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JP2017135594A - 圧電部品 - Google Patents

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JP2017135594A JP2016014544A JP2016014544A JP2017135594A JP 2017135594 A JP2017135594 A JP 2017135594A JP 2016014544 A JP2016014544 A JP 2016014544A JP 2016014544 A JP2016014544 A JP 2016014544A JP 2017135594 A JP2017135594 A JP 2017135594A
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piezoelectric
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JP2016014544A
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龍章 照峰
Tatsuaki Teruo
龍章 照峰
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Kyocera Corp
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Kyocera Corp
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Abstract

【課題】 発振周波数の精度を低下させる原因となる主振動の帯域内のリップルを抑制した、高精度なレゾネータを提供する。
【解決手段】 本発明は、第1端子電極11および第2端子電極12を有する支持基板1と、長手方向における一方の端部から他方の端部へ向けて延びる第1励振電極21と、長手方向における他方の端部から一方の端部へ向けて延びる第2励振電極22とを有する直方体状の圧電素子2と、第1端子電極11および第1励振電極21を電気的に接続する第1導電性接合材31と、第2端子電極12および第2励振電極22を電気的に接続する第2導電性接合材32とを備え、第1導電性接合材31および第2導電性接合材32は、圧電素子2の一方の端部および他方の端部の下面から端面を経て上面まで設けられており、圧電素子2の上面における第1導電性接合材31と第2導電性接合材32との間隔が、幅方向にわたって見たときに異なる部位を有している。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えばレゾネータとして好適に用いられる圧電部品に関するものである。
レゾネータとしての圧電部品は、一般的に支持基板と、圧電素子と、圧電素子を搭載する一対の支持部と、導電性接合材と、蓋体とから構成されている。圧電素子は、導電性接合材を介し、支持基板の一方主面に形成された支持部と電気的に接続される。レゾネータでは発振周波数の安定化のためにリップルの抑制が重要であり、このリップル抑制のために、例えば圧電素子の寸法及び圧電素子に形成される電極の寸法を調整することが知られている(例えば、特許文献1を参照)。
特開平7−226647号公報
しかしながら、リップルは、低周波数領域に存在する長さ振動、幅振動、拡がり振動等多種類の振動の高次振動が、発振特性に利用する主振動(厚み振動)の帯域内に発現する現象であるため、上記設計値の制御をおこなってもリップルが発生する場合があった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、発振周波数の精度を低下させる原因となる、主振動の帯域内のリップルを抑制した、高精度な圧電部品を提供することを目的とする。
本発明の圧電部品は、第1電極および第2電極を有する支持基板と、上面に設けられ、長手方向における一方の端部から他方の端部へ向けて延びる第1励振電極と、下面に設けられ、長手方向における前記他方の端部から前記一方の端部へ向けて延びる第2励振電極とを有するとともに、長手方向の両端部が前記支持基板に固定された直方体状の圧電素子と、前記第1電極および前記第1励振電極を電気的に接続する第1導電性接合材と、前記第2電極および前記第2励振電極を電気的に接続する第2導電性接合材とを備え、前記第1導電性接合材および前記第2導電性接合材は前記圧電素子の一方の端部および他方の端部の下面から端面を経て上面まで設けられており、前記圧電素子の上面における前記第1導電性接合材と前記第2導電性接合材との間隔が、前記長手方向に垂直な幅方向にわたって見たときに異なる部位を有していることを特徴とする。
