JP2005511979A - 構造部材をパネル状部材上にねじ止めするための締結ナット - Google Patents
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Abstract
構造部材をパネル状部材(5,58)にねじ止めするための締結ナットであって、この締結ナットは、パネル状部材への取り付けのためにナット部材(1,62)から迫り出した保持部(2,3;56)を有する。締結ナットは、ナット部材(1,62)と固定部材(4,53)とを備えた2部品設計であり、ナット部材(1,62)と固定部材(4,53)は、両者間にパネル状部材(5,58)を挟み込み、固定部材(4,53)は、スナップ作用フック(7,8;26,27;54)によりパネル状部材(5,58)の貫通孔(13,14;28,29;31;32;57)を貫通してナット部材(1,62)に結合可能である。保持部(2,3;56)内の受け入れ孔(11,12;59)は、スナップ作用フック(7,8;26,27;54)を受け入れ、スナップ作用フック(7,8;26,27;54)は、保持部(2,3;56)内に係止される。
Description
本発明は、構造部材をパネル状部材上にねじ止めするための締結ナットに関するものであり、この締結ナットは、パネル状部品に取り付けられるために、ナット部材から迫り出した保持部を有する。
このような締結ナットについては、EP0861380B1に開示されている。この締結ナットは、パネル状部材に固定でき、ねじによってあらゆる種類の構造部材をパネル状部材にねじ止めできる。ねじはナット部材に受け止めされ、ナット部材は、このナット部材から迫り出した保持部により、パネル状部材に取り付けられる。この保持部は、スナップ作用フックを有する。このフックはパネル状部材内の貫通孔を貫通してその内部に係止し、これによりプラスチック製ナットをパネル状部材に固定する。
同様にナット部材とこれから迫り出した保持部を含む、パネル状部材に取り付けるための締結ナットは、DE4412431C1に開示されている。部品からの所望距離を調節するための雄ねじが設けられた調節ナットを受け止めるよう、その締結ナットのナット部材が作用する。この調節ナットは、その所望距離に応じて、その雄ねじ部がナット部材にねじ込まれている。このナット部材は2つの作用のあるスナップフックを有し、このフックがパネル状部材に係止することにより、そのナット部材をパネル状部材に固定する。
上述の2つの締結ナットは、その保持部と一体構造をなしており、スナップ作用フックの形態の保持部は、締結ナットをパネル状部材に堅固に固定することが可能である。その所要のばね特性のために、それぞれのプラスチック製ナットは、パネル状部材に対して或る程度の可撓性を有しており、その可撓性は必ずしも常に望まれるものではない。
EP0861380B1公報
DE4412431C1公報
本発明の目的は、最初に示した設計の締結ナットを提供することにあり、この締結ナットは、パネル状部材に簡単な方法で取り付けることができ、そのナット部材とパネル状部材との間の固定に関して、高い安定性を提供することである。
この本発明の目的は、ナット部材と固定部材の2部品設計で達成され、このナット部材と固定部材は両者間にパネル状部材を挟み込み、この固定部材は、スナップ作用フックによりパネル状部材の貫通孔を貫通し、ナット部材に結合可能である。保持部内の受け入れ孔がスナップ作用フックを受け入れ、このスナップ作用フックが保持部内に係止する。
したがって、締結ナットの一体設計に基づいた最初に示した先行技術とは対比的に、本発明は、本発明の締結ナットが2部品設計からなることによって、異なる解決方法を採用している。この2部品設計によって、所要の保持力を適用できることに加えて、第1に切り込みねじによるねじ込みのために、そして第2に特定の適用のために、特に有利な特性を備えた広範囲な材料からなるナット部材を採用することができる。したがって、固定部材は、スナップ作用フックに必要とされる弾性を生み出す材料から製造可能であり、そのため、このフックについてはプラスチック材料を考慮に入れている。さらに、プラスチックには、スナップ作用フックを備える固定部材の設計に鑑みると、有効な製造方法として射出成型を考慮することができるという利点がある。しかしながら、勿論、特にスナップ作用フックが対応する長さを有している場合、この固定部材を、同様に弾性のある金属で形成することも可能である。その結果、締結ナットの製造に関して、利用可能な材料から広範な選択ができ、低コスト製造のためにはこの点が決定的に重要である。