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JP2006150686A - 画像形成装置 - Google Patents

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JP2006150686A
JP2006150686A JP2004342778A JP2004342778A JP2006150686A JP 2006150686 A JP2006150686 A JP 2006150686A JP 2004342778 A JP2004342778 A JP 2004342778A JP 2004342778 A JP2004342778 A JP 2004342778A JP 2006150686 A JP2006150686 A JP 2006150686A
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JP2004342778A
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Takuma Nomura
琢磨 野村
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

【課題】 インクカートリッジが交換されたときには必ず記録ヘッドの回復処理を行って無駄な回復処理を行い、無駄に記録液を消費している。
【解決手段】 装置本体1のカートリッジ装填部3に着脱自在に装着されるインクカートリッジ10に設けた不揮発性メモリ115に記憶されている情報と、装置本体1の不揮発性メモリ315に記憶されているそれまでのインクカートリッジ10に関する情報とに基づいて、インクカートリッジ10が実質的に交換されたか否かを判定して回復処理を実施する否かを判定、決定し、インクカートリッジ10が実質的に交換されていないときには回復処理を行わないようにする。
【選択図】 図12

Description

本発明は画像形成装置に関し、特に記録液を吐出する記録ヘッドを備えた画像形成装置に関する。
プリンタ、ファクシミリ、複写装置、プロッタ等の画像形成装置として知られているインクジェット記録装置は、記録ヘッドから被記録媒体(以下、用紙というが材質を紙に限定するものではなく、OHPなどを含み、また、記録媒体、記録紙などとも称されるものを含む。)に、記録液であるインクを吐出して記録を行うものであり、特に、多色のインクを使用してカラー画像を記録するのが容易である。
このようなインクジェット記録装置においては、液滴を吐出する記録ヘッドに対する記録液の供給系として、記録ヘッドを搭載したキャリッジに直接インクを供給するインクカートリッジを着脱自在に装着する方式のもの、記録ヘッドを搭載したキャリッジには記録ヘッドにインクを供給するサブタンクを搭載し、装置本体側に交換可能に装填されるメインタンク(インクカートリッジ)とサブタンクとを可撓性チューブ(パイプを含む)などで連結し、サブタンクのインク容量が減少したときにメインタンクからインクを供給(補給)する方式のものがある。
そして、後者のサブタンク方式のインクジェット記録装置としては、特許文献1に記載されているように、装置本体の前面側にカートリッジ装填部を設け、このカートリッジ装填部内に装置本体の前面側から後方に向って異なる記録液を収容した複数の記録液カートリッジを装填するようにして操作性を向上し、また、カートリッジ装填部の前面側には開閉可能な前カバーを設けるとともに、カートリッジ装填部の上面側には表示器を配置したものが知られている。
特開2004−276472号公報
ところで、カートリッジが交換されたときには、カートリッジに収容されているインクの種類や保管期間、記録ヘッドのノズル(吐出ノズル)の状況等によって記録ヘッドの回復動作が必要になる。これは、カートリッジ交換によって、種類の異なるインクが供給されたり、長期間保管され特性が変化したインクが供給されたり、またはノズル内の圧力変化が発生するためである。
このような記録ヘッドの性能低下につながる事象が発生した場合には、記録ヘッドに対して、ノズル吸引、空吐出、インク供給、ワイピングなどの処理を、必要に応じて組み合わせた回復処理を実行することで、記録ヘッドの性能の回復を行なう。この回復動作によって、カートリッジ交換作業時に発生する記録ヘッドの性能低下を回復させることができる。
従来のインクジェット記録装置あっては、カートリッジが着脱されたときには回復動作として行なう動作内容は同じではないが、記録ヘッドの回復動作を必ず行なっている。例えば、特許文献2には記載されているように、インクジェット記録装置が保管するデータを転送可能な状態で格納したインクカートリッジを使用し、このインクカートリッジに格納されているデータをインクジェット記録装置が読み込んでコピーし、インクカートリッジが脱着されたときに当該データに基づいて記録ヘッドの性能劣化を最適な回復処理によって復帰させるものがある。
特開2002−86709号公報
同様のものとして、特許文献3に記載されているように、記憶手段が付帯されたインクカートリッジと、インクカートリッジの記憶手段の情報に基づいて印刷動作を制御する制御手段とを備え、インクカートリッジが脱着されたときには、当該インクカートリッジの記憶手段の情報に基づいた最適なインク吸引量で回復動作を行なうようにしたものがある。
特開2000−301735号公報
また、特許文献4に記載されているように、電源オフ時におけるインクカートリッジの装着の有無、インク残量の有無、及びインク残量が所定量以下である否かの情報などを記憶しておき、電源オン時にカートリッジセンサおよびインクニアエンドセンサによる実際の検出結果と記憶内容とを比較することにより、電源オフ状態の間にインクカートリッジが交換されたか否かを判別して、この判別結果に基づきインクカートリッジが交換されていた場合にはヘッドクリーニング処理を実行するものがある。
特開2000−190517号公報
なお、特許文献5にはサプライカートリッジとして消耗品の使用量を検知する使用量検知手段を設けて、サプライカートリッジの交換時期を正確に把握できるようにしたものがある。
特開2002−86755号公報
