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JP3226803B2 - インクを注入させるインク吸収体、該吸収体を用いたインクタンク、インクジェットカートリッジ、インクジェット記録装置及びインクタンクの製造方法 - Google Patents

インクを注入させるインク吸収体、該吸収体を用いたインクタンク、インクジェットカートリッジ、インクジェット記録装置及びインクタンクの製造方法

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JP3226803B2
JP3226803B2 JP28087996A JP28087996A JP3226803B2 JP 3226803 B2 JP3226803 B2 JP 3226803B2 JP 28087996 A JP28087996 A JP 28087996A JP 28087996 A JP28087996 A JP 28087996A JP 3226803 B2 JP3226803 B2 JP 3226803B2
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ink
absorber
fiber
tank
surfactant
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肇 山本
英一郎 清水
圭介 松尾
淳 日南
輝雄 荒島
亘 高橋
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Canon Inc
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Priority to AU70566/96A priority patent/AU702828B2/en
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/17Ink jet characterised by ink handling
    • B41J2/175Ink supply systems ; Circuit parts therefor
    • B41J2/17503Ink cartridges
    • B41J2/17513Inner structure
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/17Ink jet characterised by ink handling
    • B41J2/175Ink supply systems ; Circuit parts therefor

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)
  • Buffer Packaging (AREA)
  • Pens And Brushes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクを注入され
るインク吸収体、このインク吸収体を含み必要に応じて
供給口から液体を供給することに用いられるインクタン
ク、及びインクタンクの製造方法ならびにインクジェッ
ト記録ヘッドを含むインクジェットカートリッジ及びイ
ンクジェット記録装置に関する。
【0002】尚、本発明において記録とは、布やプラス
チックなどへのプリントをも含む言葉として用いる。
【0003】
【従来の技術】インクジェット記録装置に用いられるイ
ンクタンク(記録ヘッドと一体化されたインクジェット
カートリッジ形態におけるインクタンク部分も含む)に
は、記録手段であるインクジェット記録ヘッドに対する
インク供給性を良好にするために、インクタンク内に貯
留されるインクの圧力を大気圧に対して負になるように
調整する手段が設けられているのが一般的である。
【0004】このような圧力(以下、負圧と称する)の
発生手段として、ウレタンスポンジなどからなるインク
吸収体が用いられることが多いが、近年ではインク吸収
体に繊維(方向性を有する繊維束、フエルト等を含む)
を利用する方法が用いられるようになってきている。
【0005】例えば、特開平6−15839号公報や、
特開平6−255121号公報は、フエルトからなるイ
ンク保持体を用いた形態を開示している。また、本出願
人は、特開平8−20115号公報において、繊維体を
収納した領域を少なくともインク供給側に備えるインク
タンクであって、前記繊維体は弾性的に曲がる範囲内で
変形されており、複数の交差を異なる方向に形成せしめ
られ前記領域に充填されていることを特徴とするインク
タンクを提案している。
【0006】一方、これらのインク吸収体に注入される
インクについて考慮すると、近年、ユーザの普通紙への
より鮮明なカラー出力や、ポストカードにおける耐水性
向上などの要求に対応するためのインクが開発されてい
る。
【0007】例えば、普通紙にカラー記録を行う際にブ
リードと呼ばれる境界にじみを押さえるために、インク
に先立って記録紙上の所定の記録位置に前処理液を吐出
し、その後アニオン系の染料を有する超浸透系インクを
記録紙上に吐出し、前処理液と反応させて不溶化させる
ことが行われている。このようにインクを改良すること
で前記要求に対処する場合には、インク中に存在する成
分について最適な物性を規定することが求められてい
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このように、繊維をイ
ンク吸収体として利用する場合には、従来用いられてい
るポリウレタンスポンジなどの発泡体をインク吸収体と
して利用する方法に比べ、インク収容効率、及びインク
との接触下における化学的安定性に優れている。これ
は、インク吸収体のインクタンクの内容積に占める真の
容積が少ないこと、インク吸収体自体がインクに対して
反応性を示さないためである。
【0009】特に繊維として低コストで耐酸性、耐アル
カリ性、耐溶剤性に優れるポリオレフィン系の樹脂を原
料にする場合には、インクに対する化学的安定性が優れ
ているために、インク吸収体はインクに対して負活性で
あることが前提となっていた。
