JP2017108314A - 画像信号処理装置、画像信号処理方法、及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】回路規模やバッファメモリの増大を防ぎつつ、トナー消費量の削減する画像の補正処理を可能にすることを課題とする。
【解決手段】エッジフラグ生成部(261は、画像信号の画素ごとに、画素が画像のエッジに対応した画素であるか否かを表すフラグを生成する。画像解析部(266)は、画像の各画素に各々対応して生成されたフラグに基づいて、画像の中から、濃度の補正がなされる補正対象画素を特定する。画像補正部(267)は、エッジから補正対象画素までの距離に基づいて、補正対象画素の濃度を補正する。
【選択図】図2
【解決手段】エッジフラグ生成部(261は、画像信号の画素ごとに、画素が画像のエッジに対応した画素であるか否かを表すフラグを生成する。画像解析部(266)は、画像の各画素に各々対応して生成されたフラグに基づいて、画像の中から、濃度の補正がなされる補正対象画素を特定する。画像補正部(267)は、エッジから補正対象画素までの距離に基づいて、補正対象画素の濃度を補正する。
【選択図】図2
Description
本発明は、画像信号処理装置、画像信号処理方法、及びプログラムに関する。
電子写真方式を採用した画像形成装置の分野では、従来からトナー消費量の削減が切望されている。例えば、特許文献1には、ある程度の面積を有する画像領域については露光強度を低下させることでトナーの消費量を節約する技術が開示されている。
また、電子写真方式の画像形成装置においては、潜像の後端部における現像トナー量が潜像中央部における現像トナー量に比べて多くなる現象が生じることが知られている。この現象は掃き寄せ効果と呼ばれる。この掃き寄せ効果に対しては、画像データ上で補正処理を行って露光量を調整することで掃き寄せを補正する技術が提案されている(例えば、特許文献2)。
また、掃き寄せ効果の問題に加え、感光体ドラム上に形成された露光部(静電潜像)と非露光部(帯電部)との境界に電界が集中することで、画像の縁にトナーが過剰に付着してしまう現象が知られている。この現象は、エッジ効果と呼ばれ、上述の掃き寄せ効果と重畳して起こり得るものである。そのため、掃き寄せ効果とエッジ効果が生じた画像部について、余分なトナーを削減するべく露光強度を落とす場合には、それぞれの現象に適した補正処理を施す必要がある。それぞれの現象に適した補正処理ができないと、画像濃度の低下、ドット再現性の低下、細線の細りなどが発生し、画質劣化につながることになる。
また、電子写真方式の画像形成装置においては、潜像の後端部における現像トナー量が潜像中央部における現像トナー量に比べて多くなる現象が生じることが知られている。この現象は掃き寄せ効果と呼ばれる。この掃き寄せ効果に対しては、画像データ上で補正処理を行って露光量を調整することで掃き寄せを補正する技術が提案されている(例えば、特許文献2)。
また、掃き寄せ効果の問題に加え、感光体ドラム上に形成された露光部(静電潜像)と非露光部(帯電部)との境界に電界が集中することで、画像の縁にトナーが過剰に付着してしまう現象が知られている。この現象は、エッジ効果と呼ばれ、上述の掃き寄せ効果と重畳して起こり得るものである。そのため、掃き寄せ効果とエッジ効果が生じた画像部について、余分なトナーを削減するべく露光強度を落とす場合には、それぞれの現象に適した補正処理を施す必要がある。それぞれの現象に適した補正処理ができないと、画像濃度の低下、ドット再現性の低下、細線の細りなどが発生し、画質劣化につながることになる。
ここで、掃き寄せ及びエッジ効果に対する補正処理は、露光量を制御するためのPWM(パルス幅変調)制御の直前で行うのが望ましい。しかしながら、一般的にPWM制御の基になる画像データは、色変換、ハーフトーン処理が施され、色情報がYMCK(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック(キープレート))に変換されていたり、画像濃度情報がドットパターンに置き換わっていたりする。そのため、掃き寄せ効果、エッジ効果の現象が発生し得る画像領域を検出する際には、誤検出を少なくするために、広範囲の領域を参照し、かつ複雑なパターンの解析が必要になる。このように、広範囲の領域の参照、複雑なパターン解析を行うためには、大規模な回路が必要になる。また例えば、掃き寄せ効果においては、潜像の後端部を検出するために、注目画素の周囲20×20画素範囲の参照ウィンドウにおいて、黒連続領域及び白連続領域を上下左右の方向に判別する必要がある。この場合、参照ウィンドウを形成するために、20ライン分の画素値を保持しなければならず、大容量のバッファメモリが必要になる。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、回路規模やバッファメモリ等の増大を防ぎつつ、トナー消費量を削減するような画像の補正処理を可能とする画像信号処理装置、画像信号処理方法、及びプログラムを提供することを目的とする。
本発明の画像信号処理装置は、画像信号の画素ごとに、前記画素が画像のエッジに対応した画素であるか否かを表すフラグを生成する生成手段と、前記画像の各画素に各々対応して生成された前記フラグに基づいて、前記画像の中から、濃度の補正がなされる補正対象画素を特定する解析手段と、前記補正対象画素から前記エッジまでの距離に基づいて、前記補正対象画素の濃度を補正する補正手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、回路規模やバッファメモリの増大を防ぎつつ、トナー消費量を削減するような画像の補正処理が可能となる。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。なお、以下の実施形態において示す各構成は一例であり、図示された構成に限定されるものではない。
図1は、画像信号処理装置の適用例である電子写真方式の画像形成装置の概略構成を示す図である。画像形成装置100は、感光体ドラム110、帯電装置120、露光装置130、コントローラ140、現像装置150、転写装置160、定着装置170、環境検知装置180、原稿読み取り装置190等を有して構成されている。現像装置150における図中の斜線部は、現像剤としてのトナーを表している。また、感光体ドラム110において、図中のRは現像領域を、図中のTは転写位置をそれぞれ表している。なお、画像形成装置100において、コントローラ140と環境検知装置180と原稿読み取り装置190とを除いた、画像形成に係る動作を行う構成部分は実際に印刷を行う印刷部であり、いわゆるプリンタエンジンと呼ばれる部分である。
図1は、画像信号処理装置の適用例である電子写真方式の画像形成装置の概略構成を示す図である。画像形成装置100は、感光体ドラム110、帯電装置120、露光装置130、コントローラ140、現像装置150、転写装置160、定着装置170、環境検知装置180、原稿読み取り装置190等を有して構成されている。現像装置150における図中の斜線部は、現像剤としてのトナーを表している。また、感光体ドラム110において、図中のRは現像領域を、図中のTは転写位置をそれぞれ表している。なお、画像形成装置100において、コントローラ140と環境検知装置180と原稿読み取り装置190とを除いた、画像形成に係る動作を行う構成部分は実際に印刷を行う印刷部であり、いわゆるプリンタエンジンと呼ばれる部分である。
環境検知装置180は、画像形成装置100内外の温度や湿度といった周辺環境情報を取得する。原稿読み取り装置190は、少なくともCCD(Charged Couple Device)やCIS(Contact Image sensor)を含むものである。原稿読み取り装置190は、読み取った画像データに対して、所定の画像処理を行う処理部を有するように構成されていてもよい。
感光体ドラム110は、像担持体としての電子写真感光体が、ドラム表面に形成されたものである。帯電装置120は、感光体ドラム110の表面の電子写真感光体を一様に帯電させる帯電ローラ等である。露光装置130は、レーザビームスキャナや面発光素子等を有して構成されている。露光装置130は、電子写真感光体が一様に帯電した状態となされた感光体ドラム110のドラム表面に対し、ホストコンピュータ10からの印刷データや原稿読み取り装置190からの画像データ等に基づく光量の光を照射して、電子写真感光体を露光させる。なお、本実施形態では、露光装置130は、半導体レーザを備えたレーザビームスキャナにより構成され、感光体ドラム110の電子写真感光体への露光はレーザビームにより行われる例を挙げる。詳細については後述するが、露光装置130は、コントローラ140が印刷データや画像データに基づいて生成した後述する駆動信号と光量調整信号によりレーザビームを発光させる。そして、露光装置130は、そのレーザビームの光を、回転している感光体ドラム110の表面の電子写真感光体に照射する。これにより、感光体ドラム110の表面の電子写真感光体には、印刷データや画像データに応じた静電潜像が形成される。