その上、締結ナットに使用される材料についての選択によって、この締結ナットの材料を経済的なリサイクル過程の観点から、パネル状部材の材料に適合させることが可能である。さらに、勿論、標準的なねじの使用が望まれる場合は、既に切り込み済み又は形成済みのねじをナット部材に設けることも可能である。締結ナットを、保持部を有するナット部材と固定部材とに分割することにより、すべての構成部分をパネル状部材に対して接触面積が比較的大きい設計にすることができるという本質的な利点も存在し、その結果、ナット部材によってパネル状部材上にかかる単位面積あたりの圧縮荷重を小さく保つことができ、この点は、かかる締結ナットの取り付けとねじ式結合の使用寿命との観点から、しばしば決定的に重要となる。
単一の迫り出した保持部をナット部材に備えることができ、その結果、固定部材には単一のスナップ作用フックを設けることができる。しかしながら、ナット部材に2つの対向して配置された保持部を備え、固定部材に2つのスナップ作用フックを設けることも可能であり、かつ有利である。上記スナップ作用フックは、保持部の位置に応じて固定部材上に配置される。これは、パネル状部材に対してナット部材を支持するための対称的な配置となり、これにより、ナット部材はパネル状部材に対して一様に保持されることが保証される。
この固定部材はフランジの形態になっていることが有利であり、このフランジは保持部及びナット部材の領域上に延在し、ナット部材のねじ孔に整合する貫通孔を備えている。構造部材にねじ止めするため、構造部材をそのねじ頭で把持するねじが、固定部材の側からその貫通孔に挿入される。ねじの締め付けにより、ナット部材内にねじ込まれ、そのナット部材はパネル状部材に対して押し付けられ、それにより構造部材もパネル状部材に対して押し付けられる。その結果、構造部材がパネル状部材にねじ止めされる。
特にプラスチックナットの事前組み立て後に、プラスチックナットの無振動着座を保証にする目的から、フランジには、このフランジをパネル状部材に対して押し付けるためのばね部を備えていることが有利である。同様に、保持部を有するナット部材にも、このナット部材を保持部と共にパネル状部材に対して押し付けるばね部を、備えることができる。無振動取り付けについての更なる可能性として、スナップ作用フックに予荷重をかける目的から、フランジに長手方向に僅かな湾曲を与えることもできる。
パネル状部材へのプラスチックナットの取り付けに関連しては、プラスチックナットの製造公差を補償するために、プラスチックナットを確実に保持する点から、パネル状部材上に取り付け領域を設けることがしばしば要求される。この点は、スナップ作用フックに貫通される貫通孔に対して、スナップ作用フックの横断面に相当の過小寸法部が設けられ、その結果、スナップ作用フックはパネル状部材に対して変位することが可能となる点で有利に達成される。これは結果的にまた、ナット部材には、パネル状部材に対して或る制限された取付領域が与えられることを意味している。これにより、他の構造部材のあらゆる設計上の不正確性又は公差を許容可能にする。貫通孔に対するスナップ作用フックの過小寸法部は、貫通孔が卵形の孔となるようにできる。その結果、一方向(x方向)についてのみスナップ作用フックの過小寸法部が生じ、その場合、プラスチックナットは対応する公差を補償する取り付けが可能になる。しかしながら、過小寸法部がスナップ作用フックの周囲で半径方向に延在することも可能である。その結果、過小寸法部は円形の貫通孔に対応し、プラスチックナットの公差補償取り付け部は、あらゆる方向の平面(x−y方向)内に延在する。
構造部材をパネル状部材に取り付ける場合、パネル状部材から或る所望距離をもって取り付けることを可能にするため、プラスチックナットは、固定部材がナット部材のねじ孔に対して軸方向にスリーブを有するような設計になっていることが有利である。このスリーブはフランジから突出し、かつ雄ねじ部を有し、この雄ねじ部には、プラスチックナットによって固定すべき構造部材を支持するための支持ナットをねじ込むことができる。この支持ナットは、回転することにより部品からの所望距離を調節することができる。この場合、ナット部材を貫通するねじは、構造部材を支持ナットで許容される程度にまでパネル状部材に引き込むことができる。その理由は、支持ナットは多かれ少なかれスリーブ上に更にねじ込まれ、その結果、その構造部材がねじ込まれている間に、究極的には支持ナットが追台を形成する。
