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JP2010192691A - 半導体装置 - Google Patents

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JP2010192691A
JP2010192691A JP2009035622A JP2009035622A JP2010192691A JP 2010192691 A JP2010192691 A JP 2010192691A JP 2009035622 A JP2009035622 A JP 2009035622A JP 2009035622 A JP2009035622 A JP 2009035622A JP 2010192691 A JP2010192691 A JP 2010192691A
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insulating film
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JP2009035622A
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Daisuke Ichikawa
大介 市川
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Rohm Co Ltd
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  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)

Abstract

【課題】第2ドリフト領域の完全空乏化による高耐圧と低オン抵抗とを両立させることができる、半導体装置を提供する。
【解決手段】素子分離用トレンチ5の側方において、N型の第2ドリフト領域10とP型領域9とが並ぶSJ構造が形成されている。素子分離用トレンチ5には、導電体15が素子分離用絶縁膜14を介して埋設されている。導電体15は、ゲート電極12と接続されている。そのため、ゲート電極12へのゲート電圧の印加時には、そのゲート電圧が導電体15にも印加される。これにより、第2ドリフト領域10における素子分離用絶縁膜14の近傍に電子が蓄積された状態となり、第2ドリフト領域10の抵抗が下がる。
【選択図】図1

Description

本発明は、プレーナゲート型VDMISFET(Vertical Double diffused Metal Insulator Semiconductor Field Effect Transistor)を備える半導体装置に関する。
プレーナゲート型VDMOSFET(Vertical Double diffused Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)の高耐圧化に有効な構造として、SJ(Super Junction:スーパージャンクション)構造が知られている。
図6は、SJ構造を採用した半導体装置の模式的な断面図である。
半導体装置101は、N++型の半導体基板102を備えている。半導体基板102上には、半導体層103が積層されている。半導体層103の基層部は、半導体基板102よりもN型不純物濃度が低いN型の第1ドリフト領域104となっている。半導体層103には、互いに平行に延びる複数の素子分離用トレンチ105が形成されている。素子分離用トレンチ105の底部は、第1ドリフト領域104に達している。素子分離用トレンチ105内は、SiO(酸化シリコン)により埋め尽くされている。
半導体層103の表層部には、P型のベース領域106が素子分離用トレンチ105と間隔を空けて形成されている。ベース領域106の表層部には、N型のソース領域107がベース領域106の周縁と間隔を空けて形成されている。また、ベース領域106の表層部には、P型のベースコンタクト領域108がソース領域107を厚さ方向に貫通して形成されている。
また、半導体層103には、第1ドリフト領域104とベース領域106との間に、P型領域109が素子分離用トレンチ105と間隔を空けて形成されている。そして、半導体層103には、N型の第2ドリフト領域110が素子分離用トレンチ105の側面に沿って形成されている。これにより、互いに隣り合う2つの素子分離用トレンチ105の間において、P型領域109が2つの第2ドリフト領域110に両側から挟まれ、N型の第2ドリフト領域110とP型領域109とが交互に並ぶSJ構造が形成されている。