本発明の圧電部品によれば、リップルを発振特性に利用する主振動の帯域外へシフトできる。また、主振動の帯域内に生じるリップルのピークバレーを共振の分散によって低減し、帯域内の位相歪を抑制できる。したがって、発振特性を安定化できる。
(a)は本実施形態の圧電部品の一例を示す概略平面図、(b)は(a)に示す圧電部品をA−A線で切断した概略断面図である。 本実施形態の圧電部品の他の例を示す概略平面図である。 本実施形態の圧電部品の他の例を示す概略側面図である。 (a)は本実施形態の圧電部品の他の例を示す概略左側面図、(b)は(a)に示す圧電部品の概略右側面図である。
以下、添付図面を参照して、本実施形態の圧電部品の一例を詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
図1(a)は本実施形態の圧電部品の一例を示す概略平面図、図1(b)は図1(a)に示す圧電部品をA−A線で切断した概略断面図である。図1に示す例の圧電部品は、第1電極11および第2電極12を有する支持基板1と、上面に設けられ、長手方向における一方の端部から他方の端部へ向けて延びる第1励振電極21と、下面に設けられ、長手方向における他方の端部から一方の端部へ向けて延びる第2励振電極22とを有するとともに、長手方向の両端部が支持基板1に固定された直方体状の圧電素子2と、第1電極11および第1励振電極21を電気的に接続する第1導電性接合材31と、第2電極12および第2励振電極22を電気的に接続する第2導電性接合材32とを備え、第1導電性接合材31および第2導電性接合材32は、圧電素子2の一方の端部および他方の端部の下面から端面を経て上面まで設けられており、圧電素子2の上面における第1導電性接合材31と第2導電性接合材32との間隔が、前記長手方向に垂直な幅方向にわたって見たときに異なる部位を有している。
支持基板1は、例えば、長さが2.5mm〜7.5mm、幅が1.0mm〜3.0mm、厚みが0.1mm〜1mmの長方形状の平板として形成された基板本体となる誘電体13を含んでいる。誘電体13としては、アルミナやチタン酸バリウム等のセラミック材料、及びガラスエポキシ等の樹脂系材料を用いることができる。
支持基板1を構成する誘電体13の第1の面(本例では上面)には第1電極11および第2電極12が設けられている。この第1電極11および第2電極12は、それぞれ第1領域111、121および第2領域112、122を有していて、第1領域111、121が圧電素子2の励振電極(第1励振電極21、第2励振電極22)と電気的に接続されるとともに、第2領域112、122が後述するグランド電極15との間で容量を形成する。第1電極11は、第1領域111が誘電体13の第1の面における長手方向の一方の端部側に幅方向(短手方向)に延びて配置され、第2領域112が第1領域111から誘電体13の長手方向の中央部に向かって延びて配置されている。また、第2電極12は、第1領域121が誘電体13の第1の面における長手方向の他方の端部側に幅方向(短手方向)に延びて配置され、第2領域122が第1領域121から誘電体13の長手方向の中央部に向かって延びて配置されている。なお、第1電極11の第2領域112と第2電極12の第2領域122とは、誘電体13の第1の面の長手方向の中央部に間隔をあけて配置されている。
そして、支持基板1を構成する誘電体13の第2の面(本例では下面)には、信号入出力のための入出力電極14と、誘電体13を挟んで第1電極11の第2領域112および第2電極12の第2領域122との間で容量を形成するためのグランド電極15とが設けられている。入出力電極14は、誘電体13の第2の面における第1電極11の第1領域111および第2電極12の第1領域121と対向する位置に幅方向(短手方向)に延びて配置されていて、外部回路基板等に電気的に接続されて入出力信号の入り口または出口となる。また、グランド電極15は、誘電体13の第2の面における長手方向の中央部に幅方向(短手方向)に延びて配置されていて、外部回路基板等のグランド電位に電気的に接続される。
さらに、支持基板1を構成する誘電体13の側面には、一方主面から他方主面にかけて
、第1電極11または第2電極12と入出力電極14とを電気的に接続する側面電極16が設けられている。また、外部回路基板へのはんだ接合などの関係で、グランド電極15と電気的に接続された側面電極16が設けられている。
第1電極11,第2電極12,入出力電極14,グランド電極15および側面電極16の材料としては、金,銀,銅,アルミニウム,タングステン等の金属粉末を樹脂中に分散させた導電性樹脂(導電性ペースト)や、それら金属粉末にガラス等の添加物を加えて焼き付けた厚膜導体等を用いることができる。必要に応じてNi/Au、Ni/Sn等のめっきを形成したものでもよい。
