JP2011161087A - ミシン - Google Patents
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Abstract
【課題】刺繍枠に保持された縫製対象物を撮影する際の利便性を向上させたミシンを提供すること。
【解決手段】刺繍枠と、刺繍枠をミシン本体に対して移動させる刺繍枠移動機構とを備えたミシンにおいて、撮影手段に撮影させる縫製対象物上の範囲が特定範囲として特定される(S20)。S20で特定された特定範囲に基づき、複数の撮影条件の中から選択された特定範囲を撮影するための撮影条件である特定撮影条件と、刺繍枠の配置条件との組合せが決定される(S50)。S50で決定された特定撮影条件に従って撮影手段の撮影条件が設定された状態、かつ、S50で決定された配置条件に従って刺繍枠が配置された状態で、撮影手段に縫製対象物を撮影させて、有効撮影範囲に対応する画像データが取得される(S60)。
【選択図】図7
【解決手段】刺繍枠と、刺繍枠をミシン本体に対して移動させる刺繍枠移動機構とを備えたミシンにおいて、撮影手段に撮影させる縫製対象物上の範囲が特定範囲として特定される(S20)。S20で特定された特定範囲に基づき、複数の撮影条件の中から選択された特定範囲を撮影するための撮影条件である特定撮影条件と、刺繍枠の配置条件との組合せが決定される(S50)。S50で決定された特定撮影条件に従って撮影手段の撮影条件が設定された状態、かつ、S50で決定された配置条件に従って刺繍枠が配置された状態で、撮影手段に縫製対象物を撮影させて、有効撮影範囲に対応する画像データが取得される(S60)。
【選択図】図7
Description
本発明は、刺繍枠と、撮影手段とを備えたミシンに関する。
従来、カメラ等の撮影手段を備えたミシンが知られている。一般に、撮影手段は、縫針の近傍(いわゆる針元)を撮影することを目的として、針棒の近傍に設けられる。例えば、特許文献1に記載のミシンは、針棒の軸を中心とする円上を移動可能なカメラを備えている。このミシンは、縫製方向に応じてカメラを移動させる。また、縫針の近傍を撮影すること以外の用途に撮影手段が用いられるミシンも提案されている。例えば、特許文献2に記載のミシンは、刺繍枠に保持された加工布を撮影する撮影手段を備え、撮影手段によって取得された画像データに基づき、加工布上に貼り付けられた標識の位置を特定する。このミシンでは、特定された標識の位置に基づき、刺繍模様の縫製位置が決定される。
しかしながら、従来のミシンにおける縫針の近傍には、押え足や縫針の針孔に糸を通すための針孔糸通し部材等の、ミシン本体が備える部材が配置されている。そして、これらの部材が撮影手段の撮影範囲に含まれる。よって、撮影手段によって得られた画像にはこれらの部材が写っている。このため、例えば、従来のミシンが、加工布上に貼付された標識を検出するときには、これらの部材が画像に写っていることによって画像処理が複雑になることがあった。刺繍枠の大きさが大きいほど、画像処理の複雑さの影響を大きく受けるため、標識を検出するのに時間がかかっていた。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、刺繍枠に保持された縫製対象物を撮影する際の利便性を向上させたミシンを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、第1態様のミシンは、ミシン本体と、縫製対象物を保持する刺繍枠と、前記刺繍枠を着脱可能に保持し、当該刺繍枠を前記ミシン本体に対して所定の2方向に移動させる刺繍枠移動機構とを備えたミシンにおいて、前記縫製対象物が撮影される範囲に基づき設定された有効撮影範囲が互いに異なる複数の撮影条件のそれぞれで前記縫製対象物を撮影する機能を備えた撮影手段と、前記撮影手段に撮影させる縫製対象物上の範囲を特定範囲として特定する特定手段と、前記特定手段によって特定された前記特定範囲に基づき、前記複数の撮影条件の中から選択された当該特定範囲を撮影するための撮影条件である特定撮影条件と、前記刺繍枠の配置条件との組合せを決定する決定手段と、前記決定手段によって決定された前記特定撮影条件に従って、前記撮影手段の撮影条件を設定する設定手段と、前記刺繍枠移動機構を制御して、前記決定手段によって決定された前記配置条件に従って前記刺繍枠を配置する配置手段と、前記設定手段によって前記撮影手段が設定され、かつ、前記配置手段によって前記刺繍枠が配置された状態で、前記撮影手段に前記縫製対象物を撮影させて、前記有効撮影範囲に対応する画像データを取得する取得手段とを備えている。
第1態様のミシンは、撮影手段の撮影範囲に、縫針、押え足、針孔糸通し部材等のミシン本体の部材が配置されている場合であっても、縫製対象物のみを表す画像データを取得することができる。さらに、ミシンは、有効撮影範囲が異なる複数の撮影条件の中から特定範囲に適した撮影条件を特定撮影条件として自動的に特定することができる。このため、ミシンは、ユーザが複数の撮影条件の中から、特定範囲に適した撮影条件を決定する手間を省くことができる。
第1態様のミシンにおいて、前記撮影手段の位置を移動させる撮影手段移動機構を備え、前記決定手段は、前記撮影条件として前記ミシン本体に対する前記撮影手段の相対位置を決定し、前記設定手段は、前記撮影手段移動機構を制御して、前記撮影条件に応じた位置に前記撮影手段を配置させてもよい。この場合のミシンは、ミシン本体に対する撮影手段の位置を切り替えることによって、有効撮影範囲を自動的に切り替えることができる。
第1態様のミシンにおいて、前記決定手段は、前記撮影手段が前記特定範囲全体を撮影するための、前記撮影手段の撮影条件と、前記刺繍枠の配置条件との組合せの候補を複数求めて、当該複数の候補の中から最も撮影回数が少ない組合せを決定してもよい。この場合のミシンは、撮影回数が最小となる組合せに従って、特定範囲全体を撮影した画像を表す画像データを効率的に取得することができる。
第1態様のミシンにおいて、前記決定手段は、前記撮影手段が前記特定範囲全体を撮影するための、前記撮影手段の撮影条件と、前記刺繍枠の配置条件との組合せの候補を複数求めて、当該複数の候補の中から、前記特定範囲を撮影するのに要する時間が最も少ない組合せを決定してもよい。この場合のミシンは、特定範囲を撮影するのに要する時間が最小となる組合せに従って、特定範囲に対応する画像データを短時間で効率的に取得することができる。
