JPH05239875A - カーテンウォールの支持装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】上側の梁２に支持されたパネル４と下側の梁３
に支持されたパネル５との間に設けられた中間パネル６
の支持部が、地震の際に破損するのを防止する。 【構成】中間パネル６の上端部と上側のパネル４との結
合部を上部結合部１０とし、中間パネル６の下端部と下
側のパネル５との結合部を下部結合部１１とする。上
部、下部両結合部１０、１１を、各結合部により結合さ
れたパネル同士の水平方向の変位、並びに折れ曲がり方
向の変位を自在な構造とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明に係るカーテンウォール
の支持装置は、ビルディングを構成する鉄骨枠組にカー
テンウォールを支持する部分の構造に関し、地震の際に
も支持部に無理な応力が加わる事がない、耐震性に優れ
た構造を得る事を目的としている。

【０００２】

【従来の技術とその問題点】例えば図７に示す様なビル
ディングを構築する場合、予め組み立てられた鉄骨枠組
の周囲にカーテンウォールと呼ばれるパネルを張り付け
て、建物の外壁を構成する。

【０００３】この様なパネルとして従来は、ビルディン
グの１階分の高さを有するものを用い、図８（ａ）に示
す様に、各パネル１の上端部を上側の梁２に、下端部を
下側の梁３に、それぞれ支持していた。

【０００４】ところが、各パネル１の高さをビルディン
グの１階分とすると、パネル１の高さ寸法Ｈが大きくな
り、パネル１の製造設備が大型化して、パネル１の製作
費、運搬経費等が嵩むだけでなく、鉄骨枠組への組み付
け作業も面倒になってしまう。

【０００５】この為本発明者は、図８（ｂ）に示す様
に、梁２に支持されたパネル４の下縁と梁３に支持され
たパネル５の上縁との間に中間パネル６を支持する事
で、各パネル４、５、６の高さ寸法ｈを低く抑え、各パ
ネル４、５、６の製造設備を小型化し、パネルの製作
費、運搬経費を少なく抑えると共に、鉄骨枠組への組み
付け作業の容易化を図る事を考えた。

【０００６】この様に、上下のパネル４、５の間に中間
パネル６を設ける場合、この中間パネル６の上下両端縁
を、それぞれパネル４の下端縁並びにパネル５の上端縁
に結合する必要があるが、各結合部は、地震の際に、地
震に伴なう揺れを吸収する構造とする必要がある。

【０００７】例えば、図７に於いて建物７の正面８に設
けられたパネル９、９に就いて、地震に伴なって揺れる
方向は、次に述べる通りになる。

【０００８】先ず、地震の振動方向が、図７の矢印Ｘで
示す様に、上記正面８と平行な方向である場合、各パネ
ル９、９は水平方向にずれる様に振動する。従って、上
記中間パネル６の上下両端縁とパネル４、５の端縁との
結合部は、図８（ｂ）の表裏方向に亙るずれを吸収出来
る構造でなければならない。

【０００９】一方、地震の振動方向が、図７の矢印Ｙで
示す様に、上記正面８と垂直な方向である場合、各パネ
ル９、９は、鉛直面からずれる方向に、図７の表裏方向
に揺動する。従って、上記中間パネル６の上下両端縁と
パネル４、５の端縁との結合部は、各パネル６、４、５
同士が折れ曲がる様に変位する事を許容出来る構造でな
ければならない。

【００１０】勿論、地震の振動はどの方向に加わるか予
知出来ないので、建物７を建てる際には、上記中間パネ
ル６の上下両端縁とパネル４、５の端縁との結合部を、
上記Ｘ、Ｙ方向の何れの方向の振動も吸収出来る構造と
しなければならない。本発明のカーテンウォールの支持
装置は、この様な事情に鑑みて発明されたものである。

【００１１】

【課題を解決するための手段】本発明のカーテンウォー
ルの支持装置は、上側の梁に支持された上側のパネルの
下縁と下側の梁に支持された下側のパネルの上縁との間
に、中間パネルを支持する為に利用される。