現像装置150は、トナーの貯蔵及び保管を行うトナー容器の他、現像剤担持体である現像ローラ151とトナー層厚規制部材として機能する規制ブレード152とを有している。ここではトナーとして非磁性一成分トナーを使用するが、二成分トナーが採用されてもよいし、磁性トナーが採用されてもよい。現像ローラ151に供給されたトナーの層厚は、上述の規制ブレード152により規制される。規制ブレード152は、トナーに電荷を付与するように構成されていてもよい。そして、所定の層厚に規制され、かつ、所定量の電荷を付与されたトナーは、現像ローラ151により、現像領域Rへ搬送される。現像領域Rは、現像ローラ151と感光体ドラム110とが近接又は接触する領域であり、かつ、トナーの付着が実行される領域である。感光体ドラム110の表面の電子写真感光体上に形成された静電潜像は、トナーにより現像されてトナー像に変換される。そして、感光体ドラム110の表面上に形成されたトナー像は、転写位置Tにて転写装置160により、記録用紙である記録媒体P上に転写される。記録媒体P上に転写されたトナー像は、定着装置170に搬送される。定着装置170は、トナー像と記録媒体Pに熱と圧力を加えてトナー像を記録媒体P上に定着させる。
図2は、コントローラ140の内部構成を示す機能ブロック図である。図2の構成の詳細については後述する。コントローラ140は、例えばホストコンピュータ10等から受信する印刷データから、後述するレンダリング処理部200でラスターイメージデータを生成して、画像メモリ231に格納する。なお、以下の説明では、ラスターイメージデータを、「ラスターデータ」と略記する。また、コントローラ140は、原稿読み取り装置190が原稿を読み取った画像データを、後述のスキャナI/F280を介して受け取り、その画像データをラスターデータとして画像メモリ231に格納する。さらに、ラスターデータは、コントローラ140の後述する画像処理部260により、画像形成装置100による印刷に適したラスターデータに加工される。詳細については後述するが、本実施形態において、コントローラ140の画像処理部260は、エッジ効果や掃き寄せ効果に起因した過剰なトナーの付着を抑制するために、ラスターデータに対して、トナー消費量を削減するための補正処理を実行する。
ここで、改めてエッジ効果について定義すると、エッジ効果は、感光体ドラム110の表面の電子写真感光体のうち、露光された領域(露光領域)と露光されなかった領域(非露光領域)との境界(縁)において、トナーが過剰に付着する現象である。つまり、露光領域の表面電位と非露光領域の表面電位とは異なるため、これらの境界では電界の廻り込みが発生し、過剰にトナーが付着してしまう現象が生ずる。また、掃き寄せ効果は、静電潜像の搬送方向における画像領域の後端部でトナーが過剰に付着してしまう現象である。そして、これらエッジ効果や掃き寄せ効果による余分なトナーの付着は、原稿濃度に対して、記録媒体P上に定着された画像濃度の再現性を低下させるだけでなく、トナーの過剰な消費を生じさせる。したがって、エッジ効果や掃き寄せ効果に伴う余分なトナーを取り除くことができれば、原稿濃度に対する画像濃度の再現性の低下を防ぐだけでなく、トナーの節約にも繋がることになる。
コントローラ140は、前述のようなトナー消費量を削減するための補正処理が行われたラスターデータに基づいて、露光装置130に出力する駆動信号と光量調整信号を生成する。光量調整信号は、露光装置130の半導体レーザの発光光量を、一定の目標光量となるように調整して発光させたり、目標光量を基準として画素ごとに光量を調整して発光させたりするための制御信号である。駆動信号は、光量調整信号により発光光量が目標光量に調整された半導体レーザの発光時間を、パルス幅変調により調整するための制御信号である。これら駆動信号や光量調整信号により露光装置130からの発光量が調整されることにより、感光体ドラム110の電子写真感光体の露光量が調整され、これにより、印刷される画像の階調表現が実現される。コントローラ140の詳細な構成については後述する。
以下、コントローラ140の動作について、図2を参照しながら、関係する周辺装置と共に説明する。
コントローラ140は、レンダリング処理部200、CPU210、ROM220、RAM230、露光量調整部240、露光制御部250、画像処理部260、ホストI/F270、スキャナI/F280を有し、各部がシステムバス290で接続されている。
コントローラ140は、レンダリング処理部200、CPU210、ROM220、RAM230、露光量調整部240、露光制御部250、画像処理部260、ホストI/F270、スキャナI/F280を有し、各部がシステムバス290で接続されている。
レンダリング処理部200は、ホストI/F270を介して、ホストコンピュータ10から送信されたPDLデータを解釈して、ビットマップイメージデータのラスターデータを生成して、画像メモリ231に展開する。ホストI/F270は、ホストコンピュータ10とのデータのやり取りを行なうインタフェースである。スキャナI/F280は、原稿読み取り装置190より送られてきた画像データから文字部を検出することにより、像域を判定し、その後の画像処理に利用する像域信号を生成する。さらに、スキャナI/F280は、原稿読み取り装置190が読み取った輝度データである画像データを濃度データに変換するためにテーブル変換を行う。また、スキャナI/F280は、エッジ強調などの目的に従ったデジタル空間フィルタでコンボリューション演算を行う。処理が終了した画像データは、システムバス290を介して、画像メモリ231に転送される。
CPU210は、画像形成装置100の全体を統括的に制御する制御ユニットである。CPU210は、ROM220に格納されたプログラムに従って画像処理部260を制御し、コピー実行時には、原稿読み取り装置190が読み取った画像データに対する色変換処理、ハーフトーン変換処理を行わせる。また、CPU210は、画像処理部260を制御して、画像内の複数の画素のうち、エッジ効果又は掃き寄せ効果によってトナーが過剰となる画素を特定する処理を行わせる。さらに、CPU210は、画像処理部260を制御して、それらトナーが過剰となる画素として特定された各画素に対して、エッジ効果や掃き寄せ効果を低減させるための補正処理を行わせる。CPU210による制御の下、画像処理部260が行う、エッジ効果や掃き寄せ効果によりトナーが過剰となる画素を特定する処理、それら特定された各画素に対する補正処理の詳細は後述する。
RAM230は、CPU210のワークメモリとして機能し、画像メモリ231を有している。画像メモリ231は、画像形成の対象となる画像データ(ラスターデータ)が展開される記憶領域(ページメモリやラインメモリなど)である。RAM230は、画像処理部260の後述する色変換部262からの出力データやハーフトーン変換部263からの出力データを一時格納してもよい。また、RAM230には、画像処理部260の後述する補正パラメータ(補正対象となされる画素幅を決める情報)や後述する補正係数(露光量の削減割合)などを格納したLUT(ルックアップテーブル)なども保持される。
露光量調整部240は、露光装置130の光源についてAPC(自動光量制御)を実行して目標光量を設定し、前述した光量調整信号を生成する。露光制御部250は、露光装置130に対するPWM制御を行うための前述した駆動信号を生成する。露光量調整部240、露光装置130の詳細な構成については後述する。
<ラスターイメージデータの補正処理>
画像処理部260は、エッジフラグ生成部261、色変換部262、ハーフトーン変換部263、条件判断部264、パラメータ設定部265、画像解析部266、画像補正部267を有して構成されている。これら各構成要素は、ハードウェア構成であってもよいし、本実施形態の画像信号処理プログラムによるソフトウェア構成により実現されてもよい。
画像処理部260は、エッジフラグ生成部261、色変換部262、ハーフトーン変換部263、条件判断部264、パラメータ設定部265、画像解析部266、画像補正部267を有して構成されている。これら各構成要素は、ハードウェア構成であってもよいし、本実施形態の画像信号処理プログラムによるソフトウェア構成により実現されてもよい。
エッジフラグ生成部261は、原稿読み取り装置190が読み取ってスキャナI/F280を介して供給された画像データに対しては、二値化処理、フィルタ処理やパターンマッチングを行ってエッジ特徴を含む属性フラグを生成し、その属性フラグを出力する。属性フラグには、エッジ特徴を表すフラグであるエッジフラグの他、画素が文字の画素であることを表すフラグや、画素が写真の画素であることを表すフラグ等も含まれる。エッジ特徴を含む属性フラグの生成方法としては、ここでは詳細な説明はしないが、例えば一次微分を取得するSobelカーネル法、二次微分を取得するLaplaceカーネル法、平滑化フィルタを使ったCanny法などが知られている。ホストコンピュータ10からホストI/F270を介してPDLデータが入力される場合には、レンダリング処理部200がPDLデータからラスターデータを生成する際に、エッジ特徴を含む属性フラグを生成してもよい。また、エッジフラグ生成部261は、エッジ特徴を含む属性フラグの他に、文字、網点などの特徴を示すフラグを同時に出力してもよいものとする。