第1態様のミシンにおいて、前記取得手段によって取得された前記画像データによって表される画像のうち、前記条件取得手段によって取得された前記有効撮影範囲に対応する範囲内の画像に基づき、前記縫製対象物上に配置されたマークを検出するマーク検出手段を備え、前記決定手段は、前記撮影手段が前記特定範囲全体を撮影するための、前記撮影手段の撮影条件と、前記刺繍枠の配置条件との組合せの候補を複数求めて、当該複数の候補の中から、前記画像データによって表される前記有効撮影範囲全体を前記マーク検出手段が画像処理するのに要する時間である最大時間が最も少ない組合せを決定してもよい。この場合のミシンは、検出時間が最小となる組合せに従って、効率的に特定範囲に対応する画像データを取得することができる。
第1態様のミシンにおいて、前記刺繍枠移動機構に装着された前記刺繍枠の種類を検出する種類検出手段を備え、前記特定手段は、前記種類検出手段によって検出された前記刺繍枠の種類に対応付けられた範囲を前記特定範囲として特定してもよい。この場合、ユーザは、刺繍枠を刺繍枠移動機構に装着するという簡単な作業で、特定範囲を自動的に設定することができる。このため、この場合のミシンは、ユーザが刺繍枠を刺繍枠移動機構に装着する作業とは別に特定範囲を設定する手間を省くことができる。
以下、本発明を具現化した一実施の形態である多針ミシン1(以下、単に「ミシン1」と言う。)について、図面を参照して説明する。なお、参照する図面は、本発明が採用し得る技術的特徴を説明するために用いるものであり、記載している装置の構成、フローチャート等は、それのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例である。
図1から図4を参照して、ミシン1の物理的構成について説明する。以下の説明では、図1の左斜め下側をミシン1の前方とし、図1の右斜め上側をミシン1の後方とする。図1の左斜め上側をミシン1の左側とし、図1の右斜め下側をミシン1の右側とする。
図1のように、ミシン1のミシン本体20は、支持部2と、脚柱部3と、アーム部4とを備える。支持部2は、平面視逆U字形に形成され、ミシン1全体を支持する。支持部2の上面には、前後方向に伸びる、左右一対のガイド溝25がある。脚柱部3は、支持部2の後端部から上方へ立設する。アーム部4は、脚柱部3の上端部から正面側に延びる。アーム部4の先端には、針棒ケース21が左右方向に移動可能に装着されている。針棒ケース21と、針棒ケース21を移動させる針棒ケース移動機構40(図3参照)との詳細については後述する。
アーム部4の前後方向中央部の右側には、操作部6が設けられている。操作部6は、上下方向に伸びる軸(図示せず)を回転軸として、アーム部4に回転可能に支持されている。操作部6は、液晶ディスプレイ7(以下、「LCD7」と言う。)と、タッチパネル8と、コネクタ9とを備える。LCD7には、例えば、ユーザが指示を入力するための操作画像が表示される。タッチパネル8は、ユーザからの指示を受け付けるために用いられる。LCD7に表示された入力キー等の位置に対応したタッチパネル8の箇所を、指や専用のタッチペンを用いて押圧操作すること(以下、この操作を「パネル操作」と言う。)によって、ユーザは縫製模様や縫製条件等を選択できる。コネクタ9は、USB規格のコネクタであり、USBデバイス160(図5参照)と接続可能である。
アーム部4の下方には、脚柱部3の下端部から前方へ延びる筒状のシリンダベッド10が設けられている。シリンダベッド10の先端部の内部には、下糸(図示せず)が巻回されたボビン(図示せず)を収納する釜(図示せず)が設けられている。また、シリンダベッド10の内部には、釜を回転駆動する釜駆動機構(図示せず)がある。シリンダベッド10の上面には、平面視矩形の針板16がある。針板16には、縫針35が挿通する針穴36が設けられている。
アーム部4の下方には、刺繍枠移動機構11が設けられている。ミシン1は、刺繍枠移動機構11のX軸モータ132(図5参照)及びY軸モータ134(図5参照)によって刺繍枠84を前後左右に移動させながら、刺繍枠84に装着された加工布39に刺繍模様を縫製する。加工布39は、縫製対象物である。刺繍枠移動機構11の詳細については後述する。
アーム部4の上面の背面側には、左右一対の糸駒台12が設けられている。各糸駒台12には、上下方向に伸びる棒である糸立棒14が3つ設けられている。糸立棒14は、糸駒13を支持する。一対の糸駒台12には、針棒31の数と同じ6個の糸駒13を設置可能である。上糸15は、糸駒台12に設置された糸駒13から供給される。上糸15は、糸案内17と、糸調子器18と、天秤19とを経由して、針棒31の下端に装着された各縫針35の目孔(図示せず)に供給される。
次に、図2を参照して、針棒ケース21の内部構成について説明する。図2のように、針棒ケース21内には、鉛直方向に伸びる6本の針棒31が等間隔Xで設けられている。各針棒31には、個々の針棒31を識別するための針棒番号が付与されている。本実施形態では、図中右側から順に針棒番号1番から6番が付与されている。針棒31は、針棒ケース21のフレーム80に固定された上下2個の固定部材(図示せず)によって上下方向に摺動可能に支持されている。各針棒31の上半部には針棒押しバネ72が設けられ、下半部には押えバネ73がそれぞれ設けられている。押えバネ73の上には、針棒抱き79が設けられ、押えバネ73の下には押え抱き83が設けられている。針棒31は、針棒駆動機構85によって、上下方向に摺動される。針棒駆動機構85は、主軸モータ122(図5参照)と、天秤駆動カム75と、連結部材76と、ジャンプタイ77と、ガイド棒78と、連結ピン(図示せず)とを備える。主軸モータ122は、針棒駆動機構85の駆動源である。針棒31の下端には、縫針35(図1参照)が装着されている。押え足71は、押え抱き83から縫針35の下端部(先端部)よりも僅かに下方に伸びるように形成され、針棒31の上下動と連動して、間欠的に加工布39(図1参照)を下方へ押圧する。
フレーム80の右側面下部には、イメージセンサ保持機構150が取り付けられている。イメージセンサ保持機構150は、イメージセンサ151と、ホルダ152と、支持部材153と、中継基板154とを備える。イメージセンサ151は、周知のCMOSイメージセンサである。ホルダ152は、イメージセンサ151を、イメージセンサ151のレンズ(図示せず)を下側に向けた状態で支持する。イメージセンサ151のレンズの中心は、最も右側の針棒31から距離2X離れた位置にある。支持部材153は、正面視L字状の形状を有し、中継基板154と、ホルダ152とを支持する。支持部材153は、螺子156によって、フレーム80の右側面下部に固定されている。ホルダ152は、螺子157によって支持部材153の下面に固定されている。中継基板154は、正面視L字状の形状を有する基板であり、後述する制御部140と、イメージセンサ151とを電気的に接続させる。中継基板154は、螺子155によって、支持部材153の正面に固定されている。イメージセンサ保持機構150は、カバー38(図1参照)によって、正面と、上面と、右側面とが覆われている。
