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JP2531684B2 - アクリル系ゴム組成物 - Google Patents

アクリル系ゴム組成物

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Publication number
JP2531684B2
JP2531684B2 JP62148028A JP14802887A JP2531684B2 JP 2531684 B2 JP2531684 B2 JP 2531684B2 JP 62148028 A JP62148028 A JP 62148028A JP 14802887 A JP14802887 A JP 14802887A JP 2531684 B2 JP2531684 B2 JP 2531684B2
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JP
Japan
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weight
copolymer
oil
ethylene
resistance
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JP62148028A
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JPS63312339A (ja
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博昭 清水
靖 阿部
昌好 市川
智昭 沖田
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Denka Co Ltd
Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Toyoda Gosei Co Ltd
Denki Kagaku Kogyo KK
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Publication date
Application filed by Toyoda Gosei Co Ltd, Denki Kagaku Kogyo KK filed Critical Toyoda Gosei Co Ltd
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Priority to DE3819336A priority patent/DE3819336C2/de
Priority to US07/206,133 priority patent/US4904736A/en
Priority to CA000569572A priority patent/CA1294732C/en
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、耐熱性と耐寒性と耐油性に優れ、更に劣化
した油に対する耐久性にも優れた、アクリル系ゴム組成
物に関するものである。
(従来の技術) 近年、自動車エンジンルーム内は、排ガス対策、前輪
駆動化、更にターボチャージャー装着エンジンなど高出
力エンジンの出現により、熱的条件が更に厳しさを増し
てきた為、自動車用耐潤滑油系ホースにおいては従来の
ニトリル・ブダジエンゴムに代って耐熱性と耐油性にす
ぐれたアクリルゴムが使用されてきた。
ところが、エンジンおよびエンジンルームの熱的条件
の苛酷化は、エンジンに用いられるエンジン油それ自身
が劣化する環境を生じ、この劣化エンジン油(以下劣化
油という)が更にゴムホースを攻撃してゴム材料を劣化
させることが報告されるようになってきた。従って、エ
ンジンルーム内で用いられる潤滑油ホース材料はこれま
での耐油性、耐寒性および耐熱性の基本要件の他に、新
たに耐劣化油性が付加されることが望まれている。
このような要件に対しては、耐熱性・耐油性材料とし
て用いられるようになったアクリルゴムも耐劣化油性の
面で向上が望まれている。
特公昭59−144098号公報には、エチレン(A)−酢酸
