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JP2019073312A - インク収容パック - Google Patents

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JP2019073312A
JP2019073312A JP2017200849A JP2017200849A JP2019073312A JP 2019073312 A JP2019073312 A JP 2019073312A JP 2017200849 A JP2017200849 A JP 2017200849A JP 2017200849 A JP2017200849 A JP 2017200849A JP 2019073312 A JP2019073312 A JP 2019073312A
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誉之 小林
Yoshiyuki Kobayashi
誉之 小林
一峻 坂本
Kazutoshi Sakamoto
一峻 坂本
忠弘 水谷
Tadahiro Mizutani
忠弘 水谷
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Abstract

【課題】シール性の優れたインク収容パックを提供する。【解決手段】インク収容パック、2枚の側面フィルム及び2つ折りにした底部フィルムが、サイドシール部及びボトムシール部によりシールされ、サイドシール部に沿った折り曲げ線で折り返された折り返し部を有するインク収容パックであって、前記底部フィルムの折り目線と前記折り曲げ線の交点が、ボトムシール部内に位置することを特徴とする。【選択図】図1D

Description

本発明は、インクを収容可能なインク収容パックに関する。
従来、表裏のフィルムと底部用フィルムとで構成された液体包装体が知られている(例えば、特許文献1参照)。当該液体包装体では、表裏のフィルムを互いにヒートシールして構成され、その下部では、表裏のフィルムの間に介在する底部用フィルムと表裏のフィルムとをそれぞれヒートシールして構成されている。
特開2016−216046号公報
しかしながら、上記のような液体包装体において、シール性が低い場合には、内容物(例えば、インク)が漏れ出してしまう、という課題があった。
本発明は、以下の形態又は適用例として実現され得る。
[適用例1]本適用例にかかるインク収容パックは、2枚の側面フィルム及び2つ折りにした底部フィルムが、サイドシール部及びボトムシール部によりシールされ、サイドシール部に沿った折り曲げ線で折り返された折り返し部を有するインク収容パックであって、前記底部フィルムの折り目線と前記折り曲げ線の交点が、ボトムシール部内に位置することを特徴とする。
この構成によれば、底部フィルムの折り目線と前記折り曲げ線の交点が、ボトムシール部内に位置することにより、例えば、落下時に生じるウォーターハンマーによる内容物からの応力が交点に作用することが有効に防止される。すなわち、シール性が向上され、内容物の漏れ等を防止することができる。
[適用例2]本適用例にかかるインク収容パックは、一対の正面部の左右両側に内側に折り込まれたマチ部が挿入され、かつサイドシールが形成されたガゼットパウチ本体と、前記ガゼットパウチ本体の上部開放端に注出口を挿入して上部シールしてなるインク収容パックであって、前記ガゼットパウチ本体は、前記正面部の上端から全長の1/2かつ側端部からその横幅の1/4の部分サイドシール形成範囲に、前記正面部とマチ部とが熱融着された部分サイドシールが、前記部分サイドシール形成範囲の8〜100%の面積で形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、耐圧強度に優れ、特に底部から上部に向けて搾り出すような偏った押圧力を負荷した場合にもインク収容パックの破袋を防止することができる。これにより、内容物の漏れ等を防止することができる。
[適用例3]本適用例にかかるインク収容パックは、樹脂フィルム製の略長方形の前後シート部が重なり合い、前後シート部間にそれらの一辺に沿うように樹脂フィルム製のガセットシート部が二つ折り状態で挿入され、少なくとも上記一辺及びこの一辺を挟む両側辺における前シート部とガセットシート部との間、後シート部とガセットシート部との間及び前シート部と後シート部との間が夫々帯状のヒートシール部で接着され、上記両側辺のヒートシール部のシール縁がガセットシート部の折れ線と交差しようとする交差点を迂回して伸びることにより、交差点の回りに非シール部が形成されたことを特徴とする。
この構成によれば、シール縁がガセットシート部の折れ線と交差しようとする交差点でシール縁がこの交差点を迂回することにより、交差点の回りに非シール部が設けられたことから、内容物が充填されたインク収容パックに外部から力が加わった場合やインク収容パックが落下した場合に、内容物によるウォーターハンマーが作用しても、上記シール縁 と折れ線との交差箇所に集中しようとするストレスを分散することができる。すなわち、シール性が確保され、内容物の漏れ出しを防止することができる。
第1実施形態にかかる印刷システムの構成を示す斜視図。 第1実施形態にかかるホルダーにカートリッジが装着された状態を示す斜視図。 第1実施形態にかかるホルダーに装着されたカートリッジにインクを補充する様子を示す斜視図。 第1実施形態にかかるインク収容パックの構成を示す概略図。 第1実施形態にかかるインク収容パックの構成を示す概略図。 第1実施形態にかかるインク収容パックの構成を示す概略図。 第1実施形態にかかるインク収容パックの構成を示す概略図。 第1実施形態にかかるインク収容パックの構成を示す概略図。 第2実施形態にかかるインク収容パックの構成を示す概略図。 第2実施形態にかかるインク収容パックの製造方法を示す図。 第2実施形態にかかるインク収容パックの製造方法を示す図。 第2実施形態にかかるインク収容パックの製造方法を示す図。 第2実施形態にかかるインク収容パックの製造方法を示す図。 第2実施形態にかかるインク収容パックの構成を示す概略図。 第2実施形態にかかるインク収容パックの製造方法を示す図。 第2実施形態にかかるインク収容パックの製造方法を示す図。 第2実施形態にかかるインク収容パックの製造方法を示す図。 第2実施形態にかかるインク収容パックの製造方法を示す図。 第2実施形態にかかるインク収容パックの構成を示す概略図。 第2実施形態にかかるインク収容パックの製造方法を示す図。 第2実施形態にかかるインク収容パックの製造方法を示す図。 第2実施形態にかかるインク収容パックの製造方法を示す図。 第2実施形態にかかるインク収容パックの製造方法を示す図。 第2実施形態にかかるインク収容パックの構成を示す概略図。 第2実施形態にかかるインク収容パックの製造方法を示す図。 第2実施形態にかかるインク収容パックの製造方法を示す図。 第2実施形態にかかるインク収容パックの製造方法を示す図。 第2実施形態にかかるインク収容パックの製造方法を示す図。 第2実施形態にかかるインク収容パックの構成を示す概略図。 第3実施形態にかかるインク収容パックの構成を示す概略図。 第3実施形態にかかるインク収容パックの構成を示す概略図。 第3実施形態にかかるインク収容パックの構成を示す概略図。 第3実施形態にかかるインク収容パックの構成を示す概略図。 第3実施形態にかかるインク収容パックの構成を示す概略図。 第4実施形態にかかるインク収容パックの構成を示す概略図。 第4実施形態にかかるインク収容パックの構成を示す概略図。 第4実施形態にかかるインク収容パックの構成を示す概略図。 第5実施形態にかかるインク収容パックの構成を示す概略図。 第5実施形態にかかるインク収容パックの構成を示す概略図。 第5実施形態にかかるインク収容パックの構成を示す概略図。 第5実施形態にかかるインク収容パックの構成を示す概略図。 第5実施形態にかかるインク収容パックの構成を示す概略図。 第5実施形態にかかるインク収容パックの構成を示す概略図。 第6実施形態にかかるインク収容パックの構成を示す概略図。 第6実施形態にかかるインク収容パックの構成を示す概略図。 第6実施形態にかかるインク収容パックの構成を示す概略図。 第6実施形態にかかるインク収容パックの構成を示す概略図。 第6実施形態にかかるインク収容パックの構成を示す概略図。 第6実施形態にかかるインク収容パックの構成を示す概略図。 第6実施形態にかかるインク収容パックの構成を示す概略図。 第6実施形態にかかるインク収容パックの構成を示す概略図。 第6実施形態にかかるインク収容パックの構成を示す概略図。 第6実施形態にかかるインク収容パックの構成を示す概略図。 第6実施形態にかかるインク収容パックの構成を示す概略図。 第6実施形態にかかるインク収容パックの構成を示す概略図。 第6実施形態にかかるインク収容パックの構成を示す概略図。 第7実施形態にかかるインク収容パックの構成を示す概略図。 第7実施形態にかかるインク収容パックの構成を示す概略図。 第7実施形態にかかるインク収容パックの構成を示す概略図。 第7実施形態にかかるインク収容パックの構成を示す概略図。 第7実施形態にかかるインク収容パックの構成を示す概略図。 第7実施形態にかかるインク収容パックの構成を示す概略図。 第7実施形態にかかるインク収容パックの構成を示す概略図。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、以下の各図においては、各部材等を認識可能な程度の大きさにするため、各部材等の尺度を実際とは異ならせて示している。
(第1実施形態)
まず、本実施形態にかかるインク収容パックが適用され得る印刷システムの構成について説明する。
図1Aは、印刷システム1の構成を示す斜視図である。印刷システム1は、プリンター2と、カートリッジ50とを備える。印刷システム1では、プリンター2に設けられたホルダー3にカートリッジ50が装着された状態で、カートリッジ50は、プリンター2にインク(印刷材)を供給し、プリンター2は、カートリッジ50から供給されるインクを用いて印刷を実行する。
プリンター2のホルダー3は、カートリッジ50を保持する保持装置である。ホルダー3には、カートリッジ50の挿入を受け入れる領域であるスロットSLが形成されている。本実施形態では、1つのスロットSLは、1つのカートリッジ50の挿入を受け入れ可能に構成されている。本実施形態では、ホルダー3には、1つのスロットSLに対して、1つの係合部31が設けられている。ホルダー3の係合部31は、スロットSLに挿入されたカートリッジ50に対して係合可能に構成されており、カートリッジ50がスロットSLから不用意に外れてしまうことを防止する。
本実施形態では、ホルダー3には、4色(ブラック、イエロー、マゼンタ、シアン)のインクに対応する4種類のカートリッジ50が1つずつ、すなわち4つのカートリッジ50が装着される。ホルダー3に装着可能なカートリッジ50の個数は、4つに限るものではなく、任意の個数に変更可能であり、4つより少なくてもよいし、4つより多くてもよい。カートリッジ50のインクは、4色に限るものではなく、4色未満であっても、5色以上であってもよく、他の色(例えば、ライトマゼンタ、ライトシアン等)のインクや、特殊光沢色(金属光沢、パールホワイト等)のインクであってもよい。また、各色ごとに1つずつ分離したカートリッジに限らず、複数色のインクを1つのカートリッジに内包するカートリッジでもよい。例えば、1色(ブラック)のインクを含むカートリッジと、3色(イエロー、マゼンタ、シアン)を内包するカートリッジと、を組み合わせてホルダー3に装着してもよい。他の実施形態では、ホルダー3は、同種類のインクに対応する2つ以上のカートリッジ50を装着可能であってもよい。また、同種類のインクのカートリッジ50を2つ以上装着する場合、カートリッジ50をX軸方向に配列するだけでなく、Z軸方向、Y軸方向等に複数の列を構成するようにしてもよい。ホルダー3の詳細構成については後述する。
印刷システム1のプリンター2は、インクを用いて印刷する印刷装置であり、本実施形態では、インクジェットプリンターである。プリンター2は、ホルダー3の他、制御部22と、キャリッジ25と、ヘッド26とを備える。プリンター2は、紙やラベルなどの印刷媒体Mに対してヘッド26からインクを吐出させることによって、文字、図形および画像などの情報を印刷媒体Mに印刷する。
プリンター2において、ホルダー3は、キャリッジ25とは異なる部位に設けられており、カートリッジ50が装着されたホルダー3から、フレキシブルチューブ39を介して、キャリッジ25に設けられたヘッド26に対して、インクが供給される。このように、ホルダー3がキャリッジ25とは異なる部位に設けられたプリンター2の機構は、オフキャリッジタイプとも呼ばれる。