色変換部262は、上述の属性フラグを参照しながら、画像形成装置100が有するトナー色に合わせて、例えばRGB(赤、緑、青)の色空間のラスターデータから、CMYKの色空間のラスターデータへ変換する処理を行う。ハーフトーン変換部263は、上述の属性フラグを参照しながらγ補正(ガンマ補正)やハーフトーン処理を行う。γ補正は、理想的な階調特性に合わせるために濃度補正を行う処理である。ハーフトーン変換部263の具体的な構成としては、スクリーン処理によるもの、或いは誤差拡散処理による構成を挙げることができる。スクリーン処理は、所定の複数のディザマトリクス及び入力される画像データを用いて、N値化するものである。また、誤差拡散処理は、入力画像データを所定の閾値と比較することにより、N値化を行い、その際の入力画像データと閾値との差分を、それ以降にN値化処理される周囲画素に対して拡散させる処理である。
また、ハーフトーン変換部263は、属性フラグを参照して、注目画素が文字を構成する画素か、写真を構成する画素か、エッジを構成する画素かなどのフラグ判定処理を行い、そのフラグ判定結果に応じて処理方法を切り替えることも可能である。処理方法の切り替え例としては、属性フラグのエッジフラグに応じて、フィルタ処理を施したり、ハーフトーン処理のなかでスムージング処理を施したりするようなことが挙げられる。また例えば、属性フラグにより、例えばγ補正の参照テーブルとして文字用のテーブルを使ったり、写真用のテーブルを使ったりするような切り替えも可能である。また、ハーフトーン処理についても、属性フラグを参照し、注目画素が文字の画素であれば誤差拡散処理、写真の画素であればスクリーン処理を行うような切り替えが可能である。また例えば、上述した処理によりエッジを滑らかにするような処理がなされた場合には、エッジに対応したフラグを消すことが必要になる。例えば写真の画像データに対してフィルタ処理やスムージング処理をすることでエッジ部分を滑らかにして暈すような処理がなされた場合には、エッジが消されるため、ハーフトーン変換部263は、属性フラグの中のエッジフラグを削除する。このようにフィルタ処理やスムージング処理等の各種の画像処理が行われることでエッジが消され、エッジフラグが削除された場合、画像補正部267は、後述するエッジ効果及び掃き寄せ効果を減少させるための補正処理については行わないようにする。
条件判断部264は、環境検知装置180にて取得される環境情報やCPU210からの画像形成装置の状態を示す装置状態情報に応じた補正条件を決定する。パラメータ設定部265は、補正条件に基づいて、エッジ効果及び掃き寄せ効果を減少させるための補正処理の前処理としての、補正パラメータ(補正対象とする画素幅を特定する情報)を設定する。これら条件判断部264による補正条件の決定処理、パラメータ設定部265による補正パラメータの設定処理の詳細については後述する。
画像解析部266は、上述の属性フラグ及び補正パラメータに基づいて、画像メモリ231上の画像データからエッジ効果及び掃き寄せ効果が発生し得る画素を特定して、その特定された画素を補正対象画素として決定する。ここで、エッジ効果や掃き寄せ効果は、画像濃度がある値より大きくなると視認され易くなる。また、エッジ効果は画像領域の縁に発生し、掃き寄せ効果は静電潜像の搬送方向における画像領域の後端部に発生する。したがって、画像解析部266では、これらのことを考慮して、エッジ効果及び掃き寄せ効果が発生し得る画素(補正対象画素)を特定する。画像解析部266における補正対象画素の特定及び決定処理の詳細については後述の図10のフローチャートで説明する。
画像補正部267は、上述の画像解析部266による画像解析の結果、エッジ効果及び掃き寄せ効果に対する補正対象画素として特定された画素ごとにトナー消費量の削減を可能とする補正量を求める。具体的には、画像補正部267は、補正対象画素として特定された画素ごとにトナー削減量を求め、そのトナー削減量に応じた画素ごとの補正係数(露光量の削減割合)を補正量として求める。そして、画像補正部267は、ラスターデータの各画素の中で前述のように特定された補正対象画素に対して、補正係数に応じて画素濃度を補正するような補正処理を実行する。画像補正部267により補正対象画素に対して補正処理がなされた後のラスターデータは、露光制御部250に送られる。
露光制御部250は、画像補正部267により補正処理がなされた後のラスターデータに基づいて、画素ごとに対応させたPWM制御を行うための駆動信号を生成して、露光装置130に送る。また、このときの露光装置130には、露光量調整部240から、画素ごとの目標光量を設定するための光量調整信号が供給されている。これにより、露光装置130では、駆動信号に応じたPWM制御によって、半導体レーザの発光時間が制御される。このとき、ラスターデータの補正対象画素については、目標光量に対して、前述した露光量の削減割合(補正係数)に応じて露光量が調整された露光が行われることになる。したがって、画像形成装置100では、エッジ効果や掃き寄せ効果を低減させる露光量調整(露光量削減)が実現され、エッジ効果や掃き寄せに起因するトナー消費量の増加を効率よく削減することができることになる。
<露光装置の制御>
以下、図3を参照しながら、光量調整信号と駆動信号によるPWM制御によって露光装置130における露光量がどのように調整されるのかを説明する。
露光量調整部240は、8ビットに対応したデジタルアナログコンバータ(DAC2021)とレギュレータ(REG2022)とを内蔵した集積回路(IC241)を有しており、上述した光量調整信号を生成して露光装置130に送出する。露光装置130は、電圧(V)を電流(I)に変換するVI変換回路131と、レーザドライバIC132と、半導体レーザ133とを有している。
以下、図3を参照しながら、光量調整信号と駆動信号によるPWM制御によって露光装置130における露光量がどのように調整されるのかを説明する。
露光量調整部240は、8ビットに対応したデジタルアナログコンバータ(DAC2021)とレギュレータ(REG2022)とを内蔵した集積回路(IC241)を有しており、上述した光量調整信号を生成して露光装置130に送出する。露光装置130は、電圧(V)を電流(I)に変換するVI変換回路131と、レーザドライバIC132と、半導体レーザ133とを有している。
露光量調整部240内のIC241は、コントローラ140内のCPU210により設定された半導体レーザ133の駆動電流を示すベース信号を基に、REG2022から出力される電圧VrefHを調整することで、電流のベース信号の電圧信号に変換する。具体的には、電圧VrefHはDAC2021の基準電圧であり、ベース信号により電圧VrefHが調整されることで、DAC2021からはベース信号に応じた光量調整信号としての光量調整アナログ電圧71が出力される。
露光装置130のVI変換回路131は、露光量調整部240から受け取った光量調整信号(光量調整アナログ電圧71)を電流値Idに変換してレーザドライバIC132に出力する。これにより、半導体レーザ133からは、光量調整信号に応じた光量の光が出射される。なお、ここでは、露光量調整部240に実装されたIC241が光量調整信号を出力しているが、露光装置130上にDAC2021を実装して、レーザドライバIC132の近傍で光量調整信号が生成される構成であってもよい。レーザドライバIC132は、露光制御部250から出力される駆動信号に応じて、スイッチSWを切り替える。スイッチSWは、駆動信号に応じて、電流ILを半導体レーザ133に流すか、ダミー抵抗R1に流すかを切換えることにより、半導体レーザ133の発光のON/OFF制御を行う。これにより、駆動信号に応じたPWM制御によって、半導体レーザ133の発光時間が制御されて、露光装置130における露光量の調整が行われることになる。
<画像の濃度制御>
露光装置130による画素濃度の制御について説明する。
図4(a)と図4(b)は、露光装置130におけるPWM(パルス幅変調)制御で露光量が制御されることにより、画素濃度が調整される様子を説明する図である。図4(a)の図中のSN01〜SN05は、それぞれ1画素を示している。図4(a)は、各画素SN01〜SN05がそれぞれN個(Nは2以上の自然数)の副画素に分割され、一部の副画素に対する露光を行わない(間引く)ことで形成される画像例を示している。なお、図4(a)では、図中の黒色の部分が露光された副画素を表し、白色の部分が露光されない(間引かれた)副画素を表している。図4(b)は、各画素SN01〜SN05に対応した画素濃度を示しており、画素SN01は100%、画素SN02は75%、画素SN03は50%、画素SN04は75%、画素SN05は87.5%の画素濃度となっている。なお、図4(b)では、画素濃度を、便宜上、ドットパターンにより表している。これら各画素SN01〜SN05のような画素濃度の制御は、目標光量に対して100%の光量を、露光制御部250が駆動信号によるPWM制御で間引く(一部の副画素に対する露光を行わないようにする)ことにより実現される。例えば1画素が16個の副画素に分割される例において、画素SN03で示す50%の濃度を実現する場合、例えば奇数番目の副画素のみを露光するように半導体レーザ133を駆動することで、目標光量の100%に対して50%の光量での露光が行われる。これにより、画素SN03のような50%の濃度の画像が表現可能となる。
<画像の濃度制御>
露光装置130による画素濃度の制御について説明する。