上述したように従来の画像形成装置にあっては、インクカートリッジが交換されたときに、記録ヘッドの性能回復を目的として回復動作を行なうようにしている。そのため、複数色のカートリッジを使用する画像形成装置において、1つの色のカートリッジが交換されると、すべての色のカートリッジについて回復動作が行なわれてインクが無駄に消費され、例えば、モノクロ印刷しかしない場合でも、カラーインクがなくなってしまうという不都合が生じている。
また、上述したサブタンク方式の画像形成装置であれば、サブタンクにインクが残っている場合は、メインのインクカートリッジが交換されただけでは記録ヘッドに対する影響がないにもかかわらず、回復動作が行なわれて、装置の立ち上がり(印刷可能状態になること)まで待機しなければならないし、インクが無駄に消費されることになる。
さらに、インクの使用期限内であれば回復動作処理が必要ではなく、使用期限を越えた場合はインクの粘度等の特性が変化している可能性があり、回復処理が必要になるが、このようなことに関係ない無駄に回復動作を行なって、回復処理に時間がかかり、ユーザの利便性が低下する。
また、上述したようにインクカートリッジに情報の記憶手段を備えている場合、サブタンク方式の画像形成装置にあっては、装置本体とインクカートリッジとの間で情報がやり取りされている最中にインクカートリッジが外されると、情報送受が強制的に遮断されて誤った情報が装置本体側に転送されるなどして制御が不安定になるという課題がある。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、インクカートリッジの交換に伴う無駄な回復動作を行なわない画像形成装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決して目的を達成するため、本発明に係る画像形成装置は、カートリッジが実質的に交換されたときには回復処理を行い、カートリッジが実質的に交換されていないときには回復処理を行わない構成とした。
ここで、カートリッジの記憶手段に記憶されたカートリッジに関する情報に基づいて回復処理を行なうか否かを判定することが好ましい。
ここで、カートリッジの記憶手段に記憶された情報を保持する本体記憶手段と、カートリッジが脱着されたときに記憶手段の情報と本体記憶手段の情報を参照して回復処理の必要性を判定する回復実施判定手段と、この回復実施判定手段の判定後に本体記憶手段の情報を記憶手段の情報に更新する更新手段とを備え、回復実施判定手段の判定結果に応じて前記回復手段が回復処理を行うことが好ましい。
また、カートリッジの記憶手段に予め記憶された固有のID番号に基づいて回復処理の必要性を判定することが好ましい。さらに、カートリッジの記憶手段に予め記憶された記録液の種類に関する情報、あるいは、カートリッジの記憶手段に予め記憶された使用期限に関する情報に基づいて回復処理をするか否かを判定することが好ましい。
さらに、記録ヘッドに記録液を供給するサブタンクを備え、このサブタンクにカートリッジから記録液が補給供給される構成であって、サブタンクの記録液残量に基づいて回復処理をするか否かを判定することが好ましい。
さらにまた、記録液を収容するカートリッジを装置本体の外部から着脱可能に装填可能なカートリッジ装填部と、このカートリッジ装填部にカートリッジを着脱するために開閉可能なカバーと、このカバーの開閉を検知する検知手段とを備え、この検知手段の検知結果に基づいて、カバーが開かれたときに、カートリッジに設けられた情報を記憶する記憶手段と装置本体との間の情報のやり取りしない状態になることが好ましい。
本発明に係る画像形成装置によれば、カートリッジが実質的に交換されたときには回復処理を行い、カートリッジが実質的に交換されていないときには回復処理を行わない構成としたので、カートリッジ交換に伴う無駄な回復動作がなくなるとともに、記録液の無駄な消費もなくなる。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して説明する。図1は本発明に係る画像形成装置としてのインクジェット記録装置を前方側から見た斜視説明図、図2は同記録装置のカートリッジ装填部の前カバーを開いた状態の斜視説明図である。
このインクジェット記録装置は、装置本体1と、装置本体1に装着された用紙を装填するための給紙トレイ2と、装置本体1に着脱自在に装着されて画像が記録(形成)された用紙をストックするための排紙トレイ3とを備えている。さらに、装置本体1の前面の一端部側(給排紙トレイ部の側方)には、前面から装置本体1の前方側に突き出し、上面よりも低くなったインクカートリッジを装填するためのカートリッジ装填部4を有し、このカートリッジ装填部4の上面は操作ボタンや表示器などを設ける操作/表示部5としている。
このカートリッジ装填部4には、色の異なる記録液(インク)、例えば黒(K)インク、シアン(C)インク、マゼンタ(M)インク、イエロー(Y)インクをそれぞれ収容した複数の記録液カートリッジであるインクカートリッジ10k、10c、10m、10y(色を区別しないときは「インクカートリッジ10」という。)を、装置本体1の前面側から後方側に向って挿入して装填可能とし、このカートリッジ装填部4の前面側には、インクカートリッジ10を着脱するときに開く前カバー(カートリッジカバー)6を開閉可能に設けている。また、インクカートリッジ10k、10c、10m、10yは縦置き状態で横方向に並べて装填する構成としている。
また、操作/表示部5には、各色のインクカートリッジ10k、10c、10m、10yの装着位置(配置位置)に対応する配置位置で、各色のインクカートリッジ10k、10c、10m、10yの残量がニアーエンド及びエンドになったことを表示するための各色の残量表示部11k、11c、11m、11yを配置している。さらに、この操作/表示部5には、電源ボタン12、用紙送り/印刷再開ボタン13、キャンセルボタン14も配置している。
さらに、カートリッジ装填部4の前カバー6は、全体が、この前カバー6を閉じた状態で、カートリッジ装填部4内に装填されている複数のインクカートリッジ10k、10c、10m、10yを外部から視認することができる透明又は半透明の部材で形成されている。なお、インクカートリッジ10k、10c、10m、10yを外部から視認することができれば一部が透明又は半透明の部材で形成されている構成とすることもできる。
また、前カバー6の上側一端部には前カバー6の開閉を検知するためにカートリッジ装填部4の内部に設けられた図示しない開閉検知手段である検知センサによって検知される突起部(センサ片)16を設けている。
