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JP2008056248A - 口栓付きガセットパウチおよびその製造方法 - Google Patents

口栓付きガセットパウチおよびその製造方法 Download PDF

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JP2008056248A JP2006231767A JP2006231767A JP2008056248A JP 2008056248 A JP2008056248 A JP 2008056248A JP 2006231767 A JP2006231767 A JP 2006231767A JP 2006231767 A JP2006231767 A JP 2006231767A JP 2008056248 A JP2008056248 A JP 2008056248A
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Masayuki Nishina
正行 仁科
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Toppan Inc
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Toppan Printing Co Ltd
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Abstract

【課題】本発明は、自立安定性に優れた口栓付きガセットパウチおよびその製造方法を提供することを目的とする。
【解決手段】最外層印刷基材フィルム層(11)とバリア・シーラント層(19)との積層体(10)で、表面と裏面及び2つの折込み部材(20、30、40)からなり、天部および底部熱接着部(3、4)と共に、前記底部熱接着部(4)の両端に底部形成用熱接着部(5、5)を有する口栓付きガセットパウチにおいて、前記表面部材(20)の最外層印刷基材フィルム層(11)とバリア・シーラント層(19)との間の接着層(13)は、該パウチ(1)を製品時自立させた時に底部熱接着部(4)の底部折り曲げ部(6b)、及び/又は該底部熱接着部(4)の上方の底部折り曲げ部(6a)が全部又は部分的に未接着部(7)に形成されていることを特徴とする口栓付きガセットパウチである。
【選択図】図1

Description

本発明は、液体、粘稠体、粉体、顆粒などの内容物を収納し、自立させた際に、自立安定性に優れた口栓付きガセットパウチおよびその製造方法に関するものである。
従来から、内容物を収納して自立させることができる自立性パウチとしては、スタンディングパウチ、角底パウチ、或いは内容物を収納した時に角底となるガセットタイプのパウチなどが一般的によく知られている。これらの自立性パウチはいずれも、該パウチの底部に平面部が形成されるように構成されているために、立てた状態で置くことができ、販売時などには平置きする場合に比べて単位スペース当たりの陳列数が増大すると共に、顧客に対する訴求力も大きくなると共に、使用時には、立てた状態で開口部を開いて内容物を取り出すことができるために、他の容器などに移し替えずにそのまま使用することができるために利便性においても優れるということから各種の製品に適用されている。
しかし、内容物を収納したときにパウチの底部に平面部を形成するようにしたガセットタイプのパウチにあっては、内容物の種類やその量(容量や重量)、或いは、ガセットタイプのパウチの材料構成などにより、自立しにくいタイプのものもあった。
そこでガセットタイプのパウチの自立性を向上させる方法として、ガセットパウチの底部左右の三角領域に折り曲げ手段を設ける方法(例えば、特許文献1参照。)や、自立させた時に底部稜線となるべきフィルムの予定線上に、熱罫線を設ける方法(例えば、特許文献2参照。)や、ガセットパウチの底部に折り曲げ補助部を設ける方法(例えば、特許文献3参照。)などが提案されている。
このように自立性を向上させる既存技術としては、製袋設備による物理的加工により折り曲げ補助を施しているのがほとんどである。このように製袋設備に物理的加工装置を付加する必要があり、設備が複雑化、また製袋設備が高価になるなどの理由により、トータル的に生産コストが高くなる問題点があった。