プリンター2の制御部22は、プリンター2の各部を制御する。本実施形態では、制御部22は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)を用いて形成された制御回路を有する。プリンター2のキャリッジ25は、ヘッド26を印刷媒体Mに対して相対的に移動可能に構成されている。プリンター2のヘッド26は、ホルダー3に装着されたカートリッジ50からインクの供給を受け、そのインクを印刷媒体Mに対して吐出する。本実施形態では、制御部22とキャリッジ25との間はフレキシブルケーブル(図示しない)を介して電気的に接続されており、ヘッド26は、制御部22からの制御信号に基づいてインクの吐出を実行する。
本実施形態では、キャリッジ25と印刷媒体Mとを相対的に移動させて印刷媒体Mに対する印刷を実現するために、プリンター2は、キャリッジ25を主走査方向Dmsに沿って往復移動可能に構成されると共に、印刷媒体Mを副走査方向Dssに沿って搬送可能に構成されている。本実施形態では、主走査方向Dmsおよび副走査方向Dssは、相互に直交すると共に、重力方向に対してそれぞれ直交する。プリンター2は、キャリッジ25の移動および印刷媒体Mの搬送を、制御部22による制御に基づいて実現する。
図1Aには、XYZ軸を図示した。図1AのXYZ軸は、他の図のXYZ軸に対応する。本実施形態では、印刷システム1の使用状態において、キャリッジ25を往復移動させる主走査方向Dmsに沿った軸をX軸とし、印刷媒体Mを搬送する副走査方向Dssに沿った軸をY軸とし、重力方向に沿った軸をZ軸とする。これらX軸、Y軸およびZ軸は、相互に直交する。印刷システム1の使用状態とは、水平な面に設置された印刷システム1の状態であり、本実施形態では、X軸およびY軸に平行なXY面は、水平面になる。
本実施形態では、ホルダー3に装着された複数のカートリッジ50の配列方向は、X軸に沿った方向である。他の実施形態では、複数のカートリッジ50の配列方向は、Y軸に沿った方向であってもよいし、Z軸に沿った方向であってもよいし、X軸、Y軸およびZ軸の少なくとも一つの軸に対して傾斜した方向であってもよい。
本実施形態では、印刷システム1の右側面から左側面に向かって+X軸方向とし、+X軸方向の反対方向を−X軸方向とする。本実施形態では、副走査方向に向かって+Y軸方向とし、+Y軸方向の反対方向を−Y軸方向とする。本実施形態では、重力とは反対側に向かう方向を+Z軸方向とし、重力が向かう重力方向を−Z軸方向とする。本実施形態では、+Y軸方向側が印刷システム1の正面となる。
印刷システム1のカートリッジ50は、プリンター2にインクを供給するインク供給装置であり、本実施形態では、インクを補充可能(リフィラブル(refillable))なインク供給装置である。図1Aに示すように、本実施形態では、カートリッジ50は、略L字状の外形をなし、略L字状の外形における長辺が−Y軸方向に向かい、略L字状の外形における短辺が−Z軸方向に向かう状態で、ホルダー3に装着される。
カートリッジ50は、ホルダー3に対して着脱可能に構成されている。図1Aには、4つのカートリッジ50のうち−X軸方向側のカートリッジ50がホルダー3から外れた状態を図示した。図1Bは、ホルダー3にカートリッジ50が装着された状態を示す斜視図である。図1Bには、4つのカートリッジ50の全てがホルダー3に装着された状態を図示した。
本実施形態では、印刷システム1のユーザーは、ホルダー3のスロットSLに対してカートリッジ50を− Y軸方向に移動させることによって、ホルダー3に対してカートリッジ50を装着することが可能である。本実施形態では、印刷システム1のユーザーは、係合部31によるカートリッジ50との係合を解除した状態(例えば、図1Bの−X軸方向側の係合部31の状態)で、カートリッジ50を+Y軸方向に移動させることによって、ホルダー3からカートリッジ50を取り外すことが可能である。
カートリッジ50は、筐体51と、スライダー(摺動部材)60と、回路部材58とを備える。カートリッジ50の筐体51は、図1Aに示すように、インクを収容するインク収容部61が内部に設けられた箱体である。
図1Cは、ホルダー3に装着されたカートリッジ50にインクを補充する様子を示す斜視図である。
カートリッジ50のインク収容部61にインクを補充する際には、ユーザーは、図1Cに示すように、スライダー60の蓋部62を開け、次ぎに、筐体51のインク注入口68から蓋体69を取り外す。その後、ユーザーは、補充用のインクを収容したインク収容容器としてのインク収容パック100を用意し、インク収容部61にインクが十分に満たされるまで、インク収容パック100の吐出口Sからカートリッジ50のインク注入口68にインクを注入する。その後、ユーザーは、インク注入口68を蓋体69で密閉し、蓋部62を閉じる。これによって、インクの補充が完了する。
次に、インク収容パック100の構成について説明する。
図1Dから図1Hは、インク収容パック100の構成を示している。
図1D及び図1Eに示すように、インク収容パック100はいずれも、側面フィルム102a,102bの間に底部フィルム103が折り目線108で折りたたまれた状態で位置し、側面フィルム102a,102bの両端部を接合したサイドシール部104a,104b及び側面フィルム102a,102bと、底部フィルム103を接合したボトムシール部106が形成されている。サイドシール部104a,104bに沿った折り曲げ線107a,107bで折り曲げられると共に、用途に応じた形状の吐出口及び内容物充填のための開口が上部に適宜形成されて、所望のインク収容パック(スタンディングパウチ)100に形成される。
尚、インク収容パック100を構成する2枚の側面フィルム102a,102b及び底部フィルム103は、それぞれ独立したフィルム構成である場合に限定されず、これらのフィルムが一枚のフィルムから成り、底部となる部分をW状に折り畳んだ態様を使用することもできる。
図1Dに示すように、インク収容パック100において、折り曲げ線107a,107bと底部フィルム103の折り目線108の交点109a,109bがボトムシール部106内に位置することにより、内容物(インク)充填された後のインク収容パック100が垂直落下した場合でも、交点109a,109bは内容物に直接接することがなく、応力集中による破袋やピンホールの発生が有効に防止でき、耐落下衝撃性を顕著に向上させることができる。これにより、内容物の漏れ出しを防止することができる。
インク収容パック100において、折り目線108及びサイドシール内側端縁により形成される収納部110側の角部111a,111bにおいて側面フィルム102a,102bがボトムシールの一部として接合されている(以下、111a,111bをシール部と呼ぶことがある)。
このシール部111a,111bは、側面フィルム102a,102bと底部フィルム103を接合するボトムシール部106と連続してボトムシール部106を構成すると共に、サイドシール部104a,104bとも連続して、交点109a,109b部分がこれらのシール部によって完全にシールされていることが重要である。
シール部111a,111bの大きさは、交点109a,109bがボトムシール部106内に位置される限り特に制限はないが、収納部110の容積を確保するため、交点109a,109bから収納部110までの最短距離が2〜3mmの範囲にあることが望ましい。
インク収容パック100おいては、自立性を向上し、把持した時の手のあたりを柔らかくする等の観点から、中間パウチを折り曲げ線に沿った折り曲げ加工を行う。
インク収容パック100おいて、折り曲げ線は、パウチのサイドシール部に沿った軸方向に延びるものであるが、サイドシール部の内側端縁よりもパウチ内方側(収納部側)に位置することが望ましい。これにより折り曲げ加工が容易になると共に、自立性も向上する。尚、折り曲げ線のサイドシール部内側端縁からの距離は、パウチの大きさや、サイドシール部の幅等によっても異なるが、サイドシール部の内側端縁からパウチ内方側に1.5〜2.5mmであることが好適である。
インク収容パック100おいては、折り返し部は、図1Dにその一例を示した中間パウチを、折り曲げ線107a,107bで折り曲げ加工することにより形成され、折り曲げ線107a,107bよりも外側のサイドシール部を含むパウチ幅方向端部が折り返し部を構成する。
またインク収容パック100の自立性を向上する観点から、折り返し部は少なくとも底部フィルムが位置する部分において側面フィルムに接合固定されていることが望ましく、より好適には、底部から上部までの軸方向全体にわたって、或いは底部フィルムが位置する部分及び折り返し部の上端部が、側面フィルムに接合固定されていることが望ましい。
インク収容パック100おいては、折り曲げ線で折り曲げ加工が施された折り返し部に、更に同様の折り曲げ加工を行い、折り返し部を多重構造とすることが特に好適である。これにより、折り返し部の剛性が向上し、インク収容パック100の自立性及び自立時の座屈やしわの発生が有効に防止されると共に、側面フィルムの切断端縁を多重構造の内部に位置させることが可能になり、把持する際に当たりが柔らかく、また引っ掛かりが有効に防止される。
図1Dに示した折り曲げ線107a,107bで一回折り曲げ加工した折り返し部112は、図1Fに示すように、一重構造を有している。
次いで、図1Fに示した一回の折り曲げ加工による折り返し部112の部分を、図1Fに示す第二の折り曲げ線113を軸に、更に折り曲げ加工を行うことにより、図1Gに示すように、折り返し部112’は二重構造に形成される。
また、図1Fに示した一回折り曲げ加工による折り返し部112内に形成された第二の折り曲げ線114を軸に、更に折り曲げ加工を行うことにより、図1Hに示すように、折り返し部112”は三重構造に形成される。
インク収容パック100は、収納部110上方には内容物の吐出口が形成されるが、注出口の形状や形成場所は、収納する内容物の性状や大きさ等、インク収容パック100の用途に応じて従来公知の形状等を採用することができる。インク収容パック100の上方角部に吐出口を設ける場合には、前述した折り返し部は吐出口を避けてその下部まで形成することが、注出性の点からも望ましい。
インク収容パック100は、ヒートシール性を有する熱可塑性樹脂からなる単層フィルム、或いはこれらのヒートシール性を有する熱可塑性樹脂フィルムをパウチの内層とし、他のフィルムを積層した2層以上の層構成を有する積層フィルムを使用することができる。
ヒートシール性を有する熱可塑性樹脂としては、例えば低密度ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、プロピレン−エチレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン系不飽和カルボン酸乃至その無水物でグラフト変性されたオレフィン樹脂等のオレフィン系樹脂、アイオノマー樹脂、比較的低融点乃至低軟化点のポリアミド乃至コポリアミド樹脂、ポリエステル乃至コポリエステル樹脂等を挙げることができる。
積層フィルムとしては、前記ヒートシール性熱可塑性樹脂から成るフィルムをパウチの内層とし、種々の熱可塑性樹脂、アルミニウム箔等の金属箔、或いは紙やセロハン等を外層或いは中間層として使用することができる。またパウチにガスバリア性を付与する場合には、エチレンビニルアルコール共重合体、ナイロン又は環状オレフィンコポリマー等のガスバリア性樹脂から成る層、アルミニウムや酸化珪素などの金属酸化物蒸着膜を有する樹脂層、粘土鉱物を含有する樹脂層、アルミニウム等の金属箔を含む従来公知の積層フィルムを使用できる。
以上、本実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
底部フィルム103の折り目線108と折り曲げ線107a,107bの交点が、ボトムシール部106内に位置することにより、例えば、落下時に生じるウォーターハンマーによる内容物からの応力が交点に作用することが有効に防止される。すなわち、シール性が向上され、内容物(インク)の漏れ等を防止することができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について説明する。なお、印刷システムの構成については第1実施形態と同様なので説明を省略し、インク収容パックの構成について詳細に説明する。
図2Aから図2Vはインク収容パックの構成を示す概略図である。
