JP3408956B2 - サーボモータの駆動制御装置 - Google Patents
サーボモータの駆動制御装置Info
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Description
駆動制御装置に関し、特に外乱トルクの検知を行うこと
ができるサーボモータの駆動制御装置に関するものであ
る。
サーボモータの駆動制御装置を示している。駆動制御装
置は、位置制御器1と、速度制御器2と、電流制御器3
とを順に有し、位置指令に基づいてサーボモータ4を駆
動制御する。サーボモータ4には位置検出器5が接続さ
れており、位置検出器5は位置信号を出力する。位置検
出器5が出力する位置信号(位置フィードバック信号
θ)は微分器6により微分されることによって速度信号
(速度フィードバック信号V)に変換される。
令θ* とサーボモータ4の位置検出器5からの位置フィ
ードバック信号θとの偏差に応じた速度指令V* を生成
し、速度制御器2は位置制御器1より与えられる速度指
令V* と微分器6からの速度フィードバック信号Vとの
偏差に応じた電流指令I* を生成し、電流制御器3は速
度制御器2より与えられる電流指令I* と電流検出器7
からの電流フィードバック信号Iとの偏差に応じてサー
ボモータ4に与える電力を制御する。
は、サーボモータ4に外乱トルクが加わると、指令位置
(位置指令θ* )とサーボモータ4の実位置(位置フィ
ードバック信号θ)との偏差が生じ、その偏差が位置制
御器1に入力され、指令位置と実位置との偏差が0とな
るような実速度指令(速度指令V* )を位置制御器1が
出力する。また、その実速度指令とサーボモータ4の実
速度(速度フィードバック信号V)との間にも偏差が生
じ、その偏差が速度制御器2に入力され、実速度指令と
実速度との偏差が0となるような実電流指令(電流指令
I* )を電流制御器3に出力する。
動制御装置において、サーボモータ4に加わるトルクは
図8で示されるようになる。サーボモータ4を回転させ
るのに必要なトルク(モータトルク)は、モータ加減速
中はモータトルク=加減速トルク+摩擦トルクとなり、
モータ一定速中は加減速トルク=0であるため、モータ
トルク=摩擦トルクとなる。
場合のモータトルクは図9で示されるようになる。つま
り、モータ停止時においては、モータトルク=外乱トル
ク1といえるが、モータ加(減)速中においては、モー
タトルク=加減速トルク+外乱トルク2となり、外乱ト
ルクのみを正確に抽出することができない。
したことや、モータトルク(負荷)より機械がワークに
衝突した場合等にそれを的確に検知することができず、
ワーク破損等の損害が発生する。
ためになされたもので、加速時、減速時を含めて、モー
タ軸に加わる外乱トルクを的確に検知することができる
サーボモータの駆動制御装置を得ることを目的としてい
る。
めに、この発明によるサーボモータの駆動制御装置は、
サーボモータと、前記サーボモータを近似した機械系モ
デルによるモデルサーボモータ部と、前記モデルサーボ
モータ部が外部より与えられる指令信号に対して所望の
応答特性を具備するように制御するモデル制御手段と、
前記サーボモータが外部より与えられる外乱に対して所
望の応答特性を具備するように制御する実制御手段と、
前記実制御手段の実電流指令よりモータ軸に加わる外乱
トルクを検知すると共に正転と逆転とを検出してこの正
転と逆転とで外乱トルクのアラーム検出の検知レベルを
個別に設定する外乱トルク検知手段とを有しているもの
である。
置では、モデル制御手段はモデルサーボモータ部が外部
より与えられる指令信号に対して所望の応答特性を具備
するように制御し、実制御手段はサーボモータが外部よ
り与えられる外乱に対して所望の応答特性を具備するよ
うに制御し、外乱トルク検知手段が実制御手段の実電流
指令よりモータ軸に加わる外乱トルクを検知する。ま
た、正転と逆転とで外乱トルクが変化してもアラーム検
出の検知レベルが個別に設定されるのでアラーム検出が
正確に行われる。
装置は、サーボモータと、前記サーボモータを近似した
機械系モデルによるモデルサーボモータ部と、前記モデ
ルサーボモータ部が外部より与えられる指令信号に対し
て所望の応答特性を具備するように制御するモデル制御
手段と、前記サーボモータが外部より与えられる外乱に
対して所望の応答特性を具備するように制御する実制御
手段と、前記実制御手段の実電流指令よりモータ軸に加
わる外乱トルクを検知すると共に一定速・モータ停止中
