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JP2650576B2 - 酸素吸収性ライナー付容器蓋の製法 - Google Patents

酸素吸収性ライナー付容器蓋の製法

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Publication number
JP2650576B2
JP2650576B2 JP4225682A JP22568292A JP2650576B2 JP 2650576 B2 JP2650576 B2 JP 2650576B2 JP 4225682 A JP4225682 A JP 4225682A JP 22568292 A JP22568292 A JP 22568292A JP 2650576 B2 JP2650576 B2 JP 2650576B2
Authority
JP
Japan
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oxygen
liner
container
melt
polymer
Prior art date
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Application number
JP4225682A
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English (en)
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Inventor
泰宏 小田
正泰 小山
宗機 山田
裕昭 菊地
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Seikan Group Holdings Ltd
Original Assignee
Toyo Seikan Kaisha Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
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Publication date
Application filed by Toyo Seikan Kaisha Ltd filed Critical Toyo Seikan Kaisha Ltd
Priority to JP4225682A priority Critical patent/JP2650576B2/ja
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Application granted granted Critical
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高酸素吸収性のライナ
ー付き容器蓋の製造方法に関するもので、より詳細に
は、密封性と高酸素吸収性との組み合わせを有し、その
製造も容易であるライナー付き容器蓋の製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ビン詰等の密封包装体の製造において
は、ビンの上部に、ヘッドスペースと呼ばれる空間が必
ず存在する。打栓後のヘッドスペースには酸素が残存
し、酸素は内容物を酸化劣化し、更にはカビ、酵母、細
菌等の増殖を生じさせる原因となる。ヘッドスペースの
酸素を除去するために、内容物を充填したビンに水蒸気
や窒素ガスを吹付けて、ヘッドスペースの空気をこれら
のガスで置換し、次いで蓋の打栓を行うことが一般に知
られている。ガス置換は、ヘッドスペースの酸素をある
程度除く点で優れている。
【0003】しかしながら、ガス置換を行うにはガス代
や設備等に多額の費用を要する。また、ガス置換しても
ヘッドスペース中の酸素を完全に除去することは困難で
あり、まして内容物の溶存酸素迄を除去することは到底
困難である。実際に果実、果汁、野菜等の罐詰やビン詰
では、残留酸素による内容物の変質を生じることが知ら
れている。
【0004】一方、容器内残留酸素の影響を防止するた
めに、蓋などに酸素吸収剤を用いたものが既に知られて
いる。例えば、容器蓋が金属製殻体と、その内側に設け
られたガスケット或いはライナーとから成り、そのガス
ケット等の樹脂に酸素吸収剤を配合したものがある。容
器蓋ライナー或いはガスケット中の酸素吸収剤はヘッド
スペース或いは内容物中の残留酸素を最終的には吸収除
去する。
【0005】本発明者らの提案にかかる特願平3−88
592号には、樹脂製ライナー乃至パッキングに脱酸素
剤が配合された酸素吸収性樹脂組成物の層を設けると共
に、この酸素吸収性樹脂組成物層の容器内面側の表面