次に、このインクジェット記録装置の内部構成の概要及び機構部について図3ないし図6を参照して説明する。なお、図3は同内部構成の概要を示す側面模式的説明図、図4は同じく平面模式的説明図、図5は同機構部の全体構成を説明する側面概略構成図、図6は同機構部の要部平面説明図である。
図5及び図6を参照して、フレーム21を構成する左右の側板21A、21Bに横架したガイド部材であるガイドロッド31とステー32とでキャリッジ33を主走査方向に摺動自在に保持し、主走査モータ201(図4)によってタイミングベルト202を介して図6で矢示方向(キャリッジ主走査方向)に移動走査する。
このキャリッジ33には、前述したようにイエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(Bk)の各色のインク滴を吐出する4個の液滴吐出ヘッドからなる記録ヘッド34を複数のインク吐出口を主走査方向と交叉する方向に配列し、インク滴吐出方向を下方に向けて装着している。
記録ヘッド34を構成するインクジェットヘッドとしては、圧電素子などの圧電アクチュエータ、発熱抵抗体などの電気熱変換素子を用いて液体の膜沸騰による相変化を利用するサーマルアクチュエータ、温度変化による金属相変化を用いる形状記憶合金アクチュエータ、静電力を用いる静電アクチュエータなどを、液滴を吐出するための圧力を発生する圧力発生手段として備えたものなどを使用できる。
この記録ヘッド34にはドライバICを搭載し、図示しない制御部との間でハーネス(フレキシブルプリントケーブル)22を介して接続している。
また、キャリッジ33には、記録ヘッド34に各色のインクを供給するための各色のサブタンク35を搭載している。この各色のサブタンク35には各色のインク供給チューブ36を介して、前述したように、カートリッジ装填部4に装着された各色のインクカートリッジ10から各色のインクが補充供給される。なお、このカートリッジ装填4にはインクカートリッジ10内のインクを送液するための供給ポンプユニット24が設けられ、また、インク供給チューブ36は這い回しの途中でフレーム21を構成する後板21Cに係止部材25にて保持されている。
一方、給紙トレイ2の用紙積載部(圧板)41上に積載した用紙42を給紙するための給紙部として、用紙積載部41から用紙42を1枚ずつ分離給送する半月コロ(給紙コロ)43及び給紙コロ43に対向し、摩擦係数の大きな材質からなる分離パッド44を備え、この分離パッド44は給紙コロ43側に付勢されている。
そして、この給紙部から給紙された用紙42を記録ヘッド34の下方側に送り込むために、用紙42を案内するガイド部材45と、カウンタローラ46と、搬送ガイド部材47と、先端加圧コロ49を有する押さえ部材48とを備えるとともに、給送された用紙42を静電吸着して記録ヘッド34に対向する位置で搬送するための搬送手段である搬送ベルト51を備えている。
この搬送ベルト51は、無端状ベルトであり、搬送ローラ52とテンションローラ53との間に掛け渡されて、ベルト搬送方向(副走査方向)に周回するように構成している。この搬送ベルト51は、例えば、抵抗制御を行っていない純粋な厚さ40μm程度の樹脂材、例えばETFEピュア材で形成した用紙吸着面となる表層と、この表層と同材質でカーボンによる抵抗制御を行った裏層(中抵抗層、アース層)とを有している。
そして、この搬送ベルト51の表面を帯電させるための帯電手段である帯電ローラ56を備えている。この帯電ローラ56は、搬送ベルト51の表層に接触し、搬送ベルト51の回動に従動して回転するように配置され、加圧力として軸の両端に所定の押圧力をかけている。なお、搬送ローラ52はアースローラの役目も担っており、搬送ベルト51の中抵抗層(裏層)と接触配置され接地している。
また、搬送ベルト51の裏側には、記録ヘッド34による印写領域に対応してガイド部材57を配置している。このガイド部材57は、上面が搬送ベルト51を支持する2つのローラ(搬送ローラ52とテンションローラ53)の接線よりも記録ヘッド35側に突出させることで搬送ベルト51の高精度な平面性を維持するようにしている。
この搬送ベルト51は、副走査モータ205(図4参照)によって駆動ベルト204を介して搬送ローラ52が回転駆動されることによって図5のベルト搬送方向に周回移動する。
さらに、記録ヘッド34で記録された用紙42を排紙するための排紙部として、搬送ベルト51から用紙42を分離するための分離爪61と、排紙ローラ62及び排紙コロ63とを備え、排紙ローラ62の下方に排紙トレイ3を備えている。ここで、排紙ローラ62と排紙コロ63との間から排紙トレイ3までの高さは排紙トレイ3にストックできる量を多くするためにある程度高くしている。
また、装置本体1の背面部には両面ユニット71が着脱自在に装着されている。この両面ユニット71は搬送ベルト51の逆方向回転で戻される用紙42を取り込んで反転させて再度カウンタローラ46と搬送ベルト51との間に給紙する。また、この両面ユニット71の上面は手差しトレイ72としている。
さらに、図6に示すように、キャリッジ33の走査方向一方側の非印字領域には、記録ヘッド34のノズルの状態を維持し、回復するための回復手段を含む維持回復機構81を配置している。
この維持回復機構81には、記録ヘッド34の各ノズル面をキャピングするための各キャップ部材(以下「キャップ」という。)82a〜82d(区別しないときは「キャップ82」という。)と、ノズル面をワイピングするためのブレード部材であるワイパーブレード83と、増粘した記録液を排出するために記録に寄与しない液滴を吐出させる空吐出を行うときの液滴を受ける空吐出受け84などを備えている。ここでは、キャップ82aを吸引及び保湿用キャップとし、他のキャップ82b〜82dは保湿用キャップとしている。
そして、この維持回復機構81による維持回復動作で生じる記録液の廃液、キャップ82に排出されたインク、あるいはワイパーブレード83に付着してワイパークリーナ85で除去されたインク、空吐出受け84に空吐出されたインクは図示しない廃液タンクに排出されて収容される。
また、図6に示すように、キャリッジ33の走査方向他方側の非印字領域には、記録中などに増粘した記録液を排出するために記録に寄与しない液滴を吐出させる空吐出を行うときの液滴を受ける空吐出受け88を配置し、この空吐出受け88には記録ヘッド34のノズル列方向に沿った開口89などを備えている。
