JP3235894B2 - 洗濯用助剤組成物 - Google Patents
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Description
し、更に詳細には、衣料等の洗濯時に、アルカリ性洗剤
と一緒に使用できる洗濯用助剤組成物に関する。
工程は、注水→洗浄→排水→脱水→注水→濯ぎ→排水→
脱水の各工程からなり、柔軟剤、糊料などの洗濯用助剤
は、その効果をいかんなく発揮させるために、濯ぎ行程
時、特に最終のすすぎ行程時に添加されるのが一般的で
ある。しかしながら、すすぎ行程時に仕上げ剤等を入れ
忘れたり、或いは、投入の手間がかかるため入れないで
済ますこともある。又、近年、全自動洗濯機の普及に伴
い、洗濯の全行程が終了するまで、作業者が全く立ち会
わなくなり、すすぎ行程時に洗濯用助剤を添加すること
が、作業者にとって苦痛となり、ひいてはこれらの洗濯
用助剤の使用の減少につながっている。従って、すすぎ
行程時にではなく、洗濯の洗浄行程時に洗剤と一緒に使
用しても、充分な効果のある洗濯用助剤が要望されてい
る。
場合は、溶解・分散を抑制するために造粒物にし洗剤に
配合したり、高融点の被膜で柔軟基剤をコーティング
し、洗濯終了時や温風乾燥時に柔軟成分を徐放させる手
段が考えられている。しかし、前者には、柔軟基剤が洗
剤成分と結合して、洗浄効果も柔軟効果も低下させてし
まうという問題点がある。また、後者には、高温洗浄式
の洗濯機や乾燥機には有効であるが、それ以外の洗濯で
は充分な効果を発揮し得ないという問題がある。
洗濯液がアルカリ性になり、すすぎ時に中性になること
に着目し、pHにより溶解性が変化するポリマーで洗濯
用助剤を被覆する方法が知られている。例えば、特開昭
59−115398号公報には、特定の第3級アミン基含有水溶
性ポリマーで被覆された洗濯用助剤が、特開昭61−2859
6 号公報には特定の塩基性モノマーを必須成分として含
むポリマーと水不溶性無機化合物若しくは非イオン性高
分子化合物との混合物で被覆された洗濯用助剤が開示さ
れている。しかしながら、これらの洗濯用助剤を被覆し
ているポリマーでは、(ある場合には)ポリマーのべた
つきや、膜強度不足のため保存中に粒子同士がくっつい
たり或いはケーキングを起こしたりする。更に、ポリマ
ーは使用中にはアルカリの洗剤浴中で本来不溶でなくて
はいけないのに、膜が破れて内部の助剤成分が溶出して
しまい、助剤の効果が充分に発揮されない。
発明者らは、上記の問題を解決せんと鋭意研究を行った
結果、アルカリ性の洗濯液中で不溶性の、ある特定範囲
のガラス転移温度を有する組成物、特に、特定の重合体
と該重合体のガラス転移点を低下させる特定の物質とを
含む組成物で洗濯用助剤成分を被覆することにより、保
存中のべたつきを抑えることができ、常温付近での膜物
性が良好になるため、保存中の粒子のケーキングやアル
カリの洗剤浴中への助剤成分の流出が回避でき、更に中
性のすすぎ液中で前記重合体が可溶性となることによ
り、助剤成分も溶解、分散し、効率的に助剤の効果を発
揮できることを見出し、本発明を完成するに至った。
は一般式(II)
キル基を示し、R1、R2は同一でも異なっていてもよく、
それぞれ水素、炭素数1〜4のアルキル基、ヒドロキシ
エチル基又はヒドロキシプロピル基を示し、x ,yはそ
れぞれ1〜5の整数を示す。)で示される塩基性モノマ
ーの少なくとも1種 (b) 実質上水不溶性のモノマーの少なくとも1種 (c) (a) 以外の水溶性モノマーの少なくとも1種 の3成分を、(a) 5〜100mol%、(b) 0〜95 mol%、
(c) 0〜95 mol%の割合で重合させて得られる重合体