に、密封部よりも中心側のほぼ全面にわたって微小凹凸
を形成させることにより、酸素吸収速度を向上させるこ
とが提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする問題点】上記提案にみられる
酸素吸収剤配合ライナーは、ある程度の酸素吸収速度の
改善は認められるものの、打栓直後から内容物滅菌乃至
殺菌処理までの間に容器内の残留酸素を香味等に影響の
ない範囲に除去するという能力な関して未だ十分満足し
得るものではなかった。内容物の香味保持性(フレーバ
ー保持性)は容器内残留酸素濃度と密接な関係にあるこ
とが知られており、更に滅菌乃至殺菌時の加熱によって
より大きなダメージを受ける。したがって、打栓後短時
間の内に容器内の残留酸素を除去できるような酸素吸収
剤配合ライナーが望まれている。
【0007】本発明の目的は、容器内の残留酸素を迅速
に除去でき、これにより内容物の劣化やフレーバーの低
下を防止し得ると共に、脱酸素剤を容器蓋内に設けるこ
とによるフレーバー低下や機能低下等の問題が解消され
た容器蓋の製造方法を提供するにある。本発明の他の目
的は、構造が簡単で、製造も容易であり、しかも容器内
残留酸素の初期吸収速度に優れており、更に脱酸素剤の
容器蓋殻体への取付も確実且つ容易に行われる容器蓋の
製造方法を提供するにある。
【0008】本発明の更に他の目的は、密封性能が阻害
されることなしに、酸素吸収機能も高度に発現されるよ
うにした機能分離型ライナーの製法を提供するにある。
本発明の別の目的は、上記機能分離型ライナー付き容器
蓋を、優れた生産性と高品質とを以て製造し得る方法を
提供するにある。
【0009】
【問題点を解決するための手段】本発明によれば、容器
蓋殻体内に、クッション性と弾性を有する熱可塑性重合
体の溶融物を供給し、この溶融物を型で押圧して、中央
のパネル部と周囲の密封部とから成るライナーに成形
し、前記パネル部の重合体が粘着開始温度以上の温度内
にあるうちに、酸素透過性フィルムから成り、内部に粉
粒体状の脱酸素剤が充填され且つ中央パネル部の大部分
を覆う大きさを有する偏平小容器をパネル部に供給して
押圧し、成形途中の中央パネルが有する熱を利用して、
表側の酸素透過性フィルムを溶融することなく且つ脱酸
素剤粒子が重合体中に実質上植え込まれることなく、
面全面で中央パネル部に溶着させることを特徴とする酸
素吸収性ライナー付容器蓋の製法が提供される。
【0010】本発明によればまた、容器蓋殻体内に、ク
ッション性と弾性を有する熱可塑性重合体の溶融物を供
給し、この溶融物を型で押圧して、中央のパネル部と周
囲の密封部とから成るライナーに成形し、形成されるパ
ネル部に熱可塑性重合体の溶融物の少量を施し、酸素透
過性フィルムから成り、内部に粉粒体状の脱酸素剤が充
填され且つ中央パネル部の大部分を覆う大きさを有する
偏平小容器をパネル部に供給して押圧し、別個に供給さ
れる重合体の溶融物小塊が有する熱を利用して、表側の
酸素透過性フィルムを溶融することなく且つ脱酸素剤粒
子が重合体中に実質上植え込まれることなく、裏面全面
で中央パネル部に溶着させることを特徴とする酸素吸収
性ライナー付容器蓋の製法が提供される。
【0011】
【作用】本発明では、容器蓋殻体内に施す脱酸素剤とし
て、酸素透過性フィルムから成り、内部に粉粒体状の脱
酸素剤が充填され且つ中央パネル部の大部分を覆う大き
さを有する偏平小容器型のものを選択し、使用する。
【0012】脱酸素剤を樹脂中に分散させた層を用いた
ライナーが酸素の迅速吸収性に劣る理由は、脱酸素剤粒
子の表面が樹脂に覆われており、脱酸素剤粒子による酸
素の吸収が樹脂中の酸素の拡散速度で影響されるためと
考えられる。即ち、樹脂中脱酸素剤粒子分散系において
は、樹脂中の酸素の拡散速度が律速段階となっており、
このため酸素の吸収速度が遅くなる。
【0013】脱酸素剤粒子を樹脂中に埋め込まずに使用
する場合には、樹脂中における酸素の拡散による影響を
無くすることはできるであろうが、この場合には、粉末
の形で取り扱わなければならず、脱酸素剤粒子が容器蓋
の部材に付着したり或いはこれが内容物中に混入したり
するという問題を生じる。
【0014】本発明では、酸素透過性フィルムからなり
且つ内部に粉粒体状の脱酸素剤が充填された偏平小容器
を用いる。この偏平小容器内においては、脱酸素剤は互
いに独立な粒子としてしかも比表面積の著しく大きい状
態で存在している。脱酸素剤粒子は、偏平小容器内に収
容されているが、この容器を構成するフィルムが酸素透
過性であるから、このフィルム内外の酸素分圧の差によ
り、小容器外の酸素がフィルム壁を容易に透過し、透過
した酸素は脱酸素剤粒子により直ちに吸着され、反応に
より除去されることになる。勿論、フィルムに気体を透
