JP2021005797A - 画像形成装置及びその制御方法 - Google Patents

Abstract

【課題】 アプリケーションが別のアプリケーションのライブラリ機能を使用した場合でも、所望の設定を適用して実行できることを目的とする。【解決手段】 第１のアプリケーションの動作に関する設定値をし、設定された設定値を用いて、第１のアプリケーションを実行する。第１のアプリケーションの機能をライブラリとして提供する際に使用するライブラリ用の設定値を保持し、第１のアプリケーションの機能をライブラリとして提供する際、設定された設定値を保持されているライブラリ用の設定値に変更する。【選択図】 図９（ｃ）

Description

本発明は、画像形成装置のアプリケーションに関する。

従来の複合機はＰＣなどの端末装置から印刷ジョブを受信すると、即時に印刷を行っていた。この場合、印刷物の取り忘れや、放置された印刷物を第三者が見ることにより情報漏えいが発生する可能性がある。そこで近年は機密性保持のために、印刷ジョブを受信したら印刷を行わずに複合機の不揮発記憶領域に印刷ジョブを留め置き、その後ユーザーが複合機の操作部上で印刷指示を行うことで印刷を行う留め置き印刷が提案されている（特許文献１）。この構成の場合、留め置き印刷を実現するためのアプリケーション（ローカルプリントアプリケーション）を事前に複合機にインストールすることで、ローカル印刷が実現できる。

また最近では、留め置きした印刷ジョブをどの複合機からでも印刷することができるリモート印刷を行うこともできる。リモート印刷の構成として、印刷ジョブをＰＣなどの端末装置に留め置き、リモート印刷実行時には、複合機から端末装置に留め置きした印刷ジョブを取得して印刷する構成がある。この構成の場合、印刷ジョブを端末装置に留め置きするためのアプリケーション（ＰＣアプリケーション）を事前にＰＣにインストールする必要がある。また、端末装置に留め置きした印刷ジョブを取得して印刷するアプリケーション（リモートプリントアプリケーション、以降、プリントアプリケーションと称する）を事前に複合機にインストールする必要がある。

特開２００７−２５１２７９号公報

別のリモート印刷の構成として、印刷ジョブを複合機に留め置き、リモート印刷実行時には、他の複合機から留め置きした印刷ジョブを取得して印刷する構成が考えられる。この構成の場合、ローカルプリントアプリケーションが持つ留め置き印刷の機能をライブラリとして提供し、それをプリントアプリケーションが使用することで、リモート印刷を実現する。しかしながら、ローカルプリントアプリケーションは、アプリケーションとして動作するときに適用するアプリケーション設定を持っている。そのため、プリントアプリケーションがローカルプリントアプリケーションのライブラリ機能を単純に使用するだけでは、他のアプリケーションが目的とするリモート印刷機能を実現することができなかった。

本発明では上記課題を鑑み、アプリケーションが別のアプリケーションのライブラリ機能を使用した場合でも、所望の設定を適用して実行できる技術を提供することを目的とする。

上記課題を達成するために、本発明の画像形成装置は、第１のアプリケーションの動作に関する設定値を設定する設定手段と、前記設定された設定値を用いて、前記第１のアプリケーションを実行する実行手段と、前記第１のアプリケーションの機能をライブラリとして提供する際に使用するライブラリ用の設定値を保持する保持手段と、前記第１のアプリケーションの機能をライブラリとして提供する際、前記設定された設定値を前記保持されているライブラリ用の設定値に変更する変更手段を有することを特徴とする。

本発明によれば、アプリケーションが別のアプリケーションのライブラリ機能を使用した場合でも、所望の設定を適用して実行できる。

ネットワーク構成の一例を示す図 複合機の概略構成を示すブロック図 複合機のソフトウェア構成を示すブロック図 クラウドサーバーのソフトウェア構成を示すブロック図 複合機の操作部に表示する画面の一例 複合機の操作部に表示する画面の一例 複合機のローカルプリントアプリケーションのアプリケーション設定の一例 クラウドサーバーの設定アプリケーションがブラウザー上に表示する画面の一例 クラウドサーバーに格納される書誌情報の実体を示すブロック図 クラウドサーバーの設定手順の一例を示すフローチャート 複合機の設定手順の一例を示すフローチャート 複合機の設定手順の一例を示すフローチャート 複合機（入稿機）の入稿処理手順の一例を示すフローチャート 複合機（入稿機）の入稿処理手順の一例を示すフローチャート 複合機（出力機）の印刷処理手順の一例を示すフローチャート 複合機（出力機）の印刷処理手順の一例を示すフローチャート 複合機（出力機）の削除処理手順の一例を示すフローチャート 複合機（出力機）の削除処理手順の一例を示すフローチャート 複合機（出力機）の定期削除処理手順の一例を示すフローチャート 複合機（出力機）の定期削除処理手順の一例を示すフローチャート

以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。

（第１の実施形態）
本実施形態では、印刷システムにおいて、ユーザーがリモート印刷を行う以下の一連の処理を説明する。

ユーザー（管理者ユーザーが望ましい）は、情報処理装置（パーソナルコンピューター）１０２を操作し、クラウドサーバー（サーバー）１０４が提供する各種機能・設定画面を表示する。ユーザー（管理者ユーザーが望ましい）はこの画面を操作し、リモート印刷を行うための事前設定を行う。

ユーザー（一般ユーザー）は、情報処理装置１０２を操作し、印刷ジョブを入稿機である複合機（画像形成装置）１０３に送信する。複合機１０３は、印刷ジョブをＨＤＤ２０４に格納するとともに、印刷ジョブから書誌情報を生成し、生成した書誌情報をクラウドサーバー１０４に送信する。クラウドサーバー１０４は、書誌情報の管理を行う。

ユーザー（一般ユーザー）は、出力機である複合機１０５を操作し、ユーザー認証を行い、以下のリモート印刷の処理を開始する。複合機１０５は、認証されたユーザーの書誌情報をクラウドサーバー１０４から取得し、プリントキュー５１０を表示する。

認証されたユーザーは、プリントキュー５１０画面を操作し、印刷設定の変更や、印刷ジョブの印刷や削除の指示を行う。認証されたユーザーからの指示が印刷の場合、複合機１０５は、複合機１０３に印刷の指示を行い、複合機１０３から印刷ジョブを複合機１０５に送信し、複合機１０５で印刷を行う。認証されたユーザーからの指示が削除の場合、複合機１０５は、印刷ジョブの削除指示を複合機１０３に送信し、複合機１０３が印刷ジョブを削除する。また、複合機１０３は、削除を行った書誌情報に関する情報をクラウドサーバー１０４に送信する。

複合機１０３は、ＨＤＤ２０４に格納している印刷ジョブを定期的に確認し、保存期間が過ぎている場合は印刷ジョブを削除する。また、複合機１０３は、削除を行った書誌情報に関する情報をクラウドサーバー１０４に送信する。

以上により、ユーザーは印刷ジョブを端末装置に留め置きするためのアプリケーション（ＰＣアプリケーション）を事前にＰＣにインストールする必要がなくなる。また、複合機にインストールしたローカルプリントアプリケーションが所有する機能をライブラリとして提供できる。また、プリントアプリケーションがそれらの機能を使用し、リモート印刷機能を実現することができ、ユーザーにリモート印刷機能を提供することができる。

＜印刷システムのネットワーク構成＞
図１は、本実施形態に関わるアプリケーションをインストール可能な画像形成装置である複合機と情報処理装置であるクラウドサーバーを適用可能なネットワーク構成を示す図である。図１において、１０１は例えばＴＣＰ／ＩＰプロトコルをサポートするネットワークである。ネットワーク１０１には情報処理装置である情報処理装置１０２、クラウドサーバー１０４および複合機（画像形成装置）１０３と１０５が接続されている。

複合機１０３は、情報処理装置１０２から印刷ジョブを受信すると、リモート印刷機能利用時には、印刷ジョブを記憶する入稿機である。複合機１０３は受信した印刷ジョブから書誌情報を作成し、クラウドサーバー１０４へ書誌情報を送信する。

クラウドサーバー１０４は、同一ネットワーク１０１上で登録されているすべての複合機が記憶している印刷ジョブの書誌情報を一元管理する。書誌情報を管理する情報処理装置は、複合機１０３や１０５が書誌情報の管理を行う構成も考えられるが、クラウドサーバーが書誌情報の管理を行うことによって享受できるメリットは以下３点である。
・処理負荷集中時も応答性能を維持できる
・管理可能な書誌情報の上限拡張がしやすい
・書誌管理サーバーとしてダウンタイムが削減できる

書誌情報管理を複合機にて実施した場合、複合機自体がコピーやスキャンと機能を持つため、書誌情報の管理機能と動作競合した際や書誌情報管理機能への要求がサーバーに集中した際には、書誌情報管理の応答性能が下がる可能性がある。