以下に先行技術文献を示す。
特開2001−199452号公報 特開2000−185740号公報 特許第3460999号公報
本発明は、このような従来技術の問題点を解決しようとするものであり、液体、粘稠体、粉体、顆粒などの内容物を収納し、自立させた際に、自立安定性に優れた口栓付きガセットパウチおよびその製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、上記の課題を解決するために成されたものであり、本発明の請求項1に係る発明は、少なくとも、最外層印刷基材フィルム層(11)とバリア・シーラント層(19)とを有する積層体(10)からなり、表面部材(20)と裏面部材(30)のバリア・シーラント層(19)面同士を対面するように配置し、前記表面部材(20)と裏面部材(30)との間に断面略V字形状の2つの折込み部材(40)を前記2つの折込み部材(40)の折部(41、41)が対向するように挿設し、前記表面部材(20)と前記裏面部材(30)と前記折込み部材(40)とで形成される4つの側端部の内面同士を熱接着して側端部熱接着部(2、2)を有する筒体状となし、該筒体状の上端および下端をそれぞれ熱接着して天部熱接着部(3)および底部熱接着部(4)を形成すると共に、前記底部熱接着部(4)から斜め上方に向けて前記側端部熱接着部(2、2)に至る内面同士を熱接着して形成された底部形成用熱接着部(5、5)を有する口栓付きガセットパウチにおいて、前記パウチ(1)の表面部材(20)の最外層印刷基材フィルム層(11)とバリア・シーラント層(19)との間の接着層(13)は、該パウチ(1)を製品時自立させた時に前記表面部材(20)の底部熱接着部(4)の内側稜線に沿って形成される底部折り曲げ部(6b)、及び/又は該底部熱接着部(4)の上方の任意の位置に形成される底部折り曲げ部(6a)が全部又は部分的に未接着部(7)に形成されていることを特徴とする口栓付きガセットパウチである。
本発明の請求項2に係る発明は、請求項1記載の口栓付きガセットパウチにおいて、前記バリア・シーラント層(19)が、少なくとも、保護層(14)、ガスバリア層(16)、シーラント層(18)を順次積層してなることを特徴とする口栓付きガセットパウチである。
本発明の請求項3に係る発明は、少なくとも、最外層印刷基材フィルム層(11)とバリア・シーラント基材層(19)とを有する積層体(10)からなる口栓付きガセットパウチにおいて、前記最外層印刷基材フィルム層(11)とバリア・シーラント層(19)とを印刷同時パターンドライラミネーション方式で積層することを特徴とする口栓付きガセットパウチの製造方法である。
本発明に係る口栓付きガセットパウチは、少なくとも、最外層印刷基材フィルム層とバリア・シーラント層とを有する積層体からなり、表面部材と裏面部材のバリア・シーラント層面同士を対面するように配置し、前記表面部材と裏面部材との間に断面略V字形状の2つの折込み部材を前記2つの折込み部材の折部が対向するように挿設し、前記表面部材と前記裏面部材と前記折込み部材とで形成される4つの側端部の内面同士を熱接着して側端部熱接着部を有する筒体状となし、該筒体状の上端および下端をそれぞれ熱接着して天部熱接着部および底部熱接着部を形成すると共に、前記底部熱接着部から斜め上方に向けて前記側端部熱接着部に至る内面同士を熱接着して形成された底部形成用熱接着部を有する口栓付きガセットパウチにおいて、前記パウチの表面部材の最外層印刷基材フィルム層とバリア・シーラント層との間の接着層は、該パウチを製品時自立させた時に前記表面部材の底部熱接着部の内側稜線に沿って形成される底部折り曲げ部、及び/又は該底部熱接着部の上方の任意の位置に形成される底部折り曲げ部が全部又は部分的に未接着部に形成されていることにより、液体、粘稠体、粉体、顆粒などの内容物を収納し、自立させた際に、自立安定性に優れ、また店頭陳列性が向上するものである。
本発明の実施の形態を図1〜図3に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明に係る口栓付きガセットパウチの1実施例を示す表面部材から見た平面図であり、図2は本発明に係る口栓付きガセットパウチの1実施例を示す斜視図であり、図3は本発明に係る口栓付きガセットパウチに用いる積層体の層構成の1実施例を示す側断面図である。