図4(a)と図4(b)は、露光装置130におけるPWM(パルス幅変調)制御で露光量が制御されることにより、画素濃度が調整される様子を説明する図である。図4(a)の図中のSN01〜SN05は、それぞれ1画素を示している。図4(a)は、各画素SN01〜SN05がそれぞれN個(Nは2以上の自然数)の副画素に分割され、一部の副画素に対する露光を行わない(間引く)ことで形成される画像例を示している。なお、図4(a)では、図中の黒色の部分が露光された副画素を表し、白色の部分が露光されない(間引かれた)副画素を表している。図4(b)は、各画素SN01〜SN05に対応した画素濃度を示しており、画素SN01は100%、画素SN02は75%、画素SN03は50%、画素SN04は75%、画素SN05は87.5%の画素濃度となっている。なお、図4(b)では、画素濃度を、便宜上、ドットパターンにより表している。これら各画素SN01〜SN05のような画素濃度の制御は、目標光量に対して100%の光量を、露光制御部250が駆動信号によるPWM制御で間引く(一部の副画素に対する露光を行わないようにする)ことにより実現される。例えば1画素が16個の副画素に分割される例において、画素SN03で示す50%の濃度を実現する場合、例えば奇数番目の副画素のみを露光するように半導体レーザ133を駆動することで、目標光量の100%に対して50%の光量での露光が行われる。これにより、画素SN03のような50%の濃度の画像が表現可能となる。
なお、本実施形態では、光量調整をパルス幅変調により行っているが、例えば図3の露光量調整部240において、画像データをベース信号に変換して光量調整アナログ電圧を変化させることにより、目標光量を基準として画素ごとに露光量を調整してもよい。
<2種類の現像状態>
以下、現像装置150において観察される2種類の現像状態について説明する。図5(a)と図5(b)は2種類の現像状態の説明図であり、図5(a)はジャンピング現像状態を、図5(b)は接触現像状態をそれぞれ示している。
図5(a)に示すジャンピング現像状態は、非接触に維持された現像ローラ151と感光体ドラム110との最接近部である現像領域Rで発生する、現像ローラ151と感光体ドラム110との間に印加された現像電圧により、現像がなされる状態である。ここで、現像電圧は、直流バイアスを重畳した交流バイアス電圧のことを指すものとする。ジャンピング現像状態にある現像装置150は、現像位置における現像ローラ151と感光体ドラム110との間にギャップGPを有している。このギャップGPが小さ過ぎると現像ローラ151から感光体ドラム110へリークが発生し易くなり、潜像を現像することが難しくなる。一方、ギャップGPが大き過ぎるとトナーが感光体ドラム110に飛翔し難くなる。そのため、現像ローラ151の軸に回転可能に支持された突き当てコロ(不図示)によって、ギャップGPが適切な大きさに維持されるように設計される場合もある。
以下、現像装置150において観察される2種類の現像状態について説明する。図5(a)と図5(b)は2種類の現像状態の説明図であり、図5(a)はジャンピング現像状態を、図5(b)は接触現像状態をそれぞれ示している。
図5(a)に示すジャンピング現像状態は、非接触に維持された現像ローラ151と感光体ドラム110との最接近部である現像領域Rで発生する、現像ローラ151と感光体ドラム110との間に印加された現像電圧により、現像がなされる状態である。ここで、現像電圧は、直流バイアスを重畳した交流バイアス電圧のことを指すものとする。ジャンピング現像状態にある現像装置150は、現像位置における現像ローラ151と感光体ドラム110との間にギャップGPを有している。このギャップGPが小さ過ぎると現像ローラ151から感光体ドラム110へリークが発生し易くなり、潜像を現像することが難しくなる。一方、ギャップGPが大き過ぎるとトナーが感光体ドラム110に飛翔し難くなる。そのため、現像ローラ151の軸に回転可能に支持された突き当てコロ(不図示)によって、ギャップGPが適切な大きさに維持されるように設計される場合もある。
図5(b)に示す接触現像状態は、感光体ドラム110と現像ローラ151とが接触している状況下の最接近部である現像領域Rで、現像ローラ151と感光体ドラム110との間に印加された現像電圧(直流バイアス)により、現像がなされる状態である。図5(a)と図5(b)いずれの現像状態でも、感光体ドラム110と現像ローラ151は、それぞれ異なる周速で順方向に回転している。また、感光体ドラム110と現像ローラ151の間には現像電圧として直流電圧が印加されているが、現像電圧の極性は感光体ドラム110の表面の帯電電位と同極性に設定されている。そして、現像ローラ151上に薄層化されたトナーが現像領域Rに搬送されて、感光体ドラム110の表面上に形成された静電潜像が現像されることになる。
<エッジ効果及び掃き寄せ効果の発生原理>
以下、エッジ効果及び掃き寄せ効果の発生原理について説明する。
先ず、エッジ効果の発生原理について説明する。エッジ効果とは、前述したように、感光体ドラム110上に形成された露光部(静電潜像)と非露光部(帯電部)との境界に電界が集中することで、画像の縁にトナーが過剰に付着してしまう現象である。図6はエッジ効果の説明図である。図6に示すように、露光部の両サイドにある非露光部からの電気力線601が露光部の縁(エッジ)に回り込んでいるため、エッジにおける電界強度が露光部の中央よりも強くなる。これにより、露光部の中央よりもエッジ部に多くのトナーが付着することになる。
以下、エッジ効果及び掃き寄せ効果の発生原理について説明する。
先ず、エッジ効果の発生原理について説明する。エッジ効果とは、前述したように、感光体ドラム110上に形成された露光部(静電潜像)と非露光部(帯電部)との境界に電界が集中することで、画像の縁にトナーが過剰に付着してしまう現象である。図6はエッジ効果の説明図である。図6に示すように、露光部の両サイドにある非露光部からの電気力線601が露光部の縁(エッジ)に回り込んでいるため、エッジにおける電界強度が露光部の中央よりも強くなる。これにより、露光部の中央よりもエッジ部に多くのトナーが付着することになる。
図7(a)は、エッジ効果の発生した画像の一例を示す図である。図7(a)において下向きの矢印は、画像700が形成された記録媒体の搬送方向(感光体ドラム110の回転方向であり、いわゆる副走査方向)を示している。画像700の元となった画像データは、全体が一様の濃度の画像のデータであるとする。エッジ効果が生じた場合、画像700のエッジ部702にトナーが集中して付着する。その結果、非エッジ部701と比較してエッジ部702の濃度が濃くなってしまう。
図8(a)は、画像700におけるトナーの分布状態をトナー分布曲線として示す図である。図8(a)において右向きの矢印は画像700が形成された記録媒体の搬送方向(副走査方向)を示している。搬送方向下流のエッジ部802及び搬送方向上流のエッジ部803のトナー付着量は、非エッジ部801に比べて多く、その分だけ濃度も濃くなることになる。また、エッジ部802,803のトナーは過剰であり、トナー消費量が増大する一因になっている。このように、エッジ部802,803に対して電界が集中することで、それらエッジ部802,803にトナーが過剰に付着するという現象が発生する。そして、このエッジ効果は、前述のジャンピング現像状態において顕著に見られることになる。これは、接触現像状態の場合、前述したように現像ローラ151と感光体ドラム110との間のギャップGPが極端に短いため、感光体ドラム110から現像ローラ151に向かって電界が発生し、エッジ部802,803への電界集中が緩和されるためである。
次に、掃き寄せ効果の発生原理について説明する。掃き寄せ効果は、前述したように、感光体ドラム110上の画像の後端部のエッジにトナーが集中する現象である。この掃き寄せ効果は、接触現像状態で顕著に見られることになる。以下、詳しく説明する。
図7(b)は、掃き寄せ効果の発生した画像の一例を示す図である。図7(b)において下向きの矢印は画像710が形成された記録媒体の搬送方向(副走査方向)を示している。前述した画像700と同様、画像710の元となった画像データは、全体が一様の濃度の画像のデータであるとする。掃き寄せ効果が生じた場合、画像710のエッジのうち後端部712にトナーが集中して付着する。その結果、非エッジ部711と比較して後端部712の濃度が濃くなってしまう。
図7(b)は、掃き寄せ効果の発生した画像の一例を示す図である。図7(b)において下向きの矢印は画像710が形成された記録媒体の搬送方向(副走査方向)を示している。前述した画像700と同様、画像710の元となった画像データは、全体が一様の濃度の画像のデータであるとする。掃き寄せ効果が生じた場合、画像710のエッジのうち後端部712にトナーが集中して付着する。その結果、非エッジ部711と比較して後端部712の濃度が濃くなってしまう。
図8(b)は、画像710におけるトナーの分布状態をトナー分布曲線として示す図である。図8(b)において右向きの矢印は画像710が形成された記録媒体の搬送方向(副走査方向)を示している。搬送方向下流側のエッジ部812(図7(b)の後端部712)のトナー付着量は、非エッジ部811(図7(b)の非エッジ部711)に比べて多く、その分だけ濃度も濃くなることになる。また、搬送方向下流側のエッジ部812(図7(b)の後端部712)後端部のトナーは過剰であり、トナー消費量が増大する一因になっている。
