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JP2012045020A - ミシン - Google Patents

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JP2012045020A
JP2012045020A JP2010186853A JP2010186853A JP2012045020A JP 2012045020 A JP2012045020 A JP 2012045020A JP 2010186853 A JP2010186853 A JP 2010186853A JP 2010186853 A JP2010186853 A JP 2010186853A JP 2012045020 A JP2012045020 A JP 2012045020A
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embroidery
sewing
sewing machine
photographing
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JP2010186853A
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Hitoshi Higashikura
仁 東倉
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Brother Industries Ltd
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Brother Industries Ltd
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    • D05SEWING; EMBROIDERING; TUFTING
    • D05BSEWING
    • D05B19/00Programme-controlled sewing machines
    • D05B19/02Sewing machines having electronic memory or microprocessor control unit
    • D05B19/12Sewing machines having electronic memory or microprocessor control unit characterised by control of operation of machine
    • DTEXTILES; PAPER
    • D05SEWING; EMBROIDERING; TUFTING
    • D05CEMBROIDERING; TUFTING
    • D05C5/00Embroidering machines with arrangements for automatic control of a series of individual steps
    • D05C5/04Embroidering machines with arrangements for automatic control of a series of individual steps by input of recorded information, e.g. on perforated tape
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Abstract

【課題】標識を検出するための撮影対象範囲を適切に設定可能なミシンを提供すること。
【解決手段】刺繍枠をミシン本体に対して移動させる移動機構と、移動機構の駆動を制御する移動制御手段と、撮影手段とを備えたミシンにおいて、刺繍模様を縫製するための刺繍データが取得される(S10)。刺繍枠に保持された縫製対象物に、刺繍模様を縫製可能な範囲である縫製可能範囲が設定される(S30)。縫製対象物に配置される標識に対する、刺繍模様の位置及び角度の少なくともいずれかの設定が基準設定として取得される(S40)。少なくとも縫製可能範囲と、刺繍データと、基準設定とに基づいて、標識が配置されると予想される範囲が撮影手段の撮影対象範囲として特定される(S60)。
【選択図】図7

Description

本発明は、撮影手段を備えたミシンに関する。
従来、カメラ等の撮影手段を備えたミシンが知られている。撮影手段が生成した画像データは、例えば、縫製対象物上に配置された標識の位置を検出する処理に用いられる(例えば特許文献1参照)。特許文献1に記載のミシンは、特定された標識の位置に基づき、刺繍模様の縫製位置を決定する。
特開2009−172123号公報
上記従来のミシンでは、刺繍枠の内側の範囲(特に、縫製可能範囲)を撮影対象範囲とする。撮影対象範囲の大きさが、撮影手段の撮影可能範囲よりも大きい場合には、ミシンは、撮影手段と刺繍枠との相対位置が異なる条件で、複数回に分けて撮影対象を撮影する。このため、刺繍枠の大きさが大きいほど、撮影回数が増え、標識の位置を検出する処理に時間がかかる。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、標識を検出するための撮影対象範囲を適切に設定可能なミシンを提供することを目的とする。