なお、第1電極11の第2領域112および第2電極12の第2領域122とグランド電極15とが誘電体13を介して対向する場合は、第1電極11の第2領域112とグランド電極15とが対向する領域および第2電極12の第2領域122とグランド電極15とが対向する領域を大きくすることができるので、容量を大きく形成することができる。ここで、それぞれの対向する領域で得られる静電容量は、圧電部品が接続されてともに発振回路を構成する増幅回路素子の特性によって定められる。
圧電素子2は、直方体状の圧電体23を備えている。圧電素子2を構成する圧電体23は、例えば、長さが1.0mm〜4.0mm、幅が0.2mm〜2mm、厚みが40μm〜1mmの平板状とすることができる。この圧電体23は、例えばチタン酸鉛,チタン酸ジルコン酸鉛,タンタル酸リチウム、ニオブ酸リチウム、ニオブ酸ナトリウム,ニオブ酸カリウム,ビスマス層状化合物等を基材とする圧電セラミックスを用いて形成することができる。
また、圧電素子2は、圧電体23の上面および下面にそれぞれ互いに対向する領域(交差領域)を有するように配置された励振電極(第1励振電極21、第2励振電極22)を備えている。具体的には、圧電素子2は、圧電体23の上面に長手方向における一方の端部から他方の端部へ向けて延びるように設けられた第1励振電極21と、圧電体23の下面に長手方向における他方の端部から一方の端部へ向けて延びるように設けられた第2励振電極22とを備え、それぞれが互いに対向する領域を有している。この第1励振電極21および第2励振電極22は、例えば金,銀,銅,アルミニウム,クロム,ニッケル等の金属を用いることができ、それぞれ圧電体23の主面(上面または下面)に例えば0.1μm〜3μmの厚みに被着される。そして、圧電素子2の両端面には端面電極24が設けられており、この端面電極24、後述する導電性接合材31および第1の支持部171を介して第1励振電極21が第1電極11と電気的に接続されているとともに、導電性接合材32および第2の支持部172を介して第2励振電極22が第2電極12と電気的に接続されている。
このような圧電素子2は、第1励振電極21と第2励振電極22との間に電圧を印加したとき、第1励振電極21と第2励振電極22とが対向する領域(交差領域)において、特定の周波数で厚み縦振動もしくは厚みすべり振動の圧電振動を発生させるようになっているものである。
支持基板1を構成する誘電体13の上には、必要により第1の支持部171および第2の支持部172が設けられていて、これらの上に圧電素子2が振動可能に搭載されている。具体的には、第1の支持部171および第2の支持部172が圧電素子2の長手方向の両端部を支持するようにして、圧電素子2の長手方向の両端部が後述する第1導電性接合材31および第2導電性接合材32を介して支持基板1に振動可能に固定されている。
第1の支持部171および第2の支持部172は、例えば導電性を有しており、例えば
金,銀,銅,アルミニウム,タングステン等の金属粉末を樹脂中に分散させてなる柱状体である。例えば、縦、横方向の長さ(径)が0.1mm〜1.0mm、厚みが10μm〜100μmで、角柱状、円柱状などに形成される。図に示す例では、第1の支持部171および第2の支持部172はそれぞれ複数本ずつ設けられている。
第1導電性接合材31は第1電極11および第1励振電極21を電気的に接続し、第2導電性接合材32は第2電極12および第2励振電極22を電気的に接続している。
また、そして、第1導電性接合材31は、圧電素子2の一方の端部の下面から端面を経て上面まで設けられており、第1電極11の第1領域111と、複数本の第1の支持部171のうちのいくつかと、端面電極24と、第1励振電極21とを接合し、これらを電気的に接続している。また、第2導電性接合材32は、圧電素子2の他方の端部の下面から端面を経て上面まで設けられており、第2電極12の第1領域121と、複数本の第2の支持部172のうちのいくつかと、端面電極24と、第2励振電極22とに接合されて、これらを電気的に接続している。
第1導電性接合材31および第2導電性接合材32としては、例えばはんだや導電性接着剤等が用いられ、はんだであれば、例えば銅,錫,銀からなる鉛を含まない材料等を用いることができ、導電性接着剤であれば、銀,銅,ニッケル等の導電性粒子を75〜95質量%含有したエポキシ系の導電性樹脂またはシリコーン系の樹脂を用いることができる。