次に、図2及び図3を参照して、針棒ケース21を移動させる針棒ケース移動機構40について説明する。図3の下側をミシン1の前方とし、紙面上側をミシン1の後方とし、紙面左側をミシン1の左方とし、紙面右側をミシン1の右方とする。
図3のように、針棒ケース移動機構40は、係合コロ部401と、針棒ケース駆動部402とを備える。係合コロ部401は、板41と、係合コロ42と、ナット43と、段付螺子44とを備える。板41は、図2及び図3のようにフレーム24の上部後端に取り付けられている。板41は、左右方向に長い板状形状を有する。板41の背面には、8つの係合コロ42がそれぞれ段付螺子44によって取り付けられている。係合コロ42は、詳しくは図示しないが円筒形状を有し、段付螺子44によって回転可能、且つ係合コロ42の軸方向には移動不能に支持されている。段付螺子44は、板41の螺子孔(図示せず)に螺合して固定される。また、段付螺子44の先端(雄螺子部分の先端)はナット43によって固定されている。係合コロ42の間隔はすべて、針棒31の間隔と同じXである。8つの係合コロ42の取り付け高さは全て同一である。
針棒ケース駆動部402は、アーム部4(図1参照)の内部であって、板41の後方となる位置にある。針棒ケース駆動部402は、針棒ケース用モータ45と、ギア部46と、回転軸47と、螺旋カム48とを備える。針棒ケース用モータ45は、パルスモータである。針棒ケース用モータ45は、出力軸(図示せず)の軸方向が左右方向となる向きに固定されている。針棒ケース用モータ45は、ギア部46を介して動力を回転軸47に伝達させることによって、螺旋カム48を所定量回転させる。回転軸47は、針棒ケース用モータ45の出力軸と平行に軸支されている。螺旋カム48は、回転軸47の外周に固定されており、8つの係合コロ42のいずれか1つと常に係合する。螺旋カム48は、位置決め部481を備える。回転軸47の回転が停止されている場合には、8つの係合コロ42のいずれか1つが螺旋カム48の位置決め部481と係合する。8つの係合コロ42のいずれかが位置決め部481と係合している状態では、回転軸47が所定角度回転された場合にも、螺旋カム48に係合された係合コロ42の左右方向の位置は、回転前と同じである。
次に、図2及び図3を参照して、針棒ケース21の移動動作について説明する。針棒ケース21は、針棒ケース移動機構40によって、ミシン本体20(図1参照)に対して左右方向(水平方向)に移動される。針棒ケース移動機構40は、螺旋カム48を1回転させる毎に、針棒ケース21を距離Xだけ左右方向に移動させることができる。針棒ケース21の移動方向は、螺旋カム48の回転方向に応じて決まる。螺旋カム48が右側面視反時計回りに回転された場合には、針棒ケース21は左方に移動する。螺旋カム48が右側面視時計回りに回転された場合には、針棒ケース21は右方に移動する。
係合コロ42の配置に応じて、各係合コロ42に左側から順に1番から8番の番号を付与する。ここで、例えば6番の係合コロ42と螺旋カム48の位置決め部481とが係合している場合を初期位置とする。このとき、針棒番号1番の針棒31が、針穴36の鉛直上方に配置される。螺旋カム48が右側面視時計回りに回転されると、6番の係合コロ42が螺旋カム48によって右側にスライドし、フレーム24がミシン本体20(図1参照)に対して右方への移動を開始する。次に、6番の係合コロ42の螺旋カム48への係合が解除され、5番の係合コロ42が螺旋カム48と係合する。このように、初期位置から螺旋カム48が右側面視時計回りに1回転すると、フレーム24は距離Xだけ右方に移動し、針棒番号2番の針棒31が、針穴36の鉛直上方に配置される。一方、螺旋カム48が右側面視反時計回りに1回転されると、フレーム24はミシン本体20に対して左方に距離Xだけ移動する。このように、針棒ケース移動機構40は、螺旋カム48を1回転させる毎に、螺旋カム48の回転方向に応じて左方又は右方にフレーム24を距離Xだけ移動させることができる。
イメージセンサ保持機構150は、フレーム24に固定されているので、針棒ケース21を移動させることにより、ミシン本体20に対するイメージセンサ151の位置が変更される。8番の係合コロ42が、螺旋カム48の位置決め部481と係合している場合、イメージセンサ151は第1カメラ位置にある。第1カメラ位置では、イメージセンサ151は、針穴36の直上に位置している。6番目の係合コロ42が、螺旋カム48の位置決め部481と係合している場合、イメージセンサ151は第2カメラ位置にある。第2カメラ位置では、イメージセンサ151は、第1カメラ位置から右へ距離2X(図2参照)移動した位置にある。
次に、図4を参照して、刺繍枠84と、刺繍枠移動機構11とについて説明する。刺繍枠84は、外枠81と、内枠82と、左右1対の連結部89とを備える。刺繍枠84は、外枠81と、内枠82とで加工布39を挟持する。連結部89は、平面視矩形の中央部が矩形に切り抜かれた形状を有する板部材である。一方の連結部89は、内枠82の右部に螺子95によって固定され、他方の連結部89は、内枠82の左部に螺子94によって固定されている。ミシン1は、刺繍枠84の他、大きさ及び形状が異なる複数種類の他の刺繍枠を装着可能である。刺繍枠84は、ミシン1で使用される刺繍枠のうち、左右方向の幅(左右の連結部89間の距離)が一番大きな刺繍枠である。縫製領域86は、刺繍枠84の種類に応じて内枠82の内側となる位置に設定される。
刺繍枠移動機構11は、ホルダ24と、Xキャリッジ22と、X軸駆動機構(図示せず)と、Yキャリッジ23と、Y軸移動機構(図示せず)と、検出器88とを備える。ホルダ24は、刺繍枠84を着脱可能に支持する。ホルダ24は、取付部91と、右腕部92と、左腕部93と、被検出部87とを備える。取付部91は、左右方向に長い平面視矩形の板部材である。右腕部92は、前後方向に伸びる板部材であり、取付部91の右端に固定されている。左腕部93は、前後方向に伸びる板部材である。左腕部93は、取付部91の左部にあって、取付部91に対する左右方向の位置が調整可能に固定される。右腕部92は、刺繍枠84の一方の連結部89と係合し、左腕部93は、他方の連結部89と係合する。
左右の連結部89間の距離は、ホルダ24に固定される刺繍枠の種類に応じて異なる。ユーザは、使用する刺繍枠に応じて左腕部93の左右方向の位置を調整した後、その位置を固定する。被検出部87は、左腕部93に設けられた左右方向に伸長する細長い板状部材である。被検出部87は、左腕部93の左右方向の位置が調整されるときに、左腕部93と一体的に左右方向に移動する。被検出部87には、後述する検出器88の検出子(図示せず)と接触する段部(図示せず)が複数個形成されている。段部の高さは夫々異なり、段部は階段状になっている。
