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JP2016081561A - 雌端子 - Google Patents

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JP2016081561A JP2014208105A JP2014208105A JP2016081561A JP 2016081561 A JP2016081561 A JP 2016081561A JP 2014208105 A JP2014208105 A JP 2014208105A JP 2014208105 A JP2014208105 A JP 2014208105A JP 2016081561 A JP2016081561 A JP 2016081561A
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contact piece
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JP2014208105A
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寛二 堀内
Kanji Horiuchi
寛二 堀内
芳朋 辻井
Yoshitomo Tsujii
芳朋 辻井
敦 奥田
Atsushi Okuda
敦 奥田
紀行 植松
Noriyuki Uematsu
紀行 植松
憲作 高田
Kensaku Takada
憲作 高田
潤一 椋野
Junichi Mukuno
潤一 椋野
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

【課題】電気容量を良好に保ちつつ小型化することが可能な雌端子を提供する。【解決手段】板状部材を角筒状に折り曲げてなる角筒部と、角筒部のうち少なくとも一つの側壁から延出されるとともに折り返し部により折り返された形態をなし、角筒部の内側において相手側端子に対して弾性接触される弾性接触片20と、が一体的に設けられた雌端子であって、弾性接触片20のうち折り返し部22を形成している領域は、その板厚が折り返し部22を挟んで配された弾性接触片20の基端側および先端側の板厚と比較して薄く形成された薄肉部24とされており、薄肉部24は、折り返し部22の内側に設けられた段差部25または傾斜部により基端側および先端側より板厚が薄くされている。【選択図】図4

Description

本明細書に開示される技術は、雌端子に関する。
従来、電気自動車等に用いられるコネクタの雌端子として、角筒状の部材の内部に弾性接触片を設け、内部に挿入された雄端子に対して弾性接触させる構成のものが知られている。このような雌端子は、例えば、一枚の厚さが均一な所定形状の板状部材をプレス加工することにより形成することができ、弾性接触片は、先端側でU字形状に折り返されることにより弾性が付与される。
このような雌端子の角筒部に雄端子が挿入されると、弾性接触片は雄端子により弾性変形され、これにより弾性力が作用して、雄端子と雌端子の弾性接触片との間に所定の接触圧が得られるようになっている。
特開平04−147580号公報
ところで、上記した形態の雌端子について小型化を図ろうとする場合、その大きさは、弾性接触片の折り返し部の大きさに依存する。すなわち、雌端子を構成する板状部材の板厚が厚い場合には、折り返し部が大型化することにより端子全体が大型化し、板厚を薄くすると、折り返し部が小さくなって、端子全体を小型化することができる。よって、小型化の観点からは、板厚が薄い方が望ましい。
しかし一方で、端子の電気抵抗を小さくするためには板厚が厚い方が好ましく、端子の小型化と電気容量の保持との間で相反する要求があった。
本明細書に開示された技術は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、雌端子の電気容量を良好に保ちつつ小型化することが可能な雌端子を提供することを目的とする。
上記課題を解決するためになされた雌端子は、板状部材を角筒状に折り曲げてなる角筒部と、角筒部のうち少なくとも一つの側壁から延出されるとともに折り返し部により折り返された形態をなし、角筒部の内側において相手側端子に対して弾性接触される弾性接触片と、が一体的に設けられた雌端子であって、弾性接触片のうち折り返し部を形成している領域は、その板厚が折り返し部を挟んで配された弾性接触片の基端側および先端側の板厚と比較して薄く形成された薄肉部とされており、薄肉部は、折り返し部の内側に設けられた段差部または傾斜部により基端側および先端側より板厚が薄くされていることを特徴とする。
