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JP2013188262A - ミシン - Google Patents

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JP2013188262A
JP2013188262A JP2012055104A JP2012055104A JP2013188262A JP 2013188262 A JP2013188262 A JP 2013188262A JP 2012055104 A JP2012055104 A JP 2012055104A JP 2012055104 A JP2012055104 A JP 2012055104A JP 2013188262 A JP2013188262 A JP 2013188262A
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ultrasonic
ultrasonic wave
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cloth
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JP2012055104A
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Daisuke Abe
大輔 阿部
Satoshi Ichiyanagi
聡 一柳
Yoshinori Nakamura
慶典 中村
Yoshio Nishimura
吉雄 西村
Akie Shimizu
明恵 清水
Yuki Ihira
裕己 井平
Satoru Makino
悟 牧野
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Brother Industries Ltd
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Brother Industries Ltd
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    • DTEXTILES; PAPER
    • D05SEWING; EMBROIDERING; TUFTING
    • D05BSEWING
    • D05B19/00Programme-controlled sewing machines
    • D05B19/02Sewing machines having electronic memory or microprocessor control unit
    • D05B19/12Sewing machines having electronic memory or microprocessor control unit characterised by control of operation of machine

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  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Sewing Machines And Sewing (AREA)

Abstract

【課題】縫製を行う加工布上の位置をユーザが容易に設定できるミシンを提供する。
【解決手段】加工布の布厚が検出される(S11)。ユーザが、超音波ペンを用いて加工布上の任意の位置を指定する。超音波ペンは、超音波と発信し、同時に、超音波の発信が開始されたことを示す発信開始信号をミシンに出力する。ミシンは、超音波を受信する2つの受信器を備えている。ミシンで発信開始信号が検出された場合(S13:YES)、発信タイミングT1が特定される(S14)。超音波ペンから発信された超音波が、受信器で検出されると(S15:YES)、超音波の検出タイミングT2が特定される(S18)。2つの受信器への超音波の到達時間が算出される(S20)。加工布の布厚が考慮され、加工布上にある超音波の発信源、すなわち、ユーザが超音波ペンで指定した位置が特定される(S22)。
【選択図】図9

Description

本発明は、加工布における指定された位置に縫製を行うことが可能なミシンに関する。
従来、所望の刺繍模様を縫製する縫製位置及び縫製角度を、加工布上に容易に設定することができるミシンが公知である。例えば特許文献1に記載されたミシンは、撮影手段を備えており、ユーザは加工布の指定位置に標識を貼付した後、撮影手段で標識を撮影する。そして、ミシンは、撮影された標識の画像に基づいて、刺繍模様の縫製位置及び縫製角度を自動で設定する。
特開2009−172123号公報
しかしながら上述のミシンでは、加工布に標識を貼付する必要があり、更に、ミシンが刺繍模様の縫製位置及び縫製角度を設定した後、加工布に貼付した標識を剥離しなければ縫製を行うことができないので、操作が煩わしいという問題点がある。
本発明の目的は、縫製を行う加工布上の位置をユーザが容易に設定できるミシンを提供することである。
本発明に係るミシンは、超音波を検出する超音波検出手段と、加工布の布厚を検出する布厚検出手段と、前記超音波検出手段によって検出された前記超音波と、前記布厚検出手段によって検出された前記布厚とに基づいて、前記加工布上にある前記超音波の発信源の位置を特定する特定手段と、前記特定手段によって特定された前記発信源の位置に基づいて前記加工布に縫製を行うための制御を行う制御手段とを備えている。
この場合、例えば、ユーザが超音波を発信する装置で加工布上の位置を指定することで、超音波検出手段によって検出された超音波と、布厚検出手段によって検出された加工布の布厚とに基づいて、加工布上の位置が特定される。よって、縫製を行う加工布上の位置をユーザが容易に設定できる。また、特定された加工布上の位置に基づいて、加工布に縫製を行うための制御が行われるので、ユーザが設定した加工布上の位置に縫製を行うことができる。よって、縫製を行う際のユーザの利便性が向上する。
ここで、加工布には複数の種類があって布厚も様々である。この為、仮に、超音波の発信源を特定する際に布厚が考慮されない場合、布厚の変化によって、特定される発信源の位置に誤差が生じる。しかし、本発明では加工布の布厚が検出され、検出された布厚が用いられて超音波の発信源の位置が特定される。このため、加工布の布厚が変化しても発信源の位置を精度良く特定することができる。言い換えると、布厚が種々異なる加工布を使用した場合であっても、発信源の位置を精度良く特定することができる。
前記ミシンは、前記加工布を押圧する押え足と、前記押え足を下端部に装着する押え棒とを備え、前記布厚検出手段は、前記押え足で前記加工布を押圧したときの前記押え棒の位置を検出することで、前記布厚を検出してもよい。この場合、押え足と押え棒は、上下方向に一体的に移動して位置(高さ)が変化する。つまり、加工布を押圧する押え足の位置(高さ)の変化に伴って、押え棒の位置(高さ)も変化する。従って、押え棒の位置(高さ)の変化を検出すれば、加工布の布厚を検出できることになる。このように、押え棒の位置を検出することで、加工布の布厚を精度よく検出することができる。