支持ナットの装備についての変形例として、固定部材がナット部材のねじ孔に対して軸方向にスリーブを有し、このスリーブがフランジから突出すると共に伸長可能な管状片を有し、この管状片がスリーブ外に突出し、かつ、ナット部材によって固定すべき構造部材を支持するためにパネル状部材からの距離を調節し、この距離は、ナット部材内へのねじのねじ込みと、摩擦係止状態下でスリーブに対する管状片の後続の伸長により固定できるように構成されている。上述の支持ナットと同様に、この原理により、構造部材の取り付けのために、或る距離を連続的に得ることができる支持表面を提供することが可能となる。
パネル状部材に取り付けられたプラスチックナットが簡単な方法で再度パネル状部材から取り外すことができるよう、固定部材にはスナップ作用フックの領域に係止解除孔が設けられ、受け入れ孔に受け入れられたスナップ作用フックが係止解除されるように、係止解除ピンが係止解除孔を通して受け入れ孔内に挿入可能である。そして、係止解除ピンは、固定部材を取り外すためにスナップ作用フックを後退させ、その結果、固定部材はパネル状部材から、そして保持部から引き離すことができ、その結果、ナット部材が取り外される。
スナップ作用フックが保持部内に係止されると、スナップ作用フックと保持部との間に遊びができ、この結果、保持部を有するナット部材と固定部材との間の締結に相応の緩みを生ぜしめる。これは、或る個別事例においては望ましいかもしれない。特に、製造公差の補償目的上、構造部材の最終的ねじ込み前に、再度パネル状部材に対して締結ナットを前後に摺動させる必要がある場合である(以下参照)。したがって、締結ナットの2部品設計により、保持部に対してその長手方向に、スナップ作用フックに意識的に遊びが設けられるようにすることができる。これはまた、その遊び領域におけるいかなるパネル状部材の厚さ公差をも補償可能とする。
本発明のプラスチックナットは、例えば、保持部を有するナット部材に少なくとも1つの連続した密封リップを設けるなど、パネル状部材におけるプラスチックナットの貫通孔の密封を可能とする。それに対応して、固定部材にも少なくとも1つの連続した密封リップを設けることができる。これにより、水がこの取り付けられたプラスチックナット箇所のパネル状部材を通して侵入できなくなり、この点が自動車用構造において特に重要性をもたらす。
実施例を図面により示す。
図1a、図1b、図1cは、別々に描いた構成部品、すなわち、固定部材4と、2つの保持部2、3を備えたナット部材1とからなる締結ナットを示す。パネル状部材5が、2つの保持部2、3を備えたナット部材1と固定部材4との間に示されている。締結ナットは、パネル状部材5に取り付けるべき上述の2つの構成部品で構成されている。固定部材4(平面図である図12a参照)は、フランジ6と2つのスナップ作用フック7,8とを有する。これらのフックは、上記フランジ6から突出し、それぞれ肩部9、10を有する。この肩部9、10は、固定部材4と保持部2、3との組み立て時に、保持部2、3内に係止する。2つの構成部品は結合され、すなわち、2つのスナップ作用フック7,8を有する固定部材4は、保持部2、3の受け入れ孔11、12内に案内され、図2を参照して以下に説明するように、受け入れ孔11、12が位置決めを行なう。かかる結合の間、パネル状部材5は、2つの保持部2、3によりナット部材1に押し付けられ、その結果、2つの上述の構成部品からなる締結ナットが、パネル状部材5に取り付けられる。かかる結合を可能とするため、パネル状部材5は2つの貫通孔13、14を有し、これらの貫通孔は、組み立て時に2つのスナップ作用フック7、8により貫通される。パネル状部材5は、さらに貫通孔15を有し、この貫通孔については以下に詳細に説明する。
図2は、パネル状部材5に取り付けられた組み立て済みの締結ナットを示す。図2は、2つのスナップ作用フック7、8を示す。このスナップ作用フックは、その肩部9、10が完全に受け入れ孔11、12を貫通し、また、肩部9、10が受け入れ孔11、12の縁部の背後に至り、その結果、フランジ6と2つのスナップ作用フック7、8からなる固定部材が、2つの保持部2、3によってナット部材1内に係止される。パネル状部材5は、フランジ6と、ナット部材1及び2つの保持部2、3(図1c参照)の表面16との間に保持される。
締結ナットのナット部材1内にねじ17がねじ込まれると、ねじはその頭部18により構造部材19をフランジ6に押し付け、それにより、構造部材19がパネル状部材5にねじ止めされる。
