[go: up one dir, main page]

JP2008239641A - 熱可塑性樹脂組成物 - Google Patents

熱可塑性樹脂組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP2008239641A
JP2008239641A JP2007077586A JP2007077586A JP2008239641A JP 2008239641 A JP2008239641 A JP 2008239641A JP 2007077586 A JP2007077586 A JP 2007077586A JP 2007077586 A JP2007077586 A JP 2007077586A JP 2008239641 A JP2008239641 A JP 2008239641A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
isobutylene
resin composition
thermoplastic resin
monomer
polymer block
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007077586A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuhiko Kimura
勝彦 木村
Hiroharu Nakabayashi
裕晴 中林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kaneka Corp
Original Assignee
Kaneka Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kaneka Corp filed Critical Kaneka Corp
Priority to JP2007077586A priority Critical patent/JP2008239641A/ja
Publication of JP2008239641A publication Critical patent/JP2008239641A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

【課題】 オレフィン系熱可塑性エラストマーの特性を損なうことなく、柔軟性、ガスバリア性、制振性を付与すること。
【解決手段】 イソブチレン系ブロック共重合体をオレフィン系熱可塑性エラストマーに添加することにより達成される。イソブチレン系ブロック共重合体は、トリブロック共重合体、ジブロック共重合体、及びアームを3つ以上有する星型ブロック共重合体からなる群から選ばれることが好ましい。オレフィン系熱可塑性エラストマーは、エチレン系共重合ゴム、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂などであることが好ましい。
【選択図】 なし

