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JP2020044758A - 印刷装置、制御方法およびプログラム - Google Patents

印刷装置、制御方法およびプログラム Download PDF

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JP2020044758A
JP2020044758A JP2018175857A JP2018175857A JP2020044758A JP 2020044758 A JP2020044758 A JP 2020044758A JP 2018175857 A JP2018175857 A JP 2018175857A JP 2018175857 A JP2018175857 A JP 2018175857A JP 2020044758 A JP2020044758 A JP 2020044758A
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Abstract

【課題】取付対象に応じて最適な長さで取付が可能な被印刷媒体を提供すること。
【解決手段】印刷データ64を長尺状の被印刷媒体50に印刷するサーマルヘッド8と、サーマルヘッド8により被印刷媒体50に対し印刷させることにより、被印刷媒体50の長さ方向において被印刷媒体50を取り付ける取付対象90の周囲長xに応じた間隔x1をおいて離間する孔60aを設ける位置を示す孔マーク60が印刷されるように制御する制御回路12と、を備える印刷装置1。
【選択図】図28

Description

本明細書の開示は、印刷装置、制御方法およびプログラムに関する。
従来から、長手方向に巻かれてロール形状を有した被印刷媒体に文字、図形などを印刷してラベルを作成するラベルプリンタが知られている。このようなラベルプリンタの被印刷媒体には裏面に粘着材と剥離紙が設けられ、剥離紙を剥がすことにより作成したラベルを取付対象に取り付けることが可能となる。
特許文献1には、プリンタによって印刷される情報欄が形成され粘着テープにより固定するリストバンドが記載されている。特許文献2には、テープ印字装置によって印字される印字領域が設けられ粘着材層により固定するリストバンドが記載されている。
特開2015−30142号公報 特開2015−22312号公報
ところで、プリンタによって印刷された被印刷媒体を取り付ける取付対象は、用途に応じて様々な大きさのものが存在する。しかしながら、引用文献1および引用文献2の取付対象は、粘着テープ等によりサイズがリストバンド用に固定されているため手首以外の大きさの取付対象に取り付けて使用することができない。
以上のような実情を踏まえ、本発明の一側面に係る目的は、取付対象に応じて最適な長さで取付が可能な被印刷媒体を提供することである。
本発明の一態様に係る印刷装置は、印刷データを長尺状の被印刷媒体に印刷する印刷部と、前記印刷部により前記被印刷媒体に対し印刷させることにより、前記被印刷媒体の長さ方向において前記被印刷媒体を取り付ける取付対象の周囲長に応じた間隔をおいて離間する孔を設ける位置を示す孔マークが印刷されるように制御する制御部と、を備える。
上記の態様によれば、取付対象に応じて最適な長さで取付が可能な被印刷媒体を提供することができる。
蓋4を閉じた状態における印刷装置1の平面図である。 蓋4を開けた状態における印刷装置1の平面図である。 媒体アダプタ20の斜視図である。 被印刷媒体50の構成を説明するための図である。 感熱テープ42の構成を説明するための図である。 印刷装置1のハードウェア構造を示すブロック図である。 孔マーク60および切欠きマーク62,63を印刷した後の被印刷媒体50の正面図である。 孔マーク60および切欠きマーク62,63を切り抜いた後の被印刷媒体50の正面図である。 取付対象90に被印刷媒体50をネームタグとして巻き付けた状態を説明するための図である。 取付対象90であるバッグの取っ手に被印刷媒体50をネームタグとして巻き付けた状態を説明するための図である。 図7の被印刷媒体50の別のバリエーションの正面図である。 図7の被印刷媒体50の別のバリエーションの正面図である。 図7の被印刷媒体50の別のバリエーションの正面図である。 孔マーク60および切欠きマーク62,63を印刷した後の被印刷媒体50の正面図である。 孔マーク60および切欠きマーク62,63を切り抜いた後の被印刷媒体50の正面図である。 被印刷媒体50の孔60aと切欠き62a,63aとを係合した状態を説明するための図である。 取付対象90の一例である手首に被印刷媒体50をリストバンドとして巻き付けた状態を説明するための図である。 孔マーク60および切欠きマーク62,63を印刷した後の被印刷媒体50の正面図である。 孔マーク60および切欠きマーク62,63を切り抜いた後の被印刷媒体50の正面図である。 取付対象90の一例であるパイプに被印刷媒体50を表示タグとして巻き付けた状態を説明するための図である。 孔マーク60および切欠きマーク62,63を印刷した後の被印刷媒体50の正面図である。 孔マーク60および切欠きマーク62,63を切り抜いた後の被印刷媒体50の正面図である。 取付対象90の一例である洋服に被印刷媒体50を結束バンドとして巻き付けた状態を説明するための図である。 図21の被印刷媒体50の別のバリエーションの正面図である。 孔開け用パンチ80の一例を示す図である。 印刷処理の一例を示すフローチャートである。 印刷方式選択画面の一例を示す図である。 タグラベル印刷処理の一例を示すフローチャートである。 タグラベル種類設定画面の一例を示す図である。 手首太さ(周囲長)設定画面の一例を示す図である。 印刷前処理のフローチャートの一例を示す図である。 印刷後処理のフローチャートの一例を示す図である。
図1は、蓋4を閉じた状態における印刷装置1の平面図である。図2は、蓋4を開けた状態における印刷装置1の平面図である。以下、図1および図2を参照しながら、印刷装置1の構成について説明する。
印刷装置1は、被印刷媒体50が有する感熱テープ42に印刷を行うラベルプリンタである。以降では、感熱テープ42を使用する感熱方式のラベルプリンタを例にして説明するが、印刷方式は特に限定しない。印刷装置1は、インクリボンを使用する熱転写方式のラベルプリンタであってもよい。また、印刷装置1は、インクジェットプリンタ、レーザプリンタなどであってもよい。また、印刷装置1は、シングルパス(ワンパス)方式で印刷を行ってもよく、マルチパス(スキャン)方式で印刷を行ってもよい。
印刷装置1は、図1に示すように、装置筐体2と、入力部3と、開閉自在な蓋4と、窓5と、表示部6と、を備えている。また、図示しないが、装置筐体2には、電源コード接続端子、外部機器接続端子、記憶媒体挿入口などが設けられている。
入力部3は、装置筐体2の上面に設けられている。入力部3は、入力キー、十字キー、変換キー、決定キーなどの種々のキーを備える。蓋4は、装置筐体2上に配置されている。ユーザは、ボタン4aを押下してロック機構を解除することで、図2に示すように、蓋4を開けることができる。蓋4には、蓋4が閉じた状態でも印刷装置1に被印刷媒体50が収容されているか否かを目視で確認可能とするために、窓5が形成されている。また、蓋4は、表示部6を有している。
表示部6は、例えば、液晶ディスプレイ、有機EL(electro-luminescence)ディスプレイなどである。表示部6は、入力部3からの入力に対応する文字など、各種設定のための選択メニュー、各種処理に関するメッセージなど、を表示する。なお、表示部6はタッチパネル付きのディスプレイであってもよく、入力部3の一部として機能してもよい。
装置筐体2は、図2に示すように、蓋4の下方に、媒体アダプタ収容部2aと、プラテンローラ7と、サーマルヘッド8を備えている。媒体アダプタ収容部2aには、被印刷媒体50を収容した媒体アダプタ20が収容される。また、装置筐体2は、さらに、感熱テープ42が排出される排出口2bとサーマルヘッド8の間に、フルカッター9と、フォトセンサ10を備えている。フルカッター9と、フォトセンサ10は、排出口2b側から、この順番で配設されている。なお、媒体アダプタ20および被印刷媒体50については、後述する。