上記構成によれば、弾性接触片のうち折り返し部の板厚が、折り返し部を挟んで配された基端側や先端側の板厚よりも薄くなるように設定されているから、弾性接触片全体の板厚が厚い構成と比較して折り返し部を小さく形成することができ、もって、端子全体を小型化することができる。しかも、折り返し部以外の部分は板厚が折り返し部と比較して厚くなっているから、通電時の電気抵抗を小さくすることができ、電気容量を良好に保つことができる。
さらに、薄肉部は、折り返し部の内側に段差部または傾斜部を設けることにより形成されているから、段差部または傾斜部を折り返し部の外側に形成する構成と比較して、段差部または傾斜部が外側に張り出すことがなく、雌端子をより小型化することができる。
雌端子は、以下の構成を備えていてもよい。
弾性接触片を角筒部の複数の側壁から延出して複数設け、複数の弾性接触片の折り返し部を、相手側端子との嵌合方向において異なる位置に配する構成としてもよい。
このように弾性接触片が複数設けられる構成とした場合には、弾性接触片がひとつだけ設けられる構成と比較して、折り返し部の大きさがより雌端子の大きさに影響し易くなるため、折り返し部に薄肉部を設ける構成が、より小型化に効果的に作用する。また、複数の弾性接触片の折り返し部を相手側端子との嵌合方向において異なる位置に配することにより、複数の弾性接触片が相手側端子に対して長さ方向の異なる位置において接触することとなるため、相手側端子と傾いて嵌合されることが抑制される。さらに、相手側端子と嵌合する際の嵌合抵抗を小さくすることができる。
また、薄肉部を叩き出し加工により形成する構成としてもよい。このような構成とした場合には、薄肉部が予め形成された異形材により雌端子を製造する構成と比較して、製造コストを抑えることができる。特に、複数の弾性接触片の折り返し部、すなわち、薄肉部が、相手側端子との嵌合方向において異なる位置に配されている場合には、低コスト化により効果的である。
また、弾性接触片は、角筒部の側壁のうち相手側端子との嵌合方向の前端縁から延出されるとともに折り返し部により後方側に向けて折り返され、角筒部には、弾性接触片の基端に隣接して弾性接触片の延出方向に沿って延出された拡張部が設けられ、拡張部は、折り返し部よりも前方側まで延出される構成としてもよい。
このような構成とすると、弾性接触片の基端は拡張部により剛性が高まるから、相手側端子が挿入される際に、弾性接触片の基端が相手側端子に押圧されて変形することが防止される。また、拡張部は折り返し部よりも前方側に延出されているから、雌端子の前方側から相手側端子や機器が突き当てられた場合でも、肉厚が薄い折り返し部が拡張部により保護される。従って、弾性接触片の変形を防止することができる。
本明細書に記載の技術によれば、電気容量を良好に保ちながらも、従来と比較して小型の雌端子を得ることができる。
一実施形態の雌端子の斜視図 同じく雌端子の正面図 同じく雌端子の側面図 図2のA−A要部拡大断面図 同じく雌端子の展開図 従来の雌端子の正面図 図6のB−B要部拡大断面図 異形材を使用する場合の雌端子の展開図
以下、一実施形態について、図1ないし図8を参照しつつ詳細に説明する。
本実施形態の雌端子10は、電気自動車やハイブリッド自動車等の電力供給線等に用いられ、丸棒状の相手側の雄端子(図示せず)を内部に嵌合させて、雄端子の外周面に対して複数の弾性接触片20を接触させる大電流用の多接点型の雌端子10である。以下、相手側端子との接続方向(図3の左側)を前方とし、また、図2の上側を上方、下側を下方として説明する。
雌端子10は、図5に示すような所定の展開形状に打ち抜かれた銅合金等の導電性に優れた金属板を、プレス成形機により曲げ加工することによって形成され、図1および図3に示すように、図示しない電線に接続される電線接続部11と、図示しない雄端子の接続部に接続する本体部13とが、繋ぎ部12を介して前後に連なった形態をなしている。
本体部13は、略八角筒状をなす角筒部15と、角筒部15の前方側の端縁から前方に向けて一体的に延出されるとともに、内側に向けて折り返された8つの弾性接触片20とを備えてなる。
角筒部15は、上述した金属板を断面略八角形状に曲げ加工することで略八角筒状に形成され、その曲げ方向の端縁同士を係止部16により係止することで、開き止めされている。係止部16は、角筒部15の曲げ方向における一端側から延出して設けられたロ字形状の係止片17と、他端側の外面に突出するように切り起こし形成された係止凸部18とから構成されている。角筒部15は、八角筒状に折り曲げられた後、外側に向けて突出している係止凸部18に係止片17を外側から被せるように、やや屈曲させつつ外嵌させることにより、開き止めがなされる構成とされている。
