JP2558519B2 - ボタン形リチウム有機二次電池およびその製造方法 - Google Patents
ボタン形リチウム有機二次電池およびその製造方法Info
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ボタン形リチウム有機二次電池およびその
製造方法に関する。
製造方法に関する。
従来、リチウム有機二次電池の負極には金属リチウム
が単独で用いられていたが、充電時の析出リチウムが非
常に活性で電解液と反応したり、あるいは析出リチウム
のデンドライト成長のため内部短絡を起こすなどの問題
があった。その改良として、リチウム合金を負極に用い
ることが提案されている。たとえば、米国特許第363917
4号明細書には1〜20重量%のリチウムと残部がアルミ
ニウムのリチウム−アルミニウム合金を負極に用いるこ
とが提案され、また、特開昭52−5423号公報には、63〜
90モル%のリチウムと残部がアルミニウムのリチウム合
金を負極に用いることが提案されている。
が単独で用いられていたが、充電時の析出リチウムが非
常に活性で電解液と反応したり、あるいは析出リチウム
のデンドライト成長のため内部短絡を起こすなどの問題
があった。その改良として、リチウム合金を負極に用い
ることが提案されている。たとえば、米国特許第363917
4号明細書には1〜20重量%のリチウムと残部がアルミ
ニウムのリチウム−アルミニウム合金を負極に用いるこ
とが提案され、また、特開昭52−5423号公報には、63〜
90モル%のリチウムと残部がアルミニウムのリチウム合
金を負極に用いることが提案されている。
特に後者においては、チタン、ニオブなどの遷移金属
カルコゲナイトを正極に用いた電池系において、種々の
検討がなされており、その中でリチウム含量が30〜50原
子%のリチウム−アルミニウム合金を負極に用いた場合
には、負極の重量が増え、電位が0.3V低くなるので好ま
しくないという指摘がなされている。
カルコゲナイトを正極に用いた電池系において、種々の
検討がなされており、その中でリチウム含量が30〜50原
子%のリチウム−アルミニウム合金を負極に用いた場合
には、負極の重量が増え、電位が0.3V低くなるので好ま
しくないという指摘がなされている。
しかしながら、上記特開昭52−5423号公報で指摘され
たリチウム−アルミニウム合金は、リチウムとアルミニ
ウムとを不活性雰囲気中で溶融して合金化したものであ
り、また、負極は、上記リチウム−アルミニウム合金を
高エネルギーの不活性ガス流で粉砕して得た粉末にバイ
ンダーを加えてペーストとしたものを成形し、その成形
物を焼結して有孔率45〜50%の多孔質体にしたものであ
って、このような負極は、単位体積当たりの電気容量が
小さく、小体積で大電気容量のリチウム有機二次電池を
得るには適しておらず、そのことが前記指摘につながっ
ているものと考えられる。
たリチウム−アルミニウム合金は、リチウムとアルミニ
ウムとを不活性雰囲気中で溶融して合金化したものであ
り、また、負極は、上記リチウム−アルミニウム合金を
高エネルギーの不活性ガス流で粉砕して得た粉末にバイ
ンダーを加えてペーストとしたものを成形し、その成形
物を焼結して有孔率45〜50%の多孔質体にしたものであ
って、このような負極は、単位体積当たりの電気容量が
小さく、小体積で大電気容量のリチウム有機二次電池を
得るには適しておらず、そのことが前記指摘につながっ
ているものと考えられる。
そこで、上記欠点を解消するために、特開昭53−7543
4号公報では、負極を板状のものとし、該負極の作製に
あたって、リチウム板とアルミニウム板とを重ね合わせ