(A) と、総炭素数10〜60のエステル化合物及び炭素鎖中
にエーテル基を有していてもよい総炭素数2〜8の2〜
4価のアルコール化合物から選ばれる1種又は2種以上
の、前記重合体(A) のガラス転移点を低下させる物質
(以下、物質(B)という)(B) とを含みガラス転移点が
0〜100 ℃の範囲にある混合物(以下、被覆剤という)
により洗濯用助剤成分が被覆されていることを特徴とす
る洗濯用助剤組成物を提供するものである。
は、pH9以上のアルカリ水には実質上不溶であり、pH8
以下の弱アルカリ〜中性〜酸性の水に可溶であり、pH条
件による溶解性の比が大きいことが好ましい。また、か
かる重合体(A) はモノマー(a) を必須成分とし、その他
はモノマー(b) 及び(c) を前記の割合で組み合わせれば
よい。
具体例としては、N,N −ジメチルアミノプロピルアクリ
ル酸(またはメタクリル酸)アミド、N,N −ジメチルア
ミノメチルアクリル酸(またはメタクリル酸)アミド、
N,N −ジメチルアミノエチルアクリル酸(またはメタク
リル酸)アミド、N,N −ジメチルアミノブチルアクリル
酸(またはメタクリル酸)アミド等が挙げられる。
(II)で表されるモノマーの例としては、アクリル酸N,
N −ジメチルアミノエチル、アクリル酸N,N −ジメチル
アミノメチル、アクリル酸N,N −ジメチルアミノブチ
ル、アクリル酸N,N −ジメチルアミノプロピル、メタク
リル酸N,N −ジメチルアミノエチル、メタクリル酸N,N
−ジメチルアミノメチル、メタクリル酸N,N −ジメチル
アミノブチル、メタクリル酸N,N −ジメチルアミノプロ
ピル、アクリル酸N,N −ジエチルアミノエチル、アクリ
ル酸N,N −ジエチルアミノメチル、アクリル酸N,N −ジ
エチルアミノブチル、アクリル酸N,N −ジエチルアミノ
プロピル、メタクリル酸N,N −ジエチルアミノエチル、
メタクリル酸N,N −ジエチルアミノメチル、メタクリル
酸N,N −ジエチルアミノブチル、メタクリル酸N,N −ジ
エチルアミノプロピル等が挙げられる。
としては、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステ
ル、クロトン酸エステル、イタコン酸エステル、酢酸ビ
ニルおよびスチレンから選ばれる1種又は2種以上が挙
げられる。アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、イ
タコン酸の各アルキルエステルをモノマー(b) として使
用する場合、エステル結合しているアルキル基の炭素鎖
長1〜18のものを使用できるが、アルキル鎖が長くなる
と生成重合体の微アルカリ性の水溶液中における溶解が
遅くなるので、これらのアルキル基の炭素数は1〜12で
あることがより好ましい。アクリル酸メチル、アクリル
酸エチル、アクリル酸ブチル、メタクリル酸メチルおよ
びメタクリル酸エチルなどのアクリル酸若しくはメタク
リル酸のエステルがより好ましい。
ては、2−ヒドロキシエチルアクリル酸(またはメタク
リル酸)、2−ヒドロキシプロピルアクリル酸(または
メタクリル酸)、ポリエチレングリコール又はメトキシ
ポリエチレングリコール(エチレンオキシド(以下EOと
略記する)平均付加モル数=1〜30)とアクリル酸又は
メタクリル酸のエステル、ビニルピロリドン、又はN,N
−ジメチルアクリルアミド、N,N −ジメチルメタクリル
アミド等のN,N −ジアルキルアクリル(又はメタクリ
ル)アミド等が挙げられる。更に、アクリル酸−N,N −
ジメチルアミノエチル、アクリル酸−N,N −ジメチルア
ミノメチル、アクリル酸−N,N −ジメチルアミノブチ
ル、アクリル酸−N,N −ジメチルアミノプロピル、メタ
