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JP2013142804A - 表示装置及び表示装置の駆動方法。 - Google Patents

表示装置及び表示装置の駆動方法。 Download PDF

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Abstract

【課題】コントラストを向上させたディスプレイを有する表示装置を提供する。また、ユーザーの視認性を向上させたディスプレイを有する表示装置を提供する。
【解決手段】表示情報を表示する第1の表示部と、光透過特性の調整が可能な第2の表示部とを備えるディスプレイを表示装置に適用する。第1の表示部に含まれる表示素子は透光性を有する。第2の表示部に含まれる光制御層の光透過特性を、該光制御層を駆動させる電極に印加する電圧の大きさに依存させて調整する。駆動電極の形状及びサイズをユーザーの意図に合わせて変化させ、選択可能にする事で、ディスプレイの光透過特性を任意の位置において調整することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、光透過特性の調整が可能なディスプレイを備える表示装置及び表示装置の駆動方法に関する。
住宅や車の窓に付加的機能を搭載する技術の普及に伴って、スマートガラスの需要が高まっている。スマートガラスとは一般的に、電圧の印加、非印加により電気的に透明度を切り替えられるガラス製品を指す。日射のコントロール、又はプライバシーの保護を目的として、建材の窓等、様々な用途で利用されている。
また、ディスプレイ自体が一定程度の透明度を持ち、後方が透けて見える透明ディスプレイの市場規模が拡大している。透明ディスプレイは商店街のショーウィンドー等に利用することができ、情報伝達などにも活用可能な未来のディスプレイとして注目されている。透明ディスプレイ特有のデザイン性及び性能面での特性を活かし、より柔軟に利用幅を広げられるものと期待されている。特許文献1では、窓の一部をテレビジョン装置として利用することで、スペースを有効活用し、且つ快適性、居住性を高めている。
調光素子として、エレクトロクロミック素子、SPD素子、PDLC素子等を用いた製品が既に実用化され、ガラス、鏡、大画面ディスプレイ、電子ペーパーなどに、応用されている。これらの素子は、電圧により状態が変化し、且つ該変化が可逆的であるという共通の特徴を有する。エレクトロクロミック素子は、着色の濃淡の調整、多色発色等に向けて、またPDLC素子は白濁、透明間の無段階制御による種々の色調の再現に向けて開発が進められている。
特許文献2では、透明EL素子を用いたディスプレイと、液晶素子を用いたディスプレイとを積層し、輝度の閾値を利用して表示画像から低輝度の画素を抽出し、抽出画素部に対応させて、液晶素子を用いたディスプレイの不透明部を制御している。
特開1998−025975号公報 特開平10−025975号公報
透明ディスプレイにおいて、ディスプレイ前方に存在するユーザーは、ディスプレイに表示される表示情報、及びディスプレイ後方の背景や背景光を、同時に認識する。(図10参照。)従って、該ユーザーにとって、不要又は意図せぬ背景を認識せざるを得ない、目的とする表示情報を認識しにくい、外光が眩しい等という問題が生じる。
また、透明ディスプレイの前方及び後方にユーザーが存在する場合、後方に存在するユーザーは、前方に存在するユーザーが認識する表示情報の反転された該表示情報を認識する。ディスプレイの前方又は後方に存在するユーザーの意図に従って、表示情報の開示及び非開示を、選択することができない。従って、情報の秘密保持、適切な情報伝達等に関して問題が残る。
特許文献2に記載されているディスプレイは、透明度を一度しか切り換えることができず、更に閾値境界の画素抽出は、曖昧になり、ユーザーの意図と一致させることは困難である。
上記問題を鑑み、本発明の一態様では、コントラストを向上させた透明ディスプレイを有する表示装置を提供することを課題の一つとする。
また、本発明の一態様では、ユーザーの視認性を向上させた透明ディスプレイを有する表示装置を提供することを課題の一つとする。
ディスプレイに備えられた光制御層の光透過特性を、選択的に調整することで、表示装置のコントラスト向上を図る。
本明細書で開示する本発明の一態様は、発光層を挟持する透明な第1の電極及び透明な第2の電極を含む第1の表示部と、SPD層を挟持する透明な第3の電極及び透明な第4の電極を含む第2の表示部と、を有し、第1の表示部と第2の表示部は重畳し、第2の電極と第3の電極との間には透明な絶縁層が配置され、第1の表示部は、表示情報を表示し、第2の表示部は、第1の表示部を透過する光を、第1の表示部に表示される表示情報に合わせて、部分的に調整することで、第1の電極側と、第4の電極側とで、表示情報を変化させることを特徴とする表示装置である。
上記において、SPD層は、媒体樹脂と、媒体樹脂内に分散された複数の液滴と、液滴内に分散された複数の偏光性粒子と、を有し、偏光性粒子の配向によって、SPD層を透過する光を調整することができる。
また、本明細書で開示する本発明の一態様は、発光層を挟持する透明な第1の電極及び透明な第2の電極を含む第1の表示部と、PDLC層を挟持する透明な第3の電極及び透明な第4の電極を含む第2の表示部と、を有し、第1の表示部と第2の表示部は重畳し、第2の電極と第3の電極との間には透明な絶縁層が配置され、第1の表示部は、表示情報を表示し、第2の表示部は、第1の表示部を透過する光を、第1の表示部に表示される表示情報に合わせて、部分的に調整することで、第1の電極側と、第4の電極側とで、表示情報を変化させることを特徴とする表示装置である。
上記において、PDLC層は、高分子分散型液晶と、高分子分散型液晶内に分散された複数の液晶分子と、を有し、液晶分子の配向によって、PDLC層を透過する光を調整することができる。
また、本明細書で開示する本発明の一態様は、発光層を挟持する透明な第1の電極及び透明な第2の電極を含む第1の表示部と、エレクトロクロミック層を挟持する透明な第3の電極及び透明な第4の電極を含む第2の表示部と、を有し、第1の表示部と第2の表示部は重畳し、第2の電極と第3の電極との間には透明な絶縁層が配置され、第1の表示部は、表示情報を表示し、第2の表示部は、第1の表示部を透過する光を、第1の表示部に表示される表示情報に合わせて、部分的に調整することで、第1の電極側と、第4の電極側とで、表示情報を変化させることを特徴とする表示装置である。
上記において、エレクトロクロミック層は、イオン蓄積層から注入される陽イオンとイオン伝導体層から注入される陰イオンによって、エレクトロクロミック層を透過する光を調整することができる。
また、本明細書で開示する本発明の一態様は、発光層を挟持する透明な第1の電極及び透明な第2の電極を含む第1の表示部と、エレクトロウェッティング層を挟持する透明な第3の電極及び透明な第4の電極を含む第2の表示部と、を有し、第1の表示部と第2の表示部は重畳し、第2の電極と第3の電極との間には透明な絶縁層が配置され、第1の表示部は、表示情報を表示し、第2の表示部は、第1の表示部を透過する光を、第1の表示部に表示される表示情報に合わせて、部分的に調整することで、第1の電極側と、第4の電極側とで、表示情報を変化させることを特徴とする表示装置である。
上記において、エレクトロウェッティング層は、疎水性表面を有する絶縁層と、カラー油膜と、透明極性流体層と、を有し、カラー油膜の広がりによって、エレクトロウェッティング層を透過する光を調整することができる。
また、本明細書で開示する本発明の一態様は、発光層を挟持する透明な第1の電極及び透明な第2の電極を含む第1の表示部と、光制御層を挟持する透明な第3の電極及び透明な第4の電極を含む第2の表示部と、を有し、表示情報識別部と、アドレス信号生成部と、調光パターン生成部と、を有し、第1の表示部と第2の表示部は重畳し、第2の電極と第3の電極との間には透明な基板が配置され、第1の表示部は、表示情報を表示し、表示情報識別部は、第1の表示部に表示されている表示情報の位置を識別し、アドレス信号生成部は、表示情報の位置に合わせて、第2の表示部における調光部のアドレス信号を生成し、調光パターン生成部は、アドレス信号から取得したアドレスに存在する第3の電極及び第4の電極に、印加する電圧の大きさを決定して調光パターンを生成し、調光部は、調光パターンに一致させて、1の表示部を透過する光を調整することで、第1の電極側と、第4の電極側とで、表示情報を変化させることを特徴とする表示装置である。
上記において、調光部は、不透明であってもよい。
上記において、調光部は、半透明であってもよい。
上記において、調光部は、第1の表示部の透過光を反射してもよい。
上記において、調光部は、第1の表示部の透過光を吸収してもよい。
上記において、調光部は、第1の表示部の透過光の一部を反射してもよい。
上記において、第1の表示部の透過光は画素単位で調整されることが好ましい。
上記において、第1の表示部と第2の表示部との間には、マイクロシャッターが設けられていてもよい。
また、本明細書で開示する本発明の一態様は、スクリーンと、外部光源と、を含む第1の表示部と、光制御層を挟持する透明な第1の電極及び透明な第2の電極を含む第2の表示部と、を有し、第1の表示部と第2の表示部は重畳し、第1の表示部は、表示情報を表示し、第2の表示部は、第1の表示部を透過する光を、第1の表示部に表示される表示情報に合わせて、部分的に調整することで、第1の表示部側と、第2の表示部側とで、表示情報を変化させることを特徴とする表示装置である。
上記において、光制御層は、SPD層、PDLC層、エレクトロクロミック層、エレクトロウェッティング層のいずれか一つであってもよい。
また、本明細書で開示する本発明の一態様は、透過型の第1の表示パネルの背面に透過型の第2の表示パネルを重ねて設けたディスプレイにおいて、ディスプレイの正面と背面で、異なる情報を表示する情報表示方法であって、2次元マトリクス状に配列された自発光素子を有する第1の表示パネルと、少なくとも自発光素子と重なる光制御素子を有する第2の表示パネルを用いて、自発光素子の一部の素子を発光させることで、表示情報を表示させ、表示情報の表示と連動して、光制御素子の光透過率を、表示情報を含む部分では、他の部分と比較して低下させることを特徴とする情報表示方法である。
また、本明細書で開示する本発明の一態様は、透過型の第1の表示パネルの背面に透過型の第2の表示パネルを重ねて設けたディスプレイにおいて、ディスプレイの正面と背面で、異なる情報を表示する情報表示方法であって、2次元マトリクス状に配列された自発光素子を有する第1の表示パネルと、少なくとも自発光素子と重なる光制御素子を有する第2の表示パネルを用いて、自発光素子の一部の素子を発光させることで、表示情報を表示させ、表示情報の表示と連動して、光制御素子の光透過率を、表示情報の一部を含む部分では、他の部分と比較して低下させることを特徴とする情報表示方法である。
なお、本明細書において、「コントラスト」とは、ユーザーにとって、ディスプレイに表示されている表示情報(画像や文字等)の認識のし易さを表すものとする。
また、本明細書において「光透過特性」とは、ディスプレイの光透過率、ヘイズ、光反射率、透明度等を全て含めて定義するものとする。
光透過率とは、一方の面から入射した光が、他方の面からどれだけ透過するかを示す指標である。ヘイズとは、全透過光における散乱光成分の割合を示す指標である。光透過率とヘイズは、ほぼ反比例の関係にあると考えて良いが、必ずしも完全に対応するものではない。
なお、完全遮光は、光を100%吸収する(黒く見える)。鏡面反射は、光反射率100%である(白く見える)。また、一般に物質が光に対して「透明」であるとは、反射及び吸収が無く、且つ散乱が無い状態を意味するが、本明細書において「透明」とは必ずしも該状態を意味するとは限らない。
本明細書において、「透明」とは、光透過率が70%以上であって、100%より小さい。
本明細書において、「半透明」とは、光透過率30%以上であって、70%より小さい。
本明細書において、「不透明」とは、光透過率0%以上であって、30%より小さい。
なお、第1の表示部の透過光とは、第1の表示部の一方の面から入射した光が、他方の面から透過する光を表す。また、第2の表示部の透過光とは、第2の表示部の一方の面から入射した光が、他方の面から透過する光を表す。また、ディスプレイの透過光とは、ディスプレイの一方の面から入射した光が、他方の面から透過する光を表す。
