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JP2017098887A - 圧電部品 - Google Patents

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JP2017098887A
JP2017098887A JP2015231932A JP2015231932A JP2017098887A JP 2017098887 A JP2017098887 A JP 2017098887A JP 2015231932 A JP2015231932 A JP 2015231932A JP 2015231932 A JP2015231932 A JP 2015231932A JP 2017098887 A JP2017098887 A JP 2017098887A
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寛人 中間
Hiroto Nakama
寛人 中間
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Abstract

【課題】 主振動の帯域内におけるリップルの発生を抑制した圧電部品を提供する。
【解決手段】 本発明の圧電部品は、支持基板1と、支持基板1に固定され、互いに対向する対向領域を有する第1の励振電極211および第2の励振電極212が設けられた圧電素子2とを備え、第1の励振電極211および第2の励振電極212の少なくとも一方において厚みの異なる部位を有している。これにより、主振動の帯域内におけるリップルの発生を抑制した圧電部品を実現できる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えばレゾネータとして好適に用いられる圧電部品に関するものである。
レゾネータとしての圧電部品は、一般的に支持基板と、圧電素子と、圧電素子を搭載する一対の支持部と、導電性接合材と、蓋体とから構成されている。圧電素子は、互いに対向する対向領域を有するようにそれぞれの主面に形成された、厚みの均一な励振電極を有している(例えば、特許文献1を参照)。
特開2006−67496号公報
このような圧電部品では、帯域内(共振周波数と反共振周波数との間)に不要振動に起因するリップルを発生する場合があり、これが発振周波数の精度を低下させる原因となっていた。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、主振動の帯域内におけるリップルの発生を抑制した圧電部品を提供することを目的とする。
本発明の圧電部品は、支持基板と、該支持基板上に固定され、互いに対向する対向領域を有する第1の励振電極および第2の励振電極が設けられた圧電素子とを備え、前記第1の励振電極および前記第2の励振電極の少なくとも一方において、厚みの異なる部位を有していることを特徴とする。
本発明の圧電部品によれば、低周波数領域に存在する振動モードの高調波、すなわち不要振動の共振周波数を変動させることができるため、発振に利用する厚み振動(主振動)の帯域外へリップルをシフトでき、主振動の帯域内におけるリップルの発生を抑制することができる。
(a)は本実施形態の圧電部品の一例の一部省略概略平面図、(b)は(a)に示す圧電部品をA−A線で切断した断面図、(c)は(a)に示す圧電部品の底面図である。 本実施形態の圧電部品の他の例の要部拡大断面図である。 本実施形態の圧電部品の他の例の要部拡大断面図である。 本実施形態の圧電部品の他の例の要部拡大断面図である。 本実施形態の圧電部品の他の例の要部拡大断面図である。 本実施形態の圧電部品の他の例の要部拡大断面図である。
以下、添付図面を参照して、本実施形態の圧電部品の一例を詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
図1(a)は本実施形態の圧電部品の一例の一部省略概略平面図、図1(b)は図1(a)に示す圧電部品をA−A線で切断した断面図、図1(c)は図1(a)に示す圧電部品の底面図である。なお、図1(a)において一部省略とは、蓋体5を省略していることを意味している。図1に示す圧電部品は、支持基板1と、支持基板1に固定され、互いに対向する対向領域を有する第1の励振電極211および第2の励振電極212が設けられた圧電素子2とを備え、第1の励振電極211および第2の励振電極212の少なくとも一方において厚みの異なる部位を有している。