Description

本発明は、特定のイソブチレン系ブロック共重合体と、オレフィン系熱可塑性エラストマーとを含有してなる熱可塑性樹脂組成物に関する。
オレフィン系熱可塑性エラストマーは、低比重で、耐候性や熱安定性、耐オゾン性などに優れ、比較的安価であることから、自動車分野を中心に、建築・土木分野、文具・雑貨分野、家電製品、レジャー用品、食品・医療分野など、幅広い分野で汎用的に用いられている。例えば、自動車分野では、ウェザーストリップやラックアンドピニオンブーツ、エアインテークホース、バンパ、グラスランチャネル、インパネなどに使用されている。ところが、柔軟性を付与するために、軟化剤を添加することで、ブリードや移行性、溶出性の問題が発生する場合があった。また、用途によってはガスバリア性が不足するため、柔軟性を損なわずにガスバリア性を付与できる技術が望まれていた。さらに、オレフィン系熱可塑性エラストマーは制振が低く、その向上が求められる用途もあった。
一方、イソブチレン系ブロック共重合体は、ガスバリア性や制振性に優れることが知られていたものの、ポリプロピレンに添加して耐衝撃性を改良できる技術が報告されている程度で(特許文献1)、オレフィン系熱可塑性エラストマーとの組成物については知られていなかった。
WO92−14790号公報
本発明の目的は、オレフィン系熱可塑性エラストマーの特性を損なうことなく、柔軟性やガスバリア性、制振性を付与することにある。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究を積み重ねた結果、特定のイソブチレン系ブロック共重合体をオレフィン系熱可塑性エラストマーに添加することにより、前記課題を解決できることを見出し、本発明に至ったものである。
すなわち本発明は、(a)イソブチレンを主成分とする重合体ブロックとイソブチレンを主成分としない単量体成分からなる重合体ブロックとから構成されるイソブチレン系ブロック共重合体5〜95重量%と、(b)オレフィン系熱可塑性エラストマー95〜5重量%とからなる熱可塑性樹脂組成物に関する。(a)と(b)の比率が上記範囲外である場合は、種々の特性のバランスが悪くなる場合がある。
好ましい実施様態としては、(a)成分のイソブチレンを主成分としない単量体成分が、芳香族ビニル系単量体を主成分とする単量体成分であることを特徴とする熱可塑性樹脂組成物に関する。
好ましい実施様態としては、芳香族ビニル系単量体がスチレン、p−メチルスチレン、α−メチルスチレン及びインデンからなる群から選ばれる少なくとも1種以上であることを特徴とする熱可塑性樹脂組成物に関する。
好ましい実施様態としては、(a)イソブチレン系ブロック共重合体が、芳香族ビニル系単量体を主成分とする重合体ブロック−イソブチレンを主成分とする重合体ブロック−芳香族ビニル系単量体を主成分とする重合体ブロックからなるトリブロック共重合体、芳香族ビニル系単量体を主成分とする重合体ブロック−イソブチレンを主成分とする重合体ブロックからなるジブロック共重合体、及び芳香族ビニル系単量体を主成分とする重合体ブロックとイソブチレンを主成分とする重合体ブロックからなるアームを3つ以上有する星型ブロック共重合体からなる群から選ばれる少なくとも1種以上であることを特徴とする熱可塑性樹脂組成物に関する。
好ましい実施様態としては、(b)成分のオレフィン系熱可塑性エラストマーが、エチレン系共重合ゴムを含有することを特徴とする熱可塑性樹脂組成物に関する。
好ましい実施様態としては、(b)成分のオレフィン系熱可塑性エラストマーが、さらに、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂から選択される少なくとも一種を含有することを特徴とする熱可塑性樹脂組成物に関する。
好ましい実施様態としては、(b)成分のオレフィン系熱可塑性エラストマーが、さらに動的に架橋されてなることを特徴とする熱可塑性樹脂組成物に関する。
本発明の熱可塑性樹脂組成物は、低比重で、耐候性や熱安定性、耐オゾン性などに優れるだけでなく、低硬度で、ガスバリア性にも優れることから、自動車分野、建築・土木分野、文具・雑貨分野、家電製品、レジャー用品、食品・医療分野、玩具・運動用具用途、衣料・履き物用途、包装輸送資材、電線用途等に利用可能である。
本発明の熱可塑性樹脂組成物に使用する(a)イソブチレン系ブロック共重合体は、イソブチレンを主成分とする重合体ブロック及びイソブチレンを主成分としない単量体成分からなる重合体ブロックを有しているものであれば特に制限はなく、例えば、直鎖状、分岐状、星状等の構造を有するブロック共重合体、ジブロック共重合体、トリブロック共重合体、マルチブロック共重合体等のいずれも選択可能である。
(a)成分中のイソブチレンを主成分としない単量体成分は、イソブチレンの含有量が30重量%以下である単量体成分を示す。イソブチレンを主成分としない単量体成分中のイソブチレンの含有量は10重量%以下であることが好ましく、3重量%以下であることがさらに好ましい。
(a)成分中のイソブチレンを主成分としない単量体成分中の、イソブチレン以外の単量体は、カチオン重合可能な単量体成分であれば特に限定されないが、脂肪族オレフィン系、芳香族ビニル系、ジエン系、ビニルエーテル系、シラン化合物、ビニルカルバゾール、β−ピネン、アセナフチレン等の単量体が例示できる。これらは1種又は2種以上組み合わせて使用される。
脂肪族オレフィン系単量体としては、エチレン、プロピレン、1−ブテン、2−メチル−1−ブテン、3−メチル−1−ブテン、ペンテン、ヘキセン、シクロヘキセン、4−メチル−1−ペンテン、ビニルシクロヘキサン、オクテン、ノルボルネン等が挙げられる。
芳香族ビニル系単量体としては、スチレン、o−メチルスチレン、m−メチルスチレン、p−メチルスチレン、α−メチルスチレン、β−メチルスチレン、2,6−ジメチルスチレン、2,4−ジメチルスチレン、α−メチル−o−メチルスチレン、α−メチル−m−メチルスチレン、α−メチル−p−メチルスチレン、β−メチル−o−メチルスチレン、β−メチル−m−メチルスチレン、β−メチル−p−メチルスチレン、2,4,6−トリメチルスチレン、α−メチル−2,6−ジメチルスチレン、α−メチル−2,4−ジメチルスチレン、β−メチル−2,6−ジメチルスチレン、β−メチル−2,4−ジメチルスチレン、o−クロロスチレン、m−クロロスチレン、p−クロロスチレン、2,6−ジクロロスチレン、2,4−ジクロロスチレン、α−クロロ−o−クロロスチレン、α−クロロ−m−クロロスチレン、α−クロロ−p−クロロスチレン、β−クロロ−o−クロロスチレン、β−クロロ−m−クロロスチレン、β−クロロ−p−クロロスチレン、2,4,6−トリクロロスチレン、α−クロロ−2,6−ジクロロスチレン、α−クロロ−2,4−ジクロロスチレン、β−クロロ−2,6−ジクロロスチレン、β−クロロ−2,4−ジクロロスチレン、o−t−ブチルスチレン、m−t−ブチルスチレン、p−t−ブチルスチレン、o−メトキシスチレン、m−メトキシスチレン、p−メトキシスチレン、o−クロロメチルスチレン、m−クロロメチルスチレン、p−クロロメチルスチレン、o−ブロモメチルスチレン、m−ブロモメチルスチレン、p−ブロモメチルスチレン、シリル基で置換されたスチレン誘導体、インデン、ビニルナフタレン等が挙げられる。
ジエン系単量体としては、ブタジエン、イソプレン、ヘキサジエン、シクロペンタジエン、シクロヘキサジエン、ジシクロペンタジエン、ジビニルベンゼン、エチリデンノルボルネン等が挙げられる。
ビニルエーテル系単量体としては、メチルビニルエーテル、エチルビニルエーテル、n−プロピルビニルエーテル、イソプロピルビニルエーテル、n−ブチルビニルエーテル、sec−ブチルビニルエーテル、tert−ブチルビニルエーテル、イソブチルビニルエーテル、メチルプロペニルエーテル、エチルプロペニルエーテル等が挙げられる。