検出器88は、Yキャリッジ23に固定されている。検出器88は、回転型ポテンショメータである。詳しい図示は省略するが、ポテンショメータの回転軸には検出子が設けられる。検出子の先端部は被検出部87の段部と択一的に接触し、検出器88は検出子の回転角度に応じた電気信号を出力する。被検出部87の段部の高さは、取付部91に対する左腕部93の左右方向の位置、即ち、刺繍枠84の種類毎に異なる。このため、検出器88によって出力される電気信号に基づき、刺繍枠移動機構11に取り付けられた刺繍枠84の種類を特定することができる。なお、上述の検出器88及び被検出部87の構成については、特開2004−254987号公報に記載の構成と同様であるので、詳細については当該公報を参照されたい。
Xキャリッジ22は、左右方向に長い板部材であり、一部分がYキャリッジ23の正面から前方に突出している。Xキャリッジ22には、ホルダ24の取付部91が取り付けられる。X軸駆動機構(図示せず)は、X軸モータ132(図5参照)と、直線移動機構(図示せず)とを備える。X軸モータ132は、ステッピングモータである。直線移動機構は、タイミングプーリ(図示せず)と、タイミングベルト(図示せず)とを備え、X軸モータ132を駆動源として、Xキャリッジ22を左右方向(X軸方向)に移動させる。
Yキャリッジ23は、左右方向に長い箱状の形状を有する。Yキャリッジ23は、Xキャリッジ22を左右方向に移動可能に支持する。Y軸移動機構(図示せず)は、左右一対の移動体26(図1参照)と、Y軸モータ134(図5参照)と、直線移動機構(図示せず)とを備える。移動体26は、Yキャリッジ23の左右両端の下部に連結され、ガイド溝25を上下に貫通している。Y軸モータ134は、ステッピングモータである。直線移動機構は、タイミングプーリ(図示せず)と、タイミングベルト(図示せず)とを備え、Y軸モータ134を駆動源として、移動体26をガイド溝25に沿って前後方向(Y軸方向)に移動させる。
刺繍枠84は、刺繍枠移動機構11の座標系(以下、「刺繍座標系」と言う。)で表されるデータに従って、刺繍枠移動機構11によって所定の2方向(左右方向及び前後方向)に移動される。本実施形態の刺繍座標系は、ワールド座標系と等しいものとする。刺繍座標系(Xe,Ye)は、例えば、図4のように、縫製領域86の左上を原点として設定される。
次に、刺繍枠84に装着された加工布39に縫目を形成する動作について図1から図5を参照して説明する。加工布39を装着した刺繍枠84は、刺繍枠移動機構11(図1及び図4参照)に支持される。まず、針棒ケース21が左右に移動することで、6本の針棒31のうち1本が選択される。刺繍枠移動機構11によって、刺繍枠84が所定の位置に移動される。主軸モータ122によって主軸74が回転駆動されると、針棒駆動機構85が駆動される。主軸74の回転駆動は、天秤駆動カム75を介して連結部材76に伝達され、連結部材76が枢支されているジャンプタイ77が針棒31と水平に配置されたガイド棒78にガイドされて上下駆動される。そして、その上下駆動が連結ピン(図示せず)を介して針棒31に伝達され、縫針35が装着される針棒31が上下駆動される。また、天秤駆動カム75の回転によって、詳しくは図示しないリンク機構を介して天秤19が上下駆動される。一方、主軸74の回転が釜駆動機構(図示せず)に伝達され釜(図示せず)が回転駆動される。このように、縫針35と天秤19と釜とが同期して駆動され、加工布39に縫目が形成される。
次に、ミシン1の制御全般を司る電気的構成について図5を参照して説明する。図5のように、ミシン1は、縫針駆動部120と、縫製対象駆動部130と、操作部6と、検出器88と、イメージセンサ151と、制御部140とを備える。以下、ミシン1が備える縫針駆動部120と、縫製対象駆動部130と、操作部6と、制御部140とのそれぞれを詳述する。
縫針駆動部120は、主軸モータ122と、駆動回路121と、針棒ケース用モータ45と、駆動回路123と、針孔糸通し機構126と、駆動回路125とを備える。主軸モータ122は、針棒31を上下方向に往復移動させる。駆動回路121は、制御部140からの制御信号に従って主軸モータ122を駆動する。針棒ケース用モータ45は、針棒ケース21を左右方向に移動させる。駆動回路123は、制御部140からの制御信号に従って針棒ケース用モータ45を駆動する。針孔糸通し機構126は、詳しくは図示しないが、アーム部4の前方先端の下方に設けられており、針孔36の直上に位置している針棒31の縫針35の針孔(図示せず)に、上糸15(図1参照)を挿通させるための機構である。駆動回路125は、制御部140からの制御信号に従って針孔糸通し機構126を駆動する。
縫製対象駆動部130は、X軸モータ132と、駆動回路131と、Y軸モータ134と、駆動回路133とを備える。X軸モータ132は、刺繍枠84(図2参照)を左右方向に移動させる。駆動回路131は、制御部140からの制御信号に従ってX軸モータ132を駆動する。Y軸モータ134は、刺繍枠84を前後方向に移動させる。駆動回路133は、制御部140からの制御信号に従ってY軸モータ134を駆動する。
操作部6は、タッチパネル8と、コネクタ9と、駆動回路135と、LCD7とを備える。駆動回路135は、制御部140からの制御信号に従ってLCD7を駆動する。コネクタ9は、USBデバイス160と接続する機能を備える。USB160としては、例えば、PCと、USBメモリと、他のミシン1とが挙げられる。
制御部140は、CPU141と、ROM142と、RAM143と、EEPROM144と、入出力インターフェイス(I/O)146とを備え、これらはバス145によって相互に接続されている。I/O146には、縫針駆動部120と、縫製対象駆動部130と、操作部6と、イメージセンサ151と、検出器88とがそれぞれ接続されている。以下、制御部140を構成するCPU141と、ROM142と、RAM143と、EEPROM144とについて詳述する。
CPU141は、ミシン1の主制御を司り、ROM142のプログラム記憶エリア(図示せず)に記憶された各種プログラムに従って、縫製に関わる各種演算及び処理を実行する。なお、プログラムはフレキシブルディスク等の外部記憶装置に記憶されていてもよい。
ROM142は、図示しないが、プログラム記憶エリアと、模様記憶エリアとを含む複数の記憶エリアを備える。プログラム記憶エリアには、メインプログラムを含む、ミシン1を動作させるための各種プログラムが記憶されている。メインプログラムは、後述するメイン処理を実行するためのプログラムである。模様記憶エリアには、刺繍模様(部分模様)を縫製するための刺繍データ(模様データ)が、模様IDと対応づけられて記憶されている。模様IDは、刺繍模様を特定する処理に用いられる。