そして、圧電素子2の上面における第1導電性接合材31と第2導電性接合材32との間隔が、前記長手方向に垂直な幅方向にわたって見たときに異なる部位を有している。図1に示す例では、第1導電性接合材31と圧電素子2との境界の形状が幅方向に平行に延びる直線状であり、第2導電性接合材32と圧電素子2との境界の形状が幅方向から傾斜して延びる直線状である。
このような構成によれば、圧電素子2の上面の一方の端部における第1導電性接合材31の周縁部にて固定された固定端の位置と、圧電素子2の上面の他方の端部における第2導電性接合材32の周縁部にて固定された固定端の位置との間隔が、前記長手方向に垂直な幅方向にわたって見たときに異なっていることから、低周波数領域に存在する長手方向の共振が分散される。これにより、これらの共振の高調波であるリップルを主振動の帯域内から帯域外へシフトできる。また、主振動の帯域内に生じるリップルのピークバレーを共振の分散によるダンピング効果で低減し、帯域内の位相歪を抑制できる。したがって、発振特性を安定化できる。
ここで、図2に示すように、平面視において、第1導電性接合材31および第2導電性接合材32の少なくとも一方は、平面視において圧電素子2との境界の形状が曲線状であるのがよい。なお、図2に示す例では、いずれの境界の形状も曲線状であって互いに異なる形状になっている。ここで、境界の形状が曲線状であるとは直線状ではないことを意味し、平面視で例えば凸曲線状、凹曲線状、波打った形状(凹凸がある形状)などになっている場合など、様々な形状が挙げられる。凸曲線状、凹曲線状、波打った形状(凹凸がある形状)のうち、波打った形状(凹凸がある形状)が、共振を分散して、よりリップルを小さくする点で効果的である。
また、図2に示すように、平面視において、第1導電性接合材31および圧電素子2の境界の形状が、第2導電性接合材32および圧電素子2の境界の形状とは非対称な形状であるのがよい。ここでいう非対称な形状であるとは、圧電素子2の長手方向の中央付近における幅方向に延びる軸に対して線対称な形状でもなく、圧電素子2の上面の中心付近に
おける点に対して点対称な形状でもないことを意味する。このような形態として、例えば、図に示すような一方が凹曲線状である場合に、他方が凸曲線状や波打った形状などが挙げられる。
このような構成とすることで、圧電素子2の上面の一方の端部における第1導電性接合材31の周縁部にて固定された固定端の位置と、圧電素子2の上面の他方の端部における第2導電性接合材32の周縁部にて固定された固定端の位置との間隔を、より複雑に変化させ、低周波数領域に存在する共振の分散度合をより大きくできる。これにより、リップルのシフト量を向上でき、またダンピング効果を向上させることで帯域内の位相歪をさらに抑制できる。したがって、これらの効果により発振特性をより安定化できる。
また、図3に示すように、第1導電性接合材31および第2導電性接合材32が、圧電素子2の一方の端部および他方の端部の両側面にも設けられており、圧電素子2の一方の側面を見たときの第1導電性接合材21と第2導電性接合材32との間隔が、長手方向に垂直な厚み方向にわたって見たときに異なる部位を有しているのがよい。このような構成とすることで、圧電素子2の一方の側面の一方の端部における第1導電性接合材31の周縁部にて固定された固定端の位置と、圧電素子2の一方の側面の他方の端部における第2導電性接合材32の周縁部にて固定された固定端の位置との間隔が、前記長手方向に垂直な厚み方向にわたって見たときに異なっていることから、低周波数領域に存在する幅方向や拡がりの振動の共振も分散され、これらの振動に起因するリップルをシフト乃至ダンピングできる。したがって、これらの効果により発振特性をより安定化できる。
なお、平面視の場合と同様に、第1導電性接合材31および第2導電性接合材32の少なくとも一方は、側面視において圧電素子2との境界の形状が曲線状であるのがよい。
また、図4に示すように、第1導電性接合材31および第2導電性接合材32の少なくとも一方は、側面視において圧電素子2の一方の側面との境界の形状および圧電素子2の他方の側面との境界の形状が異なっていてもよい。なお、図4(a)は圧電部品の概略左側面図を示し、図4(b)は圧電部品の図4(a)とは反対側の概略右側面図を示している。側面視において圧電素子2の一方の側面との境界の形状および圧電素子2の他方の側面との境界の形状が同じであるとは、圧電素子2の側面を正面に見て圧電体23を透過させたときにそれぞれの境界が一致することを意味する。したがって、異なっているとは、圧電体23を透過させたときに、それぞれの境界が一致しないことを意味する。言い換えると、圧電素子2の幅方向の両側面までまわりこんだ第1導電性接合材31および第2導電性接合材32の少なくとも一方において、左側の境界の形状と右側の境界の形状とが異なっていることを意味する。
