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JP2015108109A - Pc/abs樹脂組成物およびその樹脂成形品 - Google Patents

Pc/abs樹脂組成物およびその樹脂成形品 Download PDF

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Kazuaki Mima
和晃 美馬
田坂 知久
Tomohisa Tasaka
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Abstract

【課題】成形後のハードコーディングが不要な耐擦傷性に優れるPC/ABS樹脂組成物を提供する。
【解決手段】(a)ポリカーボネート樹脂50〜90重量部、(b)アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン樹脂50〜10重量部、(c)主鎖がポリエチレン、側鎖がポリスチレンのグラフト共重合体を、(a)成分と成分の合計100重量部に対して0.5〜20重量部含有してなる。(c)グラフト共重合体中、PEを40〜90wt%、PSを60〜10wt%含有することが好ましい。
【選択図】なし

Description

本発明は、成形外観が良好で、耐擦傷性及び軋み音低減効果に優れる熱可塑性樹脂であるPC/ABS樹脂組成物、およびその樹脂成形品に関するものである。
ポリカーボネート樹脂(PC)/アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン樹脂(ABS)は、高いノッチ衝撃強度を維持しながら加工性を向上させた熱可塑性樹脂混合物であるため、自動車部品、コンピューターのハウジングまたはその他の事務用機器等の、熱を多く発する大型射出物に適用されている。さらに、難燃性も優れており、近年その使用領域が増えているが、耐擦傷性が低く、他部材と擦れ合うと軋み音が発生し易いという問題点がある。
一般的に、熱可塑性樹脂の耐擦傷性を解決する方法として、特許文献1には最終成形された熱可塑性樹脂成形品の表面上に、紫外線硬化型アクリル系ハードコート剤を塗布、硬化させ、ハードコート層を形成することが開示されている。また、軋み音を防止ないし低減させるための有効な手段として、特許文献2では、フッ素系やシリコーン系のコーティング組成物を表面処理剤として塗布している。
特開平6−100799号公報 特開平3−217425号公報
しかしながら、特許文献1や特許文献2に記載の方法の場合、コーディング工程という追加の工程が必要となるので、工程上多くの時間が必要とされコストが嵩むのみならず、環境問題をもたらすなどの短所も有している。しかも、特許文献2のような表面処理剤を使用する場合は、表面のべとつき、外観低下などの問題がある。
したがって、近年、ハードコーディングなしに耐擦傷性(耐スクラッチ性)を向上すると共に、軋み音を低減できる無塗装樹脂への要求が増えている。また、耐擦傷性に優れた樹脂の開発は、外装材産業においてもその要望は高い。
そこで、本発明は上記課題を解決するものであって、成形後のハードコーディングが不要でありながら、成形外観が良好で、耐擦傷性及び軋み音低減効果に優れるPC/ABS樹脂組成物と、その樹脂成形品を提供することを目的とする。
そのための手段として、本発明のPC/ABS樹脂組成物は、(a)ポリカーボネート樹脂(PC)50〜90重量部と、(b)アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン樹脂(ABS)50〜10重量部と、(c)主鎖がポリエチレン(PE)、側鎖がポリスチレン(PS)のグラフト共重合体を、前記(a)成分と(b)成分の合計100重量部に対して0.5〜20重量部と、を含有してなる。
このとき、前記(c)グラフト共重合体中、PEを40〜90wt%、PSを60〜10wt%含有することが好ましい。なお、PEとPSとの合計は100wt%である。
また、本発明によれば、上記PC/ABS樹脂組成物を所定形状に成形してなる樹脂成形品を提供することもできる。
なお、「PC/ABS」とは、PCとABSの混合樹脂組成物であることを意味する。また、本発明において数値範囲を示す「○○〜××」は、特に明示しない限り「○○以上××以下」を意味する。
本発明によれば、PCとABSとの混合樹脂組成物に対して、添加物として(c)主鎖がポリエチレン、側鎖がポリスチレンのグラフト共重合体を配合することで、樹脂成形品そのものの耐擦傷性を向上し、且つ軋み音を低減することができる。したがって、本発明のPC/ABS樹脂組成物からなる樹脂成形品に対しては、耐擦傷性を向上や軋み音を低減するためのハードコーディング工程は必要なく、樹脂成形品の外観も良好となる。
