JP2892512B2 - カーテンウォールの支持装置 - Google Patents
カーテンウォールの支持装置Info
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- JP2892512B2 JP2892512B2 JP1499491A JP1499491A JP2892512B2 JP 2892512 B2 JP2892512 B2 JP 2892512B2 JP 1499491 A JP1499491 A JP 1499491A JP 1499491 A JP1499491 A JP 1499491A JP 2892512 B2 JP2892512 B2 JP 2892512B2
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- wall
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- vertical wall
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- Load-Bearing And Curtain Walls (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明に係るカーテンウォール
の支持装置は、ビルディングを構成する鉄骨枠組に、カ
ーテンウォールを支持する部分の構造に関し、地震の際
にも支持部に無理な応力が加わる事がない、耐震性に優
れた構造を得る事を目的としている。
の支持装置は、ビルディングを構成する鉄骨枠組に、カ
ーテンウォールを支持する部分の構造に関し、地震の際
にも支持部に無理な応力が加わる事がない、耐震性に優
れた構造を得る事を目的としている。
【0002】
【従来の技術とその問題点】例えば図7に示す様なビル
ディングを構築する場合、予め組み立てられた鉄骨枠組
の周囲にカーテンウォールと呼ばれるパネルを張り付け
て、建物の外壁を構成する。
ディングを構築する場合、予め組み立てられた鉄骨枠組
の周囲にカーテンウォールと呼ばれるパネルを張り付け
て、建物の外壁を構成する。
【0003】この様なパネルとして従来は、ビルディン
グの1階分の高さを有するものを用い、図8(a)に示
す様に、各パネル1の上端部を上側の梁2に、下端部を
下側の梁3に、それぞれ支持していた。
グの1階分の高さを有するものを用い、図8(a)に示
す様に、各パネル1の上端部を上側の梁2に、下端部を
下側の梁3に、それぞれ支持していた。
【0004】ところが、各パネル1の高さをビルディン
グの1階分とすると、パネル1の高さ寸法Hが大きくな
り、パネル1の製造設備が大型化して、パネル1の製作
費、運搬経費等が嵩むだけでなく、鉄骨枠組への組み付
け作業も面倒になってしまう。
グの1階分とすると、パネル1の高さ寸法Hが大きくな
り、パネル1の製造設備が大型化して、パネル1の製作
費、運搬経費等が嵩むだけでなく、鉄骨枠組への組み付
け作業も面倒になってしまう。
【0005】この為本発明者は、図8(b)に示す様
に、梁2に支持されたパネル4の下縁と梁3に支持され
たパネル5の上縁との間に中間パネル6を支持する事
で、各パネル4、5、6の高さ寸法hを低く抑え、各パ
ネル4、5、6の製造設備を小型化し、パネルの製作
費、運搬経費を少なく抑えると共に、鉄骨枠組への組み
付け作業の容易化を図る事を考えた。
に、梁2に支持されたパネル4の下縁と梁3に支持され
たパネル5の上縁との間に中間パネル6を支持する事
で、各パネル4、5、6の高さ寸法hを低く抑え、各パ
ネル4、5、6の製造設備を小型化し、パネルの製作
費、運搬経費を少なく抑えると共に、鉄骨枠組への組み
付け作業の容易化を図る事を考えた。
【0006】この様に、上下のパネル4、5の間に中間
パネル6を設ける場合、この中間パネル6の上下両端縁
を、それぞれパネル4の下端縁並びにパネル5の上端縁
に結合する必要があるが、各結合部は、地震の際に、地
震に伴なう揺れを吸収する構造である必要がある。
パネル6を設ける場合、この中間パネル6の上下両端縁
を、それぞれパネル4の下端縁並びにパネル5の上端縁
に結合する必要があるが、各結合部は、地震の際に、地