本態様のミシンは、縫製対象物を保持する刺繍枠が着脱可能に装着され、前記刺繍枠をミシン本体に対して移動させる移動機構と、前記移動機構の駆動を制御する移動制御手段と、前記刺繍枠に保持された前記縫製対象物を撮影する撮影手段と、を備えたミシンにおいて、刺繍模様を縫製するための刺繍データを取得するデータ取得手段と、前記刺繍枠に保持された前記縫製対象物に、前記刺繍模様を縫製可能な範囲である縫製可能範囲を設定する範囲設定手段と、前記縫製対象物に配置される標識に対する、前記刺繍模様の位置及び角度の少なくともいずれかの設定を基準設定として取得する設定取得手段と、前記範囲設定手段によって設定された前記縫製可能範囲と、前記データ取得手段によって取得された前記刺繍データと、前記設定取得手段によって取得された前記基準設定とを含む条件に基づいて、前記標識が配置されると予想される範囲を前記撮影手段の撮影対象範囲として特定する範囲特定手段とを備える。本態様のミシンは、標識が配置されると予想される範囲を撮影可能範囲に設定することができる。即ち、本態様のミシンは、標識が配置されないと予想される範囲を撮影可能範囲から除くことで、標識を検出するための撮影対象範囲を適切に設定することができる。
本態様のミシンにおいて、前記範囲特定手段は、前記縫製可能範囲と、前記刺繍データと、前記基準設定とに基づき、前記縫製可能範囲内に前記刺繍模様を配置する場合に、前記標識を配置可能な範囲を前記撮影対象範囲として特定してもよい。この場合のミシンは、縫製可能範囲内に刺繍模様を配置するための撮影可能範囲をより適切に設定することができる。
本態様のミシンにおいて、前記範囲特定手段は、前記縫製可能範囲と、前記刺繍データと、前記基準設定とに加え、前記標識の大きさに基づいて、前記撮影対象範囲を特定してもよい。この場合のミシンは、標識の大きさを考慮して、標識が配置されると予想される範囲を撮影可能範囲として設定することができる。
本態様のミシンにおいて、前記移動制御手段は、前記移動機構を制御して、前記範囲特定手段によって特定された前記撮影対象範囲を前記撮影手段が撮影可能な位置に前記刺繍枠を移動させ、前記撮影手段によって前記撮影対象範囲を撮影した画像データに基づき、前記撮影対象範囲内に配置された前記標識の位置及び角度の少なくともいずれかを検出する検出手段をさらに備えてもよい。この場合のミシンは、標識が配置されないと予想される範囲が撮影可能範囲に含まれる場合に比べ、効率的に標識を検出することができる。
多針ミシン1の斜視図である。 針棒ケース21の内部にある針棒駆動機構85を示す斜視図である。 針棒ケース移動機構40の平面図である。 刺繍枠移動機構11の平面図である。 多針ミシン1の電気的構成を示すブロック図である。 標識180の説明図である メイン処理のフローチャートである。
以下、本発明を具現化した一実施の形態である多針ミシン1(以下、単に「ミシン1」と言う。)について、図面を参照して説明する。参照する図面は、本発明が採用し得る技術的特徴を説明するために用いるものであり、記載している装置の構成、フローチャート等は、それのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例である。
図1から図4を参照して、ミシン1の物理的構成について説明する。以下の説明では、図1の左斜め下側、右斜め上側、左斜め上側、右斜め下側をそれぞれ、ミシン1の前方、後方、左側、右側とする。
図1のように、ミシン1のミシン本体20は、支持部2と、脚柱部3と、アーム部4とを備える。支持部2は、平面視逆U字形に形成され、ミシン1全体を支持する。支持部2の上面には、前後方向に伸びる、左右一対のガイド溝25がある。脚柱部3は、支持部2の後端部から上方へ立設されている。アーム部4は、脚柱部3の上端部から前方に延びる。アーム部4の先端には、針棒ケース21が左右方向に移動可能に装着されている。針棒ケース21と、針棒ケース21を移動させる針棒ケース移動機構40(図3参照)との詳細については後述する。
アーム部4の前後方向中央部の右側には、操作部6が設けられている。操作部6は、上下方向に伸びる軸(図示せず)を回転軸として、アーム部4に回転可能に支持されている。操作部6は、液晶ディスプレイ7(以下、「LCD7」と言う。)と、タッチパネル8と、コネクタ9とを備える。LCD7には、例えば、ユーザが指示を入力するための操作画像が表示される。タッチパネル8は、ユーザからの指示を受け付けるために用いられる。LCD7に表示された入力キー等を表す画像の位置に対応したタッチパネル8の箇所を、指又は専用のタッチペンを用いて押圧操作すること(以下、この操作を「パネル操作」と言う。)によって、ユーザは縫製模様及び縫製に関わる各種条件を選択できる。コネクタ9は、USB規格のコネクタであり、USBデバイス160(図5参照)と接続可能である。
アーム部4の下方には、脚柱部3の下端部から前方へ延びる筒状のシリンダベッド10が設けられている。シリンダベッド10の先端部の内部には、釜(図示せず)が設けられている。釜には、下糸(図示せず)が巻回されたボビン(図示せず)が収納される。また、シリンダベッド10の内部には、釜駆動機構(図示せず)がある。釜駆動機構は、釜を回転駆動する。シリンダベッド10の上面には、平面視矩形の針板16がある。針板16には、縫針35が挿通される針穴36が設けられている。
アーム部4の下方には、刺繍枠移動機構11のYキャリッジ23が設けられている。ミシン1は、刺繍枠移動機構11のX軸モータ132(図5参照)及びY軸モータ134(図5参照)によって刺繍枠84を前後左右に移動させながら、刺繍枠84に装着された縫製対象物39に刺繍模様を縫製する。縫製対象物39は、例えば、加工布である。刺繍枠移動機構11の詳細については後述する。