次に、本発明の各構成要件について説明する。本発明の樹脂組成物は、(a)PCと(b)ABSとの混合樹脂に、添加剤として特定の(c)グラフト共重合体を添加してなる。
<(a)PC>
本発明に使用される(a)ポリカーボネート樹脂とは、種々のジヒドロキシジアリール化合物とホスゲンとを反応させるホスゲン法、またはジヒドロキシジアリール化合物とジフェニルカーボネートなどの炭酸エステルとを反応させるエステル交換法によって得られる重合体であり、代表的なものとしては、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(ビスフェノールA)から製造されたポリカーボネート樹脂が挙げられ、末端OH基を封止してあるもの、してないものどちらも使用可能である。
<(b)ABS樹脂>
本発明に用いる
(b)ABS樹脂は、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレンの三成分を主体とした共重合体を主成分とするものをいい、ABS樹脂はいずれの公知のものを使用することがでる。
また、(a)成分および(b)成分については、市販の(a)ポリカーボネート樹脂(PC)と(b)アクリロニトリル-ブタジエン-スチレン(ABS)とのブレンド品であるポリマーアロイも使用することができる。
<(c)グラフト共重合体>
本発明に用いる
(c)グラフト共重合体とは、ポリエチレン(PE)とポリスチレン(PS)とが分岐または架橋構造的に化学結合したグラフト共重合体であって、主鎖がポリエチレン、側鎖がポリスチレンとなっている。グラフト共重合体中、ポリエチレン成分は40〜90wt%が好ましく、より好ましくは50〜80wt%である。従って、グラフト共重合体中、側鎖のポリスチレン成分は60〜10wt%が好ましく、より好ましくは50〜20wt%となる。PEとPSとの配合バランスが上記範囲を外れると、得られる樹脂成形品の耐擦傷性が低下する。グラフト共重合体としては、上記の条件を満たしたものであればいずれの公知のものを使用することができ、市販品としては、例えば日油製のモディパーA1100などが挙げられる。
<配合割合>
本発明のPC/ABS樹脂組成物は、PC+ABS樹脂の合計100重量部中、(a)PCを50〜90重量部、(b)ABSを50〜10重量部とする。また、(c)グラフト共重合体の添加量は、PC+ABS樹脂の合計100重量部に対して0.5〜20重量部とする。(a)、(b)、(c)成分の含有量が上記範囲から外れていると、樹脂成形品において優れた耐擦傷性や軋み音低減効果が得られない。
本発明の樹脂組成物では、更に本発明の効果を逸脱しない範囲において、帯電防止剤、難燃剤、滑剤等の公知の添加剤を添加することができる。帯電防止剤としては、例えばアニオン系活性剤であるデノンV-57S(丸菱油化工業製)等が挙げられる。難燃剤としては、例えばリン酸トリフェニル等が挙げられる。滑剤としては、例えばステアリン酸ステアリル等が挙げられる。
本発明のPC/ABS樹脂組成物は熱可塑性樹脂なので、射出成形や押出成形などにより所定形状に成形することで、耐擦傷性に優れ、他部材と擦れた際の軋み音が低い樹脂成形品を得ることができる。これにより、当該樹脂成形品は、従来問題となっていたコーディング工程の追加なしに耐擦傷性及び軋み音低減効果が改善され、樹脂成形品の外観も良好となる。本発明の成形品は耐擦傷性及び軋み音低減効果に優れた性質を有するため、例えば自動車やOA機器、電気・電子機器など種々の分野で極めて有用である。
以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
(実施例1)
(a)成分としてポリカーボネート樹脂(出光興産(株)製、商品名:タフロンA2200、標準グレード)、(b)成分としてアクリロニトリル−ブタジエン−スチレン樹脂(旭化成ケミカルズ(株)製、スタイラック321、標準グレード)、(c)成分として主鎖がポリエチレン、側鎖がポリスチレンのグラフト共重合体(70/30)(wt%/wt%)(日油(株)製、モディパーA1100)を、表1に示す割合で二軸押出機(池貝社製、PCM−30)により溶融混練(押出温度:230〜250℃)し、ペレット状の組成物を得た。次いで、このペレットを射出成形(バレル温度:250〜260℃、金型温度:80℃)により、試験片(150mm×100mm×2mm)を作成した。
<耐擦傷性の評価>
得られた試験片について、学振摩耗試験機((株)YASUDA製、NO416-TMI)を用い、綿帆布かなきん3号、垂直荷重1000g、往復回数100回の条件で耐擦傷性試験を行った。耐擦傷性の評価は、試験前後のグロス値(60°)をグロスメーターにて測定し、グロス変化率2%という値が得られ、傷はほとんど目立たなかった。
なお、グロス変化率の算出法およびその判断指標は以下に示す通りである。
グロス変化率(%)=(試験前グロス値-試験後グロス値)/試験前グロス値×100