構造部材19の締結ナット1、2、3、6、7、8上へのねじ止めに関し、肩部9、10が保持部2、3内に係止される際、2つの保持部2、3は、遊びゼロで把持する必要はない。すなわち、固定部材4と保持部2、3が結合する間、肩部9、10の領域に、最初はある程度の遊びが存在するかも知れない。この遊びにも拘わらず、締結ナットは、繋がれた状態でパネル状部材5に取り付けられる。上述のように、ねじ17がナット部材1内にねじ込まれると、ねじ頭部18が構造部材19とナット部材1とを堅固に一体に引き寄せる。その結果、肩部9、10の領域においてそれまで存在していた遊びは重要ではなくなる。
図1及び図2に示された実施態様は、固定部材4と、2つの保持部2、3を有するナット部材1とからなる。これらはプラスチック製であり、好ましくは射出成型で製造される。使用される材料のため、2つのスナップ作用フック7、8とフランジ6との間に或る程度の曲げ弾性が存在し、その結果、スナップ作用フック7、8が受け入れ孔11、12内に導入される際、スナップ作用フック7、8は、上述のように、これらがその肩部9、10で受け入れ孔11、12の縁部に係止されるまで、予荷重に対して僅かにばね式に後退することができる。ナット部材1にプラスチックを使用したため、ねじ17は切り込みねじの形態にすることが可能であり、すなわち、ナット部材1の孔20(図1c)は、ねじ17がねじ込まれる際に切り込みねじが与えられ、ねじ17は上述の貫通孔15(図1b参照)を貫通する。
図3a、図3b、図3cは、2つの構成部品を有する締結ナットの設計を示す。固定部材4と2つの保持部2、3を有するナット部材1は、以下に説明する公差補償要素とは別のものであり、図1a及び図1cに示される同じ構成部品と同一のものである。
図2に関連して、2つの構成部品、すなわち、固定部材4と2つの保持部2、3を有するナット部材1は、遊びを持って結合することができるという事実に注意が向けられる。この点は、厚さが異なるパネル状部材5に締結ナットを取り付ける必要がある場合に特に望ましい。緩い結合を防止する場合、フランジ6及び保持部2、3には、図3a及び図3cに示すように、ばね部21,22及び23,24が備えられる。このばね部21,22及び23,24は、締結ナットの構成部品が結合される際、予荷重を以ってパネル状部材5に接触するような設計になっている。したがって、ばね部21ないし24の柔軟性のある領域では、図3aないし図3cに示される締結ナットの構成部品とパネル状部材5との間に、無振動結合状態が存在する。
勿論、比較的僅かな遊びのみを補償することが必要な場合には、ばね部21、22又はばね部23、24の一方だけを配設することも可能である。
図4は公差補償の異なる形式を示す。この場合、公差補償は、固定部材4のフランジ25がその長手方向に、図4に明確に示されるように、僅かな湾曲を有していることにより達成される。この湾曲により、固定部材4が緩み位置にある状態で、スナップ作用フック26、27は、フランジ25に対して僅かに斜めに立設されている。締結ナットの2つの構成部品が結合された後、図2に示されるように、ねじがナット部材内にねじ込まれたとき、フランジ25は構造部材(図2の構造部材19)の作用により真っ直ぐになる。その結果、2つの肩部9、10が相互方向に押され、そして2つの受け入れ孔(図1及び図2の受け入れ孔11、12)の縁部の背後に至る。
図2から明らかなように、パネル状部材5は3つの貫通孔、すなわち、スナップ作用フック7、8を受け入れるための2つの貫通孔13、14、及び貫通孔15を有する。もし貫通孔が、それらを貫通する部品、すなわち、スナップ作用フック7、8及びねじ17が、図5に示されるように、丁度嵌合するような寸法に形成されているならば、固定部材4と、パネル状部材5と、2つの保持部2、3を有するナット部材1とが一体に結合されるとき、パネル状部材5の面内において、パネル状部材5に対して締結ナットの遊びがゼロとなる位置が存在することになる。しかしながら、締結ナットとパネル状部材5との間に遊びを設けることが望ましい場合は、パネル状部材5が図6に示される設計、すなわち、卵形孔の形態の貫通孔28、29、30を有する設計にできる。かかる設計は、パネル状部材5の長手方向の遊び(y方向)をもたらす。これとは逆に、貫通孔31、32、33が、図7に示されるように、比較的大きい丸孔の形態である場合には、すべての方向(x−y方向)に遊びが存在する。したがって、図6及び図7に示された実施態様においては、対応する貫通孔に対してスナップ作用フックが過小寸法となる。