さらに、図3及び図4に示すように、装置本体1の内部後方側にはホストとの間でデータを送受するためのUSBなどの通信回路部(インタフェース)101が設けられるとともに、この画像形成装置全体の制御を司る制御部を構成する制御回路基板102が設けられている。
このように構成したインクジェット記録装置においては、給紙トレイ2から用紙42が1枚ずつ分離給紙され、略鉛直上方に給紙された用紙42はガイド45で案内され、搬送ベルト51とカウンタローラ46との間に挟まれて搬送され、更に先端を搬送ガイド47で案内されて先端加圧コロ49で搬送ベルト51に押し付けられ、略90°搬送方向を転換される。
このとき、図示しない制御回路によってACバイアス供給部から帯電ローラ56に対してプラス出力とマイナス出力とが交互に繰り返すように、つまり交番する電圧が印加され、搬送ベルト51が交番する帯電電圧パターン、すなわち、周回方向である副走査方向に、プラスとマイナスが所定の幅で帯状に交互に帯電されたものとなる。このプラス、マイナス交互に帯電した搬送ベルト51上に用紙42が給送されると、用紙42が搬送ベルト51に吸着され、搬送ベルト51の周回移動によって用紙42が副走査方向に搬送される。
そこで、キャリッジ33を移動させながら画像信号に応じて記録ヘッド34を駆動することにより、停止している用紙42にインク滴を吐出して1行分を記録し、用紙42を所定量搬送後、次の行の記録を行う。記録終了信号又は用紙42の後端が記録領域に到達した信号を受けることにより、記録動作を終了して、用紙42を排紙トレイ3に排紙する。
また、印字(記録)待機中にはキャリッジ33は維持回復機構81側に移動されて、キャップ82で記録ヘッド34がキャッピングされて、ノズルを湿潤状態に保つことによりインク乾燥による吐出不良を防止する。また、キャップ82で記録ヘッド34をキャッピングした状態で図示しない吸引ポンプによってノズルから記録液を吸引し(「ノズル吸引」又は「ヘッド吸引」という。)し、増粘した記録液や気泡を排出する回復動作を行う。また、記録開始前、記録途中などに記録と関係しないインクを吐出する空吐出動作を行う。これによって、記録ヘッド34の安定した吐出性能を維持する。
次に、記録ヘッドのヘッド構成の他の例について図7を参照して説明する。なお、図7は記録ヘッドをノズル面側からみた説明図である。
この記録ヘッド134は、ブラック(K)インク、シアン(C)インク、マゼンタ(M)インク、イエロー(Y)インクの各色の液滴を吐出するための、複数のノズル134nからなる4つのノズル列134k、134c、134m、134y(以下、区別しないときは「ノズル列134N」という。)を1つのノズル面134aに形成したヘッドである。
次に、この図7に示すヘッド構成の記録ヘッド134を用いた場合の維持回復機構について図8及び図9を参照して説明する。なお、図8及び図9は同維持回復機構の異なる状態を示す模式的説明図である。
この維持回復機構81は、記録ヘッド134のノズル面134aの各ノズル列134k、134c、134m、134yをそれぞれキャッピングする専用のキャップ182k、182c、182m、182yを備え、これらのキャップ182k、182c、182m、182yは1つのキャップホルダ185に保持されている。また、記録ヘッド134のノズル面134aをワイピング(清掃)するためのワイパーブレード183を備えている。
そして、キャップホルダ185及びワイパーブレード183を昇降させるために、維持回復機構駆動用モータ191と、このモータ191で回転されるカム軸192と、カム軸192に取り付けたキャップカム193及びワイパーカム194とを備えている。
この維持回復機構においては、記録ヘッド134のノズル面134aに付着したインクや不純物を取り除くときには、維持回復機構駆動用モータ191を回転させ、図8に示すように、ワイパーカム194を介してワイパーブレード183を上昇させる。この状態で、キャリッジ33を主走査方向に移動させることにより、ワイパーブレード183によって記録ヘッド134のノズル面134aをワイピングして、不純物などを払拭する。
また、記録ヘッド134のノズル134nが外気に露呈された状態のまま放置すると、内部のインクが乾燥して増粘、固着し、インク吐出性能が低下してしまうことから、これを防ぐために記録ヘッド134のノズル面134aをキャップ182で覆うときには、維持回復機構駆動用モータ191を回転させ、図9に示すように、キャップカム193を介してキャップ182を上昇させる。これにより、各色のキャップ182が対応するノズル面134aのノズル列134Nを覆うことができ、ノズル134nの乾燥を抑えることが出来る。
さらに、図8及び図9に示す状態から、維持回復機構駆動用モータ191を1/4回転させることで、キャリッジ33が走査可能となり、印刷開始の準備ができる。
なお、この維持回復機構は前述した複数ヘッド構成の場合にも同様に適用することができる。
次に、インクカートリッジ10の一例について図10を参照して説明する。このインクカートリッジ10は、インクを充填したインク袋111と、このインク袋111を着脱可能に装着する筐体112を備えている。この筐体112は、少なくとも2分割可能な第1筐体112Aと第2筐体112Bとを備え、これらによってインク袋111の側面を保護する保護カバーとなる筐体部分を構成している。すなわち、筐体112はインク供給方向(インク排出方向)に平行な面でインク袋111を収納する第1筐体112Aと第2筐体112Bとに分割している。
そして、インク袋111には装置本体1のカートリッジ装填部4に装填されたときに、カートリッジ装填部4の奥側に設けられて供給針と連結されるインク排出口部114が設けられている。
また、筐体112のインク供給口部114側の面(背面)にはこのインクカートリッジ10に関する情報、例えば、インク色、インク種、使用期限、ID番号などに関する固有の情報を記憶した記憶手段である不揮発性メモリ(例えばEEPROM)115が設けられ、カートリッジ装填部4に装填されたときに、カートリッジ装填部4の奥側に設けられた装置本体1側の電極と電気的に接続されて、不揮発性メモリ115に記憶されている情報が装置本体1側の制御部に取り込まれる。
次に、この画像形成装置の制御部の概要について図11を参照して説明する。なお、同図は同制御部の全体ブロック説明図である。
この制御部300は、この画像形成装置全体の制御を司る、本発明に係る判定手段及び回復動作を制御する手段などを兼ねたマイクロコンピュータで構成した主制御部301及び印刷制御を司るマイクロコンピュータで構成した印刷制御部302とを備えている。