アーム部4の上面の背面側には、左右一対の糸駒台12が設けられている。各糸駒台12には、3本の糸立棒14が設けられている。糸立棒14は、上下方向に伸びる棒である。糸立棒14は、糸駒13を支持する。一対の糸駒台12には、針棒31の数と同じ6個の糸駒13を設置可能である。上糸15は、糸駒台12に設置された糸駒13から供給される。上糸15は、糸案内17と、糸調子器18と、天秤19とを経由して、針棒31の下端に装着された各縫針35の目孔(図示せず)に供給される。
次に、図2を参照して、針棒ケース21の内部構成について説明する。図2のように、針棒ケース21内には、鉛直方向に伸びる6本の針棒31が左右方向に等間隔Xで設けられている。各針棒31には、個々の針棒31を識別するための針棒番号が付与されている。本実施形態では、図中右側から順に針棒番号1番から6番が付与されている。針棒31は、針棒ケース21のフレーム80に固定された上下2個の固定部材(図示せず)によって上下方向に摺動可能に支持されている。各針棒31の上半部には針棒押しバネ72が設けられ、下半部には押えバネ73がそれぞれ設けられている。針棒押しバネ72と、押えバネ73との間には、針棒抱き79が設けられ、押えバネ73の下には押え抱き83が設けられている。針棒31は、針棒駆動機構85によって、上下方向に摺動される。針棒駆動機構85は、主軸モータ122(図5参照)と、天秤駆動カム75と、連結部材76と、伝達部材77と、ガイド棒78と、連結ピン(図示せず)とを備える。主軸モータ122は、針棒駆動機構85の駆動源である。針棒31の下端には、縫針35(図1参照)が装着されている。押え足71は、押え抱き83から縫針35の下端部(先端部)よりも僅かに下方に伸びるように形成され、針棒31の上下動と連動して、間欠的に縫製対象物39(図1参照)を下方へ押圧する。
フレーム80の右側面下部には、イメージセンサ保持機構150が取り付けられている。イメージセンサ保持機構150は、イメージセンサ151と、ホルダ152と、支持部材153と、中継基板154とを備える。イメージセンサ151は、周知のCMOSイメージセンサである。ホルダ152は、イメージセンサ151を、イメージセンサ151のレンズ(図示せず)を下側に向けた状態で支持する。イメージセンサ151のレンズの中心は、最も右側の針棒31から距離2X離れた位置にある。支持部材153は、正面視L字状であり、中継基板154と、ホルダ152とを支持する。支持部材153は、螺子156によって、フレーム80の右側面下部に固定されている。ホルダ152は、螺子157によって支持部材153の下面に固定されている。中継基板154は、正面視L字状の基板であり、後述する制御部140(図5参照)と、イメージセンサ151とを電気的に接続させる。中継基板154は、螺子155によって、支持部材153の正面に固定されている。イメージセンサ保持機構150は、カバー38(図1参照)によって、正面と、上面と、右側面とが覆われている。
次に、図2及び図3を参照して、針棒ケース21を移動させる針棒ケース移動機構40について説明する。図3の紙面下側、上側、左側、右側を、それぞれミシン1の前方、後方、左方、右方とする。
図3のように、針棒ケース移動機構40は、係合コロ部401と、針棒ケース駆動部402とを備える。係合コロ部401は、板41と、係合コロ42と、ナット43と、段付螺子44とを備える。板41は、図2及び図3のようにフレーム80の上部後端に取り付けられている。板41は、左右方向に長い板状である。板41の背面には、8つの係合コロ42がそれぞれ段付螺子44によって取り付けられている。係合コロ42は、詳しくは図示しないが円筒状であり、段付螺子44によって回転可能、且つ係合コロ42の軸方向には移動不能に支持されている。段付螺子44は、板41の孔(図示せず)に差し込まれ、ナット43によって固定されている。係合コロ42の中心軸線の間隔はすべて、針棒31の間隔と同じXである。8つの係合コロ42の取り付け高さは全て同一である。
針棒ケース駆動部402は、アーム部4(図1参照)の内部であって、板41の後方となる位置にある。針棒ケース駆動部402は、針棒ケース用モータ45と、ギア部46と、回転軸47と、螺旋カム48とを備える。針棒ケース用モータ45は、パルスモータである。針棒ケース用モータ45は、出力軸(図示せず)の軸方向が左右方向となる向きに固定されている。針棒ケース用モータ45は、ギア部46を介して動力を回転軸47に伝達させることによって、螺旋カム48を所定量回転させる。回転軸47は、針棒ケース用モータ45の出力軸と平行に軸支されている。螺旋カム48は、回転軸47の外周に固定されており、8つの係合コロ42のいずれか1つと常に係合する。螺旋カム48は、位置決め部481を備える。回転軸47の回転が停止されている場合には、8つの係合コロ42のいずれか1つが螺旋カム48の位置決め部481と係合する。位置決め部481は、回転軸47が所定角度回転された場合にも、螺旋カム48に係合された係合コロ42の左右方向の位置が変わらないように形成されている。螺旋カム48と係合する係合コロ42と、螺旋カム48との位置関係は、係合コロ42によらず同じである。