RAM143は、任意に読み書き可能な記憶素子であり、CPU141が演算処理した演算結果等を収容する記憶エリアが必要に応じて設けられている。EEPROM144には、読み書き可能な記憶素子であり、ミシン1が各種処理を実行するための各種パラメータが記憶されている。
次に、図6を参照して、標識180について説明する。図6の左右方向を標識180の左右方向とし、図6の上下方向を標識180の上下方向とする。標識180は、例えば、刺繍模様を縫製する加工布39上の位置を特定するために、加工布39の上面に貼り付けられる。図6のように、標識180は、縦が約3cm,横が約2cmの矩形形状を有する透明な薄板状の基材シート96の面に、模様が描かれたものである。具体的には、基材シート96には、第一円101と、第二円102とが描かれている。第二円102は、第一円101の上方に配置され、第一円101よりも小さい直径を有する。基材シート96には、さらに、線分103から105が描かれている。線分103は、第一円101の中心110と、第二円102の中心111とを通り、標識180の上端から下端まで伸びる直線である。線分104は、第一円101の中心110を通り、且つ、線分103に直交する直線であり、標識180の右端から左端まで伸びる。線分105は、第二円102の中心111を通り、且つ、線分103に直交する直線であり、標識180の右端から左端まで伸びる。
第一円101の円周と、線分103と、線分104とで囲まれた4つの領域のうち、右上部108と左下部109とは黒色に塗りつぶされ、右下部113と左上部114とは白色に塗りつぶされている。同様に、第二円102と、線分103と、線分105とで囲まれた4つの領域のうち、右上部106と左下部107とは黒色に塗りつぶされ、右下部115と左上部116とは白色に塗りつぶされている。標識180の模様が描かれている面のうち、その他の部分は透明である。標識180の下面には透明の粘着剤が塗られている。未使用時には、標識180の下面には剥離紙(図示せず)に貼り付けられている。ユーザは、剥離紙から標識180を剥がして、標識180を加工布39の標識領域に貼り付ける。
次に、図7から図15を参照して、メイン処理を説明する。メイン処理では、イメージセンサ151によって作成された画像に基づき、特定範囲内に配置された標識180の位置を特定する処理が実行される。本実施形態の特定範囲は、刺繍枠84の縫製領域86とユーザが指定した範囲とのいずれかである。具体例として、図4の範囲190に、標識180が配置されている場合を想定する。メイン処理は、パネル操作によってメイン処理開始の指示が入力された場合に、図5のROM142に記憶されたプログラムに従って、CPU141が実行する。
図7のように、メイン処理ではまず、検出器88からの出力信号に基づき刺繍枠84の種類が特定され、特定された刺繍枠84の種類はRAM143に記憶される(S10)。刺繍枠84の種類に基づき特定範囲が特定されない場合には、S10は省略される。次に、マーク探索処理が実行される加工布39上の範囲が特定範囲として特定され、特定範囲はRAM143に記憶される(S20)。マーク探索処理は、図15を参照して後述するように、加工布39を撮影した画像に基づき、標識180の加工布39上の位置を特定する処理である。S20では、ユーザが範囲を指定した場合には、ユーザが指定した範囲が特定範囲として特定される。ユーザが範囲を指定しなかった場合には、刺繍枠の種類に応じた縫製領域が特定範囲として特定される。刺繍枠の種類と、縫製領域との対応関係は、予めROM142又はEEPROM144に記憶されている。具体例として、S20で、ユーザによって図4の範囲190が指定された場合を想定する。範囲190は、幅方向の長さが100(mm)であり、高さ方向の長さが(130)mmであり、左上が刺繍座標系の原点となる矩形範囲である。
次に、条件取得処理が実行される(S30)。条件取得処理では、カメラ位置毎の有効撮影範囲と、単位処理時間とが算出される。カメラ位置は、イメージセンサ151が加工布39を撮影する際のミシン本体20に対するイメージセンサ151の相対位置を言う。本実施形態では、カメラ位置として、前述の第1カメラ位置と、第2カメラ位置とが設定されている。有効撮影範囲は、加工布39が撮影される範囲に基づき設定された範囲である。より具体的には、有効撮影範囲は、イメージセンサ151によって作成された画像において、ミシン1が備える部材が撮影されている範囲を除いた矩形範囲である。有効撮影範囲は、ワールド座標系の座標で表される。したがって、有効撮影範囲の画像には、加工布39の画像のみが含まれる。単位処理時間とは、標識180の探索に要する画像一枚当たりの処理時間である。
図8から図11を参照して、条件取得処理の詳細を説明する。図8のように、条件取得処理では、まず、カメラ位置が設定される(S110)。S110では、第1カメラ位置と、第2カメラ位置とが順に読み出され、カメラ位置として設定される。
次に、加工布範囲が特定され、特定された加工布範囲はRAM143に記憶される(S120)。加工布範囲は、S110で設定されたカメラ位置で撮影された画像中の加工布のみが含まれる部分の、画像座標系で表された最大矩形範囲である。加工布範囲は、加工布39の位置と、ミシン本体20が備える部材の位置とに基づき計算によって算出される。イメージセンサ151が第1カメラ位置に配置されている場合、イメージセンサ151によって図9に例示する画像が得られる。図9では、画像中に針孔糸通し機構126(図5参照)の一部201が撮影されている。したがって、加工布範囲として矩形202の線及びその内側が特定される。イメージセンサ151が第2カメラ位置に配置されている場合、イメージセンサ151によって図10に例示する画像が得られる。図10では、画像中には加工布のみが撮影されている。したがって、加工布範囲として矩形203の線及びその内側が特定される。図9と、図10とのそれぞれにおいて、矩形の左上の点を第1点、右上の点を第2点、左下の点を第3点、右下の点を第4点とする。この場合、図9と、図10とのそれぞれの第1点から第4点の画像座標系の座標は、例えば、図11のように求められる。