シラン化合物としては、ビニルトリクロロシラン、ビニルメチルジクロロシラン、ビニルジメチルクロロシラン、ビニルジメチルメトキシシラン、ビニルトリメチルシラン、ジビニルジクロロシラン、ジビニルジメトキシシラン、ジビニルジメチルシラン、1,3−ジビニル−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン、トリビニルメチルシラン、γ−メタクリロイルオキシプロピルトリメトキシシラン、γ−メタクリロイルオキシプロピルメチルジメトキシシラン等が挙げられる。
(a)成分中のイソブチレンを主成分としない単量体成分は、物性及び重合特性等のバランスから、芳香族ビニル系単量体を主成分とする単量体成分であることが好ましい。芳香族ビニル系単量体を主成分とする単量体成分は、芳香族ビニル系単量体の含有量が60重量%以上、好ましくは80重量%以上である単量体成分を示す。芳香族ビニル系単量体としては、スチレン、α−メチルスチレン、p−メチルスチレン及びインデンからなる群から選ばれる1種以上の単量体を使用することが好ましく、コストの面からスチレン、α−メチルスチレン、あるいはこれらの混合物を用いることが特に好ましい。
また、(a)成分中のイソブチレンを主成分とする単量体成分は、イソブチレン以外の単量体を含んでいてもよいし、含んでいなくても良く、通常、イソブチレンを60重量%以上、好ましくは80重量%以上含有する単量体成分である。イソブチレン以外の単量体としてはカチオン重合可能な単量体であれば特に制限はないが、例えば上記の単量体等が挙げられる。
(a)成分中のイソブチレンを主成分とする重合体ブロックとイソブチレンを主成分としない単量体成分からなる重合体ブロックの割合に関しては、特に制限はないが、柔軟性と引張強度の面から、イソブチレンを主成分とする重合体ブロックが40から95重量%、イソブチレンを主成分としない単量体成分からなる重合体ブロックが5から60重量%であることが好ましく、イソブチレンを主成分とする重合体ブロックが60から90重量%、イソブチレンを主成分としない単量体成分からなる重合体ブロックが10から40重量%であることがさらに好ましく、イソブチレンを主成分とする重合体ブロックが70から85重量%、イソブチレンを主成分としない単量体成分からなる重合体ブロックが15から30重量%であることが特に好ましい。イソブチレンを主成分とする重合体ブロックが95重量%よりも多いと十分な強度が得られず、粘着性が強くなる傾向があり、40重量%よりも少ないと十分な柔軟性が得られない傾向がある。
イソブチレン系ブロック共重合体の数平均分子量にも特に制限はないが、成形流動性と引張強度の面から、30000〜500000であることが好ましく、50000〜300000であることがさらに好ましく、60000〜150000であることが特に好ましい。イソブチレン系ブロック共重合体の数平均分子量が30000よりも低い場合には、強度が十分に発現されず、一方、500000を超える場合には十分な成形流動性が得られない傾向がある。上記数平均分子量は、Waters社製ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)システム(カラム:昭和電工株式会社製Shodex K−804(ポリスチレンゲル)、移動相:クロロホルム)を用いて測定した値である。
またイソブチレン系ブロック共重合体の好ましいブロック構造としては、柔軟性と引張強度の面から、(芳香族ビニル系単量体を主成分とする重合体ブロック)−(イソブチレンを主成分とする重合体ブロック)−(芳香族ビニル系単量体を主成分とする重合体ブロック)からなる直鎖状トリブロック共重合体、(芳香族ビニル系単量体を主成分とする重合体ブロック)−(イソブチレンを主成分とする重合体ブロック)からなる直鎖状ジブロック共重合体、及び、(芳香族ビニル系単量体を主成分とする重合体ブロック)−(イソブチレンを主成分とする重合体ブロック)からなるアームを3つ以上有する星型ブロック共重合体等が挙げられる。これらは所望の物性・成形加工性を得る為に1種又は2種以上を組み合わせて使用可能である。これらの中でも、柔軟性と引張強度の面から、直鎖状トリブロック共重合体が最も好ましい。
イソブチレン系ブロック共重合体の製造方法については特に制限はないが、例えば、下記一般式(1)で表される化合物の存在下に、イソブチレンを主成分とする単量体成分及びイソブチレンを主成分としない単量体成分を重合させることにより得られる。
(CRX)n (1)
[式中Xはハロゲン原子、炭素数1〜6のアルコキシ基又は炭素数1〜6のアシロキシ基を示す。R、Rはそれぞれ水素原子または炭素数1〜6の1価の炭化水素基を示し、R、Rは同一であっても異なっていても良い。Rは多価芳香族炭化水素基または多価脂肪族炭化水素基であり、nは1〜6の自然数を示す。]
上記一般式(1)で表される化合物は開始剤となるもので、ルイス酸等の存在下炭素陽イオンを生成し、カチオン重合の開始点になると考えられる。本発明で用いられる一般式(1)の化合物の例としては、次のような化合物等が挙げられる。(1−クロル−1−メチルエチル)ベンゼン〔CC(CHCl〕、1,4−ビス(1−クロル−1−メチルエチル)ベンゼン〔1,4−Cl(CHCCC(CHCl〕、1,3−ビス(1−クロル−1−メチルエチル)ベンゼン〔1,3−Cl(CHCCC(CHCl〕、1,3,5−トリス(1−クロル−1−メチルエチル)ベンゼン〔1,3,5−(ClC(CH〕、1,3−ビス(1−クロル−1−メチルエチル)−5−(tert−ブチル)ベンゼン〔1,3−(C(CHCl)-5−(C(CH)C〕。
これらの中でも特に好ましいのはビス(1−クロル−1−メチルエチル)ベンゼン[C(C(CHCl)]、トリス(1−クロル−1−メチルエチル)ベンゼン[(ClC(CH]である。なおビス(1−クロル−1−メチルエチル)ベンゼンは、ビス(α−クロロイソプロピル)ベンゼン、ビス(2−クロロ−2−プロピル)ベンゼンあるいはジクミルクロライドとも呼ばれ、トリス(1−クロル−1−メチルエチル)ベンゼンは、トリス(α−クロロイソプロピル)ベンゼン、トリス(2−クロロ−2−プロピル)ベンゼンあるいはトリクミルクロライドとも呼ばれる。
イソブチレン系ブロック共重合体を重合により製造する際に、さらにルイス酸触媒を共存させることもできる。このようなルイス酸としてはカチオン重合に使用できるものであれば良く、TiCl、TiBr、BCl、BF、BF・OEt、SnCl、SbCl、SbF、WCl、TaCl、VCl、FeCl、ZnBr、AlCl、AlBr等の金属ハロゲン化物;EtAlCl、EtAlCl等の有機金属ハロゲン化物を好適に使用することができる(Etはエチル基を表す)。中でも触媒としての能力、工業的な入手の容易さを考えた場合、TiCl、BCl、SnClが好ましい。ルイス酸の使用量は、特に限定されないが、使用する単量体の重合特性あるいは重合濃度等を鑑みて設定することができる。通常は一般式(1)で表される化合物に対して0.1〜100モル当量使用することができ、好ましくは1〜50モル当量の範囲である。
イソブチレン系ブロック共重合体の重合に際しては、さらに必要に応じて電子供与体成分を共存させることもできる。この電子供与体成分は、カチオン重合に際して、成長炭素カチオンを安定化させる効果があるものと考えられており、電子供与体の添加によって分子量分布の狭い構造が制御された重合体を生成することができる。使用可能な電子供与体成分としては特に限定されないが、例えば、ピリジン類、アミン類、アミド類、スルホキシド類、エステル類、または金属原子に結合した酸素原子を有する金属化合物等を挙げることができる。