前記ミシンは、ミシンベッド又はミシンベッドに設けられる針板と前記超音波検出手段との間の、前記ミシンベッド又は前記針板に直交する直交方向の距離と、前記布厚検出手段によって検出された前記布厚とにより、前記加工布の上面と前記超音波検出手段との間の前記直交方向における距離である第一距離値を算出する第一算出手段を備え、前記特定手段は、前記第一算出手段によって算出された前記第一距離値と、前記超音波検出手段によって検出された前記超音波とに基づいて、前記加工布上にある前記発信源の位置を特定してもよい。この場合、第一距離値を用いて、加工布上にある超音波の発信源の位置を特定することができ、布厚の影響による発信源の位置の誤差を補正することができる。よって、発信源の位置を高精度に特定できる。
前記ミシンは、それぞれ異なる位置に設けられた少なくとも2つの前記超音波検出手段の位置である第一設置位置を記憶する第一記憶手段と、前記超音波が発信された発信タイミングを取得する取得手段と、前記取得手段によって取得された前記発信タイミングと、前記超音波検出手段によって前記超音波が検出された検出タイミングとに基づいて、前記超音波の発信源と前記超音波検出手段との間の距離である第二距離値を算出する第二算出手段とを備え、前記特定手段は、前記第一算出手段によって算出された前記第一距離値と、前記第二算出手段によって算出された前記第二距離値と、前記第一記憶手段に記憶された前記第一設置位置とから、前記加工布上にある前記超音波の発信源の位置を特定してもよい。この場合、発信タイミングと検出タイミングとから第二距離値を算出することができ、算出した第二距離値、第一距離値、及び第一設置位置を用いて加工布上にある超音波の発信源の位置を特定することができる。このため、布厚の影響による発信源の位置の誤差を補正することができ、発信源の位置を高精度に特定できる。
前記ミシンは、前記超音波の発信源である超音波発信手段と、前記超音波発信手段が発信した超音波の発信タイミングを通知する通知手段とを有する指定手段を備え、前記取得手段は、前記通知手段によって通知された前記発信タイミングを取得してもよい。この場合、ユーザが指定手段を使用して加工布上の位置を指定すると、指定手段から超音波が発信されると共に、通知手段によって発信タイミングが通知される。この結果、特定手段によって、加工布上における超音波の発信源の位置を特定することができる。ユーザが指定手段を用いて、加工布上の位置を指定できるので、ユーザの利便性が向上する。
前記ミシンは、それぞれ異なる位置に設けられた少なくとも3つの前記超音波検出手段の位置である第二設置位置を記憶する第二記憶手段と、前記少なくとも3つの前記超音波検出手段によって前記超音波が検出された検出タイミングに基づいて、前記超音波の発信源と前記超音波検出手段との間の距離である第三距離値を算出する第三算出手段とを備え、前記特定手段は、前記第一算出手段によって算出された前記第一距離値と、前記第三算出手段によって算出された前記第三距離値と、前記第二記憶手段に記憶された前記第二設置位置とから、前記加工布上にある前記超音波の発信源の位置を特定してもよい。この場合、少なくとも3つの超音波検出手段によって超音波が検出された検出タイミングから、第三距離値を算出することができ、算出した第三距離値、第一距離値、及び第二設置位置を用いて加工布上にある超音波の発信源の位置を特定することができる。このため、布厚の影響による発信源の位置の誤差を補正することができ、発信源の位置を高精度に特定できる。
ミシン1の正面図である。 押え足30が加工布100から離間した状態の押え足上下動機構20の正面図である。 押え足30が加工布100を押えた状態の押え足上下動機構20の正面図である。 受信器94の斜視図である。 受信器94の正面図である。 受信器94の図5に示すI−I線矢視方向断面図である。 ミシン1と超音波ペン91との電気的構成を示す図である。 指定座標Eの算出方法を説明するための各座標の位置関係を示す、針板22に載置された加工布100の平面図である。 第一メイン処理のフローチャートである。 第二実施形態におけるミシン1の正面図である。 第二実施形態におけるミシン1と超音波ペン92との電気的構成を示す図である。 第二実施形態における指定座標Eの算出方法を説明するための各座標の位置関係を示す、針板22に載置された加工布100の平面図である。 第二実施形態における第二メイン処理のフローチャートである。
以下、本発明を具現化した実施の形態について、図面を参照して説明する。まず、ミシン1の物理的構成について、図1を参照して説明する。以下の説明では、図1における紙面の手前側、奥行き側、上側、下側、左側、右側を、それぞれミシン1の前側、後側、上側、下側、左側、右側と定義して説明する。
図1に示すように、ミシン1は、左右方向に長いミシンベッド11と、ミシンベッド11の右端部から上方へ立設された脚柱部12と、脚柱部12の上端から左方へ延びるアーム部13と、アーム部13の左方に設けられた頭部14とを有する。ミシンベッド11には、ミシンベッド11上面に配設された針板22(図2参照)と、この針板22の下側に設けられ、縫製に供する加工布100(図2参照)を所定の送り量で移送するための送り歯34と、この送り歯34を駆動する布送り機構(図示外)と、送り量を調整する送り量調整用モータ83(図7参照)と、釜機構(図示外)とが設けられている。頭部14には、縫針29が装着された針棒(図示外)を上下方向に駆動させる針棒機構(図示外)と、この針棒を左右方向に揺動させる針振りモータ80(図7参照)と、天秤機構(図示外)とが設けられている。また、頭部14の下端の後部には、2つの受信器94,95が左右に離間して設けられている。受信器94,95は、超音波ペン91(後述)から発信された超音波を検出する。なお、ミシンベッド11上面と針板22上面は、略同一高さであるとする。
脚柱部12の前面には、縦長の長方形形状を有する液晶ディスプレイ15が設けられている。この液晶ディスプレイ15には、例えば、縫製作業に必要な各種の機能を実行するためのキー、各種のメッセージ、及び種々の模様等が表示される。
液晶ディスプレイ15の表面(前面)には、透明なタッチパネル26が設けられている。液晶ディスプレイ15に表示された各種キーなどに対応するタッチパネル26上の位置を、指や専用のタッチペンを用いて押圧操作することにより、模様の選択や各種の設定等を実行することができる(以下、この操作を「パネル操作」と言う。)。
また、脚柱部12の右側面には、コネクタ39とコネクタ40とが設けられている。コネクタ39には、メモリーカード等の外部記憶装置(図示外)を接続可能である。ミシン1は、コネクタ39を介して、外部記憶装置から模様のデータや、各種プログラムをミシン1の内部に取り込んだり、ミシン1の外部に出力することが可能である。コネクタ40には、超音波ペン91(後述)から延びるケーブル915の端部に設けられたコネクタ916が接続されている。ミシン1は、コネクタ40を介して、超音波ペン91に電力を供給したり、超音波ペン91から出力される各種信号(後述する発信開始信号等)を検出する。
次に、アーム部13の構成について説明する。アーム部13には、その上部側を開閉する開閉カバー16が取り付けられている。この開閉カバー16はアーム部13の長手方向に設けられ、アーム部13の上後端部に左右方向向きの軸回りに開閉可能に軸支されている。この開閉カバー16の下側のアーム部13の内部には、ミシン1に糸を供給する糸駒が装着される糸立棒(図示略)が設けられている。図示しないが、該糸駒から延びる上糸は、頭部14に設けられた糸調子器、糸取バネ、及び天秤等の複数の糸掛部を経由して、針棒に装着された縫針29に供給される。
また、アーム部13には、ミシンモータ79(図7参照)が設けられる。ミシンモータ79は、アーム部13の長手方向に延設されるミシン主軸(図示外)を回転させる。ミシン主軸の回転により針棒機構と天秤機構とが駆動される。