本明細書におけるディスプレイは、第1の表示部と第2の表示部が重畳するため、ディスプレイの透明度は、第1の表示部と第2の表示部が重畳する場合で定義される。第1の表示部の光透過率と、第2の表示部の光透過率は異なる場合もある。
また、本明細書において「光透過特性の調整」とは光透過特性を段階的に変化させることができる事を意味する。更に「光透過特性の調整」の中には「色調の調整」も含まれるものとする。
なお、光制御層の色と光透過特性との関係について、本明細書では特に言及しない。
開示する発明の一態様によれば、印加電圧の大きさに依存させて光透過特性の調整が可能な透明ディスプレイを備えることで、表示装置のコントラストを向上させることができる。また、光制御層を駆動させる電極形状及びサイズを変化させ、駆動電極を選択可能にすることで、透明ディスプレイの任意の位置において光透過特性を調整することができる。従ってユーザーの視認性を向上させた表示状態を実現する表示装置の提供が可能になる。
開示する発明の一態様に係る表示装置を説明する図。 開示する発明の一態様に係る表示装置を説明する図。 開示する発明の一態様に係る表示装置を説明する図。 開示する発明の一態様に係る表示装置を説明するブロック図。 表示装置の動作モードを説明する図。 開示する発明の一態様に係る表示装置を説明する図。 開示する発明の一態様に係る表示装置を説明するブロック図。 開示する発明の一態様に係る表示装置を説明する図。 光制御層を説明する図。 光制御層を説明する図。 光制御層を説明する図。 開示する発明の一態様に係る表示装置を説明するブロック図。 開示する発明の一態様に係る表示装置の電極を説明する図。 開示する発明の一態様に係る表示装置の電極を説明する図。 開示する発明の一態様に係る表示装置の電極を説明する図。 開示する発明の一態様に係る表示装置の変形例を説明する図。 開示する発明の一態様に係る表示装置の変形例を説明する図。 開示する発明の一態様に係る表示装置の応用例を説明する図。
実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。但し、本発明は以下の説明に限定されず、本発明の趣旨及びその範囲から逸脱することなくその形態及び詳細を様々に変更し得ることは当業者であれば容易に理解される。従って、本発明は以下に示す実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。なお、以下に説明する発明の構成において、同一部分又は同様な機能を有する部分には同一の符号を異なる図面間で共通して用い、その繰り返しの説明は省略する。
(実施の形態1)
本実施の形態では、電圧により光透過特性の調整が可能な透明ディスプレイを備えた表示装置100について図1乃至図6を用いて説明する。なお、本実施の形態に示す表示装置100は、ディスプレイ前方に存在するユーザーが認識するディスプレイ後方の背景及び背景光を遮断して、該ユーザーの視認性を向上させたディスプレイを実現するために、光透過特性を調整する。
図1を用いて表示装置100の機能について説明する。図1(A)及び図1(B)は、表示装置100の一例として、テレビジョン装置(テレビ、またはテレビジョン受信機ともいう)を示している。
表示装置としては、テレビジョン装置に限定されず、例えば、携帯電話機(携帯電話、携帯電話装置ともいう)、電子ペーパー、プロジェクタ、携帯情報端末(携帯型ゲーム機、音響再生装置なども含む)、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、パーソナルコンピューター、カーナビゲーション装置、電子手帳、タッチパネルなど、各種表示装置を用いることができる。
表示装置100が備えるディスプレイ101は、第1の表示部及び、第2の表示部等を含む。表示部の具体的な構成、表示装置の具体的な構成については、後述の記載を参酌することができる。(図3及び図4参照。)
図1を用いて、第2の表示部を部分的に遮光する例について説明する。図1(A)は、第1の表示部側から見た表示装置100を示している。(本実施の形態におけるディスプレイ101前方とする。)図1(B)は、第2の表示部側から見た表示装置100を示している。(本実施の形態におけるディスプレイ101後方とする。)
図1における表示装置100は、領域104と、領域105とで光透過特性が異なる。なお、領域104と、領域105は、表示装置100における第2の表示部における領域を示すものとする。
また図1では、一例として、領域104が透明、領域105が遮光(薄い灰色)の場合を示している。
また図1では、一例として、第2の表示部における領域105と重畳する第1の表示部で表示情報”ABC”(黒色)を表示し、第2の表示部における領域104と重畳する第1の表示部で表示情報”○△×”(黒色)を表示している。
図1(A)に示すように、ディスプレイ101前方に存在するユーザーは、第2の表示部における領域104では、ディスプレイ101後方の背景及び背景光を認識するが、第2の表示部における領域105では、ディスプレイ101後方の背景及び背景光を認識しない。従ってディスプレイ101前方に存在するユーザーにとって、領域105における背景及び背景光が遮断されるため、ディスプレイ101に表示される表示情報を認識しやすくなる。即ち、ディスプレイ101前方に存在するユーザーの視認性が向上する。
なお、図1(B)に示すように、ディスプレイ101後方に存在するユーザーは、領域105と重畳する第1の表示部の表示情報”ABC”(黒色)を認識できない。
図1に示す表示装置100では、領域104と領域105とで、第2の表示部の光透過特性を異ならせている。特定領域(領域105)のみが遮光されることによって、ディスプレイ101前方に存在するユーザーが認識する表示情報と、後方に存在するユーザーが認識する表示情報を変化させることができる。
なお、特定領域は、第1の表示部の表示情報に合わせて決定することができる。図1では、一例として、黒色の”ABC”という表示情報が、ディスプレイ101後方に存在するユーザーから認識できないように、領域105の光透過特性を調整している。黒色の”○△×”という表示情報は、ディスプレイ101前方に存在するユーザーからも後方に存在するユーザーからも認識される。ただし、ディスプレイ101後方に存在するユーザーは、反転した表示情報”○△×”を認識することになる。表示情報”○△×”を反転させたくない場合、ユーザーが表示装置100内のCPU等に搭載される操作入力部に対して何らかの操作を実行することにより、反転した表示情報”○△×”を元に戻すことも可能である。
なお、ディスプレイ101前方からの入射光は、第1の表示部に表示される表示情報に依存して、第1の表示部を透過する光の割合を変化させる。例えば、第1の表示部に表示情報が表示されていない場合、入射光は、第1の表示部を透過する。第1の表示部に表示されている表示情報が黒い場合、該表示情報部で、入射光は吸収される。第1の表示部に表示されている表示情報が白い場合、該表示情報部で、入射光は反射される。従って、ディスプレイ101前方に存在するユーザーの視認性に影響を与える主な要因は、ディスプレイ101後方からの光(背景光)や、ディスプレイ101後方の背景であると考えて良い。
図2を用いて、第2の表示部を全面的に透明とする例について説明する。図2における表示装置260は、領域240と、領域250とで光透過特性が等しく透明である。なお、領域240と、領域250は、表示装置260における第2の表示部における領域を示すものとする。
図2に示す表示装置260では、ディスプレイ前方に存在するユーザーにとって、領域250におけるディスプレイ後方の背景及び背景光が遮断されないため、ディスプレイに表示されている表示情報(黒色の”ABC”)を認識しにくい。即ち、ディスプレイ前方に存在するユーザーの視認性が低下する。
図3を用いて、第1の表示部152と、第2の表示部153の具体的な構成について説明する。
第1の表示部152は、透光性を有する第1の基板106と、透光性を有する第2の基板107と、発光層117と、第1の電極108と、第2の電極109とを有する。第1の表示素子は、発光層117を、第1の電極108と、第2の電極109とで挟持する。
第2の表示部153は、透光性を有する第3の基板110と、透光性を有する第4の基板111と、光制御層118と、第3の電極112と、第4の電極113とを有する。第2の表示素子は、光制御層118を、第3の電極112と、第4の電極113とで挟持する。
また、図3に示すように、第1の表示素子と第2の表示素子は、重畳している。なお、第1の表示素子及び第2の表示素子の具体的な構造及び機能については、後述の実施の形態2、実施の形態3の記載を参酌することができる。
なお、第1の基板106及び第4の基板111は用いなくても良い。また、第2の基板107及び第3の基板110を、一つの基板で構成し、一方の面に第1の表示素子を、他方の面に第2の表示素子を形成しても良い。また、第2の電極109と第3の電極112との間に透光性を有する絶縁層が形成されていても良い。
第1の基板106、第2の基板107、第3の基板110、第4の基板111としては透光性を有する基板を用いることができる。例えば、ガラス基板、セラミックス基板などを用いることができる。また、第1の基板106、第2の基板107、第3の基板110、第4の基板111として、プラスチック基板などの、透光性と可撓性を有する基板を用いることができる。プラスチック基板としては、FRP(Fiberglass−Reinforced Plastics)板、PVF(ポリビニルフルオライド)フィルム、ポリエステルフィルムまたはアクリル樹脂フィルムを用いることができる。また、アルミニウムホイルをPVFフィルムやポリエステルフィルムで挟んだ構造のシートを用いることもできる。また、絶縁層としては、上記材料の他にも透光性を有する絶縁材料を用いることができる。
第1の電極108、第2の電極109に用いる導電層としては透光性を有する導電物質を用いることが好ましく、酸化亜鉛、酸化タングステンを含むインジウム酸化物、酸化タングステンを含むインジウム亜鉛酸化物、酸化チタンを含むインジウム酸化物、酸化チタンを含むインジウム錫酸化物、インジウム錫酸化物(以下、ITOと示す。)、インジウム亜鉛酸化物、酸化ケイ素を添加したインジウム錫酸化物などの導電性酸化物を用いることができる。また、透光性を有する導電層として光が透過する程度の厚さを有する(好ましくは、5nm〜30nm程度)金属を用いても良い。
第1の表示部152は、少なくとも非発光状態の場合に透光性を有するように、第1の表示素子以外の構成についても透光性を有する物質で形成することが好ましい。
また、第1の表示部152は、パッシブマトリクス型としてもよいし、TFTなどのトランジスタによって発光素子の駆動が制御されるアクティブマトリクス型としてもよい。
また、第1の表示部152をアクティブマトリクス型とする場合、トランジスタも透光性を有する物質で形成するのが好ましい。トランジスタに用いる半導体層として、透光性を有する酸化物半導体層を用いるのが好ましい。酸化物半導体層としては、四元系金属酸化物であるIn−Sn−Ga−Zn−O系金属酸化物や、三元系金属酸化物であるIn−Ga−Zn−O系金属酸化物、In−Sn−Zn−O系金属酸化物、In−Al−Zn−O系金属酸化物、Sn−Ga−Zn−O系金属酸化物、Al−Ga−Zn−O系金属酸化物、Sn−Al−Zn−O系金属酸化物や、二元系金属酸化物であるIn−Zn−O系金属酸化物、Sn−Zn−O系金属酸化物などを用いることもできる。
図4を用いて、表示装置150の具体的な構成について説明する。なお上述した表示装置100、表示装置260は、図4に示す表示装置150と同様の構成を有する。
図4は、表示装置150の構成の一例を示すブロック図である。図4に示すように、表示装置150は、第1の表示部152と、第2の表示部153と、表示画像制御部154と、調光制御部155と、を備える。
また、表示装置150は、MPU(Micro Processing Unit)、CPU(Central Processing Unit)、表示装置150全体を制御する制御部、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、不揮発性メモリ(Non−Volatile Memory)、画像ファイルなどを格納する記憶部、外部装置と通信を行うための通信部、画像信号処理部、等を備えていても良い。