図9(a)〜図9(c)は、接触現像状態における掃き寄せ効果の発生メカニズムを説明する図である。接触現像状態では、感光体ドラム110上のトナーの高さが所定の高さになるよう、現像ローラ151の周速は感光体ドラム110の周速よりも速くなっている。これにより、感光体ドラム110に安定してトナーを供給することが可能となり、画像濃度が目標となる濃度に維持される。図9(a)で示すように、現像領域Rでは、現像ローラ151によって搬送されてきたトナー901によって静電潜像900が現像される。また、感光体ドラム110に対して現像ローラ151の方が速く回転しているため、両者の表面上の位置関係は常にずれ続けている。静電潜像900の後端部が現像領域Rに侵入した時点では、現像ローラ151上のトナー901は、現像領域Rの開始位置より回転方向において静電潜像900の後端部における図中網掛けが描かれたトナー902よりも後側に位置する。その後、図9(b)で示すように、後端部におけるトナー902が現像領域Rを出るまでの間に、現像ローラ151上のトナー901は後端部におけるトナー902を追い越す。そして、図9(c)で示すように、トナー901が静電潜像900の後端部のトナー902に供給されてトナー903として付着するため、後端部における現像量が多くなる。これが、掃き寄せ効果の発生メカニズムである。
<エッジ効果及び掃き寄せ効果を低減させる露光量の調整処理>
本実施形態において、静電潜像を形成するためのラスターデータを補正することで露光量を調整して、エッジ効果及び掃き寄せ効果を減少させる処理について説明する。
画像処理部260は、露光量を調整のための前処理を実行する。この前処理は、CPU210がプログラムに従って画像処理部260を制御することで実行される。以下、図2を参照しながら詳しく説明する。ここでは、ホストコンピュータ10から送られてきた画像データから、レンダリング処理部200により生成されて画像メモリ231に蓄積されたラスターデータの補正を例に挙げて説明する。
本実施形態において、静電潜像を形成するためのラスターデータを補正することで露光量を調整して、エッジ効果及び掃き寄せ効果を減少させる処理について説明する。
画像処理部260は、露光量を調整のための前処理を実行する。この前処理は、CPU210がプログラムに従って画像処理部260を制御することで実行される。以下、図2を参照しながら詳しく説明する。ここでは、ホストコンピュータ10から送られてきた画像データから、レンダリング処理部200により生成されて画像メモリ231に蓄積されたラスターデータの補正を例に挙げて説明する。
画像処理部260において、条件判断部264には、画像形成装置100の装置の状態を表す装置状態情報が入力される。ここで、装置状態情報には、画像形成装置100の処理能力の情報や、プリンタエンジンのプロセス速度の情報、環境検知装置180が取得した画像形成装置100内外の温度や湿度といった周辺環境の情報が含まれる。また、装置状態情報には、コントローラ140内で別途求めた総出力枚数(印刷された総枚数、総稼動枚数)や総稼働時間(印刷が実行された累積時間)から予測される感光体ドラム110やトナーといった部材の耐久度合を示す情報も含まれる。条件判断部264は、受け取った装置状態情報に応じた補正条件を決定する。そして、決定した補正条件の情報(以下、補正条件情報と表記する。)がパラメータ設定部265に入力される。パラメータ設定部265は、受け取った補正条件情報に基づいて、エッジ効果及び掃き寄せ効果を減少させるための補正処理の対象とする所定の画素幅(エッジからの画素数、つまりエッジからの距離)を、補正パラメータとして設定する。
ここで、補正パラメータは、画像形成装置100の処理能力やプリンタエンジンにおけるプロセス速度、画像形成装置100の周辺環境温度や湿度、総出力枚数や総稼動時間などの装置状態情報に応じて、変更する必要がある。このため、条件判断部264は、例えば、印刷する用紙の種類に応じて変化するプリンタエンジンのプロセス速度、装置の処理能力、総出力枚数や総稼動時間、周辺環境温度や湿度等を補正条件として決定する。例えば、印刷する用紙の種類に応じてプリンタエンジンのプロセス速度が変化することで、印刷された画像のエッジ部分近傍におけるトナー分布曲線が変化することが考えられる。なお、画像のエッジ部分近傍におけるトナー分布曲線は、前述した図8(a),図8(b)で説明したような曲線である。例えば、プロセス速度が速ければ、エッジ部分近傍のトナー分布曲線のオーバーシュート部分の高さが低くなって幅が広がるため、エッジからの距離(補正対象となされる画素幅)は伸ばし、その伸ばした距離に対するトナー削減量は減らす必要があると考えられる。また、総稼働枚数や総稼働時間によっても、同様に、エッジ部分近傍のトナー分布曲線が鈍ることになるため、トナー削減量は減らす必要があると考えられる。一方、周辺環境温度や湿度によっては静電効果が大きくなることがあり、この場合、エッジ効果が大きくなる可能性があるため、エッジからの距離は伸ばし、その伸ばした距離に対するトナー削減量を増やす必要があると考えられる。このように、条件判断部264では補正条件を決定し、パラメータ設定部265は補正条件情報に基づいて補正パラメータ(補正対象とする画素幅を特定する情報、すなわちエッジからの距離)を設定している。
画像解析部266は、エッジフラグ生成部261からのエッジ特徴を含む属性フラグとパラメータ設定部265からの補正パラメータとに基づいて、画像メモリ231上のラスターデータから、エッジ効果及び掃き寄せ効果が発生し得る画素を特定する。ここで、前述したエッジ効果や掃き寄せ効果は、トナーの付着量が増加したことで、画素の光学的な濃度が、ある値より大きくなった場合に視認し易くなる。また、エッジ効果は画像領域の縁に発生し、掃き寄せ効果は画像領域の副走査方向の後端部分に発生する。したがって、画像解析部266は、これらを考慮して、画像メモリ231上のラスターデータの中の補正対象画素を特定する。そして、画像補正部267は、ラスターデータの中の補正対象画素に対して、エッジ効果及び掃き寄せ効果を減少させるための補正処理を行って、その補正処理後のラスターデータを露光制御部250に送る。これにより、露光制御部250は、補正処理後のラスターデータに基づいて露光装置130への駆動信号を生成し、露光装置130ではその駆動信号に基づくPWM制御により露光量の調整が行われる。その結果、画像形成装置100では、エッジ効果や掃き寄せ効果によるトナー消費量を効率よく削減することが可能となる。
図10は、画像解析部266が、属性フラグと補正パラメータとに基づいて、注目画素を補正対象画素として特定する際の処理のフローチャートを示す。以下の説明では、図10の各処理のステップS101〜ステップS107を、S101〜S107と略記する。図10のフローチャートの処理は、画像解析部266により行われるが、CPU210が本実施形態の画像形成処理プログラムを実行することで実現してもよい。
図10のフローチャートにおいて、S101では、画像解析部266は、ラスターデータの画像の中の、ある注目画素の画素濃度(画素値)が所定閾値以上であるか否かを判断することにより、その注目画素が高濃度画素であるか否かを判定する。具体的には、画像解析部266は、注目画素とその注目画素を中心とした周囲の複数画素について、予め定義しておいた所定閾値以上であるか否かを判定する。所定閾値は、一例として画素値の濃度が8ビットで表される場合には、8ビットを10進数で表記した場合の0〜255の値のうち、例えば250の値となされる。この例の場合、画像解析部266は、注目画素及びその周囲画素の画素値の濃度が250〜255の値である場合に、その注目画素は高濃度画素であると判定する。画像解析部266は、S101において、注目画素が高濃度画素であると判定した場合にはS102以降に処理を進め、一方、注目画素が高濃度画素でないと判定した場合にはS106に処理を進める。
ここで、ラスターデータの画像の中で、画素値が例えば急激に変化していた場合、前述したエッジフラグ生成部261ではエッジ部が検出されることになる。そして、注目画素の画素値が高濃度画素の値若しくはゼロ(0)であった場合、注目画素の周辺で検出されているエッジ部から、その注目画素までは同等の濃度の画素が連続していると考えられる。一方、注目画素の画素値が高濃度画素の値でない場合、注目画素からエッジ部までは高濃度画素が連続していないか、若しくは、白領域が連続していると考えられる。
以下、図11(a)〜図11(f)を参照し、画像とエッジの関係、エッジフラグ生成部261により生成されるエッジ特徴を含む属性フラグ、及び、エッジが検出された場合のエッジ部から注目画素までの画素濃度について説明する。図11(a)は、エッジフラグ生成部261に入力されたラスターデータの画像のうち、エッジ部分が含まれている画像例を示している。図11(a)は16×16画素の大きさの画像1100を例に挙げており、図中の格子状の各四角はそれぞれ画素1101を表し、各画素1101に対応した各四角における斜線や白は画素値(斜線は濃度が濃く、白は濃度が薄い)を表しているとする。また、この例において、エッジフラグ生成部261は、ラスターデータに対して、例えば二次微分フィルタを適用することにより画像のエッジ部分を検出して、その検出したエッジ部分の特徴(エッジ特徴)を含む属性フラグを生成しているとする。図11(a)に示した画像1100の例の場合、エッジフラグ生成部261は、図11(b)に示すような黒い四角が連なった部分(つまりエッジ部分)について、エッジ特徴を含む属性フラグの2値データ("1"のエッジフラグ1104)を生成する。図11(b)は、図11(a)に示した画像1100の16×16個の各画素にそれぞれ対応した16×16個の属性フラグ1105からなる参照ウィンドウ1102を示している。図11(b)の格子状の各四角はそれぞれ属性フラグ1105を表し、各四角のうち黒色で表されている四角は属性フラグ1105の中のエッジフラグ1104が"1"になっていることを表している。また、図11(b)中の属性フラグ1103は、注目画素に対応した属性フラグであることを表している。この図11(b)に示したような16×16個の属性フラグ1105からなる参照ウィンドウ1102は、画像解析部266による画像解析の対象となされている。