そして、主制御部301は、通信回路101から入力される印刷処理の情報に基づいて用紙42に画像を形成するために、前述したように、主走査モータ201や副走査モータ205を主走査モータ駆動回路303及び副走査モータ304を介して駆動制御するとともに、印刷制御部302に対して印刷用データを送出するなどの制御を行なう。
また、主制御部301には、キャリッジ33の位置を検出するキャリッジ位置検出回路305からの検出信号が入力され、主制御部301はこの検出信号に基づいてキャリッジ33の移動位置及び移動速度を制御する。キャリッジ位置検出回路305は、例えばキャリッジ33の走査方向に配置されたエンコーダシートのスリット数を、キャリッジ33に搭載されたフォトセンサで読み取って計数することで、キャリッジ33の位置を検出する。主走査モータ駆動回路303は、主制御部301から入力されるキャリッジ移動量に応じて主走査モータ201を回転駆動させて、キャリッジ33を所定の位置に所定の速度で移動させる。
また、主制御部301には搬送ベルト51の移動量を検出する搬送量検出回路306からの検出信号が入力され、主制御部301はこの検出信号に基づいて搬送ベルト51の移動量及び移動速度を制御する。搬送量検出回路306は、例えば搬送ローラ52の回転軸に取り付けられた回転エンコーダシートのスリット数を、フォトセンサで読み取って計数することで搬送量を検出する。副走査モータ駆動回路304は、主制御部301から入力される搬送量に応じて副走査モータ205を回転駆動させて、搬送ローラ52を回転駆動して搬送ベルト51を所定の位置に所定の速度で移動させる。
主制御部301は、給紙コロ駆動回路307に給紙コロ駆動指令を与えることによって給紙コロ43を一回転させる。主制御部301は、維持回復機構駆動用モータ駆動回路308を介してモータ191を回転駆動することにより、キャップ182(キャップ82)の昇降、ワイパーブレード183(ワイパーブレード83)の昇降を行なわせる。
主制御部301は、インク供給モータ駆動回路311を介して供給ユニット24のポンプを駆動するためのインク供給モータを駆動制御し、カートリッジ装填部4に装填されたインクカートリッジ10からサブタンク35に対してインクを補充供給する。
主制御部301には、サブタンク35が満タン状態にあることを検知するサブタンク満タンセンサ312からの検知信号、カートリッジ装填部4の前カバー6の開閉を検知するカートリッジカバーセンサ313からの検知信号などが入力される。
また、主制御部301は、カートリッジ通信回路314を通じて、カートリッジ装填部4に装着された各インクカートリッジ10に設けられる記憶手段である不揮発性メモリ115k、115c、115m、115yに記憶されている情報を取り込んで、所要の処理を行なって、本体記憶手段である不揮発性メモリ(例えばEEPROM)315に格納保持する。
印刷制御部302は、主制御部301からの信号とキャリッジ位置検出回路305及び搬送量検出回路306などからのキャリッジ位置や搬送量に基づいて、記録ヘッド34(記録ヘッド134)の液滴を吐出させるための圧力発生手段を駆動するためのデータを生成して、ヘッド駆動回路310に与える。
ヘッド駆動回路310は、印刷制御部302からの印刷データに基づいて記録ヘッド34(記録ヘッド134)の圧力発生手段(ピエゾ型ヘッドであれば圧電素子)を駆動して、所要のノズルから液滴を吐出させる。
次に、このように構成した画像形成装置におけるインクカートリッジ交換時の処理について図12以降をも参照して説明する。
まず、図12を参照してカートリッジ交換時回復処理について説明する。このカートリッジ交換時回復処理は、電源オン時及びカートリッジカバーセンサ313の検知結果に基づいて前カバー6が開状態から閉状態になった時に実行する。
そして、このカートリッジ交換時回復処理では、先ず、カートリッジ装着中か否かを判別する。この判別処理は、カートリッジ通信回路314を介して実際にインクカートリッジ10の不揮発性メモリ(EEPROM)115と通信を試行することで、通信不成立であれば、カートリッジ非装着であることが判定できる。あるいは、インクカートリッジ10の不揮発性メモリ(EEPROM)115の特定箇所の特定情報を読み込むことでも装着/非装着を判定することができる。
ここで、カートリッジ装着中であれば、本体不揮発性メモリ(EEPROM)315に記憶されているカートリッジ情報Aを読み出し、ここで、カートリッジ情報Aとは、前回装着されていたインクカートリッジ10の不揮発性メモリ115に記憶されていた各種情報である。初期値は「0」などとすることができる。次いで、カートリッジ通信回路314を介して現在装着中のインクカートリッジ10の不揮発性メモリ115に記憶されている各種情報であるカートリッジ情報Bを読み込む。
その後、今回、回復処理を実施するか否か判定する回復処理実施判定処理を行なう。この回復処理実施判定処理は1色分について行なう。なお、この回復処理実施判定(回復判定処理ともいう。)について後述する。
これに対して、カートリッジ装着中でなければ、つまり非装着であれば、今回回復処理を実施しないように設定する(回復処理非実施決定)。
そして、これら処理を全ての色のインクカートリッジ10について行なったか否かを判別し、全色のインクカートリッジ10について回復処理を行なう(実施)か否(非実施又は不実施)かの判定、決定が終了したときには、回復処理に移行する。
ここでは、上述した回復処理実施判定処理の判定結果に基づいて各色毎に回復処理を実行する。回復処理としては、吸引、空吐出、インク供給、ワイピングなどの処理を、必要に応じて組み合わせて実行することができる。
そして、各色毎に回復処理が成功したかを判定する。この判定は、回復動作を確実に実施するためのもので、中断してしまった場合には後ほど再開させるためのものである。
このとき、回復処理が成功すれば、本体不揮発性メモリ315の情報Aを、今回装着しているインクカートリッジ10の不揮発性メモリ115に記憶されていた情報Bに更新する処理を行なう。
その後、また、回復処理が成功しなければそのまま、全色について実施したかどうかを判定するし、全色について実施済みであれば処理を終了する。
このような処理を行なうことによって、カートリッジ交換後の回復処理を、各色のインクカートリッジについて実施するか実施しないかを判定して、実施するインクカートリッジについてのみ回復処理を実行できるようになる。
