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JP2009111305A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

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JP2009111305A JP2007284723A JP2007284723A JP2009111305A JP 2009111305 A JP2009111305 A JP 2009111305A JP 2007284723 A JP2007284723 A JP 2007284723A JP 2007284723 A JP2007284723 A JP 2007284723A JP 2009111305 A JP2009111305 A JP 2009111305A
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Abstract

【課題】 装置規模の拡大を最小限に抑制しながら、高い耐圧性を維持するとともに、現実的な製造プロセスの下で容易に製造が可能な半導体装置を提供する。
【解決手段】 第1絶縁膜3aを貫通するように基板面に直交する深さ方向に形成される導電膜14aと、第2絶縁膜3bの直上層から底面に達するまで一の外側壁に沿って深さ方向に形成される導電膜14bと、導電膜14bの底面の深さ位置から絶縁膜3a及び3bに挟まれた領域に係る基板2の上面位置に亘って、少なくとも導電膜14bの底面及び絶縁膜3bと接触していない側の外側壁と接触して形成される絶縁膜13bと、絶縁膜13bと3bに挟まれた領域内において底面から上面に向かって、第1導電型の第1不純物拡散領域6、第2導電型の第2不純物拡散領域5a、第1導電型の第3不純物拡散領域7、及び高濃度の前記第1導電型の第4不純物拡散領域17bを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、半導体装置及びその製造方法に関し、特に、高耐圧トランジスタを含む半導体装置及びその製造方法に関する。
不揮発性メモリ、不揮発性メモリ混載ロジック、或いは液晶ドライバICの出力段の駆動回路等の高電圧が印加される半導体装置においては、高耐圧、低オン抵抗が要求される。このため、これらの半導体装置が備えるトランジスタ素子についても、高い耐圧性が要求されており、これまでにも種々の高耐圧トランジスタの開発が行われている。特に、高耐圧トランジスタは、パンチスルー耐圧を確保する長いゲート長及びドリフト(電界緩和)領域としての低濃度不純物拡散領域が必要である等のために低耐圧トランジスタに比べサイズが非常に大きくなるという性質を有しており、従来、高耐圧トランジスタの装置規模の縮小化を図る技術が種々提案されている(例えば、下記特許文献1参照)。
図6は、下記特許文献1に開示されている高耐圧トランジスタ素子の概略断面構造図である。このような高耐圧トランジスタ素子の製造工程としては、まず、N型半導体基板101上の所定領域に素子分離絶縁膜106を形成し、所定の開口長及び深さで溝部109を形成する。次に、溝部109の内壁に沿ってゲート酸化膜107及びゲート電極105を成長させ、所定のゲート寸法にエッチングした後、ソース拡散領域102及びドレイン拡散領域103をP型の高濃度不純物イオン注入によって形成し、さらに、電界緩和領域(ピンチ抵抗層)104をドレイン103側の溝部109内壁にP型の低濃度不純物イオン注入によって形成する。電界緩和領域104は、ドレイン拡散領域103側の溝部109の内壁に沿うように形成される。
図6に示すような構成とすることで、ゲート電極105と電界緩和領域104が、それぞれ半導体基板1が備える溝部109の左右の側壁に各別に形成される。これによりソース拡散領域102及びドレイン拡散領域104の素子長をそれぞれ縮小化できるため、半導体装置全体の規模の拡大を一定程度に抑制することができる。
特開平2−15476号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の方法による場合、段差を有した状態でゲート電極105を加工する必要があるため、精度良く加工することが困難となり、歩留まりが悪化する可能性がある。また、かかる段差を有したゲート電極105に対してコンタクト接続を行う工程も困難性を極めるため、現実的なプロセスとは言えない。
さらに、図6の構造によれば、半導体基板101上において、素子分離絶縁膜106よりも低い位置にチャネル領域が形成されることとなるため、チャネル領域端における電界緩和効果が非常に小さくなり、耐圧低下及びリークパスとなる可能性が極めて高い。
本発明は、上記の問題点に鑑み、装置規模の拡大を最小限に抑制しながら、高い耐圧性を維持するとともに、現実的な製造プロセスの下で容易に製造が可能な半導体装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明に係る半導体装置は、半導体基板上において、前記半導体基板面に平行方向に相互に離間して前記半導体基板の表面から下方に向かって形成された第1絶縁膜及び第2絶縁膜と、前記第1絶縁膜の直上層から前記第1絶縁膜の底面の深さ位置に達するまで、前記第1絶縁膜を貫通するように前記半導体基板面に直交する深さ方向に形成される第1導電膜と、前記第2絶縁膜の直上層から前記第2絶縁膜の底面の深さ位置に達するまで、前記第1絶縁膜と対向する側の前記第2絶縁膜の外側壁に沿って前記深さ方向に形成される第2導電膜と、前記第2導電膜の底面の深さ位置から、前記第1