アーム部13の前面下部には、スイッチ群21が設けられている。スイッチ群21は、縫製開始・停止スイッチ、返し縫いスイッチ、針上下スイッチ、及び押え足昇降スイッチ等を備えている。
また、針棒の後側には、押え棒52(図2参照)、及びこの押え棒52を上下方向に移動させる押え足上下動機構20が配設されている。押え棒52の下端部には、加工布を押圧するための押え足30が装着されている。
押え足上下動機構20の構成について図2及び図3を参照しながら説明する。押え足上下動機構20は、押え棒52、押え足30、ラック部材54、止め輪55、押え足昇降モータ56、駆動ギヤ561、中間ギヤ57、ピニオン58、押え棒抱き59、押えバネ53、押え上げレバー50、ポテンショメータ51などを備えている。
押え棒52は、上下方向に延び、ミシン機枠(図示外)に上下移動可能に支持されている。押え足30は、押え棒52の下端部分に着脱可能(交換可能)に装着されている。ラック部材54は、後述するピニオン58に噛合する歯部を有し、押え棒52の上端部分に摺動可能に外装されている。止め輪55は、押え棒52の上端に固定されている。押え棒抱き59は、押え棒52の上下方向略中央に固定されている。押えバネ53は、ラック部材54と押え棒抱き59に挟まれる位置に、押え棒52に外装されている。押え足昇降モータ56は、ラック部材54の右方位置にミシン機枠に固定されている。駆動ギヤ561は、押え足昇降モータ56の出力軸に固定され、出力軸と一体的に回転する。中間ギヤ57は、ミシン機枠に回転可能に支持され、駆動ギヤ561に噛合し、駆動ギヤ561の回転に応じて回転する。ピニオン58は、中間ギヤ57に一体的に形成され、ラック部材54の歯部と噛合している。
押え足昇降モータ56を駆動して駆動ギヤ561を反時計回り方向に回転させると、その回転が中間ギヤ57、ピニオン58に伝達されてラック部材54を上方に移動させる。図2に示すように、ラック部材54を上昇させたときには、ラック部材54の上端面が押え棒52の上端に固定された止め輪55に当接し、押え棒52を上昇させるので、押え足30も上昇する。また、押え足30が上昇した状態(図2参照)から、押え足昇降モータ56を駆動して駆動ギヤ561を時計回り方向に回転させると、ラック部材54が下降する。ラック部材54が下降すると、図3に示すように、ラック部材54の下端面に当接する押えバネ53が下方に押圧される。そのため、押え棒抱き59が下方に押圧され、押え足30は、針板22の上に載置された加工布100を下方に押圧する。
押え上げレバー50は、押え足昇降モータ56による押え棒52の上下移動(昇降)動作とは独立して、押え棒52を昇降させる操作(ユーザによる手動操作)を行う為の周知のレバーである。詳しくは説明しないが、押え上げレバー50は、ミシン機枠に揺動可能に枢支されており、ユーザによる昇降操作に伴って、押え棒抱き59に下方から当接することで、押え棒52を上下方向に移動させる。
布厚検出手段としてのポテンショメータ51は、押え棒52の左方に設けられている。ポテンショメータ51は、回転式ポテンショメータであり、その回転量に応じて変化する抵抗値に基づいて、押え棒52の上下位置を検出する。ポテンショメータ51の回動軸には右方向に延びるレバー部511が設けられている。レバー部511の先端部は、押え棒抱き59の左方に突出する突出部591の上面に当接する。レバー部511の先端部は、図示しないコイルバネによって、常に突出部591の上面に当接する状態を維持するように付勢されている。
押え棒抱き59が上下移動すると、レバー部511が回動し、このレバー部511の回動角度に応じてポテンショメータ51の抵抗値が変化する。後述するCPU50(図7参照)は、その抵抗値に応じた電圧に基づいて、押え棒52(押え足30)の上下位置を検出する。ここで、加工布100が無い状態の押え足30の位置、即ち、押え足30が針板22の上面に当接する位置を基準位置とする。この基準位置におけるポテンショメータ51の抵抗値に応じた電圧を、CPU61は基準値として設定している。CPU61は、この基準値と、押え足30が加工布100を押圧している状態でのポテンショメータ51の抵抗値に応じた電圧とを比較することにより、押え足30の高さ位置を検出する。このように、CPU61は、押え足30の高さ位置を検出することによって、精度よく加工布100の布厚を検出することができる。
図1を参照して、超音波ペン91について説明する。ユーザは、例えば、加工布100上の縫製を実行する位置を、超音波ペン91を用いて指定する。ミシン1は、超音波ペン91から発信された超音波と、発信開始信号(後述)とに基づいて、ユーザによって指定された位置を特定し、指定された位置に縫製を行う。
超音波ペン91の先端には、ペン先911が超音波ペン91の本体内に向かう方向(以下、超音波ペン91の後方向という。)に移動可能に設けられている。通常、ペン先911はペン本体から外側に僅かに突出した突出位置にある。一方、ペン先911に対して後方向の力が作用すると、ペン先911はペン本体に入り込む。そして、ペン先911に作用している力が無くなると、ペン先911は元の突出位置に戻る。超音波ペン91の内部には、電気基板(図示外)が設けられている。該電気基板は、超音波ペン91の後端から延びるケーブル915を介して、ミシン1の制御部60(図7参照)に接続されている。
該電気基板には、スイッチ912、超音波発信器913、及び信号出力回路914等が実装されている(図7参照)。スイッチ912は、ペン先911の後端に対向して設けられている。超音波発信器913は、超音波の発信源であり、スイッチ912が押下された場合に超音波を発信する。超音波発信器913は、ペン先911に非常に近接した位置に設けられている。信号出力回路914は、通常は、「High信号」を、ケーブル915を介してミシン1に出力している。そして、スイッチ912が押下されると、「Low信号」を、ケーブル915を介してミシン1に出力する。該Low信号の出力のタイミングは、超音波発信器913による超音波の発信と同じタイミングとなる。つまり、該Low信号は、超音波発信器913による超音波の発信が開始されたことを示す信号(以下、「発信開始信号」という。)となる。このように、信号出力回路914は、超音波発信器913が発信した超音波の発信タイミングを、発信開始信号を出力することによってミシン1に通知する。
ユーザが超音波ペン91を手で握り、加工布100上の任意の位置にペン先911を当てると、ペン先911が後方向に移動する。ペン先911が超音波ペン91の後方向に移動すると、ペン先911の後端がスイッチ912に当たり、スイッチ912を押下する。スイッチ912が押下されると、超音波発信器913から超音波が発信される。また、信号出力回路914から発信開始信号(Low信号)が出力される。超音波発信器913から発信された超音波は、受信器94,95(図1参照)で受信される。
図4〜図6を参照して、受信器94,95について説明する。受信器94,95の構成は同じであるため、以下、受信器95の説明は省略し、受信器94について説明する。以下の説明では、図4の紙面左下側、右上側、左上側、右下側、上側、下側を、それぞれ受信器94の前側、後側、左側、右側、上側、下側と定義して説明する。
図4〜図6に示すように、受信器94は、上下方向にやや長い長方体形状を有している。受信器94の前面の下端部の中央には、左右方向に長い楕円形の開口部941が設けられている。開口部941の周囲の壁部942は、外側程拡大するテーパ面(傾斜面)である。開口部941の後方の受信器94の内部には、電気基板943に実装されたマイク944が設けられている。電気基板943の上端の後面には、コネクタ945が実装されている。コネクタ945がミシン1に設けられたコネクタ(図示外)に接続されることで、受信器94がミシン1に電気的に接続される。