ビニル(B)−アクリル酸エステル(C)共重合体で、
(C)が6〜90重量%、(A)/(B)の重量比が1以
下である共重合体と加硫剤からなるゴム組成物が耐油
性、耐熱性および耐候性が優れていることが記載されて
いる。確かに、この共重合体の組成範囲では、耐油性は
あるレベル以上である。しかしながらこの公報において
は上記のようにエンジン油が劣化するような苛酷な条件
下での耐油性については検討がなされていない。またこ
の公報ではその組成物について、耐寒性についても詳細
な検討がなされていない。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明の目的は苛酷な熱的条件下で耐劣化油性(長時
間の劣化油の浸漬に対する物性の保持率)を備え、更に
耐寒性、耐熱性及び耐油性をバランスよく兼ね備えたア
クリル系ゴム組成物を提供することにある。
(問題点を解決するための手段) 本発明に従ってエチレン及び一般式(1),(2),
(3)並びに(4)で示される少なくとも1種の架橋性
モノマーの含有率がそれぞれ3〜10重量%及び0.1〜10
重量%であるエチレンと架橋性モノマーとその他の共重
合成分との共重合体であって、その他の共重合成分とし
て共重合体におけるそれらの全含有量を100重量%とす
るとき酢酸ビニル0〜10重量%、アクリル酸エチル20〜
45重量%及びアクリル酸n−ブチル45〜70重量%を含有
する共重合体とアミン系架橋剤とを含むことを特徴とす
るアクリル系ゴム組成物; (式中R1は水素又はメチル基) (式中R2はビニル、アリル又はメタアリル基) (R3は水素原子またはメチル基) R4OOC−CH=CH−COOH (4) (R4はメチル、エチル、プロピル、ブチル、メトキシメ
チル、メトキシエチル、メトキシプロピル、メトキシブ
チル、エトキシメチル、エトキシエチル、エトキシプロ
ピルまたはエトキシブチル基)が提供される。
本発明で使用される共重合体を構成する各成分及びそ
れらの含有率(組成比、重量%による)について説明す
る。
エチレンの共重合体に占める割合は3重量%以上、10
重量%以下であり、エチレンが3重量%未満では共重合
体の耐寒性が損われやすく、エチレン10重量%をこえる
範囲では、耐油性が不十分となる。
式(1)で示される架橋性モノマーの例としてはグリ
シジルメタアクリレート、グリシジルアクリレートがあ
げられ、式(2)で示される架橋性モノマーの例として
はビニルグリシジルエーテル、アリルグリシジルエーテ
ル、メタアリルグリシジルエーテルがあげられる。
式(3)で示される架橋性モノマーの例としてはアク
リル酸、メタアクリル酸があげられ、式(4)で示され
る架橋性モノマーの例としてはマレイン酸モノメチルエ
ステル、マレイン酸モノエチルエステル、マレイン酸モ
ノプロピルエステル、マレイン酸モノブチルエステル、
マレイン酸モノメトキシメチルエステル、マレイン酸モ
ノメトキシエチルエステル、マレイン酸モノメトキシプ
ロピルエステル、マレイン酸モノメトキシブチルエステ
ル、マレイン酸モノエトキシメチルエステル、マレイン
酸モノエトキシエチルエステル、マレイン酸モノエトキ
シプロピルエステル、マレイン酸モノエトキシブチルエ
ステルがあげられる。
架橋性モノマーの共重合体に占める割合は、0.1重量
%以上、10重量%以下であり、0.1重量%未満では架橋
が不十分で実用に耐える架橋物が得にくくなり、10重量
%をこえると過架橋を生じて架橋物の機械的性質が低下
したり、配合物の貯蔵安定性が減退する。
エチレン及び架橋性モノマー除く他の共重合成分につ
いて共重合体中に占めるこれらの全含有量を100重量%
とするとき、酢酸ビニルの含有率は0〜10重量%であ
り、10重量%をこえると耐寒性が低下する。酢酸ビニル
はポリマーブレンドの形で含有させてもよいが、共重合
させることにより共重合体ゴムの耐油性を一層向上させ
ることができる。アクリル酸n−ブチルの含有率は45〜
70重量%であり、70重量%をこえると共重合体ゴムの油
に対する膨潤が増大して耐油性が低下する。
またアクリル酸エチルの含有率は20〜45重量%であり
45重量%をこえるとゴムの耐劣化油性が低下する。
式(1)と式(2)の架橋性モノマーは特に併用が可