【0010】しかし、本発明者らの研究の結果、前述の
アニオン系の染料を有するインクをインクタンクに収容
し、60℃にて長期保存しておいたところ、印字品質が
大きく変化している現象が見いだされる場合があること
が判明した。インク物性値を確認したところ、インクタ
ンクに収容したインクの初期物性に対し、粘度が上昇
し、表面張力が減少していることがわかった。
【0011】また、上記の吸収体をインク注入前に純水
にて洗浄した後、同様の条件下で長期保存を行ったとこ
ろ、吸収体を洗浄しない場合と比べ、印字品質に差違が
見られた。
【0012】こうした実験より、本発明者らはインク吸
収体にインクの物性を変化させる物質が付着している可
能性があるとの結論を得るとともに、さらに一歩進ん
で、従来考えられなかった全く新しい着想を得るに至っ
た。この着想とは、すなわち、上述の物質を積極的に利
用することでインク吸収体に、インク注入前にはインク
注入に最適な、インク注入後はインクに対して安定性の
ある、インクジェット用インクタンクに用いられるイン
ク吸収体として最適な性能を与えるものである。
【0013】そして、この新規な着想の観点から、再度
インク吸収体の製造工程を素材となるその繊維の製造工
程を含めて見直したところ、フエルトや繊維束など使用
する繊維の形態に関わらず繊維に付着される油剤に着目
するに至った。油剤は繊維の用途毎にそれぞれ対応する
種類が用いられ、繊維に対する付着重量も油剤の乾燥後
の重量で繊維重量に対する比が0.5〜2重量%程度と
様々であるが、化学的な組成として界面活性剤が用いら
れていることが多い。
【0014】本発明者らは、この油剤、及び成分中の界
面活性剤に着目することで、これらを利用し上記の着想
を容易に実現する画期的な方法を発明するに至った。
【0015】本発明は上述の新規な知見に基づきなされ
たものであり、繊維を利用し種々の物性のインクを使用
可能なインクを注入されるインク吸収体、該吸収体を使
用したインクタンク及びインクジェットカートリッジ、
これらを搭載するインクジェット記録装置及びインクタ
ンクの製造方法を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、インクジェット用インクタンクに充填され注入さ
れるインクを繊維間における毛細管力により保持するイ
ンク吸収体において、前記繊維のインク充填前における
表面に、前記インク重量に対し0.002〜0.2重量
%の範囲内で界面活性剤を付着したことを特徴とするこ
とで、上述の目的を達成する、インクジェット記録装置
用として最適なインクを注入させるインク吸収体を提供
するものである。
【0017】本発明の他の形態によるインク吸収体は、
インクジェット用インクタンクに充填され注入されるイ
ンクを繊維間における毛細管力により保持するインク吸
収体において、前記繊維のインク充填前における表面
に、前記繊維重量の0.01〜0.5重量%の範囲内で
界面活性剤を付着したことを特徴とすることで、上述の
目的を達成する、インクジェット記録装置用として最適
なインクを注入されるインク吸収体を提供するものであ
る。
【0018】本発明のさらに他の形態によるインク吸収
体は、インクジェット用インクタンクに充填され注入さ
れるインクを繊維間における毛細管力により保持するイ
ンク吸収体において、前記インク吸収体はカチオン性物
質あるいはアニオン性物質のいずれかを含むインクを保
持するとともに、前記繊維の表面にノニオン系界面活性
剤を付着したことを特徴とすることで、繊維を利用し
チオン性物質あるいはアニオン性物質のいずれかを含む
インクを注入されるインク吸収体を提供するものであ
る。
【0019】本発明のインクタンクは、注入されるイン
クを繊維間における毛細管力により保持するインク吸収
体と、該インク吸収体を収容し大気連通部を有する筐体
と、を備えるインクタンクであって、前記繊維のインク
充填前における表面に、前記インク重量に対し0.00
2〜0.2重量%の範囲内で界面活性剤を付着したこと
を特徴とすることで、上述の目的を達成する、インクジ
ェット記録装置用として最適なインクタンクを提供す
る。
【0020】本発明の他の形態によるインクタンクは、
注入されるインクを繊維間における毛細管力により保持
するインク吸収体と、該吸収体を収容し大気連通部を有
する筐体と、を備えるインクタンクであって、前記イン
ク吸収体はカチオン性物質あるいはアニオン性物質のい
ずれかを含むインクを保持するとともに、前記繊維の表
面にノニオン系の界面活性剤を付着したことを特徴とす
ることで、繊維を利用しカチオン性物質あるいはアニオ
ン性物質のいずれかを含むインクを使用可能なインクタ
ンクを提供するものである。
【0021】さらに本発明では、これらのインクタンク
を用いるインクジェットカートリッジ、インクジェット
記録装置を提供する。
【0022】また、本発明のインクタンクの製造方法
は、注入されるインクを繊維間における毛細管力により
保持するインク吸収体と、該吸収体を収容し大気連通部
を有する筐体と、を備えるインクタンクの製造方法であ
って、前記繊維のインク充填前における表面に、前記繊
維重量の0.01〜0.5重量%の範囲内で界面活性剤
を付着したインク吸収体を用意する工程と、筐体を用意
する工程と、該筐体に前記インク吸収体を挿入する工程
と、前記インク吸収体にインクを注入する工程と、を有
することを特徴とすることで、上述のインクタンクを提
供することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態例を説明する。
【0024】本発明のインクタンクの実施の形態として
は、図1および図10(b)に示したインク容器内部が
一室である構成であってもよく、図3に示したインク容
器内部が二室に分割された構成であってもよく、図10
(a)に示すようにインク容器内部が色の種類ごとに分
割され、分割された複数室が一体となる構成であっても
よく、また、図9に示すように複数に分割された室のう
ち一室のみにインク吸収体としての繊維体を収容した構
成であってもよく、インクジェット記録ヘッドへのイン
ク供給口を備えた室内に繊維体を収容し、かつ、該室と
他の単数または複数の室とは連通する構成であってもよ