本発明の1実施例の口栓付きガセットパウチは、液体、粘稠体、粉体、顆粒などの内容物を収納し、自立させた際に、自立安定性に優れた口栓付きガセットパウチであって、少なくとも、最外層印刷基材フィルム層(11)とバリア・シーラント層(19)とを有す
る積層体(10)からなり、図1及び図2に示すように、表面部材(20)と裏面部材(30)のバリア・シーラント層(19)面同士を対面するように配置し、前記表面部材(20)と裏面部材(30)との間に断面略V字形状の2つの折込み部材(40)を前記2つの折込み部材(40)の折部(41、41)が対向するように挿設し、前記表面部材(20)と前記裏面部材(30)と前記折込み部材(40)とで形成される4つの側端部の内面同士を熱接着して側端部熱接着部(2、2)を有する筒体状となし、該筒体状の上端および下端をそれぞれ熱接着して天部熱接着部(3)および底部熱接着部(4)を形成すると共に、前記底部熱接着部(4)から斜め上方に向けて前記側端部熱接着部(2、2)に至る内面同士を熱接着して形成された底部形成用熱接着部(5、5)を有する口栓付きガセットパウチにおいて、前記パウチ(1)の表面部材(20)の最外層印刷基材フィルム層(11)とバリア・シーラント層(19)との間の接着層(13)は、該パウチ(1)を製品時自立させた時に前記表面部材(20)の底部熱接着部(4)の内側稜線に沿って形成される底部折り曲げ部(6b)、及び/又は該底部熱接着部(4)の上方の任意の位置に形成される底部折り曲げ部(6a)が全部又は部分的に未接着部(7)に形成されている口栓付きガセットパウチ(1)である。
このように該表面部材(20)の底部熱接着部(4)の内側稜線に沿って形成される底部折り曲げ部(6b)、及び/又は該底部熱接着部(4)の上方の任意の位置に形成される底部折り曲げ部(6a)を部分的に未接着部(7)状態にすることにより、接着部よりも反発力が弱い部分を作っておき、その部分で折り曲げることにより自立性を向上させる構造である。
前記未接着部(7)の形状は、生産性を考慮し、各種のパターンに変更することが可能で、例えば、ミシン目線状、直線状、鎖線状などのパターンを用いることができる。すなわち、自立性向上の一番の効果は、特に、前記表面部材(20)の底部熱接着部(4)の内側稜線に沿って形成される底部折り曲げ部(6b)の折り曲げ時の反発を弱めることにあり、この部分を最低限未接着にさせておけば良い。
また、未接着部(7)の面積を大きくすることは可能であるが、外観や製袋適性への影響を考慮するとミシン目線状、直線状などの線状が好ましい。
次に、最外層印刷基材フィルム層(11)とバリア・シーラント層(19)とを積層する方法は、印刷絵柄版と接着剤版とを同調させる必要があるため、印刷とインラインでパターン版のドライラミネーションが可能な生産設備が必要である。
また、印刷絵柄と、未接着部分の見当精度を上げるため、塗工基材は伸縮の小さいものが良い。
そこで本発明に係る口栓付きガセットパウチを作製する積層体(10)の材料構成などについて詳細に説明する。
前記積層体(10)は、図3に示すように、外面側から少なくとも、最外層印刷基材フィルム層(11)とバリア・シーラント層(19)とを接着層(13)を介してラミネーションして形成される。
また、前記バリア・シーラント層(19)は、少なくとも、保護層(14)、ガスバリア層(16)、シーラント層(18)を順次積層した構成である。
前記保護層(14)、ガスバリア層(16)は、通常、前記最外層印刷基材フィルム層(11)と前記シーラント層(18)だけでは該パウチ(1)としての機能を十分に果た
すことができない場合などに設けられる。
前記保護層(14)の機能としては、例えば、機械的強靭性、耐屈曲性、耐突き刺し性、耐衝撃性、耐摩耗性、耐寒性、耐熱性などであり、ガスバリア層(16)の機能としては、例えば、酸素ガス、水蒸気などのガスバリア性、光、耐薬品性などに対する耐性などであり、該パウチ(1)として要求されるこれらの機能を保護層(14)、ガスバリア層(16)として設けることで達成するものである。