つまり、インクカートリッジの記憶手段に記憶されている情報に基づいてインクカートリッジが実質的に交換されたときには記録ヘッドの回復処理を行い、実質的に交換されていないときには記録ヘッドの回復処理を行わないことで、インクカートリッジ交換であっても不必要な回復動作を削減することができ、速やかにカートリッジ交換に伴う一連の処理を終了して印刷動作を開始可能な状態にすることができる。これによって、印刷動作ではない、装置性能の維持のための動作に必要な時間を削減でき、速やかな印刷処理の再開、開始が可能になるとともに、無駄に記録液を消費することを防止できる。
例えば、ブラック及びカラーインクのインクカートリッジを搭載してモノクロ印刷だけを行っている場合にカラーインクのインクカートリッジがインクエンドになるような状況も低減され、ライニングコストを低減することができる。
また、カートリッジの記憶手段に記憶された情報を保持する本体記憶手段(例えばEEPROM)と、カートリッジが脱着されたときに記憶手段の情報と本体記憶手段(例えばEEPROM)の情報を参照して回復処理の必要性を判定する回復実施判定手段と、この回復実施判定手段の判定後に本体記憶手段の情報を記憶手段の情報に更新する更新手段とを備え、回復実施判定手段の判定結果に応じて回復手段が回復処理を行うようにすることで、簡単な構成で、カートリッジが実質的に交換されたか否かを判定することができる。
そこで、上記カートリッジ交換時回復処理における回復処理実施判定処理(単に「回復判定処理」という。)の第1例について図13を参照して説明する。
この回復判定処理では、インクカートリッジが実質的に交換されたかどうかを判定して、インクカートリッジが実質的に交換されていない場合に回復処理を実施しないように判定する。
すなわち、インクカートリッジ10が装着されているか否かを判別し、インクカートリッジ10が装着されていれば、当該装着されているインクカートリッジ10の不揮発性メモリ115に記憶されているID情報を読み込んで、本体不揮発性メモリ315に格納されているカートリッジのID情報とを比較し、両者が同じであるか否かを判別する。
このとき、両者のIDが一致していなければ、インクカートリッジ10が実質的に別のインクカートリッジ10に交換されたものと判別できるので、回復処理を実施する実施決定をして実施/非実施フラグFを立てる(例えばF=1)にする。
これに対して、インクカートリッジ10が装着されていなければ、あるいは、インクカートリッジ10が装着されているが、当該装着されているインクカートリッジ10のID情報と本体不揮発性メモリ315に格納されているカートリッジのID情報とが一致しているときには、実質的にインクカートリッジ10が別のインクカートリッジ10に交換されたものではないと判別できるので、回復処理を実施しない非実施決定をして実施/非実施フラグFをそのまま(例えばF=0)にする。
そして、全色について上記の処理を行なったときには、この処理を終了する。
この回復判定処理の実施/非実施フラグFを後の回復処理でチャックして、実施/非実施フラグFが非実施になっているインクカートリッジ10に対応する記録ヘッド34(又はノズル列134N)については回復処理を行わないようにする。
このようにカートリッジのID番号と装置本体で保持しているID番号とに基づいて回復処理を行うか否かを判定することによって、実質的にカートリッジが交換されていないときには回復処理を行わないで、無駄な回復処理を省き、無駄な記録液の消費を抑えることができる。
次に、回復処理実施判定処理の第2例について図14を参照して説明する。
この回復判定処理では、前記第1例と同様に、インクカートリッジ10が装着されているか否かを判別し、インクカートリッジ10が装着されていれば、当該装着されているインクカートリッジ10の不揮発性メモリ115に記憶されているインク種情報を読み込んで、本体不揮発性メモリ315に格納されているカートリッジのインク種情報とを比較し、両者が同じであるか否かを判別する。
このとき、両者のインク種が一致していなければ、回復処理を実施する決定をして実施/非実施フラグFを立てる(例えばF=1)にする。
これに対して、インクカートリッジ10が装着されていなければ、あるいは、インクカートリッジ10が装着されているが、当該装着されているインクカートリッジ10のインク種情報と本体不揮発性メモリ315に格納されているカートリッジのインク種情報とが一致しているときには、回復処理を実施しない決定をして実施/非実施フラグFをそのまま(例えばF=0)にする。
そして、全色について上記の処理を行なったときには、この処理を終了する。
この回復判定処理の実施/非実施フラグFを後の回復処理でチャックして、実施/非実施フラグFが非実施になっているインクカートリッジ10に対応する記録ヘッド34(又はノズル列134N)については回復処理を行わないようにする。
このように、カートリッジのインク種情報と装置本体で保持しているインク種情報とに基づいて回復処理を行うか否かを判定することによって、インク種が変更になっていないときには実質的にカートリッジが交換されていないものと扱って、回復処理を行わないことで、無駄な回復処理を省き、無駄な記録液の消費を抑えることができる。
次に、回復処理実施判定処理の第3例について図15を参照して説明する。
この回復判定処理では、前記第1例と同様に、インクカートリッジ10が装着されているか否かを判別し、インクカートリッジ10が装着されていれば、当該装着されているインクカートリッジ10の不揮発性メモリ115に記憶されているインクの使用期限に関する情報を読み込んで、装置本体1内で計測している現在時刻(年月日及び時刻)とを比較して、使用期限内であるか否かを判別する。
このとき、当該装着されているインクカートリッジ10が使用期限内でなければ、記録ヘッド34の影響を与えるので、回復処理を実施する決定をして実施/非実施フラグFを立てる(例えばF=1)にする。
これに対して、インクカートリッジ10が装着されていなければ、あるいは、インクカートリッジ10が装着されているが、当該装着されているインクカートリッジ10が使用期限内であれば、回復処理を実施しない決定をして実施/非実施フラグFをそのまま(例えばF=0)にする。
そして、全色について上記の処理を行なったときには、この処理を終了する。