クリル酸−N,N −ジメチルアミノエチル、メタクリル酸
−N,N −ジメチルアミノメチル、メタクリル酸−N,N −
ジメチルアミノブチル、メタクリル酸−N,N −ジメチル
アミノプロピル、アクリル酸−N,N −ジエチルアミノエ
チル、アクリル酸−N,N −ジエチルアミノメチル、アク
リル酸−N,N −ジエチルアミノブチル、アクリル酸−N,
N −ジエチルアミノプロピル、メタクリル酸−N,N −ジ
エチルアミノエチル、メタクリル酸−N,N −ジエチルア
ミノメチル、メタクリル酸−N,N −ジエチルアミノブチ
ル、メタクリル酸−N,N −ジエチルアミノプロピル、N,
N −ジメチルアミノプロピルアクリル酸(またはメタク
リル酸)アミド、N,N −ジメチルアミノメチルアクリル
酸(またはメタクリル酸)アミド、N,N −ジメチルアミ
ノエチルアクリル酸(またはメタクリル酸)アミド、N,
N −ジメチルアミノブチルアクリル酸(またはメタクリ
ル酸)アミド等のモノマーを公知の方法で4級化したも
の等が挙げられる。
(b) /(c) =5〜100 /0〜95/0〜95、好ましくは
(a) /(b) /(c) =10〜90/10〜90/10〜90である。
または加圧下での従来公知のラジカル重合により得るこ
とができる。重合溶媒としてはアセトンなどが、また重
合開始剤としてはアゾビスイソブチロニトリルなどが使
用できる。重合温度および時間は、使用する重合溶媒や
モノマーの組合せによって異なるが、一般的には40〜90
℃で5〜20時間が適当である。
移点を低下させるものであり、総炭素数10〜60、好まし
くは総炭素数10〜32のエステル化合物及び炭素鎖中にエ
ーテル基を有していてもよい総炭素数2〜8の2〜4価
のアルコール化合物から選ばれる1種又は2種以上の混
合物が使用される。この場合において、該エステル化合
物又は該アルコール化合物を単独で使用してもよいし、
該エステル化合物と該アルコール化合物との混合物で使
用してもよい。
は、例えばフタル酸ジエステル、脂肪族二塩基酸エステ
ル、リン酸トリエステル、グリコールエステル、トリメ
チロールプロパンエステル、ペンタエリスリトールエス
テル又はエポキシ脂肪酸エステルが挙げられる。
タル酸、m−フタル酸もしくはp−フタル酸又はその無
水物を、直鎖又は分岐の炭素数1〜22のアルキル基又は
アルケニル基を有するアルコールでエステル化して得ら
れるものが挙げられ、総炭素数が10〜32のものが好まし
い。
ジピン酸、セバシン酸又はアゼライン酸等の炭素数2〜
22の二塩基酸を、直鎖又は分岐の炭素数1〜22のアルキ
ル基又はアルケニル基を有するアルコールでエステル化
して得られるものが挙げられ、総炭素数が10〜32のもの
が好ましい。
ルキル又はトリアルケニル(アルキル基又はアルケニル
基の炭素数は1〜22)ホスフェートが挙げられる。
ングリコール、トリメチレングリコール、テトラメチレ
ングリコール、ペンタメチレングリコール、プロピレン
グリコール、2,3-ブタンジオール、1,3-ブタンジオー
ル、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール等
と炭素数8〜22の脂肪酸とのエステルが挙げられ、総炭
素数が10〜32のものが好ましい。
は、オレイン酸エステル(エステル基の炭素数は1〜2
2)のエポキシ化物、エポキシ化大豆油等である。
もよい総炭素数2〜8の2〜4価のアルコール化合物の
例としては、グリセリン、エチレングリコール、トリメ
チレングリコール、テトラメチレングリコール、ペンタ
メチレングリコール、プロピレングリコール、2,3-ブタ
ンジオール、1,3-ブタンジオール、ジエチレングリコー
ル、トリエチレングリコール等が挙げられるが、その中