次に、図2及び図3を参照して、針棒ケース21の移動動作について説明する。針棒ケース21は、針棒ケース移動機構40によって、ミシン本体20(図1参照)に対して左右方向(水平方向)に移動される。針棒ケース移動機構40は、螺旋カム48を1回転させる毎に、針棒ケース21を距離Xだけ左右方向に移動させることができる。針棒ケース21の移動方向は、螺旋カム48の回転方向に応じて決まる。螺旋カム48が右側面視反時計回りに回転された場合には、針棒ケース21は左方に移動する。螺旋カム48が右側面視時計回りに回転された場合には、針棒ケース21は右方に移動する。
係合コロ42の配置に応じて、各係合コロ42に左側から順に1番から8番の番号を付与する。ここで、例えば6番の係合コロ42と螺旋カム48の位置決め部481とが係合している場合を初期位置とする。このとき、針棒番号1番の針棒31が、針穴36の鉛直上方に配置される。螺旋カム48が右側面視時計回りに回転されると、6番の係合コロ42が螺旋カム48によって右側にスライドし、フレーム80がミシン本体20(図1参照)に対して右方への移動を開始する。次に、6番の係合コロ42の螺旋カム48への係合が解除され、5番の係合コロ42が螺旋カム48と係合する。このように、初期位置から螺旋カム48が右側面視時計回りに1回転すると、フレーム80は距離Xだけ右方に移動し、針棒番号2番の針棒31が、針穴36の鉛直上方に配置される。一方、螺旋カム48が右側面視反時計回りに1回転されると、フレーム80はミシン本体20に対して左方に距離Xだけ移動する。このように、針棒ケース移動機構40は、螺旋カム48を1回転させる毎に、螺旋カム48の回転方向に応じて左方又は右方にフレーム80を距離Xだけ移動させることができる。
イメージセンサ保持機構150は、フレーム80に固定されているので、針棒ケース21を移動させることにより、ミシン本体20に対するイメージセンサ151の位置が変更される。イメージセンサ151が刺繍枠84に保持された縫製対象物39を撮影する場合、針棒ケース21は、8番の係合コロ42が、螺旋カム48の位置決め部481と係合する位置に移動される。
次に、図4を参照して、刺繍枠84と、刺繍枠移動機構11とについて説明する。刺繍枠84は、外枠81と、内枠82と、左右1対の連結部89とを備える。刺繍枠84は、外枠81と、内枠82とで縫製対象物39を挟持する。連結部89は、平面視矩形の中央部が矩形に切り抜かれた形状の板部材である。一方の連結部89は、内枠82の右部に螺子95によって固定され、他方の連結部89は、内枠82の左部に螺子94によって固定されている。ミシン1は、刺繍枠84の他、大きさ及び形状が異なる複数種類の他の刺繍枠を装着可能である。刺繍枠84は、ミシン1で使用される刺繍枠のうち、左右方向の幅(左右の連結部89間の距離)が一番大きな刺繍枠である。縫製可能範囲86は、刺繍枠84の種類に応じて内枠82の内側となる位置に設定される。
刺繍枠移動機構11は、ホルダ24と、Xキャリッジ22と、X軸駆動機構(図示せず)と、Yキャリッジ23と、Y軸移動機構(図示せず)と、検出器88とを備える。ホルダ24は、刺繍枠84を着脱可能に支持する。ホルダ24は、取付部91と、右腕部92と、左腕部93と、被検出部87とを備える。取付部91は、左右方向に長い平面視矩形の板部材である。右腕部92は、前後方向に伸びる板部材であり、取付部91の右端に固定されている。左腕部93は、前後方向に伸びる板部材である。左腕部93は、取付部91の左部にあって、取付部91に対する左右方向の位置が調整可能に固定される。右腕部92は、刺繍枠84の一方の連結部89と係合し、左腕部93は、他方の連結部89と係合する。
左右の連結部89間の距離は、ホルダ24に固定される刺繍枠の種類に応じて異なる。ユーザは、使用する刺繍枠に応じて左腕部93の左右方向の位置を調整した後、その位置を固定する。被検出部87は、左腕部93に設けられた左右方向に伸長する細長い板状部材である。被検出部87は、左腕部93の左右方向の位置が調整されるときに、左腕部93と一体的に左右方向に移動する。被検出部87には、後述する検出器88の検出子(図示せず)と接触する段部(図示せず)が複数個形成されている。段部の高さは夫々異なり、段部は階段状になっている。
検出器88は、Yキャリッジ23に固定されている。検出器88は、回転型ポテンショメータである。詳しい図示は省略するが、ポテンショメータの回転軸には検出子が設けられる。検出子の先端部は被検出部87の段部と択一的に接触し、検出器88は検出子の回転角度に応じた電気信号を出力する。被検出部87の段部の高さは、取付部91に対する左腕部93の左右方向の位置、即ち、刺繍枠84の種類毎に異なる。このため、検出器88によって出力される電気信号に基づき、刺繍枠移動機構11に取り付けられた刺繍枠84の種類を特定することができる。上述の検出器88及び被検出部87の構成については、特開2004−254987号公報に記載の構成と同様であるので、詳細については当該公報を参照されたい。
Xキャリッジ22は、左右方向に長い板部材であり、一部分がYキャリッジ23の正面から前方に突出している。Xキャリッジ22には、ホルダ24の取付部91が取り付けられる。X軸駆動機構(図示せず)は、X軸モータ132(図5参照)と、直線移動機構(図示せず)とを備える。X軸モータ132は、ステッピングモータである。直線移動機構は、タイミングプーリ(図示せず)と、タイミングベルト(図示せず)とを備え、X軸モータ132を駆動源として、Xキャリッジ22を左右方向(X軸方向)に移動させる。