この回復判定処理の実施/非実施フラグFを後の回復処理でチャックして、実施/非実施フラグFが非実施になっているインクカートリッジ10に対応する記録ヘッド34(又はノズル列134N)については回復処理を行わないようにする。
このように、カートリッジのインク使用期限と装置本体で保持している現在時刻情報とに基づいて回復処理を行うか否かを判定することによって、使用期限内であるときには実質的にカートリッジが交換されていないものと扱って、回復処理を行わないことで、無駄な回復処理を省き、無駄な記録液の消費を抑えることができる。
次に、回復処理実施判定処理(単に「回復判定処理」という。)の第4例について図16を参照して説明する。
この回復判定処理では、前記第1例と同様に、インクカートリッジ10が装着されているか否かを判別し、インクカートリッジ10が装着されていれば、サブタンク満タンセンサ312の検知信号に基づいてサブタンク35が満タンか否かを判別する。
このとき、サブタンク35が満タンでなければ、インクカートリッジ10の交換によってサブタンク35に対するインクの補充供給を実施し、これによって記録ヘッド34が影響を受ける可能性があるので、回復処理を実施する決定をして実施/非実施フラグFを立てる(例えばF=1)にする。
これに対して、インクカートリッジ10が装着されていなければ、あるいは、インクカートリッジ10が装着されているが、サブタンク35が満タンであれば、インクカートリッジ10の交換によるサブタンク35に対するインクの補充供給を行なわないので、記録ヘッド34に対する影響が生じないことから、回復処理を実施しない決定をして実施/非実施フラグFをそのまま(例えばF=0)にする。
そして、全色について上記の処理を行なったときには、この処理を終了する。
この回復判定処理の実施/非実施フラグFを後の回復処理でチャックして、実施/非実施フラグFが非実施になっているインクカートリッジ10に対応する記録ヘッド34(又はノズル列134N)については回復処理を行わないようにする。
このように、カートリッジが交換されたときでもサブタンクが満タンであれば、回復処理を行わないでも記録ヘッドに対する影響がないので、実質的にカートリッジが交換されていないものと扱って、回復処理を行わないことで、無駄な回復処理を省き、無駄な記録液の消費を抑えることができる。この処理だけを行なう場合には、インクカートリッジの記憶手段は必ずしも必要でない。
なお、サブタンク35が満タンであるかどうかを判定する手段としては、サブタンク35内上部にサブタンク満タンセンサ312(インクの導電性を利用した電極センサ)を配置し、この電極出力によって満タンを検知することができる。
次に、回復処理実施判定処理の第5例について図17を参照して説明する。
この回復判定処理は上記第1例ないし第4例の処理を組み合わせたものであり、前記第1例と同様に、インクカートリッジ10が装着されているか否かを判別し、インクカートリッジ10が装着されていれば、サブタンク35が満タンか否かを判別する。
このとき、サブタンク35が満タンでなければ、インクカートリッジ10の交換によってサブタンク35に対するインクの補充供給を実施し、これによって記録ヘッド34が影響を受ける可能性があるので、回復処理を実施する決定をして実施/非実施フラグFを立てる(例えばF=1)にする。
これに対して、サブタンクが満タンであれば、当該装着されているインクカートリッジ10の不揮発性メモリ115に記憶されているインク種情報を読み込んで、本体不揮発性メモリ315に格納されているカートリッジのインク種情報とを比較し、両者が同じであるか否かを判別する。
このとき、両者のインク種情報が一致していなければ、回復処理を実施する決定をして実施/非実施フラグFを立てる(例えばF=1)にする。
これに対して、両者のインク種情報が一致していれば、当該装着されているインクカートリッジ10の不揮発性メモリ115に記憶されているID情報を読み込んで、本体不揮発性メモリ315に格納されているカートリッジのID情報とを比較し、両者が同じであるか否かを判別する。
このとき、両者のID情報が一致していれば、回復処理を実施しない決定をして実施/非実施フラグFをそのまま(例えばF=0)にする。
これに対して、両者のID情報が一致していなければ、当該装着されているインクカートリッジ10の不揮発性メモリ115に記憶されているインクの使用期限に関する情報を読み込んで、装置本体1内で計測している現在時刻(年月日及び時刻)とを比較して、使用期限内であるか否かを判別する。
このとき、当該装着されているインクカートリッジ10が使用期限内でなければ、記録ヘッド34の影響を与えるので、回復処理を実施する決定をして実施/非実施フラグFを立てる(例えばF=1)にする。
これに対して、使用期限内であれば、また、前述したインクカートリッジが装着されていなければ、回復処理を実施しない決定をして実施/非実施フラグFをそのまま(例えばF=0)にする。
そして、全色について上記の処理を行なったときには、この処理を終了する。
この回復判定処理の実施/非実施フラグFを後の回復処理でチェックして、実施/非実施フラグFが非実施になっているインクカートリッジ10に対応する記録ヘッド34(又はノズル列134N)については回復処理を行わないようにする。
このように、前記第1例ないし第4例を組み合わせることで、回復処理を行う必要がない場合には回復処理を行わないことで、より一層確実に、無駄な回復処理を省き、無駄な記録液の消費を抑えることができる。
次に、この画像形成装置におけるカートリッジカバーの開閉とインクカートリッジの記憶手段との間の通信に関する処理について図18を参照して説明する。
カートリッジカバーセンサ313がカバー開を検知したときには、カートリッジ装填部4の前カバー6が開かれ、これによって、インクカートリッジ10が抜き出される可能性があるので、インクカートリッジ10の不揮発性メモリ115との間でカートリッジ通信回路314が通信中か否かを判別し、通信中であれば、直ちに通信停止処理を行なうようにしている。
これによって、インクカートリッジ10の不揮発性メモリ115との間でカートリッジ通信回路314が通信中にインクカートリッジ10が抜かれて通信が遮断され、その結果誤った情報が装置本体1に取り込まれることが防止される。
そして、上述した実施形態の画像形成装置のようにサブタンク方式で記録ヘッドにインクを供給する場合、カートリッジ装填部のカバー(カートリッジカバー)が開かれた場合には、インクカートリッジが交換される可能性があるものの、カバーが開閉されただけでインクカートリッジが実質的に交換されない場合もある。