前記最外層印刷基材フィルム層(11)の材料としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレ−ト(PEN)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)などのポリエステル、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリスチレン(PS)などのポリオレフィン、ナイロン−6、ナイロン−66などのポリアミド(PA)、ポリカーボネート(PC)、ポリアクリロニトリル(PAN)、ポリイミド(PI)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリ塩化ビニリデン(PVDC)、ポリビニルアルコール(PVA)、エチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)、ポリエーテルスルフォン(PES)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)などの延伸又は無延伸フィルム、ナイロン−6/メタキシリレンジアミンナイロン6共押出しフィルム、ポリプロピレン/エチレン−ビニルアルコール共重合体共押出しフィルムなどのいずれか、またはこれらの2つ以上のフィルムを積層した複合フィルムであっても構わない。
また、該最外層印刷基材フィルム層(11)の厚さとしては、基本素材としての強度、剛性などについて必要最小限に保持され得る厚さであればよく、厚すぎると製袋加工性が低下し、またコストが上昇するという欠点もあり、逆に薄すぎると強度、剛性などが低下して好ましくないので、10〜50μmの範囲内であることが好ましく、15〜30μmの範囲内がより好ましい。
また、本発明にいては、印刷絵柄と、未接着部分の見当精度を上げるため、前記最外層印刷基材フィルム層(11)は伸縮の小さいものが良く、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムであれば、25μm以上が望ましい。
次に、最内面のシーラント層(18)の材料としては、積層体(10)をパウチとする時に熱接着により封止できるものであればよく、例えば、低密度ポリエチレン樹脂(LDPE)、中密度ポリエチレン樹脂(MDPE)、高密度ポリエチレン樹脂(HDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂(L−LDPE)、ポリプロピレン樹脂(PP)、エチレン−プロピレン共重合体(EP)、エチレン−αオレフィン共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体(EAA)、エチレン−メタクリル酸共重合体(EMAA)、エチレン−メタクリル酸エステル共重合体、エチレン−アクリル酸エステル共重合体、アイオノマー樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)などの樹脂、またはこれらの樹脂を成膜化したフィルムを使用することができる。
また、該シーラント層(18)の厚さは、強度などの物性面、加工性を考慮すると、15〜200μmの範囲内であることが好ましく、30〜170μmの範囲内がより好ましい。
次に、前記最外層印刷基材フィルム層(11)に商品の販売促進効果を向上させるなどの理由で美麗な絵柄の印刷層(12)を施すが、該印刷層(12)は、該最外層印刷基材フィルム層(11)の表裏どちらでも印刷可能であるが、一般的なプラスチックフィルムパウチへの印刷の場合と同様に、インキの耐摩擦性、耐候性などを考慮して、該最外層印刷基材フィルム層(11)の内面に印刷層(12)を設けることが好ましい。
該印刷層(12)を形成する印刷インキとしては、インキに色彩を与える顔料や染料などからなる色材と該色材を微細な粒子に分散・保持しつつ、被印刷体に固着させる樹脂と該樹脂を安定して溶解し、該顔料や染料などの分散性、インキの流動性を保持し、かつ印刷の版からインキの適正量を転移できる溶剤とから構成されるビヒクル、更に色材の分散性、発色性向上や沈殿防止、流動性の改良を目的に界面活性剤などからなる助剤から形成されているが、特に色材は、耐候性の良い顔料が好ましい。
該印刷層(12)を設ける印刷方式は、該最外層印刷基材フィルム層(11)に印刷できる印刷方式ならば、特に制約はないが、鉄製の円筒(シリンダー)表面上に銅メッキを施して下地を形成し、該銅メッキ面上に剥離層を設け、更に銅メッキをして、その表面を鏡面状に研磨した銅面に彫刻方式や腐食方式により、凹部(セル)を作成し、該セル内の印刷インキを該最外層印刷基材フィルム層(11)に転移させ、調子物でもカラフルに印刷ができ、且つ訴求効果も高いグラビア印刷方式が好ましい。