超音波発信器913から超音波が発信されると、受信器94のマイク944によって超音波が受信される。受信器94は、コネクタ945を介して、受信した超音波を電気信号としてミシン1に出力する。このように、ミシン1は、超音波を検出する。
図7を参照して、ミシン1の電気的構成について説明する。図7に示すように、ミシン1の制御部60は、CPU61,ROM62,RAM63,EEPROM64、及び入出力インターフェース65を備え、これらはバス67により相互に接続されている。ROM62には、CPU61が処理を実行するためのプログラム、データ等が記憶されている。EEPROM64には、ミシン1が縫製を実行するための複数種類の縫製模様のデータが記憶されている。
入出力インターフェース65には、スイッチ群21、タッチパネル26、タイマ27、ポテンショメータ51、及び駆動回路71,72,73,74,75,76,77が電気的に接続されている。タイマ27は、時刻を計測する。駆動回路71は、送り量調整用モータ83を駆動させる。駆動回路72は、ミシンモータ79を駆動させる。駆動回路73は、押え足昇降モータ56を駆動させる。駆動回路74は、針振りモータ80を駆動させる。駆動回路75は、液晶ディスプレイ15を駆動させる。駆動回路76は、受信器94を駆動する。駆動回路77は、受信器95を駆動する。なお、駆動回路76,77には、受信器94,95から出力された電気信号を増幅してCPU61に伝達するための増幅回路が含まれる。
前述したように、超音波ペン91の内部の電気基板には、スイッチ912、超音波発信器913、及び信号出力回路914が実装されている。スイッチ912は、超音波発信器913と信号出力回路914とに接続されている。信号出力回路914は、入出力インターフェース65を介してCPU61に接続されている。信号出力回路914は、発信開始信号をCPU61に対して出力する。
加工布100上の超音波の発信源の位置、すなわち、ユーザが超音波ペン91で指定した位置を算出するための計算方法について説明する。以下の説明では、ミシン1の左右方向をX方向(X座標)、前後方向をY方向(Y座標)、及び上下方向をZ方向(Z座標)として説明する。前述したように、ミシン1は、ユーザが超音波ペン91で指定した加工布100上の位置に縫製を行うことができる。ここで、仮に、超音波の発信源を特定する際に加工布100の布厚が考慮されない場合、特定される発信源の位置(X座標、Y座標)の位置に誤差が生じる。特に、布厚が大きい程、超音波の発信源の位置(X座標、Y座標)の誤差が大きくなる。このため、ユーザが指定した位置から誤差分ずれた位置に縫製が行われる虞がある。このため、本実施形態では、布厚を考慮して、超音波の発信源の位置(X座標、Y座標)を算出し、誤差の発生を防止する。以下、超音波の発信源の位置(X座標、Y座標)を算出するための計算方法について説明する。
以下の説明において、X座標、Y座標、及びZ座標の「1」が「1mm」の距離に相当するとする。また、図8に示すように、縫針29が挿通する針板22の針穴(図示外)の中心位置の座標を原点(0,0,0)であるとする。また、受信器94が位置する座標Bを(Xb,Yb,Zb)とし、受信器95が位置する座標Cを(Xc,Yc,Zc)とする。また、ユーザが超音波ペン91で指定した加工布100上の位置の座標E(以下、「指定座標E」という。)を(Xe,Ye,Ze)とする。また、指定座標Eと受信器94の座標Bとの間の距離を「EB」と表わし、指定座標Eと受信器95の座標Cとの間の距離を「EC」と表わす。
なお、Z座標「0」は、針板22の上面と同じ高さである。このため、各受信器94,95のZ座標は、針板22と受信器94,95との間の、針板22の上面に直交する直交方向(上下方向)の距離を表している。なお、前述のようにミシンベッド11上面と針板22の上面は略同一高さなので、ミシンベッド11上面からの距離としてもよい。また、受信器94の座標B(Xb,Yb,Zb)と受信器95の座標C(Xc,Yc,Zc)とは、ROM62に予め記憶されている。
以上のような条件の場合、以下の式(1)(2)の関係が成り立つ。
(Xb−Xe)+(Yb−Ye)+(Zb−Ze)=(EB)・・・(1)
(Xc−Xe)+(Yc−Ye)+(Zc−Ze)=(EC)・・・(2)
式(1)(2)は、それぞれ、球面の方程式である。本実施形態では、超音波ペン91から発信された超音波(指定座標Eから発信された超音波)を座標Bと座標Cに設けられた受信器94,95で受信することができる。ここで、超音波が進行する速度を音速Vとする。また、超音波が指定座標Eから発信されてから受信器94に到達(受信器94で検出)するまでに要する時間を到達時間Tbとし、超音波が指定座標Eから発信されてから受信器95に到達(受信器95で検出)するまでに要する時間を到達時間Tcとする。この場合、距離は、(速さ×時間)で表すことができるので、式(1)(2)における、指定座標Eと各受信器94,95との間の距離EB、ECは、以下の式(3)(4)で表すことができる。
EB=V×Tb・・・(3)
EC=V×Tc・・・(4)
そして、上記式(1)(2)に式(3)(4)を代入して、以下のように表わすことができる。
(Xb−Xe)+(Yb−Ye)+(Zb−Ze)=(V×Tb)・・・(1´)
(Xc−Xe)+(Yc−Ye)+(Zc−Ze)=(V×Tc)・・・(2´)
式(1´)(2´)において、受信器94の座標B(Xb,Yb,Zb)、受信器95の座標C(Xc,Yc,Zc)、及び音速Vは既知の値であり、ROM62に記憶されている。また、到達時間Tbと到達時間Tcとは、後述する超音波の発信タイミングT1と検出タイミングT2との差から算出できる。また、指定座標Eは、ユーザが指定した加工布100上の座標であるので、指定座標E(Xe,Ye,Ze)のうち、Zeは、加工布100の布厚と同一である。このため、XeとYeは、上記式(1´)と式(2´)との連立方程式を解くことによって算出できる。すなわち、ユーザが超音波ペン91で指定した加工布100上の指定座標EのX座標「Xe」とY座標「Ye」を算出できる。なお、上記式(1´)(2´)は、ROM62に記憶されている。
以下の説明では、式(1´)(2´)のうち、加工布100の上面と受信器94,95との間の上下方向における距離である(Zb−Ze)と(Zc−Ze)とをそれぞれ、「第一距離値」という。また、超音波の発信源(すなわち、指定座標E)と、受信器94,95との間の距離である(V×Tb)と(V×Tc)とをそれぞれ「第二距離値」という。
図9のフローチャートを参照して、第一メイン処理について説明する。第一メイン処理はミシン1のCPU61によって実行される。第一メイン処理は、例えば、押え足30が加工布100を押圧した状態で、ユーザのパネル操作によって、縫製模様が選択され、縫製を実行する指示が入力された場合に開始される。以下の説明では、具体例として、受信器94の座標Bが(Xb,Yb,Zb)、受信器95の座標Cが(Xc,Yc,Zc)であるとする(図8参照)。
図9に示すように、第一メイン処理では、ポテンショメータ51の抵抗値に応じた電圧が検出され、前述した方法によって、加工布100の布厚(ミシンベッド11(針板22)からの高さ)である「Ze」が検出される(S11)。次いで、加工布100の上面と受信器94,95との間の上下方向における距離である第一距離値が算出される(S12)。S12では、ROM62に記憶されている受信器94,95のZ座標「Zb」「Zc」が読み出される。そして、読み出されたZ座標と、S11で検出された布厚「Ze」が用いられ、受信器94についての第一距離値(Zb−Ze)と、受信器95についての第一距離値(Zc−Ze)が算出される。なお、後述するS22では、S12で算出された第一距離値(Zb−Ze)、(Zc−Ze)が上述の式(1´)(2´)に代入される。