支持基板1は、例えば、長さが2.5mm〜7.5mm、幅が1.0mm〜3.0mm、厚みが0.1mm〜1mmの長方形状の平板として形成された誘電体11を含んでいる。誘電体11としては、アルミナやチタン酸バリウム等のセラミック材料、及びガラスエポキシ等の樹脂系材料を用いることができる。
支持基板1を構成する誘電体11の一方主面(本例では上面)には第1容量電極121および第2容量電極122が設けられている。この第1容量電極121および第2容量電極122は、圧電素子2の励振電極21(第1の励振電極211、第2の励振電極212)と電気的に接続されるとともに、後述するグランド電極123との間で容量を形成するための電極である。この第1容量電極121は支持基板1の長軸方向の一方の端部側から中央部に向かって延びて配置され、第2容量電極122は支持基板1の長軸方向の他方の端部側から中央部に向かって延びて配置されている。
そして、支持基板1の他方主面(本例では下面)には、誘電体11を挟んで第1容量電極121と第2容量電極122とにまたがって対向するグランド電極123と、信号入出力のための入出力電極124とが設けられている。
さらに、支持基板1の側面には、一方主面から他方主面にかけて、第1容量電極121または第2容量電極122と入出力電極とを電気的に接続する側面電極125が設けられている。
本例のように、第1容量電極121および第2容量電極122とグランド電極123とが誘電体11を介して対向する場合は、第1容量電極121とグランド電極123とが対向する領域および第2容量電極122とグランド電極123とが対向する領域の面積が等しくなるように設定されることにより、それぞれの対向する領域で得られる静電容量が等しくなる。また、第1容量電極121および第2容量電極122とグランド電極123とが誘電体11を介して対向する場合は、第1容量電極121とグランド電極123とが対向する領域および第2容量電極122とグランド電極123とが対向する領域を大きくすることができるので、容量を大きく形成することができる。なお、それぞれの対向する領域で得られる静電容量は、圧電部品が接続されてともに発振回路を構成する増幅回路素子の特性によって定められる。
なお、図では、外部回路基板へのはんだ接合などの関係で、支持基板1の側面において、グランド電極123に電気的に接続される部位にも側面電極126が設けられている。
第1容量電極121、第2容量電極122、グランド電極123、入出力電極124および側125,126面電極の材料としては、金,銀,銅,アルミニウム,タングステン等の金属粉末を樹脂中に分散させた導電性樹脂(導電性ペースト)や、それら金属粉末にガラス等の添加物を加えて焼き付けた厚膜導体等を用いることができる。必要に応じてNi/Au、Ni/Sn等のめっきを形成したものでもよい。
支持基板1の上には第1の支持部31および第2の支持部32が設けられていて、これらの上に圧電素子2が振動可能に搭載されている。具体的には、第1の支持部31および第2の支持部32が圧電素子2の他方主面に接続され、第1の支持部31および第2の支持部32が圧電素子2の長軸方向の両端部を支持するようにして、圧電素子2が振動可能に搭載されている。第1の支持部31および第2の支持部32は、例えば導電性を有しており、例えば金,銀,銅,アルミニウム,タングステン等の金属粉末を樹脂中に分散させてなる柱状体である。例えば、縦、横方向の長さ(径)が0.1mm〜1.0mm、厚みが10μm〜100μmで、角柱状、円柱状などに形成される。
また、図1では、第1の支持部31および第2の支持部32の上に導電性接合材4が設けられていて、圧電素子2の両端部の少なくとも他方主面と第1の支持部31および第2の支持部32とが接合され、固定されている。なお、第1の支持部31および第2の支持部32が導電性を有する材料で形成されているため、圧電素子2の励振電極21(第1の励振電極211、第2の励振電極212)と第1容量電極121および第2容量電極122とは、導通されている。このような導電性接合材4としては、例えばはんだや導電性接着剤等が用いられ、はんだであれば、例えば銅,錫,銀からなる鉛を含まない材料等を用いることができ、導電性接着剤であれば、銀,銅,ニッケル等の導電性粒子を75〜95質量%含有したエポキシ系の導電性樹脂またはシリコーン系の樹脂を用いることができる。