い。また、これらは単に例示であって、これらの例示に
は限定されない。
【0025】本発明のインクジェットカートリッジの実
施の形態としては、図10(c)に示すようにインクタ
ンクとインクジェット記録ヘッドとが相互に独立し、必
要に応じて着脱自在である構成であってもよく、また図
3に示すように、インクタンクとインクジェット記録ヘ
ッドとが一体となる構成であってもよい。
【0026】本発明のインクジェット記録装置の実施の
形態としては、図11に示すように、上述のインクタン
クを色の種類ごとに複数搭載可能なキャリッジを備えた
構成であってもよい。
【0027】(実施形態例1)図1に本発明の適用され
るインクタンクの斜視図を示す。
【0028】図1は先に本出願人が提案したインクタン
ク(特開平8−20115号公報参照)であり、インク
タンク1のインク容器11には、その内部空間と大気と
を連通する穴7が設けられると共に、インクジェット記
録ヘッド部12のインク供給管14とジョイントするイ
ンク供給口8が設けられている。インク容器11及び蓋
2で囲まれる領域の内部にはインクを毛管力で保持する
ことが可能なインク吸収体としての繊維Fが充填されて
いる。
【0029】上述の構成のインクタンクにおいて、油剤
中の界面活性剤の影響を確認するため、本発明者らは界
面活性剤などが処方されていない以下に示すジエチレン
グリコール(DEG)系のインク(1)でインクに対す
る繊維に付着した界面活性剤の量に関する実験を行っ
た。
【0030】 インク(1)組成 染料(C.E.FB2) 2%(重量%) DEG 15% エタノール 5% 純水 78% 繊維Fを完全に洗浄した後、インク(1)組成に示され
るインクを繊維Fに吸収させる前に、繊維Fに対し希釈
した界面活性剤を付着させて、乾燥後の付着重量が注入
されるインク重量1に対し0.05〜1重量%の界面活
性剤を付着させた。インクを注入後、記録ヘッド部12
から印字品質について、定着性とにじみを調べたとこ
ろ、表1に示す結果を得た。表1において、定着性、及
びにじみは1(NG)〜5(良好)の五段階で評価され
ており、双方とも4以上ならば印字品質は優れている。
【0031】
【表1】
【0032】上述の実験のもとに、さらに0.2%〜
0.25の範囲について調べたところ、定着性及びにじ
みに関して印字特性に問題がなく、さらに60℃等の高
温保存試験でも問題とならない界面活性剤の添加量の上
限としては0.2%が好適であることが判明した。
【0033】さらに、インクの特性という観点のみ考慮
した場合には下限は存在しないが、インク吸収体に対す
る前処理という観点からは、界面活性剤が完全に除去さ
れている場合に比較して、インクタンクの製造工程及び
インクの注入工程において、以下に示す利点が見出され
た。
【0034】図2(a)〜(e)は、図1に示すインク
タンクの製造方法の一例についてその手順を示す説明図
である。
【0035】図2(a)〜(e)を用いて製造方法を簡
単に説明すると、まず、図2(a)に示すように、イン
ク容器11に挿入可能なガイド体15を用意する。この
ガイド体15は両端に開口部を有する筒状の部材であ
り、その両端間の距離はインク容器11の深さより長い
ものである。このガイド体15内に繊維Fをガイド体1
5の内面に対し固定化せずに収容する。次に、図2
(b)に示すようにインク容器11の開口部からガイド
体15を挿入し、このガイド体15の下側部分を容器内
に配置する。この後、図2(c)に示すようにガイド部
材15内に上側開口部から挿入した押圧部材16により
繊維Fを下方に押して、容器11内に収容可能な大きさ
まで圧縮する。この時、インク供給口8から繊維が出る
ことのないよう、インク供給口8は必要に応じ不図示の
密閉手段により密閉しておく。圧縮終了後、図2(d)
に示すように、押圧部材16及びガイド体15を取り外
したのち、図2(e)に示す蓋部材2を取り付けること
でインクタンクは完成する。
【0036】このようなインクタンクの製造工程におい
て、繊維Fの表面に界面活性剤を付着することにより、
繊維表面に潤滑性が生じるため、ガイド体15やインク
容器11への繊維の挿入及びガイド体の取り外しを極め
てスムーズに行うことができる。また、圧縮される工程
においては、繊維同士が静電気の影響を受けず、滑りな
がら圧縮されるため、予期せぬ密度の偏在のない、イン
クジェット用として理想的なインク吸収体を有するイン
クタンクを提供することができる。
【0037】なお、上述の製造工程のようなガイドがな
く、繊維塊を直接筐体にその開口部から収納し、開口部
を蓋部材で塞ぐような場合でも、同様の効果を有する。
【0038】また、図6(a)〜(d)及び図7(a)
〜(d)はインクの注入工程に関する説明図である。
【0039】まず、従来のウレタンスポンジにおけるイ
ンク注入工程と、インク吸収体へのインクの浸透の様子
について図6(a)〜(d)を用いて簡単に説明する。
【0040】図6(a)において、インク容器61に設
けられたインク注入孔70から、インク注入針62を、
その先端がインク供給口68付近となるようにインク吸
収体64に挿入する。インク供給口68及び大気連通口
67及びインク注入孔70をシール部材63a,63
b,63cで密閉し、インク容器61内部を減圧状態に
した後、インク注入針62からインクを注入する。注入
されたインク66は、徐々にインク吸収体64中に吸収
されていくが、インク吸収体64自体の濡れ性が悪いた
めに、図6(b)に示すようにインク容器61の内部に
設けられた通気リブ(不図示)による空間65を通るよ
うになる。この空間65にインクが流れるようになる
と、図6(c)に示すようにインクはインク吸収体64
より空間65に流れるようになり、最悪の場合、図6
(d)に示すようにインク注入を終らせた時に、インク
吸収体64において一度もインクが浸透していない領域
69が形成されたり、インクが浸透している領域66に
おいても微小気泡Bが取り残される場合もある。
【0041】これらは疎水性の繊維を用いたインク吸収
体を完全に洗浄した場合でも同様であり、通常、上述の
問題を避けるために様々な工夫がなされているが、その
分、製造工程が複雑なものとなっている。
【0042】一方、界面活性剤を付着させた場合の、イ