尚、前記最外層印刷基材フィルム層(11)に印刷する際、該最外層印刷基材フィルム層(11)と印刷インキとの密着性を向上させるため必要ならば、該最外層印刷基材フィルム層(11)の印刷層(12)を設ける面にオゾン処理、コロナ処理などの前処理を施すことが好ましく、更に、アンカーコート剤などをコーティングしても良い。
前記保護層(14)の材料としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレ−ト(PEN)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)などのポリエステル、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリスチレン(PS)などのポリオレフィン、ナイロン−6、ナイロン−66などのポリアミド(PA)、ポリカーボネート(PC)、ポリアクリロニトリル(PAN)、ポリイミド(PI)、ポリ塩化ビニル(PVC)などの延伸又は無延伸フィルムなどを用いることができる。
前記ガスバリア層(16)の材料としては、ガスバリア樹脂フィルムや支持体フィルムにガスバリア層を設けたガスバリアフィルムが用いられる。例えば、エチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)フィルム、ポリビニルアルコール(PVA)フィルム、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)ケン化物などのフィルム、或いはポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリアミド(PA)、ポリプロピレン(PP)などのフィルムにポリ塩化ビニリデンを塗工したフィルム、アルミニウム箔、アルミニウム蒸着層、無機酸化物(酸化珪素、酸化アルミニウムなど)の蒸着薄膜層を設けたフィルムやまたこれらフィルムの1種乃至それ以上を組み合わせた積層フィルムを使用することができるが、これらの中でも、アルミニウム箔、支持体フィルムにアルミニウム蒸着層、廃棄処分が容易な無機酸化物(酸化珪素、酸化アルミニウムなど)の蒸着薄膜層を設けたガスバリアフィルムが好ましいが、特に、近年の環境問題を考慮すると、使用後の廃棄処分が容易な前記無機酸化物を蒸着した無機酸化物蒸着フィルムがより好ましく多用されている。
前記無機酸化物蒸着フィルムの支持体フィルムは、特に制約はされないが、加工適性などを考慮して、単体フィルム及び各種の積層フィルムを使用することができる。
例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレ−ト(PEN)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)などのポリエステル、ポリプロピレン(PP)、ポリスチレン(PS)などのポリオレフィン、ナイロン−6、ナイロン−66などのポリアミド(PA)、ポリカーボネート(PC)、ポリアクリロニトリル(PAN)、ポリイミド(PI)などの無延伸あるいは延伸フィルムである。
これらの中でも、引き裂き性、強度、コストなどの面から、前述したように、2軸方向に任意に延伸された2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(OPET)や2軸延
伸ポリアミドフィルム(ON)を使用することが好ましい。
該無機酸化物の蒸着薄膜層(図示せず)としては、基本的には金属の酸化物を使用することが可能であり、例えば珪素、アルミニウム、マグネシウム、カルシウム、カリウム、スズ、ナトリウム、ホウ素、チタン、鉛、ジルコニウム、イットリウムなどの酸化物またはそれらの混合物が挙げられる。
一般的には、透明性、物性面、生産性などから、酸化珪素、酸化アルミニウムを使用することが好ましい。
このような無機酸化物の蒸着薄膜層を形成する方法は、真空蒸着法、スパッタリング法などを使用することができるが、生産性、生産コスト面などを考慮すると、真空蒸着法が好ましい。
次に、最外層印刷基材フィルム層(11)とバリア・シーラント層(19)とを接着層(13)を介して積層する方法は、印刷絵柄版と接着剤版とを同調させる必要があるため、印刷とインラインでパターン版のドライラミネーション方式で行なう。