画像解析部266は、図11(b)の参照ウィンドウ1102の中から、図11(c)〜図11(f)に示すように、注目画素の属性フラグ1103を含む主走査方向と副走査方向の各属性フラグ1105の列を切り出す。図11(c)〜図11(f)の図中の各矢印は、画像解析部266が、参照ウィンドウ1102に対して画像解析の際に参照する所定方向(以下、「参照方向」と表記する。)を表している。また、本実施形態の以下の説明では、参照方向とは反対側の方向を「参照逆方向」と呼ぶことにする。なお、図11(e)の矢印方向は主走査方向に対応しており、図11(c)の矢印方向は副走査方向に対応している。画像解析部266は、図11(b)の参照ウィンドウ1102から、図11(c)〜図11(f)のように注目画素の属性フラグ1103を中心とした上下左右の四つの参照方向について各属性フラグ1105の列を切り出す。そして、画像解析部266は、図11(c)〜図11(f)の注目画素の属性フラグ1103を含むそれぞれ16個の属性フラグ1105が連なったフラグ列を用いて以下のような画像解析を行って、エッジ効果及び掃き寄せ効果が発生し得る画素を特定する。
図10のフローチャートに説明を戻す。画像解析部266は、S102の処理に進むと、注目画素の属性フラグ1103から参照逆方向にエッジがあるか否かを判断する。画像解析部266は、S102において、注目画素の属性フラグ1103から参照逆方向に、エッジがあると判断した場合にはS103に処理を進め、一方、参照逆方向にエッジがないと判断した場合にはS106に処理を進める。
S102における判断処理について、図11(c)〜図11(f)を例に用いて説明する。参照方向が副走査方向である図11(c)の例の場合、S102において、画像解析部266は、注目画素の属性フラグ1103からみて参照逆方向にエッジがあるか否か判断する。ここで、S102において、注目画素の属性フラグ1103からみて参照逆方向にエッジがあるか否かは、注目画素の属性フラグ1103からみて参照逆方向の各属性フラグ1105におけるエッジフラグのSUM値(総和値)がゼロか否かにより判断する。SUM値がゼロである場合には、注目画素から参照逆方向にはエッジが存在していないことになる。図11(c)の場合、注目画素の属性フラグ1103からみて参照逆方向の各属性フラグ1105は"1"のエッジフラグの存在を表す黒色の四角ではないためSUM値はゼロであり、この場合、画像解析部266はS102からS106に処理を進める。参照方向が副走査方向の逆方向である図11(d)の例の場合、S102において、画像解析部266は、注目画素の属性フラグ1103から参照逆方向にエッジがあるか否か判断する。図11(d)の例の場合、注目画素の属性フラグ1103から参照逆方向の四つ目の属性フラグ1105が"1"のエッジフラグの存在を表す黒色の四角となっている。このためSUM値はゼロではなくなり、したがってこの場合、画像解析部266はS102からS103に処理を進める。参照方向が主走査方向である図11(e)の例の場合、S102において、画像解析部266は、注目画素の属性フラグ1103からみて参照逆方向にエッジがあるか否か判断する。図11(e)の例の場合、注目画素の属性フラグ1103からみて参照逆方向の各属性フラグ1105には"1"のエッジフラグの存在を表す黒色の四角がなくSUM値はゼロであるため、画像解析部266はS102からS106に処理を進める。参照方向が主走査方向の逆方向である図11(f)の例の場合、S102において、画像解析部266は、注目画素の属性フラグ1103からみて参照逆方向にエッジがあるか否か判断する。図11(f)の例の場合、注目画素の属性フラグ1103から参照逆方向の六つ目の属性フラグ1105が"1"のエッジフラグの存在を表す黒色の四角となっており、SUM値はゼロではなくなるため、画像解析部266はS102からS103に処理を進める。
画像解析部266は、S103の処理に進むと、注目画素の属性フラグ1103から参照方向に所定数以下のエッジがあるか否かを判断する。画像解析部266は、S103において、注目画素の属性フラグ1103から参照方向に所定数以下のエッジがあると判断した場合にはS104に処理を進める。一方、画像解析部266は、S103において、注目画素の属性フラグ1103から参照方向にエッジが無いか、又は、所定数以上のエッジがあると判断した場合にはS106に処理を進める。なお、所定数は、予め決められた1以上の数であり、本実施形態では所定数を例えば「1」としている。このような所定数を設定しておくのは、例えば画素値の急激な変化が生じている部分が繰り返すような模様の画像において、エッジ効果や掃き寄せ効果を低減するための補正処理が行われるのを防ぐためである。
S103における判断処理について、図11(c)〜図11(f)を例に用いて説明する。参照方向が副走査方向である図11(c)の例の場合、S103において、画像解析部266は、注目画素の属性フラグ1103からみて参照方向に所定数以下のエッジがあるか否か判断する。図11(c)の例の場合、注目画素の属性フラグ1103から参照方向に四つ目の属性フラグ1105のみが"1"のエッジフラグ1104であることを表す黒色の四角となっているため、画像解析部266は、S103からS104に処理を進める。参照方向が副走査方向の逆方向である図11(d)の例の場合、S103において、画像解析部266は、注目画素の属性フラグ1103からみて参照方向に所定数以下のエッジがあるか否か判断する。図11(d)の例の場合、注目画素の属性フラグ1103から参照方向には、"1"のエッジフラグ1104の存在を表す黒色の四角がないため、画像解析部266は、S103からS106に処理を進める。参照方向が主走査方向である図11(e)の例の場合、S103において、画像解析部266は、注目画素の属性フラグ1103からみて参照方向に所定数以下のフラグがあるか否か判断する。図11(e)の例の場合、注目画素の属性フラグ1103から参照方向に六つ目のフラグが、"1"のエッジフラグ1104であることを表す黒色の四角となっているため、画像解析部266は、S103からS104に処理を進める。参照方向が主走査方向の逆方向である図11(f)の例の場合、S103において、画像解析部266は、注目画素の属性フラグ1103からみて参照方向に所定数以下のエッジがあるか否か判断する。図11(f)の例の場合、注目画素の属性フラグ1103から参照方向には、"1"のエッジフラグ1104の存在を表す黒色の四角がないため、画像解析部266は、S103からS106に処理を進める。
なお、注目画素の属性フラグ1103からみて参照方向に"1"のエッジフラグが複数連続する場合がある。このように"1"のエッジフラグが複数連続する場合、画像解析部266は、前述のS103で所定数以下のエッジがあるか否かの判断の際には、それら複数連続する"1"のエッジフラグについては一つのエッジフラグとして扱う。このため、画像解析部266は、所定数以下のエッジがあるか否かの判断の際には、注目画素の属性フラグ1103からみて参照方向に順番に属性フラグ1105を取り込み、エッジフラグが"0"から"1"に変化する個数を数えるようにする。そして、エッジフラグが"0"から"1"に変換する個数が所定数以下であるとき、画像解析部266は、所定数以下のエッジがあると判断する。例えば、図11(c)の例の場合、注目画素の属性フラグ1103から参照方向に順番に各属性フラグ1105を取り込むと、それら各属性フラグ1105のエッジフラグは"00010000"の並び順になる。したがって、図11(c)の例の場合、エッジフラグが"0"から"1"に変化した変化点の個数は1個であるため、画像解析部266は、エッジは一つであると判断する。ここで仮に、仮にエッジ抽出の際のフィルタ係数等により"1"のエッジフラグが複数連続することになり、注目画素の属性フラグ1103から参照方向に順番に取り込んだ各属性フラグ1105のエッジフラグが"000111100"の並び順であったとする。この場合も、エッジフラグが"0"から"1"に変化した変化点の個数は1個であるため、画像解析部266は、エッジは一つであると判断することができる。なお、それら複数連続する"1"のエッジフラグを一つのエッジフラグとして扱う際に各属性フラグ1105を取り込む個数については、画像形成装置100の特性や処理能力等に応じて設定することが望ましい。例えば、各属性フラグ1105の取り込み個数が多すぎると、前述した補正対象となされる画素幅が大きくなり過ぎ、また、演算処理の負荷も大きくなるため、これらを考慮した個数に設定することが望ましい。