プラテンローラ7は、感熱テープ42を搬送する搬送ローラ(搬送部)である。プラテンローラ7は、搬送用モータ32(図6参照)の回転により回転する。搬送用モータ32は、例えば、ステッピングモータ、直流(DC)モータなどである。プラテンローラ7は、媒体アダプタ20から繰り出された感熱テープ42をサーマルヘッド8との間に狭持しながら回転することで、感熱テープ42を搬送方向に搬送する。
サーマルヘッド8は、被印刷媒体50である感熱テープ42に印刷を行う印刷部である。サーマルヘッド8は、感熱テープ42の搬送方向に直交する主走査方向に配列された複数の発熱素子8a(図6参照)を有し、発熱素子8aで感熱テープ42を加熱することにより一ラインずつ印刷を行う。
フルカッター9は、感熱テープ42にフルカットを行う切断装置であり、感熱テープ42を切断してテープ片を作成する。なお、フルカットとは、感熱テープ42を構成する層の全てを感熱テープ42の幅方向に沿って切断する動作のことである。
フォトセンサ10は、感熱テープ42の先端を検出するために、感熱テープ42の搬送路上に配置されたセンサである。フォトセンサ10は、例えば、発光素子と受光素子を備えている。発光素子は、例えば、発光ダイオードであり、受光素子は、例えば、フォトダイオードである。フォトセンサ10は、発光素子から出射した光の反射光を受光素子で検出し、後述する制御回路12(図6参照)へ信号を出力する。制御回路12は、例えば、受光素子で検出した反射光量の変化に基づいて、感熱テープ42の先端を検出する。なお、フォトセンサ10は発光素子から出射した光の反射光を検出するフォトリフレクタに限らない。フォトセンサ10は、発光素子と受光素子が対向して配置されたフォトインタラプタであってもよい。
図3は、媒体アダプタ20の斜視図である。図4は、被印刷媒体50の構成を説明するための図である。図5は、感熱テープ42の構成を説明するための図である。以下、図3から図5を参照しながら、媒体アダプタ20および被印刷媒体50の構成について説明する。
媒体アダプタ20は、被印刷媒体50を収容するための媒体アダプタであり、ユーザが被印刷媒体50を交換できるように、被印刷媒体50を収容する。つまり、媒体アダプタ20は、ユーザが媒体アダプタ20に対して被印刷媒体50を出し入れすることを前提に設計されている。
媒体アダプタ20は、図3に示すように、アダプタ本体21と、アダプタ本体21に対して開閉自在に取り付けられたアダプタ蓋22と、を備えている。被印刷媒体50は、アダプタ本体21とアダプタ蓋22とで区画された媒体アダプタ20の内部空間内に収容される。
また、媒体アダプタ20は、被印刷媒体50が有する感熱テープ42のテープ幅に合わせて設計されている。媒体アダプタ20が収容すべき感熱テープ42のテープ幅は、アダプタ本体21の領域21aに表示されている。この例では、媒体アダプタ20は、テープ幅6mmのテープ用の媒体アダプタである。
印刷装置1では、被印刷媒体50を収容した媒体アダプタ20が印刷装置1に収容されることで、被印刷媒体50が印刷装置1に収容される。なお、印刷装置1は、異なるテープ幅に対応した媒体アダプタを収容することができる。印刷装置1は、具体的には、例えば、図3に示す6mmのテープ用の媒体アダプタ20の他に、9mmのテープ用の媒体アダプタ、12mmのテープ用の媒体アダプタ、18mmのテープ用の媒体アダプタなどを収容することができる。
被印刷媒体50は、図4に示すように、紙管41と、感熱テープ42と、バラけ防止シート43と、アテンションシート44を備えている。
紙管41は、感熱テープ42が巻きつけられた円筒部材であり、中空部分41aを有している。感熱テープ42は、長手方向に巻かれて円筒形状を有した印刷用のテープ部材であり、中空部分42aを有するように巻かれている。バラけ防止シート43は、感熱テープ42の円環形状の側面の一方(側面42c)に貼り付けられた粘着シートである。アテンションシート44は、感熱テープ42の円環形状の側面の他方(側面42b)に貼り付けられた粘着シートである。
紙管41は、感熱テープ42の中空部分42aに設けられる。紙管41は、円筒部材であり、被印刷媒体50が媒体アダプタ20に収容された状態では、紙管41の中空部分41aに、アダプタ本体21の底面に形成された突出部が挿通される。紙管41は、感熱テープ42がプラテンローラ7により搬送されているときに、被印刷媒体50を傷めることなく、被印刷媒体50を媒体アダプタ20の内部でスムーズに回転させるのに有用である。
感熱テープ42は、例えば、図5に示すような3層構造を有している。即ち、基材L1と、発色層L2と、保護層L3とがこの順に積層されている。基材L1の材料は、例えば、半透明または透明のPET(ポリエチレンテレフタレート)である。基材L1の材料は、有色であってもよい。発色層L2は、熱エネルギーの加熱により発色する感熱発色層である。保護層L3の材料は、例えば、透明なPETである。
感熱テープ42の構成は、図5に示す構成に限らない。例えば、感熱テープ42は、保護層L3を有さず、発色層L2が露出したものであってもよい。なお、基材L1、発色層L2、保護層L3により構成される感熱テープ42の厚み寸法は、粘着層や剥離紙を有する構成の感熱テープ42の厚み寸法と略同寸法に形成されている。
感熱テープ42は、紙管41に巻きつけられた状態では、紙管41に応じた形状を有する。つまり、感熱テープ42は円筒形状を有し、両側面(側面42b、側面42c)は円環形状を有する。
バラけ防止シート43は、感熱テープ42の形状を維持するための粘着シートである。感熱テープ42は湿度変化により膨張することがある。しかしながら、バラけ防止シート43を感熱テープ42の側面42cに貼り付けることで、膨張に伴う感熱テープ42の形状変化、つまり、感熱テープ42がバラけしてしまうこと、を抑制することができる。また、バラけ防止シート43は、被印刷媒体50の落下などにより感熱テープ42に衝撃が加わった場合にも、形状変化を抑制することができる。
バラけ防止シート43は、開口部43aと、粘着面43bと、を有している。開口部43aは、紙管41の中空部分41aと同じ大きさであるか、または、紙管41の中空部分41aよりも大きい。バラけ防止シート43は、開口部43aが感熱テープ42の中空部分42aに対向するように側面42cに貼り付けられる。また、バラけ防止シート43は、感熱テープ42の側面42cを覆うような大きさを有することが望ましい。つまり、バラけ防止シート43は、側面42cよりも大きいことが望ましい。これにより、感熱テープ42全体を粘着面で保持することができるため、形状をより確実に維持することができる。
また、バラけ防止シート43の形状は、側面42cの形状に近似した形状であることが望ましい。つまり、側面42cが円環形状であれば、バラけ防止シート43も円環形状を有することが望ましい。これにより、感熱テープ42の形状維持に貢献しない領域を小さくすることができるため、バラけ防止シート43の大きさを小さくすることができる。また、粘着面の露出も少なくなるため、バラけ防止シート43への塵、埃などの付着も抑えることができる。
アテンションシート44は、被印刷媒体50の種類(より厳密には、感熱テープ42の種類)を示す粘着シートである。感熱テープ42には、テープ幅、および、被印刷面の色の違いにより、様々な種類が存在する。アテンションシート44には、種類を特定するための情報が含まれているため、アテンションシート44を感熱テープ42の側面42bに貼り付けることで、ユーザは被印刷媒体50の種類を容易に特定することが可能となる。
アテンションシート44は、開口部44aと、粘着面44bと、を有している。開口部44aは、感熱テープ42の中空部分42aよりも小さく、さらに、紙管41の中空部分41aよりも小さい。アテンションシート44は、開口部44aが感熱テープ42の中空部分42aに対向するように側面42bに貼り付けられる。また、アテンションシート44は、例えば、被印刷媒体50の販売時など、少なくとも被印刷媒体50の使用が開始される前においては、感熱テープ42の側面42bよりも小さいことが望ましい。より詳細には、アテンションシート44の面積は、感熱テープ42の側面42bの面積よりも小さいことが望ましい。これにより、感熱テープ42の側面42bのうちアテンションシート44に覆われる領域が小さくなるため、感熱テープ42の残量の確認が容易になる。
紙管41、バラけ防止シート43、アテンションシート44の材料は、紙に限らない。ただし、これらの部材が紙製であれば、感熱テープ42を使い切った使用済みの被印刷媒体50を可燃ゴミとして捨てることができる。このため、紙管41、バラけ防止シート43、アテンションシート44の材料は、紙であることが望ましい。