震に伴なう揺れを吸収する構造である必要がある。
【0007】例えば、図7に於いて建物7の正面8に設
けられたパネル9、9に就いて、地震に伴なって揺れる
方向は、次に述べる通りになる。
けられたパネル9、9に就いて、地震に伴なって揺れる
方向は、次に述べる通りになる。
【0008】先ず、地震の振動方向が、図7の矢印Xで
示す様に、上記正面8と平行な方向である場合、各パネ
ル9、9は水平方向にずれる様に振動する。従って、上
記中間パネル6の上下両端縁とパネル4、5の端縁との
結合部は、図8(b)の表裏方向に亙るずれを吸収出来
る構造でなければならない。
示す様に、上記正面8と平行な方向である場合、各パネ
ル9、9は水平方向にずれる様に振動する。従って、上
記中間パネル6の上下両端縁とパネル4、5の端縁との
結合部は、図8(b)の表裏方向に亙るずれを吸収出来
る構造でなければならない。
【0009】一方、地震の振動方向が、図7の矢印Yで
示す様に、上記正面8と垂直な方向である場合、各パネ
ル9、9は、鉛直面からずれる方向に、図7の表裏方向
に揺動する。従って、上記中間パネル6の上下両端縁と
パネル4、5の端縁との結合部は、各パネル6、4、5
同士が折れ曲がる様に変位する事を許容出来る構造でな
ければならない。
示す様に、上記正面8と垂直な方向である場合、各パネ
ル9、9は、鉛直面からずれる方向に、図7の表裏方向
に揺動する。従って、上記中間パネル6の上下両端縁と
パネル4、5の端縁との結合部は、各パネル6、4、5
同士が折れ曲がる様に変位する事を許容出来る構造でな
ければならない。
【0010】勿論、地震の振動はどの方向に加わるか予
知出来ないので、建物7を建てる際には、上記中間パネ
ル6の上下両端縁とパネル4、5の端縁との結合部を、
上記X、Y方向の何れの方向の振動も吸収出来る構造と
しなければならない。本発明のカーテンウォールの支持
装置は、この様な事情に鑑みて発明されたものである。
知出来ないので、建物7を建てる際には、上記中間パネ
ル6の上下両端縁とパネル4、5の端縁との結合部を、
上記X、Y方向の何れの方向の振動も吸収出来る構造と
しなければならない。本発明のカーテンウォールの支持
装置は、この様な事情に鑑みて発明されたものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明のカーテンウォー
ルの支持装置は、上側の梁に支持された上側のパネルの
下縁と下側の梁に支持された下側のパネルの上縁との間
に、中間パネルを支持する為に利用される。
ルの支持装置は、上側の梁に支持された上側のパネルの
下縁と下側の梁に支持された下側のパネルの上縁との間
に、中間パネルを支持する為に利用される。
【0012】この様な本発明のカーテンウォールの支持
装置の内、上側のパネルの下縁と中間パネルの上縁との
結合部は、上記上側のパネルの下端部に支持された上側
結合ユニットと、この上側結合ユニットの下面に設けら
れた鉛直方向の上側垂下壁と、上記中間パネルの上端部
に支持された、上側鉛直壁を有する上側ブラケットと、
上記上側垂下壁と上側鉛直壁とを結合するボルト・ナッ
トと、上記上側結合ユニットの一部若しくは上記上側鉛
直壁に形成された水平方向に亙る長孔とボルトとの係合
により、上記上側のパネルと上側鉛直壁との水平方向に
亙る変位を自在とする水平方向変位部と、上記上側垂下
壁の屋外側面と上側鉛直壁の屋内側面との少なくとも一
方に設けられた、鉛直方向に亙って湾曲した上側蒲鉾状
凸面とから構成される。
装置の内、上側のパネルの下縁と中間パネルの上縁との
結合部は、上記上側のパネルの下端部に支持された上側
結合ユニットと、この上側結合ユニットの下面に設けら
れた鉛直方向の上側垂下壁と、上記中間パネルの上端部
に支持された、上側鉛直壁を有する上側ブラケットと、
上記上側垂下壁と上側鉛直壁とを結合するボルト・ナッ
トと、上記上側結合ユニットの一部若しくは上記上側鉛
直壁に形成された水平方向に亙る長孔とボルトとの係合
により、上記上側のパネルと上側鉛直壁との水平方向に
亙る変位を自在とする水平方向変位部と、上記上側垂下
壁の屋外側面と上側鉛直壁の屋内側面との少なくとも一
方に設けられた、鉛直方向に亙って湾曲した上側蒲鉾状
凸面とから構成される。