Yキャリッジ23は、左右方向に長い箱状である。Yキャリッジ23は、Xキャリッジ22を左右方向に移動可能に支持する。Y軸移動機構(図示せず)は、左右一対の移動体26(図1参照)と、Y軸モータ134(図5参照)と、直線移動機構(図示せず)とを備える。移動体26は、Yキャリッジ23の左右両端の下部に連結され、ガイド溝25を上下に貫通している。Y軸モータ134は、ステッピングモータである。直線移動機構は、タイミングプーリ(図示せず)と、タイミングベルト(図示せず)とを備え、Y軸モータ134を駆動源として、移動体26をガイド溝25に沿って前後方向(Y軸方向)に移動させる。
刺繍枠84は、刺繍枠移動機構11の座標系(以下、「刺繍座標系」と言う。)で表されるデータに従って、刺繍枠移動機構11によって所定の2方向(左右方向及び前後方向)に移動される。本実施形態の刺繍座標系は、ワールド座標系と対応付けられている。ワールド座標系は、空間全体を示す座標系である。ワールド座標系は、撮影対象物の重心等の影響を受けることのない座標系である。刺繍座標系(Xe,Ye)は、例えば、図4のように、縫製可能範囲86の左上を原点として設定される。刺繍座標系は、1mmを1unitとする座標で表される。左から右に向かう方向は、Xeプラス方向である。後ろから前に向かう方向は、Yeプラス方向である。
次に、刺繍枠84に装着された縫製対象物39に縫目を形成する動作について図1から図5を参照して説明する。縫製対象物39を保持した刺繍枠84は、刺繍枠移動機構11(図1及び図4参照)に装着される。まず、針棒ケース21が左右に移動することで、6本の針棒31のうち1本が選択される。刺繍枠移動機構11によって、刺繍枠84が所定の位置に移動される。主軸モータ122によって主軸74が回転駆動されると、針棒駆動機構85が駆動される。主軸74の回転駆動は、天秤駆動カム75を介して連結部材76に伝達され、連結部材76が枢支されている伝達部材77が針棒31と平行に配置されたガイド棒78にガイドされて上下駆動される。そして、その上下駆動が連結ピン(図示せず)を介して針棒31に伝達され、縫針35が装着される針棒31が上下駆動される。また、天秤駆動カム75の回転によって、詳しくは図示しないリンク機構を介して天秤19が上下駆動される。一方、主軸74の回転が釜駆動機構(図示せず)に伝達され釜(図示せず)が回転駆動される。このように、縫針35と天秤19と釜とが同期して駆動され、縫製対象物39に縫目が形成される。
次に、ミシン1の制御全般を司る電気的構成について図5を参照して説明する。図5のように、ミシン1は、縫針駆動部120と、縫製対象駆動部130と、操作部6と、検出器88と、イメージセンサ151と、制御部140とを備える。以下、ミシン1が備える縫針駆動部120と、縫製対象駆動部130と、操作部6と、制御部140とのそれぞれを詳述する。
縫針駆動部120は、主軸モータ122と、駆動回路121と、針棒ケース用モータ45と、駆動回路123と、針孔糸通し機構126と、駆動回路125とを備える。主軸モータ122は、針棒31を上下方向に往復移動させる。駆動回路121は、制御部140からの制御信号に従って主軸モータ122を駆動する。針棒ケース用モータ45は、針棒ケース21を左右方向に移動させる。駆動回路123は、制御部140からの制御信号に従って針棒ケース用モータ45を駆動する。針孔糸通し機構126は、詳しくは図示しないが、アーム部4の前方先端の下方に設けられており、針穴36の直上に位置している針棒31の縫針35の針孔(図示せず)に、上糸15(図1参照)を挿通させるための機構である。駆動回路125は、制御部140からの制御信号に従って針孔糸通し機構126を駆動する。
縫製対象駆動部130は、X軸モータ132と、駆動回路131と、Y軸モータ134と、駆動回路133とを備える。X軸モータ132は、刺繍枠84(図2参照)を左右方向に移動させる。駆動回路131は、制御部140からの制御信号に従ってX軸モータ132を駆動する。Y軸モータ134は、刺繍枠84を前後方向に移動させる。駆動回路133は、制御部140からの制御信号に従ってY軸モータ134を駆動する。
操作部6は、タッチパネル8と、コネクタ9と、駆動回路135と、LCD7とを備える。駆動回路135は、制御部140からの制御信号に従ってLCD7を駆動する。コネクタ9は、USBデバイス160と接続する機能を備える。USB160としては、例えば、PCと、USBメモリと、他のミシン1とが挙げられる。
制御部140は、CPU141と、ROM142と、RAM143と、EEPROM144と、入出力インターフェイス(I/O)146とを備え、これらはバス145によって相互に接続されている。I/O146には、縫針駆動部120と、縫製対象駆動部130と、操作部6と、イメージセンサ151と、検出器88とがそれぞれ接続されている。以下、CPU141と、ROM142と、RAM143と、EEPROM144とについて詳述する。
CPU141は、ミシン1の主制御を司り、ROM142のプログラム記憶エリア(図示せず)に記憶された各種プログラムに従って、縫製に関わる各種演算及び処理を実行する。なお、プログラムはフレキシブルディスク等の外部記憶装置に記憶されていてもよい。
ROM142は、図示しないが、プログラム記憶エリアと、模様記憶エリアとを含む複数の記憶エリアを備える。プログラム記憶エリアには、メインプログラムを含む、ミシン1を動作させるための各種プログラムが記憶されている。メインプログラムは、後述するメイン処理を実行するためのプログラムである。模様記憶エリアには、刺繍模様を縫製するための刺繍データが、模様IDと対応づけられて記憶されている。模様IDは、刺繍模様を特定する処理に用いられる。
RAM143は、任意に読み書き可能な記憶素子であり、CPU141が演算処理した演算結果等を収容する記憶エリアが必要に応じて設けられる。EEPROM144には、読み書き可能な記憶素子であり、ミシン1が各種処理を実行するための各種パラメータが記憶されている。