ンク注入工程におけるインク吸収体へのインクの浸透の
様子を図7(a)〜(d)に示す。
【0043】図7(a)に示すようにインク注入針62
から注入されたインクは、それ自体が疎水性の材質であ
っても、表面に界面活性剤が付着していることにより親
水性を有する。このため、図7(b),(c)に示すよ
うにインクは空間65へ流れることなくインク吸収体に
確実に浸透する。この結果、図7(d)に示すように、
インク注入が終了した段階では、インク吸収体74のす
べての領域にインクを保持することが可能となり、ま
た、インクが浸透している領域76中において、微小気
泡が取り残される怖れもない。
【0044】上述のインク注入工程は減圧注入によって
行ったが、本発明のインク吸収体を用いれば大気圧下に
おける加圧注入によってもインク吸収体に確実にインク
を注入することができ、より一層製造方法を簡略化する
ことが可能となる。
【0045】以上の本発明における効果を得るために
は、インク吸収体として用いられる繊維に界面活性剤が
付着していることが求められる。本発明者らの実験の結
果、インクの吸収体に対する界面活性剤の付着量が、イ
ンク吸収体重量に対して少なくとも0.02%以上あれ
ば、上述の効果を有することが確認された。
【0046】繊維を利用したインク吸収体の繊維径や形
態、大きさなどにもよるが、インク吸収体の繊維重量と
インク吸収体に収容されるインク量との関係がおよそ3
〜10倍程度の関係において性能を維持できるという関
係があるため、注入されるインク量に対して、界面活性
剤が0.002重量%増加する程度の界面活性剤が付着
していれば上記の本発明の効果が期待できる。
【0047】これらの実験結果より、インク吸収体にあ
らかじめ付着させておく界面活性剤の量としては、イン
クに対し0.002%〜0.2重量%の範囲内、ないし
はインク吸収体の繊維重量に対して0.01%〜0.5
%の割合が好適であることが判明した。
【0048】インクタンクへの挿入及びインク注入前の
インク吸収体に上述の量の界面活性剤を付着させるにあ
たっては、繊維を完全に洗浄した後、必要な量の界面活
性剤を付着させてもよいが、繊維の製造工程を利用する
ことで界面活性剤の付着を実現できる場合がある。
【0049】そこで、繊維の製造工程を利用する方法に
ついて図4(a),(b)及び図5(a),(b)を用
いて説明する。
【0050】インク吸収体に用いられる繊維としては合
成繊維を用いるものが多いが、合成繊維は大きく分ける
とフィラメント(長繊維)とステープル(短繊維)に分
類される。図4(a)及び(b)はフィラメント、図5
(a)及び(b)はステープルの製造工程を示す概略図
である。
【0051】インク吸収体が長繊維を含む場合、図4
(a)に示すように原料となる樹脂は溶融され押し出し
機80から押し出された後、エアー冷却管81で冷却さ
れることにより紡糸される。冷却後の繊維82の表面に
対し、稀釈した紡糸油剤83がローラ84によって付着
され、ローラ85による延伸を経てボビン86に巻き取
られる。その後図4(b)に示すように複数のボビン8
6を捲縮機87にかけて巻き取り用のコイル88で巻き
取りを行う。
【0052】
【0053】一方、インク吸収体が短繊維を含む場合
は、図5(a)に示すように原料となる樹脂を溶融し押
し出し機130により押し出した後、エアー冷却管13
1で冷却されることにより紡糸される。冷却後の繊維1
32に対し紡糸油剤133をローラ134で付着させ、
ローラ135により粗延伸された後ケンス136に収納
される。その後図5(b)に示すように、複数のケンス
136から繊維をまとめて再度ローラ137により延伸
し、稀釈した紡績油剤(仕上げ用油剤)138を付着さ
れた後、捲縮機139により捲縮される。この後使用形
態に応じてトウ140ないしはトウ140を切断機14
1による切断したものを、ステープルファイバー142
として使用する。
【0054】以上の工程において、長繊維の場合は紡糸
油剤83、短繊維の場合は紡績油剤138を付着させる
が、付着させる油剤中に含まれる界面活性剤の成分を、
インク吸収体に充填されるインクに対して0.002〜
0.2重量%の範囲内に留めることで、新たに付着させ
る工程を設けることなく上述の効果を有することができ
る。
【0055】この場合の油剤の付着量は通常の繊維の製
造工程に用いられる油剤の量と異なるので、繊維の種類
によってはこれより多くの量の油剤をあらかじめ付着さ
せ、繊維を製造した後、インク吸収体としてインク容器
に挿入する前に、洗浄などの手段によりインク吸収体に
付着したいる界面活性剤の量を上記の範囲に留めるよう
にコントロールしてもよい。また、インク吸収体に付着
させた界面活性剤はインク注入後、繊維表面から全てが
離脱していても良く、また、その一部が繊維表面に残っ
ていても構わない。
【0056】使用する油剤としては、主として界面活性
剤とし、かつ、制電、潤滑機能を持たせたノニオン系の
界面活性剤であることが望ましい。具体的には、ポリキ
シエチレンソルビタン脂肪酸エステルやポリエチレング
リコール脂肪族カルボン酸エステルなどが挙げられる。
【0057】なお、油剤中に占める界面活性剤の割合と
しては60〜100%がより好適である。また、使用環
境の温度の変化による影響に対応するために、上述のノ
ニオン系界面活性剤の曇り点温度は65℃以上であるこ
とが望ましい。ここで、曇り点温度とは、ノニオン系の
界面活性剤特有の物性値であり、ノニオン系界面活性剤
は曇り点温度以下では水に良く溶ける物質を示すが、曇
り点温度以上では難溶性を示す。
【0058】(実施形態例2)図10(a)〜(c)
は、本発明のインクジェットカートリッジの第2の実施
形態例を示すもので、(a)は3室からなるカラーイン
クタンク20の分解斜視図であり、(b)は1室をもつ
ブラックインクタンク30の分解斜視図であり、(c)
は(a)および(b)に示した各交換インクタンクの装
着が可能なインクジェット記録ヘッド40の分解斜視図
である。
【0059】カラーインクタンク20は、そのタンク本
体21と、このタンク本体21の3室内に各々収容され
るニードルパンチフエルト繊維体を含むインク吸収体2
2と、タンク本体21の開口部を閉塞するための蓋体2
3と、この蓋体23の一面に固定され、かつ、タンク本