支持基板1に固定された圧電素子2は、圧電体22と、圧電体22の両主面(一方主面および他方主面)にそれぞれ互いに対向する領域(対向領域)を有するように設けられた励振電極21(第1の励振電極211、第2の励振電極212)とを備えている。
圧電素子2を構成する圧電体22は、例えば、長さが1.0mm〜4.0mm、幅が0.2mm〜2mm、厚みが40μm〜1mmの長軸方向を有する直方形状ないし長尺状の平板とすることができる。この圧電体22は、例えばチタン酸鉛,チタン酸ジルコン酸鉛,タンタル酸リチウム、ニオブ酸リチウム、ニオブ酸ナトリウム,ニオブ酸カリウム,ビスマス層状化合物等を基材とする圧電セラミックスを用いて形成することができる。
また、圧電体22の一方主面(上側の主面)に設けられた第1の励振電極211は、圧電体22の長軸方向の一方の端部から他方の端部の側に向けて延びるように設けられている。また、圧電体22の他方主面(下側の主面)に設けられた第2の励振電極212は、圧電体22の長軸方向の他方の端部から一方の端部の側に向けて延びるように設けられている。そして、第1の励振電極211および第2の励振電極212は、圧電体22の両端部(一方の端部と他方の端部)の間の中央部に、第1の励振電極211と第2の励振電極212とが互いに対向する対向領域をそれぞれ有している。この励振電極21(第1の励振電極211、第2の励振電極212)は、例えば金,銀,銅,アルミニウム,クロム,ニッケル等の金属を用いることができ、それぞれ圧電体22の主面に例えば0.1μm〜3μmの厚みに被着される。そして、図に示すように、圧電体22の両端面には端面電極23が設けられており、この端面電極23、導電性接合材4および第1の支持部31を介して圧電素子2の第1の励振電極211が第1容量電極121と電気的に接続されているとともに、導電性接合材4および第2の支持部32を介して圧電素子2の第2の励振電極212が第2容量電極122と電気的に接続されている。
このような圧電素子2は、第1の励振電極211と第2の励振電極212との間に電圧を印加したとき、第1の励振電極211と第2の励振電極212とが対向する対向領域において、特定の周波数で厚み縦振動もしくは厚みすべり振動の圧電振動を発生させるようになっているものである。
なお、図1(b)に示すように、支持基板1の上には圧電素子2を覆うように蓋体5が設けられていてもよい。この蓋体5は、支持基板1の上面の周縁部に接着剤などで接合されていて、これにより、支持基板1とともに形成した内部空間に収容されている圧電素子2を外部からの物理的な影響や化学的な影響から保護する機能と、支持基板1とともに形成した空間内への水等の異物の浸入を防ぐための気密封止機能を有している。なお、蓋体5の材料として、例えば、ステンレス鋼などの金属、アルミナなどのセラミックス,樹脂,ガラス等を用いることができる。また、エポキシ樹脂等の絶縁性樹脂材料に無機フィラーを25〜80質量%の割合で含有させて支持基板1との熱膨張係数の差を小さくするようにしたものでもよい。
そして、図1(b)に示すように、圧電素子2は、第1の励振電極211および第2の励振電極212の少なくとも一方において、厚みの異なる部位を有している。なお、図1(b)では、第1の励振電極211において、一方の端部側および他方の端部側に厚みの厚い部位211bを有し、一方の端部側の厚みの厚い部位211bと他方の端部側の厚みの厚い部位211bとの間に厚みの薄い部位211aを有しており、これらは圧電素子2の長軸方向(第1の励振電極211の長さ方向)に沿って交互に設けられている。
このような構成とすることで、低周波数領域に存在する振動モードの高調波、すなわち不要振動の共振周波数を変動させることができるため、発振に利用する厚み振動(主振動)の帯域外へリップルをシフトできる。例えば、他の領域よりも厚みの薄い部位211aを設けることでリップルを高周波側にシフトさせたり、他の領域よりも厚みの厚い部位211bを設けることでリップルを低周波側にシフトさせたりすることができる。したがって、主振動の帯域内のリップルを抑制することができる。