及び第2絶縁膜に挟まれた第1領域に係る前記半導体基板上の上面位置に亘って、少なくとも前記第2導電膜の底面及び前記第1絶縁膜と対向する側の前記第2導電膜の外側壁と接触して形成される第3絶縁膜と、前記第3絶縁膜と前記第1絶縁膜に挟まれた領域において、前記第1絶縁膜の底面よりも深い位置から前記半導体基板の上面に向かってこの順に形成される、第1導電型の第1不純物拡散領域、前記第1導電型とは異なる第2導電型の第2不純物拡散領域、前記第1導電型の第3不純物拡散領域、及び前記第3不純物拡散領域より高濃度の前記第1導電型の第4不純物拡散領域と、前記半導体基板の上層に形成される層間絶縁膜と、を備えてなり、前記第1不純物拡散領域が、前記第1導電膜の底面と接触すると共に、前記第3絶縁膜を隔てて前記第2導電膜と接触することなく対向し、前記第2不純物拡散領域及び前記第3不純物拡散領域が、前記第1絶縁膜の外側壁に接触すると共に、前記第3絶縁膜を隔てて前記第2導電膜と接触することなく対向し、前記第1導電膜、前記第2導電膜、及び前記第4不純物拡散領域に対して夫々電気的に接続するためのコンタクトプラグが前記層間絶縁膜を貫通して形成されることを第1の特徴とする。
本発明に係る半導体装置の上記第1の特徴構成によれば、電界緩和領域として機能する低濃度の第3不純物拡散領域が、ソース拡散領域として機能する高濃度の第4不純物拡散領域に対して半導体基板面に直交する深さ方向に隣接して形成される。これにより、半導体基板面と平行な方向への占有面積の拡大を抑制しながら、半導体装置の耐圧性を高めることができる。
そして、かかる本発明装置の構成によれば、前記第1導電膜及び前記第2導電膜の双方ともに半導体基板面に直交する深さ方向に形成される構成であるため、製造工程に際し段差を有した状態で電極の加工を必要とする従来構造とは異なり、通常の加工方法によって製造が可能である。従って、高い歩留まりを維持することが可能となる。
より具体的には、本発明に係る半導体装置の上記第1の特徴構成によれば、前記第2導電膜で構成されるゲート電極と、前記第3絶縁膜で構成されるゲート酸化膜と、前記第1不純物拡散領域で構成されるドレイン拡散領域と、前記第3及び前記第4不純物拡散領域で構成されるソース拡散領域と、前記第2不純物拡散領域で構成されるチャネル領域と、を備えるMOSトランジスタを実現することができる。この構成により、半導体基板面と平行な方向への占有面積の拡大を抑制しながら、高い耐圧性能を示すMOSトランジスタを実現することができる。また、チャネル領域として機能する前記第2不純物拡散領域が、第1及び第2絶縁膜に挟まれた領域(第1領域)内に形成される。このため、素子分離絶縁膜よりも低い位置にチャネル領域が形成される構成である従来構成と比較して、チャネル領域端においても高い電界緩和効果を実現することができ、高い耐圧性能を示すMOSトランジスタを実現することができる。
また、本発明に係る半導体装置は、上記第1の特徴構成に加えて、前記第1導電膜、前記第2導電膜、及び前記第4不純物拡散領域の上層に夫々サリサイド層が形成されており、前記コンタクトプラグと前記サリサイド層が夫々接触する構成であることを第2の特徴とする。
本発明に係る半導体装置の上記第2の特徴構成によれば、各コンタクトプラグと前記第1導電膜、前記第2導電膜、及び前記第4不純物拡散領域夫々との接触抵抗を低減することができる。
また、本発明に係る半導体装置は、上記第1又は第2の特徴構成に加えて、前記第1導電膜及び前記第2導電膜が、前記第1導電型にドープされたポリシリコン膜であることを第3の特徴とする。
本発明に係る半導体装置の上記第3の特徴構成によれば、前記第1及び第2導電膜を低抵抗化することができる。
また、本発明に係る半導体装置の製造方法は、上記第1〜第3の何れか一の特徴構成を有してなる半導体装置の製造方法であって、前記半導体基板上において、前記半導体基板面に平行方向に相互に離間して前記半導体基板の表面から下方に向かって形成された前記第1絶縁膜及び前記第2絶縁膜を形成して、少なくとも当該両絶縁膜に狭まれた前記第1領域を前記第2不純物拡散領域とする第1工程と、前記第1工程終了後、注入条件を変化させて前記第1導電型の低濃度イオン注入を複数回行うことにより、前記第1及び第2絶縁膜の底面よりも深い位置から当該底面よりも浅く前記半導体基板の上面よりは深い位置に亘って、少なくとも前記第1及び第2絶縁膜の底面、並びに前記第1領域内において相互に対向する前記第1及び第2絶縁膜の外側壁の一部、に接触する前記第1不純物拡散領域と、前記第1領域内において前記第1不純物拡散領域から前記第2不純物拡散領域を隔てて相互に対向する前記第1及び第2絶縁膜の外側壁の一部に接触する前記第3不純物拡散領域と、を夫々形成する第2工程と、前記第2工程終了後、所定領域をマスクした状態で前記第1及び第2絶縁膜に対してエッチング処理を施すことで、前記第1不純物拡散領域からなる底面、並びに前記第1絶縁膜で囲まれてなる内側壁で構成される第1溝部と、前記第1不純物拡散領域からなる底面、並びに一部領域が第2絶縁膜からなり他の領域が前記第1不純物拡散領域、前記第2不純物拡散領域、及び前記第3不純物拡散領域の積層構造からなる内側壁で構成される第2溝部と、を夫々形成する第3工程と、前記第3工程終了後、酸化処理を行って、少なくとも前記第2溝部の底面から前記第2溝部の内側壁の一部を構成する前記積層構造を介して前記第1領域内に係る前記半導体基板の上面に亘って前記第3絶縁膜を形成する第4工程と、前記第4工程終了後、前記第1溝部及び前記第2溝部を完全に充填するように導電性材料膜を全面に成膜した後、前記第1溝部と前記第2溝部によって挟まれた一部領域の上方位置で前記深さ方向に前記導電性材料膜を分断することで、前記第1溝部内を充填する前記第1導電膜と、前記第2溝部内を充填する前記第2導電膜とを形成する第5工程と、前記第5工程終了後、少なくとも前記第1導電膜と前記第2導電膜に挟まれた領域内に形成された前記第3絶縁膜を剥離して、前記第3不純物拡散領域を露出させる第6工程と、前記第6工程終了後、高濃度の前記第1導電型の不純物イオンを注入することで、前記第3不純物拡散領域の上面に前記第4不純物拡散領域を形成する第7工程と、前記第7工程終了後、全面に前記層間絶縁膜を形成した後、前記第1導電膜、前記第2導電膜、及び前記第4不純物拡散領域の夫々に電気的に接続する前記コンタクトプラグを形成する第8工程と、を有することを第1の特徴とする。