て電気化学的に合金化する方法が提案され、その合金化
に際しては、合金化が充分かつ円滑に進行するように、
アルミニウム板に孔をあけることが推奨されている。
4号公報では、負極を板状のものとし、該負極の作製に
あたって、リチウム板とアルミニウム板とを重ね合わせ
て電気化学的に合金化する方法が提案され、その合金化
に際しては、合金化が充分かつ円滑に進行するように、
アルミニウム板に孔をあけることが推奨されている。
しかしながら、このようにして得られるリチウム−ア
ルミニウム合金負極は、孔のあいたアルミニウム板とリ
チウム板とを重ね合わせて合金化したものであるため、
厚みが不均一であり、薄形のいわゆるボタン形電池に適
用した場合には、環状ガスケットを締め付けて封口した
ときに、電池内部での圧縮応力にむらが生じるため、正
極との間に挟まれたセパレータが強く圧着される部分で
リチウムが局所的に電析して、充放電状態が電池系内で
不均一になり、全体としての充放電特性が劣ったものに
なる。
ルミニウム合金負極は、孔のあいたアルミニウム板とリ
チウム板とを重ね合わせて合金化したものであるため、
厚みが不均一であり、薄形のいわゆるボタン形電池に適
用した場合には、環状ガスケットを締め付けて封口した
ときに、電池内部での圧縮応力にむらが生じるため、正
極との間に挟まれたセパレータが強く圧着される部分で
リチウムが局所的に電析して、充放電状態が電池系内で
不均一になり、全体としての充放電特性が劣ったものに
なる。
本発明者らは、このような従来技術の欠点を解消し、
薄肉小形の形状で、体積に比べて電気容量が大きく、し
かも充放電特性の優れたリチウム有機二次電池を得るた
めに、種々検討を重ねた結果、負極として厚みの均一
な板状のリチウム−アルミニウム合金を用いる必要があ
ること、限られたスペースで、単位体積当たりの電気
容量を大きくし充放電サイクル試験において内部短絡を
生じないためには、負極中のリチウムの組成を35原子%
以上48原子%未満の範囲に制御すべきこと、このよう
な狭い範囲の組成比にリチウム含量を制御するには、合
金化前の軟らかく加工し易いリチウム、アルミニウムの
単体の板の厚みを管理することによって組成比の調整を
行うことが、工程的に望ましいことを見出して、本発明
をなしたのである。
薄肉小形の形状で、体積に比べて電気容量が大きく、し
かも充放電特性の優れたリチウム有機二次電池を得るた
めに、種々検討を重ねた結果、負極として厚みの均一
な板状のリチウム−アルミニウム合金を用いる必要があ
ること、限られたスペースで、単位体積当たりの電気
容量を大きくし充放電サイクル試験において内部短絡を
生じないためには、負極中のリチウムの組成を35原子%
以上48原子%未満の範囲に制御すべきこと、このよう
な狭い範囲の組成比にリチウム含量を制御するには、合
金化前の軟らかく加工し易いリチウム、アルミニウムの
単体の板の厚みを管理することによって組成比の調整を
行うことが、工程的に望ましいことを見出して、本発明
をなしたのである。
すなわち、ボタン形電池のように、厚みが薄くかつ小
形の電池では、負極の厚みが均一でないと、前述のごと
く封口したときに電池内部での圧縮応力にむらが生じ
て、リチウムの局所的電析が発生して充放電特性が低下
する原因になるが、負極の厚みが均一であると、そのよ
うなトラブル発生がなく、また、中実な板状のリチウム
−アルミニウム合金であるから、前記多孔質体のものに
比べて単位体積当たりの電気容量を高め得るのである。
形の電池では、負極の厚みが均一でないと、前述のごと
く封口したときに電池内部での圧縮応力にむらが生じ
て、リチウムの局所的電析が発生して充放電特性が低下
する原因になるが、負極の厚みが均一であると、そのよ