【００１２】この様な本発明のカーテンウォールの支持
装置の内、上側のパネル又は中間パネルの下縁と、中間
パネル又は下側のパネルの上縁との結合部は、上記上側
のパネル又は中間パネルの下端部に支持された第一の結
合ユニットと、上記中間パネル又は下側のパネルの上端
部に支持された結合ブラケットと、上記第一の結合ユニ
ットと結合ブラケットとの一方に、２個１組として水平
方向に亙り互いに間隔をあけて設けられた支持壁と、１
組の支持壁同士の間に水平方向に亙って掛け渡されたロ
ッドと、上記第一の結合ユニットと結合ブラケットとの
他方に、２個１組として支持壁同士の間隔よりも狭い間
隔で設けられた結合壁と、各結合壁に形成され、上記ロ
ッドを水平方向に亙る変位自在に挿通した通孔とから構
成される。

【００１３】又、中間パネル又は上側のパネルの下縁
と、下側のパネル又は中間パネルの上縁との結合部は、
上記下側のパネル又は中間パネルの上端部に支持された
第二の結合ユニットと、この第二の結合ユニットに設け
られた鉛直方向の立壁と、上記中間パネル又は上側のパ
ネルの下端部に設けられた鉛直壁と、上記立壁と鉛直壁
とを結合するボルト・ナットと、上記立壁と鉛直壁との
互いに対向する内外側面の内、少なくとも一方の側面に
設けられた、鉛直方向に亙って湾曲した蒲鉾状凸面と、
上記立壁と鉛直壁との少なくとも一方に形成された鉛直
方向に亙る長孔とボルトとの係合により、上記立壁と鉛
直壁との鉛直方向に亙る変位を自在とした鉛直方向変位
部とから構成される。

【００１４】

【作用】上述の様に構成される本発明のカーテンウォー
ルの支持装置の場合、地震の振動方向に応じそれぞれ次
の様に作用して、地震の揺れを吸収し、中間パネルと上
側、下側の両パネルとの結合部が破損するのを防止す
る。

【００１５】先ず、地震の振動方向が、各パネルと平行
な方向であった場合には、結合壁がロッドに対し摺動す
る事で、中間パネル又は下側のパネルの上縁部と、上側
のパネル又は中間パネルの下縁部とが水平方向に変位す
るのを許容し、中間パネルと上側、下側の両パネルとの
結合部に無理な応力が加わるのを防止する。

【００１６】一方、地震の振動方向が、各パネルに対し
て垂直な方向であった場合には、結合壁がロッドを中心
として揺動し、立壁と鉛直壁とが蒲鉾状凸面に沿って揺
動すると同時に、立壁と鉛直壁とが鉛直方向変位部によ
り鉛直方向に亙って変位する事で、各パネル同士が折れ
曲がる様に変位する事を許容し、中間パネルと上側、下
側の両パネルとの結合部に無理な応力が加わるのを防止
する。

【００１７】

【実施例】次に、図示の実施例を説明しつつ、本発明を
更に詳しく説明する。

【００１８】本発明のカーテンウォールの支持装置は、
前記図８（ｂ）に示す様に、上側の梁２に支持された上
側のパネル４の下縁と、下側の梁３に支持された下側の
パネル５の上縁との間に、中間パネル６を支持する為に
利用されるもので、上側のパネル４の下縁と中間パネル
６の上縁との結合部である上部結合部１０と、中間パネ
ル６の下縁と下側のパネル５の上縁との結合部である下
部結合部１１とから構成される。

【００１９】上記上側、下側両結合部１０、１１の内、
上側結合部１０は、図１〜３に示す様に構成されてい
る。１２は第一の結合ユニットで、この第一の結合ユニ
ット１２は、複数（図示の例では３個）の結合素子１
３、１４、１５を、ボルト１６、１７とナット１８、１
９とによって組み合わせる事により構成されている。

【００２０】即ち、金属板を折り曲げる事により全体を
四角枠状に構成され、上記上側のパネル４の内側面周縁
部を囲む状態でこの上側パネル４に、ボルト２０とナッ
ト２１とにより支持された枠組の内、下辺部２２の開口
部には、第一の結合素子１３が、溶接固定されている。
そしてこの第一の結合素子１３の屋内側（図１の右側）
に、第二の結合素子１４を、ボルト１６とナット１８と
により結合し、更に、この第二の結合素子１４の下側
に、第三の結合素子１５を、ボルト１７とナット１９と
により結合している。