次いで、超音波ペン91からの発信開始信号が検出されたか否かが判断される(S13)。発信開始信号が検出されていない場合(S13:NO)、処理はS13に戻る。ユーザが、加工布100上の任意の位置を超音波ペン91で指定すると、超音波ペン91から発信開始信号(Low信号)が出力(発信タイミングが通知)され、CPU61によって検出される。なお、発信開始信号と同時に超音波ペン91から超音波が発信されるが、超音波の速度(すなわち、音速)は、発信開始信号の伝達速度より遅いため、発信開始信号に遅れて超音波が受信器94,95に到達する。
発信開始信号が検出された場合(S13:YES)、タイマ27(図7参照)が参照され、発信開始信号が検出された時刻が、超音波が発信された発信タイミングT1として特定される(S14)。特定された発信タイミングT1は、RAM63に記憶される。次いで、受信器94又は受信器95で、超音波ペン91から発信された超音波が検出されたか否かが判断される(S15)。超音波が検出されていない場合(S15:NO)、所定時間(例えば、1秒)が経過したか否かが判断される(S16)。所定時間が経過していない場合(S16:NO)、処理はS15に戻る。つまり、ミシン1は超音波が検出されるまで1秒間の間待機する。
例えば、障害物等に遮られたことなどによって、超音波が受信器94,95に届かなかった場合、所定時間が経過する。所定時間が経過した場合(S16:YES)、超音波が検出できなかった旨を示すエラーメッセージが液晶ディスプレイ15に表示される(S17)。これによって、ユーザに、エラーが発生したことを報知できる。次いで、処理はS13に戻る。
所定時間内に、超音波が検出された場合(S15:YES)、タイマ27が参照され、超音波が検出された時刻が、超音波が検出された検出タイミングT2として特定(取得)される(S18)。特定された検出タイミングT2は、RAM63に記憶される。S18では、超音波を検出した受信器94,95毎に、検出タイミングT2が特定される。次いで、全ての受信器94,95で、超音波が検出されたか否かが判断される(S19)。超音波が検出されていない受信器94,95が存在する場合、全ての受信器94,95で超音波が検出されていないと判断され(S19:NO)、処理はS15に戻る。以下の説明では、受信器94における検出タイミングT2を、検出タイミングT2bとし、受信器95における検出タイミングT2を、検出タイミングT2cとする。
全ての受信器94,95で超音波が検出された場合(S19:YES)、超音波が発信されてから各受信器94,95に到達するのに要した到達時間Tb,Tcが算出される(S20)。到達時間Tb,Tcは、検出タイミングT2から発信タイミングT1を減算することで算出される。すなわち、受信器94における到達時間Tbは(T2b−T1)である。また、受信器95における到達時間Tcは(T2c−T1)である。
次いで、超音波の発信源(すなわち、指定座標E)と、受信器94,95との間の第二距離値が算出される(S21)。S21では、S20で算出された到達時間Tb、Tcと、ROM62に記憶されている音速Vとが用いられ、受信器94についての第二距離値(V×Tb)と、受信器95についての第二距離値(V×Tc)が算出される。
次いで、加工布100上にある超音波の発信源の位置、すなわち、ユーザが超音波ペン91で指定した指定座標E(Xe,Ye,Ze)が特定される(S22)。S22では、上述の式(1´)(2´)の連立方程式を解くことによって、(Xe,Ye)が算出される。これによって、指定座標E(Xe,Ye,Ze)が特定される。
ここで、式(1´)(2´)において、第一距離値(Zb−Ze)、(Zc−Ze)は、S12で算出されている。第二距離値(V×Tb)、(V×Tc)は、S21で算出されている。また、Xb、Yb、Xc、Ycは、ROM62に記憶されている。このため、上記の式(1´)(2´)の連立方程式によって、Xe、Yeを算出することができる。これによって、指定座標E(Xe,Ye,Ze)が特定される。
次いで、特定した座標(Xe,Ye,Ze)(すなわち、超音波の発信源の位置)が液晶ディスプレイ15に表示される(S23)。これによって、ユーザが指定した位置の指定座標Eがユーザに報知される。なお、指定座標Eが、針落ち点(針板22の針穴中心)に移動させることができない座標である場合には、エラーメッセージを液晶ディスプレイ15に表示してもよい。
次いで、スイッチ群21に含まれる縫製開始・停止スイッチが押下されたか否かが判断される(S24)。縫製開始・停止スイッチが押下されていない場合(S24:NO)、S24の処理が繰り返される。縫製開始・停止スイッチが押下された場合(S24:YES)、送り歯34が駆動され、S22で算出された指定座標EのX座標「Xe」Y座標「Ye」、すなわち加工布100上の超音波の発信源の位置が針落ち点に位置するように加工布100が搬送される(S25)。次いで、加工布100に縫製が実行される(S26)。S25及びS26の処理によって、ユーザが指定した位置(指定座標E)から、縫製が開始される。縫製が終了すると、第一メイン処理が終了される。
以上のように、本実施形態における処理が行われる。本実施形態では、ユーザが超音波ペン91で加工布100上の位置を指定すると、受信器94,95によって検出された超音波と、ポテンショメータ51によって検出された加工布100の布厚「Ze」とに基づいて、加工布100上にある超音波の発信源の位置(ユーザが指定した位置)が特定される(S22)。つまり、ユーザは、超音波ペン91を使用して縫製を行う加工布100上の位置を容易に設定できる。また、特定された超音波の発信源の位置に基づいて、加工布100におけるユーザが超音波ペン91で指定した位置に縫製が行われる(S25及びS26)。よって、ユーザが設定した加工布100上の位置に縫製を行うことができ、ユーザの利便性が向上する。
また、前述したように、超音波の発信源を特定する際に加工布100の布厚「Ze」を考慮しなければ、特定される加工布100上の発信源の位置(X座標,Y座標)に誤差が生じる。特に、布厚「Ze」が大きくなる程、超音波の発信源の位置(X座標,Y座標)の誤差も大きくなる。本発明では、加工布100の布厚「Ze」が検出され、検出された布厚「Ze」が用いられて超音波の発信源の位置(Xe,Ye)が特定される(S22)。このため、加工布100の布厚「Ze」が変化しても、発信源の位置を正確に特定することができる。言い換えると、布厚「Ze」が種々異なる加工布を使用した場合であっても、発信源の位置を精度良く特定することができる。発信源の位置を高精度に特定できるので、ユーザが指定した位置(指定座標E)に正確に縫製を行うことができる。
また、本実施形態では、発信タイミングT1と検出タイミングT2とから第二距離値を算出することができる。そして、第一距離値、第二距離値、受信器94の座標B(Xb,Yb,Zb)、及び受信器95の座標C(Xc,Yc,Zc)を用いて、加工布100上にある超音波の発信源の位置を特定することができる。このため、布厚「Ze」の影響による発信源の位置の誤差を補正することができ、発信源の位置を高精度に特定できる。よって、ユーザが指定した位置に正確に縫製を行うことができる。