でもグリセリンが特に好ましい。
含むものであり、本発明に係る重合体(A) と物質(B) の
重量比率は、好ましくは(A)/(B)=99.99 /0.01〜30/
70である。
覆剤のガラス転移温度(Tg)は0〜100 ℃の範囲であ
り、好ましくは10〜80℃の範囲である。ガラス転移温度
が0℃未満であると保存中の粒子の凝集が起こったり、
膜が破れたりする場合があり、また、ガラス転移温度が
100 ℃を越えると膜が強固になり過ぎて好ましくない。
組成物は、洗濯用助剤を被覆剤によって被覆したもので
あるが、洗濯用助剤とは、洗濯工程において洗浄以外の
目的で添加される剤をいい、具体的には、柔軟仕上剤、
消泡剤、漂白剤、糊料、蛍光増白剤等が挙げられ、これ
らは合目的的な効果を発現するための活性成分(以下、
基剤という)を含む組成物からなる。例えば柔軟仕上剤
の場合、柔軟基剤を含み、漂白剤の場合、漂白基剤を含
み、糊料の場合、糊料基剤を含み、蛍光増白剤の場合、
蛍光増白基剤を含む。洗濯用助剤はかかる基剤のみから
なってもよいし、目的に応じて、殺菌剤、抗菌剤、酸化
防止剤、香料、蛍光増白剤、アイロン滑りをよくするシ
リコーン、食塩、塩化アンモニウム、塩化カルシウムな
どの水溶性塩等を配合することもできる。
が、柔軟基剤としては、下記一般式(1)〜(5) に示され
る実質上水不溶性の4級化アンモニウム塩、実質上水不
溶性のアミン、実質上水不溶性のアミンの中和塩から選
ばれる1種又は2種以上が用いられる。
ニル基 R10:炭素数12〜22のアルキル基又はアルケニル基 p:2〜3 m:1〜5 n:1〜3 Q:-O- 又は-NH- Y,Z:H 又はCH3 でいずれか一方は必ずH を示す X:ハロゲン、CH3SO4、C2H5SO4 、1/2SO4、HCO2、CH3CO
2又はHOCH2CO2を意味する。〕式中、R3,R4,R10 は好
ましくは炭素数16〜22、特に好ましくは炭素数16〜18の
アルキル基又はアルケニル基、R7,R8,R9は好ましくは
炭素数15〜21、特に好ましくは炭素数15〜17のアルキル
又はアルケニル基である。具体的に上記一般式で表され
る化合物中のR3,R4としては、オレイル基或いは硬化牛
脂アルキル基であってもよく、R7,R8,R9を含むR7CO,
R8CO,R9COの基がオレイン酸等の脂肪酸残基或いは硬化
牛脂脂肪酸残基であってもよい。
された柔軟仕上剤)として用いる場合、柔軟基剤は該組
成物中に5〜90重量%、好ましくは10〜70重量%、特に
好ましくは20〜60重量%配合する。この場合において、
柔軟仕上剤組成物と被覆剤の重量比率は99.99 /0.01〜
50/50の範囲が一般的である。
明に係るガラス転移温度0〜100 ℃の被覆剤で被覆して
糊料組成物とすることもできる。本発明の組成物を糊料
組成物として用いる場合、糊料基剤は組成物中に5〜90
重量%、好ましくは10〜60重量%配合するのが一般的で
ある。この場合において、糊料組成物と被覆剤との重量
比率は 99.99/0.01〜50/50の範囲が一般的である。
公知の洗濯用助剤を用いて調製すればよい。本発明の洗
濯用助剤組成物を消泡剤組成物として調製するための消
泡基剤としては、シリコーン油又はシリコーン油とシリ
カの混合物等が挙げられる。また、漂白剤組成物を調製
するためには、次亜塩素酸塩、過炭酸塩、過ホウ酸塩、
有機過酸、有機過酸前駆体、青味付剤、蛍光増白剤、酵
素、香料などを含む漂白剤を被覆剤で被覆する。この場
合において、洗濯用助剤組成物と被覆剤の重量比率は 9
9.99/0.01〜50/50の範囲が一般的である。
意成分として、洗濯用助剤組成物の水中での分散、溶解
を促進するための分散促進剤を配合できる。この場合に