表示画像制御部154及び調光制御部155には、画像信号151が入力されている。画像信号151は、動画を表示するものであっても、静止画を表示するものであっても良い。また、画像信号151は、LAN(Local Area Network)、MAN(Metropolitan Area Network)、WAN(Wide Area Network)、WLAN(Wireless Local Area Network)等のネットワークを介して外部装置から送信された信号を、表示装置150が受信した信号であっても良い。また、画像信号151は、記憶部に格納された画像ファイルを表示装置150が読み出した信号であっても良い。
表示画像制御部154は、第1の表示部152に表示される表示情報を制御する機能を有する。なお、第1の表示部152に表示情報が表示されていない時、第1の表示部152は透明である。調光制御部155は、第2の表示部153の光透過特性の調整を制御する機能を有する。
表示装置150は、上記のような構成により、画像信号151に基づいて、第1の表示部152に表示情報を表示し、該表示情報に合わせて第2の表示部153の光透過特性を調整する。第2の表示部153の特定部分のみで光透過特性を変化させることで、コントラストを向上させ、ユーザーの視認性を向上させたディスプレイを有する表示装置を提供することができる。
次に、図5及び図6を用いて、表示装置の動作について説明する。図5では、光制御層の光透過特性を調整し、動作モードを変化させた場合のユーザーの視認性の違いについて説明する。また図6では、図5に示した各動作モードにおけるディスプレイの表示の様子について説明する。
図5では、ディスプレイ101の前方に、第1の表示部が、後方に、第2の表示部が配置されている。図5では一例として、光制御層を5つの動作モードに分けて説明する。図5(A)の動作モードにおける光制御層118aは透明、図5(B)の動作モードにおける光制御層118bは半透明、図5(C)の動作モードにおける光制御層118cは不透明、図5(D)の動作モードにおける光制御層118dは反射、図5(E)の動作モードにおける光制御層118eは完全遮光である。図5(D)の動作モードは、ほぼ鏡面反射であると考えてよい。また、図5(A)、図5(B)、図5(C)、図5(E)の各動作モードにおいても、反射光はそれぞれ存在する。なお、図5ではこれらの具体的な度合については、特に限定していない。
図5(A)は、光制御層118aが透明である。ディスプレイ101後方の背景がディスプレイ101前方のユーザーの視界に映し出され、ディスプレイ101後方の背景光が、ディスプレイ101を完全に透過する。この時、ディスプレイ101前方のユーザーから見て、ディスプレイ101に表示されている表示情報のコントラストは悪い。
図5(B)は、光制御層118bが半透明である。ディスプレイ101後方の背景が、およそ半分、ディスプレイ101前方のユーザーの視界に映し出され、ディスプレイ101後方の背景光は、ディスプレイ101をおよそ半分透過する。この時、ディスプレイ101前方のユーザーから見て、ディスプレイ101に表示されている表示情報のコントラストはあまり良くない。
図5(C)は、光制御層118cが不透明である。ディスプレイ101前方のユーザーの視界に映し出されるディスプレイ101後方の背景は、ぼやけていて、ディスプレイ101後方の背景光は、ディスプレイ101をわずかに透過する。この時、ディスプレイ101前方のユーザーから見て、ディスプレイ101に表示されている表示情報のコントラストはやや良い。
図5(D)は、光制御層118dが反射である。ディスプレイ101後方の背景がディスプレイ101前方のユーザーの視界には映し出されず、ディスプレイ101後方の背景光も完全に遮光される。この時、ディスプレイ101前方のユーザーから見て、ディスプレイ101に表示されている表示情報のコントラストは良い。この際、光制御層118自体が、第1の表示部に対してバックライトのような役割を果たすため、ディスプレイ101が明るくなる。光取り出し効率が向上し、ディスプレイ101に表示されている表示情報は、明るくなり、ディスプレイ101前方のユーザーの視認性は向上する。
図5(E)は、光制御層118eが完全遮光である。ディスプレイ101後方の背景がディスプレイ101前方のユーザーの視界には映し出されず、ディスプレイ101後方の背景光も完全に遮光される。この時、ディスプレイ101前方のユーザーから見て、ディスプレイ101に表示されている表示情報のコントラストは非常に良い。
なお、上述した一例に限られず、光制御層118を備える第2の表示素子の種類を変化させる、光制御層118を挟持する電極に印加する電圧の大きさを変化させることで、光制御層118の光透過特性を段階的に変化させる事が可能である。
第1の表示部に用いられる発光層と第2の表示部に用いられる光制御層とを、バランス良く駆動させることが好ましい。
次に、図6を用いて、図5に示した各動作モードに対応させて、ディスプレイ101の表示の様子について説明する。なお、ディスプレイ101の第2の表示部の表示の様子を明確にするため、ディスプレイ101の第1の表示部には表示情報が表示されていないものとして説明する。
図6(A)は、図5(E)の動作モードに対応し、全面的にディスプレイ101の第2の表示部を遮光している。光制御層を駆動させる電極に印加する電圧を調整することで、図6(B)に示すように、全面的にディスプレイ101の第2の表示部を透明にすることもできる。
図6(C)は、図5(B)の動作モードに対応し、部分的にディスプレイ101の第2の表示部を半透明にしている。図6(D)は、図5(C)及び図5(D)の動作モードに対応し、部分的にディスプレイ101の第2の表示部を不透明に、また部分的にディスプレイ101の第2の表示部を反射にしている。
図6(E)に示すように、ディスプレイ101の第2の表示部の不透明にする部分を曲線にすることもできる。また図6(F)に示すように、第1の表示部102に表示される表示情報(”ABC”)をかたどってディスプレイ101の第2の表示部を遮光し、更にかたどった部分を覆うように、ディスプレイ101の第2の表示部を反射にすることもできる。この他にも、ディスプレイ101の第2の表示部の半透明にする部分を円にする、また第1の表示部102に表示される文字を表示するために使われる画素に対応させて、ディスプレイ101の第2の表示部を反射にすることも可能である。ディスプレイ101後方の背景及び背景光を遮断しつつ、ユーザーの視認性を向上させた表示状態を実現することが可能である。
なお、本実施の形態は、本明細書で示す他の実施の形態と適宜組み合わせることができる。
(実施の形態2)
本実施の形態では、表示装置における第1の表示素子の具体的な構造及び機能、第1の表示部の回路構成及び機能について説明する。
第1の表示素子に用いられる発光素子としては透明な自発光素子を適用することが好ましい。具体的には、EL(Electro Luminescence)を利用する素子を適用することが好ましく、LED(Light Emitting Diode)、OLED(Organic Light Emitting Diode)などを用いることができる。LED及びOLEDは、基本的に発光原理が類似し、比較的低電圧で高効率な発光が可能であるため、これらの素子を用いることが好ましい。
第1の表示素子は、少なくとも発光層及び該発光層を挟持する2つの電極を備える。発光層は単数の層で構成されていても、複数の層が積層されるように構成されていてもどちらでも良い。なお、第1の表示素子として、例えば、陰極、電子注入層、電子輸送層、発光層、ホール輸送層、ホール注入層、陽極の順に積層した構成を用いても良い。
次に、表示装置における第1の表示部の回路構成と機能について説明する。図7は、第1の表示部及び表示画像制御部の構成例を具体的に示したブロック図である。
表示画像制御部154は、第1の表示部を駆動するための、表示制御部156、走査駆動部157、データ駆動部158、駆動電源供給部159、共通電源供給部160、m本の走査線(SL_1〜SL_m)、n本のデータ線(DL_1〜DL_m)、m本の電源供給線(DPL_1〜DPL_m)、m本の共通電源線(CPL_1〜CPL_m)等を有する。なお、表示画像制御部154は該構成に限定されない。
第1の表示部152は、n×m(n、mは所定の自然数)個のマトリクス状に配列された画素を有し、表示情報を表示する機能を有する。各画素には、第1の表示素子が含まれており、第1の表示素子は、発光層が透明な2つの電極で挟持された構造を有する。即ち第1の表示素子が画素の個数(n×m個)分集まることにより、第1の表示部152に表示情報を表示する。なお、第1の表示部152に表示される表示情報は、動画でも静止画でも良い。また、一例として、m本の走査線の各々は、各列に配列したn個の画素に電気的に接続され、n本のデータ線の各々は、各行に配列したm個の画素に電気的に接続され、m本の電源供給線の各々は、各列に配列したn個の画素に電気的に接続され、m本の共通電源線の各々は、各列に配列したn個の画素に電気的に接続されている。
表示制御部156は、入力された画像信号151に基づいて、走査駆動部157、データ駆動部158、駆動電源供給部159、共通電源供給部160のそれぞれに対して、制御信号171、制御信号172、制御信号172、制御信号174、を入力する。これらの信号制御により、第1の表示部152に表示される表示情報(画像等)の制御を行う。また、表示制御部156には、第1の表示部152における表示情報の表示、非表示を制御する出力許可制御部等が備えられていても良い。
走査駆動部157は、選択電圧(VSELECT)を、走査線(SL_1〜SL_m)を介して、各行に配列したm個の画素へと印加する。なお、選択電圧は、画像信号151に基づいて表示制御部156から伝達される制御信号171により決定される。
データ駆動部158は、データ電圧(VDATE)を、データ線(DL_1〜DL_m)を介して各行に配列したm個の画素へと印加する。なお、データ電圧は、画像信号151に基づいて表示制御部156から伝達される制御信号172により決定される。
駆動電源供給部159は、第1の表示部152の各画素を駆動させるため(即ち発光層を発光させるため)の駆動電圧(VCC)を、電源供給線(DPL_1〜DPL_m)を介して、各列に配列したn個の画素へと印加する。なお、駆動電圧は、画像信号151に基づいて表示制御部156から伝達される制御信号173により決定される。
共通電源供給部160は、接地電圧(VGND)を、共通電源線(CPL_1〜CPL_m)を介して各列に配列したn個の画素へと印加する。なお、接地電圧は、画像信号151に基づいて表示制御部156から伝達される制御信号174により選択的に切り換えられる。
なお、本実施の形態は、本明細書で示す他の実施の形態と適宜組み合わせることができる。
(実施の形態3)
本実施の形態では、表示装置における第2の表示素子の具体的な構造及び機能、第2の表示部の回路構成及び機能について説明する。
図8(A)は、パッシブマトリクス型の第2の表示部153の一例を示す回路図である。また、図8(B)は、図8(A)の回路図の一部分を拡大した上面図であり、図8(C)は、図8(B)における点線A−Bの断面図である。なお、図8(B)では、光制御層118は、省略している。また、図8では、第3の電極112を後述する実施の形態4に記載の電極に特に対応させていないが、実施の形態4に記載の電極に対応させても良い。
図8では、第2の表示部153をパッシブマトリクス型の回路で構成した例を示しているが特に限定されず、第2の表示部153は、アクティブマトリクス型の回路等で構成しても良い。
図8に示す第2の表示部153は、第3の基板110上に第1の方向(行方向)に延伸して設けられた第3の電極112a乃至第3の電極112cと、第4の基板111上に第2の方向(列方向)に延伸して設けられた第4の電極113a乃至第4の電極113cとを含む。また、第3の電極112a乃至第3の電極112cと、第4の電極113a乃至第4の電極113cとに挟持される光制御層118を含む。第3の電極112a乃至第3の電極112cを陰極として用い、第4の電極113a乃至第4の電極113cを陽極として用いても良いし、逆でも良い。
第1の表示部に含まれる画素1個分の領域は、画素領域120として図8(A)、図8(B)に示されている。
