昭61-223031号公報、P. G. George, M. Probe
r, J. R. Elliott, Chem. Rev., 1065(1965)〕により製
造することもできるが、市販品をそのまま利用すること
もでき、その具体例としては、X-22-3701E、X-22-371
0、X-22-162A、X-22-162C(以上、信越シリコーン社
製)、SF8418、BY16-880、BY16-754、BY16-750(以上、
東レ・ダウコーニング・シリコーン社製)、XF42-508、
XF42-711、XF42-A0383、XF42-A2480(以上、東芝シリコ
ーン社製)等が挙げられる。
【0026】本発明において用いられる、上記カルボキ
シル基変性オルガノ(ポリ)シロキサンで処理すべき粉
体としては、特に限定されず通常化粧料に配合されるも
のであればいずれも使用することができ、例えば、タル
ク、カオリン、セリサイト、白雲母、合成雲母、金雲
母、紅雲母、黒雲母、リチア雲母、バーミキュライト、
炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、珪藻土、ケイ酸マ
グネシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、
ケイ酸バリウム、ケイ酸ストロンチウム、タングステン
酸金属塩、シリカ、ヒドロキシアパタイト、ゼオライ
ト、窒化ホウ素、セラミクスパウダー等の無機粉末;ナ
イロンパウダー、ポリエチレンパウダー、ベンゾグアナ
ミンパウダー、四フッ化エチレンパウダー、ジスチレン
ベンゼンピンホールポリマーパウダー、微結晶セルロー
ス等の有機粉体;酸化チタン、酸化マグネシウム、酸化
ジルコニウム、硫酸バリウム等の無機白色系顔料;酸化
鉄(ベンガラ)、チタン酸鉄等の無機赤色系顔料;γ−
酸化鉄等の無機褐色系顔料;黄酸化鉄、黄土等の無機黄
色系顔料;黒酸化鉄、カーボンブラック等の無機黒色系
顔料;マンゴバイオレット、コバルトバイオレット等の
無機紫色系顔料;酸化クロム、水酸化クロム、チタン酸
コバルト等の無機緑色系顔料;群青、紺青等の無機青色
系顔料;酸化チタンコーテッドオキシ塩化ビスマス、オ
キシ塩化ビスマス、酸化チタンコーテッドタルク、魚鱗
箔、着色酸化チタンコーテッド雲母等のパール顔料;ベ
ントン等の粘土鉱物;アルミニウムパウダー、カッパー
パウダー等の金属粉末顔料;赤色201号、赤色202号、赤
色204号、赤色205号、赤色220号、赤色226号、赤色228
号、赤色405号、橙色203号、橙色204号、黄色205号、黄
色401号、青色404号等の有機顔料;赤色3号、赤色104
号、赤色106号、赤色227号、赤色230号、赤色401号、赤
色505号、橙色205号、黄色4号、黄色5号、黄色202
号、黄色203号、緑色3号、青色1号等のジルコニウ
ム、バリウム又はアルミニウムによるレーキ;クロロフ
ィル、β−カロチン等の天然色素等が挙げられる。
【0027】これら粉体の大きさ及び形状は特に限定さ
れないが、直径0.01〜80μmの平板状又は球状のものが
好ましい。
【0028】これら粉体をカルボキシル基変性オルガノ
(ポリ)シロキサンで処理する方法は特に限定されない
が、一般には、カルボキシル基変性オルガノ(ポリ)シ
ロキサン自体又はその溶液と粉体を混合して、ろ過又は
溶媒を留去する方法が好ましい。溶媒としては、カルボ
キシル基変性オルガノ(ポリ)シロキサンを溶解し得る
ものであればいずれでもよく、例えば、ヘキサン、エタ
ノール、イソプロピルアルコール、テトラヒドロフラ
ン、イソプロピルエーテル、ジエチルエーテル、アセト
ン、トルエン、クロロホルム、ジクロロメタン、メチル