と加速・減速中途を判定して一定速・モータ停止中と加
速・減速中とで外乱トルクのアラーム検出の検知レベル
を個別に設定する外乱トルク検知手段と、を有している
ことを特徴とする。
置では、モデル制御手段はモデルサーボモータ部が外部
より与えられる指令信号に対して所望の応答特性を具備
するように制御し、実制御手段はサーボモータが外部よ
り与えられる外乱に対して所望の応答特性を具備するよ
うに制御し、外乱トルク検知手段が実制御手段の実電流
指令よりモータ軸に加わる外乱トルクを検知する。ま
た、一定速・モータ停止中と加速・減速中とで外乱トル
クのアラーム検出の検知レベルが個別に設定されるので
より正確なアラーム検出が可能となる。
装置は、サーボモータと、前記サーボモータを近似した
機械系モデルによるモデルサーボモータ部と、前記モデ
ルサーボモータ部が外部より与えられる指令信号に対し
て所望の応答特性を具備するように制御するモデル制御
手段と、前記サーボモータが外部より与えられる外乱に
対して所望の応答特性を具備するように制御する実制御
手段と、前記実制御手段の実電流指令と、前記モデル制
御手段より与えられるモデルモータ位置と前記サーボモ
ータの実位置との偏差よりモータ軸に加わる外乱トルク
を検知する外乱トルク検知手段とを有しているものであ
る。
置では、モデル制御手段はモデルサーボモータ部が外部
より与えられる指令信号に対して所望の応答特性を具備
するように制御し、実制御手段はサーボモータが外部よ
り与えられる外乱に対して所望の応答特性を具備するよ
うに制御し、外乱トルク検知手段が、実制御手段の実電
流指令と、モデル制御手段より与えられるモデルモータ
位置とサーボモータの実位置との偏差とによりモータ軸
に加わる外乱トルクを検知する。この電流指令と偏差と
の少なくとも一方によりアラーム・警報の動作信号、モ
ータの停止指令、クランプ回路のクランプ値低減の指令
などに利用することができ、加減速時を含めて過重負荷
や機械の衝突によって外乱トルクが所定値以上になった
ことに対応できる。
装置は、前記外乱トルク検知手段が実電流指令の入力部
にローパスフィルタを有し、ローパスフィルタ処理後の
実電流指令よりモータ軸に加わる外乱トルクを検知する
ものである。
置では、外乱トルク検知手段はローパスフィルタによる
フィルタ処理後の実電流指令よりモータ軸に加わる外乱
トルクを検知する。
装置は、モデル制御手段が、前記モデルサーボモータ部
のモデルモータ位置による位置ループと、前記モデルサ
ーボモータ部のモデルモータ速度による速度ループとを
有し、前記実制御手段が、前記モデル制御手段より与え
られるモデルモータ位置と前記サーボモータの実位置と
の偏差に応じた実速度指令を発生する実位置制御器と、
前記実位置制御器よりの前記実速度指令に応じた実電流
指令を発生する実速度制御器と、前記実速度制御器より
の実電流指令と前記モデル制御手段よりのモデル電流指
令との合計値による電流指令に応じて前記サーボモータ
に与える電力を制御する実電流制御器とを有しているも
のである。
置では、モデル制御手段は、位置ループと速度ループと
でモデルサーボモータ部が外部より与えられる指令信号
に対して所望の応答特性を具備するように制御し、実制
御手段では、実位置制御器がモデル制御手段より与えら
れるモデルモータ位置とサーボモータの実位置との偏差
に応じた実速度指令を発生し、実速度制御器が実位置制
御器よりの実速度指令に応じた実電流指令を発生し、実
電流制御器が実速度制御器よりの実電流指令と前記モデ
ル制御手段よりのモデル電流指令との合計値による電流
指令に応じてサーボモータに与える電力を制御する。
明に係るサーボモータの駆動制御装置の実施の形態を詳
細に説明する。なお、以下に説明するこの発明の実施の
形態において、上述の従来例と同一構成あるいは等価の
部分は、上述の従来例に付した符号と同一の符号を付し
てその説明を省略する。
ボモータの駆動制御装置の実施の形態1を示している。
この駆動制御装置は、モデル部(モデル制御手段)10
と、実制御部(実制御手段)20と、外乱検知部40を
有している。
と、モデル速度制御器12と、機械系モデルによるモデ
ルサーボモータ部13とを有し、モデルサーボモータ部
13のモデルモータ位置による位置ループと、モデルサ
ーボモータ部13のモデルモータ速度による速度ループ
とで、モデルサーボモータ部13を、外部より与えられ
る指令信号に対し所望の応答特性を具備するように制御
する。