図8は、構造部材19をパネル状部材5から或る所望距離に取り付けることを可能とする、実施態様を示す。この目的のため、2つのスナップ作用フック7、8を有する固定部材のフランジ34はスリーブ35を有し、このスリーブ35は、フランジ34から孔20の軸方向に突出する。孔20は、ナット部材1内でねじ孔を形成する。スリーブ35には雄ねじ部が形成され、この雄ねじ部には支持ナット36がねじ込まれる。この支持ナット36には、この目的のために雌ねじ部37が形成されている。支持ナット36をどの程度離してスリーブ35にねじ込むかにより、ねじ頭部18に面する支持ナット36の端面と、ねじ頭部18に面するパネル状部材の側部との間には、或る規定の距離が存在する。この規定の距離は、支持ナット36をスリーブ35の雄ねじの領域上にねじ込むことにより、任意に調節可能である。図8に示される締結ナットの別の個々の部品に関して、図1及び図2に関する説明上の注釈を参照することができる。
図9は、構造部材19とパネル状部材5との間の或る距離を調節するための別の方法を示す。固定部材のフランジ38に、再度スリーブ39が備えられる。このスリーブ39は、図8の実施態様に示されるように、フランジ38から軸方向に突出する一方、スリーブ39内に緩めに嵌合する管状片40を有する。図9において、この嵌合状態は、2つの部材、すなわちスリーブ39及び管状片40に、摩擦係止の意味における相互支持をもたらすために、その対応する表面を一種の粗面状にしたものとして示されている。管状片40は、軸長手方向に延びる複数のスリット42を有する。これらのスリットは、管状片40を膨張可能にする。構造部材19とパネル状部材5との間に上述の距離をもたらすために、ねじ頭部18に面する管状片40の端面が所望の位置に到達するまで、管状片40がスリーブ39内に挿入される。次に、ねじ17がナット部材1内にねじ込まれ、ねじ17の円柱領域43が管状片40内に押し込まれ、それに対応して管状片40を膨張させる。スリット42により可能となったこの膨張が原因で、管状片はスリーブ39の内壁に押し付けられ、これにより、管状片は摩擦係止によりスリーブ39に対して堅固に保持される。
図10は、スナップ作用フック7、8及び固定部材を係止解除状態にすることができる、締結ナットを示す。この目的のため、固定部材のフランジ44には係止解除孔が設けられ、この図においては、そのうちの係止解除孔45のみを直接見ることができ、かつ確認可能である。他の係止解除孔内には、係止解除ピン47が配置されている。この係止解除ピンは、スナップ作用フック8を係止解除状態にする。係止解除ピン48は、スナップ作用フック7を係止解除するために設けてあるが、フランジ44から或る距離の所に描いてある。これは、このような図法により、係止解除孔45を見ることができるようにするためである。フランジ44のスナップ作用フック7,8の受け入れ孔(図1c参照)は、係止解除ピン47、48を追加的に受け入れることができるように、相応に広く形成されている。係止解除ピン47、48を導入した結果、2つのスナップ作用フック7、8は、予荷重に対して押し戻され、それにより、スナップ作用フック8によって示されるように、その肩部9、10(図1参照)がナット部材1を開放する。
上述の締結ナットにより、パネル状部材5の貫通孔13、14、15を密封することも可能である。これは、保持部2、3を有するナット部材1に密封リップを備えることにより達成される。図11a(側面図)において、これは密封リップ49であり、2つの保持部2、3を有するナット部材1の縁部を取り囲む。密封リップ49は、可撓的な弾性プラスチック製である。2つの保持部2、3を有するナット部材1は、図11aに示されていない部材に対して、密封リップ49で押し付ける。この部材は、例えば、図1及び図2におけるパネル状部材5である。
図12a、図12b、図12cによれば、固定部材4は、かかる連続する密封リップをフランジ50の両側に備えている。これらは密封リップ51、52であり、締結ナットの構成部品が結合されて締結ナットが部品に取り付けられたとき、これらの密封リップは、一方ではその取り付けられる構造部材(図2の19)を押し付け、他方では締結ナットが取り付けられたパネル状部材(図2の5)を押し付ける。上記密封リップにより、取り付けられる構造部材によって分離される空間を、相互に密封することも可能である。勿論、特別に高い品質のシール性が要求されない場合は、締結ナットの2つの構成部品の1つのみに、密封リップを設けるだけでも十分であることを指摘しておく。
図1と同様に、図13は、固定部材53に1つのスナップ作用フック54を備えるようにした締結ナットを示し、スナップ作用フックは固定部材53のフランジ55に接合された状態にある。