図2A及び図2Bに示すように、インク収容パック200は、少なくとも最内層に熱融着層を有する積層フィルムからなる一対の正面部210の左右両側に、内側に折り込まれた前記積層フィルムからなるマチ部230が挿入され、かつ前記正面部210の上端から下端に亘ってサイドシール220が形成されたガゼットパウチ本体(A)の上部開放端に注出口(B)の接着部(Ba)が挿入されて形成される。
ガゼットパウチ本体(A)は、正面部210の上端から全長(H)の1/2、かつ側端部からその横幅(W)の1/4の範囲に、部分サイドシール220aが形成されている。なお、インク収容パック200において、上部シール250や底シール240の形状に限定はないが、図2Bでは、上部シール250として、前記ガゼットパウチ本体(A)の上部開放端に注出口(B)の接着部(Ba)を挿入し、上部シール250の両端のシール面積を広くし、底シール240として直線状の底シール240を形成したものを示す。
インク収容パック200において、ガゼットパウチ本体(A)のサイドシール220に加えて、所定位置に部分サイドシール220aを形成することで偏耐圧強度を確保しうる理由は明確ではない。しかしながら、部分サイドシール220aの形成によって、偏圧を負荷した際のインク収容パック200の側面形状が変化することが判明した。
ここで、サイドシール220に加えて所定位置に部分サイドシール220aを形成したインク収容パック200に内容物(インク)を充填すると、図2Cの部分側面図に示すように、インク収容パック200の上部は、偏圧を負荷しても、略直角の折れ曲がりは発生しない。むしろ、一対の正面部210が円弧状に膨張し、その中央頂部に注出口(B)が固設される態様となっている。このため、偏圧はインク収容パック200の上部に分散され、注出口(B)の接着部(Ba)の下端角部近傍でのフィルムの外側方向への引っ張りが回避され、破袋が防止されると考えられる。
なお、上記したインク収容パック200の変形は、注出口(B)の下部に接着部(Ba)を有するものであれば、上部シール250の形状に限定されず、いずれも近似したものとなる。更に、インク収容パック200は、上記した部分サイドシール220aを有するものであれば、マチ部230の深さ、底シール240の形状その他は、充填物の種類や充填量、その他を考慮して適宜選択することができる。本発明のインク収容パック200は、マチ部230の折込深さに制限がないため、大容量のインク収容パック200も製造することができる。
インク収容パック200において、ガゼットパウチ本体(A)には、前記図2Aに示すように一対の正面部210の左右両側にサイドシール220が形成されている。
本実施形態において、「サイドシール」とは、熱融着層を対向して重ねてなるマチ部230と正面部210との端部重複部を、両者の液密を確保するためにガゼットパウチ本体(A)の上端から下端の全長に亘り同一幅で熱融着した部分をいう。
また、上部シール250とは、ガゼットパウチ本体(A)の上部開放端に注出口(B)を挿入して密封するためのシール部をいう。ただし、部分サイドシール220aの面積やサイズの算出においては、インク収容パック200の前記上部シール250の最も狭い幅(縦)と、インク収容パック200の上端の横幅(横)との縦横で囲まれた範囲を「算出用上部シール250'」と称し、これを上部シール250に代えて、使用するものとする。
また、部分サイドシール形成範囲(X)とは、ガゼットパウチ本体の、前記正面部の上端から全長の1/2かつ側端部からその横幅の1/4の範囲をいう。
また、部分サイドシール220aとは、上記部分サイドシール形成範囲(X)に形成される、正面部とマチ部とが熱融着された部分をいう。部分サイドシール220aは、前記サイドシール220や上部シール250と別個に形成してもよく、サイドシール220や上部シール250と同時に形成してもよい。別個に形成する場合には、部分サイドシール220aが、サイドシール220や上部シール250と重複してもよい。ただし、本発明において、部分サイドシール220aの面積やサイズの算出に際しては、正面部210とマチ部230とが熱融着された部分であって、前記サイドシール220および算出用上部シール250’との重複部分を除いた部分とする。本発明では、部分サイドシール220aの面積は、前記部分サイドシール形成範囲(X)の8〜100%の面積である。便宜のため、サイドシール220および算出用上部シール250’との重複部分を除いた部分サイドシール220aを実質部分サイドシール220aと称し、適宜使用する。なお、部分サイドシール220aの形成方法などによっては、部分サイドシール220aと実質部分サイドシール220aとが同一となる場合が存在する。
本発明のインク収容パック200における部分サイドシール形成範囲(X)を、図2Dに示す。ガゼットパウチ本体(A)を構成する正面部210の上端から全長の1/2をXy、側端部から横幅の1/4をXxで示す。また、サイドシール220および底シール240の予定箇所を一点鎖線で示す。なお、上部シールの記載は省略した。
ここに、本発明における正面部210の長さとは、底シールや上部シールを含む縦の長さ(H)をいう。また、同図に示すように、ガゼットパウチ容器の底部の形成を容易にするため、底シールの角部を45°の傾斜でシールした場合や、更に底シールの角部を切り落とした場合、正面部が方形でない場合において、前記正面部の長さ(H)は、正面部の最長の縦の長さとする。また、正面部210の横幅(W)とは、サイドシールを含む横の長さをいう。正面部が方形でない場合において、前記正面部の横幅(W)は、正面部の最長の横の長さとする。
また、前記部分サイドシール形成範囲(X)は、正面部210の左右に存在し、かつガゼットパウチ本体(A)は、一対の正面部210を熱融着層を対向して形成するものであるため、インク収容パック200には、合計4箇所の部分サイドシール形成範囲(X)が存在しうる。本発明では、上記4箇所の部分サイドシール形成範囲(X)において、少なくとも一箇所に部分サイドシール220aが形成されていればよい。本発明における上記した部分サイドシールの面積百分率(%)は、ある部分サイドシール形成範囲(X)における部分サイドシールの面積百分率(%)を意味し、インク収容パック200において、4箇所の部分サイドシール形成範囲(X)の内、一箇所の部分サイドシール形成範囲(X)に、例えば面積百分率(%)が8%の実質部分サイドシール220aが形成されている場合でも、本願発明のインク収容パックに含まれる。ただし、本発明では、好ましくは、4箇所の全てに部分サイドシール220aが形成されたものである。これにより、内容物充填後のインク収容パック200の形状を、左右対称、前後対称に制御することができ、上記フィルムの引っ張りを均一に回避することができる。
部分サイドシール形成範囲(X)は、正面部210の上端から全長の1/2であって、かつ左右の側端部からそれぞれ横幅の1/4の範囲である。マチ部230の折込幅を制限することなく、偏耐圧強度を確保するガゼットパウチ容器の形態を検討したところ、上記範囲であれば、内容量を低減することなく、かつ偏圧による上部変形が回避され、実際の破袋が防止されるからである。
一方、本発明では、マチ部230の折込深さには、限定がない。実質部分サイドシール220aは、正面部210とマチ部230との熱融着部に限定されるため、マチ部230の折込深さによっては、図2Eに示すように、マチ部230の折り目線230aが上記部分サイドシール形成範囲(X)に含まれる場合が発生する。この場合には、本発明では、部分サイドシール形成範囲(X)は、図2Eに示すXyとXxで囲まれた範囲であるが、部分サイドシール形成範囲(X)にマチ部230の折り目線230aが含まれる場合は、前記折り目線230aまでの距離Xx'とXyとで囲まれた範囲に形成される熱融着部のみが実質部分サイドシール220aとなる。本発明は、部分サイドシールによってマチ部の広がりを規制することを目的とするからである。したがって、上記部分サイドシール形成範囲(X)の最大幅は、マチ部230の折り目線230aまでとすることが効率的である。
部分サイドシール220aを前記した部分サイドシール形成範囲(X)に形成すれば、マチ部230の広がりを抑制できるためマチ部230にかかる押圧を効率的に低減でき、マチ部230の折込深さにかかわらず上記破袋を回避できると考えられる。
本発明のインク収容パック200において、実質部分サイドシール220aは、前記部分サイドシール形成範囲(X)の8〜100%、より好ましくは10〜70%、特に好ましくは10〜50%の面積を熱融着して得られる。8%を下回ると部分サイドシール形成によるマチ部230の広がりを抑制する効果に劣る場合がある。
一方、上記部分サイドシール形成範囲(X)に形成される実質部分サイドシール220aは、長さが正面部210の全長の1/10〜1/2であり、幅が正面部の横幅の1/12〜1/4の範囲であることが好ましい。正面部210の全長の1/10を下回ると、偏耐圧強度の増加が十分でなく、一方、全長の1/2を超えると、十分な内容量を確保することが困難となる場合がある。また、幅が正面部210の横幅の1/12を下回ると、部分サイドシールの効果が十分でなく、一方、1/4を超えると十分な内容量を確保することが困難となる場合がある。
本発明において、上記した部分サイドシール形成範囲(X)に形成されるものであれば、部分サイドシール220aの形状に特に限定はない。多角形や円形、その他の不定形であってもよい。この場合、実質部分サイドシール220aの前記長さおよび横幅は、前記サイドシール220および算出用上部シール250’を除去した実質部分サイドシール220aの縦、横の最長の長さをそれぞれ実質部分サイドシール220aの長さ、および横幅とする。なお、実質部分サイドシール220aは、部分サイドシール形成範囲(X)に存在する熱融着部であれば、2以上に分割して形成されるものであってもよい。
本発明において、インク収容パック200のサイズに制限はなく、内容物の種類、充填量などによって適宜選択しうる。以下、便宜のため、正面部210の長さが170mm、横幅が80mm、マチ部230の折込幅が26mm、サイドシール220が幅6mmで形成され、上端に幅10mmの上部シール250、下端に幅10mmで底シール240が形成されたガゼットパウチ本体(A)を参照して、部分サイドシール220aの形状などについて説明する。このガゼットパウチ本体(A)では、部分サイドシール形成範囲(X)は、長さ85mm、幅20mmとなり、面積は1700mm2となる。
図2Fは、上記サイズの本発明のインク収容パック200の正面図であって、正面部210の上端から、左右双方に、長さ50mm、幅12mmで、角部に丸みが形成された部分サイドシール220aを示す。このように、本発明における部分サイドシール220aは、均一幅の棒状で形成することができる。図2Fでは、前記部分サイドシール220aは、幅6mmで形成されたサイドシール220、および幅10mmの上部シール250と重複して形成されている。
本発明では、実質部分サイドシール220aの面積の算出に際しては、上部シール250として、インク収容パック200の前記上部シール250の最も狭い幅(縦)と、インク収容パック200の上端の横幅(横)との縦横で囲まれた範囲を算出用上部シール250’として使用する。図2Fのインク収容パック200における算出用上部シール250’の範囲を図2Gに示す。
図2Gのインク収容パック200において、部分サイドシール220aの面積から、前記サイドシール220と算出用上部シール250’との重複を除去した実質部分サイドシール220aの面積は、40×6=240mm2であり、各部分サイドシール形成範囲(X)の面積の14.1%となっている。
図2Hは、上記サイズの本発明のインク収容パック200の正面図であって、正面部210の上端から、左右双方に長さ52mm、幅13mmで、角部に丸みが形成された部分サイドシール220aを示す。図2Fと同様に、部分サイドシール220aは、サイドシール220と重複して形成されている。図2Gとの相違は、部分サイドシール220aの幅と長さが図2Gのものよりも大きく、かつ角部の丸みが大きいことである。幅が広いためマチ部230の広がりを効率的に抑制することができ、かつ角部の丸みが大きいため内容物が円滑に移動することができる。
本発明では、実質部分サイドシール220aの面積の算出に際しては、上部シール250として、前記算出用上部シール250’を使用するため、図2Hのインク収容パック200における算出用上部シール250’の範囲を図2Iに示す。
図2Iのインク収容パック200において、部分サイドシール220aの面積から、前記サイドシール220と算出用上部シール250’との重複を除去した実質部分サイドシール220aの面積は、37×7+(7×13)/2=約305mm2であり、各部分サイドシール形成範囲(X)の面積の17.9%となっている。