おいて、洗濯用助剤と分散促進剤の混合物を被覆剤で被
覆するのが好ましい。分散促進剤としては、非イオン性
又は陽イオン性の水溶性の分散促進剤が用いられ、特に
活性水素を3個以上有する化合物にEOを必須成分として
含むアルキレンオキシドを付加して得られ、かつポリオ
キシエチレン鎖の部分の合計の重量が全重量の50%以上
であり、更に分子量が 5,000〜2,000,000 であるポリエ
ーテル化合物又はその誘導体が好適である。ポリオキシ
アルキレン付加物の出発物質である活性水素を3ケ以上
有する化合物としては、多価アルコールでは、グリセリ
ン、ペンタエリスリトール、ソルビトール、ショ糖、ポ
リグリセリン、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル
の部分ケン化物等があり、多価フェノール類としてはフ
ェノール樹脂やアルキルフェノールのホルマリン縮合物
などがあり、ポリアミン化合物としてはジエチレントリ
アミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペン
タミン、ペンタエチレンヘキサミンなどやポリエチレン
イミンなとがあり、ジエタノールアミン等のアルカノー
ルアミンも使用できる。又、これらのポリアミンの誘導
体である部分アミド化物やN−アルキル置換ポリアミン
であって、活性水素の数が3ケ以上残存するものであれ
ば使用できる。ポリオキシアルキレン付加物であるポリ
エーテル化合物の製造は、活性水素を3ケ以上有する化
合物に通常の方法によりEOを必須として含むアルキレン
オキシドを付加することにより容易に行うことができ
る。そのうち特にEO単独又はEOとプロピレンオキシド
(以下、POと略記する)とのブロックまたは一部ブロッ
ク状の付加物が好ましく、その付加の順序はいずれが先
でも良いが、POを先に付加させた後EOを付加させた場合
が良好である。
量は 5,000〜2,000,000 であり、好ましくは 5,000〜1,
000,000 、特に好ましくは 5,000〜200,000 の範囲であ
る。またEO鎖の部分の合計の重量は全分子量の50重量%
以上であり、好ましくは80重量%以上、更に好ましくは
85重量%以上である。ポリエーテル化合物としては、 R11NH(CsH2sNH)rH 〔R11 は炭素数12〜22の炭化水素基、アルカノイル
基又はアルケノイル基、s は2又は3、r は1〜3であ
る。〕で表される化合物のアルキレンオキシド付加物が
特に好ましい。
はポリエーテル化合物の末端水酸基の硫酸化物、リン酸
化物、カルボキシアルキル化物、脂肪酸エステル化物あ
るいは窒素原子の一部をカチオン化したものが挙げられ
る。その中でも特にカチオン化物が好ましい。カチオン
化物としては、ポリエーテル化合物をジアルキル硫酸や
ハロゲン化アルキル等によりカチオン化した化合物や酢
酸、アルキルベンゼンスルホン酸等により中和したカチ
オン化物が挙げられる。
素、パラトルエンスルホン酸塩、無機塩、モノアルキル
カチオン、水溶性高分子(ヒドロキシアルキルセルロー
ス、カルボキシメチルセルロース、寒天、ヒドロキシア
ルキル化澱粉、ポリビニルアルコール、ポリスチレンス
ルホン酸塩等)、ポリオキシエチレンアルキルエーテ
ル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、プ
ルロニック型非イオン界面活性剤、高級脂肪酸のエステ
ルやポリオキシエチレン付加物及びモノ/ジグリセライ
ド等の非イオン活性剤が挙げられる。本発明において、
洗濯用助剤基剤と分散促進剤の重量比率は95/5〜50/
50の範囲が好ましい。この重量比率が95/5より大きく
なると洗濯用助剤基剤の水中への分散性が低下し、充分