また、複合機を書誌管理サーバーとした場合、ハードディスクといった永続記憶容量のリソースも限られるため、管理可能な書誌情報の上限に対して拡張性が乏しい。

さらに、複合機を書誌管理サーバーとした場合、複合機が電源ＯＦＦとなっている場合があるため、書誌情報管理サーバーとしてのダウンタイムが発生しうる。

これらの課題は、クラウドサーバーにて書誌情報を管理することで、解消できる。

複合機１０５は、ユーザーから認証情報を受信して認証を行う。ユーザー認証後に、クラウドサーバー１０４から認証情報に基づいて書誌情報を取得し、取得した書誌情報に基づいて入稿機１０３から印刷ジョブを受信して、印刷を行う出力機である。

上記構成は説明を分かりやすくするため一般的な構成を示したものであり、情報処理装置１０２や複合機１０３、１０５が複数あってもいい。また、複合機１０３、１０５のいずれも入稿機としても出力機としても動作してもよい。すなわち、本システム登録されているすべての複合機は入稿機としても出力機としても動作する。複合機１０３、１０５はスキャンやコピー機能といった複合機能を有さず、プリント機能のみを持つプリンター１０３、１０５であってもよい。

＜複合機１０３、１０５の概略構成＞
図２は本実施形態に関わる複合機１０３、１０５の概略構成を示すブロック図である。図２では、説明を簡略化するために複合機１０３として説明する。

図２において、複合機１０３は、コントローラユニット２００、操作部２０６、スキャナ部２０８、及びプリンター部２０９で構成される。

コントローラユニット２００は複合機あるいはプリンターの制御を行う装置である。コントローラユニット２００は、ＣＰＵ２０１、ＲＡＭ２０２、ＲＯＭ２０３，ＨＤＤ２０４，操作部Ｉ／Ｆ２０５、デバイスＩ／Ｆ２０７、ネットワークＩ／Ｆ２１０で構成され、それらはシステムバス２１１で接続されている。

ＣＰＵ２０１は、システムバス２１１に接続された各装置を統括的に制御し、画像形成装置１０３全体を制御する。ＲＡＭ２０２には、オペレーティングシステムやシステムソフトウェア、アプリケーションソフトウェアなどのプログラムやデータが格納される。ＲＯＭ２０３には、システムのブートプログラム、システムプログラムやアプリケーションプログラムが格納されている。さらには、フォントなど画像形成装置に必要な情報が格納されている場合もある。ＨＤＤ２０４はハードディスクドライブで、オペレーティングシステム、システムソフトウェア、アプリケーションソフトウェア、画像データ、設定データ、印刷ジョブ等が格納される。ＲＡＭ２０２に格納されたプログラムは、ＣＰＵ２０１によって実行され、ＲＡＭ２０２、ＲＯＭ２０３やＨＤＤ２０４に格納された画像データや画像以外のデータを処理する。また、小型複合機では、ＨＤＤ２０４を搭載せずにシステムソフトウェア、アプリケーションソフトウェア等をＲＯＭ２０３に格納する構成もある。あるいは、ＨＤＤ２０４の代わりに、ＳＳＤ（Ｓｏｌｉｄ Ｓｔａｔｅ Ｄｉｓｋ）などフラッシュメモリのようなハードディスク以外の記憶装置を用いた構成でも構わない。

操作部Ｉ／Ｆ２０５は、タッチパネルを有する操作部２０６とのインターフェイス部であり、操作部２０６に表示する画像データを操作部２０６に対して出力する。また、操作部Ｉ／Ｆ２０５は、操作部２０６からユーザーが入力した情報を、ＣＰＵ２０１に伝える。尚、操作部２０６に表示するのではなく、表示部に表示するよう表示制御するようにしても構わない。

デバイスＩ／Ｆ２０７は、画像入出力デバイスであるスキャナ部２０８やプリンター部２０９とコントローラユニット２００とを接続し、画像データの入力や出力を行う。スキャナ部２０８からデバイスＩ／Ｆ２０７を介して入力された画像データは、ＲＡＭ２０２やＨＤＤ２０４に格納される。格納された画像データは、必要に応じてＲＡＭ２０２に格納されたアプリケーションプログラムで画像処理などが実行される。また、画像データは、デバイスＩ／Ｆ２０７を介してプリンター部２０９へ出力される。ネットワークＩ／Ｆ２１０は、ネットワークに接続し、ネットワーク上の外部機器の画像データ、あるいは複合機を制御する情報との入出力を行う。

図２に図示されていない構成であっても、本発明の効果が満たされるのであれば、図２の構成に限らないのは言うまでもない。例えば、ＦＡＸ機能を持つ複合機の場合には、図２には図示していなモデム装置向けＩ／Ｆがコントローラユニット２００に具備されて、モデムによって公衆回線と接続して、ＦＡＸ伝送を可能としてもよい。あるいは、例えば、フラッシュメモリカードなどに格納されたデータを読み出してプリントすることを可能とするために、コントローラユニット２００は、図示されていないＵＳＢ Ｉ／Ｆを具備してもよい。

＜複合機１０３、１０５のソフトウェア構成＞
図３は本実施形態に関わる複合機１０３、１０５のソフトウェア構成を示すブロック図であり、コントローラユニット２００に実装されるものである。複合機あるいはプリンターに内蔵されコントローラユニット２００によって処理されるソフトウェアは、いわゆるファームウェアとして実装されており、ＣＰＵ２０１によって実行される。

オペレーティングシステム３０１は、組み込みシステムの制御に最適化された各種資源管理のサービスと枠組みをその上で動作するソフトウェアのために提供する。オペレーティングシステム３０１が提供する各種資源管理のサービスと枠組みには、ＣＰＵ２０１による処理の実行コンテクストを複数管理することで複数の処理を実質的に並行動作させるマルチタスク管理がある。また、タスク間の同期やデータ交換を実現するタスク間通信がある。さらに、オペレーティングシステム３０１は、メモリ管理、割り込み管理、各種のデバイスドライバ、ローカルインタフェースやネットワークや通信などの各種プロトコルの処理を実装したプロトコルスタック、なども提供する。

コントローラプラットフォーム３０２は、ファイルシステム３０３やジョブ・デバイス制御３０４、カウンタ３０５から構成される。ファイルシステム３０３はＨＤＤ２０４やＲＡＭ２０２などの記憶装置上に構築されたデータを格納するための機構であり、コントローラユニット２００が扱うジョブをスプールしたり各種データを保存したりするために用いる。ジョブ・デバイス制御３０４は、複合機あるいはプリンターのハードウェアを制御し、また、主にハードウェアが提供する基本機能（プリント、スキャン、通信、画像変換など）を利用するジョブを制御する。カウンタ３０５はアプリケーション毎の有効期限や、プリント、スキャンの利用実績に基づくカウンタ値を管理する。

システムサービス３０６は、複合機あるいはプリンター稼働状況をモニタリングすることや、ネットワークを介してソフトウェア配信サーバーから、ソフトウェアやライセンスをダウンロードするためのモジュールである。

アプリケーションプラットフォーム３０７は、オペレーションシステム３０１、コントローラプラットフォーム３０２の機構を、後述するシステムライブラリ３０８や、アプリケーション３０９から利用可能とするためのミドルウェアである。

システムライブラリ３０８は、アプリケーション３０９から利用可能なサービスを機能提供するソフトウェアモジュールであり、アカウント管理３１１、データベース管理３１２、ネットワーク通信３１３から構成される。

アプリケーション３０９は、操作部２０６へのメニュー表示や、ユーザーからの入力を受け付けることが可能で、複合機やプリンターが実現する各種機能をユーザーに提供するソフトウェアモジュールである。

認証アプリケーション３２１はアプリケーション３０９の一つであり、システムライブラリ３０８であるアカウント管理３１１を利用して、複合機１０３、１０５を利用可能なユーザーを管理する。アカウント管理３１１は、ネットワーク通信３１３を利用して、後述するクラウドサービス１０４の認証アプリケーション４１２と通信して、ユーザー認証を行う。操作部２０６を介して入力されたユーザー名、パスワードの照合を認証アプリケーション４１２と通信して行い、ユーザーの認証を実施する。

コピーアプリケーション３２２はアプリケーション３０９の一つであり、アプリケーションプラットフォーム３０７を介して、ジョブ・デバイス制御３０４とアクセスし、紙文書のコピー機能を提供する。スキャンアプリケーション３２３はアプリケーション３０９の一つであり、アプリケーションプラットフォーム３０７を介して、ジョブ・デバイス制御３０４とアクセスし、紙文書をスキャンして電子データ化する機能を提供する。

ローカルプリントアプリケーション３２５は、アプリケーション３０９の一つであり、受信した印刷ジョブを留め置き、文書リスト表示、印刷、削除、定期削除、等の留め置き印刷機能（ローカルプリント機能）を提供する。ローカルプリントアプリケーション３２５は、自身が所有する印刷ジョブの留め置き、印刷、削除の機能をライブラリとして提供し、後述するプリントアプリケーション３２４から使用できるようにする。また、ライブラリとしてのサービスの開始・終了、保存期間等のアプリケーション設定の更新、印刷データから生成した書誌情報の通知、定期削除実行結果の通知の機能をライブラリとして提供する。