この場合、個々のインクカートリッジについて実際に脱着されたか否かを検知するためセンサを設けることもできるが、前述したように、カートリッジ装填部のカバーの開閉を検知するカートリッジカバーセンサだけを設ける方が構成が簡単になる。したがって、カバーが開かれたときには、インクカートリッジが脱着されるものとみなして装置本体とインクカートリッジの情報記憶手段との通信中断処理を行うことが好ましい。
しかも、この場合、カートリッジカバーが開閉される度に、インクカートリッジが交換されたとして回復処理を行ったのでは無駄な回復処理による立ち上がりの遅れや無駄な記録液消費が増加するが、上述した実施形態のように、実質的にインクカートリッジが交換されていないときには回復処理を行わないことで、無駄な回復処理による立ち上がりの遅れや無駄な記録液消費を低減することができ、本発明はより有用である。
本発明に係る画像形成装置としてのインクジェット記録装置の前方側から見た斜視説明図である。 同記録装置のカートリッジ装填部の前カバーを開いた状態の斜視説明図である。 同装置の内部構成の概要を示す側面模式的説明図である。 同じく平面模式的説明図である。 同じく機構部の全体構成を説明する側面概略構成図である。 同機構部の要部平面説明図である。 同装置の記録ヘッドの他の例を示す説明図である。 図7の記録ヘッドを用いた場合の維持回復機構のワイピング動作時の状態を示す模式的説明図である。 同じく同維持回復機構のキャッピング動作時の状態を示す模式的説明図である。 同装置のインクカートリッジの一例を示す斜視説明図である。 同装置の制御部の概要を示すブロック説明図である。 同制御部が実行するカートリッジ交換時回復処理の一例を示すフロー図である。 同じく回復判定処理の第1例を示すフロー図である。 同じく回復判定処理の第2例を示すフロー図である。 同じく回復判定処理の第3例を示すフロー図である。 同じく回復判定処理の第4例を示すフロー図である。 同じく回復判定処理の第5例を示すフロー図である。 カートリッジカバーの開時の処理の一例を示すフロー図である。
符号の説明
1…装置本体
2…給紙トレイ
3…排紙トレイ
4…カートリッジ装填部
5…操作/表示部
6…前カバー(カートリッジカバー)
10k、10c、10m、10y…インクカートリッジ
33…キャリッジ
34、134…記録ヘッド
35…サブタンク
36…インク供給チューブ
51…搬送ベルト
81…維持回復機構(回復手段)
82a〜82d、182k、182c、182m、182y…キャップ
83、183…ワイパーブレード
111…インク袋
112…筺体
114…インク排出口
115、115k、115c、115m、115y…不揮発性メモリ(記憶手段)
301…主制御部(回復処理判定手段、更新手段)
312…サブタンク満タンセンサ
313…カートリッジカバーセンサ
314…カートリッジ通信回路
315…不揮発性メモリ(本体記憶手段)

Claims (8)

  1. 記録液を吐出する記録ヘッドと、この記録ヘッドの回復処理を行う回復手段とを備え、前記記録液を収容するカートリッジを交換可能な画像形成装置において、前記カートリッジが実質的に交換されたときには前記回復処理を行い、前記カートリッジが実質的に交換されていないときには前記回復処理を行わないことを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1に記載の画像形成装置において、前記カートリッジにはカートリッジに関する情報を記憶する記録手段が設けられ、このカートリッジの記憶手段に記憶された情報に基づいて前記回復処理を行なうか否かを判定することを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項2に記載の画像形成装置において、前記カートリッジの記憶手段に記憶された情報を保持する本体記憶手段と、前記カートリッジが脱着されたときに前記記憶手段の情報と本体記憶手段の情報を参照して回復処理の必要性を判定する回復実施判定手段と、この回復実施判定手段の判定後に前記本体記憶手段の情報を前記記憶手段の情報に更新する更新手段とを備え、前記回復実施判定手段の判定結果に応じて前記回復手段が回復処理を行うことを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項2又は3に記載の画像形成装置において、前記カートリッジの記憶手段に予め記憶された固有のID番号に基づいて前記回復処理を行なうか否かを判定することを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項2ないし4のいずれかに記載の画像形成装置において、前記カートリッジの記憶手段に予め記憶された記録液の種類に関する情報に基づいて前記回復処理を行なうか否かを判定することを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項2ないし5のいずれかに記載の画像形成装置において、前記カートリッジの記憶手段に予め記憶された使用期限に関する情報に基づいて前記回復処理を行なうか否かを判定することを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項1ないし6のいずれかに記載の画像形成装置において、前記記録ヘッドに記録液を供給するサブタンクを備え、このサブタンクに前記カートリッジから前記記録液が補給供給される構成であって、前記インクカートリッジが交換されたときの前記サブタンクの記録液残量に基づいて前記回復処理を行なうか否かを判定することを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項1ないし7のいずれかに記載の画像形成装置において、記録液を収容するカートリッジを装置本体の外部から着脱可能に装填可能なカートリッジ装填部と、このカートリッジ装填部に前記カートリッジを着脱するために開閉可能なカバーと、このカバーの開閉を検知する検知手段とを備え、この検知手段の検知結果に基づいて、前記カバーが開かれたときに、前記カートリッジに設けられた情報を記憶する記憶手段と装置本体との間の情報のやり取りをしない状態になることを特徴とする画像形成装置。
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