うなトラブル発生がなく、また、中実な板状のリチウム
−アルミニウム合金であるから、前記多孔質体のものに
比べて単位体積当たりの電気容量を高め得るのである。
また、単位体積当たりの電気容量を大きくし充放電サ
イクル試験において内部短絡を生じないようにするため
に、前記の要件、つまりリチウム−アルミニウム合金
中のリチウムの組成を35原子%以上48原子%未満に制限
することが必要であるというのは、次の理由によるもの
である。すなわち、リチウム−アルミニウム合金を負極
に用いる場合、活物質として作用するのはリチウムであ
るから、リチウムが35原子%より少なくなると、リチウ
ムの減少により電気容量が小さくなって、負極を構成す
るリチウム−アルミニウム合金の単位体積当たりの電気
容量が低下し、また、リチウムが48原子%以上になる
と、充電時にデンドライトが成長しやすくなり、内部短
絡が生じるようになる。
イクル試験において内部短絡を生じないようにするため
に、前記の要件、つまりリチウム−アルミニウム合金
中のリチウムの組成を35原子%以上48原子%未満に制限
することが必要であるというのは、次の理由によるもの
である。すなわち、リチウム−アルミニウム合金を負極
に用いる場合、活物質として作用するのはリチウムであ
るから、リチウムが35原子%より少なくなると、リチウ
ムの減少により電気容量が小さくなって、負極を構成す
るリチウム−アルミニウム合金の単位体積当たりの電気
容量が低下し、また、リチウムが48原子%以上になる
と、充電時にデンドライトが成長しやすくなり、内部短
絡が生じるようになる。
そして、負極の作製にあたっては、前記のように、リ
チウム板、アルミニウム板の厚みを管理することによっ
て合金化することが採用されるが、そのような合金化を
電気化学的に行うと、リチウムの組成が48原子%より少
ないと、アルミニウムが一部残り、リチウム−アルミニ
ウム合金層とアルミニウム層とになる。この場合におい
て、リチウム−アルミニウム合金層がセパレータ側でア
ルミニウム層が負極缶側に配置するようにしておくと、
充電時のリチウムイオンの電気化学的合金化反応が円滑
に進行するとともに、負極側の集電能力が高くなるの
で、充放電特性がより一層向上する。
チウム板、アルミニウム板の厚みを管理することによっ
て合金化することが採用されるが、そのような合金化を
電気化学的に行うと、リチウムの組成が48原子%より少
ないと、アルミニウムが一部残り、リチウム−アルミニ
ウム合金層とアルミニウム層とになる。この場合におい
て、リチウム−アルミニウム合金層がセパレータ側でア
ルミニウム層が負極缶側に配置するようにしておくと、
充電時のリチウムイオンの電気化学的合金化反応が円滑
に進行するとともに、負極側の集電能力が高くなるの
で、充放電特性がより一層向上する。
負極作製にあたってのリチウムとアルミニウムとの合
金化は、一般的な加熱によるかまたは電解液の存在下で
の電気化学的合金化によって行われる。特に後者の電解
液の存在下での電気化学的合金化は、通常、電池内で行
われるが、いずれの合金化方法を採用する場合でも、合
金化を電池外で行い、得られたリチウム−アルミニウム
合金を電池内に充填するようにしてもよい。
金化は、一般的な加熱によるかまたは電解液の存在下で
の電気化学的合金化によって行われる。特に後者の電解
液の存在下での電気化学的合金化は、通常、電池内で行
われるが、いずれの合金化方法を採用する場合でも、合
金化を電池外で行い、得られたリチウム−アルミニウム
合金を電池内に充填するようにしてもよい。
本発明において、正極活物質は、二次電池の正極活物
質として使用可能なものであればいずれも用い得るが、