プリントアプリケーション３２４はアプリケーション３０９の一つであり、ローカルプリントアプリケーション３２５が提供するライブラリ機能を使用してリモート印刷機能（リモートプリント機能）を提供する。プリントアプリケーション３２４は、ネットワーク通信３１３を利用して、クラウドサーバー１０４と通信し、取得したリモート印刷設定に基づき、ローカルプリントアプリケーション３２５のライブラリとしてのサービスの開始・終了機能を実行する。プリントアプリケーション３２４は、ネットワーク通信３１３を利用して、クラウドサーバー１０４と通信し、取得した書誌情報からプリントキューの表示や設定変更を行う。

プリントアプリケーション３２４は、ユーザー操作に基づき、ローカルプリントアプリケーション３２５の印刷、削除機能を実行する。プリントアプリケーション３２４は、ローカルプリントアプリケーション３２５からの留め置きした印刷ジョブの書誌情報の通知に基づき、ネットワーク通信３１３を利用して、クラウドサーバー１０４と通信し、書誌情報の登録を行う。プリントアプリケーション３２４は、ローカルプリントアプリケーション３２５からの定期削除実行の通知に基づき、ネットワーク通信３１３を利用して、クラウドサーバー１０４と通信し、書誌情報の削除を行う。

本実施形態では、プリントアプリケーション３２４は、印刷ジョブの留め置き、印刷、削除の機能は、ローカルプリントアプリケーション３２５のライブラリを使用するようにし、印刷ジョブの留め置き、印刷、削除の機能は持たない。

＜クラウドサーバー１０４のソフトウェア構成＞
図４は、本実施形態に関わるクラウドサーバー１０４のソフトウェア構成を示すブロック図であり、クラウドサーバー１０４にて実装されるものである。

インフラストラクチャー４０１は、クラウドサーバーがサービスを提供するための基盤であり、サーバーと仮想マシン、ストレージ、ネットワーク、オペレーティングシステムから構成される。

クラウドプラットフォーム４０２は、インフラストラクチャー４０１を利用して、アプリケーション４０７へ共通基本機能を提供するフレームワークであり、ファイルシステム４０３、アカウント・ジョブ制御４０４、データベース４０５から構成される。

アプリケーション４０７は、情報処理装置１０２にて動作するウェブブラウザーと通信し、情報処理装置１０２のウェブブラウザー画面へメニュー表示や、ユーザーからの入力を受け付けることが可能である。アプリケーション４０７は、複合機やプリンターを利用可能なユーザーアカウントを管理し、複合機やプリンターの利用統計を可視化し、複合機やプリンターを利用する各種機能をユーザーに提供するソフトウェアモジュールである。

認証アプリケーション４１０はアプリケーション４０７の一つであり、クラウドプラットフォーム４０２であるアカウント・ジョブ管理４０４を利用して、複合機１０３、１０５を利用可能なユーザーを管理する。複合機１０３、１０５の認証アプリケーション３２１から認証要求されたユーザー情報をネットワーク経由で受信し、ユーザー名、パスワードの照合を行う。ユーザー認証は、ラウドプラットフォーム４０２であるアカウント・ジョブ管理４０４を利用するのではなく、例えばＡｃｔｉｖｅＤｉｒｅｃｔｏｒｙやＬＤＡＰなどの外部認証サーバーを利用してもよい。

デバイス管理アプリケーション４１１はアプリケーション４０７の一つであり、接続対象とする複合機１０３、１０５の登録、編集、削除といったデバイス管理を行う。

設定アプリケーション４１２はアプリケーション４０７の一つであり、クラウドサービス１０４にてユーザーに提供する機能の設定を行う。

書誌管理アプリケーション４１３はアプリケーション４０７の一つであり、デバイス管理アプリケーション４１１にて登録された複合機１０３、１０５で印刷可能な書誌情報を、認証アプリケーション４１０で登録されているユーザーごとに管理する。書誌情報とは、印刷ジョブのジョブＩＤや、受信日時、印刷ジョブが格納されている複合機のＩＰアドレスおよびディレクトリパス、ジョブ名、印刷設定など、複合機へ投入された印刷ジョブの管理情報である。

利用統計アプリケーション４１４はアプリケーション４０７の一つであり、印刷、スキャンといった機能の利用実績の統計情報を表示する。統計情報の表示方法は、デバイス管理アプリケーション４１１にて登録された複合機１０３、１０５単位、または、認証アプリケーション４１０で登録されているユーザー単位にて、情報処理装置１０２のウェブブラウザー画面へ表示する。

＜複合機のトップメニュー画面＞
図５−１（ａ）は、実施形態に係る出力機である複合機１０５におけるトップメニュー画面の一例である。本画面は、複合機１０５の操作部２０６に画面表示される。図５−１（ａ）は、ローカルアプリケーション３２５がライブラリとして機能提供を開始されていない状態のときの表示画面である。

ユーザーは、複合機１０５に対してＩＣカードなどによりログインすると、ログイン後にトップメニュー５００が表示され、このトップメニュー５００からユーザーが複合機１０５にて利用するアプリケーションを選択することが可能となる。複合機１０５に対してログインした状態のため、ログインユーザー名５０５が画面上に表示されている。ユーザー名「Ｓａｔｏ」がログイン中に表示される画面例を示している。

複合機１０５に搭載されているアプリケーション３０９がトップメニュー５００にてアイコンが表示される。ローカルプリントアイコン５０１は、ローカルプリントアプリケーション３２５のアイコンであり、押下するとローカルプリントアプリケーション３２５が起動する。

コピーアイコン５０３は、コピーアプリケーション３２２のアイコンであり、押下するとコピーアプリケーション３２２が起動する。設定アイコン５０４は、アプリケーション３０９のうちの一つであり、複合機１０５に関する設定を行うアプリケーションのアイコンである。

なお、本実施形態では、ローカルプリントアプリケーションがライブラリとして機能提供を開始した場合は、アプリケーションとして動作しないようにする。そのため、ローカルプリントアプリケーションがライブラリとして機能提供を開始した場合は、ローカルプリントアイコン５０１を表示せず、プリントアイコン５０２を表示する。この状態のトップメニュー画面の例を図５−２（ｅ）に示す。図５−２（ｅ）は、ローカルアプリケーション３２５がライブラリとして機能提供を開始されている状態のときの表示画面である。

プリントアイコン５０２は、プリントアプリケーション３２４のアイコンであり、押下するとプリントアプリケーション３２４が起動する。

本実施形態では、ローカルアプリケーション３２５がライブラリとして機能提供している場合は、ローカルプリントアイコン５０１を表示しないことで、アプリケーションの設定を切り替えるなどの制御をする必要がなくなる。

＜ローカルプリントのプリントキュー表示画面の説明＞
図５−１（ｂ）は実施形態に係る出力機である複合機１０５におけるプリントキュー表示画面の一例である。本画面は、複合機１０５のＣＰＵ２０１において実行されるローカルプリントアプリケーション３２５によって操作部２０６に画面表示される。プリントキュー表示画面では、認証済みユーザーが所持する複合機１０５に留め置きされた印刷ジョブの一覧が表示される。

図５−１（ｂ）は、ローカルプリントアイコン５０１の押下によって表示されるローカルプリントアプリケーション３２５のプリントキュー表示画面５３０である。ユーザー名「Ｓａｔｏ」がログイン中に表示される画面例を示している。各印刷ジョブに対して、ジョブ名５３１、カラーモノクロ設定５３２、用紙サイズ５３３、部数５３４が表示されている。この画面上で操作可能な印刷ジョブは１つ（５３５）ある。ローカルプリントアプリケーション３２５は、複合機１０５に留め置きされた印刷ジョブから生成した書誌情報に基づき、プリントキュー表示画面５３０を表示する。これらの印刷ジョブに対して、５３８は印刷ボタン、５３９は削除ボタン、５４０は印刷設定ボタンであり、ユーザーは表示されている印刷ジョブの中から所望の印刷ジョブを選択し、これらのボタンを押下することで、対象の印刷ジョブの操作が行われる。５３７は、ログイン中のユーザーを示している。５４１は更新ボタンであり、押下すると複合機１０５のローカルプリントアプリケーション３２５は、複合機１０５に留め置きされた印刷ジョブから生成した書誌情報を再取得し、取得した書誌情報に基づいて印刷ジョブの一覧表示を更新する。

＜リモートプリントのプリントキュー表示画面の説明＞
図５−１（ｃ）は実施形態に係る出力機である複合機１０５におけるプリントキュー表示画面の一例である。本画面は、複合機１０５のＣＰＵ２０１において実行されるプリントアプリケーション３２４によって操作部２０６に画面表示される。プリントキュー表示画面では、認証済みユーザーが所持する印刷ジョブの一覧が表示される。