半導体層103上には、ゲート酸化膜111が形成されている。ゲート酸化膜111は、素子分離用トレンチ105を跨いで設けられ、その両端縁がソース領域107上に配置されている。ゲート酸化膜111上には、ゲート電極112が形成されている。ゲート電極112は、素子分離用トレンチ105を跨いで設けられ、その両端部がベース領域106の周縁とソース領域107との間および第2ドリフト領域110に対向している。
そして、半導体層103上には、層間絶縁膜113が形成されている。層間絶縁膜113により、半導体層103の表面がゲート酸化膜111およびゲート電極112とともに被覆されている。層間絶縁膜113上には、ソース電極114が形成されている。ソース電極114は、層間絶縁膜113に選択的に形成されたコンタクトホール115を介して、ソース領域107およびベースコンタクト領域108に接続されている。
一方、半導体基板102の裏面(半導体層103が形成されている側と反対側の面)には、ドレイン電極116が形成されている。
ソース電極114が接地され、ドレイン電極116に正電圧が印加された状態で、ゲート電極112の電位(ゲート電圧)が制御されることにより、ベース領域106におけるゲート酸化膜111との界面近傍にチャネルが形成されて、半導体基板102、第1ドリフト領域104、第2ドリフト領域110、ベース領域106(チャネル領域)およびソース領域107を介して、ソース電極114とドレイン電極116との間に電流が流れる。
特開2006−186145号公報
SJ構造では、ソース領域107などからなるプレーナゲート型VDMOSFETのオフ時に、P型領域109および第2ドリフト領域110を完全に空乏化させることができ、P型領域109および第2ドリフト領域110の完全空乏化による高耐圧を発揮することができる。したがって、第2ドリフト領域110の不純物濃度を上げることにより、第2ドリフト領域110の抵抗を下げ、プレーナゲート型VDMOSFETのオン抵抗を下げることができながら、P型領域109および第2ドリフト領域110の完全空乏化による高耐圧を発揮することができる。しかしながら、第2ドリフト領域110の不純物濃度を上げすぎると、P型領域109と第2ドリフト領域110との間での耐圧、ベース領域106と第2ドリフト領域110との間での耐圧が低下し、それらの界面での破壊を生じるおそれがある。
本発明の目的は、高耐圧を維持しつつ、オン抵抗をさらに低下させることができる、半導体装置を提供することである。
前記の目的を達成するための請求項1記載の半導体装置は、半導体層と、前記半導体層の基層部に形成された第1導電型の第1ドリフト領域と、前記半導体層をその表面から掘り下がり、底部がドリフト領域に達する素子分離用トレンチと、前記半導体層の表層部に、前記素子分離用トレンチと間隔を空けて形成された第2導電型のベース領域と、前記ベース領域の表層部に、前記ベース領域の周縁と間隔を空けて形成された第1導電型のソース領域と、前記第1ドリフト領域と前記ベース領域との間に、前記素子分離用トレンチと間隔を空けて形成された第2導電型の第2導電型領域と、前記第1ドリフト領域、前記素子分離用トレンチ、前記ベース領域および前記第2導電型領域の間に形成された第1導電型の第2ドリフト領域と、前記半導体層上に形成されたゲート絶縁膜と、前記ゲート絶縁膜上に形成され、少なくとも前記ベース領域の周縁と前記ソース領域との間の部分に対向するゲート電極と、前記素子分離用トレンチの内面に形成された素子分離用絶縁膜と、前記素子分離用トレンチ内に前記素子分離用絶縁膜を介して埋設され、前記ゲート電極に接続された導電体とを含む。
この半導体装置では、第1ドリフト領域とソース領域との間に電圧が印加された状態で、ゲート電極の電位(ゲート電圧)が制御されることにより、ベース領域におけるゲート絶縁膜との界面近傍にチャネルが形成されて、第1ドリフト領域とソース領域との間を、電流が第2ドリフト領域およびベース領域(チャネル領域)を介して流れる。
素子分離用トレンチには、導電体が素子分離用絶縁膜を介して埋設されている。導電体は、ゲート電極と接続されている。そのため、ゲート電極へのゲート電圧の印加時には、そのゲート電圧が導電体にも印加される。これにより、第2ドリフト領域における素子分離用絶縁膜の近傍にキャリア(たとえば、第1導電型がN型である場合、電子)が蓄積された状態となり、第2ドリフト領域の抵抗が下がる。