本発明に係る半導体装置の製造方法の上記第1の特徴によれば、電界緩和領域として機能する低濃度の第3不純物拡散領域を、ソース拡散領域として機能する高濃度の第4不純物拡散領域に対して半導体基板面に直交する深さ方向に隣接して形成することができる。これにより、半導体基板面と平行な方向への占有面積の拡大を抑制しながら、半導体装置の耐圧性を高めることができる。
そして、前記第5工程において第1及び第2溝部を充填するように全面に導電性材料膜を埋め込んだ後、第1領域の一部領域の上方位置で前記深さ方向に分断することで第1及び第2導電膜が形成される。このため、従来構成のように、段差のある状態、すなわち半導体基板の基板面と平行でない方向に形成された電極に対するパターニング処理を行う必要が無く、簡易な工程で耐圧性の高い半導体装置実現が可能である。
また、本発明に係る半導体装置の製造方法は、上記第1の特徴に加えて、前記第7工程が、高濃度の前記第1導電型の不純物イオンを全面に注入することで前記第1導電膜及び前記第2導電膜を前記第1導電型にドープする工程であることを第2の特徴とする。
本発明に係る半導体装置の製造方法の上記第2の特徴によれば、ソース拡散領域を形成する第4不純物拡散領域の形成と同時に、前記第1及び第2導電膜に対して不純物イオンの注入を行うことができる。これにより、工程数を増加させることなく第1及び第2導電膜を低抵抗化することができる。
また、本発明に係る半導体装置の製造方法は、上記第1又は第2の特徴に加えて、前記第4工程が、露出された前記半導体基板面の全面を酸化する工程であって、前記第4工程終了後、前記第5工程開始前に、前記第1溝部の底面に成膜された絶縁膜を剥離する工程を有することを第3の特徴とする。
また、本発明に係る半導体装置の製造方法は、上記第1〜第3の何れか一の特徴に加えて、前記第7工程終了後、前記第8工程開始前に、全面に高融点金属膜を成膜後、熱処理を行うことで、少なくとも前記第4不純物拡散領域の上面、並びに前記第1導電膜及び前記第2導電膜の上面にサリサイド層を形成する工程を有することを第4の特徴とする。
本発明に係る半導体装置の製造方法の上記第4の特徴によれば、各コンタクトプラグと前記第1導電膜、前記第2導電膜、及び前記第4不純物拡散領域夫々との接触抵抗の低減化を図ることができる。
また、本発明に係る半導体装置の製造方法は、上記第1〜第4の何れか一の特徴に加えて、前記第6工程が、全面に絶縁膜を成膜した後エッチバック処理を施すことで、前記第1導電膜と前記第2導電膜に挟まれた領域内に形成された前記第3絶縁膜を剥離するとともに、前記第1導電膜の外側壁並びに前記第2導電膜の外側壁に夫々サイドウォール絶縁膜を形成する工程であることを第5の特徴とする。
本発明に係る半導体装置の製造方法の上記第5の特徴によれば、工程を増加することなく、前記第6工程で形成される第4不純物拡散領域と、前記第1並びに第2導電膜とに一定の離間を確保することができる。
また、本発明に係る半導体装置の製造方法は、上記第1〜第5の何れか一の特徴に加えて、前記第1工程が、前記第1及び第2絶縁膜を形成後、少なくとも前記第1領域を含む所定の領域に前記第2導電型の低濃度イオン注入を行ってウェル領域を形成することで、前記第1領域内に前記第2不純物拡散領域を形成することを第6の特徴とする。
また、本発明に係る半導体装置の製造方法は、上記第1〜第6の何れか一の特徴に加えて、前記第1工程が、前記第1絶縁膜及び前記第2絶縁膜の形成と同時に、前記半導体基板上の前記第1絶縁膜並びに前記第2絶縁膜の形成領域の外側において素子分離絶縁膜を形成する工程であることを第7の特徴とする。
本発明に係る半導体装置の製造方法の上記第7の特徴によれば、例えばSTI法等の通常の素子分離絶縁膜形成工程を用いて周辺部の素子分離絶縁膜形成工程と同時に前記第1及び第2絶縁膜を形成することができるため、他の周辺回路の製造プロセスとの整合性を高めることができる。
また、本発明に係る半導体装置の製造方法は、上記第1〜第7の何れか一の特徴に加えて、前記第5工程において成膜される前記導電性材料膜がポリシリコン膜であることを第8の特徴とする。
本発明の構成によれば、装置規模の拡大を最小限に抑制しながら、高い耐圧性を維持するとともに、現実的な製造プロセスの下で容易に製造が可能な半導体装置、特にはMOSトランジスタを実現することができる。
以下において、本発明に係る半導体装置(以下、適宜「本発明装置」と称する)及びその製造方法(以下、適宜「本発明方法」と称する)の実施形態について、図1〜図6の各図を参照して説明する。
図1〜図3の各図は、本実施形態において、半導体装置を製造する際の各工程における概略断面図を模式的に示したものであり、工程毎に分けて図示している(紙面の都合上3図面に分けている)。また、図4は本実施形態の製造工程をフローチャートにしたものであり、以下の文中の各ステップ#1〜#16は図4に示されるフローチャートの各ステップを表すものとする。