次に、S120で特定された加工布範囲のワールド座標系の3次元座標が算出され、算出された座標はRAM143に記憶される(S130)。加工布範囲の画像座標系の座標を、ワールド座標系の3次元座標に変換する方法は、公知の方法(例えば、特開2009−172123号公報に記載の方法)が適宜採用されればよい。S130において、例えば、第1点から第4点の画像座標系の座標が、図11のようにワールド座標系の3次元座標に変換される。次に、S130で算出された加工布範囲のワールド座標に基づき、有効撮影範囲が設定され、設定された有効撮影範囲はRAM143に記憶される(S140)。例えば、図12のように、S130において算出されたワールド座標によって加工布範囲301が表される場合を想定する。この場合、有効撮影範囲302は、加工布範囲301に内接する最大の矩形と特定される。有効撮影範囲302について、加工布範囲301と同様に第1点から第4点が設定された場合、S140において、図11のように、有効撮影範囲の第1点から第4点のワールド座標が求められる。図11では、ワールド座標を1mm単位の数字で表している。
次に、単位処理時間iTが算出され、算出された単位処理時間iTはRAM143に記憶される(S150)。単位処理時間iTは、(S140で設定された有効撮影範囲の面積)×(単位面積当たりの処理時間)によって算出される。第1カメラ位置の有効撮影範囲の面積は、3096.84(mm2)であり、第2カメラ位置の有効撮影範囲の面積は、4619.69(mm2)である。単位面積当たりの処理時間が0.005(ms/dot)である場合、第1カメラ位置での単位処理時間iTは、1.032(s)であり、第2カメラ位置での単位処理時間iTは1.536(s)である。1dotは、1mm2に対応する。次に、S110において読み出されていないカメラ位置がある場合(S160:NO)、処理はS110に戻る。全てのカメラ位置がS110で読み出された場合(S160:YES)、条件取得処理は終了し、処理は図7のメイン処理に戻る。
図7のメイン処理において、S30の次に、駆動回路131と、駆動回路133とに指示が出力され、刺繍枠84が初期位置に移動される(S40)。初期位置は、例えば、刺繍枠84に対応する縫製領域86の左上(刺繍座標系の原点)が針落ち点となる位置である。次に、組合せ決定処理が実行される(S50)。組合せ決定処理では、カメラ位置と、刺繍枠84の配置条件との組合せが決定される。本実施形態では、標識180の位置を特定するのに要する最大の時間を考慮して組合せが決定される。有効撮影範囲内の画像が標識180の探索に使用されることを考慮し、配置条件が異なる複数の画像の有効撮影範囲の一部(好ましくは、標識180の長手方向の長さの範囲)が重なるように配置条件が設定されることが好ましい。本実施形態では、説明を簡単にするために、上記有効撮影範囲の重なりが考慮されずに、組合せが決定される場合について説明する。
図13を参照して、組合せ決定処理の詳細を説明する。以下の説明において、図4の左右方向を幅方向とも言う。図4の上下方向を高さ方向とも言う。図13のように、まず、図8のS110と同様にカメラ位置が設定される(S210)。次に、S210で設定されたカメラ位置で、図7のS20で特定された特定範囲を撮影するのに必要な撮影回数cNが算出され、算出された撮影回数cNはRAM143に記憶される(S220)。撮影回数cNは、(幅方向の探索回数wN)×(高さ方向の探索回数hN)によって算出される。幅方向の探索回数wNは、(図7のS20で特定された特定範囲の幅方向の長さAW)/(図8のS140で設定された有効撮影範囲の幅方向の長さrW)を切り上げた値である。AWは100(mm)であり、第1カメラ位置のrWは59.1(mm)であり、第2カメラ位置のrWは58.7(mm)である。高さ方向の探索回数hNは、(S20で特定された特定範囲に高さ方向の長さAH)/(S140で設定された有効撮影範囲の高さ方向の長さrH)を切り上げた値である。AHは130(mm)であり、第1カメラ位置のrHは52.4(mm)であり、第2カメラ位置のrHは78.7(mm)である。したがって、第1カメラ位置では、wNは2であり、hNは3であり、cNは6である。第2カメラ位置では、wNは2であり、hNは2であり、cNは4である。
次に、刺繍枠84の移動時間mTが算出され、算出された移動時間mTはRAM143に記憶される(S230)。刺繍枠84の移動時間mTは、(刺繍枠84の移動量)×(単位距離当たりの移動時間)によって算出される。刺繍枠84の移動量は、S220で算出された撮影回数に対応する各位置に刺繍枠84を移動させる場合の移動量である。各位置のワールド座標系の2次元座標は(x,y)=(rW/2+rW×(n−1)+(カメラ位置のx座標),rH/2+rH×(m−1)+(カメラ位置のy座標))で表される。ここで、nは1から幅方向の探索回数wNのいずれかの整数であり、mは1から高さ方向の探索回数hNのいずれかの整数である。カメラ位置の座標(x,y)は、イメージセンサ151のレンズの位置を表す刺繍座標系の座標である。第1カメラ位置の座標は(x,y)=(0,0)であり、第2カメラ位置の座標は(x,y)=(48,0)である。カメラ位置が第1カメラ位置及び第2カメラ位置である場合の刺繍枠84の移動位置と、移動距離とは、図14のように算出される。単位距離当たりの移動時間が0.1(s/mm)である場合、第1カメラ位置に対応するmTは32.16(s)と算出され、第2カメラ位置に対応するmTは28.29(s)と算出される。
次に、S210で設定されたカメラ位置に対応する処理時間pTが算出され、算出された処理時間pTはRAM143に記憶される(S240)。処理時間pTは、画像処理に必要な時間と、刺繍枠84の移動に要する時間とが考慮された時間である。本実施形態のマーク探索処理では、図15を参照して後述するように、加工布39を撮影した画像が取得される毎に画像処理が実施され、標識180の位置(ワールド座標)が特定された時点で、画像処理は終了する。したがって、全ての配置条件の画像が取得される前に標識180の位置が特定される場合がある。これに対し、画像処理に必要な時間は、マーク探索処理が、各配置条件に対応する全ての画像に対して実行される場合を想定して設定される。具体的には、処理時間pTは、(図8のS150で算出された単位処理時間iT)×(S220で算出された撮影回数cN)+(S230で算出された移動時間mT)によって算出される。第1カメラ位置のpTは41.83(s)であり、第2カメラ位置のpTは39.30(s)である。次に、S210で読み出されていないカメラ位置がある場合(S250:NO)、処理はS210に戻る。
S210で全てのカメラ位置が読み出された場合(S250:YES)、特定撮影条件が決定され、決定された特定撮影条件はRAM143に記憶される(S260)。本実施形態の特定撮影条件は、処理時間pTが最小となるカメラ位置である。具体例では、処理時間pTに基づき、特定撮影条件として第2カメラ位置が決定される(S260)。次に、配置条件が決定され、決定された配置条件はRAM143に記憶される(S270)。S270で決定される配置条件は、処理時間pTが最小となるカメラ位置に対応する刺繍枠84の配置である。具体例では、図14の第2カメラ位置に対応する第1枠位置から第4枠位置が配置条件として決定される。次に、組合せ決定処理は終了し、処理は図7のメイン処理に戻る。