に洗濯物に移染せず、効果が低下する場合がある。ま
た、50/50より小さくなると、洗濯用助剤基剤が少ない
ため、効果が低下してしまう場合もある。
り被覆されるが、その被覆方法としては洗濯用助剤が粉
末、粒状もしくは錠剤の場合、被覆剤を適当な溶剤に溶
解させておき、この溶液をスプレーする方法、流動床に
よる方法、又は錠剤の場合、スプレーによる方法もしく
は塗布する方法等が挙げられる。
定されないが、固体状、例えば粉末、粒状、顆粒であっ
てもよく、さらにはそれらを成形し、錠剤としてもよ
い。その場合、固化粉砕法、押出造粒法、噴霧冷却法等
々公知の方法で製造される。また、造膜性水溶性ポリマ
ーと混合しフィルム化したり、或いはそのフィルム上に
吸着・吸収させてもよい。
性基体に吸収・吸着させてもよい。非水溶性基体として
は、その形・材質は特に限定されないが、形はシート状
・ブロック状・球状が好ましく、材質は布、不織布、
紙、スポンジ、発泡スチロール等の多孔質体等が用いら
れる。不織布の繊維はポリエステル、ポリエチレン−ポ
リプロピレンコンジュゲート繊維、ポリプロピレン繊
維、パルプ、レーヨン、ナイロン等々が使われる。
に担持する方法としては、浴中での浸漬法・プリント
法、スプレー法、また基体の材質によっては、基体成形
時に本発明の洗濯用助剤組成物を混入して成形してもよ
い。基体のあるなしにかかわらず、洗濯用助剤と本発明
に係るガラス転移温度が0〜100 ℃の組成物を混合し、
成形或いは塗布してもよいし、また、助剤のみで成形・
塗布した後、外層に該組成物を被覆してもよい。
とは別途保存し、洗浄に際して個々に洗剤液中に投入し
てもよい。また、洗剤と併用することなく単独で使用す
ることもできる。さらには洗剤中に配合し、洗剤組成物
として用いるのが便利である。
剤を被覆する被覆剤の強度が充分で洗濯用助剤に含まれ
る洗濯用助剤基剤が洗剤水溶液中へ溶出しないため、洗
剤と一緒に使用しても洗濯用助剤の効果が充分に得られ
る。特に、本発明の洗濯用助剤組成物は、近年急速に普
及してきている全自動洗濯機を用いる場合には、入れ忘
れによるミスや手間を省けるなど使用者にとってメリッ
トがある。
るが本発明はこれらに限定されるものではない。
を以下に示す。 (洗浄/助剤処理)全自動洗濯機(日立(株)製「静御
前」4.5kg 用)を用いて、市販の木綿メリヤス肌着、ポ
リエステル/綿混紡(65/35)Yシャツ計1kgと泥汚染
布(10cm×10cm)、カーボン/油汚染布(10cm×10cm)
各5枚と、表1に示す洗濯用助剤組成物、及び市販洗剤
「アタック」(花王(株)製)30gを入れ、3.5 °DH硬水
(36リットル)中にて標準コースで洗浄・すすぎを行な
った。尚、洗濯水のpHは10.2であった。
内でつり干しし、風乾後、20℃、65%R.H.の恒温恒湿室
にて24時間放置した。これらの衣料について、被覆され
た洗濯用助剤の性能評価を官能評価で行った。被覆され
た洗濯用助剤の性能の評価は、該助剤を添加しないで、
上記処理をした衣料を対照にして、一対比較を行った。
評価基準は次のように表す。 4;対照よりも非常に効果があった。 3;対照よりも効果があった。 2;対照よりもやや効果があった。 1;対照よりわずかに効果があった。 0;対照と同じ。
の混合物(被覆剤)のガラス転移温度を測定した。 ・測定条件:示差走査熱量計 DSC 120(セイコー電子工
業 (株) 製) 昇温速度 1℃/分 実施例1 表1の(a),(b) 及び(c)のモノマーを重合して得られる
重合体(A)と物質(B) とをアセトン/エタノール(4/
1重量比)の混合溶媒に溶解させる。この溶液を、洗濯
用助剤の粉末(粒径300〜500μm)を攪拌している中へ