図6は、印刷装置1のハードウェア構造を示すブロック図である。印刷装置1は、上述した構成要素に加えて、図6に示すように、制御回路12、ROM(Read Only Memory)13、RAM(Random Access Memory)14、表示駆動回路15、ヘッド駆動回路16、サーミスタ17、搬送用モータ駆動回路31、搬送用モータ32、エンコーダ33、カッターモータ駆動回路34、カッターモータ35、テープ幅検出スイッチ36を備える。
制御回路12は、CPU(Central Processing Unit)などのプロセッサを含む制御部である。制御回路12は、ROM13に格納されているプログラムをRAM14に展開し実行することで、印刷装置1の各部(例えば、プラテンローラ7、サーマルヘッド8)を制御する。
ROM13には、後述する図26、図28、図31、図32に示す処理を行うためのプログラム、プログラムの実行に必要な各種データ(例えば、フォントなど)が格納されている。RAM14は、プログラムの実行に用いられるワークメモリである。なお、印刷装置1での処理に用いられるプログラムおよびデータを格納するコンピュータ読み取り可能な記録媒体には、ROM13、RAM14のような、物理的な(非一時的な)記録媒体が含まれる。
表示駆動回路15は、液晶表示ドライバ回路、有機EL表示ドライバ回路である。表示駆動回路15は、RAM14に格納されている表示データに基づいて表示部6を制御する。
ヘッド駆動回路16は、制御回路12の制御下において、印刷データと制御信号に基づいてサーマルヘッド8が有する発熱素子8aへの通電を制御する。サーマルヘッド8は、主走査方向に配列された複数の発熱素子8aを有する印刷部である。サーマルヘッド8は、発熱素子8aで感熱テープ42を加熱することにより感熱テープ42に一ラインずつ印刷を行う。つまり、印刷装置1において、制御回路12は、ヘッド駆動回路16を介して発熱素子8aへの通電を制御することで、サーマルヘッド8を制御する制御部である。
サーミスタ17は、サーマルヘッド8に埋め込まれている。サーミスタ17は、サーマルヘッド8の温度を測定する。
搬送用モータ駆動回路31は、制御回路12の制御下で、搬送用モータ32を駆動する。搬送用モータ32は、例えばステッピングモータであってもよく、直流(DC)モータであってもよい。搬送用モータ32は、プラテンローラ7を回転させる。なお、搬送用モータ32は、搬送用モータ駆動回路31の制御下で、感熱テープ42を繰り出す方向である順方向だけではなく、感熱テープ42を巻戻す方向である逆方向にも回転する。
プラテンローラ7は、搬送用モータ32の駆動力によって回転し、感熱テープ42の長手方向(副走査方向、搬送方向)に沿って、感熱テープ42を搬送する搬送ローラである。プラテンローラ7は、搬送用モータ32が順方向に回転しているときには、媒体アダプタ20から感熱テープ42を繰り出して、感熱テープ42を順方向へ搬送する。また、プラテンローラ7は、搬送用モータ32が逆方向に回転しているときには、媒体アダプタ20から繰り出されている感熱テープ42を巻戻して、感熱テープ42を逆方向へ搬送する。
つまり、印刷装置1において、制御回路12は、搬送用モータ駆動回路31を介して搬送用モータ32を制御することで、プラテンローラ7を制御する制御部である。
エンコーダ33は、搬送用モータ32またはプラテンローラ7の駆動量(回転量)に応じて信号を制御回路12へ出力する。エンコーダ33は、搬送用モータ32の回転軸に設けられていてもよく、プラテンローラ7の回転軸に設けられていてもよい。制御回路12は、エンコーダ33からの信号に基づいて感熱テープ42の搬送量を特定することができる。
なお、搬送用モータ32がステッピングモータである場合には、制御回路12は、搬送用モータ32を駆動する搬送用モータ駆動回路31へ入力した信号(入力パルス数)に基づいて搬送量を特定してもよい。従って、搬送用モータ32がステッピングモータである場合には、エンコーダ33は省略されてもよく、制御回路12は、搬送用モータ駆動回路31へ入力した信号(入力パルス数)に基づいて搬送量を特定してもよい。
カッターモータ駆動回路34は、制御回路12の制御下において、カッターモータ35を駆動する。フルカッター9は、カッターモータ35の動力によって動作し、感熱テープ42の全ての層を切断し、テープ片を作成する。
テープ幅検出スイッチ36は、媒体アダプタ20の形状に基づいて媒体アダプタ20に収容されている感熱テープ42の幅を検出するためのスイッチであり、媒体アダプタ収容部2aに設けられている。テープ幅検出スイッチ36は、媒体アダプタ収容部2aに複数設けられている。異なるテープ幅に対応する媒体アダプタ20は、複数のテープ幅検出スイッチ36をそれぞれ異なる組み合わせで押下するように構成されている。これにより、制御回路12が、押下されたテープ幅検出スイッチ36の組み合わせから、媒体アダプタ20の種類を特定し、媒体アダプタ20に収容されている感熱テープ42の幅(テープ幅)を検出する。
次に、被印刷媒体50をタグラベルのネームタグとして使用する場合について図7から図13を参照して説明する。図7は、孔マーク60および切欠きマーク62,63を印刷した後の被印刷媒体50の正面図である。図8は、孔マーク60および切欠きマーク62,63を切り抜いた後の被印刷媒体50の正面図である。図9は、取付対象90に被印刷媒体50をネームタグとして巻き付けた状態を説明するための図である。図10は、取付対象90であるバッグの取っ手に被印刷媒体50をネームタグとして巻き付けた状態を説明するための図である。図11から13は、図7の被印刷媒体50の別のバリエーションの正面図である。
以下、図7から図13を参照しながら、被印刷媒体50の使用状態について説明する。
以上のように構成された印刷装置1では、制御回路12は、サーマルヘッド8により被印刷媒体50に対し印刷させることにより、被印刷媒体50を取り付ける取付対象90の周囲長xに応じた所定の間隔をおいて離間する孔60aを設ける位置を示す孔マーク60と、孔60aと係合する切欠き62a,63aを設ける位置を示す切欠きマーク62,63と、が印刷されるように制御する。なお、制御回路12は、取付対象90の直径に基づき算出した周囲長を取付対象90の周囲長xとして採用してもよい。
この場合、図7に示すように、孔マーク60および切欠きマーク62,63とは、被印刷媒体50の長さ方向において取付対象90の周囲長xに応じた所定の間隔x1(x1≧x)をおいて離間する位置に印刷される。図7の斜線箇所は、孔マーク60および切欠きマーク62,63が印刷装置1により印刷された位置を示す。孔マーク60および切欠きマーク62,63は、斜線に限られるものではなく、縁のみの線、所定の色による塗りつぶしにより印刷されてもよい。
制御回路12は、サーマルヘッド8により被印刷媒体50に対し印刷させることにより、被印刷媒体50の幅方向の略中心に孔60aを設ける位置を示す孔マーク60を印刷する。そして、切欠き62a,63aを設ける位置として、被印刷媒体50の幅方向の両端部にそれぞれ切欠きマーク62,63が印刷される。また、被印刷媒体50の幅方向における被印刷媒体50の孔マーク60の幅W1は、被印刷媒体50の幅方向における切欠きマーク62,63間の間隔W2より大きくなるように孔マーク60を印刷する。
制御回路12は、サーマルヘッド8により被印刷媒体50に対し印刷させることにより、図7に示すように、孔60aを設ける位置として、被印刷媒体50の長さ方向の端部51a側に孔マーク60を印刷させ、切欠き62a,63aを設ける位置として、被印刷媒体50の長さ方向の中央側に切欠きマーク62,63を印刷させるように制御する。
この場合、被印刷媒体50の長さ方向の端部51aと、孔マーク60との間には、被印刷媒体50を取付対象90に巻き付けて取り付けた際に強度を保持するために、所定の隙間Gが設けられる。なお、印刷データ(任意の内容を示すテキスト情報)64は、被印刷媒体50の長さ方向の端部51aの逆側端部51b側に寄って印刷されるようにすることが好ましい。図7の例では、被印刷媒体50の長さ方向の端部51aの逆側端部51b側にテキスト情報として「abcdef」が印刷されている。
そして、印刷された孔マーク60および切欠きマーク62,63を目印にして、ユーザが孔開け用パンチやカッターナイフなどにより孔開け、または、切り取りなどを行うことにより、図8に示すように被印刷媒体50に孔60aおよび切欠き62a,63aを形成することができる。そして、被印刷媒体50を取付対象90に当接させた状態で、被印刷媒体50の長さ方向の端部51b側をすぼめて細くして孔60aに通すことにより、図9、図10に示すように、被印刷媒体50を取付対象90に巻き付けて固定することができる。