能であり、式(3)と式(4)の架橋性モノマーも特に
併用が可能であり、更に式(1)と式(2)のグループ
と式(3)と式(4)のグループとの併用も可能であ
る。
本発明の組成物に用いる共重合体を得る重合法として
は、通常の付加重合物を得る方法は全て可能であり、乳
化重合、懸濁重合、溶液重合が好ましい。
共重合体を架橋(加硫)させる架橋剤としてはアミン
系架橋剤が用いられる。アミン系架橋剤には、メチレン
ジアニリン、グアニジン類、第4級アンモニウム塩類な
どがある。これらの架橋剤は一応該共重合体に有効であ
るが、共重合体の製造に用いた架橋性モノマーの種類に
よって、次のように選択することにより特に良好な架橋
物を得ることができる。
式(1)および(2)の架橋性モノマーを用いる共重
合体に対しては、エポキシ基開環能のある化合物は原則
として好ましく使用することができ、共重合体100重量
部に対して0.1重量部以上5重量部以下が好ましい。例
えば、イミダゾール系化合物として例えば1−シアノエ
チル、2−メチルイミダゾール、2−メチルイミダゾー
ル、アンモニウム塩として例えば安息香酸アンモニウ
ム、セチルトリメチルアンモニウムブロマイド、セチル
トリエチルアンモニウムブロマイド、オクダデシルトリ
メチルアンモニウムブロマイド、二塩基酸および酸無水
物として例えばフタル酸、マレイン酸、六水素化フタル
酸およびこれらの無水物、アミン化合物として例えばテ
トラエチレンペンタミン、ヘキサメチレンジアミンカー
バメート、N,N′−ジシンナミリデン−1,6−ヘキサンジ
アミン、ジフェニルグアニジン、ジo−トルイルグアニ
ジン、ジチオカルバミン酸塩として例えばジメチルジチ
オカルバミン酸のナトリウム塩、鉄塩、等があげられ
る。またこれらの化合物はお互いに併用することが出
来、更にイオウおよびイオウ化合物例えばジペンタメチ
レンチウラムニトラサルファイド等を併用することが出
来、そのイオウおよびイオウ化合物の使用量は共重合体
100重量部に対して0.05重量部以上2重量部以下が好ま
しい。
式(3)および(4)の架橋性モノマーを用いる共重
合体に対しては、メチレンジアニリン、ヘキサメチレン
ジアミンカーバメートから1種とジフェニルグアニジ
ン、ジo−トルイルグアニジンから1種の組合せが一般
的であり、その使用量は、共重合体100重量部に対しそ
れぞれ0.1重量部以上10重量部の範囲が好ましい。
式(1)および/または(2)の架橋性モノマーと式
(3)および/または(4)の架橋性モノマーを併せ持
つ共重合体に対しては両者の架橋剤を用いることができ
るが、特開昭61−26621にあげられる架橋剤が特に有効
であり、例えばセチルトリメチルアンモニウムブロマイ
ドに代表される第4級アンモニウム塩、尿素に代表され
る尿素類、アゼライン酸に代表される二塩基酸があげら
れ、第4級アンモニウム塩類と尿素類、二塩基酸類との
併用が一般的であり、それぞれ使用量は共重合体100重
量部に対し0.1重量部以上10重量部が好ましい。
本発明における共重合体と架橋剤の混合は通常のゴム
工業における方法が使用でき、これらの構成成分のほか
に必要に応じて、その加工性、機械的性質、その他の特
性を調節するため、通常ゴム工業で用いられる補強剤、
充填剤、可塑剤、加工助剤、老化防止剤等を使用するこ
とができ、これらの架橋剤、添加剤の配合のため一般的
なゴム混練機、例えばオープンロールミル、バンバリー
ミキサー等が用いられる。
架橋剤を初めとする種々の添加剤が配合された本発明
のアクリル系ゴム組成物は、ゴム工業の通常の方法によ
り、射出成形、プレス成形、押出成形、加硫工程を経
て、加硫ゴム製品となり、耐久性に優れたパッキン、ガ
スケット、オイルシール、ホース、ベルト、ダイヤフラ
ムとして自動車部品、その他の工業用重要機能部品とし
て用いられる。
加硫は通常、温度130℃〜230℃、時間1分〜60分で行
なわれ、150℃〜200℃の温度が好ましい。
(実施例) 本発明の組成物は耐寒性、耐油性、耐熱性および耐劣
化油性に優れ、且つ耐久性に富む工業部品を供するに有
用な素材であり、以下に実施例をもって発明の有効性を
具体的に説明する。しかし、本発明は実施例に制約され
るものではない。
実施例中における共重合体の組成は、以下の組成分析