スプレーし、被覆剤による被覆を行なう。このようにし
て得られた粉末より溶媒を減圧除去して洗濯用助剤組成
物を得た。被覆剤の量は、洗濯用助剤組成物中において
10重量%となるように用いた。これらの洗濯用助剤組成
物を用いて、上記のようにして性能の評価を行なった。
その結果を表1に示す。
ics(対布重量%)の略
Claims (6)
- 【請求項1】(a) 一般式(I)又は一般式(II) 【化1】 (式中、R は水素又は炭素数1〜4のアルキル基を示
し、R1、R2は同一でも異なっていてもよく、それぞれ水
素、炭素数1〜4のアルキル基、ヒドロキシエチル基又
はヒドロキシプロピル基を示し、x ,yはそれぞれ1〜
5の整数を示す。)で示される塩基性モノマーの少なく
とも1種 (b) 実質上水不溶性のモノマーの少なくとも1種 (c) (a) 以外の水溶性モノマーの少なくとも1種 の3成分を、(a) 5〜100mol%、(b) 0〜95 mol%、
(c) 0〜95 mol%の割合で重合させて得られる重合体
(A) と、総炭素数10〜60のエステル化合物及び炭素鎖中
にエーテル基を有していてもよい総炭素数2〜8の2〜
4価のアルコール化合物から選ばれる1種又は2種以上
の、前記重合体(A) のガラス転移点を低下させる物質
(B) とを含みガラス転移点が0〜100 ℃の範囲にある混
合物により洗濯用助剤成分が被覆されていることを特徴
とする洗濯用助剤組成物。 - 【請求項2】 総炭素数10〜60のエステル化合物が、フ
タル酸ジエステル、脂肪族二塩基酸エステル、リン酸ト
リエステル、グリコールエステル、トリメチロールプロ
パンエステル、ペンタエリスリトールエステル又はエポ
キシ脂肪酸エステルであり、総炭素数2〜8の2〜4価
のアルコール化合物が、グリセリン、エチレングリコー
ル、トリメチレングリコール、テトラメチレングリコー
ル、ペンタメチレングリコール、プロピレングリコー
ル、2,3-ブタンジオール、1,3-ブタンジオール、ジエチ
レングリコール又はトリエチレングリコールである請求
項1記載の洗濯用助剤組成物。 - 【請求項3】 (a) 、(b) 及び(c) のモノマーを重合さ
せて得られる重合体(A) と、該重合体(A) のガラス転移
点を低下させる物質(B) の重量比率が、(A)/(B) =99.
99 /0.01〜30/70である請求項1又は2記載の洗濯用
助剤組成物。 - 【請求項4】 実質上水不溶性のモノマー(b) が、アク
リル酸エステル、メタクリル酸エステル、クロトン酸エ
ステル、イタコン酸エステル、酢酸ビニル及びスチレン
からなる群から選ばれる1種又は2種以上である請求項
1〜3の何れか1項記載の洗濯用助剤組成物。 - 【請求項5】 洗濯用助剤が、実質上水不溶性の4級化
アンモニウム塩、実質上水不溶性のアミン及び実質上水
不溶性のアミンの中和塩からなる群から選ばれる1種も
しくは2種以上を含む柔軟仕上剤、又は糊料である請求
項1〜4の何れか1項記載の洗濯用助剤組成物。 - 【請求項6】 柔軟仕上剤が、次の一般式 (1)〜(5) で
示される4級化アンモニウム塩、アミン及びアミンの中
和塩から選ばれる1種又は2種以上を含むものである請
求項5記載の洗濯用助剤組成物。 【化2】 【化3】 R9:炭素数11〜21のアルキル基又はアルケニル基 R10:炭素数12〜22のアルキル基又はアルケニル基 p:2〜3 m:1〜5 n:1〜3 Q:-O- 又は-NH- Y,Z:H 又はCH3でいずれか一方は必ずH を示す X:ハロゲン、CH3SO4、C2H5SO4、1/2SO4、HCO2、CH3CO2
又はHOCH2CO2 を意味する。〕
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