体21を把持するための把持プレート24とから概略構
成されている。インク吸収体22は、各室の形状に合わ
せて成形された形態を有しており、それぞれイエロー
用、シアン用、マゼンタ用に分けられている。26はイ
ンクタンクの情報内容を表示するためのラベルである。
【0060】また、ブラックインクタンクは、そのタン
ク本体31と、このタンク本体31の室内に収容される
繊維体を含むインク吸収体32と、タンク本体31の開
口部を閉塞するための蓋体33と、この蓋体33の一面
に固定され、かつ、タンク本体31を把持するための把
持プレート34とから概略構成されている。36はイン
クタンクの情報内容を表示するためのラベルである。
【0061】インクジェット記録ヘッド40は、上述の
各インクタンクの装着を行うタンクホルダ41と、この
ホルダ41に取り付けられた記録ヘッド部42とから概
略構成されている。タンクホルダ41は、上述の各イン
クタンクのインク供給口(図示略)内に挿入されるイン
ク供給管(図示略)の先端部に取り付けられ、インク中
の不純物を除去するためのフィルタ43と、タンクの装
着後のインク蒸発を防止することを主目的とするシール
部材としての弾性部材44と、ホルダ41へのタンクの
固定を行うロック部材45とを含む。記録ヘッド部42
は、ベースプレート46と、プリント配線板(PWB)
47と、ヒータボード(HB)48と、溝付天板49
と、押さえバネ50と、チップタンク51と、流路部材
52とを含む。
【0062】本実施形態例では、ブラックインクは高表
面張力インク、イエロー、マゼンタ、シアンのカラー3
色は低表面張力インクからなっている。ポリオキシエチ
レンアルキルエーテルを主成分(60〜80%)とする
ノニオン系界面活性剤を繊維重量比にして、0〜2%の
範囲で変化させて、インク物性の安定性等を評価したと
ころ、0〜0.01%の範囲においては、繊維紡糸工程
において、集束性が維持できず安定した製造は困難であ
った。一方、0.5〜2%の範囲においては、吸収体量
の少なくとも3〜5倍量のインクを保持させることを考
慮しても、インク物性の大きな変化は避けられなかっ
た。
【0063】一方、0.01〜0.5%の範囲、特に
0.1〜0.2%の範囲においては、紡糸工程での集束
性も良好であり、インクタンクへのインク吸収体の挿入
もスムーズに行うことができる。またインク吸収体とし
て繊維体をインクタンク容器内に収容した後にも、残存
界面活性剤が親水性を示し、第1実施形態例同様、大気
圧下での加圧注入でインク保持をさせることができた。
こうして保持されたインクは、60℃などの高温保存試
験でも問題となる物性変化は見られず、またインク注入
量に対し80〜90%以上という十分な使用効率が得ら
れた。これは、ウレタンフォームを吸収体とするインク
タンクと比較した場合、上回ることはあっても決して劣
らない効率が得られている。
【0064】こうしたノニオン系の界面活性剤として
は、多価アルコールエステル系界面活性剤やポリエーテ
ル系界面活性剤、すなわちポリオキシエチレンソルビタ
ン脂肪酸エステルやポリエチレン脂肪酸エーテルなど
が、良好に選択可能である。具体的には三洋化成工業
(株)のニューポールやノニポールなど、あるいは竹本
油脂(株)のデリオンなどから選択することができる。
【0065】(実施形態例3)図3は、本発明のインク
タンクの第3の実施形態の内部構造を含めて示す斜視図
である。このインクタンクは、インク容器11とインク
ジェット記録ヘッド12とが一体に構成されている。イ
ンク容器11は、その内部構造が2分割されており、双
方の室内にはインク吸収体として繊維体が収容されてい
る。一方の室内にはブラックインク(Bkインク)が充
填され、他方の室内にはスペシャルインク(Sインクと
もいう)が充填されている。このSインクは、Bkイン
クに先立って記録紙上の所定の記録位置に吐出され、そ
の後に吐出されるBkインクを不溶化する性質を有する
ほぼ無色透明の液体である。符号2はインク容器11の
蓋体である。
【0066】本実施形態例では、ポリエステル繊維を用
いたフェルトをインク吸収体としたが、一般に紡糸から
始まりフェルトまでの工程で使用される集束剤、制電剤
はアルキルスルホン酸塩などのアニオン系界面活性剤が
使用されており、0.02〜0.2%の範囲において
は、ブラックインクでは問題が生じなかったものの、カ
チオン性のスペシャルインクでは大きな物性変化をおこ
してしまった。このため、スペシャルインク用のフェル
ト吸収体のみ完全に水洗浄をしたが、余分な工程が必要
であり、さらには洗浄後のフェルトが疎水性を示すた
め、インク注入が煩雑になるなどの結果となった。
【0067】本実施形態例では、先の実施形態例2と同
様、ノニオン系界面活性剤として、デリオンPP−64
5を選択してフェルト化し、前記アニオン性、カチオン
性の共通インク保持体として使用したところ、高温保
存、長期保存などの試験においても物性安定性が確認さ
れた。
【0068】このように、被記録媒体としての記録紙上
でカチオン物質とアニオン物質とを反応させることによ
り、特に優れた耐水性を得る記録方法においては、カチ
オン物質を含むインク用吸収体と、アニオン物質を含む
インク用吸収体とに専用の繊維体を用意することなく、
通常の繊維体にノニオン系界面活性剤を付着させたもの
を使用することにより、アニオン性の物質を含むインク
用にも、カチオン性の物質を含むインク用にも、保存安
定性にすぐれた吸収体とすることが可能であり、すなわ
ち同じ繊維体の使用も可能となる。
【0069】(実施形態例4)図8に、本発明のインク
タンク(インクジェットカートリッジ)の第4の実施形
態例を示す。
【0070】図8において、(a)は、本発明の適用さ
れるインクジェットカートリッジの第4の実施形態例の
製造方法を説明する説明図、(b)は(a)の製造方法
により製造されるインクタンクの分解斜視図である。
【0071】図8(b)に示すように、本発明のインク
ジェットカートリッジも他の実施例同様、インク容器9
1、蓋材92、インク供給口93、インク吸収体94、
記録ヘッド部95、インク供給管96、大気連通口97
を有している。本実施形態例においては、繊維からなる
インク吸収体94が、少なくともその表面を圧縮熱成形