光制御層118を駆動させる第2の表示部153に設けられた第3の電極112(又は第4の電極113)を選択的に抽出することで、表示装置100を操作するユーザーの意図に合わせて光制御層118の光透過特性を調整することが可能になる。第3の電極112(又は第4の電極113)の各々の電極を画素領域120と等しいサイズ及び形状とした場合には、第1の表示部102に表示される表示情報の画素を正確に抽出し、該画素と対応させて、第2の表示部153の選択駆動電極を抽出できる。
次に、表示装置における第2の表示素子の具体的な構造及び機能について説明する。
第2の表示素子に用いられる光制御素子としては電圧の大きさ、及び電圧の印加、非印加に応じて光透過特性を段階的に調整できる素子を適用することが好ましい。本実施の形態では、エレクトロクロミック素子、PDLC(Polymer Dispersed Liquid Crystals)素子、SPD(Suspended Particle Devices)素子、エレクトロウェッティング素子を用いた例について説明するが、これらの素子に限定されない。なお、これらの素子が有する特徴はそれぞれ異なる。
まず第2の表示素子として、SPD(Suspended Particle Devices)素子202を用いた場合について、図9(A)及び図9(B)を用いて説明する。SPD素子202は、光制御層と、該光制御層を挟持する透明導電層203及び透明導電層201とを有する。SPD素子202は、2枚のPET(ポリエチレンテレフタラート)フィルム200、204との間に配置される。PETフィルム200には透明導電層201が蒸着され、PETフィルム204には透明導電層203が蒸着されている。光制御層は、分散樹脂205と、媒体樹脂208とにより構成される。
分散樹脂205は、液状の樹脂であり、針状の偏光性粒子206を、数マイクロメーターの液滴207中に分散させたものである。偏光性粒子206を分解や凝集させることなく均一に分散させる働きをする。媒体樹脂208は、UV硬化性樹脂であり、液滴207を媒体樹脂208中に均一に分散させ、UV硬化して液滴207を固定化する働きをする。
なお、分散樹脂205、及び媒体樹脂208に用いられる物質は特に限定されない。用途に合わせて適宜選択することが好ましい。
透明導電層201、透明導電層203としては、ITO、SnO、(In+SnO)、In、ZnOなどを用いることができる。
SPD素子202は、光制御層に用いられる物質によって色及び色調は異なる。
SPD素子202は、印加される電圧の大きさ、及び電圧の印加、非印加に伴って応じて、透明、不透明、反射を取り得る。なおこれらの具体的な度合は、印加電圧の大きさに応じて自由に調整可能である。所望の光透過特性に合わせて、適宜、印加電圧の大きさを決定することが好ましい。
SPD素子202の電圧印加時の光透過率は、一般的に、6%〜75%の範囲で調整可能であるが、この範囲に限定されない。なお、光透過率は、光制御層製造時に調整することもでき、0.1%以下の完全遮光も可能になる。
図9(A)のように、透明導電層201、透明導電層203に電圧を印加しない場合、SPD素子202内の液滴207中に分散された偏光性粒子206は、無秩序な状態に存在し、入射光は偏光性粒子206に吸収される。入射光の一部は乱反射して、光制御層を透過しない。図9(B)のように、透明導電層201、透明導電層203に電圧を印加する場合、SPD素子202内の液滴207中に分散された偏光性粒子206が電場と平行に配向する。入射光は光制御層を直進し透過する。即ち電圧非印加時には、光制御層は、不透明あるいは反射となり、電圧印加時には、透明となる。
SPD素子202を用いた場合、一般的に、印加電圧の大きさは、100V程度である。光制御層の光透過特性は印加電圧の大きさに依存して変化する。なお、電圧の印加、非印加による光制御層の反応は可逆的である。
なお、SPD素子202において光制御層に対して電圧の印加を開始してから、透明になるまでの時間は印加電圧が大きいほど速くなる。一方で、電圧の印加を停止してから、不透明あるいは反射になるまでの時間は印加電圧に依存しない。
光透過特性は液滴207中の偏光性粒子206の動きによって変化する。液滴207の内部は液体であり、偏光性粒子206は印加電圧の大きさに応じて自由に配向できるためである。なお、偏光性粒子206の粒子径が大きいほどヘイズが大きい傾向があるため偏光性粒子206の平均粒子径等を適切に調整することが好ましい。
次に第2の表示素子として、PDLC(Polymer Dispersed Liquid Crystals)素子を用いた場合について、図9(C)及び図9(D)を用いて説明する。PDLC素子402は、光制御層と、該光制御層を挟持する透明導電層401と、透明導電層403とを有する。PDLC素子402は、2枚のガラス基板400、404の間に配置される。ガラス基板400の光制御層側には、透明導電層401が蒸着され、ガラス基板404の光制御層側には、透明導電層403が蒸着されている。光制御層は、高分子分散型液晶層406により構成される。
なお、図9(C)及び図9(D)では、ガラス基板400、404を用いる例を示しているがこの構成に限定されず、ガラス基板の代わりにポリエステル等を用いても良い。
透明導電層401、透明導電層403としては、透明導電層201、透明導電層203と同様の物質を用いることができる。
なお、本明細書において高分子分散型液晶層406に用いられる高分子分散型液晶は特に限定されない。用途に合わせて適宜選択することが好ましい。
PDLC素子における光制御層の着色は、一般的に白が多いが、特に限定されず、例えば、青や、緑であっても良い。用いる高分子、及び液晶によって色、及び色調は適宜変化させることができる。
PDLC素子を用いた場合、一般的に、印加電圧の大きさは、24V〜120V程度である。光制御層の光透過特性は印加電圧の大きさに依存して変化する。なお、電圧の印加、非印加による光制御層の反応は可逆的である。所望の光透過特性に合わせて、適宜、印加電圧の大きさを決定することが好ましい。
PDLC素子における光制御層は、透明、不透明、反射を取り得る。なおこれらの具体的な度合は、印加電圧の大きさに応じて自由に調整可能である。
PDLC素子が有する光制御層の電圧印加時の光透過率は、一般的に、50%〜80%の範囲で調整可能であるが、この範囲に限定されない。また電圧印加時のヘイズは、0.60〜0.80の範囲で変化するものが多い。
図9(C)のように、透明導電層401、透明導電層403に電圧を印加しない場合、PDLC素子402内に分散された液晶分子405は、無秩序な状態で存在し、高分子分散型液晶層406は散乱モードになる。従って、光制御層は、不透明となる。図9(D)のように、透明導電層401、透明導電層403に電圧を印加する場合、PDLC素子402内に分散された液晶分子405は、電場と平行に配向して、高分子分散型液晶層406は透過モードになる。従って、光制御層は透明となる。即ち電圧非印加時には、光制御層は、不透明となり、電圧印加時には、透明となる。
光透過特性は、液晶分子405の配向、粒子径、及び形状、高分子分散型液晶層406の種類、高分子分散型液晶層406作製時の冷却割合、加熱割合等様々な要因によって変化する。従って、諸条件を適宜選択することが望ましい。
なお、液晶分子405の平均粒子径は、代表的には約0.1μm以上20μm以下となる。平均粒子径等を適宜選択し、1μm程度に調整することがより好ましい。
また、PDLC素子は、比較的大面積のディスプレイに用いられることが好ましい。
次に第2の表示素子として、エレクトロクロミック素子を用いた場合について図10を用いて説明する。図10(A)に示すように、エレクトロクロミック素子309は、少なくとも、透明導電層301、イオン蓄積層302(対向電極)、イオン伝導体層303(電解質)、エレクトロクロミック層304(エレクトロクロミック電極)、透明導電層305、の5層構造を有する。エレクトロクロミック素子309は、光制御層を、透明導電層301及び透明導電層305により挟持する構造を有する。光制御層は、イオン蓄積層302、イオン伝導体層303、エレクトロクロミック層304から構成される3層構造を有し、更にエレクトロクロミック層304とイオン蓄積層302との間にイオン伝導体層303が挟み込まれる構造を有する。ガラス基板306には、透明導電層305が蒸着され、ガラス基板300には、透明導電層301が蒸着されている。
エレクトロクロミック素子は、電気を流すことで物質の酸化還元状態が変化し、エレクトロクロミック層304が着色する性質を有する。イオン伝導体層303を利用して、イオン蓄積層302とエレクトロクロミック層304との間に生じる可逆的な電気化学反応(酸化還元反応)によって、光制御層の光透過特性が変化する。透明導電層301、透明導電層305に印加される電圧の大きさに応じて、エレクトロクロミック層304の色の濃淡、強弱、明暗等の所謂、色調は調整できる。
エレクトロクロミック素子を用いた場合、一般的に、印加電圧の大きさは、1V〜5V程度である。SPD素子、PDLC素子と比べると印加電圧は小さくて良い。
エレクトロクロミック素子における光制御層は、透明、不透明、反射を取り得る。なおこれらの具体的な度合は、印加電圧の大きさに応じて自由に調整可能である。所望の光透過特性に合わせて、適宜、印加電圧の大きさを決定することが好ましい。
エレクトロクロミック素子が有する光制御層の電圧印加時の光透過率は、一般的に25%〜10%の範囲で調整可能であり、電圧非印加時の光透過率は、70%〜50%の範囲で調整可能であるがこの範囲に限定されない。また電圧非印加時のヘイズは、0.67〜0.60の範囲で変化し、電圧印加時のヘイズは、0.30〜0.18の範囲で変化するものが多い。
図10(A)に示すように、透明導電層301、透明導電層305に電圧を印加すると、透明導電層305から、陰イオン307がエレクトロクロミック層304に注入されることにより、エレクトロクロミック層304は陰イオン307を得る。また、透明導電層301と電気的に接続されるイオン蓄積層302から、陽イオン308が放出され、イオン蓄積層302、イオン伝導体層303を通過して、エレクトロクロミック層304に注入される。この時、エレクトロクロミック層304は着色し、不透明となる。
図10(B)に示すように、透明導電層301、透明導電層305に印加していた電圧を停止すると、陽イオン308は、エレクトロクロミック層304から放出され、再びイオン蓄積層302に注入される。陰イオン307もまた、エレクトロクロミック層304から放出され、再び透明導電層305に注入される。この時、エレクトロクロミック層304は、透明となる。
なお、エレクトロクロミック素子は、光透過特性を変化させるための電圧、変化させた光透過特性を元に戻すための電圧のみを必要とする。SPD素子及びPDLC素子は、一旦変化させた光透過特性を維持するために、連続的に電圧を印加し続けなければならない。このため、エレクトロクロミック素子は、低消費電力を実現することができる。
酸化還元反応によって生じる光透過特性の変化は、エレクトロクロミック層304に用いられる物質により異なる。例えば、エレクトロクロミック層304に、WOを用いると、還元反応により着色し、酸化反応により、透明になる。([数1]参照。)酸化反応により着色し、還元反応により、透明になる物質も存在し、これらの物質を用いても良い。[数1]において、右矢印の反応(還元反応)が進行
すると着色し、左矢印の反応(酸化反応)が進行すると元の状態(透明)になる。
Figure 2013142804
なお、xは、一般的に、0より大きく0.25より小さい事が望ましい。
エレクトロクロミック層に用いられる物質としては、各種金属酸化物、具体的には、WO、(WO+MoO)、(WO+TiO)、Fe、MnO、NiO、V、IrO、窒化スズ、窒化インジウム、ポリチオフェン、ポリピロール、金属フタロシアニン、ビオロゲン等を用いることが好ましい。なお電気化学的に安定であり、着色の駆動寿命が長い物質を用いることが好ましい。
イオン蓄積層302に用いられる物質としては、IrO、RhO、NiO等を用いることが好ましい。
透明導電層301、透明導電層305としては、透明導電層201、透明導電層203と同様の物質を用いることができる。
イオン伝導体層303に用いられる陽イオン([数1]におけるM)としては、H
Na、Li、K等を用いることが好ましい。
また、液体のイオン伝導体層303としては、溶媒に電解質を溶かしたものを用いることができる。具体的に、溶媒として、水、プロピレンカーボネート、エチレンカーボネート、γ−ブチロラクトン等を用いる事が好ましい。また電解質として、酸類は、硫酸、塩酸、等、アルカリ類は、NaOH、KOH、LiOH等、塩類は、過塩素酸リチウム、過塩素酸ナトリウム、過塩素酸銀等のアルカリ(土類)金属塩などの無機イオン塩や4級アンモニウム塩や環状4級アンモニウム塩、LiO、LiAlF等を用いることが好ましい。
