[go: up one dir, main page]

JP2585281Y2 - 電動農用トラクタ - Google Patents

電動農用トラクタ

Info

Publication number
JP2585281Y2
JP2585281Y2 JP3682792U JP3682792U JP2585281Y2 JP 2585281 Y2 JP2585281 Y2 JP 2585281Y2 JP 3682792 U JP3682792 U JP 3682792U JP 3682792 U JP3682792 U JP 3682792U JP 2585281 Y2 JP2585281 Y2 JP 2585281Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tractor
electric motor
electric
hydraulic
motor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP3682792U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0586770U (ja
Inventor
芳樹 馬庭
浩之 金山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MITSUBISHI NOUKI KABUSHIKI KAISHA
Original Assignee
MITSUBISHI NOUKI KABUSHIKI KAISHA
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by MITSUBISHI NOUKI KABUSHIKI KAISHA filed Critical MITSUBISHI NOUKI KABUSHIKI KAISHA
Priority to JP3682792U priority Critical patent/JP2585281Y2/ja
Publication of JPH0586770U publication Critical patent/JPH0586770U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2585281Y2 publication Critical patent/JP2585281Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Agricultural Machines (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、動力源に電動モータを
使用するようにし、その電動モータ及びバッテリの配置
構成を改良した電動農用トラクタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来周知の農用トラクタは、その動力源
にエンジンを用い、車体の前後中間位置に操縦部のステ
ップを設け、このステップより前方にエンジン、バッテ
リ、始動モータ等を搭載し、ステップより後方に変速機
構、油圧ケース等を配設しているのが一般的である。ま
た、本出願人は、トラクタの動力源に電動モータを使用
するようにし、変速を電動モータの回転速度の調節によ
り行うようにすると共に、トラクタの前後中間位置に操
縦部のステップを設け、このステップより前方に電動モ
ータに電力を供給するためのバッテリを、ステップより
後方に電動モータをそれぞれ配設した電動農用トラクタ
を提案している。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上記エンジンを動力源
とするトラクタでは、車体前部(ボンネット内)におけ
るエンジンの占めるスペースの大きさと、前方視界を確
保する上から、変速装置(トランスミッション)や油圧
ケース等をステップ後方に配置せねばならず、これら変
速装置や油圧ケース等の上方に設けられる操縦座席は、
その高さが高くなり、例えば枝が垂れ下がっている果樹
園等で、枝の下方を走行して作業を行うのには適してい
なかった。
【0004】上記電動農用トラクタにおいては、電動モ
ータがステップより後方にあるため、操縦座席を低くす
ることが出来ず、エンジン搭載型トラクタと同様に果樹
園等の作業には不向きであった。また、重量物である電
動モータがステップより後方にあるために、前輪の荷重
分担率が小さく、トラクタの後方に作業機を装着して作
業を行っているとき、あるいはトラクタを運搬車に積み
込むとき等の際に、車体前部が持ち上がり易く危険であ
った。さらに、湿田のような走行立地条件の悪いところ
で使用するときには性能が悪く、また危険であった。本
考案は上記の各問題点を解決することを目的になされた
ものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本考案は、 1.農用トラクタの動力源に電動モータを使用するよう
にし、トラクタの変速を電動モータの回転速度の調節に
より行うようにした電動農用トラクタにおいて、トラク
タの前後中間位置に操縦部のステップを設け、このステ
ップより前方に電動モータ及び該モータに電力を供給す
るためのバッテリを搭載したこと、特徴とする。
【0006】
【作用】上記の構成によって本考案の電動農用トラクタ
は、以下の作用を行う。 1. ステップ後方に電動モータや変速装置がないので、
ステップの後方に大きなスペースが確保できて、操縦座
席を低く設けることが出来、果樹園等の作業に好適とな
る。また、重量物である電動モータがステップより前方
にあるため、前輪荷重分担率が大きくなり、トラクタの
後方に作業機を装着して作業を行っているとき、あるい
はトラクタを運搬車に積み込むとき等の際に、車体前部
が持ち上がることがなくなる。さらに、湿田のような走
行立地条件の悪いところでも性能が向上し、安定した作
業が行える。
【0007】
【0008】
【実施例】以下、本考案の一実施例を添付の図面に基づ
いて具体的に説明する。図において電動農用トラクタ1
は、その動力源に後述する電動モータを使用するように
したもので、シャーシフレーム(車体)2を、前部フレ
ーム2aと、中間フレーム2bと、後部フレーム2cと
を前後に一体的に連結して構成している。前部フレーム
2a及び後部フレーム2cの左右両側には、前輪3及び
後輪4を装着し、シャーシフレーム2の前後方向中間位
置に、操縦部5のステップ6を設けている。
【0009】操縦部5は、操向ハンドル7、操作ユニッ
ト8、後部フレーム2c上に通常のものより低く立設さ
れた操縦座席9等からなり、操縦座席9の後側の後部カ
バー10内には、後部フレーム2cに固着した取付け板
11上に小型の変速装置(トランスミッション)12が
取付けられている。この変速装置12内には、図示しな
いが、減速歯車、デファレンシャル機構、ブレーキ機構
等が設けられている。変速装置12上には、前側に油圧
ポンプ13が取付けられ、この油圧ポンプ13の後側に
油圧コントロールバルブ14が取付けられている。油圧
ポンプ13は変速装置12から動力を受けて作動し、油
圧コントロールバルブ14は油圧ポンプ13からの圧油
の流れを制御する。
【0010】また、後部フレーム2cの後端部には、作
業機を装着するための左右一対のロアーリンク15が設
けられている。このロアーリンク15には、後部フレー
ム2cの後端部に立設された支持フレーム16のブラケ
ット17との間に、ロアーリンク15の昇降制御及び左
右傾斜制御を行う復動式の油圧シリンダ18がそれぞれ
架設されている。また図示しないが、左右の支持フレー
ム16の上端部間には、作業機を連結するトップリンク
が設けられている。さらに、左右の支持フレーム16の
下端部間には油圧モータ19が設置され、この油圧モー
タ19から後方に向けPTO軸20が突設され、作業機
に動力伝達するようにしている。そして、油圧コントロ
ールバルブ14から油圧ホース21,22が上記油圧シ
リンダ18及び油圧モータ19に接続されている。
【0011】上記ステップ6より前方のボンネット23
内には、前部フレーム2aに固着した取付け板24上に
電動モータ25が搭載されている。この電動モータ25
は、上記操作ユニット8によって始動、停止、回転速度
制御等が行われる。電動モータ25の前側には、前部フ
レーム2aに固着した取付け板26上に、電動モータ2
5に電力を供給するバッテリ27が複数個搭載されてい
る。電動モータ25の出力軸25aに取り付けられたプ
ーリ28と、軸受け29により一端側が支承され、多端
側を上記変速装置12内に貫装・支持させた伝動軸30
に取り付けたプーリ31との間に、ベルト32を張設し
ている。
【0012】上記電動モータ25は界磁制御された直流
分巻電動機であり、操作ユニット8内に収容された始動
器33、モータ回転速度を制御するための可変抵抗34
によって始動、停止、回転速度調節等が行われる。そし
て、これら始動器33、可変抵抗34の操作を操作ユニ
ット8において行い、電動モータ25及び油圧モータ1
9の始動、停止、回転速度の制御をし、電動農用トラク
タ1の変速調節及びPTO軸20の回転速度調節を行
う。また、操作ユニット8あるいは操縦座席9の近傍に
おいて油圧シリンダ18の伸縮操作を油圧コントロール
バルブ14を介して行い、作業機を昇降、左右傾斜調節
するようにしている。
【0013】このように構成された一実施例の電動農用
トラクタ1においては、ロアーリンク15及びトップリ
ンクに作業機を装着し、PTO軸20を介して作業機に
動力伝達し、圃場、果樹園及び温室、ビニールハウス内