第1の励振電極211における厚みの厚い部位211bの厚みが例えば1μm〜2μmである場合に、厚みの薄い部位211aの厚みは例えば0.2μm〜0.8μmとされ、この場合の厚みの厚い部位211bの厚みに対する厚みの薄い部位211aの厚みの比率は10〜80%程度となる。
ここで、図2に示すように、第1の励振電極211および第2の励振電極212の少なくとも一方において、圧電体22の一方の端部の側または圧電体22の他方の端部の側に厚みの厚い部位211bを有し、圧電体22の中央部の側に厚みの薄い部位211aを有していてもよい。図2に示す例では、具体的には、圧電体22の一方主面に設けられた第1の励振電極211が、一方の端部の側に厚みの厚い部位211bを有し、他方の端部の側に厚みの薄い部位211aを有している。さらに、圧電体22の中央部に設けられた厚みの薄い部位211aのうち、他方の端部の側に最も薄い部位211a´が設けられている。なお、最も薄い部位211a´は少なくとも0.2μmの厚みを有するように設定され、薄い部位211aは例えば0.6〜0.8μmの厚みに設定される。
このような構成とすることで、圧電素子2の端面で反射する反射波をダンピングできるとともに、第1の励振電極211と第2の励振電極212とが対向する対向領域からの漏れ振動をより抑制でき、主振動の帯域内のリップルをより抑制できる。なお、このような効果は、第1の励振電極211が一方の端部の側に厚みの厚い部位211bを有していればよく、図1に示す形態によっても得ることができる。
また、図3に示すように、厚みの厚い部位211bと厚みの薄い部位211aとは、段差状のような明確な境界で仕切られておらず、徐々に厚みの厚い部位211bから厚みの薄い部位211aへと移行する形態であってもよい。図示していないが、厚みの薄い部位211aと最も薄い部位211a´との間においても徐々に厚みが変化するようになっていてもよい。
また、図4に示すように、第1の励振電極211および第2の励振電極212の少なくとも一方において、厚みの厚い部位が他方の励振電極と対向する領域以外の領域にあってもよい。言い換えると、第1の励振電極211および第2の励振電極212の少なくとも一方において、他方の励振電極と対向する領域の厚みよりも厚みの厚い部位が他方の励振電極と対向しない領域にあってもよい。ここで、図4に示す形態は、第1の励振電極211における厚みの厚い部位211bが第2の励振電極212と対向する領域以外の領域にあって、第1の励振電極211における第2の励振電極212と対向しない領域のほぼ全域にわたって厚みの厚い部位211bを有し、第1の励振電極211における第2の励振電極212と対向する領域のほぼ全域にわたって厚みの薄い部位211aを有している。また、第2の励振電極212における厚みの厚い部位212bが第1の励振電極211と対向する領域以外の領域にあって、第2の励振電極212における第1の励振電極211と対向しない領域のほぼ全域にわたって厚みの厚い部位212bを有し、第2の励振電極212における第1の励振電極211と対向する領域のほぼ全域にわたって厚みの薄い部位212aを有している。
このような構成とすることで、対向領域の質量負荷を減らして発振に利用する厚み振動(主振動)の振幅を向上させることができる。
なお、図4に示す例では、第1の励振電極211および第2の励振電極212の両方において、厚みの厚い部位が他方の励振電極と対向する領域以外の領域にある構成を示しているが、この形態に限られず、いずれか一方の励振電極において厚みの厚い部位が他方の励振電極と対向する領域以外の領域にある構成であってもよい。また、厚みの薄い部位にさらに最も薄い部位が設けられてもよい。