なお、図1以下の各図に示される各概略断面構造図は、模式的に図示されたものであり、図面上の寸法比と実際の寸法比とは必ずしも一致するものではない。また、各工程で記載された膜厚の数値はあくまで一例であって、この値に限定されるものではない。
また、以下においては、本発明装置がNチャネル型MOSトランジスタ素子を含む場合について説明を行うが、不純物種を替えて同様の方法で製造することにより、本発明装置をPチャネル型MOSトランジスタ素子を含む装置とすることが可能である。
まず、図1(a)に示すように、P型半導体基板2上に、公知のSTI(Shallow Trench Isolation)技術を用いて、第1絶縁膜3a及び第2絶縁膜3bを深さ500〜1500nm程度でそれぞれ相互に離間を有して形成する(ステップ#1)。なお、以下において、半導体基板2の所定領域にイオン注入を行う場合に、当該イオン注入が行われた領域を、イオン注入を行っていない領域と区別するために異なった名称及び符号を用いて称するが、両領域を区別しない場合には、混同の生じない範囲内で「半導体基板2」と総称する。
次に、図1(b)に示すように、不純物イオン注入用のスルー酸化膜4を膜厚10〜30nmで形成した後、P型不純物イオン(例えばBイオン)の注入並びに熱処理を施して、ウェル領域5を形成する(ステップ#2)。
次に、図1(c)に示すように、低濃度N型不純物イオン(例えばPイオン)を2段階に分けて注入し、熱処理を行うことで、ウェル領域5内の所定領域に低濃度不純物拡散領域7及び低濃度不純物拡散領域6をそれぞれ形成する(ステップ#3)。なお、イオン注入条件の一例としては、50〜200keV程度の注入エネルギで低濃度不純物拡散領域7を形成し、0.8〜1.2MeV程度の注入エネルギで低濃度不純物拡散領域6を形成する。その後、スルー酸化膜4を除去する。
ステップ#3によって、半導体基板2上において、第1絶縁膜3a及び第2絶縁膜3bに挟まれた領域(以下、適宜「第1領域r1」と記載。図1(c)参照)内では、第1絶縁膜3aの底面よりも深い位置から半導体基板の上面に向かって、順次、低濃度不純物拡散領域6、ウェル領域5、低濃度不純物拡散領域7が形成されることとなる。以下では、第1領域r1内における各拡散領域を、それぞれ「第1不純物拡散領域6」、「第2不純物拡散領域5a」、「第3不純物拡散領域7」と記載する。なお、第2不純物拡散領域5aは、ウェル領域5の内、第1領域r1内に形成された領域に相当する。
次に、図1(d)に示すように、公知のフォトリソグラフィ技術を用いて第1絶縁膜3a及び第2絶縁膜3b上の所定領域を開口したレジスト8を形成する(ステップ#4)。なお、レジスト8は、第1絶縁膜3a及び第2絶縁膜3bによって挟まれている半導体基板2の上面のうち、第2絶縁膜3b側の基板面の一部を覆わないように形成する。すなわち、図1(d)において、レジスト8によって形成される開口部10a、10bのうち、開口部10aについては、第1絶縁膜3aの一部領域上方のみが開口されることで形成されるのに対し、開口部10bについては、第2絶縁膜3bの一部領域及び第3不純物拡散領域7の一部領域の上方を開口して形成される。言い換えれば、本ステップ#4によって、開口部10aの底面には第1絶縁膜3aの一部が露出され、開口部10bの底面には第2絶縁膜3bの一部及び第3不純物拡散領域7の一部が露出される。
次に、図1(e)に示すように、公知のドライエッチング技術により、レジスト8によってマスクされていない領域内の両絶縁膜3a、3bをエッチングし、貫通するように開口して、第1溝部11a及び第2溝部11bを形成する(ステップ#5)。その後、レジスト8を剥離する。
このとき、上述したように、ステップ#4において開口部10bを介して一部の第3不純物拡散領域7が露出されている。このため、本ステップ#5によって、第2溝部11bの内側壁において、第2絶縁膜3bの一部、並びに第1領域r1内に形成されている半導体基板2の一部領域r2が露出する。言い換えれば、第2溝部11bの内側壁は、第2絶縁膜3bと半導体基板2(詳細には、底面側から上面側に向かって順に第1不純物拡散領域6、第2不純物拡散領域5a、第3不純物拡散領域7)によって形成されることとなる。
一方、ステップ#4において開口部10aを介して露出されているのは第1絶縁膜3aのみであり、半導体基板2は露出されていない。従って、本ステップ#5によって、形成される溝部11aは、内側壁が第1絶縁膜3aのみに覆われる構成となる。
すなわち、本ステップ#5によって、第1溝部11aの底面、並びに第2溝部11bの底面及び一部の内側面において半導体基板2が露出されることとなる。また、両絶縁膜3a及び3bに挟まれた領域以外の領域(半導体基板上における第1領域r1以外の領域)についても、両絶縁膜3a及び3bの何れにも覆われていない領域には半導体基板2(ウェル領域5に相当)が露出している。
次に、図1(f)に示すように、850〜950℃程度の温度条件で酸素雰囲気下とすることで、露出された半導体基板2に対して酸化を行い、膜厚20〜50nm程度のシリコン酸化膜を形成する(ステップ#6)。すなわち、本ステップ#6によって、溝部11aの底面にシリコン酸化膜13aが形成される。また、第1領域r1内において露出された半導体基板2の活性領域、すなわち溝部11bの底面から、溝部11bの内側壁の内の半導体基板2によって形成された領域(露出された第1不純物拡散領域6、第2不純物拡散領域5a、及び第3不純物拡散領域7からなる積層構造)を沿って、領域r1内に係る半導体基板2の上面位置に亘って、シリコン酸化膜13b(以下、適宜「第3絶縁膜13b」と称する)が形成される。さらに、両絶縁膜3a及び3bによって挟まれていない領域内における半導体基板2の上面位置において、シリコン酸化膜13cが形成される。