イソブチレン系ブロック共重合体の重合は必要に応じて有機溶媒中で行うことができ、有機溶媒としてはカチオン重合を本質的に阻害しなければ特に制約なく使用することができる。具体的には、塩化メチル、ジクロロメタン、クロロホルム、塩化エチル、ジクロロエタン、n−プロピルクロライド、n−ブチルクロライド、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素;ベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、プロピルベンゼン、ブチルベンゼン等のアルキルベンゼン類;エタン、プロパン、ブタン、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、ノナン、デカン等の直鎖式脂肪族炭化水素類;2−メチルプロパン、2−メチルブタン、2,3,3−トリメチルペンタン、2,2,5−トリメチルヘキサン等の分岐式脂肪族炭化水素類;シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、エチルシクロヘキサン等の環式脂肪族炭化水素類;石油留分を水添精製したパラフィン油等を挙げることができる。
これらの溶媒は、ブロック共重合体を構成する単量体の重合特性及び生成する重合体の溶解性等のバランスを考慮して単独又は2種以上を組み合わせて使用される。
上記溶媒の使用量は、得られる重合体溶液の粘度や除熱の容易さを考慮して、重合体の濃度が好ましくは1〜50重量%、より好ましくは5〜35重量%となるように決定することができる。
実際の重合を行うに当たっては、各成分を冷却下例えば−100℃以上0℃未満の温度で混合することが好ましい。エネルギーコストと重合の安定性を釣り合わせるために、特に好ましい温度範囲は−80℃〜−30℃である。
本発明の熱可塑性樹脂組成物に使用する(b)オレフィン系熱可塑性エラストマーとしては、エチレン系共重合ゴムを含有し、必要に応じて、ポリオレフィン樹脂と混合されていても、さらに、動的に架橋されていてもよい。
(b)成分中のエチレン系共重合ゴムとしては、エチレン・プロピレン共重合体、エチレン・ブテン共重合体、エチレン・ヘキセン共重合体、エチレン・オクテン共重合体などの、エチレン・α−オレフィン共重合体や、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・アクリル酸エチル共重合体、エチレン・アクリル酸メチル共重合体、エチレン・アクリル酸ブチル共重合体などがあげられ、必要に応じて、ジシクロペンタジエン、1,4−ヘキサジエン、エチリデンノルボルネン、ビニリデンノルボルネンなどの非共役ジエンを共重合していてもよい。例えば、ノーデルIP(ダウケミカル日本株式会社製)、JSR EP(JSR株式会社製)、エスプレンEPDM(住友化学株式会社製)、ブナEP(バイエル株式会社製)、三井EPT(三井化学株式会社製)、エンゲージ(ダウケミカル日本株式会社製)、エバフレックス(三井デュポンポリケミカルジャパン株式会社製)などが市販されている。
また、(b)成分には、必要に応じて、ポリオレフィン樹脂が添加されてもよく、具体的には、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリブテン樹脂、ポリメチルペンテン樹脂、環状オレフィン樹脂、エチレン・環状オレフィン共重合樹脂などがあげられ、溶融混練されたものでも、重合機中で混合されたリアクター型TPOと呼ばれるようなものでもよい。例えば、サーモラン(三菱化学株式会社製)、住友TPE(住友化学株式会社製)、サーモラン(アプコ株式会社製)、オレフレックス(リケンテクノス株式会社製)、アドフレックス(サンアロマー株式会社製)などが市販されている。
さらに、(b)成分は動的に架橋されていてもよい。例えば、サントプレン(エーイーエス・ジャパン株式会社製)、ミラストマー(三井化学株式会社製)、エクセリンク(JSR株式会社製)などが市販されている。
上記(b)成分には、軟化剤が添加されていてもよく、例示した市販品には、実際に軟化剤が含まれているものもある。軟化剤としては、特に限定されないが、通常、室温で液体又は液状の材料が好適に用いられる。このような軟化剤としては鉱物油系、植物油系、合成系等の各種ゴム用又は樹脂用軟化剤が挙げられる。鉱物油系としては、ナフテン系、パラフィン系等のプロセスオイル等が、植物油系としては、ひまし油、綿実油、あまみ油、なたね油、大豆油、パーム油、やし油、落花生油、木ろう、パインオイル、オリーブ油等が、合成系としてはポリブテン、低分子量ポリブタジエン等が例示できる。これらの中でも、(b)成分との相溶性やコストの面から、パラフィン系プロセスオイルが好ましく用いられる。
本発明の熱可塑性樹脂組成物には、柔軟性と成形流動性を付与する目的で、さらに軟化剤を添加してもよい。軟化剤としては、前述のものが例示できる。これらの中でも(a)成分との相溶性およびガスバリア性の点から、ポリブテンが好ましく用いられる。これら軟化剤は所望の硬度および溶融粘度を得るために2種以上を適宜組み合わせて使用することも可能である。
軟化剤の添加量は、(a)成分であるイソブチレン系ブロック共重合体100重量部に対して1〜100重量部であるのが好ましく、より好ましくは1〜80重量部、さらに好ましくは1〜50重量部である。100重量部を超えると、軟化剤がブリードしやすくなるだけでなく、ガスバリア性が低下する傾向があり、好ましくない。
また、本発明の熱可塑性樹脂組成物には、主に流動性や離型性などの成形加工性を付与する目的で、滑剤が添加されてもよい。滑剤としては、脂肪酸アミド系滑剤、脂肪酸金属塩系滑剤、脂肪酸エステル系滑剤、脂肪酸系滑剤、脂肪族アルコール系滑剤、脂肪酸と多価アルコールの部分エステル、パラフィン系滑剤などが好ましく用いられ、これらの中から2種以上を選択して用いてもよい。
脂肪酸アミド系滑剤としては、エルカ酸アミド、オレイン酸アミド、ステアリン酸アミド、ベヘニン酸アミド、エチレンビスステアリン酸アミド、エチレンビスオレイン酸アミド、エチレンビスエルカ酸アミド、エチレンビスラウリン酸アミド、m−キシリレンビスステアリン酸アミド、p−フェニレンビスステアリン酸アミドなどが挙げられる。
脂肪酸金属塩系滑剤としては、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸バリウムなどが挙げられる。
脂肪酸エステル系滑剤としては、ラウリン酸メチル、ミリスチン酸メチル、パルミチン酸メチル、ステアリン酸メチル、オレイン酸メチル、エルカ酸メチル、ベヘニン酸メチル、ラウリン酸ブチル、ステアリン酸ブチル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸オクチル、ヤシ脂肪酸オクチルエステル、ステアリン酸オクチル、特殊牛脂脂肪酸オクチルエステル、ラウリン酸ラウリル、ステアリン酸ステアリル、ベヘニン酸ベヘニル、ミリスチン酸セチル、牛脂硬化油、ヒマシ硬化油などが挙げられる。
脂肪酸系滑剤としては、ステアリン酸、パルミチン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸などが挙げられる。
脂肪族アルコールとしては、ステアリルアルコール、セチルアルコール、ミリスチルアルコール、ラウリルアルコールなどが挙げられる。
脂肪酸と多価アルコールの部分エステルとしては、ステアリン酸モノグリセライド、ステアリン酸ジグリセライド、オレイン系モノグリセライドなどが挙げられる。
パラフィン系滑剤としては、パラフィンワックス、流動パラフィン、ポリエチレンワックス、酸化ポリエチレンワックス、ポリプロピレンワックスなどが挙げられる。
この他、モンタン酸およびその誘導体である、モンタン酸エステル、モンタン酸金属塩、モンタン酸部分ケン化エステルなどや、シリコーンオイルなども用いられる。
これらは、単独で用いても、複数を併用してもよい。これらの中でも、成形加工性の改良効果の点から、脂肪酸アミドが好ましく、中でもエルカ酸アミドが最も好ましい。