スナップ作用フック54は、固定部材53と保持部56とが結合される際、パネル状部材58の貫通孔57に貫通する。スナップ作用フック54が受け入れ孔59とその縁部で十分支持されることを確実にするため、スナップ作用フック54には2つの突出部が設けられる。これらの突出部は、その肩部60、61が受け入れ孔59の対応する縁部の背後に至る。かかる締結ナットの設計の場合でも、図1及び図2に示された固定方法に従って、構造部材をパネル状部材58に取り付けることができる。これは、ねじがフランジ55とパネル状部材58とを貫通し、ナット部材62内に入ることで達成される。
以下に、先に説明した締結ナットにおいて採用されている原理を用いた、締結ナットの他の実施態様について説明する。他の実施態様は、パネル状部材上に構造部材をねじ止めするための締結ナットであり、このパネル状部材は、締結ナットのナット部材にねじ込まれるねじのための貫通孔と、締結ナット上に設けられたフックのための2つの受け入れ孔を有する。上記締結ナットの目的は、既に先に述べたとおりである。すなわち、この締結ナットは簡単な方法でパネル状部材に取り付けることができ、そのナット部材とパネル状部材との間の結合について、高い安定性を特徴としている。これは、締結ナットをパネル状部材上に事前組み立てするとき、ナット部材がパネル状部材上に押し付けられ、それにより、ばねアームが伸長してばねアームが受け入れ孔内に案内されて、その内部内側に係止されるように、パネル状部材に対して実質的に長手方向に延在するばねアームによって、フックがナット部材に接続されることで達成される。
上述の他の実施態様を、図14ないし図17に示す。
図14a及び図14bは、パネル状部材71から分離された締結ナット70を示す。図14aは、パネル状部材71と共に締結ナット70の側面図を示し、図14bは、締結ナット70を平面図で示す。締結ナット70はナット部材72を有し、ナット部材72には、図17に示されたねじ87を受け入れるための貫通孔73が設けてある。ナット部材72には、フック76、77で終端するばねアーム74、75が取り付けてある。締結ナット70はプラスチック製であり、このプラスチック製締結ナットにより、締結ナット70をパネル状部材71に取り付ける作業に必要とされる弾性が、ばねアーム74、75にもたらされる。図14a及び図14bに示された実施態様によれば、ばねアーム74、75はナット部材72の片側に成型される。ナット部材72がパネル状部材71に、よりよく接触するように、ナット部材72にはカラー78が備えられている。その端面がパネル状部材71に面した状態で、カラー78は、パネル状部材71に対して適切な大きさの接触面を提供する。貫通孔73内へのねじの導入を容易にするため、上記貫通孔73は、カラー78の領域内に拡張部79を備えている。ばねアーム74、75は、ナット部材72から突出するプラスチック片体の形態になっている。上記プラスチック片体は、その端部80,81において丸い延出部82、83に続き、フック76、77がこの延出部に接合されている。
この場合、パネル状部材71は、ねじ87を受け入れるための貫通孔84及びフック76、77を受け入れるための貫通孔85、86を有するパネルを形成している。
図15は、締結ナット70のパネル状部材71への取り付け動作を、2つの態様より示す。これは、ナット部材72の分離図によって達成され、左側部分は、パネル状部材71に軽く押しつけられたときのばねアーム74の位置を示し、右側部分は、フック77が貫通孔86内に案内された位置における、ばねアーム75による押し付け動作を示す。
ナット部材72がさらにパネル状部材71に押し付けられるのに伴い、2つのフック76、77は、最終的には貫通孔85、86内を摺動して貫通する。この位置において、ばねアーム74、75は戻り方向に弾ける。フック76、77は、図16に明瞭に示されるように、パネル状部材71に係止される。このようにして、締結ナット70がパネル状部材71に事前組み立てされる。カラー78は、既にパネル状部材71と接触している。しかしながら、これは代替的に、図16に示されるように、パネル状部材71から僅かな距離だけ離れていてもよい。締結ナットを有するナット部材72とパネル状部材71とが図16に示される位置にある状態で、ねじ87をナット部材72内にねじ込むことができる。