エチルケトン、キシレン、酢酸エチルなどや、オクタメ
チルシクロテトラシロキサン等のシリコーン類が挙げら
れ、なかでもイソプロピルエーテル、イソプロピルアル
コール、ヘキサンが好ましい。
【0029】粉体のカルボキシル基変性オルガノ(ポ
リ)シロキサンによる処理量は、その種類によっても異
なるが、通常原料粉体の0.2〜50重量%、特に1〜20重
量%が好ましい。処理量が少なすぎると撥水性が十分で
はなく、また多すぎると無機粉体そのものが持つ特性が
損なわれるおそれがある。カルボキシル基変性オルガノ
(ポリ)シロキサン自体又はその溶液と粉体との混合温
度は20〜90℃、特に40〜80℃が好ましい。溶媒量は粉体
に対して重量比で0.3〜30倍量、特に0.5〜10倍量が好ま
しい。混合時間は、処理量、粉体の種類によって異なる
が、通常1〜15時間、特に2〜10時間が好ましい。
【0030】以上のようにして調製された本発明の化粧
料用粉体は、撥水性、皮膚上での伸び、つき、平滑性等
に優れ、更に安全性が高いものであり、常法に従って各
種化粧料に配合することができる。かかる化粧料として
は、ファンデーション、アイシャドウ、アイブロウ、白
粉、ほほ紅等のメイクアップ化粧料、ボディーパウダ
ー、ベビーパウダー等のボディー化粧品、乳液、クリー
ム等の基礎化粧料などが挙げられる。本発明化粧料用粉
体の本発明化粧料への配合量は、目的とする化粧料の種
類によって異なるが、通常、0.1〜99重量%の範囲が好
ましい。
【0031】本発明の化粧料には、本発明の化粧料用粉
体以外に、必要に応じて通常の化粧料に配合される成分
を本発明の効果を損なわない範囲で配合することができ
る。かかる成分としては、例えば、ワセリン、ラノリ
ン、セレシン、マイクロクリスタリンワックス、カルナ
ウバロウ、キャンデリラロウ、高級脂肪酸、高級アルコ
ール等の固形・半固形油分;スクワラン、流動パラフィ
ン、エステル油、ジグリセライド、トリグリセライド、
シリコーン油等の流動油分;パーフルオロポリエーテ
ル、パーフルオロデカリン、パーフルオロオクタン等の
フッ素系油剤;水溶性及び油溶性ポリマー、界面活性
剤、無機及び有機顔料、シリコーン又はフッ素化合物で
処理された無機及び有機顔料、有機染料等の色剤、エタ
ノール、防腐剤、酸化防止剤、色素、増粘剤、pH調製
剤、香料、紫外線吸収剤、保湿剤、血行促進剤、冷感
剤、制汗剤、殺菌剤、皮膚賦活剤等が挙げられる。
【0032】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を更に詳細に説
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
なお、以下の実施例において用いたカルボキシル基変性
オルガノ(ポリ)シロキサンを以下に示す。
【0033】
【化4】
【0034】実施例1 カルボキシル基変性オルガノ(ポリ)シロキサン(1) 15
g及びイソプロピルエーテル500gを混合し、60℃に加
熱した。加熱混合後、これに平均粒径7μmのセリサイ
ト150gを添加し、60℃で4時間混合攪拌した。その
後、イソプロピルエーテルを減圧留去し、乾燥して、化
粧料用粉体162gを得た。
【0035】実施例2 カルボキシル基変性オルガノ(ポリ)シロキサン(2) 13
g及びイソプロピルエーテル500gを混合し、60℃に加
熱した。加熱混合後、これに平均粒径8μmのセリサイ
ト150gを添加し、60℃で4時間混合攪拌した。その
後、イソプロピルエーテルを減圧留去し、乾燥して、化
粧料用粉体160gを得た。
【0036】
【0037】実施例4 カルボキシル基変性オルガノ(ポリ)シロキサン(4) 17
g及びヘキサン400gを混合し、60℃に加熱した。加熱