図５−１（ｃ）は、プリントアイコン５０１の押下によって表示されるプリントアプリケーション３２４のプリントキュー表示画面５１０である。ユーザー名「Ｓａｔｏ」がログイン中に表示される画面例を示している。各印刷ジョブに対して、ジョブ名５１１、カラーモノクロ設定５１２、用紙サイズ５１３、部数５１４が表示されている。この画面上で操作可能な印刷ジョブは２つ（５１５、５１６）ある。プリントアプリケーション３２４は、書誌情報を管理するクラウドサーバー１０４からログインユーザーである「Ｓａｔｏ」の書誌情報を取得し、プリントキュー表示画面５１０に表示する。これらの印刷ジョブに対して、５１８は印刷ボタン、５１９は削除ボタン、５２０は印刷設定ボタンであり、ユーザーは表示されている印刷ジョブの中から所望の印刷ジョブを選択し、これらのボタンを押下することで、対象の印刷ジョブの操作が行われる。５１７は、ログイン中のユーザーを示している。５２１は更新ボタンであり、押下すると複合機１０５のプリントアプリケーション３２４は、クラウドサーバー１０４からログインユーザーである「Ｓａｔｏ」の書誌情報を再取得し、取得した書誌情報に基づいて印刷ジョブの一覧表示を更新する。

＜印刷設定画面の説明＞
図５−２（ｄ）は、印刷設定ボタン５２０の押下によって表示される印刷設定画面である。プリントキュー表示画面５１０にて選択した印刷ジョブに対して印刷設定を変更して更新、印刷の操作が可能である。両面印刷の設定５５０、カラーモードの設定５５１、ステイプルの設定５５２、パンチの設定５５３、部数の設定５５４、用紙サイズの設定５５５に対して現在の設定値を表示する。この中から、ユーザーは変更したい印刷設定を選択し、設定値を変更することが可能である。５５６は戻るボタンであり、印刷設定を変更しても戻るボタンを押下した場合は、印刷設定の変更が取り消される。５５８は設定更新始ボタンであり、ユーザーが設定値変更後にこのボタンを押下すると、プリントアプリケーション３２４は、変更された印刷設定にて書誌情報を更新し、クラウドサーバー１０４へ書誌情報の更新を要求する。５５９は印刷ボタンであり、ユーザーが設定値変更後にこのボタンを押下すると、プリントアプリケーション３２４は、変更された印刷設定にて対象の印刷ジョブを印刷する。その後、変更された印刷設定によって書誌情報を更新し、クラウドサーバー１０４へ書誌情報の更新を要求する。

＜アプリケーション設定の説明＞
図６（ａ）は、ローカルプリントアプリケーション３２５がアプリケーションとして動作するときに適用されるアプリケーション設定の一例６００である。例えば、強制留め置きの設定６０１がＯＦＦに設定されていることを表している。ジョブの保存期間６０２は１時間に設定されている。その他、６０３〜６１２は、図６（ａ）に示されている通りである。アプリケーション設定６００は、操作部２０６に設定変更画面（不図示）を表示し、ユーザー操作に基づき設定値を変更することができる。

図６（ｂ）は、ローカルプリントアプリケーション３２５がライブラリ機能を提供する際に適用されるアプリケーション設定の一例６２０である。例えば、強制留め置きの設定６２１がＯＮに設定されていることを表している。ジョブの保存期間６２２は１０時間に設定されている。その他、６２３〜６３２は、図６（ａ）に示されている通りである。アプリケーション設定６２０は、クラウドサーバー１０４の画面において設定可能である。本画面は、情報処理装置１０２にて動作するＷｅｂブラウザーがクラウドサーバー１０４と通信し、情報処理装置１０２のＷｅｂブラウザー上に表示される。

尚、ローカルプリントアプリケーション３２５がアプリケーションとして動作するときに適用されるアプリケーション設定と、ライブラリ機能を提供する際に適用されるアプリケーション設定とを別々に設定する理由は以下である。

ローカルプリントアプリケーション設定として、強制留め置き設定を持っている。これは、ローカルプリントアプリケーションが受信した印刷ジョブを強制的に留め置きするか否かを設定することができる。設定値がＯＮの場合は印刷ジョブを強制的に留め置きし、ＯＦＦの場合は留め置きせずに直ちに印刷を実行する。この設定がＯＦＦに設定されている場合、ローカルプリントアプリケーションの留め置き機能を使用することができないため、リモート印刷機能を実現することができない。具体的に説明すると、ローカルプリントアプリケーション３２５がアプリケーションとして動作するときに適用される強制留め置き設定をＯＦＦであるとする。しかし、ライブラリ機能を提供する際に適用される強制留め置き設定は、リモート印刷機能を実現するために、ＯＮとして設定しなければならない。

また、ジョブの保存期間などの設定は、ローカル印刷機能として使いたいときと、リモート印刷機能として使いたいときとで設定を変えたいときがある。具体的には、ローカルプリントアプリケーション３２５がアプリケーションとして動作するときに適用されるジョブの保存期間は、１時間であるとする。しかし、ライブラリ機能を提供する際に適用されるジョブの保存期間は、１０時間とする。これは、クラウドサーバー１０４が、書誌情報の保存期間を、１０時間としていた場合、その保存期間とジョブの保存期間を合わせた方が好ましい。理由は、書誌情報の保存期間が１０時間で、書誌情報から印刷可能であっても、ジョブの保存期間が１時間で、印刷したいときには、ジョブがすでに削除されてしまっていることを防ぐためである。

＜クラウドサーバーのデバイス管理画面の説明＞
図７は、実施形態に係るクラウドサーバー１０４が提供する各種機能・設定画面の一例である。本画面は、クラウドサーバー１０４の各アプリケーション４０７によって表示画面が生成され、機能提供される。本画面は、情報処理装置１０２にて動作するＷｅｂブラウザーがクラウドサーバー１０４と通信し、情報処理装置１０２のＷｅｂブラウザー上に表示される。

図７（ａ）は、デバイスタブ７２０のクリックによって表示されるデバイス管理アプリケーション４１１のデバイス管理表示画面である。７２４にて、クラウドサーバー１０４の機能を提供する複合機やプリンターの一覧を表示する。７２１はデバイスの追加ボタン、７２２はデバイスの編集ボタン、７２３はデバイスの削除ボタンである。クラウドサーバーにて機能提供する複合機、プリンターを追加・削除する場合は、ユーザーはデバイスの追加ボタン７２１、デバイスの削除ボタン７２３を押下する。ユーザーが、登録したデバイスの情報（ＩＰアドレスやロケーション）を編集する場合は、デバイスの編集ボタン７２２を押下する。クラウドサーバーは登録されたデバイス群に対して、利用可能なユーザーの認証、各デバイスでの印刷・スキャンの利用実績の統計と可視化、リモート印刷といった機能を提供する。

＜クラウドサーバーの拡張機能画面の説明＞
図７（ｂ）は、拡張機能タブ７００のクリックによって表示される拡張機能の設定画面である。拡張機能の一つであるリモート印刷に関して選択し、設定することができる。クラウドサーバー１０４にて動作する設定アプリケーション４１２は、リモート印刷の設定７０１の画面を作成する。以下の３つからひとつを適用する設定値として選択する。

“すべての印刷ジョブをすぐに実行する“７０２を選択すると、デバイス管理アプリケーション４１１にて登録されたすべてのデバイス７２４は、印刷ジョブを受信すると、留め置かずすぐ印刷する。したがって、リモート印刷の利用が不可能な設定となる。

“ＰＣアプリケーションに印刷ジョブを留め置く“７０６を選択すると、情報処理装置１０２に事前にインストールされているプリントアプリケーションは、印刷ジョブを受信すると、印刷ジョブを情報処理装置内のＨＤＤに留め置く。留め置いた印刷ジョブの書誌情報を作成し、クラウドサーバー１０４の書誌管理アプリケーション４１３へ書誌情報の追加を依頼する。同一ネットワーク上のすべてのデバイスにおいて、クラウドサーバー１０４の書誌管理アプリケーション４１３から書誌情報一覧を取得することでリモート印刷の利用が可能な設定となる。この構成の場合、課題に挙げたとおり、リモート印刷実行時には、印刷ジョブを留め置いた情報処理装置は稼働状態である必要がある。

“デバイスに印刷ジョブを留め置きする“７０３を選択すると、デバイス管理アプリケーション４１１にて登録されたすべてのデバイス７２４は、印刷ジョブを受信すると、印刷ジョブを自機内のＨＤＤ２０４に留め置く。留め置いた印刷ジョブの書誌情報を作成し、クラウドサーバー１０４の書誌管理アプリケーション４１３へ書誌情報の追加を依頼する。印刷ジョブを受信したデバイス以外においても、クラウドサーバー１０４の書誌管理アプリケーション４１３から書誌情報一覧を取得することでリモート印刷の利用が可能な設定となる。

“ＰＣアプリケーションに印刷ジョブを留め置く“７０６または“デバイスに印刷ジョブを留め置きする“７０３を選択すると、印刷ジョブの保存期間７０４が設定可能となる。これは、印刷ジョブを留め置く情報処理装置１０２上のプリントアプリケーションまたは登録されたすべてのデバイス７２４上のプリントアプリケーション３２４は、印刷ジョブを受信してから印刷ジョブの保存期間７０４で設定した期間、印刷ジョブを保存する。印刷ジョブの保存期間７０４を経過すると、印刷ジョブは削除される。