また、ユーザが超音波ペン91を使用して加工布100上の位置を指定すると、超音波発信器913から超音波が発信され、信号出力回路914から発信開始信号が出力されることによって発信タイミングが通知される。この結果、S22によって、加工布100上における超音波の発信源の位置を特定することができる。ユーザが超音波ペン91を用いて、簡単に加工布100上の位置を指定できるので、ユーザの利便性が向上する。
第二実施形態について説明する。第一実施形態では、超音波ペン91は超音波と発信開始信号を発信する構成であった。しかし第二実施形態は、超音波ペンは超音波を発信するが、発信開始信号は発信しない構成である。
第二実施形態では、図10に示すように、第一実施形態における受信器94,95に加えて、受信器94,95と同一構成の受信器96がミシン1に設けられている。すなわち、3つの受信器94,95,96が設けられている。受信器94,95の位置は、第一実施形態の場合と同一である。また、受信器96は、開口部941が左方を向く姿勢で脚柱部12の左側面に設けられている。
また、第二実施形態における超音波ペン92は、ミシン1に接続するケーブルを有していない。超音波ペン92の内部には電池(図示外)が備えられており、超音波ペン92は、電池の電力によって動作する。従って、超音波ペン92は、ケーブルが邪魔にならないので、第一実施形態における超音波ペン91よりも使い勝手が良い。また、超音波ペン92は、超音波発信器913は有するが、信号出力回路は有していない。
図11を参照して、第二実施形態におけるミシン1及び超音波ペン92の電気的構成について説明する。図11に示すように、第二実施形態におけるミシン1は、第一実施形態の場合(図7参照)と比較して、受信器96と駆動回路81とが追加されている。駆動回路81は、入出力インターフェース65に接続されている。駆動回路81は受信器96を駆動する。超音波ペン92は、第一実施形態の場合(図7参照)と比較して、信号出力回路914が削除されている。また、超音波ペン92は、ミシン1本体と電気的には接続されていない。
図12を参照して、第二実施形態における、超音波の発信源の位置、すなわち、ユーザが超音波ペン92で指定した位置を算出するための計算方法について説明する。以下の説明において、図12に示すように、受信器96の座標Dを(Xd,Yd,Zd)とする。また、指定座標Eと受信器96の座標Dとの間の距離を「ED」で表す。その他の条件(原点、座標B,座標C、及び指定座標E等)は、第一実施形態の場合(図8参照)と同じであるとする。この場合、以下の式(5)(6)(7)の関係が成り立つ。
(Xb−Xe)+(Yb−Ye)+(Zb−Ze)=(EB)・・・(5)
(Xc−Xe)+(Yc−Ye)+(Zc−Ze)=(EC)・・・(6)
(Xd−Xe)+(Yd−Ye)+(Zd−Ze)=(ED)・・・(7)
式(5)(6)(7)は、それぞれ、球面の方程式である。本実施形態では、超音波ペン92から発信された超音波(指定座標から発信された超音波)を座標B、座標C、及び座標Dに設けられた受信器94,95,96で受信することができる。ここで、超音波が指定座標Eから発信されてから受信器96に到達(受信器96で検出)するまでに要する時間を到達時間Tdとする。なお、到達時間Tb,Tcは、第一実施形態と同様である。距離は、(速さ×時間)で表すことができるので、指定座標Eと、各受信器94,95,96との間の距離EB、EC、EDは、以下の式(8)(9)(10)で表すことができる。
EB=V×Tb・・・(8)
EC=V×Tc・・・(9)
ED=V×Td・・・(10)
さらに、式(9)(10)は、以下の式(9´)(10´)のように変形できる。
EC=V×Tc=V×(Tc−Tb)+V×Tb・・・(9´)
ED=V×Td=V×(Td−Tb)+V×Tb・・・(10´)
本実施形態の超音波ペン92は発信開始信号を発信しないので、ミシン1のCPU61は、第一実施形態とは異なり、発信タイミングT1を取得することができない。このため、CPU61が取得できるのは、各受信器94,95,96が超音波を検出する検出タイミングT2b,T2c,T2d(T2dは、受信器96の検出タイミング)のみである。発信タイミングT1を取得することができないので、各受信器94,95,96への超音波の到達時間Tb,Tc,Tdを算出することができない。よって、到達時間Tb,Tc,Tdは未知の値である。しかし、式(9´)中の到達時間の差(Tc−Tb)は、検出タイミングT2cと検出タイミングT2bとの差に等しい。また、式(10´)中の到達時間の差(Td−Tb)は、検出タイミングT2dと検出タイミングT2bとの差に等しい。よって、上記式(9´)(10´)は、以下の式(11)(12)のように変形することができる。
EC=V×(T2c−T2b)+V×Tb・・・(11)
ED=V×(T2d−T2b)+V×Tb・・・(12)
そして、上記式(8)(11)(12)を、式(5)(6)(7)に代入して、以下の式(5´)(6´)(7´)ように表わすことができる。
(Xb−Xe)+(Yb−Ye)+(Zb−Ze)=(V×Tb)・・・(5´)
(Xc−Xe)+(Yc−Ye)+(Zc−Ze)
={V×(T2c−T2b)+V×Tb}・・・(6´)
(Xd−Xe)+(Yd−Ye)+(Zd−Ze)
={V×(T2d−T2b)+V×Tb}・・・(7´)
上記式(5´)(6´)(7´)において、受信器94の座標B(Xb,Yb,Zb)、受信器95の座標C(Xc,Yc,Zc)、及び受信器96の座標D(Xd,Yd,Zd)は、ROM62に予め記憶されている。また、音速Vは、ROM62に記憶されている。また、検出タイミングT2b,T2c,T2dは、後述するS181(図13参照)の処理で取得できる。また、指定座標Eは、加工布100上の座標であるので、指定座標E(Xe,Ye,Ze)のうち、Zeは、加工布100の布厚と同一である。このため、上記式(5´)(6´)(7´)のうち、未知の値は、Xe、Ye、及びTbである。そして、Xe、Ye、及びTbは、上記式(5´)(6´)(7´)の連立方程式を解くことによって算出できる。すなわち、ユーザが超音波ペン91で指定した加工布100上の指定座標EのX座標「Xe」とY座標「Ye」を算出できる。なお、上記式(5´)(6´)(7´)は、ROM62に記憶されている。
以下の説明では、式(5´)(6´)(7´)のうち、加工布100の上面と受信器94,95,96との間の上下方向における距離である(Zb−Ze)、(Zc−Ze)、及び(Zd−Ze)をそれぞれ、「第一距離値」という。また、超音波の発信源(すなわち、指定座標E)と、受信器94,95,96との間の距離である(V×Tb)、{V×(T2c−T2b)+V×Tb}、及び{V×(T2d−T2b)+V×Tb}をそれぞれ「第三距離値」という。
図13のフローチャートを参照して、第二メイン処理について説明する。第二メイン処理において、第一メイン処理(図9参照)と同様の処理は同じ符号で示し、詳細な説明は省略する。また、以下の説明では、受信器94の座標Bが(Xb,Yb,Zb)、受信器95の座標Cが(Xc,Yc,Zc)、受信器96の座標Dが(Xd,Yd,Zd)であるとする(図12参照)。
図13に示すように、第二メイン処理では、第一メイン処理と同様に、布厚「Ze」が検出される(S11)。次いで、加工布100の上面と受信器94,95,96との間の上下方向における第一距離値が算出される(S121)。S121では、ROM62に記憶されている受信器94,95,96のZ座標「Zb」「Zc」「Zd」が読み出される。そして、読み出されたZ座標と、S11で検出された布厚「Ze」とが用いられ、受信器94についての第一距離値(Zb−Ze)、受信器95についての第一距離値(Zc−Ze)、及び受信器96についての第一距離値(Zd−Zc)が算出される。なお、後述するS221では、S121で算出された第一距離値(Zb−Ze)、(Zc−Ze)、(Zd−Ze)が上述の式(5´)(6´)(7´)に代入される。