また、図2Jは、上記サイズの本発明のインク収容パック200の正面図であって、正面部210の上端から下端に向かって長さ70mmの位置では幅6mm、正面部の上端から下端に向かって14mmの位置では幅16mmとなるように傾斜させ、かつ正面部の上端から下端に向かって14mmより上方では、幅16mmで熱融着させた部分サイドシール220aである。傾斜によってガゼットパウチ容器の底部を把持した際にも、内容物が注出口(B)側に円滑に移動することができる。正面部210の左右に部分サイドシール220aが形成されている。
本発明では、実質部分サイドシール220aの面積の算出に際しては、上部シール250として、前記算出用上部シール250’を使用するため、図2Jのインク収容パック200における算出用上部シール250’の範囲を図2Kに示す。
図2Kのインク収容パック200において、部分サイドシール220aの面積から、前記サイドシール220と算出用上部シール250’との重複を除去した実質部分サイドシール220aの面積は、56×10÷2+4×10=320mm2であり、各部分サイドシール形成範囲(X)の面積の18.8%となっている。
また、図2Lは、上記サイズの本発明のインク収容パック200の正面図であって、正面部210の上端から下端に向かって25mmの位置に、長さ25mm、幅13mmの部分サイドシール220aが形成された態様である。なお、この部分サイドシールも幅6mmで形成されたサイドシール220と重複して形成されている。なお、部分サイドシール220aは、正面部210の左右双方に形成されている。
本発明では、実質部分サイドシール220aの面積の算出に際しては、上部シール250として、前記算出用上部シール250’を使用するため、図2Lのインク収容パック200における算出用上部シール250’の範囲を図2Mに示す。
図2Mのインク収容パック200において、部分サイドシール220aの面積から、前記サイドシール220と算出用上部シール250’との重複を除去した実質部分サイドシール220aの面積は、約175mm2であり、各部分サイドシール形成範囲(X)の面積の10.3%となっている。
更に、図2Nは、上記サイズの本発明のインク収容パック200の正面図であって、上記した部分サイドシール形成範囲(X)に、2つに分割された部分サイドシール220aを有する態様である。正面部210の上端に長さ15mm、幅13mmで第1の部分サイドシール220aを形成し、前記第1の部分サイドシールから10mmの間隙を形成して、長さ25mm、幅13mmの第2の部分サイドシール220aが形成された態様である。正面部210の左右双方に部分サイドシール220aが形成されている。なお、前記第1、第2の部分サイドシール220aは、それぞれ幅6mmで形成されたサイドシール220と重複して形成されている。
本発明では、実質部分サイドシール220aの面積の算出に際しては、上部シール250として、前記算出用上部シール250’を使用するため、図2Nのインク収容パック200における算出用上部シール250’の範囲を図2Pに示す。
図2Pのインク収容パック200において、部分サイドシール220aの面積から、前記サイドシール220と算出用上部シール250’との重複を除去した実質部分サイドシール220aの面積は、35+175=210mm2であり、各部分サイドシール形成範囲(X)の面積の12.3%となっている。
なお、本発明のインク収容パック200において、ガゼットパウチ本体(A)には、サイドシール220と上記部分サイドシール220aとが形成されていればよく、これらは別個に形成されても、一体に形成されていてもよい。前記図2Hに示す形状の部分サイドシール220aが、サイドシール220と一体に形成される態様を図2Qに示す。部分サイドシール220aをサイドシール220と一体に形成する場合には、サイドシール220形成工程で部分サイドシール220aも形成しうる点で、製造効率に優れる。なお、部分サイドシール220aとしては、前記図2Hに示すもの以外に、いずれの形状であってもよい。
本発明のインク収容パック200において、サイドシール220は、熱融着層を対向して重ねてなるマチ部230と正面部210との端部重複部を、両者の液密を確保するためにガゼットパウチ本体(A)の上端から下端の全長に亘り同一幅で熱融着した部分をいう。
本発明のインク収容パック200において、サイドシール220の幅は、4mm以上であることが好ましい。
本発明のインク収容パック200において、上部シール250の形状には特に制限はない。上部シール250の形状を、図2Bと同様に、前記ガゼットパウチ本体(A)の上部開放端に挿入した注出口(B)の接着部(Ba)の両端でシール面積を広くしたものであってもよい。この場合、図2Rに示すように、更に、前記上部シール250の容器内側の境界を構成するシールライン250aは、前記マチ部230の折り目線230aの少なくとも片側では、前記折り目線230aに対して角度5〜80°で交差することが好ましい。マチ部230の折り目線230aと上部シール250のシールライン250aとが直交すると、その交差する点Pに圧力が集中するが、シールライン250aを折り目線230aに対して直交させず、傾斜させておくとこのような圧力の集中を回避することができる。本発明では、この傾斜角を5〜80°、好ましくは15〜60°、特には30〜60°とすることが好ましい。この範囲で、耐圧強度を確保し、圧力の集中によるピンホールなどを回避しうるからである。
また、このような傾斜角を確保するためには、ガゼットパウチ本体に注出口(B)の接着部(Ba)を挿入して上部シール250する際に、マチ部230と注出口(B)の接着部(Ba)と重複させないことが好ましい。注出口(B)は、その形状にしたがって、直線的なシールライン250aで上部シール250がなされるため、マチ部230と注出口(B)とが重複すると、上記傾斜角の確保が困難となるからである。
なお、注出口(B)は、その中心軸線がガゼットパウチ本体(A)の中心軸線にほぼ一致するように取り付けられ、また、ガゼットパウチ本体(A)のマチ部230の折り目線230aはガゼットパウチ本体(A)の中心軸線に平行に形成されている。
本発明において、図2Rに示すように、ガゼットパウチ本体(A)の上部開放端に挿入される注出口(B)は、その下端に正面視、幅Zの長方形の接着部(Ba)を有している。便宜のため、ガゼットパウチ本体(A)の上部開放端を、
(i)注出口の接着部(Ba)の幅Z、
(ii)マチ部の折り目線230a、
(iii)ガゼットパウチ本体(A)の端部とを境界として区分する。
また、前記上部シール250のシールライン250aを、上記境界に対応して、
(iv)ガゼットパウチ本体(A)の端部とマチ部の折り目線230aとの間隔:シールライン(250a1)、
(v)マチ部の折り目線230aと注出口の接着部(Ba)の端部との間隙:シールライン(250a2)、
(vi)注出口の接着部(Ba)の幅Z:シールライン(250a3)とに区分する。
まず、上部シール250のシールライン250aにおいて、前記注出口(B)の接着部(Ba)のシールライン250a3は、注出口(Ba)の中心軸線に直角に形成される。
一方、その両端に形成されるシールライン250a2は、マチ部の折り目線230aと注出口の接着部(Ba)との間隙において、マチ部230の折り目線230aと上部シール250のシールライン250aとの傾斜角5〜80°を確保するため、サイドシール220側に向かい、漸次ガゼットパウチ本体(A)の底部に向かう傾斜を構成する。
更に、正面部210の両端に向かうシールライン250a1は、ガゼットパウチ本体(A)の端部とマチ部の折り目線230aとの間隔において、シールライン250a2が前記傾斜角5〜80°を確保した後は、サイドシール220に向かってガゼットパウチ本体(A)の上端部と平行であってもよく、サイドシール220側に向かい、漸次ガゼットパウチ本体(A)の底部に向かう傾斜を形成してもよい。
図2Rでは、シールライン250a2は、折り目線230aに対して傾斜角45°で交差し、シールライン250a1は、正面部210の上端と平行に形成されている。
本発明のインク収容パック200において、前記シールライン250a3とシールライン250a2との交点や、前記シールライン250a2とシールライン250a1との交点は、円滑に方向変換するよう円弧状としておくことが、応力集中を抑制できる点で好ましい。
前記したように、ガゼットパウチ本体(A)の注出口(B)の接着部(Ba)は、上部シール250においてマチ部230と重複しないように挿入され、および固定される。このようなインク収容パック200を製造する際には、装置の寸法誤差、機械のガタ等により様々なぶれ(誤差)が生じており、特に、注出口(B)の接着部(Ba)をガゼットパウチ本体(A)の頂部中心に位置決めする際の注出口(B)の接着部(Ba)のずれ、及びマチ部230を形成する際の蛇行による折り目位置のずれが、無視できない程度に生じる場合がある。そこで、ガゼットパウチ本体(A)の設計に当たっては、これらの製造時のぶれが生じても、折り目線230aが注出口(B)の接着部(Ba)に重なってシールされることがないように各部の寸法を定めておく。これにより、注出口(B)の接着部(Ba)と折り目線230aとが共に、互いに近づく方向に最大にずれたとしても、折り目線230aは接着部(Ba)の一端に接することはあっても、接着部(Ba)に重なることはない。なお、折り目線230aが接着部(Ba)の一端に接した状態では、上部シール250のシールライン250aは折り目線230aに直交するが、反対側のシールライン250aは折り目線230aに前記した5〜80°傾斜した状態で交差するため、これによって、前記交点における応力集中が抑制され、ピンホールや破損の発生が防止される。
なお、上記シールライン250aを形成する上部シール250は、上記形状のヒートシール用熱版を使用して、行うことができる。
本発明のインク収容パック200では、上部シール250と部分サイドシール220aとの交点は、円滑に方向変換するよう円弧状に形成してもよい。例えば、図2Sに示すように、上部シール250のシールライン250a、特にガゼットパウチ本体(A)の端部とマチ部の折り目線230aとの間を円弧状に形成し、部分サイドシール220aと連設させてもよい。
更に、図2Tに示すように、部分サイドシール220aと、上部シール250のシールライン250aとが一体となって円弧状を形成するように構成してもよい。
図2Tに示す上部シール250は、図2Uに示すように、その一部が前記部分サイドシール形成範囲(X)に含まれ、上部シール250によって正面部210とマチ部230とが熱融着されている。なお、図2Sに示すインク収容パック200は、前記図2Hに示すサイドシール220、部分サイドシール220aが形成されたインク収容パック200に、前記上部シール250の容器内側の境界を構成するシールライン250aが、前記マチ部230の折り目線230aの少なくとも片側では、前記折り目線230aに対して角度5〜80°で交差する上部シール250を形成したものである。
本発明では、実質部分サイドシール220aの面積の算出に際しては、上部シール250として、インク収容パック200の前記上部シール250の最も狭い幅(縦)と、インク収容パック200の上端の横幅(横)との縦横で囲まれた範囲を算出用上部シール250’が使用される。図2Uのインク収容パック200における算出用上部シール250’の範囲を図2Vに示す。算出用上部シール250’は、インク収容パック200の前記上部シール250の最も狭い幅(縦)と、インク収容パック200の上端の横幅(横)との縦横で囲まれた範囲であり、図2Vの符号250'で示す範囲である。したがって、図2Vに示すように、このインク収容パック200は、上部シール250の一部が部分サイドシール220a’となっている。なお、図2Vに示すインク収容パック200において、正面部210の向かって左側の部分サイドシール形成範囲(X)に、実質部分サイドシール220aの形状を太線で囲んで示す。
図2Vのインク収容パック200において、部分サイドシール220aから、前記サイドシール220と算出用上部シール250’との重複を除去した面積は約304mm2であり、これに上部シール250によって形成される部分サイドシール(220a')の面積を加算した部分サイドシール220aの面積は、9×8=72mm2であり、実質部分サイドシール220aの総面積はこれらの合計であって376mm2となり、部分サイドシール形成範囲(X)の面積の22.1%となる。
本発明において、インク収容パック200に使用しうるフィルムとしては、少なくとも最内層にヒートシール層が積層されるものである。
更に好ましくは、前記ヒートシール層に、ガスバリア層とポリアミド系樹脂層とが積層されたものである。