また、図5に示すように、第1の励振電極211および第2の励振電極212の少なくとも一方において、他方の励振電極と対向する対向領域の中央部が最も薄くなっていてもよい。ここで、図5に示す形態は、第1の励振電極211における第2の励振電極212と対向しない領域のほぼ全域にわたって厚みの厚い部位211bを有し、第1の励振電極211における第2の励振電極212と対向する対向領域のほぼ全域にわたって厚みの薄い部位211aを有し、特に第1の励振電極211における第2の励振電極212と対向する対向領域の中央部に最も薄い部位211a´を有しているものである。なお、最も薄い部位211a´は少なくとも0.2μmの厚みを有するように設定され、そのまわりの薄い部位211aは例えば0.6〜0.8μmの厚みに設定される。
この構成によれば、振動に最も影響する対向領域の中央部における質量負荷を減らして、発振に利用する厚み振動(主振動)の振幅を向上させることができ、発振の安定性が向上できる。
上述したように図5に示す形態は第1の励振電極211のみにおいて他方の励振電極(第2の励振電極212)と対向する領域の中央部が最も薄くなっているものであるが、図6に示すように、第1の励振電極211および第2の励振電極212の両方において他方の励振電極と対向する領域の中央部が最も薄くなっていてもよい。
このような場合において、さらに図6に示すように、他方の励振電極と対向する領域の中央部の厚みが、第1の励振電極211と第2の励振電極212とで異なっていてもよい。
ここで、図6に示す形態は、第1の励振電極211における第2の励振電極212と対向しない領域のほぼ全域にわたって厚みの厚い部位211bを有し、第1の励振電極21
1における第2の励振電極212と対向する対向領域のほぼ全域にわたって厚みの薄い部位211aを有し、特に第1の励振電極211における第2の励振電極212と対向する対向領域の中央部に最も薄い部位211a´を有している。また、第1の励振電極212における第1の励振電極211と対向しない領域のほぼ全域にわたって厚みの厚い部位212bを有し、第2の励振電極212における第1の励振電極211と対向する対向領域のほぼ全域にわたって厚みの薄い部位212aを有し、特に第2の励振電極212における第1の励振電極211と対向する対向領域の中央部に最も薄い部位212a´を有している。そして、第1励振電極211における最も薄い部位211a´の厚みと第2の励振電極212における最も薄い部位212a´の厚みとが異なっているものである。
図6に示すような形態において、第1の励振電極211と第2の励振電極212とで最も薄い部位の厚みが異なっていることで、質量負荷を減らして発振に利用する厚み振動(主振動)の振幅を向上させることができるとともに、不要振動の共振周波数を分散させることができる。
次に、本実施形態の圧電部品の製造方法について説明する。
まず、支持基板1を作製するための多数個取り基板を作製する。例えば、チタン酸鉛、チタン酸ジルコン酸鉛、チタン酸バリウムなどの原料粉末を水や分散剤と共にボールミルを用いて混合した後に、バインダ、可塑剤等を加え、乾燥、整粒する。このようにして得られた原料をプレス成型し、必要により孔加工を施した後、所定温度で脱脂後、例えば900℃〜1600℃のピーク温度で焼成し、所定の厚みに研磨加工を実施する。その後、例えば、銀、ニッケル等の金属粉末とガラスを含む導電性ペーストを印刷し、所定の温度で焼成し、第1容量電極121、第2容量電極122等を形成して支持基板1を得る。
得られた支持基板1に、スクリーン印刷等を用いて導電性ペーストによる支持部を厚み1μm〜100μm程度に形成する。具体的には、第1容量電極121の上に例えば金属粉末を樹脂中に分散させて固化させてなるバンプ状の第1の支持部31を設けるとともに、第2容量電極122の上に例えば金属粉末を樹脂中に分散させて固化させてなるバンプ状の第2の支持部32を設ける。
次に、圧電素子2を構成する圧電磁器(圧電体22)は、例えば、原料粉末を水や分散剤と共にボールミルを用いて混合した後に、バインダ、可塑剤等を加え、乾燥、整粒する。このようにして得られた原料をプレス成型後、焼成し、圧電磁器を得る。得られた圧電磁器の端面に電極を形成し、例えば25℃〜300℃の温度にて端面方向に例えば0.4kV/mm〜6kV/mmの電圧をかけて分極処理を行う。
圧電体22の上下面に形成される励振電極21は、得られた圧電体22に、真空蒸着法,PVD法,スパッタリング法等を用いて圧電体の上下面に金属膜を被着させ、厚みが1μm〜10μm程度のフォトレジスト膜をそれぞれの金属膜上にスクリーン印刷等を用いて形成した後に、フォトエッチングによってパターニングすることによって、形成することができる。ここで、励振電極21の厚みを異ならせるには、部分的にレジスト印刷を行い、エッチングによって、励振電極21の厚みを薄くすればよい。