【００２１】断面Ｌ字形に形成された上記第三の結合素
子１５の下半部は、鉛直方向の垂下壁２３として、上記
第一の結合ユニット１２の下面から垂れ下げ、この垂下
壁２３の屋外側面に複数の支持壁２４、２４を、２個１
組として複数組、水平方向に亙り互いに間隔をあけて設
けている。そして、１組の支持壁２４、２４同士の間に
ロッド２５（図示の例では、ボルトにより代用してい
る。）を、水平方向に亙って掛け渡している。

【００２２】一方、やはり金属板を折り曲げる事により
四角枠状に構成され、上記中間パネル６の内側面周縁部
を囲む状態でこの中間パネル６に支持された枠組の内、
上辺部２６の上面には、上方が開いたコ字形の結合ブラ
ケット２７が、溶接固定されている。

【００２３】この結合ブラケット２７の両端部に設けら
れた１組の結合壁２８、２８の外側面同士の間隔ｌは、
上記１組の支持壁２４、２４の内側面同士の間隔Ｌより
も十分に小さく（ｌ＜Ｌ）している。そして、各結合壁
２８、２８に形成された通孔２９、２９に、上記ロッド
２５を水平方向に亙る変位自在に挿通している。

【００２４】一方、中間パネル６の下縁と下側のパネル
５の上縁とを結合する下部結合部１１は、図４〜６に示
す様に構成されている。３０は第二の結合ユニットで、
この第二の結合ユニット３０は、複数（図示の例では２
個）の結合素子３１、３２を、ボルト３３とナット３４
とによって組み合わせる事により構成されている。

【００２５】即ち、下側のパネル５の屋内側面周縁部に
は、前記上側のパネル４と同様に、金属板を折り曲げる
事により全体を四角枠状に構成された枠組が固定されて
おり、この枠組の内、上辺部３５の屋内側面に、上記結
合素子３１を、ボルト３６とナット３７とにより固定
し、更にこの結合素子３１の上面に、もう１個の結合素
子３２を、やはりボルト３３とナット３４とにより結合
固定している。そして、上記結合素子３２の上半部を、
鉛直方向の立壁３８としている。

【００２６】又、前記中間パネル６の内側面周縁部を囲
む状態でこの中間パネル６に支持された枠組の内、下辺
部４９には、断面Ｌ字形のブラケット３９と受板４０と
が、上記下辺部４９の屋内側面を挟んで重ね合わされた
状態で、溶接固定されている。この内、鉛直壁４１を成
す受板４０の屋内側面には、合成樹脂、含油メタル等の
滑り易い材料により造られた、滑り板４２を添着してい
る。

【００２７】更に、前記立壁３８の屋外側面には、その
屋外側面を鉛直方向に亙って湾曲した蒲鉾状凸面４８と
した、当て板４３を溶接固定している。そして、この当
て板４３の蒲鉾状凸面４８を、上記滑り板４２に対向さ
せると共に、上記立壁３８とブラケット３９とを、ボル
ト４４とナット４５とにより結合している。

【００２８】上記ボルト４４は、立壁３８とこの立壁３
８に溶接固定された当て板４３とに形成された、鉛直方
向に亙る長孔４６、４７を挿通されている。この結果、
上記立壁３８並びに当て板４３と受板４０並びにブラケ
ット３９との結合部に、鉛直方向に亙る変位を自在とす
る、鉛直方向変位部が構成される。

【００２９】上述の様に構成される本発明のカーテンウ
ォールの支持装置の場合、地震の振動方向に応じそれぞ
れ次の様に作用して、地震の揺れを吸収し、中間パネル
６と上側、下側の両パネル４、５との結合部が破損する
のを防止する。

【００３０】先ず、地震の振動方向が、各パネル４、
５、６と平行な方向（図１、４の表裏方向）であった場
合には、上部結合部１０に設けられた、結合壁２８、２
８とロッド２５とから成る水平方向変位部が、中間パネ
ル６の上端縁部と、上側のパネル４の下縁とが水平方向
に変位するのを許容する。