され、インク容器のインク吸収体を収容する部分の内面
と同等乃至は対応する外面を有する点が前述の各実施形
態例と異なっている。
【0072】このようなインク吸収体94は、図8
(a)に示すように、繊維塊98を型99a内に圧縮挿
入し、その後蓋99bを閉じ、型を熱することによって
作ることができる。本実施形態例においても他の実施形
態例と同様、繊維塊98の表面に界面活性剤が付着して
いるので、型への挿入がスムーズに行われると共に第1
実施形態同様、繊維同士の予期せぬ密度偏在のない、イ
ンクジェット用として理想的なインク吸収体を製造する
ことができる。また、加熱成形時の温度を、熱成形が可
能な温度以上で、かつ界面活性剤の成分が変質しない程
度の温度に設定することで、他の実施形態例同様、イン
ク吸収体94のインク容器91への挿入時、及びインク
タンクへインク注入時の効果を得ることができる。
【0073】本実施形態の場合には、繊維塊は具体的に
はポリプロピレン繊維とポリエチレン繊維を重量比7:
3で混合した繊維を利用している。型の加熱温度はポリ
エチレン繊維の融点より高く、ポリプロピレン繊維の融
点より低い範囲で決められ、本実施形態では135℃〜
155℃の範囲で行った。他の実施形態例同様、インク
吸収体のインクタンクへの挿入時、及びインクタンクへ
のインク注入時の効果を得ることができた。
【0074】(実施形態例5)図9は、本発明のインク
タンク(インクカートリッジ)の第5の実施形態例を示
す斜視図である。
【0075】本実施形態例では、記録ヘッド(図9にお
いては不図示)に対して、1インク1タンクの独立分離
タンク60の構成となっている。
【0076】図9に示すようにインクカートリッジ60
は、リブ54の連通部57を介して連通する2つのイン
ク室からなる内部構造を有している。第1のインク室と
しての負圧発生部材収容部53の内部には、負圧発生部
材としての繊維吸収体4が収容されている。また、負圧
発生部材収容部53の一壁部には、インクジェット記録
ヘッド(不図示)のインク供給管と連結するためのイン
ク供給口8および負圧発生部材収容部53内を大気と連
通させる大気連通口7が設けられている。
【0077】他方、インク収容部56の底部には、イン
クカートリッジ60内にインクを充填するための開口部
55が形成されており、この開口部55内には封止部材
58が嵌着されている。
【0078】このような構成のインクカートリッジ60
内のリブ54には、そのインクカートリッジ60の底部
の近傍に前述の連通部57が形成されているが、この連
通部57の近傍からリブ54の負圧発生部材収容部53
側の壁部には大気連通口7を介して負圧発生部材収容部
53に導入される大気との気液交換を行うための溝54
Aが形成されている。これにより、まず、負圧発生部材
収容部53のインクが消費され、この負圧発生部材収容
部53内のインクの液位がおおむね溝54Aに達する
と、上記気液交換によってインク収容部56のインクは
連通部57を介して負圧発生部材収容部53へ供給され
消費され始まる。
【0079】本実施形態例でも、本発明の効果が確認さ
れた。なお、繊維体の樹脂材料としては、ポリエステ
ル、ポリサルホン、ポリプロピレンなどインク接液性に
問題がない素材であれば選択可能であるが、安価で軽量
であり容易に入手できる素材としては、ポリプロピレン
が一番望ましく、ポリプロピレン材の透明タンク容器に
本発明の繊維体吸収体を収容してインクタンクとするこ
とは、インク残量が視認できるばかりでなく、繊維吸収
体のメリットのひとつであるインク使用効率が高い、す
なわち残インク量が少ないことをいかしてリサイクル性
を高める効果ももたらす。
【0080】このような構成のインクタンクは、例えば
図11に示すインクジェット記録装置に交換タンクとし
て装着可能である。
【0081】図11は、本発明のインクタンク(インク
カートリッジ)を適用できるインクジェット記録装置の
構成を示す斜視図である。
【0082】図11において、101はプリンタであ
り、102はプリンタ101のハウジングの上面前部に
設けられた操作パネル部であり、103は上記ハウジン
グの前面の開口から装着される給紙カセットであり、1
04は給紙カセット103から供給された紙(被記録媒
体)であり、105は上記プリンタ101内の紙搬送経
路を通って排出された紙を保持する排紙トレーである。
106はその断面がL字状の本体カバーである。この本
体カバー106は、上記ハウジングの右前部に形成され
た開口部107を覆うものであって、蝶番108によっ
て開口部107内の内側端部に回転自在に取り付けられ
ている。また、上記ハウジングの内部には、ガイド等
(不図示)に支持されたキャリッジ110が配設されて
いる。キャリッジ110は、上記紙搬送経路を通過する
紙の幅方向、すなわち上記ガイド等の長手方向に沿って
往復移動可能に設けられている。
【0083】本実施形態例におけるキャリッジ110
は、ガイド等によって水平に保持されるステージ110
aと、このステージ110a上であってガイドの近傍に
形成されインクジェットヘッドを装着するための開口部
(不図示)と、この開口部の前方のステージ110aに
装着されたインクカートリッジ1Y,1M,1C,1B
Kおよび1Sを収容するためのカートリッジガレージ1
10bと、このガレージ110bに収容されたカートリ
ッジの離脱を防止するためのカートリッジホルダ110
cとから概略構成されている。
【0084】上記ステージ110aは、その後端部にお
いて上記ガイドにより摺動自在に支持されるとともに、
その前端部の下側は図示しないガイド板上に搭載されて
いる。なお、このガイド板は上述の紙搬送経路を搬送さ
れる紙の浮き上がりを防止するためのガイドに対して片
持ち状に持ち上げる機能を有するものでよい。
【0085】上記ステージ110aの開口部にはインク
ジェットヘッド(不図示)がそのインク吐出口を下側に
向けた状態で装着されるようになっている。上記カート
リッジガレージ110bは、5個のインクカートリッジ
1Y,1M,1C,1BKおよび1Sを同時に収容する
ための貫通口が前後方向に形成され、外側の側部にはカ
ートリッジホルダ110cの係合爪110eが係合する
係合凹部110dが形成されている。