次いで、受信器94、受信器95、又は受信器96で、超音波ペン92から発信された超音波が検出されたか否かが判断される(S151)。超音波が検出されていない場合(S151:NO)、S151の処理が繰り返される。つまり、ミシン1は、ユーザによって指定座標Eが指定され、超音波ペン92から発信される超音波が検出されるまでの間待機する。
超音波が検出された場合(S151:YES)、タイマ27が参照され、超音波が検出された時刻が、超音波が検出された検出タイミングT2として特定(取得)される(S181)。特定された検出タイミングT2は、RAM63に記憶される。S181では、超音波を検出した受信器94,95,96毎に、検出タイミングT2が特定される。次いで、全ての受信器94,95,96で、超音波が検出されたか否かが判断される(S191)。超音波が検出されていない受信器94,95,96が存在する場合、全ての受信器94,95,96で超音波が検出されていないと判断され(S191:NO)、処理はS151に戻る。以下の説明では、受信器94,95,96における検出タイミングT2を、それぞれ検出タイミングT2b,T2c,T2dとする。
全ての受信器94,95,96で超音波が検出された場合(S191:YES)、検出タイミングT2の差である、(T2c−T2b)と、(T2d−T2b)とが算出される(S31)。
次いで、超音波の発信源(すなわち、指定座標E)と、受信器94,95,96との間の第三距離値が算出される(S211)。S211では、S181で特定された検出タイミングT2b、S31で算出された(T2c−T2b)、(T2d−T2b)、及びROM62に記憶されている音速Vが用いられ、受信器94についての第三距離値(V×Tb)と、受信器95についての第三距離値{V×(T2c−T2b)+V×Tb}と、受信器96についての第三距離値{V×(T2d−T2b)+V×Tb}が算出される。ここで、到達時間Tbの値は未知であるので、到達時間Tbは未知の値として置かれたままである
次いで、加工布100上にある超音波の発信源の位置、すなわち、ユーザが超音波ペン92で指定した指定座標(Xe,Ye,Ze)が特定される(S221)。S221では、上述の式(5´)(6´)(7´)の連立方程式を解くことによって、(Xe,Ye)とTbとが算出され、指定座標E(Xe,Ye,Ze)が特定される。
ここで、式(5´)(6´)(7´)において、第一距離値(Zb−Ze)、(Zc−Ze)、(Zd−Ze)は、S121で算出されている。第三距離値(V×Tb)、{V×(T2c−T2b)+V×Tb}、{V×(T2d−T2b)+V×Tb}は、S211で算出されている。ただし、到達時間Tbは未知である。音速Vは、ROM62に記憶されている。また、Xb、Yb、Xc、Yc、Xd、Ydは、ROM62に記憶されている。このため、未知の値は、Xe、Ye、及びTbのみである。よって、上記の式(5´)(6´)(7´)の連立方程式によって、Xe、Ye、及びTbを算出することができる。これによって、指定座標E(Xe,Ye,Xe)が特定される。次いで、第一実施形態と同様に、S22〜S26の処理が行われる。
以上のように、第二実施形態における処理が行われる。本実施形態では、第一実施形態と同様に、ユーザが、超音波ペン92を使用して縫製を行う加工布100上の位置を容易に設定でき、ユーザが設定した加工布100上の位置に縫製を行うことができる。よって、ユーザの利便性が向上する。また、加工布100の布厚「Ze」が変化しても、超音波の発信源の位置(ユーザが指定した位置)を正確に特定することができる。言い換えると、布厚「Ze」が種々異なる加工布100であっても、発信源の位置を精度良く特定することができる。よって、ミシン1は、発信源の位置を高精度に特定できるので、ユーザが指定した位置(指定座標E)に正確に縫製を行うことができる。
また、本実施形態では、3つの受信器94,95,96によって超音波が検出された検出タイミングT2から、第三距離値を算出することができる。そして、第一距離値、第三距離値、受信器94の座標B(Xb,Yb,Zb)、受信器95の座標C(Xc,Yc,Zc)、及び受信器96の座標D(Xd,Yd,Zd)を用いて、加工布100上に超音波の発信源の位置を特定することができる。このため、布厚「Ze」の影響による発信源の位置の誤差を補正することができ、発信源の位置を高精度に特定できる。よって、ユーザが指定した位置に正確に縫製を行うことができる。
上記第一、第二実施形態において、受信器94,95,96が本発明の「超音波検出手段」に相当し、ポテンショメータ51が本発明の「布厚検出手段」に相当する。S22及びS221の処理を行うCPU61が本発明の「特定手段」に相当し、S25及びS26の処理を行うCPU61が本発明の「制御手段」に相当する。S12及びS121の処理を行うCPU61が本発明の「第一算出手段」に相当し、ROM62が本発明の「第一記憶手段」及び「第二記憶手段」に相当する。第一実施形態における受信器94の座標B(Xb,Yb,Zb)と、受信器95の座標C(Xc,Yc,Zc)とが本発明の「第一設置位置」に相当し、第一実施形態におけるS13及びS14の処理を行うCPU61が本発明の「取得手段」に相当する。
第一実施形態におけるS21の処理を行うCPU61が本発明の「第二算出手段」に相当し、超音波ペン91,92が本発明の「指定手段」に相当する。超音波発信器913が本発明の「超音波発信手段」に相当し、信号出力回路914が本発明の「通知手段」に相当する。第二実施形態における受信器94の座標B(Xb,Yb,Zb)と、受信器95の座標C(Xc,Yc,Zc)と、受信器96の座標D(Xd,Yd,Zd)とが本発明の「第二設置位置」に相当する。第二実施形態におけるS211の処理を行うCPU61が本発明の「第三算出手段」に相当する。
ここで、極めて厳密に言えば、特定される位置は、ペン先911が押し当てられた加工布100上の位置ではなく、超音波ペン91(又は超音波ペン92)に設けられた超音波発信器913の位置である。しかしながら、ペン先911と超音波発信器913とは非常に近接して配置されている。このため、超音波発信器913の位置を、ペン先911が押し当てられた加工布100上の位置として見做してもよい。
なお、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。例えば、布厚「Ze」を検出するために、ポテンショメータ51が使用されていたが、これに限定されない。例えば、光又は超音波を加工布100に向けて発射し、加工布100で反射した光又は超音波を検出することによって、布厚「Ze」を検出してもよい。また、ミシン1にカメラを設けて、該カメラで加工布100を撮像し、撮像画像に基づいて布厚「Ze」を検出してもよい。
また、第一実施形態において、S12で第一距離値を算出し、S21で第二距離値を算出し、S22でこれらの値を式(1´)(2´)に代入して、指定座標Eにおける(Xe,Ye)を算出していたが、これに限定されない。例えば、S12及びS21の処理を行わず、S22で式(1´)(2´)に直接、Xb、Yb,Zb、Ze,V、Tb、Xc、Yc、Zc、Tcを代入して、指定座標Eにおける(Xe,Ye)を算出してもよい。この場合でも、S12で実行された第一距離値(Zb−Ze)、(Zc−Ze)の算出は、S22において行われる。また、S23で実行された第二距離値(V×Tb)、(V×Tc)の算出は、S22において行われる。この場合、S22の処理を行うCPU61が、本発明の「第一算出手段」、「第二算出手段」、及び「特定手段」に相当する。