滑剤の添加量は、(a)成分100重量部に対して0.1〜10重量部であるのが好ましく、より好ましくは0.1〜5重量部であり、さらに好ましくは0.5〜5重量部である。10重量部を超えると十分に混合されず、滑剤がブリードアウトする傾向があり、さらに、得られる組成物の機械強度が低下する傾向もあり、好ましくない。
本発明の熱可塑性樹脂組成物には、押出成形性や発泡性を改良する目的で加工助剤を添加してもよい。加工助剤とは、溶融時の溶融張力を向上させることで、形状や発泡挙動を安定化する添加剤を指す。このような加工助剤としては、アクリル系加工助剤(具体例としては、株式会社カネカ製カネエースPA、三菱レイヨン株式会社製メタブレンPなど)、超高分子量ポリエチレン、フッ素系加工助剤(住友スリーエム株式会社製ダイナマーPPA、三菱レイヨン株式会社製メタブレンAなど)などが挙げられる。これらの中でも、溶融張力の観点から、フッ素系加工助剤が好ましい。
加工助剤の添加量は、(a)成分100重量部に対して、0.1〜10重量部であるのが好ましく、より好ましくは0.1〜5重量部であり、さらに好ましくは0.5〜5重量部である。10重量部を超えると、得られる組成物の柔軟性が損なわれる傾向があり、好ましくない。
さらに本発明の熱可塑性樹脂組成物には、物性改良あるいは経済上のメリットから充填材を配合することができる。好適な充填材としては、クレー、珪藻土、シリカ、タルク、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、金属酸化物、マイカ、グラファイト、水酸化アルミニウム等の麟片状無機充填材、各種の金属粉、木片、ガラス粉、セラミックス粉、カーボンブラック、粒状ないし粉末ポリマー等の粒状ないし粉末状固体充填材、その他の各種の天然又は人工の短繊維、長繊維等が例示できる。また中空フィラー、例えば、ガラスバルーン、シリカバルーン等の無機中空フィラー、ポリフッ化ビニリデン、ポリフッ化ビニリデン共重合体からなる有機中空フィラーを配合することにより、軽量化を図ることができる。これらの中でも、経済性および衛生性の点から、タルクが好ましい。
充填材の添加量は、(a)成分100重量部に対して1〜100重量部であるのが好ましく、より好ましくは1〜50重量部であり、さらに好ましくは1〜30重量部である。100重量部を超えると、得られる組成物の柔軟性が損なわれる傾向があり、好ましくない。
また本発明の熱可塑性樹脂組成物には、必要に応じて、酸化防止剤および紫外線吸収剤を配合することができ、配合量は(a)成分100重量部に対して0.01〜10重量部とするのが好ましく、より好ましくは0.01〜5重量部である。
また、本発明の熱可塑性樹脂組成物には、その性能を損なわない範囲で、他の熱可塑性樹脂や熱可塑性エラストマー、未加硫ゴムなどを添加することもできる。熱可塑性樹脂としては、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリスチレン、アクリロニトリル−スチレン共重合体、ポリメタクリル酸メチル、ポリ塩化ビニル、ABS、MBS、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリアミド、ポリフェニレンエーテル、ポリスルホン、ポリアミドイミド、ポリエーテルイミドなどが挙げられる。また、熱可塑性エラストマーとしては、スチレン系エラストマー、オレフィン系エラストマー、塩ビ系エラストマー、ウレタン系エラストマー、エステル系エラストマー、ナイロン系エラストマーなどが挙げられる。さらに、未加硫ゴムとしては、ブチルゴム、天然ゴム、ブタジエンゴム、イソプレンゴム、スチレンブタジエンゴム(SBR)、アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)、アクリルゴム、シリコーンゴムなどが挙げられる。
また、成形流動性を改良する目的で、必要に応じて、石油系炭化水素樹脂を添加することもできる。石油系炭化水素樹脂は、石油系不飽和炭化水素を直接原料とする分子量300〜10000程度の樹脂であり、例えば、脂肪族系石油樹脂、脂環族系石油樹脂及びその水素化物、芳香族系石油樹脂及びその水素化物、脂肪族芳香族共重合系石油樹脂及びその水素化物、ジシクロペンタジエン系石油樹脂及びその水素化物、スチレンまたは置換スチレンの低分子量重合体、クマロン・インデン樹脂などがあげられる。これらの中でも、(a)成分との相溶性の観点から、脂環族飽和炭化水素樹脂が好ましい。
さらに他の添加剤として難燃剤、抗菌剤、光安定剤、顔料、着色剤、流動性改良剤、ブロッキング防止剤、帯電防止剤、架橋剤、架橋助剤等を添加することができ、これらはそれぞれ単独で又は2種以上を組み合わせて使用可能である。
さらに本発明の熱可塑性樹脂組成物の性能を損なわない範囲であれば、カーボンブラックや酸化チタンなどの顔料を添加してもよい。
本発明の熱可塑性樹脂組成物の製造方法には、特に制限はなく、公知の方法を適用することができる。例えば、前記の各成分、および、所望により添加剤成分を、加熱混練機、例えば、一軸押出機、二軸押出機、ロール、バンバリーミキサー、ブラベンダー、ニーダー、高剪断型ミキサー等を用いて溶融混練することで製造することができる。また各成分の混練順序は特に限定されず、使用する装置、作業性あるいは得られる組成物の物性に応じて決定することができる。
本発明の熱可塑性樹脂組成物を用いて成形体を製造する方法は、特に制限されるものではないが、目的とする用途および形状に応じて、一般的に用いられる種々の成形方法や成形装置が使用でき、例えば射出成形や押出成形、ブロー成形、カレンダー成形、圧縮成形が例示され、これらの方法を組み合わせてもよい。
本発明の熱可塑性樹脂組成物が用いられる用途としては、特に制限されるものではないが、自動車分野、建築・土木分野、文具・雑貨分野、家電製品、レジャー用品、食品・医療分野、玩具・運動用具用途、衣料・履き物用途、包装輸送資材、電線用途等に利用可能である。
以下実施例により本発明をさらに具体的に説明する。尚、本発明はこれらの実施例によって何ら限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲において適宜変更実施可能である。本実施例に示すブロック共重合体の分子量、スチレン含量、及び、組成物の物性は、以下に示す方法で測定した。
(1)分子量
Waters社製ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)システム(カラム:昭和電工株式会社製Shodex K−804(ポリスチレンゲル)、移動相:クロロホルム)を用いて測定した。
(2)スチレン含量
ブロック共重合体を重クロロホルムに溶解してH−NMRを測定し、イソブチレン由来のピーク(8H)とスチレン由来の芳香環のピーク(5H)との比率から、スチレンのモル分率を求め、ユニット当たりの分子量から重量分率に換算して、スチレン含量(重量%)を算出した。
(3)硬度(柔軟性)
組成物を180℃で圧縮成形し、2mm厚シートを作製した。JIS K−6352に従い、2mm厚のシートを3枚重ねて測定した。
(4)酸素透過係数(ガスバリア性)
組成物を180℃で圧縮成形し、0.5mm厚シートを作製した。JIS K−7126−1(差圧法)に準拠し、ガス透過率測定装置GTR−100GW/30X(GTRテック株式会社製)を用いて、酸素透過係数を測定した。
(5)制振性
組成物を180℃で圧縮成形し、2mm厚シートを作製し、5mm×6mmの試験片を二枚切り出した。JIS K−6394に従い、剪断モード、周波数10Hz、歪み0.05%にて、−50℃〜150℃の範囲で4℃/分で昇温しながら、動的粘弾性の測定を行った。−20℃におけるtanδを制振性の指標とした。