により求めたものである。
エチレン−酢酸ビニル−アクリル酸エステルの定量
は、共重合体をロールで薄通した後トルエンに溶解し、
核磁気共鳴吸収スペクトルを採取し、それぞれの特有の
共鳴吸収ピークより各成分の重合パーセントを求めた。
架橋性モノマーは、共重合体をトルエンに溶解し、架
橋性モノマーと反応する薬剤を投入して反応を完了せし
め、その消費量を滴定して共重合体中の重量パーセント
を求めた。
物性試験は以下の如く行なった。
生ゴムのムーニー粘度は、JIS K 6300に従って、また
加硫ゴムの硬さ、引張強さ、伸び、耐熱性・耐油性試験
および圧縮永久歪はJIS K 6301に従って行ない、耐熱性
試験装置はギヤーオーブンを用いた。
また耐劣化油性の試験装置は図に示す装置を用いてJI
S 3号ダンベルをテスト油に一定時間浸漬し、浸漬後の
物性をJIS K 6301に従って行なった。
以下に試験条件を示す。
生ゴムのムーニー粘度 温度100℃、予熱1分後の4分値 耐熱性 175℃288時間曝露後の引張試験の伸びの保持率A
R(EB)(%)を求めた。
耐油性 JIS 3号油に150℃70時間浸漬後の体積変化ΔV(%)
を求めた。
耐劣化油性 図に示す耐劣化油性試験装置において、試験片6はエ
ンジン油8の入った浸漬槽9に浸漬され温度計7の指針
が所定の温度になるよう恒温槽10の温度を調節する。空
気はコンプレッサー1により空気吹込管5から恒温槽8
に導入される。試験条件として自動車用ガソリンエンジ
ン油(SD 20W−40)にJIS 3号ダンベルの試験片を150
℃,288時間浸漬し浸漬中浸漬槽に対し1分当り1の空
気を吹込みエンジン油の劣化を促進した。浸漬後の引張
試験後の伸びの保持率SR(EB)(%)を求めた。
圧縮永久歪 JIS K 6301に従い150℃70時間後の歪を測定した。
耐寒性 所定の温度に設定した低温室に、厚サ2mm、幅10mm、
長サ150mmの短冊の試験片を3本3時間放置した後、こ
れを折曲げ全てが破壊しない最低の温度を求めた。
実施例1〜4、比較例1〜6 内容積130リットルの耐圧反応器に、表1に示す共重
合体の組成百分比が得られる様な割合で酢酸ビニルとア
クリル酸エステルとの混合液40kg、部分鹸化ポリビニル
アルコール4重量%の水溶液43kg、酢酸ナトリウム60
g、グリシジルメタアクリレート600gを投入し撹はん器
で予めよく混合し、均一懸濁液を作製した。槽内上部の
空気を窒素で置換後、エチレンを槽上部に圧入し、圧力
を10kg/cm2〜80kg/cm2に調整した。撹はんを続行し、槽
内を45℃に保持した後、別途注入口より過硫酸アンモニ
ウム水溶液を圧入して重合を開始させた。
反応中槽内温度は45℃に保ち、10時間で反応が終了し
た。生成した重合液にホウ酸ナトリウム水溶液を添加し
て重合体を固化し、脱水および乾燥を行なって生ゴムと
した。
生ゴムは次の配合表により8インチオープンロールで
混練を行ない厚さ2.4mmのシートに分出した後、プレス
加硫機で150℃50分のプレス加硫を行なった。
この加硫物は、更にギヤーオーブン内で160℃16時間
の熱処理を行ない、物性試験に供した。
混練配合 生ゴム ……100 重量部 ステアリン酸 ……1 重量部 ナウガード4451) ……1 重量部 HAFカーボンブラック ……50 重量部 1−シアノエチル2−メチルイミダゾール……0.35重量
部 アンモニウムベンゾエート ……0.30重量部 (注)1)ユニロイヤル社製 老化防止剤 表1に共重合体の組成百分比(重量%)及び物性測定
値を示す。
比較例7 エチレンは導入せず、酢酸ビニル6kg、アクリル酸エ
ステルとしてアクリル酸n−ブチル22kg、アクリル酸エ
チル12kgを用いることを除いて実施例1と同様の方法で
比較例7の共重合体の生ゴムを得た。この生ゴムについ
て実施例1と同様の評価を行なった。
結果を表1に示す。
比較例8 酢酸ビニル6kg、アクリル酸エステルとしてアクリル
酸n−ブチル18kg、アクリル酸メチル16kgを用いること
を除いて実施例1と同様の方法で、比較例8の共重合体
の生ゴムを得た。この生ゴムについて実施例1と同様の
評価を行なった。
結果を表1に示す。
実施例5 内容積130リットルの耐圧反応槽に酢酸ビニル5kgと、