図7のメイン処理において、S50の次に、マーク探索処理が実行される(S60)。マーク探索処理では、S50で決定された特定撮影条件と、配置条件とのもとで、加工布39の表面に配置された標識180の位置が特定される。図15を参照して、マーク探索処理の詳細を説明する。図15のように、マーク探索処理では、まず、駆動回路123に指示が出力され、針棒ケース移動機構40によってイメージセンサ151が、図13のS260で決定された特定撮影条件の位置まで移動される(S310)。次に、図13のS270で決定された配置条件が順に読み出され、読み出された配置条件がRAM143に記憶される(S320)。S320において、具体例では、図14の第2カメラ位置に対応する第1枠位置から第4枠位置が順に読み出される。次に、駆動回路131と、駆動回路133とに指示が出力され、S320で読み出された位置に刺繍枠84が移動される(S330)。
次に、イメージセンサ151によって加工布39が撮影され、撮影によって作成された画像はRAM143に記憶される(S340)。次に、図8のS140で設定された有効撮影範囲のワールド座標系の座標に基づき、S340で作成された画像の有効撮影範囲が特定され、特定された有効撮影範囲内の画像がRAM143に記憶される(S350)。次に、S350で特定された有効撮影範囲内の画像に標識180の画像が含まれているか否かが判断される(S360)。S360は、公知の方法(例えば、特開2009−172123号公報に記載の方法)が適宜用いて実行される。S350で特定された有効撮影範囲内の画像に標識180の画像が含まれていない場合(S370:NO)、すべての配置条件がS320で読み出されたか否かが判断される(S380)。読み出されていない配置条件がある場合(S380:NO)、処理はS320に戻る。すべての配置条件が読み出された場合(S380:YES)、又は、S370で標識180の画像が検出された場合(S370:YES)、マーク探索処理は終了し、処理は図7のメイン処理に戻る。図7のメイン処理において、S60の次に、メイン処理は終了する。メイン処理によって特定された標識180の位置は、例えば、刺繍模様の縫製位置を特定する処理に用いられる。
以上のように、CPU141はメイン処理を実行する。イメージセンサ151は、本発明の「撮影手段」に相当する。針棒ケース移動機構40は、本発明の「撮影手段移動機構」に相当する。図7のS20を実行するCPU141は、本発明の「特定手段」として機能する。図13のS260と、S270とを実行するCPU141は、本発明の「決定手段」として機能する。図15のS310を実行するCPU141は、本発明の「設定手段」として機能する。S320と、S330とを実行するCPU141は、本発明の「配置手段」として機能する。S340を実行するCPU141は、本発明の「取得手段」として機能する図15のマーク探索処理を実行するCPU141は、本発明の「マーク検出手段」として機能する。検出器88は、本発明の「種類検出手段」として機能する。
本実施形態のミシン1は、イメージセンサ151の撮影範囲に、縫針35、押え足71(図2参照)、針孔糸通し機構126等のミシン本体20の部材が配置されている場合であっても、加工布39(図4参照)のみを表す画像データを取得することができる。さらに、ミシン1は、有効撮影範囲が異なる複数の撮影条件である第1カメラ位置と、第2カメラ位置との中から特定撮影条件を決定する。このため、図7のS20で特定される特定範囲に応じて撮影条件を自動的に切り替えることができる。またミシン1は、画像処理時間と、刺繍枠84の移動時間とを考慮した処理時間が最小となる条件に基づき特定撮影条件を自動的に決定する。このため、ユーザが複数の撮影条件の中から、特定範囲に適した撮影条件を決定する場合に比べ、ミシン1は、ユーザの手間を省くことができる。
また、処理時間pTが最小となる条件に基づき特定撮影条件がされるので、ミシン1は、短時間で効率的に特定範囲に対応する画像データを取得することができる。ミシン1は検出器88を備えているので、刺繍枠84の被検出部87に基づき刺繍枠84の種類を特定することができる。したがって、ユーザは、刺繍枠84を刺繍枠移動機構11に装着するという簡単な作業で、特定範囲を自動的に設定することができる。このため、この場合のミシン1は、ユーザが刺繍枠84を刺繍枠移動機構11に装着する作業とは別に特定範囲を設定する手間を省くことができる。
なお、本発明の縫製システムは、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加えてもよい。例えば、以下の(A)から(C)までの変形を適宜加えてもよい。
(A)ミシン1の構成は適宜変更可能である。ミシン1は、家庭用ミシンであってもよい。また例えば、イメージセンサ151の種類と、配置とは適宜変更してもよい。例えば、イメージセンサ151は、CCDカメラ等、CMOSイメージセンサ以外の撮影素子であってもよい。また例えば、刺繍枠移動機構11が、キャリッジを移動させる方向は適宜変更可能である。
(B)撮影条件は、有効撮影範囲が互いに異なる複数の条件が設定されればいい。例えば、撮影条件として、撮影機器の撮影方向と、拡大縮小率と、カメラ位置とを含む条件の中から選択された1以上の条件が組み合わせられた条件が採用されてもよい。ミシンは、撮影条件に応じて、撮影条件を変更する機構を備えればよい。例えば、撮影条件としてカメラ位置が設定される場合、カメラ位置を変更させる撮影手段移動機構として、アクチュエータを駆動源としてイメージセンサ151を水平方向及び鉛直方向の少なくとも一方に駆動させる機構が採用されてもよい。
(C)メイン処理は必要に応じて変更されてもよい。例えば、以下のメイン処理に以下の変更が加えられてもよい。
(C−1)S20で特定される特定範囲は、刺繍枠の種類に応じて決定される範囲と、ユーザによって指定される範囲とのいずれかであればよい。刺繍枠の種類に応じて決定される範囲は、縫製エリアの他、予め設定された範囲であればよい。刺繍枠の種類はユーザの指示によって指定されてもよい。
(C−2)図13の組合せ決定処理は適宜変更可能である。例えば、1つの組合せにおいて、複数の撮影条件が含まれてもよい。また例えば、撮影回数と、刺繍枠の移動時間と、撮影条件を変更するのに必要な時間と、画像処理時間とを含む条件の中から選択された1以上の条件を満たす組合せ条件に基づき、特定撮影条件と、配置条件との組合せが決定されてもよい。