【0086】上記ステージ110aの前端部には、蝶番
116によって上記カートリッジホルダ110cが回転
自在に取り付けられている。上記ガレージ110bの前
端部から上記蝶番116までの寸法は、上記カートリッ
ジ1Y,1M,1C,1BKおよび1Sがガレージ11
0b内に収容された際にガレージ110bの前端部から
突出する寸法等を考慮して定められる。上記カートリッ
ジホルダ110cは概略矩形の板状である。カートリッ
ジホルダ110cには、上記蝶番116によって固定さ
れた下部から離れた上部の両側部に板面に直交する方向
に突出し、かつ、ホルダ110cが閉じられた際に上記
ガレージ110bの係合凹部110dに係合する一対の
係合爪110eが設けられている。また、ホルダ110
cには、その板部に上記各カートリッジ1Y,1M,1
C,1BK,および1Sの取っ手部を嵌合するための嵌
合孔120が形成されている。これら嵌合孔120は上
記取っ手部に対する位置、形状および大きさを有してい
る。
【0087】さらに加えて、本発明に係るインクジェッ
ト装置の形態としては、ワードプロセッサやコンピュー
タ等の情報処理機器の画像出力端末として一体または別
体に設けられるものの他、リーダと組み合せた複写装
置、さらには送受信機能を有するファクシミリ装置の形
態をとるものであってもよい。また、布や糸に記録を行
うプリント装置に適用してもよい。
【0088】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のインク吸
収体では、繊維の製造工程において付着する油剤、特に
油剤中に含まれる界面活性剤の量を調整し、積極的に利
用するという画期的に方法により、繊維紡糸段階での製
造性を損ねることなく、インクタンクの製造工程やイン
ク注入工程においてインクジェット用として最適なイン
ク吸収体を提供することかできる。
【0089】特にインクタンクの製造工程では、表面に
付着する界面活性剤の潤滑性によりインク吸収体の筐体
への挿入をスムーズにするだけでなく、界面活性剤の制
電性および潤滑性により繊維が圧縮される場合に予期せ
ぬ密度分布のないインクタンクを提供することができ
る。
【0090】また、インクの注入工程においては、疎水
性を示すポリプロピレンなどの合成繊維においても表面
に付着した界面活性剤により親水性を示すため、大気圧
下で注入手段を含む簡便な注入手段によりインクをイン
ク吸収体に効率よく確実に保持させることができる。
【0091】また、被記録媒体としての記録紙上でカチ
オン物質とアニオン物質とを反応させることにより、色
境界にじみ(ブリードという)を抑制する、あるいは、
優れた耐水性を得るという記録方法においては、カチオ
ン物質を含むインク用吸収体と、アニオン物質を含むイ
ンク用吸収体とに専用の繊維体を用意することなく、通
常の繊維体にノニオン系界面活性剤を付着させたものを
使用することにより、アニオン性の物質を含むインク用
にも、カチオン性の物質を含むインク用にも、保存安定
性にすぐれた吸収体とすることが可能であり、すなわち
同じ繊維体の使用も可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の適用されるインクジェットカートリッ
ジの構成を説明する斜視図である。
【図2】(a)〜(e)は、図1のインクジェットカー
トリッジへのインク吸収体の挿入方法を説明する説明図
である。
【図3】本発明の適用されるインクジェットカートリッ
ジの他の実施形態例を示す斜視図である。
【図4】(a)〜(b)は、フィラメント(長繊維)の
製造工程を示す概略図である。
【図5】(a)〜(b)は、ステーブル(短繊維)の製
造工程を示す概略図である。
【図6】(a)〜(d)は、従来のウレタンスポンジを
用いるインク吸収体におけるインク注入工程を示す説明
図である。
【図7】(a)〜(d)は、本発明のインク吸収体を用
いるインク吸収体におけるインク注入工程を示す説明図
である。
【図8】(a)は、本発明の適用されるインクジェット
カートリッジのさらに他の実施形態例の製造方法を説明
する説明図、(b)は(a)の製造方法により製造され
るインクタンクの分解斜視図である。
【図9】本発明の適用されるインクジェットカートリッ
ジのさらに他の実施形態例を示す断面図である。
【図10】(a)〜(c)は、本発明のインクジェット
カートリッジのさらに他の実施形態例を示すものであ
り、(a)は3室からなるカラーインクタンクの分解斜
視図、(b)は1室を持つブラックインクタンクの分解
斜視図、(c)は(a)および(b)に示した各交換イ
ンクタンクの装着が可能なインクジェット記録ヘッドの
分解斜視図である。
【図11】本発明のインクタンク(インクジェットカー
トリッジ)を搭載可能なインクジェット記録装置の構成
を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 インクタンク 1Y,1M,1C カラーインクタンク 1BK ブラックインクタンク 2 蓋 7 大気連通口 8 インク供給口 11 インクタンク容器 12 インクジェット記録ヘッド部 53 インク保持体を収納した供給部インク室 54A 気液交換をコントロールする溝 56 インク室 F 繊維体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 日南 淳 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 荒島 輝雄 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 高橋 亘 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−79882(JP,A) 特開 平6−280160(JP,A) 特開 平5−148757(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/175

Claims (22)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクジェット用インクタンクに充填さ
    れ注入されるインクを繊維間における毛細管力により保