保存ボタン７０５をクリックすると、リモート印刷における設定値が保存されて、設定変更が適用される。

図７（ａ）、（ｂ）は、一例であって、例えば、図６（ｂ）に記載の設定項目を設定するための画面であってもよい。

尚、図７（ｂ）において、“デバイスに印刷ジョブを留め置きする“７０３が選択された場合、複合機で表示されるトップメニュー画面は、図５−２（ｅ）になる。プリントアイコン５２０が押下されたら、ローカルプリントアプリケーション３２５のライブラリ機能を用いてリモート印刷が実行される。図７（ｂ）において、“ＰＣアプリケーションに印刷ジョブを留め置く“７０６が選択された場合、複合機にて表示されるトップメニュー画面は、図５−２（ｆ）になる。プリントアイコン５０２が押下されたら、情報処理装置１０２に事前にインストールされているプリントアプリケーションを用いて、リモート印刷が実行される。つまり、いずれの場合も、リモート印刷が実行されるが、用いるアプリケーションは異なる。本実施形態では、いずれの場合も、同じプリントアイコンを表示する。これは、ユーザーにアプリケーションの違いを意識させることなく、リモート印刷を実行させるためである。

また、“デバイスに印刷ジョブを留め置きする“７０３を選択された場合、第１のアプリケーションの機能をライブラリとして提供する指示情報を複合機に送信するようにしてもよい。

＜書誌情報の実体＞
図８は、クラウドサーバー１０４の書誌管理アプリケーション４１３がユーザーごとに管理する書誌情報の実体の一例を示す図である。

図８は、書誌管理アプリケーション４１３が管理されている書誌情報の例であり、２つの印刷ジョブの書誌情報８００が示されている。書誌情報８００は、印刷ジョブを受信した入稿機１０３にて生成され、クラウドサーバー１０４の書誌管理アプリケーション４１３へ送信し、管理される。すなわち、クラウドサーバー１０４のデバイス管理アプリケーション４１１によって登録されたデバイスにて留め置かれたすべての印刷ジョブに関する書誌情報８００が、クラウドサーバー１０４の書誌管理アプリケーション４１３にて管理される。

書誌情報８００は、ユーザー名８０１、ジョブＩＤ８０２、受信日時８０３、格納場所（ＩＰアドレス、ディレクトリパス）８０４、印刷設定（ジョブ名、用紙サイズ、部数、両面、ステイプル、パンチ）８０５で構成される。ここでは、ユーザー名８０１が「Ｓａｔｏ」というユーザーの書誌情報８００を示している。８０３は、印刷ジョブを複合機が受信した日時を示す情報である。８０４は、印刷ジョブを記憶している複合機のＩＰアドレス、および印刷ジョブが格納されている複合機内のＨＤＤ２０４におけるディレクトリのパスを示している。すなわち、８０４は印刷ジョブの格納場所を特定するための情報である。印刷設定８０５は情報処理装置１０２上のアプリケーションからプリンタドライバーを介して設定される。または、複合機のプリントアプリケーション３２４から印刷設定を変更する。もちろん、ここに表示した印刷設定以外の設定も書誌情報８００として保持してもよい。また、図８では図示していないが、書誌情報８００には、各印刷ジョブが印刷済みか否かを示す印刷済みフラグを設けてもよい。

＜リモート印刷の設定手順＞
図９（ａ）、図９（ｂ）、図９（ｃ）は、本実施形態に係るクラウドサーバー１０４でのリモート印刷の設定手順および複合機１０３および１０５でのリモート印刷の設定手順の一例を示すフローチャートである。Ｓ９０１からＳ９０４は設定アプリケーション４１２の各ステップを示す。Ｓ９２１からＳ９２８はプリントアプリケーション３２４の各ステップを示す。Ｓ９４１からＳ９５０はローカルプリントアプリケーション３２５の各ステップを示す。

クラウドサーバー１０４にて動作する設定アプリケーション４１２は、まずＳ９０１にて、情報処理装置１０２のＷｅｂブラウザーにリモート印刷の設定を表示する。表示画面例は、図７（ｂ）である。

ステップＳ９０２で設定アプリケーション４１２は、保存ボタン７０５が押下されたことを伝えるイベントを情報処理装置１０２のＷｅｂブラウザーから受信する。

ステップＳ９０３で設定アプリケーション４１２は、情報処理装置１０２のＷｅｂブラウザーからユーザーが設定したリモート印刷の設定値を取得し、設定値が前に保存ボタンを押した時から更新されているか否かを判断する。更新されていない場合は、一連の処理を終了する。

リモート印刷の設定値として、“デバイスに印刷ジョブを留め置く“７０３が有効か無効かを確認する。“デバイスに印刷ジョブを留め置く“７０３が有効の場合は、印刷ジョブの保存期間７０４も含む。

ステップＳ９０３にて、リモート印刷の設定値が更新された場合または初回設定時は、ステップＳ９０４へ進み、設定アプリケーション４１２は、登録されているデバイスへ公開している設定値を更新し、一連の処理を終了する。

複合機１０３および１０５にて動作するプリントアプリケーション３２４は、まずステップＳ９２１にて、自機がクラウドサーバー１０４へ登録されているか否かを確認する。登録されている場合は、ステップＳ９２２へ進み、登録されていない場合は、ステップＳ９２５へ進む。

ステップＳ９２２にて、プリントアプリケーション３２４は、一定時間待つ状態に入る。１５分といった一定時間経過後にステップＳ９２３へ進む。

ステップＳ９２３にて、プリントアプリケーション３２４は、ネットワーク通信３１３を介してクラウドサーバー１０４と接続する。ステップＳ９２４にて、プリントアプリケーション３２４は、クラウドサーバー１０４の設定アプリケーション４１２がＳ９０４にて公開している設定値を取得する。ステップＳ９２５にて、プリントアプリケーション３２４は、クラウドサーバー１０４の設定アプリケーション４１２から取得した設定値が、前回取得した設定値と比較して更新されているか否かを確認する。前回取得した設定値から更新されていない場合は、一連の処理を終了する。前回取得した設定値から更新されている場合は、ステップＳ９２６へ進む。ステップＳ９２６にて、プリントアプリケーション３２４は、図７（ｂ）において、“デバイスに印刷ジョブを留め置く”７０３に設定が変更されたか、“デバイスに印刷ジョブを留め置く”７０３から他の設定に変更されたかを確認する。“デバイスに印刷ジョブを留め置く”７０３に設定が変更された場合はステップＳ９２７へ進み、“デバイスに印刷ジョブを留め置く”７０３から他の設定に変更された場合はステップＳ９２８へ進む。

ステップＳ９２７にて、プリントアプリケーション３２４は、ローカルプリントアプリケーション３２５にライブラリ開始を通知し、一連の処理を終了する。このとき、今後、書誌情報の通知や定期削除の通知をローカルプリントアプリケーション３２５から能動的に受信するためのイベントリスナーを通知しておく。ステップＳ９２８にて、プリントアプリケーション３２４は、ローカルプリントアプリケーション３２５にライブラリ終了を通知し、一連の処理を終了する。

複合機１０３および１０５にて動作するローカルプリントアプリケーション３２５は、まずステップＳ９４１にて、プリントアプリケーション３２４からの通知を待機する。

ステップＳ９４２にて、ローカルプリントアプリケーション３２５は、プリントアプリケーション３２４から通知を受信し、ステップＳ９４３へ進む。

ステップＳ９４３にて、ローカルプリントアプリケーション３２５は、プリントアプリケーション３２４から受信した通知がライブラリ開始か、ライブラリ終了かを確認する。ライブラリ開始の場合はステップＳ９４４へ進み、ライブラリ終了の場合はステップＳ９４７へ進む。

ステップＳ９４４にて、ローカルプリントアプリケーション３２５は、アプリケーションの設定をライブラリ用６２０に変更する。ライブラリ用のアプリケーション設定６２０は、他のアプリケーションがリモート印刷を実現するために最適な設定にする。例えば、強制留め置き６２１をＯＮにし、ジョブの保存期間を１０時間に設定する。これは、目的に応じて最適な設定となるように変更しても良い。処理が完了したら、ステップＳ９４５へ進む。ステップＳ９４５にて、ローカルプリントアプリケーション３２５は、アプリケーションの設定を変更できないように制御する。例えば、操作部２０６に図示しない設定変更画面を表示しないようにしたり、グレーアウトしてユーザーが操作できないようにしたり制御する。処理が完了したら、ステップＳ９４６へ進む。ステップＳ９４６にて、ローカルプリントアプリケーション３２５は、ローカルプリントアプリケーションのアイコン５０１を非表示にする。なぜなら、ローカルプリントアプリケーション３２５はライブラリとして使用されるため、アプリケーションとして動作しないことが望ましいためである。つまり、ローカルプリントアプリケーション３２５の機能（ローカルプリント）は、プリントアプリケーション３２４の機能（ローカルプリントとリモートプリント）が包含しているため、非表示にする。表示画面例は、図５−１（ｅ）である。処理が終了したら、ステップＳ９５０へ進む。