過させ得るミクロポアが形成されている場合には、この
ミクロポアを通して、酸素が小容器内部により迅速に流
入し、酸素の吸収がより迅速に行われる。
【0015】かくして、本発明によれば、酸素透過性フ
ィルムを通して、酸素が流入し、脱酸素剤粒子表面から
の酸素の吸収が生じるので、従来の脱酸素剤含有ライナ
ーに見られた樹脂中における酸素の拡散による影響無し
に、迅速にヘッドスペース或いは内容物中に残留する酸
素を吸収除去することができる。
【0016】また、脱酸素剤粒子は偏平小容器内に収容
されているので、一個の部品としてその取扱いが容易に
なるばかりではなく、脱酸素剤粒子が粉末の形で遊離し
て、容器蓋の部材に付着したり或いはこれが内容物中に
混入したりするという問題を生じることがない。
【0017】本発明では、容器蓋殻体内に、クッション
性と弾性を有する熱可塑性重合体の溶融物を供給し、こ
の溶融物を型で押圧して、中央のパネル部と周囲の密封
部とから成るライナーに成形するが、パネル部の重合体
が粘着開始温度以上の温度にある内に偏平小容器をパネ
ル部に供給して押圧するか、或いは形成されるパネル部
に熱可塑性重合体の溶融物の少量を施こした後偏平小容
器を供給して押圧することにより、偏平小容器の裏面全
面で中央パネル部に偏平小容器を接着させることが顕著
な特徴である。本明細書において、重合体の粘着開始温
度とは、この重合体の示差熱分析において、溶融時の吸
熱ピークの立ち上がり温度と定義される。
【0018】本発明の方法によると、ライナーの容器蓋
殻体内成形工程を利用して、脱酸素剤粒子含有偏平小容
器を、その裏面全面で、ライナーの中央パネル部に強固
にしかも確実に熱接着させることができる。即ち、偏平
小容器を構成する酸素透過性フィルムは、比較的熱容量
の小さいものであるから、成形途中の中央パネル部或い
は別個に供給された重合体の溶融物小塊が有する熱によ
り相互の溶着が進行し、この熱接着は、内容物の熱間充
填やレトルト殺菌の際の熱或いは内容物による攻撃にも
耐えるものとなる。また、本発明による容器蓋において
は、脱酸素剤粒子含有偏平小容器とライナーのパネル部
とが隙間無しに密着しているため、無菌充填に際して、
容器蓋を予め殺菌処理した場合にも、殺菌液が脱酸素剤
粒子含有小容器とライナーのパネル部との隙間に残留す
ることがなく、内容物のフレーバー保持性に優れている
という利点もある。
【0019】また、本発明の方法によると、成形途中の
中央パネル部或いは別個に供給された重合体の溶融物小
塊が有する少ない熱を利用しているため、表側の酸素透
過性フィルムが溶融すること無く、そのままの状態に保
持されると共に、脱酸素剤粒子が重合体中に植え込まれ
る傾向も少なく、本来の優れた酸素吸収性能が発現され
るものである。
【0020】更に、脱酸素剤含有偏平小容器を、密封部
よりも内側のパネル部の大部分を覆うようにライナー上
に設けたことにより、ライナーの密封性に影響を及ぼさ
ないという範囲内で、脱酸素剤粒子含有偏平小容器を、
密封後の容器内に最大限の面積で露出させることがで
き、これにより、脱酸素作用を十分に発揮させることが
できる。一方、パネル部よりも外周側には、クッション
性と弾性を有する熱可塑性重合体がパネル部よりも上側
に突出するように存在して、密封部を形成しているた
め、優れた密封性が経時的に安定して得られるのみなら
ず、このクッション性熱可塑性樹脂がパネル部の下にも
下層部として存在して、全体が一体化した構造となって
いることにより、強度的にも、接着構造的にも優れたラ
イナーとなっている。尚、容器の密封保存状態では、容
器外から、密封部及びパネル部を通して容器内に至る酸
素透過路が問題となるが、本発明による容器蓋では、こ
のような透過酸素をも有効に捕捉することができる。
【0021】また、このライナーの製造に際しては、容
器蓋殻体内に、クッション性と弾性とを有する熱可塑性
重合体の溶融物を供給し、この溶融物を型で押圧して、
中央のパネル部と周囲の密封部とから成るライナーに成
形し、このパネル部の重合体が粘着開始温度以上の温度
にある内に偏平小容器をパネル部に供給して押圧する
か、或いは形成されるパネル部に熱可塑性重合体の溶融
物の少量を施こした後、偏平小容器を供給して押圧する
ことにより、パネル部に偏平小容器を確実に接着さて、
所定形状及び所定構造の機能分離型ライナーを、高品質
のものとして、高生産速度で生産できるという利点があ
る。
【0022】
【発明の好適態様】
容器蓋、その製法 本発明による容器蓋の一例を示す「図1」(側面断面
図)において、この容器蓋殻体(シェル)1は、例えば
金属或いは硬質樹脂から形成された頂板2とスカート部
3とから成っている。この頂板2の内面側には、全体と
して4で示す熱可塑性重合体製ライナーが設けられてい