図7の例では、制御回路12は、サーマルヘッド8により被印刷媒体50に対し印刷させることにより、孔マーク60を設ける位置として、被印刷媒体50の長さ方向の端部51a側に印刷され、切欠きマーク62,63を設ける位置として、被印刷媒体50の長さ方向の中央側に印刷されるように制御しているがこれに限られるものではない。例えば、図11に示すように、制御回路12は、サーマルヘッド8により被印刷媒体50に対し印刷させることにより、切欠きマーク62,63として、被印刷媒体50の長さ方向の端部51a側に印刷させ、孔マーク60を設ける位置として、被印刷媒体50の長さ方向の中央側に印刷させるように制御してもよい。
この場合、印刷された孔マーク60および切欠きマーク62,63を目印にして、ユーザが孔開け用パンチやカッターナイフなどにより孔開けなどを行うことにより、図8に示すように被印刷媒体50に孔60aおよび切欠き62a,63aを形成することができる。そして、被印刷媒体50を取付対象90に当接させた状態で、被印刷媒体50の長さ方向の端部51a側をすぼめて細くして孔60aに通すことにより、図10に示すように、被印刷媒体50を取付対象90に巻き付けて固定することができる。従って、図7に示す孔マーク60と、切欠きマーク62,63のタグラベルよりも、図11に示す孔マーク60と、切欠きマーク62,63のタグラベルの方が容易に取付対象90に巻き付けて取り付けることができる。一方で、図7に示す孔マーク60と、切欠きマーク62,63が形成されたタグラベルは、図11に示す孔マーク60と、切欠きマーク62,63が形成されたタグラベルよりも、被印刷媒体40が孔60aから抜けにくいことから、強度が高いタグラベルを作成することができる。
また、図7の切欠きマーク62,63は楕円だがこれに限られるものではない。例えば、図12に示すように、切欠きマーク62,63の形状を被印刷媒体50の幅方向に沿って切り込みが入れられたスリット状に印刷させるように制御してもよい。この場合、孔マーク60とスリット状の切欠きマーク62,63とは、被印刷媒体50の長さ方向において取付対象90の周囲長xに応じた所定の間隔x1(x1≧x)をおいて離間する位置に印刷される。そして、印刷された孔マーク60およびスリット状の切欠きマーク62,63を目印にして、ユーザが孔開け用パンチやカッターナイフなどにより孔開け、または、切り取りなどを行うことにより、被印刷媒体50に孔60aおよびスリット状の切欠き62a,63aを形成することができる。そして、被印刷媒体50を取付対象90に当接させた状態で、被印刷媒体50の長さ方向の端部51b側をすぼめて細くして孔60aに通すことにより、孔60aとスリット状に形成された切欠き62a,63aとが係合し、被印刷媒体50を取付対象90に巻き付けて固定することができる。
また、図12に示すように、被印刷媒体50の幅方向略中央位置から被印刷媒体50の長さ方向に沿って孔マーク60からスリットマーク65が延設するように印刷されるようにしてもよい。ユーザがカッターナイフなどによりスリットマーク65を切り取ってスリットを形成することで、被印刷媒体50の長さ方向の端部51b側をすぼめて細くして孔60aに通しやすくすることができる。
また、図11の例では孔マーク60は、被印刷媒体50の幅方向に沿って伸びた楕円形に印刷されているがこれに限られるものではない。例えば、図13に示すように、制御回路12は、孔マーク60を被印刷媒体50の長さ方向に沿って伸びた楕円形になるよう印刷することもできる。
なお、この場合、被印刷媒体50の幅方向略中央位置から被印刷媒体50の長さ方向に沿って孔マーク60から延設するようにスリットマーク66a,66bが印刷されるようにしてもよい。ユーザがカッターナイフなどによりスリットマーク66a,66bを切り取ってスリットを形成することで、被印刷媒体50の長さ方向の端部51a側をすぼめて細くして孔60aに通しやすくすることができる。
次に、被印刷媒体50をタグラベルのリストバンドとして使用する場合について図14から図17を参照して説明する。図14は、孔マーク60および切欠きマーク62,63を印刷した後の被印刷媒体50の正面図である。図15は、孔マーク60および切欠きマーク62,63を切り抜いた後の被印刷媒体50の正面図である。図16は、被印刷媒体50の孔60aと切欠き62a,63aとを係合した状態を説明するための図である。図17は、取付対象90の一例である手首に被印刷媒体50をリストバンドとして巻き付けた状態を説明するための図である。
以下、図14から図17を参照しながら、被印刷媒体50をタグラベルのリストバンドとして使用する場合の使用状態について説明する。被印刷媒体50には、印刷データ64を印刷する印刷エリア(細い斜線の領域)70が設けられている。印刷エリア70は、被印刷媒体50の略全域にわたって形成されている。印刷エリア70は、孔マーク60や切欠きマーク62,63を跨がって配置されている。
図14に示すように文字やテキストが孔マーク60や切欠きマーク62,63を跨がった場合には、制御回路12は跨がった文字やテキストをずらして印刷するため、図15に示すように、文字やテキストが途切れて印刷されることはない。したがって、被印刷媒体50の全周に渡って文字やテキストを配置することができるためデザイン性に富んだリストバンドを形成することができる。
図14に示すように、孔マーク60と、切欠きマーク62,63とは、被印刷媒体50の長さ方向において取付対象90である手首の周囲長xに応じた所定の間隔x2(x2≧x)をおいて離間する位置に印刷される。図14の例では、制御回路12は、孔マーク60を被印刷媒体50の長さ方向の端部51a側に印刷させ、切欠きマーク62,63を被印刷媒体50の長さ方向の端部51b側に印刷させるよう制御している。但し、孔マーク60と、切欠きマーク62,63との位置はこの限りではなく、制御回路12は、孔マーク60を被印刷媒体50の長さ方向の端部51b側に印刷させ、切欠きマーク62,63を被印刷媒体50の長さ方向の端部51a側に印刷するよう制御してもよい。
図14に示すように、被印刷媒体50の長さ方向における孔マーク60の寸法a1は、被印刷媒体50の長さ方向における切欠きマーク62,63の寸法a2と同寸法に印刷される。また、被印刷媒体50の長さ方向における印刷エリア70(細い斜線の領域)の端部71aから孔マーク60の間の寸法b1は、被印刷媒体50の長さ方向における切欠きマーク62,63から被印刷媒体50の長さ方向における印刷エリア70の端部71bの間の寸法b2と同寸法に印刷される。被印刷媒体50の長さ方向における印刷エリア70(細い斜線の領域)の端部71aから孔マーク60の間に跨がった文字やテキストは、被印刷媒体50の長さ方向における切欠きマーク62,63から被印刷媒体50の長さ方向における印刷エリア70の端部71bの間にずらして印刷される。したがって、文字やテキストが途切れて印刷されることはない。
そして、印刷された孔マーク60および切欠きマーク62,63を目印にして、ユーザが孔開け用パンチやカッターナイフなどにより孔開け、または、切り取りなどを行うことにより、図15に示すように被印刷媒体50に孔60aおよび切欠き62a,63aを形成することができる。そして、被印刷媒体50を取付対象90に当接させた状態で、被印刷媒体50の長さ方向の端部51b側をすぼめて細くして孔マーク60に対応する孔60aに通すことにより、形成された孔60aと切欠き62a,63aとをそれぞれ係合させることができる。これにより、図16,図17に示すように、被印刷媒体50のタグラベルを取付対象90である手首に巻き付けて取り付けることができる略円筒型のリストバンドとして使用することができる。
次に、被印刷媒体50をタグラベルの表示タグとして使用する場合について図18から図20を参照して説明する。図18は、孔マーク60および切欠きマーク62,63を印刷した後の被印刷媒体50の正面図である。図19は、孔マーク60および切欠きマーク62,63を切り抜いた後の被印刷媒体50の正面図である。図20は、取付対象90の一例であるパイプに被印刷媒体50を表示タグとして巻き付けた状態を説明するための図である。