たとえば二硫化チタン(TiS2)、二硫化モリブデン(Mo
S2)、三硫化モリブデン(MoS3)、二硫化鉄(FeS2)、
硫化ジルコニウム(SrS2)、二硫化ニオブ(NbS2)、三
硫化リンニッケル(NiPS3)、二酸化マンガン(Mn
O2)、ポリアニリン、バナジウムセレナイド(VSe2)な
どが二次電池特性が優れていることから好ましい。
質として使用可能なものであればいずれも用い得るが、
たとえば二硫化チタン(TiS2)、二硫化モリブデン(Mo
S2)、三硫化モリブデン(MoS3)、二硫化鉄(FeS2)、
硫化ジルコニウム(SrS2)、二硫化ニオブ(NbS2)、三
硫化リンニッケル(NiPS3)、二酸化マンガン(Mn
O2)、ポリアニリン、バナジウムセレナイド(VSe2)な
どが二次電池特性が優れていることから好ましい。
電解液としては、この種の電池に通常用いられるリチ
ウムイオン伝導性の有機電解質溶液、たとえば1,2−ジ
メトキシエタン、1,2−ジエトキシエタン、プロピレン
カーボネート、γ−ブチロラクトン、テトラヒドロフラ
ン、2−メチルテトラヒドロフラン、1,3−ジオキソラ
ン、4−メチル−1,3−ジオキソランなどの単独または
2種以上の混合溶媒に、たとえばLiClO4、LiPF6、LiB
F4、LiB(C6H5)4などの電解質を1種または2種以上
溶解した有機電解質溶媒が用いられる。また、上記有機
電解質溶液中には、LiPF6などの安定性に欠ける電解質
の分解を抑制するために、ヘキサメチルホスホリックト
リアミドなどの安定剤を含有させてもよい。
ウムイオン伝導性の有機電解質溶液、たとえば1,2−ジ
メトキシエタン、1,2−ジエトキシエタン、プロピレン
カーボネート、γ−ブチロラクトン、テトラヒドロフラ
ン、2−メチルテトラヒドロフラン、1,3−ジオキソラ
ン、4−メチル−1,3−ジオキソランなどの単独または
2種以上の混合溶媒に、たとえばLiClO4、LiPF6、LiB
F4、LiB(C6H5)4などの電解質を1種または2種以上
溶解した有機電解質溶媒が用いられる。また、上記有機
電解質溶液中には、LiPF6などの安定性に欠ける電解質
の分解を抑制するために、ヘキサメチルホスホリックト
リアミドなどの安定剤を含有させてもよい。
つぎに実施例をあげて本発明をさらに詳細に説明す
る。
る。
実施例1 厚さ1mmのリチウム板をアルゴン雰囲気中に設置され
た冷間圧延機を用い、圧下率76%で圧延を行い、厚みが
0.24mmのリチウム板を得た。一方、厚さ3mmのアルミニ
ウム板を同様の装置で圧下率92%で圧延し、厚みが0.25
mmのアルミニウム板を得た。このようにして得られたリ
チウム板とアルミニウム板とを重ね合わせ、円形に打ち
抜いた後、セパレータ、正極と共に電池内に組み込んで
電解液と接触させ、電気化学的的合金化を行って負極と
した。このリチウム−アルミニウム合金におけるリチウ
ムとアルミニウムとの割合は、リチウムが42.5原子%、
アルミニウムが57.5原子%である。
た冷間圧延機を用い、圧下率76%で圧延を行い、厚みが
0.24mmのリチウム板を得た。一方、厚さ3mmのアルミニ
ウム板を同様の装置で圧下率92%で圧延し、厚みが0.25
mmのアルミニウム板を得た。このようにして得られたリ
チウム板とアルミニウム板とを重ね合わせ、円形に打ち
抜いた後、セパレータ、正極と共に電池内に組み込んで
電解液と接触させ、電気化学的的合金化を行って負極と
した。このリチウム−アルミニウム合金におけるリチウ
ムとアルミニウムとの割合は、リチウムが42.5原子%、
アルミニウムが57.5原子%である。
正極には二硫化チタンを活物質とする成形合剤を用
い、電解液としては4−メチル−1,3−ジオキソラン66.