(製造例1)スチレン−イソブチレン−スチレンブロック共重合体(SIBS)の製造
500mLのセパラブルフラスコの重合容器内を窒素置換した後、注射器を用いて、n−ヘキサン(モレキュラーシーブスで乾燥したもの)21.2mL及び塩化ブチル(モレキュラーシーブスで乾燥したもの)256.6mLを加え、重合容器を−70℃のドライアイス/メタノールバス中につけて冷却した後、イソブチレンモノマー60.5mLが入っている三方コック付耐圧ガラス製液化採取管にテフロン(登録商標)製の送液チューブを接続し、重合容器内にイソブチレンモノマーを窒素圧により送液した。p−ジクミルクロライド0.120gおよびN,N−ジメチルアセトアミド0.121gを加えた。次にさらに四塩化チタン1.02mLを加えて重合を開始した。重合開始から75分撹拌を行った後、続いて、スチレンモノマー8.02gを重合容器内に添加した。該混合溶液を添加してから75分後に、大量の水に加えて反応を終了させた。
反応溶液を2回水洗し、溶媒を蒸発させ、得られた重合体を60℃で24時間真空乾燥することにより目的のブロック共重合体を得た。ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法により分子量を測定したところ、重量平均分子量は130,000であった。また、H−NMRにより算出したスチレン含量は15wt%であった。
(実施例1〜4、比較例1〜2、実施例5〜6、比較例3〜4)
下記の成分を表1に示した割合で、200℃に設定したラボプラストミル(東洋精機社製)を用いて溶融混練した。得られた組成物を180℃で圧縮成形して2mm厚シートおよび0.5mm厚シートを作成し、各種物性を評価した。評価結果を表1に示した。
Figure 2008239641
表に示した記号の内容を下記に記載する。
SIBS:スチレン−イソブチレン−スチレンブロック共重合体、製造例1で得られたものを使用。
SEPS:スチレン−エチレンプロピレン−スチレンブロック共重合体、セプトン2063(株式会社クラレ製)。
TPO1:オレフィン系熱可塑性エラストマー(リアクター型TPO)、アドフレックスQ100F(サンアロマー株式会社製)。
TPO2:オレフィン系熱可塑性エラストマー(動的架橋型TPO)、ミラストマー8032N(三井化学株式会社製)。