以下、図18から図20を参照しながら、被印刷媒体50をタグラベルの表示タグとして使用する場合の使用状態について説明する。被印刷媒体50には、印刷データ64を印刷する印刷エリア(細い斜線の領域)70が設けられている。印刷エリア70は、取付対象90であるパイプなどの周囲長xに応じた所定の間隔x3(x3≧x)を除く被印刷媒体50の略全域にわたって形成されている。印刷エリア70は、孔マーク60や切欠きマーク62,63を跨がって配置されている。但し、取付対象90の周囲長xに応じた所定の間隔x3に対応する被印刷媒体50の長さ方向に沿って形成された空白エリア71には、印刷エリア70は形成されない。したがって、図18に示すように文字やテキストが孔マーク60や切欠きマーク62,63、空白エリア71に跨がった場合には、制御回路12は、跨がった文字やテキストをずらして印刷するため、図20に示すように、文字やテキストが途切れて印刷されることはない。したがって、文字やテキストを自由に配置することができるためデザイン性に富んだ表示タグを形成することができる。
図18に示すように、孔マーク60と、切欠きマーク62,63とは、被印刷媒体50の長さ方向の略中央において取付対象90であるパイプなどの周囲長xに応じた所定の間隔x3をおいて離間する位置に印刷される。図18の例では、制御回路12は、孔マーク60を被印刷媒体50の長さ方向の端部51a側に印刷させ、切欠きマーク62,63を被印刷媒体50の長さ方向の端部51b側に印刷するよう制御している。但し、孔マーク60と、切欠きマーク62,63との位置はこの限りではなく、制御回路12は、孔マーク60を被印刷媒体50の長さ方向の端部51b側に印刷させ、切欠きマーク62,63を被印刷媒体50の長さ方向の端部51a側に印刷するよう制御してもよい。
そして、印刷された孔マーク60および切欠きマーク62,63を目印にして、ユーザが孔開け用パンチやカッターナイフなどにより孔開け、または、切り取りなどを行うことにより、図19に示すように被印刷媒体50に孔60aおよび切欠き62a,63aを形成することができる。そして、被印刷媒体50を取付対象90に当接させた状態で、被印刷媒体50の長さ方向の端部51b側をすぼめて細くして孔マーク60に対応する孔60aに通すことにより、形成された孔60aと切欠き62a,63aとをそれぞれ係合させることができる。これにより、図20に示すように、被印刷媒体50のタグラベルを取付対象90であるパイプなどに巻き付けて取り付けることができる表示タグとして使用することができる。
次に、被印刷媒体50をタグラベルの結束バンドとして使用する場合について図21から図24を参照して説明する。図21は、孔マーク60および切欠きマーク62,63を印刷した後の被印刷媒体50の正面図である。図22は、孔マーク60および切欠きマーク62,63を切り抜いた後の被印刷媒体50の正面図である。図23は、取付対象90の一例である洋服に被印刷媒体50を結束バンドとして巻き付けた状態を説明するための図である。図24は、図21の被印刷媒体50の別のバリエーションの正面図である。
以下、図21から図24を参照しながら、被印刷媒体50をタグラベルの結束バンドとして使用する場合の使用状態について説明する。
図21に示すように、制御回路12は、孔マーク60と、切欠きマーク62,63とを、被印刷媒体50の長さ方向において取付対象90である洋服の周囲長xに応じた所定の間隔x4(x4≧x)をおいて離間する位置に印刷するよう制御する。図21に示すように、切欠きマーク62,63の形状は、被印刷媒体50の長さ方向の端部51aの逆側端部51b側に向かって凸状の矢印形状となるように印刷される。
そして、印刷された孔マーク60および切欠きマーク62,63を目印にして、ユーザが孔開け用パンチやカッターナイフなどにより孔開け、または、切り取りなどを行うことにより、図22に示すように被印刷媒体50に孔60aおよび切欠き62a,63aを形成することができる。この場合、図22に示すように、切欠き62a,63aの形状は、被印刷媒体50の長さ方向の逆側端部51b側に向かって凸状の矢印形状となるように形成される。したがって、ユーザは、被印刷媒体50の長さ方向の端部51b側をほとんどすぼめなくても孔60aに通すことができる。
そして、結束バンドの使用時には、ユーザは、被印刷媒体50を取付対象90である洋服に当接させた状態で、被印刷媒体50の長さ方向の端部51bを孔マーク60に対応する孔60aに通すことにより、形成された孔60aと切欠き62a,63aとをそれぞれ係合させることができる。これにより、図23に示すように、被印刷媒体50のタグラベルを取付対象90である洋服などに巻き付けて取り付けることができる結束バンドとして使用することができる。
図21の例では、孔マーク60を設ける位置として、被印刷媒体50の長さ方向の端部51a側に1つ印刷されるように制御しているがこれに限られるものではない。例えば、図24に示すように、制御回路12は、孔位置を印刷する位置として、被印刷媒体50の長さ方向において取付対象90の複数の周囲長xに応じた複数の所定の間隔xa,xb,xc(xa≧x,xb≧x,xc≧x)をおいて離間する位置に複数の孔マーク60−1、60−2、60−3を印刷されるように制御してもよい。これにより、取付対象90の周囲長が変化する場合であっても、あらためて被印刷媒体50を印刷しなくても、対応することができる。
図25は、孔開け用パンチ80の一例を示す図である。孔開け用パンチ80は、被印刷媒体50に印刷された孔マーク60と、切欠きマーク62,63に対しユーザが孔60aや切欠き62a,63aを形成するのに使用される。
孔開け用パンチ80は、上把持部81と、下把持部82とを有する。上把持部81と、下把持部82とは、長さ方向の後端(図示せず)で回動可能に固定されている。そして、上把持部81の先端には、楕円形の刃83が形成されている。刃83の穿孔形状は、例えば、図7の孔マーク60と略同じ寸法に形成されている。ユーザは、上把持部81と、下把持部82とを把持して孔マーク60を穿孔することで孔60aを形成することができる。また、図7の切欠きマーク62,63は、孔マーク60の略半分の大きさであることから、切欠きマーク62,63を切り抜く場合には、ユーザは、楕円形の刃83を半分引っかけた状態で上把持部81と、下把持部82とを把持して穿孔することで切欠きマーク62,63を切り抜いて切欠き62a,63aを形成することができる。
以上のように構成された印刷装置1では、被印刷媒体50の長さ方向において取付対象90の周囲長、言い換えると、取付対象90の種別に応じた所定の間隔をおいて離間する孔60aの孔マーク60と、孔60aと係合する切欠き62a,63aの切欠きマーク62,63と、が印刷される。これにより、任意の内容を示す情報の印刷が可能であり、取付対象90に応じて最適な長さで取付が可能な被印刷媒体50を印刷することができる。この点について、図26、図28、図31、図32を参照しながら、具体的に説明する。
図26は、印刷装置1が行う処理のフローチャートの一例であり、プログラムの実行により行われる印刷装置1の制御方法を示している。図28は、印刷処理のうち、タグラベル印刷方式が選択された場合に実行されるタグラベル印刷処理のフローチャートの一例を示す図である。図31は、タグラベル印刷処理のうち、印刷前処理のフローチャートの一例を示す図である。図32は、タグラベル印刷処理のうち、印刷後処理のフローチャートの一例を示す図である。
以下、上述の物理的・機能的構成を備える印刷装置1が実行する印刷処理について、図26に示すフローチャートを参照して説明する。
ユーザが、入力部3が備える電源キーを押下することによって印刷装置1の電源を投入すると、制御回路12は、ROM13に格納されているプログラムをRAM14に展開し実行することで、図26のフローチャートに示す印刷処理を開始する。
印刷処理を開始すると、制御回路12は、文字(テキスト)入力画面を表示部6に表示し(ステップS101)、印刷を所望する文字の入力をユーザに促す。
制御回路12は、入力バッファーをRAM14に設定し(ステップS102)、文字の入力を受け付けたか否かを判定する(ステップS103)。制御回路12は、入力部3が備える決定キーが押下されたか否かを判定することによって、文字の入力を受け付けたか否かを判定する。文字の入力を受け付けていないと制御回路12が判定すると(ステップS103のNO)、処理はステップS103へ戻り、文字の入力を待機する。
ユーザが、入力部3を操作することによって文字を入力した後、決定キーを押下すると、制御回路12は、これに応答して、文字の入力を受け付けたと判定する(ステップS103のYES)。制御回路12は、入力された文字を、ステップS102で設定した入力バッファーにASCII Codeなどの文字コードとして格納することによって、取得する(ステップS104)。