アクリル酸エチル12kgとアクリル酸n−ブチル23kgの混
合液、部分鹸化ポリビニルアルコール4重量%の水溶液
60kg、酢酸ナトリウム80g、マレイン酸モノメトキシエ
チルエステル1000g、ナトリウムホルムアルデヒドスル
ホキサレート130g、酒石酸13gおよび硫酸第一鉄アンモ
ニウム8gを投入し撹はん器で予めよく混合し、均一懸濁
液を作製した。槽内上部の空気を窒素で置換後、エチレ
ンを槽上部に圧入し、圧力を45kg/cm2に調整した。撹は
んを続行し、槽内を45℃に保持した後、別途注入口より
t−ブチルハイドロパーオキサイド0.5%水溶液を、更
に別の注入口よりアクリル酸エチル10kgとアクリル酸n
−ブチル20kgを圧入して重合を進行させた。
反応中槽内温度は45℃に保った。生成した重合液に10
%硫酸アンモニウム水溶液を添加して重合体を固化し、
脱水、水洗および乾燥を行なって生ゴムとした。
生ゴムは次の配合表により8インチオープンロールで
混練を行ない厚さ2.4mmのシートに分出した後、プレス
加硫機で150℃50分のプレス加硫を行なった。
この加硫物は、更にギヤーオーブン内で160℃16時間
の熱処理を行ない、物性試験に供した。
混練配合 生ゴム ……100 重量部 ステアリン酸 ……1 重量部 ナウガード445 ……1 重量部 HAFカーボンブラック ……5 重量部 メチレンジアニリン ……1.2重量部 ジフェニルグアニジン ……4 重量部 結果を表1に示す。
実施例6 内容積180リットルの耐圧反応槽に酢酸ビニル6kgと、
アクリル酸エチル16kgとアクリル酸n−ブチル18kgの混
合液、部分鹸化ポリビニルアルコール4重量%の水溶液
60kg、酢酸ナトリウム80g、メタアクリル酸2000g、ナト
リウムホルムアルデヒドスルホキサレート130g、酒石酸
13gおよび硫黄第一鉄アンモニウム8gを投入し撹はん器
で予めよく混合し、均一懸濁液を作製した。槽内上部の
空気を窒素で置換後、エチレンを槽上部に圧入し、圧力
を45kg/cm2に調整した。撹はんを続行し、槽内を45℃に
保持した後、別途注入口よりt−ブチルハイドロパーオ
キサイド0.5%水溶液を、更に別の注入口よりアクリル
酸エチル10kgとアクリル酸n−ブチル20kgを圧入して重
合を進行させた。
反応中槽内温度は45℃に保った。生成した重合液に10
%硫酸アンモニウム水溶液を添加して重合体を固化し、
脱水、水洗および乾燥を行なって生ゴムとした。
生ゴムは次の配合表により8インチオープンロールで
混練を行ない厚さ2.4mmのシートに分出した後、プレス
加硫機で150℃50分のプレス加硫を行なった。
この加硫物は、更にギヤーオーブン内で160℃16時間
の熱処理を行ない、物性試験に供した。
混練配合 生ゴム ……100 重量部 ステアリン酸 ……1 重量部 ナウガード445 ……1 重量部 HAFカーボンブラック ……5 重量部 ヘキサメチレンジアミンカーバメート ……0.62重量部 ジ−o−トリルグアニジン ……1 重量部 結果を表1に示す。
実施例7 内容積130リットルの耐圧反応槽に酢酸ビニル6kgと、
アクリル酸エチル16kgとアクリル酸n−ブチル18kgの混
合液、部分鹸化ポリビニルアルコール4重量%の水溶液
60kg、酢酸ナトリウム80g、アリルグリシジルエーテル4
60g、ナトリウムホルムアルデヒドスルホキサレート130
g、酒石酸13gおよび硫酸第一鉄アンモニウム8gを投入し
撹はん器で予めよく混合し、均一懸濁液を作製した。槽
内上部の空気を窒素で置換後、エチレンを槽上部に圧入
し、圧力を45kg/cm2に調整した。撹はんを続行し、槽内
を45℃に保持した後、別途注入口よりt−ブチルハイド
ロパーオキサイド0.5%水溶液を、更に別の注入口より
アクリル酸エチル10kgとアクリル酸n−ブチル20kgを圧
入して重合を進行させた。
反応中槽内温度は45℃に保った。生成した重合液に10
%硫酸アンモニウム水溶液を添加して重合体を固化し、
脱水、水洗および乾燥を行なって生ゴムとした。
生ゴムについて実施例1〜4と全く同一の方法で評価
を行なった。
結果を表1に示す。
表1のエチレンおよび架橋性モノマーの濃度は共重合
体に占める重合%を表し酢酸ビニル、アクリル酸n−ブ
チル、アクリル酸エチルおよびアクリル酸メチルは、エ