ヒートシール層としては、熱によって溶融し相互に融着し得る各種のヒートシール性を有するポリオレフィン系樹脂等を使用することができる。具体的には、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状(線状)低密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー樹脂、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、メタロセン触媒を使用して重合したエチレン−α・オレフィン共重合体、ポリプロピレン、エチレン−メタクリル酸メチル共重合体、エチレン−プロピレン共重合体、メチルペンテンポリマー、ポリブテンポリマー、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂をアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フマール酸、イタコン酸等の不飽和カルボン酸で変性した酸変性ポリオレフィン樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリ(メタ)アクリル系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂等の樹脂からなる1種以上のフィルムもしくはシートまたは塗布膜などを使用することができる。
ガスバリア層としては、酸素透過性、水蒸気透過性を制限できる各種のガスバリア性基材を使用することができる。例えば、アルミニウム箔、エチレン・ビニルアルコール共重合体、基材フィルムに有機珪素化合物、金属または金属酸化物を蒸着してなる蒸着膜が設けられた蒸着フィルム、などを例示することができる。アルミニウム箔を使用する場合は、厚さ6〜20μmで十分なガスバリア性を付与することができる。
また、エチレン・ビニルアルコール共重合体も好適に使用することができる。エチレン・ビニルアルコール共重合体からなるガスバリア層の厚さに制限はないが、好ましくは12〜25μmである。エチレン・ビニルアルコール共重合体は単層フィルムとして使用することができるが、ポリエチレンテレフタレートなどの基材フィルムにエチレン・ビニルアルコール共重合体からなる塗布膜を形成した積層フィルムであってもよい。なお、エチレン・ビニルアルコール共重合体からなる塗布膜は、好ましくは0.5〜3μmである。このようなエチレン・ビニルアルコール共重合体としては、株式会社クラレ製、「エバールEP−F101(エチレン含量;32モル%)」、日本合成化学工業株式会社製、「ソアノールD2908(エチレン含量;29モル%)」等を例示することができる。
更に、ポリエチレンテレフタレートなどの基材フィルムに有機珪素化合物、金属または金属酸化物を蒸着してなる蒸着膜が設けられた蒸着フィルムをガスバリア層として使用することができる。蒸着層の厚みは、150〜2000Åの範囲が適当である。市販品も好適に使用することができ、例えば大日本印刷株式会社製の商品名「IB−PET」などを例示することができる。
また、基材層としては、ポリアミド系樹脂層やポリエチレンテレフタレート樹脂層などを例示することができる。基材層は、1層に限定されるものではなく、2以上が積層されるものでもよい。
ポリアミド系樹脂層としては、機械的強度を確保するために積層される。好ましくは、機械的強度に優れる2軸延伸ポリアミドフィルムである。例えば、脂肪族ポリアミドであっても、芳香族ポリアミドであっても、これらを混合した組成物であってもよい。好ましいポリアミドの具体例としては、ポリカプロアミド(ナイロン6)、ポリ‐ε‐アミノへプタン酸(ナイロン7)、ポリ‐ε‐アミノノナン酸(ナイロン9)、ポリウンデカンアミド(ナイロン11)、ポリラウリンラクタム(ナイロン12)、ポリエチレンジアミンアジパミド(ナイロン2・6)、ポリテトラメチレンアジパミド(ナイロン4・6)、ポリヘキサメチレンアジパミド(ナイロン6・6)、ポリヘキサメチレンセバカミド(ナイロン6・10)、ポリヘキサメチレンドデカミド(ナイロン6・12)、ポリオクタメチレンドデカミド(ナイロン6・12)、ポリオクタメチレンアジパミド(ナイロン8・6)、ポリデカメチレンアジパミド(ナイロン10・6)、ポリデカメチレンセバカミド(ナイロン10・10)、ポリドデカメチレンドデカミド(ナイロン12・12)、メタキシレンジアミン‐6ナイロン(MXD6)などを挙げることができる。
また、ポリエチレンテレフタレート系樹脂層としては、ポリエチレンテレフタレート系樹脂層を単独で使用できるほか、他の樹脂層を積層したものであってもよい。特に最外層にポリエチレンテレフタレート系樹脂層を積層することで、左右を内側に折り込んでマチ部を挿入し、底シールや上部シールを施す際に、前記マチ部の熱融着を回避することができる。
本発明において好適に使用できる積層フィルムとしては、充填する内容物の種類や充填後の加熱処理の有無など使用条件に応じて適するものを適宜、選択することができ、具体的には、最外層から最内層に向かって以下の層構成のものを例示することができる。
(1)2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム/接着剤/アルミニウム箔/接着剤/2軸延伸ナイロンフィルム/接着剤/ポリエチレンフィルム、
(2)2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム/接着剤/2軸延伸ナイロンフィルム/接着剤/アルミニウム箔/接着剤/ポリエチレンフィルム、
(3)2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム/接着剤/エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物フィルム/接着剤/2軸延伸ナイロンフィルム/接着剤/PEフィルム、
(4)2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム/接着剤/一軸延伸PPフィルム/接着剤/アルミニウム箔/接着剤/ポリプロピレンフィルム、
(5)2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム/接着剤/シリカまたはアルミナを蒸着した2軸延伸ナイロンフィルム/接着剤/ポリプロピレンフィルム、
(6)IB−PET/接着剤/2軸延伸ナイロンフィルム/接着剤/ポリプロピレンフィルム、
(7)IB−PET/接着剤/2軸延伸ナイロンフィルム/接着剤/リニアローデンシティポリエチレンフィルムなどが挙げられる。
以上、本実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
ガゼットパウチ本体(A)のサイドシール220に加えて、所定位置に部分サイドシール220aを形成することにより、耐圧強度に優れ、特に底部から上部に向けて搾り出すような偏った押圧力を負荷した場合にもインク収容パック200の破袋を防止することができる。これにより、内容物としてのインクの漏れ等を防止することができる。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態について説明する。
図3Aから図3Eはインク収容パックの構成を示す概略図である。
図3Aから図3Dに示すように、このインク収容パック300は、樹脂フィルム製の略長方形の前後シート部301,302が重なり合い、前後シート部301,302間にそれらの一辺303aに沿うように樹脂フィルム製のガセットシート部304が二つ折り状態で挿入され、少なくとも上記一辺303a及びこの一辺303aを挟む両側辺303b,303c における前シート部301 とガセットシート部304との間、後シート部302とガセットシート部304 との間及び前シート部301と後シート部302との間が夫々ヒートシール部305,306,307,308,309,310,311,312で接着された構成を備える。
樹脂フィルムは、例えば積層フィルムであり、図示しないが外側に非ヒートシール材層が配置され、内側にヒートシール材層が配置され、中間にガスバリア材層が配置される。樹脂フィルムは望ましくは透明に形成される。
前後シート部301,302は上記樹脂フィルムを打ち抜いたり断裁したりすることにより例えば同形同大の略長方形に形成される。前後シート部301,302はヒートシール材層を内側にして重ね合わされる。ガセットシート部304は上記樹脂フィルムを打ち抜いたり断裁したりすることにより略長方形に形成される。ガセットシート部304は非ヒートシール材層を内側にして二つ折りされ、折れ線304aを先にして前後シート部301,302間にそれらの一辺に沿うように挿入される。このガセットシート部304の挿入により、前シート部301とガセットシート部304とが重なった箇所が前ガセット部313とされ、後シート部302とガセットシート部304 とが重なった箇所が後ガセット部314とされる。
ヒートシール部305,306,307,308,309,310,311,312は、ガセットシート部304を挟み込んだ状態の前後シート部301,302を図示しない加熱盤で熱プレスすることにより形成される。
ヒートシール部305,306,307,308,309,310は、インク収容パック300の上辺である一辺303aと、インク収容パック300の左右辺である両側辺303b,303cの前後ガセット部313,314に対応する箇所とに形成される。このヒートシール部305,306,307,308,309,310によって、インク収容パック300の前後ガセット部313,314が閉じられる。ヒートシール部311,312は、インク収容パック300の左右辺である両側辺303b,303cの前後ガセット部313,314以外の箇所に形成される。このヒートシール部311,312によって、インク収容パック300の左右が閉じられる。
図3Bに示すように、左右のヒートシール部307,308,309,310,311,312は、夫々ガセット部と非ガセット部とに分かれているが、非ガセット部では二枚の樹脂フィルムが重なっているのに対し、ガセット部では四枚の樹脂フィルムが重なっており、非ガセット部とガセット部との境界に段差が生じているので、別個の加熱盤によってより幅広くかつ大きい加圧力によってヒートシールがなされている。
上述した三方がヒートシール部305,306,307,308,309,310,311,312で閉じられ下辺が未シールの開放された状態のインク収容パック300に、この下辺の開口から内容物であるインクを充填し、その後下辺をヒートシール部で閉じることも可能であるが、この実施の形態では、図3A及び図3Bに示すように、下辺に注出口部315がヒートシール部316で前後シート部301,302に接着される。注出口部315は、公知の構造であるから詳しい説明は省略する。
上辺のヒートシール部305,306には前後のガセット部313,314を貫通する吊り下げ孔317が穿設される。インク収容パック300はこの吊り下げ孔317に図示しないフックが通されることにより、所望の場所に吊り下げられ、中味のインクが注出される。
また、インク収容パック300には易開封手段が設けられる。すなわち、前シート部301はガセットシート部304と共にその延伸方向が上辺である一辺303aに沿って伸びるように形成され、ヒートシール部305の内縁からヒートシール部と反対側に離れた箇所で上記一辺303aに沿って伸びる二点鎖線で示された直線320が上記両側辺303b,303cと交差する箇所には切欠321a,321bが形成される。これら切欠321a,321bによって引き裂き線が設定される。切欠321a,321bは、前ガセット部313のガセットシート部304及び前シート部301を厚さ方向に貫通するように細溝状に形成されるが、V溝状、半円状等所望の形状とすることが可能である。
前シート部301とガセットシート部304 には上記積層フィルムが用いられるが、この積層フィルムの例えば外側の非ヒートシール材層が延伸フィルムで形成される。この延伸フィルムの延伸方向がインク収容パック300の上記両側辺303b,303c間すなわち左右方向に伸びるように、前シート部301とガセットシート部304が積層フィルムからそれぞれ切り出される。
図3A及び図3Cに示すように、上記直線320の端に形成される切欠321aの周辺部が非ヒートシール域322とされる。非ヒートシール域322の延伸性を維持することにより、切欠321aが形成されない場合や、切欠が短い場合にも引き裂きやすくすることができる。