れる位置指令θ* とモデルサーボモータ部13が出力す
るモデルモータ位置信号θmとの偏差に応じたモデル速
度指令を生成する。
器11より与えられる速度指令Vm * と微分器14から
のモデルモータ速度信号Vmとの偏差に応じたモデル電
流指令を生成し、モデル電流指令(理想電流指令)Im
* をモデルサーボモータ部13に与える。
ボモータ4を同一のイナーシャで近似した機械系モデル
によるものであり、モデル演算によりモデルモータ位置
信号(理想位置信号)θmを出力する。
速度制御器22と、実電流制御器23と、従来のものと
同様のサーボモータ4、位置検出器5、微分器6、電流
検出器7とを有し、サーボモータ4を、外部より与えら
れる外乱に対し所望の応答特性を具備するように制御す
る。
理想位置信号θmと位置検出器5により検出されるサー
ボモータ4の実位置(位置フィードバック信号θ)との
偏差に応じた実速度指令Vr* を生成する。
モデルサーボモータ部13が出力する理想位置信号θm
を微分器15により微分することにより得られたモデル
モータ速度Vmとの合計値と微分器6からの速度フィー
ドバック信号Vとの偏差に応じた実電流指令Ir* を生
成する。
理想電流指令Im* と実速度制御部22よりの実電流指
令Ir* との合計値による電流指令I* と電流検出器7
からの電流フィードバック信号Iとの偏差に応じてサー
ボモータ4に与える電力を制御する。
レベル設定器42とを有している。コンパレータ41は
実速度制御器22より出力される実電流指令Ir* とレ
ベル設定器42の出力(比較基準値)Isetとを比較
し、実電流指令Ir* が比較基準値Isetより大きい
場合にハイレベル出力する。
器21は図9に示されているようなサーボモータ4に加
わる外乱を補償する。つまり、サーボモータ4に外乱が
加わった場合、サーボモータ4の実速度(速度フィード
バック信号V)は外乱トルクにより変動する。これに対
し、モデルサーボモータ部13には外乱トルクが加わら
ないため、モデルモータ速度Vmは指令に追従した速度
を保つ。
モデルモータ速度Vmとの間に、外乱トルクの大きさに
応じた偏差が生じ、その偏差が実速度制御器22に入力
され、実速度制御器22により外乱トルクを補償する実
電流指令Ir* が出力される。この実電流指令Ir* を
抽出すれば、図9で示されている外乱トルクのみを抽出
したことになる。
と、実電流指令Irがレベル設定器42から出力される
比較基準値Iset以上になり、コンパレータ41より
オン信号が出力される。
信号、モータの停止指令、クランプ回路のクランプ値低
減の指令などに利用することができ、加減速時を含めて
主にサーボモータ4に加わる過重負荷による外乱トルク
が所定値以上になったことに対応できる。
ボモータの駆動制御装置の実施の形態2を示している。
なお、図2において、図1に対応する部分は、図1に付
した符号と同一の符号を付けて、その説明を省略する。
ンパレータ43は実位置制御器21に入力されるモデル
部10よりの理想位置信号θmと位置検出器5により検
出されるサーボモータ4の実位置(位置フィードバック
信号θ)との偏差Δθとレベル設定器44の出力(比較
基準値)θsetとを比較し、偏差Δθが比較基準値θ
setより大きい場合にハイレベル出力する。
タ4に外乱が加わらない場合にはモデルサーボモータ部
13のモデルモータ位置θmとサーボモータ4の実位置
θとがほぼ等しくなる。しかし、サーボモータ4に外乱
が加わると、実位置θは外乱トルクにより指令通りには
追従しなくなる。これに対し、モデルサーボモータ部1
3には外乱トルクが加わらないため、モデルモータ位置
θmは指令に追従した位置となり、モデルモータ位置θ
mと実位置θとの間に偏差Δθが生じる。
の偏差Δθを抽出すれば、サーボモータ4に加わる外乱
を抽出したことになる。よって、外乱トルクが所定値以
上になると、偏差Δθがレベル設定器44から出力され
る比較基準値θset以上になり、コンパレータ43よ
りオン信号が出力される。
信号、モータの停止指令、クランプ回路のクランプ値低
減の指令などに利用することができ、加減速時を含めて
主に機械の衝突によってモータ軸に加わる外乱トルクが
所定値以上になったことに対応できる。
ボモータの駆動制御装置の実施の形態3を示している。
なお、図3においても、図1に対応する部分は、図1に
付した符号と同一の符号を付けて、その説明を省略す
る。
次遅れ回路をなすローパスフィルタ45が設けられ、コ