次に、図6を参照して、標識180について説明する。図6の紙面左右方向、上下方向を、それぞれ標識180の左右方向、上下方向とする。標識180は、例えば、刺繍模様を縫製する縫製対象物39上の位置を特定するために、縫製対象物39の上面に貼り付けられる。図6のように、標識180は、縦が10mm,横が10mmの正方形の透明な薄板状の基材シート96の表面に、模様が描かれたものである。具体的には、基材シート96には、第一円101と、第二円102とが描かれている。第二円102は、第一円101の上方に配置され、第一円101よりも小さい直径を有する。基材シート96には、さらに、線分103から105が描かれている。線分103は、第一円101の中心110と、第二円102の中心111とを通り、標識180の上端から下端まで伸びる直線である。線分104は、第一円101の中心110を通り、且つ、線分103に直交する直線であり、標識180の右端から左端まで伸びる。線分105は、第二円102の中心111を通り、且つ、線分103に直交する直線であり、標識180の右端から左端まで伸びる。
第一円101の円周と、線分103と、線分104とで囲まれた4つの領域のうち、右上部108と左下部109とは黒色に塗りつぶされ、右下部113と左上部114とは白色に塗りつぶされている。同様に、第二円102と、線分103と、線分105とで囲まれた4つの領域のうち、右上部106と左下部107とは黒色に塗りつぶされ、右下部115と左上部116とは白色に塗りつぶされている。標識180の模様が描かれている面のうち、その他の部分は透明である。標識180の裏面には透明の粘着剤が塗られている。未使用時には、標識180の下面には剥離紙(図示せず)に貼り付けられている。ユーザは、剥離紙から標識180を剥がして、標識180を縫製対象物39に貼り付ける。
次に、図7を参照して、メイン処理を説明する。メイン処理は、ユーザが選択した刺繍模様の配置を、縫製対象物39の表面に配置された標識180に基づき設定するための処理である。図7のメイン処理は、ユーザがパネル操作によって刺繍模様を選択した後、パネル操作によって開始の指示を入力した場合に実行される。図7のメイン処理を実行させるプログラムは、図5のROM142に記憶されており、CPU141が実行する。以下の説明において、Ye軸方向の長さを「幅」とも言い、Xe軸方向の長さを「高さ」とも言う。具体例として、刺繍枠84に保持された縫製対象物39の表面に配置された標識180に基づき、幅PW=100mm,高さPH=50mmの大きさの刺繍模様の配置を設定する場合を説明する。針棒ケース21は、メイン処理開始時には、8番の係合コロ42が、螺旋カム48の位置決め部481と係合する位置に移動されているものとする。
図7に示すように、メイン処理では、ユーザが選択した刺繍模様を縫製するための刺繍データがROM142から取得され、取得された刺繍データはRAM143に記憶される(S10)。刺繍データは、ユーザが選択した刺繍模様の初期配置及び初期の大きさを規定する。具体例では、幅PW=100mm,高さPH=50mmの大きさの刺繍模様を縫製するための刺繍データが取得される。次に、検出器88からの電気信号に基づき、刺繍枠移動機構11に装着されている刺繍枠84の種類が取得され、取得された刺繍枠84の種類はRAM143に記憶される(S20)。次に、ステップS20で取得された刺繍枠84の種類に対応する縫製可能範囲が設定され、設定された縫製可能範囲はRAM143に記憶される(S30)。刺繍枠の種類と、縫製可能範囲との対応関係は、予めEEPROM144に記憶されている。具体例では、刺繍枠84の種類に対応する縫製可能範囲86(幅FW=200mm,高さFH=300mm)を表す座標(Xe,Ye)=(0,0)、(0,200)、(300,0)、(300,200)が、EEPROM144に記憶された対応関係に基づき設定される。
次に、基準設定が取得され、取得された基準設定はRAM143に記憶される(S40)。基準設定は、刺繍枠84に保持された縫製対象物39に配置される標識180に対する、刺繍模様の位置及び角度の少なくともいずれかの設定である。本実施形態の基準設定は、標識180に対する、刺繍模様の位置及び角度である。具体的には、基準設定は、標識180の第一円101の中心110の刺繍座標系の座標(以下、単に「標識180の位置」と言う。)を、刺繍模様の中心とする。基準設定は、標識180の第一円101の中心110から第二円102の中心111に向かうベクトルと、Xeプラス方向とがなす角の角度(以下、単に「標識180の角度」と言う。)を、刺繍模様の角度とする。基準設定は、予め設定されEEPROM144に記憶されていてもよいし、メイン処理が実行される毎にユーザが指定してもよい。次に、標識180の大きさが取得され、取得された大きさはRAM143に記憶される(S50)。具体例では、予めEEPROM144に記憶された標識180の大きさ(一辺の長さMS=10mm)が取得される。
次に、イメージセンサ151の撮影対象範囲が特定され、特定された撮影対象範囲はRAM143に記憶される(S60)。撮影対象範囲は、少なくともステップS30で取得した縫製可能範囲と、ステップS10で取得された刺繍データと、ステップS40で取得された基準設定とに基づいて、標識180が配置されると予想される範囲である。本実施形態では、CPU141は、上記項目に加え、ステップS50で取得した標識180の大きさに基づき、縫製可能範囲86内に刺繍模様を配置する場合に、標識180を配置可能な範囲を撮影対象範囲として特定する。