なお、以下では、第3絶縁膜13bと第2絶縁膜3aによって挟まれた領域を、「領域r3」と記載する。このとき、領域r3内において、底面側から上面側に向かって順に第1不純物拡散領域6、第2不純物拡散領域5a、第3不純物拡散領域7が形成される。
次に、図2(a)に示すように、ステップ#6で形成されたシリコン酸化膜の内、第1溝部11aの底面に形成されたシリコン酸化膜13aをエッチング除去する(ステップ#7)。
次に、図2(b)に示すように、全面に導電性材料膜14を膜厚100〜400nm程度でCVD(Chemical Vapor Deposition:化学気相成長)法により成膜する(ステップ#8)。このとき、導電性材料膜14の膜厚を、両溝部11a及び11bの孔径の1/2程度以上の膜厚とすることで、導電性材料膜14の成膜表面の平坦性を高めることができる。なお、ここでは、本ステップで成膜する導電性材料膜としては、例えばポリシリコン膜を利用することができる。
なお、本ステップ#8によって、第1溝部11a及び第2溝部11bが充填され、この結果溝構造は消滅する。このため、ステップ#9以後において「第1溝部11a」並びに「第2溝部11b」と記載した場合には、それぞれ導電性材料膜14によって充填される前に形成されていた第1溝部11a、及び第2溝部11bを指すものであることを確認のために明記しておく。
次に、図2(c)に示すように、公知のフォトリソグラフィ技術を用いてポリシリコン膜14上の所定領域を開口したレジスト15を形成する(ステップ#9)。なお、レジスト15は、少なくとも第1溝部11a並びに第2溝部11bの形成領域(図2(a)参照)上方を覆い、且つ、これらの溝部11a及び11bによって挟まれた一部領域の上方(領域r4)については覆わないように形成する。
次に、図2(d)に示すように、公知のドライエッチング技術により、レジスト15によってマスクされていない領域内の導電性材料膜14を、半導体基板2の基板面に直交する方向(以下、適宜「深さ方向」と記載)にエッチングする(ステップ#10)。本ステップ#10によって、導電性材料膜14が、第1溝部11a内を充填する第1導電膜14aと、溝部11b内を充填する第2導電膜14bとに分断される。その後、レジスト15を剥離する。
次に、図2(e)に示すように、膜厚100〜300nm程度の絶縁膜16をCVD法により全面に成膜する(ステップ#11)。ここでは、絶縁膜16としてシリコン酸化膜を採用し、以下では、適宜「シリコン酸化膜16」と記載する。
次に、図3(a)に示すように、シリコン酸化膜16の全面に対してエッチバックを行うことにより、第1導電膜14aの外側壁にサイドウォール絶縁膜16a、第2導電膜14bの外側壁にサイドウォール絶縁膜16bをそれぞれ形成する(ステップ#12)。なお、本ステップ#12によって、両サイドウォール絶縁膜16a及び16bに挟まれた領域内のシリコン酸化膜16は完全に除去されて、当該領域内では半導体基板2(第3不純物拡散領域7)が露出する。また、本ステップ#11によって、両絶縁膜3a及び3bによって挟まれていない領域内に形成されていたシリコン酸化膜16についても完全に除去されて、半導体基板2(ウェル領域5)が露出する。
次に、図3(b)に示すように、ソース・ドレイン拡散領域形成用の高濃度N型不純物イオン(例えばPイオン、Asイオン等)を注入し、800℃〜900℃程度の温度条件下で10〜30分程度熱処理を施す(ステップ#13)。本ステップ#13によって、両絶縁膜3a及び3bによって挟まれていない領域内に高濃度不純物拡散領域17aが形成され、第3絶縁膜13bと第2絶縁膜3aによって挟まれた領域r3内において露出している第3不純物拡散領域7の上面に高濃度不純物拡散領域17b(以下、「第4不純物拡散領域17b」と記載)が形成される。また、両導電膜14a及び14bに対しても、N型不純物イオンが注入される。
次に、図3(c)に示すように、第1導電膜14a及び第2導電膜14bの上面にそれぞれサリサイド層18a及び18bを形成し、高濃度不純物拡散領域17a及び第4不純物拡散領域17bの上面にそれぞれサリサイド層18c及び18dを形成する(ステップ#14)。具体的には、全面に高融点金属(Co、Ti等)をスパッタ法によって10〜30nm程度成膜した後、450℃〜550℃程度の温度条件下でRTA処理(Rapid Thermal Annealing:急速熱処理)を施してシリサイド化し、その後、未反応の高融点金属膜を除去し、その後、再び600〜850℃程度の温度条件下でRTA処理を施す。
次に、図3(d)に示すように、全面に層間絶縁膜19を膜厚1000〜1500nm程度でCVD法により成膜した後、公知のCMP法(Chemical Mechanical Polishing:化学的機械的研磨)法を用いて表面を平坦化する(ステップ#15)。
次に、図3(e)に示すように、公知の技術により、サリサイド層18a、18b18dと各別に電気的に接続するようにコンタクトプラグ21a、21b、21dを形成した後、このコンタクトプラグ21a、21b、21dと各別に電気的に接続するように配線電極22a、22b、22dを形成する(ステップ#16)。