等において作業を行う。そして、トラクタ1ではエンジ
ンを用いることなく電動モータ25によって作動するの
で、以下のような特徴がある。
【0014】まず、トラクタ1自体にエンジン、燃料タ
ンク、エアクリーナ、マフラー、ラジエータ等、高価な
部品を使用していないから、生産コスト、流通,使用コ
スト等が大幅に低減される。また、使用上においては、
操縦座席9が低く設けられているので、果樹園のような
枝が低く垂れ下がっているところでも作業することが出
来る。さらに、騒音及び振動がきわめて小さくなり、作
業者は快適な作業が行える。
【0015】エンジンのように排気ガスが発生しないか
ら、温室、ビニールハウス内等の換気の良くない場所で
使用しても安全で作業環境が良くなり、作業者は快適な
作業が行える。また、エンジンのように、長期間使用し
なくて次に使用するときに燃料タンク内の燃料が劣化し
ていて、始動不良を生ずるといったトラブルが生じな
い。エンジン及びエンジン関連部品を使用していないの
で、構成部品が少なく、構造が簡単となる結果、整備
(メンテナンス)性が向上する。エンジン、マフラー、
ラジエータ冷却水等高温になる部材がないので、不用意
に接触して火傷をするような危険は全くない。エンジン
のようにラジエータを使用していないので、ほこり、ゴ
ミ等が多量に発生する農作業であっても、トラクタが止
まってしまって作業不能となるようなトラブルが生じな
い。
【0016】また、トラクタ1の変速調節は電動モータ
25の回転速度の調節により行われるので、次のような
特徴がある。エンジンを使用したときのように変速専用
ミッションと変速ギヤ類、シャフト類を設ける必要がな
いので、大幅な重量軽減とコストダウンが図られる。電
動モータ25の回転速度は可変抵抗34により無段変速
され、所要の出力軸回転速度とトルクが無段階に、かつ
容易に得られる。電動モータ25は回転速度変速なの
で、動力伝達の入り・切り操作のためのクラッチを設け
る必要がなく、大幅なコストダウンが図られる。変速が
電動モータ25の回転速度の調節により行われるので、
クラッチ操作が不要で、トラクタ1の走行中に車速、前
後進の変速操作が自在に行え、操作性が格段に向上す
る。
【0017】さらに、シャーシフレーム(車体)2の前
後中間位置に操縦部5のステップ6を設け、このステッ
プ6より前方に電動モータ25及びバッテリ27を搭載
したので、重量物である電動モータ25がステップより
前方にあるため、前輪3の荷重分担率が大きくなり、ト
ラクタ1の後方に作業機を装着して作業を行っていると
き、あるいはトラクタ1を運搬車に積み込むような場合
に、車体前部が持ち上がることがなくなる。また、湿田
のような走行立地条件の悪いところでも走行性能が向上
し、安定した作業が行える。
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
【考案の効果】以上説明したように本考案の電動農用ト
ラクタによれば、以下の効果を奏することが出来る。 1. トラクタの前後中間位置に設けた操縦部のステップ
より前方に電動モータ及び該モータに電力を供給するた
めのバッテリを搭載したので、 ステップより後方に駆動モータや変速装置がなく、
このためステップより後方に大きなスペースが確保出
来、このスペースに操縦座席を十分に低く配設すること
が出来て、果樹園等の低い枝の下方を走行するような作
業に使用することが出来る。 重量物である電動モータがステップより前方にある
ため、前輪の荷重分担率が大きくなり、トラクタの後方
に作業機を装着して作業するときやトラクタを運搬車に
積み込むときなどに機体前部が持ち上がり難くなり、ま
た、湿田等での走行性能が向上し、安定した作業を実施
することが出来る。
【0023】
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示す電動農用トラクタの概
略側面図である。
【図2】電気回路図である。
【符号の説明】
1 電動農用トラクタ 2 シャーシフレーム 2a 前部フレーム 2b 中
間フレーム 2c 後部フレーム 3 前輪 4 後輪 5 操縦部 6 ステップ 7 操向ハンドル 8 操作ユニット 9 操縦座席 10 後部カバー 11,24,26 取付け板 12 変速装置 13 油圧ポンプ 14 油圧コントロールバルブ 15 ロアーリンク 16 支持フレーム 17 ブラケット 18 油圧シリンダ 19 油圧モータ 20 PTO軸 21,22 油圧ホース 23 ボンネット 25 電動モータ 25a 出力軸 27 バッテリ 28,31 プーリ 29 軸受け 30 伝動軸 32 ベルト 33 始動器 34 可変抵抗
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B62D 49/00 A01B 51/02 B60K 1/04