    持するインク吸収体において、 前記繊維のインク充填前における表面に、前記インク重
    量に対し0.002〜0.2重量%の範囲内で界面活性
    剤を付着したことを特徴とするインク吸収体。
  2. 【請求項2】 前記繊維に付着した界面活性剤が全て前
    記繊維表面から離脱可能であることを特徴とする請求項
    1に記載のインク吸収体。
  3. 【請求項3】 前記繊維に付着した界面活性剤の一部が
    前記繊維表面から離脱可能であることを特徴とする請求
    項1に記載のインク吸収体。
  4. 【請求項4】 インクジェット用インクタンクに充填さ
    れ注入されるインクを繊維間における毛細管力により保
    持するインク吸収体において、 前記繊維のインク充填前における表面に、前記繊維量の
    0.01〜0.5重量%の範囲内で界面活性剤を付着し
    たことを特徴とするインク吸収体。
  5. 【請求項5】 インクジェット用インクタンクに充填さ
    れ注入されるインクを繊維間における毛細管力により保
    持するインク吸収体において、前記インク吸収体はカチオン性物質あるいはアニオン性
    物質のいずれかを含むインクを保持するとともに、 前記繊維の表面にノニオン系界面活性剤を付着したこと
    を特徴とするインク吸収体。
  6. 【請求項6】 前記界面活性剤のインク中における曇り
    点温度が摂氏65度以上であることを特徴とする請求項
    5に記載のインク吸収体。
  7. 【請求項7】 前記インク吸収体は、少なくともその表
    面を熱成形していることを特徴とする請求項5に記載の
    インク吸収体。
  8. 【請求項8】 前記繊維は、ポリオレフィン系樹脂を主
    成分にすることを特徴とする請求項5に記載のインク吸
    収体。
  9. 【請求項9】 前記ポリオレフィン系樹脂はポリプロピ
    レンであることを特徴とする請求項に記載のインク吸
    収体。
  10. 【請求項10】 注入されるインクを繊維間における毛
    細管力により保持するインク吸収体と、該インク吸収体
    を収容し大気連通部を有する筐体と、を備えるインクタ
    ンクであって、 前記繊維のインク充填前における表面に、前記インク重
    量に対し0.002〜0.2重量%の範囲内で界面活性
    剤を付着したことを特徴とするインクタンク。
  11. 【請求項11】 前記筐体は、インク供給口を備え、前
    記吸収体は、前記筐体で囲まれた領域のインク供給口側
    の領域に収容されていることを特徴とする請求項10に
    記載のインクタンク。
  12. 【請求項12】 前記筐体は、前記吸収体の外面と同等
    の内面を有する吸収体収容室を形成することを特徴とす
    る請求項10に記載のインクタンク。
  13. 【請求項13】 注入されるインクを繊維間における毛
    細管力により保持するインク吸収体と、該吸収体を収容
    し大気連通部を有する筐体と、を備えるインクタンクで
    あって、前記インク吸収体はカチオン性物質あるいはアニオン性
    物質のいずれかを含むインクを保持するとともに、 前記繊維の表面にノニオン系の界面活性剤を付着したこ
    とを特徴とするインクタンク。
  14. 【請求項14】 前記筐体は、カチオン性物質を含む吐
    出液を収容する少なくとも一つのインク室と、アニオン
    性物質を含む吐出液とを収容する少なくとも一つのイン
    ク室とを一体に構成してなり、前記吐出液の少なくとも
    一つは有色の記録インクであることを特徴とする請求項
    13に記載のインクタンク。
  15. 【請求項15】 前記筐体は、カチオン性物質を含む吐
    出液を収容するインク容器と、アニオン性物質を含む吐
    出液とを収容するインク容器とを複数配設してなり、前
    記吐出液の一部ないしは全色は有色の記録液であること
    を特徴とする請求項13に記載のインクタンク。
  16. 【請求項16】 請求項10または請求項13に記載の
    インクタンクと、該インクタンク内に収容された吐出液
    を被記録媒体に吐出して記録を行うインクジェット記録
    ヘッドとを含むことを特徴とするインクジェットカート
    リッジ。
  17. 【請求項17】 前記インクタンクは、前記インクジェ
    ット記録ヘッドに対して相対的に着脱自在であることを
    特徴とする請求項16に記載のインクジェットカートリ
    ッジ。
  18. 【請求項18】 請求項16または請求項17に記載の
    インクジェットカートリッジと、該カートリッジを着脱
    自在に搭載可能なキャリッジとを有することを特徴とす
    るインクジェット記録装置。
  19. 【請求項19】 注入されるインクを繊維間における毛
    細管力により保持するインク吸収体と、該吸収体を収容
    し大気連通部を有する筐体と、を備えるインクタンクの
    製造方法であって、 前記繊維のインク充填前における表面に、前記繊維重量
    の0.01〜0.5重量%の範囲内で界面活性剤を付着
    したインク吸収体を用意する工程と、 筐体を用意する工程と、 該筐体に前記インク吸収体を挿入する工程と、 前記インク吸収体にインクを注入する工程と、 を有することを特徴とするインクタンクの製造方法。
  20. 【請求項20】 前記界面活性剤を付着させる工程は長
    繊維ないしは短繊維を製造する工程内で実行されること
    を特徴とする請求項19に記載のインクタンクの製造方
    法。
  21. 【請求項21】 前記界面活性剤を付着させる工程にお
    いて、付着させる界面活性剤がノニオン系であることを
    特徴とする請求項19に記載のインクタンクの製造方
    法。
  22. 【請求項22】 筐体に繊維集合体を挿入する工程の前
    に、繊維集合体を筐体内部の形状に対応する外面を有す
    るように圧縮熱成形する工程を有することを特徴とする
    請求項19に記載のインクタンクの製造方法。
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