以下、略八角筒状の角筒部15の8つの各側壁を、係止片17が設けられた側壁から順に15A,15B,15C,15D,15E,15F,15G,15Hとして説明する。
角筒部15は、図5に示すように、前後方向の長さが異なる2種類の側壁から構成されている。具体的には、側壁15A,15C,15E,15Gは第1側壁151であり、側壁15B,15D,15F,15Hは、第1側壁151より前後方向の長さが長い第2側壁152である。第1側壁151および第2側壁152の幅寸法(図5における上下方向の寸法)は、同等とされている。角筒部15は、これら第1側壁151および第2側壁152が、それらの後端位置を同一直線上に揃えた状態で交互に配置されることにより、展開状態において略櫛形に形成されている。
8つの弾性接触片20は、図5に示す展開状態において、角筒部15の各側壁15A〜15Hの前端縁(左側)から前方側に向けて延出形成されている。弾性接触片20の幅寸法は、第1側壁151および第2側壁152の幅寸法の約1/2とされており、各側壁15A〜15Hの幅方向における中央部から延出されている。
8つの弾性接触片20は、前後方向の長さ寸法および幅寸法が、全て同寸法とされている。すなわち、第1側壁151(側壁15A,15C,15E,15G)から延出された第1弾性接触片201は、第2側壁152(側壁15B,15D,15F,15H)から延出された第2弾性接触片202より後方側にずれて配置されている。
角筒部15の前端縁のうち、図5に示す展開状態において隣り合う弾性接触片20(第1弾性接触片201および第2弾性接触片202)の各基端の間には、前方側(左側)に向けて延びる拡張部28(全7つ)が設けられている。これら7つの拡張部28の前端縁は、全て同一線上に配置されている。
より詳細には、一の拡張部28とその隣の弾性接触片20との間に設けられるスリット29の長さは、拡張部28の両側で異なっており、第1側壁151側に位置する第1スリット291の長さは、第2側壁152側に位置する第2スリット292の長さよりも長くなっている。このようにスリット29の長さが異なることで、第1弾性接触片201および第2弾性接触片202が前後方向において異なる位置に配置されるようになっている。
なお、展開状態における角筒部15の、曲げ方向の両側縁の前端縁には、拡張部28は設けられていない。代わりに、一方側は、係止片17が角筒部15(側壁15A)より前方側に延出形成されることにより、この係止片17が、組み立て状態において拡張部28と同様の作用を呈するようになっている。なお、係止片17の前端縁は、拡張部28の前端縁より後方側に配置されている。また、係止片17の幅寸法は、拡張部28の幅寸法よりも大きく設定されている。
これら拡張部28および係止片17の板厚は、側壁15A〜15Hの板厚と同等とされている。
角筒部15は、これら拡張部28において前後方向に沿って折り曲げられ(図5の点線)、略八角筒状とされる(図2参照)。
角筒部15の各側壁15A〜15Hから延出された8つの弾性接触片20は、それらの延出基端において、角筒部15の内側に向けて折り返されてなる(図4参照)。弾性接触片20のうち、折り返しにより屈曲された部分を折り返し部22とし、折り返し部22より先端側を先端部23とよぶこととする。
本実施形態において、弾性接触片20のうち折り返し部22を形成している領域は、その延出基端側に位置する側壁15A〜15H(基端側の一例)および先端部23(先端側の一例)よりも板厚が薄く形成された、薄肉部24とされている(図5の網掛け部)。この薄肉部24は、図4に示すように、折り曲げ方向の内側において、側壁15A〜15Hと折り返し部22との間に設けられた第1段差部25Aと、折り返し部22と先端部23との間に設けられた第2段差部25Bとにより、その板厚が薄く形成されている。なお、先端部23の板厚は、側壁15A〜15Hの板厚と同等とされている。
これら第1段差部25Aおよび第2段差部25Bにより、折り返し部22のうち互いに対向する端部同士の間の距離L1は、互いに対向する側壁15A〜15Hと先端部23との間の最短距離L2よりも離れた状態とされている。一方、折り返し部22の外面は、側壁15A〜15Hの外面および先端部23の外面と面一に連なる曲面とされている。この薄肉部24は、プレス成形前の平滑な金属板を叩き出し加工することにより、所定の位置に形成される。
弾性接触片20は、図4に示すように、折り返し部22によって角筒部15の内側に向けて折り返された後、先端側(後方側)に向けて斜め内側に延びるとともに、先端部が斜め外側に向けて延びるように屈曲した形状とされており、内側に最も膨出した部分が、雄端子に点接触する接点部26とされている。