具体的には、まず、サリサイド層18a、18b、18dの一部領域の上方に係る層間絶縁膜19を公知のフォトリソグラフィ技術及びエッチング技術を用いて開口した後、開口領域を完全に充填するように高融点金属で構成されるコンタクト材料膜(W等)を充填し、層間絶縁膜19の上面が露出するまでエッチバックすることでコンタクトプラグ21a、21b、21dを形成する。その後、スパッタ法によって所定の電極材料膜(AlSi若しくはAlCu等、又はこれらと高融点金属(Ti若しくはTiN等)との積層膜)を膜厚400〜1000nm程度成膜した後、所定のパターン形状でパターニング処理を行って、配線電極22a、22b、22dを形成する。
図5は、上記ステップ#1〜#16を経て形成された本発明装置の概略平面構造図(a)及び概略断面構造図(b)である。なお、図5(b)は、図3(e)と同一の図面であり、図5(a)は、説明の都合上一部の構成要素を省略して表記している。
図5に示されるように、半導体基板2上において、第3絶縁膜13bと第1絶縁膜3aに挟まれた領域内に第4不純物拡散領域17bが形成されている。そして、この第4不純物拡散領域17bに接触して、同じN型である第3不純物拡散領域7が形成されている。そして、この第3不純物拡散領域7の下方には第2不純物拡散領域5aが形成されている。また、両絶縁膜3a及び3bの直下、及び第2不純物拡散領域5aの形成領域の下方を含む領域において、第1不純物拡散領域6が形成されている。そして、この第1不純物拡散領域6に接触するように、第1絶縁膜3aを貫通して第1導電膜14aが形成されている。
また、第2絶縁膜3bを貫通して形成される第2導電膜14bは、第3絶縁膜13bによって活性領域(7、5a、6)と隔てられている。
第3不純物拡散領域7と第1不純物拡散領域6は、共にN型不純物拡散領域であり、両拡散領域に挟まれた領域には、P型不純物拡散領域を示す第2不純物拡散領域5aが形成されている。そして、この第2不純物拡散領域5aに対して、第3絶縁膜13bを隔てて第2導電膜14bが形成されている。
すなわち、本発明装置によれば、ゲート電極として機能する第2導電膜14b、ゲート酸化膜として機能する第3絶縁膜13b、ソース拡散領域として機能する第4不純物拡散領域17b及び第3不純物拡散領域7、並びドレイン拡散領域として機能する第1不純物拡散領域6を備えるMOSトランジスタを実現することができる。そして、第4不純物拡散領域17bと電気的に接続されるサリサイド層18dがソース電極として機能し、第1不純物拡散領域6と電気的に接続される第1導電膜14a及びサリサイド層18aがドレイン電極として機能する。
本発明装置の場合、第1不純物拡散領域6及び第3不純物拡散領域7は、第4不純物拡散領域17bよりも低濃度領域となるが、形成領域の幅及び深さを十分に確保することができる点で、第1不純物拡散領域6側の方が、電界緩和領域としての機能を十分に発揮することができる。従って、電界緩和機能を発揮するドレイン拡散領域を第1不純物拡散領域6とし、第3不純物拡散領域7をソース拡散領域とするMOSトランジスタが実現される。即ち、即ち、本発明装置においては、図5(b)に示すように、上下が非対称に構成されているため、ドレイン拡散領域とソース拡散領域とを入れ替えることができない構造である。
本発明装置のような構造とすることで、ステップ#3に係るイオン注入工程における注入条件を適宜変更することにより、電界緩和領域としての第1不純物拡散領域6の形成幅、深さ、及び濃度を自由に選択することができるため、製造時の自由度が向上する。言い換えれば、耐圧性や寸法等の制約条件に応じたMOSトランジスタを自在に実現することができる。
本発明装置は、電界緩和領域として機能する低濃度の不純物拡散領域6及び7を半導体基板2の基板面に直交する方向(深さ方向)に配列するとともに、第1不純物拡散領域7に接触して高濃度の第4不純物拡散領域17bを形成する。これにより、第4不純物拡散領域17b及び第3不純物拡散領域7、並びに第1不純物拡散領域6によってソース・ドレイン対を形成するとともに、第1及び第3不純物拡散領域が低濃度領域で形成されることで電界緩和機能も奏することができる。そして、このソース・ドレイン対と、これらに挟まれる位置に形成される第2不純物拡散領域5aに対してゲート酸化膜として機能する第3絶縁膜13bを隔てて対向するように基板2の深さ方向にゲート電極として機能する第2導電膜14bを形成することで、基板2に平行な方向への占有面積の拡大を抑制することができる。
また、ゲート電極を構成する第2導電膜14bの形成に際しては、図2(d)及びステップ#10に示すように、半導体基板2の基板面に直交する方向にエッチング処理を行うことで形成できる。従って、上記特許文献1に記載のように、段差のある状態、すなわち、半導体基板2の基板面と平行でない方向に形成された電極に対するパターニング処理を行う必要が無いため、簡易な工程で実現が可能である。さらに、各電極とのコンタクト接続を行うに際しても、図3(e)に示すように、半導体基板2の基板面に平行に形成されたサリサイド層と接触するように通常のコンタクトプラグ形成工程によってコンタクトプラグを形成すれば良く、特許文献1に記載のように、半導体基板2の基板面と平行でない方向に形成された電極に対してコンタクト接続を行う必要がない。これにより、簡易な工程のみによって高耐圧トランジスタを含む半導体装置を実現することができる。
さらに、本発明装置によれば、チャネル領域(第2不純物拡散領域5a)が、素子分離絶縁膜と同様の工程により形成される両絶縁膜3a及び3bに挟まれた領域に形成される。このため、素子分離絶縁膜よりも低い位置にチャネル領域が形成される構成である特許文献1と比較して、チャネル領域端においても高い電界緩和効果を実現することができ、高い耐圧性能を示すトランジスタを実現することができる。