次に、制御回路12は、文字装飾・文字サイズ設定画面を表示部6に表示し(ステップS105)、文字装飾・文字サイズの設定をユーザに促す。
制御回路12は、文字装飾・文字サイズの設定に関するデータを格納するためのアトリビュートバッファーをRAM14に設定し(ステップS106)、文字装飾・文字サイズの設定を受け付けたか否かを判定する(ステップS107)。制御回路12は、決定キーが押下されたか否かを判定することによって、文字装飾・文字サイズの設定を受け付けたか否かを判定する。文字装飾・文字サイズの設定を受け付けていないと制御回路12が判定すると(ステップS107のNO)、処理はステップS107へ戻り、文字装飾・文字サイズの設定を待機する。
ユーザが、入力部3を操作することによって文字装飾・文字サイズを設定した後、決定キーを押下すると、制御回路12は、これに応答して、文字装飾・文字サイズの設定を受け付けたと判定する(ステップS107のYES)。制御回路12は、受け付けた設定を、当該設定を表すデータをステップS106で設定したアトリビュートバッファーに格納することによって、取得する(ステップS108)。なお、文字サイズの自動設定モードにしておけば、制御回路12が入力された文字の数、テープ幅サイズに応じて、バランスを調整した文字サイズに自動的に設定するので、ステップS105からステップS108における文字サイズの設定を省略することができる。
次に、制御回路12は、図27に示す印刷方式選択画面を表示部6に表示し(ステップS109)、印刷方式の選択をユーザに促す。以下、印刷装置1が、印刷方式として、被印刷媒体50をタグラベルとして印刷を行う「タグラベル印刷」方式と、被印刷媒体50を通常ラベルとして印刷を行う「通常ラベル印刷」方式と、のうちの何れかの選択を受け付ける場合を例に説明する。
図27に示す印刷方式選択画面を表示した後、制御回路12は、印刷方式の選択を受け付けたか否かを判定する(ステップS110)。制御回路12は、決定キーが押下されたか否かを判定することによって、印刷方式の選択を受け付けたか否かを判定する。印刷方式の選択を受け付けていないと制御回路12が判定すると(ステップS110のNO)、処理はステップS110へ戻り、印刷方式の選択を待機する。
ユーザが、入力部3を操作することによって印刷方式を選択した後、決定キーを押下すると、制御回路12は、これに応答して、印刷方式の選択を受け付けたと判定する(ステップS110のYES)。制御回路12は、選択された印刷方式が「タグラベル印刷」方式と「通常ラベル印刷」方式とのうちの何れであるかを判定する(ステップS111)。
「通常ラベル印刷」方式が選択されたと判定すると(ステップS111;通常ラベル印刷)、制御回路12は、通常ラベル印刷処理を実行する(ステップS112)。通常ラベルの印刷を行う通常ラベル印刷処理については、公知のラベルプリンタにより印刷される印刷処理と略同様であるため説明を簡略化して説明する。
通常ラベル印刷方式が選択されると、制御回路12は、ステップS104で取得した文字に、ステップS108で取得した文字装飾・文字サイズの設定を適用することによって、テキストデータを作成する。そして、制御回路12は、このテキストデータの文字間隔および余白を、適切な間隔となるように調整することによって、印刷データを作成する。
次に、制御回路12は、被印刷媒体50を所定距離分搬送し、フルカッター9によってテープカットを行った後、作成した印刷データに従って印刷を実行する。この後、さらにフルカッター9によってテープカットを行うことで通常ラベルを作成し、通常ラベル印刷処理を終了する。ステップS112の通常ラベル印刷処理を実行した後、制御回路12は、印刷処理を終了する。
一方、「タグラベル印刷」方式が選択されたと判定すると(ステップS111;タグラベル印刷)、制御回路12は、タグラベル印刷処理を実行する(ステップS113)。以下、ステップS113のタグラベル印刷処理について、図28のフローチャートを参照して説明する。
タグラベル印刷処理を開始すると、制御回路12は、図29に示すタグラベル種類設定画面を表示部6に表示し(ステップS201)、タグラベル種類の設定をユーザに促す。図29の例においては、タグラベルの種類として、「ネームタグ」、「リストバンド」、「表示タグ」、「結束バンド」の4種類のタグラベルの種別が表示されている。
図29に示すタグラベル種類設定画面を表示部6に表示した後、制御回路12は、タグラベル種類の設定を受け付けたか否かを判定する(ステップS202)。制御回路12は、決定キーが押下されたか否かを判定することによって、タグラベル種類の設定を受け付けたか否かを判定する。タグラベル種類の設定を受け付けていないと制御回路12が判定すると(ステップS202のNO)、処理はステップS202へ戻り、タグラベル種類の設定を待機する。
ユーザが、入力部3を操作することによってタグラベル種類を設定した後、決定キーを押下すると、制御回路12は、これに応答して、タグラベル種類の設定を受け付けたと判定する(ステップS202のYES)。制御回路12は、設定されたタグラベルの種類が「ネームタグ」、「リストバンド」、「表示タグ」、「結束バンド」のうち何れであるかを判定する(ステップS203)。
「ネームタグ」が設定されたと判定すると(ステップS203;ネームタグ)、制御回路12は、取付対象90の周囲長設定画面を表示部6に表示し(ステップS204)、取付対象90の周囲長x(図7参照)の設定をユーザに促す。
制御回路12は、取付対象90の周囲長xの設定を受け付けたか否かを判定する。制御回路12は、決定キーが押下されたか否かを判定することによって、取付対象90の周囲長xの設定を受け付けたか否かを判定する。ユーザが、入力部3を操作することによって取付対象90の周囲長xの設定した後、決定キーを押下すると、制御回路12は、これに応答して、取付対象90の周囲長xの設定を受け付ける(ステップS205)。
制御回路12は、ステップS205で受け付けた取付対象90の周囲長xに基づいて、ネームタグ用の印刷データを作成する(ステップS206)。具体的には、制御回路12は、図26のステップS104で取得した文字に、ステップS108で取得した文字装飾・文字サイズの設定を適用することによって、テキストデータを作成する。制御回路12は、このテキストデータの文字間隔および余白と、ステップS205で受け付けた取付対象90の周囲長x分の余白を、このテキストデータが表すテキストを印刷した際に適切な間隔x1(図7参照)となるように調整することによって、ネームタグ用の印刷データを作成する。
ステップS206の後、制御回路12は、ステップS206で作成したネームタグの印刷データと共に、孔マーク60と切欠きマーク62,63を示す印刷データをRAM14に設定された印刷バッファーに展開する(ステップS216)。具体的には、制御回路12は、ステップS206で作成した印刷データと、ステップS205で受け付けた取付対象90の周囲長xに応じた所定の間隔x1をおいて離間する孔マーク60と切欠きマーク62,63の印刷データと、を印刷バッファーに展開する。この処理が終了すると、処理はステップS217に進む。
「リストバンド」が設定されたと判定すると(ステップS203;リストバンド)、制御回路12は、図30に示す手首太さ(周囲長)設定画面を表示部6に表示し(ステップS207)、手首の太さ(周囲長)x(図14参照)の設定をユーザに促す。
制御回路12は、手首の太さ(周囲長)xの設定を受け付けたか否かを判定する。制御回路12は、決定キーが押下されたか否かを判定することによって、手首の太さ(周囲長)xの設定を受け付けたか否かを判定する。ユーザが、入力部3を操作することによって手首の太さ(周囲長)xの設定した後、決定キーを押下すると、制御回路12は、これに応答して、手首の太さ(周囲長)xの設定を受け付ける(ステップS208)。なお、図30に示す手首太さ(周囲長)設定画面では、リストバンドの画像をユーザがフリック操作などにより操作することにより、文字の位置を自由に変更することができる。