混合後、これに二酸化チタン150gを添加し、60℃で4
時間混合攪拌した。その後、ヘキサンを減圧留去し、乾
燥して、化粧料用粉体162gを得た。
【0038】実施例5 カルボキシル基変性オルガノ(ポリ)シロキサン(4) 20
g及びヘキサン400gを混合し、60℃に加熱した。加熱
混合後、これに硫酸バリウム150gを添加し、60℃で4
時間混合攪拌した。その後、ヘキサンを減圧留去し、乾
燥して、化粧料用粉体166gを得た。
【0039】実施例6 カルボキシル基変性オルガノ(ポリ)シロキサン(4) 15
g及びヘキサン400gを混合し、60℃に加熱した。加熱
混合後、これにマイカ150gを添加し、60℃で4時間混
合攪拌した。その後、ヘキサンを減圧留去し、乾燥し
て、化粧料用粉体162gを得た。
【0040】実施例7 カルボキシル基変性オルガノ(ポリ)シロキサン(4) 15
g及びヘキサン500gを混合し、60℃に加熱した。加熱
混合後、これに平均粒径7μmのセリサイト150gを添
加し、60℃で4時間混合攪拌した。その後、ヘキサンを
減圧留去し、乾燥して、化粧料用粉体163gを得た。
【0041】
【0042】実施例9 カルボキシル基変性オルガノ(ポリ)シロキサン(5) 25
g及びヘキサン400gを混合し、60℃に加熱した。加熱
混合後、これに二酸化チタン150gを添加し、60℃で4
時間混合攪拌した。その後、ヘキサンを減圧留去し、乾
燥して、化粧料用粉体171gを得た。
【0043】実施例10 カルボキシル基変性オルガノ(ポリ)シロキサン(5) 25
g及びヘキサン400gを混合し、60℃に加熱した。加熱
混合後、これに硫酸バリウム150gを添加し、60℃で4
時間混合攪拌した。その後、ヘキサンを減圧留去し、乾
燥して、化粧料用粉体172gを得た。
【0044】実施例11 カルボキシル基変性オルガノ(ポリ)シロキサン(5) 25
g及びヘキサン400gを混合し、60℃に加熱した。加熱
混合後、これにマイカ150gを添加し、60℃で4時間混
合攪拌した。その後、ヘキサンを減圧留去し、乾燥し
て、化粧料用粉体172gを得た。
【0045】実施例12 カルボキシル基変性オルガノ(ポリ)シロキサン(5) 25
g及びヘキサン500gを混合し、60℃に加熱した。加熱
混合後、これに平均粒径7μmのセリサイト150gを添
加し、60℃で4時間混合攪拌した。その後、ヘキサンを
減圧留去し、乾燥して、化粧料用粉体173gを得た。
【0046】
【0047】実施例14 カルボキシル基変性オルガノ(ポリ)シロキサン(6) 30
g及びヘキサン500gを混合し、60℃に加熱した。加熱
混合後、これに平均粒径7μmのセリサイト150gを添
加し、60℃で4時間混合攪拌した。その後、ヘキサンを
減圧留去し、乾燥して、化粧料用粉体176gを得た。
【0048】実施例15 カルボキシル基変性オルガノ(ポリ)シロキサン(7) 25
g及びヘキサン500gを混合し、60℃に加熱した。加熱
混合後、これに平均粒径7μmのセリサイト150gを添
加し、60℃で4時間混合攪拌した。その後、ヘキサンを
減圧留去し、乾燥して、化粧料用粉体172gを得た。
【0049】実施例16 カルボキシル基変性オルガノ(ポリ)シロキサン(8) 20
g及びヘキサン500gを混合し、60℃に加熱した。加熱
混合後、これに平均粒径7μmのセリサイト150gを添
加し、60℃で4時間混合攪拌した。その後、ヘキサンを
減圧留去し、乾燥して、化粧料用粉体169gを得た。
【0050】
【0051】試験例1 〈撥水性〉化粧料用粉体0.2gを計量し、IR用打錠器で1
00kg/cm2で5分間加圧し、直径1cmのペレットを作製し
た。このペレットの表面にマイクロシリンジを用いてイ