具体的には、以下の手順で撮影対象範囲が特定される。まず、ステップS10で取得され刺繍データに基づき模様サイズが算出される。模様サイズは、刺繍模様が初期配置に対して回転して配置される場合を考慮して撮影対象範囲を計算するための刺繍模様の大きさである。具体的には、CPU141は、模様サイズの幅PCWを、刺繍模様の幅及び高さのうちの小さい値とする。CPU141は、模様サイズの高さPCHを、刺繍模様の幅及び高さのうちの小さい値とする。具体例では、模様サイズの幅PCW及び高さPCHは、それぞれ50mmである。次に、矩形状の撮影対象範囲の幅SW及び高さSHが算出される。撮影対象範囲の幅SWは、式(撮影対象範囲の幅SW)=(縫製可能範囲の幅FW)−(模様サイズの幅PCW)+(一辺の長さMS)/2に基づき算出される。撮影対象範囲の高さSHは、式(撮影対象範囲の高さSH)=(縫製可能範囲の高さFH)−(模様サイズの高さPCH)+(一辺の長さMS)/2に基づき算出される。前述の通り、本実施形態の基準設定は、標識180の第一円101の中心110の座標を、刺繍模様の中心とする。したがって、具体例では、撮影対象範囲190として、縫製可能範囲86の中心(150,100)を中心とする、幅SW=155mm,高さSH=255mmの範囲を表す座標(Xe,Ye)=(22.5,22.5)、(22.5,177.5)、(277.5,22.5)、(277.5,177.5)が特定される。
次に、ステップS60で特定された撮影対象範囲190を撮影するための刺繍枠位置が設定され、設定された刺繍枠位置がRAM143に設定される(S70)。刺繍枠位置は、イメージセンサ151の撮影範囲内にステップS60で特定された撮影対象範囲を収めるための刺繍枠84の移動位置である。ステップS70の処理は、公知の方法を用いて実行される。イメージセンサ151が1度に撮影可能な範囲が、幅60mm,高さ80mmである場合、具体例では、刺繍枠位置は12個設定される。各刺繍枠位置は、移動順序と対応付けられてRAM143に記憶される。次に、刺繍枠位置を移動順序に従って読み出すための変数Nに1が設定され、設定された変数NはRAM143に記憶される(S80)。次に、駆動回路131及び駆動回路133に制御信号が出力され、刺繍枠84がN番目の刺繍枠位置に移動される(S90)。次に、イメージセンサ151が生成した画像データが取得され、取得された画像データはRAM143に記憶される(S100)。次に、ステップS100で取得した画像データに基づき、標識180を探索する処理が実行される(S110)。ステップS110で実行される処理は、公知技術(例えば、特開2009−172123号公報に記載の方法)に従って実行されればよい。ステップS110では、標識180が探索された場合、画像データに基づき、標識180の位置及び角度が算出される。
ステップS110において、標識180が探索された場合(S120:YES)、標識180の位置及び角度に基づき、ユーザが選択した刺繍模様の配置が実行される(S140)。具体例では、標識180の位置が、刺繍模様の中心となり、標識180の角度が、刺繍模様の角度となるように、ステップS10で取得された刺繍データが補正される。ステップS140で実行される処理は、公知技術(例えば、特開2009−172123号公報に記載の方法)に従って実行されればよい。
ステップS110において、標識180が探索されなかった場合(S120:NO)、Nが最後の移動順序であるか否かが判断される(S130)。Nが最後の移動順序ではない場合(S130:NO)、Nはインクリメントされ、インクリメントされたNはRAM143に記憶される(S140)。次に処理は、ステップS90に戻る。Nが最後の移動順序である場合(S130:YES)、駆動回路135に制御信号が出力され、LED7にメッセージが表示される(S160)。ステップS160では、例えば、メッセージ「標識が見つかりませんでした。標識の配置を確認してください。」がLED7に表示される。ステップS140又はステップS160の次に、メイン処理は終了する。
上記実施形態のミシン1において、刺繍枠移動機構11は、本発明の「移動機構」に相当する。イメージセンサ151は、本発明の「撮影手段」に相当する。ステップS10の処理を実行するCPU141は、本発明の「データ取得手段」として機能する。ステップS30の処理を実行するCPU141は、本発明の「範囲設定手段」として機能する。ステップS40の処理を実行するCPU141は、本発明の「設定取得手段」として機能する。ステップS60の処理を実行するCPU141は、本発明の「範囲特定手段」として機能する。ステップS90の処理を実行するCPU141は、本発明の「移動制御手段」として機能する。ステップS160の処理を実行するCPU141は、本発明の「検出手段」として機能する。
上述の具体例では、縫製可能範囲86全体を撮影対象範囲とする場合、撮影回数は最大で16回に及ぶ。これに対し、本実施形態のミシン1は、標識180の大きさを考慮して、標識180が配置されると予想される、縫製可能範囲86よりも狭い範囲を撮影可能範囲として設定するため、上述の具体例では、撮影回数は最大で12回である。即ち、ミシン1は、標識180が配置されないと予想される範囲を撮影可能範囲から除くことで、縫製可能範囲86全体を撮影対象範囲とする場合に比べ、標識180を検出するための撮影対象範囲を適切に設定することができる。ミシン1は、標識180が配置されないと予想される範囲が撮影可能範囲に含まれる場合に比べ、効率的に標識180を検出することができる。