制御回路12は、ステップS208で受け付けた手首の太さ(周囲長)xに基づいて、リストバンド用の印刷データを作成する(ステップS209)。具体的には、制御回路12は、図26のステップS104で取得した文字に、ステップS108で取得した文字装飾・文字サイズの設定を適用することによって、テキストデータを作成する。制御回路12は、このテキストデータの文字間隔および余白と、ステップS208で受け付けた手首の太さ(周囲長)x分の余白を、このテキストデータが表すテキストを印刷した際に適切な間隔となるように調整することによって、リストバンド用の印刷データを作成する。
ステップS209の後、制御回路12は、ステップS209で作成したリストバンドの印刷データと共に、孔マーク60と切欠きマーク62,63を示す印刷データをRAM14に設定された印刷バッファーに展開する(ステップS216)。具体的には、制御回路12は、ステップS209で作成した印刷データと、ステップS208で受け付けた手首の太さ(周囲長)xに応じた所定の間隔x2をおいて離間する孔マーク60と切欠きマーク62,63の印刷データと、を印刷バッファーに展開する。この処理が終了すると、処理はステップS217に進む。
「表示タグ」が設定されたと判定すると(ステップS203;表示タグ)、制御回路12は、取付対象90の周囲長設定画面を表示部6に表示し(ステップS210)、取付対象90の周囲長x(図18参照)の設定をユーザに促す。
制御回路12は、取付対象90の周囲長xの設定を受け付けたか否かを判定する。制御回路12は、決定キーが押下されたか否かを判定することによって、取付対象90の周囲長xの設定を受け付けたか否かを判定する。ユーザが、入力部3を操作することによって取付対象90の周囲長xの設定した後、決定キーを押下すると、制御回路12は、これに応答して、取付対象90の周囲長xの設定を受け付ける(ステップS211)。
制御回路12は、ステップS211で受け付けた取付対象90の周囲長xに基づいて、表示タグ用の印刷データを作成する(ステップS212)。具体的には、制御回路12は、図26のステップS104で取得した文字に、ステップS108で取得した文字装飾・文字サイズの設定を適用することによって、テキストデータを作成する。制御回路12は、このテキストデータの文字間隔および余白を、このテキストデータが表すテキストを印刷した際に適切な間隔となるように調整するとともに、ステップS211で受け付けた取付対象90の周囲長xに応じた所定の間隔x3分の余白を空けることによって、表示タグ用の印刷データを作成する。
ステップS212の後、制御回路12は、ステップS212で作成した表示タグの印刷データと共に、孔マーク60と切欠きマーク62,63を示す印刷データをRAM14に設定された印刷バッファーに展開する(ステップS216)。具体的には、制御回路12は、ステップS212で作成した印刷データと、ステップS211で受け付けた取付対象90の周囲長xに応じた所定の間隔x3をおいて離間する孔マーク60と切欠きマーク62,63の印刷データと、を印刷バッファーに展開する。この処理が終了すると、処理はステップS217に進む。
「結束バンド」が設定されたと判定すると(ステップS203;結束バンド)、制御回路12は、取付対象90の周囲長設定画面を表示部6に表示し(ステップS213)、取付対象90の周囲長x(図23参照)の設定をユーザに促す。
制御回路12は、取付対象90の周囲長xの設定を受け付けたか否かを判定する。制御回路12は、決定キーが押下されたか否かを判定することによって、取付対象90の周囲長xの設定を受け付けたか否かを判定する。ユーザが、入力部3を操作することによって取付対象90の周囲長xの設定した後、決定キーを押下すると、制御回路12は、これに応答して、取付対象90の周囲長xの設定を受け付ける(ステップS214)。
制御回路12は、ステップS214で受け付けた取付対象90の周囲長xに基づいて、結束バンド用の印刷データを作成する(ステップS215)。具体的には、制御回路12は、図26のステップS104で取得した文字に、ステップS108で取得した文字装飾・文字サイズの設定を適用することによって、テキストデータを作成する。制御回路12は、このテキストデータの文字間隔および余白と、ステップS214で受け付けた取付対象90の周囲長x分の余白を、このテキストデータが表すテキストを印刷した際に適切な間隔x4(図21参照)となるように調整することによって、結束バンド用の印刷データを作成する。
ステップS215の後、制御回路12は、ステップS215で作成した結束バンドの印刷データと共に、孔マーク60と切欠きマーク62,63を示す印刷データをRAM14に設定された印刷バッファーに展開する(ステップS216)。具体的には、制御回路12は、ステップS215で作成した印刷データと、ステップS214で受け付けた取付対象90の周囲長xに応じた所定の間隔x4をおいて離間する孔マーク60と切欠きマーク62,63の印刷データと、を印刷バッファーに展開する。この処理が終了すると、処理はステップS217に進む。
ステップS217において、制御回路12は、印刷前処理を行う。図31は、印刷前処理のフローチャートの一例を示す図である。制御回路12は、被印刷媒体50を、サーマルヘッド8とフルカッター9との間の距離Lc分だけ搬送する(ステップS301)。そして、制御回路12は、フルカッター9によって被印刷媒体50のテープカットを行う(ステップS302)。
これにより、サーマルヘッド8とフルカッター9との間にある被印刷媒体50が、印刷装置1の外部へ排出される。サーマルヘッド8とフルカッター9との間には、前回の印刷処理において印刷対象の画像が印刷された被印刷媒体50が残っている可能性がある。制御回路12は、ステップS301およびS302の処理を行うことによって、印刷対象の画像が印刷済みの被印刷媒体50にテキストが印刷されてしまう不具合を防止する。この処理が終了すると、印刷前処理は終了となり、処理は図28のステップS218へ進む。
ステップS218において、制御回路12は、印刷バッファーに展開された印刷データに従って、印刷を実行する。制御回路12は、印刷後処理を行う。図32は、印刷後処理のフローチャートの一例を示す図である。制御回路12は、フルカッター9によって被印刷媒体50のテープカットを行う(ステップS401)。これにより、制御回路12は、タグラベルを作成し、印刷処理を終了する。
上述の実施形態においては、制御回路12は、サーマルヘッド8により被印刷媒体50に対し印刷させることにより、被印刷媒体50の長さ方向において取付対象90の周囲長xに応じた所定の間隔x1をおいて離間する孔60aと、孔60aと係合する切欠き62a,63aと、を設ける孔マーク60および切欠きマーク62,63が印刷されるように制御する。これにより、ユーザが孔マーク60および切欠きマーク62,63を孔開け用パンチ80やカッターナイフなどにより、切り抜くことで孔60aと、この孔60aと係合する切欠き62a,63aと、を形成することができる。
そして、孔60aと切欠き62a,63aと、が形成された被印刷媒体50を取付対象90に当接させた状態で、被印刷媒体50の長さ方向の端部を孔60aに通すことにより、任意の内容の情報が印刷された被印刷媒体50を取付対象90に巻き付けて固定することができる。したがって、取付対象90に応じて最適な長さで取付が可能な被印刷媒体50を印刷することができる。
また、被印刷媒体50に形成される孔60aと切欠き62a,63aと、は互いに係合しているため、粘着剤により取り付けられている従来の被印刷媒体50と異なり、粘着材により貼り付けられていないため、一度取り付けた後であっても自由に着脱することができる。したがって、取付対象90が変わった場合であっても、最適な長さで取付ができる。
上述した実施形態は、発明の理解を容易にするために具体例を示したものであり、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではない。印刷装置、および、被印刷媒体は、特許請求の範囲の記載を逸脱しない範囲において、さまざまな変形、変更が可能である。
上述の実施形態においては、制御回路12は、取付対象の周囲長の設定を受け付け、受け付けた周囲長に応じた間隔をおいて孔マークが印刷されるようサーマルヘッド8を制御しているがこれに限られない。例えば、制御回路12は、取付対象の設定を受け付け、設定された取付対象の種別に応じて自動的に、取付対象に対応する位置に孔マークが印刷されるようにサーマルヘッド8を制御してもよい。これにより、取付対象を設定するだけで孔マークが印刷されるため、ユーザの労力を省くことができる。