ンパレータ41は実速度制御器22より出力される実電
流指令Ir* をローパスフィルタ45を介して入力され
る。これにより、ローパスフィルタ処理後の実電流指令
よりモータ軸に加わる外乱トルクを検知することが行わ
れる。
令Ir* は外乱トルクがない場合、理想的には0であ
る。しかし、実際には制御系のディジタル化等により、
実電流指令Ir* にリップルが発生する。ローパスフィ
ルタ45がないと、リップルによりコンパレータ41よ
りオン信号が出力されるため、アラームを誤出力する可
能性がある。
られると、リップルを含む実電流指令Ir* に対しても
安定した値がコンパレータ41に入力され、より正確な
値がコンパレータ41より出力される。これにより、外
乱トルクの検出が、より一層、正確に行われるようにな
る。
ボモータの駆動制御装置の実施の形態4を示している。
なお、図4においても、図1に対応する部分は、図1に
付した符号と同一の符号を付けて、その説明を省略す
る。
モデル部10のモデルモータ速度信号Vmの極性より正
転、逆転を検出する正転検出用コンパレータ46および
逆転検出用コンパレータ47と、正転検出用コンパレー
タ46、逆転検出用コンパレータ47の出力信号により
オン・オフするスイッチ48、49と、正転時レベル設
定器50および逆転時レベル設定器51とが設けられて
いる。
ルク検知に適当な比較基準値Iwsetを設定し、逆転
時レベル設定器51は逆転時の外乱トルク検知に適当な
比較基準値Irsetを設定する。
ンパレータ46のみがハイ信号を出力することにより、
スイッチ48が閉じ、正転時レベル設定器50による比
較基準値Iwsetがコンパレータ41に与えられ、こ
れに対し、逆転時には、逆転検出用コンパレータ46の
みがハイ信号を出力することにより、スイッチ49が閉
じ、逆転時レベル設定器51による比較基準値Irse
tがコンパレータ41に与えられる。これにより、外乱
トルク検知の比較基準値を正転時と逆転時とで切り替え
ることができる。
トルクが変化するような場合、外乱トルク検知の比較基
準値が正転時と逆転時とで同値であると、アラームを誤
出力する可能性があるが、正転時と逆転時とで比較基準
値が比較基準値Iwsetと比較基準値Irsetとに
切り替えられるため、上下軸においてもアラーム検出が
正確に行われるようになる。
比較基準値の切替設定は、実施の形態2のものでも有用
であり、実施の形態2のものにも同様に、実施可能であ
る。
ボモータの駆動制御装置の実施の形態5を示している。
なお、図5において、図1、図2に対応する部分は、図
1、図2に付した符号と同一の符号を付けて、その説明
を省略する。
は、実施の形態1のものと実施の形態2のものとを組み
合わせたものであり、実速度制御器22より出力される
実電流指令Ir* とレベル設定器42による比較基準値
Isetとを比較し、実電流指令Ir* が比較基準値I
setより大きい場合にハイレベル出力するコンパレー
タ41と、実位置制御器21に入力されるモデル部10
よりの理想位置信号θmと位置検出器5により検出され
るサーボモータ4の実位置θとの偏差Δθとレベル設定
器44による比較基準値θsetとを比較し、偏差Δθ
が比較基準値θsetとより大きい場合にハイレベル出
力するコンパレータ43と、コンパレータ41、43の
出力信号を入力するOR回路52とを有している。
θの入力部に各々、ローパスフィルタ45a、45bが
設けられている。
レベル設定器42から出力される比較基準値Iset以
上になってコンパレータ41よりオン信号が出力される
か、あるいは偏差Δθがレベル設定器44から出力され
る比較基準値θset以上になってコンパレータ43よ
りオン信号が出力されれば、OR回路52がハイ信号を
出力する。
信号、モータの停止指令、クランプ回路のクランプ値低
減の指令などに利用することができ、加減速時を含めて
過重負荷や機械の衝突によって外乱トルクが所定値以上
になったことに対応できる。
ボモータの駆動制御装置の実施の形態6を示している。
なお、図6において、図3に対応する部分は、図3に付
した符号と同一の符号を付けて、その説明を省略する。
モデル部10の電流指令Im* と加速・減速判定用レベ
ル設定器53が設定する比較基準値Issetとの比較
により加速・減速中と一定速・モータ停止中とを判別す
る加速・減速判定用コンパレータ54と、スイッチ55
と、一定速・モータ停止中レベル設定器56および加速
・減速中レベル設定器57とが設けられている。