また、ゲル系のイオン伝導体層303としては、アセトニトリル、エチレンカーボネート、プロピレンカーボネート、若しくはその混合物に対して、ポリアクリロニトリル、ポリアクリルアミドなどのポリマーを混入して重合させたもの等を用いることが好ましい。
また、固体系のイオン伝導体層303としては、ポリエチレンオキサイドなどの高分子側鎖にスルホンイミド塩、アルキルイミダゾリウム塩、テトラシアノキノジメタン塩などの塩を持つもの等を用いることが好ましい。
また、固体系のイオン伝導体層303として、ナノ粒子薄膜状の物質を用いても良い。ナノ粒子薄膜状の物質を用いる事で、酸化還元反応の速度を速め、ディスプレイのコントラスト向上を図ることが可能である。
なお、エレクトロクロミック素子の着色は、エレクトロクロミック層304に用いられる物質により異なる。例えば、Vを用いた場合、光制御層は、黄緑色に着色する。また、Feを用いた場合、光制御層は、橙色に着色する。また、(WO+MoO)を用いた場合、光制御層は、濃青色に着色する。また、WO(e)V(ce)を用いた場合、光制御層は、濃緑色に着色する。ユーザーの意図する表示情報に対応させて、コントラストが向上する色を選択することが好ましい。
次に第2の表示素子として、エレクトロウェッティング素子を用いた場合について図11を用いて説明する。
エレクトロウェッティング(Electrowetting)素子は、疎水性の表面を持っている絶縁層に電圧を印加すると表面が親水性に変化する性質を有する。疎水性絶縁層の表面の親水性は、印加電圧の大きさ等に応じて調整できる。
図11に示すように、エレクトロウェッティング素子809は、少なくとも、透明導電層802、透明導電層807、疎水性表面を有する絶縁層803、カラー油膜804、透明極性流体層806を有する。光制御層は、透明導電層802、透明導電層807により挟持される。光制御層は、疎水性表面を有する絶縁層803、カラー油膜804、透明極性流体層806の3層構造を有し、カラー油膜804が疎水性表面を有する絶縁層803及び透明極性流体層806により挟持される。
エレクトロウェッティング素子は、基板801、基板808により挟持される。なお、基板801上には、反射膜805が形成されている。基板801の疎水性表面を有する絶縁層803側に、透明導電層802は蒸着され、基板808の透明極性流体層806側に、透明導電層807は蒸着されている。
図11(A)に示すように、透明導電層802及び透明導電層807に電圧が印加されないと、カラー油膜804は、疎水性表面を有する絶縁層803上に均一に広がり、透明極性流体層806と疎水性表面を有する絶縁層803との間で平衡状態を取り、連続した膜を形成する。カラー油膜804は全ての方向で安定し、入射光を完全に吸収する。この時、光制御層は、カラー油膜804の色に着色する。
図11(B)に示すように、透明導電層802及び透明極性流体層806に電圧を印加すると、疎水性表面を有する絶縁層803の表面に電位差が生じ、該表面が徐々に親水性に変化する。該表面が親水性に変化するに従って、透明極性流体層806は移動し、疎水性表面を有する絶縁層803の表面に接触する。カラー油膜804もまた、はじかれて移動し、連続した膜から別の形態に変化する。具体的には、印加電圧が大きくなるほど、疎水性表面を有する絶縁層803が、透明極性流体層806に晒される部分が広くなる。この時、光制御層は、カラー油膜804を除いた部分で透明になる。
なお、カラー油膜804が側面方向にどこまで移動するか、またカラー油膜804の接触角の変化等は、カラー油膜804、疎水性表面を有する絶縁層803、透明極性流体層806が接する部分に生じる静電力、表面張力等のバランスによって決定される。また、透明導電層802の幅、間隔などの違いによってもカラー油膜804の挙動は異なるため、適切な条件を選択することが好ましい。
カラー油膜804に用いられる物質としては、C1022、C1226、C1430等が挙げられる。カラー油膜804の厚さは1μm以上10μmであることが好ましい。
なお、光制御層の着色は、カラー油膜804に用いられる物質により異なる。透明、着色間の段階的な調整は、用いられるカラー油膜804の安定性や質に大きく依存する。理論的にはどのような色で着色することも可能であり、例えば、C(シアン)、M(マゼンダ)、Y(イエロー)の各々に着色した油を積層すればフルカラー表示を実現することもできる。
疎水性表面を有する絶縁層803は、絶縁層上に疎水性を有する層を形成することにより得られる。絶縁層に用いられる物質としては、SiO、SiN、PZT、BST等が挙げられる。また、絶縁層の厚さは0.1μm以上1μmであることが好ましい。疎水性を有する層に用いられる物質としては、フッ素樹脂等を用いることが好ましいが、特に限定されない。耐久性及び撥水性の高い物質を選定することが特に好ましい。疎水性を有する層の厚さは0.1μm以上1μmであることが好ましい。
基板801、基板808は、透光性を有する基板を用いることができる。例えば、ガラス基板、セラミックス基板などを用いることが好ましい。
透明導電層802、透明導電層807に用いられる物質としては、透明導電層201、透明導電層203と同様の物質の他に、IZO(登録商標)等を用いることができる。透明導電層802、透明導電層807の厚さは0.1μm以上1μmであることが好ましい。
透明導電層802、透明導電層807の形状及びサイズの、詳細については実施の形態1を参酌することができる。電極の形状及びサイズはユーザーの要求に従って変化させることが可能である。
透明極性流体層806に用いられる物質としては、水分、食塩水、塩化カリウム溶液等を用いることができる。透明極性流体層806の厚さは20μm以上250μmであることが好ましい。
反射膜805に用いられる物質としては、Al、Ag、MoW等を用いることができるが特に限定されない。また、反射膜805は、長方形、正方形、円形、三角形、ひし形、楕円など、種々の形状を取り得る。更に、基板801上に、周期的に間隔を置いて形成することも可能である。
上述のように、SPD素子、エレクトロクロミック素子、PDLC素子、エレクトロウェッティング素子は、透明、不透明、反射を取り得る。なおこれらの具体的な度合は、印加電圧の大きさに応じて自由に調整可能である。所望の光透過特性に合わせて、適宜、印加電圧の大きさを決定することが好ましい。また、ユーザーの意図に合わせた表示状態を実現するために適切な素子を選択する事が好ましい。
なお、液晶ディスプレイでは、偏光板により透過する光を制限し、2枚の配向板の間に液晶を挟みこんで液晶を支持している。このため、実際のディスプレイは偏光板および配向板により、入射する光量の半分以上が吸収され、透光性が低減してしまうという問題がある。これに対し、第2の表示素子に用いられる光制御素子として、エレクトロクロミック素子、PDLC素子、SPD素子、エレクトロウェッティング素子等を用いた場合、ディスプレイに、偏光板および配向板を使用する必要がない。偏光板、配向板を使用しないことで、ディスプレイに入射する光量の吸収を大幅に減少させることができるため、ディスプレイの透光性を高めることが可能である。表示部をより明るくすることができるため、視認性を向上させ、且つ、より少ない電力で駆動可能な透明ディスプレイを有する表示装置を提供することができる。また、偏光板、配向板を使用しないことで、ディスプレイをより簡単な構造にすることができるため、低コストな表示装置を提供することができる。
また、これらの素子は、第1の表示部152を透過する光を反射させることができる。従って、第2の表示部153の反射部において、ディスプレイ101の光取り出し効率を向上させることで、ディスプレイ101の厚さをより低減させることも可能になる。なお第2の表示部153の白濁部でも同様の事が言える。
これらの素子を第2の表示部に利用することで、コントラストを向上させたディスプレイを備えた表示装置を提供することができる。また、ユーザーの視認性を向上させたディスプレイを備えた表示装置を提供することができる。
上記構成によれば、表示装置150の調光部の光透過特性を、第1の表示部152の表示情報に合わせて自在に調節することができる。第2の表示部153を透過領域と非透過領域とに分けることで、コントラストを向上させ、ユーザーの視認性を向上させた透明ディスプレイを有する表示装置を提供することができる。
次に、表示装置における第2の表示部の回路構成と機能について説明する。図12は、第2の表示部及び調光制御部155の構成例を具体的に示したブロック図である。
調光制御部155は、第2の表示部を駆動するための、表示情報識別部161と、アドレス信号生成部162と、調光パターン生成部163等を有する。なお、調光制御部155は該構成に限定されない。
第2の表示部153は、光透過特性を調整する機能を有する。第2の表示部153には、第2の表示素子が含まれており、第2の表示素子は、光制御層が透明な2つの電極で挟持された構造を有する。なお、第2の表示部153に備えられる電極の形状及びサイズは、自在に変化させることが可能である。
表示情報識別部161は、入力された画像信号151に基づいて、第1の表示部152に表示されている表示情報を識別し、更に該表示情報が第1の表示部152のどの位置に表示されているかを識別する。表示情報が表示されている位置は、第1の表示部152に指定されているアドレスにより、識別することが可能になる。第1の表示部152に指定されているアドレスは、n×m個のマトリクス状に配列された画素の位置に対応する。n×m個のマトリクス状に配列された画素において、走査駆動部方向のアドレスを、A0、A1、A2、…、An、データ駆動部方向のアドレスを、B0、B1、B2、…、Bm、とする。(図7参照)
例えば、アドレス(A0、B0)における画素の発光層が発光していれば、アドレス(A0、B0)では、表示情報が表示されている、アドレス(A1、B2)における画素の発光層が発光していなければ、アドレス(A0、B0)では、表示情報が表示されていない、という識別を行うことができる。即ち、画像信号151から各画素の発光層が発光しているか否かを識別し、第1の表示部152に表示されている表示情報の位置を識別することができる。
なお、表示情報識別部161において、各画素に印加されている電圧の大きさや、各画素に対する電圧の印加及び非印加等を識別することも可能である。
第2の表示部153に指定されているアドレスは、光制御層を挟持する電極の位置に対応する。従って、第2の表示部153のアドレスは、第2の表示部153に備えられる電極の形状、及びサイズに対応して変化する。
例えば、第2の表示部153に備えられる電極が画素と、同じ形状及び同じサイズの場合、第2の表示部153のアドレスは、第1の表示部152に備えられるn×m個のマトリクス状に配列された画素に対応させて、走査駆動部方向のアドレスが、A0、A1、A2、…、An、データ駆動部方向のアドレスが、B0、B1、B2、…、Bm、のように指定される。即ち第2の表示部153における光制御層を挟持する電極のアドレスと、第1の表示部152における画素のアドレスは一致する。
例えば、第2の表示部153に備えられる電極が画素と、異なる形状及び異なるサイズの場合、図12に示すように、第2の表示部153のアドレスは、該電極に対応させて、第1の表示部152における走査駆動部方向のアドレスが、C0、C1、C2、…、Ci、第1の表示部152におけるデータ駆動部方向のアドレスが、D0、D1、D2、…、Dj、(i、jは所定の自然数)のように指定される。
アドレス信号生成部162は、表示情報識別部161により識別された、第1の表示部152に表示されている表示情報のアドレスから、該アドレスに合わせて、第2の表示部153において光透過特性を変更する部分を決定する。即ち、表示情報のアドレスから、第2の表示部153のどの位置を調光するのか、調光する特定部分の抽出を行う。特定部分の抽出は、第2の表示部153に指定されたアドレスを利用して行う。調光する特定部分のアドレスを抽出した後、第2の表示部153に対応させたアドレス信号を生成する。更に生成したアドレス信号を調光パターン生成部163へと出力する。
即ち、アドレス信号生成部162は、第1の表示部152における表示情報のアドレスに合わせて、第2の表示部153における光透過特性を変更する部分のアドレスを抽出しアドレス信号を生成する。