6容量%、1,2−ジメトキシエタン28.2容量%およびヘキ
サメチルホスホリックトリアミド5.2容量%からなる混
合溶媒にLiPF6を1.0mol/溶解させた有機電解質溶液を
用い、第1図に示すボタン形リチウム有機二次電池を組
み立てた。
い、電解液としては4−メチル−1,3−ジオキソラン66.
6容量%、1,2−ジメトキシエタン28.2容量%およびヘキ
サメチルホスホリックトリアミド5.2容量%からなる混
合溶媒にLiPF6を1.0mol/溶解させた有機電解質溶液を
用い、第1図に示すボタン形リチウム有機二次電池を組
み立てた。
第1図において、1は負極缶で、この負極缶1はステ
ンレス鋼製で表面にニッケルメッキが施されており、2
はステンレス鋼製の集電網で、上記負極缶1の内面にス
ポット溶接されている。3は負極で、この負極3は前記
のようにリチウム板3aと、アルミニウム板3bと重ね合わ
せ、電池内に組み込んで電解液と接触させ、電気化学的
合金化を行ったものである。なお、図面では理解を容易
にするための合金化が進行する前の状態で示している
が、実際の電池では合金化が進行して図示の状態とは異
なった状態になる。すなわち、リチウムとアルミニウム
が合金化していくが、本発明では、リチウムの組成を48
原子%未満にしているので、アルミニウムの一部がリチ
ウムと合金化せずに残って、リチウム−アルミニウム合
金層とアルミニウム層とになり、アルミニウム層が負極
缶側に配置し、リチウム−アルミニウム合金層がセパレ
ータ側に配置する。そして、上記セパレータは微孔性ポ
リプロピレンフィルムからなり、5はポリプロピレン不
織布からなる電解液吸収体であり、6は二流化チタンを
正極活物質とする合剤の加圧成形体からなる正極であ
る。7はステンレス鋼製の集電網で、8はステンレス鋼
製で表面にニッケルメッキを施した正極缶であり、9は
ポリプロピレン製の環状ガスケットである。
ンレス鋼製で表面にニッケルメッキが施されており、2
はステンレス鋼製の集電網で、上記負極缶1の内面にス
ポット溶接されている。3は負極で、この負極3は前記
のようにリチウム板3aと、アルミニウム板3bと重ね合わ
せ、電池内に組み込んで電解液と接触させ、電気化学的
合金化を行ったものである。なお、図面では理解を容易
にするための合金化が進行する前の状態で示している
が、実際の電池では合金化が進行して図示の状態とは異
なった状態になる。すなわち、リチウムとアルミニウム
が合金化していくが、本発明では、リチウムの組成を48
原子%未満にしているので、アルミニウムの一部がリチ
ウムと合金化せずに残って、リチウム−アルミニウム合
金層とアルミニウム層とになり、アルミニウム層が負極
缶側に配置し、リチウム−アルミニウム合金層がセパレ
ータ側に配置する。そして、上記セパレータは微孔性ポ
リプロピレンフィルムからなり、5はポリプロピレン不
織布からなる電解液吸収体であり、6は二流化チタンを
正極活物質とする合剤の加圧成形体からなる正極であ
る。7はステンレス鋼製の集電網で、8はステンレス鋼
製で表面にニッケルメッキを施した正極缶であり、9は
ポリプロピレン製の環状ガスケットである。
比較例1 厚み0.24mmの中実リチウム板の上に、開口率50%、厚
み0.50mmの穴あきアルミニウム板を重ね、上記以外は実
施例1と同様にしてボタン形リチウム有機二次電池を作
製した。リチウムとアルミニウムとの使用割合は実施例
1と同一であった。
み0.50mmの穴あきアルミニウム板を重ね、上記以外は実
施例1と同様にしてボタン形リチウム有機二次電池を作
製した。リチウムとアルミニウムとの使用割合は実施例
1と同一であった。
上記実施例1の電池および比較例1の電池を、1mAの
定電流で0.5mAhの充放電を1.5〜2.5Vの電圧範囲でサイ
クルさせた際の0.5mAh放電終了時の電池電圧と充放電サ
イクル数の関係を第2図に示す。
定電流で0.5mAhの充放電を1.5〜2.5Vの電圧範囲でサイ
クルさせた際の0.5mAh放電終了時の電池電圧と充放電サ
イクル数の関係を第2図に示す。
第2図に示すように、本発明の実施例1の電池は、比
較例1の電池に比べて、各サイクルにおける0.5mAh放電
終了時の電池電圧が高く、また1.5V終了で見た場合の0.