一定速・モータ停止中の外乱トルク検知に適当な比較基
準値Icsetを設定し、加速・減速中レベル設定器5
7は加速・減速中の外乱トルク検知に適当な比較基準値
Iasetを設定する。
加速・減速判定用コンパレータ54がロー信号を出力す
ることにより、スイッチ55がa接点側に切り替わり、
一定速・モータ停止中レベル設定器56による比較基準
値Icsetがコンパレータ41に与えられる。これに
対し、加速・減速中は、加速・減速判定用コンパレータ
54がハイ信号を出力することにより、スイッチ55が
b接点側に切り替わり、加速・減速中レベル設定器57
による比較基準値Iasetがコンパレータ41に与え
られる。これにより、外乱トルク検知の比較基準値を一
定速・モータ停止中と加速・減速中とで切り替えること
ができる。
令Ir* は外乱トルクがない場合には、理想的には0で
あるが、しかし、実際には加減速中には制御系の応答遅
れなどによりある量の実電流指令Ir* が発生する。従
って加速時に一定速・モータ停止中と同等にアラーム検
出を行うと、外乱トルク以外の成分によりアラームを誤
出力する可能性がある。
基準値が一定速・モータ停止中と加速・減速中とで切り
替えられ、加速・減速中の比較基準値Iasetを一定
速・モータ停止中の比較基準値Icsetより大きくす
れば、より正確に外乱によるアラーム検出が行われるよ
うになる。
も、ハードウェア構成とソウトウェア構成の何れでも構
成できることは云うまでもない。
明によるサーボモータの駆動制御装置によれば、サーボ
モータと、前記サーボモータを近似した機械系モデルに
よるモデルサーボモータ部と、前記モデルサーボモータ
部が外部より与えられる指令信号に対して所望の応答特
性を具備するように制御するモデル制御手段と、前記サ
ーボモータが外部より与えられる外乱に対して所望の応
答特性を具備するように制御する実制御手段と、前記実
制御手段の実電流指令よりモータ軸に加わる外乱トルク
を検知すると共に正転と逆転とを検出してこの正転と逆
転とで外乱トルクのアラーム検出の検知レベルを個別に
設定する外乱トルク検知手段とを有しているので、モデ
ル制御手段はモデルサーボモータ部が外部より与えられ
る指令信号に対して所望の応答特性を具備するように制
御し、実制御手段はサーボモータが外部より与えられる
外乱に対して所望の応答特性を具備するように制御し、
外乱トルク検知手段が実制御手段の実電流指令よりモー
タ軸に加わる外乱トルクを検知するので、加速時、減速
時を含めて、過重負荷等によってモータ軸に加わる外乱
トルクが的確に検知されるようになる。また、正転と逆
転とで外乱トルクが変化してもアラーム検出の検知レベ
ルが個別に設定されるのでアラーム検出が正確に行われ
る。
装置によれば、サーボモータと、前記サーボモータを近
似した機械系モデルによるモデルサーボモータ部と、前
記モデルサーボモータ部が外部より与えられる指令信号
に対して所望の応答特性を具備するように制御するモデ
ル制御手段と、前記サーボモータが外部より与えられる
外乱に対して所望の応答特性を具備するように制御する
実制御手段と、前記実制御手段の実電流指令よりモータ
軸に加わる外乱トルクを検知すると共に一定速・モータ
停止中と加速・減速中途を検出して一定速・モータ停止
中と加速・減速中とで外乱トルクのアラーム検出の検知
レベルを個別に設定する外乱トルク検知手段と、を有し
ているので、モデル制御手段はモデルサーボモータ部が
外部より与えられる指令信号に対して所望の応答特性を
具備するように制御し、実制御手段はサーボモータが外
部より与えられる外乱に対して所望の応答特性を具備す
るように制御し、外乱トルク検知手段が実制御手段の実
電流指令よりモータ軸に加わる外乱トルクを検知するの
で、加速時、減速時を含めて、過重負荷等によってモー
タ軸に加わる外乱トルクが的確に検知されるようにな
る。また、一定速・モータ停止中と加速・減速中とで外
乱トルクのアラーム検出の検知レベルが個別に設定され
るのでより正確なアラーム検出が可能となる。
装置によれば、サーボモータと、前記サーボモータを近
似した機械系モデルによるモデルサーボモータ部と、前
記モデルサーボモータ部が外部より与えられる指令信号
に対して所望の応答特性を具備するように制御するモデ
ル制御手段と、前記サーボモータが外部より与えられる
外乱に対して所望の応答特性を具備するように制御する
実制御手段と、前記実制御手段の実電流指令と、前記モ
デル制御手段より与えられるモデルモータ位置と前記サ