また、ステップ#13に係る高濃度不純物イオン注入工程によって、半導体基板2のみならず両導電膜14a及び14bにも高濃度不純物イオンが注入される(図3(b)参照)。これにより、第4不純物拡散領域17bの形成と同時に両導電膜14a及び14bの低抵抗化が図られる。更には、両導電膜14a及び14b、並びに第4不純物拡散領域17bの上面にサリサイド層が形成されることで、コンタクト抵抗の低抵抗化が図られる。
以下に別実施形態につき、説明する。
〈1〉 上述した実施形態において、ステップ#8で成膜する導電性材料膜(ゲート電極材料となる材料膜)をポリシリコン膜14として説明したが、当該工程で成膜する材料膜としては、ゲート電極膜として利用可能な材料膜であればポリシリコン膜に限定されるものではない。
〈2〉 上述した実施形態において、ステップ#3によって形成される不純物拡散領域6及び7を何れも低濃度不純物拡散領域であるとして説明をしたが、少なくとも不純物拡散領域7が低濃度であれば電界緩和効果を実現することができる。しかし、高い耐圧性能を実現するためには、上記実施形態のように、両拡散領域とも低濃度の不純物拡散領域で実現することが好ましい。
〈3〉 上述した実施形態において、第1不純物拡散領域6は、両絶縁膜3a及び3bの直下を含む領域に形成される構成としたが(図5(b)参照)、少なくとも第1絶縁膜3aの直下並びに第3絶縁膜13bの直下を含む領域に形成されていれば良い。言い換えれば、ステップ#5に係る溝部領域形成工程において、残存する第2絶縁膜3bの直下には形成されずに、第2溝部11bの直下に第1不純物拡散領域6が形成される構成であっても構わない。
〈4〉 上述した実施形態において、第3不純物拡散領域7と第1不純物拡散領域6に挟まれたチャネル領域(第2不純物拡散領域5a)が、ウェル領域5によって実現されるものとしたが、半導体基板の導電型を利用してチャネル領域を構成することも可能である。すなわち、半導体基板2がP型基板であって、この基板の導電型を利用してチャネル領域を実現する場合には、ステップ#2に係るウェル注入工程が不要となる。
本発明に係る半導体装置の製造方法の工程毎の概略断面構造図(1) 本発明に係る半導体装置の製造方法の工程毎の概略断面構造図(2) 本発明に係る半導体装置の製造方法の工程毎の概略断面構造図(3) 本発明に係る可変抵抗素子の製造方法に係る製造工程を示すフローチャート 本発明に係る半導体装置の概略構造図 従来の高耐圧トランジスタ素子の概略断面構造図
符号の説明
2: 半導体基板
3a: 第1絶縁膜
3b: 第2絶縁膜
4: スルー酸化膜
5: ウェル領域
5a: 第2不純物拡散領域
6: 第1不純物拡散領域(低濃度不純物拡散領域)
7: 第3不純物拡散領域(低濃度不純物拡散領域)
8: レジスト
10a、10b: レジストの開口部
11a: 第1溝部
11b: 第2溝部
13a: シリコン酸化膜
13b: 第3絶縁膜(シリコン酸化膜)
13c: シリコン酸化膜
14: 導電性材料膜
14a: 第1導電膜
14b: 第2導電膜
15: レジスト
16: シリコン酸化膜
16a、16b: サイドウォール絶縁膜
17a: 高濃度不純物拡散領域
17b: 第4不純物拡散領域(高濃度不純物拡散領域)
18a、18b、18c、18d: サリサイド層
19: 層間絶縁膜
21a、21b、21d: コンタクトプラグ
22a、22b、22d: 配線電極
r1: 第1領域
r2、r3: 領域
101: 半導体基板
102: ソース拡散領域
103: ドレイン拡散領域
104: 電界緩和領域
105: ゲート電極
106: 素子分離絶縁膜
107: ゲート酸化膜
109: 溝部

Claims (11)

  1. 半導体基板上において、前記半導体基板面に平行方向に相互に離間して前記半導体基板の表面から下方に向かって形成された第1絶縁膜及び第2絶縁膜と、
    前記第1絶縁膜の直上層から前記第1絶縁膜の底面の深さ位置に達するまで、前記第1絶縁膜を貫通するように前記半導体基板面に直交する深さ方向に形成される第1導電膜と、
    前記第2絶縁膜の直上層から前記第2絶縁膜の底面の深さ位置に達するまで、前記第1絶縁膜と対向する側の前記第2絶縁膜の外側壁に沿って前記深さ方向に形成される第2導電膜と、
    前記第2導電膜の底面の深さ位置から、前記第1及び第2絶縁膜に挟まれた第1領域に係る前記半導体基板上の上面位置に亘って、少なくとも前記第2導電膜の底面及び前記第1絶縁膜と対向する側の前記第2導電膜の外側壁と接触して形成される第3絶縁膜と、
    前記第3絶縁膜と前記第1絶縁膜に挟まれた領域において、前記第1絶縁膜の底面よりも深い位置から前記半導体基板の上面に向かってこの順に形成される、第1導電型の第1不純物拡散領域、前記第1導電型とは異なる第2導電型の第2不純物拡散領域、前記第1導電型の第3不純物拡散領域、及び前記第3不純物拡散領域より高濃度の前記第1導電型の第4不純物拡散領域と、
    前記半導体基板の上層に形成される層間絶縁膜と、を備えてなり、
    前記第1不純物拡散領域が、前記第1導電膜の底面と接触すると共に、前記第3絶縁膜を隔てて前記第2導電膜と接触することなく対向し、
    前記第2不純物拡散領域及び前記第3不純物拡散領域が、前記第1絶縁膜の外側壁に接触すると共に、前記第3絶縁膜を隔てて前記第2導電膜と接触することなく対向し、
    前記第1導電膜、前記第2導電膜、及び前記第4不純物拡散領域に対して夫々電気的に接続するためのコンタクトプラグが前記層間絶縁膜を貫通して形成されることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記第1導電膜、前記第2導電膜、及び前記第4不純物拡散領域の上層に夫々サリサイド層が形成されており、