【0013】又、中間パネルの下縁と下側のパネルの上
縁との結合部は、上記下側のパネルの上端部に支持され
た下側結合ユニットと、この下側結合ユニットの上面に
設けられた鉛直方向の立壁と、上記中間パネルの下端部
に設けられた下側鉛直壁と、上記立壁と下側鉛直壁とを
結合するボルト・ナットと、上記立壁の屋外側面と下側
鉛直壁の屋内側面との少なくとも一方に設けられた、鉛
直方向に亙って湾曲した下側蒲鉾状凸面と、上記立壁と
下側鉛直壁との少なくとも一方に形成された鉛直方向に
亙る長孔とボルトとの係合により、上記立壁と下側鉛直
壁との鉛直方向に亙る変位を自在とした鉛直方向変位部
とから構成される。
縁との結合部は、上記下側のパネルの上端部に支持され
た下側結合ユニットと、この下側結合ユニットの上面に
設けられた鉛直方向の立壁と、上記中間パネルの下端部
に設けられた下側鉛直壁と、上記立壁と下側鉛直壁とを
結合するボルト・ナットと、上記立壁の屋外側面と下側
鉛直壁の屋内側面との少なくとも一方に設けられた、鉛
直方向に亙って湾曲した下側蒲鉾状凸面と、上記立壁と
下側鉛直壁との少なくとも一方に形成された鉛直方向に
亙る長孔とボルトとの係合により、上記立壁と下側鉛直
壁との鉛直方向に亙る変位を自在とした鉛直方向変位部
とから構成される。
【0014】
【作用】上述の様に構成される本発明のカーテンウォー
ルの支持装置の場合、地震の振動方向に応じそれぞれ次
の様に作用して、地震の揺れを吸収し、中間パネルと上
側、下側の両パネルとの結合部が破損するのを防止す
る。
ルの支持装置の場合、地震の振動方向に応じそれぞれ次
の様に作用して、地震の揺れを吸収し、中間パネルと上
側、下側の両パネルとの結合部が破損するのを防止す
る。
【0015】先ず、地震の振動方向が、各パネルと平行
な方向であった場合には、水平方向変位部が、中間パネ
ルの上端縁部と、上側のパネルの下縁とが水平方向に変
位するのを許容し、中間パネルと上側、下側の両パネル
との結合部に無理な応力が加わるのを防止する。
な方向であった場合には、水平方向変位部が、中間パネ
ルの上端縁部と、上側のパネルの下縁とが水平方向に変
位するのを許容し、中間パネルと上側、下側の両パネル
との結合部に無理な応力が加わるのを防止する。
【0016】一方、地震の振動方向が、各パネルに対し
て垂直な方向であった場合には、上側垂下壁と上側鉛直
壁とが上側蒲鉾状凸面に沿って、立壁と下側鉛直壁とが
下側蒲鉾状凸面に沿って、それぞれ揺動すると同時に、
立壁と下側鉛直壁とが鉛直方向変位部によって鉛直方向
に亙って変位する事で、各パネル同士が折れ曲がる様に
変位する事を許容し、中間パネルと上側、下側の両パネ
ルとの結合部に無理な応力が加わるのを防止する。
て垂直な方向であった場合には、上側垂下壁と上側鉛直
壁とが上側蒲鉾状凸面に沿って、立壁と下側鉛直壁とが
下側蒲鉾状凸面に沿って、それぞれ揺動すると同時に、
立壁と下側鉛直壁とが鉛直方向変位部によって鉛直方向
に亙って変位する事で、各パネル同士が折れ曲がる様に
変位する事を許容し、中間パネルと上側、下側の両パネ
ルとの結合部に無理な応力が加わるのを防止する。
【0017】
【実施例】次に、図示の実施例を説明しつつ、本発明を
更に詳しく説明する。
更に詳しく説明する。
【0018】本発明のカーテンウォールの支持装置は、
前記図8(b)に示す様に、上側の梁2に支持された上
側のパネル4の下縁と下側の梁3に支持された下側のパ
ネル5の上縁との間に中間パネル6を支持する為に利用
されるもので、上側のパネル4の下縁と中間パネル6の
上縁との結合部である上部結合部10と、中間パネル6
の下縁と下側のパネル5の上縁との結合部である下部結
合部11とから構成される。
前記図8(b)に示す様に、上側の梁2に支持された上
側のパネル4の下縁と下側の梁3に支持された下側のパ
ネル5の上縁との間に中間パネル6を支持する為に利用
されるもので、上側のパネル4の下縁と中間パネル6の
上縁との結合部である上部結合部10と、中間パネル6
の下縁と下側のパネル5の上縁との結合部である下部結
合部11とから構成される。
【0019】上記上側、下側両結合部10、11の内、
上側結合部10は、図1〜3に示す様に構成されてい
る。12は上側結合ユニットで、この上側結合ユニット
12は、複数(図示の例では3個)の上側結合素子1