ステップＳ９４７にて、ローカルプリントアプリケーション３２５は、アプリケーションの設定をアプリケーション用６００に変更する。ライブラリ用のアプリケーション設定６００は、アプリケーション設定のデフォルト設定としても良いし、任意の設定値としても良い。設定が完了したら、ステップＳ９４８へ進む。ステップＳ９４８にて、ローカルプリントアプリケーション３２５は、アプリケーションの設定を変更できるように制御する。例えば、操作部２０６に図示しない設定変更画面を表示するように制御する。処理が完了したら、ステップＳ９４９へ進む。ステップＳ９４９にて、ローカルプリントアプリケーション３２５は、ローカルプリントアプリケーションのアイコン５０１を表示する。表示画面例は、図５−１（ａ）、または、図５−２（ｆ）である。プリントアイコン５０２を表示するかどうかは、図７（ｂ）での設定による。処理が終了したら、ステップＳ９５０へ進む。

ステップＳ９５０にて、ローカルプリントアプリケーション３２５は、再度プリントアプリケーション３２４からの通知を待機する状態へ遷移し、一連の処理を終了する。

＜印刷ジョブ送信手順＞
ユーザーが情報処理装置１０２から入稿機である複合機１０３に印刷ジョブを送信する手順の一例を説明する。以下では複合機１０３は認証アプリケーション３２１により認証管理されているものとする。

本実施形態では印刷ジョブとして、印刷設定値とページ記述言語（ＰＤＬ）データを複合機１０３に送信する例について説明する。ＰＤＬには、キヤノン社のＬＩＰＳ（登録商標）やＡｄｏｂｅ社のＰｏｓｔＳｃｒｉｐｔ（登録商標）などがあり、複合機１０３はＰＤＬを解釈しＲＩＰ処理することで印刷を行う。なお、印刷ジョブはＰＤＬデータ以外、例えばＴＩＦＦなどの画像データやアプリケーションのドキュメントフォーマットなど、複合機１０３で解釈して印刷可能なフォーマットであればよい。

ユーザーは情報処理装置１０２上で動作するアプリケーションからプリンタドライバーを起動する。ユーザーは不図示のプリンタドライバー画面から印刷設定後、複合機１０３を選択し、印刷を指示する。ここでユーザーは明示的に留め置き印刷を指示することもできる。

プリンタドライバーは印刷指示を受け付けると、不図示の認証画面を表示する。ユーザーが認証情報入力後、印刷を指示する。プリンタドライバーは複合機１０３へユーザー名、パスワードとともに認証要求を送信する。複合機１０３の認証アプリケーション３２１は受信したユーザー名、パスワードの照合をクラウド上の認証アプリケーション４１０と通信して認証を行い、認証結果をパーソナルコンピューターに送信する。プリンタドライバーは認証結果を受信し、認証失敗した場合は印刷処理をエラー終了する。

認証が成功した場合は、プリンタドライバーは、アプリケーションデータをＰＤＬに変換して印刷ジョブを生成する。さらに、プリンタドライバーは、印刷ジョブにユーザー情報および指定された印刷設定を含める。プリンタドライバーは生成した印刷ジョブを複合機１０３に送信する。

ここで、情報処理装置１０２と複合機１０３が同一認証ドメインに存在しており、情報処理装置１０２の認証結果が保証される場合は、次の通り動作しても良い。すなわち、複合機１０３に対する認証要求は行わず、情報処理装置１０２のユーザー情報を使用してもよい。また、プリンタドライバーからの認証処理を省略し、予めプリンタドライバーに登録されているユーザー情報を使用してもよい。

＜印刷ジョブ受信処理手順＞
図１０（ａ）、図１０（ｂ）は、本実施形態に係る入稿機である複合機１０３における印刷ジョブ受信処理手順の一例を示すフローチャートであり、複合機１０３のＣＰＵ２０１において実行される。Ｓ１００１からＳ１０１６はローカルプリントアプリケーション３２５の各ステップを示す。Ｓ１０２１からＳ１０２６はプリントアプリケーション３２４の各ステップを示す。

まずステップＳ１００１でジョブ・デバイス制御３０４は印刷ジョブの受信を待機する。ステップＳ１００２でジョブ・デバイス制御３０４はネットワークＩ／Ｆ２１０を介して印刷ジョブを受信すると、ローカルプリントアプリケーション３２５に通知する。ステップＳ１００３でローカルプリントアプリケーション３２５は、アプリケーション設定６２０の強制留め置きの設定６２１がＯＮになっているか否かを確認する。

強制留め置きの設定６２１がＯＦＦの場合、ローカルプリントアプリケーション３２５は、ジョブ・デバイス制御３０４へ印刷実行依頼を行い、ステップＳ１０１３に進む。

ステップＳ１０１３でジョブ・デバイス制御４０４は、印刷ジョブを印刷設定に従ってＲＩＰ処理を行い、ステップＳ１０１４でデバイスＩ／Ｆ２０７を介してプリンター部２０９に印刷指示を行うことで印刷する。

ステップＳ１００３で、強制留め置きの設定６２１がＯＮの場合、ローカルプリントアプリケーション３２５は、ステップＳ１００４に進み、複合機１０３のＨＤＤ２０４へ印刷ジョブを保存する。

ステップＳ１００５で、ローカルプリントアプリケーション３２５は、保存された印刷ジョブを解析し、印刷ジョブに含まれるユーザー名を取得する。

ステップＳ１００６で、ローカルプリントアプリケーション３２５は、保存された印刷ジョブの印刷設定を解析する。

ステップＳ１００７で、ローカルプリントアプリケーション３２５は、ステップＳ１００６にて解析した保存された印刷ジョブの印刷設定から書誌情報８００を作成する。

ステップＳ１００８で、ローカルプリントアプリケーション３２５は、ステップＳ１００８にて作成した書誌情報８００を、Ｓ９４２で受信したイベントリスナーを使用してプリントアプリケーション３２４へ書誌情報の登録の要求を行う。

ステップＳ１００９で、ローカルプリントアプリケーション３２５は、プリントアプリケーション３２４から書誌情報の登録結果を受信する。

ステップＳ１０１０で、ローカルプリントアプリケーション３２５は、クラウドサーバー１０４の書誌管理アプリケーション４１３へ書誌情報８００の登録が成功したか否かを判断する。書誌情報８００の登録が成功した場合は、ステップＳ１０１２へ進み、再度印刷ジョブの受信待機状態へ遷移する。書誌情報８００の登録が失敗した場合は、ローカルプリントアプリケーション３２５」は、ステップＳ１００４にて保存した印刷ジョブをＨＤＤ２０４から削除したのち、ステップＳ１０１２へ進み、再度印刷ジョブの受信待機状態へ遷移する。

以上でローカルプリントアプリケーション３２５の入稿時の一連の処理を終了する。

プリントアプリケーション３２４は、まずステップＳ１０２１にて、ローカルプリントアプリケーション３２５からの通知を待機する。

ステップＳ１０２２にて、プリントアプリケーション３２４は、ローカルプリントアプリケーション３２５から通知を受信し、ステップＳ１０２３へ進む。

ステップＳ１０２３にて、プリントアプリケーション３２４は、クラウドサーバー１０４の書誌管理アプリケーション４１３へ書誌情報の登録の要求を行う。

ステップＳ１０２４にて、プリントアプリケーション３２４は、クラウドサーバー１０４から書誌情報の登録結果を受信する。

ステップＳ１０２５にて、プリントアプリケーション３２４は、ローカルプリントアプリケーション３２５へＳ１０２４で受信した書誌情報の登録結果を送信する。

ステップＳ１０２６にて、プリントアプリケーション３２４は、再度ローカルプリントアプリケーション３２４からの通知を待機する状態へ遷移し、一連の処理を終了する。

＜印刷処理手順＞
図１１（ａ）、図１１（ｂ）は実施形態に係る出力機である複合機１０５において、ユーザーが選択した印刷ジョブに対して印刷ボタン５１８、または５５９を押下した際に動作する印刷処理手順の一例を示すフローチャートである。複合機１０５のＣＰＵ２０１において実行される。Ｓ１１０１からＳ１１１４はプリントアプリケーション３２４の各ステップを示す。Ｓ１１２１からＳ１１２７はローカルプリントアプリケーション３２５の各ステップを示す。

まず、ステップＳ１１０１でプリントアプリケーション３２４は、複合機１０５の操作部２０６に対して、プリントキュー表示５１０を行う。プリントキューを表示するときに、プリントアプリケーション３２４は、ネットワーク通信３１３を介して、クラウドサーバー１０４に接続する。そして、書誌管理アプリケーション４１３から、別途ユーザー認証済みのログインユーザー名「Ｓａｔｏ」の書誌情報を取得し、ＲＡＭ２０２に格納する。そして、格納した書誌情報を使用し、プリントキュー表示５１０を行う。