【００３１】即ち、この場合には、中間パネル６の上端
部に固定の結合ブラケット２７に設けた結合壁２８、２
８が、上側のパネル４の下端部に支持されたロッド２５
に対し摺動する事で、中間パネル６の上端縁部と上側の
パネル４の下縁とが水平方向に変位するのを許容し、中
間パネル６と上側、下側の両パネル４、５との結合部に
無理な応力が加わるのを防止する。

【００３２】一方、地震の振動方向が、各パネル４、
５、６に対して垂直な方向（図１、４の左右方向）であ
った場合には、中間パネル６の上端部に固定の結合壁２
８、２８が、上側のパネル４の下端部に支持されたロッ
ド２５を中心として揺動し、下側のパネル５の上端部に
設けた立壁３８と中間パネル６の下端部に設けた鉛直壁
４１とが、蒲鉾状凸面４８に沿って揺動すると同時に、
上記立壁３８と鉛直壁４１とが鉛直方向変位部により鉛
直方向に亙って変位する事で、各パネル４、５、６同士
が折れ曲がる様に変位する事を許容し、中間パネル６と
上側、下側の両パネル４、５との結合部に無理な応力が
加わるのを防止する。

【００３３】即ち、中間パネル６が表裏方向に揺動する
のに伴なって、立壁３８とブラケット３９とを結合して
いるボルト４４が、前記長孔４６、４７の内側で変位
し、各パネル４、５、６同士が折れ曲がる様に変位する
事を許容する。この結果、中間パネル６と上側、下側の
両パネル４、５との結合部に無理な応力が加わるのを防
止する。

【００３４】地震の振動方向が、各パネル４、５、６に
対して傾斜していた場合には、以上に述べた振動吸収作
用が同時に行なわれる。

【００３５】尚、本発明のカーテンウォールの支持装置
は、図示の実施例に限定されるものではなく、例えば、
第一の結合ユニット１２を上側のパネル４の下端部に代
えて中間６パネルの上端部に、上下逆にして支持する事
も出来る。但し、この場合に於いては、上側のパネル４
の下端部に、上記第一の結合ユニット１２に代えて結合
ブラケット２７を支持し、この結合ブラケット２７に設
けた結合壁２８と上記第一の結合ユニット１２に支持し
たロッド２５とを結合する。

【００３６】同様に、第二の結合ユニット３０を下側の
パネル５の上端部に代えて中間パネル６の下端部に、上
下逆にして支持する事も出来る。そしてこの場合には、
下側のパネル５の上端部に、第二の結合ユニット３０に
代えてブラケット３９を支持し、このブラケット３９に
設けた下側鉛直壁と、上記第二の結合ユニット３０の下
端部に立壁３８に代えて設けられた下側垂下壁とを、ボ
ルト・ナットにより結合する。

【００３７】更に、結合壁２８、２８とロッド２５との
結合部を、上部結合部１０に代えて下部結合部１１に設
け、第二の結合ユニット３０とブラケット３９とによる
結合部を、下部結合部１１に代えて上部結合部１０に設
ける事も出来る。

【００３８】

【発明の効果】本発明のカーテンウォールの支持装置
は、以上に述べた通り構成され作用する為、小型のカー
テンウォールを構成するパネルの端縁同士を変位自在に
結合して、地震の際に結合部が破損するのを確実に防止
出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明によるカーテンウォールの支持装置の上
部結合部を示す、図８（ｂ）のＡ部に相当する縦断面図
である。