本発明の実施例1〜4では、リアクター型オレフィン系熱可塑性エラストマー(比較例1)に、柔軟性、酸素バリア性、制振性を付与できていることがわかる。また、SEPSを添加した場合(比較例2)でも、柔軟性は付与できるものの、酸素バリア性や制振性は改善されない。本発明の実施例5〜6においても、動的架橋型オレフィン系熱可塑性エラストマー(比較例3)に対し、同様の効果が得られていることがわかる。
これらのことから、本発明の組成物は、オレフィン系熱可塑性エラストマーに対し、柔軟性、ガスバリア性、制振性を付与できていることがわかる。

Claims (7)

  1. (a)イソブチレンを主成分とする重合体ブロックと、イソブチレンを主成分としない単量体成分からなる重合体ブロックとから構成されるイソブチレン系ブロック共重合体5〜95重量%、
    (b)オレフィン系熱可塑性エラストマー95〜5重量%、
    を含む熱可塑性樹脂組成物。
  2. (a)成分のイソブチレンを主成分としない単量体成分が、芳香族ビニル系単量体を主成分とする単量体成分であることを特徴とする請求項1記載の熱可塑性樹脂組成物。
  3. 芳香族ビニル系単量体がスチレン、p−メチルスチレン、α−メチルスチレン及びインデンからなる群から選ばれる少なくとも1種以上であることを特徴とする請求項2記載の熱可塑性樹脂組成物。
  4. (a)イソブチレン系ブロック共重合体が、芳香族ビニル系単量体を主成分とする重合体ブロック−イソブチレンを主成分とする重合体ブロック−芳香族ビニル系単量体を主成分とする重合体ブロックからなるトリブロック共重合体、芳香族ビニル系単量体を主成分とする重合体ブロック−イソブチレンを主成分とする重合体ブロックからなるジブロック共重合体、及び芳香族ビニル系単量体を主成分とする重合体ブロックとイソブチレンを主成分とする重合体ブロックからなるアームを3つ以上有する星型ブロック共重合体からなる群から選ばれる少なくとも1種以上であることを特徴とする請求項2または3に記載の熱可塑性樹脂組成物。
  5. (b)成分のオレフィン系熱可塑性エラストマーが、エチレン系共重合ゴムを含有することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の熱可塑性樹脂組成物。
  6. (b)成分のオレフィン系熱可塑性エラストマーが、さらに、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂から選択される少なくとも一種を含有することを特徴とする請求項5に記載の熱可塑性樹脂組成物。
  7. (b)成分のオレフィン系熱可塑性エラストマーが、さらに動的に架橋されてなることを特徴とする請求項6に記載の熱可塑性樹脂組成物。
JP2007077586A 2007-03-23 2007-03-23 熱可塑性樹脂組成物 Pending JP2008239641A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007077586A JP2008239641A (ja) 2007-03-23 2007-03-23 熱可塑性樹脂組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007077586A JP2008239641A (ja) 2007-03-23 2007-03-23 熱可塑性樹脂組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008239641A true JP2008239641A (ja) 2008-10-09