生成したアドレス信号に対応する電極には、電圧が印加される。選択された電極に挟持される光制御層は、光透過特性の変更が可能になる。即ち第2の表示部153に対応させたアドレス信号を生成することで、調光する特定部分のアドレスを明確に決定し、選択的に電極を駆動させることができる。従って第2の表示部153の光透過特性を任意の位置において調整することができる。
調光する特定部分のアドレスは、表示装置150の内部に備えられる入力部からの入力信号によって決定してもよいし、表示装置150の外部に備えられる入力装置からの入力信号によって決定してもよい。入力部として、例えば、パーソナルコンピューターに搭載されているトラックパッド、カーナビゲーション装置、電子手帳、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、等に搭載されている様々なボタン、タッチパネルに搭載されているキーボード用操作キーなどを利用することができる。また、入力装置として、例えば、テレビジョン装置(テレビ、またはテレビジョン受信機ともいう)に搭載されているリモコン、パーソナルコンピューターに搭載されているキーボード、マウス、トラックボールなどを利用することができる。
なお、表示装置150の内部に備えられる入力部としてタッチパネルを利用した場合、タッチパネルの種類は特に限定されない。例えば、静電容量式、抵抗膜式、光学式(赤外線センサ式、赤外線カメラ式)、超音波表面弾性波式、音響波照合式、などいずれの方式を利用してもよい。
調光パターン生成部163は、アドレス信号生成部162から出力されたアドレス信号を取得し、調光する特定部分のアドレスにおける選択された電極に印加する電圧を決定する。印加電圧の大きさに依存して、調光部の光透過特性は変更される。アドレス信号に対応する電極に対する印加電圧を決定することで、調光パターンを生成する。生成された調光パターンを第2の表示部153へと出力し、調光パターンに応じて、特定部分の光制御層の光透過特性は調整される。
即ち、調光する特定部分のアドレスに存在する電極に印加する電圧の大きさを決定することで、調光パターンを生成することができる。
なお、本実施の形態は、本明細書で示す他の実施の形態と適宜組み合わせることができる。
(実施の形態4)
本実施の形態では、第2の表示部に備えられる電極の形状及びサイズについて図13乃至図15を用いて説明する。
開示する発明の一態様において、光制御層の光透過特性を変化させる位置は、光制御層を駆動させる電極により調整される。第2の表示部に備えられる光制御層を挟持する電極の形状及びサイズは、自在に変化させることが可能である。従って、表示装置100を操作するユーザーが光制御層の光透過特性を、任意の位置において自在に調整することができる。なお、該光透過特性は、選択した駆動電極に印加する電圧の大きさに依存する。
第1の表示部に表示されている表示情報に合わせて、表示装置を操作するユーザーは、駆動電極を選択し、駆動電極に印加する電圧の大きさを調整することができる。第1の表示部に表示されている表示情報に合わせるとは、表示装置を操作するユーザーが例えば、視認性を向上させたい領域や、表示情報を遮蔽したい領域を、自在に選択できることを意味する。また、これらの選択は、表示装置を操作するユーザーの意図によるものであると考えて良い。
図13乃至図15では、第2の表示部153に用いられる第3の電極112の形状及びサイズについて例を挙げて示すが、第4の電極113の形状及びサイズについても同様に考えることができる。
第3の電極112又は第4の電極113のどちらか一方の形状及びサイズを変化させても良いし、両方の形状及びサイズを変化させても良い。第3の電極112又は第4の電極113のどちらか一方を変化させた場合、変化させた一方の電極の形状及びサイズに依存して光制御層の光透過特性は調整される。また、第3の電極112及び第4の電極113の両方を変化させた場合、第3の電極112及び第4の電極113は、同一形状、同一サイズで光制御層を挟持して重畳させることが好ましい。この場合、表示装置を操作するユーザーがより正確に、意図する光制御層を駆動させることが可能になる。
図13(A)は、第1の表示部152と、第2の表示部153とを積層し、上面から見た図である。第3の電極112を、ディスプレイ101のサイズに対応させて、第3の基板110上に、一面に形成した例を示している。図13(B)は、図13(A)における点線A−Bの断面図である。
なお、図13(A)では第1の表示部152に設けられた画素と、第3の電極112との配置の状態を強調するため、また、図面が煩雑となるため第1の表示部152及び第2の表示部の構造の一部は省略している。
なお、図13乃至図15では、第1の表示部152をアクティブマトリクス型、第2の表示部153をパッシブマトリクス型として構成した例を示しているが、この構成に限定されず、第1の表示部152及び第2の表示部153は、パッシブマトリクス型としてもよいし、アクティブマトリクス型としてもよい。
図13乃至図15において、光制御層118の光透過特性は、光制御層118を駆動させる第3の電極112及び第4の電極113に印加される電圧の大きさにより調整される。従って、図13の場合、ディスプレイ101のサイズに対応させて、光制御層118の光透過特性を変化させることができる。
図14(A)、図14(C)は、第1の表示部152と、第2の表示部153とを積層し、上面から見た図である。第3の電極112の各々の電極を、画素領域120より大きなサイズで、第3の基板110上に、形成した例を示している。図14(B)は、図14(A)における点線A−Bの断面図である。図14では、各々の電極のサイズ及び形状が等しい例を示しているが、各々の電極のサイズ及び形状が、異なっていてもよい。また、図14(A)に示すように、画素領域120の1個分より大きなサイズで、各々の電極を形成してもよいし、図14(C)に示すように、画素領域120の複数個分より大きなサイズで、各々の電極を形成してもよい。いずれの場合においても各々の電極が画素領域120より大きなサイズであれば特に限定されない。
図14の場合、画素領域120より大きなサイズの各々の電極を、表示装置100を操作するユーザーの意図に合わせて選択的に駆動させる事で、ディスプレイ101の光透過特性を、少なくとも画素領域120より大きなサイズの任意の位置において調整することができる。
図15(A)は、第1の表示部152と、第2の表示部153とを積層し、上面から見た図である。第3の電極112の各々の電極を、画素領域120のサイズ及び形状に対応させて、第3の基板110上に、形成した例を示している。図15(B)は、図15(A)における点線A−Bの断面図である。図15では、各々の電極のサイズ及び形状は、画素領域120のサイズ及び形状と一致するため、全て等しくなる。
図15の場合、画素領域120と等しいサイズ及び形状の各々の電極を、表示装置100を操作するユーザーの意図に合わせて選択的に駆動させる事で、ディスプレイ101の光透過特性を、画素領域120のサイズ及び形状と一致させて調整することができる。即ちディスプレイ101の第1の表示部152に表示される表示情報と完全に対応させて、第2の表示部153の光透過特性を調整することも可能になる。
上述のように、光制御層118を駆動させる第2の表示部153に設けられた第3の電極112(又は第4の電極113)の形状及びサイズを変化させることで、選択的に光制御層118の光透過特性を調整することが可能になる。第3の電極112(又は第4の電極113)の各々の電極を画素領域120と等しいサイズ及び形状とした場合には、第1の表示部152に表示される表示情報の画素を正確に抽出し、該画素と対応させて、第2の表示部153の選択駆動電極を抽出できる。光制御層118の光透過特性を、表示装置100を操作するユーザーの意図に合わせて調整できるディスプレイ101を備えた表示装置を実現できる。
なお、本実施の形態は、本明細書で示す他の実施の形態と適宜組み合わせることができる。
(実施の形態5)
本実施の形態では、表示装置の変形例について図16を用いて説明する。図16に示す表示装置は、第1の表示部と第2の表示部との間に、開閉可能なシャッターを設けることによって、光制御層の光透過特性を、選択的に制御する。
図16(A)は、表示装置が備えるディスプレイ631の側面の模式図である。表示装置が備えるディスプレイ631は、第1の表示部632と、第2の表示部633と、シャッター650を有する。
シャッター650の開閉動作によって、開口部の透過光を遮光するか否か、ユーザーは決定できる。シャッター650が開く時、図16(B)に示す移動遮光層602と開口部604とは重畳しない。従って、開口部604を透過する光は遮断されない。シャッター650が閉まる時、図16(B)に示す移動遮光層602と開口部604とは重畳する。従って、開口部604を透過する光は遮断される。
従って、シャッター650を第1の表示部632と、第2の表示部633との間に設ける事で、第1の表示部632の透過光を遮光するか否か、をユーザーは意図的に決定できる。
例えば、第2の表示部633と重畳する第1の表示部632の透過光を遮光したい場合、ユーザーはシャッター650を閉じれば良い。また、第2の表示部633と重畳する第1の表示部632の透過光を透過したい場合、ユーザーはシャッター650を開けば良い。
なお、シャッター650を用いる時、第2の表示部633に含まれる電極の形状及びサイズは特に限定されない。詳細については実施の形態1を参酌することができる。電極の形状及びサイズはユーザーの要求に合わせて変化させることができる。
第2の表示部633に含まれる光制御層の光透過特性の調整と、シャッター650の開閉動作によって、ディスプレイ631のコントラストを決定することができる。
図16(B)は、シャッター650の構造の一例を示す斜視図である。シャッター650はMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)を用いて形成することが好ましい。シャッター650は、アクチュエータ611に結合された移動遮光層602を有する。アクチュエータ611は開口部604を有する遮光層(図面が煩雑となるため図示せず)上に設けられており、2つの柔軟性を有するアクチュエータ615を有する。移動遮光層602の一方の辺は、アクチュエータ615に接続されている。アクチュエータ615は、移動遮光層602を、開口部604を有する遮光層表面に平行な横方向に移動させる機能を有する。
アクチュエータ615は、移動遮光層602及び構造体619に接続する可動電極621と、構造体626に接続する可動電極625とを有する。可動電極625は、可動電極621に隣接しており、可動電極625の一端は構造体626に接続し、他端は自由に動くことができる。また、可動電極625の自由に動くことが可能な端部は、可動電極621及び構造体619の接続部で最も近くなるように、湾曲している。
移動遮光層602の他方の辺は、アクチュエータ611によって及ぼされた力に対向する復元力を有するスプリング617に接続されている。スプリング617は構造体627に接続されている。
構造体619、構造体626、構造体627は、開口部604を有する遮光層の表面の近傍において、移動遮光層602、アクチュエータ615、及びスプリング617を、浮遊させる機械的基板として機能する。
シャッター650に含まれる構造体626は、図示しないトランジスタと接続する。構造体626に接続される可動電極625に、トランジスタを介して任意の電圧を印加することができる。また、構造体619、構造体627は、それぞれ接地電極(GND)と接続する。このため、構造体619に接続する可動電極621及び構造体627に接続するスプリング617の電位は、GNDとなっている。なお、構造体619、構造体627は、任意の電圧を印加できる共通電極に電気的に接続されてもよい。
可動電極625に電圧が印加されると、可動電極625と可動電極621との間の電位差により、可動電極621及び可動電極625が電気的に引き寄せあう。この結果、可動電極621に接続する移動遮光層602が、構造体626の方へ引きよせられ、構造体626の方へ横方向に移動する。可動電極621はスプリングとして働くため、可動電極621と可動電極625との間の電位差が除去されると、可動電極621は、可動電極621に蓄積された応力を解放しながら、移動遮光層602をその初期位置に押し戻す。なお、可動電極621が可動電極625に引き寄せられている状態で、開口部604が移動遮光層602に塞がれるように設定してもよいし、逆に開口部604上に移動遮光層602が重ならないように設定してもよい。