このような形態として、例えば、第1導電性接合材31を一方側面から見た境界の形状が凸曲線状である場合に、第1導電性接合材31を他方側面から見たが凹曲線状や波打った形状などが挙げられる。このような構成とすることで、圧電素子2の側面の一方の端部または他方の端部における固定部の位置もより複雑に変えられるので、低周波数領域に存在する幅方向や拡がりの振動の共振をより分散でき、これらの振動に起因するリップルをよりシフト乃至ダンピングできる。したがって、これらの効果により発振特性をより安定化できる。
また、図3に示すように、側面視において、第1導電性接合材31および圧電素子2の少なくとも一方の側面の境界の形状が、第2導電性接合材32および圧電素子2の少なくとも一方の側面の境界の形状とは非対称な形状であってもよい。ここでいう非対称な形状であるとは、圧電素子2の長手方向の中央付近における厚み方向に延びる軸に対して線対称な形状でもなく、圧電素子2の側面の中心付近における点に対して点対称な形状でもな
いことを意味する。
このような構成とすることで、圧電素子2の一方側面の一方の端部における第1導電性接合材31の周縁部にて固定された固定端の位置と、圧電素子2の一方側面の他方の端部における第2導電性接合材32の周縁部にて固定された固定端の位置との間隔を、より複雑に変化させ、低周波数領域に存在する共振の分散度合をより大きくできる。これにより、リップルのシフト量を向上でき、またダンピング効果を向上させることで帯域内の位相歪をさらに抑制できる。したがって、これらの効果により発振特性をさらに安定化できる。なお、両方の側面の境界の形状が非対称な形状であるのが、より好ましい。
図示しないが、支持基板1の上には圧電素子2を覆うように蓋体が設けられていてもよい。この蓋体は、支持基板1の上面の周縁部に接着剤などで接合されていて、支持基板1とともに形成した内部空間に収容されている圧電素子2を外部からの物理的な影響や化学的な影響から保護する機能と、支持基板1とともに形成した空間内への水等の異物の浸入を防ぐための気密封止機能を有している。なお、蓋体の材料として、例えば、ステンレス鋼などの金属、アルミナなどのセラミックス,樹脂,ガラス等を用いることができる。また、エポキシ樹脂等の絶縁性樹脂材料に無機フィラーを25〜80質量%の割合で含有させて支持基板との熱膨張係数の差を小さくするようにしたものでもよい。
次に、本実施形態の圧電部品の製造方法の一例について説明する。
まず、支持基板1を作製するための多数個取り基板を作製する。例えば、チタン酸鉛、チタン酸ジルコン酸鉛、チタン酸バリウムなどの原料粉末を水や分散剤と共にボールミルを用いて混合した後に、バインダ、可塑剤等を加え、乾燥、整粒する。このようにして得られた原料をプレス成型し、必要により孔加工を施した後、所定温度で脱脂後、例えば900℃〜1600℃のピーク温度で焼成し、所定の厚みに研磨加工を実施する。その後、例えば、銀、ニッケル等の金属粉末とガラスを含む導電性ペーストを印刷し、所定の温度で焼成し、第1電極11および第2電極12などを形成して支持基板1を得る。
得られた支持基板1に、スクリーン印刷等を用いて導電性ペーストによる支持部(第1の支持部171、第2の支持部172)を厚み1μm〜100μm程度に形成する。具体的には、第1電極11の上に例えば金属粉末を樹脂中に分散させて固化させてなるバンプ状の第1の支持部171を設けるとともに、第2電極12の上に例えば金属粉末を樹脂中に分散させて固化させてなるバンプ状の第2の支持部172を設ける。
次に、圧電素子2を構成する圧電磁器(圧電体23)は、例えば、原料粉末を水や分散剤と共にボールミルを用いて混合した後に、バインダ、可塑剤等を加え、乾燥、整粒する。このようにして得られた原料をプレス成型後、焼成し、圧電磁器を得る。得られた圧電磁器の端面に電極を形成し、例えば25℃〜300℃の温度にて端面方向に例えば0.4kV/mm〜6kV/mmの電圧をかけて分極処理を行う。
圧電体23の上下面に形成される励振電極(第1の励振電極21、第2の励振電極22)は、得られた圧電体23に、真空蒸着法,PVD法,スパッタリング法等を用いて圧電体の上下面に金属膜を被着させ、厚みが1μm〜10μm程度のフォトレジスト膜をそれぞれの金属膜上にスクリーン印刷等を用いて形成した後に、フォトエッチングによってパターニングすることによって、形成することができる。
パターンニングされた圧電体23を所定のサイズにダイシング等でカットすることにより圧電素子2が作製される。
そして、導電性接合材(第1導電性接合材31と第2導電性接合材32)を用いて、圧電素子2を支持基板1の第1の支持部171および第2の支持部172の上に搭載し固定する。ここで、導電性接合材(第1導電性接合材31と第2導電性接合材32)が金属粉末を樹脂中に分散させてなる導電性接着剤の場合は、ディスペンサ等を用いてこの導電性接着剤を第1の支持部171および第2の支持部172の上に塗布しておいて、圧電素子2を第1の支持部171および第2の支持部172の上に載せ、加熱または紫外線照射により導電性接着剤の樹脂を硬化させればよい。