3、14、15を、ボルト16、17とナット19、2
0とによって組み合わせる事により構成されている。
上側結合部10は、図1〜3に示す様に構成されてい
る。12は上側結合ユニットで、この上側結合ユニット
12は、複数(図示の例では3個)の上側結合素子1
3、14、15を、ボルト16、17とナット19、2
0とによって組み合わせる事により構成されている。
【0020】即ち、金属板を折り曲げる事により全体を
四角枠状に構成され、上記上側のパネル4の内側面周縁
部を囲む状態でこの上側パネル4に、ボルト22とナッ
ト23とにより支持された枠組の内、下辺部24の開口
部には、第一の上側結合素子13が、溶接固定されてい
る。そしてこの第一の上側結合素子13の屋内側(図1
の右側)に、第二の上側結合素子14を、ボルト16と
ナット19とにより結合し、更に、この第二の上側結合
素子14の下側に、第三の上側結合素子15を、ボルト
17とナット20とにより結合している。
四角枠状に構成され、上記上側のパネル4の内側面周縁
部を囲む状態でこの上側パネル4に、ボルト22とナッ
ト23とにより支持された枠組の内、下辺部24の開口
部には、第一の上側結合素子13が、溶接固定されてい
る。そしてこの第一の上側結合素子13の屋内側(図1
の右側)に、第二の上側結合素子14を、ボルト16と
ナット19とにより結合し、更に、この第二の上側結合
素子14の下側に、第三の上側結合素子15を、ボルト
17とナット20とにより結合している。
【0021】断面L字形に形成された上記第三の上側結
合素子15の下半部は、鉛直方向の上側垂下壁25とし
て、上記上側結合ユニット12の下面から垂れ下げ、次
述する上側ブラケット26に設けた、上側鉛直壁27と
対向させている。
合素子15の下半部は、鉛直方向の上側垂下壁25とし
て、上記上側結合ユニット12の下面から垂れ下げ、次
述する上側ブラケット26に設けた、上側鉛直壁27と
対向させている。
【0022】一方、やはり金属板を折り曲げる事により
四角枠状に構成され、上記中間パネル6の内側面周縁部
を囲む状態でこの中間パネル6に支持された枠組の内、
上辺部28の上面には、やはり断面L字形の上側ブラケ
ット26が固定されている。そして、この上側ブラケッ
ト26の上半部を上側鉛直壁27として、上記上側垂下
壁25と対向させている。そして、上記上側垂下壁25
と上側鉛直壁27とを、ボルト18とナット21とによ
り互いに結合している。
四角枠状に構成され、上記中間パネル6の内側面周縁部
を囲む状態でこの中間パネル6に支持された枠組の内、
上辺部28の上面には、やはり断面L字形の上側ブラケ
ット26が固定されている。そして、この上側ブラケッ
ト26の上半部を上側鉛直壁27として、上記上側垂下
壁25と対向させている。そして、上記上側垂下壁25
と上側鉛直壁27とを、ボルト18とナット21とによ
り互いに結合している。
【0023】又、前記上側ブラケット26の上側鉛直壁
27には、水平方向(図1の表裏方向、図2の左右方
向)に亙る長孔29を形成すると共に、前記上側垂下壁
25と上記上側鉛直壁27とを結合する為のボルト18
をこの長孔29に挿通して、前記上側のパネル4と上側
鉛直壁27との水平方向に亙る変位を自在とする、水平
方向変位部を構成している。
27には、水平方向(図1の表裏方向、図2の左右方
向)に亙る長孔29を形成すると共に、前記上側垂下壁
25と上記上側鉛直壁27とを結合する為のボルト18
をこの長孔29に挿通して、前記上側のパネル4と上側
鉛直壁27との水平方向に亙る変位を自在とする、水平
方向変位部を構成している。
【0024】更に、前記上側垂下壁25の屋外側面に
は、その屋外側面を鉛直方向に亙って湾曲した上側蒲鉾
状凸面30とした、当て板31を溶接固定している。
又、この当て板31の上側蒲鉾状凸面30と対向する、
前記上側鉛直壁27の屋内側面には、滑り板32を添着
して、上記上側垂下壁25と上側鉛直壁27との揺動が
軽い力で行なわれる様にしている。
は、その屋外側面を鉛直方向に亙って湾曲した上側蒲鉾
状凸面30とした、当て板31を溶接固定している。
又、この当て板31の上側蒲鉾状凸面30と対向する、
前記上側鉛直壁27の屋内側面には、滑り板32を添着