オン交換水を1滴滴下し、30秒後に接触角を3回測定
し、粉体の撥水性を測定した。この結果を表1に示す。 ◎:110°以上 ○:90°以上110°未満 △:70°以上90°未満 ×:70°未満
【0052】〈感触評価〉専門パネラー5名により、粉
体の伸び感、きしみ感、ざらつき感から粉体の感触を総
合的に評価した。なお、評価は、以下の基準に従い、平
均粒径7μmのセリサイト単独の感触を標準値3とする
5段階評価によって行い、その平均値を表1に示した。 1:感触が悪い 2:感触がやや悪い 3:7μmのセリサイトと同等の感触 4:感触がやや良い 5:感触が良い
【0053】
【表1】
【0054】 実施例18 油性ファンデーション (1)カルボキシル基変性オルガノ(ポリ)シロキサン(5) で処理した各種粉体を混合して得られた混合顔料 処理酸化チタン(実施例9の粉体) 20.0(重量%) 処理セリサイトA(実施例12の粉体) 5.0 処理酸化鉄(赤,黄,黒) (実施例9に準じて処理したもの) 5.0 処理マイカ(実施例11の粉体) 7.0 処理タルク(実施例9に準じて処理したもの) 6.5 (2)ジメチルポリシロキサン (信越シリコーン社製,KF-96A,6cs) 5.0 (3)ビス(トリデカフルオロオクチル)リン酸 3.0 (4)パーフルオロポリエーテル (モンテフロス社製,FONBLIN HC-04) 45.0 (5)デキストリン脂肪酸エステル (千葉製粉社製,レオパールKL) 1.0 (6)キャンデリラロウ 2.3 (7)BHT 0.1(8)香料 微量 合計 100.0
【0055】上記組成のうち、粉体及び香料を除く成分
を混合し、90℃で溶解した。その後ディスパーで攪拌し
ながら徐々に粉体を加え、十分に攪拌混合した。最後に
香料を添加し、金皿に充填、冷却した。
【0056】 実施例19 パウダリーファンデーション (1)カルボキシル基変性オルガノ(ポリ)シロキサン(4) で処理した各種粉体を混合して得られた混合顔料 処理酸化鉄(赤、黄、黒) (実施例7に準じて処理したもの) 5.5(重量%) 処理酸化チタン(実施例4の粉体) 10.0 処理マイカ(実施例6の粉体) 12.0 処理セリサイトA(実施例7の粉体) 8.0 処理タルク(実施例7に準じて処理したもの) 40.0 (2)ナイロンパウダー 10.0 (3)流動パラフィン 5.0 (4)ジメチルポリシロキサン (信越シリコーン社製,KF-96,5000cs) 2.5 (5)シンクロワックスHRC(クローダジャパン社製) 3.0 (6)ワセリン 2.0 (7)防腐剤 適量(8)香料 微量 合計 100.0
【0057】顔料(1)及び粉体(2)を混合し、粉砕機を通
して粉砕した。一方、香料(8)を除く他の成分はあらか
じめ加熱し完全に溶解させた。ヘンシェルミキサーに粉
砕した粉体を移し、先に溶解させた液相を徐々に添加し
た後、香料(8)を添加して十分攪拌混合した。なお、こ
の混合の際、ヘンシェルミキサーの回転頻度を徐々に増
加させた。最後にふるいを通して粒度を揃え、金皿にと
り圧縮成形した。
【0058】 実施例20 ほほ紅 (1)カルボキシル基変性オルガノ(ポリ)シロキサン(8) で処理した各種粉体を混合して得られた混合顔料 処理酸化チタン(実施例16に準じて処理したもの) 4.0(重量%) 処理セリサイトA(実施例16の粉体) 62.0 処理カオリン(実施例16に準じて処理したもの) 17.0 (2)流動パラフィン 4.0 (3)ステアリン酸亜鉛 5.0 (4)コメデンプン 4.0 (5)赤色202号 2.8 (6)青色404号 0.25(7)香料 微量 合計 100.0
【0059】顔料(1)、(4)、(5)及び(6)を混合し、粉砕