図17は、ねじ込まれたねじ87を有する締結ナット70を示す。ねじ87のねじ頭部88は、構造部材89をパネル状部材71に固定する。その結果、ねじ87を受け入れたナット部材72は、締結ナット70の機能と矛盾することなく、構造部材89がパネル状部材71に確実にねじ止めされるようにし、事前組み立てされた締結ナット70が構造部材89をパネル状部材71に簡単に取り付けることを保証する。
1 ナット部材
2,3 保持部
4 固定部材
5 パネル状部材
6 フランジ
7,8 スナップ作用フック
9,10 肩部
11,12 受け入れ孔
13,14,15 貫通孔
16 表面
17 ねじ
18 ねじ頭部
19 構造部材
20 孔
21,22,23,24 ばね部
25 フランジ
26,27 スナップ作用フック
28,29,30,31,32,33 孔
34 フランジ
35 スリーブ
36 支持ナット
37 雌ねじ部
38 フランジ
39 スリーブ
40 管状片
42 スリット
43 円柱領域
44 フランジ
45 係止解除孔
47,48 係止解除ピン
49 密封リップ
50 フランジ
51,52 密封リップ
53 固定部材
54 スナップ作用フック
55 フランジ
56 保持部
57 貫通孔
58 パネル状部材
59 受け入れ孔
60,61 肩部
62 ナット部材
70 締結ナット
71 パネル状部材
72 ナット部材
73 貫通孔
74,75 ばねアーム
76,77 フック
78 カラー
79 拡張部
80,81 端部
82,83 延出部
84,85,86 貫通孔
87 ねじ
88 ねじ頭部
89 構造部材
2,3 保持部
4 固定部材
5 パネル状部材
6 フランジ
7,8 スナップ作用フック
9,10 肩部
11,12 受け入れ孔
13,14,15 貫通孔
16 表面
17 ねじ
18 ねじ頭部
19 構造部材
20 孔
21,22,23,24 ばね部
25 フランジ
26,27 スナップ作用フック
28,29,30,31,32,33 孔
34 フランジ
35 スリーブ
36 支持ナット
37 雌ねじ部
38 フランジ
39 スリーブ
40 管状片
42 スリット
43 円柱領域
44 フランジ
45 係止解除孔
47,48 係止解除ピン
49 密封リップ
50 フランジ
51,52 密封リップ
53 固定部材
54 スナップ作用フック
55 フランジ
56 保持部
57 貫通孔
58 パネル状部材
59 受け入れ孔
60,61 肩部
62 ナット部材
70 締結ナット
71 パネル状部材
72 ナット部材
73 貫通孔
74,75 ばねアーム
76,77 フック
78 カラー
79 拡張部
80,81 端部
82,83 延出部
84,85,86 貫通孔
87 ねじ
88 ねじ頭部
89 構造部材
Claims (16)
- 構造部材をパネル状部材(5,58)にねじ止めするための締結ナットであって、前記締結ナットは、前記パネル状部材への取り付けのためにナット部材(1,62)から迫り出した保持部(2,3;56)を有し、ナット部材(1,62)と固定部材(4,53)とを備えた2部品設計であり、前記ナット部材(1,62)と前記固定部材(4,53)は、両者間に前記パネル状部材(5,58)を挟み込み、前記固定部材(4,53)は、スナップ作用フック(7,8;26,27;54)により前記パネル状部材(5,58)の貫通孔(13,14;28,29;31;32;57)を貫通してナット部材(1,62)に結合可能であり、前記保持部(2,3;56)内の受け入れ孔(11,12;59)が前記スナップ作用フック(7,8;26,27;54)を受け入れ、前記スナップ作用フック(7,8;26,27;54)は、前記保持部(2,3;56)内に係止されることを特徴とする締結ナット。
- 前記締結ナットは、ナット部材(1)に対して対向して配置された2つの保持部(2,3)を有し、前記固定部材(4)は、2つのスナップ作用フック(7,8)を有し、前記スナップ作用フック(7,8)は、前記保持部(2,3)の位置に応じて前記固定部材上(4)に配置されることを特徴とする請求項1に記載の締結ナット。
- 前記固定部材(4)は、フランジ(6)の形態をなしており、前記フランジ(6)は、前記保持部(2,3)及び前記ナット部材(1)の領域上に延在すると共に前記ナット部材(1)のねじ孔(20)に整合する貫通孔(15)を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の締結ナット。
- 前記スナップ作用フック(7,8;26,27;54)は、長手方向に遊びを持って前記保持部(2,3;56)に係止されることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1つに記載の締結ナット。