る。このライナー4は、パネル部5及び密封部6からな
っており、このパネル部5に偏平小容器7が熱接着され
ている。
【0023】偏平小容器7は、脱酸素剤の粉粒体を収容
しており、密封部6よりも内側に、密封したとき容器内
部に露出するように設けられている。密封部6はクッシ
ョン性と弾性を有する熱可塑性重合体から成り、パネル
部6の外周側で且つパネル部よりも上側に突出するよう
に形成されている。この具体例において、密封部6はビ
ン口と係合する外周部に設けられた比較的肉厚のリング
状突起8、8を備えており、2つのリング状突起8、8
の間にリング状凹溝9が形成されている。パネル部5
は、密封部6と同じくクッション性と弾性を有する熱可
塑性重合体からなり、偏平小容器7と殻体頂面2との間
に介在して両者を接合し、しかも密封部6と一体となっ
ている。重合体の溶融物を、ライナー形状へ押圧成形と
同時に、シェル内面側にに熱接着させるために、シェル
内面には熱接着用塗料層(図示せず)を設けておくこと
ができる。
【0024】偏平小容器7の内部断面構造を拡大して示
す「図2」において、この偏平小容器7は、2枚の酸素
透過性フィルム10、10の間に脱酸素剤粒子11が充
填され、その端縁周囲がヒートシール10Aにより密封
された構造となっている。脱酸素剤粒子11は、所謂流
動性のある粉末の形で存在してもよいが、図示するよう
に、多孔質繊維シート12に保持された状態で存在して
いてもよい。要するに、脱酸素剤粒子が、比表面積が大
きい状態で、偏平小容器に収容されていれば、偏平小容
器7内に透過侵入する酸素は、脱酸素剤により速やかに
吸収されることになる。
【0025】上記容器蓋の製造に際しては、予め脱酸素
剤粒子が酸素透過性フィルムによりサンドイッチされた
偏平小容器7を製造する。容器蓋殻体1内に、クッショ
ン性と弾性とを有する熱可塑性組成樹脂の溶融物を供給
し、この溶融物を容器蓋殻体内で押圧型で押圧して、パ
ネル部5と密封部6とを備えたライナーに成形する。こ
のパネル部5の重合体が粘着開始温度以上の温度にある
内に偏平小容器7をパネル部に供給して押圧するか、或
いは形成されるパネル部5に熱可塑性重合体の溶融物の
少量を施こした後偏平小容器7を供給して押圧すること
により、パネル部に偏平小容器を接着させる。
【0026】本発明方法の工程を説明するための「図
3」において、先ず第1工程(樹脂溶融物供給工程)
で、容器蓋殻体1の内部には、熔融された樹脂の塊13
が、押出機14のダイス15からの押出及び回転カッタ
ー16による裁断を経て供給される。樹脂の塊13の供
給に先立って、シェル1は、高周波誘導加熱等の手段に
よって予備加熱しておくことができる。塊13はシェル
1内に仮熱接着された状態となっていることが望まし
い。
【0027】次いで第2工程(ライナー成形工程)にお
いて、樹脂溶融物の塊13を備えたシェル1は、押圧操
作ステーションに供給され、このシェル1はアンビル1
7により支持されると同時に、アンビル17の上方に位
置する押し型18、19及びスリーブ20が下方に降下
する。中央の押し型18は、パネル部5に対応する寸法
を有していて、薄肉のライナー部分を形成させるための
フラットな面乃至は滑らかな曲面をなしており、一方周
状の押し型19は、ライナーのリング状突起を形成させ
るための周縁のリング状凹部21を有している。
【0028】先ずスリーブ20がシェル1のスカート内
周縁と係合して、シェル1をしっかり固定した後、押し
型18、19が下降して、熔融した樹脂の塊13を押圧
し始める。これにより、熔融した樹脂の塊13は、径方
向に急速に展延され、ライナー形状への成形とシェル内
面への接着とが行われる。ライナーはこの押圧状態で一
定時間保持される。
【0029】第3工程(偏平小容器供給接着工程)にお
いて、形成されたパネル部の重合体が未だ融着開始温度
以上の温度にある内に、シェル1のライナー上に、2枚
の酸素透過性フィルムの間に脱酸素剤粒子がスポット状
に充填され、その端縁周囲がヒートシールされたラミネ
ートシート22が供給される。この具体例においては、
このラミネートシート22が、シェル1の上方に位置す
るダイカッター23とパンチカッター24との間に供給
され、パンチカッター24が下降してシート22を所定
の寸法の偏平小容器7にカットする。パンチカッター2
4と同軸にジスク挿入棒25が昇降動可能に設けられて
いて、カットされた偏平小容器7を先端に保持して下降
し、偏平小容器7をパネル部5に押圧して、これに熱接
着させる。
【0030】本発明方法の別の態様では、第1工程及び
第2工程は「図3」と同様であるが、第2工程及び第3
工程の間に、「図4」に示すとおり、形成されたライナ
ーのパネル部上に、重合体溶融物の小さい塊26を施す
中間工程を設ける。この溶融物26は、偏平小容器7と