して、上記上側垂下壁25と上側鉛直壁27との揺動が
軽い力で行なわれる様にしている。
【0025】一方、中間パネル6の下縁と下側のパネル
5の上縁とを結合する下部結合部11は、図4〜6に示
す様に構成されている。33は下側結合ユニットで、こ
の下側結合ユニット33は、複数(図示の例では2個)
の下側結合素子34、35を、ボルト36とナット37
とによって組み合わせる事により構成されている。
5の上縁とを結合する下部結合部11は、図4〜6に示
す様に構成されている。33は下側結合ユニットで、こ
の下側結合ユニット33は、複数(図示の例では2個)
の下側結合素子34、35を、ボルト36とナット37
とによって組み合わせる事により構成されている。
【0026】即ち、下側のパネル5の屋内側面周縁部に
は、前記上側のパネル4と同様に、金属板を折り曲げる
事により全体を四角枠状に構成された枠組が固定されて
おり、この枠組の内、上辺部38の屋内側面に、上記下
側結合素子34を、ボルト39とナット40とにより固
定し、更にこの下側結合素子34の上面に、もう1個の
下側結合素子35を、やはりボルト36とナット37と
により結合固定している。そして、上記下側結合素子3
5の上半部を、鉛直方向の立壁43としている。
は、前記上側のパネル4と同様に、金属板を折り曲げる
事により全体を四角枠状に構成された枠組が固定されて
おり、この枠組の内、上辺部38の屋内側面に、上記下
側結合素子34を、ボルト39とナット40とにより固
定し、更にこの下側結合素子34の上面に、もう1個の
下側結合素子35を、やはりボルト36とナット37と
により結合固定している。そして、上記下側結合素子3
5の上半部を、鉛直方向の立壁43としている。
【0027】又、前記中間パネル6の内側面周縁部を囲
む状態でこの中間パネル6に支持された枠組の内、下辺
部44の上面には、断面L字形の下側ブラケット45と
受板41とが、上記下辺部44の屋内側面を挟んで重ね
合わされた状態で、溶接固定されている。この内、下側
鉛直壁42を成す受板41の屋内側面には、滑り板46
を添着している。
む状態でこの中間パネル6に支持された枠組の内、下辺
部44の上面には、断面L字形の下側ブラケット45と
受板41とが、上記下辺部44の屋内側面を挟んで重ね
合わされた状態で、溶接固定されている。この内、下側
鉛直壁42を成す受板41の屋内側面には、滑り板46
を添着している。
【0028】更に、前記立壁43の屋外側面には、その
屋外側面を鉛直方向に亙って湾曲した下側蒲鉾状凸面4
7とした、当て板48を溶接固定している。そして、こ
の当て板48の下側蒲鉾状凸面47を、上記滑り板46
に対向させると共に、上記立壁43と下側ブラケット4
5とを、ボルト49とナット50とにより結合してい
る。
屋外側面を鉛直方向に亙って湾曲した下側蒲鉾状凸面4
7とした、当て板48を溶接固定している。そして、こ
の当て板48の下側蒲鉾状凸面47を、上記滑り板46
に対向させると共に、上記立壁43と下側ブラケット4
5とを、ボルト49とナット50とにより結合してい
る。
【0029】上記ボルト49は、立壁43とこの立壁4
3に溶接固定された当て板48とに形成された鉛直方向
に亙る長孔51、52を挿通されている。この結果、上
記立壁43並びに当て板48と受板41並びに下側ブラ
ケット45との結合部に、鉛直方向に亙る変位を自在と
する鉛直方向変位部が構成される。
3に溶接固定された当て板48とに形成された鉛直方向
に亙る長孔51、52を挿通されている。この結果、上
記立壁43並びに当て板48と受板41並びに下側ブラ
ケット45との結合部に、鉛直方向に亙る変位を自在と
する鉛直方向変位部が構成される。
【0030】上述の様に構成される本発明のカーテンウ
ォールの支持装置の場合、地震の振動方向に応じそれぞ
れ次の様に作用して、地震の揺れを吸収し、中間パネル
6と上側、下側の両パネル4、5との結合部が破損する
のを防止する。
ォールの支持装置の場合、地震の振動方向に応じそれぞ
れ次の様に作用して、地震の揺れを吸収し、中間パネル
6と上側、下側の両パネル4、5との結合部が破損する
のを防止する。
【0031】先ず、地震の振動方向が、各パネル4、
5、6と平行な方向(図1、4の表裏方向)であった場