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 農用トラクタの動力源に電動モータを使
    用するようにし、トラクタの変速を電動モータの回転速
    度の調節により行うようにした電動農用トラクタにおい
    て、 トラクタの前後中間位置に操縦部のステップを設け、こ
    のステップより前方に電動モータ及び該モータに電力を
    供給するためのバッテリを搭載したことを特徴とする電
    動農用トラクタ。
JP3682792U 1992-04-30 1992-04-30 電動農用トラクタ Expired - Lifetime JP2585281Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3682792U JP2585281Y2 (ja) 1992-04-30 1992-04-30 電動農用トラクタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3682792U JP2585281Y2 (ja) 1992-04-30 1992-04-30 電動農用トラクタ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0586770U JPH0586770U (ja) 1993-11-22
JP2585281Y2 true JP2585281Y2 (ja) 1998-11-18

Family

ID=12480583

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3682792U Expired - Lifetime JP2585281Y2 (ja) 1992-04-30 1992-04-30 電動農用トラクタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2585281Y2 (ja)

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4815703B2 (ja) * 2001-07-02 2011-11-16 井関農機株式会社 トラクタ
JP3695371B2 (ja) * 2001-08-28 2005-09-14 井関農機株式会社 モータ駆動型トラクター
JP2007189912A (ja) * 2006-01-17 2007-08-02 Kubota Corp 農作業車
JP5003746B2 (ja) * 2009-11-06 2012-08-15 株式会社豊田自動織機 バッテリ式トーイングトラクタのフレーム構造
JP5051206B2 (ja) * 2009-11-06 2012-10-17 株式会社豊田自動織機 トーイングトラクタ
JP5643734B2 (ja) * 2011-09-14 2014-12-17 株式会社クボタ トラクタ
KR101289052B1 (ko) * 2011-12-23 2013-07-22 대동공업주식회사 저전압 배터리를 이용한 전기구동식 농용 작업차의 시동 제어 시스템
FR3062252B1 (fr) * 2017-01-20 2019-11-22 Valeo Equipements Electriques Moteur Machine electrique tournante de traction pour vehicule automobile a commutation de flux
JP7097806B2 (ja) * 2018-12-27 2022-07-08 株式会社クボタ 電動作業車
JP7206182B2 (ja) * 2019-12-26 2023-01-17 株式会社クボタ 電動作業車
JP2025005796A (ja) * 2023-06-28 2025-01-17 株式会社クボタ 作業車
GB202310333D0 (en) * 2023-07-05 2023-08-16 Agco Int Gmbh Agricultural machine with improved mounting volume

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0586770U (ja) 1993-11-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2585281Y2 (ja) 電動農用トラクタ
US11186170B2 (en) Work vehicle
US3789943A (en) Vehicle drive and power control means
EP3375680B1 (en) Work vehicle
JP4812201B2 (ja) 移動農機
JPH0565775U (ja) 電動農用トラクタ
JP3291776B2 (ja) 乗用芝刈機
KR101789133B1 (ko) 승용형 농작업기
CN106102443B (zh) 拖拉机
JP4379763B2 (ja) 田植機
JP4073587B2 (ja) 移動農機
JP4739610B2 (ja) 移動農機
JP4733290B2 (ja) 田植機
JP4636578B2 (ja) 田植機
JP4444436B2 (ja) クローラ走行車
JP5166362B2 (ja) 田植機
JP4753269B2 (ja) 田植機
JP4678745B2 (ja) 田植機
JP6515008B2 (ja) 作業車両
JP3437650B2 (ja) 移動農機
CN116494756A (zh) 一种大马力自动动力换挡轮式拖拉机
JP4520572B2 (ja) クローラ走行車
JP5653962B2 (ja) 田植機
JP4044398B2 (ja) 走行車両
JP6552936B2 (ja) 作業車両