パネル部5とを接着させるための接着剤としての作用を
行う。
【0031】容器蓋殻体 本発明において、容器蓋殻体を構成する素材としては、
金属或いはプラスチック或いはこれらの積層体が使用さ
れる。金属素材としては、シート状乃至は箔状の表面未
処理鋼(ブラックプレート)、表面処理鋼、アルミニウ
ム等の軽金属が使用される。表面処理鋼としては、鋼基
質上に、リン酸処理、クロム酸処理等の化学処理;電解
クロム酸処理等の化成処理;電解スズメッキ、電解亜鉛
メッキ、電解クロムメッキ等の電解メッキ処理;溶融ア
ルミニウムメッキ処理;溶融錫メッキ処理等の溶融メッ
キ処理を行ったものが挙げられる。その厚みは一般に
0.15乃至0.25mmの範囲にあるのがよい。
【0032】これらの金属素材の表面には、それ自体公
知の任意の保護塗料及びライナーの熱接着用下塗り塗料
の1層乃至は2層以上が施されていてもよい。保護塗料
の適当な例は、フェノール−エポキシ塗料、エポキシ−
ウリア塗料、エポキシ−メラミン塗料、フェノール−エ
ポキシ−ビニル塗料、エポキシ−ビニル塗料、塩化ビニ
ル−酢酸ビニル共重合体塗料、塩化ビニル−酢酸ビニル
−無水マレイン酸共重合体塗料、不飽和ポリエステル塗
料、飽和ポリエステル塗料等の一種又は二種以上の組合
わせである。保護塗料自体が用いるライナー用熱可塑性
樹脂に対して接着性を有しない場合には、金属素材上に
直接或いは前述した保護塗料を介してライナーの熱接着
用塗料、即ち、公知のオレフィン樹脂熱接着用塗料、例
えば酸化ポリエチレンや酸変性オレフィン樹脂を塗膜形
成性樹脂中に分散させた塗料を施こすことができる。
【0033】これらの被覆金属素材は、王冠、ピルファ
ープルーフキャップ、タブ付スコア破断型イージイオー
プンキャップ、スクリューキヤップ、ラグキャップ、ツ
イストオフキャップ等の任意の容器蓋形状に成形され、
使用される。
【0034】一方樹脂製容器蓋としては、樹脂を射出成
形、プレス成形等の手段でキャップに成形したものが使
用される。成形用樹脂としては、熱成形可能な樹脂、例
えば、中−或いは高−密度のポリエチレン、アイソタク
ティックポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合
体、ポリブテン−1、エチレン−ブテン−1共重合体、
プロピレン−ブテン−1共重合体、エチレン−プロピレ
ン−ブテン−1共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合
体、イオン架橋オレフィン共重合体(アイオノマー)或
いはこれらのブレンド物等のオレフィン系樹脂;ポリス
チレン、スチレン−ブタジエン共重合体;ABS樹脂;
或いはポリカーボネート等を挙げることができる。
【0035】ライナー形成用重合体 ライナーを構成する熱可塑性重合体としては、溶融押し
出し可能で、クッション性と弾性とを有する公知の熱可
塑性重合体が使用され、特にオレフィン樹脂;例えば低
−、中−、高−密度のポリエチレン、アイソタクティッ
クポリプロピレン、プロピレン−エチレン共重合体、ポ
リブテン−1、エチレン−プロピレン共重合体、ポリブ
テン−1、エチレン−ブテン−1共重合体、プロピレン
−ブテン−1共重合体、プロピレン−ブテン−1共重合
体、エチレン−プロピレン−ブテン−1共重合体、エチ
レン−酢酸ビニル共重合体、イオン架橋オレフィン共重
合体(アイオノマー)或いはこれらのブレンド物等のオ
レフィン系樹脂とのブレンド物:エチレン−プロピレン
共重合体ゴム、エチレン−プロピレン−ジエン共重合体
ゴム、水素化エチレン−プロピレン−ジエン共重合体等
のゴムオレフイン系エラストマー:SBSエラストマ
ー、ブチルゴム、SBR等の1種又は2種以上の各種軟
質プラスチックやエラストマー類を用いることができ、
これらは溶融物の形で殻体内に施し、冷却下に型押しし
て所定のライナー形状とする。オレフィン系樹脂はライ
ナーへの成形性が良好であると共に、密封性に優れてお
り、更に内容飲料等のフレーバー(香味)保持性に優れ
ている。
【0036】本発明の目的に特に有利な熱可塑性重合体
は、低密度ポリエチレン、エチレン系共重合体等であ
り、ライナー特性を向上させ及び密封性に悪影響を与え
る配向を防止するという点では、低密度ポリエチレン
に、(a) エチレン−プロピレン共重合体及び、(b) 熱可
塑性エラストマー、特にスチレン−ジエン(ブタジエン
又はイソプレン)−スチレンブロック共重合体の少なく
とも1種をブレンドした組成物を用いることが望まし
く、これらの改質成分は低密度ポリエチレン当り3乃至
40重量%の量で含有せしめるのがよい。
【0037】本発明で用いる熱可塑性重合体には、それ
自体周知の配合剤、例えばチタン白、カーボン黒等の白
色乃至着色顔料;炭酸カルシウム、ホワイトカーボン、