上記二点鎖線で示す直線320は、前シート部301及びガセットシート部304の各々を構成する樹脂フィルムの延伸方向と平行であることから、この直線320上で前シート部301及びガセットシート部304の樹脂フィルムを容易に引き裂くことができる。この直線320はヒートシール部305の内縁からヒートシール部305と反対側に離れた箇所を通るので、この直線320に沿ってヒートシール部305を引き裂くと、インク収容パック300が開封される。
図3A、図3C及び図3Eに示すように、インク収容パック300における両側辺303b,303cのヒートシール部307,308,309,310のシール縁318,319は、ガセットシート部304の折れ線304aと交差する交差点を円弧状に迂回し、これにより、交差点の回りに略半円形の非シール部324,325が形成される。このため、内容物であるインクが充填されたインク収容パック300に外部から力が加わったり、インク収容パック300が落下したりして、インクによるウォーターハンマーが前後ガセット部313,314に作用しても、シール縁318,319と折れ線304aとの交差箇所に集中しようとするストレスが分散され、従ってインク収容パック300のガセット部における破袋、ピンホールの発生が防止される。
以上、本実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
インクが入ったインク収容パック300は、多数のものが積み重ねられた状態で運搬される。インク収容パック300の前後ガセット部313,314には運搬中に積み重ねによる加重、振動等が加わり、また、インク収容パック300が床上に落下するとウォーターハンマーが前後ガセット部313,314に作用するが、インク収容パック300における両側辺のヒートシール部307,308,309,310のシール縁318,319がガセットシート部304の折れ線304a と交差する交差点には、略半円形の非シール部324,325が形成されているので、シール縁318,319と折れ線304aとの交差点に集中しようとするストレスが分散される。従って、インク収容パック300の前後ガセット部313,314における破袋、ピンホールの発生が防止される。これにより、インクの漏れ等を防止することができる。
(第4実施形態)
次に、第4実施形態について説明する。
図4Aから図4Cはインク収容パックの構成を示す概略図である。
図4A及び図4Bに示すように、インク収容パック400は、胴部412と底部413からなる合成樹脂製の袋本体411を3次元状(立体状)にブロー成形し、袋本体411への内容剤(インク)の充填前段階で袋本体411を折りたたみ可能にしたものである。
インク収容パック400は、袋本体411の胴部412の上縁の全幅又は全幅近くに渡る広幅の開口部を、内容剤のための充填口412Aとすることができる。充填口412Aは内容剤の充填後にヒートシール又は超音波シールされるようにシールバーにより加圧されて封止されたシール部412Bになる。
インク収容パック400は、袋本体411のブロー成形時に、胴部412の上縁側の一部に注ぎ口414を成形できる。注ぎ口414は切断によって開封される。
尚、インク収容パック400は、袋本体411の折りたたみ形態を、胴部412に底部413を下記(a)又は(b)の如くに重ね合わせたものとすることができる。
(a)胴部412を平らにし、平板状の底部413を胴部412の下部に対し折り曲げた形態。
(b)底部413をドーム状に膨らまし成形し、底部413の中央部をブロー成形金型のパーティングラインに沿って胴部412の内側へ折り込み、胴部412を平らにした形態。
ここで、インク収容パック400は、ダイレクトブロー成形により製造できる。ダイレクトブロー成形は、パリソンを押出し、パリソンの内部への空気の吹き込みにより円周方向の延伸を行なって袋本体411を形成する。ダイレクトブロー成形は単層又は積層した樹脂層からなる袋本体411を形成する。ダイレクトブロー成形による袋本体411の構成樹脂材料としては、単層のときにはLDPE(低密度ポリエチレン)又はL−LDPE(直鎖低密度ポリエチレン)を採用でき、積層のときには外側層をHDPE(高密度ポリエチレン)、内側層をLDPE又はL−LDPEとするものを採用できる。
更に、インク収容パック400は、袋本体411において、少なくとも充填口412A を前述の如くにシールバーにより加圧されて封止されたシール部412Bを形成することとなる融着予定部421の外面に、該融着予定部421の構成樹脂材料(例えば前述のLDPE又はL−LDPE)より高融点の材料(例えばPEより高融点のPP(ポリプロピレン)もしくはPET(ポリエチレンテレフタレート)又は熱で溶融しない合成紙)からなるラベル422を添着する。
ラベル422は、袋本体411のブロー成形時にインモールドラベルとして融着予定部421に添着することもできるし、袋本体411のブロー成形後にタックラベルとして後付けすることもできる。ラベル422は、融着予定部421との添着面に、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、スチレン−ブタジエン−スチレンブロックポリマー、スチレン−エチレン・ブチレン−スチレンブロックポリマー、又はスチレン−イソブレン−スチレンブロックポリマー等の接着剤層423(図4C参照)を予めコーティングされた状態で、この接着剤層423を介して融着予定部421の外面に接着されて添着される。
ラベル422は、少なくとも充填口412Aのシール部412Bを形成することとなる融着予定部421の外面(袋本体411の表裏の両外面)に添着され、シール部412B をヒートシール又は超音波シールするシールバーに融着予定部421の溶融樹脂が付着することを防止する。
ラベル422は、袋本体411の充填口412Aを含む全面等の広い外面(袋本体411の表裏の両外面)に添着されても良く、袋本体411の剛性の確保、遮光性の確保にも寄与する。
インク収容パック400は、内容剤としてのインクを収容した容器に好適である。
以上、本実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
インク収容パック400において、袋本体411の充填口412Aを封止するための融着予定部421の外面に、該融着予定部421の構成樹脂より高融点の材料からなるラベル422を添着した。従って、ヒートシールや超音波シールのシールバーはラベル422を介して融着予定部421を加圧するものになり、融着予定部421の溶融樹脂がシールバーに付着することがない。このため、袋本体411におけるシール部412Bの外観やシール性を損ねることがなく、それらの外観やシール性を向上できる。
また、袋本体411の胴部412と底部413が一体成形され、落下の衝撃に対して強く、割れにくい。従って、インクの漏れを防止することができる。また、袋本体411の剛性の向上により、カートリッジ50にインクを補給する際のインク収容パック400の中央部での潰れ(チョーク)を抑制することができる。これにより、インク収容パック400の底部側に収容されたインクを効率良く注出させることができる。
また、袋本体411に形成した注ぎ口414は、袋本体411のブロー成形時に3次元状に成形されるから、閉塞しにくい。
また、袋本体411に形成した注ぎ口414を、袋本体411の底部413に平行をなす水平方向に対し0度〜90度、好適には30度〜60度の範囲内、最適には45度で傾けることにより、注ぎ出し易くできる。従って、注ぎ姿勢が安定し、インク垂れを防止することができる。
(第5実施形態)
次に、第5実施形態について説明する。
図5Aから図5Fはインク収容パックの構成を示す概略図である。
図5Aに示すように、インク収容パック500は、袋の前側と後ろ側を構成する対向する一対の平面部511,511と、袋の内方に折り襞状に折り込まれた折り線523,523を備えるように形成された2つの側面521,521を有し、両端が開口した筒状の袋本体部510を備える。この筒状の袋本体部510は、通常、同一材質の包材を用いて、貼り合わせで形成してもよいし、また、いわゆる合掌貼り法により形成してもよい。
このようにして形成される袋本体部510においては、折り線523,523により2つの側面521,521に折り込み角度θ1が形成されるが、この折り込み角度θ1は180度以内に保たれている。しかしながら、場合によっては2つの側面521,521を完全に開ききることも可能である。
次いで、図5Bに示すように、袋本体部510の一方の口部において、2つの側面521,521のそれぞれの折り線523における任意かつ互いに対向するそれぞれの点P,P´を基点とし、この点P,P´からそれぞれの折り線523,523の一方の端部までの折り線523,523をそれぞれ側面521,521の外側に折り返し、袋本体部510の一方の口部を押し拡げることにより図5Cに示すような四角形状の底部開き面525を形成する。
一方、図5Cに示すように、四角形状の平板な底部形成シート530を用意し、この底部形成シート530と、上述の底部開き面525とを重ね合わせる。
このようにして重ね合わせた状態の底部形成シート530と底部開き面525との周囲がいわゆる四方シールされるように熱板を押し当て、図5Dに示すように、袋本体部510の口部の周縁と底部形成シート530とを熱融着(ヒートシール)する。なお、図5D中、ヒートシール部を斜線で示す。この熱融着は、通常、袋本体部510のサイドヒートシールにより行われる。
このようにして製造されたインク収容パック500を反転し、内部を広げて自立させた状態が図5Eに示される。
このインク収容パック500に内容物(インク)を収納するには、通常、開放状態にある袋の開口部から内容物を充填し、その後、この開口部を熱融着したり、あるいは注出部材を取り付けたりする。また、開口部は必要に応じてそのままにしておいてもよく、熱融着あるいは注出部材の取り付けを省いて図5Eに示されるままの単なる袋として用いてもよい。さらにまた、両端の開口部に底部開き面525を形成し、各底部開き面525に平板な四角形状の底部形成シートを熱融着して四方シールするとともに例えばいずれか一方の平面部511に注出口を設け、この注出口に適当な注出具を取り付けることにより折り畳み可能なバッグインボックス用袋体とすることも可能である。
なお、図5Aに示されるような筒状の袋本体部510は、図5Fに示すように平面部シート541,541と、折り襞状に内方に折り込まれた折り線553,553を備えるように形成された2つの側面シート561,561とを互いに対向するように貼り合わせて形成してもよい。その場合には、例えば、平面部シート541と側面シート561との材質を適宜に変えることもできる。
以上、本実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
インク収容パック500は、筒状の袋本体部510の少なくとも一方の口部に底部開き面525を形成し、この底部開き面525に平板な底部形成シート530を重ね合わせて両者が周縁で四方シールされるように熱融着されているので、底部形成シート530に折り返し部が存在せず、したがって袋本体部510と底部形成シート530との折り返し部の交点が生じないことから、そのような交点にピンホールやしわが発生し、ときにはその部分からインクの漏れを生じることがあるという問題がない。しかも、応力集中部が生じることがなく、落下等における耐衝撃性に優れ、また自立性にも優れている。
(第6実施形態)
次に、第6実施形態について説明する。
図6Aから図6Mはインク収容パックの構成を示す概略図である。
図6Aに示すように、インク収容パック600は、舟形の底シールの形状を有するものである。すなわち、舟形の底シール605Hの両端上部に棒状の延長部607Hを設けるものである。この延長部607Hを設けることにより、フィルムの蛇行、カット位置のズレが発生しても、パウチの内部両端部の応力集中部に鋭角が形成されるのを防止でき、その結果、パウチの落下衝撃による破袋防止効果が得られることが判明した。前記延長部607Hの巾は当該パウチのサイドシールの巾と同等でよく、また、その長さは、2枚折りして前後部材の間に挿入した底材の折りの先端部から、5〜20mm程度上方まであればよい。また、延長部607Hの形状は棒状に限定されない。
また、前記形状の舟形の底シール605Hを用いてインク収容パック600を製袋する場合、従来、後工程となるポイントシールを省略することが可能であり、製袋機械としての全長を短くすることが可能となった。