また、第1ドリフト領域とベース領域との間には、第2導電型領域が形成され、第2ドリフト領域は、第2導電型領域と素子分離用トレンチとに挟まれている。これにより、素子分離用トレンチの側方において、第1導電型の第2ドリフト領域と第2導電型領域とが並ぶSJ構造が形成されている。そのため、第2ドリフト領域の不純物濃度が適当であれば、ゲート電極へのゲート電圧の非印加時(プレーナゲート型VDMOSFETのオフ時)には、第2導電型領域および第2ドリフト領域を完全に空乏化することができる。よって、その完全空乏化による高耐圧を発揮することができる。
第2ドリフト領域の不純物濃度を第2導電型領域および第2ドリフト領域の完全空乏化が可能な程度まで上げることにより、高耐圧を維持しつつ、第2ドリフト領域の抵抗を下げることができ、さらに、ゲート電極へのゲート電圧の印加時には、第2ドリフト領域の抵抗をキャリア蓄積効果により一層下げることができる。
請求項2に記載のように、半導体層の厚さ方向において、導電体の下面と第1ドリフト領域の上面とが同じ位置に配置されていることが好ましい。すなわち、導電体は、第2ドリフト領域に対して、その深さ方向(半導体層の厚さ方向に同じ。)における全域に対向していることが好ましい。これにより、ゲート電極へのゲート電圧の印加時に、第2ドリフト領域の深さ方向の全域にキャリアを蓄積させることができ、第2ドリフト領域の一層の低抵抗化を図ることができる。
また、請求項3に記載のように、素子分離用絶縁膜は、素子分離用トレンチの底面上で相対的に厚く形成され、素子分離用トレンチの側面上で相対的に薄く形成されていてもよい。この素子分離用絶縁膜は、たとえば、PECVD(Plasma Enhanced Chemical Vapor Deposition:プラズマ化学気相成長)法により形成される。半導体層がシリコン層である場合、素子分離用絶縁膜は、熱酸化法により形成されてもよい。この場合、素子分離用絶縁膜は、素子分離用トレンチの底面および側面上でほぼ均一な厚さになる。
また、請求項4に記載のように、素子分離用トレンチ、ベース領域、ソース領域、ゲート電極および導電体が同一方向に延びていることが好ましい。これにより、チャネル幅および第2ドリフト領域におけるキャリアの蓄積部分の幅を増大させることができるので、オン抵抗の一層の低減を図ることができる。
図1は、本発明の第1実施形態に係る半導体装置の模式的な断面図である。 図2は、図1に示す半導体装置の切断線II−IIにおける断面図である。 図3Aは、図1に示す半導体装置の製造方法を説明するための模式的な断面図である。 図3Bは、図3Aの次の工程を示す模式的な断面図である。 図3Cは、図3Bの次の工程を示す模式的な断面図である。 図3Dは、図3Cの次の工程を示す模式的な断面図である。 図3Eは、図3Dの次の工程を示す模式的な断面図である。 図4は、本発明の第2実施形態に係る半導体装置の模式的な断面図である。 図5は、本発明の第3実施形態に係る半導体装置の模式的な断面図である。 図6は、従来の半導体装置の模式的な断面図である。
以下では、本発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る半導体装置の模式的な断面図である。図2は、図1に示す半導体装置の切断線II−IIにおける断面図である。
半導体装置1は、以下に説明する各部からなる複数のプレーナゲート型MOSFETを備えている。
半導体装置1の基体は、後述する第1ドリフト領域4よりもN型不純物を高濃度に含むN++型の半導体基板2である。半導体基板2は、たとえば、シリコン基板からなる。
半導体基板2上には、半導体層3が積層されている。半導体層3は、たとえば、シリコンからなる。半導体層3の基層部は、半導体基板2よりもN型不純物を低濃度に含むN型の第1ドリフト領域4となっている。
半導体層3には、複数の素子分離用トレンチ5が形成されている。各素子分離用トレンチ5の底部は、図1に示すように、第1ドリフト領域4に達している。また、素子分離用トレンチ5は、図2に示すように、図2に示す断面に沿う方向(図1に示す断面に直交する方向)に延び、図1に示すように、互いに平行をなしている。
図1に示すように、半導体層3の表層部には、P型のベース領域6が素子分離用トレンチ5と間隔を空けて形成されている。
ベース領域6の表層部には、N型のソース領域7がベース領域6の周縁と間隔を空けて形成されている。また、ベース領域6の表層部には、ベース領域6よりもP型不純物を高濃度に含むP型のベースコンタクト領域8がソース領域7を深さ方向に貫通して形成されている。ベースコンタクト領域8は、素子分離用トレンチ5が延びる方向に一定間隔で複数形成されている。