    前記コンタクトプラグと前記サリサイド層が夫々接触する構成であることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記第1導電膜及び前記第2導電膜が、前記第1導電型にドープされたポリシリコン膜であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の半導体装置。
  4. 請求項1〜3の何れか1項に記載の半導体装置の製造方法であって、
    前記半導体基板上において、前記半導体基板面に平行方向に相互に離間して前記半導体基板の表面から下方に向かって形成された前記第1絶縁膜及び前記第2絶縁膜を形成して、少なくとも当該両絶縁膜に狭まれた前記第1領域を前記第2不純物拡散領域とする第1工程と、
    前記第1工程終了後、注入条件を変化させて前記第1導電型の低濃度イオン注入を複数回行うことにより、前記第1及び第2絶縁膜の底面よりも深い位置から当該底面よりも浅く前記半導体基板の上面よりは深い位置に亘って、少なくとも前記第1及び第2絶縁膜の底面、並びに前記第1領域内において相互に対向する前記第1及び第2絶縁膜の外側壁の一部、に接触する前記第1不純物拡散領域と、前記第1領域内において前記第1不純物拡散領域から前記第2不純物拡散領域を隔てて相互に対向する前記第1及び第2絶縁膜の外側壁の一部に接触する前記第3不純物拡散領域と、を夫々形成する第2工程と、
    前記第2工程終了後、所定領域をマスクした状態で前記第1及び第2絶縁膜に対してエッチング処理を施すことで、前記第1不純物拡散領域からなる底面、並びに前記第1絶縁膜で囲まれてなる内側壁で構成される第1溝部と、前記第1不純物拡散領域からなる底面、並びに一部領域が第2絶縁膜からなり他の領域が前記第1不純物拡散領域、前記第2不純物拡散領域、及び前記第3不純物拡散領域の積層構造からなる内側壁で構成される第2溝部と、を夫々形成する第3工程と、
    前記第3工程終了後、酸化処理を行って、少なくとも前記第2溝部の底面から前記第2溝部の内側壁の一部を構成する前記積層構造を介して前記第1領域内に係る前記半導体基板の上面に亘って前記第3絶縁膜を形成する第4工程と、
    前記第4工程終了後、前記第1溝部及び前記第2溝部を完全に充填するように導電性材料膜を全面に成膜した後、前記第1溝部と前記第2溝部によって挟まれた一部領域の上方位置で前記深さ方向に前記導電性材料膜を分断することで、前記第1溝部内を充填する前記第1導電膜と、前記第2溝部内を充填する前記第2導電膜とを形成する第5工程と、
    前記第5工程終了後、少なくとも前記第1導電膜と前記第2導電膜に挟まれた領域内に形成された前記第3絶縁膜を剥離して、前記第3不純物拡散領域を露出させる第6工程と、
    前記第6工程終了後、高濃度の前記第1導電型の不純物イオンを注入することで、前記第3不純物拡散領域の上面に前記第4不純物拡散領域を形成する第7工程と、
    前記第7工程終了後、全面に前記層間絶縁膜を形成した後、前記第1導電膜、前記第2導電膜、及び前記第4不純物拡散領域の夫々に電気的に接続する前記コンタクトプラグを形成する第8工程と、を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  5. 前記第7工程が、高濃度の前記第1導電型の不純物イオンを全面に注入することで前記第1導電膜及び前記第2導電膜を前記第1導電型にドープする工程であることを特徴とする請求項4に記載の半導体装置の製造方法。
  6. 前記第4工程が、露出された前記半導体基板面の全面を酸化する工程であって、
    前記第4工程終了後、前記第5工程開始前に、前記第1溝部の底面に成膜された絶縁膜を剥離する工程を有することを特徴とする請求項4又は5に記載の半導体装置の製造方法。
  7. 前記第7工程終了後、前記第8工程開始前に、全面に高融点金属膜を成膜後、熱処理を行うことで、少なくとも前記第4不純物拡散領域の上面、並びに前記第1導電膜及び前記第2導電膜の上面にサリサイド層を形成する工程を有することを特徴とする請求項4〜6の何れか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  8. 前記第6工程が、全面に絶縁膜を成膜した後エッチバック処理を施すことで、前記第1導電膜の外側壁並びに前記第2導電膜の外側壁に夫々サイドウォール絶縁膜を形成するとともに、当該両サイドウォール絶縁膜に挟まれた領域内の前記第3絶縁膜を剥離する工程であることを特徴とする請求項4〜7の何れか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  9. 前記第1工程が、前記第1及び第2絶縁膜を形成後、少なくとも前記第1領域を含む所定の領域に前記第2導電型の低濃度イオン注入を行ってウェル領域を形成することで、前記第1領域内に前記第2不純物拡散領域を形成することを特徴とする請求項4〜8の何れか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  10. 前記第1工程が、前記第1絶縁膜及び前記第2絶縁膜の形成と同時に、前記半導体基板上の前記第1絶縁膜並びに前記第2絶縁膜の形成領域の外側において素子分離絶縁膜を形成する工程であることを特徴とする請求項4〜9の何れか1項に記載の半導体装置の製造方法。
  11. 前記第5工程において成膜される前記導電性材料膜がポリシリコン膜であることを特徴とする請求項5〜10の何れか1項に記載の半導体装置の製造方法。
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