図10のフローチャートに説明を戻す。画像解析部266は、S104の処理に進むと、注目画素の属性フラグ1103から"1"のエッジフラグ1104までの距離が、所定距離の範囲内であるか否かを判断する。ここで、所定距離の値は、画像形成装置100の特性や周辺環境等によって変化するものである。本実施形態において、画像形成装置100の特性や周辺環境等の情報は、前述した装置状態情報であり、前述した補正条件と対応している。したがって、所定距離の値は、前述した補正条件ごとに予め用意されてコントローラ140のRAM230に格納されているものとする。コントローラ140のCPU210は、印刷ジョブを実行する前に、画像解析部266に対し、補正条件に応じた所定距離の値を設定する。一例として所定距離を4画素分に相当する距離とし、図11(c)を例に挙げた場合、注目画素の属性フラグ1103から四つ目のエッジフラグ1104が"1"になっているため、画像解析部266は、S104において所定距離の範囲内であると判断する。一方、例えば図11(e)を例に挙げた場合、"1"のエッジフラグ1104は注目画素の属性フラグ1103から六つ目であるため、画像解析部266は、S104において所定距離の範囲外であると判断する。画像解析部266は、S104において、注目画素の属性フラグ1103と"1"のエッジフラグ1104との間の距離が所定距離の範囲内であると判断した場合にはS105に処理を進める。一方、画像解析部266は、S104において、注目画素の属性フラグ1103と"1"のエッジフラグ1104との間の距離が所定距離の範囲外であると判断した場合にはS106に処理を進める。
S105では、画像解析部266は、属性フラグ1103に対応した注目画素はトナー削減対象となる補正対象画素であると特定する。そして、画像解析部266は、その注目画素の画素位置と、注目画素からエッジへの方向と、注目画素からエッジまでの距離の各情報を、RAM230に記憶させる。このS105の後、画像解析部266は、S107に処理を進める。
また、S106に進んだ場合、画像解析部266は、属性フラグ1103に対応した注目画素はトナー削減対象の画素でないとして決定する。このS106の後、画像解析部266は、S107に処理を進める。
また、S106に進んだ場合、画像解析部266は、属性フラグ1103に対応した注目画素はトナー削減対象の画素でないとして決定する。このS106の後、画像解析部266は、S107に処理を進める。
S107では、画像解析部266は、前述した図11(c)〜図11(f)で説明した全ての方向について処理を行ったか否かを判定し、何れか一つの方向の処理が未だ行われていないと判定した場合にはS102に処理を戻す。一方、画像解析部266は、S107において全ての方向について処理を行ったと判定した場合には、この図10のフローチャートの処理を終了する。
ここでは、前述した図11(c)〜図11(f)のように上下左右の4方向を例に挙げたが、例えば2方向のみ、8方向、16方向等のように、方向を増減させてもよい。なお、2方向は、例えば前述した図11(c)と図11(d)の上下2方向である。また、8方向は、例えば図11(c)〜図11(f)の上下左右4方向に更に斜め45度ごとの4方向を加えた8方向、16方向は、8方向に更に22.5度ごとの8方向を加えた16方向である。本実施形態の画像形成装置100は、前述した主走査方向と副走査方向の何れか若しくは両方に基づいて、前述したような各方向を設定し、またそれら各方向の何れを採用するかは、装置の特性や処理能力に応じて決めることができる。
また、前述した図11(b)の参照ウィンドウ1102の大きさや、図11(c)〜図11(f)の切り出しサイズについても、画像形成装置100の特性や処理能力、掃き寄せ効果やエッジ効果の及ぶ範囲に合わせて決めることができる。一例として、処理能力が低い画像形成装置100の場合には参照ウィンドウ1102を小さくし、一方、処理能力が高い画像形成装置100の場合には参照ウィンドウ1102を大きくするようなことが可能である。
図12(a)〜図11(f)は、図11(a)〜図11(f)に示した例とは異なる画像とエッジの例を示した図である。図12(a)は、図11(a)の例と同様に、エッジフラグ生成部261に入力されたラスターデータの画像のうち、エッジ部分が含まれている画像1200の一例を示している。図12(b)は、図11(b)の例と同様に、図12(a)に示した画像1200の各画素1201にそれぞれ対応した属性フラグ1205からなる参照ウィンドウ1202を示している。図12(a)の画像1200の例の場合は、図12(b)に示すように"1"のエッジフラグ1204が複数生成されることになる。また、図12(c)〜図12(f)は、図11(c)〜図11(f)の例と同様に、図12(b)の参照ウィンドウ1202の中から、注目画素の属性フラグ1203を含む主走査方向と副走査方向の各属性フラグ1205の列が切り出された図である。
図13は、前述した図11(a)〜図11(f)と図12(a)〜図12(f)の例において、図10のS101〜S107の処理で解析した結果を表した図である。図13において、データAは図11(a)〜図11(f)の例を、データBは図12(a)〜図12(f)の例である。図13中の斜線で示したセルは、図10のフローチャートにおいて、注目画素がトナー削減の対象外であると判定される原因となった条件を示している。この図13に示したように、例えばデータAの場合は、参照方向が図11(c)で示した方向(下方向)の場合にのみ、注目画素がトナー削減の対象となされる補正対象画素であるとして特定される。一方、データBの場合は、図12(c)〜図12(f)の全ての例において注目画素はトナー削減対象外の画素であると判定される。画像解析部266は、上述した判定結果の情報を、画素ごとに、画像補正部267に出力する。すなわち、画像解析部266は、注目画素を補正対象画素であると判定した場合には、その補正対象画素の位置と、注目画素からエッジへの方向と、注目画素からエッジまでの距離の各情報を、RAM230を介して画像補正部267に渡す。図13の例の場合、画像解析部266は、図11(c)の例において補正対象画素における距離の情報として、エッジからの距離が4画素分であることを表す「4」の出力値を画像補正部267に渡す。一方、画像解析部266は、注目画素が対象外の画素であると判定した場合には、例えば、前述の距離の情報として「0」の値を画像補正部267に渡す。
上述した画像解析部266による判定結果から画像補正部267がトナー削減量を算出するまでの際の処理について、図14のフローチャートを参照しながら説明する。以下の説明では、図14の各処理のステップS201〜ステップS203を、S201〜S203と略記する。図14のフローチャートの処理は、画像補正部267により行われるが、CPU210が本実施形態の画像形成処理プログラムを実行することで実現してもよい。
図14のフローチャートにおいて、画像補正部267は、S201の処理として、注目画素がトナー削減対象である補正対象画素か否かを、画像解析部266の判定結果により判断する。画像補正部267は、注目画素が補正対象画素であると判断した場合にはS202に処理を進め、一方、補正対象画素でないと判断した場合には図14のフローチャートの処理を終了する。
S202に進むと、画像補正部267は、S201で補正対象画素であると判断された注目画素からエッジまでの正確な距離を算出する。ここでの距離算出は、具体的には、画像の実際のエッジの位置と、"1"のエッジフラグの位置とのズレを補正するような処理となされている。例えば、エッジフラグ生成部261でエッジフラグを生成する際、エッジ検出の際に用いられるフィルタの性質によって、画像の実際のエッジの位置と、"1"のエッジフラグが生成される位置とが異なることがある。例えば図15(c)のような略々中央部にエッジ1510が存在している画像1509からエッジフラグ生成部261により生成されるエッジフラグについて説明する。例えば一次微分フィルタが用いられた場合、エッジフラグ生成部261では、図15(c)の画像1509のエッジ1510の位置に対応したピークを有する、図15(a)に示すような一次微分処理信号1501が生成される。そしてこの場合、図15(d)に示すような、画像1509のエッジ1510の位置に対応した、例えば1画素幅1520において"1"のエッジフラグ1511が生成される。これに対し、例えば二次微分フィルタが用いられた場合には、図15(c)の画像1509のエッジ1510を挟んだ内側と外側の二つの位置にピークを有する、図15(b)に示すような二次微分処理信号1502が生成される。そして、二次微分処理信号1502と二つの閾値1503,1504との比較に基づき、図15(e),図15(f)のような、エッジ1510を挟んだ内側と外側とに、各々1画素幅1521,1522の"1"のエッジフラグ1512,1513が生成される。なお、エッジフラグ1512は、図15(c)のエッジ1510を含む1画素幅1520に対して、外側に1画素分離れた位置に生成されるアウターエッジフラグとなる。また、エッジフラグ1513は、図15(c)のエッジ1510を含む1画素幅1520に対して、内側に1画素分離れた位置に生成されるインナーエッジフラグとなる。このため、画像補正部267は、エッジフラグ生成部261で二次微分フィルタが用いられた場合には、注目画素からエッジまでの距離を算出する際、エッジフラグ生成部261のフィルタ特性に応じて、注目画素からエッジまでの距離に対して補正を施す。例えば、アウターエッジを示すエッジフラグ1512が、図15(c)のエッジ1510を含む1画素幅1520に対して1画素分だけ外側の位置に生成される設定の場合には、注目画素からエッジまでの距離から1画素分の距離を減算するような補正が行われる。また、インナーエッジを示すエッジフラグ1513が、図15(c)のエッジ1510を含む1画素幅1520に対して1画素分だけ内側の位置に生成される設定の場合には、注目画素からエッジフラグまでの距離から1画素分の距離を加算するような補正が行われる。これにより、その補正後の距離は、注目画素から実際のエッジまでの距離と一致することになる。S202の後、画像補正部267は、S203に処理を進める。