ーボモータの実位置との偏差よりモータ軸に加わる外乱
トルクを検知する外乱トルク検知手段とを有しているの
で、モデル制御手段はモデルサーボモータ部が外部より
与えられる指令信号に対して所望の応答特性を具備する
ように制御し、実制御手段はサーボモータが外部より与
えられる外乱に対して所望の応答特性を具備するように
制御し、外乱トルク検知手段が、実制御手段の実電流指
令と、モデル制御手段より与えられるモデルモータ位置
とサーボモータの実位置との偏差よりモータ軸に加わる
外乱トルクを検知するので、加速時、減速時を含めて、
過重負荷等によってモータ軸に加わる外乱トルクと、機
械衝突等によってモータ軸に加わる外乱トルクの両方が
的確に検知されるようになる。そして、この電流指令と
偏差との少なくとも一方によりアラーム・警報の動作信
号、モータの停止指令、クランプ回路のクランプ値低減
の指令などに利用することができ、加減速時を含めて過
重負荷や機械の衝突によって外乱トルクが所定値以上に
なったことに対応できる。
装置によれば、前記外乱トルク検知手段が実電流指令の
入力部にローパスフィルタを有し、ローパスフィルタ処
理後の実電流指令よりモータ軸に加わる外乱トルクを検
知するものであるため、外乱トルク検知手段はローパス
フィルタによるフィルタ処理後の実電流指令よりモータ
軸に加わる外乱トルクを検知する。
装置によれば、モデル制御手段は、位置ループと速度ル
ープとでモデルサーボモータ部が外部より与えられる指
令信号に対して所望の応答特性を具備するように制御
し、実制御手段では、実位置制御器がモデル制御手段よ
り与えられるモデルモータ位置とサーボモータの実位置
との偏差に応じた実速度指令を発生し、実速度制御器が
実位置制御器よりの実速度指令に応じた実電流指令を発
生し、実電流制御器が実速度制御器よりの実電流指令と
前記モデル制御手段よりのモデル電流指令との合計値に
よる電流指令に応じてサーボモータに与える電力を制御
するから、サーボモータの位置制御等が的確に行われた
上で、加速時、減速時を含めてモータ軸に加わる外乱ト
ルクが的確に検知されるようになる。
の実施の形態1を示すブロック図である。
の実施の形態2を示すブロック図である。
の実施の形態3を示すブロック図である。
の実施の形態4を示すブロック図である。
の実施の形態5を示すブロック図である。
の実施の形態6を示すブロック図である。
ブロック図である。
トルクと加減速トルクと摩擦トルクとの関係を示すグラ
フである。
トルクと加減速トルクと摩擦トルクとの関係を示すグラ
フである。
10 モデル部,11モデル位置制御器,12 モデル
速度制御器,13 モデルサーボモータ部,20 実制
御部,21 実位置制御器,22 実速度制御器,40
外乱検知部41 コンパレータ,42 レベル設定
器,43 コンパレータ,44 レベル設定器,45
ローパスフィルタ,46 正転検出用コンパレータ,4
7 逆転検出用コンパレータ,50 正転時レベル設定
器,51 逆転時レベル設定器,52 OR回路,53
加速・減速判定用レベル設定器,54 加速・減速判
定用コンパレータ,56 一定速・モータ停止中レベル
設定器,57 加速・減速中レベル設定器。
Claims (5)
- 【請求項1】 サーボモータと、 前記サーボモータを近似した機械系モデルによるモデル
サーボモータ部と、 前記モデルサーボモータ部が外部より与えられる指令信
号に対して所望の応答特性を具備するように制御するモ
デル制御手段と、 前記サーボモータが外部より与えられる外乱に対して所
望の応答特性を具備するように制御する実制御手段と、 前記実制御手段の実電流指令よりモータ軸に加わる外乱
トルクを検知すると共に正転と逆転とを検出してこの正
転と逆転とで外乱トルクのアラーム検出の検知レベルを
個別に設定する外乱トルク検知手段と、 を有していることを特徴とするサーボモータの駆動制御
装置。 - 【請求項2】 サーボモータと、 前記サーボモータを近似した機械系モデルによるモデル
サーボモータ部と、 前記モデルサーボモータ部が外部より与えられる指令信
号に対して所望の応答特性を具備するように制御するモ
デル制御手段と、 前記サーボモータが外部より与えられる外乱に対して所
望の応答特性を具備するように制御する実制御手段と、 前記実制御手段の実電流指令よりモータ軸に加わる外乱
トルクを検知すると共に一定速・モータ停止中と加速・
減速中途を判定して一定速・モータ停止中と加速・減速