クレイ等の充填剤;酸化防止剤;滑剤;可塑剤;帯電防
止剤;熱安定剤等を、それ自体周知の配合比で配合する
ことができる。
【0038】密封部を形成する他の熱可塑性重合体とし
て、軟質塩化ビニル樹脂を挙げることができる。この軟
質塩化ビニル樹脂は、溶融押し出しして押圧成形後、偏
平小容器を接着させるか、或いはプラスチゾルの形で回
転している蓋殻体内に施し、ライナー形状に成形後、偏
平小容器を施した後、加熱ゲル化して製品とする。
【0039】塩化ビニル系樹脂としては、塩化ビニルの
単独重合体の他、塩化ビニルと少量の共単量体、例えば
酢酸ビニル、塩化ビニリデン、スチレン、アクリル酸エ
ステル、メタクリル酸エステル、ブタジエンとの共重合
体も使用できる。これらの塩化ビニル系樹脂の平均重合
度は、特に制限はなく、一般に500乃至3000のも
のが好都合である。これらの塩化ビニル系樹脂は、乳化
重合法による粒径の比較的微細なものでも、懸濁重合法
による粒径の比較的粗大なものでも、或いはこれらの混
合物でも本発明の目的に使用できる。
【0040】塩化ビニル樹脂には、それ自体公知の配合
剤を勿論含有させ得る。可塑剤としては、塩化ビニル系
樹脂に対し一般に使用されている可塑剤、例えばDO
P、DOBのようなフタル酸エステル系可塑剤、DO
A、SOAのような脂肪族二塩基酸エステル系可塑剤、
リン酸エステル系可塑剤、ヒドロキシ多価カルボン酸エ
ステル系可塑剤、脂肪酸エステル系可塑剤、多価アルコ
ールエステル系可塑剤、エポキシ系可塑剤、ポリエステ
ル系可塑剤等を1種又は2種以上の組合せで用いること
ができる。安定剤としては、金属石鹸系安定剤、有機錫
系安定剤、有機リン酸エステル系安定剤が、充填剤とし
ては、炭酸カルシウム、微粉シリカ、炭酸マグネシウ
ム、タルク、焼成クレイ等が、顔料としてはチタン白、
カーボンブラック等が、発泡剤としては、アゾジカーボ
ンアミド、4,4 −オキシビス(ベンゼンスルホニル)ヒ
ドラジド等が使用され、また滑剤としては、マイクロク
リスタリンワックス、パラフィンワックス、ポリエチレ
ンワックス、シリコーン油、脂肪酸アミド系滑剤等が挙
げられる。尚、塩化ビニル樹脂ライナーに対して強接着
性を示す塗料としては塩化ビニル系塗料や、アクリル系
塗料が挙げられる。
【0041】脱酸素剤含有偏平小容器 本発明に用いる脱酸素剤含有偏平小容器は、対向する2
枚の酸素透過性フィルム間に、脱酸素剤を粉粒体の特性
が損なわれないように充填したものであり、その面積は
中央パネル部の面積以下であるが、中央パネル部の面積
に可及的に近い面積を有することが迅速酸素吸収性の点
で好ましい。
【0042】本発明に用いる脱酸素剤としては、従来こ
の種の用途に使用されている固体の脱酸素剤はすべて使
用できるが、一般には還元性でしかも実質上水に不溶な
ものが好ましく、その適当な例としては、還元性を有す
る金属粉、例えば還元性鉄、還元性亜鉛、還元性錫粉;
金属低位酸化物、例えば酸化第一鉄、四三酸化鉄、更に
還元性金属化合物、例えば炭化鉄、ケイ素鉄、鉄カルボ
ニル、水酸化鉄;などの1種または組合せたものを主成
分としたものが挙げられ、これらは必要に応じてアルカ
リ金属、アルカリ土類金属の水酸化物、炭酸塩、亜硫酸
塩、チオ硫酸塩、第三リン酸塩、第二リン酸塩、有機酸
塩、ハロゲン化物、更に活性炭、活性アルミナ、活性白
土のような助剤とも組合せて使用することができる。ま
た多価フェノールを骨格内に有する高分子化合物、例え
ば多価フェノール含有フェノール・アルデヒド樹脂等が
挙げられる。
【0043】これらの脱酸素剤粒子は、一般に200μ
m以下、特に100μm以下の粒径を有することが、酸
素吸収速度を向上させる上で好ましい。即ち、粒径が上
記範囲よりも大きくなると、表面積が減少する結果とし
て、酸素吸収速度が小さくなり、好ましくない。既に指
摘した通り、脱酸素剤粒子を、多孔性シート等に保持さ
せ、この状態でフィルム内に保持させることもできる。
【0044】一方、酸素透過性フィルムとしては、酸素
透過性の大きい樹脂フィルム、特にオレフィン樹脂;例
えば低−、中−、高−密度のポリエチレン、アイソタク
ティックポリプロピレン、プロピレン−エチレン共重合
体、ポリブテン−1、エチレン−プロピレン共重合体、
ポリブテン−1、エチレン−ブテン−1共重合体、プロ
ピレン−ブテン−1共重合体、プロピレン−ブテン−1
共重合体、エチレン−プロピレン−ブテン−1共重合
体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、イオン架橋オレフ
ィン共重合体(アイオノマー)或いはこれらのブレンド
物等から成るフィルムが有利に使用される。これらのフ
ィルムは、一般に20乃至100μm、特に20乃至5
0μmの薄い厚みを有することが酸素透過性の点で好ま