S203では、画像補正部267は、S202で算出(補正)した距離に基づいて、トナー削減量を算出する。具体的には、画像補正部267は、トナー削減量として、前述した図8(a)や図8(b)に示したトナー分布曲線のオーバーシュート部分の高さに相当する過剰トナー量に対応した削減量を算出する。図16は、注目画素からエッジまでの距離と、トナー削減量との対応関係の説明に用いる図である。図16において、画像1600の例えば下端エッジから注目画素1601までの距離を画素順に「1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12」で表した場合、トナー削減量は、画素順に「1,2,3,4,5,4,3,3,2,2,1,1」となされる。この例では、トナー削減量は、画像1600の下端エッジから5画素に相当する距離でピークとなっている。またこの例では、注目画素1601は、下端エッジから4画素目に相当する距離にあるため、注目画素1601に対する下端エッジ側のトナー削減量は例えば「4」となされている。これらのトナー削減量の値は、画像形成装置100の特性や周辺環境等の前述した補正条件に応じて変化するようになされており、それら補正条件ごとにコントローラ140のRAM230に格納されているものとする。また、これらトナー削減量の値の設定は、印刷ジョブを実行する前に、CPU210が画像補正部267に対して各補正条件に応じて設定するものとする。同様に、画像1600の例えば右端エッジから注目画素1601までの距離を画素順に「1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12」で表した場合、トナー削減量は、画素順に「1,2,3,4,5,5,4,3,2,2,1」とされる。この例の場合、注目画素1601は、右端エッジからの6画素目に相当する距離にあり、注目画素1601に対する右端エッジ側のトナー削減量は例えば「5」となされている。そして、画像補正部267は、各方向のトナー削減量を合算して、注目画素1601のトナー削減量を算出し、そのトナー削減量に応じた補正係数(露光量の削減割合)により、ラスターデータに対する濃度の補正処理を行って、露光制御部250に出力する。
前述した実施形態では、画像形成装置100のコントローラ140において補正処理(並びにその前処理)を行う例を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、ホストコンピュータ10で同様の処理を実行し、画像形成装置100に補正後の画像データ(ラスターデータ)を入力するようにしてもよい。
以上説明したように、本実施形態によれば、エッジフラグ生成部261で生成されたエッジフラグを用いて画像解析部266がトナー削減対象の画素を検出している。すなわち、画像解析部266は、多値の画素値ではなく、2値のエッジフラグをラインバッファに保持して参照ウィンドウを形成して解析を行うようにしている。また、画像補正部267においても、多値の画素値ではなく、2値のエッジフラグに基づいて、トナー削減対象の注目画素からエッジまでの距離に応じたトナー削減量を算出している。このため、本実施形態の画像形成装置100は、特にコントローラ140の回路規模を小さくでき、その小さい回路規模のコントローラ140により、エッジ効果や掃き寄せ効果に起因した余分なトナーの消費を削減可能としている。
<その他の実施形態>
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
上述の実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。即ち、本発明は、その技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
100 画像形成装置、130 露光装置、140 コントローラ、210 CPU、240 露光量調整部、250 露光制御部、260 画像処理部、261 エッジフラグ生成部、264 条件判断部、265 パラメータ設定部、266 画像解析部、267 画像補正部
Claims (16)
- 画像信号の画素ごとに、前記画素が画像のエッジに対応した画素であるか否かを表すフラグを生成する生成手段と、
前記画像の各画素に各々対応して生成された前記フラグに基づいて、前記画像の中から、濃度の補正がなされる補正対象画素を特定する解析手段と、
前記補正対象画素から前記エッジまでの距離に基づいて、前記補正対象画素の濃度を補正する補正手段と、
を有することを特徴とする画像信号処理装置。 - 前記補正手段は、前記距離に基づいて、前記補正対象画素に対するトナー削減量を決定し、前記トナー削減量に応じて前記補正対象画素の濃度を補正することを特徴とする請求項1に記載の画像信号処理装置。
- 前記補正がなされた各画素の濃度に応じたトナー量による画像の印刷を印刷部に実行させる実行手段を更に有することを特徴とする請求項2に記載の画像信号処理装置。
- 前記解析手段は、前記画像の中の注目画素の濃度が所定閾値以上である場合、前記画像の各画素に各々対応した前記フラグを参照して、前記注目画素から前記エッジまでの距離を求め、前記注目画素から前記エッジまでの距離が所定距離の範囲内である場合に、前記注目画素を前記補正対象画素として特定し、
前記補正手段は、前記解析手段にて求められた前記補正対象画素から前記エッジまでの距離に基づいて、前記補正対象画素の濃度を補正することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の画像信号処理装置。 - 前記解析手段は、前記注目画素を含む所定方向に存在する各画素に各々対応した前記フラグを参照して、前記注目画素から前記エッジまでの前記距離を求めることを特徴とする請求項4に記載の画像信号処理装置。
- 前記解析手段は、画像が印刷される際の主走査方向と副走査方向の少なくとも一方に基づいて決められた、少なくとも一つの前記所定方向について、前記所定方向に存在する各画素に各々対応した前記フラグの前記参照を行うことを特徴とする請求項5に記載の画像信号処理装置。
- 前記所定方向は、前記濃度が前記所定閾値以上の前記注目画素を中心とした上下左右の4方向であることを特徴とする請求項5又は6に記載の画像信号処理装置。
- 前記解析手段は、前記注目画素に対して、前記所定方向に対する逆方向に前記フラグの値が変化する変化点が存在せず、かつ、前記所定方向で前記フラグの値が変化する変化点の数が所定数以下である場合に、前記注目画素を補正対象画素として特定することを特徴とする請求項5乃至7の何れか1項に記載の画像信号処理装置。
- 前記解析手段は、前記フラグが0から1になる点を前記変化点として検出することを特徴とする請求項8に記載の画像信号処理装置。
- 前記補正手段は、前記補正対象画素ごとに、前記エッジからの距離に応じた前記濃度による前記補正を行うことを特徴とする請求項4乃至9の何れか1項に記載の画像信号処理装置。
- 前記生成手段は、前記画像信号に対して所定のフィルタ処理を行った後の値に基づいて前記エッジの画素であるか否かを表す前記フラグを生成し、
前記補正手段は、前記フラグの生成の際に用いられたフィルタ処理に応じて、前記エッジからの距離を補正し、前記補正した距離に基づいて前記補正対象画素の濃度を補正することを特徴とする請求項1乃至10の何れか1項に記載の画像信号処理装置。 - 前記解析手段は、自装置の状態を表す装置状態情報に基づいて、前記所定距離を設定することを特徴とする請求項4乃至11の何れか1項に記載の画像信号処理装置。
- 前記装置状態情報は、自装置の処理能力の情報と、印刷が行われる際の速度の情報と、印刷された総出力枚数の情報と、自装置の総稼動時間の情報と、自装置の内外の温度の情報と、自装置の内外の湿度の情報との、少なくとも一つの情報であることを特徴とする請求項12に記載の画像信号処理装置。
- 前記解析手段は、前記フラグが生成された後、前記画像信号の画像領域に対して前記エッジを滑らかにする所定の画像処理が行われる場合には、前記フラグに基づく前記補正対象となされる画素の特定を行わないことを特徴とする請求項1乃至13の何れか1項に記載の画像信号処理装置。
- 生成手段が、画像信号の画素ごとに、前記画素が画像のエッジに対応した画素であるか否かを表すフラグを生成するステップと、
解析手段が、前記画像の各画素に各々対応して生成された前記フラグに基づいて、前記画像の中から、濃度の補正がなされる補正対象画素を特定するステップと、
補正手段が、前記補正対象画素から前記エッジまでの距離に基づいて、前記補正対象画素の濃度を補正するステップと、
を含むことを特徴とする画像信号処理方法。 - コンピュータを、請求項1乃至14の何れか1項に記載の画像信号処理装置の各手段として機能させるためのプログラム。
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