ステップＳ１１０２にて、プリントアプリケーション３２４は、印刷実行ジョブリストをアプリケーションプラットフォーム３０７から受信する。印刷実行ジョブリストは、プリントキュー５１０に表示される印刷ジョブ５１５、５１６のうち、ユーザーにより選択された印刷ジョブを対象とする。

ステップＳ１１０３にて、プリントアプリケーション３２４は、受信した印刷実行ジョブリストから先頭の印刷ジョブの書誌情報８００をＲＡＭ２０２から読み取る。

ステップＳ１１０４にて、プリントアプリケーション３２４は、書誌情報８００から印刷ジョブの格納場所（ＩＰアドレス、ディレクトリパス）８０４を抽出する。

ステップＳ１１０５にて、プリントアプリケーション３２４は、抽出した印刷ジョブの格納場所８０４のＩＰアドレスから、印刷ジョブが自デバイスのＨＤＤ２０４にあるのか、それとも他のデバイスにあるのかを判断する。印刷ジョブが他の機器にある場合は、ステップＳ１１０６に進む。

ステップＳ１１０６にて、プリントアプリケーション３２４は、ネットワーク通信３１３を経由して、印刷ジョブが記憶されている入稿機１０３に対して、印刷ジョブの印刷要求を行う。入稿機１０３で動作するプリントアプリケーション３２４はこの印刷要求を受信し、印刷処理を実行する。なお、入稿機１０３で印刷処理を実行した場合、Ｓ１１０５の判断により印刷ジョブが自デバイスのＨＤＤ２０４にあると判断される。処理が終了したら、ステップＳ１１１４へ進む。

ステップＳ１１０７にて、プリントアプリケーション３２４は、書誌情報からジョブＩＤを抽出し、印刷ジョブの印刷要求パラメーターのひとつとして設定する。

ステップＳ１１０８にて、プリントアプリケーション３２４は、書誌情報から印刷設定を抽出し、印刷ジョブの印刷要求パラメーターのひとつとして設定する。

ステップＳ１１０９にて、プリントアプリケーション３２４は、印刷ジョブの印刷要求パラメーターのひとつとして、出力機の複合機１０５のＩＰアドレスを印刷ジョブの送信先として設定する。

ステップＳ１１１０にて、プリントアプリケーション３２４は、ステップＳ１１０７、Ｓ１１０８、Ｓ１１０９で作成した印刷要求パラメーターと合わせて、ローカルプリントアプリケーション３２５へ印刷要求を送信する。

ステップＳ１１１１にて、プリントアプリケーション３２４は、ローカルプリントアプリケーション３２５から印刷結果を受信する。

ステップＳ１１１２にて、プリントアプリケーション３２４は、印刷が成功したか否かを判断する。印刷失敗した場合は、ステップＳ１１１３に進み、プリントアプリケーション３２４は、操作部２０６に、印刷エラー表示を行う。印刷成功した場合は、ステップＳ１１１４に進む。

ステップＳ１１１４にて、プリントアプリケーション３２４は、印刷指示されたすべての印刷ジョブを実行したか否か確認する。

未実行の印刷ジョブがまだ存在する場合は、ステップＳ１１１５にて次の印刷ジョブの書誌情報を読み込み、ステップＳ１１０４以降の処理を繰り返し行う。

ステップＳ１１１４にて、未印刷の印刷ジョブが存在しない場合は、ステップＳ１１１６に進み、プリントアプリケーション３２４はプリントキューのリストを操作部２０６に再表示する。こうして、プリントアプリケーション３２４の印刷時の一連の処理を終了する。

ローカルプリントアプリケーション３２５は、まずステップＳ１１２１にて、プリントアプリケーション３２４からの通知を待機する。

ステップＳ１１２２にて、ローカルプリントアプリケーション３２５は、プリントアプリケーション３２４から通知を受信し、ステップＳ１１２３へ進む。

ステップＳ１１２３にて、ローカルプリントアプリケーション３２５は、Ｓ１１２２で受信した印刷要求に含まれる書誌情報のジョブＩＤと印刷設定に基づき、印刷ジョブの印刷設定を変更する。

ステップＳ１１２４にて、ローカルプリントアプリケーション３２５は、Ｓ１１２２で受信した印刷要求に含まれる出力機ＩＰアドレスへ印刷ジョブ送信を要求する。

ステップＳ１１２５にて、ローカルプリントアプリケーション３２５は、印刷ジョブ送信結果を受信する。

ステップＳ１１２６にて、ローカルプリントアプリケーション３２５は、プリントアプリケーション３２４へＳ１１２５で受信した印刷ジョブ送信結果を送信する。

ステップＳ１１２７にて、ローカルプリントアプリケーション３２５は、再度プリントアプリケーション３２５からの通知を待機する状態へ遷移し、一連の処理を終了する。

＜削除処理手順＞
図１２（ａ）、図１２（ｂ）は実施形態に係る出力機である複合機１０５において、ユーザーが選択した印刷ジョブに対して削除ボタン５１９を押下した際に動作する削除処理手順の一例を示すフローチャートである。複合機１０５のＣＰＵ２０１において実行される。Ｓ１２０１からＳ１２１２はプリントアプリケーション３２４の各ステップを示す。Ｓ１２２１からＳ１２２４はローカルプリントアプリケーション３２５の各ステップを示す。

まず、ステップＳ１２０１でプリントアプリケーション３２４は、複合機１０５の操作部２０６に対して、プリントキュー表示５１０を行う。プリントキューを表示するときに、プリントアプリケーション３２４は、ネットワーク通信３１３を介して、クラウドサーバー１０４に接続する。そして、書誌管理アプリケーション４１３から、別途ユーザー認証済みのログインユーザー名「Ｓａｔｏ」の書誌情報を取得し、ＲＡＭ２０２に格納する。そして、格納した書誌情報を使用し、プリントキュー表示５１０を行う。

ステップＳ１２０２にて、プリントアプリケーション３２４は、削除実行ジョブリストをアプリケーションプラットフォーム３０７から受信する。削除実行ジョブリストは、プリントキュー５１０に表示される印刷ジョブ５１５、５１６のうち、ユーザーにより選択された印刷ジョブを対象とする。

ステップＳ１２０３にて、プリントアプリケーション３２４は、受信した削除実行ジョブリストから先頭の印刷ジョブの書誌情報８００をＲＡＭ２０２から読み取る。

ステップＳ１２０４にて、プリントアプリケーション３２４は、書誌情報８００から削除する印刷ジョブの格納場所（ＩＰアドレス、ディレクトリパス）８０４を抽出する。

ステップＳ１２０５にて、プリントアプリケーション３２４は、抽出した印刷ジョブの格納場所８０４のＩＰアドレスから、削除する印刷ジョブが自デバイスのＨＤＤ２０４にあるのか、それとも他のデバイスにあるのかを判断する。印刷ジョブが他のデバイスにある場合は、ステップＳ１２０６に進む。

ステップＳ１２０６にて、プリントアプリケーション３２４は、ネットワーク通信３１３を経由して、印刷ジョブが記憶されている入稿機１０３に対して、印刷ジョブの削除要求を行う。入稿機１０３で動作するプリントアプリケーション３２４はこの削除要求を受信し、削除処理を実行する。なお、入稿機１０３で削除処理を実行した場合、Ｓ１２０５の判断により印刷ジョブが自デバイスのＨＤＤ２０４にあると判断される。処理が終了したら、ステップＳ１２１０へ進む。

ステップＳ１２０７にて、プリントアプリケーション３２４は、書誌情報からジョブＩＤを抽出し、印刷ジョブの削除要求パラメーターのひとつとして設定する。

ステップＳ１２０８にて、プリントアプリケーション３２４は、ステップＳ１２０７で作成した削除要求パラメーターと合わせて、ローカルプリントアプリケーション３２５へ削除要求を送信する。

ステップＳ１２０９にて、プリントアプリケーション３２４は、クラウドサーバー１０４の書誌管理アプリケーション４１３へ削除した印刷ジョブの書誌情報の削除要求を行う。

ステップＳ１２１０にて、プリントアプリケーション３２４は、削除指示されたすべての印刷ジョブの削除を実行したか否か確認する。

未削除の印刷ジョブがまだ存在する場合は、ステップＳ１２１１にて次に削除する印刷ジョブの書誌情報を読み込み、ステップＳ１２０４以降の処理を繰り返し行う。

ステップＳ１２１０にて、削除処理未実行の印刷ジョブが存在しない場合は、ステップＳ１２１２に進み、プリントアプリケーション３２４はプリントキューのリストを操作部２０６に再表示する。こうして、プリントアプリケーション３２４の削除時の一連の処理を終了する。

ローカルプリントアプリケーション３２５は、まずステップＳ１２２１にて、プリントアプリケーション３２４からの通知を待機する。

ステップＳ１２２２にて、ローカルプリントアプリケーション３２５は、プリントアプリケーション３２４から通知を受信し、ステップＳ１２２３へ進む。

ステップＳ１２２３にて、ローカルプリントアプリケーション３２５は、Ｓ１２２２で受信した印刷要求に含まれる書誌情報のジョブＩＤに基づき、ＨＤＤ２０４にある印刷ジョブをファイルシステム３０３経由で削除する。