また、前記バリア・シーラント層(19)を構成する保護層(14)と、ガスバリア層(16)と、シーラント層(18)とを接着層(15、17)を介して順次積層する方法は、例えば、ドライラミネーション方法、ノンソルベントドライラミネーション方法、エクストルージョンラミネーション方法、及び該エクストルージョンラミネーション方法を利用したサンドイッチラミネーション方法などの公知の方法を使用することができるが、中でも接着強度に優れたドライラミネーション方法が好ましい。
前記接着層(13、15、17)に用いられる接着剤としては、例えば、ポリウレタン系、ポリアクリル系、ポリエステル系、エポキシ系、ポリ酢酸ビニル系、セルロース系、その他などのドライラミネート用接着剤を使用することができる。
次に、本発明に係る口栓付きガセットパウチ(1)に用いる口栓について説明する。まず、口栓(蓋体のない口栓)の形成方法としては、周知のインジェクション成形方法(射出成形方法)で形成することができる。前記口栓(蓋体のない口栓)に用いる材料としては、前記パウチ(1)のシーラント層(18)に用いる樹脂と熱によって溶融し相互に融着し得るものであればよく、前記シーラント層(18)に用いる樹脂により選択する必要があるが、例えば、低密度ポリエチレン樹脂(LDPE)、中密度ポリエチレン樹脂(MDPE)、高密度ポリエチレン樹脂(HDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂(L−LDPE)、ポリプロピレン樹脂(PP)、エチレン−プロピレン共重合体(EP)、エチレン−αオレフィン共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体(EAA)、エチレン−メタクリル酸共重合体(EMAA)、エチレン−メタクリル酸エステル共重合体、エチレン−アクリル酸エステル共重合体、アイオノマー樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)などの樹脂を使用することができる。また、前記口栓(蓋体のない口栓)は、必要に応じて顔料などで着色されていてもよい。
また、前記口栓(蓋体のない口栓)のガセットパウチ(1)の外側に突出した外周に設けられた螺子部に螺着する蓋体についても周知のインジェクション成形方法(射出成形方法)で形成することができる。これに用いる材料としては、例えば、低密度ポリエチレン樹脂(LDPE)、中密度ポリエチレン樹脂(MDPE)、高密度ポリエチレン樹脂(HDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂(L−LDPE)、ポリプロピレン樹脂(PP)、ポリスチレン樹脂(PS)、エチレン−プロピレン共重合体(EP)、アクリロニトリル−ブタジエンースチレン共重合体(ABS)、或いは他の半剛性ないし剛性の合成樹脂などを用いることができる。また当然、該蓋体も必要に応じて顔料などで着色されていてもよい。また、該蓋体には、必要に応じて、ピルファプルーフ機能をもたせるものであっても構わない。
以下に、本発明に係る口栓付きガセットパウチ(1)について、具体的に実施例を挙げて、さらに詳しく説明するが、それに限定されるものではない。
<実施例1>
本発明に係る口栓付きガセットパウチ(1)を形成する表面部材(20)と裏面部材(30)及び2つの折込み部材(40)に使用する積層体(10)は、図3に示すように、最外層印刷基材フィルム層(11)には、厚さ25μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(OPET)(東洋紡績株式会社製、商品名:E5100)を使用し、保護層(14)には、厚さ15μmの二軸延伸ナイロンフィルム(ONY)(ユニチカ株式会社製、商品名:ONMB)を使用し、ガスバリア層(16)には、厚さ9μmのアルミニウム箔(東海アルミ箔株式会社製)を使用し、シーラント層(18)には、厚さ50μmの直鎖状低密度ポリエチレンフィルム(L−LDPE)(タマポリ株式会社製、商品名:UB105TC)を使用した。