上述の実施形態においては、制御回路12は、タグラベルの種類の設定を受け付け、受け付けたタグラベルの種類毎に取付対象の周囲長の設定を受け付けている。そして、受け付けたタグラベルの種類の周囲長に応じた間隔をおいて孔マークが印刷されるようサーマルヘッド8を制御しているがこれに限られない。例えば、制御回路12は、タグラベルの種類の設定を受け付けずに、取付対象の周囲長の設定のみを受け付け、設定された取付対象の周囲長に対応する位置に孔マークが印刷されるようにサーマルヘッド8を制御してもよい。これにより、周囲長を設定するだけで孔マークが印刷されるため、ユーザの労力を省くことができる。
以下、本願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[付記1]
印刷データを長尺状の被印刷媒体に印刷する印刷部と、
前記印刷部により前記被印刷媒体に対し印刷させることにより、前記被印刷媒体の長さ方向において前記被印刷媒体を取り付ける取付対象の周囲長に応じた間隔をおいて離間する孔を設ける位置を示す孔マークが印刷されるように制御する制御部と、
を備えることを特徴とする印刷装置。
[付記2]
前記制御部はさらに、
前記孔と係合する切欠きを設ける位置を示す切欠きマークが印刷されるように制御することを特徴とする付記1に記載の印刷装置。
[付記3]
前記制御部は、前記印刷部により前記被印刷媒体に対し印刷させることにより、前記孔マークとして、前記被印刷媒体の幅方向の略中心に印刷され、前記切欠きマークとして、前記被印刷媒体の幅方向の両端部にそれぞれ印刷され、前記被印刷媒体の幅方向における前記被印刷媒体の前記孔マークの幅は、前記被印刷媒体の幅方向における前記切欠きマーク間の間隔より大きくなるように前記孔マークが印刷されるように制御する
ことを特徴とする付記2に記載の印刷装置。
[付記4]
前記制御部は、前記印刷部により前記被印刷媒体に対し印刷させることにより、前記孔マークを設ける位置として、前記被印刷媒体の長さ方向の端部側に印刷され、前記切欠きマークを設ける位置として、前記被印刷媒体の長さ方向の中央側に印刷されるように制御する
ことを特徴とする付記2または3に記載の印刷装置。
[付記5]
前記制御部は、前記印刷部により前記被印刷媒体に対し印刷させることにより、前記切欠きマークを設ける位置として、前記被印刷媒体の長さ方向の端部側に印刷され、前記孔マークを設ける位置として、前記被印刷媒体の長さ方向の中央側に印刷されるように制御する
ことを特徴とする付記2または3に記載の印刷装置。
[付記6]
前記制御部は、前記印刷部により前記被印刷媒体に対し印刷させることにより、前記切欠きマークとして、スリットが印刷されるように制御する
ことを特徴とする付記2から5のうち何れかに記載の印刷装置。
[付記7]
前記制御部は、前記取付対象の設定を受け付け、設定された前記取付対象に対応する位置に前記孔マークが印刷されるように前記印刷部を制御すること特徴とする付記1から6のうち何れかに記載の印刷装置。
[付記8]
前記制御部は、前記取付対象の周囲長の設定を受け付け、設定された前記取付対象の周囲長に対応する位置に前記孔マークが印刷されるように前記印刷部を制御すること特徴とする付記1から7のうち何れかに記載の印刷装置。
[付記9]
印刷データを長尺状の被印刷媒体に印刷する印刷部を備えた印刷装置の制御方法であって、
前記印刷部により前記被印刷媒体に対し印刷させることにより、前記被印刷媒体の長さ方向において前記被印刷媒体を取り付ける取付対象の周囲長に応じた間隔をおいて離間する孔を設ける位置を示す孔マークが印刷されるように制御する
ことを特徴とする制御方法。
[付記10]
印刷データを長尺状の被印刷媒体に印刷する印刷部を備えた印刷装置のコンピュータに、
前記印刷部により前記被印刷媒体に対し印刷させることにより、前記被印刷媒体の長さ方向において前記被印刷媒体を取り付ける取付対象の周囲長に応じた間隔をおいて離間する孔を設ける位置を示す孔マークが印刷されるように制御する
処理を実行させることを特徴とするプログラム。
1・・・印刷装置、2・・・装置筐体、2a・・・媒体アダプタ収容部、3・・・入力部、4・・・蓋、4a・・・ボタン、5・・・窓、6・・・表示部、7・・・プラテンローラ、8・・・サーマルヘッド、20・・・媒体アダプタ、21・・・アダプタ本体、22・・・アダプタ蓋、41・・・紙管、42・・・感熱テープ、42a・・・中空部分、42b、42c・・・側面、43・・・バラけ防止シート、43a、44a・・・開口部、43b、44b・・・粘着面、44・・・アテンションシート、50・・・被印刷媒体、51a、51b・・・端部、60・・・孔マーク、60a・・・孔、62、63・・・切欠きマーク、62、63・・・切欠き、64・・・印刷データ、65・・・スリットマーク、66a,66b・・・スリットマーク、70・・・印刷エリア、71・・・空白エリア、71a、71b・・・端部、80・・・孔開け用パンチ、81・・・上把持部、82・・・下把持部、83・・・刃、90・・・取付対象、L1・・・基材、L2・・・発色層、L3・・・保護層

Claims (10)

  1. 印刷データを長尺状の被印刷媒体に印刷する印刷部と、
    前記印刷部により前記被印刷媒体に対し印刷させることにより、前記被印刷媒体の長さ方向において前記被印刷媒体を取り付ける取付対象の周囲長に応じた間隔をおいて離間する孔を設ける位置を示す孔マークが印刷されるように制御する制御部と、
    を備えることを特徴とする印刷装置。
  2. 前記制御部はさらに、
    前記孔と係合する切欠きを設ける位置を示す切欠きマークが印刷されるように制御することを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  3. 前記制御部は、前記印刷部により前記被印刷媒体に対し印刷させることにより、前記孔マークとして、前記被印刷媒体の幅方向の略中心に印刷され、前記切欠きマークとして、前記被印刷媒体の幅方向の両端部にそれぞれ印刷され、前記被印刷媒体の幅方向における前記被印刷媒体の前記孔マークの幅は、前記被印刷媒体の幅方向における前記切欠きマーク間の間隔より大きくなるように前記孔マークが印刷されるように制御する
    ことを特徴とする請求項2に記載の印刷装置。
  4. 前記制御部は、前記印刷部により前記被印刷媒体に対し印刷させることにより、前記孔マークを設ける位置として、前記被印刷媒体の長さ方向の端部側に印刷され、前記切欠きマークを設ける位置として、前記被印刷媒体の長さ方向の中央側に印刷されるように制御する
    ことを特徴とする請求項2または3に記載の印刷装置。
  5. 前記制御部は、前記印刷部により前記被印刷媒体に対し印刷させることにより、前記切欠きマークを設ける位置として、前記被印刷媒体の長さ方向の端部側に印刷され、前記孔マークを設ける位置として、前記被印刷媒体の長さ方向の中央側に印刷されるように制御する
    ことを特徴とする請求項2または3に記載の印刷装置。
  6. 前記制御部は、前記印刷部により前記被印刷媒体に対し印刷させることにより、前記切欠きマークとして、スリットが印刷されるように制御する
    ことを特徴とする請求項2から5のうち何れかに記載の印刷装置。
  7. 前記制御部は、前記取付対象の設定を受け付け、設定された前記取付対象に対応する位置に前記孔マークが印刷されるように前記印刷部を制御すること特徴とする請求項1から6のうち何れかに記載の印刷装置。
  8. 前記制御部は、前記取付対象の周囲長の設定を受け付け、設定された前記取付対象の周囲長に対応する位置に前記孔マークが印刷されるように前記印刷部を制御すること特徴とする請求項1から7のうち何れかに記載の印刷装置。
  9. 印刷データを長尺状の被印刷媒体に印刷する印刷部を備えた印刷装置の制御方法であって、
    前記印刷部により前記被印刷媒体に対し印刷させることにより、前記被印刷媒体の長さ方向において前記被印刷媒体を取り付ける取付対象の周囲長に応じた間隔をおいて離間する孔を設ける位置を示す孔マークが印刷されるように制御する
    ことを特徴とする制御方法。
  10. 印刷データを長尺状の被印刷媒体に印刷する印刷部を備えた印刷装置のコンピュータに、
    前記印刷部により前記被印刷媒体に対し印刷させることにより、前記被印刷媒体の長さ方向において前記被印刷媒体を取り付ける取付対象の周囲長に応じた間隔をおいて離間する孔を設ける位置を示す孔マークが印刷されるように制御する
    処理を実行させることを特徴とするプログラム。
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