ステップＳ１２２４にて、ローカルプリントアプリケーション３２５は、再度プリントアプリケーション３２５からの通知を待機する状態へ遷移し、一連の処理を終了する。

＜定期削除処理手順＞
図１３（ａ）、図１３（ｂ）は実施形態に係る入稿機である複合機１０３において、留め置き文書の保存期間切れに伴う文書の自動削除処理手順の一例を示すフローチャートであり、複合機１０３のＣＰＵ２０１において実行される。Ｓ１３０１からＳ１３１２はローカルプリントアプリケーション３２５の各ステップを示す。Ｓ１３２１からＳ１３２４はプリントアプリケーション３２４の各ステップを示す。

まずステップＳ１３０１で、複合機１０３に電源が入り、起動されると、ローカルプリントアプリケーション３２５は、アプリケーションプラットフォーム３０７から起動イベントを受信する。

ステップＳ１３０２にて、ローカルプリントアプリケーション３２５は、起動イベント受信から１０分経過するのを待つ。

ステップＳ１３０３にて、ローカルプリントアプリケーション３２５は、アカウント管理３１１にて管理されている全てのユーザーの書誌情報を、ファイルシステム３０３を経由して、ＨＤＤ２０４から読み込み、ＲＡＭ２０２に展開する。

ステップＳ１３０４にて、ローカルプリントアプリケーション３２５は、取得した書誌情報の中から先頭の書誌情報８００をＲＡＭ２０２から読み取る。

ステップＳ１３０５にて、ローカルプリントアプリケーション３２５は、書誌情報８００から、受信日時８０３を取得する。

ステップＳ１３０６にて、ローカルプリントアプリケーション３２５は、アプリケーション設定６２０からジョブの保存期間６２２を取得する。この例では、１０時間に設定されている。

ステップＳ１３０７にて、ローカルプリントアプリケーション３２５は、システムサービス３０６から現在時刻を取得する。

ステップＳ１３０８にて、ローカルプリントアプリケーション３２５は、選択された書誌情報に対応する印刷ジョブが保存期間を超過しているか否かを判定する。その判定は、現在時刻‐受信日時＞保存期間の数式が成り立つか否かで判断する。

ステップＳ１３０８にて、ローカルプリントアプリケーション３２５は、選択された書誌情報に対応する印刷ジョブが保存期間を超過している場合は、ステップＳ１３０９に進む。

ステップ１３０９にて、ローカルプリントアプリケーション３２５は、保存期間を超過している印刷ジョブをファイルシステム３０３経由でＨＤＤ２０４から削除する。

ステップ１３１０にて、ローカルプリントアプリケーション３２５は、Ｓ９４２で受信したイベントリスナーを使用してプリントアプリケーション３２４へ削除した印刷ジョブのジョブＩＤと共に書誌情報の削除要求を行う。

ステップＳ１３０８にて、ローカルプリントアプリケーション３２５は、選択された書誌情報に対応する印刷ジョブが保存期間を超過していない場合は、印刷ジョブの削除処理を行わずにステップＳ１３１１に進む。

ステップＳ１３１１にて、ローカルプリントアプリケーション３２５は、Ｓ１３０３で取得した書誌情報の中から、まだ有効期限超過の判定をしていない書誌情報があるか否かを判定する。

未判定の書誌情報がまだ存在する場合は、ステップＳ１３１２にて次に判定する印刷ジョブの書誌情報を読み込み、ステップ１３０５以降の処理を繰り返し行う。

ステップＳ１３１１にて、未処理の印刷ジョブが存在しない場合は、プリントアプリケーション３２４の定期削除の一連の処理を終了する。

次に定期削除の処理であるステップＳ１３０２からＳ１３１２が動作するのは１０分後であり、１０分間隔で定期削除処理が行われる。

プリントアプリケーション３２４は、まずステップＳ１３２１にて、プリントアプリケーション３２４からの通知を待機する。

ステップＳ１３２２にて、プリントアプリケーション３２４は、ローカルプリントアプリケーション３２５から通知を受信し、ステップＳ１３２３へ進む。

ステップＳ１３２３にて、プリントアプリケーション３２４は、Ｓ１３２２で受信した書誌情報の削除要求に含まれるジョブＩＤに基づき、クラウドサーバー１０４の書誌管理アプリケーション４１３へ書誌情報の削除の要求を行う。

ステップＳ１３２４にて、プリントアプリケーション３２４は、再度プリントアプリケーション３２５からの通知を待機する状態へ遷移し、一連の処理を終了する。

本実施形態では、図５−１（ａ）で、プリントアイコン５０２を非表示にし、図５−２（ｅ）で、ローカルプリントアイコン５０１を非表示にした。しかし、ユーザーにアイコンを押下しても実行されないことが認識できる表示形式（例えばグレーアウト）でアイコンを表示しても構わない。

本実施形態によれば、複合機にインストールされたアプリケーションが所有する機能をライブラリとして提供し、他のアプリケーションがその機能を使用することで、ユーザーにリモート印刷機能を提供することができる。また、印刷ジョブを端末装置に留め置きするためのアプリケーション（ＰＣアプリケーション）を事前にＰＣにインストールする必要もなくなり、ユーザーの設定手番が短縮される。さらに、アプリケーションが別のアプリケーションのライブラリ機能を使用した場合でも、所望の設定を適用して実行できる。

（その他の実施形態）
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア（プログラム）を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ（又はＣＰＵやＭＰＵ等）がプログラムを読み出して実行する処理である。

Claims (11)

1. 第１のアプリケーションの動作に関する設定値を設定する設定手段と、
   前記設定された設定値を用いて、前記第１のアプリケーションを実行する実行手段と、
   前記第１のアプリケーションの機能をライブラリとして提供する際に使用するライブラリ用の設定値を保持する保持手段と、
   前記第１のアプリケーションの機能をライブラリとして提供する際、前記設定された設定値を前記保持されているライブラリ用の設定値に変更する変更手段を有することを特徴とする画像形成装置。
2. 前記第１のアプリケーションを実行するためのアイコンを含む第１の画面を表示する表示制御手段と、
   前記第１のアプリケーションの機能をライブラリとして提供する指示情報を受け取る受け取り手段と、
   前記表示制御手段は、前記指示情報を受け取った場合、前記第１のアプリケーションを実行するためのアイコンを含まない第２の画面を表示することを特徴とする請求項１に記載の画像形成装置。
3. 前記ライブラリ用の設定値は、第２のアプリケーションの設定値であり、
   前記第１のアプリケーションの機能をライブラリとして前記第２のアプリケーションに提供することを特徴とする請求項２に記載の画像形成装置。
4. 前記第２の画面は、前記第２のアプリケーションを実行するためのアイコンを含むことを特徴とする請求項３に記載の画像形成装置。
5. 前記第１のアプリケーションは、前記画像形成装置に留め置かれた印刷データをプリントするローカルプリント機能を有するアプリケーションであり、
   前記第２のアプリケーションは、前記画像形成装置とは異なる装置に留め置かれた印刷データをプリントするリモートプリント機能を有するアプリケーションであることを特徴とする請求項３又は請求項４に記載の画像形成装置。
6. 画像形成装置の制御方法であって、
   第１のアプリケーションの動作に関する設定値を設定する設定工程と、
   前記設定された設定値を用いて、前記第１のアプリケーションを実行する実行工程と、
   前記第１のアプリケーションの機能をライブラリとして提供する際、前記設定された設定値をライブラリ用の設定値に変更する変更工程を有することを特徴とする画像形成装置の制御方法。
7. 前記第１のアプリケーションを実行するためのアイコンを含む第１の画面を表示する第１の表示制御工程と、
   前記第１のアプリケーションの機能をライブラリとして提供する指示情報を受け取る受け取り工程と、
   前記指示情報を受け取った場合、前記第１のアプリケーションを実行するためのアイコンを含まない第２の画面を表示する第２の表示制御工程を有することを特徴とする請求項６に記載の画像形成装置の制御方法。
8. 前記ライブラリ用の設定値は、第２のアプリケーションの設定値であり、
   前記第１のアプリケーションの機能をライブラリとして前記第２のアプリケーションに提供することを特徴とする請求項７に記載の画像形成装置の制御方法。
9. 前記第２の画面は、前記第２のアプリケーションを実行するためのアイコンを含むことを特徴とする請求項８に記載の画像形成装置の制御方法。
10. 前記第１のアプリケーションは、前記画像形成装置に留め置かれた印刷データをプリントするローカルプリント機能を有するアプリケーションであり、
    前記第２のアプリケーションは、前記画像形成装置とは異なる装置に留め置かれた印刷データをプリントするリモートプリント機能を有するアプリケーションであることを特徴とする請求項８又は請求項９に記載の画像形成装置の制御方法。
11. 請求項１乃至５の何れか１項に記載の画像形成装置としてコンピュータを機能させるための該コンピュータで読み取り可能なプログラム。

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