まず、前記二軸延伸ナイロンフィルム(ONY)と前記アルミニウム箔とを2液硬化型ポリウレタン系接着剤を用いてドライラミネーションを行なった。引き続いて、前記直鎖状低密度ポリエチレンフィルム(L−LDPE)を2液硬化型ポリウレタン系接着剤を用いてドライラミネーションを行い、二軸延伸ナイロンフィルム(ONY)/2液硬化型ポリウレタン系接着剤/アルミニウム箔/2液硬化型ポリウレタン系接着剤/直鎖状低密度ポリエチレンフィルム(L−LDPE)からなる積層体を作製した。
次に、前記二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(OPET)に絵柄をグラビア印刷を行なうと同時に2液硬化型ポリウレタン系接着剤をグラビア版でパターン印刷を行ない、先に別工程で作製した二軸延伸ナイロンフィルム(ONY)/2液硬化型ポリウレタン系接着剤/アルミニウム箔/2液硬化型ポリウレタン系接着剤/直鎖状低密度ポリエチレンフィルム(L−LDPE)からなる積層体の二軸延伸ナイロンフィルム(ONY)面とドライラミネーションを行ない、図1に示すように、該表面部材(20)の底部熱接着部(4)の内側稜線に沿って形成される底部折り曲げ部(6b)、及び該底部熱接着部(4)の上方の任意の位置に形成される底部折り曲げ部(6a)に該当する部分を未接着部(7)状態にしたロール状の積層体(10)を得た。
次に、前記積層体(10)を表面部材(20)と裏面部材(30)及び2つの折込み部材(40)用に任意の幅にスリットし、製袋機に取り付け、低密度ポリエチレン樹脂(LDPE)からなる口栓(8)付きガセットパウチ(1)を作製した。
このようにして作製した本発明に係る口栓付きガセットパウチ(1)にゼリー状の内容物を充填し、自立性を確認したところ、前述の底部折り曲げ部(6a、6b)に該当する部分でスムースに折れ曲がり、安定した自立性を確認できた。
本発明に係る口栓付きガセットパウチの1実施例を示す表面部材側から見た平面図である。 本発明に係る口栓付きガセットパウチの1実施例を示す斜視図である。 本発明に係る口栓付きガセットパウチに用いる積層体の層構成の1実施例を示す側断面図である。
符号の説明
1・・・口栓付きガセットパウチ
2・・・側端部熱接着部
3・・・天部熱接着部
4・・・底部熱接着部
5・・・底部形成用熱接着部
6a・・・底部折り曲げ部
6b・・・底部折り曲げ部
7・・・未接着部
8・・・口栓
10・・・積層体
11・・・最外層印刷基材フィルム層
12・・・印刷層
13・・・接着層
14・・・保護層
15・・・接着層
16・・・ガスバリア層
17・・・接着層
18・・・シーラント層
19・・・バリア・シーラント層
20・・・表面部材
30・・・裏面部材
40・・・折込み部材
41・・・折部

Claims (3)

  1. 少なくとも、最外層印刷基材フィルム層とバリア・シーラント層とを有する積層体からなり、表面部材と裏面部材のバリア・シーラント層面同士を対面するように配置し、前記表面部材と裏面部材との間に断面略V字形状の2つの折込み部材を前記2つの折込み部材の折部が対向するように挿設し、前記表面部材と前記裏面部材と前記折込み部材とで形成される4つの側端部の内面同士を熱接着して側端部熱接着部を有する筒体状となし、該筒体状の上端および下端をそれぞれ熱接着して天部熱接着部および底部熱接着部を形成すると共に、前記底部熱接着部から斜め上方に向けて前記側端部熱接着部に至る内面同士を熱接着して形成された底部形成用熱接着部を有する口栓付きガセットパウチにおいて、前記パウチの表面部材の最外層印刷基材フィルム層とバリア・シーラント層との間の接着層は、該パウチを製品時自立させた時に前記表面部材の底部熱接着部の内側稜線に沿って形成される底部折り曲げ部、及び/又は該底部熱接着部の上方の任意の位置に形成される底部折り曲げ部が全部又は部分的に未接着部に形成されていることを特徴とする口栓付きガセットパウチ。
  2. 前記バリア・シーラント層が、少なくとも、保護層、ガスバリア層、シーラント層を順次積層してなることを特徴とする請求項1記載の口栓付きガセットパウチ。
  3. 少なくとも、最外層印刷基材フィルム層とバリア・シーラント層とを有する積層体からなる口栓付きガセットパウチにおいて、前記最外層印刷基材フィルム層とバリア・シーラント層とを印刷同時パターンドライラミネーション方式で積層することを特徴とする口栓付きガセットパウチの製造方法。
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