また、半導体層3には、第1ドリフト領域4とベース領域6との間に、P型領域9が素子分離用トレンチ5と間隔を空けて形成されている。そして、第1ドリフト領域4、素子分離用トレンチ5、ベース領域6およびP型領域9の間には、ソース領域7よりもN型不純物を低濃度に含むN型の第2ドリフト領域10が素子分離用トレンチ5の側面に沿って形成されている。これにより、互いに隣り合う2つの素子分離用トレンチ5の間において、P型領域9が2つの第2ドリフト領域10に両側から挟まれ、N型の第2ドリフト領域10とP型領域9とが交互に並ぶSJ構造が形成されている。
半導体層3上には、ゲート絶縁膜11が形成されている。ゲート絶縁膜11は、たとえば、SiOからなる。ゲート絶縁膜11は、素子分離用トレンチ5の両側に設けられ、その素子分離用トレンチ5から離れる側の端縁がソース領域7上に配置されている。
ゲート絶縁膜11上には、ゲート電極12が形成されている。ゲート電極12は、たとえば、ドープトポリシリコン(N型不純物またはP型不純物がドーピングされたポリシリコン)からなる。素子分離用トレンチ5を跨いで設けられ、その両端部がベース領域6の周縁とソース領域7との間および第2ドリフト領域10に対向している。
ゲート絶縁膜11およびゲート電極12の周囲には、サイドウォール13が形成されている。サイドウォール13により、ゲート絶縁膜11およびゲート電極12の側面の全周が覆われている。サイドウォール13は、たとえば、SiOまたはSiN(窒化シリコン)からなる。
そして、素子分離用トレンチ5の内面には、素子分離用絶縁膜14が形成されている。素子分離用絶縁膜14は、たとえば、SiOからなる。素子分離用絶縁膜14は、素子分離用トレンチ5の底面および側面上でほぼ均一な厚さに形成されている。素子分離用絶縁膜14の厚さは、素子分離用トレンチ5が第1ドリフト領域4を掘り下がった深さとほぼ同じである。
素子分離用絶縁膜14の内側は、導電体15により埋め尽くされている。言い換えれば、素子分離用トレンチ5内には、導電体15が素子分離用絶縁膜14を介して埋設されている。導電体15は、ゲート電極12と同じ材料からなり、素子分離用トレンチ5上を跨るゲート電極12と接続されることによって、ゲート電極12と一体的に形成されている。導電体15の下面は、半導体層3の厚さ方向において、第1ドリフト領域4の上面とほぼ同じ位置に配置されている。
半導体層3上には、図示しない層間絶縁膜が形成されている。層間絶縁膜は、たとえば、BPSG(Boron Phospho Silicate Glass)からなる。層間絶縁膜上には、図示しないソース電極が形成されている。ソース電極は、互いに隣り合うサイドウォール13の間において、ソース領域7およびベースコンタクト領域8に接続されている。
一方、半導体基板2の裏面(半導体層3が形成されている側と反対側の面)には、ドレイン電極16が形成されている。
ソース電極が接地され、ドレイン電極16に正電圧が印加された状態で、ゲート電極12の電位(ゲート電圧)が制御されることにより、ベース領域6におけるゲート絶縁膜11との界面近傍にチャネルが形成されて、ソース電極とドレイン電極16との間を、電流が半導体基板2、第1ドリフト領域4、第2ドリフト領域10、ベース領域6(チャネル領域)およびソース領域7を介して流れる。
前述のように、素子分離用トレンチ5には、導電体15が素子分離用絶縁膜14を介して埋設されている。導電体15は、ゲート電極12と接続されている。そのため、ゲート電極12へのゲート電圧の印加時には、そのゲート電圧が導電体15にも印加される。これにより、第2ドリフト領域10における素子分離用絶縁膜14の近傍に電子が蓄積された状態となり、第2ドリフト領域10の抵抗が下がる。
また、第1ドリフト領域4とベース領域6との間には、P型領域9が形成され、第2ドリフト領域10は、P型領域9と素子分離用トレンチ5とに挟まれている。これにより、素子分離用トレンチ5の側方において、N型の第2ドリフト領域10とP型領域9とが並ぶSJ構造が形成されている。そのため、第2ドリフト領域10の不純物濃度が適当であれば、ゲート電極12へのゲート電圧の非印加時(プレーナゲート型VDMOSFETのオフ時)には、P型領域9および第2ドリフト領域10を完全に空乏化することができる。よって、その完全空乏化による高耐圧を発揮することができる。
第2ドリフト領域10の不純物濃度をP型領域9および第2ドリフト領域10の完全空乏化が可能な程度まで上げることにより、高耐圧を維持しつつ、第2ドリフト領域10の抵抗を下げることができ、さらに、ゲート電極12へのゲート電圧の印加時には、第2ドリフト領域10の抵抗を電子蓄積効果により一層下げることができる。