シャッター650の作製方法について、以下に説明する。開口部604を有する遮光層上にフォトリソグラフィ工程により所定の形状を有する犠牲層を形成する。犠牲層としては、ポリイミド、アクリル等の有機樹脂、酸化シリコン、窒化シリコン、酸化窒化シリコン、窒化酸化シリコン等の無機絶縁膜等で形成することができる。
次に、犠牲層上に印刷法、スパッタリング法、蒸着法等により遮光性を有する材料を形成した後、選択的にエッチングをしてシャッター650を形成する。遮光性を有する材料としては例えば、クロム、モリブデン、ニッケル、チタン、銅、タングステン、タンタル、ネオジム、アルミニウム、シリコンなどの金属、合金または酸化物などを用いることができる。または、インクジェット法によりシャッター650を形成する。シャッター650は、厚さ100nm以上5μm以下で形成することが好ましい。
次に、犠牲層を除去することで、空間において移動するシャッター650を形成することができる。なお、この後、シャッター650の表面を酸素プラズマ、熱酸化等で酸化し、酸化膜を形成することが好ましい。または、原子層蒸着法、CVD法により、シャッター650の表面に、アルミナ、酸化シリコン、窒化シリコン、酸化窒化シリコン、窒化酸化シリコン、DLC(ダイヤモンドライクカーボン)等の絶縁膜を形成することが好ましい。当該絶縁膜をシャッター650に設けることで、シャッター650の経年劣化を低減することができる。
以上のような構成のシャッターを、本実施の形態の表示装置における第1の表示部と、第2表示部との間に設けることにより、コントラストを向上させたディスプレイを備えた表示装置を提供することができる。また、ユーザーの視認性を向上させたディスプレイを備えた表示装置を提供することができる。
以上、本実施の形態に示す構成などは、他の実施の形態に示す構成などと適宜組み合わせて用いることができる。
(実施の形態6)
本実施の形態では、実施の形態5とは異なる、表示装置の変形例について図17を用いて説明する。
本実施の形態における表示装置のディスプレイが備える第1の表示部は、外部光源を利用している。従って図17に示されるように、第1の表示部730は、少なくとも外部光源791及び透過スクリーン732を備える。
第2の表示部は、他の実施の形態と同様であるため、詳細については、他の実施の形態を参酌することができる。
なお、少なくとも透過スクリーン732は、一方の面に表示情報を表示し、他方の面に反転された該表示情報を表示することができる。
透過スクリーン732は、ビニール、アクリル、ガラス等で構成することができるが、高い光透過率を有していれば、特にその種類は限定されない。アクリル、ガラスは平面性が高く、温湿度や振動の影響を受けにくいため、より好ましい。
透過スクリーン732として、表示情報が投射されていない時は鏡のようになるスクリーン、電源のオン、オフで透明と半透明を切り換えられるスクリーン、表面がタッチパネルになっているスクリーン、投射した異なる表示情報が表裏両面で見られるスクリーンなどを用いてもよい。いずれの場合においても、透過スクリーン732の光透過率は、高い事が好ましい。
外部光源791として、レーザ光源、LED光源、メタルハライド光源、ハロゲン光源、キセノン光源、等が挙げられるが、特に限定されない。
なお、図17(A)に示すように、外部光源791は、透過スクリーン732の前方(ユーザーと同じ側)に設けられていても良いし、図17(B)に示すように、透過スクリーン732の後方(ユーザーと逆側)に設けられていても良い。
図17(C)に、第1の表示部733の一例を示す。第1の表示部733には、レーザ投射装置700が用いられている。レーザ投射装置700は、レーザ光源701、透過スクリーン734、投射光学系705等により構成することができる。
レーザ光源701は、青色光を発生するレーザ素子701aと、赤色光を発生するレーザ素子701bと、緑色光を発生するレーザ素子701cとを含む。
投射光学系705は、屈曲素子731、波長板738、走査装置706、入射光学系704等により構成することができる。
投射光学系705は、レーザ光源701から発せられたレーザ光を利用して、透過スクリーン734に表示情報を投射する。
具体的には、走査装置706が、入射光学系704、波長板738、屈曲素子731を介してレーザ光源701から発せられたレーザ光を走査し、該レーザ光を利用して透過スクリーン734に表示情報を投射する。
入射光学系704は、集光レンズ702a、702b、702cと、色合成ミラー703a、703b、703cなどにより構成することができる。
入射光学系704は、レーザ光源701(レーザ素子701a、701b、701c)から発せられたレーザ光を、集光レンズ702a、702b、702cによって独立に集光し、色合成ミラー703a、703b、703cによって、各レーザ光を同軸に合成する。更に、入射光学系704は、波長板738及び屈曲素子731を介してレーザ光源701から発せられたレーザ光を走査装置706へと伝送する。
屈曲素子731は、偏光ビームスプリッタ、2つの反射ミラー、2つの波長板等により構成することができるが該構成に限定されない。該構成の場合、各波長板は、偏光ビームスプリッタと、各反射ミラーとの間に介在させ、偏光ビームスプリッタの反射面を透過した光が反射ミラーによって、偏光ビームスプリッタに戻るように、各反射ミラーを配置する。屈曲素子731は偏光ビームスプリッタの反射面から一方の反射ミラーまでの光路長と、偏光ビームスプリッタの反射面から他方の反射ミラーまでの光路長とが互いに異なるように構成される。
波長板738は、屈曲素子731の入射側に配置され、入射光学系704を介したレーザ光の偏光方向を調整し、偏光方向を決定して、レーザ光の光学軸を揃える。該レーザ光は、波長板738を射出し、屈曲素子731に入射する。
なお屈曲素子731を射出した2つの偏光状態のレーザ光がずれないように各反射ミラーの角度を調整することが好ましい。角度調整が不充分な場合、透過スクリーン734上に表示される表示情報が2つに分離する、ぼける等の不具合が生じ、解像力を低下させるため好ましくない。
なお、第1の表示部733は、レーザ投射装置に限られず、プロジェクタ等を用いてもよい。透過スクリーンの前方にユーザーが立ったり、他の物体が置かれたりしても、透過スクリーンに表示される表示情報が遮蔽されない投射法を用いることが好ましい。
なお、本実施の形態に示すような第1の表示部において、透過スクリーンの後方にプロジェクタや反射ミラー等を設置する空間が必要であるため、コントラストを向上させる為には透過スクリーン後方の空間を暗所にすることが好ましい。
上述のような第1の表示部730及び第1の表示部733と、他の実施の形態で示した第2の表示部とを有するディスプレイにおいて、第2の表示部における遮光部と重畳する第1の表示部に表示されている表示情報は遮蔽される。従って、ディスプレイ前方に存在するユーザーは、該遮光部以外の領域に表示されている表示情報を認識することができ、遮光部に表示されている表示情報を認識することができない。また、ディスプレイ後方に存在するユーザーは、該遮光部以外の領域に表示されている反転された表示情報を認識することができ、ディスプレイ前方に存在するユーザーと同様に遮光部に表示されている表示情報を認識することができない。
従って、ユーザーの意図に合わせて表示情報を遮蔽し、遮蔽された表示情報はディスプレイの前方からも後方からも認識不可能な表示状態を実現する表示装置を提供することができる。また、ユーザーの意図に合わせて光透過特性を調整することが可能なディスプレイを備えた表示装置を提供することができる。
なお、本実施の形態は、本明細書で示す他の実施の形態と適宜組み合わせることができる。
(実施の形態7)
本実施の形態では、実施の形態1とは異なる、表示装置の応用例について図18を用いて説明する。図18に示す表示装置500は、電圧により光透過特性の調整が可能なディスプレイを備える。なお、本実施の形態に示す表示装置500は、ディスプレイに表示されている表示情報の開示及び非開示を、ユーザーの意図に従って選択するために、該光透過特性を調整する。
開示する発明の一態様におけるディスプレイは、第1の表示部及び第2の表示部を備える。第1の表示部が備える第1の表示素子は、一方の面に表示情報を表示し、他方の面に、反転された該表示情報を表示することができる。また、第2の表示部が備える第2の表示素子は、第1の表示部を透過する光を調整して、ディスプレイの光透過特性を調整することができる。
開示する発明の一態様において、光制御層の光透過特性は、光制御層を駆動させる電極により調整される。該電極の形状及びサイズを変化させることで、選択的に光制御層の光透過特性を調整することが可能になる。詳細については、実施の形態1を参酌することができる。
なお、図18では、表示装置500として、窓を利用しているが、ディスプレイを有する各種表示装置に適用可能であることは言うまでもない。
図18は、開示する発明の一態様に係る表示装置500の模式図である。図18(A)、図18(C)では、同一の表示装置500を室内から見た場合を示し、図18(B)、図18(D)では、同一の表示装置500を室外から見た場合を示している。
なお、図18では、室内側には、1人のユーザー501が存在し、室外側には、複数のユーザー502が存在するものとしているがユーザーの数は特に限定されない。
また、図18では、室内側に存在する1人のユーザー501の意図に従って情報の開示及び非開示を選択する例について説明する。
図18(A)及び図18(B)における表示装置500は、領域504と、領域505とで光透過特性が異なる。なお、領域504と、領域505は、表示装置500における第2の表示部における領域を示すものとする。図18(C)及び図18(D)における表示装置500は、領域508と、領域509とで光透過特性が異なる。なお、領域508と、領域509は、表示装置500における第2の表示部における領域を示すものとする。図18では、一例として、領域504、領域509が透明、領域505、領域508が遮光(薄い灰色)の場合を示している。
図18(A)及び図18(B)における領域505は、図18(C)及び図18(D)における領域508より広い。
領域505には、情報506と情報507とが含まれ、領域508には、情報507が含まれる。情報506は、室内側に存在する1人のユーザー501にとって、室外側に存在する複数のユーザー502に対して開示及び非開示を選択したい情報である。情報507は、室内側に存在する1人のユーザー501にとって、室外側に存在する複数のユーザー502に対して開示したくない情報である。
図18(A)及び図18(B)は、室内側に存在する1人のユーザー501が、室外側に存在する複数のユーザー502に対して情報506を非開示にする場合を示し、図18(C)及び図18(D)は、室内側に存在する1人のユーザー501が、室外側に存在する複数のユーザー502に対して情報506を開示にする場合を示している。
ユーザー501が情報506の非開示を選択するとき、図18(A)に示すように室内側に存在する特定のユーザー501は、第2の表示部の領域505と重畳する第1の表示部に表示されている”○△×”(黒色)、”123”(黒色)という表示情報を認識することができるが、図18(B)に示すように室外側に存在する複数のユーザー502は、第2の表示部の領域505と重畳する第1の表示部に表示されている”○△×”(黒色)、”123”(黒色)という表示情報を認識することができない。
ユーザー501が情報506の開示を選択するとき、図18(C)に示すように室内側に存在する特定のユーザー501は、第2の表示部の領域508と重畳する第1の表示部に表示されている”123”(黒色)という表示情報を認識することができるが、図18(D)に示すように室外側に存在する複数のユーザー502は、第2の表示部の領域508と重畳する第1の表示部に表示されている”123”(黒色)という表示情報を認識することができない。また、室内側に存在する特定のユーザー501は、”○△×”(黒色)という表示情報を認識することができる。室外側に存在する複数のユーザー502もまた、”○△×”(黒色)という表示情報を認識することができるが該”○△×”という表示情報は反転されている。
上記より、室内側に存在する1人のユーザー501の意図に従って情報506(”○△×”)の開示及び非開示を選択できることがわかる。