本実施形態において、8つの各弾性接触片20の長さおよび屈曲形状は、全て同じとされている。すなわち、第1弾性接触片201の折り返し部221(薄肉部241)と第2弾性接触片202の折り返し部222(薄肉部242)とは、前後方向にずれて配置されている(図3および図5参照)。同じく、第1弾性接触片201の第1接点部261と、第2弾性接触片202の第2接点部262とは、前後方向にずれて配置されている(図示せず)。
また、第1弾性接触片201の折り返し部221(薄肉部241)は、拡張部28の前端より後方側の離れた位置に配されるように設定されているとともに、第2弾性接触片202の折り返し部222(薄肉部242)は、拡張部28の前端から僅かに後方側に位置するように設定されている(図3および図5参照)。換言すると、拡張部28は、折り返し部221,222よりも前方側まで延出されている。
さらに、各弾性接触片20の先端(後方側の端部)は、角筒部15の後端より前方側に位置するように寸法が設定されている。
また、図3および図5に示すように、側壁15C,15D,15Eの後端縁からは、繋ぎ部12が後方に向けて延出されているとともに、繋ぎ部12の後端縁からは、平板状の電線接続部11が後方に向けて延出形成されている。この電線接続部11に対して図示しない電線が溶着されるようになっている。
本実施形態の雌端子10は上記構成であって、次に、雌端子10の製造方法について説明する。
まず、金属板の所定位置を叩き出し加工することにより薄肉部24を形成するとともに、図5に示す所定形状に打ち抜き、薄肉部24および接点部26に相当する部分を曲げ加工(プレス加工)することにより、所定形状の弾性接触片20を形成する。そして、繋ぎ部12を曲げ加工しつつ、拡張部28に相当する位置において前後方向に沿って折り曲げて角筒部15を形成し、折り曲げ方向における一端側に形成された係止凸部18に対して外側から係止片17を屈曲させつつ被せるように係止して開き止めする。これにより、図1に示す所定形状の雌端子10が得られる。
次に、本実施形態の雌端子10の作用効果について説明する。
上記構成の雌端子10によれば、弾性接触片20のうち折り返し部22の板厚が、折り返し部22を挟んで配された側壁15A〜15Hおよび先端部23の板厚よりも薄くなるように設定されている(薄肉部24とされている)から、弾性接触片20全体の板厚が厚い構成と比較して、折り返し部22を小さく形成することができ、もって、雌端子10全体を小型化することができる。
より具体的に説明すると、本実施形態の雌端子10では、図6および図7に示す従来の雌端子110ように、弾性接触片120全体の板厚が角筒部115(側壁)の板厚と同等とされている場合と比較して、弾性接触片20の折り返し部22の曲率R(曲率半径をrとした場合の1/rで定義される値)が大きくなり、折り返し部22の前後方向における長さ、上下方向の高さともに、従来の折り返し部122より小さくすることができる(図4参照)。このため、長さ方向においても、高さ方向においても、雌端子10を小型化することができる(図2および図6参照)。
しかも、本実施形態の雌端子10では、折り返し部22以外の部分は板厚が折り返し部22と比較して厚くなっているから、通電時の電気抵抗を小さくすることができ、電気容量を良好に保つことができる。
また、薄肉部24は、折り返し部22の内側に段差部25を設けることにより形成されているから、段差部25を折り返し部22の外側に形成する構成と比較して、段差部25が外側に張り出すことがない。また、雌端子10をより小型化することができる。
また、複数の弾性接触片20とそれらの折り返し部22が前後方向において異なる位置に配される構成とされているから、相手側端子に対して長さ方向、すなわち、嵌合方向の異なる位置において接触することとなり、相手側端子と傾いて嵌合されることが抑制される。さらに、相手側端子と嵌合する際の嵌合抵抗を小さくすることができる。
また、このように複数の弾性接触片20が前後方向の異なる位置に配され、折り返し部22、すなわち、薄肉部24が前後方向の異なる位置に配される構成でありながら、薄肉部24を叩き出し加工により形成しているから、異形材により雌端子10を製造する構成と比較して、製造コストを大幅に抑えることができるとともに、所望の性能を有する雌端子10を形成することができる。
より詳細に説明すると、上述したような、複数の弾性接触片20とそれらの薄肉部24により形成される折り返し部22とが、前後方向の異なる位置に配されてなる雌端子10を、前後方向において厚さが異なるいわゆる異形材によって製造しようとする場合には、図8に示すように、展開状態における薄肉部224(網掛け部分)を前後方向(図8の左右方向)および幅方向(図8の上下方向)の広い範囲に設けざるを得ず、その結果、組立後の雌端子において、複数の各弾性接触片220の弾性力が異なったり、拡張部228の強度が得られないという不具合が生じる。また、異形材は製造コストも高い。