パターンニングされた圧電体22を所定のサイズにダイシング等でカットすることにより、圧電素子2が作製される。
そして、導電性接合材4を用いて、圧電素子2を支持基板1の第1の支持部31および第2の支持部32の上に搭載し固定する。ここで、導電性接合材4が金属粉末を樹脂中に分散させてなる導電性接着剤の場合は、ディスペンサ等を用いてこの導電性接着剤を第1
の支持部31および第2の支持部32の上に塗布しておいて、圧電素子2を第1の支持部31および第2の支持部32の上に載せ、加熱または紫外線照射により導電性接着剤の樹脂を硬化させればよい。
そして、圧電素子2を覆うようにして、蓋体5の開口周縁面を支持基板1の上面の周縁部に接合する。蓋体5としては複数の凹部を有する多数個取りの集合蓋体シートを用いて、凹部が圧電素子を覆うようにして集合蓋体シートを多数個取り基板の上に乗せ、蓋体5の開口周縁面となる集合蓋体シートの凸部を支持基板の上面の周縁部に接合する。例えば、準備しておいた蓋体5の開口周縁面となる集合蓋体シートの凸部に熱硬化性の絶縁性接着剤を塗布し、蓋体5を支持基板1の上面に載せる。しかる後に、蓋体5または支持基板1を加熱することにより絶縁性接着剤を100〜150℃に温度上昇させて硬化させ、蓋体5を支持基板1の上面に接合する。
最後に、各圧電部品(個片)の境界にそってダイシング等で切断した後、個片となった圧電部品の側面にスクリーン印刷等を用いて導電性ペーストを印刷し、100〜150℃に温度上昇させて硬化させることで圧電部品を得ることができる。
以上の方法により、本例の圧電部品が作製される。このような方法によれば、発振周波数の精度を低下させる原因となる主振動の帯域内のリップルを抑制した高精度なレゾネータを生産性よく製造することができる。
1:支持基板
121:第1端子電極
122:第2端子電極
121:第1容量電極
122:第2容量電極
123:グランド電極
124:入出力電極
125、126:側面電極
2:圧電素子
21:励振電極
211:第1の励振電極
212:第2の励振電極
211a、212a:厚みの薄い部位
211a´212a´:最も薄い部位
211b、212b:厚みの厚い部位
22:圧電体
23:端面電極
31:第1の支持部
32:第2の支持部
4:導電性接合材
5:蓋体

Claims (5)

  1. 支持基板と、該支持基板上に固定され、互いに対向する対向領域を有する第1の励振電極および第2の励振電極が設けられた圧電素子とを備え、前記第1の励振電極および前記第2の励振電極の少なくとも一方において、厚みの異なる部位を有していることを特徴とする圧電部品。
  2. 前記圧電素子は、圧電体の一方主面に一方の端部から他方の端部の側に向かって前記第1の励振電極が設けられ、前記圧電体の他方主面に他方の端部から一方の端部の側に向かって前記第2の励振電極が設けられて、前記圧電体の両端部の間の中央部に前記第1の励振電極と前記第2の励振電極とが互いに対向する前記対向領域を有しており、
    前記第1の励振電極および前記第2の励振電極の少なくとも一方において、前記圧電体の一方の端部の側または前記圧電体の他方の端部の側に厚みの厚い部位を有し、前記中央部の側に厚みの薄い部位を有していることを特徴とする請求項1に記載の圧電部品。
  3. 前記第1の励振電極および前記第2の励振電極の少なくとも一方において、前記厚みの厚い部位が前記対向領域以外の領域にあることを特徴とする請求項2に記載の圧電部品。
  4. 前記第1の励振電極および前記第2の励振電極の少なくとも一方において、前記対向領域の中央部が最も薄くなっていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のうちのいずれかに記載の圧電部品。
  5. 前記対向領域の中央部の厚みが、前記第1の励振電極と前記第2の励振電極とで異なっていることを特徴とする請求項4に記載の圧電部品。
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