合には、上部結合部10に設けられた水平方向変位部
が、中間パネル6の上端縁部と、上側のパネル4の下縁
とが水平方向に変位するのを許容する。即ち、この場合
には、上側結合ユニット12と上側ブラケット26とを
結合する為のボルト18が、上側ブラケット26の上側
鉛直壁27に形成された長孔29の内側で変位する。こ
の結果、中間パネル6と上側、下側の両パネル4、5と
の結合部に無理な応力が加わるのが防止される。
5、6と平行な方向(図1、4の表裏方向)であった場
合には、上部結合部10に設けられた水平方向変位部
が、中間パネル6の上端縁部と、上側のパネル4の下縁
とが水平方向に変位するのを許容する。即ち、この場合
には、上側結合ユニット12と上側ブラケット26とを
結合する為のボルト18が、上側ブラケット26の上側
鉛直壁27に形成された長孔29の内側で変位する。こ
の結果、中間パネル6と上側、下側の両パネル4、5と
の結合部に無理な応力が加わるのが防止される。
【0032】一方、地震の振動方向が、各パネル4、
5、6に対して垂直な方向(図1、4の左右方向)であ
った場合には、上側垂下壁25と上側鉛直壁27とが上
側蒲鉾状凸面30に沿って、立壁43と下側鉛直壁42
を構成する受板41とが下側蒲鉾状凸面47に沿って、
それぞれ揺動すると同時に、立壁43並びに当て板48
と受板41並びに下側ブラケット45とが鉛直方向変位
部によって鉛直方向に亙って変位する。
5、6に対して垂直な方向(図1、4の左右方向)であ
った場合には、上側垂下壁25と上側鉛直壁27とが上
側蒲鉾状凸面30に沿って、立壁43と下側鉛直壁42
を構成する受板41とが下側蒲鉾状凸面47に沿って、
それぞれ揺動すると同時に、立壁43並びに当て板48
と受板41並びに下側ブラケット45とが鉛直方向変位
部によって鉛直方向に亙って変位する。
【0033】即ち、中間パネル6が鉛直方向に揺動する
のに伴なって、立壁43と下側ブラケット45とを結合
しているボルト49が、前記長孔51、52の内側で変
位し、各パネル4、5、6同士が折れ曲がる様に変位す
る事を許容する。この結果、中間パネル6と上側、下側
の両パネル4、5との結合部に無理な応力が加わるのを
防止する。
のに伴なって、立壁43と下側ブラケット45とを結合
しているボルト49が、前記長孔51、52の内側で変
位し、各パネル4、5、6同士が折れ曲がる様に変位す
る事を許容する。この結果、中間パネル6と上側、下側
の両パネル4、5との結合部に無理な応力が加わるのを
防止する。
【0034】地震の振動方向が、各パネル4、5、6に
対して傾斜していた場合には、以上に述べた振動吸収作
用が同時に行なわれる。
対して傾斜していた場合には、以上に述べた振動吸収作
用が同時に行なわれる。
【0035】尚、本発明のカーテンウォールの支持装置
は、図示の実施例に限定されるものではなく、例えば、
上側結合ユニット12を上側のパネル4の下端部に代え
て中間6パネルの上端部に、上下逆にして支持する事も
出来る。但し、この場合に於いては、上側のパネル4の
下端部に、上記上側結合ユニット12に代えて上側ブラ
ケット26を支持し、この上側ブラケット26に設けた
上側鉛直壁と上記上側結合ユニット12の上面に上側垂
下壁に代えて設けられた上側立壁とを、ボルト・ナット
により結合する。
は、図示の実施例に限定されるものではなく、例えば、
上側結合ユニット12を上側のパネル4の下端部に代え
て中間6パネルの上端部に、上下逆にして支持する事も
出来る。但し、この場合に於いては、上側のパネル4の
下端部に、上記上側結合ユニット12に代えて上側ブラ
ケット26を支持し、この上側ブラケット26に設けた
上側鉛直壁と上記上側結合ユニット12の上面に上側垂
下壁に代えて設けられた上側立壁とを、ボルト・ナット
により結合する。
【0036】同様に、下側結合ユニット33を下側のパ
ネル5の上端部に代えて中間パネル6の下端部に、上下
逆にして支持する事も出来る。そしてこの場合には、下
側のパネル5の上端部に、下側結合ユニット33に代え
て下側ブラケット45を支持し、この下側ブラケット4
5に設けた下側鉛直壁と、上記下側結合ユニット33の
下端部に立壁43に代えて設けられた下側垂下壁とを、
ボルト・ナットにより結合する。