本発明のミシンは、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加えてもよい。例えば、以下の(A)から(C)までの変形を適宜加えてもよい。
(A)ミシン1の構成は適宜変更可能である。ミシン1は、家庭用ミシン及び工業用ミシンのいずれかであってもよい。他の例では、イメージセンサ151の種類と、配置とは適宜変更してもよい。例えば、イメージセンサ151は、CCDカメラ等、CMOSイメージセンサ以外の撮影素子であってもよい。他の例では、刺繍枠移動機構11が、刺繍枠84を移動させる方向は適宜変更可能である。
(B)標識の構成は、適宜変更してよい。標識の構成には、例えば、模様と、色と、形状と、大きさと、材質と、配置と、数とが含まれる。基準設定は、縫製対象物に配置される標識に対する、刺繍模様の位置及び角度の少なくともいずれかの設定であればよく、適宜変更されてよい。例えば、基準設定は、標識180の第一円101の中心110の位置を、刺繍模様の所定点としてもよい。所定点として、例えば、刺繍模様が矩形である場合、刺繍模様の中心と、矩形の4つの頂点の内のいずれかと、ユーザが指定した点とが挙げられる。刺繍模様の大きさは、刺繍データに基づき特定されればよく、矩形で特定されなくてもよい。
(C)メイン処理は必要に応じて変更されてもよい。メイン処理に含まれる特徴的な処理を組み合わせた処理が実行されてもよい。メイン処理に以下の変更が加えられてもよい。
(C−1)ステップS20では、ユーザがパネル操作等によって指定した刺繍枠の種類が取得されてもよい。ステップS30では、ユーザがパネル操作等によって指定した縫製可能範囲が取得されてもよい。ステップS50では、ユーザがパネル操作等によって指定した標識180の大きさが取得されてもよい。
(C−2)撮影対象範囲は、少なくとも縫製可能範囲と、刺繍データと、基準設定とを含む条件に基づいて、特定されればよく、撮影対象範囲の特定方法は適宜変更されてよい。例えば、標識180の大きさを無視しても差し支えない場合には、標識180の大きさに基づかずに、撮影対象範囲が特定されてよい。この場合ステップS50の処理は省略されてもよい。他の例では、標識180の配置に基づき刺繍模様の位置のみが設定される場合、模様サイズに代えて、刺繍模様の大きさを用いて、例えば、次のように撮影対象範囲の幅SW及び高さSHが特定されてもよい。基準設定が上記実施形態と同じ場合、撮影対象範囲の幅SWは、式(撮影対象範囲の幅SW)=(縫製可能範囲の幅FW)−(刺繍模様の幅PW)+(一辺の長さMS)/2に基づき算出されてもよい。撮影対象範囲の高さSHは、式(撮影対象範囲の高さSH)=(縫製可能範囲の高さFH)−(刺繍模様の高さPH)+(一辺の長さMS)/2に基づき算出されてもよい。
(C−3)針棒ケース21を移動させることによって、イメージセンサ151の撮影範囲内に、撮影対象範囲が配置されてもよい。また、刺繍枠84の移動と、針棒ケース21の移動とを組み合わせて、イメージセンサ151の撮影範囲内に、撮影対象範囲が配置されてもよい。
1 多針ミシン
11 刺繍枠移動機構
20 ミシン本体
22 Xキャリッジ
23 Yキャリッジ
39 縫製対象物
84 刺繍枠
141 CPU
142 ROM
143 RAM
151 イメージセンサ
180 標識

Claims (4)

  1. 縫製対象物を保持する刺繍枠が着脱可能に装着され、前記刺繍枠をミシン本体に対して移動させる移動機構と、前記移動機構の駆動を制御する移動制御手段と、前記刺繍枠に保持された前記縫製対象物を撮影する撮影手段と、を備えたミシンにおいて、
    刺繍模様を縫製するための刺繍データを取得するデータ取得手段と、
    前記刺繍枠に保持された前記縫製対象物に、前記刺繍模様を縫製可能な範囲である縫製可能範囲を設定する範囲設定手段と、
    前記縫製対象物に配置される標識に対する、前記刺繍模様の位置及び角度の少なくともいずれかの設定を基準設定として取得する設定取得手段と、
    前記範囲設定手段によって設定された前記縫製可能範囲と、前記データ取得手段によって取得された前記刺繍データと、前記設定取得手段によって取得された前記基準設定とを含む条件に基づいて、前記標識が配置されると予想される範囲を前記撮影手段の撮影対象範囲として特定する範囲特定手段と
    を備えたことを特徴とするミシン。
  2. 前記範囲特定手段は、前記縫製可能範囲と、前記刺繍データと、前記基準設定とに基づき、前記縫製可能範囲内に前記刺繍模様を配置する場合に、前記標識を配置可能な範囲を前記撮影対象範囲として特定する請求項1に記載のミシン。
  3. 前記範囲特定手段は、前記縫製可能範囲と、前記刺繍データと、前記基準設定とに加え、前記標識の大きさに基づいて、前記撮影対象範囲を特定する請求項1又は2に記載のミシン。
  4. 前記移動制御手段は、前記移動機構を制御して、前記範囲特定手段によって特定された前記撮影対象範囲を前記撮影手段が撮影可能な位置に前記刺繍枠を移動させ、
    前記撮影手段によって前記撮影対象範囲を撮影した画像データに基づき、前記撮影対象範囲内に配置された前記標識の位置及び角度の少なくともいずれかを検出する検出手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のミシン。
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