Family

ID=39911378

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007077586A Pending JP2008239641A (ja) 2007-03-23 2007-03-23 熱可塑性樹脂組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008239641A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013030944A1 (ja) * 2011-08-30 2013-03-07 株式会社カネカ シクロオレフィン系共重合体樹脂組成物
JP2013213195A (ja) * 2012-03-05 2013-10-17 Sanyo Chem Ind Ltd 帯電防止剤及び帯電防止性樹脂組成物
JP2021088373A (ja) * 2019-12-02 2021-06-10 日泉化学株式会社 成形シート

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0987438A (ja) * 1995-07-20 1997-03-31 Kuraray Co Ltd 閉蓋具または密封要素の成形材料
JPH11246733A (ja) * 1997-12-04 1999-09-14 Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd 熱可塑性樹脂組成物
JP2000119479A (ja) * 1998-10-14 2000-04-25 Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd 熱可塑性樹脂組成物
JP2003026896A (ja) * 2001-07-13 2003-01-29 Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd 熱可塑性エラストマー組成物
JP2004224811A (ja) * 2003-01-20 2004-08-12 Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd 熱可塑性エラストマー樹脂組成物
JP2005105164A (ja) * 2003-09-30 2005-04-21 Kaneka Corp 樹脂組成物からなる成形体および改質剤

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0987438A (ja) * 1995-07-20 1997-03-31 Kuraray Co Ltd 閉蓋具または密封要素の成形材料
JPH11246733A (ja) * 1997-12-04 1999-09-14 Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd 熱可塑性樹脂組成物
JP2000119479A (ja) * 1998-10-14 2000-04-25 Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd 熱可塑性樹脂組成物
JP2003026896A (ja) * 2001-07-13 2003-01-29 Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd 熱可塑性エラストマー組成物
JP2004224811A (ja) * 2003-01-20 2004-08-12 Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd 熱可塑性エラストマー樹脂組成物
JP2005105164A (ja) * 2003-09-30 2005-04-21 Kaneka Corp 樹脂組成物からなる成形体および改質剤

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013030944A1 (ja) * 2011-08-30 2013-03-07 株式会社カネカ シクロオレフィン系共重合体樹脂組成物
JPWO2013030944A1 (ja) * 2011-08-30 2015-03-23 株式会社カネカ シクロオレフィン系共重合体樹脂組成物
JP2013213195A (ja) * 2012-03-05 2013-10-17 Sanyo Chem Ind Ltd 帯電防止剤及び帯電防止性樹脂組成物
JP2021088373A (ja) * 2019-12-02 2021-06-10 日泉化学株式会社 成形シート
JP7399694B2 (ja) 2019-12-02 2023-12-18 日泉化学株式会社 成形シート

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6014594B2 (ja) 架橋組成物、架橋組成物の製造方法、及び成形体
JP5415673B2 (ja) チューブ用樹脂組成物およびチューブ
JPWO2007119687A1 (ja) ゴム栓用組成物および医療用ゴム栓
WO2015199443A1 (ko) 향상된 진동 절연성과 내열성을 갖는 열가소성 엘라스토머 조성물 및 이로부터 형성된 성형품
JP2005344030A (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JP5350922B2 (ja) 熱可塑性エラストマー樹脂組成物
JP2008239641A (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JP2003192867A (ja) 熱可塑性エラストマー樹脂組成物
JPH11323069A (ja) ガスケット材料
JPH11293083A (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JP4490092B2 (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JP2000119478A (ja) ゴム組成物
JP2000103934A (ja) 熱可塑性エラストマー組成物
JP4382401B2 (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JP5331346B2 (ja) 熱可塑性エラストマー組成物の製造方法
JP2006335997A (ja) 耐震マット用組成物及び耐震マット
JP2000119479A (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JP2000038460A (ja) シ―ト材料
JP2007262424A (ja) 熱可塑性エラストマー樹脂組成物
JP2005187720A (ja) 防水シート用組成物及び防水シート
JP5498207B2 (ja) 架橋組成物、架橋組成物の製造方法、成形体
JP5121014B2 (ja) 動的架橋組成物
JP2005187722A (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JP2000038494A (ja) チュ―ブ材料
JP2008247972A (ja) 熱可塑性樹脂組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100121

A977 Report on retrieval

Effective date: 20110908

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20110913

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Effective date: 20120124

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02