これに対し、本実施形態にように、薄肉部24を叩き出し加工により形成することにより、上記問題を解決することが可能となる。
また、弾性接触片20は、角筒部15の側壁15A〜15Hの前端縁から前方に向けて延出されるとともに折り返し部22により後方側に向けて折り返されており、弾性接触片20の基端に隣接して拡張部28が設けられているから、拡張部28により剛性が高まり、相手側端子が挿入される際に、弾性接触片20の基端が相手側端子に押圧されて変形することが防止される。
さらに、拡張部28は折り返し部22よりも前方側まで延出されているから、雌端子10の前方側から相手側端子や機器が突き当てられた場合でも、拡張部28によって板厚が薄い折り返し部22が保護され、弾性接触片20の変形を防止することができる。
<他の実施形態>
本明細書に記載の技術は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、丸棒状の雄端子を内部に嵌合させる形態の雌端子10の例を示したが、平タブ状の雄端子を嵌合させる雌端子も技術範囲に含まれる。
(2)上記実施形態では、薄肉部24を段差部25により形成したが、傾斜部により形成することもできる。
(3)上記実施形態では、薄肉部24(折り返し部22)を弾性接触片20のうち側壁15A〜15Hと隣接した位置に設ける構成としたが、弾性接触片20のうち側壁15A〜15Hからやや離れた位置(上記実施形態よりも先端寄り)に設ける構成としてもよい。
(4)上記実施形態では、角筒部15が略八角筒状である例を示したが、角筒部15は、任意の多角筒状とすることができる。また、弾性接触片20を角筒部15の複数の側壁15A〜15Hの全てから延出する構成としたが、選択した複数の側壁のみから延出する構成としてもよい。また、一つの側壁から単独の弾性接触片が延出される構成も技術範囲に含まれる。
(5)上記実施形態では、複数の弾性接触片20を前後方向における2箇所に配する構成を示したが、前後方向における3箇所以上に配する構成としてもよい。また、複数の弾性接触片20の長さや形状は全て同一でなくてもよい。
(6)上記実施形態では、弾性接触片20は、角筒部15の前端縁から延出する構成としたが、後端縁から延出し、前方に向けて折り返す構成としてもよい。
(7)上記実施形態では、一の弾性接触片20の基端に隣接して設ける拡張部28を、隣り合う弾性接触片20の拡張部28と兼用して、互いに隣り合う弾性接触片20の間にひとつずつ設ける構成としたが、各弾性接触片20毎に設ける構成、すなわち、互いに隣り合う弾性接触片20の間に2つずつ設ける構成としてもよい。
(8)また、拡張部28は必ずしも設けなくてもよく、省略することもできる。
10…雌端子
15…角筒部
15A〜15H…側壁(基端側)
20…弾性接触片
22…折り返し部
23…先端部(先端側)
24…薄肉部
25…段差部
28…拡張部

Claims (4)

  1. 板状部材を角筒状に折り曲げてなる角筒部と、
    前記角筒部のうち少なくとも一つの側壁から延出されるとともに折り返し部により折り返された形態をなし、前記角筒部の内側において相手側端子に対して弾性接触される弾性接触片と、が一体的に設けられた雌端子であって、
    前記弾性接触片のうち前記折り返し部を形成している領域は、その板厚が前記折り返し部を挟んで配された前記弾性接触片の基端側および先端側の板厚と比較して薄く形成された薄肉部とされており、
    前記薄肉部は、前記折り返し部の内側に設けられた段差部または傾斜部により前記基端側および前記先端側より板厚が薄くされている雌端子。
  2. 前記弾性接触片は前記角筒部の複数の側壁から延出されて複数設けられており、前記複数の弾性接触片の前記折り返し部は、前記相手側端子との嵌合方向において異なる位置に配されていることを特徴とする請求項1に記載の雌端子。
  3. 前記薄肉部は叩き出し加工により形成されている請求項1または請求項2に記載の雌端子。
  4. 前記弾性接触片は、前記角筒部の側壁のうち前記相手側端子との嵌合方向の前端縁から延出されるとともに前記折り返し部により後方側に向けて折り返されており、
    前記角筒部には、前記弾性接触片の基端に隣接して前記弾性接触片の延出方向に沿って延出された拡張部が設けられており、
    前記拡張部は、前記折り返し部よりも前方側まで延出されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の雌端子。
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