5mAh放電可能なサイクル数も多く、充放電特性が優れて
いることがわかる。これは実施例1の電池の負極の厚み
が均一であるためであると考えられる。つまり、比較例
1の電池では、同じ組成のリチウム−アルミニウム合金
を負極に用いているにもかかわらず、負極の厚みが均一
でないため、環状ガスケットを締め付けて封口したとき
に、電池内部での圧縮応力にむらが生じて、リチウムの
局所的電析が発生したために充放電特性が低下したが、
実施例1の電池では、負極の厚みが均一であるため、そ
のようなトラブルが発生することなく、優れた充放電特
性が発揮されたものと考えられる。
較例1の電池に比べて、各サイクルにおける0.5mAh放電
終了時の電池電圧が高く、また1.5V終了で見た場合の0.
5mAh放電可能なサイクル数も多く、充放電特性が優れて
いることがわかる。これは実施例1の電池の負極の厚み
が均一であるためであると考えられる。つまり、比較例
1の電池では、同じ組成のリチウム−アルミニウム合金
を負極に用いているにもかかわらず、負極の厚みが均一
でないため、環状ガスケットを締め付けて封口したとき
に、電池内部での圧縮応力にむらが生じて、リチウムの
局所的電析が発生したために充放電特性が低下したが、
実施例1の電池では、負極の厚みが均一であるため、そ
のようなトラブルが発生することなく、優れた充放電特
性が発揮されたものと考えられる。
以上説明したように、本発明によれば、充放電特性の
優れたボタン形リチウム有機二次電池が提供される。
優れたボタン形リチウム有機二次電池が提供される。
第1図は本発明のボタン形リチウム有機二次電池の一実
施例を示す断面図であり、第2図は本発明の実施例1の
電池と比較例1の電池の充放電サイクルに対する0.5mAh
放電終了時点の電池電圧と充放電サイクル数との関係を
示す図である。 3……負極、3a……リチウム板、3b……アルミニウム
板、4……セパレータ、6……正極
施例を示す断面図であり、第2図は本発明の実施例1の
電池と比較例1の電池の充放電サイクルに対する0.5mAh
放電終了時点の電池電圧と充放電サイクル数との関係を
示す図である。 3……負極、3a……リチウム板、3b……アルミニウム
板、4……セパレータ、6……正極
Claims (2)
- 【請求項1】正極、負極および電解液を備えたボタン形
リチウム有機二次電池において、上記負極中のリチウム
の組成が35原子%以上48原子%未満で、負極がリチウム
−アルミニウム合金層とアルミニウム層とからなり、リ
チウム−アルミニウム合金層がセパレータ側に配置し、
アルミニウム層が負極缶側に配置していることを特徴と
するボタン形リチウム有機二次電池。 - 【請求項2】正極、負極および電解液を備えたボタン形
リチウム有機二次電池の製造に当たり、リチウム板とア
ルミニウム板とを、負極中のリチウムの組成比が35原子
%以上48原子%未満となるように厚みを調整して重ね合
わせ、電気化学的に合金化して、リチウム−アルミニウ
ム合金層とアルミニウム層とからなり、リチウム−アル
ミニウム合金層がセパレータ側に配置し、アルミニウム
層が負極缶側に配置する負極を作製することを特徴とす
るボタン形リチウム有機二次電池の製造方法。
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