このとき、導電性接合材(第1導電性接合材31と第2導電性接合材32)と圧電素子2との境界の形状を例えば曲線状にするなどして、第1導電性接合材31と第2導電性接合材32との間隔が、長手方向に垂直な幅方向や厚み方向にわたって見たときに異なる部位を有している構成とするには、まずスクリーン印刷等を用いて圧電素子2との境界が曲線となるよう導電性接合材(第1導電性接合材31と第2導電性接合材32)を印刷し、硬化させればよい。
そして、必要により、圧電素子2を覆うようにして、蓋体の開口周縁面を支持基板1の上面の周縁部に接合する。蓋体としては複数の凹部を有する多数個取りの集合蓋体シートを用いて、凹部が圧電素子を覆うようにして集合蓋体シートを多数個取り基板の上に乗せ、蓋体の開口周縁面となる集合蓋体シートの凸部を支持基板1の上面の周縁部に接合する。例えば、準備しておいた蓋体の開口周縁面となる集合蓋体シートの凸部に熱硬化性の絶縁性接着剤を塗布し、蓋体を支持基板1の上面に載せる。しかる後に、蓋体または支持基板1を加熱することにより絶縁性接着剤を100〜150℃に温度上昇させて硬化させ、蓋体を支持基板1の上面に接合する。
最後に、各圧電部品(個片)の境界にそってダイシング等で切断した後、個片となった圧電部品の側面にスクリーン印刷等を用いて導電性ペーストを印刷し、100〜150℃に温度上昇させて硬化させて側面電極を形成することで圧電部品を得ることができる。
以上の方法により、本例の圧電部品が作製される。以上のような方法によれば、発振周波数の精度を低下させる原因となる主振動の帯域内のリップルを抑制した、高精度なレゾネータを生産性よく製造することができる。
1:支持基板
11:第1の電極
12:第2の電極
111、121:第1領域
112、122:第2領域
13:誘電体
14:入出力電極
15:グランド電極
16:側面電極
171:第1の支持部
172:第2の支持部
2:圧電素子
21:第1の励振電極
22:第2の励振電極
23:圧電体
31:第1導電性接合材
32:第2導電性接合材

Claims (6)

  1. 第1電極および第2電極を有する支持基板と、上面に設けられ、長手方向における一方の端部から他方の端部へ向けて延びる第1励振電極と、下面に設けられ、長手方向における前記他方の端部から前記一方の端部へ向けて延びる第2励振電極とを有するとともに、長手方向の両端部が前記支持基板に固定された直方体状の圧電素子と、前記第1電極および前記第1励振電極を電気的に接続する第1導電性接合材と、前記第2電極および前記第2励振電極を電気的に接続する第2導電性接合材とを備え、
    前記第1導電性接合材および前記第2導電性接合材は前記圧電素子の一方の端部および他方の端部の下面から端面を経て上面まで設けられており、
    前記圧電素子の上面における前記第1導電性接合材と前記第2導電性接合材との間隔が、前記長手方向に垂直な幅方向にわたって見たときに異なる部位を有していることを特徴とする圧電部品。
  2. 前記第1導電性接合材および前記第2導電性接合材の少なくとも一方は、平面視において前記圧電素子との境界の形状が曲線状であることを特徴とする請求項1に記載の圧電部品。
  3. 平面視において、前記第1導電性接合材および前記圧電素子の境界の形状が、前記第2導電性接合材および前記圧電素子の境界の形状とは非対称な形状であることを特徴とする請求項2に記載の圧電部品。
  4. 前記第1導電性接合材および前記第2導電性接合材が、前記圧電素子の一方の端部および他方の端部の両側面にも設けられており、前記圧電素子の一方の側面を見たときの前記第1導電性接合材と前記第2導電性接合材との間隔が、前記長手方向に垂直な厚み方向にわたって見たときに異なる部位を有していることを特徴とする請求項1乃至請求項3のうちのいずれかに記載の圧電部品。
  5. 前記第1導電性接合材および前記第2導電性接合材の少なくとも一方は、側面視において前記圧電素子の一方の側面との境界の形状および前記圧電素子の他方の側面との境界の形状が異なっていることを特徴とする請求項4に記載の圧電部品。
  6. 側面視において、前記第1導電性接合材および前記圧電素子の少なくとも一方の側面の境界の形状が、前記第2導電性接合材および前記圧電素子の少なくとも一方の側面の境界の形状とは非対称な形状であることを特徴とする請求項4に記載の圧電部品。
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