しい。これらのフィルムは、放電加工やミクロ発泡、発
泡延伸等の手段で、通水性はないが、通気性は有るよう
に多孔質としておくことが好ましい。フィルムの厚みが
薄くて形態保持性に欠ける場合には、このフィルムを外
層とし、内層を多孔性シートとした積層体を使用し得る
ことが了解されるべきである。
【0045】酸素透過性フィルムを構成する熱可塑性重
合体粒子は、ライナーを構成する重合体と同種の物でも
異種の物でもよいが、両者の間に熱接着性があるような
組み合わせを選ぶのが一般に好ましい。かかる見地から
は、主たる重合体の構成単位が共通する酸素透過性フィ
ルムを選ぶのが好ましい。オレフィン樹脂製酸素透過性
フィルムとオレフィン樹脂製ライナーとの組み合わせ
は、この点で非常に満足すべきものである。
【0046】脱酸素剤粒子の含有量は、容器内のヘッド
スペース容積にも依存する。一般にヘッドスペース容積
当り、脱酸素剤粒子を50乃至500mg/100m
l、特に100乃至300mg/100mlの量で用い
るのがよい。脱酸素剤粒子の量が上記範囲よりも少ない
と、酸素吸収速度や酸素吸収容量が上記範囲内のものに
比して劣るようになり、一方上記範囲よりも多くてもそ
れ以上の効果の増大は期待できず、経済的には不利とな
る。
【0047】容器蓋殻体内に供給するライナー形成用熱
可塑性重合体の量は、殻体のサイズによっても相違する
が、一般に100mg乃至10gの範囲内で適宜定める
ことができる。
【0048】本発明を、次の例により具体的に説明す
る。
【実施例】
【0049】実施例1 LLDPE製多孔質フィルムとLDPE製フィルムとか
ら周囲はヒートシールにより融着され、内部は1.5c
m*1.5cmの未接着部を有し、内部に脱酸素剤とし
て還元性鉄粉を0.1g充填した偏平小容器を作製し
た。更に、容器蓋殻体内にパネル部と周囲の密封部を形
成するLDPE系の溶融物を供給した後、本偏平小容器
を溶融物上に多孔質フィルムが上面になるように挿入
し、押圧して接着させ酸素吸収性ライナー付き容器蓋を
作製した。
【0050】比較として、LDPE樹脂と還元性鉄粉と
を溶融混合した後、直径25mmのディスクを作製した
後ライナーパネル部に接着させた酸素吸収性ライナー付
き容器蓋を作製した(比較品(2) )。
【0051】本発明品と比較品との酸素吸収性能は、容
積1リットルのガラス瓶にヘッドスペースが80ccに
なるように水を充填し、本発明品及び比較品の容器蓋で
密封保存しヘッドスペース内の酸素濃度を経時的に測定
した。表1に測定結果を示す。
【0052】
【表1】
【0053】このように、本発明品は比較品よりも著し
く酸素吸収性能が優れていた。さらに、比較品(2) とし
て本実施例と同様な偏平小容器を作製し、LDPE樹脂
製のパネル部および周辺部から成るライナーを成形し冷
却固化した後、偏平小容器とライナーとを接着剤を介し
て接合させた。
【0054】本比較品の酸素吸収性能は本発明品と同等
であるが、本比較品は接合力が弱く容易に剥離した。
【0055】さらに、容器蓋はオキソニアなどにより殺
菌後使用されるため、殺菌後の残留濃度を下記の方法で
測定した。 1.殺菌 3%オキソニアアクティブを3分間噴射した。 2.抽出 1.5リットルPETボトルに抽出液を40ml入れ殺
菌後の容器蓋で密封した。その後30秒間強振した。 3.測定 H2 2 分析装置(オリテクターモデルIII、オリエン
タル電気製)を用い抽出液中のH2 2 濃度を測定し
た。 測定結果を表2に示す。
【0056】
【表2】 このように本比較品(2) はパネル部と偏平小容器との間
に隙間が生じるためその部分にオキソニアが残存し異臭
がした。
【0057】
【発明の効果】本発明では、容器蓋殻体内に施す脱酸素
剤として、酸素透過性フィルムから成り、内部に粉粒体
状の脱酸素剤が充填され且つ中央パネル部の大部分を覆
う大きさを有する偏平小容器型のものを選択し、使用す
ることにより、脱酸素剤が大きな比表面積を有し、しか
もフィルムが酸素透過性であるため、迅速にヘッドスペ
ース或いは内容物中に残留する酸素を吸収除去すること
ができる。また、脱酸素剤粒子は偏平小容器内に収容さ
れているので、一個の部品としてその取扱いが容易にな
るばかりではなく、脱酸素剤粒子が粉末の形で遊離し
て、容器蓋の部材に付着したり或いはこれが内容物中に
混入したりするという問題を生じることがない。
【0058】また、容器蓋殻体内に、クッション性と弾
性を有する熱可塑性重合体の溶融物を供給し、この溶融
物を型で押圧して、中央のパネル部と周囲の密封部とか
ら成るライナーに成形するが、パネル部の重合体が粘着
開始温度以上の温度にある内に偏平小容器をパネル部に
供給して押圧するか、或いは形成されるパネル部に熱可
塑性重合体の溶融物の少量を施こした後偏平小容器を供
給して押圧して、偏平小容器の裏面全面で中央パネル部