【図２】一部を省略して図１の上方から見た図である。

【図３】支持壁と結合ブラケットとを組み立てた状態を
示す斜視図である。

【図４】本発明によるカーテンウォールの支持装置の下
部結合部を示す、図８（ｂ）のＢ部に相当する縦断面図
である。

【図５】図４の右方から見た図である。

【図６】図４の上方から見た図である。

【図７】カーテンウォールの支持装置が設けられるビル
ディングの外観斜視図である。

【図８】（ａ）は従来のカーテンウォールを、（ｂ）は
本発明の前提として考えられたカーテンウォールを、そ
れぞれ示す、図７のＣ−Ｃ断面図である。

【符号の説明】

１ パネル ２ 梁 ３ 梁 ４ パネル ５ パネル ６ 中間パネル ７ 建物 ８ 正面 ９ パネル １０ 上部結合部 １１ 下部結合部 １２ 第一の結合ユニット １３ 結合素子 １４ 結合素子 １５ 結合素子 １６ ボルト １７ ボルト １８ ナット １９ ナット ２０ ボルト ２１ ナット ２２ 下辺部 ２３ 垂下壁 ２４ 支持壁 ２５ ロッド ２６ 上辺部 ２７ 結合ブラケット ２８ 結合壁 ２９ 通孔 ３０ 第二の結合ユニット ３１ 結合素子 ３２ 結合素子 ３３ ボルト ３４ ナット ３５ 上辺部 ３６ ボルト ３７ ナット ３８ 立壁 ３９ ブラケット ４０ 受板 ４２ 鉛直壁 ４２ 滑り板 ４３ 当て板 ４４ ボルト ４５ ナット ４６ 長孔 ４７ 長孔 ４８ 蒲鉾状凸面 ４９ 下辺部

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 上側の梁に支持された上側のパネルの下
   縁と下側の梁に支持された下側のパネルの上縁との間に
   中間パネルを支持する為の、カーテンウォールの支持装
   置であって、上記上側のパネルの下端部に支持された第
   一の結合ユニットと、上記中間パネルの上端部に支持さ
   れた結合ブラケットと、上記第一の結合ユニットと結合
   ブラケットとの一方に、２個１組として水平方向に亙り
   互いに間隔をあけて設けられた支持壁と、１組の支持壁
   同士の間に水平方向に亙って掛け渡されたロッドと、上
   記第一の結合ユニットと結合ブラケットとの他方に、２
   個１組として支持壁同士の間隔よりも狭い間隔で設けら
   れた結合壁と、各結合壁に形成され、上記ロッドを水平
   方向に亙る変位自在に挿通した通孔と、上記下側のパネ
   ルの上端部に支持された第二の結合ユニットと、この第
   二の結合ユニットに設けられた鉛直方向の立壁と、上記
   中間パネルの下端部に設けられた鉛直壁と、上記立壁と
   鉛直壁とを結合するボルト・ナットと、上記立壁と鉛直
   壁との互いに対向する内外側面の内、少なくとも一方の
   側面に設けられた、鉛直方向に亙って湾曲した蒲鉾状凸
   面と、上記立壁と鉛直壁との少なくとも一方に形成され
   た鉛直方向に亙る長孔とボルトとの係合により、上記立
   壁と鉛直壁との鉛直方向に亙る変位を自在とした鉛直方
   向変位部とから成るカーテンウォールの支持装置。
2. 【請求項２】 上側の梁に支持された上側のパネルの下
   縁と下側の梁に支持された下側のパネルの上縁との間に
   中間パネルを支持する為の、カーテンウォールの支持装
   置であって、上記中間パネルの下端部に支持された第一
   の結合ユニットと、上記下側のパネルの上端部に支持さ
   れた結合ブラケットと、上記第一の結合ユニットと結合
   ブラケットとの一方に、２個１組として水平方向に亙り
   互いに間隔をあけて設けられた支持壁と、１組の支持壁
   同士の間に水平方向に亙って掛け渡されたロッドと、上
   記第一の結合ユニットと結合ブラケットとの他方に、２
   個１組として支持壁同士の間隔よりも狭い間隔で設けら
   れた結合壁と、各結合壁に形成され、上記ロッドを水平
   方向に亙る変位自在に挿通した通孔と、上記中間パネル
   の上端部に支持された第二の結合ユニットと、この第二
   の結合ユニットに設けられた鉛直方向の立壁と、上記上
   側のパネルの下端部に設けられた鉛直壁と、上記立壁と
   鉛直壁とを結合するボルト・ナットと、上記立壁と鉛直
   壁との互いに対向する内外側面の内、少なくとも一方の
   側面に設けられた、鉛直方向に亙って湾曲した蒲鉾状凸
   面と、上記立壁と鉛直壁との少なくとも一方に形成され
   た鉛直方向に亙る長孔とボルトとの係合により、上記立
   壁と鉛直壁との鉛直方向に亙る変位を自在とした鉛直方
   向変位部とから成るカーテンウォールの支持装置。