中とで外乱トルクのアラーム検出の検知レベルを個別に
設定する外乱トルク検知手段と、 を有していることを特徴とするサーボモータの駆動制御
装置。 - 【請求項3】 サーボモータと、 前記サーボモータを近似した機械系モデルによるモデル
サーボモータ部と、 前記モデルサーボモータ部が外部より与えられる指令信
号に対して所望の応答特性を具備するように制御するモ
デル制御手段と、 前記サーボモータが外部より与えられる外乱に対して所
望の応答特性を具備するように制御する実制御手段と、 前記実制御手段の実電流指令と、前記モデル制御手段よ
り与えられるモデルモータ位置と前記サーボモータの実
位置との偏差よりモータ軸に加わる外乱トルクを検知す
る外乱トルク検知手段と、 を有していることを特徴とするサーボモータの駆動制御
装置。 - 【請求項4】 外乱トルク検知手段は実電流指令の入力
部にローパスフィルタを有し、ローパスフィルタ処理後
の実電流指令よりモータ軸に加わる外乱トルクを検知す
ることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載
のサーボモータの駆動制御装置。 - 【請求項5】 モデル制御手段は、前記モデルサーボモ
ータ部のモデルモータ位置による位置ループと、前記モ
デルサーボモータ部のモデルモータ速度による速度ルー
プとを有し、 前記実制御手段は、前記モデル制御手段より与えられる
モデルモータ位置と前記サーボモータの実位置との偏差
に応じた実速度指令を発生する実位置制御器と、前記実
位置制御器よりの前記実速度指令に応じた実電流指令を
発生する実速度制御器と、前記実速度制御器よりの実電
流指令と前記モデル制御手段よりのモデル電流指令との
合計値による電流指令に応じて前記サーボモータに与え
る電力を制御する実電流制御器とを有していることを特
徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載のサーボモ
ータの駆動制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27624797A JP3408956B2 (ja) | 1997-10-08 | 1997-10-08 | サーボモータの駆動制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27624797A JP3408956B2 (ja) | 1997-10-08 | 1997-10-08 | サーボモータの駆動制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11119804A JPH11119804A (ja) | 1999-04-30 |
JP3408956B2 true JP3408956B2 (ja) | 2003-05-19 |
Family
ID=17566766
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27624797A Expired - Lifetime JP3408956B2 (ja) | 1997-10-08 | 1997-10-08 | サーボモータの駆動制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3408956B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002304219A (ja) * | 2001-04-04 | 2002-10-18 | Yaskawa Electric Corp | モータ制御装置およびメカ特性測定方法 |
CN103399493B (zh) * | 2013-08-07 | 2015-12-02 | 长春工业大学 | 可重构机械臂传感器故障实时诊断和容错系统及其方法 |
CN104076690B (zh) * | 2014-07-24 | 2016-09-28 | 江南大学 | 一种非线性船舶动力系统的自适应定位跟踪容错控制方法 |
-
1997
- 1997-10-08 JP JP27624797A patent/JP3408956B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11119804A (ja) | 1999-04-30 |
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