(C−2−1)組合せ条件として撮影回数が最小となる組合せが採用された場合、図13のS220で算出される撮影回数に基づき、S260とS270とにおいて、撮影回数が最小となる組合せが決定されればよい。この場合、図8のS150と、S230と、S240とは省略されてもよい。この場合ミシンは、効率的に特定範囲に対応する画像データを取得することができる。
(C−2−2)組合せ条件として特定範囲を撮影するのに要する時間が最小となる組合せが採用された場合、図13のS240において、S230で刺繍枠230の移動時間と、撮影条件を変更するのに必要な時間とに基づき処理時間pTが算出されればよい。撮影条件を変更するのに必要な時間は、上記実施形態の場合、イメージセンサ151を移動させるのに必要な時間、すなわち、針棒ケース21を移動させるのに必要な時間である。具体的には、上記実施形態のミシン1では、針棒ケース20を右方向又は左方向にX移動させるのに要する時間0.5秒を要することに基づき、撮影条件を変更するのに必要な時間が算出されればよい。この場合、図8のS150は省略されてもよい。この場合、ミシンは、特定範囲に対応する画像データを短時間で効率的に取得することができる。
(C−2−3)組合せ条件として標識180を探索するのに必要な画像処理時間が最小となる組合せが採用された場合、S240では、(図8のS150で算出された単位処理時間iT)×(S220で算出された撮影回数cN)に基づき処理時間pTが算出されればよい。この場合、S230の処理は省略されてもよい。この場合のミシンは、短時間で効率的に特定範囲に対応するマーク探索処理を実行することができる。マーク探索処理の対象は、有効撮影範囲内の画像であるとしたが、必要に応じて、有効撮影範囲の一部がマーク探索処理等の画像処理の対象とされてもよい。
(C−3)メイン処理のS60でマーク探索処理が実行されていたが、これに限定されない。例えば、S340で得られる画像データは、複数の画像が合成された合成画像を作成する処理に利用されてもよい。また、マーク探索処理で探索される標識の構成は、変更してよい。標識の構成には、例えば、模様と、色と、形状と、材質とが含まれる。
(C−4)図13の組合せ決定処理において決定された組合せ条件をEEPROM等の記憶手段に記憶させておいてもよい。撮影条件と配置条件とが先回の組み合わせと同じでよい場合には、記憶手段に記憶させた組合せ条件を読み出すことで、メイン処理の処理時間を短縮することができる。同様に、図8の条件取得処理において取得されるカメラ位置毎の有効撮影範囲と、単位処理時間とは、EEPROM等の記憶手段に記憶させておいてもよい。算出結果が先回の算出結果と同じでよい場合には、記憶手段に記憶させた組合せ条件を読み出すことで、メイン処理の処理時間を短縮することができる。
1 多針ミシン
11 刺繍枠移動機構
20 ミシン本体
22 Xキャリッジ
23 Yキャリッジ
39 加工布
84 刺繍枠
85 針棒駆動機構
141 CPU
142 ROM
143 RAM
151 イメージセンサ
180 標識
11 刺繍枠移動機構
20 ミシン本体
22 Xキャリッジ
23 Yキャリッジ
39 加工布
84 刺繍枠
85 針棒駆動機構
141 CPU
142 ROM
143 RAM
151 イメージセンサ
180 標識
Claims (6)
- ミシン本体と、
縫製対象物を保持する刺繍枠と、
前記刺繍枠を着脱可能に保持し、当該刺繍枠を前記ミシン本体に対して所定の2方向に移動させる刺繍枠移動機構と
を備えたミシンにおいて、
前記縫製対象物が撮影される範囲に基づき設定された有効撮影範囲が互いに異なる複数の撮影条件のそれぞれで前記縫製対象物を撮影する機能を備えた撮影手段と、
前記撮影手段に撮影させる縫製対象物上の範囲を特定範囲として特定する特定手段と、
前記特定手段によって特定された前記特定範囲に基づき、前記複数の撮影条件の中から選択された当該特定範囲を撮影するための撮影条件である特定撮影条件と、前記刺繍枠の配置条件との組合せを決定する決定手段と、
前記決定手段によって決定された前記特定撮影条件に従って、前記撮影手段の撮影条件を設定する設定手段と、
前記刺繍枠移動機構を制御して、前記決定手段によって決定された前記配置条件に従って前記刺繍枠を配置する配置手段と、
前記設定手段によって前記撮影手段が設定され、かつ、前記配置手段によって前記刺繍枠が配置された状態で、前記撮影手段に前記縫製対象物を撮影させて、前記有効撮影範囲に対応する画像データを取得する取得手段と、
を備えたことを特徴とするミシン。 - 前記撮影手段の位置を移動させる撮影手段移動機構を備え、
前記決定手段は、前記撮影条件として前記ミシン本体に対する前記撮影手段の相対位置を決定し、
前記設定手段は、前記撮影手段移動機構を制御して、前記撮影条件に応じた位置に前記撮影手段を配置させることを特徴とする請求項1に記載のミシン。 - 前記決定手段は、前記撮影手段が前記特定範囲全体を撮影するための、前記撮影手段の撮影条件と、前記刺繍枠の配置条件との組合せの候補を複数求めて、当該複数の候補の中から最も撮影回数が少ない組合せを決定することを特徴とする請求項1又は2に記載のミシン。
- 前記決定手段は、前記撮影手段が前記特定範囲全体を撮影するための、前記撮影手段の撮影条件と、前記刺繍枠の配置条件との組合せの候補を複数求めて、当該複数の候補の中から、前記特定範囲を撮影するのに要する時間が最も少ない組合せを決定することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のミシン。
- 前記取得手段によって取得された前記画像データによって表される画像のうち、前記条件取得手段によって取得された前記有効撮影範囲に対応する範囲内の画像に基づき、前記縫製対象物上に配置されたマークを検出するマーク検出手段を備え、
前記決定手段は、前記撮影手段が前記特定範囲全体を撮影するための、前記撮影手段の撮影条件と、前記刺繍枠の配置条件との組合せの候補を複数求めて、当該複数の候補の中から、前記画像データによって表される前記有効撮影範囲全体を前記マーク検出手段が画像処理するのに要する時間である最大時間が最も少ない組合せを決定することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のミシン。 - 前記刺繍枠移動機構に装着された前記刺繍枠の種類を検出する種類検出手段を備え、
前記特定手段は、前記種類検出手段によって検出された前記刺繍枠の種類に対応付けられた範囲を前記特定範囲として特定することを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のミシン。
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