また、第二実施形態において、S121で第一距離値を算出し、S31で算出した値を用いてS211で第三距離値を算出し、S211でこれらの値を式(5´)(6´)(7´)に代入して、指定座標Eにおける(Xe,Ye)とTbとを算出していたが、これに限定されない。例えば、S121及びS211の処理を行わず、S221で式(5´)(6´)(7´)に直接、Xb、Yb,Zb、Ze,V、Xc、Yc、Zc、T2c、T2b、T2dを代入して、指定座標Eにおける(Xe,Ye)とTbとを算出してもよい。この場合でも、S121で実行された第一距離値(Zb−Ze)、(Zc−Ze)、(Zd−Zc)の算出は、S221において行われる。また、S211で実行された第二距離値(V×Tb)、{V×(T2c−T2b)+V×Tb}、{V×(T2d−T2b)+V×Tb}の算出は、S221において行われる。この場合、S221の処理を行うCPU61が、本発明の「第一算出手段」、「第三算出手段」、及び「特定手段」に相当する。
また、第一実施形態において、超音波ペン91からの電気的な発信開始信号(Low信号)を検出することで、発信タイミングT1が取得されていた(S13及びS14)。しかし、これに限定されない。例えば、超音波ペン91に、赤外線発信器を設け、超音波を発信すると同時に赤外線を発信するように構成する。そして、超音波ペン91から発信された赤外線を検出する赤外線検出器をミシン1に設ける。赤外線は光速であるので、超音波の発信開始と略同時に赤外線検出器に到達する。このため、ミシン1は、超音波ペン91から発信された赤外線を、赤外線検出器で検出した時点を発信タイミングT1とすることができる。
また、音速Vは、環境温度によって変化するので、例えば、サーミスタ等の温度検出器をミシン1に設けて温度を測定し、環境温度に対応した音速Vを用いてもよい。
また、S25における加工布100の搬送には、送り歯34を使用したが、これに限定されない。例えば、公知の刺繍装置をミシン1に装着し、刺繍枠に加工布100を保持させ、該刺繍枠をX方向及びY方向に移動させることで、S22で算出された指定座標EのX座標「Xe」及びY座標「Ye」、すなわち加工布100上の超音波の発信源の位置が針落ち点となるように加工布100を搬送してもよい。
また、第一、第二実施形態における受信器94,95,96の位置は限定されない。例えば、ミシン1上の受信器94,95,96の位置を変更してもよいし、受信器94,95,96をミシン1の外側に配置してもよい。また、受信器94,95,96をミシン1に取り付けられる刺繍装置に設けてもよい。
また、第一実施形態において、発信開始信号が検出された時刻を発信タイミングT1とし(図9のS14)、超音波が検出された時刻を検出タイミングT2として(図9のS18)、その差分を算出して、到達時間Tb,Tcを算出していた(図9のS20)。しかし、これに限定されない。例えば、発信開始信号が検出された時点、すなわち発信タイミングT1を0秒とし、発信開始信号が検出された時点からの経過時間を計測し、超音波が検出された時点の経過時間を検出タイミングT2としてもよい。この場合、検出タイミングT2の時間が到達時間Tb,Tcとなる。
また、第一実施形態では、2つの受信器94,95が設けられていたが、これに限定されない。第一実施形態では、少なくとも2つの受信器が設けられていればよく、例えば、受信器が3つ以上あってもよい。また、第二実施形態では、3つの受信器94,95,96が設けられていたが、これに限定されない。第二実施形態では、少なくとも3つの受信器が設けられていればよく、例えば、受信器が4つ以上あってもよい。
また、ユーザが位置を指定する場合に、超音波ペン91,92を用いたが、ペンという形態でなくてもよい。また、超音波を発信することが可能な他の装置であってもよい。
1 ミシン
11 ミシンベッド
30 押え足
52 押え棒
61 CPU
62 ROM
91,92 超音波ペン
94,95,96 受信器
100 加工布
913 超音波発信器
914 信号出力回路

Claims (6)

  1. 超音波を検出する超音波検出手段と、
    加工布の布厚を検出する布厚検出手段と、
    前記超音波検出手段によって検出された前記超音波と、前記布厚検出手段によって検出された前記布厚とに基づいて、前記加工布上にある前記超音波の発信源の位置を特定する特定手段と、
    前記特定手段によって特定された前記発信源の位置に基づいて前記加工布に縫製を行うための制御を行う制御手段と
    を備えたことを特徴とするミシン。
  2. 前記加工布を押圧する押え足と、前記押え足を下端部に装着する押え棒とを備え、
    前記布厚検出手段は、前記押え足で前記加工布を押圧したときの前記押え棒の位置を検出することで、前記布厚を検出することを特徴とする請求項1に記載のミシン。
  3. ミシンベッド又はミシンベッドに設けられる針板と前記超音波検出手段との間の、前記ミシンベッド又は前記針板の上面に直交する直交方向の距離と、前記布厚検出手段によって検出された前記布厚とにより、前記加工布の上面と前記超音波検出手段との間の前記直交方向における距離である第一距離値を算出する第一算出手段を備え、
    前記特定手段は、前記第一算出手段によって算出された前記第一距離値と、前記超音波検出手段によって検出された前記超音波とに基づいて、前記加工布上にある前記発信源の位置を特定することを特徴とする請求項1又は2に記載のミシン。
  4. それぞれ異なる位置に設けられた少なくとも2つの前記超音波検出手段の位置である第一設置位置を記憶する第一記憶手段と、
    前記超音波が発信された発信タイミングを取得する取得手段と、
    前記取得手段によって取得された前記発信タイミングと、前記超音波検出手段によって前記超音波が検出された検出タイミングとに基づいて、前記超音波の発信源と前記超音波検出手段との間の距離である第二距離値を算出する第二算出手段と
    を備え、
    前記特定手段は、前記第一算出手段によって算出された前記第一距離値と、前記第二算出手段によって算出された前記第二距離値と、前記第一記憶手段に記憶された前記第一設置位置とから、前記加工布上にある前記超音波の発信源の位置を特定することを特徴とする請求項3に記載のミシン。
  5. 前記超音波の発信源である超音波発信手段と、前記超音波発信手段が発信した前記超音波の発信タイミングを通知する通知手段とを有する指定手段を備え、
    前記取得手段は、前記通知手段によって通知された前記発信タイミングを取得することを特徴とする請求項4に記載のミシン。
  6. それぞれ異なる位置に設けられた少なくとも3つの前記超音波検出手段の位置である第二設置位置を記憶する第二記憶手段と、
    前記少なくとも3つの前記超音波検出手段によって前記超音波が検出された検出タイミングに基づいて、前記超音波の発信源と前記超音波検出手段との間の距離である第三距離値を算出する第三算出手段と
    を備え、
    前記特定手段は、
    前記第一算出手段によって算出された前記第一距離値と、前記第三算出手段によって算出された前記第三距離値と、前記第二記憶手段に記憶された前記第二設置位置とから、前記加工布上にある前記超音波の発信源の位置を特定することを特徴とする請求項3に記載のミシン。
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