ネル5の上端部に代えて中間パネル6の下端部に、上下
逆にして支持する事も出来る。そしてこの場合には、下
側のパネル5の上端部に、下側結合ユニット33に代え
て下側ブラケット45を支持し、この下側ブラケット4
5に設けた下側鉛直壁と、上記下側結合ユニット33の
下端部に立壁43に代えて設けられた下側垂下壁とを、
ボルト・ナットにより結合する。
【0037】又、下側結合ユニット33を構成する複数
の下側結合素子34、35同士の結合部に、水平方向変
位部を設ける事も出来る。この場合に於いては、上側結
合ユニット12の水平方向変位部を省略する事も出来
る。
の下側結合素子34、35同士の結合部に、水平方向変
位部を設ける事も出来る。この場合に於いては、上側結
合ユニット12の水平方向変位部を省略する事も出来
る。
【0038】又、鉛直方向変位部を、上側結合ユニット
12に設ける事も出来る。この場合に於いては、下側結
合ユニット33の鉛直方向変位部を省略する事も出来
る。
12に設ける事も出来る。この場合に於いては、下側結
合ユニット33の鉛直方向変位部を省略する事も出来
る。
【0039】更に、水平方向変位部を構成する為の長孔
29を、上側結合ユニット12を構成する第一〜第三の
上側結合素子13、14、15同士の結合部に設ける事
も出来る。
29を、上側結合ユニット12を構成する第一〜第三の
上側結合素子13、14、15同士の結合部に設ける事
も出来る。
【0040】
【発明の効果】本発明のカーテンウォールの支持装置
は、以上に述べた通り構成され作用する為、小型のカー
テンウォールを構成するパネルの端縁同士を変位自在に
結合して、地震の際に結合部が破損するのを確実に防止
出来る。
は、以上に述べた通り構成され作用する為、小型のカー
テンウォールを構成するパネルの端縁同士を変位自在に
結合して、地震の際に結合部が破損するのを確実に防止
出来る。
【図1】本発明によるカーテンウォールの支持装置の上
部結合部を示す、図8(b)のA部に相当する縦断面図
である。
部結合部を示す、図8(b)のA部に相当する縦断面図
である。
【図2】図1の右方から見た図である。
【図3】図1の上方から見た図である。
【図4】本発明によるカーテンウォールの支持装置の下
部結合部を示す、図8(b)のB部に相当する縦断面図
である。
部結合部を示す、図8(b)のB部に相当する縦断面図
である。
【図5】図4の右方から見た図である。
【図6】図4の上方から見た図である。
【図7】カーテンウォールの支持装置が設けられるビル
ディングの外観斜視図である。
ディングの外観斜視図である。
【図8】(a)は従来のカーテンウォールを、(b)は
本発明の前提として考えられたカーテンウォールを、そ
れぞれ示す、図7のC−C断面図である。
本発明の前提として考えられたカーテンウォールを、そ
れぞれ示す、図7のC−C断面図である。
1 パネル 2 梁 3 梁 4 パネル 5 パネル 6 中間パネル 7 建物 8 正面 9 パネル 10 上部結合部 11 下部結合部 12 上側結合ユニット 13 上側結合素子 14 上側結合素子 15 上側結合素子 16 ボルト 17 ボルト 18 ボルト 19 ナット 20 ナット 21 ナット 22 ボルト 23 ナット 24 下辺部 25 上側垂下壁 26 上側ブラケット 27 上側鉛直壁 28 上辺部 29 長孔 30 上側蒲鉾状凸面 31 当て板 32 滑り板 33 下側結合ユニット 34 下側結合素子 35 下側結合素子 36 ボルト 37 ナット 38 上辺部 39 ボルト 40 ナット 41 受板 42 下側鉛直壁 43 立壁 44 下辺部 45 下側ブラケット 46 滑り板 47 下側蒲鉾状凸面 48 当て板 49 ボルト 50 ナット 51 長孔 52 長孔
Claims (5)
- 【請求項1】 上側の梁に支持された上側のパネルの下
縁と下側の梁に支持された下側のパネルの上縁との間に
中間パネルを支持する為の、カーテンウォールの支持装
置であって、上記上側のパネルの下端部に支持された上
側結合ユニットと、この上側結合ユニットの下面に設け
られた鉛直方向の上側垂下壁と、上記中間パネルの上端
部に支持された、上側鉛直壁を有する上側ブラケット
と、上記上側垂下壁と上側鉛直壁とを結合するボルト・