グロス変化率(%)が10%以下であれば傷はほとんど目立たず良好、10%より大きければ傷が目立つため不良とした。
<成形外観の評価>
得られた試験片の外観を、目視により以下の基準により評価した。
○:良好(フローマーク、ジェッティング、剥離等がない)
×:不良(フローマーク、ジェッティング、剥離等が存在)
結果、フローマークなどは存在せず、成形外観の良好なものが得られた。
なお、フローマークとは、成形品のゲート付近に円形波紋ができる外観不良である。ジェッティングとは、成形品に蛇状の樹脂流れ模様ができる外観不良である。剥離とは、成形品の表面に樹脂が剥がれたようなあとができる外観不良を意味する。
<軋み音の評価>
得られた試験片を、軋み音評価試験用のプレート(60mm×100mm×2mm)と、擦り合わせる相手材用として同材プレート(50mm×25mm×2mm)に切り出してバリ取りを行った後、25℃、湿度50%でそれぞれ12時間状態調整した。また、相手材用のプレート(50mm×25mm×2mm)として、PC/ABS(70wt%/30wt%)、PA66、PBT、及びステンレス製のプレートも準備した。軋み音評価試験用のプレートと、相手材としての各プレートをZiegler社のステックスリップ測定装置SSP−02に固定し、荷重=10N,40N、速度=1mm/s,10mm/sの条件でそれぞれ擦り合わせた時の軋み音リスク値の測定を行った。なお、軋み音リスク値の判断基準は以下に示す通りである。
軋み音リスク値1〜3:軋み音発生のリスクが低い
軋み音リスク値4〜5:軋み音発生のリスクがやや高い
軋み音リスク値6〜10:軋み音発生のリスクが高い
よって、軋み音リスク値が1〜3であれば軋み音発生リスクが低く良好であり、4〜10であれば軋み音発生のリスクが高く不良となる。軋み音リスク値測定の結果はいずれの条件においても1〜3となり、良好であった。
(実施例2)
(c)成分の添加量を(a)成分+(b)成分の合計100重量部に対して1重量部にした以外は実施例1と同様に試験片を作成し、実施例1と同様の方法で耐擦傷性(グロス変化値)、軋み音リスク値、成形外観を測定評価した。その結果を表1に示す。
(実施例3)
(c)成分の添加量を(a)成分+(b)成分の合計100重量部に対して15重量部にした以外は実施例1と同様に試験片を作成し、実施例1と同様の方法で耐擦傷性(グロス変化値)、軋み音リスク値、成形外観を測定評価した。その結果を表1に示す。
(実施例4)
(a)成分/(b)成分の比率を(80/20))(wt/wt)にした以外は実施例1と同様に試験片を作成し、実施例1と同様の方法で耐擦傷性(グロス変化値)、軋み音リスク値、成形外観を測定評価した。その結果を表1に示す。
(実施例5)
(a)成分/(b)成分の比率を(60/40)(wt/wt)にした以外は実施例1と同様に試験片を作成し、実施例1と同様の方法で耐擦傷性(グロス変化値)、軋み音リスク値、成形外観を測定評価した。その結果を表2に示す。
(実施例6)
(c)成分の主鎖(ポリエチレン)と側鎖(ポリスチレン)の比率が90/10(wt%/wt%)である以外は実施例1と同様に試験片を作成し、実施例1と同様の方法で耐擦傷性(グロス変化値)、軋み音リスク値、成形外観を測定評価した。その結果を表2に示す。
(実施例7)
(c)成分の主鎖(ポリエチレン)と側鎖(ポリスチレン)の比率が40/60(wt/wt)である以外は実施例1と同様に試験片を作成し、実施例1と同様の方法で耐擦傷性(グロス変化値)、軋み音リスク値、成形外観を測定評価した。その結果を表2に示す。
(実施例8)
(a)成分として用いたポリカーボネート樹脂が(SABICイノベーティブプラスチックス製、Lexan101R、押出・ブロー成形グレード)である以外は実施例1と同様に試験片を作成し、実施例1と同様の方法で耐擦傷性(グロス変化値)、軋み音リスク値、成形外観を測定評価した。その結果を表2に示す。
(実施例9)
(b)成分として用いたアクリロニトリル−ブタジエン−スチレン樹脂が(旭化成ケミカルズ(株)製、スタイラックIM30、高衝撃グレード)である以外は実施例1と同様に試験片を作成し、実施例1と同様の方法で耐擦傷性(グロス変化値)、軋み音リスク値、成形外観を測定評価した。その結果を表3に示す。
(実施例10)
(b)成分として用いたアクリロニトリル−ブタジエン−スチレン樹脂が(東レ(株)製、トヨラック600、押出グレード)である以外は実施例1と同様に試験片を作成し、実施例1と同様の方法で耐擦傷性(グロス変化値)、軋み音リスク値、成形外観を測定評価した。その結果を表3に示す。
(実施例11)
(a)成分/(b)成分の比率を(90/10)(wt%/wt%)にした以外は実施例1と同様に試験片を作成し、実施例1と同様の方法で耐擦傷性(グロス変化値)、軋み音リスク値、成形外観を測定評価した。その結果を表3に示す。