に偏平小容器を接着させることにより、ライナーの容器
蓋殻体内成形工程を利用して、脱酸素剤粒子含有偏平小
容器を、その裏面全面で、ライナーの中央パネル部に強
固にしかも確実に熱接着させることができる。この熱接
着は、内容物の熱間充填やレトルト殺菌の際の熱或いは
内容物による攻撃にも耐えるものとなり、また脱酸素剤
粒子含有偏平小容器とライナーのパネル部とが隙間無し
に密着しているため、無菌充填に際して、容器蓋を予め
殺菌処理した場合にも、殺菌液が脱酸素剤粒子含有小容
器とライナーのパネル部との隙間に残留することがな
く、内容物のフレーバー保持性に優れているという利点
もある。
【0059】また、本発明の方法によると、成形途中の
中央パネル部或いは別個に供給された重合体の溶融物小
塊が有する少ない熱を利用しているため、表側の酸素透
過性フィルムが溶融すること無く、そのままの状態に保
持されると共に、脱酸素剤粒子が重合体中に植え込まれ
る傾向も少なく、本来の優れた酸素吸収性能が発現され
るものである。更に、脱酸素剤含有偏平小容器を、密封
部よりも内側のパネル部の大部分を覆うようにライナー
上に設けたことにより、ライナーの密封性に影響を及ぼ
さないという範囲内で、脱酸素剤粒子含有偏平小容器
を、密封後の容器内に最大限の面積で露出させることが
でき、これにより、脱酸素作用を十分に発揮させること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による容器蓋の一例を示す側面断面図
である。
【図2】 偏平小容器の内部断面構造を拡大して示す拡
大図である。
【図3】 本発明方法の工程を説明するための説明図で
あって、第1工程は樹脂溶融物供給工程、第2工程はラ
イナー成形工程、第3工程は偏平小容器供給接着工程を
示す。
【図4】 形成されたライナーのパネル部上に、重合体
溶融物の小さい塊を施す中間工程を示す説明図である。
【符号の説明】
1は容器蓋殻体(シェル)、2は頂板、3はスカート
部、4は熱可塑性重合体製ライナー、5はパネル部、6
は密封部、7は偏平小容器、8は比較的肉厚のリング状
突起、9はリング状凹溝、10は酸素透過性フィルム1
0、11は脱酸素剤粒子、10Aはヒートシール、12
は多孔質繊維シート、13は熔融された樹脂の塊、14
は押出機、15はダイス、16は回転カッター、17は
アンビル、18及び19は押し型、20はスリーブ、2
1はリング状凹部、22はラミネートシート、23はダ
イカッター、24はパンチカッター、25はジスク挿入
棒、26は重合体溶融物の小さい塊。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器蓋殻体内に、クッション性と弾性を
    有する熱可塑性重合体の溶融物を供給し、この溶融物を
    型で押圧して、中央のパネル部と周囲の密封部とから成
    るライナーに成形し、前記パネル部の重合体が粘着開始
    温度以上の温度内にあるうちに、酸素透過性フィルムか
    ら成り、内部に粉粒体状の脱酸素剤が充填され且つ中央
    パネル部の大部分を覆う大きさを有する偏平小容器をパ
    ネル部に供給して押圧し、成形途中の中央パネルが有す
    る熱を利用して、表側の酸素透過性フィルムを溶融する
    ことなく且つ脱酸素剤粒子が重合体中に実質上植え込ま
    れることなく、裏面全面で中央パネル部に溶着させるこ
    とを特徴とする酸素吸収性ライナー付容器蓋の製法。
  2. 【請求項2】 容器蓋殻体内に、クッション性と弾性を
    有する熱可塑性重合体の溶融物を供給し、この溶融物を
    型で押圧して、中央のパネル部と周囲の密封部とから成
    るライナーに成形し、形成されるパネル部に熱可塑性重
    合体の溶融物の少量を施し、酸素透過性フィルムから成
    り、内部に粉粒体状の脱酸素剤が充填され且つ中央パネ
    ル部の大部分を覆う大きさを有する偏平小容器をパネル
    部に供給して押圧し、別個に供給される重合体の溶融物
    小塊が有する熱を利用して、表側の酸素透過性フィルム
    を溶融することなく且つ脱酸素剤粒子が重合体中に実質
    上植え込まれることなく、裏面全面で中央パネル部に
    させることを特徴とする酸素吸収性ライナー付容器蓋
    の製法。
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JPS61162360A (ja) * 1985-01-11 1986-07-23 Matsushita Electric Ind Co Ltd インクジェット記録ヘッドの電極板の配設方法

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