ナットと、上記上側結合ユニットの一部若しくは上記上
側鉛直壁に形成された水平方向に亙る長孔とボルトとの
係合により、上記上側のパネルと上側鉛直壁との水平方
向に亙る変位を自在とする水平方向変位部と、上記上側
垂下壁の屋外側面と上側鉛直壁の屋内側面との少なくと
も一方に設けられた、鉛直方向に亙って湾曲した上側蒲
鉾状凸面と、上記下側のパネルの上端部に支持された下
側結合ユニットと、この下側結合ユニットに設けられた
鉛直方向の立壁と、上記中間パネルの下端部に設けられ
た下側鉛直壁と、上記立壁と下側鉛直壁とを結合するボ
ルト・ナットと、上記立壁の屋外側面と下側鉛直壁の屋
内側面との少なくとも一方に設けられた、鉛直方向に亙
って湾曲した下側蒲鉾状凸面と、上記立壁と下側鉛直壁
との少なくとも一方に形成された鉛直方向に亙る長孔と
ボルトとの係合により、上記立壁と下側鉛直壁との鉛直
方向に亙る変位を自在とした鉛直方向変位部とから成る
カーテンウォールの支持装置。 - 【請求項2】 上側結合ユニットを上側のパネルの下端
部に代えて中間パネルの上端部に、上下逆にして支持す
ると共に、上側のパネルの下端部に上側結合ユニットに
代えて上側ブラケットを支持し、この上側ブラケットに
設けた上側鉛直壁と上記上側結合ユニットの上面に上側
垂下壁に代えて設けられた上側立壁とを、ボルト・ナッ
トにより結合した、請求項1に記載のカーテンウォール
の支持装置。 - 【請求項3】 下側結合ユニットを下側のパネルの上端
部に代えて中間パネルの下端部に、上下逆にして支持す
ると共に、下側のパネルの上端部に下側結合ユニットに
代えて下側ブラケットを支持し、この下側ブラケットに
設けた下側鉛直壁と上記下側結合ユニットの下端部に立
壁に代えて設けられた下側垂下壁とを、ボルト・ナット
により結合した、請求項1〜2の何れかに記載のカーテ
ンウォールの支持装置。 - 【請求項4】 上側結合ユニットの一部若しくは上側鉛
直壁に形成した長孔による水平方向変位部を省略する代
わりに、若しくはこの水平方向変位部と共に、中間パネ
ルの下端部と下側のパネルの上端部との結合部に水平方
向変位部を設けた、請求項1〜3の何れかに記載のカー
テンウォールの支持装置。 - 【請求項5】 鉛直方向変位部を、下側のパネルの上端
部と中間パネルの下端部との結合部に代えて、若しくは
この結合部と共に、上側のパネルの下端部と中間パネル
の上端部との結合部に設けた、請求項1〜4の何れかに
記載のカーテンウォールの支持装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1499491A JP2892512B2 (ja) | 1991-01-16 | 1991-01-16 | カーテンウォールの支持装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1499491A JP2892512B2 (ja) | 1991-01-16 | 1991-01-16 | カーテンウォールの支持装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04237747A JPH04237747A (ja) | 1992-08-26 |
JP2892512B2 true JP2892512B2 (ja) | 1999-05-17 |
Family
ID=11876490
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1499491A Expired - Lifetime JP2892512B2 (ja) | 1991-01-16 | 1991-01-16 | カーテンウォールの支持装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2892512B2 (ja) |
-
1991
- 1991-01-16 JP JP1499491A patent/JP2892512B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04237747A (ja) | 1992-08-26 |
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