また、半導体装置1では、半導体層3の厚さ方向において、導電体15の下面と第1ドリフト領域4の上面とが同じ位置に配置されている。これにより、導電体15は、第2ドリフト領域10に対して、その深さ方向(半導体層3の厚さ方向に同じ。)における全域に対向している。そのため、ゲート電極12へのゲート電圧の印加時に、第2ドリフト領域10の深さ方向の全域にキャリアを蓄積させることができ、第2ドリフト領域10の一層の低抵抗化を図ることができる。
また、半導体装置1では、素子分離用トレンチ5、ベース領域6、ソース領域、ゲート電極12および導電体15が同一方向(図2の断面に延びている。これにより、チャネル幅および第2ドリフト領域10におけるキャリアの蓄積部分の幅を増大させることができるので、オン抵抗の一層の低減を図ることができる。
なお、素子分離用絶縁膜14は、絶縁破壊を生じない十分な厚さに形成される。SiOの耐圧が7〜8MeV/cmであることから、たとえば、素子分離用絶縁膜14に要求される耐圧が600Vである場合、SiOからなる素子分離用絶縁膜14の厚さは、1μm以上が確保される。
図3A〜3Eは、図1に示す半導体装置の製造工程を順に示す模式的な断面図である。図3A〜3Eの切断面は、図1の切断面と同じである。
半導体装置1の製造工程では、まず、エピタキシャル成長法により、半導体基板2上に、半導体層3が形成される。この時点では、半導体層3は、第1ドリフト領域4および第1ドリフト領域4上に積層されたP型層31からなる。
次に、図3Aに示すように、半導体層3上に、SiNからなるハードマスク32が形成される。ハードマスク32は、素子分離用トレンチ5を形成すべき部分に開口を有する。そして、ハードマスク32をエッチングマスクとする半導体層3のエッチングにより、半導体層3に、素子分離用トレンチ5が形成される。
素子分離用トレンチ5の形成後、図3Bに示すように、ハードマスク32を残したまま、熱処理が行われることにより、素子分離用トレンチ5の内面に、犠牲酸化膜33が形成される。次いで、イオン注入法により、素子分離用トレンチ5の内面からP型層31に、N型不純物(たとえば、As(ヒ素))が注入される。N型不純物の注入角度は、たとえば、5〜30°である。
その後、素子分離用トレンチ5の内面上の犠牲酸化膜33が除去される。そして、図3Cに示すように、ハードマスク32を残したまま、熱処理が行われることにより、素子分離用トレンチ5の内面に、素子分離用絶縁膜14が形成される。このとき同時に、半導体層3に注入されたN型不純物が拡散および活性化されることにより、P型層31の素子分離用トレンチ5の側面に沿った部分が第2ドリフト領域10となり、残余の部分がP型領域9となる。
次いで、ハードマスク32が除去される。そして、図3Dに示すように、熱酸化法により、半導体層3の表面に、ゲート絶縁膜11が形成される。各図では、ゲート絶縁膜11と素子分離用絶縁膜14とが別体で示されているが、ゲート絶縁膜11は、素子分離用絶縁膜14と一体をなす。その後、CVD(Chemical Vapor Deposition:化学気相成長)法により、ゲート絶縁膜11および素子分離用絶縁膜14上に、素子分離用トレンチ5内を埋め尽くすように、ドープトポリシリコン34が堆積される。
ドープトポリシリコン34の堆積後、図3Eに示すように、フォトリソグラフィおよびエッチングにより、ドープトポリシリコン34がゲート電極12にパターニングされる。次いで、イオン注入法により、ゲート電極12をマスクとして、半導体層3にその表面からP型不純物(たとえば、B(ボロン))が注入される。さらに、半導体層3にその表面からN型不純物が注入される。そして、それらの不純物を拡散させるための熱処理が行われることにより、半導体層3の表層部に、ベース領域6およびソース領域7が形成される。
その後、公知の手法により、サイドウォール13が形成される。さらに、ゲート電極12およびサイドウォール13をマスクとするイオン注入法により、ベースコンタクト領域8が形成される。そして、ドレイン電極16などが形成され、図1に示す構造の半導体装置1が得られる。
図4は、本発明の第2実施形態に係る半導体装置の模式的な断面図である。図4において、図1に示す各部に相当する部分には、それらの各部に付した参照符号と同一の参照符号を付している。そして、以下では、図4に示す構造について、図1に示す構造との相違点のみを説明し、同一の参照符号を付した各部の説明を省略する。
図4に示す半導体装置41では、素子分離用トレンチ5の内面上に形成される素子分離用絶縁膜42の厚さが不均一である。具体的には、素子分離用絶縁膜14は、素子分離用トレンチ5の底面上で相対的に厚く形成され、素子分離用トレンチ5の側面上で相対的に薄く形成されている。この素子分離用絶縁膜42は、たとえば、PECVD法により形成される。