チレンと架橋性単量体を除いた共重合成分の全体を100
重量%としたときの各成分の重量%を表す。
実施例1〜7と比較例1〜8の比較により、エチレン
が共重合体中3重量%未満では耐寒性に乏しく、10重量
%を越えると耐油性が悪化し、共重合体中のエチレンと
架橋性モノマーを除いた共重合成分の百分比において、
酢酸ビニルが10重量%を越えると共重合体の耐寒性が低
下し、アクリル酸n−ブチルが70重量%を越えると耐油
性が劣り、アクリル酸エチルが45重量%を越えると耐劣
化油性が低下することがわかる。
また、アクリル酸エチルをアクリル酸メチルで代替し
た場合も耐寒性および耐劣化油性のバランスが取れな
い。
本発明の如く厳しく重合組成を制御した場合のみ、耐
寒性、耐油性、耐熱性および耐劣化油性に優れた共重合
体の組成物を得ることが明らかである。
【図面の簡単な説明】
添付図面は加硫ゴムの耐劣化油性の試験装置の概略図を
示す。 1:コンプレッサー、2:フィルター、3:乾燥器、4:流量
計、5:空気吹込管、6:試験片、7:温度計、8:エンジン
油、9:浸漬槽、10:恒温槽、11:温度検出器、12:撹拌
器、13:加熱器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 市川 昌好 愛知県西春日井郡春日村大字落合字長畑 1番地 豊田合成株式会社内 (72)発明者 沖田 智昭 愛知県西春日井郡春日村大字落合字長畑 1番地 豊田合成株式会社内

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エチレン及び一般式(1),(2),
    (3)並びに(4)で示される少なくとも1種の架橋性
    モノマーの含有率がそれぞれ3〜10重量%及び0.1〜10
    重量%であるエチレンと架橋性モノマーとその他の共重
    合成分との共重合体であって、その他の共重合成分とし
    て共重合体におけるそれらの全含有量を100重量%とす
    るとき酢酸ビニル0〜10重量%、アクリル酸エチル20〜
    45重量%及びアクリル酸n−ブチル45〜70重量%を含有
    する共重合体とアミン系架橋剤とを含むことを特徴とす
    るアクリル系ゴム組成物; (式中R1は水素又はメチル基) (式中R2はビニル,アリル又はメタアリル基) (R3は水素原子またはメチル基) R4OOC−CH=CH−COOH (4) (R4はメチル、エチル、プロピル、ブチル、メトキシメ
    チル、メトキシエチル、メトキシプロピル、メトキシブ
    チル、エトキシメチル、エトキシエチル、エトキシプロ
    ピルまたはエトキシブチル基)
JP62148028A 1987-06-16 1987-06-16 アクリル系ゴム組成物 Expired - Lifetime JP2531684B2 (ja)

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JP62148028A JP2531684B2 (ja) 1987-06-16 1987-06-16 アクリル系ゴム組成物
DE3819336A DE3819336C2 (de) 1987-06-16 1988-06-07 Acrylkautschukmasse
US07/206,133 US4904736A (en) 1987-06-16 1988-06-13 Acrylic rubber composition
CA000569572A CA1294732C (en) 1987-06-16 1988-06-15 Acrylic rubber composition

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JP62148028A JP2531684B2 (ja) 1987-06-16 1987-06-16 アクリル系ゴム組成物

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JPS63312339A JPS63312339A (ja) 1988-12-20
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