- 前記フランジ(6)は、ばね部(21,22)により前記パネル状部材(5)を押し付けることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の締結ナット。
- 前記保持部(2,3)を有する前記ナット部材(1)は、ばね部(23,24)により前記パネル状部材を押し付けることを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の締結ナット。
- 前記スナップ作用フック(26,27)に予荷重をかけるため、前記フランジ(25)は、長手方向に僅かな湾曲を有することを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の締結ナット。
- 前記パネル状部材(5)の領域内において前記スナップ作用フック(7,8)が貫通する貫通孔に対して相当の過小寸法となる前記スナップ作用フック(7,8)の横断面によって前記パネル状部材(5)に対する公差補償取り付けとしたことを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか1つに記載の締結ナット。
- 前記過小寸法部は、前記パネル状部材(5)の卵形孔(y方向)(28,29)に応じた方向に延在していることを特徴とする請求項8に記載の締結ナット。
- 前記過小寸法部は、丸い貫通孔(x−y方向)(31,32)に応じて前記スナップ作用フックの周囲に半径方向に延在していることを特徴とする請求項8に記載の締結ナット。
- 前記固定部材は、前記ナット部材(1)の前記ねじ孔(20)に対して軸方向のスリーブ(35)を有し、前記スリーブ(35)は、前記フランジ(34)から突出すると共に締結ナットにより固定すべき構造部材(19)を支持するための支持ナット(36)をねじ込むことができる雄ねじ部を有し、前記支持ナット(36)は、回転されてパネル状部材(5)からの所望距離を調節することができることを特徴とする請求項1ないし請求項10のいずれか1つに記載の締結ナット。
- 前記固定部材は、前記ナット部材(1)の前記ねじ孔(20)に対して軸方向のスリーブ(39)を有し、前記スリーブ(39)は、前記フランジ(38)から突出すると共に伸長可能な管状片(40)を有し、前記管状片(40)は、前記スリーブ(39)外に突出し、かつ、前記ナット部材(1)によって固定すべき構造部材(19)を支持するために前記パネル状部材(5)からの距離を調節し、前記距離は、前記ナット部材(1)内への前記ねじ(17)のねじ込み及び摩擦係止状態下で前記スリーブ(39)に対する管状片(40)の後続の伸長により固定可能であることを特徴とする請求項1ないし請求項11のいずれか1つに記載の締結ナット。
- 前記固定部材は、前記スナップ作用フック(7,8)の領域内に係止解除孔(45)を有し、受け入れ孔(11、12)で受け入れられたスナップ作用フック(7,8)が係止解除されるように係止解除ピン(47,48)が前記係止解除孔(45)を通して前記受け入れ孔(11、12)内に挿入可能であることを特徴とする請求項1ないし請求項12のいずれか1つに記載の締結ナット。
- 前記保持部(2,3)を備えたナット部材(1)は、少なくとも1つの連続する密封リップ(49)を有することを特徴とする請求項1ないし請求項13のいずれか1つに記載の締結ナット。
- 前記固定部材(4)は、少なくとも1つの連続する密封リップ(51、52)を有することを特徴とする請求項1ないし請求項14のいずれか1つに記載の締結ナット。
- 締結ナット(70)のナット部材(72)にねじ込まれるねじ(87)用の貫通孔(84)及び締結ナット(70)に取り付けられるフック(76,77)用の2つの受け入れ孔(85,86)を有するパネル状部材(71)に構造部材をねじ止めするための締結ナット(70)において、前記フック(76,77)は、前記パネル状部材(71)に対して実質的に長手方向に延在するばねアーム(74、75)により前記ナット部材(72)に接続され、前記締結ナット(70)を前記パネル状部材(71)上に事前組み立てするとき、前記ナット部材(72)は、前記パネル状部材(71)に押し付けられ、前記ばねアーム(74,75)は、前記ばねアーム(74,75)の伸長により前記受け入れ孔(85,86)内に案内されて内部内側に係止することを特徴とする締結ナット。
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