機を通して粉砕した。一方、(2)及び(3)はあらかじめ加
熱溶解した。ヘンシェルミキサーに粉砕した粉体を移
し、先に溶解させた液相を徐々に添加した後、香料(7)
を添加して十分攪拌混合した。なお、この混合の際、ヘ
ンシェルミキサーの回転頻度を徐々に増加させた。最後
にふるいを通して粒度を揃え、金皿にとり圧縮成形し
た。
【0060】 実施例21 アイライナー (1)カルボキシル基変性オルガノ(ポリ)シロキサン(3) で処理した各種粉体を混合して得られた混合顔料 処理タルク(実施例3に準じて処理したもの) 55.0(重量%) 処理酸化チタン(実施例3に準じて処理したもの) 15.0 (2)カーボンブラック 6.0 (3)ナイロンパウダー 8.0 (4)ジメチルポリシロキサン (信越シリコーン社製,KF-96A,6cs) 5.0 (5)流動パラフィン 9.0 (6)シンクロワックスHRC(クローダジャパン社製) 1.8 (7)防腐剤 0.1(8)香料 0.1 合計 100.0
【0061】粉体(1)、(2)及び(3)を混合し、粉砕機を
通して粉砕した。一方、香料(8)を除く他の成分はあら
かじめ加熱し完全に溶解させた。ヘンシェルミキサーに
粉砕した粉体を移し、先に溶解させた液相を徐々に添加
した後、香料(8)を添加して十分攪拌混合した。なお、
この混合の際、ヘンシェルミキサーの回転頻度を徐々に
増加させた。最後にふるいを通して粒度を揃え、金皿に
とり圧縮成形した。
【0062】実施例18〜21のいずれにおいても撥水性に
優れ、かつ感触の良好な化粧料が得られた。
【0063】
【発明の効果】本発明の化粧料用粉体は、低い処理温度
で得られ、撥水性に優れ、化粧崩れがなく、肌上での伸
び、付着性及び平滑性等の使用感触が良好である。
フロントページの続き (72)発明者 喜多 克己 和歌山県和歌山市湊1334 花王株式会社 研究所内 (56)参考文献 特開 平8−60022(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61K 7/00 - 7/02 C09C 3/12 CAPLUS(STN)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オルガノ(ポリ)シロキサンの少なくと
    も1つのケイ素原子が、下記一般式(1) -R1-(O)a-R2-COOM (1) 〔式中、R1は炭素数1〜20の直鎖又は分岐のアルキレ
    ン基を示し、R2は炭素数1〜4の直鎖又は分岐のアル
    キレン基を示し、Mは水素原子又は1価の陽イオンを示
    し、aは0又は1を示す。〕で表される基で修飾されて
    いるカルボキシル基変性オルガノ(ポリ)シロキサン
    、タルク、カオリン、セリサイト、マイカ、酸化チタ
    ン、硫酸バリウム及び酸化鉄から選ばれる1種以上の
    体を処理して得られる撥水性化粧料用粉体。
  2. 【請求項2】 カルボキシル基変性オルガノ(ポリ)シ
    ロキサンが、下記一般式(2) 【化1】 〔式中、R3〜R7は同一又は異なって、それぞれアルキ
    ル基、アルコキシル基又はフェニル基を示し、X、b個
    のY及びZは少なくとも1個が一般式(1)で表される基
    で、残余はアルキル基、アルコキシル基又はフェニル基
    を示し、bは0〜1000の数を示す。〕で表される化合物
    である請求項1記載の化粧料用粉体。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の化粧料用粉体を
    含有する化粧料。
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