(実施例12)
(a)成分/(b)成分を市販のブレンド品であるPC/ABS(バイエル製、商品名:BayblendT65XF、比率(65重量部/35重量部))にした以外は実施例1と同様に試験片を作成し、実施例1と同様の方法で耐擦傷性(グロス変化値)、軋み音リスク値、成形外観を測定評価した。その結果を表3に示す。
(実施例13)
(a)成分/(b)成分を市販の市販のブレンド品であるPC/ABS(バイエル製、商品名:BayblendT85XF、比率(85重量部/15重量部))にした実施例1と同様に試験片を作成し、実施例1と同様の方法で耐擦傷性(グロス変化値)、軋み音リスク値、成形外観を測定評価した。その結果を表3に示す。
(比較例1)
(c)成分を添加しない以外は実施例1と同様に試験片を作成し、実施例1と同様の方法で耐擦傷性(グロス変化値)、軋み音リスク値、成形外観を測定評価した。その結果を表4に示す。
(比較例2)
(c)成分の添加量を(a)成分+(b)成分の合計100重量部に対して30重量部にした以外は実施例1と同様に試験片を作成し、実施例1と同様の方法で耐擦傷性(グロス変化値)、軋み音リスク値、成形外観を測定評価した。その結果を表4に示す。
(比較例3)
(c)成分の添加量を(a)成分+(b)成分の合計100重量部に対して0.1重量部にした以外は実施例1と同様に試験片を作成し、実施例1と同様の方法で耐擦傷性(グロス変化値)、軋み音リスク値、成形外観を測定評価した。その結果を表4に示す。
(比較例4)
(c)成分を、ポリエチレンとポリスチレンのブレンド物(PE/PS)にした以外は実施例1と同様に試験片を作成し、実施例1と同様の方法で耐擦傷性(グロス変化値)、軋み音リスク値、成形外観を測定評価した。その結果を表4に示す。
(比較例5)
(c)成分を、主鎖ポリエチレンと側鎖ポリアクリロニトリルスチレン(P(AN/St))の比率が(70/9/21)(wt%/wt%/wt%)の日油(株)製、モディパーA1400にした以外は実施例1と同様に試験片を作成し、実施例1と同様の方法で耐擦傷性(グロス変化値)、軋み音リスク値、成形外観を測定評価した。その結果を表5に示す。
(比較例6)
(c)成分を、ポリエチレンにした以外は実施例1と同様に試験片を作成し、実施例1と同様の方法で耐擦傷性(グロス変化値)、軋み音リスク値、成形外観を測定評価した。その結果を表5に示す。
(比較例7)
(a)成分/(b)成分を市販のブレンド品であるPC/ABS(バイエル製、商品名:BayblendT65XF、比率(65重量部/35重量部))にした以外は実施例1と同様に試験片を作成し、実施例1と同様の方法で耐擦傷性(グロス変化値)、軋み音リスク値、成形外観を測定評価した。その結果を表5に示す。
(比較例8)
(a)成分/(b)成分を市販のブレンド品であるPC/ABS(バイエル製、商品名:BayblendT85XF、比率(85重量部/15重量部))にした以外は実施例1と同様に試験片を作成し、実施例1と同様の方法で耐擦傷性(グロス変化値)、軋み音リスク値、成形外観を測定評価した。その結果を表5に示す。
各実施例及び比較例の組成及び各試験結果を表1〜5に纏める。
Figure 2015108109
Figure 2015108109
Figure 2015108109
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Figure 2015108109
以上の結果より、本発明のPC/ABS樹脂組成物およびその樹脂成形品は、(c)グラフト共重合体を構成する成分であるポリエチレン、ポリスチレンを各単独で配合したものや、一般的に摺動性改良剤として用いられているグラフト共重合体LDPE-g-P(AN/St)を添加したものと比較して、耐擦傷性及び軋み音低減効果に優れ、且つ樹脂成形品の外観も良好であることが分かった。

Claims (3)

  1. (a)ポリカーボネート樹脂(PC)50〜90重量部と、
    (b)アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン樹脂(ABS)50〜10重量部と、
    (c)主鎖がポリエチレン、側鎖がポリスチレンのグラフト共重合体を、前記(a)成分と(b)成分の合計100重量部に対して0.5〜20重量部と、
    を含有してなる、PC/ABS樹脂組成物。
  2. 前記(c)グラフト共重合体中、ポリエチレン成分を40〜90wt%、ポリスチレン成分を60〜10wt%含有する(ポリエチレン成分とポリスチレン成分の合計は100wt%である)、請求項1に記載のPC/ABS樹脂組成物。
  3. 請求項1または請求項2に記載のPC/ABS樹脂組成物を所定形状に成形してなる、樹脂成形品。


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