インク収容パック600は、インクを内容物とすることが多く、そのパウチとしての強度を確保するため、相対的に厚めのフィルム(積層体)を用いるが、前後材と前記2つ折りした底材とが重なる4枚構成部分と、前後材のみの2枚構成部分との境界部分において、前記2つ折りした底材のヒートシール直後の戻りにより、2つ折りの上部においてシール抜け(トンネル現象)となることがある。従来、前記ヒートシール直後の戻り対策として、シール抜けしやすい部分にポイントシールをしていた。そこで、本発明における舟形の底シール形状の前記ヒートシール型においては、前記棒状の延長部607Hのシール面を他の面よりもわずかに突出させることにより、シール時の圧着強度が増し、2つ折りした底フィルムの上端部とその上のサイドシール部との境界における前記トンネル現象の発生を防止できる。前記延長部607Hは、図6E〜図6Hに示すように、パウチの底材の折り目604Tを中心としてその上下に1〜10mm、つまり長さとして2〜20mmの範囲である。前記長さが2mm未満の場合フィルムの蛇行によって、必要とされる加圧部位からずれるおそれがある。また、20mmを超える長さに設けても効果は変わらない。また、突出の形状としては、図6E〜図6Gにそれぞれ示すように、前記ヒートシール面に平行であっても良いし、傾斜したもの、円弧状のものでもよく、また、これらを組み合わせたものであってもよい。前記棒状の延長部607Hを突出させる高さは、他のヒートシール面に対して1.5mm以下が望ましい。前記高さが1.5mm以上にすると、ヒートシールの圧力によってフィルムが薄くなり、シール切れ等がおこるおそれがある。
本発明のインク収容パック600の材質は、内容物の種類、容量、流通方法等を考慮して設計される。一般にそれらの材質は、プラスチックフィルム、紙、金属箔などの素材、また、これらの素材に物性改良の目的で他の素材を塗布したり蒸着等による加工を施し、または施されたものを用い、それぞれの単体フィルムまたはこれらを積層した積層体として用いられる。
そして、図6Iから図6Kに示すように、舟形の底シール部における両側の傾斜シール部605kの頂上に延長部607を形成する。
本発明のインク収容パック600を形成する積層体620の基本的な材質構成としては、図6Lに示すように、基材層621、バリア層622、ヒートシール層623から構成される。基材層621としては、印刷適性、強度、耐熱性等を有する素材から選択され、各種薄紙、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリアミド等の樹脂を製膜してなる好ましくは延伸されたフィルムが用いられる。また、バリア層622としては、アルミニウム等の金属箔、バリア性を有するポリアクリロニトリル、ポリビニルアルコールあるいはエチレンー酢酸ビニル共重合体のケン化物等を製膜したフィルム、各種のフィルムに塩化ビニリデン等のバリアコートを施したもの、あるいは、各種フィルムにバリア性を示す蒸着膜を形成したもの等が用いられる。ヒートシール層623としては、内容物の品質等に支障を及ぼすおそれがなく、パウチとしての必要なヒートシール強度の得られる材質が選定される。例えば、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、直鎖状低密度ポリエチレン、シングルサイト系触媒を用いて重合したα・オレフィン共重合体、アイオノマー、エチレンー酢酸ビニル共重合体等が用いられる。ヒートシール層623を構成する材質は、内面同士のヒートシール性を有するとともに、パウチの辺縁に注出口を装着する場合には、注出口の材質に対してもヒートシール性を示すものを選択する。
また、パウチの材質構成として、基材層621、バリア層622、ヒートシール層623の各層を多層化したり、図6Mに示すように、前記の3層の他に中間層624を形成してもよい。例えば、基材層621をポリエステルフィルムとナイロンフィルムとのラミネートフィルムとしたり、バリアー層とヒートシール層との間に補強の目的で中間層624を設け、積層体620(602)の層構成を、基材層621、バリア層622、中間層624、ヒートシール層623からなる4層の構成とすることもできる。
本発明のインク収容パック600を形成する前、後材602,603と底材604とは、同一の層構成からなる積層体を用いても良いし、異なる層構成からなる積層体を用いてもよい。インク収容パック600としての底部の形成を容易にし、また、自立性を良くするためには、前、後材602,603は剛性を有し、底材604は柔軟な積層体であることが好ましい。
前記、積層体620を形成する基材層621、バリア層622、ヒートシール層623の積層は、押出ラミネート、ドライラミネート、サンドイッチラミネート、熱ラミネート等の方法を用いることができる。例えば、次のような構成の複合フィルムPET12/AL9/ON15/S−PE50{略号 PET:延伸ポリエステル、AL:アルミニウム箔、ON:延伸ナイロン、S−PE:シングルサイト系触媒を用いて重合したα・オレフィン共重合体、略号の後の数字は厚さμmを示す}の積層方法として、PETとAL、ALとONとの積層はドライラミネートとし、ONとS−PEとのラミネートは、LDPE20を接着性樹脂とするサンドイッチラミネートによって積層する等の方法が挙げられる。この方法によって得られる積層体の構成は略号で示すと、PET12/DL/AL9/DL/ON15/LDPE20/S−PE50{略号 DL:ドライラミネート、LDPE:低密度ポリエチレン}となる。
以上、本実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
舟形の底シール605Hにおける両側の傾斜シール部605kの頂上に延長部607を形成することによって、フィルムの蛇行、カット位置のズレが発生しても、パウチの内部両端部の応力集中部に鋭角が形成されるのを防止できる。これにより、インク収容パック600の落下衝撃による破袋防止効果が得られる。そして、インクの漏れ等を防止することができる。
(第7実施形態)
次に、第7実施形態について説明する。
図7Aから図7Dはインク収容パックの構成を示す概略図である。
図7Aに示すように、インク収容パック700は紙容器703により内容物(インク)702が密封包装される。
紙容器703はブランク板710(図7B参照)をゲーベルトップ型の箱形状に折曲して形成され、傾斜屋根部705の下方に胴部706が設けられる。傾斜屋根部705には筒部(不図示)とキャップ704aとを有した樹脂成形品の注出具704が取り付けられる。筒部は傾斜屋根部705に熱接着されて注出口を形成し、キャップ704aは筒部に螺合して注出口を密閉する。キャップ704aを取り外して紙容器703から内容物702が注出される。
胴部706の一面には紙容器703の上部から下部に延びる窓部708が形成される。窓部708を介して紙容器703内の内容物702の残量を視認することができる。同図において、窓部708が注出具704を正面に見て左側面に設けられるが、右側面、背面または前面に設けてもよい。
図7Bは紙容器703を形成するブランク板710の展開図を示している。ブランク板710は胴部706(図7A参照)を形成する複数の矩形の側面板712a,712b,712c,712dが折り目711を介して一方向に並設される。一の側面板712b上に窓部708が設けられる。
側面板712a〜712dの上方にはそれぞれ傾斜屋根部705を形成する傾斜屋根部形成板713a,713b,713c,713dが折り目711を介して設けられる。傾斜屋根部形成板713a〜713d内には胴部706の上方を密閉するように折曲する折り目711が所定位置に設けられる。一の傾斜屋根部形成板713cには注出具704(図7A参照)の筒部(不図示)を取り付ける貫通孔707が設けられる。
側面板712a〜712dの下方にはそれぞれ紙容器703の底面を形成する底面板714a,714b,714c,714dが折り目711を介して設けられる。底面板714a〜714d内には胴部706の下方を密閉するように折曲する折り目711が所定位置に設けられる。
また、傾斜屋根部形成板713d、側面板712d及び底面板714dの側方には糊代片715が設けられている。ブランク板710を各折り目711で折曲して糊代片715、側面板712a〜712d及び底面板714a〜714dの所定位置を熱接着することにより、箱状の紙容器703が形成される。
図7Cはブランク板710の窓部708上の断面図を示している。ブランク板710は紙基材層720の内面の全面に多層フィルムから成る内装材730がウレタン系やアクリル系の接着剤(不図示)を介して積層した積層体により形成される。窓部708は紙基材層720に設けた孔部708aを内装材730により覆って形成される。紙基材層720の内面側にポリイミド系のアンカーコート剤を印刷してもよい。これにより、紙基材層720と接着剤との密着性を向上することができる。
紙基材層720は紙層722の両面にポリエチレンフィルムから成るコート層723,724を配した両面ポリエチレンコート紙により形成される。紙層722の坪量は例えば250g/m2である。紙層722の外面のコート層723は例えば20μmの厚みに形成され、内面のコート層724は例えば15μmの厚みに形成される。紙基材層720の外面にはUVオフセット印刷等によって商品名等の図柄が形成される。
内装材730は外面側から順にポリアミド層731、バリア層732、ポリエステル層733、ポリエチレン層734が配される。ポリアミド層731は例えば厚みが15μmの延伸ナイロン(ONY)フィルムにより形成される。ポリアミド層731により窓部708の耐突き刺し性を高くすることができる。
ポリエステル層733は例えば厚みが12μmのポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム等により形成される。バリア層732はポリエステル層733の一面にシリカやアルミニウム等を蒸着して形成される。バリア層732が形成されたポリエステル層733はポリアミド層731に接着剤(不図示)により接着される。また、バリア層732によってガスバリア性を高くすることができ、紙容器703内への酸素や水蒸気の侵入が防止される。
ポリエチレン層734は例えば厚みが60μmのポリエチレンフィルムにより形成され、ポリエステル層733に接着剤または押出しラミネートにより積層される。ブランク板710を折曲して紙容器703を形成する際に、ポリエチレン層734は対向するポリエチレン層734や紙基材層720のコート層723に熱接着される。従って、コート層723及びポリエチレン層734は熱接着層を形成する。
上記構成のインク収容パック700はブランク板710の折曲により上面を開口した箱状に形成された紙容器703に注出具704の筒部(不図示)がキャップ704aを装着した状態で取り付けられる。次に、紙容器703に内容物702を充填した後、紙容器703が上面を熱接着して密封される。この時、内容物702が紙容器703内に充填され、密封後に自然冷却によって紙容器703内が減圧される。即ち、インク収容パック700は紙容器703によって内容物702を減圧状態で密封包装し、商品として流通する。
図7Dはインク収容パック700の窓部708を含む上部の左側面図を示している。インク収容パック700は密封状態で内容物702の液面H1が窓部708の上端よりも上方に配される。
インク収容パック700には流通過程において熱接着層(コート層723、ポリエチレン層734)の剥がれや注出具704の熱接着部分のピンホールが発生する場合や、内容物充填後の熱接着時に内装材730にピンホールが発生する場合がある。また、悪意により、針等によって突き刺し孔が紙容器703に形成されたことが発覚する場合や、注射器等によって紙容器703内に異物が混入されたことが発覚する場合がある。
これらの場合に、紙容器703の密封状態が解除されると大気圧により内容物702の液面H1が降下し、降下した後の液面H2が窓部708内に配される。商品の提供者や購入者は窓部708を介して液面H2を視認し、紙容器703の密封解除を検知することができる。換言すれは、内容物702が液面H1を保持していれば、インク収容パック700のシール性が担保されていることを容易に確認することができる。
これにより、内容物702の変質や異物混入の虞のあるインク収容パック700の回収や使用停止を容易に行うことができる。従って、インク収容パック700の安全性を向上できるとともに、回収にかかるコストを削減することができる。
本実施形態によると、紙容器703がピンホールや熱接着の剥離等により密封状態を解除された際に、内容物702の大気圧により降下した後の液面H2が窓部708内に配される。これにより、窓部708を介して内容物702の液面降下が視認され、紙容器703の密封解除を容易に検知することができる。
また、紙容器703の密封状態で窓部708の上端よりも上方に内容物702の液面H1が配されるので、液面H2の視認によって液面降下を容易に把握することができる。尚、紙容器703の密封状態で内容物702の液面H1が窓部708の上端に一致してもよい。