なお、光透過特性を調整する領域を変化させずに、情報506(”○△×”)自体を、ディスプレイの領域505、領域508以外の場所に、移動する事も可能である。また、表示情報”○△×”を反転させたくない場合、ユーザーが表示装置500内のCPU等に搭載される操作入力部に対して何らかの操作を実行することにより、反転した表示情報”○△×”を元に戻すことも可能である。
本実施の形態に係る表示装置500によれば、領域505、領域508のように光制御層の光透過特性を調整する領域を変化させることで、ユーザーは、表示情報の開示及び非開示を選択することができる。従って、表示情報の共有、非共有を状況に応じて変化させることが可能なディスプレイを備えた表示装置を実現することができる。
以上、本実施の形態に示す構成などは、他の実施の形態に示す構成などと適宜組み合わせて用いることができる。
100 表示装置
101 ディスプレイ
102 表示部
103 表示部
104 領域
105 領域
106 基板
107 基板
108 電極
109 電極
110 基板
111 基板
112 電極
112a 電極
112b 電極
112c 電極
113 電極
113a 電極
113b 電極
113c 電極
117 発光層
118 光制御層
118a 光制御層
118b 光制御層
118c 光制御層
118d 光制御層
118e 光制御層
120 画素領域
150 表示装置
151 画像信号
152 表示部
153 表示部
154 表示画像制御部
155 調光制御部
156 表示制御部
157 走査駆動部
158 データ駆動部
159 駆動電源供給部
160 共通電源供給部
161 表示情報識別部
162 アドレス信号生成部
163 調光パターン生成部
171 制御信号
172 制御信号
173 制御信号
174 制御信号
200 PETフィルム
201 透明導電層
202 SPD素子
203 透明導電層
204 PETフィルム
205 分散樹脂
206 偏光性粒子
207 液滴
208 媒体樹脂
240 領域
250 領域
260 表示装置
300 ガラス基板
301 透明導電層
302 イオン蓄積層
303 イオン伝導体層
304 エレクトロクロミック層
305 透明導電層
306 ガラス基板
307 陰イオン
308 陽イオン
309 エレクトロクロミック素子
400 ガラス基板
401 透明導電層
402 PDLC素子
403 透明導電層
404 ガラス基板
405 液晶分子
406 高分子分散型液晶層
500 表示装置
501 ユーザー
502 ユーザー
504 領域
505 領域
506 情報
507 情報
508 領域
509 領域
602 移動遮光層
604 開口部
611 アクチュエータ
615 アクチュエータ
617 スプリング
619 構造体
621 可動電極
625 可動電極
626 構造体
627 構造体
631 ディスプレイ
632 表示部
633 表示部
650 シャッター
700 レーザ投射装置
701 レーザ光源
701a レーザ素子
701b レーザ素子
701c レーザ素子
702 集光レンズ
703 色合成ミラー
704 入射光学系
705 投射光学系
706 走査装置
730 表示部
731 屈曲素子
732 透過スクリーン
733 表示部
734 透過スクリーン
738 波長板
791 外部光源
801 基板
802 透明導電層
803 絶縁層
804 カラー油膜
805 反射膜
806 透明極性流体層
807 透明導電層
808 基板
809 エレクトロウェッティング素子

Claims (20)

  1. 発光層を挟持する透明な第1の電極及び透明な第2の電極を含む第1の表示部と、
    SPD層を挟持する透明な第3の電極及び透明な第4の電極を含む第2の表示部と、
    を有し、
    前記第1の表示部と前記第2の表示部は重畳し、
    前記第2の電極と前記第3の電極との間には透明な絶縁層が配置され、
    前記第1の表示部は、表示情報を表示し、
    前記第2の表示部は、前記第1の表示部を透過する光を、前記第1の表示部に表示される前記表示情報に合わせて、部分的に調整することで、前記第1の電極側と、前記第4の電極側とで、前記表示情報を変化させる
    ことを特徴とする
    表示装置。
  2. 請求項1において、
    前記SPD層は、
    媒体樹脂と、
    前記媒体樹脂内に分散された複数の液滴と、
    前記液滴内に分散された複数の偏光性粒子と、を有し、
    前記偏光性粒子の配向によって、前記SPD層を透過する光を調整する
    ことを特徴とする
    表示装置。
  3. 発光層を挟持する透明な第1の電極及び透明な第2の電極を含む第1の表示部と、
    PDLC層を挟持する透明な第3の電極及び透明な第4の電極を含む第2の表示部と、
    を有し、
    前記第1の表示部と前記第2の表示部は重畳し、
    前記第2の電極と前記第3の電極との間には透明な絶縁層が配置され、
    前記第1の表示部は、表示情報を表示し、
    前記第2の表示部は、前記第1の表示部を透過する光を、前記第1の表示部に表示される前記表示情報に合わせて、部分的に調整することで、前記第1の電極側と、前記第4の電極側とで、前記表示情報を変化させる
    ことを特徴とする
    表示装置。
  4. 請求項3において、
    前記PDLC層は、
    高分子分散型液晶と、
    前記高分子分散型液晶内に分散された複数の液晶分子と、を有し、
    前記液晶分子の配向によって、前記PDLC層を透過する光を調整する
    ことを特徴とする
    表示装置。
  5. 発光層を挟持する透明な第1の電極及び透明な第2の電極を含む第1の表示部と、
    エレクトロクロミック層を挟持する透明な第3の電極及び透明な第4の電極を含む第2の表示部と、
    を有し、
    前記第1の表示部と前記第2の表示部は重畳し、
    前記第2の電極と前記第3の電極との間には透明な絶縁層が配置され、
    前記第1の表示部は、表示情報を表示し、
    前記第2の表示部は、前記第1の表示部を透過する光を、前記第1の表示部に表示される前記表示情報に合わせて、部分的に調整することで、前記第1の電極側と、前記第4の電極側とで、前記表示情報を変化させる
    ことを特徴とする
    表示装置。
  6. 請求項5において、
    前記エレクトロクロミック層は、
    イオン蓄積層から注入される陽イオンとイオン伝導体層から注入される陰イオンによって、前記エレクトロクロミック層を透過する光を調整する
    ことを特徴とする
    表示装置。
  7. 発光層を挟持する透明な第1の電極及び透明な第2の電極を含む第1の表示部と、
    エレクトロウェッティング層を挟持する透明な第3の電極及び透明な第4の電極を含む第2の表示部と、
    を有し、
    前記第1の表示部と前記第2の表示部は重畳し、
    前記第2の電極と前記第3の電極との間には透明な絶縁層が配置され、
    前記第1の表示部は、表示情報を表示し、
    前記第2の表示部は、前記第1の表示部を透過する光を、前記第1の表示部に表示される前記表示情報に合わせて、部分的に調整することで、前記第1の電極側と、前記第4の電極側とで、前記表示情報を変化させる
    ことを特徴とする
    表示装置。
  8. 請求項7において、
    前記エレクトロウェッティング層は、
    疎水性表面を有する絶縁層と、カラー油膜と、透明極性流体層と、を有し、
    前記カラー油膜の広がりによって、前記エレクトロウェッティング層を透過する光を調整する
    ことを特徴とする
    表示装置。
  9. 発光層を挟持する透明な第1の電極及び透明な第2の電極を含む第1の表示部と、
    光制御層を挟持する透明な第3の電極及び透明な第4の電極を含む第2の表示部と、
    表示情報識別部と、アドレス信号生成部と、調光パターン生成部と、
    を有し、
    前記第1の表示部と前記第2の表示部は重畳し、
    前記第2の電極と前記第3の電極との間には透明な基板が配置され、
    前記第1の表示部は、表示情報を表示し、
    前記表示情報識別部は、
    前記第1の表示部に表示されている前記表示情報の位置を識別し、
    前記アドレス信号生成部は、
    前記表示情報の位置に合わせて、前記第2の表示部における調光部のアドレス信号を生成し、
    前記調光パターン生成部は、
    前記アドレス信号から取得したアドレスに存在する前記第3の電極及び前記第4の電極に、印加する電圧の大きさを決定して調光パターンを生成し、
    前記調光部は、前記調光パターンに一致させて、前記1の表示部を透過する光を調整することで、前記第1の電極側と、前記第4の電極側とで、前記表示情報を変化させる
    ことを特徴とする
    表示装置。
  10. 請求項1乃至請求項9のいずれか一つにおいて、
    前記調光部は、不透明である
    ことを特徴とする
    表示装置。
  11. 請求項1乃至請求項9のいずれか一つにおいて、
    前記調光部は、半透明である
    ことを特徴とする
    表示装置。
  12. 請求項1乃至請求項9のいずれか一つにおいて、
    前記調光部は、前記第1の表示部を透過する光を反射又は吸収する
    ことを特徴とする
    表示装置。
  13. 請求項1乃至請求項9のいずれか一つにおいて、
    前記調光部は、前記第1の表示部を透過する光の一部を反射する
    ことを特徴とする
    表示装置。
  14. 請求項1乃至請求項13のいずれか一つにおいて、
    前記調光部は、画素以上、前記第1の表示部以下の面積を有する
    ことを特徴とする
    表示装置。
  15. 請求項1乃至請求項13のいずれか一つにおいて、
    前記第1の表示部の透過光は画素単位で調整される
    ことを特徴とする
    表示装置。
  16. 請求項1乃至請求項15のいずれか一において、
    前記第1の表示部と前記第2の表示部との間には、マイクロシャッターが設けられている
    ことを特徴とする
    表示装置。
  17. スクリーンと、外部光源と、を含む第1の表示部と、
    光制御層を挟持する透明な第1の電極及び透明な第2の電極を含む第2の表示部と、
    を有し、
    前記第1の表示部と前記第2の表示部は重畳し、
    前記第1の表示部は、表示情報を表示し、
    前記第2の表示部は、前記第1の表示部を透過する光を、前記第1の表示部に表示される前記表示情報に合わせて、部分的に調整することで、前記第1の表示部側と、前記第2の表示部側とで、表示情報を変化させる
    ことを特徴とする
    表示装置。
  18. 請求項17において、
    前記光制御層は、
    SPD層、PDLC層、エレクトロクロミック層、エレクトロウェッティング層のいずれか一つである
    ことを特徴とする
    表示装置。
  19. 透過型の第1の表示パネルの背面に透過型の第2の表示パネルを重ねて設けたディスプレイにおいて、前記ディスプレイの正面と背面で、異なる情報を表示する情報表示方法であって、
    2次元マトリクス状に配列された自発光素子を有する前記第1の表示パネルと、少なくとも前記自発光素子と重なる光制御素子を有する前記第2の表示パネルを用いて、
    前記自発光素子の一部の素子を発光させることで、表示情報を表示させ、
    前記表示情報の表示と連動して、
    前記光制御素子の光透過率を、前記表示情報を含む部分では、他の部分と比較して低下させる
    ことを特徴とする情報表示方法。
  20. 透過型の第1の表示パネルの背面に透過型の第2の表示パネルを重ねて設けたディスプレイにおいて、前記ディスプレイの正面と背面で、異なる情報を表示する情報表示方法であって、
    2次元マトリクス状に配列された自発光素子を有する前記第1の表示パネルと、少なくとも前記自発光素子と重なる光制御素子を有する前記第2の表示パネルを用いて、
    前記自発光素子の一部の素子を発光させることで、表示情報を表示させ、
    前記表示情報の表示と連動して、
    前記光制御素子の光透過率を、前記表示情報の一部を含む部分では、他の部分と比較して低下させる
    ことを特徴とする情報表示方法。
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