ゲート電極12へのゲート電圧の印加時には、そのゲート電圧が導電体15にも印加される。これにより、第2ドリフト領域10における素子分離用絶縁膜42の近傍に電子が蓄積された状態となる。そのため、第2ドリフト領域10の抵抗が下がる。
図5は、本発明の第3実施形態に係る半導体装置の模式的な断面図である。図5において、図2に示す各部に相当する部分には、それらの各部に付した参照符号と同一の参照符号を付している。そして、以下では、図5に示す構造について、図2に示す構造との相違点のみを説明し、同一の参照符号を付した各部の説明を省略する。
図5に示す半導体装置51では、素子分離用トレンチ5内が素子分離用絶縁膜52の材料で埋め尽くされた後、その材料に複数の柱状の溝53が形成され、各溝53がゲート電極12と同じ材料で埋め尽くされることにより、各溝53に埋設された複数の柱状の導電体54が形成されている。
ゲート電極12へのゲート電圧の印加時には、そのゲート電圧が導電体54にも印加される。これにより、第2ドリフト領域10における素子分離用絶縁膜52の近傍に電子が蓄積された状態となる。そのため、第2ドリフト領域10(図1参照)の抵抗が下がる。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、本発明は、さらに他の形態で実施することもできる。
たとえば、半導体装置1,41,51において、各半導体部分の導電型(P型、N型)を反転した構造が採用されてもよい。
また、ゲート絶縁膜11および素子分離用絶縁膜14,42,52は、SiNなど、SiO以外の絶縁材料で形成されてもよい。すなわち、本発明は、プレーナゲート型VDMOSFETに限らず、ゲート絶縁膜の材料としてSiO以外の絶縁材料を採用したプレーナゲート型VDMISFETを備える半導体装置およびその製造方法に適用することができる。
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
1 半導体装置
3 半導体層
4 第1ドリフト領域
5 素子分離用トレンチ
6 ベース領域
7 ソース領域
9 P型領域(第2導電型領域)
10 第2ドリフト領域
11 ゲート絶縁膜
12 ゲート電極
14 素子分離用絶縁膜
15 導電体
41 半導体装置
42 素子分離用絶縁膜
51 半導体装置
52 素子分離用絶縁膜
54 導電体

Claims (4)

  1. 半導体層と、
    前記半導体層の基層部に形成された第1導電型の第1ドリフト領域と、
    前記半導体層をその表面から掘り下がり、底部がドリフト領域に達する素子分離用トレンチと、
    前記半導体層の表層部に、前記素子分離用トレンチと間隔を空けて形成された第2導電型のベース領域と、
    前記ベース領域の表層部に、前記ベース領域の周縁と間隔を空けて形成された第1導電型のソース領域と、
    前記第1ドリフト領域と前記ベース領域との間に、前記素子分離用トレンチと間隔を空けて形成された第2導電型の第2導電型領域と、
    前記第1ドリフト領域、前記素子分離用トレンチ、前記ベース領域および前記第2導電型領域の間に形成された第1導電型の第2ドリフト領域と、
    前記半導体層上に形成されたゲート絶縁膜と、
    前記ゲート絶縁膜上に形成され、少なくとも前記ベース領域の周縁と前記ソース領域との間の部分に対向するゲート電極と、
    前記素子分離用トレンチの内面に形成された素子分離用絶縁膜と、
    前記素子分離用トレンチ内に前記素子分離用絶縁膜を介して埋設され、前記ゲート電極に接続された導電体とを含む、半導体装置。
  2. 前記半導体層の厚さ方向において、前記導電体の下面と前記第1ドリフト領域の上面とが同じ位置に配置されている、請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記素子分離用絶縁膜は、前記素子分離用トレンチの底面上で相対的に厚く形成され、前記素子分離用トレンチの側面上で相対的に薄く形成されている、請求項1または2に記載の半導体装置。
  4. 前記素子分離用トレンチ、前記ベース領域、前記ソース領域、前記ゲート電極および前記導電体が、同一方向に延びている、請求項1〜3のいずれか一項に記載の半導体装置。
JP2009035622A 2009-02-18 2009-02-18 半導体装置 Pending JP2010192691A (ja)

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