また、窓部708が上下に延びて紙容器703の上部から下部にわたって設けられるので、紙容器703の密封解除を検知できるとともに内容物702の残量を視認することができる。尚、紙容器703の上部から下部にわたって複数の窓部708を分割して設けてもよい。
次に、他のインク収容パック700aについて説明する。インク収容パック700aは上記実施形態と同様の紙容器703及び内容物702を有し、内容物702の液面H1の位置が上記実施形態と異なる。
図7Eはインク収容パック700aの窓部708を含む上部の左側面図を示している。説明の便宜上、前述の図7Dと同様の部分には同一の符号を付している。インク収容パック700aは密封状態で内容物702の液面H1が窓部708の上端よりも下方に配される。また、紙容器703には窓部708に隣接して液面H1の位置を示すマーキング709が設けられる。尚、マーキング709を窓部708上に設けてもよい。
紙容器703の密封状態が解除されると大気圧により内容物702の液面H1が降下し、降下した後の液面H2が窓部708内に配される。商品の提供者や購入者は窓部708を介して液面H2を視認し、マーキング709との比較により紙容器703の密封解除を検知することができる。
本実施形態によると、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。また、紙容器703の密封状態で窓部708の上端よりも下方に配される液面H1を示すマーキング709を設けたので、マーキング709と液面H2とを比較して内容物702の液面降下を容易に把握することができる。
尚、液面H1,H2は窓部708の上端からの距離が異なるためマーキング709を省いても液面降下を把握できる。このため、マーキング709を省いてもよいが、マーキング709を設けるとマーキング709との比較により液面H2を容易に検知できるためより望ましい。
次に、他のインク収容パック700bについて説明する。インク収容パック700bは上記実施形態と同様の紙容器703及び内容物702を有し、紙容器703の層構成が上記実施形態と異なる。
図7Fは紙容器703を形成するブランク板710の窓部708上の断面図を示している。説明の便宜上、前述の図7Cと同様の部分には同一の符号を付している。ブランク板710は紙基材層720の一面の全面に多層フィルムから成る内装材730を積層した積層体により形成される。窓部708は紙基材層720及び内装材730に設けた孔部708aの内面側をカバー材740により覆って形成される。
紙基材層720は紙層722の外面にポリエチレンフィルムから成るコート層723を積層した片面ポリエチレンコート紙により形成される。紙基材層720の外面にはUVオフセット印刷等によって商品名等の図柄が形成される。
内装材730は外面側から順にバリア層732、ポリエステル層733、ポリエチレン層734が配される。上記と同様に、ポリエステル層733はポリエチレンテレフタレートフィルム等により形成される。バリア層732はポリエステル層733の一面にシリカやアルミニウム等を蒸着して形成され、ガスバリア性を有する。ポリエチレン層734はポリエチレンフィルムにより形成され、ポリエステル層733に接着剤(不図示)により接着される。
また、紙基材層720と内装材730とはポリエチレンまたはエチレン・メタアクリル酸共重合樹脂(EMAA)から成る接着層751によって押出サンドラミネートされる。
カバー材740は外面から順にポリエチレン層741、接着層742,743、バリア層744、ポリエステル層745、ポリアミド層746、ポリエステル層747が配される。ポリエチレン層741はポリエチレンフィルムから成り、内装材730のポリエチレン層734に熱接着される。
ポリエステル層745、ポリアミド層746及びポリエステル層747は共押出フィルムにより形成される。ポリアミド層746は例えば延伸ナイロンフィルムにより形成され、窓部708の耐突き刺し性を向上する。ポリエステル層745,747はポリエチレンテレフタレートフィルム等により形成される。バリア層744はポリエステル層745の一面にシリカやアルミニウム等を蒸着して形成され、ガスバリア性を有する。
接着層742はポリエチレンから成り、接着層743はエチレン・メタアクリル酸共重合樹脂から成る。ポリエステル層745、ポリアミド層746及びポリエステル層747を有する共押出フィルムとポリエチレン層741とは接着層742,743の共押出しにより押出サンドラミネートされる。これにより、カバー材740は有機溶剤系の接着剤またはアンカー剤を介することなく複数のフィルムを積層した積層材により形成される。従って、カバー材740の周面に接する内容物702の安全性を向上できるとともに、内容物702によるカバー材740のデラミネーションを防止することができる。
上記構成のブランク板710を折曲して紙容器703が形成され、窓部708を介して内容物702の液面H2や内容物702の残量を視認することができる。
尚、ポリエステル層745を省き、バリア層744をポリアミド層746上に形成してもよい。また、ポリエステル層747の厚みが大きく耐突き刺し性が高い場合は、ポリエステル層745及びポリアミド層746を省き、バリア層744をポリエステル層747上に形成してもよい。
本実施形態によると、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。また、カバー材740が接着剤やアンカー剤を介することなく複数のフィルム741,745,746,747の押出サンドラミネートにより形成される。これにより、カバー材740の周面に接する内容物702の安全性を向上することができるとともに、内容物702によるカバー材740のデラミネーションを防止することができる。尚、インク収容パック700aについても本実施形態と同様の層構成の紙容器703を用いてもよい。
次に、他のインク収容パック700cについて説明する。本実施形態は上記実施形態と同様の紙容器703及び内容物702を有し、紙容器703の層構成が上記実施形態と異なる。
図7Gは紙容器703を形成するブランク板710の窓部708上の断面図を示している。説明の便宜上、前述の図7Cと同様の部分には同一の符号を付している。ブランク板710は紙基材層720の内面の全面に多層フィルムから成る内装材730を積層し、外面の全面に外装材760を積層した積層体により形成される。窓部708は紙基材層720に設けた孔部708aを内装材730及び外装材760により覆って形成される。
紙基材層720は紙層722の外面にポリエチレンフィルムから成るコート層723を積層した片面ポリエチレンコート紙により形成される。紙基材層720の外面にはグラビア印刷等によって商品名等の図柄が形成される。外装材760はポリエチレンフィルムにより形成され、押出しラミネートにより紙基材層720に積層される。
内装材730は外面側から順にバリア層732、ポリエステル層733、接着層735、ポリアミド層736、接着層737、ポリエチレン層738が配される。上記と同様に、ポリエステル層733はポリエチレンテレフタレートフィルム等により形成される。バリア層732はポリエステル層733の一面にシリカやアルミニウム等を蒸着して形成され、ガスバリア性を有する。
ポリアミド層736は例えば厚みが15μmの延伸ナイロンフィルムにより形成され、窓部708の耐突き刺し性を高くする。ポリエチレン層738は例えば厚みが60μmのポリエチレンフィルムにより形成される。
バリア層732を有するポリエステル層733のフィルムと、ポリアミド層736のフィルムと、ポリエチレン層738のフィルムとはポリエチレンまたはエチレン・メタアクリル酸共重合樹脂から成る接着層735,737を介して押出サンドラミネートされる。
また、紙基材層720と内装材730とはポリエチレンまたはエチレン・メタアクリル酸共重合樹脂から成る接着層751によって押出サンドラミネートされる。尚、孔部708aを介して接着層751と外装材760とを接合してもよい。
上記構成のブランク板710を折曲し、外装材760及びポリエチレン層738から成る熱接着層を熱接着して紙容器703が形成される。そして、窓部708を介して内容物702の液面H2や内容物702の残量を視認することができる。
本実施形態によると、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。尚、上記インク収容パック700aについても本実施形態と同様の層構成の紙容器703を用いてもよい。
上記実施形態のインク収容パック700,700a,700b,700cにおいて、透明フィルムにより紙容器703を覆うシュリンクパックを設けてもよい。この時、針等による突き刺し孔が紙容器703に形成されたことが発覚した際に液面H2の視認により紙容器703の密封解除を検知できるため、シュリンクパックを剥がさずに密封状態を検査できる。従って、回収にかかるコスト削減効果がより大きくなる。
また、上記実施形態のインク収容パック700,700a,700b,700cはゲーベルトップ型の紙容器703に注出具704を設けているが、注出具704が非装着であってもよく、ブリック型やその他の形状の紙容器703であってもよい。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されず、上述した実施形態に種々の変更や改良等を加えることが可能である。変形例を以下に述べる。
(変形例1)第1実施形態では、インク収容パック100を傾けてカートリッジ50にインクを注ぐ形態を例に挙げて説明したが、これに限定されない。例えば、印刷システム1またはプリンター2にインク収容パック100を直接装着して、インク収容パック100に収容されたインクを補給する形態であってもよい。このようにしても、インク収容パック100はシール性が高いので、プリンター2内でのインク漏れの発生が無く、インク収容パック100から安定してインクを補給することができる。
また、インク収容パック100からカートリッジ50へフレキシブルチューブ等を介してインクを補給する形態であってもよい。このようにしても、インク収容パック100からのインクの漏れが無く、安定してインクを補給することができる。
また、カートリッジ50については、プリンター2と別体で、プリンター2に対し、脱着可能な形態に限らず、プリンター2に一体的に固定されている形態であってもよい。
また、カートリッジ50は、キャリッジ25と別体に配置された、いわゆるオフキャリタイプのカートリッジに限らず、キャリッジ25上に備えられた、いわゆるオンキャリタイプのカートリッジでもよい。
なお、他の実施形態にかかるインク収容パック200,300,400,500,600,700,700a,700b,700cについても上記同様に適用することができる。
1…印刷システム、2…プリンター、26…ヘッド、50…カートリッジ、51…筐体、61…インク収容部、100,200,300,400,500,600,700,700a,700b,700c…インク収容パック。

Claims (3)

  1. 2枚の側面フィルム及び2つ折りにした底部フィルムが、サイドシール部及びボトムシール部によりシールされ、サイドシール部に沿った折り曲げ線で折り返された折り返し部を有するインク収容パックであって、
    前記底部フィルムの折り目線と前記折り曲げ線の交点が、ボトムシール部内に位置することを特徴とするインク収容パック。
  2. 一対の正面部の左右両側に内側に折り込まれたマチ部が挿入され、かつサイドシールが形成されたガゼットパウチ本体と、前記ガゼットパウチ本体の上部開放端に注出口を挿入して上部シールしてなるインク収容パックであって、
    前記ガゼットパウチ本体は、前記正面部の上端から全長の1/2かつ側端部からその横幅の1/4の部分サイドシール形成範囲に、
    前記正面部とマチ部とが熱融着された部分サイドシールが、前記部分サイドシール形成範囲の8〜100%の面積で形成されていることを特徴とするインク収容パック。
  3. 樹脂フィルム製の略長方形の前後シート部が重なり合い、前後シート部間にそれらの一辺に沿うように樹脂フィルム製のガセットシート部が二つ折り状態で挿入され、少なくとも上記一辺及びこの一辺を挟む両側辺における前シート部とガセットシート部との間、後シート部とガセットシート部との間及び前シート部と後シート部との間が夫々帯状のヒートシール部で接着され、上記両側辺のヒートシール部のシール縁がガセットシート部の折れ線と交差しようとする交差点を迂回して伸びることにより、交差点の回りに非シール部が形成されたことを特徴とするインク収容パック。
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